JP2005286455A - 映像表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】
映像を偏光眼鏡をかけたときに見ることができるその中に隠されている像(潜像)を映像表示システムでは、偏光板の物理的な加工が必要で、潜像が逐次変化する場合に対応できなかった。
【解決手段】
2つの画像投映装置と、偏光手段と、表示用画像データ生成装置とを備える。表示用画像データ生成装置は、原画像データと潜像データとから、第1の画像投映装置に入力し、原画像に潜像を重畳した表示用画像データと、第2の画像投映装置に入力する。原画像に潜像を重畳することによって損なわれる部分を補うような表示用画像データを生成する。画像投映装置各々は、入力された表示用画像データを、対応する画素がスクリーン上で互いに同じ位置に表示されるように、所与のパラメタに基づいて画像変換手段を用いて変換し、画像投映手段を用いて投映する。2つの画像投映装置が投映した映像光が互いに異なる偏光状態となるように、偏光手段を通して偏光する。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像を表示するシステム、特に、表示された映像を偏光眼鏡をかけて見たときにだけその中に隠されている像(潜像)を見ることができるような映像表示システムに関する。
表示された映像を偏光眼鏡をかけて見たときにだけ、潜像を見ることができる画像表示システムが、特許文献1で開示されている。
特開2003―107406号公報「画像表示システム」
従来システムにおいては、偏光板の物理的な加工が必要であるため、潜像が逐次変化する場合に対応できないという課題があった。
本発明の目的は、該課題に対し、逐次変化する潜像(例えば映画の字幕など)にも対応可能な映像表示システムを提供することにある。
本発明では、前記課題を解決するため、2つの画像投映装置を備え、各々の該画像投映装置の映像を、偏光手段を通して互いに異なる偏光状態(例えば、「縦方向の直線偏光」と「横方向の直線偏光」)とした上で、スクリーン上の同じ場所に重ねて投映するようにした。その際、第1の画像投映装置と第2の画像投映装置から同じ画像データを投映した場合にはスクリーン上の同じ位置に同じ色合いで表示できるようにするために、各々の画像投映装置は画像投映手段に加えて画像変換手段を備えるようにし、画像投映装置に入力された表示用画像データに対して、スクリーンとプロジェクタとの関係からあらかじめ計測あるいは計算により求められている所与のパラメタに基づいて、該画像変換手段によって幾何学的な変形と色合い及び明るさの補正を施した後に画像投映手段から投映するような構成とした。また、偏光眼鏡をかけていないユーザにも見せたい原画像データと、偏光眼鏡をかけたユーザにだけ見せたい潜像データとから、各々の画像投映装置に入力する表示用画像データを逐次生成するための、表示用画像データ生成装置を備える構成とした。
このような構成とすることで、偏光眼鏡をかけていないユーザには2つの画像投映装置の投映する映像の両方を見せることができ、偏光眼鏡をかけたユーザには第2の画像投映装置の投映する映像を遮断して第1の画像投映装置の投映する映像だけを見せることができるため、偏光眼鏡をかけたユーザにだけ見せたい画像、つまり潜像を重畳した画像を第1の画像投映装置から投映し、潜像を重畳したことで損なわれる部分を第2の画像投映装置から投映して補うようにすることで、偏光眼鏡をかけたユーザにだけ潜像を見せることができる。また、その際、物理的な加工を伴わず、画像データだけの加工で対応できるため、潜像データが逐次変化する場合に対しても対応することができる。
本発明によれば、偏光眼鏡をかけたユーザだけに潜像を見せることができる映像表示システムを、潜像データが逐次変化する場合においても提供することができる。これにより、本発明のシステムを、例えばプロンプター装置としても使用することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について実施例を用いて説明する。
本実施例は、プレゼンテーションシステムに適用するに好適な例である。
図1は本実施例のシステムのシステム構成図である。
図1において、コマンド入力手段70はユーザからの「ページめくり」などのコマンド情報を受け取るものである。コマンド入力手段70はコマンド情報を受け取ると、該コマンド情報(コマンド情報701)を原画像データ供給手段20と潜像データ供給手段30に送信する。
原画像データ供給手段20は、所与の時間間隔T1ごとにコマンド情報701の受信の有無を判定し、コマンド情報701を受け取っている場合には現在の状態200とコマンド情報701とに基づいて原画像データベース21から適切な原画像データ201を選択して表示用画像データ生成装置10に送信し、コマンド情報701を受け取っていない場合には現在の状態200のみに基づいて原画像データベース21から適切な原画像データ201を選択して表示用画像データ生成装置10に送信する。原画像データベース21は、例えば、プレゼンテーションに用いるスライド集であり、その場合、原画像データ201はそのうちの1枚のスライドである。
潜像データ供給手段30は、原画像データ供給手段20と同じく所与の時間間隔T1ごとにコマンド情報701の受信の有無を判定し、コマンド情報701を受け取っている場合には現在の状態300とコマンド情報701とに基づいて潜像データベース31から適切な潜像データ301を選択して表示用画像データ生成装置10に送信し、コマンド情報701を受け取っていない場合には現在の状態300のみに基づいて潜像データベース31から適切な潜像データ301を選択して表示用画像データ生成装置10に送信する。潜像データ301は、原画像データ201と同じ大きさの2値(0と1)の画像データである。潜像データベース31は、例えば、プレゼンテーションに用いる個々のスライドに対するメモ画像データ集であり、その場合、潜像データ301は原画像データ201に対応するメモ画像データである。ここで、「メモ画像データ」とは、対応するスライドのプレゼンテーション時の注意点やセリフなどを原画像データと同じサイズの2値画像データとして表したものである。
表示用画像データ生成装置10は、原画像データ供給手段20から逐次供給される原画像データ201を蓄積する入力用フレームバッファ1012と、潜像データ供給手段30から逐次供給される潜像データ301を蓄積する入力用フレームバッファ1013と、フレームバッファ1012及びフレームバッファ1013の内容に基づいて画像投映装置40に供給する潜像付き画像データ1027及び画像投映装置41に供給する補填用画像データ1028を生成する表示用画像データ生成手段102と、前記潜像付き画像データ1027を表示用画像データ402として、前記補填用画像データ1028を表示用画像データ412として、それぞれ画像投映像装置40及び画像投映像装置41に向けて出力する表示用画像データ出力手段103とを備えるものである。表示用画像データ生成手段102の詳細については、図2〜図4において説明する。
画像投映装置40は、画像投映手段400と画像変換手段401とを備え、表示用画像データ生成装置10から入力される表示用画像データ402を画像変換手段401で変換した上で画像投映手段400を使ってスクリーン60に投映するものである。同様に、画像投映装置41は、画像投映手段410と画像変換手段411とを備え、表示用画像データ生成装置10から入力される表示用画像データ412を画像変換手段411で変換した上で画像投映手段410を使ってスクリーン60に投映するものである。画像変換手段401および画像変換手段411は、表示用画像データ402と表示用画像データ412とが同一のものである場合に画像投映装置40から投映される映像と画像投映装置41から投映される映像とがスクリーン60上で同じ位置に同じ色合い・同じ明るさで表示されるように、あらかじめ与えられた変換パラメタにしたがって表示用画像データの変換を行う。この変換パラメタは、画像投映装置40と画像投映装置41と偏光手段50と偏光手段51とスクリーン60の特性と配置とだけに依存して求められるものであり、表示用画像データの内容には依存しないため、計測あるいは計算により、あらかじめ求めておくことが可能である。
偏光手段50は画像投映装置40の投映光に偏光を施すものであり、例えば光を縦方向に偏光する直線偏光フィルタである。また、偏光手段51は画像投映装置41の投映光に偏光手段50とは異なった偏光を施すものであり、例えば光を横方向に偏光する直線偏光フィルタである。ユーザは、偏光手段51によって偏光された光を遮断するような偏光眼鏡を装着することにより、画像投映装置40によって投映される映像だけを選択して見ることができる。
図2は本実施例における表示用画像データ生成装置10のシステム構成図である。図2において図1と同じ符号は図1と同じものを表す。以下、図2を用いて、表示用画像データ生成手段102の構成について詳細に説明する。
表示用画像データ生成手段102は、演算処理装置1021と、記憶手段1022とを備えるものである。記憶手段1022は、表示用画像データ生成プログラム1023と、原画像データ1024と、潜像データ1025と、画素値反転潜像データ1026と、潜像付き画像データ1027と、補填用画像データ1028とを記憶するものである。
原画像データ1024は表示用画像データ生成プログラム1023によって入力用フレームバッファ1012から読み取られ、記憶手段1022に記憶される。また、潜像データ1025は表示用画像データ生成プログラム1023によって入力用フレームバッファ1013から読み取られ、記憶手段1022に記憶される。また、画素値反転潜像データ1026と潜像付き画像データ1027と補填用画像データ1028は、表示用画像データ生成プログラム1023の出力するデータである。
表示用画像データ生成プログラム1023は、図3において詳細に説明する表示用画像データ生成処理を、演算処理装置1021を用いて、所与の時間間隔T2ごとに実行するものである。時間間隔T2は時間間隔T1に比べて同じか小さい値である。
表示用画像データ出力手段103は、所与の時間間隔T3ごとに潜像付き画像データ1027と補填用画像データ1028とを読み出し、読み出した潜像付き画像データ1027を表示用画像データ402として画像投映像装置40に、読み出した補填用画像データ1028を表示用画像データ412として画像投映像装置41に、それぞれ出力する。ここで、時間間隔T3は時間間隔T2に比べて同じか小さい値である。
図3は本実施例における表示用画像データ生成処理のフローチャートである。該表示用画像データ生成処理は、表示用画像データ生成プログラムが所与の時間間隔T2で実行する1回分の処理に相当するものである。
表示用画像データ生成処理が開始されると、まず、ステップ800において、入力用フレームバッファ1012から原画像データ1024を読み込む。次に、ステップ801において、入力用フレームバッファ1013から潜像データ1025を読み込む。
次に、ステップ802において、潜像データ1025から2値の画像データである画素値反転潜像データ1026を生成する。具体的には、まず、画素値反転潜像データ1026の大きさを、潜像データ1025の大きさと同じになるように設定する。次に、潜像データ1025の画素位置(x,y)の画素値を読み込み、読み込んだ画素値が0であれば1を、1であれば0を、画素値反転潜像データ1026の画素位置(x,y)の画素値として設定する。xとyを変えながら該画素値設定処理を繰り返し、画素値反転潜像データ1026のすべての位置の画素に関して画素値が決定した段階で、ステップ802を終了する。
次に、ステップ803において、潜像付き画像データ1027を生成する。具体的には、まず、潜像付き画像データ1027の大きさを、原画像データ1024の大きさと同じになるように設定する。次に、原画像データ1024の画素位置(x,y)の画素値と潜像データ1025の画素位置(x,y)の画素値とを読み込み、読み込んだ2つの画素値の積を、潜像付き画像データ1027の画素位置(x,y)の画素値として設定する。xとyを変えながら該画素値設定処理を繰り返し、潜像付き画像データ1027のすべての位置の画素に関して画素値が決定した段階で、ステップ803を終了する。
次に、ステップ804において、補填用画像データ1028を生成する。具体的には、まず、補填用画像データ1028の大きさを、原画像データ1024の大きさと同じになるように設定する。次に、原画像データ1024の画素位置(x,y)の画素値と画素値反転潜像データ1026の画素位置(x,y)の画素値とを読み込み、読み込んだ2つの画素値の積を、補填用画像データ1028の画素位置(x,y)の画素値として設定する。xとyを変えながら該画素値設定処理を繰り返し、補填用画像データ1028のすべての位置の画素に関して画素値が決定した段階で、ステップ804を終了する。
ステップ804が終了した段階で、表示用画像データ生成処理を終了する。
図4は本実施例のシステムにおける画像データの内容を説明する図である。
図4において、原画像データ201は偏光眼鏡をかけていないユーザにも提示したい画像データであり、潜像データ301は偏光眼鏡をかけたユーザにだけ提示したい画像データである。
表示用画像データ402は、表示用画像データ生成装置10が原画像データ201と潜像データ301とを入力として潜像付き画像データ1027として生成し画像投映装置40に対して供給したものであり、表示用画像データ412は、表示用画像データ生成装置10が原画像データ201と潜像データ301とを入力として補填用画像データ1028として生成し画像投映装置41に対して供給したものである。
このとき、偏光眼鏡をかけていないユーザが観賞する映像は映像601となり、画像投映装置41の投映する映像を遮断するような偏光眼鏡をかけたユーザが観賞する映像は映像602となる。
以上、本実施例によれば、画像投映装置41の投映する映像を遮断するような偏光眼鏡をかけたユーザにだけ見せたい画像、つまり潜像を重畳した画像を画像投映装置40から投映し、潜像を重畳したことで損なわれる部分を画像投映装置41から投映して補うようにすることで、潜像データ301が逐次変化する場合でも、偏光眼鏡をかけたユーザにだけ、逐次変化する潜像を見せることが可能である。
なお、前記実施例においては、表示用画像データ生成装置10が入力用フレームバッファ1012と入力用フレームバッファ1013を備えるような構成としたが、本発明における表示用画像データ生成装置10はこれに限るものではない。表示用画像データ生成プログラム1023の処理は本質的に画素単位で実施することができるため、原画像データ供給手段20からの入力映像信号と潜像データ供給手段30からの入力映像信号との同期がとれている場合には、入力用フレームバッファ1012及び入力用フレームバッファ1013を省略した構成とすることもできるし、同期が最大Nライン分ずれる可能性がある場合には、ラインバッファを(N+1)ライン分だけ備えた構成とすることもできる。
また、前記実施例においては潜像データベース31は原画像データ201と同じサイズの潜像データ301の集合として与えたが、本発明における潜像データベース31はこれに限るものではない。例えば、潜像データ供給手段30が、文字列データとフォントデータと表示位置データとからなるデータ集合を、原画像データ201と同じサイズの潜像データ301に変換するような手段を備え、潜像データベース31を、文字列データとフォントデータと表示位置データとで構成し、潜像データ供給手段30が表示用画像データ生成装置10に潜像データ301を供給しようとする際に、初めて画像データの形に変換するような構成としてもよい。
また、潜像データ供給手段30が、文字列データとフォントデータと表示位置データとからなるデータ集合を、原画像データ201と同じサイズの潜像データ301に変換するような手段を備え、潜像データ供給手段30が表示用画像データ生成装置10に潜像データ301を供給しようとする際に、初めて画像データの形に変換するような構成とした場合には、あらかじめ潜像データベース31に登録された潜像のほかに、例えばスライドをめくっている補助員からの「あと5分」などのメッセージを、コマンド入力手段70に対応するキーボードを介して入力し、それを変換して表示することも可能である。
また、前記実施例においては潜像データ301は2値の画像データであるとしたが、本発明における潜像データ301はこれに限るものではなく、例えば、画像データが赤・緑・青の3つのプレーンで成り立っている場合、潜像データ301をその各々の色プレーンに対して2値の画像データとして構成し、表示用画像データ生成装置10における処理を、各々の色プレーンに対して独立に行うようにしてもよい。
また、表示用画像データ生成装置10が、画像投映装置40の光学特性データ403(入力画像データの画素値に対する表示映像の色合い・明るさを表すデータ)と画像投映装置41の光学特性データ413とを備えるようにし、光学特性データ403及び光学特性データ413に基づいて表示用画像データ412を生成するようにしてもよい。このような構成とすることにより、スクリーン60上の特定の位置に特定の色合い・特定の明るさの映像を表示するための、画像投映装置40から投映する映像の色合い・明るさと、画像投映装置41から投映する映像の色合い・明るさを、多様な組み合わせで実現することができるため、潜像データ301として多値の画像データを扱うことができる。なお、本発明においては、光学特性データ403と光学特性データ413とは略一致するため、いずれか一方で他方を代用するようにしてもよい。
また、前記実施例においては、画像投映装置40と画像投映装置41のいずれもが画像変換手段を備えていたが、本発明におけるシステム構成はこれに限るものではない。例えば、画像投映装置41の投映する映像を位置・色合い・明るさの基準とすることで、画像投映装置40だけが画像変換手段を備えるような構成とすることもできる。
以下、図5と図6を用いて本発明の第2の実施の形態について詳細に説明する。
図5は本実施例のシステムのシステム構成図である。図5において図1と同じ符号は図1と同じものを表す。
図5において、表示用画像データ生成装置10は、潜像付き画像データ1027を表示用画像データ402として画像変換手段401に向けて出力し、補填用画像データ1028を表示用画像データ412として映像遅延手段431に向けて出力する。画像変換手段401は、表示用画像データ402と表示用画像データ412とが同一のものである場合に画像投映手段420から投映される映像と画像投映手段430から投映される映像とがスクリーン60上で同じ位置に同じ色合い・同じ明るさで表示されるように、あらかじめ与えられた変換パラメタにしたがって表示用画像データの変換を行うものである。この変換パラメタは、実施例1と同様にあらかじめ求めておいてもよい。
また、映像遅延手段431は、所与の遅延時間パラメタにしたがって、入力された映像を遅らせて出力するものである。具体的には、画像変換手段401が表示用画像データ402に変換を施すために要する時間だけ、表示用画像データ412を映像投映手段430に供給するのを遅らせることで、画像投映手段420から投映される映像と画像投映手段430から投映される映像のフレーム単位でのずれを吸収する。通常、画像変換手段401が変換に要する時間は、画像変換手段401にあらかじめ与えられている変換パラメタのみに依存するので、前記遅延時間パラメタは、画像変換手段401に与える変換パラメタが決まった時点であらかじめ求めておくことができる。
本実施例の特徴は、同期手段91を備え、画像投映手段420と画像投映手段430と液晶シャッタ眼鏡90の同期を取るようにしたことにある。同期手段91は一定の時間間隔で同期信号を発生する同期信号生成手段911と、同期信号生成手段911が生成した同期信号を画像投映手段420と画像投映手段430と液晶シャッタ眼鏡90に送信する同期信号送信手段912を備える。画像投映手段420は同期信号受信手段4201を備え、同期信号送信手段912が送信した同期信号を受信し、受信した同期信号に基づいて画像の投映を行う。同様に、画像投映手段430は同期信号受信手段4301を備え、同期信号送信手段912が送信した同期信号を受信し、受信した同期信号に基づいて画像の投映を行う。液晶シャッタ眼鏡90は、同期信号受信手段901を備え、同期信号送信手段912が送信した同期信号を受信し、受信した同期信号に基づいて左目用液晶シャッタ902の状態と右目用液晶シャッタ903の状態を制御する。ここで、液晶シャッタ眼鏡90の状態は「透過状態」と「遮断状態」の2通りであり、液晶シャッタ眼鏡90が透過状態の場合、左目用液晶シャッタ902及び右目用液晶シャッタ903のいずれもが透過状態、すなわち液晶シャッタ眼鏡90をかけたユーザがスクリーン60上の映像を見られる状態となり、液晶シャッタ眼鏡90が遮断状態の場合、左目用液晶シャッタ902及び右目用液晶シャッタ903のいずれもが遮断状態、すなわち液晶シャッタ眼鏡90をかけたユーザにスクリーン60上の映像が見えない状態となる。なおここで、同期信号の具体的な送受信手段は、有線のものであっても無線のものであってもよく、同期信号に対する画像投映手段420と画像投映手段430と液晶シャッタ眼鏡90の動作については図6を用いて詳細に説明する。
図6は本実施例における映像表示と眼鏡の状態の関係を示すタイミングチャートである。
図6において、タイミング421は画像投映手段420の映像表示タイミングであり、タイミング431は画像投映手段430の映像表示タイミングであり、タイミング901は液晶シャッタ眼鏡90の状態遷移タイミングである。画像投映手段420と画像投映手段430と液晶シャッタ眼鏡90は、同期手段91からの同期信号によって、該タイミングチャートに従った動作を行う。
まず、時刻t=0から時刻t=1までの間、画像投映手段420は第1フレームを表示し、画像投映手段430は黒を表示し、液晶シャッタ眼鏡90は透過状態となる。このとき、液晶シャッタ眼鏡90をかけたユーザには、潜像付きの映像の第1フレームが見えている。
次に、時刻t=1から時刻t=2までの間、画像投映手段420は黒を表示し、画像投映手段430は第1フレームを表示し、液晶シャッタ眼鏡90は遮断状態となる。このとき、液晶シャッタ眼鏡90をかけたユーザには、補填用の映像の第1フレームは見えていない。
以下、同様にして第2フレーム、第3フレーム、と順次表示されていくが、液晶シャッタ眼鏡90をかけたユーザには常に「潜像付きの映像は見えるが補填用の映像は見えない」状態が保持される。一方、液晶シャッタ眼鏡90をかけていないユーザは当然、潜像付きの映像も補填用の映像も見えている状態にあり、すなわち、映像601が見えていることになる。
なお、上記図6の説明においては動作内容を分かりやすくするために表示する画像フレームに第1フレーム、第2フレーム等の番号をつけたが、本実施例のシステムでは、フレーム単位でのずれに関しては映像遅延手段431によって調整がなされているため、画像投映手段420と画像投映手段430はフレーム番号を意識する必要はなく、単純に「供給された映像を表示する」状態と「黒を表示する」状態とを同期信号に合わせて交互に遷移するだけでよい。
以上、本実施例によれば、液晶シャッタ眼鏡90をかけたユーザにだけ見せたい画像、つまり潜像を重畳した画像を画像投映手段420から投映し、潜像を重畳したことで損なわれる部分を画像投映手段430から投映して補うようにし、同期手段91によって液晶シャッタ眼鏡90が画像投映手段430から投映される映像のみを遮断するようにタイミングを合わせることで、潜像データ301が逐次変化する場合でも、液晶シャッタ眼鏡90をかけたユーザにだけ、逐次変化する潜像を見せることが可能である。
なお、前記実施例においては画像投映手段420と画像投映手段430の2台の画像投映手段を備える構成としたが、これを画像投映手段420だけを備える構成とすることもできる。その場合、前記実施例において、画像投映手段420が黒を表示する代わりに、同時刻に画像投映手段430が表示していた映像を表示するようにすればよい。なお、画像投映手段を1台だけとした構成では、異なる画像投映手段の間の映像の位置合わせなどが不要となるため、画像変換手段401も不要である。
また、前記実施例においては液晶シャッタ眼鏡90として左目用液晶シャッタと右目用液晶シャッタを備える一人用の眼鏡を用いたが、これを、1つの大きな液晶シャッタを備えるパネルのような形状のもの(以下、液晶シャッタパネルと呼ぶ)とすることもできる。その場合、複数のユーザが同時に該液晶シャッタパネルを通して映像を見ることができるため、逐次変化する潜像を複数のユーザに対して同時に見せることができる。例えば、本発明を映画館で使用する場合に、「字幕付鑑賞席」を設け、該字幕付鑑賞席に座った複数のユーザからは前記液晶シャッタパネル越しにスクリーンが見えるように座席配置を設計することで、字幕付鑑賞席において映像を鑑賞するユーザには潜像(この場合は字幕)付きの映像を提供し、その他のユーザには潜像を含まないオリジナルの映像を提供することができる。
以上、第1の実施例並びに第2の実施例を用いて説明したとおり、本発明は「ユーザが鑑賞する映像全体の中に、特徴が異なる2つの映像領域を設けることで、眼鏡をかけたユーザにだけ潜像を見せる」という点では従来の技術とまったく同じである。しかし、従来技術ではまず1つの映像を表示してから2つの特徴を作り出しているのに対し、本実施例ではまず特徴が異なる2つの映像領域のそれぞれに対応する表示用画像データを生成し、それぞれの表示用画像データを投映することで特徴の違いを作り出している点が本質的に大きく異なっている。そのため、本実施例によれば、偏光板の物理的な加工など逐次性を阻害する要素を必要とせず、潜像が逐次変化する場合においてもデジタルデータを加工するだけで目的を達することができる。
実施例1のシステムのシステム構成図である。 実施例1における表示用画像データ生成装置10のシステム構成図である。 実施例1における表示用画像データ生成処理のフローチャートである。 実施例1のシステムにおける画像データの内容を説明する図である。 実施例2のシステムのシステム構成図である。 実施例2における表示映像と眼鏡の状態の関係を示すタイミングチャートである。
符号の説明
10 表示用画像データ生成装置
40、41 映像投映装置
201 原画像データ
301 潜像データ
402 映像投映装置40に入力する表示用画像データ
412 映像投映装置41に入力する表示用画像データ
601 偏光眼鏡をかけていないユーザが観賞する映像
602 偏光眼鏡をかけたユーザが観賞する映像

Claims (4)

  1. 第一の画像変換手段と第一の画像投映手段とを有する第一の画像投映装置と、第二の画像投映手段を有する第二の画像投映装置と、前記第一の画像投映装置の投映光を偏光する第一の偏光手段と、前記第二の画像投映装置の投映光を偏光する第二の偏光手段と、表示用画像データ生成装置とを備える映像表示システムであって、
    該表示用画像データ生成装置は、原画像データと潜像データとを入力として、原画像に潜像を重畳した第一の表示用画像データを生成して前記第一の画像投映装置に出力するとともに、原画像に潜像を重畳することによって損なわれる部分を補うような第二の表示用画像データを生成して前記第二の画像投映装置に出力し、
    前記第一の画像投映装置は、前記第一の表示用画像データを、前記第一の画像投映装置が投映する映像と前記第二の画像投映装置が投映する映像との間の位置関係が正しくなるように、所与のパラメタに基づいて前記第一の画像変換手段で変換を施した後に前記第一の画像投映手段から投映し、
    前記第二の画像投映装置は、前記第二の表示用画像データを前記第二の画像投映手段から投映し、さらに、前記第二の偏光手段は前記第一の偏光手段とは異なる偏光を施すことを特徴とする、映像表示システム。
  2. 請求項1に記載の映像表示システムであって、前記第一の画像投映装置が、前記第一の画像投映装置が投映する映像と前記第二の画像投映装置が投映する映像との間の位置および色合いおよび明るさの関係が正しくなるように、所与のパラメタに基づいて前記第一の画像変換手段で前記第一の表示用画像データに変換を施した後で前記第一の画像投映手段から投映するようにしたことを特徴とする、映像表示システム。
  3. 請求項2に記載の映像表示システムであって、前記表示用画像データ生成装置が、さらに、前記第一の画像投映装置の光学特性データと、前記第二の画像投映装置の光学特性データの、少なくとも一方を備え、前記表示用画像データ生成装置は、該光学特性データに基づいて、第二の表示用画像データを生成するようにしたことを特徴とする、映像表示システム。
  4. 第一の画像投映装置と、第二の画像投映装置と、表示用画像データ生成装置と、を備え、
    前記表示用画像データ生成装置は、原画像データと潜像データとを受け、原画像に潜像を重畳した第一の表示用画像データを生成して前記第一の画像投映装置に出力するとともに、原画像に潜像を重畳することによって損なわれる部分を補うような第二の表示用画像データを生成して前記第二の画像投映装置に出力し、
    前記第一の画像投映装置は、前記第一の表示用画像データを、前記第一の画像投映装置が投映する映像と前記第二の画像投映装置が投映する映像との間の位置関係が正しくなるように、所与のパラメタに基づいて変換されたデータをスクリーンに投映し、
    前記第二の画像投映装置は、前記第二の表示用画像データを前記スクリーンに投映することを特徴とする、映像表示システム。
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