JP2005282450A - エンジンの排気制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】始動時における空燃比センサの早期活性を実現すると共に、始動直後のオルタネータ駆動によるエンジン負荷を軽減して排気ガス排出量を低減する。
【解決手段】触媒8の上流側と下流側とにO2センサ10,11を配設し、エンジン始動時は(時間t1)、フロントO2センサ10に内蔵するヒータ10aに通電するヒータ通電量FDUTYを100%に設定すると共に、リヤO2センサ11に内蔵するヒータ11aに通電するヒータ通電量RDUTYを、リヤO2ヒータ通電HTRDUTYからリヤO2ヒータ通電減算値DECDUTYを減算した値で設定する。そしてフロントO2センサ10が活性したとき(時間t2)、フロントO2センサ10に対するヒータ通電量FDUTYを下げると共に、リヤO2ヒータ通電減算値DECDUTYを減少させてヒータ通電量RDUTYを上昇させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、排気通路に複数配設した空燃比センサのヒータに対する通電を制御してオルタネータ駆動によるエンジン負荷を軽減し、始動時の排気ガス排出量を低減するエンジンの排気制御装置に関する。
冷態始動直後はエンジンに大きな負荷がかかるため、排気ガス排出量が増加する。排気ガス排出量は、排気ガス流量とエミッション濃度との積に比例するので、何れかを低減すれば排気ガス排出量を低減させることができる。
排気ガス流量を低減する手段としてエンジン負荷の軽減がある。排気ガス流量はエンジン回転数とエンジン負荷(簡易的には吸入空気量)とで決定されるが、最近は点灯類の光度の上昇や各種電装品の増加によりオルタネータが大型化し、それに伴いエンジン負荷が増大する傾向にある。
従って、排気ガス排出量を低減する1つの方法としては、オルタネータの発電量を管理することで実現することができる。そのため、本出願人は、特開2002−276414号公報において、始動時はオルタネータによる発電を停止し、その分、エンジン負荷を軽減して、排気ガスの排出量を低減する技術を提案した。
一方、排気ガス中のエミッションを低減するには、始動直後の空燃比のリッチ化を抑制すれば良い。一般に、空燃比制御システムは、触媒の上流側に配設した空燃比センサで排気ガス中の空燃比を検出し、この空燃比を目標空燃比(例えば理論空燃比)に収束するように燃料噴射量をフィードバック制御している。
ところで、このような空燃比制御システムでは、エンジン始動後直ちに空燃比フィードバック制御を開始することが、排気ガス排出量を低減する上で重要である。しかし、空燃比センサはある温度以上に達しないと活性しないため、直ちにフィードバック制御を開始することはできない。
そのため、最近では、空燃比センサにヒータを内蔵し、始動時においてはヒータ通電により空燃比センサを早期に活性させる技術が種々提案されている。
例えば特開平11−218044号公報には、イグニッションスイッチがONしたとき空燃比センサに対しヒータ通電を開始し、所定時間経過後、エンジン運転状態に基づいてヒータ温度をデューティ制御する技術が開示されている。
特開2002−276414号公報 特開平11−218044号公報
最近の空燃比制御システムでは、触媒の排気ガス浄化率を高めるために、触媒の上流側と下流側とに空燃比センサを各々配設し、両空燃比センサで検出した空燃比に基づいて燃料噴射量を高精度に制御する技術が採用されている。更に、触媒の数も増加傾向にあり、それに伴い空燃比センサの数も増加される。
始動時において、空燃比フィードバックを直ちに開始するためには、各空燃比センサに対してヒータ通電し早期活性させる必要があるが、エンジン負荷を軽減するために始動時においてオルタネータを停止し、バッテリ電圧のみでヒータ通電を賄おうとした場合、電圧不足により空燃比センサが活性するまでに時間がかかり、空燃比フィードバック制御の開始時期に遅れが生じる。
従って、始動時においてはオルタネータ発電によりヒータ通電を行い、空燃比センサを早期活性させることになるが、上述したようにオルタネータは大型化の傾向にあり、始動時において、オルタネータによる発電にて空燃比センサに対するヒータ通電を賄おうとした場合、エンジン負荷が増加し、その分、排気ガス排出量の増加を招く問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、始動時における空燃比センサの早期活性を実現し、空燃比フィードバック制御を直ちに開始することでエミッション濃度の低減を実現すると共に、始動直後のオルタネータ駆動によるエンジン負荷を軽減して排気ガス排出量を低減することのできるエンジンの排気制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、排気系に介装した触媒の上流と下流とに、ヒータを内蔵する空燃比センサを配設し、上記各空燃比センサで検出した排気ガス中の空燃比が目標空燃比に収束するようにフィードバック制御するエンジンの排気制御装置において、上記各空燃比センサに設けた上記各ヒータに対して通電し、該ヒータを発熱させるヒータ通電手段と、エンジン始動直後の上記触媒下流に配設した上記空燃比センサに内蔵する上記ヒータに対する通電量を制限するヒータ制限手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、始動時における空燃比センサの早期活性を実現し、空燃比フィードバック制御を直ちに開始することでエミッション濃度の低減を実現すると共に、始動直後のオルタネータ駆動によるエンジン負荷を軽減して排気ガス排出量を低減することができる。
以下、図面に基づいて本発明の一形態を説明する。図1に排気制御装置を備えるエンジン制御系の概略構成図を示す。
同図の符号1はエンジンで、エンジン1の吸気ポート1aに吸気マニホルド2を介して吸気通路3が連通され、この吸気通路3の最上流側にエアクリーナ(図示せず)が設けられている。又、吸気通路3の中途にスロットル弁4が介装され、このスロットル弁4の下流側に、吸気マニホルド2の集合部を接続するエアチャンバ5が形成されている。更に、吸気マニホルド2に、噴射方向を吸気ポート1a側に指向するインジェクタ6が固設されている。一方、エンジン1の排気ポート1bに排気通路7が連通され、この排気通路7の中途に触媒8が介装されている。尚、排気通路7の最下流にはマフラ(図示せず)が接続されている。
又、エアチャンバ5に、スロットル弁4下流の吸入管圧力PMを絶対圧で検出する吸入管圧力センサ9が配設されている。一方、排気通路7に配設されている触媒8の上流側と下流側とに、排気ガス中の空燃比のリッチ/リーンを検出して電圧値を反転させる、空燃比センサとしてのフロントO2センサ10、及びリヤO2センサ11が各々配設されている。
この両O2センサ10,11には、ヒータ10a,11aが各々内蔵されている。この各ヒータ10a,11aに通電すると、各ヒータ10a,11aが発熱し、空燃比を検知する素子部が加熱され、この素子部を活性温度(約350℃〜400℃以上)まで早期に上昇させることができる。尚、符号12は点火プラグである。
一方、符号20はマイクロコンピュータ等からなる電子制御装置(ECU)で、吸入管圧力センサ9、フロントO2センサ10、リヤO2センサ11、クランク軸等の出力軸の回転からエンジン回転数Neを検出する回転数センサ13、エンジン水温TWからエンジン温度を間接的に検出する水温センサ14、バッテリ電圧を検出するバッテリ電圧センサ15等の各センサ・スイッチ類から出力される情報に基づき空燃比制御、点火時期制御等の各種制御を行なうと共にオルタネータ21の発電制御を行う。更に、始動直後においては、排気ガス排出量を低減する排気制御を実行する。排気制御は具体的にはフロントO2センサ10とリヤO2センサ11とに設けたヒータ10a,11aに対するヒータ通電制御によって行われる。
尚、オルタネータ21には、発電電力の出力端子(BAT端子)、目標発電電圧の入力端子(C端子)、発電出力のフィードバック入力端子(S端子)、フィールドコイルの通電・非通電を制御する端子(L端子)、接地用の端子(E端子)が各々設けられている。
又、空燃比制御として、本形態は、フロントO2センサ10で検出した空燃比に基づいて、実際の空燃比を目標空燃比に収束させるメインフィードバック制御と、リヤO2センサ11で検出した空燃比に基づいて目標空燃比を補正制御するサブフィードバック制御とを行う、いわゆる2センサ空燃比制御システムを採用している。
ECU20で実行されるヒータ通電制御は、図2〜図4に示すフローチャートに従って処理される。
イグニッションスイッチ(図示せず)をONすると、先ず、図2に示す始動判定ルーチンが起動される。このルーチンでは、ステップS1で、エンジンが始動したか否を調べる。エンジンが始動したか否かは、例えば回転数センサ13で検出したエンジン回転数Ne、或いはスタータスイッチ(図示せず)の状態により判定する。すなわち、エンジン回転数Neが予め設定した完爆回転数(例えば500rpm)以上となり、或いはスタータスイッチがONからOFFへ移行したとき、エンジン始動と判定する。
そして、エンジン始動と判定した場合、ステップS2へ進み、始動時判定フラグXSTAをクリアして(XSTA←0)、ルーチンを終了する。この始動時判定フラグXSTAの初期値は1であり、イグニッションスイッチをONしたときにセットされる。
次いで、図3に示すフロントO2センサヒータ通電制御ルーチンと、図4に示すリヤO2センサヒータ通電制御ルーチンとが、設定周期毎に実行される。
先ず、図3に示すフロントO2センサヒータ通電制御ルーチンについて説明する。このルーチンでは、先ず、ステップS11で、運転状態パラメータを読込む。運転状態パラメータとしては、例えば、エンジン回転数Ne、水温センサ14で検出した始動時エンジン水温TWS、吸入管圧力センサ9で検出した吸入管圧力PM、バッテリ電圧センサ15で検出したバッテリ電圧VB、及び始動時判定フラグXSTAの値がある。始動時エンジン水温TWSは最初のルーチン実行時にのみ読込まれる。
そして、ステップS12へ進み、ステップS11で読込んだ運転状態パラメータに基づきフロントO2センサ10に設けたヒータ10aに対するヒータ通電条件(フロントO2ヒータ通電条件)を調べる。
フロントO2ヒータ通電条件を判定するための運転状態パラメータには、フロントO2センサ10自体を保護するためのパラメータと、バッテリ上がりを防止するためのパラメータとが有る。
フロントO2センサ10自体を保護するためのパラメータとしては、エンジン回転数Ne、エンジン水温TWが有る。又、バッテリ上がりを防止するためのパラメータとしては、バッテリ電圧VB、始動時判定フラグXSTAの値がある。
そして、始動時判定フラグ=0の始動後、Ne<高回転(例えば6000rpm)、且つ、VB>過放電判定電圧(例えば12[V])、且つ、TW≧極低温判定値(例えば−20[℃])のとき、フロントO2ヒータ通電条件成立と判定し、ステップS13へ進む。
一方、フロントO2ヒータ通電条件の1つでも満足されなかった場合、フロントO2ヒータ通電条件不成立と判定し、ステップS14へ分岐し、フロントO2ヒータ通電量(デューティ比)FDUTYをクリアして(FDUTY←0)、ステップS11へ戻り、フロントO2ヒータ通電条件が成立するまで、このルーチンを繰り返す。
すなわち、Ne>高回転の状態は排気温度が高温化されている可能性があり、ヒータ通電を行った場合、フロントO2センサ10が破損する可能性がある。又、TW<極低温判定値の状態では始動直後フロントO2センサ10の空燃比を検知する素子部が結露している可能性があり、この状態でヒータ通電を行い、素子部を加熱すると素子部が損傷を受ける可能性がある。又、始動時判定フラグ=1の始動前、或いはVB≦過放電判定電圧の状態でヒータ通電を行った場合、バッテリ上がりを招く可能性がある。従って、このような運転状態のときは、フロントO2ヒータ通電条件不成立と判定する。
そして、ステップS13へ進むと、始動時エンジン水温TWSに基づき、図5に示すフロントO2ヒータ通電テーブルを参照して、設定フロントO2ヒータ通電量(デューティ比)OXHTRDUTYFを設定する。同図に示すように、フロントO2ヒータ通電テーブルには、設定水温T1(例えば30〜40[℃])以下でデューティ比100%(最大電流)に設定され、設定水温T1以上で次第にデューティ比が0%に近づく値に設定された設定フロントO2ヒータ通電量OXHTRDUTYFが格納されている。従って、始動時エンジン水温TWSが設定水温T1以下のときは、フロントO2センサ10のヒータ10aに対し、素子部が活性するまで最大電流が供給される。
次いで、ステップS15へ進み、設定フロントO2ヒータ通電量OXHTRDUTYFにて、フロントO2ヒータ通電量FDUTYを設定し(FDUTY←OXHTRDUTYF)、ステップS16へ進み、今回設定したフロントO2ヒータ通電量FDUTYを、フロントO2センサ10のヒータ10aへ出力する。すると、ヒータ10aが発熱し、フロントO2センサ10の素子部が加熱される。
その後、ステップS17へ進み、フロントO2センサ10が活性したか否かを調べる。フロントO2センサ10が活性したか否かは、例えばフロントO2ヒータ通電量FDUTYの積算値と、予め設定した活性判定積算値とを比較し、フロントO2ヒータ通電量FDUTYの積算値が活性判定用積算値を超えたとき活性と判定する。或いは、フロントO2センサ10の出力値、或いは、メインフィードバック制御状態を調べ、フィードバックバックが開始されたとき活性と判定する。
ステップS17で、フロントO2センサ10が不活性と判断されたときは、ステップS11へ戻り、ヒータ通電制御を継続する。一方、活性と判定されたときはヒータ予熱を終了し、ステップS18へ進み、フロントO2ヒータ通電量FDUTYを予め設定した固定値CONSTFDUTYで設定して(FDUTY←CONSTFDUTY)、ルーチンを終了する。
その結果、フロントO2センサ10が活性した後はヒータ10aの発熱により素子部が、常に一定の温度で加熱される。
このように、本形態では、エンジン始動時、フロントO2ヒータ通電条件成立と判定したときは、フロントO2センサ10のヒータaに対し、直ちに通電を開始するようにしたので、フロントO2センサ10が早期活性され、エンジン始動後、早期に空燃比フィードバックを開始させることができ、エンジン始動時のエミッション濃度を低減することができる。
次に、図4に示すリヤO2センサヒータ通電制御ルーチンについて説明する。このルーチンでは、先ず、ステップS21で、始動時エンジン水温TWSに基づきリヤO2ヒータ通電テーブルを参照して、基本リヤO2ヒータ通電量HTRDUTYRを設定し、又、ステップS22で、始動時エンジン水温TWSに基づきリヤO2ヒータ通電減算テーブルを参照して、リヤO2ヒータ通電減算値DECDUTYを設定する。
図6に示すように、リヤO2ヒータ通電テーブルに格納されている基本リヤO2ヒータ通電量HTRDUTYRは、設定水温T3(例えば50〜60[℃])以下でデューティ比100%(最大電流)に設定され、設定水温T3以上で次第にデューティ比が0%に近づく値に設定されている。
一方、同図に示すように、リヤO2ヒータ通電減算テーブルに格納されているリヤO2ヒータ通電減算値DECDUTYは、設定水温T2(例えば30〜40[℃])以下では、始動時エンジン水温TWSが低温側へ移行するに従い、次第に0%に近づくデューテイ比が格納されており、更に、設定水温T2以上では急激に0%方向へ低下されたデューティ比が格納されている。
そして、ステップS23へ進み、運転状態パラメータを読込む。この運転状態パラメータとしては、例えば、エンジン回転数Ne、吸入管圧力PM、エンジン水温TW、バッテリ電圧VB、始動時判定フラグXSTAの値がある。
そして、ステップS24へ進み、ステップS23で読込んだ運転状態パラメータに基づきリヤO2センサ11に設けたヒータ11aに対するヒータ通電条件(リヤO2ヒータ通電条件)を調べる。
リヤO2ヒータ通電条件を判定するための運転状態パラメータには、リヤO2センサ11自体を保護するためのパラメータと、バッテリ上がりを防止するためのパラメータとが有る。尚、この運転状態パラメータは、上述したフロントO2ヒータ通電条件を判定するための運転状態パラメータと同一であるため、説明を省略する。
そして、リヤO2ヒータ通電条件成立と判定したときはステップS25へ進み、又、O2ヒータ通電条件不成立と判定したときは、ステップS26へ分岐する。
ステップS26へ分岐すると、リヤO2ヒータ通電量(デューティ比)RDUTYをクリアして(RDUTY←0)、ステップS23へ戻り、リヤO2ヒータ通電条件が成立するまで、このルーチンを繰り返す。
一方、ステップS25へ進むと、基本リヤO2ヒータ通電量HTRDUTYRからリヤO2ヒータ通電減算値DECDUTYを減算した値で設定リヤO2ヒータ通電量OXHTRDUTYRを設定する(OXHTRDUTYR←HTRDUTYR−DECDUTY)。
次いで、ステップS27へ進み、設定リヤO2ヒータ通電量OXHTRDUTYRにてリヤO2ヒータ通電量RDUTYを設定し(RDUTY←OXHTRDUTYR)、ステップS28で、今回設定したリヤO2ヒータ通電量RDUTYを、リヤO2センサ11のヒータ11aへ出力する。すると、ヒータ11aが発熱し、リヤO2センサ11の素子部が加熱される。
その後、ステップS29へ進み、リヤO2ヒータ通電減算値DECDUTYによる設定リヤO2ヒータ通電量OXHTRDUTYRの制限を解除するか否かの解除条件を調べる。尚、本形態では、この減算値解除条件をフロントO2センサ10が活性したか否かで判定している。
この場合、フロントO2センサ10が活性したか否かは、上述したフロントO2センサ10が活性したか否かを判定する条件と同じ条件で判定しても良いが、図3のステップS17での判定結果を調べ、それに基づいて活性したか否かを判定するようにしても良い。
そして、フロントO2センサ10が不活性と判断されたときは、減算値解除条件不成立と判定し、ステップS23へ戻り、リヤO2ヒータ通電減算値DECDUTYによるヒータ通電減量を維持した状態でヒータ通電制御を行う。
その結果、リヤO2ヒータ通電量RDUTYは、フロントO2センサ10が活性するまで、通常の基本リヤO2ヒータ通電量HTRDUTYRに対して、リヤO2ヒータ通電減算値DECDUTY分だけ小さい値に設定される。従って、エンジン始動時において、フロントO2センサ10のヒータ10aとリヤO2センサ11のヒータ11aとに対して、同時に高い値のヒータ電流が通電されることがなく、その分、オルタネータ21の駆動によるエンジン負荷が軽減され、排気ガス排出量が低減される。
一方、ステップS29において、フロントO2センサ10が活性と判定されたときは、減算値解除条件成立と判定し、ステップS30へ進む。
尚、本形態では、減算値解除条件を、フロントO2センサ10が活性したか否かで判定しているが、減算値解除条件はフロントO2センサ10の活性と同期させる必要はなく、他の減算値解除条件で判定するようにしても良い。他の減算値解除条件としては、以下のようなものがある。但し、減算値解除条件はこれに限定されず他の条件で判定するようにしても良い。
(1)空燃比に基づく減算値解除
始動後の空燃比が安定している運転領域では、空燃比をリッチにする必要がないので、リヤO2センサ11のヒータ11aに通電し、それによりオルタネータ21の発電負荷が増加しても、エミッション濃度は既に低減されているため、減算値解除が可能となる。
空燃比が安定したか否かを調べるパラメータとしては、燃料噴射量を補正する始動後燃料増量値を参照し、この値がある一定値以下に減少したとき減算値解除条件成立と判定する。或いは、フロントO2センサ10の出力値に基づく空燃比フィードバック制御の作動状態を調べ、フィードバック制御が開始されたとき減算値解除条件成立と判定する。或いは、燃料噴射量を参照し、理論空燃比付近での制御が行われているときは減算値解除条件成立と判定する。或いは、フロント空燃比センサとして、フロントO2センサ10に代え、排ガス中の空燃比に比例した電圧を出力するリニア空燃比センサが採用されている場合は、リニア空燃比センサで検出した空燃比を調べ、理論空燃比付近で空燃比フィードバック制御が行われている場合は、減算値解除条件成立と判定する。
(2)オルタネータの負荷に基づく減算値解除
始動後、排気ガス流量を低減するためにオルタネータ21の発電量を制限してる場合、このオルタネータ21の発電量を制限するパラメータを参照して減算値解除条件が成立しているか否かを調べる。
オルタネータ21の発電量を制限するパラメータとしては、オルタネータ21に設けた目標発電電圧を設定する入力端子(C端子)、或いは、フィールドコイルの通電・非通電を制御する端子(L端子)に印加される電圧或いは電流値があり、これらに対する制御値が通常の状態に復帰されたとき減算値解除条件成立と判定する。或いはバッテリ電圧、オルタネータ21による発電電流量に基づき、バッテリ電圧、発電電流量が設定値以上のとき減算値解除条件成立と判定するようにしても良い。
(3)触媒出口付近の排気ガス温度に基づく減算値解除
触媒8の出口付近に排気温度センサが配設されているエンジンでは、この排気温度センサで検出した排気ガス温度に基づき触媒8の活性状態が推定できるため、排気ガス温度がある設定温度を超えたとき、減算値解除成立と判定する。
そして、ステップS29で、減算値解除成立と判定して、ステップS30へ進むと、リヤO2ヒータ通電減算値DECDUTYをデクリメントする(DECDUTY←DECDUTY−1)。従って、減算値解除成立後は、リヤO2ヒータ通電量RDUTYが急激に高い値に設定されることが無く段階的に上昇される。その結果、オルタネータ21による発電負荷が急変せず、エンジン負荷の急変による排気エミッションの悪化を未然に防止することができる。
次いで、ステップS31へ進み、リヤO2センサ11が活性したか否かを調べる。リヤO2センサ11が活性したか否かは、例えば、リヤO2ヒータ通電量RDUTYの積算値と、予め設定した活性判定積算値とを比較し、リヤO2ヒータ通電量RDUTYの積算値が活性判定用積算値を超えたとき活性と判定する。或いはリヤO2センサ11の出力値、或いはサブフィードバック制御状態を調べ、フィードバック制御が開始されたとき活性と判定する。
そして、未だ活性していないと判定したときは、ステップS23へ戻り、ヒータ通電制御を行う。
一方、活性と判定されたときは、ヒータ予熱を終了し、ステップS32へ進み、リヤO2ヒータ通電量RDUTYを予め設定した固定値CONSTRDUTYで設定して(RDUTY←CONSTRDUTY)、ルーチンを終了する。
その結果、リヤO2センサ11が活性した後はヒータ11aの発熱により素子部が、常に一定の温度で加熱される。
次に、図7に示すタイムチャートを参照して、上述した図3、図4に示すフローチャートに基づいて制御されるフロントO2センサ10のヒータ11aとリヤO2センサ11のヒータ11aとに対するヒータ通電について簡単に例示する。
先ず、エンジンが始動すると、時間t1において、図7(a)に示すように、フロントO2センサ10のヒータ10aに対して、始動時エンジン水温TWSに基づいて設定された設定フロントO2ヒータ通電量OXHTRDUTYFに基づくフロントO2ヒータ通電量FDUTY(図においてはFDUTY=100%)が出力される。尚、このとき同図(b)に示すように、燃料噴射量を増量補正する始動後燃料増量Kstは所定値に設定される。又、同図(c)に示すようにオルタネータ21のC端子に対する制御量(デューティ比)CDUTYはデューティ比100%の最低目標発電電圧(例えば12.8[V])に設定される。
一方、図7(e)に示すように、リヤO2センサ11のヒータ11aに対して通電するリヤO2ヒータ通電量RDUTYは、始動時エンジン水温TWSに基づいて設定した基本リヤO2ヒータ通電量HTRDUTYRから、同じく始動時エンジン水温TWSに基づき設定したリヤO2ヒータ通電減算値DECDUTYを減算した値に制限される。リヤO2センサ11のヒータ11aに対して通電するリヤO2ヒータ通電量RDUTYが制限されているので、相対的にオルタネータ21の発電負荷、及びオルタネータ21を駆動するエンジン負荷が軽減される。
そして、エンジン始動後のエンジン温度上昇に伴い、燃料の霧化が促進されるため、始動後燃料増量Kstが時間の経過と共に減少され、更にオルタネータ21のC端子に対する制御量CDUTYも次第に低下されて、目標発電電圧が次第に高く設定される。
その後、時間t2において、同図(a)に示すように、フロントO2センサ10が活性したと判定されたとき、フロントO2センサ10のヒータ10aに対する予熱を終了し、フロントO2ヒータ通電量FDUTYを固定する。尚、図においては、フロントO2センサ10の活性時期を、始動後燃料増量Kst、或いはオルタネータ21のC端子に対する制御量CDUTYに基づいて判定している。
又、図においては、リヤO2センサ11のヒータ11aに対するヒータ通電を制限するリヤO2ヒータ通電減算値DECDUTYは、フロントO2センサ10の活性に同期させて解除するように設定されているため、リヤO2ヒータ通電減算値DECDUTYが所定演算周期毎に減少されるため、相対的にリヤO2ヒータ通電量RDUTYが増加される。その結果、リヤO2センサ11の素子部の活性が促進される。
その後、リヤO2センサ11が活性と判定されたとき、リヤO2センサ11のヒータ11aに対する予熱を終了し、リヤO2ヒータ通電量RDUTYを固定する。
このように、本形態では、エンジン始動時、リヤO2センサ11のヒータ11aに対するヒータ通電を制限し、オルタネータ21の発電負荷を軽減するようにしたので、その分、始動時のエンジン負荷を軽減して、排気ガス排出量を低減することができる。
ところで、エンジン始動時においてリヤO2センサ11のヒータ11aに対するヒータ通電を制限した場合、当然、リヤO2センサ11が活性するまでにやや遅れが生じるが、フロントO2センサ10のヒータ10aに対しては、ヒータ通電条件が満足された場合、直ちにヒータ通電されて加熱されるので、早期活性され空燃比フィードバック制御が開始される。
一方、触媒8は排気ガスの熱により温度上昇されて活性されるため、未だ活性しておらず、排気ガス温度の上昇に伴い次第に活性される。従って、リヤO2センサ11は少なくとも触媒8が活性する迄に活性していればよいことになり、始動時にリヤO2センサ11を直ちに活性させなくても空燃比制御性に悪影響を及ぼすことはない。
又、特開2002−276414号公報に開示されているように、始動時はオルタネータによる発電を停止する場合、電流供給がバッテリのみとなるため電流不足となり易いが、本形態では、始動時においてはリヤO2センサ11に対するヒータ通電量が制限されているため、相対的にフロントO2センサ10への供給電流が確保し易くなる。従って、バッテリ容量を大型化すること無く早期活性化を実現することが可能となる。
尚、本発明は、上述した形態に限るものではなく、例えば両O2センサ10,11の少なくとも一方は、空燃比に比例した電圧を出力するリニア空燃比センサであっても良い。又、吸入管圧力センサ9に代えてエアクリーナ直下流に配設した吸入空気量センサを採用しても良い
更に、排気通路7に触媒8が複数配設されており、その各触媒8の上流側と下流側とに空燃比センサが各々配設されている場合、始動時においては、最上流に配設されている空燃比センサにのみフロントO2センサヒータ通電制御を適用し、その下流側に配設されている空燃比センサに対してはリヤO2センサヒータ通電制御を適用する。
排気制御装置を備えるエンジン制御系の概略構成図 始動判定ルーチンを示すフローチャート フロントO2センサヒータ通電制御ルーチンを示すフローチャート リヤO2センサヒータ通電制御ルーチンを示すフローチャート フロントO2ヒータ通電テーブルの説明図 リヤO2ヒータ通電テーブルとリヤO2ヒータ通電減算テーブルとの説明図 (a)はフロントO2センサに対するヒータ通電デューテイを示すタイムチャート、(b)は燃料噴射量を増量補正する始動後燃料増量のタイムチャート、(c)はオルタネータに対する制御量を示すタイムチャート、(d)リヤO2センサに対するヒータ通電デューテイを示すタイムチャート
符号の説明
1…エンジン、7…排気通路、8…触媒、9…吸入管圧力センサ、10…フロントO2センサ、10a,11a…ヒータ、11…リヤO2センサ、13…回転数センサ、14…水温センサ、15…バッテリ電圧センサ、20…電子制御装置、21…オルタネータ、DECDUTY…ヒータ通電減算値、HTRDUTYR…基本リヤO2ヒータ通電量、OXHTRDUTYF…フロントO2ヒータ通電量、OXHTRDUTYR…設定リヤO2ヒータ通電量、XSTA…始動時判定フラグ、FDUTY…フロントO2ヒータ通電量、Kst…始動後燃料増量、Ne…エンジン回転数、PM…吸入管圧力、RDUTY…リヤO2ヒータ通電量、VB…バッテリ電圧

代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (11)

  1. 排気系に介装した触媒の上流と下流とに、ヒータを内蔵する空燃比センサを配設し、
    上記各空燃比センサで検出した排気ガス中の空燃比が目標空燃比に収束するようにフィードバック制御するエンジンの排気制御装置において、
    上記各空燃比センサに設けた上記各ヒータに対して通電し、該ヒータを発熱させるヒータ通電手段と、
    エンジン始動直後の上記触媒下流に配設した上記空燃比センサに内蔵する上記ヒータに対する通電量を制限するヒータ制限手段と
    を備えたことを特徴とするエンジンの排気制御装置。
  2. 上記ヒータ制限手段は、エンジン運転状態に基づいて解除条件を判定し、解除条件が成立したとき上記通電量の制限を解除する
    ことを特徴とする請求項1記載のエンジンの排気制御装置。
  3. 上記解除条件は、燃料噴射量を増量補正する始動後燃料増量に基づき、該始動後燃料増量が設定値以下のとき解除条件成立と判定する
    ことを特徴とする請求項2記載のエンジンの排気制御装置。
  4. 上記解除条件は、上記触媒上流に配設した上記空燃比センサが活性したか否かを調べ、活性したと判定したとき解除条件成立と判定する
    ことを特徴とする請求項2記載のエンジンの排気制御装置。
  5. 上記触媒上流に配設した上記空燃比センサの活性は、空燃比フィードバック制御が開始されたか否かで判定する
    ことを特徴とする請求項4記載のエンジンの排気制御装置。
  6. 上記解除条件は、燃料噴射量に基づき、該燃料噴射量が安定したとき解除条件成立と判定する
    ことを特徴とする請求項2記載のエンジンの排気制御装置。
  7. 上記解除条件は、上記触媒上流に配設した上記空燃比センサで検出した空燃比に基づき、該空燃比が安定したとき解除条件成立と判定する
    ことを特徴とする請求項2記載のエンジンの排気制御装置。
  8. 上記解除条件は、オルタネータに対して設定する発電量に基づき、該発電量が設定値以上のとき解除条件成立と判定する
    ことを特徴とする請求項2記載のエンジンの排気制御装置。
  9. 上記解除条件は、バッテリ電圧に基づき、該バッテリ電圧が設定値以上のとき解除条件成立と判定する
    ことを特徴とする請求項2記載のエンジンの排気制御装置。
  10. 上記解除条件は、オルタネータの発電電流量に基づき、該発電電流量が設定値以上のとき解除条件成立と判定する
    ことを特徴とする請求項2記載のエンジンの排気制御装置。
  11. 上記解除条件は、触媒下流の排気ガス温度に基づき、該排気ガス温度が設定温度以上のとき解除条件成立と判定する
    ことを特徴とする請求項2記載のエンジンの排気制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017014914A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置

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