JP2005283004A - コンロ - Google Patents
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Abstract
【課題】 美観と掃除のし易さを有すると共に、熱効率及び熱出力の一層の向上を達成できるコンロを提供する。
【解決手段】 平板状の天板1と、天板1に開口する状態で形成されてその周囲に被加熱物Nが載置される天板開口部2と、天板開口部2の下方に離間して設けられて燃料ガスを燃焼させ天板開口部2の下方に火炎を形成して被加熱物Nを加熱するバーナ3とを備え、さらに、天板開口部2とバーナ3との間に形成された燃焼部11の燃焼排ガスを天板1の下方側を経由して外部に排出する排気手段を備えたコンロにおいて、天板1の天板開口部2の周囲に、載置された被加熱物Nと天板1との間に、燃焼排ガスを外部に流出させる隙間Sを形成するための隙間形成部が設けてある。
【選択図】 図2
【解決手段】 平板状の天板1と、天板1に開口する状態で形成されてその周囲に被加熱物Nが載置される天板開口部2と、天板開口部2の下方に離間して設けられて燃料ガスを燃焼させ天板開口部2の下方に火炎を形成して被加熱物Nを加熱するバーナ3とを備え、さらに、天板開口部2とバーナ3との間に形成された燃焼部11の燃焼排ガスを天板1の下方側を経由して外部に排出する排気手段を備えたコンロにおいて、天板1の天板開口部2の周囲に、載置された被加熱物Nと天板1との間に、燃焼排ガスを外部に流出させる隙間Sを形成するための隙間形成部が設けてある。
【選択図】 図2
Description
本発明は、平板状の天板と、天板に開口する状態で形成されてその周囲に被加熱物が載置される天板開口部と、天板開口部の下方に離間して設けられて燃料ガスを燃焼させ天板開口部の下方に火炎を形成して被加熱物を加熱するバーナとを備え、さらに、天板開口部とバーナとの間に形成された燃焼部の燃焼排ガスを天板の下方側を経由して外部に排出する排気手段を備えたコンロであって、主として調理に用いられる家庭用又は業務用のコンロに関する。
従来、高い熱効率及び熱出力と、優れた美観及び掃除のし易さとを併せ持つコンロとして、特許文献1及び2に開示されるコンロが知られている。
特許文献1及び2に記載のコンロは、美観及び掃除のし易さに優れた平板状の天板を備える。また、その天板に開口する天板開口部の下方に火炎を形成し、その火炎により天板開口部の上方に載置された被加熱物を加熱する直火加熱を行うことで、高い熱効率及び熱出力を達成できる。当該コンロの天板に開口する天板開口部は、被加熱物が上部に載置されて閉鎖されるため、火炎を形成するバーナと天板開口部の間に形成された燃焼部の燃焼排ガスを外部に排出する排気手段が設けてある。
特許文献1に記載のコンロにおいて、被加熱物を加熱するとき、或いは、特許文献2に記載のコンロにおいて、比較的大径の被加熱物を加熱するときには、天板に設けられた開口部が閉鎖される。そのため、被加熱物の底面しか燃焼排ガスに曝されないため、熱効率の向上には限度があった。
従って、本発明の目的は、上述した課題を解決するためになされたもので、美観と掃除のし易さを有しながら、熱効率及び熱出力の一層の向上を達成できるコンロを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るコンロは、平板状の天板と、前記天板に開口する状態で形成されてその周囲に被加熱物が載置される天板開口部と、前記天板開口部の下方に離間して設けられて燃料ガスを燃焼させ前記天板開口部の下方に火炎を形成して前記被加熱物を加熱するバーナとを備え、さらに、前記天板開口部と前記バーナとの間に形成された燃焼部の燃焼排ガスを前記天板の下方側を経由して外部に排出する排気手段を備えたコンロであって、その第一特徴構成は、前記天板の天板開口部の周囲に、載置された前記被加熱物と前記天板との間に、燃焼排ガスを外部に流出させる隙間を形成するための隙間形成部が設けてある点にある。
上記第一特徴構成によれば、燃焼排ガスを外部に流出させる隙間を形成するための隙間形成部を設けると、天板開口部の内径よりも大径の被加熱物が天板開口部上に載置されたときであっても天板開口部は閉鎖されない。これにより、燃焼部からの燃焼排ガスの少なくとも一部が隙間から被加熱物の側方部に沿って天板上方に流出できるようになる。従って、隙間から流出した燃焼排ガスにより被加熱物を側方部からも加熱できるようになる。そのため、被加熱物の底面だけでなく側方部も伝熱面として利用できることになり、熱効率及び熱出力を高く維持できる。
また、燃焼部の燃焼排ガスを外部に排出する排気手段により、前記隙間から天板上方に流出しなかった燃焼排ガスを外部に排出できるため、前記隙間形成部をできるだけ小さくすることが可能となる。これにより、優れた美観と掃除のし易さを有するコンロとなる。
本発明に係るコンロの第二特徴構成は、前記隙間形成部が、前記被加熱物が載置される3つ以上の突起である点にある。
上記第二特徴構成によれば、この3つ以上の突起に被加熱物を載置すると、被加熱物の底面は天板の上面より高くなる。そのため、天板開口部の内径よりも大径の被加熱物が天板開口部上に載置されたとき、天板開口部は閉鎖されず、天板と被加熱物との間に隙間ができる。このように隙間が形成されることにより、燃焼部からの燃焼排ガスの少なくとも一部が隙間から被加熱物の側方部に沿って天板上方に流出できるようになる。従って、隙間から流出した燃焼排ガスにより被加熱物を側方部からも加熱できるようになる。そのため、被加熱物の底面だけでなく側方部も伝熱面として利用できることになり、熱効率及び熱出力を高く維持できる。
また、燃焼部の燃焼排ガスを外部に排出する排気手段により、前記隙間から天板上方に流出しなかった燃焼排ガスを外部に排出できるため、前記突起の高さをできるだけ低くすることが可能となる。このように、前記突起の高さをできるだけ低くすることにより、優れた美観と掃除のし易さを有するコンロとなる。
本発明に係るコンロの第三特徴構成は、前記突起が、前記天板から膨出する形状で形成してある点にある。
上記第三特徴構成によれば、突起の形状を天板から膨出する形状、即ち、天板上面と突起側面との接触角は鈍角となる形状とすることで、雑巾等の清掃具で天板開口部周囲を掃除する際、清掃具が突起に引っかかることがなく、清掃具の移動が滑らかになる。また、天板上面と突起側面とが接触する境界部分にゴミが溜まり難くなる。一方、この境界部分にゴミが溜まったとしても容易に取り除くことができる。
本発明に係るコンロの第四特徴構成は、前記突起が、前記天板と一体成形してある点にある。
上記第四特徴構成によれば、突起と天板との隙間を無くして、それらの境界部分には、一層ゴミが溜まり難くすることができる。
本発明に係るコンロの第五特徴構成は、前記突起は、前記天板から着脱自在である点にある。
上記第五特徴構成によれば、清掃時に突起を天板から取り外すと天板上面の凸部が無くなり、更に掃除がし易い状態となる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るコンロとして構成されたビルトイン式のコンロ100の概略図であり、コンロ100は、システムキッチンのカウンター101に開口された設置部102に設けられる。
図1は、本発明に係るコンロとして構成されたビルトイン式のコンロ100の概略図であり、コンロ100は、システムキッチンのカウンター101に開口された設置部102に設けられる。
また、コンロ100には、図2に示すように、耐熱ガラス製で平板状の天板1と、天板1に開口する状態で形成され、鍋等の被加熱物Nが周囲に載置される天板開口部2と、都市ガス等の燃料ガスGを燃焼させ天板開口部2の下方側に火炎10を形成して被加熱物Nを加熱するバーナ3とが設けてある。
天板1は、平面状の上面を有し、その上面は前記カウンター101の上面と略同一平面状にあるように構成してある。天板開口部2は、一般的な被加熱物Nの外径(幅)よりも若干小さい内径(開口幅)を有する円形開口であり、例えば天板開口部2の内径は、φ70〜φ150mm程度である。さらに、天板開口部2は、不使用時には蓋等により塞ぐこともできる。
バーナ3は、ブンゼン燃焼式のバーナであり、ガスノズル6により燃料ガスGの噴出により混合管5に供給された燃料Gと空気との混合気を、複数の炎口3aから噴出させて燃焼させて一次火炎を形成し、後述する環状ケーシング部材3bの内側下方から供給される二次燃焼用空気を取り込んで二次火炎を形成して、天板開口部2の下方に火炎10を形成するように構成してある。
さらに、バーナ3は、天板開口部2の下方に離間して設けられ、燃料ガスGと空気の混合気が内部に供給される環状ケーシング部材3bと、環状ケーシング部材3bの環状の内面に形成され、燃料ガスGと空気の混合気を環状の内向きに噴出させて燃焼させる複数の炎口3aとを有して構成してある。
このようなバーナ3においては、混合管5から環状ケーシング部材3b内に供給された燃料ガスGと空気の混合気は炎口3aから環状の内向きの概略水平方向に噴出される。その噴出された燃料ガスGと空気の混合気が燃焼した一次火炎は浮力により上方の天板開口部2側に向きを変えて、二次火炎が天板開口部2側に向かって形成されることになり、火炎10により、天板開口部2にある被加熱物Nの底面等を良好に加熱できる。
さらに、バーナ3は、天板開口部2の下方に離間して設けられ、燃料ガスGと空気の混合気が内部に供給される環状ケーシング部材3bと、環状ケーシング部材3bの環状の内面に形成され、燃料ガスGと空気の混合気を環状の内向きに噴出させて燃焼させる複数の炎口3aとを有して構成してある。
このようなバーナ3においては、混合管5から環状ケーシング部材3b内に供給された燃料ガスGと空気の混合気は炎口3aから環状の内向きの概略水平方向に噴出される。その噴出された燃料ガスGと空気の混合気が燃焼した一次火炎は浮力により上方の天板開口部2側に向きを変えて、二次火炎が天板開口部2側に向かって形成されることになり、火炎10により、天板開口部2にある被加熱物Nの底面等を良好に加熱できる。
さらに、バーナ3の炎口3aは、天板1の上面、即ち被加熱物Nの底面から、10〜50mm程度下方に離間して設けてあり、バーナ3と天板開口部2との間には、ケーシング部材13により天板1の下方において覆われた燃焼部11が形成される。
また、このケーシング部材13は、天板1下方においてコンロ100の後方まで延出しており、コンロ100の後方の壁に副って設けられた排気筒14に接続されており、この排気筒14は、上向きに開口する排気口15を有する。
よって、燃焼部11は、ケーシング部材13の延出部及び排気筒14内に渡って形成された排気流路12により、排気口15側(外部の一例)に連通することになる。そして、この排気流路12における排気口15側が燃焼部11側よりも上方にあることで、燃焼部11において、バーナ3から排出され、被加熱物Nを加熱した後のある程度高温の燃焼排ガスを、浮力を利用して、天板1の下方側を経由して排気口15からコンロ100の後方側に排出することができる。
また、このように排気口15から排出された燃焼排ガスの殆どは、コンロ100上方に設けられた換気装置等によって屋外に排出される。このような排気口15を燃焼部11よりも上方に備えた排気流路12のように、燃焼部11の燃焼排ガスを外部に排出する手段を排気手段と称する。
また、このように排気口15から排出された燃焼排ガスの殆どは、コンロ100上方に設けられた換気装置等によって屋外に排出される。このような排気口15を燃焼部11よりも上方に備えた排気流路12のように、燃焼部11の燃焼排ガスを外部に排出する手段を排気手段と称する。
天板1の天板開口部2の周囲には、載置された被加熱物Nと天板1との間に、燃焼排ガスを外部に流出させる隙間Sを形成するための隙間形成部が設けてある。具体的には、隙間形成部は、被加熱物Nが載置される4つの突起60を、天板開口部2を中心として周方向に均等に設けて構成してある。この突起60は、被加熱物Nが載置されたときに姿勢が安定するよう、天板開口部2の周囲に3つ以上設けてあればよい。
突起60の水平面視の形状は、長円形状(図3)、円形状(図4)、多角形状(図5)等、各種形状を採用できる。図3〜4に示す突起60のように、被加熱物Nが載置される突起60の上方から突起60の側方に亘って曲面形状とするのが好ましい。このとき、清掃時に天板開口部周囲を掃除する際、清掃具が突起に引っかかるのを防止できる。
各突起60は、例えば長円形状であれば、長寸法(L)40〜50mm、短寸法(W)10〜20mm程度のサイズが例示される。また、上記突起60の高さ寸法(H)は、美観及び掃除のし易さと熱効率及び熱出力とのバランスを鑑みて、5〜20mmの範囲内、好ましくは5mm〜10mmの範囲内と比較的低い値に設定される。
また、各突起60は、天板1と同じ耐熱ガラスで形成可能である。
上述したサイズ、材質ともにこれらに限られるものではない。突起60を耐熱ガラスで形成した場合、好ましい美観を呈する。
各突起60は、例えば長円形状であれば、長寸法(L)40〜50mm、短寸法(W)10〜20mm程度のサイズが例示される。また、上記突起60の高さ寸法(H)は、美観及び掃除のし易さと熱効率及び熱出力とのバランスを鑑みて、5〜20mmの範囲内、好ましくは5mm〜10mmの範囲内と比較的低い値に設定される。
また、各突起60は、天板1と同じ耐熱ガラスで形成可能である。
上述したサイズ、材質ともにこれらに限られるものではない。突起60を耐熱ガラスで形成した場合、好ましい美観を呈する。
この3つ以上の突起60に被加熱物Nを載置すると、被加熱物Nの底面は天板1の上面より高くなる。そのため、天板開口部2の内径よりも大径の被加熱物Nが天板開口部2上に載置されたとき、天板開口部2は閉鎖されず、天板1と被加熱物Nとの間に隙間Sができる。このように隙間Sが形成されることにより、燃焼部11からの燃焼排ガスの少なくとも一部が隙間Sから被加熱物Nの側方部に沿って天板1上方に流出できるようになる。
従って、隙間Sから流出した燃焼排ガスにより被加熱物Nを側方部からも加熱できるため、被加熱物Nの底面だけでなく側方部も伝熱面として利用できることになり、熱効率及び熱出力を高く維持できる。
従って、隙間Sから流出した燃焼排ガスにより被加熱物Nを側方部からも加熱できるため、被加熱物Nの底面だけでなく側方部も伝熱面として利用できることになり、熱効率及び熱出力を高く維持できる。
突起60は、例えば、その周縁部が傾斜面状となる状態で天板1から膨出する形状で形成するのが好ましい。このとき、天板1上面と突起60側面との接触角は鈍角となる。そのため、雑巾等の清掃具で天板開口部2周囲を掃除する際、清掃具の移動が滑らかになり清掃具が突起60に引っかかることが殆どない。また、天板1上面と突起60側面とが接触する境界部分にゴミが溜まり難くなる。一方、この境界部分にゴミが溜まったとしても容易に取り除くことができる。従って、掃除がし易く、かつ、清潔に保ちやすいコンロとなる。
前記境界部分は、滑らかな曲線状に形成すると、清掃具で天板開口部2周縁を掃除する際、さらに清掃具の移動が滑らかになり、掃除し易さが向上する。
前記境界部分は、滑らかな曲線状に形成すると、清掃具で天板開口部2周縁を掃除する際、さらに清掃具の移動が滑らかになり、掃除し易さが向上する。
また、突起60は、天板1と一体成形して構成することができる。このとき、突起60と天板1とは隙間なく形成できるため、突起60と天板1との境界部分にゴミが溜まり難くなる。或いは、突起60は、天板1から着脱自在に構成できる。清掃時に突起60を天板1から取り外すと天板1上面の凸部が無くなり、更に掃除がし易い状態となる。
突起60には、被加熱物Nの状態を検出する被加熱物状態検出手段7を設けることが可能である(図6〜8)。
被加熱物Nを載置する突起60に被加熱物状態検出手段7を設けることで、被加熱物状態検出手段7に対する火炎10の影響を抑制した状態で被加熱物Nの状態を正確に判断することができる。
被加熱物Nを載置する突起60に被加熱物状態検出手段7を設けることで、被加熱物状態検出手段7に対する火炎10の影響を抑制した状態で被加熱物Nの状態を正確に判断することができる。
例えば、図6〜7に示したように、被加熱物状態検出手段7としては、被加熱物Nの有無を検出する被加熱物有無検出手段71を複数配設し、複数の被加熱物有無検出手段71の検出結果から被加熱物Nのずれを判定するずれ判定手段8を設けることができる。
尚、被加熱物有無検出手段71は、例えば、被加熱物Nとの接触の有無を検出可能なセンサで構成することができる。
尚、被加熱物有無検出手段71は、例えば、被加熱物Nとの接触の有無を検出可能なセンサで構成することができる。
被加熱物有無検出手段71は、例えば、2つの突起60に設け、さらに、それぞれの突起60に3つ(71a-71c)配設する。このように、被加熱物Nの支持突起に複数の被加熱物有無検出手段71を配設することにより、確実に被加熱物Nの有無を検出できる。
各突起60において、被加熱物Nを検出する被加熱物有無検出手段71の数が同じとき、例えば、各突起60における2つの被加熱物有無検出手段71a、71bが被加熱物Nを検出すれば、被加熱物Nは正常に突起60上に載置してあると判断できる。しかし、各突起60において、被加熱物Nを検出する被加熱物有無検出手段71の数が異なるとき、被加熱物Nは、突起60上にずれた状態で載置してあると判断できる。
このような被加熱物Nのずれを検出したとき、LED等による表示や音声等による報知により使用者に対して警告するように構成するなどして、被加熱物Nのずれに対する対策を促すことができる。また、ずれの大きさに応じた数のLEDを点灯する等して、ずれの程度や方向を使用者に報知するように構成しても良い。
また、被加熱物状態検出手段7としては、図6及び8に示したように、被加熱物Nの温度を検出する接触型温度検出手段72を設けることが可能である。
接触型温度検出手段72は、例えば、サーミスタ等の温度センサが適用できる。
接触型温度検出手段72は、例えば、サーミスタ等の温度センサが適用できる。
このように、被加熱物Nと接触する接触型温度検出手段72を内蔵することで、接触型温度検出手段72に対する火炎10や高温の燃焼ガスの影響を抑制した状態で被加熱物Nの温度を検出することができる。そのため、故障が発生し難くなり、かつ、被加熱物Nの正確な温度検出ができる。そのため、被加熱物Nの過熱を防止することができ、火災などの事故を未然に防ぐことができる。また、温度検出手段としても安価な接触型の温度センサを用いることができる。
接触型温度検出手段72により検出した被加熱物Nの温度に基づき、火力を制御するように構成することが可能である。例えば、火力を制御する火力制御手段を設け、当該制御手段は、接触型温度検出手段72からの被加熱物Nの温度情報を解析し、ガスノズル6からの燃料ガスGの噴出量を適宜調節してバーナ3の火力を制御するように構成する。このとき、当該制御手段が被加熱物Nの温度を高すぎると判断したとき、燃料ガスGの供給を遮断するように構成してもよい。
さらに、図8に示したように、突起60に形成された窓部61を介して、天板1の下方から被加熱物Nの温度を検出する非接触型温度検出手段90を設けることが可能である。
非接触型温度検出手段90は、例えば、物体から放射される赤外線の強度を感知する温度センサが適用できる。
非接触型温度検出手段90は、例えば、物体から放射される赤外線の強度を感知する温度センサが適用できる。
窓部61は、突起60上端から天板1下端とを連通する連通口として形成することができ、この連通口に、例えば透明の耐熱ガラス等をはめ込んで構成しても構わない。
この非接触型温度検出手段90は直接被加熱物Nと接触せず、窓部61を介して間接的に被加熱物Nの温度を検出する。そのため、被加熱物Nが過熱状態になったときにおいても、高温状態の被加熱物Nからの影響を受け難い。そのため、非接触型温度検出手段90が破損し難い状態で被加熱物Nの温度を正確に検出できる。
この非接触型温度検出手段90は直接被加熱物Nと接触せず、窓部61を介して間接的に被加熱物Nの温度を検出する。そのため、被加熱物Nが過熱状態になったときにおいても、高温状態の被加熱物Nからの影響を受け難い。そのため、非接触型温度検出手段90が破損し難い状態で被加熱物Nの温度を正確に検出できる。
さらに、図示しないが、排気筒14を、コンロ100の上方に設けられた換気装置のフード部まで延出させ、排気口15をフード部(外部の一例)に開口するように構成することもできる。このように構成することで、燃焼部11の燃焼排ガスを、良好にフード部に導き、屋外へ排出することができる。
また、コンロ100において、バーナ3が複数個ある場合、上記のケーシング部材13及び排気筒14は夫々のバーナ3毎に別々に設けても共通のものを設けても構わない。また、一般的に、コンロ100にはグリルが併設してあるが、このグリルの排気を排気筒14に合流させても構わない。
〔別実施の形態〕
次に、本発明のコンロの別実施形態を説明する。
(1)上記実施形態において、突起60には、被加熱物Nの状態を検出する被加熱物状態検出手段7として、被加熱物有無検出手段71、接触型温度検出手段72及び非接触型温度検出手段90を設けた構成を説明したが、これら構成は適宜省略した形態で実施できる。
(2)上記実施形態において、突起60は、その周縁部が傾斜面状となる状態で天板1から膨出する形状とせず、例えば、天板1上面と突起60側面との接触角が90度となる直方体等の形状としても構わない。
(3)上記実施形態において、隙間形成部は、3つ以上の突起60により構成したが、これに限られるものではない。例えば、天板1の天板開口部2の周囲に、天板開口部2を中心として周方向に均等間隔で3つ以上凹部を設けてこの凹部を隙間Sとし、各凹部間の天板部分を隙間形成部とすることが可能である。
次に、本発明のコンロの別実施形態を説明する。
(1)上記実施形態において、突起60には、被加熱物Nの状態を検出する被加熱物状態検出手段7として、被加熱物有無検出手段71、接触型温度検出手段72及び非接触型温度検出手段90を設けた構成を説明したが、これら構成は適宜省略した形態で実施できる。
(2)上記実施形態において、突起60は、その周縁部が傾斜面状となる状態で天板1から膨出する形状とせず、例えば、天板1上面と突起60側面との接触角が90度となる直方体等の形状としても構わない。
(3)上記実施形態において、隙間形成部は、3つ以上の突起60により構成したが、これに限られるものではない。例えば、天板1の天板開口部2の周囲に、天板開口部2を中心として周方向に均等間隔で3つ以上凹部を設けてこの凹部を隙間Sとし、各凹部間の天板部分を隙間形成部とすることが可能である。
1 天板
2 天板開口部
3 バーナ
11 燃焼部
60 突起
N 被加熱物
2 天板開口部
3 バーナ
11 燃焼部
60 突起
N 被加熱物
Claims (5)
- 平板状の天板と、前記天板に開口する状態で形成されてその周囲に被加熱物が載置される天板開口部と、前記天板開口部の下方に離間して設けられて燃料ガスを燃焼させ前記天板開口部の下方に火炎を形成して前記被加熱物を加熱するバーナとを備え、さらに、
前記天板開口部と前記バーナとの間に形成された燃焼部の燃焼排ガスを前記天板の下方側を経由して外部に排出する排気手段を備えたコンロにおいて、
前記天板の天板開口部の周囲に、載置された前記被加熱物と前記天板との間に、燃焼排ガスを外部に流出させる隙間を形成するための隙間形成部が設けてあるコンロ。 - 前記隙間形成部が、前記被加熱物が載置される3つ以上の突起である請求項1に記載のコンロ。
- 前記突起は、前記天板から膨出する形状で形成してある請求項2に記載のコンロ。
- 前記突起は、前記天板と一体成形してある請求項2又は3に記載のコンロ。
- 前記突起は、前記天板から着脱自在である請求項2又は3に記載のコンロ。
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