JP2005284661A - インプットセンサ内蔵ディスプレイ装置及びその駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】インプットセンサ(例えば光電変換素子)を内蔵した表示装置において、表示データの処理、読出しデータの処理、及び関連データの処理が効率的に得られ、融通性を得られるようにする。
【解決手段】マトリックス状に配置された表示素子群、光センサ群、前記表示素子群に表示用信号、駆動信号を与える表示用駆動回路、光センサを特定しこの光センサの検知信号を読み出す読み出し回路、前記読み出し回路から出力された検知信号をアプリケーションに基づくコマンドに従って処理する読出し信号処理部を有する。前記読出し信号処理部内にはアプリケーションに基づくコマンドが送られてきたときにこのコマンドを前記レジスタに転送するインターフェース部を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】マトリックス状に配置された表示素子群、光センサ群、前記表示素子群に表示用信号、駆動信号を与える表示用駆動回路、光センサを特定しこの光センサの検知信号を読み出す読み出し回路、前記読み出し回路から出力された検知信号をアプリケーションに基づくコマンドに従って処理する読出し信号処理部を有する。前記読出し信号処理部内にはアプリケーションに基づくコマンドが送られてきたときにこのコマンドを前記レジスタに転送するインターフェース部を有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、液晶、発光素子などを用いた平板型のディスプレイ装置に係わり、特にインプットセンサを内蔵したインプットセンサ内蔵ディスプレイ装置に関する。
液晶表示装置は、信号線、走査線及び画素TFTが列設されたアレイ基板と、信号線及び走査線を駆動する駆動回路とを備えている。最近の集積回路技術の進歩発展により、駆動回路の一部をアレイ基板上に形成するプロセス技術が実用化されている。これにより、液晶表示装置全体を軽薄短小化することができ、携帯電話やノート型コンピュータなどの各種の携帯機器の表示装置として幅広く利用されている。
ところで、アレイ基板上に、画像取込みを行う密着型エリアセンサ(光電変換素子)を配置した画像取込み機能を備えた表示装置が提案されている(例えば、特許文献1,2を参照)。
この種の画像取込み機能を備えた従来の表示装置は、光電変換素子に接続されたキャパシタの電荷量を光電変換素子での受光量に応じて変化させるようにし、キャパシタの両端電圧を検出することで、画像取込みを行っている。
最近では、画素TFTや駆動回路を同一のガラス基板上に多結晶シリコン(ポリシリコン)プロセスで形成する技術が進んでおり、上述した光電変換素子もポリシリコンプロセスで形成することにより、各画素内に容易に形成可能である。
特開2001-292276号公報
特開2001-339640号公報
表示装置の画素内に表示素子と光電変換素子(光センサ)を内蔵すると、表示素子を駆動するための表示データ処理装置、光電変換素子から読み出したデータを処理するための読出しデータ処理装置が必要である。さらに、表示素子で表示された画像が示す内容と、読み出したデータの内容(タイミング、座標位置等)とが関連する場合、相互の関連付けを処理する関連データ処理装置が必要である。しかも読出しデータの内容は、ユーザの操作に基づいて変化するので、関連データ処理装置は、融通性をもつことが重要である。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、インプットセンサ(例えば光電変換素子)を内蔵した表示装置において、表示データの処理、読出しデータの処理、及び関連データの処理が効率的に得られ、融通性を得られるようにしたインプットセンサ内蔵ディスプレイ装置を提供することにある。
この発明は、上記目的を達成するために、マトリックス状に配置された表示素子群と、マトリックス状に配置された光センサ群と、前記表示素子群の列毎に表示用信号を与え、且つる前記表示素子群の行毎に駆動信号を与える表示用駆動回路と、
前記光センサ群の行及び列を指定することで光センサを特定し、この光センサの検知信号を読み出す読み出し回路と、前記読み出し回路から出力された検知信号を、アプリケーションに基づくコマンドに従って処理する読出し信号処理手段と、前記読出し信号処理手段に対して、前記アプリケーションに基づくコマンドを転送するインターフェース部とを有する。
前記光センサ群の行及び列を指定することで光センサを特定し、この光センサの検知信号を読み出す読み出し回路と、前記読み出し回路から出力された検知信号を、アプリケーションに基づくコマンドに従って処理する読出し信号処理手段と、前記読出し信号処理手段に対して、前記アプリケーションに基づくコマンドを転送するインターフェース部とを有する。
上記のように前記読み出し回路から出力された検知信号を、アプリケーションに基づくコマンドに従って処理する読出し信号処理手段と、前記読出し信号処理手段に対して、前記アプリケーションに基づくコマンドを転送するインターフェース部とを設けたために、各種の処理が可能となり、極めて融通性が高くなる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1には、本発明の一実施の形態に係るインプットセンサ内蔵ディスプレイ装置の全体的な概略構成を示している。100は、表示及びセンサ部であり、例えば液晶が用いられた表示及びセンサ部である。この表示及びセンサ部100は、マトリックス状に2次元配列された表示素子と、マトリックス状に2次元配列されたセンシング素子とを内蔵している。この構造については、さらに後で詳しく説明する。
200は、インプットセンサ内蔵ディスプレイ装置の各部を制御するためのシステム制御部、または、外部に独立して用意された、システム制御部(コンピュータ装置)であり、本発明に関連する部分を示している。このシステム制御部200は、メインボード上に構築される。システム制御部200には、マイクロコンピュータ201、このマイクロコンピュータ201と、アプリケーションプログラムに基づいて各種の制御動作を実現するための各種制御部202がある。基本のプログラムはROM203に格納されており、また各種のアプリケーションプログラムがRAM204に格納される。タイマー205は、この装置の基準時間情報を生成している。206は、外部制御インターフェース及びデータインターフェースであり、制御データ(コマンドの入出力)、画像データの入出力を行う。また外部の機器、セットトップボックス、チューナ、モデム、パーソナルコンピュータ等との接続を可能としている。
300は、表示及び撮像データ処理部であり、システム制御部200からの指令に応じて、先の表示及びセンサ部100の表示状態、撮像状態、表示及び撮像のタイミング、領域設定などを実現する。表示及び撮像データ処理部300は、書込み読出し専用処理部301を有し、メモリ(SRAM)311に対して撮像した画像データ、表示するための画像データなどを一時的に保存することができる。さらにまた、スイッチ及びLED処理部313を有し、ここでは外部からのスイッチ入力(例えば感度調整、輝度調整などの操作信号)を処理することもできるし、さらにシステムの状態を外部に知らせるために、発光素子(LED)を駆動することもできる。書込み読出し専用処理部312は、読出し信号処理部、書込み信号処理部を含む。読出し信号処理部は、表示及びセンサ部100からの検知信号をアプリケーションに基づいて種々の状態に変換処理することができる。書込み信号処理部は表示するための信号を表示及びセンサ部100に送り出すための処理を行う。
書込み読出し専用処理部312は、中継ボード400を介して先の表示及びセンサ部100に接続されている。中継ボード400には、電源回路、画像データを表示用に変換するデジタルアナログ変換器等が搭載されている。
表示及びセンサ部100に与えられる信号の種類を大別すると、表示用制御信号,表示用のRGB画像データ、撮像用制御信号がある。また表示及びセンサ部100から読み出される信号として、撮像データがある。
図2には、先の表示及び撮像データ処理部300内の特に書込み読出し専用処理部301の基本的な機能ブロックを示している。302はデジタルインターフェースであり、システム制御部200のインターフェース206、スイッチ及びLED処理部313に接続されている。このインターフェース302に取り込まれたデータは、データ分離及びデータ転送部303で、データの種類が認識される。外部から送られてきたコマンドは、コマンドレジ304に格納される。
撮像条件・撮像形態ルックアップテーブル305は、複数の撮像条件(プリチャージ電圧、撮像時間など)の情報を格納しており、これらの情報は、システム制御部200からインターフェースを介して書込みすることができ、またシステム制御部200側から読取ることもできる。また、書込み読出しタイミング制御部及びデータ入出力部306で発生しているタイミング信号を監視して、書込み読出しタイミング制御部及びデータ入出力部306から出力される前記タイミング信号の位相などをコントロールすることも可能である。
書込み読出しタイミング制御部及びデータ入出力部306は、前記撮像条件・撮像形態ルックアップテーブル305からの制御データに基づいて、撮像用の制御信号、また、表示用制御信号も出力する。さらにコマンドレジスタ304からのコマンドに応答して、撮像データをデータ分離及びデータ転送部303を介して外部に出力することもできる。また撮像データをSRAM311に格納するために、SRAM制御部307に転送することもできる。さらにまた、表示用の画像データを受け取り、表示及びセンサ部100に送ることもできる。SRAM311に格納されているデータが表示用の画像データとして用いられるときは、この画像データは、SRAM制御部307を介して書込み読出しタイミング制御部及びデータ入出力部306に送られる。外部からの画像データが表示用の画像データとして用いられるときは、この画像データは、データ分離及びデータ転送部303を介して書込み読出しタイミング制御部及びデータ入出力部306に送られる。
SRAM制御部307は、書込み読出しタイミング制御部306を介して取り込んだ撮像データをSRAM311に格納する制御を行う。またSRAM311に格納されている画像データを、書込み読出しタイミング制御部306を介して表示及びセンサ部100に送り出すなどの制御を行う。さらにまた、コマンドに従って、SRAM311に格納されている画像データの編集処理、画像切替え処理等も行うことができる。また、SRAM311からの画像データ、又はデータ分離及びデータ転送部303、インターフェース302を介して外部に送りだすこともできる。
また、SRAM制御部307は、インターフェース302、データ分離及びデータ転送部303を介して外部から送られて来た画像データ、さらには制御データなどをSRAM111に格納することができる。また、撮像データを用いてユーザーが表示面上を指示している座標の計算及びタップしたか否かの判定を行うことができる。
コマンドレジスタ304は、コマンドを格納している。コマンドに応じて以下のような処理を実行する。リセット処理を行うことができる。モード指定1では、通常表示モードと、入力可能モードと、を切替えることができる。入力可能モードは、表示及びセンサ部100からの撮像データを読取り、処理する状態にセットすることである。通常表示のみの場合は、表示及びセンサ部100から撮像データを出力しないことで、消費電力の節約を得る。
モード指定2では、本撮像状態、キャリブレーション撮像状態に切替えることができる。キャリブレーション撮像状態では、表示及びセンサ部100において、表示素子部を閉じる(オフする)ことで、撮像に専念し、撮像ムラを低減するためのデータを取得することができる。
基準信号に対する映像信号の位相信号を、書込み読出しタイミング制御部及びデータ入出力部306に渡し、表示及びセンサ部100に最適なタイミングで、信号処理を実行させる。また、SRAM111に2つの画面分の画像データが保存されているような場合に、いずれを表示するかを瞬時に切替える。転送モード(ハンドシェイク(HS)/バースト)切替えを行う、つまり撮像条件・撮像形態ルックアップテーブル305及びSRAM制御部307などがデータ分離及びデータ転送部303及びインターフェース302に所定単位のデータを転送する場合、その転送方法、転送速度などを設定する。サンプリングタイミング指示を行う、つまり表示及びセンサ部100から出力する撮像データを、表示及びセンサ部100がサンプリングするタイミングを指示する。システム制御部200側からの書込み許可命令を行う、つまり撮像条件・撮像形態ルックアップテーブル305及びSRAM制御部307に対してインターフェース302を介してデータ書込みを許可する。
インターフェース302は、システム制御部200側からのコマンドを受けて、コマンドレジスタ304への書込み処理を行う。また、撮像条件・撮像形態を設定するためのデータをシステム制御部200側から受け取り、撮像条件・撮像形態ルックアップテーブル305に送り込む。また、SRAM311に書き込むための画像データを、システム制御部200側から受け取り、SRAM制御部307に送る。またSRAM制御部307から、座標、タップ情報などの計算結果を受け取り、システム制御部200側に送り出す。
転送モードとしては、ハンドシェイク(HS)(〜1.5Kbps)があり、この速度で、コマンドレジスタ304への書込み、撮像条件・撮像形態ルックアップテーブル305へのデータ書込みが行われる。また、転送モードとしては、バースト転送(〜160Mbps)があり、撮像条件・撮像形態ルックアップテーブル305からのデータ読出し、SRAM311へのデータの書込み読出しが行われる。これらの転送モードが選択的に利用される。
上記の表示及び撮像データ処理部300は、システム制御部200の各種制御部202に格納されている各種アプリケーション、及びこれに基づいて発生するシステム制御部200からの命令、を受け取る。したがって、アプリケーションに応じて、本発明の装置は、種々の使い方、利用形態をが可能となる。表示及び撮像データ処理部300、システム制御部200及び表示及びセンサ部100は、一体に構成されていてもよい。また、表示及び撮像データ処理部300と表示及びセンサ部100とが一体で、システム制御部200が別途独立したものでもよい。
そのためにこの発明では、表示及び撮像データ処理部300の特に、デジタルインターフェース302は、各種のタイプが用意されていてもよい。つまり、外部との接続のためにUSBが用いられてよいし、無線モデムユニットなども用意されてもよい。さらには、携帯電話のデータ入力出力部に接続可能であってもよい。さらにまた、映像信号用としてRGB端子、YIQ端子など設けられてもよい。
図3には、表示及びセンサ部100の機能をブロック化して示している。130は画素及びセンサアレイ部であり、マトリックス状に配置された表示素子群と、マトリックス状に配置された光センサ群とを有する。この画素及びセンサアレイ部130の画素回路及びセンサ回路については後述する。
画素及びセンサアレイ部130の側部(図面左側)には、表示用ゲート線駆動回路112、読み出し用ゲート線駆動回路122が形成されている。表示用ゲート線駆動回路112は、マトリックス状に配列された表示素子群を行毎に駆動する回路である。また読み出し用ゲート線駆動回路122は、マトリックス状に配列された光センサ群を行毎に駆動する回路である。画素及びセンサアレイ部130の下側部には、信号線駆動回路及びプリチャージ回路114が形成されている。この信号線駆動回路及びプリチャージ回路114は、マトリックス状に配列された表示素子群の列方向へ、各表示素子に画像データを書き込む回路である。また信号線駆動回路及びプリチャージ回路114は、マトリックス状に配列された光センサ群の列方向へ、各センサに所定電位をプリチャージする回路である。
画素及びセンサアレイ部130の上部には、A/D変換回路123、データ出力回路124が形成されている。A/D変換回路123は、光センサ群の信号線から読み出された信号をアナログデジタル変換し、データ出力回路124に転送する回路である。データ出力回路124は、取り込んだデータをシリアルデータに変換したうえで、撮像データ125として出力する。
ここで、読出し用ゲート線駆動回路122には、撮像用制御信号121が、先の表示及び撮像データ処理部300から中継ボード400を介して与えられている。また表示用ゲート線駆動回路121には、表示用制御信号111が、先の表示及び撮像データ処理部300から中継ボード400を介して与えられている。さらに、信号線駆動回路及びプリチャージ回路114には、R,G,Bの画像データが先の表示及び撮像データ処理部300から中継ボード400を介して与えられている。R,G,Bの画像データは中継ボード上のデジタル-アナログ変換回路(DAC)で液晶セルの階調表示に適したアナログ電圧に変換され、信号線駆動回路を経由して所定の信号線に書き込まれ、さらに表示用ゲート線駆動回路121によりしてされる行の画素に書き込まれる。また、プリチャージ電圧制御信号115が与えられてもよい。
画素及びセンサ(リードライト画素と称しても良い)部は、表示用の画素回路1311と読み取り用のセンサ回路1312で構成される。
図4には、上記のリードライト画素の回路構成例を示している。CSは、補助容量Csk及び液晶LCの一方の電極に所定の周期で所定の電位を与える電圧ラインである。Gate(m)は、画素回路1311の薄膜トランジスタ(TFT)(以下駆動トランジスタ)13aをオンオフ制御するためのゲートラインである。またCRT(m)は、センサ回路1312を構成する薄膜トランジスタnt1をオンオフ制御するためのリセット信号ラインである。トランジスタnt1がオンしたときに、センサ容量CPにプリチャージが行なわれる。JVssは、接地ラインである。またSFB(m)は、センサ容量CPの電位を読み出すときに薄膜トランジスタnt3をオンするセンサ出力制御ラインである。薄膜トランジスタnt2は増幅素子として機能する。PDはフォトダイオードであり、光に感応し、光量に応じた電流を流す。これにより、センサ容量CPにプリチャージされている電荷を放出することができる。Sig(n), Sig(n+1)は、信号線である。
フォトダイオードPDに照射される光量が多い場合は、センサ容量CPの放電量が多い、逆にフォトダイオードPDの照射される光量が少ない場合は、センサ容量CPの放電量が少ないことになる。フォトダイオードPDと図示しないバックライトとの間には、遮光処理が成されている。
信号線Sig(n),Sig(n+1)は、図3に示した信号線駆動回路114及びA/D変換回路123に接続されている。また電圧ラインCs、ゲートラインGate(m)は、表示用ゲート線駆動回路112に接続されており、リセット信号ラインCRT(m)、接地ラインJVss、センサ出力制御ラインSFB(m)は、読出し用ゲート線駆動回路122に接続されている。
図4(B)には、上記の回路の動作を説明するためのタイミングチャートを示している。本回路において、1垂直期間(1フレーム期間)内の特定の1水平期間を次のように設定している。画素回路1311では、1水平期間(1H)内を、第1のブランク期間、コモン反転タイミング期間、書込み期間、第2のブランキング期間に分けている。またこの4つの期間に対応させて、センサ回路1312では、出力期間、コモン反転タイミング期間、ブランク期間、プリチャージ期間に分けている。1垂直期間(1フレーム期間)内の上記特定期間を除く他の期間は、画素回路1311は表示期間にあり、センサ回路1312は、撮像期間である。いま、画素回路1311、センサ回路1312の部分の動作を説明する。
画素回路1311においては、補助容量Cskに対して信号線Sig(n)を介して、そして書込み期間に矢印a1に示すような経路で、画像信号が書き込まれる。この容量Cskの両端間に生じた電圧値に応じて、液晶LCが駆動され階調表示される。
センサ回路1321では、上記書込み期間に続いて、トランジスタnt1がオンされ、容量CPに対してプリチャージが行なわれる。このときも信号線Sig(n)が利用される(矢印b1、c1の経路)。つまり、書込み期間とプリチャージ期間とがずれており、信号線Sig(n)を有効利用している。撮像期間においてフォトダイオードPDに電流が流れると、プリチャージ電圧が変化する。そして、次の1フレームサイクルで、出力期間に、トランジスタnt3がオンされる。すると、センサ容量CPの電圧は、トランジスタnt2で増幅されて、信号線Sig(n+1)を介して取出される(矢印d1、e1の経路)。隣の画素及びセンサ(リードライト画素と称しても良い)部においても次の1水平期間に同様な動作が実行される。センサ容量CPから取出された電圧は、プリチャージ以後、読出しスタートまでの間、フォトダイオードPDが遮光されていた時間に応じて変化する。全く遮光されていない場合は、読み出された電圧は十分に低い電圧であり、遮光されていた時間が長い場合は、高い電圧が得られる。これによりインプットが成されたのかどうかを判定することができる。
図5は、上記の動作をフレーム単位(Nフレーム目とN+1フレーム目)で示した説明図である。画素及びセンサ部の構成は上記の実施例に限定されるものではない。
図6には、画素及びセンサ部の他の構成例を示している。この構成は、画素回路として青用画素回路132B、緑用画素回路132G、赤用画素回路132Rを有する。したがって夫々の回路132B、132G、132Rに対応する信号線Sig(n)B、Sig(n)G、Sig(n)Rが設けられている。電圧ラインCs、ゲートラインGate(m)、リセット信号ラインCRT(m)、センサ出力制御ラインSFB(m)は、先の図4の回路と同じである。
センサ回路133は、トランジスタnt1,容量CP,フォトダイオードPD,増幅器としてのトランジスタnt2,出力を取出すためのトランジスタnt3で構成されている。
この回路においても、信号線が有効に活用されている。図4、図5のタイミングチャートも参照して説明する。信号線Sig(n)B、Sig(n)G、Sig(n)Rは、スイッチトランジスタ13aがオンしている期間では、それぞれ対応する容量Csへ映像信号を書き込むために利用される。信号線Sig(n)Rは、プリチャージ期間に、容量CPに所定電位をプリチャージするために利用される。信号線Sig(n)Gは、撮像期間にフォトダイオードPDに流れる電流を放出するために利用される。信号線Sig(n)Gの電位を設定することで、この電流放出動作が可能である。そして、信号線Sig(n)Bは、撮像信号の出力期間に、容量CPの電圧を増幅して読み出すために利用される。
図7には、図6の回路が基板上に構築された際の素子のレイアウトの例を示している。対応する部分には対応する符号を付している。
上記の如く読み出された撮像データは、図1に示した中継ボード400を介して,書込み読出し専用処理部312に取り込まれる。ここで書込み読出し専用処理部312は、撮像データの効率的な取込処理を行っている。
図8には、書込み読出し専用処理部312が撮像データを取り込むケースの一例をを示している。例えば図8(A)に示すようなテンキーの表示が成されており、撮像信号は、いずれかのキーへのタッチ状態を検出したいような場合がある。このときに有用な撮像データは、主としてテンキーの表示部に位置する光センサ出力である。
そこで本発明の装置では、書込み読出し専用処理部312は、図8(B)に示すようにテンキーの表示位置に対応する領域(r1〜r12)のみがサンプリングされるように設定される。このサンプリングタイミングは、撮像条件・撮像形態LUT305において、選択されているテーブルに基づいて、図8(B)に示すようなサンプリングパルスHGP,VGPを発生し、このサンプリングパルスのタイミングで撮像データを判定すればよい。これにより、必要最小限のサンプリングデータに基づいて、効率的なデータ処理が可能となる。この発明では、撮像データの判定精度を上げるために各種の工夫がされている。
図9には、例えば図8に示したようなテンキーに対するタッチ動作があったかどうかを判定するために、フレーム相関を利用した例を示している。例えば、フレーム毎(例えば4フレーム周期)にセンサ容量CSに与えるプリチャージ電圧を変化させるのである。すると、テンキーに対する操作がなければ、フレーム間で相関処理(フレーム間相関90)を行った場合、読出し電圧(撮像データ)には、プリチャージ電圧の変化分を示す相関が得られる(判定処理91、判定結果92)。しかし、テンキーに対する操作があると、プリチャージ電圧の変化分を示す相関(所定の相関)が得られない(判定結果93)という現象を捉えることができる。
図10には、図1及び図2で示した表示及び撮像データ処理部300の他の実施の形態を示している。この例は、表示領域・タイミング設定データテーブル353、表示データ出力部354が設けられている。また撮像領域・タイミング設定データテーブル361、撮像データ処理部362が設けられている。表示領域・タイミング設定データ、及び撮像領域・タイミング設定データは、デジタルI/F351、設定データ取り込み部352を介して、対応するテーブルに取り込まれる。
表示データ出力部354には、例えば先に説明したようなテンキー画像データを格納することができる。またこのテンキー画像データを表示するために、そのタイミング信号を生成するためのデータがテーブル353に格納される。撮像領域・タイミング設定データテーブル361から出力される撮像領域・タイミング設定データに基づいて、撮像データが取り込まれる。撮像データは、撮像データ処理部362において、図8、図9で説明したような処理が行われる。また内容判定処理も行われる。
アプリケーションによっては、撮像データを表示データに変換する必要もある。例えば手書き文字などが入力された場合、これを表示データに変換し、表示することがある。このような場合には、撮像データから表示データへの変換処理部363において、変換処理が行われ、表示データが、表示データ出力部354へ転送される。
また、撮像データ或はその加工データを外部に送出することもできる。このような場合には、撮像データ・加工データ送出部364に一旦蓄積され、デジタルI/Fを介して外部に出力される。全体的に各ブロックの動作タイミング、出力、入力のゲート制御は、マイクロプロセッシングユニット(MPU)370による制御で実行されている。さらにまた、ROM371には、表示及びセンサ部100のヴァージョン情報が及び本機器の対応可能な方式の情報が格納されている。例えば、水平解像度、垂直解像度、クロック周波数、電源電圧規定情報などである。このバージョン情報をシステム制御部が読み取ることにより、システム制御部は、表示及びセンサ部100が対応できるアプリケーションを選択することができる。
図11は、この発明の装置の他の例であり、特に書込み信号を正確に読み取れるように対策を施している。即ち、ペン600の先が多重円の模様となっている。したがって、ペン先がセンサアレイにタッチすると、センサアレイが捕らえるタッチ部の模様も多重円の模様となる。この模様は特徴があるために、撮像データ処理部362おいて解析した場合、容易に判別することが可能である。円はユーザーがペンを握る角度によらないので特に適している。任意の角度だけひねって握っても撮像画像は同一である。
多重円の模様に限らず、多重四角の模様、多重三角の模様を用いても良い。さらにまた多重円を例えばR(赤)入力、多重四角を例えば青(B)入力、多重三角を例えば緑(G)入力として取り扱うようにしてもよい。模様と線間のピッチの組み合せてにより、色を特定するようにしてもよい。つまり、多重の線の模様を持つペンで線を引くと、線の書き始めでは、模様と多重線の線間ピッチを検知できるからである。したがって、多重となった模様の線間のピッチを識別情報として利用してもよい。例えば、多重丸の模様であり、線間のピッチがP1の場合、赤、P2の場合、緑、P3の場合、青というふうに判断してもよい。
(撮像方式に係る第2の実施形態)
第2の実施形態では、キャリブレーション撮像の結果に基づいてセンサ容量CPのプリチャージ電圧をセンサ毎に変える点に特徴がある。キャリブレーション撮像では、バックライトからの光が例えば均一照射される。このときガラス基板上に形成される光センサ(フォトダイオード)PD及びトランジスタnt2は同一チップ内でも無視できないばらつきを持つことがあり、ある部分では指等の指示部材の反射光を白く、かつ入射光のない部分を黒く適切に撮像することができるが、他の部分では黒つぶれしたり白つぶれしたりして指示部を適切に検出できない問題を生じることがある。光センサの電流ばらつきやトランジスタnt2の閾値ばらつきが原因である。このような場合に、センサ回路ごとにセンサ容量のプリチャージ電圧を多めにしたり少な目にしたりと増減して白つぶれや黒つぶれを回避する趣旨である。
第2の実施形態では、キャリブレーション撮像の結果に基づいてセンサ容量CPのプリチャージ電圧をセンサ毎に変える点に特徴がある。キャリブレーション撮像では、バックライトからの光が例えば均一照射される。このときガラス基板上に形成される光センサ(フォトダイオード)PD及びトランジスタnt2は同一チップ内でも無視できないばらつきを持つことがあり、ある部分では指等の指示部材の反射光を白く、かつ入射光のない部分を黒く適切に撮像することができるが、他の部分では黒つぶれしたり白つぶれしたりして指示部を適切に検出できない問題を生じることがある。光センサの電流ばらつきやトランジスタnt2の閾値ばらつきが原因である。このような場合に、センサ回路ごとにセンサ容量のプリチャージ電圧を多めにしたり少な目にしたりと増減して白つぶれや黒つぶれを回避する趣旨である。
具体的には以下のようにする。まず、キャリブレーション撮像のために無地均一な白い紙を表示面に密着させてセンサ容量へのプリチャージ電圧を均一に5Vとして撮像を行う。図14のように本発明の表示装置(表示及びセンサ部100)が組み込まれるセットのふた150の内側を白色に塗装してキャリブレーション撮像に利用すると簡便である。
まず、キャリブレーション撮像を2水準のプリチャージ電圧(5V,4V)で行ってみる。このときの撮像画像の例を図12(a)と図12(b)に示す。
図12(b)は、撮像画像の右の方の部分は、4Vと低めの電圧をプリチャージしたにもかかわらずまだ黒い。ということは光照射時の光センサの電流が少なすぎる等の理由により白を出力しにくい部分といえる。そこで実際の撮像を行う際には、表示画面の右の方の部分のセンサ回路のセンサ容量には3.5Vの電圧をプリチャージすることにする。プリチャージ電圧が低めになるため、白を出力しやすくなる。
撮像画面の左の方の部分は、逆に光照射時の光センサの電流が多すぎる等の理由により黒を出力しにくい部分ということができる。そこで実際の撮像を行う際には、表示画面の左の方の部分のセンサ回路のセンサ容量には例えば4.5Vの電圧をプリチャージすることにする。プリチャージ電圧が高めになるため白を出力しにくくなる。
撮像画面の中央の部分は光センサの電流がちょうどよい部分ということができる。そこで実際の撮像を行う際には、表示画面の中央の部分のセンサ回路のセンサ容量には4.0Vの電圧をプリチャージすることにする。
これらを図13にまとめて示した。このようにして撮像を行うことにより、指等の指示部材を認識できないとか、誤認するような誤動作を防止することができる。ところで、キャリブレーション撮像の結果に基づいて各センサ回路のセンサ容量のプリチャージ電圧をいくつにするかは、SRAM311に保存しておく。必要に応じてデジタルI/F302を介してシステム制御部に転送してしかるべきところに保存して、システムの起動とともにSRAM311に読み込んで用いてもよい。また、センサ容量のプリチャージは中継ボード上のDACと信号線駆動回路を利用して行うことができる。図4(B)及び図5に示したように行ごとに映像書込みを行っていない期間に行うようにしている効果である。(全センサ容量のへのプリチャージを同時に行うようにしていると画素ごとにプリチャージ電圧を増減することは不可能である)。センサ容量のプリチャージのために多数の水準のプリチャージ電源やプリチャージのための回路を額縁部に追加する必要がない。
上述の例では、キャリブレーション撮像を2水準のプリチャージ電圧(5V,4V)で行ったが水準数及びその値は限定されない。2水準以上であれば有効である。水準数が多いほどきめ細かい調節が可能となる。
上述の例では、実際の撮像を行う際のプリチャージ電圧の水準数を3とした(4.5V,4.0V,3.5V)が、水準数は多いほどきめ細かい調節が可能となる。
実際の撮像を行う際のプリチャージ電圧を増減する画素の数は、1画素ずつでもよいし、ある程度グループ化してもよい。図8のようなテンキー表示を行って指示部材がテンキーに触れたか否かを検出するような場合はテンキーの表示を行う画素のセンサ回路のセンサ容量にのみ上述のプリチャージ電圧の調整を適用すれば十分である。アプリケーションやシステムのリソース等を考慮して決定することができる。
上記した各実施の形態における総合的な特徴点及び各部の特徴点を以下まとめる。本発明では、マトリックス状に配置された表示素子群と、マトリックス状に配置された光センサ群と、前記表示素子群の列毎に表示用信号を与え、且つ前記表示素子群の行毎に駆動信号を与える表示用駆動回路と、前記光センサ群の行及び列を指定することで光センサを特定し、この光センサの検知信号を読み出す読み出し回路とを有する。そして、前記読み出し回路から出力された検知信号は、アプリケーションに基づくコマンドに従って処理する、所謂読出し信号処理部が処理することになる。
ここで、読出し信号処理部内にコマンドレジスタと、アプリケーションに基づくコマンドが送られてきたときに、このコマンドを前記コマンドレジスタに転送するインターフェース部とが設けられている。これにより、各種の処理を実行する融通性のある装置を得ることができる。
上記読出し信号処理部は、前記検知信号に基づく画像データを生成する手段を含むことができる。また読出し信号処理部は、検知信号に対応する光センサの座標データを生成する手段を含むことができる。さらにまた読出し信号処理部は、前記検知信号に対応する画像データを生成し、前記表示用駆動回路に帰還する手段を含むことができる。これにより、インプットされた情報を、表示像とし反映することができる。
また上記の読出し回路に対して動作タイミングを設定する駆動方法であって、前記表示素子群を構成する1つの画素回路に対しては、1水平期間の前半と後半に第1と第2のブランキ期間を設定し、この第1と第2のブランキング期間の間を映像書込み期間に設定し、次の1フレーム周期目までを表示期間に設定し、前記センサ群を構成する1つのセンサ回路に対しては、前記1水平期間の第1のブランキング期間に対応する期間を読出し期間として設定し、第2のブランキング期間に対応する期間をプリチャージ期間として設定し、この読出し期間とプリチャージ期間の間をブランキング期間として設定し、次の1フレーム周期までを撮像期間として設定している。これにより、書込み(撮像)が表示に支障を与えることなく実現できる。
この結果、図4に示したように、表示データ書込みのための信号線Sig(n), Sig(n+1)を、撮像のための読出し線として有効利用している。
即ち、表示素子群の列毎に表示用信号を与え、且つ前記表示素子群の行毎に駆動信号を与える表示用駆動回路は、前記駆動信号を出力する表示用ゲート線駆動回路と、前記表示信号を出力するデータ出力回路を含む。そして、前記表示信号が出力される信号線は、画素回路の補助容量にスイッチを介して接続されるとともに、前記光センサにもスイッチを接続して接続されている(図4、図6)。前記信号線は、前記光センサと並列接続された容量にプリチャージするための信号である(図4)。また前記信号線は、前記光センサと並列接続された容量の電圧変化を、増幅器及びスイッチを介して取出すための第2の信号線である(図4)。
上記の画素回路は、R,G,B用の画素回路であり、それぞれに前記信号線を有する。そして、前記光センサを含みこの光センサに並列接続された容量を含むセンサ回路は、第1の信号線をプリチャージ用としており、第2の信号線を撮像時の放電ラインとしており、第3の信号線を前記容量の電圧読み取り用としていることを特徴とする(図6)。勿論、各R,G,B用の画素回路のそれぞれに1対1でセンサ回路が設けられてもよい。
読出し信号処理部は、さらに前記検知信号の特定期間のみをサンプリングするサンプリング手段(図8)を含む。そして前記サンプリング手段は、前記表示素子群及び表示用駆動回路に基づいて形成される表示画像の特定期間(特定個所)に上記のサンプリング用の特定期間を定めていることを特徴とする。また、前記表示画像は、テンキーを表示する画像であり、前記特定期間はキー表示位置に対応する。
前記光センサ群の個々の光センサは、前記光センサと並列接続された容量、及び前記容量にプリチャージを行う入力スイッチ、及び前記容量の電位を信号線に出力する出力スイッチを含むセンサ回路に含まれる。そして、前記容量がスイッチを介して接続される信号線には、プリチャージ回路が接続されている。ここでプリチャージ回路は、プリチャージ電位を可変することができるプリチャージ可変手段を有する(図9、図12、図13)。
前記光センサに対するプリチャージ電圧は、前記光センサ群の2次元エリアが複数のエリアに区分されており、それぞれのエリアで異なることを特徴とする(図9、図12、図13)。前記プリチャージ電圧のエリア間の差違は、複数の光センサ及び又は複数の出力増幅器の感度及び特性の差を補償するためのものである。
またこの発明の装置では、前記光センサ群及び表示素子群の上面には、透明保護ガラス(または合成樹脂などの透明保護シート)が配置されている。ここで、前記光センサ群に対して、手書き入力を与える場合、先端に特定の模様を有するペンを用いることを特徴とする(図11)。ここで模様全体の面積は、その模様の判定が可能なように、複数の光センサに跨る程度の面積である。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
100…表示及びセンサ部、200…システム制御部、300…表示及び撮像データ処理部、400…中継ボード。
Claims (5)
- マトリックス状に配置された表示素子群と、
マトリックス状に配置された光センサ群と、
前記表示素子群の列毎に表示用信号を与え、且つ前記表示素子群の行毎に駆動信号を与える表示用駆動回路と、
前記光センサ群の行及び列を指定することで光センサを特定し、この光センサの検知信号を読み出す読み出し回路と、
前記読み出し回路から出力された検知信号を、アプリケーションに基づくコマンドに従って処理する読出し信号処理部と、
前記読出し信号処理部内に設けられたコマンドレジスタと、
前記読出し信号処理部内に設けられ、前記アプリケーションに基づくコマンドが送られてきたときに、このコマンドを前記レジスタに転送するインターフェース部と、
を有したことを特徴とするインプットセンサ内蔵ディスプレイ装置。 - 前記読出し信号処理部は、前記検知信号に基づく画像データを生成する手段を含むことを特徴とする請求項1記載のインプットセンサ内蔵ディスプレイ装置。
- 前記読出し信号処理部は、前記検知信号に対応する光センサの座標データを生成する手段を含むことを特徴とする請求項1記載のインプットセンサ内蔵ディスプレイ装置。
- 前記読出し信号処理部は、前記検知信号に対応する画像データを生成し、前記表示用駆動回路に帰還する手段を含むことを特徴とする請求項1記載のインプットセンサ内蔵ディスプレイ装置。
- マトリックス状に配置された表示素子群と、マトリックス状に配置された光センサ群と、前記表示素子群の列毎に表示用信号を与え、且つ前記表示素子群の行毎に駆動信号を与える表示用駆動回路と、前記光センサ群の行及び列を指定することで光センサを特定し、この光センサの検知信号を読み出す読み出し回路と、前記読み出し回路から出力された検知信号を、アプリケーションに基づくコマンドに従って処理する読出し信号処理部とを有し、前記表示用駆動回路、前記読出し回路に対して動作タイミングを設定する駆動方法であって、
前記表示素子群を構成する1つの画素回路に対しては、1水平期間の前半と後半に第1と第2のブランキ期間を設定し、この第1と第2のブランキング期間の間を映像書込み期間に設定し、次の1フレーム周期目までを表示期間に設定し、
前記センサ群を構成する1つのセンサ回路に対しては、前記1水平期間の第1のブランキング期間に対応する期間を読出し期間として設定し、第2のブランキング期間に対応する期間をプリチャージ期間として設定し、この読出し期間とプリチャージ期間の間をブランキング期間として設定し、次の1フレーム周期までを撮像期間として設定しているインプットセンサ内蔵ディスプレイ装置の駆動方法。
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