JP2005287496A - 小麦粉組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高栄養価で、かつ高品質の二次加工性品が得られる小麦粉組成物の提供。
【解決手段】 マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉を含有する、小麦粉組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、高栄養価で、かつ高品質の二次加工製品が得られる小麦粉組成物に関する。
小麦は、果皮、種皮、珠心層、アリューロン層からなる皮部、胚乳部および胚芽部から構成されている。元来小麦粉は、小麦をそのまま石臼などの製粉機で粉砕した、いわゆる「全粒小麦粉」であった。全粒小麦粉は20質量%程度の皮部を含んでいるため、これを原料とした二次加工製品は外観、食感、風味などの品質において満足のいくものではなかった。小麦粉の安定供給と二次加工製品の品質を改善することを目的として、胚乳部とそれ以外の部分とを効率的に分離し胚乳部のみを粉砕する製粉方法が確立され、この方法で得られた小麦粉を原料とした二次加工製品の品質は大きく改善された。然るに、胚乳部はビタミンやミネラルの含有量が少ないため、小麦粉の栄養価は全粒小麦粉に比べて低下してしまうという問題もあった。そこで、小麦中の蛋白質やビタミン類に富む区分を分離、回収して有効利用する方法について検討されるようになった。
小麦中の蛋白質やビタミン類に富む区分を分離、回収する方法としては、小麦ふすまから回収する方法が種々提案されている。例えば小麦ふすまを粉砕し特定の粒度の糊粉細胞粒子および果皮−種皮粒子を得た後、これらの粒子を静電気的に荷電し電荷の差により分画する方法(特許文献1参照)、あるいは小麦ふすまを500μm以下に粉砕した後、30μm以下の微粒子を除き、次いで空気分級機により分級して、高蛋白区分と高食物繊維区分に分離する方法が知られている(特許文献2参照)。
しかしながら、これらの方法は、小麦ふすまを出発物質とすることから、皮部が混入し、二次加工製品の品質を低下させるという問題があり、さらに前者の方法は、特別な静電気的分離機が必要であり、また乾燥した粉末の荷電は粉塵爆発等の危険を伴う。一方後者の方法は、粉砕、篩分け、2度の分級という、煩雑な作業工程を必要とする。
特表昭61−501829号公報 特開平1−206962号公報
そこで本発明者は、高栄養価で、かつ高品質の二次加工製品が得られる小麦粉組成物について種々検討をした結果、小麦ふすまを用いるのではなく、特定量のマグネシウムを含有する小麦粉を用いることによって本発明の目的が達成されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉を含有する小麦粉組成物である。また本発明は、マグネシウム含量が200mg/100g以上の小麦粉を粉砕し、中位径50μm以下にした後、分級して粒径70μm以下の画分を分取することからなる、マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉の製造方法である。さらに本発明は、マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉を含有する小麦粉組成物を用いて製造された二次加工製品である。
本発明に係るマグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉を含有する小麦粉組成物を用いると、栄養価が高く、かつ外観、食感、風味などの品質が良好な二次加工製品を製造することができる。また、本発明に係る小麦粉の製造方法によれば、マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉を効率良く製造することができる。
本発明は、マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉を含有する小麦粉組成物である。マグネシウム含量が500mg/100g未満の小麦粉では、ビタミン、ミネラルなどの量が十分でなく、品質が良好な二次加工製品を得ることができない。マグネシウムの定量は原子吸光法などによって行うことができる。
マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉は、マグネシウム含量が200mg/100g以上の小麦粉を粉砕し、中位径50μm以下にした後、分級して粒径70μm以下の画分を分取することにより得ることができる。
マグネシウム含量が200mg/100g以上の小麦粉としては、例えば製粉工場の挽砕、篩分け、仕上げ等の各工程で採取される画分のうちマグネシウムを200mg/100g以上含有する小麦粉画分、市販小麦粉のうち「末粉」という等級に属する製品、あるいは精麦機や精米機などを用いて小麦粒から果皮・種皮等を4〜6質量%剥離、除去したのち、さらに剥離処理をして4〜6質量%剥離された部分を採取したものなどが挙げられる。
マグネシウム含量が200mg/100g以上の小麦粉を粉砕して、粉砕された小麦粉の粒度を、中位径50μm以下、好ましくは30μm以下となるようにする。粉砕後の小麦粉の粒度が中位径50μmを超えていると、分級時にマグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉を効率的に採取できず、好ましくない。粉砕手段としては、種々の粉砕機を用いることができるが、例えばターボミルやブレードミルなどが用いられる。中位径50μm以下とは、小麦粉の累積頻度が50%に達したときの粒径が50μm以下になることを意味する。
中位径50μm以下に粉砕された小麦粉を分級するには、種々の分級装置を使用することができるが、特に分級効率の点から空気分級機が好ましい。この空気分級とは、微粉砕された粉体を気体の流れの中に置き、気流と遠心力を利用して粉末粒子の粒径と真比重の差を利用して行う分級手段である。具体的には特開昭59−4477号公報に記載されているような回転式空気分級機を使用して行うのが望ましい。この回転式空気分級機を用いて分級する場合、2,500〜6,000回転/分で分級ローターを回転させ、風量1.0〜2.0m3/分の条件で行うことが好ましい。
中位径50μm以下に粉砕された小麦粉を分級して、粒径が70μm以下、好ましくは30μm以下の微粉区分を分取して、マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉を得る。粒径70μm以下とは、90質量%以上の小麦粉の粒径が70μm以下であることを意味する。粒径30μm以下も同様の意味である。
このようにして得られたマグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉を小麦粉等の穀粉や澱粉に配合してパン類用、菓子類用、麺類用、バッターミックス用等の小麦粉組成物を得ることができる。例えば、パン類用の小麦粉組成物を調製する場合には、マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉を強力小麦粉あるいはライ麦粉に配合する。菓子類用の小麦粉組成物を調製する場合には、マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉を中力小麦粉あるいは薄力小麦粉に配合する。麺類用の小麦粉組成物を調製する場合には、マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉を強力小麦粉、中力小麦粉あるいはデュラムセモリナに配合する。バッターミックス等の小麦粉組成物を調製する場合には、マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉を薄力小麦粉あるいは澱粉に配合する。
マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉の配合量は、小麦粉等の穀粉あるいは澱粉に対して1〜50質量部、好ましくは5〜25質量部、さらに好ましくは10〜20質量部の範囲が好ましい。この小麦粉組成物を用いることによって、栄養価に富みかつ外観、食感、風味ともに優れた二次加工製品を得ることができる。
二次加工製品としては、パン類、麺類、菓子類、揚げ物類が挙げられる。パン類とは、パン類用の小麦粉組成物を用いて製造される食パン、ロールパン、フランスパン、デニッシュペストリー、ピザ、揚げパン等である。麺類とは、麺類用の小麦粉組成物を用いて製造されるうどん、ひやむぎ、そうめん、中華麺、そば、パスタ、餃子や春巻の皮等である。菓子類とは、菓子類用の小麦粉組成物を用いて製造される饅頭、カステラ、ケーキ、クッキー、パイ、ビスケット、クラッカー等である。揚げ物類とは、バッターミックス用の小麦粉組成物を用いて製造される天ぷら、フライ、から揚げ、フリッター等である。
得られた二次加工製品は、蛋白質、ビタミンおよびミネラルに富んでいるばかりでなく、γ−アミノ酪酸(以下「GABA」という。)が富化されている。GABAは、天然のアミノ酸であり、脳の血流改善、血圧降下、精神安定などの効果があるので、食物中で富化させることが好ましい。
本発明の小麦粉組成物とともにグルタミン酸を用いて二次加工製品を製造すると、GABAの富化量が大きくなり好ましい。グルタミン酸は、小麦粉組成物に対して0.5質量%まで添加することができる。グルタミン酸の添加量を0.5質量%より多くしても、GABA富化量はほとんど増加しない。
次に本発明を具体的に説明するために実施例を掲げるが、本発明は、以下の実施例のみに限定されるものではない。
実施例1
小麦粉(「黄亀」日清製粉株式会社製商品名、マグネシウム含量385mg/100g)をターボミルで粉砕し、中位径15μmの小麦粉を調製した。この小麦粉をターボクラシファイヤーTC−15N(日清エンジニアリング株式会社製)に1kg/時間の割合で供給し、3,000回転/分で分級ローターを回転させ、風量1.5m3/分の条件下で分級を行い、粒径25μm以下の小麦粉を分取した。この小麦粉のマグネシウム含量は588mg/100gであった。
実施例2
小麦を精米機で剥離処理し、果皮・種皮などを5質量%除去したのち、さらに剥離処理して5質量%剥離された区分を採取して得た小麦粉(マグネシウム含量400mg/100g)をターボミルで粉砕し、中位径20μmの小麦粉を調製した。この小麦粉を実施例1と同様の条件で分級し、粒径22μm以下の小麦粉を分取した。この小麦粉のマグネシウム含量は917mg/100gであった。
実施例3
製粉工場で採取したマグネシウム含量375mg/100gの小麦粉画分をターボミルで粉砕し、中位径18μmの小麦粉を調製した。この小麦粉を実施例1と同様の条件で分級し、粒径28μm以下の小麦粉を分取した。この小麦粉のマグネシウム含量は770mg/100gであった。
実施例4〜5、比較例1〜2
表1に示したそれぞれの小麦粉組成物100質量部に対し、生イースト3質量部、食塩1.5質量部、砂糖12質量部、脱脂粉乳3質量部、全卵15質量部および水50質量部を配合し、下記の製造工程によりテーブルロールパンを調製した。
得られたテーブルロールパンを10名のパネラーによって表2に示す評価基準によって評価した。その結果は表3に示すとおりである。
製造工程
(1)ミキシング:ミキサーに入れ低速(98回/分)で3分間、次いで中速で(180回/分)で4分間ミキシング後マーガリン15質量部を加えてさらに中速で5分間ミキシングした(捏上温度25℃)
(2)発酵:60分間(温度27℃、湿度75%)パンチ後30分間
(3)分割:40g/個
(4)ベンチタイム:15分間(室温)
(5)成形:テーブルロール成形
(6)ホイロ:45分間(温度38℃、湿度80%)
(7)焼成:10分間(温度210℃)
Figure 2005287496
Figure 2005287496
Figure 2005287496
以上の結果より、マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉を配合した小麦粉組成物を用いて製造したテーブルロールパンは、全粒小麦粉を用いて製造したテーブルロールパンに比べて遜色のない高栄養価を有し、かつ強力小麦粉を用いて製造したテーブルロールパンにも劣らない高品質であることがわかった。
実施例6
強力小麦粉80質量部と実施例2の小麦粉20質量部を配合して小麦粉組成物を得た。この小麦粉組成物100質量部に対し、生イースト3質量部、食塩1.5質量部、砂糖12質量部、脱脂粉乳3質量部、全卵15質量部および水50質量部を配合し、実施例4と同様の製造工程によりテーブルロールパンを調製した。
得られたテーブルロールパンは、ビタミンやミネラルに富み、かつ、体積は大きく、外観、内相、触感、食感、風味ともに優れた、良好な品質であった。
実施例7
強力小麦粉80質量部と実施例3の小麦粉20質量部を配合して小麦粉組成物を得た。この小麦粉組成物100質量部に対し、生イースト3質量部、食塩1.5質量部、砂糖12質量部、脱脂粉乳3質量部、全卵15質量部および水50質量部を配合し、実施例4と同様の製造工程によりテーブルロールパンを調製した。
得られたテーブルロールパンは、ビタミンやミネラルに富み、かつ、体積は大きく、外観、内相、触感、食感、風味ともに優れた、良好な品質であった。
実施例8〜15、比較例3〜4
表4に示したそれぞれの小麦粉組成物100質量部に対し、生イースト2.2質量部、食塩2質量部、砂糖6質量部、脱脂粉乳2質量部、イーストフード0.1質量部および表5に示した量の水をそれぞれ配合し、下記の製造工程により食パンを調製した。
得られた食パンを10名のパネラーによって表6に示す評価基準によって評価した。その結果は表7に示すとおりである。
製造工程
(1)ミキシング:ミキサーに入れ、低速(98回/分)で2分間、次いで中速で(180回/分)で5分間ミキシング後、ショートニングを加えてさらに中速で5分間ミキシングした(捏上温度27℃)。
(2)発酵:50分間(温度27℃、湿度75%)パンチ後55分間
(3)分割:210g/個
(4)ベンチタイム:25分間(室温)
(5)成形:プルマン成形
(6)ホイロ:38分間(温度38℃、湿度85%)
(7)焼成:38分間(温度210℃)
Figure 2005287496
Figure 2005287496
Figure 2005287496
Figure 2005287496
以上の結果より、マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉を配合した小麦粉組成物を用いて製造した食パンは、全粒小麦粉を用いて製造した食パンに比べて遜色のない高栄養価を有し、かつ強力小麦粉を用いて製造した食パンにも劣らない高品質であることがわかった。
実施例16〜20
表8に示したそれぞれの小麦粉組成物を用いて加水(28%)しミキシングした。ミキシングは、ITAPAST社製パスタマシーンで低速(50rpm)で15分間行った。混練した生地は、引き続き同パスタマシーン(ダイス外径1.8mm、−608mmHg)で押し出した。このロングパスタを平均温度60℃(最高温度:74℃)、平均相対湿度65%で11時間乾燥した。得られたロングパスタをそれぞれ茹で歩留まりが250%になるように茹で上げ、10人のパネラーによって表9の評価基準によって評価した。その結果は表10に示すとおりである。
Figure 2005287496
Figure 2005287496
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以上の結果より、マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉を配合した小麦粉組成物を用いて製造したロングパスタは高い栄養価を有し、かつ弾力性、粘りおよび硬さともに良好であった。
実施例21〜23
表11に示したそれぞれの小麦粉組成物100質量部に対し、砂糖100質量部、卵100質量部および水40質量部を配合し、下記の製造工程によりスポンジケーキを作成した。得られたスポンジケーキを10名のパネラーによって前記表5に示す評価基準によって評価した。その結果は表12に示すとおりである。
製造工程
(1)ミキシング:全卵をほぐしてから、30℃の湯煎に浸け砂糖を加える。高速(295回/分)、中速(190回/分)を繰り返し、泡立て、種を均一にする。30℃のお湯を徐々に加える。ふるった小麦粉組成物を加え、シャモジで混合する。
(2)焼成:320gの生地を型に入れ、190℃で30分間焼成する。
Figure 2005287496
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以上の結果より、マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉を配合した小麦粉組成物を用いて製造したスポンジケーキは高い栄養価を有し、体積は大きく、風味は旨みと甘い香りに富み、食感は口当たりが柔らかく、口溶けが良く、ざらつきがなく、良好な品質であった。
実施例24〜27
イモに小麦粉の打ち粉をふり、これを表13に示したそれぞれの小麦粉組成物100質量部に対し、ベーキングパウダー1.5質量部および水150質量部からなるバッター液につけ、170℃で3分間油揚してイモ天ぷらを得た。得られた天ぷらを30分間冷却した後、表14に示す評価基準によって評価した。その結果は表15に示すとおりである。
Figure 2005287496
Figure 2005287496
Figure 2005287496
以上の結果より、マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉を配合した小麦粉組成物を用いて製造した天ぷらは、さくみ、歯ごたえが良好であった。
実施例28〜30
強力小麦粉85質量部と実施例1の小麦粉15質量部を配合して小麦粉組成物を得た。この小麦粉組成物に対しさらに表16に示した量のグルタミン酸をそれぞれ添加した後、小麦粉組成物100質量部と生イースト3質量部、食塩1.5質量部、砂糖12質量部、脱脂粉乳3質量部、イーストフード0.1質量部、全卵15質量部、および水54質量部をそれぞれ配合し、下記の製造工程によりテーブルロールパンを調製した。
得られたテーブルロールパンのGABA含有量を測定した。その結果は表17に示すとおりである。
製造工程
(1)ミキシング:ミキサーに入れ低速(98回/分)で3分間、次いで中速で(180回/分)で4分間ミキシング後ショートニング15質量部を加えてさらに中速で2分間ミキシングした(捏上温度27.5℃)
(2)発酵:90分間(温度27℃、湿度75%)パンチ後30分間
(3)分割:40g/個
(4)ベンチタイム:20分間(室温)
(5)成形:テーブルロール成形
(6)ホイロ:65分間(温度38℃、湿度80%)
(7)焼成:10分間(温度210℃)
Figure 2005287496
Figure 2005287496
以上の結果より、マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉を配合した小麦粉組成物とともにグルタミン酸を用いて製造したテーブルロールパンは、小麦粉組成物だけを用いて製造したテーブルロールパンよりもさらにGABAが富化されていた。

Claims (3)

  1. マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉を含有することを特徴とする小麦粉組成物。
  2. マグネシウム含量が200mg/100g以上の小麦粉を粉砕し、中位径50μm以下にした後、分級して粒径70μm以下の画分を分取することからなる、マグネシウム含量が500mg/100g以上の小麦粉の製造方法。
  3. 請求項1記載の小麦粉組成物を用いて製造された二次加工製品。
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