JP2005287477A - 耐風性パイプハウス - Google Patents

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Abstract

【課題】農業ないし施設園芸に適用されるパイプハウスに関し、簡易構造でありながら、台風などの強風にも耐えられる構造を実現する。
【解決手段】パイプハウスの側面ABにおいて、一定ピッチで骨組用の支柱2を地中に立てておき、少なくとも妻面側CDの端部支柱4は、前記の支柱ピッチの1/3以下の狭い支柱ピッチにすると共に、地中において支柱下端同士を水平板で互いに連結してある。また、峰部と前記の側面の支柱2の地上部の根元側との間にワイヤーを張設できるように、前記の峰部と側面支柱2の根元側にワイヤーの連結手段を設けて、台風時には、ワイヤーW2で補強する。
【選択図】図1

Description

本発明は、農業ないし施設園芸に適用されるパイプハウスに関し、簡易構造でありながら、台風などの強風にも耐えられる構造を実現する。
施設園芸用のハウスにおいて、台風などにも耐えられるようにためには、鉄骨で主要骨組を構成すると共に、コンクリート基礎構造とすることが一般的であるが、施工にも重機を要し、長期間を要するため、コスト高となることが普及を妨げている。また、解体や移設なども極めて困難である。これに対し、パイプ構造のハウスは、パイプで形成される簡易構造であり、基礎工事その他の施工も簡易であり、結果的に低コストで実現できるが、台風などに弱いことが欠点である。
このような事情から、簡易構造のパイプハウスにおいて、可能な限り耐風性を高めるべく、種々の改良が重ねられており、例えば特開2003−259742号公報に記載のように、パイプ製支柱の下端に水平板を固定すると共に支柱の側面に半径方向の羽根板を固定し、地中に掘った鉛直孔の中に挿入して埋め込み、この支柱をパイプハウスの支柱とすることが提案されている。一方、パイプハウスの地上部の構造については、筋交いやワイヤーを用いて補強したり、補強材を多用するなどの手法で耐風性を高めるのが一般的である。
特開2003−259742
前記特許文献1のように支柱構造は、耐風性を高める上で極めて有効ではあるが、強風が長時間続いた場合や、風速が強い場合には不十分であり、損傷は免れない。本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、簡易構造で安価なパイプハウスの特性を生かしながら、耐風性を効果的に向上可能とすることにある。
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、パイプハウスの側面において、一定ピッチで骨組用の支柱を地中に立てておき、少なくとも妻面側の端部支柱は、前記の支柱ピッチの1/3以下の狭い支柱ピッチにすると共に、地中において支柱下端同士を水平板で互いに連結してあることを特徴とする耐風性パイプハウスである。このように、一定ピッチで側面支柱を地中に立てておき、少なくとも妻面側の端部支柱は、前記の支柱ピッチの1/3以下の狭い支柱ピッチにしてあるため、最も強大な風圧を受ける、妻面側の支柱を強化できる。しかも、この端部支柱と隣接支柱の下端同士を地中において水平板で互いに連結してあるため、下端同士が互いに連結されて一体構造となり、強度がさらに向上する。また、この連結手段が水平板であり、地中に埋められた状態では、支柱の抜け止めとして機能するので、一層強固の支柱構造となる。
請求項2は、妻面側の支柱のうち、少なくとも側面寄りの支柱の下端と、側面側の支柱のうち妻面に面する支柱の下端とを、地中において水平板で互いに連結してあることを特徴とする請求項1に記載の耐風性パイプハウスである。このように、妻面側の支柱のうち、少なくとも側面寄りの支柱の下端と、妻面側の側面支柱の下端とが、地中において水平板で互いに連結してあるため、妻面側の支柱も強化されると共に、角部の端部支柱の下端は、90度の間隔をおいて2本の支柱の下端に連結されているので、一層堅牢な支柱構造となる。
請求項3は、前記のパイプハウスにおいて、少なくとも峰部と前記の側面の支柱の地上部の根元側との間にワイヤーを張設できるように、前記の峰部と側面支柱の根元側にワイヤーの連結手段を設けてあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の耐風性パイプハウスである。このように、前記の側面支柱の地上部の根元側と峰部との間にワイヤーを張設できるように、峰部と側面支柱の根元側にワイヤーの連結手段を設けてある。このように予め連結手段を用意してあるため、台風が接近して来たら、峰部と側面支柱の根元側の連結手段にワイヤーを連結して、ターンバックルでワイヤーを締めつけるだけで、最も強度の弱い屋根部が風圧で押し潰されたりするのを防止できる。
請求項4は、前記のパイプハウスの峰部の高さを3m未満にしてあることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の耐風性パイプハウスである。このように、パイプハウスの峰部の高さを3m未満にしてあるため、通常の峰高3m以上のパイプハウスに比べて、風当たりが弱くなり、前記のように側面と妻面との角部の支柱を強化したり、峰部と側面支柱根元間にワイヤーを張設することと相まって、耐風性を一層強化できる。
請求項5は、施設園芸などに適するパイプハウスにおいて、台風などの強風が襲来する際は、少なくとも峰部と側面支柱の根元側との間にワイヤーを張設して補強しておき、強風が去ったら、ハウス内における作業の邪魔にならないように、前記の補強ワイヤーを退避させることを特徴とする耐風性パイプハウスにおける強風対策方法である。請求項3に記載のように、峰部と側面支柱の根元側にワイヤー連結手段を予め装備してあるため、台風などが接近して来た際は、峰部と側面支柱の根元側との間にワイヤーを張設することにより、強風に最も弱い屋根部を短期間に効果的に補強できる。ワイヤーは着脱式であるため、強風が去ったら、ハウス内における作業の邪魔にならないように、補強ワイヤーを連結手段から外して、邪魔にならないように退避させておくだけでよい。
請求項1のように、一定ピッチで側面支柱を地中に立てておき、少なくとも妻面側の端部支柱は、前記の支柱ピッチの1/3以下の狭い支柱ピッチにしてあるため、最も強大な風圧を受ける、妻面側の支柱を強化できる。しかも、この端部支柱と隣接支柱の下端同士を地中において水平板で互いに連結してあるため、下端同士が互いに連結されて一体構造となり、強度がさらに向上する。また、この連結手段が水平板であり、地中に埋められた状態では、支柱の抜け止めとして機能するので、一層強固の支柱構造となる。
請求項2のように、妻面側の支柱のうち、少なくとも側面寄りの支柱の下端と、妻面側の側面支柱の下端とが、地中において水平板で互いに連結してあるため、妻面側の支柱も強化されると共に、角部の端部支柱の下端は、90度の間隔をおいて2本の支柱の下端に連結されているので、一層堅牢な支柱構造となる。
請求項3のように、前記の側面支柱の地上部の根元側と峰部との間にワイヤーを張設できるように、峰部と側面支柱の根元側にワイヤーの連結手段を設けてある。このように予め連結手段を用意してあるため、台風が接近して来たら、峰部と側面支柱の根元側の連結手段にワイヤーを連結して、ターンバックルでワイヤーを締めつけるだけで、最も強度の弱い屋根部が風圧で押し潰されたりするのを防止できる。
請求項4のように、パイプハウスの峰部の高さを3m未満にしてあるため、通常の峰高3m以上のパイプハウスに比べて、風当たりが弱くなり、前記のように側面と妻面との角部の支柱を強化したり、峰部と側面支柱根元間にワイヤーを張設することと相まって、耐風性を一層強化できる。
前記のように、峰部と側面支柱の根元側にワイヤー連結手段を予め装備してあるため、台風などが接近して来た際は、請求項5のように、峰部と側面支柱の根元側との間にワイヤーを張設することにより、強風に最も弱い屋根部を短期間に効果的に補強できる。ワイヤーは着脱式であるため、強風が去ったら、ハウス内における作業の邪魔にならないように、補強ワイヤーを連結手段から外して、邪魔にならないように退避させておくだけでよい。
次に本発明による耐風性パイプハウスが実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は本発明による耐風性パイプハウスの全容を示す斜視図である。この図は、防虫ネットやビニールシートなどを被せてない、骨組のみの状態である。左側の側面Aと右側の側面Bとの間において、アーチ状の屋根部1が形成されている。左右の側面A、Bには、複数のパイプ製の側面支柱2…が立ててあり、それぞれ地中に挿入して立ててある。そして、左右の両側面の支柱2・2の上端に間アーチ状のパイプ3を連結してある。各支柱2…およびアーチ状パイプ3…には、水平方向に横パイプP1、P2、P3、P4を連結固定してある。なお、P1は下部横パイプ、P2は肩部横パイプ、P3は中部横パイプ、P4は棟パイプまたは峰部横パイプである。
手前側の妻面Cと後側の妻面Dも、複数の妻面支柱4…を地中に挿入して立ててあり、それぞれの妻面支柱4…の上端は、妻面側のアーチ状パイプ3と連結されている。そして、各妻面支柱4…にも、横パイプP5を連結固定してある。なお、妻面側に出入り用の開閉扉が配置されるが、図示を省略してある。以上のような骨組構造において、ビニペット(商標)と呼ばれる取付け手段を用いて、骨組全面に防虫ネットを被せると共に、その上にビニールシートを被せて固定される。
各側面支柱2…および妻面支柱4…は、図2、図3のような構造になっている。図2は、支柱2、4の斜視図と平面図である。支柱2、4は通常は金属製のパイプからなり、その下端に、支柱2、4とほぼ直角に水平板7を溶接などの手段で固定してある。支柱2、4が直径5cm程度とすると、水平板7の1辺は支柱2、4の直径の約3倍の15cm程度が適している。支柱2、4には、地中に埋設する部分の側面に、半径方向に立てて溶接固定した羽根板8を有している。この羽根板8は、図示のように、180度間隔に2枚固定してもよいし、90度間隔に4枚固定して十字状に設けてもよく、あるいは1枚のみでも可能である。図示のように、180度間隔に設ける場合は、支柱2、4の下端寄りに180度間隔にスリットを形成し、その中に1枚の鉄板を挿入して、溶接固定してもよい。
そして、各羽根板8、8の下端は、前記の水平板7の上面に連結固定してある。すなわち、連結部9において、互いに溶接固定されている。羽根板1、8の直径方向の寸法は、前記の水平板7の1辺の寸法と同程度がよい。羽根板8、水平板7および支柱2、4の肉厚は、特に限定しないが、数mm程度が適している。なお、水平板7の中央に、支柱2、4内に通じる孔を開けて、支柱2、4内の雨水が地中に抜けるようにしてある。
この支柱2、4の使用に際しては、図3のように、水平板7および羽根板8、8の部分を地中に挿入して埋める。すなわち、地中に、水平板7および羽根板8、8の部分が入る程度のサイズの縦孔を掘り、その中に支柱2、4の水平板7および羽根板8、8の部分を挿入し、支柱2、4を立ててから、水平板7および羽根板8、8の上に土砂を埋め戻す。水平板7の上に石などを埋め込んで加圧してもよい。
こうして、支柱2、4の下端の水平板7および側面の羽根板8、8の部分を地中に掘った縦孔に挿入し埋め込むと、水平板7が抜け止めや沈下防止として作用するので、支柱2、4が容易に抜けたり沈下するようなことはない。また、支柱2、4の揺れも抑制できる。特に、羽根板8、8が付いているため、羽根板8、8の面に対し垂直方向の外力に対しては、支柱2、4の揺れを効果的に抑制できる。なお、羽根板8、8は、支柱2、4の回転防止にもなる。このように、水平板7と羽根板8を有する簡単な構造の支柱2、4を地中に埋め込むだけで台風などによる支柱2、4の揺れや抜け、沈下を抑制できるので、パイプハウスの側面支柱2や妻面支柱4の固定構造として極めて有効である。
図1における側面支柱2…と妻面支柱4…は、例えば2.4mピッチで立てられているが、妻面C側と両側面A・B側との角の部分の支柱24と、この角部支柱24に隣接する側面支柱2aと妻面支柱4aは、図4のような構造になっている。この角部支柱24と隣接する側面支柱2間のピッチは、前記の側面支柱2…のピッチ2.4mに対し、0.6mに設定し、妻面側のみ狭くしてある。しかも、前記の支柱下端の水平板7・7同士が、水平の連結板7aでブリッジ状に連結されている。なお、水平板7・7a・7は、一体の1枚板であってもよいし、図2、図3のような正方形状の水平板7・7間を、別体の水平の板7aを溶接し連結してもよい。また、この水平連結板7aの上に、鉛直鉄板10を立てて、溶接してあり、この鉛直鉄板10は、隣接する角部支柱24と側面支柱2の側面とも溶接固定されている。
このように、角部支柱24と妻面支柱2とが、水平連結板7aおよび鉛直鉄板10で連結された状態で、地中に掘った溝中に挿入して埋め込むため、地中で互いに連結されていることによって、強風に対する揺れや抜け、その他の方向の強度が堅牢になる。なお、角部支柱24と隣接する側面支柱2間のピッチpは、前記の側面支柱2…間のピッチPの1/3以下程度の狭い支柱ピッチにすることが望ましい。
妻面C、D側における支柱4…のピッチiは、図示例では1mであるが、角部支柱24に隣接する支柱4とのピッチのみを、他の支柱ピッチ1mより狭くしてもよいが、当初から1mだけであって、狭くなっているので、必ずしも狭くする必要はない。そして、妻面側の隣接支柱4と角部支柱24との間も、下端の水平板7・7間を水平の連結板7bでブリッジ状に連結されている。しかも、この水平連結板7bの上に、鉛直鉄板11を立てて溶接してあり、この鉛直鉄板11は、隣接する角部支柱24と妻面支柱4の側面とも溶接固定されている。したがって、角部支柱24と隣接する妻面側支柱4も耐風性が向上するだけでなく、角部支柱24は、妻面支柱4とも側面支柱2とも水平連結7b、7aで連結されているので、各方向の風圧に対する強度が一層向上する。
鉛直鉄板10、11は、圧縮方向に弱いため、座屈を避けるべく、鉛直鉄板10、11の上端付近の位置において、支柱2、4と同様のパイプで連結してもよい。前記の羽根板8、8の高さは例えば60cmであり、羽根板8、8の上端が地中約15cm程度の深さに位置するように、地中に埋め込まれる。地表面Lの位置において、側面支柱2と妻面支柱4との間に、鎖線12方向の連結パイプを設けて互いに斜め方向にも連結すると、各支柱2、4、24の耐風性は格段と向上する。なお、この斜め方向の連結パイプは、前記の羽根板8、8の高さに設けると、地中約15cmの深さに埋まることになるので、斜めの補強パイプが邪魔になることもない。
図1や図5の支柱2…は、1本の連続体になっているが、図2、図3のように、肩部側の側面支柱とは別体の埋め込み用のパイプに水平の底板14や羽根板18を設けておき、図2、図3のように地中に埋設してから、地上の部分に肩部側の側面支柱を挿入して、横孔20にボルトを挿通して連結するのがよい。側面支柱2以外のパイプなども、運搬や取り扱いの困難な長尺材は避け、短小なパイプを連結して、図1のようなパイプハウスに組み立てるのがよい。連結する部位は任意である。また、図4における鉛直鉄板10に代えて、パンチングメタルや金網などを用いることもできる。鉄筋を格子状に構成してもよい。
図5は、図1のハウスにおけるX−X方向の断面図であり、左右両側面の支柱2、2の上端間にアーチ状パイプ3を連結してある。通常のハウスは、側面支柱2、2の上端間に梁パイプを渡して補強してあるが、本発明の場合は、このような補強パイプは設けてない。したがって、耐風性に劣ることになるが、強風が到来する場合は、ワイヤーを張設して補強するので、特に問題は生じない。アーチ状パイプ3の峰部には、ワイヤー取付け用の連結リング13を溶接固定してある。また、左側の側面支柱2の下部すなわち根元部に連結リング14を溶接固定し、右側の側面支柱2の下部すなわち根元部に連結リング15を溶接固定してある。なお、必要に応じて、肩部Sにおいても、連結リング16、17を溶接固定しておいてもよい。
このように側面支柱2…やアーチパイプ3側に、予め連結リングを設けてあるため、台風が接近して来た場合は、これらの連結リングを利用してワイヤーW1…W3を張設することができる。すなわち、左側の側面支柱2の下部の連結リング14と峰部の連結リング13との間にワイヤーW1を張設して、ターンバックルで締めつける。また、右側の側面支柱2の下部の連結リング15と峰部の連結リング13との間にワイヤーW2を張設して、ターンバックルで締めつける。このようにして、図1のように、全ての側面支柱2…と峰部間にワイヤーW1、W2を張設しておくため、台風が到来して、屋根部に強風が作用しても、屋根部が押しつぶされるのを防止できる。すなわち、アーチ状パイプ3と側面支柱2間に渡って風圧が作用して押し拡げられる方向の力が作用しても、ワイヤーW1、W2によって阻止されるため、屋根が押しつぶされるのを防止できる。なお、必要に応じて、左右の肩部の連結リング16と17間にワイヤーW3を張設して、ターンバックルで締めつけておけば、真上からの風圧に対しての抵抗として作用する。なお、ワイヤーW1、W2、W3は、ハウス内における作業の邪魔になるので、台風が去ったら、連結リング13〜17から各ワイヤーW1〜W3を取り外し、あるいは緩めて、ワイヤーW1〜W3が邪魔にならないように片づけたり、近くの骨組に縛りつけておく。
図1に示すように、隣接する支柱2またはアーチパイプ3間にもワイヤーW4、W5を張ると、より有効である。ワイヤーW4は、前記の峰部連結リング13と隣接する肩部連結リング16、17間に張設してある。したがって、図5から明らかなように、このワイヤーW4は、強風で屋根が押しつぶされるのを防ぐためではなく、隣接するアーチパイプ3…間の補強が目的である。図5に示すように、アーチパイプ3の中部横パイプP3の位置にも、ワイヤー連結リング18、19を溶接固定してある。そして、図1のように、この中部連結リング18、19と隣接する肩部連結リング16、17との間にワイヤーW5を張設してある。このワイヤーW5…とW4…は、隣接する峰部連結リング13、中部連結リング18、19、肩部連結リング16、17間の全てに張設するので、隣接するアーチパイプ3…や側面支柱2…間に対し、引っ張り方向だけでなく、圧縮方向の補強として作用する。これらのワイヤーW4、W5は、ハウス内における作業の邪魔にはならないので、台風時以外も常時張設したままにしておいてもよい。なお、妻面においても、あるいはハウス内部においても、例えば下部連結リング14と対向する中部連結リング19間、下部連結リング15と対向する中部連結リング18間に、X字状にワイヤーを張設すると、より効果的である。
図1のように、隣接する側面支柱2…間には、必要に応じて、支柱根元部と隣接する肩部間にワイヤーW6を張設してX字状に交差させることもできる。なお、このワイヤーW6に代えて、斜交い用のパイプを設けてもよい。妻面側の角部支柱24の肩部と隣接する支柱2の下部間には斜交い20を取付けて、妻面側からの圧縮方向の風圧に備えている。なお、図1のようなアーチ状屋根構造の場合は、原則として、左右の両側面側は、全て左右対称構造とする。
以上のように、本発明の耐風性パイプハウスによると、妻面側のみ側面支柱ピッチを狭くすると共に支柱下端を側面支柱や妻面支柱と地中で連結して補強したり、台風襲来時のみワイヤーを張設して台風対策を行ない、台風が去ったら取り外して、ハウス内の作業の邪魔にならないようにしているで、安価な簡易構造のパイプハウスにおける強風対策として極めて合理的であり、ハウス内における生産作業に支障を来すこともない。したがって、強風対策が完備したパイプハウスとして、普及が期待される。
本発明による耐風性パイプハウスの全容を示す斜視図である。 支柱の詳細であり、(1)は斜視図、(2)は平面図である。 支柱下端を地中に埋設した状態の側面図である。 地中における角部支柱と隣接支柱との関係を示す斜視図である。 図1のハウスにおけるX−X方向の断面図である。
符号の説明
1 屋根部
2 側面支柱
3 アーチ状パイプ
4 妻面支柱
P1、P2、P3、P4 横パイプ
7 水平板
7a・7b 水平連結板
8 羽根板
13〜19 ワイヤー連結リング
W1〜W6 ワイヤー

Claims (5)

  1. パイプハウスの側面において、一定ピッチで骨組用の支柱を地中に立てておき、少なくとも妻面側の端部支柱は、前記の支柱ピッチの1/3以下の狭い支柱ピッチにすると共に、地中において支柱下端同士を水平板で互いに連結してあることを特徴とする耐風性パイプハウス。
  2. 妻面側の支柱のうち、少なくとも側面寄りの支柱の下端と、側面側の支柱のうち妻面に面する支柱の下端とを、地中において水平板で互いに連結してあることを特徴とする請求項1に記載の耐風性パイプハウス。
  3. 前記のパイプハウスにおいて、少なくとも峰部と前記の側面の支柱の地上部の根元側との間にワイヤーを張設できるように、前記の峰部と側面支柱の根元側にワイヤーの連結手段を設けてあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の耐風性パイプハウス。
  4. 前記のパイプハウスの峰部の高さを3m未満にしてあることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の耐風性パイプハウス。
  5. 施設園芸などに適するパイプハウスにおいて、台風などの強風が襲来する際は、少なくとも峰部と側面支柱の根元側との間にワイヤーを張設して補強しておき、強風が去ったら、ハウス内における作業の邪魔にならないように、前記の補強ワイヤーを退避させることを特徴とする耐風性パイプハウスにおける強風対策方法。
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