JP2005279893A - 平面研削盤用砥石、及び平面研削方法 - Google Patents

平面研削盤用砥石、及び平面研削方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 研削性能が高く、摩耗しにくく、かつコストの低廉な平面研削盤用砥石、及び平面研削方法を提供する。
【解決手段】 略円盤状に形成された基盤部材10Aの軸中心線Aの方向の一端面の上に、軸中心線Aを中心とする円である砥材配置線L1に沿って所定間隔を配して要素砥材12Aが複数個接着によって1列に並設された平面研削盤用砥石1Aとし、要素砥材12Aは、砥材配置線L1上に中心を持つ略円環状となるようにしたため、基盤部材1Aを回転した場合に回転の方向に尖った部分が無く、回転方向の先頭部が略U字状のなめらかな曲面となるため、研削性能を高めることができ、かつ要素砥材12Aの摩耗は少ない。また、要素砥材12Aを接着により取り付けているため、製作コストが低廉となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各種の被研削部材の一面を平面状に研削する平面研削盤用砥石、及び平面研削方法に関するものである。
従来、部材(被研削部材)の面(被研削面)を平面状に研削する方法としては、被研削部材を保持用工具により保持するとともに、平面状の表面(砥面)を有する砥石と被研削部材の被研削面を接触させ、砥石を回転させるとともに保持用工具を往復運動させ、被研削部材の被研削面を平面状に研削する平面研削盤による平面研削方法が知られている。このような平面研削に用いられる砥石としては、略円盤状に形成された基盤部材の軸中心線方向の一端面の上に、軸中心線を中心とする円である砥材配置線に沿って砥粒層が円周線状に連続して設置された平面研削盤用砥石(以下、「連続型円環砥石」という。)が知られている。また、他の構成の平面研削盤用砥石として、略円盤状に形成された基盤部材の軸中心線方向の一端面の上に、軸中心線を中心とする円である砥材配置線に沿って砥粒層セグメントが円周線状に不連続的に断続して設置された平面研削盤用砥石(以下、「不連続型円環砥石」という。)が知られている(例えば、特許文献1、及び特許文献2を参照)
しかし、上記した不連続型円環砥石では、基盤部材の一端面に円状に不連続設置された略長方形状、又は略台形状、若しくは略樽形状等の平面形状を有する砥粒層セグメントの摩耗が激しく、短期間(例えば約1ヶ月程度)で交換しなければならなかった。また、上記の不連続型円環砥石では、個々の砥粒層セグメントは、ダイヤモンド等の砥粒を金属等と焼結させたメタルボンド砥石などから構成されており、製作コストが高価であった。このため、砥石を短期間で交換することに伴い、平面研削加工のコストが増大する、という問題があった。
特開平11−207634号公報 特開平11−207635号公報
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、本発明の解決しようとする課題は、研削性能が高く、摩耗しにくく、かつコストの低廉な平面研削盤用砥石、及び平面研削方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る平面研削盤用砥石は、略円盤状に形成された基盤部材の軸中心線方向の一端面の上に、前記軸中心線を中心とする円である砥材配置線に沿って所定間隔を配して要素砥材が複数個接着によって並設された砥材列が1又は複数設けられた平面研削盤用砥石であって、
前記要素砥材は、前記砥材配置線上に中心を持つ略円環状又は略円筒状又は略楕円環状若しくは略楕円筒状の一部又は全部から構成されること
を特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る平面研削盤用砥石は、請求項1記載の平面研削盤用砥石において、
前記要素砥材の中央の凹部の位置となる前記基盤部材には、研削された被研削部材粉と研削用液体を外部へ排出する給排孔が形成されること
を特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る平面研削盤用砥石は、請求項1記載の平面研削盤用砥石において、
前記要素砥材の中央の凹部の位置となる前記基盤部材の表面には、前記軸中心線を中心とする放射状直線の方向に沿った給液溝が形成され、前記研削用液体の供給が図られること
を特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る平面研削盤用砥石は、請求項1記載の平面研削盤用砥石において、
前記要素砥材が、前記略円環状又は略円筒状又は略楕円環状若しくは略楕円筒状の一部の形状をなす場合は、略U字状をなす部分の底部が前記基盤部材の回転方向における先頭側となるように配置されること
を特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る平面研削盤用砥石は、請求項1記載の平面研削盤用砥石において、
前記要素砥材の中央の凹部の内部となる前記基盤部材の面には、前記要素砥材の凹部内に収容されかつ前記砥材配置線上に中心を持つ略円環状又は略円筒状又は略楕円環状若しくは略楕円筒状の一部又は全部から構成される中子砥材が設置されること
を特徴とする。
また、本発明の請求項6に係る平面研削方法は、略円盤状に形成された基盤部材の軸中心線方向の一端面の上に、前記軸中心線を中心とする円である砥材配置線に沿って所定間隔を配して要素砥材が複数個接着によって並設された砥材列が1又は複数設けられた平面研削盤用砥石であって、前記要素砥材が、前記砥材配置線上に中心を持つ略円環状又は略円筒状又は略楕円環状若しくは略楕円筒状の一部又は全部から構成される平面研削盤用砥石を用い、被研削部材の一面を平面状に研削することを特徴とする。
本発明に係る平面研削盤用砥石は、略円盤状に形成された基盤部材の軸中心線方向の一端面の上に、軸中心線を中心とする円である砥材配置線に沿って所定間隔を配して要素砥材が複数個接着によって並設された砥材列が1又は複数設けられた平面研削盤用砥石とし、要素砥材は、砥材配置線上に中心を持つ略円環状又は略円筒状又は略楕円環状若しくは略楕円筒状の一部又は全部から構成されるようにした。このため、基盤部材を回転した場合に回転の方向に尖った部分が無く、回転方向の先頭部が略U字状のなめらかな曲面となるため、砥石としての研削性能を高めることができる一方、要素砥材の摩耗は少ない。また、要素砥材を接着により基盤部材に取り付けているため、平面研削盤用砥石の製作コストを低廉な価格とすることができる、という利点を有している。
以下に説明する各実施例は、略円盤状に形成された基盤部材の軸中心線方向の一端面の上に、軸中心線を中心とする円である砥材配置線に沿って所定間隔を配して要素砥材が複数個接着によって並設された砥材列が1又は複数設けられた平面研削盤用砥石とし、要素砥材は、砥材配置線上に中心を持つ略円環状又は略円筒状又は略楕円環状若しくは略楕円筒状の一部又は全部から構成されるようにした例であり、本発明を実現するための構成として最良の形態である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明を行う。図1は、本発明の第1実施例である平面研削盤用砥石を説明する図であり、図1(A)は、平面研削盤用砥石の断面図を、図1(B)は、図1(A)のフランジ11A上の要素砥石12Aの配置構成を図示した平面図を、それぞれ示している。
図1(A)に示すように、この平面研削盤用砥石1Aにおいては、金属等からなり略円盤状に形成された基盤部材10Aの軸中心線Aの方向の2つの端面のうちの一端面(図1(A)における下面)の上に、円環状の台部であるフランジ11Aが形成されている。また、図1(A)及び図1(B)に示すように、このフランジ11Aの上には、複数の要素砥材12Aが1列に並設されている。
この場合、各要素砥材12Aは、略円環状に構成されている。また、各要素砥材12Aは、その円環の中心点が、砥材配置線L1の上に位置するようにして並設されている。この砥材配置線L1は、基盤部材10Aの軸中心線Aを中心とする円となっている。また、砥材配置線L1上における各要素砥材12Aは、隣接する要素砥材12Aどうしの間の間隔が一定の距離となるように配置されている。
上記した要素砥材12Aの材料としては、メタルボンド砥石が使用可能である。メタルボンド砥石は、鋼を主体とする金属微粒子と、砥石の素材(砥材)の微粒子(砥粒)を混合し、型などに入れて砥石の形状に形成した後に、全体を焼結することにより作製される。また、要素砥材12Aの材料としては、レジンボンド砥石が使用可能である。レジンボンド砥石は、砥材微粒子を樹脂(レジン)の結合材で固めることにより作製される。そのほか、要素砥材12Aの材料としては、砥材微粒子を、ガラスや陶磁器材料等からなる結合材微粒子と混合し、型などに入れて砥石の形状に形成した後に、全体を焼結することにより作製されるビトリファイドボンド砥石も使用可能である。また、要素砥材12Aの材料としては、電着砥石が使用可能である。電着砥石は、種々の形状に加工された金属部材を砥石基体とし、この砥石基体の表面に砥材の微粒子をメッキによって固着させることにより作製される。上記の砥材微粒子(砥粒)としては、ダイヤモンド微粒子、CBN(結晶構造がダイヤモンドと同じである立方相窒化硼素:Cubic Boron Nitride)の微粒子、SiC(窒化ケイ素)の微粒子、アルミナ(酸化アルミニウム:Al23)の微粒子などが使用可能である。
また、上記した要素砥材12Aは、フランジ11Aの表面に、接着剤により接着されている。接着剤としては、エポキシ樹脂などが使用可能である。
上記のような構成により、この平面研削盤用砥石1Aの軸中心線Aに平面研削盤(図示せず)の回転軸(図示せず)などを取り付けて電動モータ等により回転させ、要素砥材12Aの下方に接するようにして被研削部材(図示せず)を平面研削盤の保持用工具(図示せず)により保持しつつ往復運動させることにより、被研削部材の被研削面を平面状に研削することができる。この場合、基盤部材10Aを回転した場合に、回転の方向の先頭部には略U字状のなめらかな円状のエッジが向くので、このエッジの効果により、被研削部材を平面研削する研削性能は高い。一方、基盤部材10Aを回転した場合に、回転の方向には要素砥材12Aの尖った部分が無く、回転方向の先頭部は略U字状のなめらかな円曲面となるため、要素砥材12Aの摩耗は少ない。
図2は、図1に示す第1実施例の平面研削盤用砥石の変化例1A1を示す図である。図2に示すように、円環状の要素砥材12A1の中央の凹部の位置となるフランジ11A1には、給排孔14A1が形成されている。この給排孔14A1は、要素砥材12A1の中央の凹部の位置となるフランジ11A1の上面と、その位置のフランジ11A1の内側壁面とを連通する貫通孔である。この給排孔14A1により、研削された被研削部材の粉と、研削用液体を、フランジ11A1の内側壁から平面研削盤用砥石1A1の外部へ排出することができる。
また、要素砥材12A1の中央の凹部の位置となるフランジ11A1の上面には、研削用液体の供給を図るための給液溝15A1が形成されている。給液溝15A1は、給排孔14A1のフランジ11A1の上面の開口を挟んで2個設けられ、これらは、軸中心線(図1(A)における符号Aを参照)を中心とする放射状の直線の方向に沿うように配置されている。研削用液体は、上記した給排孔14A1から、要素砥材12A1の中央の凹部の位置に供給され、給液溝15A1により要素砥材12A1の内部の各部に行き渡るようになっている。図2に示す第1実施例の平面研削盤用砥石の変化例1A1においては、給排孔14A1と給液溝15A1以外の構成と作用は、図1に示す第1実施例とまったく同様である。
本発明は、上記した実施例以外の構成によっても実現可能である。図3は、本発明の第2実施例である平面研削盤用砥石を説明する図であり、平面研削盤用砥石1Bのフランジ11B上の要素砥石12Bの配置構成を図示した平面図である。
図3に示すように、この平面研削盤用砥石1Bにおいては、金属等からなり略円盤状に形成された基盤部材(図示せず)の軸中心線(図示せず。図1(A)における符号Aを参照。)の方向の2つの端面のうちの一端面の上に、円環状の台部であるフランジ11Bが形成されている。このフランジ11Bの上には、複数の要素砥材12Bが1列に並設されている。
この場合、各要素砥材12Bは、その平面形状が半円状の環となるように構成されている。また、各要素砥材12Bは、その半円環の中心点が、砥材配置線L3の上に位置するようにして並設されている。この砥材配置線L3は、基盤部材の軸中心線を中心とする円となっている。また、砥材配置線L3上における各要素砥材12Bは、隣接する要素砥材12Bどうしの間の間隔が一定の距離となるように配置されている。
上記した要素砥材12Bの材料としては、第1実施例の場合の材料が使用可能である。
また、上記した要素砥材12Bは、フランジ11Bの表面に、接着剤により接着されている。接着剤としては、エポキシ樹脂などが使用可能である。
また、略半円環状の要素砥材12Bは、略U字状をなす部分の底部が、基盤部材の回転方向(図2における符号D1の方向)における先頭側となるように配置されている。
上記のような構成により、この平面研削盤用砥石1Bの軸中心線に平面研削盤(図示せず)の回転軸(図示せず)などを取り付けて電動モータ等により回転させ、要素砥材12Bに接するようにして被研削部材(図示せず)を平面研削盤の保持用工具(図示せず)により保持しつつ往復運動させることにより、被研削部材の被研削面を平面状に研削することができる。この場合、平面研削盤用砥石1Bを回転した場合に、回転の方向の先頭部には略U字状のなめらかな半円状のエッジが向くので、このエッジの効果により、被研削部材を平面研削する研削性能は高い。一方、平面研削盤用砥石1Bを回転した場合に、回転の方向には要素砥材12Bの尖った部分が無く、回転方向の先頭部は略U字状のなめらかな円曲面となるため、要素砥材12Bの摩耗は少ない。
本発明は、上記した実施例以外の構成によっても実現可能である。図4は、本発明の第3実施例である平面研削盤用砥石を説明する図であり、平面研削盤用砥石1Cのフランジ11C上の要素砥石12C1及び12C2の配置構成を図示した平面図である。
図4に示すように、この平面研削盤用砥石1Cにおいては、金属等からなり略円盤状に形成された基盤部材(図示せず)の軸中心線(図示せず。図1(A)における符号Aを参照。)の方向の2つの端面のうちの一端面の上に、円環状の台部であるフランジ11Cが形成されている。このフランジ11Cの上には、複数の要素砥材12C1及び12C2が並設されている。
この場合、各要素砥材12C1及び12C2は、略円環状に構成されている。また、小さい方の要素砥材12C2は、大きい方の要素砥材12C1の凹部内に収容されるようになっている。以下、収容されている要素砥材12C2を、「中子砥材」という。また、各要素砥材12C1及び12C2は、その円環の中心点が、砥材配置線L4の上に位置するようにして並設されている。この砥材配置線L4は、基盤部材の軸中心線を中心とする円となっている。また、砥材配置線L4上における各要素砥材12C1は、隣接する要素砥材12C1どうしの間の間隔が一定の距離となるように配置されている。また、砥材配置線L4上における各要素砥材12C2は、隣接する要素砥材12C2どうしの間の間隔が一定の距離となるように配置されている。図4の例では、要素砥材12C2どうしの設置間隔は、要素砥材12C1どうしの設置間隔と等しい値となっている。
上記した要素砥材12C1又は12C2の材料としては、第1実施例の場合の材料が使用可能である。
また、上記した要素砥材12C1又は12C2は、フランジ11Cの表面に、接着剤により接着されている。接着剤としては、エポキシ樹脂などが使用可能である。
上記のような構成により、この平面研削盤用砥石1Cの軸中心線に平面研削盤(図示せず)の回転軸(図示せず)などを取り付けて電動モータ等により回転させ、要素砥材12Cに接するようにして被研削部材(図示せず)を平面研削盤の保持用工具(図示せず)により保持しつつ往復運動させることにより、被研削部材の被研削面を平面状に研削することができる。この場合、平面研削盤用砥石1Cを回転した場合に、回転の方向の先頭部には略U字状のなめらかな円状のエッジが向くので、このエッジの効果により、被研削部材を平面研削する研削性能は高い。一方、平面研削盤用砥石1Cを回転した場合に、回転の方向には要素砥材12Cの尖った部分が無く、回転方向の先頭部は略U字状のなめらかな円曲面となるため、要素砥材12Cの摩耗は少ない。
この第3実施例において、上記した給排孔14A1、給液溝15A1と同様の構成を有する部分を設けてもよい。
本発明は、上記した実施例以外の構成によっても実現可能である。図5(A)は、本発明の第4実施例である平面研削盤用砥石を説明する図であり、平面研削盤用砥石1Dのフランジ11D上の要素砥石12Dの配置構成を図示した平面図である。
図5(A)に示すように、この平面研削盤用砥石1Dにおいては、金属等からなり略円盤状に形成された基盤部材(図示せず)の軸中心線(図示せず。図1(A)における符号Aを参照。)の方向の2つの端面のうちの一端面の上に、円環状の台部であるフランジ11Dが形成されている。このフランジ11Dの上には、複数の要素砥材12Dが2列に並設されている。各列を、以下、「砥材列」という。
この場合、各要素砥材12Dは、略円環状に構成されている。各要素砥材12Dは、その円環の中心点が、砥材配置線L5とL6の上に位置するようにして並設されている。この砥材配置線L5及びL6は、基盤部材の軸中心線を中心とする円となっている。また、砥材配置線L5上における各要素砥材12Dは、隣接する要素砥材12Dどうしの間の間隔が一定の距離となるように配置されている。また、砥材配置線L6上における各要素砥材12Dは、隣接する要素砥材12Dどうしの間の間隔が一定の距離となるように配置されている。
上記した要素砥材12Dの材料としては、第1実施例の場合の材料が使用可能である。
また、上記した要素砥材12Dは、フランジ11Dの表面に、接着剤により接着されている。接着剤としては、エポキシ樹脂などが使用可能である。
上記のような構成により、この平面研削盤用砥石1Dの軸中心線に平面研削盤(図示せず)の回転軸(図示せず)などを取り付けて電動モータ等により回転させ、要素砥材12Dに接するようにして被研削部材(図示せず)を平面研削盤の保持用工具(図示せず)により保持しつつ往復運動させることにより、被研削部材の被研削面を平面状に研削することができる。この場合、平面研削盤用砥石1Dを回転した場合に、回転の方向の先頭部には略U字状のなめらかな円状のエッジが向くので、このエッジの効果により、被研削部材を平面研削する研削性能は高い。一方、平面研削盤用砥石1Dを回転した場合に、回転の方向には要素砥材12Dの尖った部分が無く、回転方向の先頭部は略U字状のなめらかな円曲面となるため、要素砥材12Dの摩耗は少ない。
この第4実施例において、上記した給排孔14A1、給液溝15A1と同様の構成を有する部分を設けてもよい。
本発明は、上記した実施例以外の構成によっても実現可能である。図5(B)は、本発明の第5実施例である平面研削盤用砥石を説明する図であり、平面研削盤用砥石1Eのフランジ11E上の要素砥石12Eの配置構成を図示した平面図である。
図5(B)に示すように、この平面研削盤用砥石1Eにおいては、金属等からなり略円盤状に形成された基盤部材(図示せず)の軸中心線(図示せず。図1(A)における符号Aを参照。)の方向の2つの端面のうちの一端面の上に、円環状の台部であるフランジ11Eが形成されている。このフランジ11Eの上には、複数の要素砥材12Eが2列に並設されている。各列を、以下、「砥材列」という。
この場合、各要素砥材12Eは、略半円環状に構成されている。各要素砥材12Eは、その半円環の中心点が、砥材配置線L7とL8の上に位置するようにして並設されている。この砥材配置線L7及びL8は、基盤部材の軸中心線を中心とする円となっている。また、砥材配置線L7上における各要素砥材12Eは、隣接する要素砥材12Eどうしの間の間隔が一定の距離となるように配置されている。また、砥材配置線L8上における各要素砥材12Eは、隣接する要素砥材12Eどうしの間の間隔が一定の距離となるように配置されている。
上記した要素砥材12Eの材料としては、第1実施例の場合の材料が使用可能である。
また、上記した要素砥材12Eは、フランジ11Dの表面に、接着剤により接着されている。接着剤としては、エポキシ樹脂などが使用可能である。
また、略半円環状の要素砥材12Eは、略U字状をなす部分の底部が、基盤部材の回転方向(図5(B)における符号D2の方向)における先頭側となるように配置されている。
上記のような構成により、この平面研削盤用砥石1Eの軸中心線に平面研削盤(図示せず)の回転軸(図示せず)などを取り付けて電動モータ等により回転させ、要素砥材12Eに接するようにして被研削部材(図示せず)を平面研削盤の保持用工具(図示せず)により保持しつつ往復運動させることにより、被研削部材の被研削面を平面状に研削することができる。この場合、平面研削盤用砥石1Eを回転した場合に、回転の方向の先頭部には略U字状のなめらかな円状のエッジが向くので、このエッジの効果により、被研削部材を平面研削する研削性能は高い。一方、平面研削盤用砥石1Eを回転した場合に、回転の方向には要素砥材12Eの尖った部分が無く、回転方向の先頭部は略U字状のなめらかな円曲面となるため、要素砥材12Eの摩耗は少ない。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。上記各実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
例えば、本発明の要素砥材は、上記した略円環状、略半円環状のほか、略円筒状、略半円筒状であってもよい。また、断面形状が半円以外に、円の4分の1の円弧、円の6分の1の円弧などであってもよく、一般に、断面形状が円の一部となるような環状又は筒状であればどのような形状であっても使用可能である。また、断面形状が楕円の一部又は全部となるような環状又は筒状であってよい。要素砥材が、円の一部をなす断面を有する環状、又は円の一部をなす断面を有する筒状、又は楕円の一部をなす断面を有する環状、若しくは楕円の一部をなす断面を有する筒状の場合には、略U字状をなす部分の底部が基盤部材の回転方向における先頭側となるように配置する必要がある。
また、図5(A)、又は図5(B)に示す第4実施例、又は第5実施例においては、砥材列の列数が2個の例を示したが、砥材列の列数は、3個以上であってもよい。また、各砥材列の中での要素砥材の並べ方は、図5(A)、又は図5(B)に示す第4実施例、又は第5実施例のように、基盤部材の軸中心からの放射状直線の上に並ぶように配置してもよいし、基盤部材の軸中心からの放射状直線の方向に見た場合、砥材列ごとに要素砥材が0.5個分ずれるように配置する、いわゆる「千鳥配置」としてもよい。
また、給液溝15A1のような溝は、要素砥材が、円の一部をなす断面を有する環状、又は円の一部をなす断面を有する筒状、又は楕円の一部をなす断面を有する環状、若しくは楕円の一部をなす断面を有する筒状の場合にも、研削液等の行き渡りを十分にするために効果があるので、採用可能である。
本発明は、各種の被研削部材の一面を平面状に研削する平面研削盤用砥石を用いて平面研削加工を行って製品を製造する各種工業製品製造業、この平面研削盤用砥石を作製する砥石製造業等で実施可能であり、これらの産業で利用可能である。
本発明の第1実施例である平面研削盤用砥石を説明する図である。 図1に示す第1実施例の平面研削盤用砥石の変化例を示す図である。 本発明の第2実施例である平面研削盤用砥石を説明する図である。 本発明の第3実施例である平面研削盤用砥石を説明する図である。 本発明の第4実施例及び第5実施例である平面研削盤用砥石を説明する図である。
符号の説明
1A〜1E 平面研削盤用砥石
10A 基盤部材
11A〜11E フランジ
12A〜12E 要素砥材
12C2 中子砥材
14A1 給排孔
15A1 給液溝
A 基盤部材の軸中心線
D1、D2 回転方向
L1〜L8 砥材配置線

Claims (6)

  1. 略円盤状に形成された基盤部材の軸中心線方向の一端面の上に、前記軸中心線を中心とする円である砥材配置線に沿って所定間隔を配して要素砥材が複数個接着によって並設された砥材列が1又は複数設けられた平面研削盤用砥石であって、
    前記要素砥材は、前記砥材配置線上に中心を持つ略円環状又は略円筒状又は略楕円環状若しくは略楕円筒状の一部又は全部から構成されること
    を特徴とする平面研削盤用砥石。
  2. 請求項1記載の平面研削盤用砥石において、
    前記要素砥材の中央の凹部の位置となる前記基盤部材には、研削された被研削部材粉と研削用液体を外部へ排出する給排孔が形成されること
    を特徴とする平面研削盤用砥石。
  3. 請求項1記載の平面研削盤用砥石において、
    前記要素砥材の中央の凹部の位置となる前記基盤部材の表面には、前記軸中心線を中心とする放射状直線の方向に沿った給液溝が形成され、前記研削用液体の供給が図られること
    を特徴とする平面研削盤用砥石。
  4. 請求項1記載の平面研削盤用砥石において、
    前記要素砥材が、前記略円環状又は略円筒状又は略楕円環状若しくは略楕円筒状の一部の形状をなす場合は、略U字状をなす部分の底部が前記基盤部材の回転方向における先頭側となるように配置されること
    を特徴とする平面研削盤用砥石。
  5. 請求項1記載の平面研削盤用砥石において、
    前記要素砥材の中央の凹部の内部となる前記基盤部材の面には、前記要素砥材の凹部内に収容されかつ前記砥材配置線上に中心を持つ略円環状又は略円筒状又は略楕円環状若しくは略楕円筒状の一部又は全部から構成される中子砥材が設置されること
    を特徴とする平面研削盤用砥石。
  6. 略円盤状に形成された基盤部材の軸中心線方向の一端面の上に、前記軸中心線を中心とする円である砥材配置線に沿って所定間隔を配して要素砥材が複数個接着によって並設された砥材列が1又は複数設けられた平面研削盤用砥石であって、前記要素砥材が、前記砥材配置線上に中心を持つ略円環状又は略円筒状又は略楕円環状若しくは略楕円筒状の一部又は全部から構成される平面研削盤用砥石を用い、被研削部材の一面を平面状に研削することを特徴とする平面研削方法。
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