JP2009125657A - 濾過装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】濾過工程にあっては、原水供給管23を介して主管20の下端へ原水を供給する。主管20を上昇した原水はトラフ19の内部に入り、トラフ19の両側から塔内に溢出し、流路24を経て濾層12中を通過して濾過され、給排管16及びそれに接続された処理水取出管28を介して流出する。空気逆洗工程及び気水併用逆洗工程において、気泡の大部分は空気抜き配管33,35を流れる。そのため、傾斜板22の上面を伝わってきた濾材は給排水流路24を通って下方へ落下する。
【選択図】図2
Description
第1図は第1の実施の形態に係る濾過装置の縦断面図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図は第2図のIII方向から見た濾過装置上部の斜視図、第4,5図は第3図のIV−IV線、V−V線断面図である。なお、第3図では塔体を透視状態としている。また、第3図では、図面を明瞭とするために第1及び第2バッフルと空気返し板50の図示を省略し、第4図では、第1及び第2バッフルの図示を省略している。
給排管16には、処理水の取出用の配管28と洗浄水供給用の配管29とが接続されている。これらの配管28,29にはそれぞれ開閉弁が設けられている。また、配管29には逆洗水の送水用のポンプPが設けられている。
流路24の下方には、塔内壁面から空気返し板50が突設されている。この空気返し板50として、流路24よりも若干大きい水平投影面積を有しているものを用いると、流路24に気泡が流れ込むことが十分に防止される。空気返し板50は、塔内壁面から塔中央へ向って下り勾配にて設けられている。
濾過工程にあっては、原水供給管23を介して主管20の下端へ原水を供給する。重力式濾過の場合は開閉弁34,36を開とし、圧力式濾過の場合は開閉弁34,36を閉とする。
主管20を上昇した原水はトラフ19の内部に入り、トラフ19の両側から塔内に溢出し、流路24を経て濾層12中を通過して濾過され、給排管16及びそれに接続された処理水取出管28を介して流出する。
逆洗工程は、通常は、(1)空気のみで濾層をほぐす空気逆洗工程、(2)空気と洗浄水を併用して濾層を展開させ、濾材に付着したSSを剥離する気水併用逆洗工程、(3)流速を上げて洗浄水のみで濾材に付着したSSを剥離すると共に、剥離したSSを排出する水逆洗工程とからなる。
(1)の空気逆洗工程を行うには、開閉弁34,36を開とし、送気管17にコンプレッサからの圧縮空気を供給し、気泡で濾層12をほぐし、濾材に付着したSSを濾材から剥離すると共に、剥離したSSを濾層の上部に押し上げる。濾層12を通過した気泡は、主として、傾斜板22の下面を伝わって上昇し、空気抜き配管33,35から外に放出される。
この空気逆洗工程の後、空気の供給を続けたままで、洗浄水の供給用配管29に接続した逆洗ポンプPを運転し、空気と洗浄水を濾層12中に供給し、濾材に付着したSSを剥離すると共に剥離したSSを洗浄排水と一緒に流路24を上昇させてトラフ19に溢入させ、主管20及び排出管21を介して排出する。
この水逆洗工程では、送気管17への空気供給を停止し、洗浄水のみを配管29、給排管16を介して供給し、濾層12を展開させ、濾材に付着したSSを剥離すると共に、剥離したSSをトラフ19に排出する。この(3)の工程では、比重が異なる濾材層13,14の各濾材が分級され、第1図の通り、砂濾材層14及びアンスラサイト濾材層15が形成される。
第6図は第2の実施の形態に係る濾過装置の水平断面図、第7図は濾過塔を第6図のVII方向から見た斜視図、第8図は第7図のVIII−VIII線断面図である。
第9図は第3の実施の形態に係る濾過装置の上部の縦断面図、第10図は第9図のX−X線断面斜視図である。なお、第10図は塔体を透視状態としている。また、第10図では、第1及び第2バッフルと空気返し板50の図示を省略している。
第11図、第12図に第4の実施の形態を示す。
上記第9、10図の第3の実施の形態では、空気抜き配管33がトラフ19Aの底面を貫通しているが、第4の実施の形態では傾斜板22Aの上部を貫通している。第4の実施の形態のその他の構成は第3の実施の形態と同一である。なお、第11図は第9図に相当し、第12図は第10図に相当する。
第13図は第5の実施の形態に係る濾過装置の上部の縦断面図、第14図は第13図のXIV−XIV線に沿う断面斜視図である。この実施の形態では、濾過塔10の内周を周回してトラフ60が設けられている。塔10を貫通して、トラフ60への原水導入用及びトラフ60からの逆洗排水排出用の配管61が設けられている。
傾斜板70は、頂点を濾過塔10の中央部に配置させ、そこから放射方向に下り勾配とされた陣笠形状である。この傾斜板70の外周端は塔10の内壁面から離隔しており、塔10の内壁面と傾斜板70の外周端との間に流路24が形成されている。この流路24の下方に空気返し板50が設けられている。
傾斜板70の中央上端部に空気抜き配管33が接続されている。この空気抜き配管33は塔10の頂部を貫通している。この空気抜き配管33に開閉弁34が設けられている。
第15図は第6の実施の形態に係る濾過装置の上部の縦断面図、第16図は第15図のXVI−XVI線に沿う断面斜視図、第17図は第16図の平面図である。
この実施の形態では、塔10の上部中央にトラフ80が設けられている。このトラフ80は、上方が開放した有底円形の容器形状である。このトラフ80の側面に原水導入用及び逆洗排水排出用の配管81が接続されている。
傾斜板70は、この塔壁面80の底部外周に連なり、そこから放射方向へ下り勾配にて延在し、その外周端と塔内周面との間に流路24が設けられている。この流路24の下方に空気返し板50が設けられている。
塔壁面80の底面を貫通して空気抜き配管33が上方に延設されている。この空気抜き配管33は塔頂を貫通している。空気抜き配管33に開閉弁34が設けられている。
これらの第5,6の実施の形態においても洗浄時に空気は空気抜き配管33から排出されるので、流路24を上昇する空気が著しく少なく、濾材は速やかに傾斜板70の外周端から落下する。
なお、第6の実施の形態によれば、バッフル26C,27Cによりバッフル26,27と同様に濾材粒子が効率よく流水から分離される。
19,19A,60,80 トラフ
22,70 傾斜板
24 流路
33,35 空気抜き配管
34,36 開閉弁
50 空気返し板
Claims (6)
- 濾過塔内に充填した濾層に原水を下向流で通水して濾過処理すると共に、気体及び洗浄水を濾層に上向流で通水し、濾層を展開して洗浄する濾過装置であって、
該濾層の上側に傾斜板が、該傾斜板の下端と塔内壁面との間に流路をあけて設けられ、
該傾斜板の上側に、洗浄排水を溢出させるためのトラフが設けられている濾過装置において、
該傾斜板又はトラフの下側から気体を排出するための気体排出部を、塔壁面、トラフ及び傾斜板の少なくとも1つを貫通させて設けたことを特徴とする濾過装置。 - 請求項1において、前記傾斜板の上側かつ該流路と該トラフとの間に、該傾斜板から離隔して第1バッフル及び第2バッフルが設けられており、
該第1バッフルは第2バッフルと前記流路との間に位置しており、
第1バッフルの上端は洗浄時にトラフが規制する塔内の水面より下に位置し、第2バッフルの上端は洗浄時にトラフの上面が規制する塔内の水面より上に突出しているか、または、該水面と同じレベルに位置していることを特徴とする濾過装置。 - 請求項1又は2において、前記トラフは、塔の中央部を横断方向に延設されており、
前記傾斜板として、該トラフに連なり、トラフから離反する一方向へ下り勾配にて延在する第1傾斜板と、該トラフに連なり、他方向へ下り勾配にて延在する第2傾斜板とが設けられていることを特徴とする濾過装置。 - 請求項1又は2において、前記トラフは塔上部の塔内壁面の一部に沿って延在しており、
前記傾斜板は、該トラフに連なり、トラフとは反対側の塔内壁面へ向って下り勾配にて延在していることを特徴とする濾過装置。 - 請求項1において、前記トラフは塔上部の塔内壁面に沿って延在しており、
前記傾斜板は、塔中央部から放射方向へ下り勾配にて延在しており、
前記気体排出部は、該傾斜板の頂部から気体を排出するように設けられていることを特徴とする濾過装置。 - 請求項1又は2において、前記トラフは、塔の中央部に設けられており、
前記傾斜板は、該トラフに連なり、トラフから放射方向へ下り勾配にて延在していることを特徴とする濾過装置。
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2007
- 2007-11-22 JP JP2007303209A patent/JP2009125657A/ja active Pending
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