JP2005288534A - 曲げ加工機 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型ディスプレイを備え、これを利用することで、プログラム作成側と加工現場側とでリアルタイムのコミュニケーションを実現する。
【解決手段】曲げ加工機(10)は、プログラム作成側(101)とネットワーク(91)で結ばれた大型ディスプレイ(30)を備える。大型ディスプレイ(30)を、曲げ加工機の上部テーブルに取り付けた大型スクリーン(31)と、大型スクリーン(31)を投影面とするプロジェクタ(32)とで構成する。プログラム作成側(101)で曲げプログラムの作成に用いる画面表示データを、ネットワークを介してプロジェクタから大型スクリーンに投影することで、プログラム作成側(101)と加工現場側(1)とで画面表示データをリアルタイムで共有し、この画面表示データを媒介として、加工現場側(1)からの技術支援情報をプログラム作成側(101)にリアルタイムで伝えて曲げプログラムの作成に反映させる。
【選択図】図3

Description

この発明は、曲げ加工機、とくに、大型デイスプレイを備えた曲げ加工機に関するものである。
近年の曲げ加工機は、NCプログラムによって制御される。そのため、曲げ加工機には、設計部門などのプログラム作成側でCAD/CAMなどを用いて設計・製作したNCプログラムを表示するとともに、そのNCプログラムを実行するために必要な各種の操作を行うことのできるNC装置が備えられている。
また、NC装置とは別に、NC装置の表示画面に比べて大型の液晶ディスプレイを備えた曲げ加工機も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
NC装置が発明されて以来、加工現場側とNCプログラム作成側との分業化が進んで生産性が格段に向上した。板金加工業界も例外ではなく、例えば、タレットパンチプレス機やレーザ加工機などを用いた板金穴明け・切断工程では、NC装置による生産性の向上を享受している。
ところが、板金曲げ工程だけは、曲げ加工機がNC装置を備えているにもかかわらず、NC装置による生産性の向上から取り残されたきた。その理由は、曲げ加工にはさまざまなノウハウが必要で、穴明け・切断加工用のNCプログラムを作成する場合と同様にして、曲げ加工用のNCプログラムを作成しようとしても、曲げ加工の実行可能なNCプログラムを作成できない場合がかなり頻繁にあるという事情による。
特許第2828151号公報
しかしながら、加工現場側の曲げ技術者の中には、長年の経験を通じて曲げ加工に必要なさまざまなノウハウを蓄積しているベテランが居るという事実がある。従来は、このようなベテラン曲げ技術者の保てる曲げノウハウなどの技術を、曲げ加工用のNCプログラムの作成に利用する仕組みが存在しなかった。
それは、曲げプログラムを作成するプログラム作成側と、曲げ技術者の居る加工現場側とは、多くの場合離れているため、プログラム作成者が加工現場側へ行って曲げ技術者に相談することは困難であり、また、曲げ技術者がプログラム作成側へ行くことはもっと困難であるからである。
そこで、例えば、特許文献1に記載された曲げ加工機のように、大型の液晶ディスプレイを備えた曲げ加工機を用いて、その液晶ディスプレイにさまざまな情報を表示することで、プログラム作成側と加工現場側とで人が移動せずにコミュニケーションを行う場合を想定してみた。
ところが、特許文献1の曲げ加工機で使用しているような大型の液晶ディスプレイでは、かなりの高価格になることに加えて、実際にはその重量が重く、厚さが厚いことが問題となる。すなわち、液晶ディスプレイは、大型になればなるほど重量が増し、厚さも厚くなる。
特許文献1の発明が出願された平成4年当時と比べ、現在では、加工精度および加工速度に対する要求がますます厳しくなっている。
そのため、曲げ加工時に上部テーブルが下降する下降式の曲げ加工機において、その上部テーブルに重量の重い液晶ディスプレイを設置することは、液晶ディスプレイの重量分だけイナーシャが増えるから、上部テーブルの応答性が悪くなり、加工精度および加工速度を悪化させる原因になるため好ましくないという問題がある。
また、曲げ加工時に下部テーブルが上昇する上昇式の曲げ加工機において、その上部テーブルに液晶ディスプレイを設置することは、下部テーブルのイナーシャに影響を及ぼさない。しかし、大型のため厚さの厚い液晶ディスプレイを上部テーブルの表面に設置することは、曲げ加工時にワークが液晶ディスプレイに干渉する虞があり、ワークとの干渉を避けるために例えば、上部テーブルの表面に凹部を設けてこの凹部内に液晶ディスプレイを収容するように構成することは、曲げ加工機の重要な構成要素である上部テーブルの設計変更を要するため好ましくないという問題がある。
この発明の課題は、上記従来のもののもつ問題点を排除して、下降式、上昇式いずれのタイプの曲げ加工機に適用しても不都合のない比較的低価格の大型ディスプレイを備えていて、この大型ディスプレイを利用することで、プログラム作成側と加工現場側とでリアルタイムのコミュニケーションを実現することが可能な曲げ加工機を提供することにある。
この発明は上記課題を解決するものであって、請求項1に係る発明は、曲げプログラムを作成するプログラム作成側とネットワークで結ばれた大型ディスプレイを備えた曲げ加工機であって、前記大型ディスプレイを、曲げ加工機の上部テーブルに取り付けた大型スクリーンと、前記大型スクリーンを投影面とするプロジェクタとで構成し、前記プログラム作成側で曲げプログラムの作成に用いる画面表示データを前記ネットワークを介して前記プロジェクタから前記大型スクリーンに投影することで、プログラム作成側と加工現場側とで前記画面表示データをリアルタイムで共有可能に構成し、前記リアルタイムで共有する前記画面表示データを媒介として、加工現場側からの技術支援情報をプログラム作成側にリアルタイムで伝えて前記曲げプログラムの作成に反映可能に構成した曲げ加工機である。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、プログラム作成側から加工現場側への技術支援の要請内容、および、加工現場側からプログラム作成側への前記技術支援情報の伝達は、音声通話手段を用いて行う曲げ加工機である。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2記載の発明において、前記大型スクリーンに対してその手前上方から投影する場合は、曲げ加工機の上部テーブルの手前上側に配置した機台に、前記プロジェクタをその光軸を斜め下向きにして取り付ける曲げ加工機である。
請求項4に係る発明は、請求項1または請求項2記載の発明において、前記大型スクリーンに対してその手前下方から投影する場合は、曲げ加工機の上部テーブルの手前下側に配置した機台に、前記プロジェクタをその光軸を斜め上向きにして取り付ける曲げ加工機である。
請求項5に係る発明は、請求項4記載の発明において、曲げ加工機の上部テーブルの手前下側において前記プロジェクタを取り付ける前記機台は、曲げ加工機が備えるNC装置と一体に構成する曲げ加工機である。
この発明は以上のように、曲げプログラムを作成するプログラム作成側とネットワークで結ばれた大型ディスプレイを備えた曲げ加工機であって、前記大型ディスプレイを、曲げ加工機の上部テーブルに取り付けた大型スクリーンと、前記大型スクリーンを投影面とするプロジェクタとで構成し、前記プログラム作成側で曲げプログラムの作成に用いる画面表示データを前記ネットワークを介して前記プロジェクタから前記大型スクリーンに投影することで、プログラム作成側と加工現場側とで前記画面表示データをリアルタイムで共有可能に構成し、前記リアルタイムで共有する前記画面表示データを媒介として、加工現場側からの技術支援情報をプログラム作成側にリアルタイムで伝えて前記曲げプログラムの作成に反映可能に構成したので、下降式、上昇式いずれのタイプの曲げ加工機に適用しても不都合のない比較的低価格の大型ディスプレイを備えることができ、しかも、この大型ディスプレイを利用することで、プログラム作成側と加工現場側とがリアルタイムでコミュニケーションを実現することができる効果がある。
この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この発明による曲げ加工機の一実施形態を示す斜視図、図2は、この発明による曲げ加工機の他の実施形態を示す斜視図である。
図1に示す曲げ加工機10(10A)は、上部テーブル11と下部テーブル12とを備え、曲げ加工時に上部テーブル11が下降するか、または、曲げ加工時に下部テーブル12が上昇することによって、上部テーブル11に装着したパンチ13と、下部テーブル12に装着したダイ14との間に図示しないワークを挟んで折り曲げ加工するものである。
また、曲げ加工機10(10A)は、NC装置20を備えている。NC装置20は、NCプログラムを表示するとともに、必要な各種の操作を行うことのできる表示器21を備え、また、アーム22によって曲げ作業者が操作しやすい位置へ移動させることが可能になっている。
さらに、この曲げ加工機10(10A)は、上部テーブル11に取り付けた大型スクリーン31と、この大型スクリーン31を投影面とするプロジェクタ32とで構成される大型ディスプレイ30を備えている。
大型スクリーン31は、図1に示すように、上部テーブル11の正面に取り付けられるものである。
大型スクリーン31の大きさは、例えば、上部テーブル11の上下間高さのほぼ全体に亘る高さとすることができ、また、上部テーブル11の左右両側を一部ずつ除く中央部の所要幅とすることができる。しかし、必要に応じて、これ以外の高さ・幅とすることも可能である。
また、大型スクリーン31の取り付け角度は、例えば、曲げ加工機10(10A)の設置床面に対してほぼ垂直面をなす角度とすることができるが、必要に応じて、この垂直面に対してある程度の角度をつけることも可能である。
そして、上部テーブル11に取り付ける大型スクリーン31は、その厚さをほとんど考慮しなくて済む程度に薄く形成することが可能であるから、曲げ加工時に上方へ折れ曲がるワークが干渉したり、曲げ作業者の作業の邪魔になったりする心配はない。
プロジェクタ32は、図1に示すように、上部テーブル11の後方からその上方を通って手前に延びた機台33の先端部に取り付けられるものである。
このような機台33は、曲げ加工機10(10A)に設置されるものであり、曲げ加工機10(10A)が曲げ加工時に下部テーブル12が上昇する上昇式の場合は、上下動しない上部テーブル11またはそれを支える曲げ加工機フレームに機台33を設置することができる。
また、曲げ加工機10(10A)が曲げ加工時に上部テーブル11が下降する下降式の場合は、上下動する上部テーブル11に機台33を設置することは困難であるから、上下動しない曲げ加工機フレームに機台33を設置することができる。
そして、機台33に取り付けるプロジェクタ32は、曲げ加工時に上方へ折れ曲がるワークが干渉したり、曲げ作業者の作業の邪魔になったりする心配のない高さに配置する。これにより、プロジェクタ32は、大型スクリーン31に対してその手前上方から投影することになるため、プロジェクタ32の光軸を斜め下向きにして機台33に取り付ける必要がある。
一方、図2に示す曲げ加工機10(10B)は、プロジェクタ32を取り付ける機台33がNC装置20を兼ねているものであり、その他は図1に示す曲げ加工機10(10A)と基本的に同様のものである。
すなわち、この曲げ加工機10(10B)の場合は、図2に示すように、NC装置20とプロジェクタ32の機台33とが一体に構成され、NC装置20の背後にプロジェクタ32が一体に取り付けられている。
NC装置20(機台33)は、下部テーブル12の左手前に設けた支軸23に回動可能に支持されたアーム22によって、曲げ作業者が操作しやすい位置へ移動可能である。また、NC装置20(機台33)は、プロジェクタ32使用時(非加工時)には、図2に示すように、曲げ加工機10(10B)の中央付近まで回り込んで、大型スクリーン31の中央下方に位置決めされるようになっている。
これにより、プロジェクタ32は、大型スクリーン31に対してその手前下方から投影することになるため、プロジェクタ32の光軸を斜め上向きにして機台33に取り付ける必要がある。
図3は、図1の曲げ加工機10(10A)の運用形態を示す説明図である。図2の曲げ加工機10(10B)の運用形態については、図示してないが、図3に示す曲げ加工機10(10A)の運用形態と実質的に同様である。
図3に示すように、プログラム作成側(NCプログラム室)101には、曲げプログラムを作成するためのNCプログラム作成用PC110およびNCデータベース(DB)111が設備として備えられている。
一方、加工現場側1には、曲げ加工機10が設置され、曲げ加工機10は、NC装置20および大型ディスプレイ30を備え、大型ディスプレイ30は、曲げ加工機10の上部テーブル11に取り付けた大型スクリーン31と、この大型スクリーン31を投影面とするプロジェクタ32とで構成されている。
そして、このようなプログラム作成側(NCプログラム室)101と、加工現場側1とが、ネットワーク91で結ばれている。
図4は、このネットワーク91の概要を示す説明図である。
図4に示すように、プログラム作成側101のNCデータベース(DB)111と、加工現場側1の曲げ加工機10に備えられたNC装置20とが、プログラム作成側101、加工現場側1それぞれのLAN(Local Area Network)を経て、TCP/IP(Transmisson Control Protocol/Internet Protocol)ネットワークで相互に接続されている。
これに加えて、プログラム作成側101のNCプログラム作成用PC110と、加工現場側1の曲げ加工機10に備えられたプロジェクタ32とが、プロジェクタ32にPCカード40を用いることで、プログラム作成側101、加工現場側1それぞれのLANを経て、TCP/IPネットワークで相互に接続されている。
図5は、プロジェクタ32の機能説明図である。
図5に示すように、プロジェクタ32は、アナログRGB入力の信号を切り替える信号切替部41と、信号切替部41の出力信号をA/D変換するA/D変換部42と、デジタルRGB入力をシリアル/パラレル変換するTMDS(Transition Minimized Differential signaling)信号処理部43と、PCカード40を用いてLAN経由のJPEGデータを変換するJPEGデータ変換処理部(CPU)44と、画像処理IC/スケーリング処理部45とを備えている。
再び図3に戻って、曲げ加工機10の大型ディスプレイ30を用いた運用形態について説明する。図3に示すように、プログラム作成側(NCプログラム室)101では、プログラム作成者102がヘッドセット103をして準備する。一方、加工現場側1では、ベテランの曲げ技術者2がヘッドセット3をして準備する。
この場合、ヘッドセット103とヘッドセット3とは相互に音声通話可能に設定され、これにより、プログラム作成者102と曲げ技術者2とは、互いに音声通話可能な状態にある。
プログラム作成者102が、加工現場側1からの技術支援を仰ぎたいケースがある場合、NCプログラム作成用PC110を操作して、その画面表示データをネットワーク91を介して加工現場側1へ送り、プロジェクタ32を作動させて大型スクリーン31に投影させる。
これにより、プログラム作成側(NCプログラム室)101と加工現場側1とで、曲げプログラムの作成に用いる画面表示データがリアルタイムで共有される。つまり、NCプログラム作成用PC110の画面に表示されている画像データと全く同じ画像データが大型スクリーン31に表示されるため、プログラム作成者102と曲げ技術者2とは全く同じ画像を見ている。
ここで、プログラム作成者102がヘッドセット103を使って、目の前の画像について技術支援を仰ぎたい内容(例えば、曲げ順などの加工方法)を音声通話すると、目の前に同じ画像を見ながらヘッドセット3を使ってその内容を聞いた曲げ技術者2は、プログラム作成者102が技術支援を仰ぎたい内容を容易に理解することができる。
そこで、曲げ技術者2が経験を通じて蓄積しているノウハウを使って解決方法(例えば、曲げ順などの加工方法)を見出し、目の前の画像についての解決方法をヘッドセット3を使って音声通話すると、目の前に同じ画像を見ながらヘッドセット103を使ってその解決方法を聞いたプログラム作成者102は、曲げ技術者2の指示内容(解決方法)を容易に理解することができる。
そして、プログラム作成者102は、曲げ技術者2の指示内容(解決方法)にしたがってプログラム作成作業を行うことで、例えば、技術支援を仰ぐ前は作成不可能であった曲げプログラムであっても、それを作成して完成することができることとなる。
以下に、曲げ加工機10の大型ディスプレイ30を用いた運用形態についての一例を具体的に説明する。
プログラム作成側(NCプログラム室)101の設備であるNCプログラム作成用PC110は、CAD入力からCAMデータの作成、各種テスト、DBへの蓄積までの全工程をカバーするソフトウェア・ライブラリを備えている。
このソフトウェア・ライブラリには、主なものとしてつぎのようなものが含まれる。
(1)CADから展開図(板金の属性データの入った2次元図形)を作成するソフトウェア。
(2)展開図をCG表現し、さらに、展開図から3次元モデルを生成するCGソフトウェア。
(3)展開図に金型・曲げ順序をプログラマが入力する(ベンドCAM手動)ソフトウェア。
(4)展開図から上記3項を全自動で行う(ベンドCAM自動)ソフトウェア。
(5)これらを支援するソフトウェア。
このようなソフトウェア・ライブラリを備えたNCプログラム作成用PC110によれば、立体的なCGで図面とそこから派生したCAM図を参照しながら、工程をシミュレーションし、曲げ加工の可否を検証することができる。
そこで、例えば夜間に、図6に示すように、翌日作業するために保存した多数の展開図を、NCプログラム作成用PC110のベンドCAM自動作成ソフトウェアにかけて、バッチ処理する。すなわち、NCプログラム作成用PC110のベンドCAM自動作成ソフトウェアが、展開図から曲げ作業の可否を判定し、曲げ作業が可能であると判定したものについては曲げプログラム(NCプログラム)を作成する。
このような夜間のバッチ処理によって、例えば、図7(a)に示すように曲げプログラムの作成が完了したワークAについては、翌朝、直ちにレーザ加工プログラムの作成に入ることができる。
一方、夜間のバッチ処理によって、例えば、図7(b)に示すように警告アラームが発生したワークBについては、翌朝、曲げのベテランに相談する(現場加工編集会議を行う)。
夜間のバッチ処理によってこのような警告アラームが発生する頻度は、約30%といわれている。すなわち、展開図をベンドCAM自動作成ソフトウェアにかけて、そのうち約70%は自動で曲げプログラムを作成できるが、残りの約30%は自動で曲げプログラムを作成することができない。
そこで、このような自動で曲げプログラムを作成できないワークBについては、翌朝になって曲げのベテランに相談することで、解決を図るしかない。このとき、この発明による大型ディスプレイ30を備えた曲げ加工機10が真価を発揮するのである。
翌朝、プログラム作成側(NCプログラム室)101では、プログラム作成者102がNCプログラム作成用PC110を操作して、夜間バッチ処理の結果を確認し、ワークAのように曲げプログラムが完了したものについては、直ちにレーザ加工プログラムの作成に入る。
一方、ワークBのように警告アラームが発生したものについては、そのファイルを開いて、図8に示すような詳細画面をNCプログラム作成用PC110に表示させる。
この詳細画面は、図8に示すように、画面の右半分に、ワークB(ブランク材)の展開図と曲げ線および曲げ順が示され、画面の左半分に、以下のような警告が示されている。
すなわち、画面の左半分には、
パーツ名:VPS−VTR−1
状態:初期処理時にエラーが発生しました。
メッセージ:
E214:金型選択処理
(内容)
ダイ又はダイレール、ダイホルダとワークが干渉するためダイが選択できません。
曲げ線番号1を曲げる前に、ダイ又はダイレール、ダイホルダとワークが干渉します。
(対処)
「断面図表示」にて金型とワークの干渉状態を確認してください。
手動操作にて曲げデータを作成してください。
そこで、プログラム作成者102は、ベンドCAM自動作成ソフトウェアのデータ管理ビューワを用いて、NCプログラム作成用PC110に、図9に示すようなワークBの3次元モデルの画像を表示させる。これは単なるCG図ではなく、CAMデータ属性値を持ったCG(すなわちBMF)である。
そして、プログラム作成者102は、NCプログラム作成用PC110に表示されるワークBの3次元モデルの画像を、ネットワーク91を介して加工現場側1の大型スクリーン31にも表示させる。
さらに、プログラム作成者102は、ヘッドセット103を使って曲げ技術者2に話しかけ、ワークBの警告アラームを解消する方法について技術支援を仰ぎたい旨を伝える。
これを受けて、曲げ技術者2は、大型スクリーン31に表示されたワークBの3次元モデルの画像を見ながら、プログラム作成者102からのアラーム情報(曲げ前干渉)についての説明をヘッドセット3で聞く。
これにより、曲げ技術者2は、そのアラームが、Z曲げの部分で発生していると理解し、対策として、例えば、「1工程目で曲げ線番号1をアマ曲げ(規定どおりに曲げないこと)し、2工程目で曲げ線番号6を曲げた後、3工程目で曲げ線番号1を再度曲げる」ようなプログラムを作成するように指示を出す。
この曲げ技術者2からの指示を受けて、プログラム作成者102は、NCプログラム作成用PC110を操作し、曲げ技術者2の指示どおりの曲げ順、曲げ手法を手動入力することによって、プログラムを作成する。
そして、作成したプログラムを、ベンドCAM手動作成ソフトウェアを用いて確認する。なお、3工程目以降は、例えば、4工程目で曲げ線番号5を曲げ、5工程目で曲げ線番号4を曲げ、6工程目で曲げ線番号3を曲げ、7工程目で曲げ線番号2を曲げることになる。
このように、例えば夜間に、ベンドCAM自動作成ソフトウェアを用いたバッチ処理によって警告アラームが発生したワークBについては、翌朝、曲げのベテランに相談する現場加工編集会議を行う。
このとき、プログラム作成側(NCプログラム室)101のプログラム作成者102と、加工現場側1の曲げ技術者2とが、リアルタイムで同じワークBの3次元モデルの画像を見ながら会話できることで、コミュニケーションが緊密に行われる。
これによって、ベテランの曲げ技術者2からプログラム作成者102への技術支援が円滑に行われ、ベテランの曲げ技術者2が経験を通じて蓄積しているノウハウなどの技術を、プログラム作成者102を通してプログラムそのものに反映させることが可能になる。
その結果、ベテランの曲げ技術者2は、単に曲げのベテラン職人ということにとどまらず、経験を通じて高度の曲げノウハウを蓄積している技術指導者に変貌を遂げる。そして、その保てる技術をプログラムそのものに反映させることによって、従来の人(ベテラン)から人(新人)への技術伝承に代わり、人(ベテラン)からプログラムへの技術伝承が可能になる。
ここで、図3に示すように、加工現場側1の曲げ加工機10が大型ディスプレイ30を備えていることで、ベテランの曲げ技術者2を最新のソフトウェアの運用に参加させることを実現した工場(以下、デジタル工場という。)と、従来の曲げ加工機が大型ディスプレイを備えていないため、曲げ技術者の最新ソフトウェアの運用への参加を実現できない従来の工場(以下、アナログ工場という。)との、生産性の比較について説明する。
工程を、(1)ブランク材探しと搬入、(2)NCプログラムをDBからバーコードで呼び出す、(3)金型段取り、(4)試し曲げ、(5)加工検査、(6)曲げの実工程作業、の6段階に分ける。
加工サンプルについては、曲げ数を平均5曲げのワーク、ロットサイズを5個/ロット、職人チャージを4,000円/時間とする。
デジタル工場では、NCプログラム作成の自動化、多品目の加工を一括段取りするソフトの運用、最新の金型段取りシステムの運用、ステップベンドによる段取りの最小化作業など、これら最新のソフトウェアの運用を行う。
測定結果はつぎのとおりである。
(1)曲げ加工機の稼働率が上がる。すなわち、アナログ工場では、曲げ加工機の稼働率が11.7%であるのに対し、デジタル工場では、曲げ加工機の稼働率が32.3%に向上した。
(2)加工される品目数が上がる。すなわち、アナログ工場では、曲げ加工機1台当たり19品目/1日が加工可能であるのに対し、デジタル工場では、曲げ加工機1台当たり62品目/1日が加工可能になった。
(3)曲げ加工機1台当たりの利益が上がる。すなわち、アナログ工場では、曲げ加工機1台当たりの利益が585千円/月であるのに対し、デジタル工場では、曲げ加工機1台当たりの利益が1,770千円/月になった。
(4)生産性が約2.5倍に上がった。
これら測定値には、不良撃退の効果、工場全体の時間短縮、パートタイマの雇用効果、などの間接的な効果は含まれていない。
以上のように、この発明による曲げ加工機によれば、プログラム作成側と加工現場側とが、常時、リアルタイムで共同作業を実現することができ、そのため、例えば、加工現場側の曲げ技術者からプログラム作成側のプログラム作成者に対して、さまざまな指示やアドバイスを、常時、リアルタイムで提供できる環境が実現する。
これにより、例えば、ベテランの曲げ技術者をコンサルタントのポジションに据えて、曲げ作業者にはパートタイマを活用することも可能になる。このような間接的な利益も換算すると、デジタル工場の曲げ加工機1台当たりの利益は、1,770千円/月以上に増加する。
この発明による曲げ加工機の一実施形態を示す斜視図である。 この発明による曲げ加工機の他の実施形態を示す斜視図である。 曲げ加工機の運用形態を示す説明図である。 ネットワークの概要を示す説明図である。 プロジェクタの機能を示す説明図である。 ベンドCAM自動作成ソフトウェアの概要を示す説明図である。 ベンドCAM自動作成工程の結果の一例(a)および他の例(b)を示す斜視説明図である。 図7(b)の例の詳細画面を示す説明図である。 図7(b)の例の3次元モデルの画像を示す説明図である。
符号の説明
1 加工現場側
2 曲げ技術者
3 ヘッドセット
10,10A,10B 曲げ加工機
11 上部テーブル
12 下部テーブル
13 パンチ
14 ダイ
20 NC装置
21 表示器
22 アーム
23 支軸
30 大型ディスプレイ
31 この大型スクリーン
32 プロジェクタ
33 機台
41 信号切替部
42 A/D変換部
43 TMDS信号処理部
44 JPEGデータ変換処理部(CPU)
45 画像処理IC/スケーリング処理部
91 ネットワーク
101 プログラム作成側(NCプログラム室)
102 プログラム作成者
103 ヘッドセット
110 NCプログラム作成用PC
111 NCデータベース(DB)

Claims (5)

  1. 曲げプログラムを作成するプログラム作成側とネットワークで結ばれた大型ディスプレイを備えた曲げ加工機であって、
    前記大型ディスプレイを、曲げ加工機の上部テーブルに取り付けた大型スクリーンと、前記大型スクリーンを投影面とするプロジェクタとで構成し、
    前記プログラム作成側で曲げプログラムの作成に用いる画面表示データを前記ネットワークを介して前記プロジェクタから前記大型スクリーンに投影することで、プログラム作成側と加工現場側とで前記画面表示データをリアルタイムで共有可能に構成し、
    前記リアルタイムで共有する前記画面表示データを媒介として、加工現場側からの技術支援情報をプログラム作成側にリアルタイムで伝えて前記曲げプログラムの作成に反映可能に構成したことを特徴とする曲げ加工機。
  2. プログラム作成側から加工現場側への技術支援の要請内容、および、加工現場側からプログラム作成側への前記技術支援情報の伝達は、音声通話手段を用いて行うことを特徴とする請求項1記載の曲げ加工機。
  3. 前記大型スクリーンに対してその手前上方から投影する場合は、曲げ加工機の上部テーブルの手前上側に配置した機台に、前記プロジェクタをその光軸を斜め下向きにして取り付けることを特徴とする請求項1または請求項2記載の曲げ加工機。
  4. 前記大型スクリーンに対してその手前下方から投影する場合は、曲げ加工機の上部テーブルの手前下側に配置した機台に、前記プロジェクタをその光軸を斜め上向きにして取り付けることを特徴とする請求項1または請求項2記載の曲げ加工機。
  5. 曲げ加工機の上部テーブルの手前下側において前記プロジェクタを取り付ける前記機台は、曲げ加工機が備えるNC装置と一体に構成することを特徴とする請求項4記載の曲げ加工機。
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