JP2005283066A - 調湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸着熱交換器の洗浄の容易化を図ることである。
【解決手段】ケーシング(11)内に、吸着剤が表面に担持された吸着熱交換器(61,62)を有する第1熱交換室(41)と第2熱交換室(42)とが仕切板(36)を介して隣接している。そして、両熱交換室(41,42)には、洗浄液を受ける受け皿(70)が両熱交換室(41,42)に跨って且つ両熱交換器(61,62)の下方に亘って配置されている。この受け皿(70)は、仕切板(36)によって第1熱交換室(41)側と第2熱交換室(42)側とに仕切られている。これにより、各吸着熱交換器(61,62)を洗浄した洗浄液が受け皿(70)に貯留されるので、吸着熱交換器(61,62)をケーシング(11)内に収納した状態で洗浄が行える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、調湿装置に関し、特に、表面に吸着剤が担持された熱交換器の洗浄対策に係るものである。
従来より、吸着剤と冷凍サイクルとを用いて空気の湿度調節を行う調湿装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記調湿装置は、吸着剤を有する2つの吸着素子と冷凍サイクルを行う冷媒回路とをケーシング内に備えている。この調湿装置は、第1の吸着素子で第1空気を除湿すると共に冷媒回路の凝縮器で加熱された第2空気で第2の吸着素子を再生する第1動作と、第2の吸着素子で第1空気を除湿すると共に凝縮器で加熱された第2空気で第1の吸着素子を再生する第2動作とを行う。そして、この2つの動作が交互に繰り返され、除湿した第1空気または加湿した第2空気が室内へ供給される。
一方、上記吸着素子と熱交換器とを一体化し、吸着剤が担持された吸着熱交換器を用いることが考えられている。この場合、吸着熱交換器は、多数の板状のフィンと該フィンを貫通する銅管とを備えた、いわゆるフィン・アンド・チューブ型の熱交換器に構成されている。そして、このフィンおよび銅管の表面に吸着剤が担持されている。この熱交換器では、吸着剤によって流通空気の除湿が行われると共に、銅管内を流れる冷媒によって吸着剤の加熱や冷却が行われる。
特開2004−60954号公報
しかしながら、上述した吸着剤が担持された吸着熱交換器においては、洗浄作業が困難になるという問題があった。この種の熱交換器は、空気中の塵埃等が表面の吸着剤に付着することによって吸着剤の性能はもとより熱交換器の効率が低下するというおそれがあるため、定期的に洗浄する必要がある。ところが、上記調湿装置のケーシング内に収納した状態で洗浄すると、洗浄後の洗浄液がケーシングの外部へ漏れるおそれがあるという問題があった。これに対して、熱交換器をケーシング内から取り出して洗浄することも考えられるが、その場合には熱交換器の取り付けや取り外し等の作業が発生し、手間が懸かるという問題があった。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ケーシング内に収納した状態で熱交換器を洗浄する際、洗浄後の洗浄液を受けるようにして洗浄作業を容易にすることである。
具体的に、第1の発明は、吸着剤が表面に担持されて水分の吸着と脱離による水分の放出とを行う第1熱交換器(61)と第2熱交換器(62)とがケーシング(11)内に収納された調湿装置を前提としている。上記ケーシング(11)内には、第1熱交換器(61)を有する第1処理空間(41)と、第2熱交換器(62)を有する第2処理空間(42)とが区画されている。そして、上記ケーシング(11)内には、第1熱交換器(61)および第2熱交換器(62)を洗浄した洗浄液を受ける受け皿(70)が設けられている。
上記の発明では、例えば、第1処理空間(41)に取り込まれた空気が第1熱交換器(61)で除湿されると共に第2処理空間(42)に取り込まれた空気が第2熱交換器(62)で加湿され、その除湿空気または加湿空気が室内へ供給される。
一方、上記各熱交換器(61,62)は、空気中の塵埃等が吸着剤に付着して性能が低下するおそれがあるため、定期的に洗浄しなければならない。そこで、上記各処理空間(41,42)内において、熱交換器(61,62)を洗浄液で洗浄した場合、洗浄後の洗浄液は受け皿(70)に貯留される。つまり、洗浄後の不要な洗浄液がケーシング(11)内の所定箇所に確実に回収される。これにより、洗浄後の洗浄液がケーシング(11)の外部へ漏れることはない。したがって、上記熱交換器(61,62)をケーシング(11)外へ取り出すことなく、ケーシング(11)内に設置された状態のままで洗浄が行われる。この結果、洗浄作業が容易となる。
また、第2の発明は、上記第1の発明において、上記第1処理空間(41)と第2処理空間(42)とが平面方向に隣接して配置されている。そして、上記受け皿(70)は、第1処理空間(41)と第2処理空間(42)とに跨って配置され且つ第1熱交換器(61)と第2熱交換器(62)との下方に配置されている。また、上記受け皿(70)は、第1処理空間(41)と第2処理空間(42)とを区画する仕切板(36)によって第1処理空間(41)側と第2処理空間(42)側とに仕切られている。
上記の発明では、互いに隣接する処理空間(41,42)内に第1熱交換器(61)および第2熱交換器(62)の双方に共通の受け皿(70)が設けられる。上記各熱交換器(61,62)を洗浄した洗浄液は、それぞれの処理空間(41,42)内に位置する受け皿(70)に滴下して貯留される。
また、第3の発明は、上記第2の発明において、上記受け皿(70)に洗浄液が集合する液集合部(73)が形成されている。
上記の発明では、受け皿(70)に滴下した洗浄液が液集合部(73)へ流れて集合する。これにより、例えばポンプなどを用いて液集合部(73)の洗浄液を吸い上げれば、受け皿(70)内の洗浄液が容易に排出される。つまり、不要な洗浄液の排出作業が容易となる。
また、第4の発明は、上記第3の発明において、上記受け皿(70)の液集合部(73)が、各処理空間(41,42)における洗浄液が仕切板(36)側に集合するように形成されている。
上記の発明では、各処理空間(41,42)における液集合部(73)が仕切板(36)を介して隣接するので、洗浄液の排出作業が一層容易となる。
また、第5の発明は、上記第3の発明において、上記受け皿(70)の液集合部(73)が第1処理空間(41)側および第2処理空間(42)側の何れか一方に形成されている。そして、上記受け皿(70)は、液集合部(73)側の一方の処理空間(41,42)から他方の処理空間(42,41)へ向かって上方に傾斜し、且つ、両処理空間(41,42)の隣接方向にスライド移動自在に構成されている。上記受け皿(70)は、上記他方の処理空間(42,41)へのスライド移動によって仕切板(36)と離隔する。
上記の発明において、例えば、受け皿(70)の液集合部(73)が第1処理空間(41)側に形成された場合をみる。まず、上記第1熱交換器(61)を洗浄する際は、受け皿(70)を第1処理空間(41)側へスライド移動させた状態で洗浄を行う。その場合、洗浄後の洗浄液は滴下してそのまま液集合部(73)に貯留される。一方、上記第2熱交換器(62)を洗浄する際は、受け皿(70)を第2処理空間(42)側へスライド移動させた状態で洗浄を行う。その場合、受け皿(70)に滴下した洗浄後の洗浄液は、仕切板(36)に向かって流れ、該仕切板(36)と受け皿(70)との離隔により生じた隙間を通じて第1処理空間(41)側へ流れて液集合部(73)に貯留される。つまり、上記各熱交換器(61,62)を洗浄した洗浄液は、何れか一方の処理空間(41,42)に集合する。これにより、排出作業が一層容易となる。
また、上記受け皿(70)は、通常、液集合部(73)が形成された側の処理空間(41,42)へスライド移動されて仕切板(36)と接触している。これにより、第1処理空間(41)と第2処理空間(42)とが遮断されている。
また、第6の発明は、上記第1の発明において、上記第1処理空間(41)と第2処理空間(42)とがケーシング(11)の高さ方向に重畳して配置されている。そして、上記受け皿(70)は、上側の第1処理空間(41)における第1熱交換器(61)の下方に配置される第1受け皿(71)と、下側の第2処理空間(42)における第2熱交換器(62)の下方に配置される第2受け皿(72)とに構成されている。上記第1受け皿(71)は、第1処理空間(41)と第2処理空間(42)とを区画する仕切板を兼ねている。
上記の発明では、上側に位置する第1受け皿(71)が両処理空間(41,42)を区画する仕切板を兼ねるので、仕切板が省略される。
また、第7の発明は、上記第6の発明において、上記各受け皿(71,72)に洗浄液が集合する液集合部(73)が形成されている。
上記の発明では、各受け皿(70)において、滴下した洗浄液が液集合部(73)へ流れて集合する。これにより、各受け皿(70)内の洗浄液が容易に排出される。
また、第8の発明は、上記第6の発明において、上記第1受け皿(71)が洗浄液を第2受け皿(72)に導く流出手段(74)を備えている。
上記の発明では、第1受け皿(71)に貯留された洗浄液が流出手段(74)によって第2受け皿(72)に貯留される。これにより、第2受け皿(72)から第1受け皿(71)の洗浄液も併せて排出されるので、排出作業が簡略化される。
また、第9の発明は、上記第8の発明において、上記流出手段(74)が洗浄液の流通と遮断とを切り換える開閉栓(76)を備えている。
上記の発明では、開閉栓(76)により、通常時においては洗浄液を遮断し、洗浄時においては洗浄液を流通させて第2受け皿(72)へ導く。これにより、運転中に両処理空間(41,42)における処理空気が互いに行き来して混合することはない。したがって、運転効率の低下を防止できる。
また、第10の発明は、上記第2または第6の発明において、上記各熱交換器(61,62)が下方の受け皿(70,71,72)に向かって傾斜している。
上記の発明では、熱交換器(61,62)を洗浄した洗浄液が受け皿(70)に向かって滴下し易くなる。これにより、洗浄後の洗浄液が確実に受け皿(70)に貯留される。
また、第11の発明は、上記第2または第6の発明において、上記ケーシング(11)内に各処理空間(41,42)に空気を導入する流入通路(43,45)と各処理空間(41,42)から空気が流出する流出通路(44,46)とが区画されている。上記各流入通路(43,45)および各流出通路(44,46)と各処理空間(41,42)との区画部には、空気が流通する開口(51,・・・)が設けられている。そして、上記各熱交換器(61,62)は、上記開口(51,・・・)より洗浄される。
上記の発明では、例えば洗浄液を供給する洗浄用ホースを開口(51,・・・)から処理空間(41,42)へ通すことにより、熱交換器(61,62)が洗浄される。つまり、別個に洗浄用ホースの通し口等を設ける必要がなくなる。
また、第12の発明は、上記第3または第7の発明において、上記受け皿(70)の液集合部(73)内に洗浄液の排出用ホースの先端部を保持する保持部材(75)が設けられている。
上記の発明では、排出用ホースの先端部が液集合部(73)内に保持されるので、受け皿(70)内の洗浄液が確実に排出される。
また、第13の発明は、上記第4の発明において、上記受け皿(70)が洗浄液の排出用ホースの先端部を保持する保持部材(75)を1つ備えている。上記保持部材(75)は、第1処理空間(41)と第2処理空間(42)とが連続する側面を形成する側板(33)に設けられ、且つ、第1処理空間(41)および第2処理空間(42)の双方の液集合部(73)と外部とが連通するように設けられている。そして、上記保持部材(75)は、両液集合部(73)と外部との連通と遮断とを切り換える開閉栓(76)を備えている。
上記の発明では、両処理空間(41,42)における液集合部(73)の洗浄液が1つの保持部材(75)から排出用ホースを通じて排出される。つまり、両処理空間(41,42)の洗浄液が1箇所からまとめて排出されるので、排出作業が簡略化される。また、通常時は、上記開閉栓(76)によって両液集合部(73)と外部とを遮断することにより、処理空間(41,42)内の処理空気が外部へ流出することはない。これにより、運転効率の低下が防止される。
したがって、第1の発明によれば、ケーシング(11)内に洗浄液を受ける受け皿(70)を設けるようにしたので、熱交換器(61,62)をケーシング(11)内に収納した状態のままで洗浄しても、洗浄後の洗浄液をケーシング(11)内で溜め込むことができる。これにより、熱交換器(61,62)をケーシング(2)外に取り出す必要がなくなり、洗浄作業を容易に行うことができる。
また、第2の発明によれば、第1処理空間(41)と第2処理空間(42)とを平面方向に隣接して配置した形態において、両処理空間(41,42)に共通の受け皿(70)を各熱交換器(61,62)の下方に設けるようにしたので、部品点数を減らすことができると共に、洗浄後の洗浄液を熱交換器(61,62)から滴下させて確実に受け皿(70)に貯留させることができる。
また、第3および第7の発明によれば、受け皿(70)に液集合部(73)を設けるようにしたので、受け皿(70)に滴下した洗浄液を液集合部(73)に貯留させることができる。これにより、上記受け皿(70)内の洗浄液を液集合部(73)のみから排出させることができる。したがって、排出作業を容易にすることができる。
特に、第4の発明によれば、洗浄液が仕切板(36)側に集合するように液集合部(73)を設けたので、各処理空間(41,42)の双方の洗浄液を仕切板(36)を介して1箇所に貯留させることができる。これにより、排出作業を一層容易にすることができる。
また、第5の発明によれば、液集合部(73)を両処理空間(41,42)の何れか一方に設け、受け皿(70)を液集合部(73)側の処理空間(41,42)から他方の処理空間(42,41)へ向かって上方に傾斜させると共に、両処理空間(41,42)の隣接方向にスライド移動自在に構成してそのスライド移動によって仕切板(36)と離隔するようにしたので、洗浄する処理空間(41,42)側へ移動させれば洗浄液を受け皿(70)に貯留させることができる。また、上記他方の処理空間(42,41)側の洗浄液を仕切板(36)との離隔により生じる隙間から液集合部(73)へ流すことができる。つまり、両処理空間(41,42)の何れの剪除液も1箇所の液集合部(73)に貯留させることができる。したがって、1箇所の液集合部(73)のみから排出させればよいので、排出作業を簡略化させることができる。
また、上記受け皿(70)の寸法がスライド移動の分だけ小さく形成されるので、受け皿(70)のコンパクト化を図ることができる。
また、第6および第8の発明によれば、両処理空間(41,42)をケーシング(11)の高さ方向に重畳して配置した形態において、各処理空間(41,42)に個別に受け皿(70)を設け、上側の第1受け皿(71)に洗浄液を第2受け皿(72)に導く流出手段(74)を設けるようにしたので、第1熱交換器(61)を洗浄した洗浄液を流出手段(74)を通じて第2受け皿(72)に貯留させることができる。したがって、両処理空間(41,42)における洗浄液を1箇所の第2受け皿(72)から排出できるので、排出作業を簡略化させることができる。
また、第9の発明によれば、流出手段(74)に開閉栓(76)を設けるようにしたので、運転中に両処理空間(41,42)における処理空気が互いに行き来して混合することはない。したがって、運転効率の低下を防止することができる。
また、第10の発明によれば、熱交換器(61,62)を下方の受け皿(70)に向かって傾斜させるようにしたので、洗浄後の洗浄液を熱交換器(61,62)から受け皿(70)に確実に滴下させることができる。これにより、確実に洗浄液を受け皿(70)に貯留させることができる。
また、第11の発明によれば、空気が流通する開口(51,・・・)を流用して各熱交換器(61,62)を洗浄するようにしたので、例えば排出用ホースや洗浄用ホースのための開口を別個に設ける必要がなくなり、装置構造の複雑化を防止できる。
また、第12の発明によれば、液集合部(73)内に排出用ホースの保持部材(75)を設けるようにしたので、確実に排出用ホースで洗浄液を排出させることができる。
また、第13の発明によれば、両処理空間(41,42)に共通の保持部材(75)を1つ設けるようにしたので、排出用ホースの着脱作業等が1回で済むため、排出作業を一層簡略化させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
図1〜3に示すように、本実施形態の調湿装置(10)は、室内空気の除湿と加湿とを行うものであり、扁平な中空直方体状のケーシング(11)を備えている。そして、このケーシング(11)には、冷媒回路(60)等が収納されている。
上記冷媒回路(60)は、図1に示すように、第1吸着熱交換器(61)、第2吸着熱交換器(62)、圧縮機(63)、四路切換弁(64)および電動膨張弁(65)が設けられた閉回路であって、冷媒が充填されている。この冷媒回路(60)は、充填された冷媒が循環して蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うように構成されている。
上記圧縮機(63)は、吐出側が四路切換弁(64)の第1のポートに接続され、吸入側が四路切換弁(64)の第2のポートに接続されている。上記第1吸着熱交換器(61)は、一端が四路切換弁(64)の第3のポートに接続され、他端が電動膨張弁(65)を介して第2吸着熱交換器(62)の一端に接続されている。この第2吸着熱交換器(62)の他端は、四路切換弁(64)の第4のポートに接続されている。
上記第1吸着熱交換器(61)および第2吸着熱交換器(62)は、図2に示すように、全体として厚肉の平板状に形成され、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器により構成されている。具体的に、上記第1吸着熱交換器(61)および第2吸着熱交換器(62)は、長方形板状に形成されたアルミニウム製の多数のフィン(6a)と、該フィン(6a)を貫通する銅製の伝熱管(6b)とを備えている。上記フィン(6a)の外表面には、例えばゼオライト等の吸着材が担持されている。そして、上記第1吸着熱交換器(61)が第1熱交換器を構成し、第2吸着熱交換器(62)が第2熱交換器を構成している。
上記四路切換弁(64)は、第1のポートと第3のポートとが連通すると同時に第2のポートと第4のポートとが連通する状態(図1(A)に示す状態)と、第1のポートと第4のポートとが連通すると同時に第2のポートと第3のポートとが連通する状態(図1(B)に示す状態)とに切り換え自在に構成されている。そして、上記冷媒回路(60)は、四路切換弁(64)を切り換えることにより、第1吸着熱交換器(61)が凝縮器として機能すると同時に第2吸着熱交換器(62)が蒸発器として機能する第1冷凍サイクル動作と、第1吸着熱交換器(61)が蒸発器として機能すると同時に第2吸着熱交換器(62)が凝縮器として機能する第2冷凍サイクル動作とを切り換えて行うように構成されている。
次に、図3に基づいて、ケーシング(11)の内部構造について説明する。なお、図3(B)においては、下側がケーシング(11)の正面側であって、上側がケーシング(11)の背面側である。また、以下の説明における「右」「左」「上」「下」は、何れも参照する図面におけるものを意味する。
上記ケーシング(11)は、平面視が概ね正方形状で扁平な箱型に形成されている。このケーシング(11)においては、左側面板(12)と右側面板(13)とが、また正面板(14)と背面板(15)とがそれぞれケーシング(11)の厚さ方向に位置して互いに対向する2つの端面を構成している。上記左側面板(12)には、背面板(15)寄りに室外空気吸込口(21)が形成され、正面板(14)寄りに室内空気吸込口(22)が形成されている。一方、上記ケーシング(11)の右側面板(13)には、背面板(15)寄りに排気吹出口(23)が形成され、正面板(14)寄りに給気吹出口(24)が形成されている。そして、上記室外空気吸込口(21)および室内空気吸込口(22)が空気の流入口を構成し、排気吹出口(23)および給気吹出口(24)が空気の流出口を構成している。
上記ケーシング(11)の内部には、左右方向の中心部よりも右側面板(13)寄りに第1仕切板(31)が立設されている。上記ケーシング(11)の内部空間(16)は、第1仕切板(31)によって左右に仕切られている。そして、この第1仕切板(31)の右側が第1空間(17)となり、第1仕切板(31)の左側が第2空間(18)となっている。
上記ケーシング(11)の第1空間(17)は、第7仕切板(37)によって正面側の空間と背面側の空間とに仕切られている。上記第1空間(17)における背面側の空間には、冷媒回路(60)の圧縮機(63)と排気ファン(26)とが配置されている。また、図示しないが、この背面側の空間には、冷媒回路(60)の電動膨張弁(65)や四路切換弁(64)も配置されている。一方、上記第1空間(17)における正面側の空間には、給気ファン(25)が配置されている。上記排気ファン(26)は排気吹出口(23)に接続され、上記給気ファン(25)は給気吹出口(24)に接続されている。
上記ケーシング(11)の第2空間(18)には、第2仕切板(32)と第3仕切板(33)と第6仕切板(36)とが設けられている。上記第2仕切板(32)は正面板(14)寄りに立設され、第3仕切板(33)は背面板(15)寄りに立設されている。そして、上記第2空間(18)は、第2仕切板(32)および第3仕切板(33)により、正面側から背面側に向かって3つの空間に仕切られている。上記第6仕切板(36)は、第2仕切板(32)と第3仕切板(33)に挟まれた空間に設けられている。この第6仕切板(36)は、第2空間(18)の左右方向の中央に立設されている。
上記第2仕切板(32)と第3仕切板(33)に挟まれた空間は、第6仕切板(36)によって左右に仕切られる。このうち、右側の空間は、第1熱交換室(41)を構成しており、その内部に第1吸着熱交換器(61)が配置されている。一方、左側の空間は、第2熱交換室(42)を構成しており、その内部に第2吸着熱交換器(62)が配置されている。つまり、上記第1熱交換室(41)と第2熱交換室(42)とは、隣接して配置されている。そして、上記第1熱交換室(41)が第1処理空間を構成し、第2熱交換室(42)が第2処理空間を構成している。
上記第2空間(18)のうち第3仕切板(33)とケーシング(11)の背面板(15)に挟まれた空間には、第5仕切板(35)が設けられている。この第5仕切板(35)は、空間の高さ方向の中央部を横断するように設けられ、空間を上下に仕切っている(図3(A)を参照)。そして、上記第5仕切板(35)の上側の空間が第1流入路(43)を構成し、下側の空間が第1流出路(44)を構成している。また、上記第1流入路(43)は室外空気吸込口(21)に連通し、第1流出路(44)は排気ファン(26)を介して排気吹出口(23)に連通している。
一方、上記第2空間(18)のうち第2仕切板(32)とケーシング(11)の正面板(14)に挟まれた空間には、第4仕切板(34)が設けられている。この第4仕切板(34)は、空間の高さ方向の中央部を横断するように設けられ、空間を上下に仕切っている(図3(C)を参照)。そして、上記第4仕切板(34)の上側の空間が第2流入路(45)を構成し、下側の空間が第2流出路(46)を構成している。また、上記第2流入路(45)は室内空気吸込口(22)に連通し、第2流出路(46)は給気ファン(25)を介して給気吹出口(24)に連通している。
このように、上記第1流入路(43)と第1流出路(44)とは、第1熱交換室(41)と第2熱交換室(42)とが連続する第1の側面としての第3仕切板(33)に沿って重畳して配置されている。一方、上記第2流入路(45)と第2流出路(46)とは、第1熱交換室(41)と第2熱交換室(42)との第3仕切板(33)に対向する第2の側面としての第2仕切板(32)に沿って重畳して配置されている。また、上記第1流入路(43)および第2流入路(45)は流入通路を構成し、上記第1流出路(44)および第2流出路(46)は流出通路を構成している。
上記第3仕切板(33)には、4つの開口(51〜54)が形成されている(図3(A)を参照)。この4つの開口(51〜54)は、行列方向に近接して位置し、つまり、上下左右に2つずつ升目状に配置されている。そして、上記第1開口(51)は、第1流入路(43)と第1熱交換室(41)とを連通させ、上記第2開口(52)は、第1流入路(43)と第2熱交換室(42)とを連通させている。また、上記第3開口(53)は、第1流出路(44)と第1熱交換室(41)とを連通させ、上記第4開口(54)は、第1流出路(44)と第2熱交換室(42)とを連通させている。
上記第2仕切板(32)には、4つの開口(55〜58)が形成されている(図3(C)を参照)。この4つの開口(55〜58)は、行列方向に近接して位置し、つまり、上下左右に2つずつ升目状に配置されている。そして、上記第5開口(55)は、第2流入路(45)と第1熱交換室(41)とを連通させ、上記第6開口(56)は、第2流入路(45)と第2熱交換室(42)とを連通させている。また、上記第7開口(57)は、第2流出路(46)と第1熱交換室(41)とを連通させ、上記第8開口(58)は、第2流出路(46)と第2熱交換室(42)とを連通させている。
上記第3仕切板(33)および第2仕切板(32)の各開口(51〜58)は、図示しないが、それぞれ開閉手段であるダンパを備えている。これらのダンパは、開閉することによって各開口(51〜58)を開口状態と閉鎖状態とに切り換え、第1空気および第2空気の流通経路を切り換えるように構成されている。
上記ケーシング(11)内には、本発明の特徴として、第1吸着熱交換器(61)および第2吸着熱交換器(62)を洗浄した洗浄液を受ける受け皿(70)が設けられている。上記受け皿(70)は、第1処理空間(41)と第2処理空間(42)とに跨って配置され、且つ、第1吸着熱交換器(61)と第2吸着熱交換器(62)との下方に亘って配置されている。
図4に示すように、上記受け皿(70)は、平面視が長方形に形成され、その長方形が両処理空間(41,42)の平面のほぼ全体に亘って形成されている。この受け皿(70)は、第1処理空間(41)と第2処理空間(42)とを区画する第6仕切板(36)によって第1処理空間(41)側と第2処理空間(42)側とに仕切られている。
上記受け皿(70)には、各吸着熱交換器(61,62)を洗浄した洗浄液が集合する液集合部(73)が形成されている。この液集合部(73)は、受け皿(70)の底板が両処理空間(41,42)の隣接方向の両端から第6仕切板(36)に向かって下方に傾斜して形成されている。つまり、上記液集合部(73)は、各処理空間(41,42)における洗浄液が第6仕切板(36)側に集合するように形成されている。
上記受け皿(70)の各液集合部(73)内には、洗浄液の排出用ホースの先端部が接続されて保持される保持部材(75)がそれぞれ設けられている。この保持部材(75)は、第3仕切板(33)と第6仕切板(36)とが交差した隅部に位置している。つまり、上記保持部材(75)は、第3開口(53)および第4開口(54)の近傍に設けられている。上記保持部材(75)は、図5に示すように、全体が円筒状に形成されている。そして、上記保持部材(75)の上端部(45a)は排出用ホースの先端部が差し込まれる差込部(75a)を構成し、下端部(45b)は径方向に放射状に開口して洗浄液が吸い込まれる吸込部(75b)を構成している。つまり、上記保持部材(75)は、差込部(75a)が上向きに設けられている。したがって、排出用ホースの先端部の差し込み作業が容易に行える。
上記各熱交換室(41,42)では、洗浄用ホースによって洗浄液を吸着熱交換器(61,62)の上方からかけて洗浄する。そして、洗浄後の洗浄液は、受け皿(70)に滴下して液集合部(73)へ流れ、貯留される。この貯留された洗浄液は、排出用ホースが差し込まれた保持部材(75)の吸込部(75b)から吸い込まれて排出されるようになっている。また、上記各吸着熱交換器(61,62)は、受け皿(70)に向かって若干傾斜している。これにより、洗浄後の洗浄液が受け皿(70)に向かって滴下し易くなる。
−運転動作−
上記調湿装置(10)の調湿動作について説明する。この調湿装置(10)では、除湿運転と加湿運転とが切り換え可能になっている。
《除湿運転》
この除湿運転時において、調湿装置(10)では、給気ファン(25)および排気ファン(26)が運転される。そして、この調湿装置(10)は、室外空気(OA)を第1空気として取り込んで室内に供給する一方、室内空気(RA)を第2空気として取り込んで室外に排出する。
先ず、除湿運転時の第1動作について、図1および図6を参照しながら説明する。この第1動作では、第1吸着熱交換器(61)において吸着材の再生が行われ、第2吸着熱交換器(62)において第1空気である室外空気(OA)の除湿が行われる。
上記第1動作時において、冷媒回路(60)では、四路切換弁(64)が図1(A)に示す状態に切り換えられる。この状態で圧縮機(63)を運転すると、冷媒回路(60)で冷媒が循環し、第1吸着熱交換器(61)が凝縮器となって第2吸着熱交換器(62)が蒸発器となる第1冷凍サイクル動作が行われる。
具体的に、上記圧縮機(63)から吐出された冷媒は、第1吸着熱交換器(61)で放熱して凝縮し、その後に電動膨張弁(65)へ送られて減圧される。この減圧された冷媒は、第2吸着熱交換器(62)で吸熱して蒸発し、その後に圧縮機(63)へ吸入されて圧縮される。そして、この圧縮された冷媒は、再び圧縮機(63)から吐出される。
また、上記第1動作時において、各開口(51〜58)のダンパを切り換えることにより、第2開口(52)と第3開口(53)と第5開口(55)と第8開口(58)とを開口状態とし、第1開口(51)と第4開口(54)と第6開口(56)と第7開口(57)とを閉鎖状態とする。そして、図6に示すように、第1吸着熱交換器(61)へ第2空気としての室内空気(RA)が供給され、第2吸着熱交換器(62)へ第1空気としての室外空気(OA)が供給される。
具体的に、上記室内空気吸込口(22)より流入した第2空気は、第2流入路(45)から第5開口(55)を通って第1熱交換室(41)へ送り込まれる。この第1熱交換室(41)では、第2空気が第1吸着熱交換器(61)を上から下へ向かって通過する。この第1吸着熱交換器(61)では、外表面に担持された吸着材が冷媒により加熱され、この吸着材から水分が脱離する。この吸着材から脱離した水分は、第1吸着熱交換器(61)を通過する第2空気に放出される。この第1吸着熱交換器(61)で水分を付与された第2空気は、第1熱交換室(41)から第3開口(53)を通って第1流出路(44)へ流出する。その後、第2空気は、排気ファン(26)へ吸い込まれ、排気吹出口(23)から排出空気(EA)として室外へ排出される。
一方、上記室外空気吸込口(21)より流入した第1空気は、第1流入路(43)から第2開口(52)を通って第2熱交換室(42)へ送り込まれる。この第2熱交換室(42)では、第1空気が第2吸着熱交換器(62)を上から下へ向かって通過する。この第2吸着熱交換器(62)では、外表面に担持された吸着材に第1空気中の水分が吸着される。その際に生じる吸着熱は、冷媒が吸熱する。上記第2吸着熱交換器(62)で除湿された第1空気は、第2熱交換室(42)から第8開口(58)を通って第2流出路(46)へ流出する。その後、第1空気は、給気ファン(25)へ吸い込まれ、給気吹出口(24)から供給空気(SA)として室内へ供給される。
次に、上記除湿運転時の第2動作について、図1および図7を参照しながら説明する。この第2動作では、第2吸着熱交換器(62)において吸着材の再生が行われ、第1吸着熱交換器(61)において第1空気である室外空気(OA)の除湿が行われる。
この第2動作時において、冷媒回路(60)では、四路切換弁(64)が図1(B)に示す状態に切り換えられる。この状態で圧縮機(63)を運転すると、冷媒回路(60)で冷媒が循環し、第1吸着熱交換器(61)が蒸発器となって第2吸着熱交換器(62)が凝縮器となる第2冷凍サイクル動作が行われる。
具体的に、上記圧縮機(63)から吐出された冷媒は、第2吸着熱交換器(62)で放熱して凝縮し、その後に電動膨張弁(65)へ送られて減圧される。この減圧された冷媒は、第1吸着熱交換器(61)で吸熱して蒸発し、その後に圧縮機(63)へ吸入されて圧縮される。そして、この圧縮された冷媒は、再び圧縮機(63)から吐出される。
また、上記第2動作時において、各開口(51〜58)のダンパを切り換えることにより、第1開口(51)と第4開口(54)と第6開口(56)と第7開口(57)とを開口状態とし、第2開口(52)と第3開口(53)と第5開口(55)と第8開口(58)とを閉鎖状態とする。そして、図7に示すように、第1吸着熱交換器(61)へ第1空気としての室外空気(OA)が供給され、第2吸着熱交換器(62)へ第2空気としての室内空気(RA)が供給される。
具体的に、上記室内空気吸込口(22)より流入した第2空気は、第2流入路(45)から第6開口(56)を通って第2熱交換室(42)へ送り込まれる。この第2熱交換室(42)では、第2空気が第2吸着熱交換器(62)を上から下へ向かって通過する。この第2吸着熱交換器(62)では、外表面に担持された吸着材が冷媒により加熱され、この吸着材から水分が脱離する。この吸着材から脱離した水分は、第2吸着熱交換器(62)を通過する第2空気に放出される。上記第2吸着熱交換器(62)で水分を付与された第2空気は、第2熱交換室(42)から第4開口(54)を通って第1流出路(44)へ流出する。その後、第2空気は、排気ファン(26)へ吸い込まれ、排気吹出口(23)から排出空気(EA)として室外へ排出される。
一方、上記室外空気吸込口(21)より流入した第1空気は、第1流入路(43)から第1開口(51)を通って第1熱交換室(41)へ送り込まれる。この第1熱交換室(41)では、第1空気が第1吸着熱交換器(61)を上から下へ向かって通過する。この第1吸着熱交換器(61)では、外表面に担持された吸着材に第1空気中の水分が吸着される。その際に生じる吸着熱は、冷媒が吸熱する。上記第1吸着熱交換器(61)で除湿された第1空気は、第1熱交換室(41)から第7開口(57)を通って第2流出路(46)へ流出する。その後、第1空気は、給気ファン(25)へ吸い込まれ、給気吹出口(24)から供給空気(SA)として室内へ供給される。
《加湿運転》
上記加湿運転時において、調湿装置(10)では、給気ファン(25)および排気ファン(26)が運転される。そして、この調湿装置(10)は、室内空気(RA)を第1空気として取り込んで室外に排出する一方、室外空気(OA)を第2空気として取り込んで室内に供給する。
先ず、加湿運転時の第1動作について、図1および図8を参照しながら説明する。この第1動作では、第1吸着熱交換器(61)において第2空気である室外空気(OA)の加湿が行われ、第2吸着熱交換器(62)において第1空気である室内空気(RA)から水分の回収が行われる。上記第1動作時においては、冷媒回路(60)の四路切換弁(64)が図1(A)に示す状態に切り換えられ、第1冷凍サイクル動作が行われる。
また、上記第1動作時において、各開口(51〜58)のダンパを切り換えることにより、第1開口(51)と第4開口(54)と第6開口(56)と第7開口(57)とを開口状態とし、第2開口(52)と第3開口(53)と第5開口(55)と第8開口(58)とを閉鎖状態とする。そして、図8に示すように、第1吸着熱交換器(61)には第2空気としての室外空気(OA)が供給され、第2吸着熱交換器(62)には第1空気としての室内空気(RA)が供給される。
具体的に、上記室内空気吸込口(22)より流入した第1空気は、第2流入路(45)から第6開口(56)を通って第2熱交換室(42)へ送り込まれる。この第2熱交換室(42)では、第1空気が第2吸着熱交換器(62)を上から下へ向かって通過する。この第2吸着熱交換器(62)では、外表面に担持された吸着材に第1空気中の水分が吸着される。その際に生じる吸着熱は、冷媒が吸熱する。その後、水分を奪われた第1空気は、第4開口(54)、第1流出路(44)、排気ファン(26)を順に通過し、排出空気(EA)として排気吹出口(23)から室外へ排出される。
一方、上記室外空気吸込口(21)より流入した第2空気は、第1流入路(43)から第1開口(51)を通って第1熱交換室(41)へ送り込まれる。この第1熱交換室(41)では、第2空気が第1吸着熱交換器(61)を上から下へ向かって通過する。この第1吸着熱交換器(61)では、外表面に担持された吸着材が冷媒により加熱され、この吸着材から水分が脱離する。この吸着材から脱離した水分は、第1吸着熱交換器(61)を通過する第2空気に放出される。その後、加湿された第2空気は、第7開口(57)、第2流出路(46)、給気ファン(25)を順に通過し、供給空気(SA)として給気吹出口(24)から室内へ供給される。
次に、上記加湿運転時の第2動作について、図1および図9を参照しながら説明する。この第2動作では、第2吸着熱交換器(62)において第2空気である室外空気(OA)の加湿が行われ、第1吸着熱交換器(61)において第1空気である室内空気(RA)から水分の回収が行われる。上記第2動作時においては、冷媒回路(60)の四路切換弁(64)が図1(B)に示す状態に切り換えられ、第2冷凍サイクル動作が行われる。
また、上記第2動作時において、各開口(51〜58)のダンパを切り換えることにより、第2開口(52)と第3開口(53)と第5開口(55)と第8開口(58)とを開口状態とし、第1開口(51)と第4開口(54)と第6開口(56)と第7開口(57)とを閉鎖状態とする。そして、図9に示すように、第1吸着熱交換器(61)には第1空気としての室内空気(RA)が供給され、第2吸着熱交換器(62)には第2空気としての室外空気(OA)が供給される。
具体的に、上記室内空気吸込口(22)より流入した第1空気は、第2流入路(45)から第5開口(55)を通って第1熱交換室(41)に送り込まれる。この第1熱交換室(41)では、第1空気が第1吸着熱交換器(61)を上から下に向かって通過する。この第1吸着熱交換器(61)では、外表面に担持された吸着材に第1空気中の水分が吸着される。その際に生じる吸着熱は、冷媒が吸熱する。その後、水分を奪われた第1空気は、第3開口(53)、第1流出路(44)、排気ファン(26)を順に通過し、排出空気(EA)として排気吹出口(23)から室外へ排出される。
一方、上記室外空気吸込口(21)より流入した第2空気は、第1流入路(43)から第2開口(52)を通って第2熱交換室(42)に送り込まれる。この第2熱交換室(42)では、第2空気が第2吸着熱交換器(62)を上から下へ向かって通過する。この第2吸着熱交換器(62)では、外表面に担持された吸着材が冷媒により加熱され、この吸着材から水分が脱離する。この吸着材から脱離した水分は、第2吸着熱交換器(62)を通過する第2空気に付与される。その後、加湿された第2空気は、第8開口(58)、第2流出路(46)、給気ファン(25)を順に通過し、供給空気(SA)として給気吹出口(24)から室内へ供給される。
《吸着熱交換器の洗浄》
先ず、上述した各運転が停止状態において、洗浄用ホースを第1空間(17)を介して第1流入路(43)に導く。ここで、第1仕切板(31)には、図示しないが、第1空間(17)と第1流入路(43)とを連通させる着脱自在な仕切蓋が設けられており、この仕切蓋を外すことによって洗浄用ホースを第1流入路(43)に導ける。続いて、上記洗浄用ホースにより、第1開口(51)から第1吸着熱交換器(61)を洗浄し、また第2開口(52)から第2吸着熱交換器(62)を洗浄する。この洗浄後の洗浄液は、各吸着熱交換器(61,62)から滴下して受け皿(70)の液集合部(73)に貯留される。このように、洗浄後の洗浄液が受け皿(70)に確実に貯留されるので、洗浄液がケーシング(11)外へ漏れるのを防止することができる。
次に、洗浄後の洗浄液を排出する。先ず、ポンプに接続された排出用ホースを第1空間(17)を介して第1流出路(44)に導く。そして、上記第3開口(53)から排出用ホースの先端部を第1熱交換室(41)側の保持部材(75)に差し込み、液集合部(73)内の洗浄液を吸い上げて排出する。上記第2熱交換室(42)側は、第4開口(54)から同様にして洗浄液を排出する。
−実施形態の効果−
以上のように、本実施形態1によれば、各吸着熱交換器(61,62)を洗浄した洗浄液を受ける受け皿(70)を設けるようにしたので、吸着熱交換器(61,62)をケーシング(11)内に収納した状態のままで洗浄しつつも、洗浄後の洗浄液をケーシング(11)内で溜め込むことができる。これにより、吸着熱交換器(61,62)をケーシング(2)外に取り出す必要がなくなり、洗浄作業を容易に行うことができる。
また、上記受け皿(70)に液集合部(73)を設けるようにしたので、受け皿(70)に滴下した洗浄液を液集合部(73)に貯留させることができる。これにより、上記受け皿(70)内の洗浄液を液集合部(73)のみから排出させることができる。したがって、排出作業を容易にすることができる。
特に、上記液集合部(73)を第6仕切板(36)側に設けるようにしたので、各熱交換室(41,42)の双方の洗浄液を第6仕切板(36)側に貯留させることができ、1箇所から排出作業を行うことができる。したがって、排出作業を一層容易にすることができる。
また、上記液集合部(73)内に排出用ホースの保持部材(75)を設けるようにしたので、確実に排出用ホースで洗浄液を排出させることができる。特に、上記保持部材(75)の差込部(75a)を上向きに設けているので、排出用ホースの差し込み作業が容易になり、作業効率を向上させることができる。
また、上記各吸着熱交換器(61,62)を受け皿(70)に向かって傾斜させるようにしたので、洗浄後の洗浄液を確実に受け皿(70)に滴下させて貯留させることができる。
また、上記洗浄用ホースおよび排出用ホースを空気が流通する開口(51,・・・)を流用して各熱交換室(41,42)に導くようにしたので、別個にホース用の開口を設ける必要がなくなる。これにより、装置構造の複雑化を防止できる。
《発明の実施形態2》
本実施形態2の調湿装置(10)は、図10および図11に示すように、上記実施形態1における受け皿(70)の構造を変更したものである。つまり、本実施形態では、上記実施形態1が液集合部(73)を両熱交換室(41,42)にそれぞれ設けるようにしたのに代えて、液集合部(73)を第1熱交換室(41)側のみに設けるようにしたものである。
具体的に、上記受け皿(70)の液集合部(73)は、第1熱交換室(41)側の端部に設けられている。この液集合部(73)には、第3仕切板(33)側に排出用ホースの保持部材(75)が1つ設けられている。上記受け皿(70)は、底板が第1熱交換室(41)から第2熱交換室(42)へ向かって上方に傾斜している。そして、この受け皿(70)は、両熱交換室(41,42)の隣接方向にスライド移動自在に構成され、第2熱交換室(42)へのスライド移動によって底板と第6仕切板(36)とが離隔するように構成されている。また、本実施形態の受け皿(70)は、スライド移動させるため、両熱交換室(41,42)の隣接方向の長さが実施形態1における受け皿(70)よりも小さく形成されている。
本実施形態では、第1吸着熱交換器(61)を洗浄する場合、受け皿(70)を第1熱交換室(41)側へスライド移動させ、第1吸着熱交換器(61)から滴下した洗浄液を液集合部(73)に貯留させる(図11(C)参照)。また、上記第2吸着熱交換器(62)を洗浄する場合は、受け皿(70)を第2熱交換室(42)側へスライド移動させて行う(図11(B)参照)。この場合、第2吸着熱交換器(62)から滴下した洗浄液は、第6仕切板(36)に向かって流れ、第6仕切板(36)と受け皿(70)の底板との離隔により生じた隙間(S)を通って第1熱交換室(41)側の液集合部(73)に貯留される。つまり、両熱交換室(41,42)における何れの洗浄液も第1熱交換室(41)側に貯留される。なお、上記受け皿(70)は、運転時において、第1熱交換室(41)側へスライド移動されて底板と第6仕切板(36)とが接触した状態にあり、両熱交換室(41,42)を遮断している。
このように、本実施形態では、受け皿(70)を両熱交換室(41,42)の隣接方向にスライド移動自在に構成すると共に、受け皿(70)の底板を第2熱交換室(42)へ向かって傾斜させるようにしたので、第1熱交換室(41)側に貯留させることができる。これにより、洗浄液を第1熱交換室(41)のみから排出させればよいので、排出作業を簡略化させることができる。また、上述したように、受け皿(70)の寸法が小さく形成されるので、受け皿(70)のコンパクト化を図ることができる。その他の構成、作用および効果は実施形態1と同様である。
《発明の実施形態3》
本実施形態3の調湿装置(10)は、図12に示すように、上記実施形態1における受け皿(70)の各液集合部(73)のそれぞれに保持部材(75)を設けるようにしたのに代えて、共通の保持部材(75)を1つ設けるようにしたものである。
具体的に、上記保持部材(75)は、受け皿(70)における第1流出側の側板の外側に設けられている。そして、この保持部材(75)は、一端が第3仕切板(33)を貫通し、第6仕切板(36)を跨いで両熱交換室(41,42)の液集合部(73)に連通し、差込部(75a)側である他端が第1流出路(44)側へ開口している。つまり、上記保持部材(75)は、第1熱交換室(41)と第2熱交換室(42)とが連続する側面を形成する第3仕切板(33)に設けられ、且つ、両熱交換室(41,42)の液集合部(73)と外部とが連通するように設けられている。また、上記保持部材(75)の他端には、外部の連通と遮断とを切り換える開閉栓としてのゴム栓(76)が設けられている。このゴム栓(76)で保持部材(75)の他端を遮断することにより、洗浄中に液集合部(73)内に貯留された洗浄液が第1流出路(44)へ漏れるのを防止できる。なお、上記保持部材(75)の一端は、図示しないが、実施形態1における保持部材(75)と異なり、吸込部(75b)が省略されて端面が単に環状に形成されている。
上記の場合、第1流出路(44)において排出用ホースを保持部材(75)の差込部(75a)に差し込んで吸い込むことにより、両熱交換室(41,42)の液集合部(73)内の洗浄液が排出される。このように、共通の保持部材(75)を設けるようにしたので、排出作業が一層簡略化される。また、上記排出用ホースを各熱交換室(41,42)に導くことなく、第1流出路(44)にて保持部材(75)に差し込めるので、排出用ホースの着脱作業が容易になる。これにより、排出作業の効率を向上させることができる。その他の構成、作用および効果は実施形態1と同様である。
《発明の実施形態4》
本実施形態4の調湿装置(10)は、図13および図14に示すように、上記実施形態1におけるケーシング(11)の内部構造を変更すると共に、受け皿(70)の構造を変更したものである。つまり、本実施形態では、上記実施形態1における第1空間(17)が正面側に配置され、室外空気吸込口(21)および室内空気吸込口(22)が背面側に、排気吹出口(23)および給気吹出口(24)が正面側に配置されている。なお、図13(B)においては、実施形態1と同様に、下側がケーシング(11)の正面側であって、上側がケーシング(11)の背面側である。また、以下の説明における「右」「左」「上」「下」は、何れも参照する図面におけるものを意味する。
上記ケーシング(11)は、平面視が長方形状で扁平な直方体に形成されている。上記背面板(15)には、左側面板(12)寄りに室外空気吸込口(21)が形成され、右側面板(13)寄りに室内空気吸込口(22)が形成されている。一方、上記ケーシング(11)の正面板(14)には、右側面板(13)寄りに排気吹出口(23)が形成され、左側面板(12)寄りに給気吹出口(24)が形成されている。
上記ケーシング(11)の内部には、上下方向の中心部よりも正面板(14)寄りに第1仕切板(31)が立設されている。上記ケーシング(11)の内部空間(16)は、第1仕切板(31)によって上下に仕切られている。そして、この第1仕切板(31)の下側が第1空間(17)となり、第1仕切板(31)の上側が第2空間(18)となっている。
上記ケーシング(11)の第2空間(18)には、第2仕切板(32)が第1仕切板(31)寄りに立設され、第3仕切板(33)が背面板(15)寄りに立設されている。そして、上記第2空間(18)は、第2仕切板(32)および第3仕切板(33)により、正面側から背面側に向かって3つの空間に仕切られている。上記第2仕切板(32)と第3仕切板(33)とに挟まれた空間には、右側の第1熱交換室(41)と左側の第2熱交換室(42)とに区切る第6仕切板(36)が立設されている。つまり、上記第1熱交換室(41)と第2熱交換室(42)とは、隣接して配置されている。
上記第2空間(18)の背面板(15)側の空間において、第5仕切板(35)の上側の空間が第1流入路(43)を構成し、下側の空間が第2流入路(45)を構成している。上記第1流入路(43)は室外空気吸込口(21)に連通し、第2流入路(45)は室内空気吸込口(22)に連通している。
一方、上記第2空間(18)の第1仕切板(31)側の空間において、第4仕切板(34)の上側の空間が第2流出路(46)を構成し、下側の空間が第1流出路(44)を構成している。上記第1流出路(44)は排気ファン(26)を介して排気吹出口(23)に連通し、第2流出路(46)は給気ファン(25)を介して給気吹出口(24)に連通している。
このように、各流入路(43,45)と各流出路(44,46)とは、ケーシング(11)の厚さ方向に位置して互いに対向する正面板(14)と背面板(15)とに平行に形成され、且つ、正面板(14)および背面板(15)が延びる方向の両端に位置する左側面板(12)と右側面板(13)とに亘って形成されている。
上記第3仕切板(33)には、4つの開口(51,52,55,56)が形成されている(図13(A)を参照)。この4つの開口(51,52,55,56)は、行列方向に近接して位置し、つまり、上下左右に2つずつ升目状に配置されている。そして、上記4つの開口(51,52,55,56)は、機能的に実施形態1における第1開口(51)と第2開口(52)と第5開口(55)と第6開口(56)とにそれぞれ相当する。
上記第2仕切板(32)には、4つの開口(57,58,53,54)が形成されている(図13(C)を参照)。この4つの開口(55〜58)は、行列方向に近接して位置し、つまり、上下左右に2つずつ升目状に配置されている。そして、上記4つの開口(57,58,53,54)は、機能的に実施形態1における第7開口(57)と第8開口(58)と第3開口(53)と第4開口(54)とにそれぞれ相当する。
上記受け皿(70)は、底板が中央部から第2仕切板(32)と第3仕切板(33)とにそれぞれ向かって下方に傾斜している。つまり、上記受け皿(70)の底板は、上方に山折りされ、その折り目が第1熱交換室(41)と第2熱交換室(42)との隣接方向に沿って形成されている。上記受け皿(70)には、第2仕切板(32)側および第3仕切板(33)側のそれぞれに液集合部(73)が形成されている。そして、上記各熱交換室(41,42)において、2つの液集合部(73)内には、排出用ホースの保持部材(75)が1つずつ設けられている。上記第1熱交換室(41)側の保持部材(75)は何れも右側面板(13)側に設けられ、上記第2熱交換室(42)側の保持部材(75)は何れも左側面板(12)側に設けられている。
また、上記右側面板(13)には、各流入路(43,45)および各流出路(44,46)の側部に対応する部分に開口(85)が形成されている。なお、上記右側面板(13)は、図示しないが、各開口(85)を閉鎖する着脱自在な閉鎖板を備えている。図示しないが、上記左側面板(12)についても、右側面板(13)と同様の構成となっている。
上記の場合、各開口(85)より洗浄用ホースまたは排出用ホースを各熱交換室(41,42)へ容易に導ける。特に、各保持部材(75)を右側面板(13)側または左側面板(12)側に設けるようにしたので、各開口(85)から容易に排出作業を行うことができる。その他の構成、作用および効果は実施形態1と同様である。
《発明の実施形態5》
本実施形態5の調湿装置(10)は、図15に示すように、上記実施形態4が第1熱交換室(41)と第2熱交換室(42)とを平面方向に隣接して配置するようにしたのに代えて、第1熱交換室(41)と第2熱交換室(42)とをケーシング(11)の高さ方向に重畳して配置したものである。つまり、本実施形態は、実施形態4のケーシング(11)全体を右側面板(13)側から左側面板(12)側へ90度回転させたものである。そして、本実施形態は、受け皿(70)を各熱交換室(41,42)ごとに個別に設けるようにした。つまり、本実施形態では、第1受け皿(71)と第2受け皿(72)の2つが設けられている。
上記各熱交換室(41,42)の吸着熱交換器(61,62)は、何れも立てた状態で配置されている。上記第1受け皿(71)は上側の第1熱交換室(41)における第1吸着熱交換器(61)の下方に亘って配置され、上記第2受け皿(72)は下側の第2熱交換室(42)における第2吸着熱交換器(62)の下方に亘って配置されている。上記第1受け皿(71)は、底板(71a)が第1熱交換室(41)と第2熱交換室(42)とを区画する仕切板を兼ねている。つまり、本実施形態では、上記実施形態4における第6仕切板(36)が省略されている。
上記第1受け皿(71)および第2受け皿(72)は、何れも図中の手前側に向かって下方に傾斜し、その手前側が液集合部(73)に形成されている。上記第1受け皿(71)の底板(71a)には、液集合部(73)内の洗浄液を第2受け皿(72)に導く流出手段である流出管(74)が設けられている。一方、上記第2受け皿(72)の底板には、液集合部(73)に対応する部分に排出用ホースの保持部材(75)が設けられている。上記流出管(74)および保持部材(75)のそれぞれには、洗浄液の流通と遮断とを切り換える開閉栓としてのゴム栓(76)が設けられている。
上記の場合、第1吸着熱交換器(61)を洗浄した洗浄液が第1受け皿(71)の液集合部(73)に貯留される。この第1受け皿(71)の洗浄液は、流出管(74)から第2受け皿(72)に導かれて貯留される。このように、第1吸着熱交換器(61)を洗浄した洗浄液も第2受け皿(72)側で排出させることができる。したがって、両熱交換室(41,42)の洗浄液を第2受け皿(72)の1箇所から排出できるので、排出作業を簡略化させることができる。その他の構成、作用および効果は実施形態4と同様である。
以上説明したように、本発明は、表面に吸着剤が担持された熱交換器をケーシング内に備えた調湿装置として有用である。
実施形態に係る調湿装置の冷媒回路を示す回路図である。 実施形態に係る吸着熱交換器を示す斜視図である。 実施形態1に係る調湿装置を示す概略構成図である。 実施形態1に係る調湿装置の処理空間内を示す背面からの概略斜視図である。 排出ホースの保持部材を示す斜視図である。 除湿運転の第1動作における空気の流れを示す調湿装置の概略構成図である。 除湿運転の第2動作における空気の流れを示す調湿装置の概略構成図である。 加湿運転の第1動作における空気の流れを示す調湿装置の概略構成図である。 加湿運転の第2動作における空気の流れを示す調湿装置の概略構成図である。 実施形態2に係る調湿装置の処理空間内を示す背面からの概略斜視図である。 実施形態2に係る受け皿のスライド移動動作を模式的に示す断面図であり、(A)は運転時を示し、(B)は第2吸着熱交換器(62)の洗浄時を示し、(C)は第1吸着熱交換器(61)の洗浄時を示す。 実施形態3に係る調湿装置の処理空間内を示す背面からの概略斜視図である。 実施形態4に係る調湿装置を示す概略構成図である。 実施形態4に係る調湿装置の処理空間内を示す正面からの概略斜視図である。 実施形態5に係る調湿装置の処理空間内を示す概略斜視図である。
符号の説明
10 調湿装置
11 ケーシング
36 第6仕切板(仕切板)
41,42 第1,第2熱交換室(第1,第2処理空間)
43,44 第1,第2流入路(流入通路)
45,46 第1,第2流出路(流出通路)
61,62 第1,第2吸着熱交換器(第1,第2熱交換器)
70 受け皿
73 液集合部
74 流出管(流出手段)
75 保持部材
76 ゴム栓(開閉栓)

Claims (13)

  1. 吸着剤が表面に担持されて水分の吸着と脱離による水分の放出とを行う第1熱交換器(61)と第2熱交換器(62)とがケーシング(11)内に収納された調湿装置であって、
    上記ケーシング(11)内には、第1熱交換器(61)を有する第1処理空間(41)と、第2熱交換器(62)を有する第2処理空間(42)とが区画され、
    上記ケーシング(11)内には、第1熱交換器(61)および第2熱交換器(62)を洗浄した洗浄液を受ける受け皿(70)が設けられている
    ことを特徴とする調湿装置。
  2. 請求項1において、
    上記第1処理空間(41)と第2処理空間(42)とは、平面方向に隣接して配置され、
    上記受け皿(70)は、第1処理空間(41)と第2処理空間(42)とに跨って配置され且つ第1熱交換器(61)と第2熱交換器(62)との下方に配置され、
    上記受け皿(70)は、第1処理空間(41)と第2処理空間(42)とを区画する仕切板(36)によって第1処理空間(41)側と第2処理空間(42)側とに仕切られている
    ことを特徴とする調湿装置。
  3. 請求項2において、
    上記受け皿(70)には、洗浄液が集合する液集合部(73)が形成されている
    ことを特徴とする調湿装置。
  4. 請求項3において、
    上記受け皿(70)の液集合部(73)は、各処理空間(41,42)における洗浄液が仕切板(36)側に集合するように形成されている
    ことを特徴とする調湿装置。
  5. 請求項3において、
    上記受け皿(70)の液集合部(73)は、第1処理空間(41)側および第2処理空間(42)側の何れか一方に形成され、
    上記受け皿(70)は、液集合部(73)側の一方の処理空間(41,42)から他方の処理空間(42,41)へ向かって上方に傾斜し、且つ、両処理空間(41,42)の隣接方向にスライド移動自在に構成され、
    上記受け皿(70)は、上記他方の処理空間(42,41)へのスライド移動によって仕切板(36)と離隔する
    ことを特徴とする調湿装置。
  6. 請求項1において、
    上記第1処理空間(41)と第2処理空間(42)とは、ケーシング(11)の高さ方向に重畳して配置され、
    上記受け皿(70)は、上側の第1処理空間(41)における第1熱交換器(61)の下方に配置される第1受け皿(71)と、下側の第2処理空間(42)における第2熱交換器(62)の下方に配置される第2受け皿(72)とに構成され、
    上記第1受け皿(71)は、第1処理空間(41)と第2処理空間(42)とを区画する仕切板を兼ねている
    ことを特徴とする調湿装置。
  7. 請求項6において、
    上記各受け皿(71,72)には、洗浄液が集合する液集合部(73)が形成されている
    ことを特徴とする調湿装置。
  8. 請求項6において、
    上記第1受け皿(71)は、洗浄液を第2受け皿(72)に導く流出手段(74)を備えている
    ことを特徴とする調湿装置。
  9. 請求項8において、
    上記流出手段(74)は、洗浄液の流通と遮断とを切り換える開閉栓(76)を備えている
    ことを特徴とする調湿装置。
  10. 請求項2または6において、
    上記各熱交換器(61,62)は、下方の受け皿(70,71,72)に向かって傾斜している
    ことを特徴とする調湿装置。
  11. 請求項2または6において、
    上記ケーシング(11)内には、各処理空間(41,42)に空気を導入する流入通路(43,45)と、各処理空間(41,42)から空気が流出する流出通路(44,46)とが区画され、
    上記各流入通路(43,45)および各流出通路(44,46)と各処理空間(41,42)との区画部には、空気が流通する開口(51,・・・)が設けられ、
    上記各熱交換器(61,62)は、上記開口(51,・・・)より洗浄される
    ことを特徴とする調湿装置。
  12. 請求項3または7において、
    上記受け皿(70)の液集合部(73)内には、洗浄液の排出用ホースの先端部を保持する保持部材(75)が設けられている
    ことを特徴とする調湿装置。
  13. 請求項4において、
    上記受け皿(70)は、洗浄液の排出用ホースの先端部を保持する保持部材(75)を1つ備え、
    上記保持部材(75)は、第1処理空間(41)と第2処理空間(42)とが連続する側面を形成する側板(33)に設けられ、且つ、第1処理空間(41)および第2処理空間(42)の双方の液集合部(73)と外部とが連通するように設けられ、
    上記保持部材(75)は、両液集合部(73)と外部との連通と遮断とを切り換える開閉栓(76)を備えている
    ことを特徴とする調湿装置。
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