JP2005280368A - 車両用パワーステアリング装置及び車両用外乱推定装置 - Google Patents

車両用パワーステアリング装置及び車両用外乱推定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 車体ロールによる横加速度成分を排除して車両の横方向運動にかかる横加速度成分のみを取り出して、これに基づき横方向外乱を精度良く推定できるようにして、車両の操舵系の制御を適切に行なうことができるようにすることを目的とする。
【解決手段】 車両の操舵−車両系モデルに基づいて、操舵角検出手段22,ヨーレイト検出手段23,車速検出手段25によりそれぞれ検出された該車両の操舵角δとヨーレイトγと車速Vと横加速度推定手段37により推定された、車両の横方向運動にかかる横加速度成分Gy´とから、該車両の横方向外乱を推定する推定手段32と、推定手段32による推定結果から、車両の横方向外乱を抑制するように操舵アシストトルクの補正量を設定し、この補正量で操舵アシストトルクを補量する制御手段30とをそなえる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に対して横方向に加わる外乱を考慮して車両の操舵のアシスト状態を制御する車両用パワーステアリング装置、及び、この外乱について推定する車両用外乱推定装置に関する。
自動車の走行時には、様々な外乱を受けるため操舵に影響が及ぶことが多い。このような点に着目して、走行中に車両が受ける外乱に応じて、車両の操舵系を制御する技術が開発されている。
例えば特許文献1には、電動パワーステアリング装置を用いた操舵アシスト制御により、車両に加わる横風等の外乱がドライバの操舵操作に影響しないようにする、いわゆる外乱抑制性能を高めることができるようにするものが提案されている。
この技術では、操舵反力(操舵アシスト力に対応する)の制御においては、操舵角に基づく操舵反力の舵角成分T1(=操舵角にゲインをかけたもの)と、操舵角速度に基づくダンピング成分T2(=操舵角速度にゲインをかけたもの)と、車両のヨーレイトに基づく第1の車両挙動抑制成分T3(=ヨーレイトにゲインをかけたもの)と、車両の横加速度に基づく第2の車両挙動抑制成分T4(=横加速度にゲインをかけたもの)と、転舵反力に基づく路面成分T5(=転舵反力にゲインをかけたもの)とを算出し、次式のように、これら操舵反力の成分T1,T2,T3,T4,T5を加算して目標操舵反力Tsを決定し、反力モータ(操舵アシスト用電動モータに対応する)の出力トルク、すなわち操向ハンドルの操舵反力をこの目標操舵反力Tsに帰還制御する。
Ts=T1+T3+T4+T5−T2
特開平5−105100号公報。
ところで、走行中に車両が受ける外乱の影響を低減するように車両の操舵系を制御するには、車両の横方向外乱を推定することが必要になる。車両の横方向外乱を推定する場合、車両の操舵−車両系モデルに基づいた車両運動の方程式を利用することができ、車速や車両の操舵角や車両に発生するヨーレイトや横加速度といった車両の走行状態に基づいて横方向外乱を推定することができる。
この場合の横加速度は、一般に、加速度センサ(Gセンサ)によって検出することになるが、加速度センサでは、本来検出したい車両に発生する横加速度(車両の横方向運動にかかる横加速度)に加えて、検出ポイントにおける車体ロールによる横加速度成分も拾ってします。したがって、加速度センサで検出した横加速度をそのまま用いて車両の横方向外乱を推定すると、加速度センサが拾う車体ロール成分だけ横方向外乱に推定誤差が発生し、車両の操舵系の制御を適切に行なえなくなってしまう。
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、車体ロールによる横加速度成分を排除して車両の横方向運動にかかる横加速度成分のみを取り出して、これに基づき横方向外乱を精度良く推定できるようにして、車両の操舵系の制御を適切に行なうことができるようにした、車両用パワーステアリング装置及び車両用外乱推定装置を提供することを目的とする。
上記目標を達成するため、本発明の車両用パワーステアリング装置(請求項1)は、車両に搭載され操舵系に操舵アシストトルクを付与するアクチュエータと、該車両の車速を検出する車速検出手段と、該車両に加えられる操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、該車速検出手段及び該操舵トルク検出手段からの検出情報に基づいて該アクチュエータを制御する制御手段とをそなえた、パワーステアリング装置であって、該車両の操舵角を検出する操舵角検出手段と、該車両のヨーレイトを検出するヨーレイト検出手段と、該車両の車体ロールによる横加速度成分を含むことなく該車両の横方向運動にかかる横加速度成分のみを推定する横加速度推定手段と、該車両の操舵−車両系モデルに基づいて、該車速検出手段,該操舵角検出手段,該ヨーレイト検出手段によりそれぞれ検出された該車両の車速Vと操舵角δfとヨーレイトγと、該横加速度推定手段により推定された、該車両の横方向運動にかかる横加速度Gy´とから、該車両の横方向外乱を推定する推定手段とをそなえ、該制御手段には、該推定手段による推定結果から、該車両の横方向外乱を抑制するように該アクチュエータに発生させる該操舵アシストトルクを補正する補正手段をそなえていることを特徴としている。
該横加速度推定手段は、該車両の横方向速度vを推定する横方向速度推定手段と、路面勾配に応じた該車両の横方向外乱φrbを推定する路面勾配外乱推定手段と、該ヨーレイト検出手段により検出されたヨーレイトγと、該車速検出手段により検出された車速Vと、該横方向速度推定手段により推定された横方向速度vと、該路面勾配外乱推定手段により推定された横方向外乱φrbとの各状態量から、状態量である上記の車両の横方向運動にかかる横加速度成分を推定する横加速度推定オブザーバとをそなえていることが好ましい(請求項2)。
また、該横加速度推定手段は、該車両の横加速度を検出する横加速度検出手段と、該横加速度検出手段により検出された横加速度Gy中から車体ロールによる横加速度成分を排除して車両の横方向運動にかかる横加速度成分Gy´のみを取り出す車体ロール成分除去手段とから構成されていることが好ましい(請求項3)。
さらに、該推定手段は、該操舵角検出手段と該ヨーレイト検出手段と該車速検出手段とによりそれぞれ検出された操舵角δfとヨーレイトγと車速Vと、該横加速度検出手段により推定された横加速度Gy´との各状態量から、状態量である上記の該車両の横勾配外乱と他の横方向外乱とを推定するメインオブザーバをそなえていることが好ましい(請求項4)。
この場合、該補正手段は、該推定手段による推定結果から、該車両の横方向外乱のうち主として上記他の横方向外乱を抑制するように該アクチュエータで付与する該操舵アシストトルクを補正することが好ましい(請求項5)。
また、該車両の操舵角速度ωfを検出する操舵角速度検出手段をさらにそなえ、該推定手段は、該車両のヨーレイトγ及び横方向速度vをさらに推定するように構成され、該補正手段は、該操舵角速度検出手段と該操舵角検出手段と該車速検出手段とによりそれぞれ検出された操舵角速度ωfと操舵角δfと車速Vと、該推定手段により推定されたヨーレイトγと横方向速度vとから第1補正トルクを算出し、該推定手段により推定された上記の横勾配外乱と他の横方向外乱とから第2補正トルクを算出して、該第1補正トルクと第2補正トルクとに基づいて該操舵アシストトルクを補正することが好ましい(請求項6)。
また、該補正手段は、上記の操舵角δf,舵角速度ωf,ヨーレイトγ,横方向速度vのそれぞれに、車速Vに応じてそれぞれ設定されるゲインを乗算して該第1補正トルクを算出するとともに、上記の横勾配外乱,他の横方向外乱のそれぞれに、車速Vに応じてそれぞれ設定されるゲインを乗算して該第2補正トルクを算出して、該第1補正トルクと第2補正トルクとに基づいて該操舵アシストトルクを補正することが好ましい(請求項7)。
また、本発明の車両用外乱推定装置(請求項8)は、車両の操舵角を検出する操舵角検出手段と、該車両のヨーレイトを検出するヨーレイト検出手段と、該車両の車体ロールによる横加速度成分を含むことなく該車両の横方向運動にかかる横加速度成分のみを推定する横加速度推定手段と、該車両の操舵−車両系モデルに基づいて、該車速検出手段,該操舵角検出手段,該ヨーレイト検出手段によりそれぞれ検出された該車両の車速Vと操舵角δfとヨーレイトγと、該横加速度推定手段により推定された、該車両の横方向運動にかかる横加速度Gy´とから、該車両の横方向外乱を推定する推定手段とをそなえていることを特徴としている。
この場合、該横加速度推定手段は、該車両の横方向速度vを推定する横方向速度推定手段と、路面勾配に応じた該車両の横方向外乱φrbを推定する路面勾配外乱推定手段と、該ヨーレイト検出手段により検出されたヨーレイトγと、該車速検出手段により検出された車速Vと、該横方向速度推定手段により推定された横方向速度vと、該路面勾配外乱推定手段により推定された横方向外乱φrbとの各状態量から、状態量である上記の車両の横方向運動にかかる横加速度成分を推定する横加速度推定オブザーバとをそなえていることが好ましい(請求項9)。
また、該横加速度推定手段は、該車両の横加速度を検出する横加速度検出手段と、該横加速度検出手段により検出された横加速度Gy中から車体ロールによる横加速度成分を排除して車両の横方向運動にかかる横加速度成分Gy´のみを取り出す車体ロール成分除去手段とから構成されていることが好ましい(請求項10)。
さらに、該推定手段は、該操舵角検出手段と該ヨーレイト検出手段と該車速検出手段とによりそれぞれ検出された操舵角δfとヨーレイトγと車速Vと、該横加速度検出手段により推定された横加速度Gy´との各状態量から、状態量である上記の該車両の横勾配外乱と他の横方向外乱とを推定するメインオブザーバをそなえていることが好ましい(請求項11)。
請求項1の本発明の車両用パワーステアリング装置によれば、推定手段により、車両の操舵−車両系モデルに基づいて、車速検出手段,操舵角検出手段,ヨーレイト検出手段によりそれぞれ検出された車両の車速Vと操舵角δfとヨーレイトγと、横加速度推定手段により推定された、車両の横方向運動にかかる横加速度Gy´とから、車両の横方向外乱を推定し、制御手段では、この推定結果から、車両の横方向外乱を抑制するようにアクチュエータにより発生させる操舵アシストトルクを補正するので、横方向外乱が操舵に悪影響を及ぼさないように、操舵アシストを行なうことができる。特に、横加速度推定手段では、車両の車体ロールによる横加速度成分を含むことなく車両の横方向運動にかかる横加速度成分のみを推定するので、車体ロールによる横加速度成分を含まない車両の横方向運動にかかる横加速度成分のみに基づいて横方向外乱を推定することができ、車両の操舵系の制御を適切に行なえなるようになる。
請求項2の本発明の車両用パワーステアリング装置によれば、横加速度推定手段では、横加速度推定オブザーバにより、ヨーレイト検出手段により検出されたヨーレイトγと、車速検出手段により検出された車速Vと、横方向速度推定手段により推定された横方向速度vと、路面勾配外乱推定手段により推定された横方向外乱φrbとの各状態量から、状態量である車両の横方向運動にかかる横加速度成分を推定するので、車両の横方向運動にかかる横加速度成分を確実に推定することができる。
請求項3の本発明の車両用パワーステアリング装置によれば、横加速度推定手段では、車体ロール成分除去手段によって、横加速度検出手段により検出された横加速度Gy中から車体ロールによる横加速度成分を排除して車両の横方向運動にかかる横加速度成分Gy´のみを取り出すので、車両の横方向運動にかかる横加速度成分を確実に推定することができる。
請求項4の本発明の車両用パワーステアリング装置によれば、推定手段は、メインオブザーバによって、操舵角検出手段とヨーレイト検出手段と車速検出手段とによりそれぞれ検出された操舵角δfとヨーレイトγと車速Vと、横加速度検出手段により推定された横加速度Gy´との各状態量から、状態量である上記の該車両の横勾配外乱と他の横方向外乱とを推定するので、操舵の妨害になる外乱のみを排除するように、操舵アシスト制御を行なうことが可能になる。
請求項5の本発明の車両用パワーステアリング装置によれば、補正手段は、推定手段による推定結果から、車両の横方向外乱のうち主として上記他の横方向外乱を抑制するようにアクチュエータで付与する操舵アシストトルクを補正するので、操舵の妨害になる外乱のみを排除するように、操舵アシスト制御を行なうことが可能にえるようになる。
つまり、カーブ路をスムーズに走行できるようにするために設けられた路面の横勾配等に起因する横勾配外乱φrbについては影響を抑制することなく、これ以外の横風や轍路などに起因して車両挙動に影響を及ぼし操舵の妨害になる外乱(他の横方向外乱)については影響を抑制することができ、例えばカーブ路のスムーズな走行性能を確保しながら、操舵への横力外乱の影響を抑制して、アクティブ・セーフティを向上させることができるようになる。
請求項6,7の本発明の車両用パワーステアリング装置によれば、操舵アシストを適切に行なうことができる。
請求項8の本発明の車両用外乱推定装置によれば、推定手段により、車両の操舵−車両系モデルに基づいて、車速検出手段,操舵角検出手段,ヨーレイト検出手段によりそれぞれ検出された車両の車速Vと操舵角δfとヨーレイトγと、横加速度推定手段により推定された、車両の横方向運動にかかる横加速度Gy´とから、車両の横方向外乱を推定するが、このとき、横加速度推定手段では、車両の車体ロールによる横加速度成分を含むことなく車両の横方向運動にかかる横加速度成分のみを推定するので、車体ロールによる横加速度成分を含まない車両の横方向運動にかかる横加速度成分のみに基づいて横方向外乱を推定することができ、車両の操舵系の制御を適切に行なえなるようになる。
請求項9の本発明の車両用外乱推定装置によれば、横加速度推定手段では、横加速度推定オブザーバにより、ヨーレイト検出手段により検出されたヨーレイトγと、車速検出手段により検出された車速Vと、横方向速度推定手段により推定された横方向速度vと、路面勾配外乱推定手段により推定された横方向外乱φrbとの各状態量から、状態量である車両の横方向運動にかかる横加速度成分を推定するので、車両の横方向運動にかかる横加速度成分を確実に推定することができる。
請求項10の本発明の車両用外乱推定装置によれば、横加速度推定手段では、車体ロール成分除去手段によって、横加速度検出手段により検出された横加速度Gy中から車体ロールによる横加速度成分を排除して車両の横方向運動にかかる横加速度成分Gy´のみを取り出すので、車両の横方向運動にかかる横加速度成分を確実に推定することができる。
請求項11の本発明の車両用外乱推定装置によれば、推定手段は、メインオブザーバによって、操舵角検出手段とヨーレイト検出手段と車速検出手段とによりそれぞれ検出された操舵角δとヨーレイトγと車速Vと、横加速度検出手段により推定された横加速度Gy´との各状態量から、状態量である上記の該車両の横勾配外乱と他の横方向外乱とを推定するので、操舵の妨害になる外乱のみを排除するように、操舵アシスト制御を行なうことが可能になる。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明すると、図1〜図9は本発明の第1実施形態としての車両用パワーステアリング装置及び車両用外乱推定装置について示すもので、これらの図に基づいて説明する。
本実施形態にかかる車両用パワーステアリング装置は、図1に示すように、操舵アクチュエータとして電動モータ(ここでは、DCモータ)11をそなえ、車両の操舵操作状態や車両の状態を検出してこれらの検出結果からECU(電子制御ユニット)30により目標とする操舵アシスト量を設定し、この目標操舵アシスト量が得られるようにDCモータ11を制御するようになっている。
DCモータ11は、例えば図4に示すように、ステアリングホイール1,ステアリングシャフト2,ラックアンドピニオン3,タイロッド4,操舵輪(前輪)5L、5R等からなる操舵系(ここでは、ラックアンドピニオン3)に付設されている。もちろん、本装置は、ピニオンタイプの電動パワステだけでなく、油圧パワステに小型モータを追加する場合やラックアシストタイプの電動パワステにも適用することができる。
また、操舵操作状態及び車両状態を検出する手段としては、操舵角速度(前輪舵角速度)ωf_sを検出する操舵速度検出手段(前輪舵角速度検出手段)としてのハンドル角速度センサ21と、操舵角度(前輪舵角)δf_sを検出する操舵角検出手段(前輪舵角検出手段)としてのハンドル角センサ22と、車両のヨーレイトγsを検出するヨーレイト検出手段としてのヨーレイトセンサ(ヨー角速度センサ)23と、車速Vを検出する車速検出手段(車速センサ)25と、ドライバがステアリングホイール(ハンドル)を通じて加える操舵トルク(入力操舵トルク)Th_sを検出する操舵トルク検出手段(操舵トルクセンサ)26とがそなえられる。
ECU30には、その機能要素として、基本操舵アシスト量(基本アシストトルク)Tm_baseを算出する基本操舵アシスト量演算部(電動パワステ制御演算部)31と、車両に加わる横方向外乱等を推定する推定手段としてのメインオブザーバ32と、操舵系に加わる外乱成分に応じた操舵アシスト補正量(アシストトルク補正量)を算出して、これに応じて操舵アシスト量(外乱抑制制御量)を補正する補正手段(外乱抑制補正手段)33と、メインオブザーバ32の演算に用いる状態量である横加速度(横G)を推定する横加速度推定手段としてのサブオブザーバ(横加速度推定オブザーバ)37が設けられている。
電動パワステ制御演算部31では、操舵トルク検出手段26で検出された入力操舵トルクTh_sと車速検出手段25で検出された車速Vとに基づいて基本操舵アシスト量(基本アシストトルク)Tm_baseを算出する。
サブオブザーバ37では、車両の車体ロールによる横加速度成分を含むことなく車両の横方向運動にかかる横加速度成分のみを推定するもので、車体ロールによる横加速度成分を含まない車両の横方向運動にかかる横加速度成分のみに基づいて横方向外乱を推定することができ、車両の操舵系の制御を適切に行なえなるようになっている。
ここでは、サブオブザーバ37は、図3に示すように、ヨーレイトセンサ23により検出されたヨーレイトγと、車速センサ25により検出された車速Vと、メインオブザーバ32の横方向速度推定機能(横方向速度推定手段)により推定された横方向速度の微分値dv/dt(以下、微分値には「´」を付して例えば「v´」とも記載する)と、メインオブザーバ32の路面勾配外乱推定機能(路面勾配外乱推定手段)により推定された横勾配外乱φrbとの各状態量から、車体のロール角を推定し、さらに、推定したロールと横加速度の計測値とから、状態量である車両の横方向運動にかかる横加速度成分を推定するようになっている。
つまり、サブオブザーバ37では、検出されたヨーレイトγと検出された車速Vとを乗算し、これに、推定された横速度(横方向速度)の微分値v_e´を加算し、さらに、推定された横勾配外乱φrb_eを減算したものから、車体ロールθを推定し、これにゲインKを乗算した値Kθを、横加速度センサの計測値Gyから減算することによって、車両の車体ロールによる横加速度成分を含むことなく車両の横方向運動にかかる横加速度成分Gy´(=Gy_s−gθ)を得ることができる。
オブザーバ32では、前輪舵角検出手段22,ヨーレイト検出手段23,横加速度検出手段24,車速検出手段25でそれぞれ検出された前輪舵角δf_s,ヨーレイトγs,横加速度Gy_s,車速Vに基づいて、車両に加わる横方向外乱等[具体的には、車両の横勾配外乱以外の外乱としてのヨーモーメント外乱推定値(横力によって車両を回転させようとするヨーモーメント外乱φmoの推定値)φmo_e,横勾配外乱推定値(走行路面の横傾斜によって車両に作用する横勾配外乱φrbの推定値)φrb_e,横速度推定値ve,ヨーレイト推定値γe]を推定する。この横方向外乱等を推定する機能(推定手段)と、上記の前輪舵角検出手段22,ヨーレイト検出手段23,車速検出手段25とサブオブザーバ(横加速度推定手段)37とから、本実施形態としての車両用外乱推定装置が構成される。
補正手段33には、補正用操舵アシスト量(補正アシストトルク)Tm_addを算出する操舵アシスト補正量演算部(外乱抑制制御演算部)34と、基本アシストトルクTm_baseに補正アシストトルクTm_addを加算する加算部35とがそなえられる。
操舵アシスト補正量演算部34は、オブザーバ32で推定されたヨーモーメント外乱推定値(以下,単に、モーメント外乱推定値ともいう)φmo_e,横勾配外乱推定値φrb_e,横速度推定値ve,ヨーレイト推定値γeと、前輪舵角速度検出手段21で検出された前輪舵角速度ωf_sと、前輪舵角速度検出手段21で検出された前輪舵角δf_sと、車速検出手段25で検出された車速Vとに基づいて、操舵系に加わる外乱成分に応じた補正アシストトルクTm_addを算出する。
つまり、操舵アシスト補正量演算部34では、前輪舵角速度ωf_sにゲインKωを掛けて前輪舵角速度対応補正量(=Kωωf_s)を、前輪舵角δf_sにゲインKδを掛けて前輪舵角対応補正量(=Kδωf_s)を、横速度推定値veにゲインKvを掛けて横速度対応補正量(=Kve)を、ヨーレイト推定値γeにゲインKγを掛けてヨーレイト対応補正量(=Kγγe)を、それぞれ算出し、これらの補正量の加算値Tm_fb(=Kωωf_s+Kδωf_s+Kve+Kγγe)により基本アシストトルクTm_baseをフィードバック補正する。
また、モーメント外乱推定値φmo_eにゲインKΦ_moを掛けて横方向外乱対応補正量Tm_mo(=KΦ_moφmo_e)を算出し、この補正量Tm_moにより基本アシストトルクTm_baseをフィードフォワード補正する。なお、図1中に示すように、横勾配外乱推定値φrb_eにゲインKΦ_rb(=微小値)を掛けて横勾配外乱対応補正量Tm_rb(=KΦ_rbφrb_e)を算出し、この補正量により基本アシストトルクTm_baseをフィードフォワード補正してもよいが、基本的には、モーメント外乱推定値φmo_eのみに応じて、横方向外乱の影響が解消されるように、基本アシストトルクTm_baseをフィードフォワード補正することが肝要である。
したがって、オブザーバ32の推定によって分離された横勾配外乱とモーメント外乱のうち、モーメント外乱の影響のみを抑制するように制御系が構成されている。
つまり、図5に示すように、一般に、カーブ路における道路の横勾配はカーブを曲がることによって生じる遠心力を打ち消してカーブでの旋回走行を容易にするために設けられている。また、直線路における横勾配は、2〜3%程度の小さい値であるが排水のために設けられている。オブザーバ32では、横方向外乱のうちこのような横勾配外乱については外乱抑制対象から除外して横風外乱の影響のみを抑制するように制御系を構成しているのである。
オブザーバ32による推定についてさらに説明すると、DCモータ11に関する各変数の関係は、図2に示すように制御ブロックにモデル化することができる。
なお、図1〜図3における各パラメータについては以下の表1に示す。
Figure 2005280368
図2に示す関係から、オブザーバの状態方程式として次式(A1)が導出される。
Figure 2005280368
上式(A1)において、ゲインa11,a12,a21,a22,b1,b2はいずれも車速に応じて決定し、ゲインl11,l12,l21,l22,l31,l32,l41,l42はいずれもモータの周波数特性を考慮して数式演算により適正値を設定することができる。
したがって、オブザーバ32では、前輪舵角δf_s,ヨーレイトγs,横加速度Gy´,車速Vの各状態量を入力量として、横速度推定値veとヨーレイト推定値reとモーメント外乱推定値φmo_eと横勾配外乱推定値φrb_eとの各状態量を推定することができる。
ここで、横勾配外乱とモーメント外乱とを推定するオブザーバ32について、さらに詳細に説明する。
オブザーバ32を設計するにあたって、ロバストな横制御システムを構成する必要があり、次の仮定(a)〜(d)を基本とする。
(a)センサ信号は,ステアリング角,ステアリンクトルク,ヨーレイト,横加速度を仮定する。
(b)タイヤとサスペンションの非線形性は考慮しない。
(c)横外乱に対してロバストな制御系を設計するためドライバの操作を想定しない(Th=0)。
(d)車両に生じる勾配以外の横力外乱は想定しないので、勾配以外の横力外乱はモーメント外乱推定値に含まれる。
図6に示すように、実際の操舵系は機械的な系とDCモータの系とで構成される。また、慣性系は、ステアリングホイール,DCモータ,タイヤから成り、弾性系はトーションバーとタイヤから成る。ここで、キングピン回りに微分方程式をたてると次式(1)〜(3)のようになる。
Figure 2005280368
ここで、δfは前輪実舵角、αはハンドル角(コラム軸回り)、Ts
路面からのセルフアライニンクトルク、TmはDCモータの付加トルク、Thはドライバトルク(トルクセンサ値)である。なお、系のパラメータIs,Cs,Nt,Nm,Ktについては前記の表1に記載する。
ここで、前輪実舵角δfは、センサ値であるドライバトルクThとハンドル角αとから計測可能である。
前式(2)を変形すると、次式(4)となる。
Figure 2005280368
さらに、ここでは、図7に示すような二輪モデルを車両モデルとする。前輪実舵角δfをシステム入力として定義すると、かかるモデルの車両系の運動方程式を次式のように記述できる。
Figure 2005280368
ここで、vは車両の横速度,γは車両のヨーレイト,φrbは横勾配外乱であり、φmoはモーメント外乱である。系のパラメータIs,Cs,Nt,Nm,Ktは前記表1に記載する。
車両の横運動とヨー運動を表す微分方程式を示す上記の式(5),(6)は、一般によく知られているものである。
これらのモーメント外乱φmo,横勾配外乱φrbは式(5),(6)に外部入力として与えられるが、直接計測することはできない。そこで、これらの横方向外乱の対策として、図8に示すように、オブザーバ(メインオブザーバ)で外乱を推定し、コントローラ(ECU30内の制御指令系)ではフィードフォワードループによって外乱の影響を近似的に打ち消す制御手法をとった。この手法では、外乱が一定値の場合積分制御と等価である。計測される出力信号である横加速度センサ値は、次式に示すように車両の状態量と横勾配外乱φrbとで表現されるが、モーメント外乱φmoは含まれない。なお、コントローラ30では横外乱以外の外乱については、車両の各状態量をフィードバックして外乱の影響を抑制している。
ところで、横加速度推定値Gy´は、左右に勾配のない平坦路sでは、式(7)のようになるが、横勾配の外乱φrb。が含まれると、式(8)のようになる。
Figure 2005280368
上記の式(7),(8)は、2つの横方向外乱φmo,φrbを分離可能であることを示しており、式(5),(6),(8)を整理すると、次の状態方程式が得られる。
Figure 2005280368
ここで、未知の状態量vと横方向外乱φmo,φrbを同時に推定するオブザーバを設計するために、次式に示すように2つの横方向外乱φmo,φrbを状態量として拡張したモデルを定義する。
Figure 2005280368
上式(11),(12)はv,γ,φmo,φrbの係数行列A,C(下式)にかかる階級(rank[C CA ・・・CAn-1T)が状態数(状態量の種類)nを満たすので、可観測であり、未知の状態量vと未知の外乱φmo,φrbをオブザーバによって推定することができる。ここで、v,γ,φmo,φrbは推定結果であり、以下のLは推定ゲイン行列である。
Figure 2005280368
このようなオブザーバのブロック図を模式的に示すと、図9のようになる。
線形ロバスト制御するにあたり、4次の微分方程式を制御対象モデルとして適用すると、この4次モデルは、操舵系モデルの2つの状態変数である前輪実舵角δfと前輪実舵角速度ωfおよび車両系の2つの状態変数である横速度vとヨーレイトγとで構成される。ここで、外乱φmo,φrbは外部入力として制御対象に与えられる。なお、前式(1)におけるドライバトルクはゼロと仮定する(Th=0)。
Figure 2005280368
そして、本ロバスト制御システムは、状態フィードバックループと外乱抑制フィードフォワードループとから構成する。状態フィードバックループは、十分な系の応答性と安定性を確保する。外乱抑制フィードフォワードループは、横風外乱の定常状態における影響を抑制する。式(14)における制御入力は、次式により定める。
Figure 2005280368
ここで,[Kω,Kδ,Kv,Kγ]は状態フィードバックゲインであり、LG制御理論によって得られる。状態フィードバックループは,主に系を安定化させることを目的とする。前輪実舵角速度ωfは、モータの付加電圧と電流から計算することができる。前輪実舵角δfは前式(4)から得られる。
v,φmo,φrbは前記のように、外乱オブザーバから推定される。一方、外乱抑制フィードフォワードループは、横風等により車両に発生するヨー運動の影響を低減することを目的し、具体的にはモーメント外乱推定値φmo_eによって生じるヨーレイトの定常値をゼロにするようにフィードフォワードゲインを定める。このフィードフォワードゲインkffを定める際,式(14)においてφrb=0と仮定する。
以上の仮定から次の状態方程式が得られる。
Figure 2005280368
定常状態(dx/dt=0)において式(18)は次式のように変形される。
Figure 2005280368
ここで、δfss,vssssは、φmoに対するδf,v,γの定常値である。従って、この方程式を直接解く次式が得られる。
Figure 2005280368
ここでは、定常値を0とする制御量なので、γss=0とすることができる。したがって、次式(21)を導き出すことができる。
Figure 2005280368
式(21)は、次式(21´)のように変形することができ、フィードフォワードゲインKff(=KΦ_mo)は次式(22)から得られる。
Figure 2005280368
本発明の第1実施形態としての車両用パワーステアリング装置は、上述のように構成されているので、操舵アシスト補正手段(操舵アシスト補正量演算部34及び演算部35)33により、前輪舵角速度対応補正量(=Kωωf_s)、前輪舵角対応補正量(=Kδωf_s)、横速度対応補正量(=Kve)、ヨーレイト対応補正量(=Kγγe)の加算値Tm_fb(=Kωωf_s+Kδωf_s+Kve+Kγγe)により基本アシストトルクTm_baseをフィードバック補正するとともに、横方向外乱対応補正量Tm_mo(=KΦ_moφmo_e)により基本アシストトルクTm_baseをフィードフォワード補正するので、横方向外乱のうちから横勾配外乱を除去した横方向外乱(横風外乱等)φmoを抑制するように電動モータを制御して操舵アシストトルクを与えることができる。これにより、カーブ路のスムーズな走行性能を確保しながら、操舵への横風外乱の影響を抑制して、アクティブ・セーフティを向上させることができるようになる。
しかも、推定手段のオブザーバ32では、車両の横方向外乱を推定する際に、車両の車体ロールによる横加速度成分を含むことなく車両の横方向運動にかかる横加速度成分のみを推定するので、車体ロールによる横加速度成分を含まない車両の横方向運動にかかる横加速度成分のみに基づいて横方向外乱を推定することができ、車両の操舵系の制御を適切に行なえなるようになる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明すると、図10,図11は本発明の第2実施形態としての車両用パワーステアリング装置及び車両用外乱推定装置について示すもので、これらの図に基づいて説明する。
本実施形態は、メインオブザーバ32の演算に用いる状態量である車両の横加速度(横G)Gy´を推定する横加速度推定手段38が異なっている。
本実施形態の横加速度推定手段38は、図10に示すように、横加速度センサ(横加速度推定手段)24と、横加速度センサ24により検出された横加速度Gyから横加速度Gy中に含まれる車両の車体ロールによる横加速度成分を除去する横G補正手段(横加速度補正手段)39とから構成されている。
図11に示すように、横G補正手段39では、横加速度センサ24により検出された横加速度Gyに補正係数[(Is 2+Cs+k2)/(Is 2+Cs+k1)]を乗算して、車体ロールθを得て、これにゲインgを乗算して、車体ロールによる横加速度成分gθを得て、車体ロールによる横加速度成分を含んだ車体の横加速度Gyからこの車体ロールによる横加速度成分gθを減算して、車両の車体ロールによる横加速度成分を含むことなく車両の横方向運動にかかる横加速度成分Gy´を得るようになっている。なお、Isはステアリングシステムの等価慣性モーメント(前記表1参照)、Csはステアリングシステムの等価減衰係数Cs(前記表1参照),k1,k2はゲインである。
本実施形態では、このような横加速度推定手段38以外は、第1実施形態と同様に構成されている。
本発明の第2実施形態としての電動パワーステアリング装置は、上述のように構成されているので、操舵アシスト補正手段33により、前輪舵角速度対応補正量(=Kωωf_s)、前輪舵角対応補正量(=Kδωf_s)、横速度対応補正量(=Kve)、ヨーレイト対応補正量(=Kγγe)の加算値Tm_fb(=Kωωf_s+Kδωf_s+Kve+Kγγe)により基本アシストトルクTm_baseをフィードバック補正するとともに、横方向外乱対応補正量Tm_mo(=KΦ_moφmo_e)により基本アシストトルクTm_baseをフィードフォワード補正するので、横方向外乱のうちから横勾配外乱を除去した横方向外乱(横風外乱等)φmoを抑制するように電動モータを制御して操舵アシストトルクを与えることができる。これにより、カーブ路のスムーズな走行性能を確保しながら、操舵への横風外乱の影響を抑制して、アクティブ・セーフティを向上させることができるようになる。
しかも、推定手段のオブザーバ32では、車両の横方向外乱を推定する際に、車両の車体ロールによる横加速度成分を含むことなく車両の横方向運動にかかる横加速度成分のみを推定するので、車体ロールによる横加速度成分を含まない車両の横方向運動にかかる横加速度成分のみに基づいて横方向外乱を推定することができ、車両の操舵系の制御を適切に行なえなるようになる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明すると、図12,図13は本発明の第3実施形態としての車両用パワーステアリング装置及び車両用外乱推定装置について示すもので、これらの図に基づいて説明する。
第1実施形態では、車両に生じる勾配以外の横力外乱は想定せずに、勾配以外の横力外乱はモーメント外乱推定値に含まれるものと考え、車両の横勾配外乱以外の外乱(他の横方向外乱)としてのヨーモーメント外乱φmoを推定しているが、本実施形態では、車両に生じるヨーモーメント外乱は想定せずに、車両の横勾配外乱以外の外乱(他の横方向外乱)としての横力外乱φCWを推定するようになっている。
このため、本装置は、図12に示すように構成される。車両の横勾配外乱以外の外乱が第1実施形態と異なる。
また、横加速度推定手段については第1実施形態と同様のオブザーバ37(図3参照)によって構成されている。
オブザーバ32については、図13に示すように制御ブロックにモデル化することができる。なお、図12及び図13における各パラメータについては前記の表1に示す。
また、図13に示す関係から、オブザーバの状態方程式として次式(A2)が導出される。
Figure 2005280368
上式(A2)において、ゲインa11,a12,a21,a22,b1,b2はいずれも車速に応じて決定し、ゲインl11,l12,l21,l22,l31,l32,l41,l42はいずれもモータの周波数特性を考慮して数式演算により適正値を設定することができる。
したがって、オブザーバ32では、前輪舵角δf_s,ヨーレイトγs,横加速度Gy_s,車速Vの各状態量を入力量として、横速度推定値veとヨーレイト推定値γeと横力外乱推定値φcw_eと横勾配外乱推定値φrb_eとの各状態量を推定することができる。
本発明の第2実施形態としての電動パワーステアリング装置は、上述のように構成されているので、操舵アシスト補正手段(操舵アシスト補正量演算部34及び演算部35)33により、前輪舵角速度対応補正量(=Kωωf_s)、前輪舵角対応補正量(=Kδδf_s)、横速度対応補正量(=Kve)、ヨーレイト対応補正量(=Kγγe)の加算値Tm_fb(=Kωωf_s+Kδδf_s+Kve+Kγγe)により基本アシストトルクTm_baseをフィードバック補正するとともに、横力外乱対応補正量Tm_cw(=KΦ_cwφcw_e)により基本アシストトルクTm_baseをフィードフォワード補正するので、横方向外乱のうちから横勾配外乱を除去した横力外乱(横風外乱等)φcwを抑制するように電動モータを制御して操舵アシストトルクを与えるので、カーブ路のスムーズな走行性能を確保しながら、操舵への横力外乱(横風外乱等)の影響を抑制して、アクティブ・セーフティを向上させることができるようになる。
しかも、推定手段のオブザーバ32では、車両の横方向外乱を推定する際に、車両の車体ロールによる横加速度成分を含むことなく車両の横方向運動にかかる横加速度成分のみを推定するので、車体ロールによる横加速度成分を含まない車両の横方向運動にかかる横加速度成分のみに基づいて横方向外乱を推定することができ、車両の操舵系の制御を適切に行なえなるようになる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明すると、図14〜図18は本発明の第4実施形態としての車両用パワーステアリング装置及び車両用外乱推定装置について示すもので、これらの図に基づいて説明する。
第1実施形態では、車両に生じる勾配以外の横力外乱は想定せずに、勾配以外の横力外乱はモーメント外乱推定値に含まれるものと考え、車両の横勾配外乱以外の外乱としてのヨーモーメント外乱φmoを推定しているが、本実施形態では、車両に生じるヨーモーメント外乱φmoと勾配以外の横力外乱φCWとの両方を想定し、これらを推定するようになっている。
このため、本装置は、図14に示すように構成される。車両の横勾配外乱以外の外乱が第1実施形態と異なる。
また、横加速度推定手段については第1実施形態と同様のオブザーバ37(図3参照)によって構成されている。
オブザーバ32については、図15及び図16〜図18(図15の部分拡大図)に示すように制御ブロックにモデル化することができる。なお、図14〜図18における各パラメータについては前記の表1に示す。
また、図15に示す関係から、オブザーバの状態方程式として次式(A3)が導出される。
Figure 2005280368
上式(A3)において、ゲインa11,a12,a21,a22,b1,b2はいずれも車速に応じて決定し、ゲインl11〜l73はいずれもモータの周波数特性を考慮して数式演算により適正値を設定することができる。
したがって、オブザーバ32では、前輪舵角δf_s,ヨーレイトγs,横加速度Gy_s,車速Vの各状態量を入力量として、横速度推定値veとヨーレイト推定値γeと横力外乱推定値φcw_eとモーメント外乱推定値φmo_eと横勾配外乱推定値φrb_eとの各状態量を推定することができる。
本発明の第4実施形態としての車両用パワーステアリング装置は、上述のように構成されているので、操舵アシスト補正手段(操舵アシスト補正量演算部34及び演算部35)33により、前輪舵角速度対応補正量(=Kωωf_s)、前輪舵角対応補正量(=Kδδf_s)、横速度対応補正量(=Kve)、ヨーレイト対応補正量(=Kγγe)の加算値Tm_fb(=Kωωf_s+Kδδf_s+Kve+Kγγe)により基本アシストトルクTm_baseをフィードバック補正するとともに、横力外乱φcwに対応した補正量である横方向外乱対応補正量Tm_cw(=KΦ_cwφcw_e)と、モーメント外乱φmoに対応した補正量である横方向外乱対応補正量Tm_mo(=KΦ_moφmo_e)とにより基本アシストトルクTm_baseをフィードフォワード補正するので、横方向外乱のうちから横勾配外乱を除去した外乱φmoφcw,を抑制するように電動モータを制御して操舵アシストトルクを与えるので、カーブ路のスムーズな走行性能を確保しながら、操舵への横風外乱の影響を抑制して、アクティブ・セーフティを向上させることができるようになる。
しかも、推定手段のオブザーバ32では、車両の横方向外乱を推定する際に、車両の車体ロールによる横加速度成分を含むことなく車両の横方向運動にかかる横加速度成分のみを推定するので、車体ロールによる横加速度成分を含まない車両の横方向運動にかかる横加速度成分のみに基づいて横方向外乱を推定することができ、車両の操舵系の制御を適切に行なえなるようになる。
(その他)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上記の第3,4実施形態では、横加速度推定手段を第1実施形態と同様のオブザーバ37(図3参照)によって構成しているが、各実施形態の横加速度推定手段は、を第2実施形態と同様に、図11に示すように、横加速度センサ(横加速度推定手段)24と、横加速度センサ24により検出された横加速度Gyから横加速度Gy中に含まれる車両の車体ロールによる横加速度成分を除去する横G補正手段(横加速度補正手段)39とから構成してもよい。
また、各ゲインKω,Kδ,Kv,Kγ,KΦ_cw,KΦ_moについては、系の安定性や操舵フィーリングを向上させることができるように、車速に応じて適宜設定することが重要である。
本発明の第1実施形態としての車両用パワーステアリング装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態としての車両用パワーステアリング装置にかかるモータ制御系の状態量を推定するオブザーバのブロック図である。 本発明の第1実施形態としての車両用パワーステアリング装置を説明する模式図である。 走行する車両への横方向外乱を説明する図であり、(a)は走行する車両の模式的平面図、(b)は走行する車両の模式的後面図である。 本発明の第1実施形態にかかる操舵系モデルを示す模式図である。 本発明の第1実施形態にかかる車両系モデルを示す模式図である。 本発明の第1実施形態にかかるステアリング制御を説明するブロック図である。 本発明の第1実施形態にかかるステアリング制御を説明するオブザーバのブロック図である。 本発明の第1実施形態にかかる車両パラメータ値の補正を説明する模式図である。 本発明の第2実施形態としての車両用パワーステアリング装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態としての車両用パワーステアリング装置にかかるモータ制御系の状態量を推定するオブザーバのブロック図である。 本発明の第3実施形態としての車両用パワーステアリング装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態としての車両用パワーステアリング装置にかかるモータ制御系の状態量を推定するオブザーバのブロック図である。 本発明の第4実施形態としての車両用パワーステアリング装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態としての車両用パワーステアリング装置にかかるモータ制御系の状態量を推定するオブザーバのブロック図である。 本発明の第4実施形態としての車両用パワーステアリング装置にかかるモータ制御系の状態量を推定するオブザーバの要部ブロック図であり、図15の部分P1を拡大して示したものである。 本発明の第4実施形態としての車両用パワーステアリング装置にかかるモータ制御系の状態量を推定するオブザーバの要部ブロック図であり、図15の部分P2を拡大して示したものである。 本発明の第4実施形態としての車両用パワーステアリング装置にかかるモータ制御系の状態量を推定するオブザーバの要部ブロック図であり、図15の部分P3を拡大して示したものである。
符号の説明
11 DCモータ
21 前輪舵角速度検出手段(操舵角速度検出手段)
22 前輪舵角検出手段(操舵角検出手段)
23 ヨーレイト検出手段
24 横加速度検出手段
25 車速検出手段
26 操舵トルク検出手段
30 制御手段としての電子制御ユニット(ECU)
31 基本制御量設定部(電動パワステ制御演算部)
32 推定手段(オブザーバ)
33 補正手段(外乱抑制補正手段)
34 操舵アシスト補正量演算部(外乱抑制制御演算部)
35 演算部
37,38 横加速度推定手段

Claims (11)

  1. 車両に搭載され操舵系に操舵アシストトルクを付与するアクチュエータと、該車両の車速を検出する車速検出手段と、該車両に加えられる操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、該車速検出手段及び該操舵トルク検出手段からの検出情報に基づいて該アクチュエータを制御する制御手段とをそなえた、パワーステアリング装置であって、
    該車両の操舵角を検出する操舵角検出手段と、
    該車両のヨーレイトを検出するヨーレイト検出手段と、
    該車両の車体ロールによる横加速度成分を含むことなく該車両の横方向運動にかかる横加速度成分のみを推定する横加速度推定手段と、
    該車両の操舵−車両系モデルに基づいて、該車速検出手段,該操舵角検出手段,該ヨーレイト検出手段によりそれぞれ検出された該車両の車速Vと操舵角δfとヨーレイトγと、該横加速度推定手段により推定された、該車両の横方向運動にかかる横加速度Gy´とから、該車両の横方向外乱を推定する推定手段とをそなえ、
    該制御手段には、該推定手段による推定結果から、該車両の横方向外乱を抑制するように該アクチュエータに発生させる該操舵アシストトルクを補正する補正手段をそなえている
    ことを特徴とする、車両用パワーステアリング装置。
  2. 該横加速度推定手段は、
    該車両の横方向速度vを推定する横方向速度推定手段と、
    路面勾配に応じた該車両の横方向外乱φrbを推定する路面勾配外乱推定手段と、
    該ヨーレイト検出手段により検出されたヨーレイトγと、該車速検出手段により検出された車速Vと、該横方向速度推定手段により推定された横方向速度vと、該路面勾配外乱推定手段により推定された横方向外乱φrbとの各状態量から、状態量である上記の車両の横方向運動にかかる横加速度成分Gy´を推定する横加速度推定オブザーバとをそなえている
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両用パワーステアリング装置。
  3. 該横加速度推定手段は、
    該車両の横加速度を検出する横加速度検出手段と、
    該横加速度検出手段により検出された横加速度Gy中から車体ロールによる横加速度成分を排除して車両の横方向運動にかかる横加速度成分Gy´のみを取り出す車体ロール成分除去手段とから構成されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両用パワーステアリング装置。
  4. 該推定手段は、該操舵角検出手段と該ヨーレイト検出手段と該車速検出手段とによりそれぞれ検出された操舵角δfとヨーレイトγと車速Vと、該横加速度検出手段により推定された横加速度Gyとの各状態量から、状態量である上記の該車両の横勾配外乱と他の横方向外乱とを推定するメインオブザーバをそなえている
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用パワーステアリング装置。
  5. 該補正手段は、該推定手段による推定結果から、該車両の横方向外乱のうち主として上記他の横方向外乱を抑制するように該アクチュエータで付与する該操舵アシストトルクを補正する
    ことを特徴とする、請求項4記載の車両用パワーステアリング装置。
  6. 該車両の操舵角速度ωfを検出する操舵角速度検出手段をさらにそなえ、
    該推定手段は、該車両のヨーレイトγ及び横方向速度rをさらに推定するように構成され、
    該補正手段は、該操舵角速度検出手段と該操舵角検出手段と該車速検出手段とによりそれぞれ検出された操舵角速度ωfと操舵角δfと車速Vと、該推定手段により推定されたヨーレイトγと横方向速度vとから第1補正トルクを算出し、該推定手段により推定された上記の横勾配外乱と他の横方向外乱とから第2補正トルクを算出して、該第1補正トルクと第2補正トルクとに基づいて該操舵アシストトルクを補正する
    ことを特徴とする、請求項4又は5記載の車両用パワーステアリング装置。
  7. 該補正手段は、上記の操舵角δf,舵角速度ωf,ヨーレイトγ,横方向速度vのそれぞれに、車速Vに応じてそれぞれ設定されるゲインを乗算して該第1補正トルクを算出するとともに、上記の横勾配外乱,他の横方向外乱のそれぞれに、車速Vに応じてそれぞれ設定されるゲインを乗算して該第2補正トルクを算出して、該第1補正トルクと第2補正トルクとに基づいて該操舵アシストトルクを補正する
    ことを特徴とする、請求項4〜6のいずれか1項に記載の車両用パワーステアリング装置。
  8. 車両の操舵角を検出する操舵角検出手段と、
    該車両のヨーレイトを検出するヨーレイト検出手段と、
    該車両の車体ロールによる横加速度成分を含むことなく該車両の横方向運動にかかる横加速度成分のみを推定する横加速度推定手段と、
    該車両の操舵−車両系モデルに基づいて、該車速検出手段,該操舵角検出手段,該ヨーレイト検出手段によりそれぞれ検出された該車両の車速Vと操舵角δωfとヨーレイトγと、該横加速度推定手段により推定された、該車両の横方向運動にかかる横加速度Gy´とから、該車両の横方向外乱を推定する推定手段とをそなえている
    ことを特徴とする、車両用外乱推定装置。
  9. 該横加速度推定手段は、
    該車両の横方向速度vを推定する横方向速度推定手段と、
    路面勾配に応じた該車両の横方向外乱φrbを推定する路面勾配外乱推定手段と、
    該ヨーレイト検出手段により検出されたヨーレイトγと、該車速検出手段により検出された車速Vと、該横方向速度推定手段により推定された横方向速度vと、該路面勾配外乱推定手段により推定された横方向外乱φrbとの各状態量から、状態量である上記の車両の横方向運動にかかる横加速度成分を推定する横加速度推定オブザーバとをそなえている
    ことを特徴とする、請求項8記載の車両用外乱推定装置。
  10. 該横加速度推定手段は、
    該車両の横加速度を検出する横加速度検出手段と、
    該横加速度検出手段により検出された横加速度Gy中から車体ロールによる横加速度成分を排除して車両の横方向運動にかかる横加速度成分Gy´のみを取り出す車体ロール成分除去手段とから構成されている
    ことを特徴とする、請求項8記載の車両用外乱推定装置。
  11. 該推定手段は、該操舵角検出手段と該ヨーレイト検出手段と該車速検出手段とによりそれぞれ検出された操舵角δfとヨーレイトγと車速Vと、該横加速度検出手段により推定された横加速度Gyとの各状態量から、状態量である上記の該車両の横勾配外乱と他の横方向外乱とを推定するメインオブザーバをそなえている
    ことを特徴とする、請求項8〜10の何れか1項に記載の車両用外乱推定装置。

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