JP2005284995A - ユーザー選択型広告提供システム及び方法 - Google Patents

Abstract

【課題】ネットワーク上でおこなわれる広告で、ユーザーが広告を見る際に不快感を持つこと無く、ユーザーが必然的に広告の内容を熟視することになり、より高い広告効果をもつ広告提供システム及び方法を提供する。
【解決手段】ユーザーが操作するユーザー端末７へ、ネットワークを介してゲーム配信サーバー１７がネットワークゲームを配信する。そして、この配信されるネットワークゲーム上でユーザーによりアイテムが取得されたときに、アイテムを所定の商品やサービスに関する広告クーポン券と交換するか否か選択を求める画面が配信される。アイテムが広告クーポン券と交換されることが選択されたときは、広告クーポン券を広告配信サーバー２１によりユーザー端末７へ配信する。
【選択図】図1

Description

この発明は、インターネットなどのネットワーク上でおこなわれる広告に関するシステム及び方法に関する。

従来のインターネットに代表されるネットワーク上でおこなわれる広告は、ネットワークを介して不特定多数に公開し、プレビュー形式などの広告主の指定する形式に応じて、広告主がコンテンツ配信運営者に対して対価を支払う形式が主流である。

また、クーポン券を使った広告の技術には、次の特許文献１のように、広告のコンテンツをユーザー（利用者、以下同じ）が視聴した視聴回数により割引クーポン券を発行するものがある。
特開２００２−２８１４８３

しかしながら、以上の技術によれば、ユーザーが多数回広告を見たとして、広告の内容を熟視するとは限らず、よって、それが広告効果に結び付くとは限らない。又、広告自体に興味の無いユーザーにとっては、広告自体が、強制となり不快感を受けるものであった。

そこで、この発明は、ユーザーが広告を見る際に不快感を持つこと無く、ユーザーが必然的に広告の内容を熟視することになり、より高い広告効果をもつユーザー選択型広告提供システム及び方法を提供することを課題とする。

以上の課題を解決するために、第一発明は、ユーザーが操作するユーザー端末と、このユーザー端末とネットワークを介して接続して前記ユーザー端末へネットワークゲームを配信するゲーム配信サーバーと、前記配信されるネットワークゲーム上で前記ユーザーにより取得されたアイテムを所定の商品やサービスに関する広告クーポン券として使用することが選択されたときは、広告クーポン券を前記ユーザー端末へ配信する広告配信サーバーと、を有することを特徴とするユーザー選択型広告提供システムである。

第二発明は、さらに、前記アイテムは、ネットワークゲーム上で現われる文字、記号、画像、動画、又は音声であることを特徴とするユーザー選択型広告提供システムである。

第三発明は、ユーザーが操作するユーザー端末へネットワークを介してゲーム配信サーバーがネットワークゲームを配信するステップと、この前記配信されるネットワークゲーム上で前記ユーザーによりアイテムが取得されたときに前記アイテムを所定の商品やサービスに関する広告クーポン券として使用するか否か選択を求める画面を配信するステップと、アイテムを広告クーポン券として使用することが選択されたときは広告クーポン券を広告配信サーバーにより前記ユーザー端末へ配信するステップと、を有することを特徴とするユーザー選択型広告提供方法である。

第四発明は、さらに、前記アイテムは、ネットワークゲーム上で現われる文字、記号、画像、動画、又は音声であることを特徴とするユーザー選択型広告提供方法である。

ここに広告クーポン券とは、所定の商品やサービスと引き換えることができる引換券、所定の商品やサービスの代金を割り引いてもらえる割引券、あるいは所定の商品やサービスに関して何らかの特典が得られる特典券、所定の商品やサービスに関して特別に有利な情報が得られる広告券などを含むものとする。
なお、ここでアイテムを「広告クーポン券として使用することが選択されたとき」とは、以下のうちのいずれか一つのことを意味するものとする。

・アイテムを取得した直後に、アイテムとして使用することではなく、広告クーポン券として使用することをユーザーが選択したとき。この場合に、もはやゲーム中のアイテムとしては使用できない。
・アイテムを取得した後、時間を置いた後に、アイテムとして使用することではなく、広告クーポン券として使用することをユーザーが選択したとき。この場合に、もはやゲーム中のアイテムとしては使用できない。
・アイテムを取得した後に、アイテムとしてのみの使用ではなく、アイテムとしても広告クーポン券としても使用することをユーザーが選択したとき。この場合にゲーム中のアイテムとしても使用出来る。この場合に、使用回数、期限が限定されることもある。

第一、第二、第三、又は第四発明によれば、ユーザーは、ネットワークゲーム上で取得したアイテムを所定の商品やサービスに関する広告クーポン券と使用するか否かを選択できる選択権が与えられるので、交換に値する広告クーポン券かを判断するために、その広告クーポン券の内容を熟視することになり、従って、広告クーポン券に関して記載される内容について高い広告効果をもつことになる。

以下、本発明の実施の形態について説明する。
この実施形態に係るユーザー選択型広告提供システム１は、ユーザーに、携帯情報端末（例えば携帯電話３）又はパソコン５であるユーザー端末７から、コンテンツ配信会社が提供するネットワークゲームを利用してもらうことにより、コンテンツ配信会社９と契約している広告宣伝会社１１のクーポンや引換券などの広告クーポン券を取得できるサービスを提供し、ユーザーにダイレクトに広告を配信するシステムである。

図1は、この実施形態に係るユーザー選択型広告提供システム１のブロック図を示すものである。
本システムはユーザー端末７、コンテンツ配信会社９の装置１３、インターネット１５の関係からなる。コンテンツ配信会社９は、広告宣伝会社１１と契約し、この広告宣伝会社１１はクーポン利用店と契約する。

ユーザーはインターネット１５に接続されているユーザー端末７から、コンテンツ配信会社９が提供するゲーム配信サーバー１７よりインターネットゲームを利用する。ユーザーとコンテンツ配信会社９間ではユーザーの会員登録を行っておき、ユーザーに広告を配信できる情報をユーザー管理サーバー１９に取得しておく。

ユーザーはゲームを利用している最中に、ゲーム上に出てくる各々のアイテムを取得したときに、そのアイテムをコンテンツ配信会社９と契約している宣伝広告会社の商品に関する広告クーポン券と交換できるサービスを受けられる。交換できるアイテムは宣伝広告会社とコンテンツ配信会社９が、ゲームの作成段階で取り決めておく。もっとも、作成終了後に新たに契約した宣伝広告会社の広告も入れることもできる。
具体的には、ゲーム上で取得したアイテムが、実際の商品に関する広告クーポン券と交換できる画面を提供し、ユーザーの選択によりコンテンツ配信会社９の広告配信サーバー２１よりユーザー端末７上に広告クーポン券を配信する。そしてユーザーはユーザー端末７を介して、広告クーポン券として使用できる表示としてダウンロード可能になる。

ここに広告クーポン券とは、所定の商品やサービスと引き換えることができる引換券、所定の商品やサービスの代金を割り引いてもらえる割引券、あるいは所定の商品やサービスに関して何らかの特典が得られる特典券、所定の商品やサービスに関して特別に有利な情報が得られる広告券などを含むものとする。

広告クーポン券の配信先は、ユーザーの希望により、ユーザーの携帯端末やメール等の電子配信か画面のプリントを選択することが出来る。プリントした場合の不正使用を防ぐためには、シリアルナンバーやパスワードを割り振ることも可能である。
ユーザーの選択により、そのアイテムを広告クーポン券と交換せずに、通常のようにゲーム上で使うことも出来る。ユーザーはその広告クーポン券を実際の店頭クーポン利用店に行き商品と交換・購入するものである。このサービスにより、宣伝広告会社はユーザーへ実質上のダイレクト広告を送ることとなり宣伝効果を上げるものとなる。

図2のシステムフロー図を用いて、この実施形態に係るユーザー選択型広告提供システム説明する。
ユーザーはインターネット１５に接続できる端末よりコンテンツ配信会社９にアクセスする（ステップ201）。インターネットゲームの利用を選択すると登録会員かどうかの確認を行う（ステップ202）。登録会員はユーザーID・パスワードを入力してインターネットゲームを開始する（ステップ203）。非会員は会員登録するか選択してもらう（ステップ204）。会員登録で必要情報を登録後、ゲームを開始する（ステップ205）。インターネットゲームで競技中にゲーム内のアイテムを取得したときに、広告宣伝会社１１が提供するクーポン又は引換券と交換できる画面が提供される（ステップ206）。ユーザーはクーポン又は引換券として利用するか選択する（ステップ207）。

クーポン又は引換券を利用することを選択した場合、取得方法を選択する。プリントアウト・メール・Ｗｅｂ・アプリケーション等の通信手段を通じて携帯電話３の画面に表示させる（ステップ208）。
アイテムを交換しないでゲーム内で使うか、放棄するかを選択した場合、ゲームを続行する（ステップ209）。

取得した広告クーポン券は、実際のクーポン利用店に行き使うことが出来る。すなわち、プリントアウトした広告クーポン券を見せたり、携帯電話３に表示された広告クーポン券を見せたり、広告クーポン券のバーコードを読み込んでもらったり、あるいはＩＣチップ搭載端末（FeliCaフェリカ（商品名）など）の情報を読み込んでもらったり等の方法を用いて、サービスを受ける（ステップ210）。この場合に、プリントを見せたり、バーコードを読み込んだりする際に、クーポン券利用店とコンテンツ配信会社９とは所定の手段で情報のやり取りをして、ゲーム上で取得した情報をクーポン券利用店で確認する。

次の図３〜図１６までは、インターネットゲームとして冒険ゲームをサンプルに、画面イメージの説明をする。
図３は基本画面となり、通常のＲＰＧ（ロールプレインゲーム）をイメージしたものである。ユーザーは物語の中で冒険を進めていく（図２のステップ205）。図４はアイテムを取得するための戦闘画面である。図５は戦闘に勝利し広告クーポン券にもアイテムにも使えるものを取得したときの画面である（図２のステップ206）。 図６はこの広告クーポン券にもアイテムにも使える物を手に入れるかどうかを選択する画面である。このとき取得できるアイテムは「ハンバーガー」であることがわかる。次に図７は広告クーポン券として使用するか、ゲーム上のアイテムとして使用するか選択する画面である（図２のステップ207）。

図８は取得したアイテムをクーポンとして使用する場合の取得方法を選択する画面である（図２のステップ208）。図９は図８で「１・使用する」を選択した後の画面である。ゲーム上で体力回復に使用するか再度広告クーポン券として使用するか選択する。図１０はゲーム上でアイテムを選択したときの画面である。図１１は図９で「２・このアイテムをクーポンに変化する」を選択後に出てくる、広告クーポン券として使用する場合の選択画面である。図１２は図８又は図１１で「携帯電話３に転送する」を選択した後の画面である。図１３は携帯電話３に転送した画面である。図１４は携帯にアプリケーションとして転送したときの画面である。例えばＰＣ等のゲームと携帯電話のアプリケーションが連動している場合である。図１５は図１０で「１・使用する」を選択後の画面である。ゲーム上でアイテムを使用したものである。

「実施形態の効果」
この実施形態によれば、ユーザーは、ネットワークゲーム上で取得したアイテムを所定の商品やサービスに関する広告クーポン券と交換するか否かを選択できる選択権が与えられる。よって、交換に値する広告クーポン券かを判断するために、その広告クーポン券の内容を熟視することになる。従って、広告クーポン券に関して記載される内容について実際に理解し、高い広告効果をもつことになる。

このように、ユーザーがインターネットゲームを進めることにより、インターネットゲームに熱中するほど、ユーザーにダイレクトに広告宣伝を行うことになり非常に効果のある宣伝となる。また、広告の強制によるマイナス効果をもたらすことが少ない。

更に、ユーザーが広告クーポン券との交換広告を選択した際には、より関心が高い状態で広告を見てもらえ、さらに付加価値が高い為、従来の広告方法はもとより、広告の単価を高く設定することが出来る。

又、コンテンツ配信会社９が、ユーザーの各コンテンツ平均閲覧回数を集計することにより、広告主は、より効果的な複数の広告をうつことが可能となる。

又、コンテンツ（インターネットゲーム）に対応した広告クーポン券の数を意図的に制限することにより、コンテンツと広告クーポン券に「限定感」という付加価値を与え、ユーザーが、より広告に対して興味を抱く様になる。特に携帯端末を使用した場合、ダウンロードした広告クーポン券の情報を、ユーザーが、コンテンツを利用していない他のユーザーに対してメールや赤外線機能を使用し、やりとりし易い為、更なる広告効果を期待できる。

また、ユーザーが広告クーポン券を実際にダウンロードしなくても、選択をするときに、広告の簡単な内容自体を把握することができ、広告効果が期待できると共に、再度同じ内容の選択画面のときにユーザーが広告クーポン券をダウンロードする可能性が高くなる。

「他の実施形態」
以上の実施形態では、ネットワークを介しておこなうネットワークゲームとして、インターネットゲームについて説明したが、他の実施形態では、インターネットゲームに限らない。
以上の実施形態では、アイテムは、ネットワークゲーム上で現われる画像であったが、他の実施形態では、文字、記号、動画、又は音声などで表現されるものとしてもよい。
他の実施形態では、この発明を通販関係での利用することも考えられる。例えば、クーポン配信後の指定されたリンクにアクセスすると、クーポンが適用されるサイトにアクセスが出来るとすることが可能である。

この発明の一実施形態に係るユーザー選択型広告提供システムのブロック図を示すを示す。 図１のシステムフロー図を示す。 この発明の一実施形態に係るインターネットゲームの画面イメージであって、基本画面を示すものである。 同じく画像イメージであって、アイテムを取得するための戦闘画面を示すものである。 同じく画像イメージであって、戦闘に勝利しアイテムを取得した画面を示すものである。 同じく画像イメージであって、アイテムを手に入れるかどうかの選択画面を示すものである。 同じく画像イメージであって、広告クーポン券として使用するかの選択画面を示すものである。 同じく画像イメージであって、クーポンとして使用する場合の取得方法の選択画面を示すものである。 同じく画像イメージであって、アイテムをゲーム上で使用するかの選択画面を示すものである。 同じく画像イメージであって、アイテム使用を選択したときの画面を示すものである。 同じく画像イメージであって、広告クーポン券として使用する画面を示すものである。 同じく画像イメージであって、取得方法として「携帯電話に転送する」を選択した後の画面を示すものである。 同じく画像イメージであって、取得方法として携帯電話にメールとして転送した画面を示すものである。 同じく画像イメージであって、取得方法として携帯にアプリケーションとして転送したときの画面である。 同じく画像イメージであって、ゲーム上でアイテムを使用した画面を示すものである。

符号の説明

１…ユーザー選択型広告提供システム、３…携帯電話、５…パソコン、７…ユーザー端末、９…コンテンツ配信会社、１１…広告宣伝会社、１３…装置、１５…インターネット、１７…ゲーム配信サーバー、１９…ユーザー管理サーバー、２１…広告配信サーバー。

Claims (4)

1. ユーザーが操作するユーザー端末と、このユーザー端末とネットワークを介して接続して前記ユーザー端末へネットワークゲームを配信するゲーム配信サーバーと、前記配信されるネットワークゲーム上で前記ユーザーにより取得されたアイテムを所定の商品やサービスに関する広告クーポン券として使用することが選択されたときは、広告クーポン券を前記ユーザー端末へ配信する広告配信サーバーと、を有することを特徴とするユーザー選択型広告提供システム。
2. 前記アイテムは、ネットワークゲーム上で現われる文字、記号、画像、動画、又は音声であることを特徴とする請求項１に記載のユーザー選択型広告提供システム。
3. ユーザーが操作するユーザー端末へネットワークを介してゲーム配信サーバーがネットワークゲームを配信するステップと、この前記配信されるネットワークゲーム上で前記ユーザーによりアイテムが取得されたときに前記アイテムを所定の商品やサービスに関する広告クーポン券として使用するか否か選択を求める画面を配信するステップと、アイテムを広告クーポン券として使用することが選択されたときは広告クーポン券を広告配信サーバーにより前記ユーザー端末へ配信するステップと、を有することを特徴とするユーザー選択型広告提供方法。
4. 前記アイテムは、ネットワークゲーム上で現われる文字、記号、画像、動画、又は音声であることを特徴とする請求項３に記載のユーザー選択型広告提供方法。