JP2005288752A - 内圧安定化装置及びインクタンク - Google Patents

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Abstract

【課題】 特定の空間の内圧を配置位置に係わらず設定した範囲内に抑制することができ、且つ設定した内圧が時間の経過に伴って変動しないようにする。
【解決手段】 インク室31と、インク室31に連通している圧力調整管22とを備えている。圧力調整管22の内部空間である圧力調整空間32には、複数の低撥液領域41と、低撥液領域41よりも撥液性が高い複数の高撥液膜40とが、圧力調整空間32の延在方向に沿って交互に形成されている。高撥液膜40に対して大気側に隣接した低撥液領域41に存在する移動液体50が当該高撥液膜40へ進入するときにおける移動液体50の両側の気圧差が、高撥液膜40に対してインク室31側に隣接した低撥液領域41に存在する移動液体50が当該高撥液膜40へ進入するときにおける移動液体50の両側の気圧差よりも大きくなっている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、空間を確定するの内圧を安定させるための内圧安定化装置及び、インクジェットプリンタが印刷用紙に対して吐出するインクを収容するインクタンクに関する。
インクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタが知られている。このようなインクジェットプリンタには、ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドと、吐出するインクを収容するインクカートリッジ(インクタンク)とを備えたものが知られている。インクジェットヘッド内にはインクカートリッジから供給されたインクを各ノズルに導く個別インク流路が形成されている。この場合、インクのメニスカスがノズル内の所定位置に安定して保たれるように、且つノズルからインクが漏れ落ちないように、インクカートリッジから個別インク流路に至るインク供給系内の内圧を所定の範囲に維持することが好ましい。例えば、インクカートリッジにおけるインク液面位置がノズルの配置位置よりも低くなるように配置することで、液頭差によりインク供給系の内圧を設定したり、インクカートリッジのインク流出口に多孔性を有するスポンジを配置することで、スポンジの毛管力によりインク供給系の内圧を設定したり(例えば、特許文献1参照)する技術が知られている。
特開2002−160383号公報(図2)
しかしながら、前者の場合はインクジェットヘッド及びインクカートリッジの位置関係に制約を受けるため、インクジェットヘッド及びインクカートリッジを効率的に配置できず、インクジェットプリンタが大型化する。さらに、全体が傾くとインクジェットヘッド及びインクカートリッジの位置関係が変化するため可搬性を有するインクジェットプリンタに適用することが難しい。また、後者の場合は時間の経過とともにスポンジ内に付着したインクの粘度が増加してインクの流れが悪くなり、インク供給系の適正な背圧を維持することが困難となる。また、長時間の使用によりスポンジが劣化してしまうという問題がある。
そこで本発明の主たる目的は、特定の空間の内圧を配置位置に係わらず設定した範囲内に抑制することができ、且つ設定した内圧が時間の経過に伴って変動しにくい内圧安定化装置及びこれを用いたインクタンクを提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の内圧安定化装置は、少なくとも一部に気体を収容する主空間を画定する主壁体と、前記主空間に連通した副空間を画定する副壁体とを備えており、前記副壁体の内壁に、複数の第1の領域と、前記第1の領域よりも撥液性が高い複数の第2の領域とが、前記副空間の延在方向に沿って交互に形成されており、前記第2の領域に対して前記主空間から離れる方向に隣接した前記第1の領域に前記副空間を遮断するように存在する液体が前記第2の領域へ進入するときにおける液体両側の気圧差と、前記第2の領域に対して前記主空間に近づく方向に隣接した前記第1の領域に前記副空間を遮断するように存在する液体が当該第2の領域へ進入するときにおける液体両側の気圧差とが異なる。
本発明によると、内圧安定化装置の配置位置に係わらず、主空間において大幅な内圧上昇又は内圧低下が起こるのを抑制することができる。また、各部材が劣化しにくいため時間の経過に伴う内圧の変動が起こりにくい。
本発明においては、前記副空間はその延在方向に直交する断面形状が環状であり、前記第1の領域と前記第2の領域とが前記副壁体の内壁に沿って環状に形成されていることが好ましい。これによると、液体が第2の領域にはじかれ、より濡れ性の高い第1の領域上に位置しやすくなるため、主空間において大幅な内圧上昇又は内圧低下が起こるのを効率的に抑制することができる。
本発明において、前記第2の領域に対して前記主空間から離れる方向に隣接した前記第1の領域に存在する液体が当該第2の領域へ進入するときにおける液体両側の気圧差が、前記第2の領域に対して前記主空間に近づく方向に隣接した前記第1の領域に存在する液体が前記第2の領域へ進入するときにおける液体両側の気圧差よりも大きい場合には、主空間における大幅な内圧上昇が起こるのを抑制することができる。
逆に、前記第2の領域に対して前記主空間から離れる方向に隣接した前記第1の領域に存在する液体が前記第2の領域へ進入するときにおける液体両側の気圧差が、前記第2の領域に対して前記主空間に近づく方向に隣接した前記第1の領域に存在する液体が前記第2の領域へ進入するときにおける液体両側の気圧差よりも小さい場合には、主空間内における大幅な内圧低下が起こるのを抑制することができる。
また、本発明においては、前記副空間が大気開放されていることが好ましい。これによると、大気圧を基準に主空間の内圧上昇又は内圧低下を抑制することができる。
加えて、本発明においては、前記第2の領域と当該第2の領域に隣接する2つの前記第1の領域のうちの一方との境界線が、傾斜角が異なる部分を含んだ線であることが好ましい。これによると、傾斜角が異なる部分を含む境界線において、液体が第1の領域から第2の領域へ進入しやすくなる。これによると、第1の領域に存在する液体が主空間から近づく方向に隣接した第2の領域へ進入するときにおける液体の両側の気圧差と、主空間から離れる方向に隣接した第2の領域へ進入するときにおける液体の両側の気圧差とを簡単な構成で異ならせることができる。従って、主空間において内圧上昇又は内圧低下を抑制する範囲を簡単な構成で決定することができる。
例えば、前記第1の領域と当該第1の領域に対して前記主空間から近づく方向に隣接した前記第2の領域との境界線が、前記副空間の延在方向に直交する線であり、前記第1の領域と当該第1の領域に対して前記主空間から離れる方向に隣接した前記第2の領域との境界線が、傾斜角が異なる部分を含んだ線であってもよい。これによると、第1の領域に存在する液体が主空間から近づく方向に隣接した第2の領域へ進入するときにおける液体の両側の気圧差を、主空間から離れる方向に隣接した第2の領域へ進入するときにおける液体の両側の気圧差より大きくして、主空間における大幅な内圧上昇を簡単な構成で抑制することができる。
または、前記第1の領域と当該第1の領域に対して前記主空間から離れる方向に隣接した前記第2の領域との境界線が、前記副空間の延在方向に直交する線であり、前記第1の領域と当該第1の領域に対して前記主空間から近づく方向に隣接した前記第2の領域との境界線が、傾斜角が異なる部分を含んだ線であってもよい。これによると、第1の領域に存在する液体が主空間から近づく方向に隣接した第2の領域へ進入するときにおける液体の両側の気圧差を、主空間から離れる方向に隣接した第2の領域へ進入するときにおける液体の両側の気圧差より小さくして、主空間における大幅な内圧低下を簡単な構成で抑制することができる。
さらに、本発明では、前記第2の領域において、前記副空間の延在方向に関する一方の端部における断面積の大きさが他方と異なっていることが好ましい。これによると、液体が第1の領域から第2の領域へ進入するときの抵抗力が大きくなり、主空間においてより高い又はより低い内圧を基準として大幅な内圧上昇又は内圧低下を抑制することができる。
加えて、本発明においては、前記第2の領域内に、前記副空間の延在方向に関する一方から他方に向かって撥液性が徐々に向上するように、前記第1の領域よりも撥液性が高い複数の区域が設けられていることが好ましい。これによると、液体が第1の領域から一方側に隣接する第2の領域へ進入するときの抵抗力を大きくしつつ、他方側に隣接する第2の領域へ進入するときの抵抗力を小さくすることができるため、より精密に主空間における内圧上昇又は内圧低下を抑制することができる。
また、本発明においては、前記第2の領域内に、前記第2の領域とは撥液性が異なる部分が多数形成されており、前記第2の領域内における前記撥液性が異なる部分の平均密度が、前記副空間の延在方向に関する一方から他方に向かって徐々に増加していることがより好ましい。これによると、より精密に主空間における内圧上昇又は内圧低下を抑制することができる。
本発明においては、前記主空間内にインクが収容されていると共に、前記主空間内のインクを外部に供給するためのインク供給管が形成されていてもよい。これによると、インク供給系における内圧変動の小さい好適なインクタンクとして用いることができる。
別の観点から見て本発明のインクタンクは、インクを収容する主空間を確定するとともに、インクを吐出するノズルに連通されるインク排出口を有する主壁体と、前記主空間に連通した副空間を確定するとともに、副空間を大気開放する開放口を有する副壁体とを備えている。前記副壁体に内壁に、複数の第1の領域と、前記第1の領域よりも撥水性が高い複数の第2の領域とが、前記副空間の延在方向に沿って交互に形成されている。そして、前記第2の領域に対して前記主空間から離れる方向に隣接した前記第1の領域に前記副空間を遮断するように存在する液体が当該第2の領域へ進入するときにおける液体両側の気圧差が、前記第2の領域に対して前記主空間に近づく方向に隣接した前記第1の領域に前記副空間を遮断するように存在する液体が当該第2の領域へ進入するときにおける液体両側の気圧差よりも大きくなっている。
本発明によると、インクタンクとインクジェットヘッドが有するノズルとの位置関係に制約がなくなる。これにより、インクジェットヘッド及びインクタンクを効率よく配置してインクジェットプリンタの小型化を図ることができる。また、主空間を含むインク供給系の内圧を適正な圧力にすることができるため、ノズルからのインク漏れを防止しつつ、ノズルからインク滴を効率よく吐出することができる。
以下、本発明の好適な第1の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、第1の実施の形態によるインクタンクを含むインクジェットプリンタの概略構成を示す斜視図である。図1に示すように、本実施の形態によるインクジェットプリンタ1は、被印刷媒体である用紙45を搬送する搬送手段としての搬送ベルト46と、搬送ベルト46上にセットされる用紙45に対してインク液滴を吐出するインクジェットヘッド9とを有している。
搬送ベルト46は、フレーム43に回転可能に固定されている軸42に巻き回されており、図示しないモータによって回転駆動された軸42により回転する。用紙45は、インクジェットプリンタ1の近傍に設けられた給紙カセット(図示せず)から給紙され、搬送ベルト46により用紙搬送方向Xに一定速度で搬送される。さらに、搬送ベルト46に搬送された用紙45は、インクジェットヘッド9から吐出されるインク液滴により所定の印刷がなされ、その後、排紙される。尚、図1では、用紙45の給紙機構と排紙機構の詳細な図示を省略している。
インクジェットヘッド9は、用紙搬送方向Xに対して垂直に延びるシャフト44に取り付けられている。そして、インクジェットヘッド9は図示しない駆動機構によりシャフト44に沿って移動可能となっている。つまり、インクジェットヘッド9は用紙搬送方向Xに対して垂直なヘッド搬送方向Yに沿って移動可能なシリアルヘッドである。尚、図1に描かれたインクジェットプリンタ1はモノクロプリンタであってインクジェットヘッド9が1つしか配置されていないが、カラー印刷を行う場合にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の少なくとも4つのインクジェットヘッド9が用紙搬送方向Xに沿って平行に配置される。
次に、インクジェットヘッド9について図2を参照しつつ説明する。図2は、図1に示すインクジェットヘッド9のII−II線の断面図である。図2に示すように、インクジェットヘッド9は、ヘッド本体10と、インクタンク(内圧安定化装置)11と、ヘッド搬送方向Yに移動可能であるとともに、ヘッド本体10及びインクタンク11を支持しているキャリッジ12とを備えている。ヘッド本体10は、直方体形状を有するものであり、用紙45と対向する下面には多数のノズルが形成されているインク吐出面を有している。ヘッド本体10内には各ノズルに連通する多数の個別インク流路が形成されている。また、ヘッド本体10のインク吐出面の反対面となる上面には、全ての個別インク流路に連通しているインク流入口10aが形成されている。インク流入口10aは後述するようにインクタンク11からインクを流し込まれるものである。インク流入0aから流し込まれたインクは、全ての個別インク流路に行き渡る。ヘッド本体10内においては、個別インク流路の一部に形成された圧力室に対応するようにアクチュエータが配置されている。各アクチュエータが駆動することにより対応する圧力室内に圧力が発生し、圧力室内のインク滴がノズルから吐出される。
インクタンク11は、キャリッジ12に対して着脱可能となっており、タンク本体(主壁体)21と、タンク本体21の上方に配置されている圧力調整管(副壁体)22とを備えている。タンク本体21は、インク室(主空間)31と、インク室31及び圧力調整管22の内部空間である(副空間)圧力調整空間32に連通している連通路23と、インク供給管24と、ハッチ25とを備えている。インク室31はインクを収容するものであり、直方体形状を有している。
連通路23は、インク室31の上壁面中央に配置されており、インク室31に連通しているとともに、インク室31との連通部から上方向に延びた後、折り曲げられて下方向に延びている。また、連通路23は下方向に延びた先で圧力調整空間32に連通している。つまり、インク室31は連通路23を介して圧力調整空間32に連通している。インク供給管24は、インク室31内のインクをヘッド本体10に供給するためのものであり、インク室31の底壁面中央に配置されており、インク室31に連通しているとともに、インク室31との連通部から垂直下方向に延びている。また、インクタンク11をキャリッジ12に装着したとき、インク供給管24がヘッド本体10の上面に形成されているインク流入口10aに接続される。インク供給管24がインク流入口10aに接続されると、インク室31に収容されているインクがインク供給管24及びインク流入口10aを介してヘッド本体10内に形成されている個別インク流路に行き渡る。
ハッチ25は、インク室31の上壁面に形成されているインク室31にインクを注入するための孔31aを開閉するものである。ハッチ25は矩形状を有する薄板であり、インク室31の上壁面の外側において一辺部を中心に回動可能に支持されている。インク室31にインクを注入するときは、ハッチ25を孔31aから離隔する位置に回動させて孔31aを露出させる。印刷時においては、ハッチ25を、その平面が孔31aの開口部全体と密着する位置に回動させて孔31aを封止する。尚、インク室31にインクを注入するときは、インクタンク11をキャリッジ12から取り外してインク供給管24の端部を封止する。その後ハッチ25を開いて孔31aからインクを注入する。このとき、孔31aが大気と連通するためインク室31の内圧も大気圧となる。インクの注入が完了したらハッチ25を閉じ、インク供給管24の端部を開放して、インクタンク11をキャリッジ12に装着する。
圧力調整管22は、連通路23からヘッド搬送方向Y(図中水平方向)に延在した円筒形状を有している(図1参照)。圧力調整管22内部には圧力調整空間32が形成されている。圧力調整管22の延在方向に直交する断面形状は環状となっている。圧力調整空間32の一端は連通路23に連通しており、他端は大気に連通している(大気開放)。以降、圧力調整空間32における大気と連通する一端側を「大気側(主空間から離れる方向)」と称し、連通路23を介してインク室31に連通する他端側を「インク室31側(主空間から近づく方向)」と称す。圧力調整空間32の内壁には、圧力調整空間32の内壁の撥液性と比べて高い撥液性を有する多数の高撥液膜(第2の領域)40が圧力調整空間32の内壁に沿って環状になるように形成されている。また、高撥液膜40は、圧力調整空間32において、高撥液膜40と高撥液膜40が形成されていない低撥液領域(第1の領域)41とが圧力調整空間32の延在方向に沿って交互に現れるように配置されている。このとき、低撥液領域41は圧力調整空間32の内壁に沿って環状になっている。高撥液膜40において、大気側の低撥液領域41との境界線が圧力調整管22の延在方向に直交する直線からなっており、インク室31側の低撥液領域41との境界線が、圧力調整管22の延在方向に直交する直線に対して傾斜方向が逆の直線が交互に並べられたジグザグ形状となっている。
また、圧力調整空間32には圧力調整空間32の延在方向に沿って高撥液膜40及び低撥液領域41上を移動する移動液体50が、圧力調整空間32を遮断するように配置されている。移動液体50は高撥液膜40にはじかれるため、常にいずれかの低撥液領域41上に停止する。移動液体50が低撥液領域41上に位置しているとき、移動液体50と低撥液領域41の両側に隣接している高撥液膜40の端部とが接触している。移動液体50は、高撥液膜40との接触面において所定の仰角を有するようにメニスカスを形成している。
高撥液膜40のインク室31側の境界線をジグザグ形状にすることによって、低撥液領域41上に位置した移動液体50が、インク室31側に隣接する高撥液膜40より、大気側に隣接する高撥液膜40に進入しやすくなる。なぜならば、移動液体50のメニスカスがブレイクして高撥液膜40に進入するときにおける移動液体50のメニスカスの限界仰角が一定であることから、低撥液領域41上に配置された移動液体50が大気側に隣接する高撥液膜40に進入する過程において、高撥液膜40の境界線のうちで最もインク室31側に近く、傾斜角の異なる2つの直線部分によって形成されたジグザグ先端部において移動液体50のメニスカスの仰角が他の個所よりも大きくなって限界仰角に達しやすいからである。
移動液体50が圧力調整空間32をインク室31側と大気側とに分断するように遮断しているため、大気圧の変動がほとんどないとすると、移動液体50は主にインク室31の内圧の変化により圧力調整空間32を移動することになる。例えば、インク室31の内圧が大気圧より低くなった場合は、圧力調整空間32内において移動液体50がインク室31側に移動しようとする。移動液体50がインク室31側に移動するとインク室31の内圧は上昇する。逆に、インク室31の内圧が大気圧より高くなった場合は、圧力調整空間32内において移動液体50が大気側に移動しようとする。移動液体50が大気側に移動するとインク室31の内圧は低下する。
そして、前述のように、低撥液領域41上に位置した移動液体50は、インク室31側に隣接する高撥液膜40より、大気側に隣接する高撥液膜40に進入しやすくなっている。このため、高撥液膜40に対して大気側に隣接した低撥液領域41に存在する移動液体50が当該高撥液膜40へ進入するときにおける移動液体50の両側の気圧差、つまり、大気圧に対するインク室31の内圧の低さが、高撥液膜40に対してインク室31側に隣接した低撥液領域41に存在する移動液体50が当該高撥液膜40へ進入するときにおける移動液体50の両側の気圧差、つまり、大気圧に対するインク室31の内圧の高さよりも大きくなっている。言い換えれば、低撥液領域41上に配置された移動液体50がインク室31側に隣接する高撥液膜40に進入を開始するインク室31の内圧(以下「下限圧力」と称す)と大気圧との差が、低撥液領域41上に配置された移動液体50が大気側に隣接する高撥液膜40に進入を開始するインク室31の内圧(以下「上限圧力」と称す)と大気圧との差よりも大きくなっている(図3(b)参照)。従って、インク室31の内圧が大気圧より低くなるように移動液体50が圧力調整空間32内を移動する。
次に、インクタンク11の動作について図3〜図7を参照しつつ説明する。図3〜図7は、インクタンク11の動作について示した図である。各図(a)は、インクタンク11の状態を示す断面図であり、各図(b)はインク室31の内圧の変化を示す図である。縦軸はインク室31の内圧を、横軸は時間をそれぞれ示している。また、上側の破線は上限圧力を、下側の破線は下限圧力をそれぞれ示している。
インクが注入されたインクタンク11がキャリッジ12に装着されたときは、図3に示すように、インク室31の内圧が大気圧と同じになっている。例えばインクジェットプリンタ1を起動すると、各部が動作を開始するため、周辺雰囲気の温度上昇が起こる。図4に示すように、温度上昇によりインク室31内の収容されているインクや空気が熱膨張し、インク室31の内圧が上昇する。上述したように上限圧力と大気圧との圧力差が小さいため、インク室31の内圧は容易に上限圧力に達する。インク室31の内圧が上限圧力に達すると、低撥液領域41上に配置された移動液体50が大気側に隣接する高撥液膜40に進入を開始する。そして、図5に示すように、高撥液膜40に進入した移動液体50は当該高撥液膜40にはじかれて当該高撥液膜40のさらに大気側に隣接する低撥液領域41上に配置される。これにより、インク室31の内圧が若干低下する。
インクジェットプリンタ1が印刷を開始すると、ヘッド本体10がインク滴を吐出することによりインク室31内のインクが徐々に消費されていく。図6に示すように、インク室31内のインクが消費されるとインク室31の内圧が低下する。インク室31の内圧が低下すると移動液体50がインク室31側に引き込まれて大気側に隣接する高撥液膜40に進入しようとする。しかし、インク室31の内圧が下限圧力に達していない場合は、高撥液膜40の撥液作用による抵抗力が移動液体50の進入力よりも強いため移動液体50は高撥液膜40に進入することなく低撥液領域41上に留まる。図7に示すように、インク室31の内圧が下限圧力に達すると、移動液体50の進入力が高撥液膜40の撥液作用による抵抗力より大きくなり、低撥液領域41上に配置された移動液体50がインク室31側に隣接する高撥液膜40に進入を開始する。そして、高撥液膜40に進入した移動液体50は当該高撥液膜40にはじかれて当該高撥液膜40のさらにインク室31側に隣接する低撥液領域41上に移動する。これにより、インク室31の内圧が若干上昇する。このとき、低撥液領域41に配置された移動液体50がインク室31側に配置されている次の低撥液領域41に移動することによって生じるインク室31の内圧の上昇は、下限圧力と大気圧との気圧差に比べて十分小さいため、インク室31の内圧は下限圧力付近の負圧となっている。
また、印刷時において、インクジェットヘッド9がヘッド搬送方向Yを往復動することにより、移動液体50にインク室31側及び大気側に慣性力が働く。低撥液領域41上に位置している移動液体50は、大気側に隣接する高撥液膜40に対しては容易に進入できるため、移動液体50に働く大気側へ向かう慣性力により、移動液体50が大気側に隣接する高撥液膜40に進入し、さらに大気側に配置された次の低撥液領域41まで移動する。これにより、インク室31の内圧が若干低下する。このとき、インク室31の内圧が下限圧力よりも低くなると移動液体50はもとの低撥液領域41上に移動する。尚、低撥液領域41上に配置された移動液体50は、インク室31側に隣接する高撥液膜40に対しては容易に進入できないため、移動液体50に働くインク室31側の慣性力により、移動液体50が大気側に隣接する高撥液膜40に進入することがない。このように、インク室31の内圧は下限圧力付近の負圧で安定化し、インク室31の大幅な内圧上昇が抑制される。
以上説明した第1の実施の形態によると、インクタンク11の配置位置に係わらず、インク室31の大幅な内圧上昇を抑制することができる。これにより、ヘッド本体10とインクタンク11との相対的位置関係に拘束されることがなくなり、これらを効率よく配置してインクジェットプリンタ1の小型化を図ることができる。また、インクジェットプリンタ1が可搬性を有するようにすることができる。さらに、移動液体50や高撥液膜40が劣化しにくいため時間の経過に伴うインク室31の内圧の変化が起こりにくい。これによりインクタンク11の使用可能時間が長くなりランニングコストの低下を図ることができる。
また、インクタンク11におけるインク室31を含むインク供給系の内圧を適切な負圧に維持することができるため、ノズルからのインク漏れを防止しつつ、ノズルからインク滴を効率よく吐出することができる。
また、圧力調整管22の延在方向に直交する断面形状が環状となっているため、高撥液膜40及び低撥液領域41が圧力調整空間32の内壁に沿って環状となっている。これにより、移動液体50が高撥液膜40にはじかれて低撥液領域41上に位置しやすくなり、効率的にインク室31の内圧の変化を抑制することができる。
さらに、圧力調整空間32が大気開放されているため、インク室31の内圧の基準圧力を大気圧とすることができる。
加えて、高撥液膜40の大気側の境界線が、圧力調整管22の延在方向(移動液体50の移動方向)に直交する直線からなり、インク室31側の境界線が、圧力調整管22の延在方向に直交する直線に対して傾斜方向が逆の直線が交互に並べられたジグザグ形状からなっているため、低撥液領域41に存在する移動液体50がインク室31側に隣接した高撥液膜40へ進入するときにおける移動液体50の両側の気圧差を、大気側に隣接した高撥液膜40へ進入するときにおける移動液体50の両側の気圧差より大きくなる。このように、高撥液膜40の形状をインク室側と大気側とで異ならせるという簡単な構成でインク室31の大幅な内圧上昇を抑制することができる。
次に、第1の実施の形態の変形例について図8を参照しつつ説明する。図8はインクジェットプリンタ1’の外観図である。第1の実施の形態においては、インクタンク11がキャリッジ12に対して着脱可能となっており、キャリッジ12からインクタンク11を取り外してインクの注入を行う構成となっているが、このような構成に限定されるものではない。例えば、インクタンク11がキャリッジ12に固定されていてもよい。この場合、図8に示すように、インクジェットプリンタ1’にインクを流出するインク流出管60をさらに備え、インクタンク11にインクを注入するときには、ハッチ25を開き、タンク本体21の孔31aがインク流出管60の開口部に対向するように、インクジェットヘッド9を移動する。そして孔31aがインク流出管60の開口部に対向した後に、インク流出管60から孔31aに向かってインクを流出してインクを注入すればよい。
次に、本発明に係る第2の実施の形態について図9を参照しつつ説明する。尚、第2の実施の形態においては、圧力調整管の構成のみが第1の実施の形態と異なっている。そこで、以下圧力調整管についてのみ説明し、第1の実施の形態と実質的に同一の部材については第1の実施の形態と同じ符号を付してその説明を省略する。図9は、第2の実施の形態に係る圧力調整管22Aの断面図である。
圧力調整管22Aは、連通路23からヘッド搬送方向に延在した円筒形状を有している。圧力調整管22A内部には圧力調整空間32Aが形成されている。圧力調整空間32Aの延在方向に直交する断面形状は環状となっている。圧力調整空間32Aの一端は連通路23に連通しており、他端は大気に連通している(大気開放)。以降、圧力調整空間32Aにおける大気と連通する一端側を「大気側(主空間から離れる方向)」と称し、連通路23を介してインク室31に連通する他端側を「インク室31側(主空間から近づく方向)」と称す。圧力調整空間32Aの内壁には、圧力調整空間32Aの内壁の撥液性と比べて高い撥液性を有する多数の高撥液膜(第2の領域)40Aが圧力調整空間32Aの内壁に沿って環状になるように形成されている。また、高撥液膜40Aは、圧力調整空間32Aにおいて、高撥液膜40Aと高撥液膜40Aが形成されていない低撥液領域(第1の領域)41Aとが圧力調整空間32Aの延在方向に沿って交互に現れるように配置されている。このとき、低撥液領域41Aは圧力調整空間32Aの内壁に沿って環状になっている。高撥液膜40Aにおける両側の低撥液領域41Aとの境界線は、圧力調整管22Aの延在方向に直交する直線からなっている。また、高撥液膜40Aにおいて、インク室31側の低撥液領域41Aとの境界線に沿った断面の径が、大気側の低撥液領域41との境界線に沿った断面の径よりも大きくなっている。
圧力調整空間32Aには圧力調整空間32Aの延在方向に沿って高撥液膜40A及び低撥液領域41A上を移動する移動液体50Aが、圧力調整空間32Aを遮断するように配置されている。移動液体50Aは高撥液膜40Aにはじかれるため、常にいずれかの低撥液領域41A上に停止する。移動液体50Aが低撥液領域41A上に位置しているとき、移動液体50Aと低撥液領域41Aの両側に隣接している高撥液膜40Aの端部とが接触している。移動液体50Aは、高撥液膜40Aとの接触面において所定の仰角を有するようにメニスカスを形成している。
このように、高撥液膜40Aのインク室31側の境界線に沿った断面の径を、大気側の境界線に沿った断面の径よりも大きくすることによって、低撥液領域41A上に配置された移動液体50Aが、インク室31側に隣接する高撥液膜40Aより、大気側に隣接する高撥液膜40Aに進入しやすくなる。
以上説明した第2の実施の形態によると、低撥液領域41A上に配置された移動液体50Aが、インク室31側に隣接する高撥液膜40Aに進入するときの抵抗力を確実に大きくすることができる。これにより、低撥液領域41Aに存在する移動液体50がインク室31側に隣接した高撥液膜40Aへ進入するときにおける移動液体50Aの両側の気圧差を、大気側に隣接した高撥液膜40Aへ進入するときにおける移動液体50Aの両側の気圧差より一層大きくすることができる。従って、インク室31の内圧をより低い圧力に維持しつつ大幅な内圧上昇を抑制することができる。
次に、本発明に係る第3の実施の形態について図10を参照しつつ説明する。尚、第3の実施の形態においては、圧力調整管の構成のみが第1の実施の形態と異なっている。そこで、以下、圧力調整管についてのみ説明し、第1の実施の形態と実質的に同一の部材については第1の実施の形態と同じ符号を付してその説明を省略する。図10は、第3の実施の形態に係る圧力調整管22Bの断面図である。
圧力調整管22Bは、連通路23からヘッド搬送方向に延在した円筒形状を有している。圧力調整管22B内部には圧力調整空間32Bが形成されている。圧力調整空間32Bの延在方向に直交する断面形状は環状となっている。圧力調整空間32Bの一端が連通路23に連通しており、他端が大気に連通している(大気開放)。以降、圧力調整空間32Bにおける大気と連通する一端側を「大気側(主空間から離れる方向)」と称し、連通路23を介してインク室31に連通する他端側を「インク室31側(主空間から近づく方向)」と称す。圧力調整空間32Bの内壁には、圧力調整空間32Bの内壁の撥液性と比べて高い撥液性を有する多数の高撥液膜(第2の領域)40Bが圧力調整空間32Bの内壁に沿って環状になるように形成されている。
高撥液膜40Bは、圧力調整空間32Bの延在方向に沿って、且つインク室31側から順に隣接して配置されている第1高撥液膜40aB、第2高撥液膜40bB、第3高撥液膜40cBを備えている。第2高撥液膜40bBは第1高撥液膜40aBよりも高い撥液性を有しており、第3高撥液膜40cBは第2高撥液膜40bBよりも高い撥液性を有している。つまり、高撥液膜40Bにおいては、インク室31側から大気側に向かって、第1高撥液膜40aB、第2高撥液膜40bB、第3高撥液膜40cBの順に段階的に撥液性が高くなっていく。また、高撥液膜40Bは、圧力調整空間32Bにおいて、高撥液膜40Bと高撥液膜40Bが形成されていない低撥液領域(第1の領域)41Bとが圧力調整空間32Bの延在方向に沿って交互に現れるように配置されている。低撥液領域41Bは圧力調整空間32Bの内壁に沿って環状になっている。高撥液膜40Bにおける両側の低撥液領域41Bとの境界線は、圧力調整管22Bの延在方向に直交する直線からなっている。
また、圧力調整空間32Bには圧力調整空間32Bの延在方向に沿って高撥液膜40B及び低撥液領域41B上を移動する移動液体50Bが、圧力調整空間32Bを遮断するように配置されている。移動液体50Bは高撥液膜40Bにはじかれるため、常にいずれかの低撥液領域41B上に停止する。移動液体50Bが低撥液領域41B上に位置しているとき、移動液体50Bと低撥液領域41Bの両側に隣接している高撥液膜40Bの端部とが接触している。移動液体50Bは、高撥液膜40Bとの接触面において所定の仰角を有するようにメニスカスを形成している。
このように、高撥液膜40Bにおいては、インク室31側から大気側に向かって第1高撥液膜40aB、第2高撥液膜40bB、第3高撥液膜40cBの順に段階的に撥液性が高くなっていくため、低撥液領域41B上に配置された移動液体50が、インク室31側に隣接する高撥液膜40Bより、大気側に隣接する高撥液膜40Bに進入しやすくなる。
以上説明した第3の実施の形態によると、低撥液領域41B上に配置された移動液体50Bが、インク室31側に隣接する高撥液膜40Bに進入するときの抵抗力を大きくするとともに、大気側に隣接する高撥液膜40Bに進入するときの抵抗力を小さくすることができる。これにより、インク室31の内圧上昇をより精密に抑制することができる。
次に、第3の実施の形態の変形例について図11を参照しつつ説明する。図11は圧力調整管の変形例の拡大断面図である。第3の実施の形態では、インク室31側から大気側に向かって、第1高撥液膜40aB、第2高撥液膜40bB、第3高撥液膜40cBの順に段階的に撥液性が高くなる高撥液膜40Bを備える構成であるが、インク室31側から大気側に向かって徐々に撥液性が高くなるのであればこのような構成に限定されるものではない。例えば、図11に示すように、圧力調整空間32Bの内壁の撥液性と比べて高い撥液性を有する高撥液膜(第2の領域)40B’が、圧力調整空間32Bの内壁に沿って環状になるように形成されており、高撥液膜40B’には、圧力調整空間32Bの内壁を露出させる多数の孔40aB’が大気側からインク室31側に向かって徐々に密度が高くなる(撥液性が異なる部分の平均密度が高くなる)ように形成されていてもよい。また、高撥液膜40B’の替わりに、圧力調整空間32Bの内壁に沿って環状に配置されたドット形状の高撥液膜が、インク室31側から大気側に向かって徐々に密度が高くなるように形成されていてもよい。
この構成によると、低撥液領域41B上に配置された移動液体50Bが、インク室31側に隣接する高撥液膜40B’に進入するときの抵抗力を徐々に大きくするとともに、大気側に隣接する高撥液膜40B’に進入するときの抵抗力を徐々に小さくすることができる。これにより、インク室31の内圧上昇をより一層精密に抑制することができる。
次に、本発明に係る第4の実施の形態について図12を参照しつつ説明する。図12は、第4の実施の形態に係る圧力安定化装置11Cの断面図である。圧力安定化装置11Cは圧力上昇傾向のある空間の内圧を所定の圧力に安定させるものである。圧力安定化装置11Cは、図12に示すように、主筐体(主壁体)21Cと、圧力調整管(副壁体)22Cとを備えている。主筐体21Cは、内部空間であるチャンバ31Cと、内圧を安定させるべき空間に連通する連通路24Cとを備えている。
圧力調整管22Cは、主筐体21Cから一方向に延在した円筒形状を有している。圧力調整管22内部には圧力調整空間32Cが形成されている。圧力調整管22Cの延在方向に直交する断面形状は環状となっている。圧力調整空間32Cの一端はチャンバ31Cに連通しており、他端は大気に連通している(大気開放)。以降、圧力調整空間32Cにおける大気と連通する一端側を「大気側(主空間から離れる方向)」と称し、チャンバ31Cに連通する他端側を「チャンバ31C側(主空間から近づく方向)」と称す。圧力調整空間32Cの内壁には、圧力調整空間32Cの内壁の撥液性と比べて高い撥液性を有する多数の高撥液膜(第2の領域)40Cが圧力調整空間32Cの内壁に沿って環状になるように形成されている。また、高撥液膜40Cは、圧力調整空間32Cにおいて、高撥液膜40Cと高撥液膜40Cが形成されていない低撥液領域(第1の領域)41Cとが圧力調整空間32Cの延在方向に沿って交互に現れるように配置されている。このとき、低撥液領域41Cは圧力調整空間32の内壁に沿って環状になっている。高撥液膜40Cにおいて、チャンバ31C側の低撥液領域41Cとの境界線が圧力調整管22Cの延在方向に直交する直線からなっており、大気側の低撥液領域41Cとの境界線が、圧力調整管22Cの延在方向に直交する直線に対して傾斜方向が逆の直線が交互に並べられたジグザグ形状となっている。
また、圧力調整空間32Cには圧力調整空間32の延在方向に沿って高撥液膜40C及び低撥液領域41上Cを移動する移動液体50Cが、圧力調整空間32Cを遮断するように配置されている。移動液体50Cは高撥液膜40Cにはじかれるため、常にいずれかの低撥液領域41上Cに停止する。移動液体50Cが低撥液領域41C上に位置しているとき、移動液体50Cと低撥液領域41Cの両側に隣接している高撥液膜40Cの端部とが接触している。移動液体50Cは、高撥液膜40Cとの接触面において所定の仰角を有するようにメニスカスを形成している。
つまり、低撥液領域41C上に配置された移動液体50Cが大気側に隣接する高撥液膜40Cに進入を開始するチャンバ31Cの内圧(以下「上限圧力」と称す)と大気圧との差が、低撥液領域41C上に配置された移動液体50Cがチャンバ31C側に隣接する高撥液膜40Cに進入を開始するチャンバ31Cの内圧(以下「下限圧力」と称す)と大気圧との差よりも大きくなる。従って、チャンバ31Cの内圧が大気圧より高くなるように移動液体50Cが圧力調整空間32C内を移動する。圧力安定化装置11Cの動作についての詳細な説明は、第1の実施の形態と実質的に同様であるため省略する。
以上説明した第4の実施の形態によると、内圧安定化装置21Cの配置位置に係わらず、チャンバ31C及びこれに連通する空間の大幅な内圧低下を抑制することができる。また、移動液体50Cや高撥液膜40Cが劣化しにくいため時間の経過に伴うチャンバ31Cの内圧の変化が起こりにくい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。例えば、第1の実施の形態においては、圧力調整空間32が延在方向に直行する断面が環状となっており、高撥液膜40及び低撥液領域41も圧力調整空間32の内壁に沿って環状となっているが、圧力調整空間32、高撥液膜40及び低撥液領域41が環状以外の形状であってもよい。例えば、圧力調整空間がU字状の断面を有する壁面に画定された空間となっており、高撥液膜40及び低撥液領域が圧力調整空間の内壁に沿ってU字状になっていてもよい。この場合、U字の開口部が上面になるように配置し、且つU字の開口部を板部材により封止すればよい。この板部材の内側は高撥液膜及び低撥液領域の中間の撥液性を有していることが好ましい。
さらに、第1の実施の形態では、圧力調整空間32において、移動液体50により遮断されたインク室31側の反対側の空間である遮断空間が大気と連通する構成であるが、このような構成に限定されるものではなく、遮断空間が密封されていてもよいし、他の空間と連通していてもよい。いずれも場合も遮断空間の圧力を基準としてインク室31の内圧変動が抑制される。
加えて、第1の実施の形態は、インク室31を有するインクタンク11に本発明を適用したものであるが、本発明は、内圧変動を抑制すべきあらゆる空間に対して適用可能なものである。
また、第1の実施の形態は、圧力調整管22の断面が円形となる円筒形状であり、その内壁に沿って高発液膜40が環状に形成された構成であるが、このような構成に限定されるものではなく、圧力調整管の断面が矩形状であり、その内壁の上面及び底面にのみ、高発液膜が形成された構成であっても良い。
さらに、第1の実施の形態は、インクタンク11がキャリッジ12に対して着脱可能な構成であったが、このような構成に限定されることはなく、インクジェットプリンタ1に対し備え付けられたものであってもよい。
本発明に係る第1の実施形態のインクタンクを備えるインクジェットプリンタの外観図である。 図1に示すII−II線の断面図ある。 図2に示すインクタンクの動作状態と、インク室の内圧変動との関係を示した図である。 図2に示すインクタンクの動作状態と、インク室の内圧変動との関係を示した図である。 図2に示すインクタンクの動作状態と、インク室の内圧変動との関係を示した図である。 図2に示すインクタンクの動作状態と、インク室の内圧変動との関係を示した図である。 図2に示すインクタンクの動作状態と、インク室の内圧変動との関係を示した図である。 第1の実施の形態の変形例を示した図である。 本発明に係る第2の実施形態のインクタンクが備える圧力調整管の断面図である。 本発明に係る第3の実施形態のインクタンクが備える圧力調整管の断面図である。 第3の実施形態の変形例を示した図である。 本発明に係る第4の実施形態の圧力安定化装置の断面図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
9 インクジェットヘッド
10 ヘッド本体
10a インク流入口
11 インクタンク
12 キャリッジ
21 タンク本体
22 圧力調整管
23 連通路
24 インク供給管
25 ハッチ
31 インク室
31a 孔
32 圧力調整空間
40 高撥液膜
41 低撥液領域
44 シャフト
50 移動液体

Claims (13)

  1. 少なくとも一部に気体を収容する主空間を画定する主壁体と、
    前記主空間に連通した副空間を画定する副壁体とを備えており、
    前記副壁体の内壁に、複数の第1の領域と、前記第1の領域よりも撥液性が高い複数の第2の領域とが、前記副空間の延在方向に沿って交互に形成されており、
    前記第2の領域に対して前記主空間から離れる方向に隣接した前記第1の領域に前記副空間を遮断するように存在する液体が前記第2の領域へ進入するときにおける液体両側の気圧差と、前記第2の領域に対して前記主空間に近づく方向に隣接した前記第1の領域に前記副空間を遮断するように存在する液体が当該第2の領域へ進入するときにおける液体両側の気圧差とが異なることを特徴とする内圧安定化装置。
  2. 前記副空間はその延在方向に直交する断面形状が環状であり、前記第1の領域と前記第2の領域とが前記副壁体の内壁に沿って環状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内圧安定化装置。
  3. 前記第2の領域に対して前記主空間から離れる方向に隣接した前記第1の領域に存在する液体が当該第2の領域へ進入するときにおける液体両側の気圧差が、前記第2の領域に対して前記主空間に近づく方向に隣接した前記第1の領域に存在する液体が前記第2の領域へ進入するときにおける液体両側の気圧差よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の内圧安定化装置。
  4. 前記第2の領域に対して前記主空間から離れる方向に隣接した前記第1の領域に存在する液体が前記第2の領域へ進入するときにおける液体両側の気圧差が、前記第2の領域に対して前記主空間に近づく方向に隣接した前記第1の領域に存在する液体が前記第2の領域へ進入するときにおける液体両側の気圧差よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の内圧安定化装置。
  5. 前記副空間が大気開放されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の内圧安定化装置。
  6. 前記第2の領域と当該第2の領域に隣接する2つの前記第1の領域のうちの一方との境界線が、傾斜角が異なる部分を含んだ線であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の内圧安定化装置。
  7. 前記第1の領域と当該第1の領域に対して前記主空間から離れる方向に隣接した前記第2の領域との境界線が、前記副空間の延在方向に直交する線であり、
    前記第1の領域と当該第1の領域に対して前記主空間から近づく方向に隣接した前記第2の領域との境界線が、傾斜角が異なる部分を含んだ線であることを特徴とする請求項3又は5に記載の内圧安定化装置。
  8. 前記第1の領域と当該第1の領域に対して前記主空間から近づく方向に隣接した前記第2の領域との境界線が、前記副空間の延在方向に直交する線であり、
    前記第1の領域と当該第1の領域に対して前記主空間から離れる方向に隣接した前記第2の領域との境界線が、傾斜角が異なる部分を含んだ線であることを特徴とする請求項4又は5に記載の内圧安定化装置。
  9. 前記第2の領域において、前記副空間の延在方向に関する一方の端部における断面積の大きさが他方と異なっていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の内圧安定化装置。
  10. 前記第2の領域内に、前記副空間の延在方向に関する一方から他方に向かって撥液性が徐々に向上するように、前記第1の領域よりも撥液性が高い複数の区域が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の内圧安定化装置。
  11. 前記第2の領域内に、前記第2の領域とは撥液性が異なる部分が多数形成されており、
    前記第2の領域内における前記撥液性が異なる部分の平均密度が、前記副空間の延在方向に関する一方から他方に向かって徐々に増加していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の内圧安定化装置。
  12. 前記主空間内にインクが収容されていると共に、前記主空間内のインクを外部に供給するためのインク供給管が形成されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の内圧安定化装置。
  13. インクを収容する主空間を確定するとともに、インクを吐出するノズルに連通されるインク排出口を有する主壁体と、
    前記主空間に連通した副空間を確定するとともに、副空間を大気開放する開放口を有する副壁体とを備えており、
    前記副壁体に内壁に、複数の第1の領域と、前記第1の領域よりも撥水性が高い複数の第2の領域とが、前記副空間の延在方向に沿って交互に形成されており、
    前記第2の領域に対して前記主空間から離れる方向に隣接した前記第1の領域に前記副空間を遮断するように存在する液体が当該第2の領域へ進入するときにおける液体両側の気圧差が、前記第2の領域に対して前記主空間に近づく方向に隣接した前記第1の領域に前記副空間を遮断するように存在する液体が当該第2の領域へ進入するときにおける液体両側の気圧差よりも大きいことを特徴とするインクジェットプリンタのインクタンク。
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