JP2005278662A - 検査システムおよびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 眼科検査を容易に行うことができるようにする。
【解決手段】 検者用検査装置31は、検者の指令に基づいて、眼科検査を行う為の検査データを生成し、ケーブル33を介して被検者用検査装置32に送信する。被検者用検査装置32は、受信した検査データに基づいてターゲットとポインタを表示部に表示する。被検者は、被検者用検査装置32の表示部に表示されたターゲットにポインタを重ねるようにマウス51に対して操作を入力する。被検者用検査装置32は、被検者からの操作入力により指定されたポインタの位置を示すデータを検者用検査装置31に送信し、検者用検査装置31は、ターゲットの位置とポインタの位置との関係を示す文字または画像を表示部に表示する。また、検者用検査装置31は、検査結果をファイルとして保存したり、プリンタ34で印刷する。本発明は、複像検査や眼位検査に適用することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、検査システム、検査装置および検査方法、並びにプログラムに関し、特に、眼の検査を定量的に行うことができるようにした検査システム、検査装置および検査方法、並びにプログラムに関する。
眼科で行われる眼科検査には、眼位検査と複像検査がある(例えば、非特許文献1参照)。
眼位検査は、左右の眼の位置が正常であるか否かを調べる為の検査である。眼位検査では、被検者の目前にペンライトなどの点光源をおいて、それを固視させることで、検者は斜視眼の角膜反射のずれを目測し、弧度で表し、検査を行う。
また、複像検査は、眼の外眼筋による眼球の運動が正常であるか否かを調べる為の検査である。複像検査では、被検者の頭部を顎台に固定し、例えば、図1に示されるように、被検者の前方の白色スクリーンに赤色の放射線状の升目を投影し、被検者の各眼の前に赤のガラス11と緑のガラス12を置く。被検者は、その赤のガラス11と緑のガラス12を通して、升目を見る。升目は1目盛り5度であり、正面中央と、正面中央から15乃至30度離れた縦横の升目の交叉点が丸で示されている。被検者は、右手で緑色の矢印を投影できる指示器を持ち、交叉点の丸に、順次、矢印の先が一致するように指示器を動かす。検者は、升目を印刷してある印刷紙上に、被検者が矢印で指示した位置を記入し、各測定点を線で結ぶことで、図1に示されるようなHessチャート1を生成する。赤と緑は、補色関係にあり、赤レンズ11を通しては、赤の升目だけで緑の矢印が見えず、緑レンズ12はその逆になる。赤レンズ11の眼前に置いた側の眼で升目を見た場合、固視をすることになる。
図1のHessチャート1では、右眼で升目の白丸を固視した場合の、左眼が見ている場所を黒丸で示しており、15度ごとにある白丸にそれぞれ対応する黒丸が線で結ばれている。このHessチャート1では、右眼で右方15度を見た場合の左眼の視線がチャートからはみ出しており、検者は、右眼が異常であると判断する。このように、検者は、Hessチャート1に基づいて、検査の結果を出す。
「眼科検査法ハンドブック 第2版(第188頁乃至192頁、並びに第207頁209頁)」、編集 丸尾敏夫、松井瑞夫、小口芳久、湖崎克、医学書院、1997年7月1日発行
しかしながら、これらの眼科検査において、検査結果をまとめる場合、検者が手書きでまとめなければならず、非常に手間がかかるという課題があった。例えば、Hessチャート1を生成する場合においても、検者は、被検者が指示した点をチャートに手書きで書き込むことで生成しなければならず、非常に手間がかかる。
また、検査結果が定性的なものでしかなく、定量化できないという課題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、眼科検査を定量化できるようにするものである。
本発明の検査装置は、眼の検査の為の検査データを生成する生成手段と、生成手段により生成された検査データに基づいて、被検者の操作によって移動するポインタで位置を指定するための目標となるターゲットとポインタとを含む画像であって、被検者の左眼にターゲットとポインタのうちのいずれか一方を見せ、他方を見せず、被検者の右眼に他方を見せ、一方を見せない画像を表示する第1の表示手段と、被検者からのポインタの位置を指定する操作入力を受け付ける操作入力受け付け手段と、ターゲットの位置と、操作入力受け付け手段により受け付けられた操作入力によって指定されたポインタの位置との関係を示す文字または画像を表示する第2の表示手段とを備えることを特徴とする。
眼の検査の為のパラメータを受け付けるパラメータ受け付け手段をさらに備え、生成手段は、パラメータ受け付け手段により受け付けられたパラメータに基づいて、検査データを生成するものとすることができる。
ターゲットの位置と、操作入力受け付け手段により受け付けられた操作入力によって指定されたポインタの位置との関係を示すデータを、検査結果のファイルとして記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された検査結果のファイルを検索する検索手段をさらに備えるものとすることができる。
本発明の検査方法は、眼の検査の為の検査データを生成する生成ステップと、生成ステップの処理により生成された検査データに基づいて、被検者の操作によって移動するポインタで位置を指定するための目標となるターゲットとポインタとを含む画像であって、被検者の左眼にターゲットとポインタのうちのいずれか一方を見せ、他方を見せず、被検者の右眼に他方を見せ、一方を見せない画像を表示する第1の表示ステップと、被検者からのポインタの位置を指定する操作入力を受け付ける操作入力受け付けステップと、ターゲットの位置と、操作入力受け付けステップの処理により受け付けられた操作入力によって指定されたポインタの位置との関係を示す文字または画像を表示する第2の表示ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、眼の検査の為の検査データを生成する生成ステップと、生成ステップの処理により生成された検査データに基づいて、被検者の操作によって移動するポインタで位置を指定するための目標となるターゲットとポインタとを含む画像であって、被検者の左眼にターゲットとポインタのうちのいずれか一方を見せ、他方を見せず、被検者の右眼に他方を見せ、一方を見せない画像の表示を制御する第1の表示制御ステップと、被検者からのポインタの位置を指定する操作入力を受け付ける操作入力受け付けステップと、ターゲットの位置と、操作入力受け付けステップの処理により受け付けられた操作入力によって指定されたポインタの位置との関係を示す文字または画像の表示を制御する第2の表示制御ステップとを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の検査システムは、眼の検査の為の検査データを生成する生成手段と、生成手段により生成された検査データに基づいて、被検者の操作によって移動するポインタで位置を指定するための目標となるターゲットとポインタとを含む画像であって、被検者の左眼にターゲットとポインタのうちのいずれか一方を見せ、他方を見せず、被検者の右眼に他方を見せ、一方を見せない画像を表示する第1の表示手段と、被検者からのポインタの位置を指定する操作入力を受け付ける操作入力受け付け手段と、ターゲットの位置と、操作入力受け付け手段により受け付けられた操作入力によって指定されたポインタの位置との関係を示す文字または画像を表示する第2の表示手段とを備えることを特徴とする。
本発明においては、眼の検査の為の検査データが生成され、生成された検査データに基づいて、被検者の左眼にターゲットとポインタのうちのいずれか一方を見せ、他方を見せず、被検者の右眼に他方を見せ、一方を見せない画像が表示され、被検者からのポインタの位置を指定する操作入力が受け付けされ、ターゲットの位置と、操作入力によって指定されたポインタの位置との関係を示す文字または画像が表示される。
本発明によれば、眼科検査を定量的に行うことができる。特に、本発明によれば、迅速に、かつ、定量的な検査結果を得ることができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が、本明細書に記載されていることを確認する為のものである。したがって、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
更に、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものでもない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の検査装置(例えば、図2の検査システム20を構成する複数の装置が一体となった装置)は、眼の検査の為の検査データを生成する生成手段(例えば、図8のステップS34の処理を実行する図4の複像検査処理部172、または図19のステップS124の処理を実行する図4の眼位検査処理部182)と、前記生成手段により生成された前記検査データに基づいて、被検者の操作によって移動するポインタで位置を指定するための目標となるターゲットと前記ポインタとを含む画像であって、被検者の左眼にターゲットとポインタのうちのいずれか一方を見せ、他方を見せず、被検者の右眼に他方を見せ、一方を見せない画像を表示する第1の表示手段(例えば、図15のステップS72の処理を実行する図5の表示部204)と、前記被検者からの前記ポインタの位置を指定する操作入力を受け付ける操作入力受け付け手段(例えば、図15のステップS74の処理を実行する図5の操作入力部201)と、前記ターゲットの位置と、前記操作入力受け付け手段により受け付けられた操作入力によって指定された前記ポインタの位置との関係を示す文字または画像を表示する第2の表示手段(例えば、図9のステップS43、図19のステップS132、または図20のステップS138の処理を実行する図4の表示部156)とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の検査装置は、前記眼の検査の為のパラメータを受け付けるパラメータ受け付け手段(例えば、図8のステップS31、図17のステップS93、または図19のステップS121の処理を実行する図4の操作入力部151)をさらに備え、前記生成手段は、前記パラメータ受け付け手段により受け付けられた前記パラメータに基づいて、前記検査データを生成することを特徴とする。
請求項3に記載の検査装置は、前記ターゲットの位置と、前記操作入力受け付け手段により受け付けられた操作入力によって指定された前記ポインタの位置との関係を示すデータを、検査結果のファイルとして記憶する記憶手段(例えば、図9のステップS47、図20のステップS142の処理を実行する図4のファイル記憶部157)と、前記記憶手段に記憶された前記検査結果のファイルを検索する検索手段(例えば、図6のステップS17の処理を実行する図4のファイル検索部158)をさらに備えることを特徴とする。
請求項4に記載の検査方法は、眼の検査の為の検査データを生成する生成ステップ(例えば、図8のステップS34または図19のステップS124)と、前記生成ステップの処理により生成された前記検査データに基づいて、被検者の操作によって移動するポインタで位置を指定するための目標となるターゲットと前記ポインタとを含む画像であって、被検者の左眼にターゲットとポインタのうちのいずれか一方を見せ、他方を見せず、被検者の右眼に他方を見せ、一方を見せない画像を表示する第1の表示ステップ(例えば、図15のステップS72)と、前記被検者からの前記ポインタの位置を指定する操作入力を受け付ける操作入力受け付けステップ(例えば、図15のステップS74)と、前記ターゲットの位置と、前記操作入力受け付けステップの処理により受け付けられた操作入力によって指定された前記ポインタの位置との関係を示す文字または画像を表示する第2の表示ステップ(例えば、図9のステップS43、図19のステップS132、または図20のステップS138)とを含むことを特徴とする。
請求項5に記載のプログラムは、眼の検査の為の検査データを生成する生成ステップ(例えば、図8のステップS34または図19のステップS124)と、前記生成ステップの処理により生成された前記検査データに基づいて、被検者の操作によって移動するポインタで位置を指定するための目標となるターゲットと前記ポインタとを含む画像であって、被検者の左眼にターゲットとポインタのうちのいずれか一方を見せ、他方を見せず、被検者の右眼に他方を見せ、一方を見せない画像の表示を制御する第1の表示制御ステップ(例えば、図15のステップS72)と、前記被検者からの前記ポインタの位置を指定する操作入力を受け付ける操作入力受け付けステップ(例えば、図15のステップS74)と、前記ターゲットの位置と、前記操作入力受け付けステップの処理により受け付けられた操作入力によって指定された前記ポインタの位置との関係を示す文字または画像の表示を制御する第2の表示制御ステップ(例えば、図9のステップS43、図19のステップS132、または図20のステップS138)とを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項6に記載の検査システム(例えば、図2の検査システム20)は、眼の検査の為の検査データを生成する生成手段(例えば、図8のステップS34の処理を実行する図4の複像検査処理部172、または図19のステップS124の処理を実行する図4の眼位検査処理部182)と、前記生成手段により生成された前記検査データに基づいて、被検者の操作によって移動するポインタで位置を指定するための目標となるターゲットと前記ポインタとを含む画像であって、被検者の左眼にターゲットとポインタのうちのいずれか一方を見せ、他方を見せず、被検者の右眼に他方を見せ、一方を見せない画像を表示する第1の表示手段(例えば、図15のステップS72の処理を実行する図5の表示部204)と、前記被検者からの前記ポインタの位置を指定する操作入力を受け付ける操作入力受け付け手段(例えば、図15のステップS74の処理を実行する図5の操作入力部201)と、前記ターゲットの位置と、前記操作入力受け付け手段により受け付けられた操作入力によって指定された前記ポインタの位置との関係を示す文字または画像を表示する第2の表示手段(例えば、図9のステップS43、図19のステップS132、または図20のステップS138の処理を実行する図4の表示部156)とを備えることを特徴とする。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図2は、本発明を適用した検査システムの外観の構成を示す図である。この検査システム20は、主に、検者用検査装置31および被検者用検査装置32により構成される。
検者用検査装置31は、検者が検査の為に使用する装置であり、被検者用検査装置32は、被検者(以下、患者とも称する)が検査の為に使用する装置である。検者用検査装置31と被検者用検査装置32は、ケーブル33を介して接続されており、互いにデータを授受する。このケーブル33は、例えば、イーサネット(登録商標)ケーブルである。
検者用検査装置31にはまた、ケーブル35(例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブル)を介してプリンタ34が接続されており、プリンタ34は、検者用検査装置31からのデータに基づく画像や文書を紙に印刷する。
この検査システム20においては、検者用検査装置31が、検者の指令に基づいて、眼位検査や複像検査を行う為の検査データを生成し、ケーブル33を介して被検者用検査装置32に送信する。被検者用検査装置32は、受信した検査データに基づいてターゲットとポインタを表示部に表示する。ポインタは、被検者の操作によって移動し、ターゲットは、そのポインタで位置を指定するための目標となるものである。被検者は、被検者用検査装置32の表示部に表示されたターゲットを、ポインタが重なるようにマウス51に対して操作を入力し(クリックの操作を行い)、ポインタの位置を指定する。被検者用検査装置32は、操作入力によって指定されたポインタの位置を示す操作入力データを検者用検査装置31に送信し、検者用検査装置31は、ターゲットの位置と、指定されたポインタの位置との関係を示す文字または画像を検査結果として表示部に表示する。そして、検者用検査装置31は、検者からの指令に基づいて、検査結果を表示したり、ファイルとして保存したり、プリンタ34で印刷する。これにより、被検者は、検査結果を判断する。
図3は、検者用検査装置31の構成例を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)81、ROM(Read Only Memory)82、およびRAM(Random Access Memory)83は、内部バス84を介して相互に接続されている。この内部バス84にはまた、入出力インターフェース85も接続されている。
CPU81は、ROM82に記憶されているプログラム、または、記憶部88からRAM83にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM83にはまた、CPU81が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
入出力インターフェース85には、キーボード、マウスなどよりなる入力部86、CRT,LCD(Liquid Crystal Display)、スピーカなどよりなる出力部87、ハードディスクなどより構成される記憶部88、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部89が接続されている。通信部89は、電話回線やCATVを含む各種のネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インターフェース85にはまた、必要に応じてドライブ90が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア101が適宜装着され、それから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部88にインストールされる。
図3の検者用検査装置31の構成は、例えば、パーソナルコンピュータとされる。また、被検者用検査装置32の構成も図3の検者用検査装置31の構成と同様なパーソナルコンピュータであるので、その構成例の説明については省略する。
図4は、図2の検者用検査装置31の機能的構成例を示すブロック図である。
検者用検査装置31には、操作入力部151、主制御部152、複像検査部153、眼位検査部154、表示制御部155、表示部156、ファイル記憶部157、ファイル検索部158、検査データ送信部159、検査データ受信部160、および印刷データ送信部161が設けられている。
操作入力部151は、検者からの操作入力を受け付ける。主制御部152は、複像検査部153、眼位検査部154、表示制御部155、ファイル記憶部157、ファイル検索部158、検査データ送信部159、検査データ受信部160、および印刷データ送信部161の各部を制御する。
複像検査部153は、眼の外眼筋による眼球の運動が正常であるか否かを調べる為の検査である複像検査を行う為の処理部である。複像検査部153には、パラメータ処理部171および複像検査処理部172が設けられており、複像検査部153内部では、それぞれデータの授受が可能である。パラメータ処理部171は、複像検査の為の各種のパラメータを処理し、複像検査処理部172は、パラメータ処理部171により処理されるパラメータを用いて複像検査の為の処理を実行する。例えば、複像検査処理部172は、パラメータに基づいて複像検査データを生成する。
眼位検査部154は、左右の眼の位置が正常であるか否かを調べる為の検査である眼位検査を行う為の処理部である。眼位検査部154には、パラメータ処理部181および眼位検査処理部182が設けられており、眼位検査部154内部では、それぞれデータの授受が可能である。パラメータ処理部181は、眼位検査の為の各種のパラメータを処理し、眼位検査処理部182は、パラメータ処理部181により処理されるパラメータを用いて眼位検査の為の処理を実行する。例えば、眼位検査処理部182は、パラメータに基づいて眼位検査データを生成する。
表示制御部155は、表示部156に所定の画像データに基づく画像を表示させるよう制御する。表示部156は、表示制御部155からの制御に基づいて、画像を表示する。ファイル記憶部157は、検査結果のファイルを記憶する。ファイル検索部158は、ファイル記憶部157に記憶されている検査結果のファイルを検索する。検査データ送信部159は、主制御部152からの制御に基づいて、検査を行う為の検査データを送信する。検査データ受信部160は、主制御部152からの制御に基づいて、検査を行う為の検査データを受信する。具体的には、検査データ送信部159は、被検者用検査装置32に表示させる為の検査データを送信し、検査データ受信部160は、被検者用検査装置32に被検者により入力された入力データを受信する。
印刷データ送信部161は、主制御部152からの制御に基づいて、印刷する為のデータである印刷データを送信する。例えば、印刷データ送信部161は、印刷データをプリンタ34に対して送信する。プリンタ34は、印刷データに基づいて紙に画像や文書を印刷する。
図4の検者用検査装置31では、パラメータ設定、ターゲット(後述する四角い枠)およびポインタ(カーソル(後述する丸い枠))の提示としての検査データの生成、表示、印刷、データの保存などの処理が行われる。
図5は、図2の被検者用検査装置32の機能的構成例を示すブロック図である。
被検者用検査装置32には、操作入力部201、主制御部202、表示制御部203、表示部204、ファイル記憶部205、データ受信部206、およびデータ送信部207が設けられている。
操作入力部201は、検者からの操作入力を受け付ける。この操作入力部201は、例えば、図2のマウス51である。主制御部202は、操作入力部201、表示制御部203、ファイル記憶部205、データ受信部206、およびデータ送信部207の各部を制御する。
表示制御部203は、表示部204に所定の画像データに基づく画像を表示させるよう制御する。表示部204は、表示制御部203からの制御に基づいて、画像(例えば、ターゲットとポインタ)を表示する。ファイル記憶部205は、検査結果のファイルを記憶する。データ受信部206は、主制御部202からの制御に基づいて、供給されたデータを受信する。データ送信部207は、主制御部202からの制御に基づいて、データを送信する。例えば、データ受信部206は、検者用検査装置31から供給された検査データを受信し、データ送信部207は、被検者により入力された検査の為の入力データを送信する。
なおここでは、被検者側の表示部204としては、例えば、液晶ディスプレイを用いることができる。また、操作入力部201がマウス51であるようにしたが、これに限らず、トラックボール、ジョイスティック、スライドパット(いずれも商標)などのポインティングデバイスであってもよい。
図5の被検者用検査装置32では、検者用検査装置31から供給されたターゲット(後述する四角い枠)およびポインタ(カーソル)の位置データに基づいて、表示が行われ、操作入力部201に入力された被検者からの操作入力に基づいてポインタの位置が操作入力データとして送信される。
次に、図6のフローチャートを参照して、図4の検者用検査装置31における検査処理を説明する。なお、この処理は、検者により検査を開始する指令が、操作入力部151に入力されたとき開始される。
ステップS11において、表示部156は、初期画面を表示する。具体的には、主制御部152は、検査の為の初期画面のデータをファイル記憶部157から読み出し、これを表示制御部155に供給する。表示制御部155は、初期画面のデータに基づく画像を表示部156に表示させるよう制御する。表示部156は、例えば、図7に示されるような初期画面を表示する。
図7は、初期画面の画面例である。表示部156には、「実行するタスクを選択してください」という説明文とともに、複像検査と表示されたボタン301、眼位検査と表示されたボタン302、ファイル検索と表示されたボタン303、および終了と表示されたボタン304が表示されている。また、ボタン303の下には、複像検査、眼位検査というコメント305が表示されている。このコメント305は、ファイル検索で、複像検査と眼位検査のファイルを行うことが可能であることを示している。検者は、操作入力部151に所定の操作を入力することで、各ボタン301乃至304を選択する。ボタン301が選択された場合、図8と図9を参照して後述する複像検査が行われ、ボタン302が選択された場合、図19と図20を参照して後述する眼位検査が行われ、ボタン303が選択された場合、図6の後述するステップS17のファイル検索処理が行われ、ボタン304が選択された場合、処理が終了される。
図6に戻って、ステップS12において、主制御部152は、複像検査をするか否かを判定する。具体的には、主制御部152が、図7の初期画面において、複像検査のボタン301が検者により(操作入力部151を介して)選択されたか否かを判定する。複像検査をする、すなわち、複像検査のボタン301が選択されたと判定された場合、処理はステップS13に進み、複像検査部153は、複像検査処理を実行する。この処理の詳細は、図8および図9を参照して後述する。ステップS12において、複像検査をしない、すなわち、図7の初期画面において眼位検査のボタン302、ファイル検索のボタン303、または終了のボタン304が選択されたと判定された場合、処理はステップS14に進む。
ステップS14において、主制御部152は、眼位検査をするか否かを判定する。具体的には、主制御部152が、図7の初期画面において、眼位検査のボタン302が検者により(操作入力部151を介して)選択されたか否かを判定する。眼位検査をする、すなわち、眼位検査のボタン302が選択されたと判定された場合、処理はステップS15に進み、眼位検査部154は、眼位検査処理を実行する。この処理の詳細は、図19および図20を参照して後述する。ステップS14において、眼位検査をしない、すなわち、図7の初期画面においてファイル検索のボタン303または終了のボタン304が選択されたと判定された場合、処理はステップS16に進む。
ステップS16において、主制御部152は、ファイル検索をするか否かを判定する。具体的には、主制御部152が、図7の初期画面において、ファイル検索のボタン303が検者により(操作入力部151を介して)選択されたか否かを判定する。ファイル検索をする、すなわち、ファイル検索のボタン303が選択されたと判定された場合、処理はステップS17に進み、ファイル検索部158は、ファイル検索処理を実行する。具体的には、表示部156が、検索する検査名(複像検査または眼位検査)やキーワード(例えば、被検者名、被検者ID、検査日時)を入力させる画面を表示し、これに対する検者からの操作入力部151への入力に基づいて、ファイル検索部158が、ファイル記憶部157に記憶されているファイルを検索する。これにより、検査結果のファイルを検索し、読み出すことができる。
ステップS16においてファイルを検索しないと判定された場合、ステップS18において、主制御部152は、処理を終了するか否かを判定する。具体的には、主制御部152が、図7の初期画面において、終了のボタン304が検者により(操作入力部151を介して)選択されたか否かを判定する。ステップS18において処理を終了しないと判定された場合、ステップS13の処理の後、ステップS15の処理の後、またはステップS17の処理の後、処理はステップS11に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、図7の初期画面が表示され、再度、選択されたボタンに対する処理が行われる。
ステップS18において、処理を終了する、すなわち、終了のボタン304が選択されたと判定された場合、処理は終了される。
図6の処理により、検者からの要求に基づいて、複像検査処理、眼位検査処理、およびファイル検索処理が行われる。
次に、図8と図9のフローチャートを参照して、図6のステップS13の複像検査処理について説明する。複像検査は、被検者の頭の位置を固定し、被検者の左眼の前に赤色のガラス(レンズ)または緑色のガラスのうちの一方の色のガラスが割り当てられ、右眼の前に他方が割り当てられたメガネ(レンズの色は左右どちらでもよいが、例えば、左眼に緑色のガラスが割り当てられ、右眼に赤色のガラスが割り当てられたメガネ)またはキャップ型のメガネを装着し、被検者の前方の(被検者用検査装置32の)表示部204の所定の位置(例えば、9カ所)に赤色の四角い枠(以下、ターゲットとも称する)を順次表示し、被検者にその赤色の四角枠が見える位置を、緑色の丸枠のポインタで(マウス51を操作して)重ねるように選択させることにより行う。
ステップS31において、操作入力部151は、検者からのパラメータの入力を受け付ける。例えば、検者は、被検者の被検者ID、被検者氏名、検査する眼の選択(右側または左側)などをパラメータとして操作入力部151に入力する。操作入力部151により受け付けられたパラメータは、主制御部152を介して複像検査部153のパラメータ処理部171に供給される。
ステップS32において、パラメータ処理部171は、検者により必須パラメータが全て入力されたか否かを判定する。例えば、後述する図10の入力欄352、353(被検者IDと被検者氏名)、および検査側のオプションボタン360のチェックが必須パラメータであるので、パラメータ処理部171は、これらの必須パラメータが検者により全て入力されたか否かを判定する。必須パラメータが全て入力されていないと判定された場合、処理はステップS31に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS32において、必須パラメータが全て入力されたと判定された場合、処理はステップS33に進み、表示部156は、複像検査部153の複像検査処理部172を介する画像データに基づいて、図10に示されるような検査画面を表示する。すなわち、検査を開始することになる。
図10の表示部156の中央には、検査結果を示す為の枠350が表示されており、この場合、枠350の中にはR(右)、L(左)、U(上)、D(下)を表す軸と、角度を示す数値が表示されている。また、図10の上部には、2004年1月21日と表示された検査日351、被検者IDを入力する入力欄352、被検者指名を入力する氏名欄353、および、確認と表示されたボタン354が表示されている。さらに、表示部156の左側には、検査する眼を選択する左眼、右眼と表示されたオプションボタン360、検査開始と表示されたボタン370、戻ると表示されたボタン371、検査中断と表示されたボタン372、結果表示と表示されたボタン373、印刷と表示されたボタン374、保存と表示されたボタン375、終了と表示されたボタン376、および条件設定と表示されたボタン377が表示されている。ボタン354、370、373乃至377は、現在検者によって選択できない項目であるので破線で表示されており、ボタン371,372は、現在検者によって選択できる項目であるので実線で表示されている(以下同様)。また、図10の枠350の中に、被検者用検査装置32の操作入力部201によって操作され、移動されるポインタ380が表示されている。
検者は、上述したステップS31で、被検者ID(aaa)の入力欄352、被検者氏名(山田一郎)の入力欄353、および検査側のオプションボタン360の右眼または左眼(この場合、左眼)にパラメータを入力したので、図10には、そのパラメータに基づく表示がなされている。
なお、図10においては、チャートの座標を角度スケールで表示している(縦軸と横軸の単位が角度になっている)。従来のHessチャートでは、チャートの座標を長さスケールとし、角度を示すグリットを非等間隔の曲線としていたが、本実施の形態では、長さスケールを角度スケールに変換し、チャートのグリットを等間隔の直線にしている。このことは、本来、眼球の動きは回転運動であり、長さではなく、角度で記述されるものであることによる。なお、図10に示されるようにスケール変換をせず、従来のHessチャートと同じように長さスケールで表示を行うようにしてもよい。
また、本実施の形態では、検査可能な視野範囲を、例えば、上下左右ともに−35度乃至+35度としている。これは、被検者用検査装置32の表示部(後述する図5の表示部204)の大きさや表示部から被検者までの距離によって変化される値であるので、適宜変更するようにしてもよいし、固定するようにしてもよい。
ステップS34において、複像検査部153の複像検査処理部172は、検査の為の検査データを生成する。この検査データは、複像検査を行うために、被検者用検査装置32の表示部204にターゲット(四角い枠)と、ポインタを表示させる為のデータであり、例えば、ターゲットの色、大きさ、および位置と、ポインタの色および大きさとを指定するようなデータである(ポインタの位置は、被験者用検査装置32の操作入力部201への操作により移動するため含まれない)。この検査の為の検査データは、複像検査処理部172が、パラメータ処理部171で処理されたパラメータに基づいて(被検者に特有の情報に基づいて)、新たに生成するデータであってもよい。また、検査データは、あらかじめ複像検査の為のデータとして生成され、記憶されているものであってもよい。さらに、この検査データは、後述する条件設定処理によって設定された条件に基づいて、生成されてもよい。例えば、検査データは、複像検査として9カ所の位置を順次表示させるようなデータであり、1番目の位置を表示させる為の1番目の検査データ乃至9番目の位置を表示させる為の9番目の検査データからなる。
ステップS35において、検査データ送信部159は、複像検査処理部172により生成された検査の為の検査データを送信する。具体的には、ステップS34の処理で生成された検査データに含まれるターゲットの画像データが、9カ所の位置を順次表示させるようなデータであった場合、検査データ送信部159は、最初の1カ所の位置のターゲットとポインタの画像を表示させる為の1番目の検査データを、ケーブル33を介して被検者用検査装置32に送信する。すなわち、検査データ送信部159は、ステップS34の処理で生成された検査データの一部を被検者用検査装置32に送信する。
これに対して、被検者用検査装置32はこの1番目の検査データを受信し、表示部204に1番目の検査データに基づく画像を表示する。複像検査の場合、例えば、9カ所の位置を順次赤色の四角枠(ターゲット)で示し、被検者が緑色の丸枠(ポインタ)で四角枠に重なった点でクリックすることで検査が行われるので、1番目の検査データは、右に10度、上に10度の位置(以下、このような状態を(R,U)=(10,10)と記述する)の赤色の四角枠を表示させる為のデータである。またこのとき、被検者は、左眼で緑色のレンズを介して表示部204を見ており、右眼で赤色のレンズを介して表示部204を見ている。そして、被検者は、表示部204に表示された1番目の検査データに基づく表示である赤色のターゲット(四角枠)に、操作入力部201の移動に伴い移動するポインタ(丸枠)380が重なって見えた点でクリック(ポインタの位置を指定)する。被検者の見え方として、ポインタ(丸枠)がターゲット(四角枠)に重なった場合には、ポインタの図形(この場合、丸の形の図形)がターゲット(四角枠)を囲むことになる。これにより、ターゲットに対するポインタ(丸枠)の位置を精密に決定することができる。この被検者により被検者用検査装置32の操作入力部201に操作入力された操作入力データ(この場合、被写体が操作入力部201をクリックした位置(指定されたポインタの位置)を示すデータ(以下、1番目の操作入力データと称する))は、データ送信部207を介して検者用検査装置31に供給される。
そこで、ステップS36において、検査データ受信部160は、被検者用検査装置32から操作入力データ(指定されたポインタの位置、すなわち、クリックされた時点のポインタの位置を示す操作入力データ)が送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで待機する。被検者用検査装置32から操作入力データが送信されてきたと判定された場合、処理はステップS37に進み、検査データ受信部160は、被検者用検査装置32からの操作入力データ(1回目のステップS36の処理では、1番目の検査データに対する1番目の操作入力データ)を受信する。受信された操作入力データは、主制御部152を介して複像検査処理部172に供給される。複像検査処理部172は、この操作入力データに対する画像を、表示制御部155を介して表示部156に図11に示されるような画面を表示させる。図中、図10と対応する部分についでは同一の符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。
図11において、バツ印表示された点401乃至405は、被検者により指定されたポインタの位置、すなわち、クリックされた時点における丸枠のポインタ380の中心を示す点を表しており、四角枠416乃至419は、まだ被検者によって選択されていないカ所、すなわち、これから被検者用検査装置32に送信され、表示されるカ所に対応する点を示している。図11の場合、401乃至405の5カ所が既に被検者により選択されているので、ステップS35乃至ステップS38の処理が5回繰り返されたことを示している。
ステップS38において、複像検査処理部172は、検査が全て終了したか否かを判定する。具体的には、複像検査処理部172は、ステップS34で生成した9カ所分の位置を表す検査データ(1番目の検査データ乃至9番目の検査データからなる検査データ)を全て送信し、それに対する操作入力データ(1番目の操作入力データ乃至9番目の操作入力データ)を全て受信し終えたか否かを判定する。検査がまだ終了していないと判定された場合、ステップS35に戻り、それ以降の処理が繰り返される。具体的には、2番目乃至9番目の検査データが順次(検査データの一部が順次)送信され、それに対して被検者用検査装置32に入力された2番目乃至9番目の操作入力データが受信され、その結果が表示される。これにより、9カ所全てが被検者により操作入力(選択)された為、9カ所のバツ印の点が表示される(後述する図12のバツ印で表示された点401乃至409参照)。
ステップS38において、検査が全て終了したと判定された場合、ステップS39において、複像検査処理部172は、被検者用検査装置32に検査の終了を指令する。具体的には、複像検査処理部172は、検査データ送信部159を介して、複像検査処理部172による検査終了を指令するデータを被検者用検査装置32に送信する。被検者用検査装置32は、これを受信し、処理を終了する(後述する図15のステップS76)。その後、表示部156は、複像検査処理部172からの指令に基づいて、例えば、図11の結果表示と表示されたボタン373、印刷と表示されたボタン374,保存と表示されたボタン375、終了と表示されたボタン376、および条件設定と表示されたボタン377を実線で表示する。すなわち、複像検査処理部172は、これらのボタン373乃至377を選択可能な状態とする。
ステップS40において、複像検査処理部172は、検査結果表示が指令されたか否かを判定する。ステップS39の処理の後、表示部156に表示された、結果表示と表示されたボタン373が、検者により選択された場合、複像検査処理部172は、検査結果表示が指令されたと判定する。検査結果表示が指令されたと判定された場合、ステップS41において、複像検査処理部172は、表示部156に、検査結果表示オプションを表示させる。表示部156はこのとき、図12に示されるように、画面に検査結果表示オプションを表示する。
図12においては、被検者により指定された(クリックされた)1番目乃至9番目の検査データに対する位置が、バツ印で表示された点401乃至409として表示されている。すなわち、1番目乃至9番目のターゲットの位置に対する、被検者からの操作入力によって指定されたポインタの位置が表示されている。また、(検査)結果表示オプション440として、検査側を選択するオプションボタン451、連結線の有無を選択するオプションボタン461、およびOKと表示されたボタン471が表示されている。検者は、オプションボタン451により、右眼と左眼のいずれかを選択し、オプションボタン461により連結線の有無を選択する。また、検者は、ボタン471をクリック(具体的には、操作入力部201としてのマウス51でクリック)することで、結果表示オプションの(パラメータの)設定を決定する。
ステップS42において、操作入力部151は、図12の表示部156に表示された検査結果表示オプション440の設定の入力を受け付け、これを、主制御部152を介してパラメータ処理部171に供給する。パラメータ処理部171は、上述したステップS31で受け付けたようなパラメータの他、このような表示オプションについてもパラメータとして保持し、処理する。
ステップS43において、表示部156は、検査結果を表示する。具体的には、複像検査処理部172が、ステップS42の処理で受け付けた表示オプション設定の入力に基づいて、検査結果を表示する。例えば、図12の結果表示オプション440で、検査側として左眼が設定され、連結線として「あり」が選択された場合、表示部156は、図13に示されるような検査結果を表示する。この検査結果の画面データは、複像検査処理部172により生成される。
図13には、図8のステップS34の処理で生成された9カ所の検査データに対応するカ所のターゲットの位置である四角枠411乃至419と、それぞれのターゲットに対して指定されたポインタの位置を示すバツ印により示される点401乃至409が表示されている。また、バツ印により示される点401乃至409が線で結ばれている(連結線となっている)。このように、表示部156に、被検者の操作によって移動するポインタで位置を指定するための目標となるターゲットの位置と、被検者からの操作入力によって指定されたポインタの位置との関係を示す画像を表示させることで、検者は、容易に検査の結果を見ることができる。また、検査結果を容易に判定することができる。さらに、定量的な検査を行うことができる。
ステップS40において、結果表示が指令されなかったと判定された場合、またはステップS43の処理の後、処理はステップS44に進み、複像検査処理部172は、印刷が指令されたか否かを判定する。すなわち、表示部156に表示された、印刷と表示されたボタン375が、検者により選択された場合、複像検査処理部172は、印刷が指令されたと判定する。印刷が指令されたと判定された場合、ステップS45において、複像検査処理部172は、検査結果のデータに基づく印刷するデータである印刷データ(例えば、印刷結果の画像データ、または印刷結果のテキストデータ)を印刷する。具体的には、複像検査処理部172は、印刷データを印刷データ送信部161(およびケーブル35)を介してプリンタ34に送信する。プリンタ34は、印刷データに基づく画像(または文書)を紙に印刷し、出力する。
ステップS45の処理により、例えば、図14に示されるような画像が印刷される。図14には、左眼の検査結果と右眼の検査結果のチャート551が表示されている。また、被検者のID、氏名、および検査日が表示されている。検者(眼科医)は、この印刷された紙を見て、検査結果を判断することができる。なお、勿論左右の眼の検査結果のチャートを別々の紙に印刷するようにしてもよい。
ステップS44において、印刷が指令されなかったと判定された場合、またはステップS45の処理の後、ステップS46において、複像検査処理部172は、データの保存が指令されたか否かを判定する。すなわち、表示部156に表示された、保存と表示されたボタン375が、検者により選択された場合、複像検査処理部172は、検査データの保存が指令されたと判定する。検査データの保存が指令されたと判定された場合、ステップS47において、複像検査処理部172は、検査結果のデータをファイルとして保存する。具体的には、複像検査処理部172は、検査結果のデータを例えば、CSV形式のファイルとして、主制御部152を介して、ファイル記憶部157に記憶させる。このとき、被検者ID、被検者氏名、検査日時などが検索のパラメータとして参照できるように、ファイルに付加されて保存される。また、このファイルには、被検者ID、被検者氏名、および検査日時の他、右眼/左眼、検査条件(全てのパラメータ)、検査結果のデータが含まれる。なお、このとき、被検者用検査装置32のファイル記憶部205にも、バックアップとして記憶させるよう、ファイルのデータを送信する。これにより、万が一、検者用検査装置31のファイル記憶部157に記憶されていたファイルが削除された場合においても、そのデータを読み出すことができる。
ステップS46において、データの保存が指令されなかったと判定された場合、またはステップS47の処理の後、処理は終了される。なお、図12において、例えば、終了と表示されたボタン376が押下された場合においても、処理は終了される。その後、処理は、上述した図6のステップS13に戻り、ステップS11に進む。
図8と図9の処理により、複像検査の為の検査データが生成され、被検者用検査装置32に送信され、表示される。そして、被検者用検査装置32により入力された操作入力データが受信され、その結果が表示されたり、印刷されたり、ファイルとして保存される。これにより、被検者の操作したポインタの位置を、検者が見て手書きでプロットするのではなく、直接データとして読み込むことにより複像検査を行うことができる。
また、例えば、被検者が、左眼に緑色のレンズを付けており、右眼に赤色のレンズを付けている場合、検査する眼によってレンズの色を変更しなくても、表示部204に表示させるターゲット(四角い枠)と、ポインタ(丸い枠)の色を逆にするだけでよいので、検査の手間をより省くことができる。すなわち、複像検査処理部172がステップS34の処理で、被検者や検査を行う眼に応じた検査データを生成するようにすることで、検査を迅速、かつ定量的に行うことができる。
なお、ステップS36、ステップS37の処理では、操作入力データを、クリックを示すデータ(ポインタの位置を指定する)として扱ったが、クリックを示すデータの他に、ポインタの移動を示すデータも合わせて操作入力データとして扱い、その操作入力データがポインタの移動を示すデータである場合には、そのデータに対応してポインタの位置を移動させて表示し、操作入力データがクリックを示すデータである場合には、そのデータに対応してクリックされた時点におけるポインタの位置(指定されたポインタの位置)に対応する箇所をバツ印で表示するようにしてもよい。
次に、図15のフローチャートを参照して、図8と図9の処理に対応して行われる、図5の被検者用検査装置32における検査処理について説明する。なお、この処理は、被検者用検査装置32の検査用プログラムが起動されたとき開始される(実際には、このプログラムの起動は検者が行う)。
ステップS71において、データ受信部206は、検査の為の検査データを受信する。この検査データは、例えば、図8のステップS35で検者用検査装置31により送信されたデータである。データ受信部206は、受信した検査データを、主制御部202に供給する。
ステップS72において、表示部204は、検査データに基づく画像を表示する。具体的には、主制御部202は、検査データを表示制御部203に供給し、表示制御部203は、この検査データに基づく画像を表示部204に表示させるよう制御する。これに対し、表示部204は、図16に示されるような画像を表示する。図16において、表示部204には、灰色の背面に対し、被検者の操作入力部201への操作入力に対して動作する丸枠のポインタ651が表示されている。また、検査データに基づく四角い枠のターゲット661が表示されている。このターゲット661は、例えば、上述した図13の四角い枠411に対応した場所に表示される。すなわち、図8の1回目のステップS35の処理で送信される1番目の検査データに対応する四角い枠が、このターゲット661である。被検者は、この四角い枠のターゲット661にポインタ651が重なって見えた点でクリック(ポインタの位置を指定)する。上述したように、ポインタ(丸枠)651が四角い枠(ターゲット)661に重なった場合には、ポインタ651の図形(この場合、丸の形の図形)が四角い枠(ターゲット)661を囲むことになる。これにより、ターゲット(四角い枠)661に対するポインタ(丸枠)651の位置を精密に決定することができる。なお、具体的な例としては、操作入力部201が図2に示されるようなマウス51であるので、被検者は、マウス51を用いて、ポインタ661を移動させ、四角い枠661に重なった位置で(四角い枠(ターゲット)661をポインタ651の丸い枠で囲んだ位置で)クリックする。
ステップS73において、操作入力部201は、被検者により操作が入力されたか否かを判定し、操作(例えば、クリックの操作)が入力されるまで待機する。ステップS73において、被検者により操作が入力されたと判定された場合、ステップS74において、操作入力部201は、被検者からの操作入力を受け付ける。
ステップS75において、データ送信部207は、ステップS74の処理で受け付けられた操作入力データ(例えば、クリックされた位置を示すデータ)を検者用検査装置31に送信する。具体的には、操作入力部201が、ステップS74の処理で受け付けた操作入力に基づく操作データを主制御部202に供給し、主制御部202は、これを検者用検査装置31に送信するようデータ送信部207に指令し、データ送信部207は、操作入力データを送信する。
ステップS76において、主制御部202は、検者用検査装置31により終了が指令されたか否かを判定する。具体的には、主制御部202は、データ受信部206を介して検者用検査装置31から終了を指令するデータが受信されたか否かを判定する。すなわち、この処理は上述した図8のステップS39に対する処理であり、ステップS39の処理が実行された場合にYESと判定される。ステップS76において、終了が指令されないと判定された場合、ステップS71に戻り、それ以降の処理を繰り返す。すなわち、次の検査データ(例えば、2番目の検査データ)を受信し、表示するとともに、それに対する操作入力のデータを送信する。ステップS76において、終了が指令されたと判定された場合、処理は終了される。
図8、図9、および図15の処理により、検者用検査装置31と被検者用検査装置32における複像検査処理が行われる。従来手動で検者がHessチャートを生成していたのに対し、被検者用検査装置32にパラメータを入力し、指示するだけで、チャートが生成されるため、より、手間をかけずに検査を行うことができる。また、検査結果のデータを容易に印刷したり、ファイルとして保存することができる。さらに、パラメータや表示オプションを操作するだけで、検査の設定を変更することができる。換言すると、検査を迅速、かつ、定量的に行うことができる。
なお、図8、図9、および図15の処理では、検査データが1番目乃至9番目の検査データとして送信されたが、これをまとめて送信するようにしてもよい。また、9カ所のデータとしたが、実際には、検査の場合により25カ所の位置に対して検査を行うこともできる。これらは、パラメータの設定などにより適宜変更することができる。
次に、図17のフローチャートを参照して、図4の表示部156に表示される図13の条件設定と表示されたボタン378が検者により選択された場合の処理を説明する。この処理は、図8と図9の処理と平行して実行される処理であり、ボタン378が選択可能な状態(実線で示されている状態)、かつ、検者により選択された場合に実行される処理である。
ステップS91において、操作入力部151は、条件設定の指令を受け付ける。具体的には、図13の条件設定と表示されたボタン378を選択する操作入力を受け付ける。
ステップS92において、表示部156は、図18に示されるような条件設定画面を表示する。図18の検査条件設定ボックス700には、ターゲット呈示方法を選択するオプションボタン710、背景を選択するオプションボタン720、ターゲット輝度を選択するオプションボタン730、カーソル輝度を選択するオプションボタン740、ディスプレイの表示方法を選択するオプションボタン750、およびターゲットカーソルサイズを選択するオプションボタン760の他に、これらの全ての設定条件を保存する為の「はい」と表示されたボタン771、および条件を保存しない為の「いいえ」と表示されたボタン772が表示されている。
オプションボタン710では、ターゲットの呈示方法を、手動、自動、または全呈示の中から1つ選択することができ(例えば、ステップS34乃至38の処理のやり方を選択することができ)、オプションボタン720では、背景(例えば、図16の表示部204の背景)として、明、中、または暗の中から1つ選択することができ、オプションボタン730では、ターゲット(例えば、図16の四角い枠661)の輝度として、高、中、または低の中から1つ選択することができ、オプションボタン740では、カーソル(例えば、図16のポインタ651)の輝度として、高、中、または低の中から1つ選択することができ、オプションボタン750では、ディスプレイの表示方法として、有効表示面積、最大表示解像度、眼−画面間距離を設定することができ、オプションボタン760では、ターゲットカーソルサイズ(例えば、図16の四角い枠661のサイズ)として、大、中、または小の中から1つ選択することができる。
ステップS93において、操作入力部151は、図18に示される条件設定画面に対する検者からの操作入力を受け付け、ステップS94において、条件設定画面に入力された条件を反映する。その後処理は終了される。
図17の処理により、検者は、これらの条件を自由に設定することができる。また、即時にこれらの条件を反映させ、検査を続行して行うことができる。これらの条件は、上述した図9のステップS47で保存されるファイルに、パラメータとして保存される。また、パラメータ処理部171は、これらのパラメータを、次回の検査時のパラメータとして保存しておくようにしてもよいし、同じ被検者については同じ条件で行うように、パラメータを保存しておくようにしてもよい。
次に、図19と図20のフローチャートを参照して、図6のステップS15の眼位検査処理について説明する。眼位検査は、左右の眼の位置が正常であるか否かを調べる為の検査であり、被検者の前方の被検者用検査装置32の表示部204の所定の位置(例えば、表示部204の中心)に赤色の四角枠(ターゲット)を表示して、被検者にその枠を緑色の丸枠のポインタで(マウス51を用いて)重なるように操作させることで行う。
ステップS121において、操作入力部151は、検者からのパラメータの入力を受け付ける。例えば、眼位検査部154の眼位検査処理部182が、主制御部152および表示制御部155を介して表示部156に、図21に示されるような画面を表示させる。
図21の表示部156の中央には、被検者用検査装置32の操作入力部201を用いて被検者により操作されるポインタの画像や、ポインタで位置を指定するための目標となるターゲットの画像が示される枠(フィールド)850が表示されている。また、図21の上部には、2004年1月21日と表示された検査日851、被検者IDを入力する入力欄852、被検者氏名を入力する氏名欄853、および、確認と表示されたボタン854が表示されている。さらに、表示部156の左側には、検査する眼を選択する左眼、右眼と表示されたオプションボタン860、検査開始と表示されたボタン870、戻ると表示されたボタン871、検査中断と表示されたボタン872、結果表示と表示されたボタン873、印刷と表示されたボタン874、保存と表示されたボタン875、終了と表示されたボタン876、および条件設定と表示されたボタン877が表示されている。ボタン854,877は、現在検者によって選択できる項目であるので実線で表示されており、ボタン870乃至876は、現在検者によって選択できない項目であるので破線で表示されている。また、図中右側には、検査結果が表示される枠880、被検者の眼と画面間距離を入力する枠881、およびターゲットのON−OFFを切り替えるボタン882が表示されている。
検者は、このステップS121で、被検者ID(例えば、aaa)の入力欄852、被検者氏名(例えば、山田一郎)の入力欄853、検査側のオプションボタン860の右眼または左眼(例えば、左眼)、および眼−画面間距離を入力する枠881にパラメータを入力し、確認と表示されたボタン854を選択するような操作入力を操作入力部151に対して行う。操作入力部151は、このパラメータの入力を受け付け、主制御部152を介して眼位検査部154のパラメータ処理部181に供給される。なお、眼−画面間距離は、パラメータとして毎回設定するものではなく、デフォルト値であってもよい。
ステップS122において、パラメータ処理部181は、検者により必須パラメータが全て入力されたか否かを判定する。図21の例の場合、入力欄852、853(被検者IDと被検者氏名)、および検査側のオプションボタン860のチェックが必須パラメータであるので、パラメータ処理部181は、これらの必須パラメータが検者により全て入力されたか否かを判定する。必須パラメータが全て入力されていないと判定された場合、処理はステップS121に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS122において、必須パラメータが全て入力されたと判定された場合、眼位検査処理部182は、図21の検査開始と表示されたボタン870を選択可能な状態とする(ボタン870を実線で表示する)。そして、ステップS123において、眼位検査処理部182は、検者により検査の開始が指令されたか否かを判定し、検査の開始が指令されるまで待機する。具体的には、被検者により、検査開始と表示されたボタン870が選択された場合、眼位検査処理部182は、検査者により検査の開始が指令されたと判定する。
ステップS123において、検査の開始が指令されたと判定された場合(すなわち、ボタン870が選択されたと判定された場合)、ステップS124において、眼位検査処理部182は、検査の為の検査データを生成する。生成される検査データには、例えば、ターゲットの位置、色、および大きさを示すデータとターゲットの表示を指令するデータの他に、ポインタの色(大きさがふくまれてもよい)を示すデータが含まれている。ステップS125において、眼位検査処理部182は、ターゲットの位置を示すデータおよびターゲットの表示を指令するデータ、並びに、ポインタの色を示す検査データを、主制御部152を介して検査データ送信部159から送信する。なお、ステップS124の処理で生成される検査データは、あらかじめ眼位検査の為のデータとして生成され、記憶されているものであってもよい。また、検査データは、眼位検査処理部182が、パラメータ処理部181で処理されたパラメータに基づいて(被検者に特有の情報に基づいて)、新たに生成するデータであってもよい。さらに、この検査データは、条件設定処理(上述した図17の処理)によって設定された条件に基づいて、生成されてもよい。例えば、検査データは、ターゲットを所定の位置に表示させるようなデータである。
ステップS125で送信された検査データは、被検者用検査装置32に受信され、検査データに基づく画像が表示される。すなわち、被験者用検査装置32の表示部204は、背景を灰色とし、中心に赤色の四角枠をターゲットとして表示する(例えば、図15のステップS72)。
ステップS126において、眼位検査処理部182は、検者によりONが指令されたか否かを判定する。具体的には、眼位検査処理部182は、検者により操作入力部151を介してON−OFFボタン882がクリック(選択)された場合にONが指令されたと判定する。ステップS126においてONが指令されたと判定された場合、すなわち、ON−OFFボタン882がクリックされた場合、眼位検査処理部182は、ステップS127において、主制御部152を介して検査データ送信部159からポインタを表示させる指令(ONの指令)を被検者用検査装置32に送信する。
これに対して、被検者用検査装置32はこのONの指令(ポインタを表示させる指令)を受信し、表示部204に指令に基づく画像(ポインタ)を表示する。例えば、表示部204は、ステップS125の処理に対応して背景を灰色とし、中心に赤色の四角枠をターゲットとして既に表示しているので、これに、ポインタを(ONの指令に基づいて)さらに表示する。すなわち、ステップS127の処理の前には、表示部204にはターゲットの画像しか表示されていない。検者は、被検者に対して、四角枠(ターゲット)に丸枠(ポインタ(カーソル))が重なるように操作入力部201を操作し、重なった位置で操作入力201によりポインタをクリックするように指示を与える。これに対して、被検者は、前方にある表示部204に表示されたターゲット(四角枠)に、操作入力部201で操作可能なポインタ(丸枠)を重ねるように操作入力部201を操作し、重なった位置で操作入力部201をクリック(操作)する。この被検者により被検者用検査装置32の操作入力部201に操作入力された操作入力データ(例えば、ポインタの動きを示すデータやクリックの動作を示すデータ)が、データ送信部207を介して検者用検査装置31に供給される。すなわち、この場合、上述した図15のステップS73における「操作」は、クリックだけでなく、ポインタの動きの操作をも含む。
そこで、ステップS128において、検査データ受信部160は、被検者用検査装置32から操作入力データが送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで待機する。被検者用検査装置32から操作入力データが送信されてきたと判定された場合、処理はステップS129に進み、検査データ受信部160は、被検者用検査装置32からの操作入力データを受信する。受信された操作入力データは、主制御部152を介して眼位検査処理部182に供給される。このとき、眼位検査処理部182は、この操作入力データに対する座標を、表示制御部155を介して表示部156に表示させる。例えば、表示部156は、図22に示されるような画像を表示する。
図22には、上述したステップS121の処理で受け付けられたパラメータ(被検者ID、被検者指名、検査側、眼−画面間距離)がそれぞれ表示されている。また、被検者により操作されるポインタの位置が示される枠(フィールド)850には、上述した図10と同様に、枠850の中にR(右)、L(左)、U(上)、D(下)を表す軸と、角度を示す数値が表示されている。また、枠850の中には、ポインタで位置を指定するための目標となるターゲットである四角い枠890と、被検者用検査装置32の操作入力部201によって操作され、移動されるポインタ891が表示されている。このように、ターゲット(四角い枠)890と、被検者により操作されるポインタ(カーソル、丸枠)891が表示されるので、検者は、ターゲットに対する被検者のポインタ891の動きを見ることができる。この表示部156に表示されるポインタ891の位置は、被検者によるポインタの移動に合わせて移動する。すなわち、受信された操作入力データに基づいて、ポインタ891の位置は移動する。
そこで、ステップS130において、眼位検査処理部182は、ステップS129の処理で受信した操作入力データがクリックを示すデータである(ポインタの移動を示すデータではない)か否かを判定する。ステップS130において、操作入力データがクリックを示すデータではないと判定された場合(ポインタの移動を示すデータであると判定された場合)、または、ステップS128において被験者用検査装置32から操作入力データが送信されてこないと判定された場合、処理はステップS128に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、ステップS128乃至ステップS130の処理は、被検者によりポインタが移動された場合、その移動に対応するデータが操作入力データとして受信されるとともに、表示が更新され、その処理は、被検者によりクリックの操作が行われるまで繰り返される。
ステップS130において、被検者用検査装置201からの操作入力データがクリックであると判定された場合、ステップS131において、眼位検査処理部182は、検査の為のポインタの表示をOFFするような指令データを送信する。これにより、被検者用検査装置32の表示部204で表示されているポインタはOFFされる(消される)。
ステップS132において、眼位検査処理部182は、1回のステップS126乃至ステップS131の処理で取得された1回分の検査結果(検査データに基づくターゲットの位置に対するクリックされたカーソルの位置の座標)を、表示制御部155を介して表示部156に表示させる。例えば、図22において、ポインタ891が消えて、ターゲット890と、クリックされた位置を示す×印(バツ印)が表示される。
ステップS133において、眼位検査処理部182は、検査回数が設定回数に達したか否かを判定する。眼位検査では、例えば、左眼と右眼の検査回数がそれぞれ4回と設定されており、その回数に達したか否かが判定される。この設定回数は検者により設定されてもよいし、あらかじめ設定されていてもよい。ステップS133において、検査回数がまだ設定回数に達していないと判定された場合、処理はステップS126に戻り、それ以降の処理が繰り返される。例えば、設定回数が左眼4回、右眼4回と設定されていた場合、設定回数分検査が行われるまで処理が繰り返される。すなわち、ONが指令され、クリックを示す操作入力データが受信され、その結果が表示される処理が繰り返される。
なお、ステップS133の処理は、検査が全て終了したか否かを判定するものと等価である。具体的には、ステップS133のように、検査回数により判定するだけでなく、検者による操作入力部151への入力(例えば、検査中断ボタン872による検査終了を指令する入力)などにより終了を判定してもよい。
なお、被検者用検査装置32から操作入力データが送信されてこない場合、検者はON−OFFボタン882をクリックすることにより、強制的に被検者用検査装置32の表示部156に表示されているポインタをOFF(消す)して、処理を進めるようにすることができる。
ステップS133において、検査回数が設定回数に達したと判定された場合、ステップS134において、眼位検査処理部182は、被検者用検査装置32に検査の終了を指令する。具体的には、眼位検査処理部182は、検査データ送信部159を介して、眼位検査処理部182による検査終了を指令するデータを被検者用検査装置32に送信する。被検者用検査装置32は、これを受信し、処理を終了する(図15のステップS76)。その後、表示部156は、眼位検査処理部182からの指令に基づいて、例えば、図22のボタン873乃至877を実線で表示する。すなわち、これらのボタン873乃至877を選択可能な状態とする。
なお、これ以降のステップS135乃至142の処理は、上述した図9のステップS40乃至ステップS47の処理と基本的に同様であるので、その詳細な説明は省略し、簡単に説明していく。
ステップS135において、眼位検査処理部182は、検査結果表示が指令されたか否かを判定し、検査結果表示が指令されたと判定された場合、ステップS136において、眼位検査処理部182は、表示部156に、検査結果表示オプションを表示させる。眼位検査処理の場合、その検査結果を表示する為のオプションが適宜選択肢として表示される。
ステップS137において、操作入力部151は、検査結果表示オプションの設定の入力を受け付け、これを、主制御部152を介してパラメータ処理部181に供給する。
ステップS138において、表示部156は、検査結果を表示する。眼位検査の場合には、表示部156は、図23に示されるような画面を表示する。なお、図中、図22と対応する部分については繰り返しになるのでその説明は省略する。
図23の枠850の中には、被検者によりクリックされた位置、すなわち検査結果を示す×印が表示されている。×印の数は、上述した設定回数(この場合8個)であり、例えば、右眼の検査結果が赤色で表示され、左眼の検査結果が緑色で表示される。また、枠880の中には、ステップS126乃至ステップS133の処理の繰り返しによる検査結果が表示されている。この検査結果は、左から検査の回数、眼−画面間距離、検査を受ける眼の側を示すL(左)またはR(右)、および水平方向(横軸位置)、垂直方向(縦軸位置)をそれぞれ示している。水平方向の位置、垂直方向の位置は眼のずれを示す値であり、この値の絶対値が大きいほど、眼のずれが大きいことを示し、符号は「ズレ」の方向を示す。図23の例の場合、1番目の行は、1回目の検査であり、眼−画面間距離が25cmであり、水平方向の位置が0.0であり、垂直方向の位置が0.6(すなわち、上側に0.6度)であることを示している。同様に、2番目の行は、2回目の検査であり、眼−画面間距離が25cmであり、水平方向の位置が−0.6(すなわち、L側に0.6度)であり、垂直方向の位置が0.6(すなわち上側に0.6度)であることを示している。換言すれば、この枠880の中には、検査が8回行われた、すなわち、ステップS126乃至133の処理が8回繰り返された結果が表示されている。このように、検査データに基づく画像に対する被検者からの操作入力の関係を示す画像および文字を表示部156に表示させることで、眼の検査を定量的に行うことができる。また、眼−画面間距離のパラメータに基づいて、表示部204に表示されるターゲットとポインタを変えるような検査データを生成することで、被検者はメガネのレンズの色の変更や移動を行う必要がなくなるため、より容易に検査を行うことができる。
ステップS135において、結果表示が指令されなかったと判定された場合、またはステップS138の処理の後、処理はステップS139に進み、眼位検査処理部182は、印刷が指令されたか否かを判定する。例えば、表示部156に表示された、印刷と表示されたボタン874が、検者により選択されたか否かにより判定が行われる。印刷が指令された場合、ステップS140において、眼位検査処理部182は、検査結果のデータに基づく印刷するデータである印刷データ(例えば、印刷結果の画像データ、または印刷結果のテキストデータ)をプリンタ34に印刷させる。
ステップS139において、印刷が指令されなかったと判定された場合、またはステップS140の処理の後、ステップS141において、眼位検査処理部182は、データの保存が指令されたか否かを判定し、データの保存が指令されたと判定された場合、ステップS142において、眼位検査処理部182は、検査結果のデータをファイルとして保存する。具体的には、眼位検査処理部182は、検査結果のデータをファイルとして、主制御部152を介して、ファイル記憶部157に記憶させる。
ステップS141において、データの保存が指令されなかったと判定された場合、またはステップS142の処理の後、処理は終了される。なお、図23において、例えば、終了と表示されたボタン876が押下された場合においても、処理は終了される。その後、処理は、上述した図6のステップS15に戻る。
図19と図20の処理により、眼位検査の為の検査データが生成され、被検者用検査装置32に送信され、表示される。そして、被検者用検査装置32により入力された操作入力データが受信され、その結果が表示されたり、印刷されたり、ファイルとして保存される。これにより、検者による手書きではなく、被検者自身が操作したデータにより眼位検査を行うことができる。
なお、この図19と図20に対応する被検者用検査装置32における検査処理は、上述した図15の処理と同様であるのでその説明は省略する。ただし、図19のステップS125の処理に対して、図15のステップS71、ステップS72の処理が実行された後、再び、図19のステップS127の処理に対して、図15のステップS71、ステップS72の処理が実行され、ステップS73の処理に進む。すなわち、ステップS71、ステップS72の処理が、検査データとONの指令に基づいてそれぞれ実行される。
また、検者用検査装置31における、眼位検査時の条件設定処理についても、上述した図17の処理と同様であるのでその処理の説明は省略する。ただし、条件設定処理で設定される画面は、上述した図18とは少し異なるので、図24を用いて説明する。
図24は、上述した図19と図20の眼位検査処理と並行して実行される図17の条件設定処理のステップS92で表示部156に表示される画面例を示す図である。図24の検査条件設定ボックス900には、背景の輝度を選択するオプションボタン910、ターゲットカーソルサイズを選択するオプションボタン920、カーソル輝度を選択するオプションボタン930、ターゲット輝度を選択するオプションボタン940、および被検者側ディスプレイの表示方法を選択する為のオプションボタン950の他に、これらの全ての設定条件を保存する為の「はい」と表示されたボタン971、および条件を保存しない為の「いいえ」と表示されたボタン972が表示されている。
オプションボタン910では、背景(例えば、表示部204の背景)として、明、中、または暗の中から1つ選択することができ、オプションボタン920では、ターゲットカーソルサイズ(例えば、図16の四角い枠661に対応する眼位検査の場合のカーソルサイズ)として、大、中、または小の中から1つ選択することができ、オプションボタン930では、カーソル(例えば、図16のポインタ651に対応する眼位検査の場合のカーソル)の輝度として、高、中、または低の中から1つ選択することができ、オプションボタン940では、ターゲット(例えば、図16の四角い枠661に対応する眼位検査の場合のターゲット)の輝度として、高、中、または低の中から1つ選択することができ、オプションボタン950では、検者側のディスプレイの表示方法として、有効表示面積と最大表示解像度とを設定することができる。
以上によれば、眼の検査の為の検査データが検者用検査装置31により生成され、検査データに基づいて、被験者の操作によって移動するポインタで位置を指定するための目標となるターゲットとポインタとを含む画像であって、被検者の左眼にターゲットとポインタのうちのいずれか一方を見せ、他方を見せず、被験者の右眼に他方を見せ、一方を見せない画像が被検者用検査装置32に表示され、被検者からのポインタの位置を指定する操作入力が被検者用検査装置32により受け付けられ、ターゲットの位置と、受け付けられた操作入力によって指定されたポインタの位置との関係を示す文字(例えば、図23の枠880)または画像(例えば、図13の枠350または図23の枠850)が被検者用検査装置32に表示されるので、検者は、迅速に検査結果を知るとともに、定量的な検査を行うことができる。すなわち、迅速に、かつ、定量的な検査結果を得ることができる。
また、検者は、被検者により示された点を手書きで書き留める必要もなく、迅速、かつ、容易に検査を行うことができる。さらに、検査結果のまとめ表示についても、例えば、被検者が操作入力した点の連結線を手書きで引く必要もないため、検査時間を短縮することができる。
さらに、複像検査と眼位検査の2つの検査を1台の検査システムで行うことができるため、検査装置を縮小化することができる。
また、検者用検査装置31は、眼の検査の為のパラメータを受け付け、受け付けたパラメータに基づいて検査データを生成するので、検査のパラメータ変更も容易に行うことができ、被検者に合わせた検査を迅速、かつ、容易に行うことができる。
さらに、検者用検査装置31は、眼−画面間距離のパラメータに基づいて、表示部204に表示されるターゲットとポインタを変えるような検査データを生成するため、被検者は表示部204に対する距離の移動を細かく行う必要がなくなり、より容易に検査を行うことができる。
また、この眼科検査の項目は、上述した処理を実行するプログラムのインストールによっても実現できるので、複像検査と眼位検査の他に、さらに検査が増えた場合にも、その検査に対応するプログラムをインストールすれば容易に実現することができる。
さらに、ターゲットの位置と指定されたポインタの位置との関係を示すデータ(検査結果のデータ)がファイルとして記憶されるため、被検者のIDなどに基づいて容易に検索することができ、もって、検査結果について、同一の被検者の経時的な変化を調べたり、複数の被検者間の比較や統計的なデータを得ることに利用することができる。
また、被検者により示された点の座標は、検者用検査装置31に取得され、表示されるので、被検者により示された点の座標を検者がデータとして入力するのと比較しても、より、手間をかけずに検査を行うことができる。
さらに、被験者用検査装置32の表示部204に表示されるターゲット650とポインタ651の色を反転させることにより、被検者は装着しているメガネのレンズの色を反転させずに検査を行うことができるので、より迅速に検査を行うことができる。
なお、以上の例では、本発明を、図3の検査システム20に適用した場合について説明したが、これに限らず、被検者が画面を見て、その結果を入力する為の、ディスプレイとポインティングデバイス、並びに検者が検査項目を設定する為の入力デバイスを備えたディスプレイなどからなる1つの装置についても、本発明を適用することができる。すなわち、図3の検査システム20を構成する複数の装置ではなく、これらの複数の装置が1つの装置に搭載された検査装置においても、本発明を適用することができる。
また、図2の検査システム20では、検者用検査装置31と被検者用検査装置32を、イーサネット(登録商標)ケーブル33で直接接続するようにしたが、検査する建物(例えば、病院内)のLAN(Local Area Network)などを介して接続するようにしてもよい。
さらに、以上の例では、眼の検査の為のレンズを赤色のレンズと緑色のレンズとしたが、これは適宜変更するようにしてもよい。この場合、レンズの色にあわせて、表示部204に表示されるターゲットとポインタの色も変更される。また、レンズは眼の悪い人の為に度数付きのものであってもよい。
また、以上の例では、眼の検査の為に被検者に色付きのレンズ(カラーフィルタの眼鏡)を装着させるようにして検査を行うと説明したが、これに限らず、ターゲットを左右の眼のうちのいずれか一方の眼に見えるようにし、ポインタを他方の眼に見えるようにする構成であればよい。
具体的な例としては、右と左の偏向の方向が異なる偏光フィルタを用いたメガネを被検者に掛けさせることで、左眼でターゲットとポインタのいずれか一方を見せ、右眼で他方を見せさせるようにする方法であってもよいし、左右の眼に掛けたシャッター(例えば液晶シャッター)を交互に開閉して表示を同期させることで、左眼でターゲットとポインタのいずれか一方を見せ、右眼で他方を見せさせるようにする方法であってもよい。また、表示部に視差バリアを設け、表示部の隣り合った2点から発する2つの光の一方が左眼に入射し、他方が右眼に入射するようにした表示部(例えば、3次元液晶ディスプレイ)を用いることで、左眼でターゲットとポインタのいずれか一方を見せ、右眼で他方を見せさせるようにする方法であってもよい。それらのいずれの方法を用いても、被検者に、左眼でターゲットとポインタのいずれか一方を見せ、右眼で他方を見せさせるようにすることができるので、検査用検査装置31が、被検者用検査装置32の表示部204にターゲットとポインタを表示させ、被検者による操作入力部201への操作(ターゲットにポインタが重なるような操作)に対するポインタの移動に基づく操作データを取得することにより検査を行うことができる。
なお、本実施の形態では、被検者ID、被検者氏名、ディスプレイの有効表示面積、および最大表示解像度などの必修パラメータは、図6のステップS13、ステップS15,ステップS17の中の処理で入力しているが、これらは、初期画面を表示するステップS11に続いて入力するようにしてもよい。
また、以上の例では、検者用検査装置31と被検者用検査装置32をそれぞれ図3に示されるようなパーソナルコンピュータとしたが、実際には、例えば、組込型コンピュータであってもよい。
なお、ターゲットとポインタの形は、四角や丸に限らず、どのような形であってもよい。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図3に示されるように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されているリムーバブルメディア101よりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM82や記憶部88が含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、コンピュータプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
従来の複像検査を説明する図である。 本発明を適用した検査システムの構成を説明する図である。 図2の検者用検査装置の詳細な構成例を説明するブロック図である。 図2の検者用検査装置の機能的構成例を示すブロック図である。 図2の被検者用検査装置の機能的構成例を示すブロック図である。 図4の検者用検査装置における検査処理を説明するフローチャートである。 図4の表示部に表示される初期画面の例を説明する図である。 図6のステップS13の複像検査処理を説明するフローチャートである。 図6のステップS13の複像検査処理を説明するフローチャートである。 図4の表示部に表示される複像検査の画面例を説明する図である。 図4の表示部に表示される複像検査の画面例を説明する図である。 図4の表示部に表示される複像検査の画面例を説明する図である。 図4の表示部に表示される複像検査の画面例を説明する図である。 複像検査の結果を印刷した場合の例を説明する図である。 図8と図9の処理に対する被検者用検査装置における検査処理を説明するフローチャートである。 図5の表示部に表示される複像検査の画面例を説明する図である。 図8と図9の処理として行なわれる条件設定処理を説明するフローチャートである。 図4の表示部に表示される複像検査の画面例を説明する図である。 図6のステップS15の眼位検査処理を説明するフローチャートである。 図6のステップS15の眼位検査処理を説明するフローチャートである。 図4の表示部に表示される眼位検査の画面例を説明する図である。 図4の表示部に表示される眼位検査の画面例を説明する図である。 図4の表示部に表示される眼位検査の画面例を説明する図である。 図4の表示部に表示される眼位検査の画面例を説明する図である。
符号の説明
20 検査システム
31 検者用検査装置
32 被検者用検査装置
34 プリンタ
51 マウス
151 操作入力部
153 複像検査部
154 眼位検査部
156 表示部
157 ファイル記憶部
158 ファイル検索部
171 パラメータ処理部
172 複像検査処理部
181 パラメータ処理部
182 眼位検査処理部
201 操作入力部
204 表示部

Claims (6)

  1. 被検者の眼の検査を行う検査装置において、
    眼の検査の為の検査データを生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された前記検査データに基づいて、被検者の操作によって移動するポインタで位置を指定するための目標となるターゲットと前記ポインタとを含む画像であって、被検者の左眼にターゲットとポインタのうちのいずれか一方を見せ、他方を見せず、被検者の右眼に他方を見せ、一方を見せない画像を表示する第1の表示手段と、
    前記被検者からの前記ポインタの位置を指定する操作入力を受け付ける操作入力受け付け手段と、
    前記ターゲットの位置と、前記操作入力受け付け手段により受け付けられた操作入力によって指定された前記ポインタの位置との関係を示す文字または画像を表示する第2の表示手段と
    を備えることを特徴とする検査装置。
  2. 前記眼の検査の為のパラメータを受け付けるパラメータ受け付け手段をさらに備え、
    前記生成手段は、前記パラメータ受け付け手段により受け付けられた前記パラメータに基づいて、前記検査データを生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記ターゲットの位置と、前記操作入力受け付け手段により受け付けられた操作入力によって指定された前記ポインタの位置との関係を示すデータを、検査結果のファイルとして記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記検査結果のファイルを検索する検索手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
  4. 被検者の眼の検査を行う検査装置の検査方法において、
    眼の検査の為の検査データを生成する生成ステップと、
    前記生成ステップの処理により生成された前記検査データに基づいて、被検者の操作によって移動するポインタで位置を指定するための目標となるターゲットと前記ポインタとを含む画像であって、被検者の左眼にターゲットとポインタのうちのいずれか一方を見せ、他方を見せず、被検者の右眼に他方を見せ、一方を見せない画像を表示する第1の表示ステップと、
    前記被検者からの前記ポインタの位置を指定する操作入力を受け付ける操作入力受け付けステップと、
    前記ターゲットの位置と、前記操作入力受け付けステップの処理により受け付けられた操作入力によって指定された前記ポインタの位置との関係を示す文字または画像を表示する第2の表示ステップと
    を含むことを特徴とする検査方法。
  5. 被検者の眼の検査を行うプログラムであって、
    眼の検査の為の検査データを生成する生成ステップと、
    前記生成ステップの処理により生成された前記検査データに基づいて、被検者の操作によって移動するポインタで位置を指定するための目標となるターゲットと前記ポインタとを含む画像であって、被検者の左眼にターゲットとポインタのうちのいずれか一方を見せ、他方を見せず、被検者の右眼に他方を見せ、一方を見せない画像の表示を制御する第1の表示制御ステップと、
    前記被検者からの前記ポインタの位置を指定する操作入力を受け付ける操作入力受け付けステップと、
    前記ターゲットの位置と、前記操作入力受け付けステップの処理により受け付けられた操作入力によって指定された前記ポインタの位置との関係を示す文字または画像の表示を制御する第2の表示制御ステップと
    を含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  6. 被検者の眼の検査を行う検査システムにおいて、
    眼の検査の為の検査データを生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された前記検査データに基づいて、被検者の操作によって移動するポインタで位置を指定するための目標となるターゲットと前記ポインタとを含む画像であって、被検者の左眼にターゲットとポインタのうちのいずれか一方を見せ、他方を見せず、被検者の右眼に他方を見せ、一方を見せない画像を表示する第1の表示手段と、
    前記被検者からの前記ポインタの位置を指定する操作入力を受け付ける操作入力受け付け手段と、
    前記ターゲットの位置と、前記操作入力受け付け手段により受け付けられた操作入力によって指定された前記ポインタの位置との関係を示す文字または画像を表示する第2の表示手段と
    を備えることを特徴とする検査システム。
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