JP2005277559A - 送信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 広帯域で高効率なEER法の送信機を提供する。
【解決手段】 変調信号のうちの振幅成分を高周波電力増幅器124の電源端子に入力し、位相成分を高周波電力増幅器124の高周波入力端子に入力し、高周波電力増幅器124の出力から元の変調信号を変調した変調波を得る。出力電圧の順次異なるDC−DCコンバータ群103からスイッチ群109を介してエミッタフォロワ118およびオペアンプ119に電源電圧を供給する。電源電圧は振幅成分のレベルに応じてDC−DCコンバータ104〜108の何れか一組の出力をスイッチ群109で選択し、エミッタフォロワ118とオペアンプ109に与えることでエミッタフォロワ118のエミッタ−コレクタ間電圧の差を小さくしてエミッタフォロワ118の電源効率を高めるとともに、オペアンプ119の電源効率も改善できる。かつ、高周波電力増幅器124の電源電圧をエミッタフォロワ118で直流変換する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex;直交周波数分割多重)などマルチキャリアを用いる通信方式に用いられる無線送信機に関するものである。
一般に、振幅変調を伴う変調信号、特にQAM(直交振幅変調)などの多値変調を伴う変調信号においては、アンテナへ電力を送信するための高周波電力増幅器に線形動作が必要となる。そのため、高周波電力増幅器の動作級としてはA級あるいはAB級などが用いられてきた。
しかしながら、通信のブロードバンド化に伴い、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex;直交周波数分割多重)などマルチキャリアを用いる通信方式が利用され始め、従来のA級、AB級の高周波電力増幅器では高効率化が期待できない。すなわち、OFDMでは、サブキャリアの重ね合わせによって、瞬間的に、全くランダムに大きな電力が発生する。つまり、平均電力とその瞬間最大電力との比、PAPR(Peak to Average Power Ratio)が大きい。そのため、瞬間最大電力も線形に増幅できるよう、常に大きな直流電力を保持している必要がある。A級動作では電源効率が最大でも50%しかなく、特にOFDMの場合は、PAPRが大きいため電源効率は10%程度となってしまう。
一方、飽和型アンプを用いることができる場合、ドレイン電流とドレイン電圧とが同時に発生する期間をできるだけ小さくしているので、消費電力を抑制することができる。飽和型アンプとは、ドレイン電圧波形が矩形になるよう高調波制御されたF級アンプや、ドレイン電圧波形とドレイン電流波形が重ならないよう負荷条件を最適化したE級アンプやD級アンプをさす。
例えば、200mA、3V(:Vdd)のDC電力を供給したとすると、直流電力は600mWとなる。トランジスタからなる飽和型アンプでは、トランジスタのOFF時には電流が流れず、電圧Vddのみが印加されるため、直流消費電力は0である。一方、トランジスタのON時には200mAの電流が流れるが、トランジスタは完全に導通しているため、ドレイン−ソース間電圧VDSは飽和電圧のせいぜい0.3V程度と仮定できる。この場合、0.3×0.2=0.06 つまり60mWの直流電力がトランジスタの中で消費されたことになる。電源効率は実に(600−60)/600=90%に達する。A級アンプでは最大でも電源効率は50%にしか達しないため、この効果は大きい。
すなわち、飽和型アンプを用いることにより、高い電源効率が実現される。しかしながら、飽和型アンプは非線形アンプであるため、QAM信号のように変調波の振幅レベルが変化する信号では、著しく変調精度が劣化し、用いることはできない。
このような課題を解決すべく、カーンの方法として知られる従来のEER法(Envelope Elimination and Restoration)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図5はEER法の概略を表すブロック図である。図5に示された送信機においては、変調信号発生手段50によって生成された、例えばQAM信号は、振幅位相分離手段51によって位相成分と振幅成分とに分離される。位相成分は直交信号として、直交変調器52に入力され、周波数変換され、飽和型アンプ53に出力される。一方、振幅成分はオペアンプ55によって、所望の振幅レベルに増幅され、直流変換器54に入力される。直流変換器54は、飽和型アンプ53で必要とされる電流を、振幅成分とともに飽和型アンプ53に出力する。飽和型アンプ53では、高周波入力された位相成分と電源から入力された振幅成分が掛け合わされ、QAM変調波が復元される。
このような構成をとることにより、飽和型アンプなどの非線形ではあるが高効率なアンプを用いることができるため、高効率化が可能となる。
米国特許第6256482B1(図面3ページ、図6)
一般に、変調信号を振幅成分と位相成分とに分離した場合、その帯域は約5倍に広がる。すなわち、無線LANの規格である、IEEE802.11a規格のOFDM信号の場合、ベースバンドの信号帯域は8MHz程度であるから、40MHzの帯域に広がることになる。しかしながら、振幅成分を変調する直流変換器54、例えばスイッチングレギュレータの帯域がせいぜい1MHzであることから、従来の構成では、このような信号のEER法を実現することはできない。
帯域を広げるには、直流変換器(スイッチングレギュレータ)54のスイッチング素子を高速化する必要がある。ところが、スイッチング素子の高速化は低耐圧化を伴うため、これ以上の高速化は不可能と考えられる。
また直流変換器54としてシリーズレギュレータを用いた場合、その直流変換量(電源電圧と振幅成分電圧の差)と高周波電力増幅器のドレイン電流の積が消費電力となる。OFDMでは振幅成分の電圧の平均値は電源電圧の半分以下であるため、この場合も高効率化が望めない。
さらに、オペアンプ55においても振幅成分を歪なく増幅するには、ピーク振幅成分以上の電源電圧を保持する必要があり、ピーク電圧と平均電圧の差が大きいOFDMでは、電源効率の低下を招く。
したがって、本発明の目的は、効率を低下させることなく、広帯域なEER法を実現することができる送信機を提供することである。
上記の課題を解決するため、第1の発明の送信機は、変調信号を発生する変調信号発生手段と、前記変調信号発生手段により発生された前記変調信号を位相成分と振幅成分とに分離する位相振幅分離手段と、前記位相振幅分離手段で分離された前記振幅成分を段階的に異なる複数の電圧レベルでスライスする振幅スライス手段と、電源電圧を段階的に値の異なる複数の電圧に変換する複数のスイッチングレギュレータと、前記複数のスイッチングレギュレータの出力電圧の何れか一つを選択するスイッチ群と、前記振幅スライス手段によってスライスされた振幅成分のスライスデータに従って前記スイッチ群の各スイッチを選択的に導通させるスイッチドライバと、前記スイッチ群により選択された何れかのスイッチングレギュレータの出力電圧を電源電圧として前記振幅成分を増幅する振幅増幅手段と、前記スイッチ群により選択された何れかのスイッチングレギュレータの出力電圧を電源電圧として前記振幅増幅手段からの出力を直流変換するリニア直流変換手段と、前記位相成分を高周波入力端子に入力し、前記リニア直流変換手段によって直流変換された振幅成分を電源端子に入力し、結果として振幅と位相とが掛け合わされた変調波を出力する高周波電力増幅器とを備えている。
この構成によれば、電源電圧を段階的に値の異なる複数の電圧に変換する複数のスイッチングレギュレータを設け、振幅成分のレベルに応じてスイッチングレギュレータを選択し、選択されたスイッチングレギュレータの出力電圧を電源電圧としてリニア直流変換手段が振幅成分を直流変換するとともに、振幅増幅器も同様に振幅成分のレベルに応じてスイッチングレギュレータを選択し、選択されたスイッチングレギュレータの出力電圧を電源電圧とする構成を採用している。そのため、リニア直流変換手段による電圧ドロップを少なく抑えることができ、リニア直流変換手段による電力損失を抑えることができる上、振幅増幅器も振幅成分を線形に増幅するのに最低の電圧で駆動されるため、消費電力を低減でき少なく抑えることができる。したがって、振幅成分をアナログ操作するブロックの消費電流を小さく抑えることができる。また、直流変換にリニア直流変換手段を用いており、広帯域化を図ることができる。したがって、効率を低下させることなく、広帯域なEER法を実現することができる。
第2の発明の送信機は、変調信号を発生する変調信号発生手段と、前記変調信号発生手段により発生された前記変調信号を位相成分と振幅成分とに分離する位相振幅分離手段と、前記位相振幅分離手段で分離された前記振幅成分を段階的に異なる複数の電圧レベルでスライスする振幅スライス手段と、電源電圧を段階的に値の異なる複数の電圧に変換する複数のスイッチングレギュレータと、前記複数のスイッチングレギュレータのいずれかの出力にあって、前記スイッチングレギュレータのいずれかの出力を選択するために導通する第1のスイッチ群と、前記第1のスイッチ群で選択された前記スイッチングレギュレータの出力電圧を電源電圧として前記振幅成分を増幅する振幅増幅手段と、前記複数のスイッチングレギュレータのいずれかの出力にあって、前記スイッチングレギュレータの出力電圧を各々の電源電圧として前記振幅増幅手段からの出力を直流変換する複数のリニア直流変換手段と、前記振幅増幅手段から出力された振幅成分を前記複数のリニア直流変換手段へ伝達する第2のスイッチ群と、前記振幅スライス手段によってスライスされた振幅成分のスライスデータに従って前記第1および第2のスイッチ群の各スイッチを選択的に導通させるスイッチドライバと、前記位相成分を高周波入力端子に入力し、前記複数のリニア直流変換手段によって直流変換された振幅成分を電源端子に入力し、結果として振幅と位相とが掛け合わされた変調波を出力する高周波電力増幅器とを備えている。
この構成によれば、電源電圧を段階的に値の異なる複数の電圧に変換する複数のスイッチングレギュレータを設け、複数のスイッチングレギュレータの出力電圧を電源電圧として複数のリニア直流変換手段が振幅成分をそれぞれ直流変換するとともに、振幅成分のレベルに応じて複数のリニア直流変換手段の何れかを選択的に有効としている。そのため、直流変換を行うときのリニア直流変換手段による電圧ドロップを少なく抑えることができ、リニア直流変換手段による電力損失も少なく抑えることができる。さらに、振幅増幅手段も振幅成分のレベルに応じて複数のリニア直流変換手段の何れかを選択的に有効としており、振幅成分を線形に増幅するのに最低の電圧で駆動されるため、消費電力を低減でき少なく抑えることができる。また、直流変換にリニア直流変換手段を用いており、広帯域化を図ることができる。したがって、効率を低下させることなく、広帯域なEER法を実現することができる。また、スイッチングレギュレータと高周波電力増幅器との間にリニア直流変換手段が入るのみで、スイッチ手段はその経路から外しているため、第1の発明の構成に比べて、電力損失をさらに低減することができる。
第3の発明の送信機は、変調信号を発生する変調信号発生手段と、前記変調信号発生手段により発生された前記変調信号から振幅成分を抽出する振幅抽出手段と、前記振幅抽出手段で抽出された前記振幅成分を段階的に異なる複数の電圧レベルでスライスする振幅スライス手段と、電源電圧を段階的に値の異なる複数の電圧に変換する複数のスイッチングレギュレータと、前記複数のスイッチングレギュレータの出力電圧の何れか一つを選択するスイッチ群と、前記振幅スライス手段によってスライスされた振幅成分のスライスデータに従って前記スイッチ群の各スイッチを選択的に導通させるスイッチドライバと、前記スイッチ群により選択された何れかのスイッチングレギュレータの出力電圧を電源電圧として前記振幅成分を増幅する振幅増幅手段と、前記スイッチ群により選択された何れかのスイッチングレギュレータの出力電圧を電源電圧として前記振幅増幅手段からの出力を直流変換するリニア直流変換手段と、前記変調信号を高周波入力端子に入力し、前記リニア直流変換手段によって直流変換された振幅成分を電源端子に入力し、結果として変調波を出力する高周波電力増幅器とを備えている。
この構成によれば、電源電圧を段階的に値の異なる複数の電圧に変換する複数のスイッチングレギュレータを設け、振幅成分のレベルに応じてスイッチングレギュレータを選択し、選択されたスイッチングレギュレータの出力電圧を電源電圧としてリニア直流変換手段が振幅成分を直流変換するとともに、振幅増幅器も同様に振幅成分のレベルに応じてスイッチングレギュレータを選択し、選択されたスイッチングレギュレータの出力電圧を電源電圧とする構成を採用している。そのため、リニア直流変換手段による電圧ドロップを少なく抑えることができ、リニア直流変換手段による電力損失を抑えることができる上、振幅増幅器も振幅成分を線形に増幅するのに最低の電圧で駆動されるため、消費電力を低減でき少なく抑えることができる。したがって、振幅成分をアナログ操作するブロックの消費電流を小さく抑えることができる。また、直流変換にリニア直流変換手段を用いており、広帯域化を図ることができる。したがって、効率を低下させることなく、広帯域なEER法を実現することができる。
さらに、位相成分ではなく、変調信号をそのまま用いるため、振幅成分と位相成分とに分離抽出して行うEER法では避けられなかった、変調精度(Error Vector Magnitude:EVM)の劣化が回避できる。すなわち、位相成分を用いる場合、位相成分について、デジタルアナログ変換器の帯域が許す範囲で、またEVMに影響を与えない程度にフィルタリングが行われる。このとき、フィルタリングによって生じる位相成分の部分的なレベル低下が、高周波増幅器の出力で位相成分が振幅成分と合成されたときにEVMの顕著な劣化を生じさせていた。また、変調信号から分離された位相成分に比べて、変調信号は必要帯域幅が1/6ほど小さいため、デジタルアナログ変換器や、デジタルアナログ変換によって生じるスプリアス成分を抑圧するアンチエリアスフィルタの帯域幅を狭くすることができる。そのため、デジタルアナログ変換器の低消費電力化や、フィルタに用いるインダクタの小型化や低コスト化に有利である。
さらに、本構成では、高周波電力増幅器に与えられる振幅成分が0のとき、高周波電力増幅器に入力される電力も0であるため、アイソレーション特性に依存せず、高周波電力増幅器出力で正しい変調波を形成できる。
第4の発明の送信機は、変調信号を発生する変調信号発生手段と、前記変調信号発生手段により発生された前記変調信号から振幅成分を抽出する振幅抽出手段と、前記振幅抽出手段で抽出された前記振幅成分を段階的に異なる複数の電圧レベルでスライスする振幅スライス手段と、電源電圧を段階的に値の異なる複数の電圧に変換する複数のスイッチングレギュレータと、前記複数のスイッチングレギュレータのいずれかの出力にあって、前記スイッチングレギュレータのいずれかの出力を選択するために導通する第1のスイッチ群と、前記第1のスイッチ群で選択された前記スイッチングレギュレータの出力電圧を電源電圧として前記振幅成分を増幅する振幅増幅手段と、前記複数のスイッチングレギュレータのいずれかの出力にあって、前記スイッチングレギュレータの出力電圧を各々の電源電圧として前記振幅増幅手段からの出力を直流変換する複数のリニア直流変換手段と、前記振幅増幅手段から出力された振幅成分を前記複数のリニア直流変換手段へ伝達する第2のスイッチ群と、前記振幅スライス手段によってスライスされた振幅成分のスライスデータに従って前記第1および第2のスイッチ群の各スイッチを選択的に導通させるスイッチドライバと、前記変調信号を高周波入力端子に入力し、前記複数のリニア直流変換手段によって直流変換された振幅成分を電源端子に入力し、結果として変調波を出力する高周波電力増幅器とを備えている。
この構成によれば、電源電圧を段階的に値の異なる複数の電圧に変換する複数のスイッチングレギュレータを設け、複数のスイッチングレギュレータの出力電圧を電源電圧として複数のリニア直流変換手段が振幅成分をそれぞれ直流変換するとともに、振幅成分のレベルに応じて複数のリニア直流変換手段の何れかを選択的に有効としている。そのため、直流変換を行うときのリニア直流変換手段による電圧ドロップを少なく抑えることができ、リニア直流変換手段による電力損失も少なく抑えることができる。さらに、振幅増幅手段も振幅成分のレベルに応じて複数のリニア直流変換手段の何れかを選択的に有効としており、振幅成分を線形に増幅するのに最低の電圧で駆動されるため、消費電力を低減でき少なく抑えることができる。また、直流変換にリニア直流変換手段を用いており、広帯域化を図ることができる。したがって、効率を低下させることなく、広帯域なEER法を実現することができる。また、スイッチングレギュレータと高周波電力増幅器との間にリニア直流変換手段が入るのみで、スイッチ手段はその経路から外しているため、第1の発明の構成に比べて、電力損失をさらに低減することができる。
さらに、位相成分ではなく、変調信号をそのまま用いるため、振幅成分と位相成分とに分離抽出して行うEER法では避けられなかった、変調精度(Error Vector Magnitude:EVM)の劣化が回避できる。すなわち、位相成分を用いる場合、位相成分について、デジタルアナログ変換器の帯域が許す範囲で、またEVMに影響を与えない程度にフィルタリングが行われる。このとき、フィルタリングによって生じる位相成分の部分的なレベル低下が、高周波増幅器の出力で位相成分が振幅成分と合成されたときにEVMの顕著な劣化を生じさせていた。また、変調信号から分離された位相成分に比べて、変調信号は必要帯域幅が1/6ほど小さいため、デジタルアナログ変換器や、デジタルアナログ変換によって生じるスプリアス成分を抑圧するアンチエリアスフィルタの帯域幅を狭くすることができる。そのため、デジタルアナログ変換器の低消費電力化や、フィルタに用いるインダクタの小型化や低コスト化に有利である。
さらに、本構成では、高周波電力増幅器に与えられる振幅成分が0のとき、高周波電力増幅器に入力される電力も0であるため、アイソレーション特性に依存せず、高周波電力増幅器出力で正しい変調波を形成できる。
上記第1から4の発明の送信機においては、高周波電力増幅器の前段に周波数変換手段を有していてもよい。
この構成によれば、以下のような作用効果を有する。位相振幅分離手段の帯域はせいぜい数百MHzであるため、搬送波がGHzを超えるような場合、これを処理することができないが、周波数変換手段である例えば直交変調器などを用いることにより、容易に搬送波周波数をアップコンバートできる。
以上、詳細に説明したように本発明によれば、高周波電力増幅器を飽和型として動作させることができるEER法において広帯域でかつ高効率な動作を可能とする。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。本実施の形態では、広帯域変調信号を用いるIEEE802.11a規格の無線LANシステムを例にあげて説明する。
図1はEER法を実現する本発明の実施の形態1による送信機の回路図を示している。この送信機は、図1に示すように、OFDM信号生成手段100と、位相振幅分離手段101と、振幅スライス手段102と、スイッチングレギュレータ群103と、スイッチ群109と、スイッチドライバ116と、直交変調器117と、エミッタフォロワ118と、オペアンプ119、抵抗値R1を有する抵抗120と、抵抗値R2を有する抵抗121と、−2Vの負電圧を有する負電源122と、3.3Vの正電圧を有する正電源123と、飽和型の高周波電力増幅器124とで構成されている。
上記のOFDM信号生成手段100は、OFDM信号を生成するもので、変調信号を発生する変調信号発生手段に相当する。
位相振幅分離手段101は、OFDM信号生成手段100により生成されたOFDM信号を位相成分と振幅成分とに分離する。
振幅スライス手段102は、位相振幅分離手段101で分離された振幅成分を段階的に異なる適当な複数の電圧レベルでスライスする。この電圧レベルとしては、本実施例においては、エミッタフォロワ118のエミッタ端子出力換算で例えば、1.0V、1.5V、3Vと設定する。図1には、振幅スライス手段102へ入力される振幅成分、つまり源信号と、振幅スライス手段102の出力信号、つまりスライス信号とが示されている。
ここで、図1に示されている源信号とスライス信号との関係について説明する。振幅スライス手段102は、図1のように振幅成分のレベルを検出し、そのレベルに対してあらかじめ設定された電圧レベルとの比較を行い、図1のように振幅成分をスライスする。
振幅スライスの方法は、例えば振幅成分が0V<振幅成分≦1.0Vならば1Vに丸め込み、1V<振幅成分≦1.5Vなら1.5Vに丸め込むなど、包含される範囲の最大値にレベルを丸め込む。図1では、計3つのレベルが存在するため、これを2ビットのデータ01、10、11に割り当てる。その結果、2ビットのスライスデータがスイッチドライバ116に出力される。
スイッチングレギュレータ群103は、例えば3.3Vの正電源123の電源電圧を入力とする複数、例えば5個のスイッチングレギュレータ、つまり5個のDC−DCコンバータ104〜108からなる。DC−DCコンバータ104〜106はオペアンプ119に電圧を供給し、DC−DCコンバータ107,108はエミッタフォロワ118のコレクタに電圧を供給する。これらのDC−DCコンバータ群103により電源電圧は段階的に値の異なる複数の電圧に変換される。具体的には、DC−DCコンバータ104〜108は、それぞれ3.3Vの正電圧を4.7V、3.2V、2.7V、1.8V、1.3Vの各電圧に変換する。
スイッチ群109は、振幅スライス手段102によってスライスされた振幅成分のスライスデータに従ってスイッチドライバ116から出力される駆動信号に基づいて、導通遮断が制御される。具体的には、DC−DCコンバータ群103のエミッタフォロワ118、オペアンプ119につながるそれぞれひとつのパスが選択的に導通する。同時に導通させるスイッチ110〜115の組み合わせは、スイッチ110とスイッチ112、スイッチ111とスイッチ114、スイッチ113とスイッチ115である。
直交変調器117は、位相振幅分離手段101から出力される位相成分(直交成分(Quadrature)および同相成分(In-phase) )を高周波信号に変換するもので、周波数変換手段に相当する。
エミッタフォロワ118は、OFDM信号の振幅成分を電源電圧として高周波電力増幅器124に与える際、直流電流をドライブするために必要で、スイッチ群109により選択された3.3Vの正電源123の電圧もしくはスイッチングレギュレータ107,108の何れかの出力電圧を電源電圧としてOFDM信号の振幅成分を直流変換するもので、リニア直流変換手段に相当する。
オペアンプ119はOFDM信号の振幅成分を高周波電力増幅器118の電源電圧として、所定の振幅まで増幅するとともに、エミッタフォロワ118のエミッタ出力を負帰還することにより、エミッタフォロワの温度特性、並びに歪特性などの影響を排除する。このとき、オペアンプ119には振幅成分の最小値を保証するために、例えば−2Vの負電源122から負電圧を与え、正電源にはスイッチ群109により選択された4.7V、3.2V,2.7Vの何れかのスイッチングレギュレータ104〜106の出力を入力する。なお、オペアンプ119は振幅増幅手段に相当する。
高周波電力増幅器(PA)124は、飽和型であって、直交変調器117から入力される高周波信号(位相成分を周波数変換したもの)を高周波入力端子に入力し、エミッタフォロワ118によって直流変換された振幅成分を電源端子に入力し、結果として位相および振幅がともに変調された、つまり振幅と位相とが掛け合わされた変調波を出力する。
以下動作について説明する、本実施の形態では、電源電圧3.3Vのシステムを仮定している。
OFDM信号生成手段100によって作成されたOFDM信号は、位相振幅分離手段101によって振幅成分と位相成分とに分離されて、振幅成分はオペアンプ119に出力される。オペアンプ119で設定される利得倍の振幅成分がエミッタフォロワ118のエミッタに出力されるが、この時オペアンプ119の出力にはエミッタフォロワ118のエミッタ電圧より、Vbe=0.7Vだけ正にシフトした電圧が現れる。オペアンプ119の出力ダイナミックレンジは電源電圧より1V小さいとすると、高周波電力増幅器124を0〜3Vで変調する場合、オペアンプ119に供給されるべき電源電圧は高周波電力増幅器124に与える電圧+0.7V(=Vbe)+1Vとなる。
したがって、本実施の形態では高周波電力増幅器124の電圧を、3V、1.5V、1.0Vと設定したため、オペアンプ119にはDC−DCコンバータ104で4.7Vを、DC−DCコンバータ105で3.2Vを、DC−DCコンバータ106で2.7Vをそれぞれ与える。なお、本実施の形態ではオペアンプ119を正転アンプとしているため、その利得は1+R1/R2で決定される。
エミッタフォロワ118のエミッタに出力される振幅成分を基に、振幅スライス手段102は、スイッチ群109の各スイッチ110〜115のオン/オフをドライブするためのドライブ情報を生成する。ドライブ情報を以下スライスデータと呼ぶ。
振幅スライスの方法は、例えば振幅成分が
0V<振幅成分≦1.0V
ならば1.0Vに丸め込み、
1.0V<振幅成分≦1.5V
ならば1.5Vに丸め込み、
1.5V<振幅成分≦3.0V
ならば3.0Vに丸め込むというように、振幅成分が包含されるしきい値範囲を検出し、包含される範囲の最大値にレベルを丸め込む。
丸め込みは、次のようにして行う。DC−DCコンバータ107,108は丸め込まれる電圧レベルにエミッタフォロワ118のコレクタエミッタ間の飽和電圧Vcesat=0.3Vを加えた電圧(1.3V、1.8V)が出力されるよう用意される。3.0V+0.3Vについては正電源123の電圧に等しいのでDC−DCコンバータは必要ない。オペアンプ119に出力される電圧は丸め込まれる電圧の+1.7V(2.7V、3.2V、4.7V)となる。
振幅成分のレベルに従い、振幅スライス手段102がスイッチドライバ116にどのDC−DCコンバータ(104〜108)あるいは正電源123の出力をアクティブにするかの情報を与える。与えられた情報に従い、スイッチドライバ116はDC−DCコンバータ104〜108、正電源123の出力段に設けられたスイッチ110〜115を選択的にオン/オフし、丸め込まれた電圧に対応する電圧を出力する。ここで、スイッチ110とスイッチ112、スイッチ111とスイッチ114、スイッチ113とスイッチ115は同じドライブ信号で駆動される。
具体例を説明すると、エミッタフォロワ118のエミッタ出力が1.2VのときはDC−DCコンバータ107とDC−DCコンバータ105のパスがオンとなり、1.8Vの電圧がエミッタフォロワ118のコレクタに与えられ、3.2Vの電圧がオペアンプ119の正電源端子に与えられる。同様に、振幅成分が1.6Vのときは3.3Vの正電源123とDC−DCコンバータ104のパスがオンとなり、3.3Vの電圧がエミッタフォロワ118のコレクタに与えられ、4.7Vの電圧がオペアンプ119の正電源端子に与えられる。
位相振幅分離手段101から出力された振幅成分は、オペアンプ119の非反転(+)入力端子に入力され、抵抗値R1の抵抗120と抵抗値R2の抵抗121とで決定される利得1+R1/R2だけ増幅されてエミッタフォロワ118のエミッタから高周波電力増幅器124のドレイン/コレクタ電源端子へ出力される。
また、振幅成分は、スライスデータと同期がとられた形で出力されることが望ましい。
このとき、振幅成分とスライスデータとの同期がとれていないと、不必要に大きな電圧ドロップが現れ、電源損失が悪化してしまう。
このような動作を実現することで、エミッタフォロワ118は電圧ドロップ(エミッタフォロワのコレクタ端子とエミッタフォロワのエミッタ端子との電位差)が小さな値に保持されエミッタフォロワ118の電源損失が小さく抑えられるとともに、またオペアンプ119にはダイナミックレンジの範囲で最低の正の電源電圧を与えることで、オペアンプ119の出力段での捨て電力を小さく抑え、オペアンプ119での電源損失を小さく抑えることができ、その結果、送信機全体の高効率化が実現される。
また、位相成分は、変調波に周波数変換する必要があるため、I(同相)信号およびQ(直交)信号として直交変調器117に入力され、搬送波と掛け合わされる。
高周波電力増幅器124では、エミッタフォロワ118から出力された振幅成分が電源端子に入力され、直交変調器117から出力された位相成分(変調波)が、高周波信号入力端子に入力される。その結果、高周波電力増幅器124の出力では、位相成分と振幅成分とが掛け合わされた結果が出力され、正しいOFDM変調波が得られる。
振幅成分と位相成分とは高周波電力増幅器124で掛け合わされるときには、タイミングずれがないことが望ましい。
以上説明したとおりの動作により、期待される効果について以下に述べる。
DC−DCコンバータ104〜108の電源効率が96%であり、スイッチ110〜115の電圧ドロップがないとする。また、飽和型の高周波電力増幅器124の効率が80%であると仮定する。
無線LAN IEEE802.11a規格の場合、例えば平均出力電力は13dBm(20mW)とすると、このときピーク電力は平均電力の+7dBで20dBm(100mW)となる。したがって、高周波電力増幅器124としては、ピーク電力20dBmを出力する必要がある。高周波電力増幅器124の電力効率(RF出力電力/加えられたDC電力)を80%とすると、AC電力PACがピーク電力100mW(20dBm)のとき、DC電力PDCは125mWとなる。このとき、電源電圧を3Vとすると、ピーク時41.7mAの電流が必要になる。平均電力時には高周波電力増幅器124に必要な電源電圧は1.3Vであり、PACの平均出力電力20mW(13dBm)に対して、PDCは25mWとなるため、19.2mAの電流が必要となる。
以後、平均電力時すなわち出力20mWの効率について検討する。
電源部の電力損失について検討する。エミッタフォロワ118での平均電圧ドロップは平均電圧が1.3Vであるから、1.8VのDC−DCコンバータ107が選択されるとして、0.5Vと仮定できる。さらにスイッチ群109を構成する各スイッチ110〜115の電圧ドロップがないと仮定したので、スイッチ群109とエミッタフォロワ118での電源損失は
19.2mA×0.5V=9.6mW
と計算される。
また、DC−DCコンバータ104〜108の電源損失は4%であるから、DC−DCコンバータ107,108での電源損失は、
25mW×0.04=1.0mW
となる。
さらにオペアンプ119の消費電流が負電源122で10mA、DC−DCコンバータ104〜106で供給される電流が20mAであるとする。すると、正電源の消費電力は、平均電圧の1.3+1.7Vで3.2VのDC−DCコンバータが選択されるから、
3.2V×20mA=64mW
である。一方、負電源は
|−2V|×10mA=20mW
であり、オペアンプでの消費電力は合計84mWとなる。
また、オペアンプ119の電源となるDC−DCコンバータ104〜106の電源損失は、
64mW×0.04=2.6mW
である。
したがって、スイッチ群109とエミッタフォロワ118とDC−DCコンバータ群103とを合わせた電源損失は
9.6mW+1.0mW+84mW+2.6mW=97.2mW
となる。その結果、平均電力時のトータルの効率は
20mW/97.2mW=21%
となる。
通常の線形アンプを用いた場合、高々10%の効率しか得られなかったのに対して、大幅な効率改善が可能となる。
さらに従来、DC−DCコンバータ内部のスイッチ用MOSトランジスタのゲートを変調するなどしていた直流変換部を、定電圧を出力するDC−DCコンバータ107,108およびエミッタフォロワ118という構成にすることにより、DC−DCコンバータ単独では困難であった広帯域化を実現できる。その理由は以下のとおりである。
すなわち、エミッタフォロワ118には、帯域を制限するようなローパスフィルタやスイッチング素子が存在しないので、他の要因、例えばエミッタフォロワ118のカットオフ周波数あるいは、フィードバックループによる位相遅延などによって決定される帯域で制限されるのみである。
これらの制限要素は、これまでのスイッチングレギュレータで出力できる信号帯域1MHzを大きく上回るものであり、無線LANのOFDM信号の40MHzに及ぶ振幅成分の帯域を十分に包括できる。
さらに、高周波電力増幅器124の出力に帯域制限フィルタがあってもよい。
さらに、DC−DCコンバータ104〜108は、出力にローパスフィルタも含んだものを指している。この構成において、エミッタフォロワ118の出力と高周波電力増幅器124の電源端子の間に変調波帯域外のスプリアスを抑制するローパスフィルタがあっても良い。
なお、振幅成分と振幅スライスデータは同期がとれていることが望ましいとしたが、DC−DCコンバータ107,108の出力電圧からエミッタフォロワ118の飽和電圧を差し引いた電圧よりエミッタフォロワ118の出力電圧が大きくならないように、またDC−DCコンバータ104〜106の出力電圧とオペアンプ119の出力電圧の差が、オペアンプ119で出力電圧が歪まないためにオペアンプ119が必要とする電圧差であるように、オペアンプ119の出力電圧あるいはDC−DCコンバータの出力電圧が調整されていれば問題はない。また、多少のタイミングずれがあっても前述の状態にならないよう、例えばあらかじめスライスデータに時間的余裕をもたせてもよい。
さらに、高周波電力として入力される成分と電源電圧として入力される成分とが高周波電力増幅器124に同期がとれた状態で入力されることが望ましいとしたが、タイミングがずれると、送信出力のベクトル誤差量(Error Vector Magnitude)が悪化し、無線規格を満足しなくなる。したがって、次のような方法によって、タイミングをできるだけ合わせることが必要である。
1つ目は、製造時にのみタイミング調整する方法である。この方法は無線回路にフィードバック回路などを設ける必要がなく、簡略化できる。ただし、使用環境によっては同期がとれなくなることもある。
2つ目は、電源オン時にのみタイミング調整をする方法である。この方法によれば電源をオンした環境に対応でき、1つ目の方法よりもより確実に同期がとれる。ただし、校正にかかる時間分だけ通信ができなくなる問題がある。
さらに、3つ目の方法として、例えば無線LANのように、TDD(時分割多重)の場合、送信と受信を交互に繰り返すが、このような無線通信においては、送受間の切替時間を利用してタイミング調整をする方法がある。これは、環境に逐次適応でき、最も理想的であるが、無線規格で規定される送受切替時間内で校正が終了する必要がある。無線LANでは1μs以下であるため、このような短時間で終了する工夫が必要となる。
さらに4つ目の方法として、送信時にもレシーバをオンにしておき、アンテナスイッチから受信部に回り込む送信波を受信、復調しそのビットエラー量が最低になるように振幅成分、位相成分のタイミングを補正する方法がある。この方法では、アンテナスイッチのアイソレーションが十分でない場合受信部に大きな電力が入力されるため、受信部の線形性を高くしておく必要がある。
またこれらの組み合わせも考えられる。
なお、本実施の形態では、変調回路としてベースバンドIQ信号を直接高周波信号までアップコンバートするダイレクト変調方式を用いたが、他にも局部発振信号源として用いる電圧制御発振器の電圧可変容量部例えばバラクタダイオードや、多数の容量値を有する固定容量をMOSトランジスタスイッチによって組み合わせ可変容量を実現する容量などで、ベースバンド信号を波形整形したもので、直接変調する直接変調方式であってもよい。
直接変調方式では、回路形式が簡単になり、低消費電流化が図れるが、変調精度が厳しい場合などは適さない。さらに、IQ信号を直接高周波信号にアップコンバートするのではなく、中間周波数を介して高周波信号にアップコンバートする方式もある。この方式では、局部発振信号源と送信波の周波数が異なるため、局部発振信号源が送信波によって振られる問題が回避できる。ただし、消費電流やスプリアスの点で不利である。
以上説明したように、この実施の形態によれば、電源電圧を段階的に値の異なる複数の電圧に変換する複数のDC−DCコンバータ104〜108を設け、振幅成分のレベルに応じていずれかのDC−DCコンバータを選択し、選択されたDC−DCコンバータの出力電圧を電源電圧としてエミッタフォロワ118並びにオペアンプ119が動作する構成を採用している。そのため、直流変換を行うときのエミッタフォロワ118による電圧ドロップを少なく抑えエミッタフォロワ118の低消費電力化が図れる上、さらにオペアンプ119の消費電力を少なく抑えることができる。また、直流変換にエミッタフォロワ118を用いることで広帯域化を図ることができる。したがって、効率を低下させることなく、広帯域なEER法を実現することができる。
また、オペアンプ119への負帰還により、エミッタフォロワ118の温度特性や歪をキャンセルすることができる。
また、位相振幅分離手段101の位相成分の出力端と高周波電力増幅器124の入力端との間に周波数変換手段である直交変調器117を設けたので、以下のような効果が得られる。位相振幅分離手段101の帯域は内部のDA変換機の帯域によって決定され、せいぜい数百MHzであるため、例えば802.11aの規格周波数である5.15〜5.35GHzの周波数とはかけ離れたものとなる。直交変調器117で、搬送波へ周波数変換することによって、容易に規格周波数を実現することができる。
本実施の形態では、リニア直流変換手段をエミッタフォロワとしたが、PNPトランジスタを用いてエミッタ接地の増幅器としても良い。エミッタフォロワをエミッタ接地の増幅器とすることによって、オペアンプの利得を小さくすることができオペアンプのGB(利得帯域幅)積要求を緩和できる。
さらに、リニア変換手段にバイポーラトランジスタではなくMOSトランジスタを用いてもよい。バイポーラトランジスタでは、コレクタ−エミッタ間が飽和電圧以下になるとベース−エミッタ間にダイオード電流が流れ、オペアンプの負荷が突然重たくなり、異常発振を誘発するが、MOSトランジスタでは、ドレインーソース間が飽和電圧以下になっても、MOSトランジスタの入力インピーダンスが大きく変化することはなく、オペアンプが安定に動作する。
さらに、OFDM信号生成手段100は、送信パスの歪を補正する、歪補償手段を有していてもよい。特に高周波増幅器124は飽和アンプを用いるため、その位相と振幅は、電源電圧に対して大きな非線形性を有する。したがって、そのままでは変調精度やスペクトラムマスクの要求を満足できない場合がある。非線形特性の逆関数をOFDM信号生成手段100で元のOFDM信号に演算することで、高周波電力増幅器124の出力で、歪のない変調波が得られる。
(実施の形態2)
図2に本発明の実施の形態2における送信機のブロック図を示している。本実施の形態は、正電源123およびDC−DCコンバータ107,108からの出力を、それらの出力と同じ数のエミッタフォロワ群200の各エミッタフォロワ201〜203のコレクタに直接接続し、このエミッタフォロワ群200の各エミッタフォロワ201〜203のベース端子につながるバスをエミッタフォロワ群200と同数のスイッチ112,114,115で切り替える点で実施の形態1と異なる。実施の形態1と同じ構成のところは同じ符号を付し、説明は省略する。
エミッタフォロワ群200のうち特定のエミッタフォロワ201〜203のベース電流をスイッチ112,114,115で選択的に流すことにより、正電源123およびDC−DCコンバータ107,108のうちどの電流を高周波電力増幅器124に供給するかを選んでいる。なお、エミッタフォロワ群200は、リニア直流変換手段に相当する。なお、スイッチ112,114,115はNMOSトランジスタで構成されることが望ましい。
実施の形態2で期待される付加的な効果は、DC−DCコンバータ107,108と高周波電力増幅器124との間にエミッタフォロワ群200が入るのみで、スイッチ群109は電源経路(電源から高周波電力増幅器130への経路)から外しているため、実施の形態1の構成に比べて、電力損失をさらに低減することができる。
(実施の形態3)
図3に本発明の実施の形態3における送信機のブロック図を示している。本実施の形態は、OFDM信号生成手段100の出力を直交変調器117に出力し、その分岐を振幅抽出手段300に入力し、抽出された振幅成分をオペアンプ119、振幅スライス手段102に出力する点で実施の形態1と異なる。実施の形態1と同じ構成のところは同じ符号を付し、説明は省略する。
実施の形態3で期待される付加的な効果は、位相成分ではなく、変調信号をそのまま直交変調器117経由で高周波電力増幅器124に与えているため、振幅と位相成分に分離して行うEER法では避けられなかった、変調精度(Error Vector Magnitude:EVM)の劣化が回避できる。すなわち、位相成分を用いた場合、位相成分をデジタルアナログ変換器の帯域が許す範囲で、またEVMに影響を与えない程度にフィルタリングを行うが、フィルタリングによって生じる位相成分の部分的な振幅低下は、高周波増幅器の出力で位相成分が振幅成分と合成されたときにEVMの顕著な劣化を生じさせていた。また、変調信号から分離された位相成分に比べて、変調信号は必要帯域幅が1/6ほど小さいため、デジタルアナログ変換器や、デジタルアナログ変換によって生じるスプリアス成分を抑圧するアンチエリアスフィルタの帯域幅を狭くすることができる。そのため、デジタルアナログ変換器の低消費電力化や、それ以降の回路の低コスト化に有利である。
また、従来のEER法では、ピーク電力が入力されたときでも高周波電力増幅器が十分飽和できるだけの入力レベルを注入していたため、高周波電力増幅器がOFF(振幅成分0)のときのアイソレーション特性が良くない場合、振幅成分と掛け合わせが正確に行われず、元の変調波を復元できなかった(EVM性能の劣化を招いていた)。本構成では、高周波電力増幅器がOFF(振幅成分0)のとき、高周波電力増幅器に入力される電力も0であるため、アイソレーション特性に依存せず、正しい変調波が復元できる。
なお、本構成では直交変調器117を用いて、変調信号を変調波に変換していたが、OFDM信号生成手段100が変調波を出力する場合は直交変調器117は不要になる。この場合、振幅抽出手段300は変調波の振幅を検波して、振幅成分を抽出する。
(実施の形態4)
図4に本発明の実施の形態4における送信機のブロック図を示している。本実施の形態は、正電源123およびDC−DCコンバータ107,108からの出力を出力と同じ数のエミッタフォロワ群200のコレクタに直接接続し、このエミッタフォロワ群200のベース端子につながるバスをエミッタフォロワ群200と同数のスイッチ112,114,115で切り替える点で実施の形態3と異なる。実施の形態1と同じ構成のところは同じ符号を付し、説明は省略する。なお、エミッタフォロワ群200は、リニア直流変換手段に相当する。なお、スイッチ112、114、115はNMOSトランジスタで構成されることが望ましい。
実施の形態4で期待される付加的な効果は、DC−DCコンバータ107,108および正電源123と高周波電力増幅器124との間にエミッタフォロワ群200が入るのみで、スイッチ112,114,115は電源経路(電源から高周波電力増幅器124への経路)から外しているため、実施の形態3の構成に比べて、電力損失をさらに低減することができる。
本発明にかかる送信機は、高周波電力増幅器を飽和型として動作させることができるEER法において広帯域でかつ高効率な動作を可能とする効果を有し、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex;直交周波数分割多重)などマルチキャリアを用いる通信方式の送信機等として有用である。
本発明の実施の形態1の送信機の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2の送信機の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3の送信機の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4の送信機の構成を示すブロック図である。 従来の送信機の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 OFDM信号生成手段
101 位相振幅分離手段
102 振幅スライス手段
103 スイッチングレギュレータ群
104〜108 DC−DCコンバータ
109 スイッチ群
110〜115 スイッチ
116 スイッチドライバ
117 直交変調器
118 エミッタフォロワ
119 オペアンプ
120 抵抗
121 抵抗
122 負電源
123 正電源
124 高周波電力増幅器
200 エミッタフォロワ群
201〜203 エミッタフォロワ
300 振幅抽出手段
50 変調信号発生手段
51 振幅位相分離手段
52 直交変調器
53 飽和型アンプ
54 直流変換器
55 オペアンプ

Claims (5)

  1. 変調信号を発生する変調信号発生手段と、
    前記変調信号発生手段により発生された前記変調信号を位相成分と振幅成分とに分離する位相振幅分離手段と、
    前記位相振幅分離手段で分離された前記振幅成分を段階的に異なる複数の電圧レベルでスライスする振幅スライス手段と、
    電源電圧を段階的に値の異なる複数の電圧に変換する複数のスイッチングレギュレータと、
    前記複数のスイッチングレギュレータの出力電圧の何れか一つを選択するスイッチ群と、
    前記振幅スライス手段によってスライスされた振幅成分のスライスデータに従って前記スイッチ群の各スイッチを選択的に導通させるスイッチドライバと、
    前記スイッチ群により選択された何れかのスイッチングレギュレータの出力電圧を電源電圧として前記振幅成分を増幅する振幅増幅手段と、
    前記スイッチ群により選択された何れかのスイッチングレギュレータの出力電圧を電源電圧として前記振幅増幅手段からの出力を直流変換するリニア直流変換手段と、
    前記位相成分を高周波入力端子に入力し、前記リニア直流変換手段によって直流変換された振幅成分を電源端子に入力し、結果として振幅と位相とが掛け合わされた変調波を出力する高周波電力増幅器とを備えた送信機。
  2. 変調信号を発生する変調信号発生手段と、
    前記変調信号発生手段により発生された前記変調信号を位相成分と振幅成分とに分離する位相振幅分離手段と、
    前記位相振幅分離手段で分離された前記振幅成分を段階的に異なる複数の電圧レベルでスライスする振幅スライス手段と、
    電源電圧を段階的に値の異なる複数の電圧に変換する複数のスイッチングレギュレータと、
    前記複数のスイッチングレギュレータのいずれかの出力にあって、前記スイッチングレギュレータのいずれかの出力を選択するために導通する第1のスイッチ群と、
    前記第1のスイッチ群で選択された前記スイッチングレギュレータの出力電圧を電源電圧として前記振幅成分を増幅する振幅増幅手段と、
    前記複数のスイッチングレギュレータのいずれかの出力にあって、前記スイッチングレギュレータの出力電圧を各々の電源電圧として前記振幅増幅手段からの出力を直流変換する複数のリニア直流変換手段と、
    前記振幅増幅手段から出力された振幅成分を前記複数のリニア直流変換手段へ伝達する第2のスイッチ群と、
    前記振幅スライス手段によってスライスされた振幅成分のスライスデータに従って前記第1および第2のスイッチ群の各スイッチを選択的に導通させるスイッチドライバと、
    前記位相成分を高周波入力端子に入力し、前記複数のリニア直流変換手段によって直流変換された振幅成分を電源端子に入力し、結果として振幅と位相とが掛け合わされた変調波を出力する高周波電力増幅器とを備えた送信機。
  3. 変調信号を発生する変調信号発生手段と、
    前記変調信号発生手段により発生された前記変調信号から振幅成分を抽出する振幅抽出手段と、
    前記振幅抽出手段で抽出された前記振幅成分を段階的に異なる複数の電圧レベルでスライスする振幅スライス手段と、
    電源電圧を段階的に値の異なる複数の電圧に変換する複数のスイッチングレギュレータと、
    前記複数のスイッチングレギュレータの出力電圧の何れか一つを選択するスイッチ群と、
    前記振幅スライス手段によってスライスされた振幅成分のスライスデータに従って前記スイッチ群の各スイッチを選択的に導通させるスイッチドライバと、
    前記スイッチ群により選択された何れかのスイッチングレギュレータの出力電圧を電源電圧として前記振幅成分を増幅する振幅増幅手段と、
    前記スイッチ群により選択された何れかのスイッチングレギュレータの出力電圧を電源電圧として前記振幅増幅手段からの出力を直流変換するリニア直流変換手段と、
    前記変調信号を高周波入力端子に入力し、前記リニア直流変換手段によって直流変換された振幅成分を電源端子に入力し、結果として変調波を出力する高周波電力増幅器とを備えた送信機。
  4. 変調信号を発生する変調信号発生手段と、
    前記変調信号発生手段により発生された前記変調信号から振幅成分を抽出する振幅抽出手段と、
    前記振幅抽出手段で抽出された前記振幅成分を段階的に異なる複数の電圧レベルでスライスする振幅スライス手段と、
    電源電圧を段階的に値の異なる複数の電圧に変換する複数のスイッチングレギュレータと、
    前記複数のスイッチングレギュレータのいずれかの出力にあって、前記スイッチングレギュレータのいずれかの出力を選択するために導通する第1のスイッチ群と、
    前記第1のスイッチ群で選択された前記スイッチングレギュレータの出力電圧を電源電圧として前記振幅成分を増幅する振幅増幅手段と、
    前記複数のスイッチングレギュレータのいずれかの出力にあって、前記スイッチングレギュレータの出力電圧を各々の電源電圧として前記振幅増幅手段からの出力を直流変換する複数のリニア直流変換手段と、
    前記振幅増幅手段から出力された振幅成分を前記複数のリニア直流変換手段へ伝達する第2のスイッチ群と、
    前記振幅スライス手段によってスライスされた振幅成分のスライスデータに従って前記第1および第2のスイッチ群の各スイッチを選択的に導通させるスイッチドライバと、
    前記変調信号を高周波入力端子に入力し、前記複数のリニア直流変換手段によって直流変換された振幅成分を電源端子に入力し、結果として変調波を出力する高周波電力増幅器とを備えた送信機。
  5. 前記高周波電力増幅器の前段に周波数変換手段を有することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の送信機。
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