JP2005287282A - 電子機器、警報機器および警報通信機器 - Google Patents

電子機器、警報機器および警報通信機器 Download PDF

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Abstract

【課題】ノイズの発生、第2動作部の動作停止などを防ぎつつ、第2動作部に供給する第2の電圧を得ることを課題とする。
【解決手段】外部表示灯1では、通常時に、制御部21は、第1電池(電池A)が供給する3V電圧を動力源として受信ユニットが送信する点灯指示信号(または点滅指示信号)をRF部(アンテナ)23が受信したかを監視する。その結果、かかる点灯指示信号を受信ユニットから受信すると、制御部21は、LED22に6V電圧を供給するようにスイッチ24に対して点灯指示を出力し、これによって、LED22は、直列接続された第1電池および第2電池(電池B)から供給される6V電圧によって点灯する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、第1の電圧を供給する第1電池、当該第1電池が供給する第1の電圧によって通常時は動作する第1動作部、並びに、前記第1の電圧よりも高い第2の電圧によって動作する第2動作部を備える電子機器、警報機器および警報通信機器に関する。
従来より、内蔵された電池の電圧(第1の電圧)によって通常時から動作する部位(第1動作部)だけでなく、電池電圧以上の高い電圧(第2の電圧)によって非常時にのみ動作する部位(第2動作部)をも備える電子機器が知られている。例えば、特許文献1(実開平2−33278号公報)には、乾電池が内蔵され、この乾電池の電圧で火災時に発生する熱や煙を感知すると、乾電池の電圧を昇圧回路によって昇圧させ、昇圧された電圧によって圧電ブザーを鳴動させる警報器が開示されている。
実開平2−33278号公報
ところで、上記した従来の技術は、ノイズの発生、異常時動作の停止などの観点から、以下に列挙して説明するような問題点があった。
すなわち、上記の従来技術では、高い電圧を得るために昇圧回路を用いるが、昇圧回路はパルス的な動作で電圧を昇圧するので、ノイズが発生し易くなり、電子機器自体も誤動作を招き易いという問題点がある。特に、かかる無線通信を行う電子機器にあっては、昇圧回路によるノイズが原因で無線通信に支障が生じる事態は大きな問題点である。
また、上記の従来技術では、異常を判別した異常時に警報を出力する警報機器や、警報信号を受信した異常時に警報を出力する警報通信機器に適用すると、異常時になった段階で電池の消費量が急激に多くなるので、電池消耗のタイミングも早くなって警報出力動作が途中で停止するおそれがあり、異常時にこそ達成されるべき電子機器本来の目的を達成できないという問題点もある。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、ノイズの発生、第2動作部の動作停止などを防ぎつつ、第2動作部に供給する第2の電圧を得ることが可能な電子機器、警報機器および警報通信機器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る電子機器は、第1の電圧を供給する第1電池、当該第1電池が供給する第1の電圧によって通常時は動作する第1動作部、並びに、前記第1の電圧よりも高い第2の電圧によって動作する第2動作部を備える電子機器であって、前記第1電池および第2動作部の間に配置され、当該第1電池に対して直列接続される第2電池と、前記第2動作部を作動する際に、前記第1電池および第2電池の直列接続によって得られる第2の電圧を前記第2動作部に対して供給するように制御する第1電圧供給制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る電子機器は、前記第1電圧供給制御手段は、前記通常時において前記第1電池の電圧が低下した場合には、前記第2電池を前記第1電池への並列接続に切り替え、当該第2電池の電圧を前記第1動作部に対して供給するように制御することを特徴とする。
また、請求項3に係る電子機器は、前記第1電池又は前記第2電池の電圧を測定する電圧測定手段と、前記第1電池又は前記第2電池の電圧が所定電圧値以下である場合、前記第1電池又は前記第2電池から前記第1動作部又は前記第2動作部への電圧供給を停止する第2電圧供給手段と、を有する電圧監視手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項4に係る電子機器によれば、前記電圧測定手段は、前記第1電池の電圧を測定し、前記第2電圧供給手段は、前記電圧測定手段にて測定された前記第1電池の電圧が所定電圧値以下である場合に、前記第1電池から前記第2動作部への電圧供給を停止することを特徴とする。
また、請求項5に係る電子機器によれば、前記電圧監視手段は、前記第1電池又は前記第2電池の電圧が所定電圧値より大きい場合にのみ動作する第1半導体素子と、前記第1電池又は前記第2電池から前記第1動作部又は前記第2動作部に至る経路上に配置され、前記第1半導体素子が動作した場合にのみ動作する第2半導体素子と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項6に係る警報機器は、第1の電圧を供給する第1電池、当該第1電池が供給する第1の電圧によって通常時は監視領域を監視する監視部、並びに、当該監視部が異常を判別した異常時にのみ前記第1の電圧よりも高い第2の電圧によって警報を出力する警報部を備える警報機器であって、前記第1電池および前記警報部の間に配置され、当該第1電池に対して直列接続される第2電池と、前記異常時に、前記第1電池および第2電池の直列接続によって得られる第2の電圧を前記警報部に対して供給するように制御する第1電圧供給制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項7に係る警報機器は、前記第1電池又は前記第2電池の電圧を測定する電圧測定手段と、前記第1電池又は前記第2電池の電圧が所定電圧値以下である場合、前記第1電池又は前記第2電池から前記監視部又は前記警報部への電圧供給を停止する第2電圧供給手段と、を有する電圧監視手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項8に係る警報機器によれば、前記電圧測定手段は、前記第1電池の電圧を測定し、前記第2電圧供給手段は、前記電圧測定手段にて測定された前記第1電池の電圧が所定電圧値以下である場合に、前記第1電池から前記警報部への電圧供給を停止することを特徴とする。
また、請求項9に係る警報機器によれば、前記電圧監視手段は、前記第1電池又は前記第2電池の電圧が所定電圧値より大きい場合にのみ動作する第1半導体素子と、前記第1電池又は前記第2電池から前記監視部又は前記警報部に至る経路上に配置され、前記第1半導体素子が動作した場合にのみ動作する第2半導体素子と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項10に係る警報通信機器は、第1の電圧を供給する第1電池、当該第1電池が供給する第1の電圧によって通常時は監視装置と無線通信する通信部、並びに、当該通信部が前記監視装置から警報信号を受信した異常時にのみ前記第1の電圧よりも高い第2の電圧によって警報を出力する警報部を備える警報通信機器であって、前記第1電池および警報部の間に配置され、当該第1電池に対して直列接続される第2電池と、前記異常時に、前記第1電池および第2電池の直列接続によって得られる第2の電圧を前記警報部に対して供給するように制御する第1電圧供給制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項11に係る警報通信機器は、前記第1電池又は前記第2電池の電圧を測定する電圧測定手段と、前記第1電池又は前記第2電池の電圧が所定電圧値以下である場合、前記第1電池又は前記第2電池から前記通信部又は前記警報部への電圧供給を停止する第2電圧供給手段と、を有する電圧監視手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項12に係る警報通信機器によれば、前記電圧測定手段は、前記第1電池の電圧を測定し、前記第2電圧供給手段は、前記電圧測定手段にて測定された前記第1電池の電圧が所定電圧値以下である場合に、前記第1電池から前記警報部への電圧供給を停止することを特徴とする。
また、請求項13に係る警報通信機器によれば、前記電圧監視手段は、前記第1電池又は前記第2電池の電圧が所定電圧値より大きい場合にのみ動作する第1半導体素子と、前記第1電池又は前記第2電池から前記通信部又は前記警報部に至る経路上に配置され、前記第1半導体素子が動作した場合にのみ動作する第2半導体素子と、を備えたことを特徴とする。
請求項1,6,又は,10の発明によれば、第1電池および第2電池を直列接続することで第2動作部に供給する第2の電圧を得るので、昇圧回路で第2の電圧を得る場合のようなノイズの発生がなく、電子機器自体の誤動作を防止することが可能になる。特に、無線通信を行う電子機器に本発明を適用した場合には、ノイズによって無線通信が妨げられる事態を防止することも可能になる。また、第1電池の電圧を昇圧回路に対して供給するのではなく、第1電池に対して第2電池を直列接続することで第2の電圧を得るので、第1動作部に供給される第1電池の電圧が第2動作部を作動する段階で急激に低下するおそれがなく、電子機器自体の機能低下や動作停止を防止することが可能になる。さらに、第1電池のみで第2動作部が動作するのではなく、第2動作部を作動する際には第1電池および第2電池で動作するので、第2動作部の動作が途中で停止するおそれが低くなり、第2動作部によって達成されるべき電子機器本来の目的を達成することが可能になる。
また、請求項2の発明によれば、第1電池の残量は少なくなったが、第2電池の残量には余裕があるような場合に、両者の役割を切り替えるので、電子機器自体を通常よりも長時間に渡って動作させることが可能になる。
また、請求項3,7,又は,11の発明によれば、第1電池又は前記第2電池の電圧を測定する電圧測定手段と、第1電池又は第2電池の電圧が所定電圧値以下である場合、第1電池又は第2電池から第1動作部又は第2動作部への電圧供給を停止する第2電圧供給手段と、を有する電圧監視手段を備えるため、第1電池又は第2電池の電圧が所定電圧値以下であることが電圧測定手段で測定されると、第1電池又は第2電池から第2動作部又は警報部への電圧供給経路が第2電圧供給手段にて遮断される。このため、消耗した第1電池又は消耗した前記第2電池と消耗していない第1電池又は消耗していない前記第2電池との直列接続からの第2動作部への電圧供給を停止できる。
また、請求項4,8,又は,12の発明によれば、電圧測定手段は、第1電池の電圧を測定し、第2電圧供給手段は、電圧測定手段にて測定された第1電池の電圧が所定電圧値以下である場合、第1電池から第2動作部(警報部)への電圧供給を停止するため、消耗した第1電池から第2動作部への電圧供給を停止することができる。
また、請求項5,9,又は,13の発明によれば、電圧監視手段は、第1電池又は第2電池の電圧が所定電圧値より大きい場合にのみ動作する第1半導体素子と、第1電池又は第2電池から第1動作部又は第2動作部(監視部又は警報部)に至る経路上に配置され、第1半導体素子が動作した場合にのみ動作する第2半導体素子とを備えるため、第1電池又は第2電池の電圧が所定電圧値以下である場合には、第1半導体素子が動作せず、またこのことから第2半導体素子も動作しないので、第1電池又は第2電池から第1動作部又は第2動作部に至る経路が遮断され、これら第1動作部又は第2動作部への電圧供給が停止される。このため、消耗した第1電池又は消耗した前記第2電池と消耗していない第1電池又は消耗していない前記第2電池との直列接続からの第2動作部への電圧供給を停止できる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る電子機器、警報機器および警報通信機器の実施例を詳細に説明する。なお、電子機器は、警報機器を含む概念であり、さらに、警報機器は警報通信機器を含む概念である。以下では、最初に、本発明に係る電子機器を含んだ警報システムの概要について説明した後、各実施例について説明し、最後に、各実施例に対する種々の変形例を説明する。また、各実施例の説明においては、電子機器の概要および特徴を説明した後、各実施例に係る具体例としての外部表示灯の構成および処理を説明する。
[監視システムの概要]
まず最初に、図1を用いて、各実施例に係る電子機器を含んだ警報システム(監視システム)の概要を説明する。図1は、かかる警報システムの全体構成を示すシステム構成図である。
同図に示すように、この警報システムは、警備依頼主である顧客の住宅、マンション、店舗、事務所などの監視領域に設置された受信ユニット7と、警備会社の監視センタ9とを、専用線若しくは公衆電話網やインターネット等のネットワーク8を介して通信可能に接続するとともに、かかる監視領域に同じように設置された外部表示灯1、浴室用接点送信機2、マグネットスイッチ接点送信機3、人体用センサ4、中継器5および感知器6を、受信ユニット7に対して無線通信可能に接続して構成される。
このうち、外部表示灯1は、監視領域の玄関外側などに設置され、受信ユニット7からの指示に応じて点灯または点滅することによって、監視領域で異常が発生した旨を周囲に報知する機器である。また、浴室用接点送信機2は、監視領域の浴室に設置され、浴室内で高齢者のアクシデント等が発生した場合などに、利用者によって押しボタンが押下されると、受信ユニット7に対して非常信号を送信する機器である。
マグネットスイッチ接点送信機3は、監視領域で侵入口となり得る窓や扉に取り付けられ、当該窓や扉が開かれたことを検出すると、受信ユニット7に対して非常信号を送信する機器である。また、人体用センサ4は、監視領域の玄関や居間などに設置され、設置場所に侵入した侵入者等の存在を検出すると、受信ユニット7に対して非常信号を送信する機器である。
感知器6は、監視領域の各部屋(例えば、台所や寝室、居間などの天井や壁)に設置され、その設置場所で発生した火災(熱または煙)を熱センサまたは煙センサによって検出すると、受信ユニット7に対して発報信号(火災信号)を送信する機器である。また、中継器5は、上記の各機器(外部表示灯1、浴室用接点送信機2、マグネットスイッチ接点送信機3、人体用センサ4および感知器6)が受信ユニット7と直接通信を行うことができない場合に、両者の通信を中継する機器である。
受信ユニット7(特許請求の範囲に記載の「監視装置」に対応する。)は、監視領域を統合監視する監視装置であり、上記の各機器から発報信号や非常信号を受信すると、その内容(いずれの異常が検出されたか)に応じて、自ら警報ランプの点滅や点灯、警報メッセージの音声出力を行うとともに、外部表示灯1に対して点滅または点灯を指示し、さらには、監視センタ9に対して非常信号を送信する。
このようにして、監視領域で発生した非常状態(火災発生、侵入者、高齢者のアクシデント等)は直ぐに監視センタ9へ伝えられ、監視センタ9に駐在する監視員は、監視領域内に火災や侵入者などの非常状態が発生しているものと判断した場合には、警備員を監視領域に急行させることによって、監視領域のセキュリティを確保している。
[電子機器10の概要および特徴]
続いて、図2を用いて、本実施例1に係る電子機器10の概要および特徴を説明する。図2は、本実施例1に係る電子機器10の概要および特徴を説明するための図である。また、図3は、本実施例1に係る具体例としての外部表示灯1の構成を示す、ブロック図である。
図1に示した警報システムは、各種の電子機器(外部表示灯1、浴室用接点送信機2、マグネットスイッチ接点送信機3、人体用センサ4、中継器5、感知器6、受信ユニット7)によって構成されている。この電子機器のなかには、内蔵された電池の電圧(特許請求の範囲に記載の「第1の電圧」に対応する。)によって通常時から動作する部位(同じく「第1動作部」に対応する。)だけでなく、電池電圧以上の高い電圧(同じく「第2の電圧」に対応する。)によって動作する部位(同じく「第2動作部」に対応する。)をも備えた電子機器10(ここで、電子機器10は、特許請求の範囲における電子機器に対応する)がある。
例えば、図1に例示する外部表示灯1(ここで、外部表示灯1は、特許請求の範囲における、警報器機及び警報通信機器に対応する)は、3V電圧を供給する電池、この電池が供給する3V電圧によって通常時から受信ユニット7が送信する点灯指示信号(または点滅指示信号)の受信を監視する制御部、並びに、3V電圧よりも第2の電圧(6V電圧)によって制御時にのみ点灯または点滅するLEDを備えて構成される。
ここで、かかる外部表示灯1のように、第1の電圧を供給する第1電池、当該第1電池が供給する第1の電圧によって通常時に動作する第1動作部、並びに、第1の電圧よりも高い第2の電圧によって動作する第2動作部を備える電子機器10においては、第2動作部を作動する際に、第2動作部に対して第2の電圧を供給する必要がある。そして、本実施例1に係る電子機器10では、かかる第2の電圧の供給に主たる特徴があり、以下に簡単に説明するように、ノイズの発生、供給電圧の低下、第2動作部の動作停止などを防ぎつつ、第2動作部に供給する第2の電圧を得ることを可能にしている。
すなわち、本実施例1に係る電子機器10は、図2に例示するように、上記したような第1動作部11、第2動作部12および第1電池13に加えて、第1電池13および第2動作部12の間に配置されて両者に対して直列に接続される第2電池14と、前記第2動作部を作動する際に、第1電池13および第2電池14の直列接続によって得られた第2の電圧を第2動作部12に対して供給するように制御する第1電圧供給部15とを備える。なお、第1動作部11、第2動作部12、第1電池13、第2電池14および第1電圧供給部15は、特許請求の範囲に記載の「第1動作部、第2動作部、第1電池、第2電池および第1電圧供給制御手段」にそれぞれ対応する。
つまり、上記した外部表示灯1を例にすれば、通常時には、制御部は、第1電池13が供給する3V電圧を動力源として受信ユニット7が送信する点灯指示信号(または点滅指示信号)をRF部(アンテナ)23が受信したかを監視する。その結果、かかる点灯指示信号を受信ユニット7から受信すると、制御部は、LEDに第2の電圧を供給するように第1電圧供給部15に対して指示し、これによって、LEDは、直列接続された第1電池13および第2電池14から供給される6V電圧によって点灯する。
(効果)
このようなことから、本実施例1に係る電子機器10によれば、第1電池13および第2電池14を直列接続することで第2動作部12に供給する第2の電圧を得るので、昇圧回路で第2の電圧を得る場合のようなノイズの発生がなく、電子機器10自体の誤動作を防止することが可能になる。特に、外部表示灯1のような無線通信を行う電子機器10に本発明を適用した場合には、ノイズによって無線通信が妨げられる事態を防止することも可能になる。
また、本実施例1に係る電子機器10によれば、第1電池13の電圧を昇圧回路に対して供給するのではなく、第1電池13に対して第2電池14を直列接続することで第2の電圧を得るので、第1動作部11に供給される第1電池13の電圧が第2動作部を作動する段階で急激に低下するおそれがなく、電子機器10自体の機能低下や動作停止を防止することが可能になる。
さらに、本実施例1に係る電子機器10によれば、第1電池13のみで第2動作部が動作するのではなく、第2動作部を作動する際には第1電池13および第2電池14で動作するので、第2動作部の動作が途中で停止するおそれが低くなり、第2動作部によってこそ達成されるべき電子機器10本来の目的を達成することが可能になる。
[外部表示灯1の構成および処理]
次に、図3を用いて、本実施例1に係る外部表示灯1の構成および処理を説明する。
(外部表示灯1の構成)
この外部表示灯1は、同図に例示するように、3Vの電池Aに対して、同じく3Vの電池Bを直列に接続し、さらに、電池Aに対して制御部(CPU)21およびRF部(アンテナ)23をそれぞれ接続するとともに、電池Bに対してスイッチ24およびLED22を順に接続して構成される(ここで、電池A、電池B、制御部、スイッチ24、及び、LED22は、特許請求の範囲における、第1電池、第2電池、第1動作部、第1電圧供給制御手段、及び、第2動作部にそれぞれ対応する)。
このうち、電池Aは、上記した第1電池に対応する電池であり、具体的には、3V電圧を供給するアルカリ電池やリチウム電池などが用いられる。なお、かかる電池A、さらには後述する電池Bについては、電池残量が少なくなった場合に、後述するLED22を介して電圧低下警報が出力され、利用者による電池交換が促される。
また、電池Bは、上記した第2電池に対応する電池であり、電池AおよびLED22(スイッチ24)の間に配置され、両者に対して直列に接続される。そして、電池Bも、第1電池である電池Aなどと同様の3V電圧を供給するものである。つまり、第1電池と第2電池とで異なる電圧の電池を用いる必要はなく、複数の3V電池を直列に配置するというような簡易な構成を採用することができる。
LED22は、スイッチ24を介して供給される第2の電圧によって点灯または点滅することで、監視領域で異常が発生した旨を周囲に報知する表示灯手段であり、例えば、本実施例1では、第1電池(電池A、BおよびC)が供給する3V電圧よりも第2の電圧である6V電圧で点灯または点滅する。つまり、図2に例示した第2動作部12に対応する。
スイッチ24は、直列接続された第1電池(電池A)および第2電池(電池B)によって供給される第2の電圧(6V電圧)を制御部21からの指示に応じてLED22に対して供給する第1電圧供給制御手段である。具体的には、制御部21から点灯指示(または点滅指示)が入力されると、異常が発生したものとして、図3に例示する「異常時(ON)」方向にスイッチング動作することで接点を閉じ、LED22に対して6V電圧を供給する。一方、制御部21から消灯指示が入力されると、定常時であるとして、図3に例示する「定常時(OFF)」方向にスイッチング動作することで接点を開き、LED22に対する6V電圧の供給を停止する。
RF部(アンテナ)23は、受信ユニット7(若しくは中継器5)から電波によって送信された点灯指示信号(または点滅指示信号)を受信するとともに、これを復調してデジタル信号に変換する無線受信回路である。
制御部21は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、通信制御部21aと、電圧制御部21bとを備える。なお、制御部21は、例えば、本実施例1では、第1電池(電池A)が供給する3V電圧で動作する。つまり、図2に例示した第1動作部11に対応する。
このうち、通信制御部21aは、RF部(アンテナ)23によって受信した信号の内容を判別する処理部である。具体的には、RF部(アンテナ)23が受信ユニット7(若しくは中継器5)から信号を受信した場合に、異常時を示す点灯指示信号(または点滅指示信号)であるか、異常時の解除を示す消灯指示信号であるか等を判別する。
電圧制御部21bは、通信制御部21aによって判別された信号内容に応じてLED22に対して供給する電圧を制御する処理部である。具体的には、判別された信号内容が点灯指示信号(または点滅指示信号)である場合には、スイッチ24に対して点灯指示(または点滅指示)を出力して、図3に例示する「異常時(ON)」方向にスイッチング動作させる。一方、判別された信号内容が消灯指示信号である場合には、スイッチ24に対して消灯指示を出力して、図3に例示する「定常時(OFF)」方向にスイッチング動作させる。
(外部表示灯1の処理)
上記してきたような構成の外部表示灯1では、通常時に、制御部21は、第1電池(電池A)が供給する3V電圧を動力源として受信ユニット7が送信する点灯指示信号(または点滅指示信号)をRF部(アンテナ)23が受信したかを監視する。その結果、かかる点灯指示信号を受信ユニット7から受信すると、制御部21は、異常時であるとして、LED22に6V電圧を供給するようにスイッチ24に対して点灯指示を出力し、これによって、LED22は、直列接続された第1電池および第2電池(電池B)から供給される6V電圧によって点灯する。
(効果)
したがって、かかる外部表示灯1によれば、第1電池(電池A)および第2電池(電池B)を直列接続することでLED22に供給する第2の電圧を得るので、昇圧回路で第2の電圧を得る場合のようなノイズの発生がなく、外部表示灯1自体の誤動作を防止することが可能になる。特に、無線通信を行う外部表示灯1においては、ノイズによって無線通信が妨げられる事態を防止することも可能になる。
また、第1電池(電池A)の電圧を昇圧回路に対して供給するのではなく、第1電池に対して第2電池(電池B)を直列接続することで第2の電圧を得るので、制御部21に供給される第1電池の電圧が異常時になった段階で急激に低下するおそれがなく、通信機能の低下や通信自体の停止を防止することが可能になる。
さらに、第1電池(電池A)のみで異常時も警報出力(LED22の点灯または点滅)を行うのではなく、異常時には第1電池および第2電池(電池B)で警報出力を行うので、異常時におけるLED22の点灯または点滅が途中で停止するおそれが低くなり、異常時にこそ達成されるべき警報という目的を達成することが可能になる。
次に、実施例2について説明する。上述した実施例1では、第1電池13は、第1動作部11に対し、第1の電圧を常時(定常時及び異常時)供給する。一方、第2電池14は、当該第2電池14に直列接続された第1電池13と共に、第2動作部12に対し、第2の電圧を異常時のみ供給する。このため第1電池13は、第2電池14に比して、より早く消耗する。従って、上述した実施例1では、このように消耗した第1電池13と、消耗していない第2電池14とが直列接続される可能性がある。しかしながら、このように、異常時において消耗した第1電池13と消耗していない第2電池14とが直列接続されることによって、第2の電圧が第2動作部12に対して供給されている場合、消耗した第1電池13に逆電流が流れるという現象が生じ、第1電池13に発熱等の不具合が生じる可能性がある。このような問題を解決するため、実施例2では、第1電池13が消耗している場合には、異常時であっても第1電池13と第2電池14とを直列接続しないことを主たる特徴の一つとしている。
[電子機器40の概要及び処理]
以下、図4を用いて、本実施例2に係る電子機器40の概要および処理を説明する。図4は、本実施例2に係る電子機器40の構成を示す、ブロック図である。
(電子機器40の構成)
図4において、電子機器40は、電圧監視部41を備える。なお、特に説明なき構造及び処理については、上述した実施例1と同様であり、同一の構成及び処理を同一の符号を付して説明する。
(電圧監視部41の構成)
電圧監視部41は、第1電池13を監視し、第1電池13の電圧が所定電圧値以下である場合、第2動作部12への電圧供給経路を遮断することにより、第2動作部12への電圧供給を停止する電圧監視手段である。この電圧監視部41は、電圧測定部42と、第2電圧供給部43とを備える。(ここで、電圧監視部41、電圧測定部42、及び、第2電圧供給部43は、特許請求の範囲における、電圧監視手段、電圧測定手段、及び、第2電圧供給手段にそれぞれ対応する)。
このうち、電圧測定部42は、第1電池13の電圧を測定し、この測定した第1電池13の電圧に基づいて第2電圧供給部43を制御する電圧測定手段である。この電圧測定部42は、例えば、電圧検出回路等を用いて構成され、第1電池13に対して並列に接続されている。
また、第2電圧供給部43は、電圧測定部42の制御に基づいて、第2動作部12への電圧供給経路を遮断することにより、第2動作部12への電圧供給を停止する第2電圧供給手段である。本実施例において、第2電圧供給部43は、電圧測定部42の制御に基づいて、第2動作部12への電圧供給経路を開閉する開閉手段として構成されており、例えば、スイッチ等を用いて構成されている。第2電圧供給部43は、その所要機能を達し得るような位置に配置されている。具体的には、第2電圧供給部43は、消耗した第1電池13と消耗していない第2電池14とが直列接続されないようにするため、第1電池13から第2の動作部に至る経路中に配置されている。ただし、第1電池13が消耗し、第2動作部12への第2の電圧の供給が行われないようにする場合であっても、第1動作部11に対して第1の電圧を供給できることが好ましい場合がある。これは、第1動作部11は、第1電池13の電圧が低下した場合でも、この第1電池13から第1の電圧の供給を受けて動作を継続できる可能性があるためである。このため、本実施例においては、第2電圧供給部43を、第1電池13から第1動作部11に至る経路以外に配置している。
(電圧監視部41の電圧監視処理)
次に、電圧監視部41による電圧監視処理について説明する。この電圧監視処理は、定常時又は異常時に関らず、電子機器40の第1動作部11の制御とは独立に行われるものである。まず、電圧監視部41の電圧測定部42は、第1電池13の電圧を測定する。そして、第1電池13が消耗し、測定した第1電池13の電圧が所定電圧値以下になった場合、電圧測定部42は、電圧監視部41の第2電圧供給部43に対し、第2動作部12への電圧供給経路を遮断するように指示する。ここで、所定電圧値とは、第1電池13と第2電池14とを直列接続した場合に当該第1電池13に不具合が生じ得るような状態における、第1電池13の電圧値であり、又は、このような電圧値に対して所定の安全率を加味して定めた電圧値である。この電圧測定部42からの指示を受けた第2電圧供給部43は、第2動作部12への電圧供給経路を遮断する。従って、異常時であっても、第2動作部12への第2の電圧の供給が停止される。ただし、第2動作部12への電圧供給経路を遮断した場合であっても、第1電池13から第1動作部11に対する第1の電圧の供給は継続される。
次に、この電圧監視処理を具体的数値を用いて説明する。例えば、第1電池13の規格で定められた電圧値を3V、所定電圧値を1.9Vとする。また、例えば、第1動作部11が動作する電圧は、3V以下で、かつ、1.7V以上であるものとする。このような前提において、第1電池13が消耗し、電圧測定部42が測定した第1電池13の電圧が、所定電圧値である1.9Vになった場合、この電圧測定部42は、電圧監視部41の第2電圧供給部43に対し、第2動作部12への電圧供給経路を遮断するように指示する。この指示に基づいて、第2電圧供給部43は第2動作部12への電圧供給経路を遮断する。ここで、第2電圧供給部43が第2動作部12への電圧供給経路を遮断した場合であっても、第1動作部11は引続き第1電池13から第1の電圧の供給を受ける。この場合、第1電池13の電圧が、所定電圧値である1.9V以下であっても、第1動作部11が動作する電圧である3V以下1.7V以上であれば、第1動作部11は引続き所定の動作を行うことができる。以上が、電圧監視部41による電圧監視処理である。
(効果)
このように、本実施例2に係る電子機器40によれば、電圧測定部42は、常時(定常時及び異常時)第1電池13の電圧を監視し、第1電池13の電圧が所定電圧値以下である場合、第2電圧供給部43は直ちに、第2動作部12への電圧供給経路を遮断する。このため、定常時から異常時になり、第1電圧供給部15が第2動作部12に対して第2の電圧を供給するように動作する場合であっても、消耗した第1電池13に対して消耗していない第2電池14が直列に接続されることを防止し、第2動作部12に対する第2の電圧の供給が行われないようにすることができる。その結果、消耗した第1電池13に逆電流が流れることを防止することができ、第1電池13に不具合が生じることを防止できる。
また、本実施例2に係る電子機器40によれば、この第2電圧供給部43は、第2動作部12への電圧供給経路を遮断し、かつ、第1電池13と第1動作部11との間の電圧供給経路を遮断しないような位置に設けられている。そのため、第2動作部12への電圧供給経路が遮断されていても、第1動作部11は引続き第1電池13から第1の電圧の供給を受け、所定の動作を行うことができる。
[外部表示灯50の概要及び処理]
以下、図5を用いて、本実施例2に係る外部表示灯50の概要および処理を説明する。図5は、本実施例2に係る外部表示灯50の構成を示す、ブロック図である。
(外部表示灯50の構成)
図5において、この外部表示灯50は、電圧監視部51を備える。なお、特に説明なき構造及び処理については、上述した実施例1と同様であり、同一の構成及び処理を同一の符号を付して説明する。
(電圧監視部51の構成)
電圧監視部51は、電池Aの電圧を監視し、電池Aの電圧が所定電圧値以下である場合、LED22への電圧供給経路を遮断する電圧監視手段であり、電圧測定部52と、スイッチ53とを備える。(ここで、電圧監視部51、電圧測定部52、及び、スイッチ53は、特許請求の範囲における、電圧監視手段、電圧測定手段、及び、第2電圧供給手段にそれぞれ対応する)。
このうち、電圧測定部52は、電池Aの電圧を測定し、この測定した電池Aの電圧に基づいてスイッチ53を制御する電圧測定手段である。この電圧測定部52は、例えば、電圧検出回路等を用いて構成され、電池Aに対して並列に接続されている。
また、スイッチ53は、電圧測定部52の制御に基づいて、LED22への電圧供給経路を遮断することにより、LED22への電圧供給を停止する第2電圧供給手段である。本実施例において、スイッチ53は、電圧測定部52の制御に基づいて、LED22への電圧供給経路を開閉する開閉手段として構成されている。このスイッチ53は、その所要機能を達し得るような位置に配置されている。具体的には、スイッチ53は、消耗した電池Aと消耗していない電池Bとが直列接続されないようにするため、電池Aから第2の動作部に至る経路中に配置されている。ただし、電池Aが消耗し、LED22への第2の電圧の供給が行われないようにする場合であっても、制御部21に対して第1の電圧を供給できることが好ましい場合があるので、本実施例においては、スイッチ53を、電池Aから制御部21に至る経路以外に配置している。
(電圧監視部51の電圧監視処理)
次に、電圧監視部51による電圧監視処理について説明する。この電圧監視処理において、電圧監視部51の電圧測定部52は、電池Aの電圧を測定する。そして、電池Aが消耗し、測定した電池Aの電圧が所定電圧値以下になった場合、電圧測定部52は、電圧監視部51のスイッチ53に対し、LED22への電圧供給経路を遮断するように指示する。この指示に基づいて、スイッチ53は、「未消耗時(ON)」方向から、「消耗時(OFF)」方向にスイッチング動作することで接点を開き、異常時であっても、LED22への第2の電圧の供給を停止する。ただし、このスイッチ53が、LED22への電圧供給経路を遮断した場合であっても、電池Aから制御部21に対する第1の電圧の供給は継続される。
次に、上述した電圧監視処理の具体的数値を用いて説明する。ここで、電池A及び電池Bの規格で定められた電圧値を、3Vとする。つまり、消耗していない電池Aが、制御部21に対して供給する第1の電圧は3Vであり、同様に、消耗していない電池Aと消耗していない電池Bとを直列接続した場合に、LED22に対して供給する第2の電圧は6Vである。また、所定電圧値は1.9V、制御部21が動作する電圧は3V以下1.7V以上であるものとする。このような前提において、電池Aが消耗し、電圧測定部52が測定した電池Aの電圧が所定電圧値である1.9Vになった場合、この電圧測定部52は、電圧監視部51のスイッチ53に対し、LED22への電圧供給経路を遮断するように指示する。この指示に基づいて、スイッチ53はLED22への電圧供給経路を遮断する。ここで、スイッチ53がLED22への第2の電圧の供給を停止した場合であっても、制御部21は引続き電池Aから1.9Vである第1の電圧の供給を受ける。この第1の電圧は、制御部21が動作する電圧である3V以下1.7V以上であるため、制御部21は引続き所定の動作を行うことができる。以上が、電圧監視部51による電圧監視処理である。
(効果)
このように、本実施例2に係る外部表示灯50によれば、電圧測定部52は、常時(定常時及び異常時)電池Aの電圧を監視し、電池Aの電圧が所定電圧値以下になった場合、スイッチ53は直ちにLED22への電圧供給経路を遮断する。このため、定常時から異常時になり、スイッチ24が、LED22に対して第2の電圧を供給するように動作する場合であっても、消耗した電池Aに対して消耗していない電池Bが直列に接続されることを防止し、LED22に対する第2の電圧の供給が行われないようにすることができる。その結果、消耗した電池Aに逆電流が流れることを防止することができ、電池Aに不具合が生じることを防止できる。
例えば、制御部21が、受信ユニット7から火災発生を受信した場合、LED22は第2の電圧の供給を受け、発光によってこの異常を報知する。しかし、その第2の電圧が、消耗した電池Aと消耗していない電池Bとの直列接続によって供給される場合、消耗した電池Aに逆電流が流れ、電池Aが発熱等する可能性がある。
また、本実施例2に係る外部表示灯50によれば、このスイッチ53は、LED22への電圧供給経路を遮断し、かつ、電池Aと制御部21との間の電圧供給経路を遮断しないような位置に設けられている。そのため、LED22への電圧供給経路が遮断されていても、制御部21は引続き電池Aから第1の電圧の供給を受け、所定の動作を行うことができる。
例えば、電池Aの電圧が所定電圧値以下になった場合、電圧監視部51が制御部21に対して電池Aの消耗を報知するようにしておく。そうすると、制御部21は、電池Aの電圧が所定電圧値以下の場合であっても第1の電圧の供給を受けて動作し、受信ユニット7に対し、無線通信を介して電池Aの消耗を報知することができる。それによってさらに、この受信ユニット7が監視センタ9に対し、ネットワーク8を介して電池Aの消耗を報知することができる。そのため、監視センタ9のスタッフは、消耗した電池Aを迅速に交換することができる。
[外部表示灯60の概要及び処理]
以下、図6を用いて、本実施例3に係る外部表示灯60の概要および処理を説明する。図6は、本実施例3に係る外部表示灯60の構成を示す、ブロック図である。
(外部表示灯60の構成)
図6において、この外部表示灯60は、電圧監視部61,62を備える。なお、特に説明なき構造及び処理については、上述した実施例1と同様であり、同一の構成及び処理を同一の符号を付して説明する。
(電圧監視部61の構成)
電圧監視部61は、電池Aの電圧を監視し、電池Aの電圧が所定電圧値以下である場合、LED22への電圧供給経路を電気的に遮断することにより、LED22への電圧供給を停止する電圧監視手段である。ここでは、実施例2における電圧測定部42と第2電圧供給部43とが一体になって構成されており、電圧監視部61は、電池Aの電圧が所定電圧値以下であるか否かを監視する電圧測定手段と第2電圧供給手段とを兼ねるものである(ここで、電圧監視部61は、特許請求の範囲における、電圧監視手段、電圧測定手段、及び、第2電圧供給手段に対応する)。この電圧監視部61は、例えば、トランジスタTR1、トランジスタTR2、抵抗R1、抵抗R2、及び、抵抗R3を図示のように接続して構成されている(ここで、トランジスタTR1、及び、トランジスタTR2は、特許請求の範囲における、第1半導体素子、及び、第2半導体素子にそれぞれ対応する)。
このうち、トランジスタTR1及びトランジスタTR2は、バイアス電圧に応じて電流のスイッチングを行う切替え手段である。そのうちトランジスタTR2は、MOSFETを用いて構成されている。
また、抵抗R1、抵抗R2、及び、抵抗R3は、トランジスタTR1及びトランジスタTR2の端子間をバイアスするバイアス手段である。抵抗R1及び抵抗R2は、トランジスタTR1をベースバイアスし、抵抗R3は、トランジスタTR2のソース・ゲート間をバイアスする。
ここで、抵抗R1と抵抗R2とは直列接続されていて、この抵抗R1と抵抗R2との直列接続は、電池Aに対して並列に接続されている。トランジスタTR1のベースは、抵抗R1と抵抗R2との間に接続され、コレクタは抵抗R3を介して電池Aのプラス側に接続され、エミッタは、電池Aのマイナス側に接続されている。トランジスタTR2のゲートは、抵抗R3とトランジスタTR1のコレクタとの間に接続され、ソースは電池Aのプラス側に接続され、ドレインは電池Bのマイナス側に接続されている。トランジスタTR1は、ベース・エミッタ電圧、すなわち抵抗R2に印加されている電圧に応じてON状態又はOFF状態となる。また、トランジスタTR2は、トランジスタTR1の動作状態、つまり、ON状態又はOFF状態であるかによって、ON状態又はOFF状態になる。さらに、制御部21は、電池Aに対して並列に接続され、電池Aから第1の電圧の供給を受ける。
(電圧監視部62の構成)
また、電圧監視部62は、電圧監視部61と同様に構成されており、電池Bの電圧を監視し、電池Bの電圧が所定電圧値以下である場合、LED22への電圧供給経路を電気的に遮断する電圧監視手段である。ここでは、実施例2における電圧測定部42と第2電圧供給部43とが一体になって構成されており、電圧監視部62は、電池Bの電圧が所定電圧値以下であるか否かを監視する電圧測定手段と第2電圧供給手段とを兼ねるものである(ここで、電圧監視部62は、特許請求の範囲における、電圧監視手段、電圧測定手段、及び、第2電圧供給手段に対応する)。この電圧監視部62は、例えば、トランジスタTR3、トランジスタTR4、抵抗R4、抵抗R5、及び、抵抗R6を図示のように接続して構成されている(ここで、トランジスタTR3、及び、トランジスタTR4は、特許請求の範囲における、第1半導体素子、及び、第2半導体素子にそれぞれ対応する)。
このうち、トランジスタTR3及びトランジスタTR4の各々は、電圧監視部61が備えるトランジスタTR1及びトランジスタTR2の各々と等価である。このトランジスタTR3及びトランジスタTR4は、バイアス電圧に応じて電流のスイッチングを行う切替え手段である。そのうちトランジスタTR4は、MOSFETを用いて構成されている。
また、抵抗R4、抵抗R5、及び、抵抗R6の各々は、電圧監視部61が備える抵抗R1、抵抗R2、及び、抵抗R3の各々と等価である。抵抗R4、抵抗R5、及び、抵抗R6は、トランジスタTR3及びトランジスタTR4の端子間をバイアスするバイアス手段である。抵抗R4及び抵抗R5は、トランジスタTR3をベースバイアスし、抵抗R6は、トランジスタTR4のソース・ゲート間をバイアスする。
ここで、抵抗R4と抵抗R5とは直列接続されていて、この抵抗R4と抵抗R5との直列接続は、電池Bに対して並列に接続されている。トランジスタTR3のベースは、抵抗R4と抵抗R5との間に接続され、コレクタは抵抗R6を介して電池Bのプラス側に接続され、エミッタは、電池Bのマイナス側に接続されている。トランジスタTR4のゲートは、抵抗R6とトランジスタTR4のコレクタとの間に接続され、ソースは電池Bのプラス側に接続され、ドレインはスイッチ24に接続されている。トランジスタTR3は、ベース・エミッタ電圧、すなわち抵抗R5に印加されている電圧に応じてON状態又はOFF状態となる。また、トランジスタTR4は、トランジスタTR3の動作状態、つまり、ON状態又はOFF状態であるかによって、ON状態又はOFF状態になる。
(処理内容)
次に、このように構成された(1)電圧監視部61による電圧監視処理、(2)電圧監視部62による電圧監視処理、及び、(3)電圧監視部61,62による電圧監視処理について、それぞれ以下に説明する。なお、これらの電圧監視処理は、定常時又は異常時に関らず、外部表示灯60の制御部21の制御とは独立に行われる。
(電圧監視部61の電圧監視処理)
まず、電圧監視部61による電圧監視処理について、以下に説明する。電圧監視部61において、抵抗R1及び抵抗R2の抵抗値は、それぞれr1及びr2、である。また、抵抗R2に印加されている電圧は、トランジスタTR1のベース・エミッタ間をバイアスする電圧であり、その電圧値は、Vr2である。
電圧値Vr2は、Vr2=電池Aの電圧×r2/(r1+r2)として算定することができる。また、トランジスタTR1がON状態となるベース・エミッタ電圧の電圧値は、V1onである。この電圧監視部61は、電池Aの供給する第1の電圧が所定電圧値より大きい場合には、電圧値Vr2が電圧値V1on以上になるように(すなわちトランジスタTR1がON状態となるように)、かつ、電池Aの電圧が所定電圧値以下である場合には、電圧値Vr2が電圧値V1onより小さくなるように(すなわちトランジスタTR1がOFF状態となるように)、設計されている。
また、抵抗R3には、トランジスタTR1がON状態である場合にのみ(すなわち電池Aの電圧が所定電圧値より大きい場合にのみ)、電圧が印加される。この電圧は、トランジスタTR2のソース・ゲート間をバイアスする電圧である。この電圧監視部61は、トランジスタTR1がON状態である場合にのみトランジスタTR2がON状態になり、かつ、トランジスタTR1がOFF状態である場合にはトランジスタTR2がOFF状態になるように、設計されている。
つまり、電池Aの電圧が所定電圧値より大きい場合、電圧値Vr2は、電圧値V1on以上である。従って、トランジスタTR1はON状態となり、抵抗R3に電圧が印加される状態になる。そのため、トランジスタTR2もON状態となる。
一方、電池Aが消耗し、電池Aの電圧が所定電圧値以下になった場合、電圧値Vr2は、電圧値V1onより小さくなる。従って、トランジスタTR1はOFF状態となる。そのため、トランジスタTR2はOFF状態となり、LED22への電圧供給経路を電気的に遮断するので、異常時であっても、LED22への第2の電圧の供給を停止する。また、この電圧監視部61がLED22への電圧供給経路を電気的に遮断した場合であっても、電池Aから制御部21に対する第1の電圧の供給は、引続き行われている。
次に、上述した電圧監視部61による電圧監視処理を具体的数値を用いて説明する。ここで、電池A及び電池Bの規格で定められた電圧値は、3Vである。つまり、消耗していない電池Aが、制御部21に対して供給する第1の電圧は3Vであり、同様に、消耗していない電池Aと消耗していない電池Bとを直列接続した場合に、LED22に対して供給する第2の電圧は6Vである。また、r1及びr2は、それぞれ3MΩ及び1MΩである。さらに、電圧値V1onは0.5Vである。所定電圧値は1.9V、制御部21が動作する電圧は、3V以下1.7V以上であるものとする。
このような前提において、電池Aが消耗していない場合、電池Aの供給する第1の電圧は3Vである。この場合、電圧値Vr2は、電圧3V×抵抗1MΩ/(抵抗3MΩ+抵抗1MΩ)=0.75Vになる。従って、電圧値Vr2は、0.5V(電圧値V1on)以上であるため、トランジスタTR1はON状態となる。さらに、トランジスタTR1がON状態であるので、トランジスタTR2がON状態となる。
一方、電池Aが消耗していて、電池Aの供給する第1の電圧が1.8Vである場合、電圧値Vr2は、電圧1.8V×抵抗1MΩ/(抵抗3MΩ+抵抗1MΩ)=0.45Vになる。したがって、電圧値Vr2は、0.5V(電圧値V1on)より小さいため、トランジスタTR1はOFF状態となる。さらに、トランジスタTR1がOFF状態であるので、トランジスタTR2がOFF状態となる。このトランジスタTR2がOFF状態であると、LED22への電圧供給経路が電気的に遮断された状態になるので、LED22への第2の電圧の供給は停止する。なお、LED22への第2の電圧の供給が停止した状態であっても、電池Aから制御部21に対し、第1の電圧値である1.8Vの電圧の供給は引続き行われ、制御部21は動作する。以上が、電圧監視部61による電圧監視処理である。
(電圧監視部62の電圧監視処理)
次に、電圧監視部62による電圧監視処理について、以下に説明する。ただし、電圧監視部62は電圧監視部61と電気回路的にほぼ等価であり、電圧監視部62の電圧監視処理は、電圧監視部61による電圧監視処理とほぼ共通しており、上述した電圧監視部61の電圧監視処理において、電池A、トランジスタTR1,TR2、及び、抵抗R1,R2,R3をそれぞれ電池B、トランジスタTR3,TR4、及び、抵抗R4,R5,R6に読みかえればよいため、以下では特に異なる手順についてのみ説明する。
この電圧監視部62による電圧監視処理は、電圧監視部61による電圧監視処理と、以下の(1)〜(4)の点で異なる。まず、(1)電圧監視部62の電圧監視処理における所定電圧値とは、この所定電圧値である電池Bと消耗していない電池Aとを直列接続した場合、電池Bに不具合が生じる可能性がある電圧値、又は当該電圧値に対して所定の安全率を加味して定めた電圧値である。次に、(2)電圧監視部62は、電池Bを監視する。従って、(3)抵抗R5に印加されている電圧は、電池Aの電圧の代わりに電池Bの電圧を用いて算定されている。さらに、(4)電池Bの電圧が所定電圧値以下である場合、LED22への電圧供給経路を電気的に遮断する。以上が、電圧監視部62による電圧監視処理である
(電圧監視部61,62の電圧監視処理)
次に、外部表示灯60が備える電圧監視部61,62の両方の電圧監視処理を併せて、LED22への電圧供給を説明する。この外部表示灯60において、電池Aの電圧及び電池B電圧の両電圧のうち、いずれか1つの電圧が所定電圧値以下である場合、LED22への電圧供給経路は電気的に遮断され、異常時であっても、LED22への第2の電圧の供給は停止する。つまり、トランジスタTR1,TR2,TR3,TR4のうち、少なくとも1つのトランジスタがOFF状態である場合、LED22への電圧供給経路は電気的に遮断された状態になる。
(効果)
このように、本実施例3に係る外部表示灯60によれば、電圧監視部61は、常時(定常時及び異常時)電池Aの電圧を監視し、電池Aの電圧が所定電圧値以下になった場合、LED22への電圧供給経路を電気的に遮断する。また、電圧監視部62は、常時(定常時及び異常時)電池Bの電圧を監視し、電池Bの電圧が所定電圧値以下になった場合、LED22への電圧供給経路を電気的に遮断する。このため、定常時から異常時になり、スイッチ24が、LED22に対して第2の電圧を供給するように動作する場合であっても、電池A及び電池Bのうち、少なくとも一方が消耗している場合、LED22への電圧供給経路は電気的に遮断された状態になる。これにより、消耗した電池と消耗していない電池とが直列に接続されることを防止し、LED22に対する第2の電圧の供給が行われないようにすることができる。その結果、消耗した電池A又は消耗した電池Bに逆電流が流れることを防止することができ、電池A又は電池Bが破裂、発熱、又は、発火する可能性を防ぐことができる。
例えば、外部表示灯60のメンテナンスとして電池A及び電池Bを交換するときに、サービススタッフが誤って、新しい電池の代わりに消耗した電池を電池Bとして設置した場合、消耗していない電池Aと消耗した電池Bとが直列接続される危険性がある。本実施例3に係る外部表示灯60によれば、電池A及び電池Bの電圧を監視するため、消耗していない電池Aと消耗した電池Bとが直列接続される可能性を防止することができる。
また、本実施例3に係る外部表示灯60によれば、この電圧監視部61は、LED22への電圧供給経路を電気的に遮断し、かつ、電池Aと制御部21との間の電圧供給経路を電気的に遮断しないように構成されている。そのため、LED22への電圧供給経路が電気的に遮断されていても、制御部21は引続き電池Aから第1の電圧の供給を受け、所定の動作を行うことができる。
[電子機器70の概要及び処理]
以下、図7を用いて、本実施例4に係る電子機器70の概要および処理を説明する。図7は、本実施例4に係る電子機器70の構成を示す、ブロック図である。
(電子機器70の構成)
図7において、この電子機器70は、電圧監視部71及び電圧監視部72を備える。(ここで、電圧監視部71は、特許請求の範囲における、電圧監視手段、電圧測定手段、及び、第2電圧供給手段に対応し、電圧監視部72は、特許請求の範囲における、電圧監視手段、電圧測定手段、及び、第2電圧供給手段に対応する)。
また、この電子機器70は、ヒューズF1、ヒューズF2、コンデンサC1、コンデンサC2、及び、コンデンサC3を備えている。なお、特に説明なき構造及び処理については、上述した実施例1と同様であり、同一の構成及び処理を同一の符号を付して説明する。
ヒューズF1,F2は、過電流又は短絡電流等の異常電流が流れた場合、その可溶体が溶解して、電子機器70の電子回路を遮断する、回路保護手段である。ヒューズF1及びヒューズF2は、電池A及び電池Bに対してそれぞれ直列に配置され、ヒューズF1又はヒューズF2に過電流又は短絡電流等の異常電流が流れた場合、電池A又は電池Bを含む電子回路を遮断する。
コンデンサC1,C2,C3は、電子機器70の電子回路においてノイズを低減する、ノイズ低減手段である。コンデンサC1,C2,C3は、トランジスタTR1、TR3のエミッタとGNDとの間等に、バイパスコンデンサとして設けられている。
(処理内容)
次に、(1)電子機器70による定常時及び異常時の処理、(2)電圧監視部71の電圧監視処理、(3)電圧監視部72の電圧監視処理、及び、(4)電圧監視部71,72の電圧監視処理について、それぞれ以下に説明する。なお、電圧監視部71,72による電圧監視処理は、定常時又は異常時に関らず、電子機器70の第1動作部11の制御とは独立に行われる。
(電子機器70の定常時及び異常時の処理)
電子機器70において、第1電池は、第1動作部11に対して、上述した第1の電圧を供給する(定常時及び異常時)。この第1動作部11は、第2動作部12に対して第2の電圧を供給するか否かを判断し、電圧を供給すると判断した場合(異常時)、第1電圧供給部15に対し、第2動作部12への第2の電圧の供給を指示する。そして、第2動作部12は、第1電圧供給部15によって第2の電圧が供給されると、所定の動作を行う。
具体的には、例えば、第1動作部は制御手段であり、第2動作部は報知手段であるとする。制御手段である第1動作部は、通信等によって火災情報等を得た場合、報知手段である第2動作部に第2の電圧を供給すると判断し、第1電圧供給部15に対し、報知手段である第2動作部12への第2の電圧の供給を指示する。第2動作部12は、第1電圧供給部15によって第2の電圧が供給されると、所定の報知を行う。以上が、電子機器70による、定常時及び異常時の処理である。
(電圧監視部71の電圧監視処理)
次に、電圧監視部71による電圧監視処理について、以下に説明する。電池Aの電圧が所定電圧値より大きい場合、抵抗R2に印加されている電圧は、トランジスタTR1がON状態となる電圧以上である。従って、トランジスタTR1はON状態となり、抵抗R3に電圧が印加される状態になる。そのため、トランジスタTR2はON状態となり、電池Aと電池Bとは直列接続されている状態になる。
一方、電池Aが消耗し、電池Aの電圧が所定電圧値以下になった場合、抵抗R2に印加されている電圧は、トランジスタTR1がON状態となる電圧より小さくなっている。従って、トランジスタTR1はOFF状態となる。そのため、トランジスタTR2はOFF状態となり、第2動作部への電圧供給経路は電気的に遮断された状態になる。また、第2動作部への電圧供給経路は電気的に遮断された状態であっても、電池Aから第1動作部11に対する第1の電圧の供給は引続き行われる。
次に、上述した電圧監視部71による電圧監視処理の具体的数値を用いて説明する。ここで、電池A及び電池Bの規格で定められた電圧値を3Vとする。つまり、消耗していない電池Aが、第1動作部11に対して供給する第1の電圧は3Vであり、同様に、消耗していない電池Aと消耗していない電池Bとの直列接続が、第2動作部12に対して供給する第2の電圧は6Vである。また、抵抗R1及び抵抗R2の抵抗値は、それぞれ3MΩ及び1MΩである。また、トランジスタTR1がON状態となるベース・エミッタ電圧は0.5Vである。所定電圧値は1.9V、第1動作部11が動作する電圧は3V以下1.7V以上であるものとする。
このような前提において、電池Aが消耗していない場合、電池Aの供給する第1の電圧は3Vである。この場合、抵抗R2に印加されている電圧は、当該電圧=電池Aの電圧×抵抗R2の抵抗値/(抵抗R2の抵抗値+抵抗R1の抵抗値)であるので、当該電圧は0.75Vになる。したがって、抵抗R2に印加されている電圧は、トランジスタTR1がON状態となるベース・エミッタ電圧0.5V以上であるため、トランジスタTR1はON状態となる。さらに、トランジスタTR1がON状態であるので、トランジスタTR2がON状態となる。
一方、電池Aが消耗していて、電池Aの供給する第1の電圧が1.8Vである場合、抵抗R2に印加されている電圧は、0.45Vになる。したがって、抵抗R2に印加されている電圧は、トランジスタTR1がON状態となるベース・エミッタ電圧0.5Vより小さいため、トランジスタTR1はOFF状態となる。さらに、トランジスタTR1がOFF状態であるので、トランジスタTR2がOFF状態となる。トランジスタTR2がOFF状態であると、第2動作部12への電圧供給経路が電気的に遮断された状態になる。しかし、第2動作部への電圧供給経路は電気的に遮断された状態であっても、電池Aから第1動作部11に対する第1の電圧の供給は引続き行われ、第1動作部11は動作する。以上が、電圧監視部71による電圧監視処理である。
(電圧監視部72の電圧監視処理)
次に、電圧監視部72による電圧監視処理について、以下に説明する。ただし、電圧監視部72は電圧監視部71と等価であり、電圧監視部72の電圧監視処理は、電圧監視部71による電圧監視処理とほぼ共通しており、上述した電圧監視部71の電圧監視処理において、電池A、トランジスタTR1,TR2、及び、抵抗R1,R2,R3をそれぞれ電池B、トランジスタTR3,TR4、及び、抵抗R4,R5,R6に読みかえればよいため、以下では特に異なる手順についてのみ説明する。
電圧監視部72による電圧監視処理は、電圧監視部71による電圧監視処理と、以下の(1)〜(4)の点で異なる。まず、(1)電圧監視部72の電圧監視処理における所定電圧値とは、この所定電圧値である電池Bと消耗していない電池Aとを直列接続した場合、電池Bに不具合が生じる可能性がある電圧値、又は当該電圧値に対して所定の安全率を加味して定めた電圧値である。次に、(2)電圧監視部72は、電池Bを監視する。従って、(3)抵抗R5に印加されている電圧は、電池Aの電圧の代わりに電池Bの電圧を用いて算定されている。さらに、(4)電池Bの電圧が所定電圧値以下である場合、第2動作部12への電圧供給経路を電気的に遮断する。以上が、電圧監視部72による電圧監視処理である。
(電圧監視部71,72の電圧監視処理)
次に、電子機器70が備える電圧監視部71,72の両方の電圧監視処理を併せて、第2動作部12への電圧供給を説明する。この電子機器70において、電池Aの電圧及び電池B電圧の両電圧のうち、いずれか1つの電圧が所定電圧値以下である場合、第2動作部12への電圧供給経路は電気的に遮断され、異常時であっても、第2動作部12への第2の電圧の供給は停止する。つまり、トランジスタTR1,TR2,TR3,TR4のうち、少なくとも1つのトランジスタがOFF状態である場合、第2動作部12への電圧供給経路は電気的に遮断された状態になる。以上が、電圧監視部71,72による電圧監視処理である。
(効果)
本実施例4に係る電子機器70によれば、電圧監視部71は、常時(定常時及び異常時)電池Aの電圧を監視し、電池Aの電圧が所定電圧値以下になった場合、第2動作部12への電圧供給経路を電気的に遮断する。さらに、電圧監視部72は、常時(定常時及び異常時)電池Bの電圧を監視し、電池Bの電圧が所定電圧値以下になった場合、第2動作部12への電圧供給経路を電気的に遮断する。このため、定常時から異常時になり、第1電圧供給部15が、第2動作部12に対して第2の電圧を供給するように動作する場合であっても、電池A及び電池Bのうち、少なくとも一方が消耗している場合、第2動作部12への電圧供給経路は電気的に遮断された状態になる。これにより、消耗した電池と消耗していない電池とが直列に接続されることを防止し、異常時であっても、第2動作部12に対する第2の電圧の供給が行われないようにすることができる。その結果、消耗した電池A又は消耗した電池Bに逆電流が流れることを防止することができ、電池A又は電池Bに不具合が生じる可能性を防ぐことができる。
また、本実施例4に係る電子機器70によれば、上述した電圧監視部71は、第2動作部12への電圧供給経路を電気的に遮断し、かつ、電池Aと第1動作部11との間の電圧供給経路を電気的に遮断しないように構成されている。そのため、第2動作部12への電圧供給経路が電気的に遮断されていても、第1動作部11は引続き電池Aから第1の電圧の供給を受け、所定の動作を行うことができる。
[変形例]
さて、これまで本発明の実施例1〜4について説明したが、本発明は上述した実施例1〜4以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に示すように、(1)バックアップ電源、(2)他の機器、(3)他の電池構成、(4)他の電圧供給、(5)他の機器構成等、(6)電圧監視部にそれぞれ区分けして変形例を説明する。
(1)バックアップ電源
例えば、本実施例1〜4では、第2電池(電池A)を異常時にのみ使用する動力源として採用する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、通常時において第1電池の電圧が低下した場合には、第2電池の電圧を第1動作部に対して供給するように制御することで、第2電池をいわゆるバックアップ電源としても活用してもよい。
すなわち、この場合には、図8に例示する電子機器30のように、第1電池33と第2電池34との間にスイッチ36を新たに追加し、第2電池34と第2動作部32との間に配置されているスイッチ35と同様、第1動作部31はスイッチ36のスイッチング動作を制御する。より詳細に説明すると、第1電池33に十分な残量がある場合の通常時においては、スイッチ35およびスイッチ36は、いずれの方向にも閉じていない状態を維持しており、第1動作部31に対してのみ第1電池33から電圧が供給される。
そして、かかる通常時から異常時になると、第1動作部31は、スイッチ35およびスイッチ36に対して図8に例示する「異常時」方向にスイッチング動作するように指示し、これによって、直列接続された第1電池33および第2電池34によって供給される第2の電圧が第2動作部32に対して供給されるようになる。
また、通常時において、第1動作部31は、第1電池33の電圧が動作に必要な第1の電圧以下に低下しているか否かを監視し、これが第1の電圧以下に低下した場合には、スイッチ35およびスイッチ36に対して図8に例示する「バックアップ時」方向にスイッチング動作するように指示し、これによって、第1動作部31に対しては第2電池34から電圧が供給されるようになる。
さらに、このように第2電池をバックアップ電源として利用している状況で、通常時から異常時になった場合には、第1動作部31は、上記と同様、スイッチ35およびスイッチ36に対して図8に例示する「異常時」方向にスイッチング動作するように指示し、これによって、直列接続された第1電池33および第2電池34によって供給される第2の電圧が第2動作部32に対して供給されるようになる。
このように、第1電池33の残量は少なくなったが、第2電池34の残量には余裕があるような場合には、両者の役割を切り替えることで、電子機器30自体を通常よりも長時間に渡って動作させることが可能になる。
(2)他の機器
例えば、本実施例1〜4では、第2動作部12としてLED22を備える外部表示灯1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、赤色LEDや白色LED、ランプなど、他の表示灯を第2動作部12として備える場合でも本発明を同様に適用することができる。また、LEDやランプは必要に応じ複数用い、並列または直列に接続し表示させてもよい。
また、点灯または点滅する第2動作部を備える機器に本発明は限定されるものではなく、例えば、大音量で鳴動するベルや、旋錠する電子鍵など、他の動作を行う第2動作部を備える機器であれば、本発明を同様に適用することができる。
また、本実施例1〜4では、無線で通信する外部表示灯1,50,60を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、有線で通信するものであっても本発明を同様に適用することができ、さらに、必ずしも通信する機器に本発明は限定されるものではない。
すなわち、図2、4、7、8に例示したように、第1の電圧を供給する第1電池(電池A)、当該第1電池が供給する第1の電圧によって通常時から何らかの動作を行う第1動作部、並びに、第1の電圧よりも高い第2の電圧によって非常時にのみ何らかの動作を行う動作する第2動作部を備える電子機器10,40,70,30であれば、本発明を同様に適用することができる。また、電池で駆動させるタイプの火災感知器等にも、本発明を同様に適用することができる。
(3)他の電池構成
また、本実施例1〜4では、第1電池と第2電池とで同様の電池(3V電池)を使用する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、両者が必ずしも同一電圧の電池である必要はなく、第1電池については、第1動作部の動作に必要な電圧を供給することができる電圧(第1の電圧)であり、第2電池については、第1電池に直列接続されることで第2動作部の動作に必要な電圧(第2の電圧)を供給することができる電圧であれば十分である。
また、本実施例1〜4では、一つの電池で第1電池を構成する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の電池を並列接続して第1電池を構成するようにしてもよい。同様に、本実施例1〜4では、一つの電池で第2電池を構成する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の電池を並列接続して第2電池を構成するようにしてもよい。
さらに、本実施例1〜4では、第1電池と第2電池とを一段階で直列接続する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、3つの3V電池(一つが第1電池、残りの2つが第2電池)を直列接続するなど、第1電池に対して第2電池を複数段で直列接続するようにしてもよい。これによって、一層高い電圧を第2動作部に対して簡易に供給することが可能になる。また、例えば、3つの3V電池(二つが第1電池、残りの一つが第2電池)を直列接続するなど、第2電池に対して第1電池を複数段で直列接続するようにしてもよい。
(4)他の電圧供給
上記の実施例1〜4では、通常時に第1電池から第1動作部に対して常に電圧を供給する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、かかる電圧供給を間欠的に制御するようにしてもよい。すなわち、上記した外部表示灯1を例に挙げれば、制御部21は、通常時には、受信ユニット7と同期を取って所定の時間間隔で受信ユニット7から信号を受信し、第1電池からは、この時間間隔で制御部21に電圧を供給するようにしてもよい。
また、これと同様に、非常時における第2動作部に対する電圧供給も間欠的に制御するようにしてもよい。つまり、上記した外部表示灯1の例で言えば、LED22が所定の時間間隔で点灯するように、第1電池および第2電池から電圧を供給してもよい。このような電圧の間欠的な供給を行うことで、電池消費量の低減を図ることが可能になる。
(5)電圧監視部
上述のように、第1電池や第2電池を複数並列又は複数直列に設けた場合において、これら複数の電池のうち、少なくとも一部の電池の電圧を、まとめて又は個別的に監視することにしてもよい。例えば、2つの第1電池と、3つの第2電池とが直列接続されている場合、各電池の電圧を個別に監視することにしてもよいし、例えば、3つの直列接続されている第2電池の電圧をまとめて監視することにしてもよい。また、2つの第1電池と、1つの第2電池とが直列接続されている場合、各電池の電圧を個別的に監視することにしてもよいし、例えば、2つの直列接続されている第1電池の電圧をまとめて監視することにしてもよい。3つの並列接続されている第1電池と、2つの第2電池とが直列接続されている場合、各電池の電圧を個別的に監視することにしてもよいし、例えば、1つの第2電池の電圧と、3つの並列接続されている第2電池の電圧とをまとめて監視することにしてもよい。
また、上述した実施例2において、第2動作部12及びLED22への電圧供給経路の開閉を制御する第2電圧供給制御手段として、第2電圧供給部43及びスイッチ53は、第1電圧供給部15を用いているが、第1電圧供給部及びスイッチ24を用いることにしてもよい。
さらに、上述した実施例2において、電子機器40又は外部表示灯50が複数の電圧監視部41又は複数の電圧監視部51を備えるようにした場合、複数の電圧監視部41又は複数の電圧監視部51は、1つの第2電圧供給部43又は1つのスイッチ53を共有することにしてもよい。
また、上述した実施例2において、第1電池又は電池Aの電圧が所定電圧値以下になった場合であっても、第1動作部11又は制御部21への第1の電圧の供給を行うようにしていた。しかしながら、この第1動作部11又は制御部21への第1の電圧の供給を省略できる場合、第2電圧供給部43、スイッチ53を、第1電池13又は電池Aから第2の動作部又はLED22に至る経路中であって、第1電池13又は電池Aから第1動作部11又は制御部21に至る経路中に配置してもよい。これによっても、消耗した第1電池を第2電池に直列接続しないという実施例2と同様の基本的効果を得ることができる。
さらに、上述した実施例3及び実施例4において、電池Aの電圧が所定電圧値以下になった場合であっても、第1動作部11又は制御部21への第1の電圧の供給を行うようにしていた。しかしながら、この第1動作部11又は制御部21への第1の電圧の供給を省略できる場合、外部表示灯60及び電子機器70の電気配線を変更し、トランジスタTR2がOFF状態になった場合、電池Aから第1動作部11又は制御部21への第1の電圧の供給も停止されるようにしてもよい。これによっても、消耗した電池Aを電池Bに直列接続しないという実施例4と同様の基本的効果を得ることができる。
(6)他の機器構成等
また、図2〜図8に示した機器の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、上記した機器にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、電気回路などによるハードウェアとして実現してもよい。
また、上記の実施例1〜4で説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
以上のように、本発明に係る電子機器、警報機器および警報通信機器は、第1の電圧を供給する第1電池、当該第1電池が供給する第1の電圧によって通常時は動作する第1動作部、並びに、前記第1の電圧よりも高い第2の電圧によって動作する第2動作部を備える場合に有用であり、特に、ノイズの発生、第2動作部の動作停止などを防ぎつつ、第2動作部に供給する第2の電圧を得ることに適する。
警報システムの全体構成を示すシステム構成図である。 本実施例1に係る電子機器の概要および特徴を説明するための図である。 本実施例1に係る外部表示灯の構成を示すブロック図である。 本実施例2に係る電子機器の構成を示すブロック図である。 本実施例2に係る外部表示灯の構成を示すブロック図である。 本実施例3に係る外部表示灯の構成を示すブロック図である。 本実施例4に係る電子機器の構成を示すブロック図である。 変形例に係る電子機器の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1,50,60 外部表示灯
10,30,40,70 電子機器
11 第1動作部
12 第2動作部
13 第1電池
14 第2電池
15 第1電圧供給部
21 制御部(CPU)
22 LED
23 RF部(アンテナ)
24,53 スイッチ
41,51,61,62,71,72 電圧監視部
42,52 電圧測定部
43 第2電圧供給部
C1,C2,C3 コンデンサ
F1,F2 ヒューズ
R1,R2,R3,R4,R5,R6 抵抗
TR1,TR2,TR3,TR4 トランジスタ

Claims (13)

  1. 第1の電圧を供給する第1電池、当該第1電池が供給する第1の電圧によって通常時は動作する第1動作部、並びに、前記第1の電圧よりも高い第2の電圧によって動作する第2動作部を備える電子機器であって、
    前記第1電池および第2動作部の間に配置され、当該第1電池に対して直列接続される第2電池と、
    前記第2動作部を作動する際に、前記第1電池および第2電池の直列接続によって得られる第2の電圧を前記第2動作部に対して供給するように制御する第1電圧供給制御手段と、
    を備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 前記第1電圧供給制御手段は、前記通常時において前記第1電池の電圧が低下した場合には、前記第2電池を前記第1電池への並列接続に切り替え、当該第2電池の電圧を前記第1動作部に対して供給するように制御することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第1電池又は前記第2電池の電圧を測定する電圧測定手段と、前記第1電池又は前記第2電池の電圧が所定電圧値以下である場合、前記第1電池又は前記第2電池から前記第1動作部又は前記第2動作部への電圧供給を停止する第2電圧供給手段と、を有する電圧監視手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記電圧測定手段は、前記第1電池の電圧を測定し、前記第2電圧供給手段は、前記電圧測定手段にて測定された前記第1電池の電圧が所定電圧値以下である場合に、前記第1電池から前記第2動作部への電圧供給を停止することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記電圧監視手段は、
    前記第1電池又は前記第2電池の電圧が所定電圧値より大きい場合にのみ動作する第1半導体素子と、
    前記第1電池又は前記第2電池から前記第1動作部又は前記第2動作部に至る経路上に配置され、前記第1半導体素子が動作した場合にのみ動作する第2半導体素子と、
    を備えたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の電子機器。
  6. 第1の電圧を供給する第1電池、当該第1電池が供給する第1の電圧によって通常時は監視領域を監視する監視部、並びに、当該監視部が異常を判別した異常時にのみ前記第1の電圧よりも高い第2の電圧によって警報を出力する警報部を備える警報機器であって、
    前記第1電池および前記警報部の間に配置され、当該第1電池に対して直列接続される第2電池と、
    前記異常時に、前記第1電池および第2電池の直列接続によって得られる第2の電圧を前記警報部に対して供給するように制御する第1電圧供給制御手段と、
    を備えたことを特徴とする警報機器。
  7. 前記第1電池又は前記第2電池の電圧を測定する電圧測定手段と、前記第1電池又は前記第2電池の電圧が所定電圧値以下である場合、前記第1電池又は前記第2電池から前記監視部又は前記警報部への電圧供給を停止する第2電圧供給手段と、を有する電圧監視手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の警報機器。
  8. 前記電圧測定手段は、前記第1電池の電圧を測定し、前記第2電圧供給手段は、前記電圧測定手段にて測定された前記第1電池の電圧が所定電圧値以下である場合に、前記第1電池から前記警報部への電圧供給を停止することを特徴とする請求項7に記載の警報機器。
  9. 前記電圧監視手段は、
    前記第1電池又は前記第2電池の電圧が所定電圧値より大きい場合にのみ動作する第1半導体素子と、
    前記第1電池又は前記第2電池から前記監視部又は前記警報部に至る経路上に配置され、前記第1半導体素子が動作した場合にのみ動作する第2半導体素子と、
    を備えたことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の警報機器。
  10. 第1の電圧を供給する第1電池、当該第1電池が供給する第1の電圧によって通常時は監視装置と無線通信する通信部、並びに、当該通信部が前記監視装置から警報信号を受信した異常時にのみ前記第1の電圧よりも高い第2の電圧によって警報を出力する警報部を備える警報通信機器であって、
    前記第1電池および警報部の間に配置され、当該第1電池に対して直列接続される第2電池と、
    前記異常時に、前記第1電池および第2電池の直列接続によって得られる第2の電圧を前記警報部に対して供給するように制御する第1電圧供給制御手段と、
    を備えたことを特徴とする警報通信機器。
  11. 前記第1電池又は前記第2電池の電圧を測定する電圧測定手段と、前記第1電池又は前記第2電池の電圧が所定電圧値以下である場合、前記第1電池又は前記第2電池から前記通信部又は前記警報部への電圧供給を停止する第2電圧供給手段と、を有する電圧監視手段を備えたことを特徴とする請求項10に記載の警報通信機器。
  12. 前記電圧測定手段は、前記第1電池の電圧を測定し、前記第2電圧供給手段は、前記電圧測定手段にて測定された前記第1電池の電圧が所定電圧値以下である場合に、前記第1電池から前記警報部への電圧供給を停止することを特徴とする請求項11に記載の警報通信機器。
  13. 前記電圧監視手段は、
    前記第1電池又は前記第2電池の電圧が所定電圧値より大きい場合にのみ動作する第1半導体素子と、
    前記第1電池又は前記第2電池から前記通信部又は前記警報部に至る経路上に配置され、前記第1半導体素子が動作した場合にのみ動作する第2半導体素子と、
    を備えたことを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の警報通信機器。
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