JP2005288407A - 生ゴミ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】微生物を良好に繁殖させることができ、微生物によって生ゴミを効率よく分解処理することのできる生ゴミ処理装置を提供する。
【解決手段】生ゴミが投入される処理容器30と、該処理容器30の内部を第1処理領域31と第2処理領域32との少なくとも二つの領域に区画する区画部33と、前記第1処理領域31に生ゴミを投入するための第1投入口31aと、前記第2処理領域32に生ゴミを投入するための第2投入口32aと、前記第1処理領域31と前記第2処理領域32とに貫設される共に回転駆動される回転軸34と、該回転軸34に設けられ、前記第1処理領域31に投入された生ゴミを攪拌する第1攪拌部材35と、前記回転軸34に設けられ、前記第2処理領域32に投入された生ゴミを攪拌する第2攪拌部材36とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、生ゴミ処理装置に関するものであり、特に、家庭や事業所から生じる生ゴミ(厨芥類)を微生物によって分解することにより、生ゴミを、堆肥化したり、減量化または消滅化するといった処理を行う生ゴミ処理装置に関するものである。
一般家庭で発生するゴミの約50%は、生ゴミである。また、デパート、スーパー、青果市場、鮮魚市場等の生鮮食品を取り扱う事業所や、食堂、喫茶店、居酒屋等の飲食物を提供する事業所では、1日にt単位の生ゴミを生じさせるところもある。そして、生ゴミの発生量は、経済発展や生活の高度化とともに増え続けており、生ゴミを処理するためには、多額の処理費が必要とされている。一方、生ゴミ処理の対策として、生ゴミが発生する個々の家庭や事業所にて、小型バッチ炉等により焼却することもあるが、近年においては、ダイオキシン問題により、個々の家庭や事業所にて生ゴミを焼却処理することは困難となっている。
このような実状の中、微生物を活用して生ゴミを分解する処理が注目されている。このように微生物により生ゴミを分解処理することで、生ゴミを堆肥化して有効利用することができる。また、生ゴミを微生物によって分解処理すると、微生物の増殖により、生ゴミの成分が水及び二酸化炭素に変換されることから、生ゴミを実質的に減量化或いは消滅化させることができる。そして、このように生ゴミを微生物により分解するための生ゴミ処理装置としては、種々のものが案出されている。
上記背景技術は、一般的になされている事項であり、本願出願人は、出願時において、この背景技術を特定するような記載がなされた文献を特に知見していない。
ところで、生ゴミは、野菜、穀物、果物等の野菜類、牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉等の肉類、鳥獣や魚の骨等の骨類等、様々であり、しかも、植物油、動物油等の油脂類を多く含むものもある。一方、生ゴミを分解する微生物も、野菜類を主として分解するもの、肉類を主として分解するもの、油脂類を主として分解するもの等、様々である。
これに対して、従来から案出されているゴミ処理装置は、投入された生ゴミを微生物によって分解処理する単一の処理領域が処理容器の内部に形成されたものであり、この単一の処理領域に多様な種類の生ゴミをまとめて投入し、微生物によって生ゴミの分解処理を行うものであった。よって、従来のゴミ処理装置では、生ゴミの種類に応じた微生物によって効率よく生ゴミを分解処理することができなかった。なお、多様な種類の生ゴミを効率よく分解処理するために、多様な種類の微生物を混ぜ合わせて処理容器に投入することも考えられるが、微生物の中には、他の種類の微生物の繁殖を妨げるものもあり、多様な種類の微生物を混在させることで分解処理効率の向上を図るつもりが、逆に、分解処理効率を低下させてしまうこともある。よって、生ゴミを微生物によって分解処理するためには、多様な種類の微生物を混ぜ合わせて投入せず、生ゴミの種類に応じた微生物を投入すべきである。
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、微生物を良好に繁殖させることができ、微生物によって生ゴミを効率よく分解処理することのできる生ゴミ処理装置の提供を課題とするものである。
上述した課題を解決するために本発明の採った手段は、
「生ゴミが投入される処理容器と、
該処理容器の内部を第1処理領域と第2処理領域との少なくとも二つの領域に区画する区画部と、
前記第1処理領域に生ゴミを投入するための第1投入口と、
前記第2処理領域に生ゴミを投入するための第2投入口と、
前記第1処理領域と前記第2処理領域とに貫設される共に回転駆動される回転軸と、
該回転軸に設けられ、前記第1処理領域に投入された生ゴミを攪拌する第1攪拌部材と、
前記回転軸に設けられ、前記第2処理領域に投入された生ゴミを攪拌する第2攪拌部材と
を備えることを特徴とする生ゴミ処理装置」
である。
上記構成の生ゴミ処理装置では、処理容器内部が第1処理領域と第2処理領域とに区画されており、第1処理領域には第1投入口が、第2処理領域には第2投入口が、夫々備えられている。よって、生ゴミを、野菜類や肉類等の適宜種類毎に分別して、第1投入口から第1処理領域または第2投入口から第2処理領域へと投入すれば、異なる種類の生ゴミが処理容器内にて混ざり合うことがない。また、第1処理領域と第2処理領域との夫々に、生ゴミの種類に応じた微生物を個別に投入しても、これらの微生物が混ざり合うこともない。このため、この生ゴミ処理装置では、処理容器内において、第1処理領域と第2処理領域とで個別に微生物が良好に繁殖し、生ゴミが分解処理される。従って、この生ゴミ処理装置によれば、微生物を良好に繁殖させることができ、微生物によって生ゴミを効率よく分解処理することができる。
また、第1処理領域内の生ゴミを攪拌する第1攪拌部材と、第2処理領域内の生ゴミを攪拌する第2攪拌部材とは、第1処理領域と第2処理領域とに貫設された共通の回転軸によって回転される。このため、上記構成の生ゴミ処理装置は、複数の生ゴミ処理装置を一体化したような全体が大掛かりな構造とならず、上記構成の生ゴミ処理装置によれば、装置全体をコンパクトに納めることができる。
なお、上記手段では、処理容器の内部を、区画部によって、第1処理領域と第2処理領域との少なくとも二つの領域に区画すればよく、三つ以上の処理領域に区画してもよい。この場合において、区画された各処理領域に個別に生ゴミを投入できるように、各処理領域に対応する投入口を設ければよい。また、処理容器内部が横方向に区画される場合には、回転軸を区画された各処理領域に横方向に貫設させればよい。このような態様では、横型の生ゴミ処理装置となる。一方、処理容器内部が縦方向に区画される場合には、回転軸を区画された各処理領域に縦方向に貫設すればよい。このような態様では、縦型の生ゴミ処理装置となる。
上述の生ゴミ処理装置において、
「前記第1処理領域に水を供給する第1水供給手段と、
前記第2処理領域に水を供給する第2水供給手段と、
前記第1水供給手段と前記第2水供給手段とを個別に制御する水制御手段と
を備えることを特徴とする生ゴミ処理装置」
としてもよい。
微生物の種類によっては、繁殖に好適な水分量が区々である。そこで、上記構成の生ゴミ処理装置では、第1処理領域に水を供給する第1水供給手段と、第2処理領域に水を供給する第2水供給手段とを設けて、第1水供給手段と第2水供給手段とを水制御手段によって個別に制御することとする。これにより、処理容器内部にて区画された各処理領域の水分量を個別に調節して、微生物の繁殖に適した水分量で維持させることが可能となる。従って、上記構成の生ゴミ処理装置によれば、各処理領域の個々において、微生物の繁殖に適した水分量とすることができ、これにより、微生物を、より一層、良好に繁殖させて、生ゴミを、より一層、効率よく処理することができる。
なお、処理容器内部が三つ以上の処理領域に区画される場合には、三つ以上の処理領域の夫々に対応する水供給手段を設けて、水制御手段によって、各水供給手段を個別に制御できるようにすればよい。
上記構成の生ゴミ処理装置において、
「前記第1処理領域に投入された生ゴミを加熱する第1加熱手段と、
前記第2処理領域に投入された生ゴミを加熱する第2加熱手段と、
前記第1加熱手段と前記第2加熱手段とを個別に制御する加熱制御手段と
を備えることを特徴とする生ゴミ処理装置」
としてもよい。
微生物の種類によっては、繁殖に好適な温度が区々である。そこで、上記構成の生ゴミ処理装置では、第1処理領域の生ゴミを加熱する第1加熱手段と、第2処理領域の生ゴミ加熱する第2加熱手段とを設けて、第1加熱手段と第2加熱手段とを加熱制御手段によって個別に制御することとする。これにより、処理容器内部にて区画された各処理領域の温度を個別に調節して、微生物の繁殖に適した温度で維持させることが可能となる。従って、上記構成の生ゴミ処理装置によれば、各処理領域の個々において、微生物の繁殖に適した温度とすることができ、これにより、微生物を、より一層、良好に繁殖させて、生ゴミを、より一層、効率よく処理することができる。
なお、処理容器内部が三つ以上の処理領域に区画される場合には、三つ以上の処理領域の夫々に対応する加熱手段を設けて、加熱制御手段によって、各加熱手段を個別に制御できるようにすればよい。
また、加熱手段は、処理容器を加熱したり、処理容器内に温風を送風したりすることで、生ゴミを間接的に加熱するものであってもよく、或いは、生ゴミ自体に接触して、生ゴミを直接的に加熱するものであってもよい。
上述した通り、本発明に係る生ゴミ処理装置によれば、微生物を良好に繁殖させることができ、これにより、生ゴミを効率よく処理することができる。
以下、本発明の一実施形態である生ゴミ処理装置について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜3に示すように、生ゴミ処理装置10は、生ゴミを堆肥化したり、減量化または消滅化させる装置であり、主な構成として、装置全体を受ける基台20と、生ゴミ及び微生物が投入される処理容器30とを備えている。ここで、基台20には、キャスター21が設けられており、生ゴミ処理装置10は、容易に移動させることができる構造となっている。また、処理容器30の両端部及び下部、並びに、処理容器30の周囲に配設された各種機器(詳細は後述する)は、カバー22によって隠蔽されている。
処理容器30は、全体が略円筒状にされており、その内部は、区画部33によって、第1処理領域31と第2処理領域32との二つの処理領域に、横方向に区画されている。ここで、本例では、処理容器30内部における略下半分の空間が区画されているが、区画部33によって、処理容器30内部を全高に渡って区画してもよい。換言すれば、処理容器30の内部空間を、区画部33によって分断して、第1処理領域31と第2処理領域32とを完全に遮断してもよい。
処理容器30の上面の適宜部位には、第1処理領域31に生ゴミ及び微生物を投入するための第1投入口31aと、第2処理領域32に生ゴミ及び微生物を投入するための第2投入口32aとが設けられている。ここで、本例では、第2投入口32aに、粉砕機32bが設けられており、鳥獣類の骨、魚類の骨、貝殻等の硬い生ゴミや大きな生ゴミを細かく粉砕して、処理容器30内に投入することができる構造となっている。硬い生ゴミや大きな生ゴミを細かく粉砕することにより、微生物による生ゴミの分解速度を速めることができる。なお、粉砕機32bは公知のものであり、モータ等の粉砕機用駆動装置32cによって駆動される。
第1処理領域31と第2処理領域32とには、モータ等の回転軸駆動装置34aによって回転駆動される回転軸34が貫設されている。この回転軸34には、その外周面に第1攪拌部材35と第2攪拌部材36とが突設されており、回転軸34の回転に伴って第1攪拌部材35及び第2攪拌部材36が回転することで、第1処理領域31に投入された生ゴミが第1攪拌部材35によって攪拌され、第2処理領域32に投入された生ゴミが第2攪拌部材36によって攪拌される。
このように、処理容器30の内部を第1処理領域31と第2処理領域32とに区画することで、第1処理領域31及び第2処理領域32の夫々に投入された生ゴミが混ざり合うことがなく、また、第1処理領域31及び第2処理領域32の夫々に投入された微生物も混ざり合うことがない。よって、この生ゴミ処理装置10では、第1処理領域31と第2処理領域32とにおいて、生ゴミが個別に分解処理されることになり、投入する生ゴミの種類に応じて適宜選択した微生物を投入することで、微生物を良好に繁殖させることができ、分解処理効率を向上させることができる。しかも、第1処理領域31及び第2処理領域32に投入された生ゴミを攪拌する第1攪拌部材35及び第2攪拌部材36は、共通の回転軸34により回転駆動されるため、第1攪拌部材35及び第2攪拌部材36の夫々を個別に回転駆動する構造を必要とせず、生ゴミ処理装置10全体をコンパクトに納めることができる。
生ゴミ処理装置10は、処理容器30内に外部から空気を供給するための空気供給手段40を備えている。この空気供給手段40は、第1処理領域31側に空気を供給する第1空気供給手段41と、第2処理領域32側に空気を供給する第2空気供給手段42とを具備するものである。また、第1空気供給手段41及び第2空気供給手段42の夫々は、ダクト43と、ダクト43に内蔵された送風ファン44とから構成されている。送風ファン44の回転によって、外部から処理容器30内に新鮮な空気が供給される(図1,2の矢印A1,A2参照)。
また、この生ゴミ処理装置10は、微生物による生ゴミの分解処理に際して水分が不足する場合に、処理容器30内に水を供給するための水供給手段50を備えている。この水供給手段50は、第1処理領域31側に水を供給する第1水供給手段51と、第2処理領域32側に水を供給する第2水供給手段52とを具備するものである。また、第1水供給手段51及び第2水供給手段52の夫々は、水道管や給水タンク等の水供給源(図示しない)に接続された水配管53と、第1処理領域31側の水配管53及び第2処理領域32側の水配管53の各管路を、夫々、個別に開閉する二つの止水弁54とから構成されている。
ここで、第1水供給手段51の水配管53及び第2水供給手段52の水配管53は、夫々、第1処理領域31の上部及び第2処理領域32の上部に延設されており、各水配管53に設けられた吐水口から水が吐水され、第1処理領域31及び第2処理領域32の夫々に、新鮮な水が個別に供給される(図1の矢印B1,B2参照)。なお、本例では、吐水口として、水を霧状に噴霧する噴霧ノズルを採用しており、処理容器30内に供給された水は、この噴霧ノズルから生ゴミの表面の全面に渡って広範囲に散布される。
一方、処理容器30の底面は、夫々、第1処理領域31及び第2処理領域32ともに、生ゴミが通過しない程度の網目の底面網37により構成されており、処理容器30の内部の下部は、底面網37の下側が排水部38となっている。生ゴミの水分量が多過ぎる場合や、微生物による生ゴミの分解処理により水分量が多くなった場合に、底面網37から水が滴下して、生ゴミ中の余剰な水分が、排水部38を通じて、排水口38aから排出される。ここで、本例では、排水口38aに、油分を良好にろ過する紙製の排水フィルター38cが交換可能に装着されており、排水から油分を除去して、排水を下水道や野外にそのまま流すことができる構造となっている。また、排水部38は、排水口38a側に下り傾斜しており、排水部38内の水は、排水口38aから円滑に排水される。
また、この生ゴミ処理装置10は、排水口38aに排水弁38bと、排水部38を通じて底面網37から処理容器30内の底部に空気を供給する底部空気供給手段80とを備えている。ここで、底部空気供給手段80は、コンプレッサー等の空気供給源(図示省略)に接続され、排水部38にて開放された空気配管81と、この空気配管81の管路を開閉する空気開閉弁82と、空気供給源から供給された空気を蓄えるアキュムレーター83とから構成されている。
底面網37に目詰まりを生じた場合には、排水弁38bを閉じた上で、底部空気供給手段80から排水部38に空気を供給し、底面網37の下面から上面へと空気を流通させることで、底面網37の目詰まりが解消される(図1,3の矢印C参照)。なお、本例では、空気開閉弁82が電磁弁により形成されており、しかも、底部空気供給手段80にアキュムレーター83が設けられている。このため、底面網37全体に、多量な空気が瞬時に吹き付けられる。よって、底面網37の目詰まりが良好に解消される。
ところで、底部空気供給手段80から処理容器30内の底部に空気を供給することで、生ゴミの下側から生ゴミ全体の内部に空気を積極的に混入させることができ、これにより、微生物の分解処理を促進させることができる。よって、底面網37の目詰まり防止のためばかりでなく、生ゴミ全体への空気混入のために、底部空気供給手段80を作動させることとしてもよい。
また、この生ゴミ処理装置10は、微生物による生ゴミの分解処理に際して温度が低い場合に、処理容器30内に投入された生ゴミを加熱するための加熱手段60を備えている。この加熱手段60は、第1処理領域31側の生ゴミを加熱する第1加熱手段61と、第2処理領域32側の生ゴミを加熱する第2加熱手段62とを具備するものである。また、第1加熱手段61及び第2加熱手段62の夫々は、処理容器3に外面に取付けられたヒータ63から構成されている。さらに、本例では、第1空気供給手段41のダクト43及び第2空気供給手段42のダクト43にも、夫々個別のヒータ45が取付けられており、空気供給手段40から処理容器30内に温風が供給される構造となっている。よって、本例では、第1空気供給手段41のヒータ45及び第2空気供給手段42のヒータ45によっても、加熱手段60が構成されている。なお、上述した底部空気供給手段80にヒータ等の加熱手段60を設けて、底部空気供給手段80から温風を供給することとしても、微生物の繁殖に好適な温度となるように、生ゴミ全体を良好に加熱することができる。
さらに、この生ゴミ処理装置10は、磁界発生手段70をも備えている。ここで、本例では、磁界発生手段70が、処理容器20の下部周囲に巻回された電磁コイルから形成されており、この電磁コイルへの通電によって、処理容器30内に磁界を発生させるものとなっている。また、磁界発生手段70を構成する電磁コイルは、空気供給手段40を構成するダクト43、及び、水供給手段50を構成する水配管53を含めて、処理容器30の周囲に巻回されている。
よって、この磁界発生手段70は、空気供給手段40から供給される空気を磁界処理し、しかも、水供給手段50から供給される水も磁界処理するものとなっている。換言すれば、磁界発生手段70は、処理容器30内に供給される空気や水を磁界処理する磁界処理手段、より詳しくは、処理容器30内に供給される空気を磁界処理する空気磁界処理手段、及び、処理容器30内に供給される水を磁界処理する水磁界処理手段を兼用するものとなっている。
空気供給手段40から供給される空気を磁界処理することで、滅菌された空気を処理容器30内に取り入れることができ、微生物を、雑菌により阻害されることなく、良好に繁殖させることができる。また、酸素や窒素等の気体のクラスター(粒子)が微細化された空気を処理容器30内に取り入れることができ、微生物を活性化させることもできる。
一方、水供給手段50から供給される水を磁界処理することで、供給される水についても、雑菌の減少化及びクラスターの微細化を図ることができ、微生物を良好に繁殖させると共に活性化させることができる。しかも、処理容器30内部においても、磁界が発生していることから、空気を構成する気体のクラスターや水のクラスターを微細化されたままの状態で維持させることができ、これにより微生物の良好な活性化を維持させることができる。また、処理容器30内部の形成された磁界により、微生物の生育環境が向上し、これによっても、微生物を活性化させることができる。
なお、本例では、磁界発生手段70が、交流電流によって磁界を形成する電磁コイルを用いて構成されており、この磁界発生手段70によれば、交流電流の振動数に応じて磁力線の方向が変動する。このため、微生物に作用する磁力線の方向の絶え間ない変動によっても、微生物の活性化が促進される構造となっているが、これに限らず、直流電流によって磁界を形成する電磁コイルを用いたり、永久磁石を用いたものとしてもよい。
また、処理容器30、ダクト43及び水配管53は、ステンレス鋼や亜鉛めっき鋼等の鉄系の磁性材料により形成されている。ここで、磁力線を透過し易くするために、磁界発生手段70に対応する部位を部分的に、非磁性金属、樹脂、陶磁器等の非磁性材料により形成してもよい(図1,3の斜線部分参照)。また、全部を非磁性材料により形成してもよい。
ところで、この生ゴミ処理装置10は、操作部(図示省略)と、操作部での操作により作動する制御装置(図示省略)とを備えており、回転軸34や粉砕機32b等の主要機器の駆動が制御装置によって制御されるのであるが、上述した空気供給手段40、水供給手段50、底部空気供給手段80、加熱手段60及び磁界発生手段70も、制御装置によって駆動が制御される。次に、制御装置による空気供給手段40、水供給手段50、底部空気供給手段80、加熱手段60及び磁界発生手段70の各制御について説明する。
図4に示すように、制御装置90は、機能的構成として、空気供給手段40を制御する空気制御手段94、水供給手段50を制御する水制御手段95、加熱手段60を制御する加熱制御手段96、底部空気供給手段80を制御する底部空気制御手段98、及び、磁界発生手段70を制御する磁界制御手段97とを備える。
空気制御手段94は、空気供給手段40を構成する第1空気供給手段41と第2空気供給手段42とを個別に制御するものである。第1空気供給手段41から処理容器30内に供給される空気量と、第2空気供給手段42から処理容器30内に供給される空気量とを個別に調節することで、処理容器30内に空気の淀みを生じ難くすることができ、微生物に新鮮な空気を与えることができる。
水制御手段95は、水供給手段50を構成する第1水供給手段51と第2水供給手段52とを個別に制御するものである。ここで、第1処理領域31及び第2処理領域32の夫々には、水分量を検出する公知の水分センサ55が設けられており、水制御手段95は、各水分センサ55による水分量の検出結果に基づいて、第1処理領域31及び第2処理領域32の夫々が予め設定された水分量で維持されるように、第1水供給手段51及び第2水供給手段52の駆動を個別に制御する。第1水供給手段51から第1処理領域31に供給される水分量と、第2水供給手段52から第2処理領域32に供給される水分量とを個別に調節することで、第1処理領域31と第2処理領域32との夫々において、個別に、微生物の繁殖に適した水分量の環境を形成することができ、これにより、微生物を良好に繁殖させることができる。また、第1水供給手段51または第2水供給手段52の一方から水を供給すると共に、他方からの水の供給を絶つことで、第1処理領域31または第2処理領域32の一方にて、生ゴミを湿式処理すると同時に、他方にて、生ゴミを乾式処理することができる。
底部空気制御手段98は、底部空気供給手段80と排水弁38bとを制御して、底面網37の下側から処理容器30内の底部に空気を供給するものである。ここで、底面網37の目詰まりを防止するためには、タイマーを用いて、適宜インターバルで定期的に底部空気供給手段80及び排水弁38bを作動させて、底面網37に空気を吹き付けるようにすればよい。また、生ゴミを乾式処理する場合には、常時、或いは、頻繁に、処理容器30の底部に空気を供給するようにして、生ゴミ全体が効率よく空気に曝されるようにすればよい。
加熱御手段96は、加熱手段60を構成する第1加熱手段61と第2加熱手段62とを個別に制御するものである。ここで、第1処理領域31及び第2処理領域32の夫々には、温度を検出する公知の温度センサ64が設けられており、加熱制御手段96は、各温度センサ64による温度の検出結果に基づいて、第1処理領域31及び第2処理領域32の夫々が予め設定された温度で維持されるように、第1加熱手段61及び第2加熱手段62の駆動を個別に制御する。第1加熱手段61により加熱される第1処理領域31の生ゴミの温度と、第2加熱手段62により加熱される第2処理領域32の生ゴミの温度とを個別に調節することで、第1処理領域31と第2処理領域32との夫々において、個別に、微生物の繁殖に適した温度の環境を形成することができ、これにより、微生物を良好に繁殖させることができる。
磁界制御手段97は、磁界発生手段70の駆動を制御して、具体的には、電磁コイルに通電する電力の電流や電圧を制御して、処理容器30内に形成される磁界の磁力、ダクト43内に形成される磁界の磁力、及び、水配管53内に形成される磁界の磁力を調節するものである。ここで、空気供給手段50によって処理容器30内に空気を供給する際において、この供給される空気を大きな磁力によって磁界処理したい場合や、水供給手段50によって処理容器30内に水を供給する際において、この供給される水を大きな磁力によって磁界処理したい場合には、磁界制御手段97によって、一時的に大きな磁力を発生させるように磁界発生手段70を制御すればよい。
以上、本発明に係る生ゴミ処理装置の一例を示したが、本発明に係る生ゴミ処理装置はこれに限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜の変更が可能であり、空気供給手段40、水供給手段50、加熱手段60、底部空気供給手段80、磁界発生手段70等の適宜の手段を省略した生ゴミ処理装置の広範囲に適用することができるものである。
本発明に係る生ゴミ処理装置の一例を示す断面側面図である。 図1に示した生ゴミ処理装置の断面平面図である。 図1に示した生ゴミ処理装置の正面図である。 生ゴミ処理装置の制御装置を示すブロック図である。
符号の説明
10 生ゴミ処理装置
20 基台
21 キャスター
22 カバー
30 処理容器
31 第1処理領域
31a 第1投入口
32 第2処理領域
32a 第2投入口
32b 粉砕機
32c 粉砕機用駆動装置
33 区画部
34 回転軸
34a 回転軸用駆動装置
35 第1攪拌部材
36 第2攪拌部材
37 底面網
38 排水部
38a 排水口
38b 排水弁
38c 排水フィルター
40 空気供給手段
41 第1空気供給手段
42 第2空気供給手段
43 ダクト
44 送風ファン
45 ヒーター
50 水供給手段
51 第1水供給手段
52 第2水供給手段
53 水配管
54 止水弁
55 水分センサ
60 加熱手段
61 第1加熱手段
62 第2加熱手段
63 ヒーター
64 温度センサ
70 磁界発生手段(磁界処理手段、空気磁界処理手段、水磁界処理手段)
80 底部空気供給手段
81 空気配管
82 開閉弁
83 アキュムレーター
90 制御装置
94 空気制御手段
95 水制御手段
96 加熱制御手段
97 磁界制御手段
98 底部空気制御手段

Claims (3)

  1. 生ゴミが投入される処理容器と、
    該処理容器の内部を第1処理領域と第2処理領域との少なくとも二つの領域に区画する区画部と、
    前記第1処理領域に生ゴミを投入するための第1投入口と、
    前記第2処理領域に生ゴミを投入するための第2投入口と、
    前記第1処理領域と前記第2処理領域とに貫設される共に回転駆動される回転軸と、
    該回転軸に設けられ、前記第1処理領域に投入された生ゴミを攪拌する第1攪拌部材と、
    前記回転軸に設けられ、前記第2処理領域に投入された生ゴミを攪拌する第2攪拌部材と
    を備えることを特徴とする生ゴミ処理装置。
  2. 前記第1処理領域に水を供給する第1水供給手段と、
    前記第2処理領域に水を供給する第2水供給手段と、
    前記第1水供給手段と前記第2水供給手段とを個別に制御する水制御手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の生ゴミ処理装置。
  3. 前記第1処理領域に投入された生ゴミを加熱する第1加熱手段と、
    前記第2処理領域に投入された生ゴミを加熱する第2加熱手段と、
    前記第1加熱手段と前記第2加熱手段とを個別に制御する加熱制御手段と
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の生ゴミ処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013116439A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Teruki Kuroki 生ごみ処理装置
JP2016159231A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 有限会社川▲崎▼エンジ 生ごみ処理方法

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