JP2005284023A - 透過式映像表示装置 - Google Patents

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Takeshi Ikeda
剛 池田
Toyoki Nishijima
豊喜 西嶋
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Abstract

【課題】撮像部の揺れを抑え、かつ使用し易い透過式映像表示装置を提供する。
【解決手段】この透過式映像表示装置1は、被写体を撮像する撮像部110と、撮像部110で撮像した映像を表示し、接眼光学系101により眼に導いて表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を板状部材を透過させて眼に導いて外界の像を提供する透過式映像表示部120とを備え、撮像部110をメガネの鼻あて部4の上方位置に配置している。
【選択図】図1

Description

この発明は、顔前にて使用され、映像と共に外界の像を提供する透過式映像表示装置に関する。
近年、顔前にて使用され、表示した映像の光と外界からの光を眼に導いて、映像と外界の像を提供する透過式映像表示装置があり、広い視界を確保するために、映像を表示する表示部は装置の周辺部に配置され、表示部からの光を眼に導くための接眼光学系と、接眼光学系を保持する透明板が眼の前に配置される。表示部からの光を反射して外界からの光を透過させる反射型のホログラム素子を接眼光学系として用いることで、映像の拡大虚像を外界の像に重ねて提供している。このような透過式映像表示装置は、眼鏡のような形状とされるものがあり、使用者は日常生活のあらゆる場面で装置を使用することができ、例えば、歩行中でも映像観察が可能である(例えば、特許文献1)。
特開2002−156600号公報(第1頁〜第16頁、図1〜図22)
ところが、従来の透過式映像表示装置では、例えば視野狭窄の患者で、中心部しか見えないため、自然な姿勢で読書するには、文字を拡大するためには、撮像レンズを望遠にする必要があるが、そうすると頭の触れに対して、画像の触れが大きくなる。一方で、本を撮像カメラに近づけたいが、顔に対して自然に近づけると、両眼の中心になり、視界からはずれてしまう等の問題がある。
この発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、撮像部の揺れを抑え、かつ使用し易い透過式映像表示装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
請求項1に記載の発明は、被写体を撮像する撮像部と、
前記撮像部で撮像した映像を表示し、接眼光学系により眼に導いて表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を板状部材を透過させて眼に導いて外界の像を提供する透過式映像表示部とを備え、
前記撮像部をメガネの鼻あて部の上方位置に配置したことを特徴とする透過式映像表示装置である。
請求項2に記載の発明は、前記撮像部をメガネの鼻あて部の上部またはメガネフレームに配置したことを特徴とする請求項1に記載の透過式映像表示装置である。
請求項3に記載の発明は、被写体を撮像する撮像部と、
前記撮像部で撮像した映像を表示し、接眼光学系により眼に導いて表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を板状部材を透過させて眼に導いて外界の像を提供する透過式映像表示部とを備え、
前記撮像部と前記透過式映像表示部とを鼻メガネに配置したことを特徴とする透過式映像表示装置である。
請求項4に記載の発明は、被写体を撮像する撮像部と、
前記撮像部で撮像した映像を表示し、接眼光学系により眼に導いて表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を板状部材を透過させて眼に導いて外界の像を提供する透過式映像表示部とを備え、
前記撮像部をメガネの鼻あて部に備え、
前記透過式映像表示部をメガネのレンズ部に備え、
前記メガネの鼻あて部と前記メガネのレンズ部とを交換可能に構成したことを特徴とする透過式映像表示装置である。
請求項5に記載の発明は、被写体を撮像する撮像部と、
前記撮像部で撮像した映像を表示し、接眼光学系により眼に導いて表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を板状部材を透過させて眼に導いて外界の像を提供する透過式映像表示部とを備え、
前記撮像部の位置を可変可能であることを特徴とする透過式映像表示装置である。
請求項6に記載の発明は、被写体を撮像する撮像部と、
前記撮像部で撮像した映像を表示し、接眼光学系により眼に導いて表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を板状部材を透過させて眼に導いて外界の像を提供する透過式映像表示部とを備え、
前記撮像部を利き眼側に配置し、
前記透過式映像表示部を利き眼側に配置したことを特徴とする透過式映像表示装置である。
請求項7に記載の発明は、被写体を撮像する2つの撮像部と、
前記撮像部で撮像した映像を表示し、接眼光学系により眼に導いて表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を板状部材を透過させて眼に導いて外界の像を提供する2つの透過式映像表示部とを備え、
前記2つの撮像部と2つの透過式映像表示部とを両側の眼に対応して配置し、 前記撮像部と透過式映像表示部とを切り替え使用可能であることを特徴とする透過式映像表示装置である。
請求項8に記載の発明は、前記撮像部と透過式映像表示部とを利き眼により切り替え使用可能であることを特徴とする請求項7に記載の透過式映像表示装置である。
請求項9に記載の発明は、前記撮像部と透過式映像表示部とを視覚症状により切り替え使用可能であることを特徴とする請求項7に記載の透過式映像表示装置である。
請求項10に記載の発明は、前記撮像部と透過式映像表示部とを使用状況により切り替え使用可能であることを特徴とする請求項7に記載の透過式映像表示装置である。
請求項11に記載の発明は、前記撮像部の合焦距離が、10cm以上30cm未満であることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の透過式映像表示装置である。
請求項12に記載の発明は、前記撮像部が、両眼の瞳の中心から等距離に位置することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の透過式映像表示装置である。
請求項13に記載の発明は、前記2つの撮像部と前記2つの透過式映像表示部は、対をなし、左右対象に位置することを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれか1項に記載の透過式映像表示装置である。
請求項14に記載の発明は、前記透過式映像表示部は、眼の中心より顔の中心側に位置することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の透過式映像表示装置である。
請求項15に記載の発明は、前記撮像部により得た画像を、カラー表示またはモノクロ表示の切り替え可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の透過式映像表示装置である。
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
請求項1に記載の発明によれば、撮像部をメガネの鼻あて部の上方位置に配置したことで、撮像部のズレや揺れを抑えて確実に保持できる。また、左右の眼の真中の中心部の画像が見れることで、広い視野の画像を撮像することができる。 請求項2に記載の発明によれば、撮像部をメガネの鼻あて部の上部またはメガネフレームに配置し、撮像部を簡単かつ確実に保持できる。
請求項3に記載の発明によれば、撮像部と透過式映像表示部とを鼻メガネに配置した簡便な装置で広い視野の画像を撮像することができる。
請求項4に記載の発明によれば、撮像部をメガネの鼻あて部に備え、透過式映像表示部をメガネのレンズ部に備え、メガネの鼻あて部とメガネのレンズ部とを交換可能に構成したことで、使用者の症状等に応じて簡単に撮像部を交換することができる。
請求項5に記載の発明によれば、撮像部の位置を可変可能であり、読書、散歩等の使用状況で中央側に移動したり、あるいは利き眼、症状の悪い眼側に移動したりして使用することができる。
請求項6に記載の発明によれば、撮像部を利き眼側に配置し、透過式映像表示部を利き眼側に配置したことで、撮像部で撮像した映像と透過式映像表示部の表示との位置的なズレが少なく、違和感をなくすことができる。
請求項7に記載の発明によれば、2つの撮像部と2つの透過式映像表示部とを両側の眼に対応して配置し、撮像部と透過式映像表示部とを、使用状態、あるいは使用者の症状等に応じて切り替え使用することができる。
請求項8に記載の発明によれば、撮像部と透過式映像表示部とを利き眼により切り替え、撮像部からずれのない映像が得られる。
請求項9に記載の発明によれば、撮像部と透過式映像表示部とを視覚症状により切り替え、視覚症状に応じて好ましい映像が得られる。
請求項10に記載の発明によれば、撮像部と透過式映像表示部とを使用状況により切り替え、読書や散歩等に応じた好ましい映像が得られる。
請求項11に記載の発明は、撮像部の合焦距離が、10cm以上30cm未満であり、読書するとき等に好ましい映像が得られる。
請求項12に記載の発明は、撮像部が、両眼の瞳の中心から等距離に位置し、両眼の中心になり、視界からはずれることなく、右眼、左眼それぞれとその真中の中心部の画像が見れることで、広い視野がとれる。
請求項13に記載の発明は、2つの撮像部と2つの透過式映像表示部は、対をなし、左右対象に位置し、視界からはずれることなく、右眼、左眼それぞれとその真中の中心部の画像が見れることで、広い視野がとれる。
請求項14に記載の発明は、透過式映像表示部は、眼の中心より顔の中心側に位置し、視線上で映像を見ることができる。
請求項15に記載の発明は、撮像部により得た画像を、使用状況に応じてカラー表示またはモノクロ表示の切り替えることができる。
以下、この発明の透過式映像表示装置の実施の形態について説明するが、この発明は、この実施の形態に限定されない。また、この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明の用語はこれに限定されない。 第1の実施の形態
この発明の透過式映像表示装置の第1の実施の形態は、図1に示すように構成される。図1は透過式映像表示装置の斜視図である。この実施の形態の透過式映像表示装置1は、メガネフレーム2の左右にレンズ部3a,3bを有するメガネ式であり、被写体を撮像する撮像部110と透過式映像表示部120とが備えられている。
撮像部110は、例えばCCDカメラで構成され、メガネの鼻あて部4の上方位置に配置している。透過式映像表示部120は、撮像部110で撮像した映像を表示し、接眼光学系101により眼に導いて表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を板状部材120bを透過させて眼に導いて外界の像を提供する。
この実施の形態では、撮像部110をメガネの鼻あて部4の上方位置に配置したことで、撮像部110のズレや揺れを抑えて確実に保持できる。また、左右の眼の真中の中心部の画像が見れることで、広い視野の画像を撮像することができる。透過式映像表示部120での表示は、この実施の形態では表示画面が横長になっているが、縦長にしてもよい。表示画面が縦長の場合には、読書する際に数文字見ることができる。また、読書以外に歩行の際等の視覚補助にも使用することができる。
また、図1(a)の実施の形態では、撮像部110をメガネの鼻あて部4の上部に配置し、図1(b)の実施の形態では、撮像部110をメガネフレーム2に配置しており、それぞれ撮像部110を簡単かつ確実に保持できる。
第2の実施の形態
この発明の透過式映像表示装置の第2の実施の形態は、図2に示すように構成される。この実施の形態の透過式映像表示装置1は、図1に示す実施の形態と同様に構成される撮像部110と透過式映像表示部120を備え、この撮像部110と透過式映像表示部120とを鼻メガネ5に配置している。鼻メガネ5の鼻あて部5aに撮像部110が配置され、メガネフレーム5bに透過式映像表示部120が配置されている。撮像部110と透過式映像表示部120とを鼻メガネ5に配置した簡便な装置であり、広い視野の画像を撮像することができる。
第3の実施の形態
この発明の透過式映像表示装置の第3の実施の形態は、図3に示すように構成される。この実施の形態の透過式映像表示装置1は、図1に示す実施の形態と同様に構成される撮像部110と透過式映像表示部120を備えているが、鼻あて部4がメガネフレーム2とは別体に形成されている。この別体の鼻あて部4に撮像部110が設けられ、メガネフレーム2のレンズ部3aに透過式映像表示部120が備えられている。鼻あて部4はメガネのレンズ部3aと交換可能であり、使用者の症状等に応じて簡単に撮像部110を交換することができる。
第4の実施の形態
この発明の透過式映像表示装置の第4の実施の形態は、図4に示すように構成される。この実施の形態の透過式映像表示装置1は、図1に示す実施の形態と同様に構成される撮像部110と透過式映像表示部120を備えているが、メガネフレーム2にラック2aを形成し、撮像部110の外周にピニオン110aを形成し、ラック2aにピニオン110aを噛み合わせスライダー6によって撮像部110をメガネフレーム2に移動可能に保持している。
撮像部110を回転すると、メガネフレーム2に沿って左右の眼を結ぶ線と平行に撮像部110が移動し、撮像部110の位置を可変可能である。この実施の形態では、左右のレンズ部3a,3bの範囲で、撮像部110の位置を可変可能であり、読書、散歩等の使用状況で中央側に移動したり、あるいは利き眼、症状の悪い眼側に移動したりして使用することができる。
第5の実施の形態
この発明の透過式映像表示装置の第5の実施の形態は、図5に示すように構成される。この実施の形態の透過式映像表示装置1は、図1に示す実施の形態と同様に構成される撮像部110と透過式映像表示部120を備えているが、図5(a)に示すように、撮像部110を利き眼側に配置し、透過式映像表示部120を利き眼側に配置している。撮像部110で撮像した映像と透過式映像表示部120の表示との位置的なズレが少なく、違和感をなくすことができる。また、図5(b)に示すように、撮像部110を利き眼側に配置し、透過式映像表示部120を利き眼でない側に配置してもよい。この場合は、利き眼側に配置した撮像部110からずれのない映像が得られ、しかも左右の重量バランスを取ることができ撮像部110のズレや揺れを抑えて確実に保持できる。
第6の実施の形態
この発明の透過式映像表示装置の第6の実施の形態は、図6に示すように構成される。この実施の形態の透過式映像表示装置1は、図1に示す実施の形態と同様に構成される撮像部110と透過式映像表示部120を備えているが、2つの撮像部110,110と2つの透過式映像表示部120,120とを両側の眼に対応して配置している。この2つの透過式映像表示部120,120の間の中央位置に切替手段であるミラー7を配置し、このミラー7が左右へ回転して左右の撮像部110,110と透過式映像表示部120,120とを切り替え使用可能である。このように、2つの撮像部110,110と2つの透過式映像表示部120,120とを両側の眼に対応して配置し、使用状態、あるいは使用者の症状等に応じて切り替え使用することができる。
この撮像部110,110と透過式映像表示部120,120とを利き眼により切り替え使用可能であり、この切り替えで撮像部110,110からずれのない映像が得られる。
また、撮像部110,110と透過式映像表示部120,120とを視覚症状により切り替え使用可能であり、この切り替えで例えば悪い側の眼で使うようにする等、視覚症状に応じて好ましい映像が得られる。
また、撮像部110,110と透過式映像表示部120,120とを使用状況により切り替え使用可能であり、例えば左右の撮像部110,110の合焦距離が異なるものを用いる場合には、この切り替えで読書用と散歩用に分けて用いることができる。
また、2つの撮像部110,110と2つの透過式映像表示部120,120とを備えるものでは、一方側ずつ使用して利き眼検出に用いることができ、利き眼検出した後には利き眼側に切り替えて用いるようにしてもよい。
前記した第1の実施の形態乃至第5の実施の形態において、撮像部110の合焦距離が、10cm以上30cm未満であるものを用いることができ、この場合には読書するとき等に好ましい映像が得られる。
また、撮像部110が、両眼の瞳の中心から等距離に位置すると、撮像部110が両眼の中心になり、視界からはずれることなく、右眼、左眼それぞれとその真中の中心部の画像が見れることで、広い視野がとれる。
また、撮像部110により得た画像を、カラー表示またはモノクロ表示の切り替え可能であり、使用者の症状等に応じて切り替え使用することができる。
第5の実施の形態において、2つの撮像部110,110と2つの透過式映像表示部120,120は、対をなし、左右対象に位置すると、視界からはずれることなく、右眼、左眼それぞれとその真中の中心部の画像が見れることで、広い視野がとれる。
次に、透過式映像表示部120の構成を具体的に説明する。図3は表示部を含む断面図であり、透過式映像表示部120は、透過型の液晶表示器(LCD)11、筺体12、プリズム13、発光ダイオード(LED)14、およびレンズ15よりなる。LCD11は表示するための映像を表示し、表示した映像により照明光を変調する。筺体12は、LCD11、LED14およびレンズ15を収容してこれらを保持する。LED14はLCD11を照明するための光源であり、レンズ15はLED14が発した光をLCD11の全面に均一に導くための照明光学系である。
LCD11の映像の表示やLED14の発光は、図示しない制御部によって制御され、撮像部110で撮像した画像情報を画像処理し、電力や映像信号を供給する。
プリズム13は平板状であり、透明なガラスまたは樹脂で作製されている。プリズム13はLCD11からの光を眼Eに導いて、LCD11に表示された映像の虚像を表示する。プリズム13の上端部は、縁の方が内部側よりも厚いくさび状とされており、筺体12はこのくさび状の上端部を挟むようにして、プリズム13に取り付けられている。
プリズム20Lは平板状であり、単一の部材で構成されている。プリズム20Rも平板状であるが、単一の部材ではなく、プリズム13とプリズム21で構成されている。プリズム20Lおよびプリズム21は、プリズム13と同じ材料で作製されており、これら3者に屈折率の差はない。プリズム20Rを成すプリズム13とプリズム21は相補的な形状を有し、隙間なく、かつ表面が連続するように接合されている。プリズム13がくさび状の上端部を有することを除いて、プリズム20L、20Rは一般的な眼鏡同様対称形である。透過式映像表示装置1を顔前に装着した使用者は、プリズム20L、20Rを通して外界を観察することになる。
プリズム13の下端部は、縁に向かうほど前面(眼Eから遠い面)が後面(眼Eに近い面)に近づくように作製されており、くさび状である。このくさび状の部位の前面すなわちプリズム21との接合面は平面であり、この平面にはホログラム素子22が形成されている。ホログラム素子は22、装着時に眼Eの直前に位置する。プリズム13およびホログラム素子22が接眼光学系101を構成する。
プリズム13は、LCD11からの光を、上端部の端面より内部に導き入れ、前面と後面で複数回全反射しながら、ホログラム素子22に導く。ホログラム素子22は、導かれた光を回折させて、平行光に近い光束としながら、眼Eに入射させる。これにより、使用者には、LCD11に表示された映像の虚像が表示される。ホログラム素子22は外界からの光にはほとんど作用せず、虚像は外界の像の中央部に重なって観察される。
透過式映像表示部120では、LCD11からの光をプリズム13の内部で反射しながらホログラム素子22に導くようにしているため、プリズム20Rを大きくすることが可能である。プリズム13の下端部はくさび状であるが、同じ材質のプリズム21に接合されているため、プリズム13の下端部を透過する外界からの光に屈折は生じない。したがって、外界の像の中央部が歪んだり不連続になったりすることもなく、透過式映像表示部120は質の高い像を表示することができる。
LCD11は左右方向に長い長方形状であり、十数文字が横方向に並ぶ文字列を1〜数行表示することができる。このため、使用者は、映像から多くの情報を一度に得ることが可能である。なお、この実施の形態では、右眼に映像を表示するようにしているが、もちろん、左眼に映像を表示するようにしてもよい。
プリズム20L、20Rのパワーは使用者の視力に応じて設定する。プリズム20L、20Rに負のパワーをもたせることで近視を、正のパワーをもたせることで遠視を矯正することができる。プリズム13L、13Rの下端部のプリズム21L、21Rとの接合面は平面とされており、ホログラム素子22L、22Rの形成は容易である。
また、透過式映像表示部は、透過基板を用いた液晶部がレンズ部分に直接設置される形式や同じく透過基板を用いて自発光型の映像表示装置、例えば有機ELがレンズ部分に直接設置される形式を用いることができる。
この発明は、撮像部で撮像した映像を表示し、接眼光学系により眼に導いて表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を板状部材を透過させて眼に導いて外界の像を提供する透過式映像表示部とを備える透過式映像表示装置に適用できる。
第1の実施の形態の透過式映像表示装置の斜視図である。 第2の実施の形態の透過式映像表示装置の斜視図である。 第3の実施の形態の透過式映像表示装置の斜視図である。 第4の実施の形態の透過式映像表示装置の斜視図である。 第5の実施の形態の透過式映像表示装置の斜視図である。 第6の実施の形態の透過式映像表示装置の斜視図である。 透過式映像表示装置の表示部を含む断面図である。
符号の説明
1 透過式映像表示装置
2 メガネフレーム
3a,3b レンズ部
4 鼻あて部
101 接眼光学系
110 撮像部
120 透過式映像表示部
120b 板状部材

Claims (15)

  1. 被写体を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像した映像を表示し、接眼光学系により眼に導いて表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を板状部材を透過させて眼に導いて外界の像を提供する透過式映像表示部とを備え、
    前記撮像部をメガネの鼻あて部の上方位置に配置したことを特徴とする透過式映像表示装置。
  2. 前記撮像部をメガネの鼻あて部の上部またはメガネフレームに配置したことを特徴とする請求項1に記載の透過式映像表示装置。
  3. 被写体を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像した映像を表示し、接眼光学系により眼に導いて表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を板状部材を透過させて眼に導いて外界の像を提供する透過式映像表示部とを備え、
    前記撮像部と前記透過式映像表示部とを鼻メガネに配置したことを特徴とする透過式映像表示装置。
  4. 被写体を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像した映像を表示し、接眼光学系により眼に導いて表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を板状部材を透過させて眼に導いて外界の像を提供する透過式映像表示部とを備え、
    前記撮像部をメガネの鼻あて部に備え、
    前記透過式映像表示部をメガネのレンズ部に備え、
    前記メガネの鼻あて部と前記メガネのレンズ部とを交換可能に構成したことを特徴とする透過式映像表示装置。
  5. 被写体を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像した映像を表示し、接眼光学系により眼に導いて表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を板状部材を透過させて眼に導いて外界の像を提供する透過式映像表示部とを備え、
    前記撮像部の位置を可変可能であることを特徴とする透過式映像表示装置。
  6. 被写体を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像した映像を表示し、接眼光学系により眼に導いて表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を板状部材を透過させて眼に導いて外界の像を提供する透過式映像表示部とを備え、
    前記撮像部を利き眼側に配置し、
    前記透過式映像表示部を利き眼側に配置したことを特徴とする透過式映像表示装置。
  7. 被写体を撮像する2つの撮像部と、
    前記撮像部で撮像した映像を表示し、接眼光学系により眼に導いて表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を板状部材を透過させて眼に導いて外界の像を提供する2つの透過式映像表示部とを備え、
    前記2つの撮像部と2つの透過式映像表示部とを両側の眼に対応して配置し、 前記撮像部と透過式映像表示部とを切り替え使用可能であることを特徴とする透過式映像表示装置。
  8. 前記撮像部と透過式映像表示部とを利き眼により切り替え使用可能であることを特徴とする請求項7に記載の透過式映像表示装置。
  9. 前記撮像部と透過式映像表示部とを視覚症状により切り替え使用可能であることを特徴とする請求項7に記載の透過式映像表示装置。
  10. 前記撮像部と透過式映像表示部とを使用状況により切り替え使用可能であることを特徴とする請求項7に記載の透過式映像表示装置。
  11. 前記撮像部の合焦距離が、10cm以上30cm未満であることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の透過式映像表示装置。
  12. 前記撮像部が、両眼の瞳の中心から等距離に位置することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の透過式映像表示装置。
  13. 前記2つの撮像部と前記2つの透過式映像表示部は、対をなし、左右対象に位置することを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれか1項に記載の透過式映像表示装置。
  14. 前記透過式映像表示部は、眼の中心より顔の中心側に位置することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の透過式映像表示装置。
  15. 前記撮像部により得た画像を、カラー表示またはモノクロ表示の切り替え可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の透過式映像表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013044870A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Brother Ind Ltd ヘッドマウントカメラ
US9625725B2 (en) 2013-03-11 2017-04-18 Konica Minolta, Inc. Wearable computer

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