JP2005283344A - Icタグを用いた分析システム及びオートサンプラ - Google Patents
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Abstract
分析装置又は構成部品をその環境に影響されずに認識し、それぞれ個別の情報を容易に入手できるようにする。
【解決手段】
受信部16をメンテナンスしようする分析装置のRFID14a,14bに近づける。受信部16はRFID14a,14bからそれぞれの装置の識別情報を読み出し、PC17がサーバ10に送信する。サーバ10はデータベース12からそれらの識別情報に対応した装置管理情報を読み出し、PC17はモニタに表示する。
【選択図】 図1
Description
また、オートサンプラでは複数の試料容器をサンプルラックに収容してオートサンプラに設置し、ノズルにより試料容器から試料を吸入して分析装置の分析流路に注入している。その際、サンプルラックをオートサンプラに装着するとその形状からサンプルラックが識別され、そのサンプルラックに収容される試料容器の配置パターン(以下、ラックパターンという。)が表示されるので、その表示されたラックパターンに基づいてサンプラックに試料容器を装填しながら試料の注入条件を設定している。
サンプルラックにはバーコードを付与し、そのバーコードを読み取ってサンプルラックを識別することも行なわれている。
これらの不具合を防ぐには、特殊な加工や処理が必要となり、コスト面から実用性は低かった。
前記管理情報は、例えばその分析装置のメンテナンスに関する情報を含んでいる。
(1)オペレータのログイン認証。
(2)分析メソッド及びサンプル注入シーケンスの自動読出し並びにそれらの自動起動。
(3)分析装置の動作開始条件及び動作終了条件の自動読出し並びにそれらの自動起動。
(4)ログインしたオペレータが独自に組み込んでいるソフトウエアの自動起動。
非接触型ICタグの一例はRFID(Radio Frequency Identification)である。
1.情報交信の媒体として、電波又は電磁波を用いる。
2.非接触でデータの読出し、さらには書換えもできる。
3.タグの形状に様々な種類があり、小型化しやすく、小さな取付けスペースにも対応できる。
4.耐環境性に優れ、水、油、薬品等の汚れや、外乱光による影響を受けない。
以下に本発明を適用した分析システムを説明する。この実施例では、2つの分析装置がネットワークで接続されており、分析装置として液体クロマトグラフを用いている。
図1は液体クロマトグラフの分析システムの構成を概略的に示したブロック図である。
2つの分析装置1−1,1−2が設けられている。分析装置1−1はPC(パーソナルコンピュータ)8aと接続されており、PC8aは分析装置1−1に分析開始/終了の指令や分析条件を送信し、また、分析装置1−1で得た分析データを受信してその解析処理を行なう。分析装置1−1にはその装置固有の識別情報を記憶した非接触型ICタグとしてのRFIDタグ14aが取り付けられている。
メンテナンスを開始するときは、まず受信部16をメンテナンスしようする分析装置のRFID14a,14bに近づける。受信部16はRFID14a,14bからそれぞれの装置の識別情報を読み出し、PC17がサーバ10に送信する。サーバ10はデータベース12からそれらの識別情報に対応した装置管理情報を読み出し、PC17はモニタに表示する。オペレータはモニタに表示された装置管理情報を確認し、その内容に従ってメンテナンス作業を行なうことができる。
図1に示されているネットワークをインターネットに接続し、インターネットを介して外部のサーバにあるデータベースを参照するようにしてもよい。
図3は本発明を適用した分析システムの他の実施例の構成を示すブロック図である。
試料の注入から分離分析を自動で行なう高速液体クロマトグラフでは、検出器の香華研ランプ、カラムなどの部品がある。この実施例では、それらの部品を部品1、部品2、部品3とするが、実際には部品の数量は3個とは限らず、いくらあってもよい。
図4はこの実施例の動作を示すフローチャート図である。
PC7は受信部4によりそれぞれの部品に取り付けられたRFIDタグから識別情報を読み取って出してサーバ10に送り、サーバ10はその識別情報に対応したメンテナンス情報をデータベース12より読み出し、PC7に送信する。データベース12から読み出すメンテナンス情報は、それぞれの部品の価格、納期、製造元、製造時期、異常時の点検手順、修理手順、発生するトラブルに関する情報、その対処方法などであり、これらの情報はPC7のモニタに表示される。オペレータはモニタに表示された部品のメンテナンス情報を確認し、必要があれば発注し、故障などの不具合があればモニタに表示される修理手順を見ながら修理することができる。
図3に示されているネットワークをインターネットに接続し、インターネットを介して外部のサーバにあるデータベースを参照するようにしてもよい。
製造元で装置や部品の管理情報をデータベース化することで、外部からインターネット通信などでこれらの情報を参照できるようにしてもよい。
図5は本発明におけるオートサンプラの一実施例の構成を概略的に示す図である。
このオートサンプラは、試料容器24から試料の吸入を行なうサンプリングニードル(ノズル)20は水平方向と垂直方向に移動が可能であり、その動作は制御部28により制御される。試料容器24はサンプルラック22に収容された状態でこのオートサンプラにセットされる。サンプルラック22には試料容器24を収容するための位置(設置位置)が複数用意されており、これらの設置位置にはサンプルラック22の種類によっていくつかの配置パターン(ラックパターン)が存在する。
サンプルラック22を装置の所定の位置にセットすると、受信部26がRFID25の識別情報を読み取り、制御部28がその識別情報に対して登録されているラックパターンを表示する。オペレータはそのラックパターンに従ってサンプルラックに試料びんをセットし、分析条件を入力する。
また、その識別情報に従った上のようなプログラムが保持されている場合には、それらのプログラムに従って自動的に操作が開始される。
2a,2b,2c,3a,3b,3c 部品
4,16,26 読取り部の受信部
5a,5b,5c,7a,7b,7c,14a,14b,25 RFIDタグ
6a,6b,28 装置制御部
7,8a,8b,17 パーソナルコンピュータ
10 サーバ
12 データベース
20 サンプリングニードル
22 サンプルラック
24 試料容器
Claims (6)
- 識別情報を記憶した非接触型ICタグが取り付けられた分析装置と、
前記非接触型ICタグから識別情報を読み取る読取り部と、
前記識別情報に対応する分析装置管理情報を記憶した記憶装置と、
前記読取り部が読み取った識別情報をもとにして前記記憶装置からその分析装置の管理情報を読み出し、表示部に表示する制御部と、を備えたことを特徴とする分析システム。 - 前記管理情報は、その分析装置のメンテナンスに関する情報を含む請求項1に記載の分析システム。
- 分析装置を構成する部品に取り付けられ、該部品の識別情報を記憶した非接触型ICタグの情報を読み取る読取り部と、
前記識別情報に対応する部品管理情報を記憶した記憶装置と、
前記読取り部が読み取った識別情報をもとにして前記記憶装置からその部品の管理情報を読み出し、表示部に表示する制御部と、を備えたことを特徴とする分析システム。 - 前記管理情報は、部品の価格、納期、製造元、製造時期、異常時の点検手順、修理手順、部品の異常により発生するトラブル情報及びその対処方法のうちの少なくとも1つを含む請求項3に記載の分析システム。
- サンプルラックに収容されている試料容器内の試料をノズルより吸入して分析装置の分析流路に注入するオートサンプラにおいて、
前記サンプルラックに取り付けられ、該サンプルラックの識別情報を記憶した非接触型ICタグの情報を読み取る読取り部と、
前記識別情報に対応するサンプルラックの試料容器配置パターンを記憶した記憶装置と、
前記読取り部が読み取った識別情報をもとにして前記記憶装置からそのサンプルラックの試料容器配置パターンを読み出し、表示部に表示する制御部と、を備えたことを特徴とするオートサンプラ。 - 前記制御部は、前記読取り部が読み取った識別情報をもとにして、次の動作の少なくとも1つを実行する請求項5に記載のオートサンプラ。
(1)オペレータのログイン認証。
(2)分析メソッド及びサンプル注入シーケンスの自動読出し並びにそれらの自動起動。
(3)分析装置の動作開始条件及び動作終了条件の自動読出し並びにそれらの自動起動。
(4)ログインしたオペレータが独自に組み込んでいるソフトウエアの自動起動。
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JP2004097938A JP2005283344A (ja) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | Icタグを用いた分析システム及びオートサンプラ |
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