JP2005288343A - 油水分離装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】油吸着剤の消耗品の使用をなくして交換の不便さを解消し、かつ効率よく油脂分を分離できる簡便で経済的な油水分離装置を提供する。
【解決手段】油脂分と水の比重の差に注目して、油水分離槽に設置される油排出管と水排出管(部)の高さとを比較したとき水排出管(部)の高さが油排出管より低くなるように所定の水位レベル差をもたせることによって絞り管から排出される排水から油脂分と水とを簡単に分離し排出できる構造としている。
【選択図】図2
【解決手段】油脂分と水の比重の差に注目して、油水分離槽に設置される油排出管と水排出管(部)の高さとを比較したとき水排出管(部)の高さが油排出管より低くなるように所定の水位レベル差をもたせることによって絞り管から排出される排水から油脂分と水とを簡単に分離し排出できる構造としている。
【選択図】図2
Description
本発明は、飲食店等の厨房からでる排水に含まれる油脂類を除去するために使用される油水分離装置に関する。
ラーメン店等の厨房からでる排水には油脂分(別名グリースともいう。)が多く含まれるため、業務用の厨房には、グリース阻集器を設置して除去し下水に流れ込まないようにしている。この種のものに特開2004−41882号公報がある。油吸着材保持ケースを数段設け、これらの上方から油脂分を含む排水を流下させる方法を採用している。
この従来のものは、数段の油吸着材保持ケースを用いているので、目詰まり防止のため定期的に油吸着材を交換しなければならないという不便さと不経済性があった。
本発明の解決しようとする課題は、油吸着材の消耗品の使用をなくして交換の不便さを解消し、かつ効率よく油脂分を分離できる簡便で経済的な油水分離装置を提供することにある。
油脂分と水の比重の差に注目して、油水分離槽に設置される油排出管と水排出管の高さとを比較したとき水排出管の高さが油排出管より低くなるように所定の水位レベル差をもたせることによって絞り管から排出される排水から油脂分と水とを簡単に分離し排出できる構造としている。
実施例1に本発明の一つの実施例を示す。
実施例2に本発明の他の実施例を示す。
実施例2に本発明の他の実施例を示す。
図1を参照して、本発明を概略的に説明すると、1は排水から食品の食べ滓などを取り除くバスケットで、油脂分を含んだ排水は、排水回収水槽2に貯められる。排水回収水槽2の排水は、絞り管3から油水分離槽4に排出され貯蔵される。油水分離槽4には、油脂分を含んだ排水と油脂分を分離した排水(以下水という)とを分離する隔壁5と油脂分を排出する油排出管6と水を排出する排水管7が配置されている。8は排出した油の油貯溜槽である。
図2(a)(b)を参照して、排水から油脂分を分離する方法を説明する。図(b)は矢視A−Aから見た断面図である。
図(a)は油水分離槽4の平面図を示し、排水回収水槽2から下に延びている絞り管3の周囲を渦巻き状に分離壁9が設けられており、その下部は油水分離槽4の底に清掃のため着脱可能に固定されている。
図(a)は油水分離槽4の平面図を示し、排水回収水槽2から下に延びている絞り管3の周囲を渦巻き状に分離壁9が設けられており、その下部は油水分離槽4の底に清掃のため着脱可能に固定されている。
隔壁5で分離槽13A,13Bに2分される油水分離槽4に設けられた油排出管6と水排出管7の設置高さについて油と水の比重の違いを利用して水排出管7の高さが油排出管6より低くなるように所定の水位レベル差Dをもたせている。
概略的に水位レベル差Dについて説明すると、一般的な厨房で使用される油の比重は、0.9から0.95程度である。油排出管6と水排出管7とのレベル差Dを仮に8mmに設定したとすると、油の比重が0.9の場合、油層11の厚さは80mmとなる。油の比重が0.95の場合、油層11の厚さは160mmとなる。
絞り管3と隔壁5の深さは、この数値以上にすれば良い。アプリケーションによって油水分離槽4の深さが決まるが、レベル差Dは、ほぼ8mm前後で実施可能となる。
絞り管3と隔壁5の深さは、この数値以上にすれば良い。アプリケーションによって油水分離槽4の深さが決まるが、レベル差Dは、ほぼ8mm前後で実施可能となる。
油水分離槽4の分離室13Aにおいて渦巻き状に分離壁9に囲まれた絞り管3の下部から排出される油脂分を含んだ排水は、矢印10のように分離壁9内をぐるぐるまわる間に十分な滞留時間と流速の関係により符号11で示すように比重の軽い油脂分が水面に浮ぶ形になる。分離された水は、隔壁5の開口部12を潜って水槽部13Bに導かれ、水排出レベル14に達すると水排出管7から排出される。比重の軽い油脂分が油排出レベル15に達すると油排管6から排出される。前記水位レベル差Dによって排水から油脂分が簡単に分離できる。上記のように分離壁9を排水が渦巻き状に順次回流して巡ることにより、十分な滞溜時間と流速の関係で油脂分が排水から簡単に分離されて浮く。
他の実施例について、図3(a)(b)を参照して詳細に説明する。図(a)は、油水分離槽4の平面図、図(b)は矢視B−Bから見た断面図である。
上記実施例1と同様に油排出管6と水排出管7の設置高さについて水排出管7の高さが油排出管6より低くなるように所定の水位レベル差Dをもたせている
この例では、油脂分を含んだ排水と油脂分を分離した排水(以下水という)とを分離する隔壁5が不要である。
上記実施例1と同様に油排出管6と水排出管7の設置高さについて水排出管7の高さが油排出管6より低くなるように所定の水位レベル差Dをもたせている
この例では、油脂分を含んだ排水と油脂分を分離した排水(以下水という)とを分離する隔壁5が不要である。
絞り管3は、油水分離槽4の左端にある。分離壁16A、16B、16Cが千鳥状に配置され、分離槽17A,17B,17C,17Dが配置されている。各分離壁16A〜16Cは、油水分離槽4の底に固定されている。
絞り管3から排出される排水は、分離槽17Aを通り、矢印18,19,20で示すように、分離壁16A、16B、16C7B,17Cを順次巡り、分離槽17Dに達する。その間に符号11で示すように、比重の軽い油脂分は水面に浮く。
絞り管3から排出される排水は、分離槽17Aを通り、矢印18,19,20で示すように、分離壁16A、16B、16C7B,17Cを順次巡り、分離槽17Dに達する。その間に符号11で示すように、比重の軽い油脂分は水面に浮く。
このケースで、符号21は水排出用のトラップ管と称するもので、その下端は図示するように油水分離槽4内に深く下がっており、油層11の下面より深い位置にある。トラップ管21を昇ってくる油水分離槽4内の水がレベル14より高くなると外部に排出される。他方符号11で示す油脂分(油層)のレベルが、排水管7よりレベル差Dだけ高く設定されているレベル15を超えると油排出管6より外部に排出される。
図4(a)(b)は、油水分離槽4の平面図で、図3に示すハの字状に配置した分離壁の変形例である。
図(a)では、油水分離槽4に開口部23を有する分離壁22はそれぞれ平行に配置して、油水分離槽4を符号A〜Fで示すように細分化している。前記と同様に所定の滞留時間と流速との関係で油脂分が排水から分離されるように配慮されている。開口部23の大きさは、油層11と水の量が分離のために矢印のように順次十分巡回できる程度で良い。水はトラップ管21のL字状の上辺にあたる排水部7から、油脂分は油排出管6から排出される。
図(a)では、油水分離槽4に開口部23を有する分離壁22はそれぞれ平行に配置して、油水分離槽4を符号A〜Fで示すように細分化している。前記と同様に所定の滞留時間と流速との関係で油脂分が排水から分離されるように配慮されている。開口部23の大きさは、油層11と水の量が分離のために矢印のように順次十分巡回できる程度で良い。水はトラップ管21のL字状の上辺にあたる排水部7から、油脂分は油排出管6から排出される。
図(b)では、それぞれ平行に配置された分離壁26が櫛歯状に交互に配置され、油水分離槽4を符号A〜Fで示すように細分化している。前記と同様に所定の滞留時間と流速との関係で油脂分が排水から分離されるように配慮されている。油脂分を含んだ排水は、油脂分の分離のため矢印のように分離壁26を符号A〜Eまでの細分化された分離槽を順次十分巡回して最終層のFまで導かれる。水はトラップ管21のL字状の上辺にあたる排水部7から、油脂分は油排出管6から排出される。
分離壁22,26は清掃の着脱可能に油水分離槽4に固定されている。
分離壁22,26は清掃の着脱可能に油水分離槽4に固定されている。
図5は、他の実施例を示し、油貯溜槽8に代えて貯留タンク16としてもよい。
また油水分離槽4に浮上した油脂分が冷えて固化するのを防止するため油水分離槽4にヒータ17を取付けまたは巻きつけても良いし,槽4内にヒータ管を設置して所定の温度に保ってもよい。
また油水分離槽4に浮上した油脂分が冷えて固化するのを防止するため油水分離槽4にヒータ17を取付けまたは巻きつけても良いし,槽4内にヒータ管を設置して所定の温度に保ってもよい。
上記のごとく、油水分離槽4に油排出管6と水排出管(部)7の設置高さについて水排出管(部)7の高さが油排出管6より低くなるように所定の水位レベル差Dを設けて油排出管6と水排出管(部)7を設置する構成によって、絞り管3から排出される排水から比重の差を利用して油脂分を簡単に分離できる。
本発明によれば、油吸着材の交換による消耗品費用の増大、目詰まり・油吸着量を超えた油分の垂れ流しという欠点が解消できるという効果を奏する。
本発明によれば、油吸着材の交換による消耗品費用の増大、目詰まり・油吸着量を超えた油分の垂れ流しという欠点が解消できるという効果を奏する。
3・・・絞り管
4・・・油水分離槽
6・・・油排出管
7・・・水排出管(部)
9・・・分離壁
11・・・油層
16A〜16C・・・分離壁
21・・・トラップ管
22・26・・・分離壁
D・・・水と油のレベル差
4・・・油水分離槽
6・・・油排出管
7・・・水排出管(部)
9・・・分離壁
11・・・油層
16A〜16C・・・分離壁
21・・・トラップ管
22・26・・・分離壁
D・・・水と油のレベル差
Claims (3)
- 排水回収槽2から下方に延びている絞り管3と、この絞り管3から排出される排水を滞留する油水分離槽4と、この油水分離槽4に設置される油排出管6と水排出管7とからなる油水分離装置において、前記油排出管と水排出管との設置高さとを比較したとき水排出管の高さが油排出管より低くなるように所定の水位レベル差をもたせることによって油と水の比重の差を利用して絞り管3から排出される排水から油脂分と水とを分離し油と水を前記油排出管6と水排出管7から排出することを特徴とする油水分離装置。
- 油水分離槽4に分離壁を適宜に配置して、絞り管3からの排出される排水がこの分離壁を巡って流れる間に巡る滞溜時間と流速の関係により排水から油脂分を分離することを特徴とする請求項1の油水分離装置。
- 前記分離壁は渦巻き状またはハの字状または平行に配置されることを特徴とする請求項2の油水分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004108038A JP2005288343A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 油水分離装置 |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2004108038A Pending JP2005288343A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 油水分離装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007307546A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-11-29 | Daruma Setsubi Sekkei:Kk | 油水分離器 |
KR101431786B1 (ko) * | 2014-01-20 | 2014-08-19 | (주)거도 | 해양 유출 기름 분리 회수 장치 |
CN104524815A (zh) * | 2014-12-30 | 2015-04-22 | 佛山市南海区保蓝机械科技有限公司 | 一种油水分离器 |
WO2023090649A3 (ko) * | 2021-11-22 | 2024-01-18 | 장섭근 | 혼합액 분리장치 |
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2004
- 2004-03-31 JP JP2004108038A patent/JP2005288343A/ja active Pending
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JP4501142B2 (ja) * | 2005-12-28 | 2010-07-14 | 有限会社 だるま設備設計 | 油水分離器 |
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