JP2005283774A - 楽音合成装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】ソフトウエア音源を使用して良好な楽音の合成を行うことができる楽音合成装置を提供する。
【解決手段】イベントがノートオン情報である場合は(S24:Yes)CPU10の使用率検出手段が検出した使用率が、所定値(例えば、95%)より大きいか否かを判断する(S26)。 使用率が所定値より大きくない場合は(S26:No)、そのノートオン情報に対応する楽音をCPU10により合成を行うものとして、ソフト音源に割り当てる(S38)。使用率が所定値より大きい場合は(S26:Yes)、音源ボード22が本装置に装着されているか否かを判断する(S28)。音源ボード22が装着されている場合には(S28:Yes)、ノートオン情報を音源ボード22に送信する(S30)。
【選択図】 図3

Description

本発明は、プログラムに従ってCPU(中央演算処理装置またはマイクロプロセッサ)が楽音を合成することができる楽音合成装置に関する。
従来、パーソナルコンピュータや携帯電話では、楽音を合成する専用音源LSIに代えてCPUがプログラムを実行することにより楽音を合成するいわゆるソフトウエア音源(ソフトシンセサイザ、ソフトシンセともいう)が使用されている。特許第3223756号公報(特許文献1)には、パーソナルコンピュータに音源LSI(大規模集積回路)により構成されるハードウエア音源とソフトウエアにより楽音を合成するソフトウエア音源とを搭載し、主としてハードウエア音源で楽音を形成し、ハードウエア音源において発音チャネルに空きがない場合には、ソフトウエア音源により楽音を合成するようにした楽音合成装置が開示されている。
また、特開2002−342254号公報(特許文献2)には、種々のアプリケーションプログラムを同時に実行する電子計算機において、バスあるいはCPUの使用率が増加した場合には映像データの再生を一時停止し、優先度の高いアプリケーションプログラムの処理を効率化することができる電子計算機が開示されている。
特許第3223756号公報 特開2002−342254号公報
近年パーソナルコンピュータは、CPUやメモリの性能が向上するとともに価格が下がり広く普及している。これに伴ってパーソナルコンピュータで使用される各種ソフトウエアが多数開発され、機能および性能が向上している。ソフトウエア音源もその一つであり、CPUにより楽音を合成する技術およびその合成された楽音に効果を付与する技術が改良され、良質な楽音を形成できるようになっている。
また、ソフトウエア音源は、ハードウエア音源に比べて制約が少ないため、バージョンアップや、いわゆるプラグインという機能の追加等が容易であり、ユーザの嗜好や用途に合った音源を形成できるという利点がある。また、パーソナルコンピュータ以外の機器においても、使用されているCPUを有効に利用してソフトウエア音源により音楽を再生することが行われている。
しかしながら、ソフトウエア音源は、同時に多数の楽音を合成する必要がある場合には発音の開始タイミングに遅れが生じたり、楽音の発生が途切れたりすることがあった。また、CPUが、楽音の合成以外の処理を同時に行う場合には、処理の負荷が過大になり、同様の不具合や他の処理に遅れが発生するという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、ソフトウエア音源を使用して良好な楽音の合成を行うことができる楽音合成装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1記載の楽音合成装置は、プログラムに従って楽音を合成するCPUと、そのCPUの負荷を検出する負荷検出手段と、前記CPUに代わって楽音を合成する代替音源と、前記負荷検出手段が検出する負荷が所定の値より大きい場合は、前記代替音源が楽音の合成を行うように制御する制御手段とを備えている。
請求項2に記載の楽音合成装置は、請求項1記載の楽音合成装置において、前記制御手段は、楽音の発生開始指示が発生したとき、前記負荷検出手段が検出する負荷に応じてその楽音を前記CPUにより合成するか前記代替音源により合成するかを制御するものである。
請求項3記載の楽音合成装置は、請求項1または2記載の楽音合成装置において、前記代替音源は、音源LSIである。
請求項4記載の楽音合成装置は、請求項1から3のいずれかに記載の楽音合成装置において、前記制御手段は、前記代替音源が楽音の合成を行うように制御する場合、前記代替音源による楽音の合成を所定時間遅延するよう制御するものである。
請求項5記載の楽音合成装置は、プログラムに従って複数の楽音を同時に合成するCPUと、そのCPUの負荷を検出する負荷検出手段と、その負荷検出手段が検出する負荷が所定の値より大きい場合は、前記CPUが合成している複数の楽音のうち一部の楽音の合成を停止するように制御する制御手段とを備えている。
請求項6記載の楽音合成装置は、請求項5記載の楽音合成装置において、前記CPUに代わって楽音を合成する代替音源を装着する装着手段をさらに備え、前記制御手段は、前記負荷検出手段が検出する負荷が所定値より大きい場合は、前記装着手段に装着された代替音源により楽音の合成を行うか前記CPUにより合成されている複数の楽音のうち一部の楽音の合成を停止するかを制御するものである。
請求項7記載の楽音合成装置は、プログラムに従って楽音を合成し、その合成された楽音に効果を付与するCPUと、そのCPUの負荷を検出する負荷検出手段と、前記CPUにより合成された楽音に効果を付与する代替効果付与手段と、前記負荷検出手段が検出する負荷が所定の値より大きい場合は、前記CPUにより合成された楽音に前記代替効果付与手段が効果を付与するように制御する制御手段とを備えている。
請求項8記載の楽音合成装置は、請求項1から7のいずれかに記載の楽音合成装置において、自動演奏データを記憶する記憶手段をさらに備え、前記CPUは、前記記憶手段に記憶された自動演奏データに基づいて自動演奏を行うとともに、その自動演奏により発生する楽音の発生開始指示に応じて楽音を合成するものである。
請求項1記載の楽音合成装置によれば、プログラムに従って楽音を合成するCPUと、そのCPUの負荷を検出する負荷検出手段と、CPUに代わって楽音を合成する代替音源と、負荷検出手段が検出する負荷が所定の値より大きい場合は、代替音源が楽音の合成を行うように制御する制御手段とを備えているので、CPUの負荷が大きくなり楽音の発生開始が遅れたり、楽音の合成が途切れたりするという不具合を防止することができるという効果がある。
請求項2に記載の楽音合成装置によれば、請求項1記載の楽音合成装置の奏する効果に加え、制御手段は、楽音の発生開始指示が発生したとき、負荷検出手段が検出する負荷に応じてその楽音をCPUにより合成するか代替音源により合成するかを制御するものであるので、現在発生している楽音が途中で変更されることがなく違和感なく切り替えが行われるという効果がある。
請求項3記載の楽音合成装置によれば、請求項1または2記載の楽音合成装置の奏する効果に加え、代替音源は、音源LSIであるので、CPUは、発音の開始および停止を指示するだけでよく、CPUの負荷を軽減することができるという効果がある。
請求項4記載の楽音合成装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の楽音合成装置の奏する効果に加え、制御手段は、代替音源が楽音の合成を行うように制御する場合、代替音源による楽音の合成を所定時間遅延するよう制御するものであるので、CPUにより合成された楽音の発生が遅延(レイテンシー)している場合に、タイミングを合わせて代替音源が楽音を発生するように制御することができ、CPUから代替音源に切り替えた場合に、リズムのズレを防止できるという効果がある。
請求項5記載の楽音合成装置によれば、プログラムに従って複数の楽音を同時に合成するCPUと、そのCPUの負荷を検出する負荷検出手段と、その負荷検出手段が検出する負荷が所定の値より大きい場合は、CPUが合成している複数の楽音のうち一部の楽音(出力音量の小さい楽音、もしくは伴奏などの重要ではないトラックの楽音)の合成を停止するように制御する制御手段とを備えているので、CPUの負荷が大きくなり楽音の合成が遅れたり途切れたりする怖れがある場合に、あまり重要ではない一部の楽音の合成を停止して負荷を軽減し、重要な楽音の合成が遅れたり途切れたりすることを防止することができるという効果がある。
請求項6記載の楽音合成装置によれば、請求項5記載の楽音合成装置の奏する効果に加え、CPUに代わって楽音を合成する代替音源を装着する装着手段をさらに備え、制御手段は、負荷検出手段が検出する負荷が所定値より大きい場合は、装着手段に装着された代替音源により楽音の合成を行うか前記CPUにより合成されている複数の楽音のうち一部の楽音の合成を停止するかを制御するものであるので、CPUの負荷が大きい場合は、代替音源により楽音を合成するか発音中の楽音の合成を停止することができ、CPUの負荷を軽減することができるという効果がある。
請求項7記載の楽音合成装置によれば、プログラムに従って楽音を合成し、その合成された楽音に効果を付与するCPUと、楽音に効果を付与する代替効果付与手段と、CPUに掛る負荷が所定の値より大きい場合は、CPUにより合成された楽音に代替効果付与手段が効果を付与するように制御する制御手段を備えているので、CPUが効果を付与する処理を行う必要がなく、負荷を軽減することができるという効果がある。
請求項8記載の楽音合成装置によれば、請求項1から7のいずれかに記載の楽音合成装置の奏する効果に加え、自動演奏データを記憶する記憶手段をさらに備え、CPUは、記憶手段に記憶された自動演奏データに基づいて自動演奏を行うとともに、その自動演奏により発生する楽音の発生開始指示に応じて楽音を合成するものであるので、CPUが自動演奏と楽音の合成とを行っている際に、CPUの負荷が大きくなった場合の楽音の合成に支障が発生しないようにすることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態の一例による楽音合成装置1のブロック図である。この楽音合成装置1は、自動車に搭載されるカーナビゲーション装置と一体に構成されるものである。
CPU10は、中央情報処理装置であり、ROM12に記憶された制御プログラムに従って各種処理を行う。ROM12には、各種制御プログラムやそのプログラムで参照される各種データが記憶されている。主な制御プログラムとしては、メイン処理プログラム12a、楽音合成プログラム12b、使用率検出プログラム12c、自動演奏プログラム12dなどが記憶されている。
これらのプログラムのうち使用率検出プログラム12cは、CPU10の作業負荷を検出するプログラムであって、パーソナルコンピュータの場合には、マイクロソフト社のウインドウズなどのオペレーティング・システムに組み込まれているパフォーマンスカウンタなどに代表されるものである。
RAM14は、CPU10が各種処理を行う際にワークエリアとしてパラメータなどを一時記憶するためのエリアを有する。
操作子16は、本装置のパネルに備えられる各種スイッチやボリュームなどのユーザにより操作されるものであって、複数の楽曲の中から再生する曲を選択したり、その選択した曲の自動演奏の開始および停止を指示するスイッチなどが備えられている。
表示器18は、各種設定状況を表示するもので、自動演奏が行われる場合には、選択することができる複数の曲の曲名等を表示したり、選択された曲名や、作曲者や、テンポや、演奏時間などを表示し、演奏が開始された場合には、経過時間や、小節番号などを表示する。また、カーナビゲーション処理が行われる場合には、現在位置を示す地図、あるいは目的地を示す地図などが表示される。
フラッシュメモリ20は、コンパクトフラッシュ(登録商標)などの記憶媒体を着脱自在に装着するもので、この記憶媒体により自動演奏データが供給される。自動演奏データは、演奏開始から順にMIDIメッセージによる演奏データ(イベント)とそのイベントが発生する時刻とが記憶されたものであり、その時刻は、演奏されるテンポにより時間間隔が変化するティックを単位とするものである。曲の最終の演奏データの次のアドレスには、曲の終了であることを表す識別子が記憶されている。
音源ボード22は、楽音を合成する専用の音源LSI22aと合成された楽音に効果を付与する等の処理を施すDSP22bにより構成される。音源LSI22aは、MIDIメッセージのプログラムチェンジにより指定される音色で、ノートオン情報を入力すると楽音を合成して出力を開始し、ノートオフ情報を入力するとその楽音の発生を停止する。音源LSI22aによる楽音の合成方式としては、FM(周波数変調)方式やWT(ウエーブテーブル)方式などのものがある。
DSP22bは、デジタル・シブナル・プロセッサであって、音源LSI22aにより合成された楽音にリバーブなどの効果を付与するものであり、設定された音色に最適な効果が付与されるように構成されるとともに、CPU10により合成された楽音にも効果を付与することができるように構成されている。
楽音の合成を音源ボード22に指示する場合には、CPU10は、ノートオン情報とノートオフ情報を音源ボード22に送出するだけでよく、CPU10の負荷が非常に少なくなる。特に、パーカッション(打楽器)の楽音を発生させる場合には、ノートオン情報を送出するだけでノートナンバに対応する打楽器の楽音が発音され、プログラムチェンジやノートオフ情報を送出する必要がないため、よりCPUの負荷が軽減される。
なお、この音源ボード22は、本装置に着脱自在に装着することができ、CPU10は、この音源ボード22が装着されているか否かを検出することができる。
ミキサ24は、CPU10により合成された楽音と音源LSI22aにより合成されDSP22bにより効果が付与された楽音とを混合して出力するものである。
この出力されたデジタル振幅値は、D/A変換器26によりアナログ値に変換され、アンプ28により増幅されてスピーカ30により放音される。
GPS32は、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)における衛星の電波を受信し、現在位置の座標を測定するもので、カーナビゲーション処理に利用される。
HDD34は、ハードディスクであってカーナビゲーション処理を行うための地図データ等が記憶された大容量記憶手段である。地図のデータは、DVDやCD−ROMにより供給されるものでもよい。
次に図2および図3に示すフローチャートにしたがって、CPU10が実行する処理について説明する。図2は、本発明による音楽再生装置1の電源が投入されてから、切断されるまで繰り返し実行されるメイン処理プログラム12aのフローチャートである。
まず、各種レジスタ等をクリアするなどの初期化行う(S10)。次に、操作子16の操作状態を検出し、操作状態が変化していればその変化に対応する処理を行う(S12)。例えば、自動演奏を行う曲が選択された場合には、その選択された曲の演奏データの先頭のアドレスにポインタを設定する。また、演奏開始の指示があった場合には、設定されているテンポの値に応じた時間間隔でインターラプトが発生するように設定する。このインターラプトにより起動される処理は、図3を参照して後述する。また、演奏の停止指示があった場合には、インターラプトを禁止して自動演奏を停止する。
次に、ソフト音源による楽音の合成処理を行う(S14)。この楽音合成処理は、ROM12に記憶された楽音合成プログラム12bを実行することにより楽音を合成する処理で、新たに発音を開始するノートオン情報がソフト音源に割り当てられた場合には、ノートオン情報が示す音高とベロシティとMIDIチャネルにより決定される音色に応じて楽音の合成を開始する。また、発音を停止するノートオフ情報が発生した場合には、楽音の合成を停止する処理を行う。また、発音中の楽音については、LFO、フィルタ、エンベロープなどの各種パラメータに基づいて所定時間内の波形サンプルを演算する。
ソフト音源の楽音を形成する方式としては、メモリに記憶されている各種楽器音を読出すPCM方式、アナログシンセサイザを模擬した減算方式、倍音を重ねる加算方式、演算により波形を求める演算方式などがある。また、合成された楽音に効果を付与する処理も行われる。主な効果としては、リバーブ、ディレイ、ディストーション、イコライザなどがある。
次に、CPU10の負荷である使用率(稼働率)の検出処理を行う(S16)。この処理は、上記楽音合成処理や後述する割り込みにより起動される自動演奏処理やその他の処理が同時に行われ、随時使用率が検出されているものである。
その他の処理としては、本装置がカ−ナビゲーション処理を行う場合には、GPSにおける衛星の電波を受けて現在位置の座標を測定し、地図を記憶している記憶手段から測定した座標に基づいて表示データを形成し、表示器に表示するなどの処理を行う。このカーナビゲーション処理は、自動車が停止している場合には、表示を更新する必要はないが、移動している場合には、所定距離、例えば1km移動する毎に表示を更新する。
次に、図3に示す自動演奏プログラム12dのフローチャートを参照して自動演奏が行われる場合の処理について説明する。この処理は設定される演奏のテンポに応じた時間間隔で発生されるインタラプトにより起動される。自動演奏の開始を指示するスタートスイッチが押された時に時刻は、0に設定され、演奏データの先頭にポインタが設定される。
まず、現在時刻を計時する(S20)。その時刻において、演奏データのポインタが示すアドレスに記憶されたイベントの時刻が、現時刻か否かを判断する(S21)。ポインタが示す時刻が現時刻と一致しない場合は(S21:No)このルーチンを終了する。
ポインタが示す時刻が現時刻と一致する場合には(S21:Yes)、そのポインタが示すイベントが演奏終了を示すか否かを判断する(S22)。そのイベントが演奏の終了を示す識別しである場合には、自動演奏を終了するよう処理を行い(S23)このルーチンを終了する。そのイベントが演奏の終了を示すものではない場合は、そのイベントをRAM14の所定のレジスタに記憶し、ポインタを次のイベントのアドレスに進める(S24)。つぎにそのレジスタに記憶したイベントが、ノートオン情報か否かを判断する(S25)。
そのイベントがノートオン情報である場合は(S25:Yes)CPU10の使用率検出手段が検出した使用率が、所定値(例えば、95%)より大きいか否かを判断する(S26)。
使用率が所定値より大きくない場合は(S26:No)、そのノートオン情報に対応する楽音をCPU10により合成を行うものとして、ソフト音源に割り当てる(S38)。
使用率が所定値より大きい場合は(S26:Yes)、音源ボード22が本装置に装着されているか否かを判断する(S28)。音源ボード22が装着されている場合には(S28:Yes)、ノートオン情報の送信を所定時間遅延し(S29)、その後、音源ボード22に送信する(S30)。一般に、ソフトウエア音源では、所定期間の振幅値をまとめて演算するなどの方式をとっているため、ノートオン情報を入力してから楽音が出力されるまでに、数msecの遅れ(レイテンシー)が発生する。LSI音源などのハード音源では、この遅れがないので、CPUにより合成された楽音とLSIにより合成された楽音とのリズムにズレが生じないように遅延するものである。なお、この遅延は、LSI音源において、ノートオン情報やノートオフ情報を受信してからその処理を行うまでの時間を遅延するようにしてもよい。
次に、ノートオン情報を音源ボード22に送信したことをRAM14の所定の領域に記憶する。これは、つぎにノートオフ情報が発生した場合に、音源ボード22にノートオフ情報を送信する必要があるためである。
なお、ここでは、説明を簡単にするためフローチャートには示していないがMIDIメッセージのうちプログラムチェンジやコントロールチェンジなどは、音源ボード22が装着されている場合には、音源ボード22およびソフト音源に送信しておく必要がある。
S28の判断処理において、音源ボード22が装着されていないと判断した場合は(S28:No)、CPU10が合成している楽音のうち一部の楽音の合成を中止して減衰させ(S34)、新たなノートオン情報をソフト音源に割り当て、そのノートオン情報に対応する楽音の発生を楽音合成処理プログラムに指示を行う(S36)。
なお、S34の処理で、現在発音中の楽音の一部の合成を中止させる場合には、発音中の楽音の中で、(1)最も音量レベルが小さい楽音、(2)最も早く発音を開始した楽音、(3)、最も重要度または優先度の低いパートの楽音などのなかから選択することができる。
S25の判断処理で、レジスタに記憶したイベントがノートオン情報でない場合は(S25:No)、ノートオフ情報であれば、ノートオン情報がRAMの所定の領域に記憶されているか否かを判断し(S40)、記憶されていなければ(S40:No)そのノートオフ情報を楽音合成処理プログラムに送信し(S42)、記憶されていれば(S40:Yes)そのノートオフ情報をノートオフ情報の場合と同様に所定時間遅延し(S43)、その後、音源ボード22へ送信する(S44)。S36、S32、S38、S42およびS44の処理の後、処理S21へ戻る。
以上、上記実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施例では、CPU10は、CPUの負荷を検出する手段として、使用率を検出するプログラムを実行するものとしたが、これに代えてバスの使用率あるいはCPU10の消費電力または消費電流を検出し、負荷の大きさを検出するようにしてもよい。
また、上記実施例では、CPUの使用率が一つの閾値(95%)より大きい場合に、ハード音源に割り当てる等の処理を行ったが、閾値を複数にして、閾値に応じて異なる処理を行うようにしてもよい。例えば、使用率が90%以上の場合には、優先度の低いパート(例えば、打楽器)のノートオンは、代替音源に割り当て、使用率が95%を越えた場合は、そのパート以外のノーオンも全て代替音源に割り当てるようにする。
また、使用率が90%以上の場合には、CPU10により合成された楽音に付与する効果を音源ボード22に搭載されたDSP22bにより付与するように制御し、使用率が95%を越えた場合には、音源ボード22により楽音の合成とその合成された楽音に効果を付与するように制御するなどとしてもよい。
また、上記実施例では、音源ボード22には、楽音を合成する専用LSI22aを搭載するものとしたが、これに代えて汎用のDSPとしてもよいし、別途CPUと専用LSIとを搭載し、楽音の合成の一部をそのCPUが負担するものとしてもよい。
また、上記実施例では、本発明の楽音合成装置は、カーナビゲーション処理を同時に行うものとしたが、カラオケ装置や携帯電話に一体に搭載されるものでもよい。カラオケ装置の場合には、自動演奏データに従って楽音を合成するとともに、表示画面に背景映像と歌詞を表示し、携帯電話においては着メロの楽音を合成するとともに、表示画面には動画などを表示する。
本発明の音楽再生装置のブロック図である。 メイン処理プログラムのフローチャートである。 自動演奏プログラムのフローチャートである。
符号の説明
1 楽音合成装置
10 CPU
12b 楽音合成プログラム
12c 使用率検出プログラム
22 音源ボード
22a 音源LSI(代替音源)
22b DSP(代替効果付与手段)

Claims (8)

  1. プログラムに従って楽音を合成するCPUと、
    そのCPUの負荷を検出する負荷検出手段と、
    前記CPUに代わって楽音を合成する代替音源と、
    前記負荷検出手段が検出する負荷が所定の値より大きい場合は、前記代替音源が楽音の合成を行うように制御する制御手段とを備えていることを特徴とする楽音合成装置。
  2. 前記制御手段は、楽音の発生開始指示が発生したとき、前記負荷検出手段が検出する負荷に応じてその楽音を前記CPUにより合成するか前記代替音源により合成するかを制御するものであることを特徴とする請求項1記載の楽音合成装置。
  3. 前記代替音源は、音源LSIであることを特徴とする請求項1または2記載の楽音合成装置。
  4. 前記制御手段は、前記代替音源が楽音の合成を行うように制御する場合、前記代替音源による楽音の合成を所定時間遅延するよう制御するものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の楽音合成装置。
  5. プログラムに従って複数の楽音を同時に合成するCPUと、
    そのCPUの負荷を検出する負荷検出手段と、
    その負荷検出手段が検出する負荷が所定の値より大きい場合は、前記CPUが合成している複数の楽音のうち一部の楽音の合成を停止するように制御する制御手段とを備えていることを特徴とする楽音合成装置。
  6. 前記CPUに代わって楽音を合成する代替音源を装着する装着手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記負荷検出手段が検出する負荷が所定値より大きい場合は、前記装着手段に装着された代替音源により楽音の合成を行うか前記CPUにより合成されている複数の楽音のうち一部の楽音の合成を停止するかを制御するものであることを特徴とする請求項5記載の楽音合成装置。
  7. プログラムに従って楽音を合成し、その合成された楽音に効果を付与するCPUと、
    そのCPUの負荷を検出する負荷検出手段と、
    前記CPUにより合成された楽音に効果を付与する代替効果付与手段と、
    前記負荷検出手段が検出する負荷が所定の値より大きい場合は、前記CPUにより合成された楽音に前記代替効果付与手段が効果を付与するように制御する制御手段とを備えていることを特徴とする楽音合成装置。
  8. 自動演奏データを記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記CPUは、前記記憶手段に記憶された自動演奏データに基づいて自動演奏を行うとともに、その自動演奏により発生する楽音の発生開始指示に応じて楽音を合成するものであることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の楽音合成装置。
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