JP2005279254A - 遊技機用取付枠 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技機島の規格にかかわらず遊技機が遊技機島へ取付可能であって、遊技機の入替えが容易であると共に、遊技機の傾斜角度が一台毎に設定可能である取付枠を提供する。
【解決手段】遊技機用取付枠10は、上側係止片20を固設したアッパプレート11と、下側係止片25を固設したロアプレート12及び両プレートの左右両端の後部を連結する一対のフレーム13から構成される。遊技機島の上下枠間に両プレートを嵌合して固着具で固定し、両プレート間で遊技機40をフレーム13の側面とほぼ面一に収まるように嵌合する。木枠41裏面の上下端部をそれぞれ上下側係止片に当接し、かつ両プレートに形成した開口部14,17から露出する遊技機の上下面を固着具で遊技機島の上下枠に固着し、遊技機を所定傾斜角度で遊技機島に取り付ける。そして、下側係止片の係止部を前後方向に移動させて、遊技機の傾斜角度を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、遊技機島へパチンコ機などの遊技機を取付ける際に、遊技機が所定角度で前後方法に傾斜して固定できる遊技機用取付枠に関する。
パチンコ機などの遊技機は、遊技機島へ複数台ずつ並べて設置される。従来、パチンコ機を遊技機島へ設置する場合、専門業者によって施工され、パチンコ機台の下端部に板材を挿入し、板材の挿入深さによって盤面が所定角度となるように後方へ傾倒させていた。しかし、パチンコ機の両端の傾斜を一致させて設置するためには、水準器等を用いて一台ごとに測定しながら施工する必要があり、手間がかかるという問題があった。そこで、特許文献1の公報に開示されるパチンコ機取付構造は、遊技機島に形成した島枠内にパチンコ機取付枠を嵌合し、該パチンコ機取付枠内にパチンコ機を嵌合する構成であって、パチンコ機の盤面の傾斜角度は島枠とパチンコ機取付枠の間に設けられた枠体固定部の調整ネジによって決定する手段がとられている。
実開平5−009586号公報
しかしながら、上記のパチンコ機取付構造の場合、遊技機島に形成する島枠の縦枠の厚さ分だけ余分なスペースが必要であって、パチンコ機に対応付けられる台間機の設置場所も含めると、遊技機島に設置されるパチンコ機の台数が少なくなる。また、遊技機島の島枠の下枠に凹部を設けて埋込金具を埋設するために、金具の位置が容易に変更できず遊技機島の関東枠と関西枠間で互換することができない。さらに、パチンコ機の盤面の傾斜角度を調整ネジで決定する構造であるため、測定装置を用いてネジの締め込み具合を調整しなければならず、頻繁にパチンコ機を入替えるホールや台数の多いホールにおいては、パチンコ機の取付や盤面の傾斜角度の調整に手間がかかる。
本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであって、遊技機島の規格にかかわらず取付けるパチンコ機間の余分なスペースを無くし、パチンコ機の盤面の傾斜角度がパチンコ機毎に容易に設定可能であると共に、パチンコ機の入替えが容易に行なうことができる遊技機用取付枠を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、遊技機を所定角度で前後方向に傾斜するように遊技機島に取り付けるための遊技機用取付枠であって、上側係止片を固設したアッパプレートと、下側係止片を固設したロアプレート及び両プレートを連結する左右一対のフレームを備え、両プレートを遊技機島の上枠と下枠間に嵌合して固着具で上枠と下枠に固定し、遊技機を両プレート間に嵌合して遊技機の裏面上端部を上側係止片に当接するとともに遊技機の裏面下端部を下側係止片に当接させ、しかる後に遊技機を固着具で遊技機島に固着することにより遊技機を所定傾斜角度で遊技機島に取り付けるように構成したことを特徴とする。
そして、好ましくは、前記アッパプレートに上側開口部を形成するとともに、
前記ロアプレートに下側開口部を形成し、遊技機上面の前記上側開口部から露出する部分を固着具で遊技機島の上枠に固着し、遊技機下面の前記下側開口部から露出する部分を固着具で遊技機島の下枠に固着するように構成する。
そして好ましくは、前記下側係止片を他の下側係止片と交換可能に固設する。
そして好ましくは、前記アッパプレートの左右両端の後部と前記ロアプレートの左右両端の後部を前記フレームで連結し、遊技機を両プレート間に嵌合したとき遊技機の側面が前記フレームの側面とほぼ面一に収まるように構成する。
そして好ましくは、前記両フレームを伸縮可能に構成する。
また好ましくは、前記下側係止片は、ベース部と、該ベース部の前端部を上方に向かって折曲して形成した係止部とからなり、前記ベース部下面と前記ロアプレート上面のうち、一方の面に左右方向に沿って伸びる少なくとも一本の突条を設け、他方の面に左右方向に沿って伸びる複数本の溝を前後方向に沿って所定間隔を空けて並設し、前記突条を前記溝のいずれかへ嵌合して、前後方向に前記下側係止片の固設位置を調整可能にした。
さらに好ましくは、前記ロアプレートの目視可能な位置に、目印を設け、前記ベース部の所定箇所と前記ロアプレートの前記目印が一致すると、前記下側係止片が、使用頻度の高い固設位置に配設される。
加えて好ましくは、前記ベース部に、前後方向に沿って伸びる長孔を少なくとも一つ設け、前記ロアプレートに立設固定したボルト等からなる係止片用固着具を前記長孔に遊嵌し、該下側係止片用固着具により前記下側係止片を前記ロアプレートへ着脱可能に固設した。
そして好ましくは、前記突条と前記溝は、前後方向の断面形状を逆三角形に形成した。
本発明の取付枠はフレームで連結したアッパプレートとロアプレートを遊技機島の上枠と下枠間に嵌合して固定し、ついで、両プレート間に遊技機を嵌合して上側係止片と下側係止片に遊技機を当接させ、しかる後に遊技機を遊技機島に固定するだけの簡単な取り付け作業により遊技機が両係止片で設定される所定角度に傾斜させることができる。そして、遊技機を交換する場合、取付枠は遊技機島に固定したまま、遊技機だけを取り外して新しい遊技機をはめ込めば、所定角度に傾斜させて取り付けることができ、交換作業が迅速に行える。
そして、アッパプレートとロアプレートに開口部を形成しておき、この開口部から露出する遊技機の上面及び下面を釘、ビス等の固着具で遊技機島に固定することで、遊技機の島への固定構造が簡素になり、固定作業が容易になる。
また、下側係止片を交換することにより、異なる所定角度に傾斜させることが可能となる。
さらに、前記アッパプレートの左右両端の後部と前記ロアプレートの左右両端の後部をフレームで連結し、遊技機を両プレート間に嵌合したとき遊技機の側面が前記フレームの側面とほぼ面一に収まるように構成することにより、遊技機の設置スペースを節約できる。
また、フレームを伸縮可能にすることで、高さの異なる遊技機にも適用可能となり、さらにはフレームを収縮させて取付枠を保管することで、保管スペースの節約も可能となる。
また、下側係止片のベース部下面とロアプレート上面のうち、一方の面に少なくとも一本の突条を設け、他方の面に左右方向に沿って複数本の溝を前後方向に沿って所定間隔で並設し、前記溝のいずれかに前記突条が嵌合するようにした。そのため、ロアプレート上の下側係止片の固設位置が容易に決定でき、遊技機の傾斜角度が設定し易い。
そして、下側係止片のベース部とロアプレートとに、それぞれ目印を設け、該両目印が一致すると遊技機の一般的な傾斜角度へ設定されるように、下側係止片が所定の固設位置に配設されるようにした。そのため、複数の遊技機を同一な角度へすばやく設定することができる。
さらに、下側係止片のベース部に前後方向に伸びる長孔を設け、該長孔に係止片用固着具を遊嵌し、下側係止片を前後方向に移動できるようにして、着脱可能に固設されるようにした。そのため、下側係止片を交換せずに遊技機の傾斜角度を調整することができ、かつ下側係止片の部材数を減らすことができる。
加えて、突条と溝の前後方向に沿った断面形状を逆三角形に形成した。そのため、突条と溝を嵌合すると、突条の三角形の頂部が溝の三角形の斜面に沿って進入して、溝の谷部中心に合致するので、下側係止片はロアプレート上の所定の固設位置でズレることなく配設される。
実施される本発明は、上側係止片を固設するとともに上側開口部を形成したアッパプレートと、下側係止片を固設するとともに下側開口部を形成したロアプレート及び両プレートを連結する左右一対のフレームから構成される遊技機用取付枠であって、遊技機島の上下枠間に両プレートを嵌合して固着具で上下枠間に固定し、両プレート間に遊技機を嵌合して前記上下側開口部で露出する遊技機の上下面を固着具で遊技機島の上下枠にそれぞれ固着すると共に、遊技機の裏面の上下端部をそれぞれ上下係止片に当接して遊技機を所定傾斜角度で遊技機島に取り付ける。
そして、前記アッパプレートの左右両端の後部と前記ロアプレートの左右両端の後部を前記フレームで連結し、遊技機を両プレート間に嵌合すると、遊技機の側面は前記フレームの側面とほぼ面一に収まる。
また、前記下側係止片を交換したり或いはスライドさせることによって、該下側係止片のベース部から上方へ折曲される係止部が前後方向に移動し、取付枠に嵌合されて上下両係止片に当接する遊技機は所定の傾斜角度で保持される。
本発明の実施例1に係る遊技機用取付枠を図1に基づき説明する。当該取付枠10はアッパプレート11とロアプレート12及び両プレートを連結する断面L字形のフレーム13を備えている。アッパプレート11の左右両端の後端に上側係止片20が固着されている。アッパプレート11の中央部後端側に長方形の開口部14が形成され、左右両端部に各2個のネジ穴15と2個の通孔16が形成されている。図2に示すように、上側係止片20はベース部21とベース部21の一端から直角に折れ曲がった係止部22からなり、ベース部21に2個の通孔23が形成されている。上側係止片20はボルト30をベース部21の通孔23に挿通し、アッパプレート11の下面からこのネジ穴15にボルト30をネジ込んで固着され、係止部22が下方に突出している。
ロアプレート12の左右両端部に断面L字形の下側係止片25が固着されている。また、ロアプレート12には左右2箇所に円形の開口部17が形成され、左右両端部に各4個の通孔18と各3個のネジ穴19が形成されている。図3に示すように下側係止片25はベース部26とベース部26の一端から直角に折れ曲がる係止部27からなり、ベース部26にロアプレート12のネジ穴19に対応する3個の通孔28が形成されている。3個の通孔28は2等辺三角形の各頂点に位置するように配置されている。各ネジ穴19にはロアプレート12の裏側からビス31がねじ込まれ、上方に突出している。下側係止片は各通孔28にビス31の突出端部を挿通し、うち1本のビス31に蝶ネジ32を締め付けることにより着脱可能に固着され、係止部27が上方に突出している。
本実施例に係る取付枠では図4に示すように、5種類の下側係止片25a,25b,25c,25d,25eが用意されている。各下側係止片25のベース部26の寸法、形状及び係止部27の寸法、形状は同一に設定されているが、3個の通孔28で形成される三角形の位置が異なる。三角形の配置が係止部27に最も近接する位置に設けられている1番目の係止片25aは盤面傾斜角度を3分に設定するときに用いられる。2番目の係止片25bは盤面傾斜角度を3分5厘、3番目の係止片25cは4分、4番目の係止片25dは4分5厘、三角形の配置が係止部27から最も離れている5番目の係止片25eは5分に設定するときに用いられる。
アッパプレート11とロアプレート12を連結するフレーム13の上下両端部は各プレートの左右両端の後部に溶接して固着されている。そして、両フレーム13の間隔はパチンコ機40を両プレート間に嵌合したときパチンコ機40の側面がフレーム13の側面とほぼ面一に収まるように設定されている。
本実施例に係る遊技機用取付枠10の構造は以上の通りであって、次ぎに図5及び図6に基づきその使用方法を説明する。遊技機島50にパチンコ機40を所定の傾斜角度、例えば3分5厘の傾斜角度で取り付けるには、3分5厘用の下側係止片25bをロアプレート12に取り付けた取付枠10を遊技機島の上枠51と下枠52間に嵌合し、釘53をアッパプレート11とロアプレート12の通孔16,18を通して上枠51と下枠52に打ち付け、取付枠10を遊技機島50の所定位置に固定する。
次ぎに、パチンコ機40の木枠41を取付枠10のアッパプレート11とロアプレート間12に嵌合し、パチンコ機40の木枠41の裏面上端部41aを上側係止片20の係止部22に当接させ、パチンコ機40の木枠41の裏面下端部41bを下側係止片25bの係止部27に当接させる。これによりパチンコ機40の木枠41が傾斜角度θが3分5厘に設定されるので、続いて釘54を木枠41の内側からアッパプレート11の開口部14とロアプレート12の開口部17を通して遊技機島の上枠51と下枠52に打ち込んで、パチンコ機40の木枠41を遊技機島50に固定する。そして、木枠41に遊技機40の盤面42を取り付ける。
パチンコ機40の傾斜角度θを3分あるいは4分等の他の傾斜角度θに設定するには蝶ネジ32を外して下側係止片25を交換する。
本実施例に係る遊技機用取付枠10の使用方法は以上の通りであって、取付枠10を遊技機島50の上枠51と下枠52間に嵌合して固定し、ついで、取付枠10の両プレート間にパチンコ機40の木枠41を嵌合して上側係止片20と下側係止片25に当接させ、遊技機島50の上枠51と下枠52に固定するだけの簡単な取り付け作業によりパチンコ機40を両係止片20,25で設定される所定角度に傾斜させることができる。
また、下側係止片25を交換することにより、異なる所定角度に傾斜させることが可能となる。
さらに、アッパプレート11の左右両端の後部と前記ロアプレート12の左右両端の後部をフレーム13で連結し、パチンコ機40を両プレート間に嵌合したときパチンコ機40の側面が前記フレーム13の側面とほぼ面一に収まるように構成したので、パチンコ機40の設置スペースを節約できる。
本発明の実施例2に係る遊技機用取付枠60を図7に示す。当該取付枠60はアッパプレート61とロアプレート62及び両プレートを連結する左右一対の角柱形フレーム63を備え、両プレート61,62とフレーム63はいずれもアルミニウム等の非鉄金属製の押し出し成型品が使われている。
アッパプレート61は図8に示すように、上側係止片70がアッパプレート61に一体成形され、アッパプレート61から下方に突出している。アッパプレート61にはこの上側係止片70と平行に下方折曲部65が一体成形され、上側係止片70と下方折曲部65の間に角柱形のフレーム63が溶接して固着され、下方折曲部65に上側ロック金具71が固定されている。この上側ロック金具71はパチンコ機40の木枠41を取付枠60に固定するためのもので、上側ベースブラケット72と、上側ベースブラケット72にピン74で回動可能に連結した上側ロックプレート73から構成され、上側ベースブラケット72が下方折曲部65にビスで固定されている。上側ロックプレート73には通孔71aが形成されている。
フレーム63はアウターフレーム63aとインナーフレーム63bから成り、インナーフレーム63bがアウターフレーム63aに進退可能に挿入され、上端部がアッパプレート61に溶接され、アウターフレーム63aの下端部がロアプレート62に溶接されている。
図9に示すロアプレート62には実施例1と略同形状の下側係止片25が蝶ネジ32で着脱可能に固設されるとともに、上側ロック金具71と略同構造の下側ロック金具75が取り付けられている。下側ロック金具75の下側ベースブラケット76はロアプレート62にビスで固定されており、下側ロック金具75の下側ロックプレート77はピン78でベースブラケット76に回動可能に連結されている。
本実施例に係る取付枠60によれば、フレーム63を伸ばして取付枠60を遊技機島の上下両枠にはめ込み、アッパプレート61とロアプレート62をそれぞれ上枠と下枠に固定した後、パチンコ機40の木枠41を取付枠60に嵌合して上下の係止片70,25に当接することで所定角度に傾斜させる。そして、ロック金具のロックプレート73,77を回動して木枠41に被せ、上下の通孔71a,75aに釘を打ち付けて木枠41を取付枠60に固定できる。取付枠60を保管或いは移送するときにはフレーム63を縮めておく。
本発明の実施例3に係る遊技機用取付枠80を図10に示す。当該取付枠80はアッパプレート81とロアプレート82及び両プレート81,82を連結する左右一対の角柱形フレーム83からなる。
アッパプレート81の上手側の部分拡大図を図11に示す。アッパープレート81と一体成形して形成される上側係止片84は該プレート81端部の所定位置で下方に突出させ、該プレート81中央部後方は所定面積に切除して上側開口部85を形成し、上側係止片84の前方に複数個の固着孔86を設け、後端角部にネジ孔87を設ける。上側係止片84は硬質ゴム等からなるU字形のパッキングで被覆する。
ロアプレート82の下手側の部分拡大図を図12に示す。ロアプレート82端部の所定位置に左右方向に沿って伸びる断面形状が逆三角形の溝88a,88b,88c,88d,88e,88fを前後方向に連接して形成する。溝88a,88b,88c,88d,88e,88fは隣り合う溝の中心の間隔が5厘毎で並設され、溝88aから溝88fの前後方向の横断面が鋸刃状になるように設けられている。さらに、溝88fの後方の所定位置には目印線90を溝88fに沿って引き、溝88aの前方の所定位置には通孔91を設け、ロアプレート82の後端角部にネジ孔92を設ける。ロアプレート82中央部後方は所定面積に切除した下側開口部93aと、ロアプレート82の左右所定位置に所定面積に切り抜いた下側開口部93bを形成し、下側開口部93bを挟むように複数個の固着孔94が設けられる。
下側係止片89はベース部95とベース部95の前端面から垂直に立ち上がる係止部96とからなり、ベース部95下面に左右方向に沿って伸びる断面形状が逆三角形の突条97a,97bが前後方向に2本連接して形成され、ベース部95中央部の所定位置には前後方向に伸びる長孔98が設けられ、ベース部95の後端面は突条97a,97bに平行で直線状に形成する。そして、下側係止片89は突条97a,97bを溝88aから溝88eのいずれかに嵌合して固設位置を決定し、下側係止片89の長孔98とロアプレート82の通孔91を重ね合わせて下側係止片固着ビス31をロアプレートの通孔91から挿通して立設固定し、下側係止片89の長孔98に下側係止片固着ビス31を遊嵌して、蝶ネジ32を下側係止片固着ビス31へ螺合し、下側係止片89をロアプレート82へ固設する。
フレーム83は、金属製等からなる中空の棒材を角柱状に形成してなり、アッパープレート81のネジ孔87とロアプレート82に設けたネジ孔92とに重なるようにネジ孔が設けられ、位置を合わせて、アッパープレート81とロアプレート82とをフレーム83の上下端部へ連結して、遊技機用取付枠80を構成する。
実施例3に係る遊技機用取付枠80の構成は以上であって、次に遊技機用取付枠80の使用方法を説明する。
まず、図10に示すようにパチンコ機40は、実施例1及び2と同様にアッパプレート81とロアプレート82との間に木枠41を嵌合し、木枠裏面を上側係止片84と下側係止片89に当接させてパチンコ機40を傾斜させる。そして、木枠41の上枠は上側開口部85を介し、木枠41の下枠は下側開口部93a若しくは93bを介して、図6で示した実施例1と同様に遊技機島に釘等の固着具によって固定される。
図12に示した、ロアプレート82上の目印線90は、下側係止片89のベース部95の後端面と一致すると、パチンコ機40の傾斜角度θのうち、最も使用頻度の高い4分5厘の角度に設定されるように設ける。
まず、使用頻度が高い4分5厘の傾斜角度で後方へ傾斜するように、下側係止片89のベース部95後端が目印線90にあるときを図13に示す。このとき突条97aと溝88b、突条97bと溝88cが嵌合する。
次に、蝶ネジ32を緩め、下側係止片89のベース部後端が目印線90よりも前方に一段階、すなわち溝88aと溝88bの間隔分だけ下側係止片89を前方へ移動させた図を図14に示す。このとき突条97aと溝88a、突条97bと溝88bが嵌合し、パチンコ機は5分の傾斜角度で後方へ傾斜する。
そして、下側係止片が図13に示した位置よりも後方へ移動した図を図15、図16及び図17に示す。このとき、突条97a,97bは溝88cと88d、次に溝88dと88e、そして溝88eと88f、と順次嵌合し、パチンコ機の傾斜角度θは、図15の場合は4分、図16の場合は3分5厘、図17の場合は3分となり、パチンコ機40は次第に起き上がる。
実施例3によれば、突条97a,97bと溝88aから溝88fはそれぞれ断面形状を逆三角形の突条と溝とに形成した。そのため、突条と溝を嵌合すると、突条の三角形の頂部が溝の三角形の斜面に沿って進入して溝の谷中心に合致するので、下側係止片89はロアプレート82上の所定の固設位置へズレることなく配設される。
また、ロアプレート82上に目印線90を設け、本実施例においては下側係止片89のベース部95の後端面を所定の箇所として、目印線90と該後端面とが一致すると、使用頻度の高い下側係止片89の固設位置が設定できるようにした。そのため、特殊な工具を用いずにパチンコ機の傾斜角度を容易に設定することができる。
さらに、下側係止片89は同一なサイズで形成されるので製作工程が省け、かつ部材の節約になる。
本発明の実施例1に係る遊技機用取付枠を示す斜視図である。 本発明の実施例1に係る遊技機用取付枠のアッパプレート上手側を裏側から見た部分拡大図である。 本発明の実施例1に係る遊技機用取付枠のロアプレート下手側を裏側から見た部分拡大図である。 本発明の実施例1に係る遊技機用取付枠の下側係止片の通孔が穿設される位置が異なることを示す説明図である。 本発明の実施例1に係る遊技機用取付枠が遊技機島へ取付けられた状態を示す側面図である。 本発明の実施例1に係る遊技機用取付枠が遊技機島へ取付けられた状態を示す全体斜視図である。 本発明の実施例2に係る遊技機用取付枠を示す斜視図である。 本発明の実施例2に係る遊技機用取付枠のアッパプレート下手側を裏側から見た部分拡大図である。 本発明の実施例2に係る遊技機用取付枠のロアプレート上手側を表側から見た部分拡大図である。 本発明の実施例3に係る遊技機用取付枠を示す斜視図である。 本発明の実施例3に係る遊技機用取付枠のアッパプレート上手側を裏側から見た部分拡大図である。 本発明の実施例3に係る遊技機用取付枠のロアプレート下手側を裏側から見た部分拡大図である。 本発明の実施例3に係る遊技機用取付枠の下側係止片後端面がロアプレート上の目印と一致している部分拡大図である。 本発明の実施例3に係る遊技機用取付枠の下側係止片後端面が図13に示した位置よりも前方に配置されている部分拡大図である。 本発明の実施例3に係る遊技機用取付枠の下側係止片後端面が図13に示した位置よりも一段階後方に配置されている部分拡大図である。 本発明の実施例3に係る遊技機用取付枠の下側係止片後端面が図13に示した位置よりも二段階後方に配置されている部分拡大図である。 本発明の実施例3に係る遊技機用取付枠の下側係止片後端面が図13に示した位置よりも三段階後方に配置されている部分拡大図である。
符号の説明
10…遊技機用取付枠、11…アッパプレート、12…ロアプレート、13…フレーム、14…上側開口部、15…アッパプレートのネジ孔、16…アッパプレートの通孔、17…下側開口部、18…ロアプレートの通孔、19…ロアプレートのネジ孔。
20…上側係止片、21…上側係止片のベース部、22…上側係止片の係止部、23…上側係止片の通孔。
25…下側係止片、26…下側係止片のベース部、27…下側係止片の係止部、28…下側係止片の通孔。
30…上側係止片固定ボルト、31…下側係止片固着ビス、32…蝶ネジ。
40…パチンコ機、41…パチンコ機の木枠、42…パチンコ機の盤面。
50…遊技機島、51…遊技機島上枠、52…遊技機島下枠、53…遊技機用取付枠固定釘、54…遊技機固定釘。
60…実施例2に係る遊技機用取付枠、61…アッパプレート、62…ロアプレート、63…角柱形フレーム、63a…アウターフレーム、63b…インナーフレーム、64…上側開口部、65…下方折曲部、66…アッパプレートの通孔、67…下側開口部、68…ロアプレートの通孔、69…ロアプレートのネジ孔、70…上側係止片。
71…上側ロック金具、71a…上側ロック金具通孔、72…上側ベースブラケット、73…上側ロックプレート、74…上側回動ピン、75…下側ロック金具、75a…下側ロック金具通孔、76…下側ベースブラケット、77…下側ロックプレート、78…下側回動ピン。
80…実施例3に係る遊技機用取付枠、81…アッパプレート、82…ロアプレート、83…フレーム、84…上側係止片、85…上側開口部、86…固着孔、87…ネジ孔、88a,88b,88c,88d,88e,88f…溝、89…下側係止片、90…目印線、91…通孔、92…ネジ孔、93a,93b…下側開口部、94…固着孔、95…ベース部、96…係止部、97a,97b…突条、98…長孔、
θ…パチンコ機の傾斜角度。

Claims (9)

  1. 遊技機を所定角度で前後方向に傾斜するように遊技機島に取り付けるための遊技機用取付枠であって、上側係止片を固設したアッパプレートと、下側係止片を固設したロアプレート及び両プレートを連結する左右一対のフレームを備え、両プレートを遊技機島の上枠と下枠間に嵌合して取付枠用固着具で上枠と下枠に固定し、遊技機を両プレート間に嵌合して遊技機の裏面上端部を上側係止片に当接するとともに遊技機の裏面下端部を下側係止片に当接させ、しかる後に遊技機を遊技機用固着具で遊技機島に固着することにより遊技機を所定傾斜角度で遊技機島に取り付けるように構成したことを特徴とする遊技機用取付枠。
  2. 前記アッパプレートに上側開口部を形成するとともに、前記ロアプレートに下側開口部を形成し、遊技機上面の前記上側開口部から露出する部分を遊技機用固着具で遊技機島の上枠に固着し、遊技機下面の前記下側開口部から露出する部分を遊技機用固着具で遊技機島の下枠に固着するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機用取付枠。
  3. 前記下側係止片を他の下側係止片と交換可能に固設したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機用取付枠。
  4. 前記アッパプレートの左右両端の後部と前記ロアプレートの左右両端の後部を前記フレームで連結し、遊技機を両プレート間に嵌合したとき遊技機の側面が前記フレームの側面とほぼ面一に収まるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機用取付枠。
  5. 前記左右両フレームを伸縮可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機用取付枠。
  6. 前記下側係止片は、ベース部と、該ベース部の前端部を上方に向かって折曲して形成した係止部とからなり、前記ベース部下面と前記ロアプレート上面のうち、一方の面に左右方向に沿って伸びる少なくとも一本の突条を設け、他方の面に左右方向に沿って伸びる複数本の溝を前後方向に沿って所定間隔を空けて並設し、前記突条を前記溝のいずれかへ嵌合して、前後方向に前記下側係止片の固設位置を調整可能にしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機用取付枠。
  7. 前記ロアプレートの目視可能な位置に、目印を設け、前記ベース部の所定箇所と前記ロアプレートの前記目印が一致すると、前記下側係止片が、使用頻度の高い固設位置に配設されるようにしたことを特徴とする請求項6に記載の遊技機用取付枠。
  8. 前記ベース部に、前後方向に沿って伸びる長孔を少なくとも一つ設け、前記ロアプレートに立設固定したボルト等からなる係止片用固着具を前記長孔に遊嵌し、該下側係止片用固着具により前記下側係止片を前記ロアプレートへ着脱可能に固設したことを特徴とする請求項6に記載の遊技機用取付枠。
  9. 前記突条と前記溝は、前後方向の断面形状を逆三角形に形成したことを特徴とする請求項6に記載の遊技機用取付枠。
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