JP2005277416A - 軟基準3導体の磁気メモリ記憶デバイス - Google Patents

軟基準3導体の磁気メモリ記憶デバイス Download PDF

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Abstract

【課題】磁気メモリにおいて非破壊的なセンシングを可能にすること。
【解決手段】本発明は、軟基準3導体磁気メモリ(200)記憶デバイスを提供する。特定の実施形態において、複数の平行な導電性の第1のセンス/書込み導体(204,204')と、複数の平行な導電性の第2のセンス導体(206,306)が存在する。第1のセンス/書込み導体および第2のセンス導体がクロスポイントアレイ(400)を提供する。軟基準磁気メモリ(SVM)セル(202,202')が各交点に電気接触して配置されるように設けられる。更に、第2のセンス導体(206,306)にかなり接近し、かつ第2のセンス導体から電気的に分離された、複数の平行な導電性の書込み列導体(208,312)が存在する。センス磁界(550,552)は軟基準層(214)の向きを設定するが、セル(202)内に格納されたデータを変更しない。
【選択図】図5A

Description

本発明は、概して磁気メモリデバイスに関し、特に3導体のアーキテクチャにおいて軟磁性材料からなる基準層(soft-reference layer:以降、軟基準層と呼ぶ)を備える磁気ランダムアクセスメモリ(一般的に「MRAM」と呼ばれる)に関する。
今日のコンピュータシステムは益々高性能化してきており、それによりユーザが絶えず増え続ける種々のコンピューティングタスクをより高速に実行することを可能にする。メモリのサイズ、及びメモリにアクセスすることができる速度が、コンピュータシステムの全体的な速度にかなり影響する。
一般的に、磁気媒体(主記憶装置または大容量記憶装置)にデータを格納することの根底をなす原理は、記憶データビットの磁化の相対的な向き(即ち、「0」又は「1」の論理状態)を変化および/または反転させる能力である。材料の飽和保磁力は、磁性粒子の磁化を減少および/または反転させるためにその粒子に加えられなければならない減磁力のレベルである。一般に、磁性粒子が小さいほど、その飽和保磁力が高くなる。
従来技術の磁気メモリセルは、トンネル磁気抵抗メモリセル(TMR)、巨大磁気抵抗メモリセル(GMR)、又は超巨大磁気抵抗メモリセル(CMR)とすることができる。これらのタイプの磁気メモリは一般に、スピンバルブメモリセル(SVM)と呼ばれる。図1A及び図1Bは、2つの導体を有する典型的な従来技術の磁気メモリセルの斜視図を提供する。
従来技術の図1A及び図1Bに示されるように、磁気スピンバルブメモリ(SVM)セル101は一般的に、代わりに記憶層またはビット層とも呼ばれる場合もあるデータ層103と、基準層105と、データ層103と基準層105との間にある中間層107とを含む。データ層103、基準層105、及び中間層107は、1つ又は複数の材料層から形成され得る。導電性行導体109及び導電性列導体111によって、SVMセル101に電流および磁界を与えることができる。本明細書において用いられるような、用語「行導体」および「列導体」は、説明を容易にするために選択されていることを理解および認識されたい。適切な状況のもとでは、これらの名称は入れ替えられる場合があり、及び/又はもしそうでなければワード線およびビット線のような名称が代わりに用いられる場合もある。
図1A及び図1Bに示される1つのSVMセルは一般に、他の実質的に同じSVMセルと組み合わせられる。一般的なMRAMデバイスでは、SVMセルはクロスポイント(交点)アレイに配列される。ワード線とも呼ばれる平行な導電性の列(列1、2、3...)が、ビット線とも呼ばれる平行な導電性の行(行A、B、C...)と交差する。列および行からなるアレイの従来の原理では、任意の所与の行は任意の所与の列と一度だけ交差するものと定められる。
1つのSVMセルが、1つの行と1つの列との間の交差する各クロスポイントに配置される。特定の行(B)及び特定の列(3)を選択することにより、それらの交点(B、3)に配置された任意の1つのメモリセルが、アレイ内の任意の他のメモリセルから分離され得る。そのように個々に索引付けすることは複雑でなくもない。
データ層103は通常、外部から1つ又は複数の磁界をかけるのに応答して変更され得る磁化M1の向きとして1ビットのデータを格納する磁性材料の層である。より具体的には、論理状態を表すデータ層103の磁化M1の向きは、「0」の論理状態を表す第1の向き117(図1A)から、「1」の論理状態を表す第2の向き119(図1B)に、及び/又はその逆に回転する(切り替えられる)ことができる。
基準層105は通常、磁化M2の向きが所定の方向121に、固定されるように「ピン留め」された磁性材料の層である。その方向は、磁気メモリセルの製造時に用いられる従来のマイクロエレクトロニクス処理ステップによって予め決定され、設定される。
データ層103及び基準層105は、それぞれX軸113方向に長く、Y軸115方向に短い棒磁石を積み重ねたものと見なすことができる。各層の磁化は、磁化容易軸、一般的には長いX軸113に沿って強く優先的に揃えられる。短いY軸115は一般的に磁化困難軸である。従来の棒磁石と同様に、データ層および基準層はそれぞれ、磁化容易軸の片方の端部に1つずつの磁気双極子、N極およびS極を有する。データ層および基準層を包囲する磁力線は3次元であり、N極からS極に流れる。
一般に、磁気メモリセルの論理状態(「0」又は「1」)は、データ層103の磁化M1及び基準層105の磁化M2の相対的な向き、即ち図1Aに示されるような121に対する117の相対的な向き、又は図1Bに示されるような121に対する119の相対的な向きに依存する。例えば、SVMセル101内のデータ層103及び基準層105にわたって電位バイアスが印加される場合、中間層107を通ってデータ層103と基準層105との間で電子が移動する。中間層107は通常、薄い誘電体層であり、一般にトンネル障壁層と呼ばれる。障壁層を通して電子を移動させる現象は、量子力学トンネル効果またはスピントンネル効果と呼ばれる場合もある。
その論理状態は、SVMセル101の抵抗を測定することにより判定され得る。例えば、データ層103の磁化M1の向き119が基準層105の磁化のピン留めされた向き121に対して平行である場合には(図1Bを参照)、その磁気メモリセルは低抵抗Rの状態になるであろう。データ層103の磁化M1の向き117が基準層105の磁化のピン留めされた向き121に対して反平行(逆)である場合には(図1Aを参照)、その磁気メモリセルは高抵抗R+ΔRの状態になるであろう。M1の向き、従ってSVMセル101の論理状態は、SVMセル101の抵抗をセンシングすることにより読み出され得る。
理想的な状況では、データ層103の変更可能な磁界M1の向き117、119は、基準層105の磁化M2の設定された向き121に対して平行または反平行のいずれかになるであろう。データ層103及び基準層105はいずれも一般に強磁性材料から作成され、互いに対して永続的に非常に接近して配置されるので、ピン留めされた基準層105が、データ層103の向きに影響を及ぼす可能性があるという問題が生じる。より具体的には、基準層105の磁化M2は、基準層105からデータ層103内へ延びる減磁界を生成する可能性がある。
基準層105からのこの減磁界の結果として、保磁力切替え磁界(coercive switching field)がオフセットされる。このオフセットの結果として、データ層103の切替え特性が非対称になる可能性があり、ビットを平行状態から反平行状態に切り替えるために必要とされる切替え磁界の大きさが、そのビットを反平行状態から平行状態に切り替えるために必要とされる切替え磁界の大きさと異なる。信頼性のある切替え特性を達成し、かつ読出し/書込み回路を簡単にするために、このオフセットをできる限り0に近づけるように減らすことが望ましい。
磁気抵抗ΔR/Rの比は信号対雑音比S/Nに類似しており、より高いS/N又は磁気抵抗比により、結果としてデータ層のビットの状態を判定するためにセンシング(検知)され得る信号がより強くなる。従って、データ層に非常に接近して固定される、ピン留めされた基準層を有するトンネル接合メモリセルの少なくとも1つの欠点は、角変位に起因して磁気抵抗ΔR/Rが減少する可能性があることである。
ピン留めされた基準層のピン留めされる性質は一般に、反強磁性(AFM)材料を強磁性(FM)材料と物理的に直に接触させて用いることにより確立される。AFM材料は、そのネール温度(T)未満では磁気的に順序よく配置され、その温度において反強磁性または反フェリ磁性になる。AFM材料のネール温度はFM材料のキュリー温度(T)と類似しており、キュリー温度よりも高いと、外部からの磁界が存在しないときに、FMは順序よく配置された磁気的状態を維持する能力を失う。一般に、FMのTはAFMのTよりも高い。
従来の棒磁石に関して、一般にその磁石の長い方の軸である磁化容易軸に沿って、2つの等しく安定した容易スピン方向(それぞれ180°だけ回転する)が存在する。短い方の軸は磁化困難軸である。いずれかの方向への整列は、同じエネルギーを必要とし、いずれかの方向に原子の粒子のスピンを、ひいては磁界を整列させるために同じ外部からの磁界を必要とする。
信頼性のあるピン留めされた磁界を設定するために、状況によっては磁化困難軸である場合もあるが、一般に磁化容易軸である軸の1つの方向に沿って好ましい向きを設定することが望ましい。磁界H内でAFM上にFMを成長させるか、又はAFMのネール温度よりも高い温度において磁界H内でアニーリングすることにより、ヒステリシスループ(FM+AFM+H)が非対称になり、シフトされる。一般に、このシフトはHよりも著しく大きく、概ね2、300Oe(200Oe=1.58×10A/m、300Oe=2.37×10A/m)である。この一方向のシフトは交換バイアスと呼ばれ、その時点で好ましい磁化容易軸の整列方向があることを示す。
アニーリングステップは一般に、時間がかかり、おそらく1時間以上を要する。アニーリングステップでは、基準層は、磁界をかけられながら、Tよりも高い温度まで加熱される。基準層は製造されているメモリの一部にすぎないので、通常はメモリ全体が、約200〜300℃の範囲の温度に晒される。温度はTを通って下げられるので、AFM層とFM層との界面にあるAFM分子のスピンは順序よく配置され、整列したFMスピンに結合するであろう。AFMがそのように順序よく配置されることにより、FM材料にトルクが加わり、結果として、基準層のピン留めされた向きが設定される。
そのような製造時のストレスの結果として、基準層がピン留めされず、メモリが後に高温に晒される場合にその設定された向きを失う可能性がある。さらに、データ層の特性が、いくつかの製造プロセス中の熱によって気づかずに影響を受ける場合もある。
格納されたビットを読み出す従来の方法は有効ではあるが、幾分望ましくない。一般に、所与のSVMセル101のための行導体109及び列導体111が適切な制御ロジックによって選択される。さらに、制御ロジックは一般に、選択された列導体111及び行導体109にセンス電流を印加し、SVMセル101を流れる電流の抵抗を測定し、測定された抵抗値を記録するという役割も果たす。次に、より大きな書込み電流が印加されて、データ層103が既知の向きに設定される。その後、再びセンス電流が印加されて、SVMセル101の抵抗がもう一度測定される。
その後、既知の向きから判定された(第2のセンシング)値が初期の状態からの(第1のセンシング)値と比較される。それらの値は同じであるか、又は異なるかのいずれかであり、それによりデータ値の判定が可能になる。初期の位置が既知の向きと逆であると判定される場合のように、必要に応じて、書き戻しを実行して元の初期値を復元することができる。このプロセスは、自己参照プロセスであり、二重サンプリングとして知られており、第1のサンプルが初期の読出しであり、第2のサンプルが、既知の向きを書き込んだ後の読出しである。
自己参照サンプリングの多数の変形が二重サンプリングとともに実行され得る。しかしながら、根底にある否定的側面は変更されないままであり、即ちデータ層103に格納された値を判定するために、データ層103の値を変更する必要がある。センシングのために行われるこの変更によって、データ汚染に繋がる危険性のある重大な要因がもたらされ、センシング動作と書込み動作を繰り返しているうちに誤りが生じることもある。
従来のセンシング動作はSVMセル101のデータ層103の再書込みを伴うので、同じ行導体109及び列導体111を用いてセンシング動作および書込み動作の両方が実行されるとき、SVMセル101の物理的な設計は一般に、書込みプロセスによって加えられるストレスによって決定される。書込み磁界は一般に、SVMセル101と電気的に接触している行導体109及び列導体111に印加される電流によって生成されるので、SVMセル101は、印加される電流に耐えるほど十分に頑強であることが望ましい。従って、設計および製造の問題は一般に、より大きな電流および磁界、より高い印加電圧、電源と行導体109及び列導体111のより頑強な特性、並びに適切なバッファリング空間などの、書込み動作によって課せられる要件に集中する。
磁気メモリの構成要素に関しては、サイズが小さくなると、保磁力が増加することがよく知られている。大きな保磁力は、より大きな磁界を用いて切り替えられなければならないので、一般に望ましくない。さらに、磁界が大きくなると、より大きな電源が必要になり、より大きなスイッチングトランジスタ及び導体が必要になる可能性がある。大きな電源および大きなスイッチングトランジスタを設けることは、一般にナノスケールの構成要素のサイズを小さくするという産業界の要求に反している。
さらに、隣接するメモリセルを偶発的に切り替える可能性を減らすために、ナノメートルスケールのメモリセルは一般に、より大きなナノメートルサイズではないメモリセルに比べて、その全体サイズに対して広い間隔をおいて配置される。さらに、磁気メモリのサイズが小さくなると、個々のメモリセル間の未使用のバッファリング空間が大きくなる傾向がある。このバッファリング空間を無くすか、又は無くさないまでもその割合を小さくすることにより、同じ物理的な空間内でさらに大きな記憶容量を与えることができる。
読出し電流対書込み電流の問題、導体および電源の頑強性の問題、サイズの縮小により保磁力が増加し、それに応じて磁界が大きくなるという問題、並びに磁気メモリセルの現在の設計に関する問題は、磁界センサの設計および使用にもそのまま残される。磁界センサは、ハードドライブ読取りセル及び読取りヘッドに一般に使用される。そのような具現化態様では、データ層103はセンス層と呼ばれる。MRAMセル内のデータ層の向きM1が一般的に行導体および列導体によって与えられる磁界によって設定されるのに対して、読取りヘッド内のセンス層の向きM1は一般的に、読取りヘッドに隣接する記憶ビットから放出される磁界によって設定される。
従って、上述した欠点のうちの1つ又は複数を克服する超高密度磁気メモリが必要とされている。
本発明は、軟基準3導体磁気メモリ記憶デバイスを提供することによって、当該技術分野を進歩させ、上述の問題を克服する。
特に、単なる例示のために、本発明の一実施形態によれば、軟基準3導体磁気メモリ記憶デバイスは、導電性の第1のセンス/書込み導体と、導電性の第2のセンス導体と、第1のセンス/書込み導体および第2のセンス導体と電気的に接触しており、かつそれらの導体間に配置され、磁化の向きが変更可能な材料を含む、軟基準SVMセルと、前記第2のセンス導体にかなり接近し、かつ前記第2のセンス導体から電気的に分離された、導電性の第3の書込み列導体とを含む。
さらに別の実施形態では、複数の軟基準層3導体SVMセルを有する磁気メモリ記憶デバイスのデータ値を自己参照して非破壊的に判定する方法が提供され、各セルが少なくとも1つのデータ層と少なくとも1つの軟基準層とを含み、その方法は、
所与の第1のセンス/書込み導体および所与の第2のセンス導体と電気的に接触しており、第3の書込み列導体にかなり接近し、かつ第3の書込み列導体から電気的に分離されている所与のSVMセルを選択するステップと、
前記第3の書込み列導体に初期磁界電流を与えるステップであって、その初期電流が前記所与のSVMセルに近接して初期センス磁界を生成する、ステップと、
前記所与のSVMセルの軟基準層を前記初期センス磁界の向きにオンザフライでピン留めするステップと、
前記所与の第1のセンス/書込み導体および前記第2のセンス導体によって前記所与のSVMセルを流れる初期センス電流を与えるステップと、
前記所与のSVMセルの初期抵抗値を測定するステップと、
前記初期抵抗値を格納するステップと、
前記第3の書込み列導体に対して第2の既知の磁界電流を与えるステップであって、その第2の既知の電流が、軟基準層を第2の既知の向きに配向する第2の既知のセンス磁界を生成する、ステップと、
前記所与の第1のセンス/書込み導体および前記第2のセンス導体によって前記所与のSVMセルを流れる第2のセンス電流を与えるステップと、
前記第2の抵抗値を基準抵抗として格納するステップと、
前記初期抵抗値と前記基準抵抗値とを比較するステップと、
前記比較された状態に関連付けられる論理レベルを返すステップとを含む。
本発明によれば、従来技術の欠点のうちの1つ又は複数を克服する超高密度磁気メモリが提供される。本発明の磁気メモリは軟基準層を使用しているので、SVMセルの製造中に高温に晒す必要性がなくなる。また、軟基準層内に大きく、かつ一定の磁界がないことにより、軟基準層からの減磁界がデータ層に作用する可能性も減少する。更に、軟基準層の向きはセンスプロセスにおいて変更されるが、データ層の向きは変更されないので、従来技術において一般的であるように、データ層が任意の書込み又は再書込み動作を受けないので、読出し/センスプロセス中にデータ層の破壊/破損が起こる可能性はほとんどなくなる。
詳細な説明に移る前に、本教示が例示であり、限定するものではないことを理解されたい。本明細書における概念は、ある特定のタイプの磁気メモリとの使用または用途に限定されない。従って、本明細書に記載される手段は説明の便宜上、典型的な実施形態に関して図示および説明されるが、本明細書における原理は他のタイプの磁気メモリにも同じように適用され得ることは理解されよう。
ここで図面を、特に図2Aを参照すると、少なくとも1つの軟基準スピンバルブ磁気メモリ(SVM)セル202を有する軟基準3導体磁気メモリ200の一部が示される。少なくとも1つの実施形態では、メモリセル202は、導電性の第1のセンス/書込み導体204と、導電性の第2のセンス導体206と、導電性の第3の書込み列導体208とを有する軟基準SVMセル202である。
軟基準SVMセル202は、強磁性データ層210と、中間層212と、強磁性軟基準層214とを有する。強磁性データ層210によって、1ビットのデータを磁化M1 220の変更可能な向きとして格納することが可能になる。中間層212は対向する面を有し、中間層212の一方の面と接触しているデータ層210が、中間層212の他方の面と接触している軟基準層214と直に位置合わせされ、かつ軟基準層214から概ね均一な間隔で配置されるようにする。軟基準層214は、磁化M2 222の向きがピン留めされないこと、及びデータ層210よりも保磁力が低いことを特徴とする。
データ層210は一般に、強磁性(FM)材料層を用いて形成される。ピン留めされた基準層とは異なり、一般に磁気的な交換バイアスを設定する必要がないので、FM層は一般に、反強磁性(AFM)層と接触しない。データ層210のヒステリシスループは概ね対称であり、磁気的に整列するための2つの概ね等しい磁化容易方向を示す。
データ層210の磁気的な向きM1 220は、適切な磁界がかけられるときに、概して磁化容易軸に沿って選択された方向に向けられることができ、磁界が除かれても、その向きはそのままである。より具体的には、向きM1 220は、データ層210の保磁力Hc(data)に打ち勝つ磁界をかけることにより設定される。要するに、データ層210の磁気的な向きM1 220は変更可能であるが、最後に向けられた状態に維持される。
従来技術のピン留めされた基準層とは対照的に、軟基準層214はAFM層とは直に接触していないFM層を設けることにより確立される。軟基準層214の保磁力Hc(sref)は概ね最小である。さらに、Hc(ref)よりも大きな磁界が存在する場合に、軟基準層214の保磁力は打ち負かされ、軟基準層214の向きM2 222はその磁界に整列する。従って、軟基準層214は、磁界が存在する場合に配向される能力を有するので、データ層210と類似している。
強磁性データ層210及び軟基準層214は、例えば、ニッケル鉄(NiFe)、ニッケル鉄コバルト(NiFeCo)、コバルト鉄(CoFe)及びそのような金属からなる合金を含む材料から形成され得る。少なくとも1つの実施形態では、データ層210及び軟基準層214はNiFeから作成される。データ層210と軟基準層214との間の1つの違いは、軟基準層214の保磁力Hc(sref)がデータ層210の保磁力Hc(data)よりも小さいことである。そういうものだから、軟基準層214の向きM2 222は、データ層210の向きM1 220を混乱させることなく、配向/再配向され得る。保磁力の差は、データ層210及び軟基準層214の双方の形状、厚み又は組成によって達成され得る。
さらに、軟基準層214及びデータ層210はいずれも、多数の材料層から形成され得る。そのように多数の層から形成することは、例えば、FM材料からなる非常に厚い層、又は非常に薄い層のいずれかを被着することによって達成され得る構造よりも均一な磁気構造を提供するために望ましい場合がある。しかしながら、概念的に簡単にし、説明を容易にするために、各層の構成要素は本明細書において単一の層として説明される。
図2A、図2B及び図2Cに示されるように、第3の書込み列導体208は、第2のセンス導体206にかなり接近しているが、電気的には分離される。少なくとも1つの実施形態では、この電気的な分離は、物理的な間隔216によって達成され得る。適切な状況の下では、そのような分離は、誘電体のような材料を用いて達成され得る。少なくとも1つの実施形態では、この分離は、第3の書込み列導体208と第2のセンス導体206との間に誘電体を用いて達成される。より具体的には、第3の書込み列導体208はSVMセル202と電気的に接触していない。
SVMセル202は、第1のセンス/書込み導体204と第2のセンス導体206との間に位置し、かつそれらの導体に電気的に接触している。より具体的には、少なくとも1つの実施形態では、第1のセンス/書込み導体204は、中間層212の反対側で、データ層210と電気的に接触している。同様に、第2のセンス導体206は、中間層212の反対側で、軟基準層214と電気的に接触している。
少なくとも1つの代替の実施形態では、この関係が反転される。より具体的には、図2Bに示されるように、第1のセンス/書込み導体204が軟基準層214と電気的に接触し、第2のセンス導体206がデータ層210と電気的に接触している。
図2Cに示されるように、さらに別の実施形態では、適切な状況の下において、第3の書込み列導体208及び/又は第1のセンス/書込み導体204は、データ層内に磁界を集中させ、センス及び書込み磁界の広がりを最小限に抑えるように、強磁性被覆218で少なくとも部分的にコーティングされることができる。
図3は、磁気メモリ200のさらに大きな部分を概念的に示しており、複数のSVMセル202、300、302及び304がクロスポイントアレイ(図4を参照)に配列される。図示されるように、クロスポイントアレイ400は、複数の平行な導電性の第1のセンス/書込み導体204及び204’(204’については図4を参照)を含む。複数の導電性の第2のセンス導体206、306、308及び310が第1のセンス/書込み導体204及び204’と交差し、それにより複数の交点を有するクロスポイントアレイが形成される。
少なくとも1つの実施形態では、第1のセンス/書込み導体(204、204’)は第2のセンス導体(206、306、308、310)を横切る。第1のセンス/書込み導体(204、204’)は、導電性の行または導電性のワード線と呼ばれる場合もある。第2のセンス導体(206、306、308、400)は、導電性の列または導電性のビット線と呼ばれる場合もある。
複数の軟基準SVMセル202、300、302及び304も設けられる。各セルは、所与の第1のセンス/書込み導体および所与の第2のセンス導体とそれぞれ電気的に接触しており、かつそれらの導体間の交点に配置される。さらに、各軟基準SVMセル202、300、302及び304の配置は、クロスポイントアレイ400の交点と概ね一致している。
複数の導電性の第3の書込み列導体208、312、314及び316は、第2のセンス導体206、306、308及び310にかなり接近して配置され、かつそれらの導体から電気的に分離される。図示されるように、少なくとも1つの実施形態では、導電性の第3の書込み列導体208、312、314及び316は、第2のセンス導体206、306、308及び310に対して概ね平行であり、かつそれらの導体に位置合わせされている。
図4Aは、図3に示されるクロスポイントアレイのアーキテクチャの斜視図を与える。SVMセル300、300’及び202’の構成要素の構造は、先に説明され、図2A〜図3に示されるようなSVMセル202の構造と同様である。図示されるように、第3の書込み列導体208及び312は互いに対して概ね平行であり、かつ第2のセンス導体206及び306に対して概ね平行である。書込み導体208及び312の電気的な分離もさらに十分に理解することができる。物理的な空間216として分離が示されるが、適切な状況の下では、この電気的な分離は、磁気的な相互作用を可能にしながら電気的な分離を与える誘電体または他の材料を用いることによって達成されることもできる。
SVMセルの挙動および特性は概してよく理解されている。特に3つのタイプのSVMセル、即ちトンネル磁気抵抗メモリセル(TMR)、巨大磁気抵抗メモリセル(GMR)及び超巨大磁気抵抗メモリセル(CMR)が知られている。GMR及びCMRメモリセルは類似した磁気的挙動を有するが、電気伝導の仕組みが異なるので、それらの磁気抵抗は異なる物理的な効果から生じる。より具体的には、TMRに基づくメモリセルでは、その現象は、量子力学トンネル効果またはスピン依存トンネル効果と呼ばれる。TMRメモリセルでは、中間層212は、電子がデータ層210と軟基準層214との間で量子力学的に突き抜ける誘電体材料からなる薄い障壁である。
GMRメモリセルでは、中間層212は、非磁性であるが、導電性の材料からなる薄いスペーサ層である。この場合、その伝導は、中間層212を通ってデータ層210と軟基準層214との間で移動する電子のスピン依存散乱である。どちらにしても、データ層210と軟基準層214との間の抵抗は、磁界M1 220及びM2 222の相対的な向きに応じて増減する。データ層210が「0」の論理状態を格納しているか、又は「1」の論理状態を格納しているかを判定するために、その抵抗の差がセンシングされる。
少なくとも1つの実施形態では、SVMセル202はTMRセルであり、中間層212は、データ層210を軟基準層214から物理的に、かつ電気的に分離する絶縁性材料(誘電体)から形成されるトンネル層である。誘電体中間層212に適した誘電体材料は、以下に限定はしないが、酸化ケイ素(SiO)、酸化マグネシウム(MgO)、窒化ケイ素(SiN)、酸化アルミニウム(Al)、窒化アルミニウム(AlN)、及び酸化タンタル(TaO)を含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、中間層212は酸化ケイ素である。
少なくとも1つの他の実施形態では、SVMセル202はGMR又はCMRセルであり、中間層212は、元素の周期表に記載される3d、4d又は5d遷移金属のような非磁性材料から作成される。非磁性の中間層212に適した非磁性材料は、以下に限定はしないが、銅(Cu)、金(Au)及び銀(Ag)を含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、中間層212は銅である。
中間層212の実際の厚みは、中間層212を形成するために選択される材料、及び所望のトンネルメモリセルのタイプによって決まるが、一般に、中間層212は約0.5nm〜約5.0nmの厚みを有する。しかしながら、適切な状況の下では、この厚みを増減することができる。
図2A〜図4Aに示される軟基準層214は、磁化M2の向きの方向が動的に設定されることができるので、そのように呼ばれる。そのような動的な設定は、少なくとも1つの導体を流れる、外部から供給される電流によって与えられる1つ又は複数の磁界によって達成され得る。この動的な設定は、本明細書において用いられるときに、オンザフライによるピン留め、又はより相応しくは、オンザフライによる向きの設定と呼ばれる場合がある。
軟基準層214を用いることは、SVMセル202においていくつかの有利な利点を有する。軟基準層は、向きが実質的にピン留めされないので、SVMセル202を製造中に、固定された/ピン留めされた基準層を設定するために多くの場合に必要とされるような高温に晒す必要性がないであろう。さらに、軟基準層214内に大きく、かつ一定の磁界がないことにより、軟基準層214からの減磁界がデータ層210に作用する可能性が減少し、それゆえ保磁力切替え磁界のオフセットが減少する。
同じ磁気双極子(N−N)が反発し合うのに対して、逆の磁気双極子(N−S)は引き合う。この自然な挙動の結果として、軟基準層214はM2の「静止した」向きを有すると言うことができる。「静止している」とき、軟基準層214のためのM2 222の向きは、データ層210において、磁化容易軸M1 220に沿ってどちらの方向が設定されている場合でも、M1 220の向きに対して反平行になるであろう。
この「静止している」関係が図3及び図4Aに示されており、M1 220とM2 222との間が反平行な関係のSVMセル202、及びM1 318とM2 320との間が反平行な関係のSVMセル300が示される。その「静止している」状態は、軟基準層214に作用している磁界が、実質的にデータ層210の磁界だけであるときに生じる。そのような「静止している」状態は、近接している導体に電流が流れるときに生成される、SVMセル202に近接する磁界の大きさが概ね0であるときにも生じる。
3つの導体を使用することは、従来技術のセンシング及び書込みよりも優れたいくつかの利点を提供する。その書込み動作は、データ層210の保磁力に打ち勝ち、所望の方向にその磁化M1を向けるために与えられる十分な切替え磁界に依存する。この動作は、SVMセル202を介した電流の流れに依存しない。
第3の書込み列導体208及び312は、第2のセンス導体206及び306から電気的に分離され、ひいては含蓄的にSVMセル202、202’、300、300’から絶縁されるので、第3の書込み列導体208及び312にさらに大きな電圧を印加することができる。このようなさらに大きな電圧によって、そうでなければSVMセル202、202’、300、300’に印加されていたかもしれない電流よりも大きな電流が、第3の書込み列導体208及び312に印加されることが可能になる。第3の書込み列導体208及び312の電流の目的は、切替え磁界を生成することである。要求される高い電流にSVMセル202、202’、300、300’が耐える必要なく、少なくとも1つの切替え磁界を与えることにより、SVMセル202、202’、300、300’の疲労および/または故障の可能性が少なくなる。
さらに、磁化困難軸または軟軸のいずれか、或いはその両方の組み合わせに沿って切替え磁界をかけることができる。図4Bに示されるように、磁化困難軸HA450及び磁化容易軸EA452に沿った磁界を合成することにより、「Stoner-Wohlfarth」のアステロイド(asteroid:星状)切替えモデルが与えられる。合成された磁界は、アステロイド454として表される切替え磁界を与える。アステロイド454内に入る個々の磁界または合成された磁界は、粒子の保磁力に打ち勝つには不十分であるのに対して、アステロイド454上またはその外側にある個々の、あるいは合成された1組の磁界は粒子の保磁力に打ち勝つであろう。より具体的には、点456は、個々の磁界がそのままでは不十分である点において、粒子の保磁力に打ち勝ち、それを「1」の向きに整列させるのに十分な合成磁界を表す。
第3の書込み列導体208は、磁化容易軸に沿ってデータ層210に書込み磁界を与えるが、それだけではデータ層210の保磁力に打ち勝って、M1の向きを設定するには不十分である。しかしながら、磁化困難軸に沿って追加の書込み磁界を与える第1のセンス/書込み導体204と協力して動作するとき、その合成された磁界は、データ層210の保磁力に打ち勝つのに十分である。軟基準の向きM2は一定ではなく、適切なセンス磁界がかけられるときに再び応答することになるので、軟基準層214への合成された磁界の影響は実質的に関係ない。
合成された磁界を用いることは、偶発的に半選択書込みエラーが生じる可能性、即ち意図されないセルが偶発的に向きを再設定される可能性が少なくなる点で有利である。第1のセンス/書込み導体204からの付加的な電流がない場合、又はより低い電流を用いることにより、第3の書込み列導体208は軟基準層214の向きをオンザフライで設定する。
さらに、3導体アーキテクチャ内に軟基準層214を用いることにより、データビットを破壊的に上書き又は書換えることなく、データ層210に格納されたデータビットを判定することが可能になる。そういうものだから、偶発的なデータ汚染のかなりの機会が有利に回避される。
より具体的には、読出し動作中に、強磁性軟基準層214は、第3の書込み列導体208に流れる少なくとも1つのセンス電流によって生成されるセンス磁界によって、所望の向きにオンザフライで向きを設定される。この生成された磁界は、データ層210の向きに影響を及ぼすには不十分である。
図2A〜図6に示される構成は、概念的な説明を容易にするために与えられていることを理解されたい。適切な状況の下では、第3の書込み列導体と第2のセンス導体との間の平行な関係は、用いられなくてもよい。さらに、SVMセル、データ層、中間層、軟基準層、第1のセンス/書込み導体、第2のセンス導体、及び第3の書込み列導体は、長方形の構造として示されるが、それは、それらが各実施形態においてこの形をとることを示唆または暗示することを意図していない。図面が一定の縮尺でないこともさらに理解されたい。
これまで軟基準3導体磁気メモリ200の物理的な実施形態を説明してきたが、次に、データ層210に保持された値を非破壊的に判定する際の使用方法に関連する別の実施形態が、クロスポイントアレイを示す図5A〜図5B及び図6A〜図6B、並びに図7の流れ図を参照しながら説明される。説明される方法は、ここで説明される順序で実行される必要はなく、この説明は、本発明の手段による、軟基準3導体磁気メモリ200を使用する少なくとも1つの方法の例示にすぎないことは理解されよう。これまでの図において用いられている参照番号の最初の「2」を除いて、図5A〜図6Bの番号の残りの部分は、類似性を示すために、他の図において用いられるものに従う。
図7の流れ図に示されるように、ステップ700では、複数の軟基準3導体磁気メモリセルを有する記憶デバイスから、所与の磁気メモリセルの選択が行われる。その選択は、適切な制御ロジックで達成される。そのような制御ロジックは、例えば、選択されたSVMセルに近接する適切な導体に切替え可能に接続される行および列セレクタを含むことができる。より具体的には、図5A及び図5Bは、先に説明されたSVMセル202に概ね類似する、選択されたSVMセル502の斜視図を概念的に示す。
図示されるように、SVMセル502は、少なくとも1つの強磁性データ層510と、中間層512と、強磁性軟基準層514とを有する。強磁性データ層510によって、1ビットのデータを磁化M1の変更可能な向きとして格納することが可能になる。中間層512は、対向する面を有し、中間層の一方の面と接触しているデータ層510が、中間層512の他方の面と接触している軟基準層514と直に位置合わせされ、かつ軟基準層214から概ね均一な間隔で配置されるようにする。軟基準層514は、磁化M2の向きがピン留めされないこと、及びデータ層510よりも保磁力が低いことを特徴とする。
図示されたような斜視断面図がクロスポイントアーキテクチャの軟基準3導体磁気メモリ200を示す。第1のセンス/書込み導体504は、データ層510と電気的に接触しており、軟基準層514と電気的に接触している第2のセンス導体506を実質的に横切る。第3の書込み列導体508は、第2のセンス導体506にかなり接近し、かつそれから電気的に分離される。少なくとも1つの実施形態では、電気的な分離は物理的な空間516によって与えられる。
電流が印加されない緩和された状態(消勢された状態)、即ち電流の大きさが実質的に約0である状態では、軟基準層514のM2の向きは、データ層510のM1の向きに対して反平行になるであろう。これは磁気結合の原理による。簡単に述べると、磁石のN極が別の磁石のS極に、及びS極が別の磁石のN極に引き寄せられる。
軟基準層514は一定の向きを持たないので、他の磁界が存在せず、支配的でないとき、軟基準層514は自らデータ層510に対して反対になるように整列し、かくしてデータ層510のS極に対してそのN極を、データ層510のN極に対してS極を与える。この反平行の緩和された状態の向きは、例えばクロスポイントアレイの場合のように、他のSVMセルに近接して配置されるSVMセル502によって影響を及ぼされない。
クロスポイントアレイ内のSVMセルが選択されると、初期センス電流が与えられる。この初期センス電流、及び後続の電流は、適切な制御ロジック(図示せず)によって与えられ、制御されることができる。初期センス電流は、少なくとも2つの成分I及びIを有すると言うことができる。Iは磁界を生成し、軟基準層の向きを設定するための役割を果たし(ブロック702及び704)、IはSVMセル502を流れ、抵抗の測定を可能にする(ブロック706及び708)。図5A及び図5Bに示されるように、I成分は第3の書込み列導体508を通して印加され、I成分は第1のセンス/書込み導体504及び第2のセンス導体506を通して印加される。
少なくとも1つの実施形態では、成分を2つの個別のセンス電流に分離することが有利である。I成分ははるかに大きな電位によって駆動され得るので、その分離によって、第1のセンス/書込み導体504、第2のセンス導体506及びSVMセル502は、大きな電位に耐えるための能力を必要以上に懸念することなく、製造されることが可能になる。少なくとも1つの実施形態では、初期I電流はかなり低い。そういうものだから、M2をM1に対して、実質的にその緩和された、自然な反平行状態にしておきながら、I成分によって抵抗が測定されることが可能になる。
ブロック708及び710に示されるように、SVMセル502の抵抗が測定され、「R1」として記録される。与えられる初期I電流は、すぐにはわからない任意の方向に印加されることができる。与えられる初期I電流は、その大きさが実質的に0であり、軟基準層514の向きをオンザフライで設定しないように、かなり低くすることができる。そういうものだから、初期抵抗レベルR1を得ることができるが、一般に比較のための基準を設けることが有利であり、それは局所的な基準または自己参照が好ましい。そのような基準値は、ブロック712に示されるように、単にI電流を第2の既知の方向に印加することにより、データ層510のM1の向きを破壊することなく有利に得ることができる。
ブロック712〜718に示されるように、第2の既知の方向からの抵抗値(第2の抵抗R2)が測定され、基準抵抗として記録される。より具体的には、ブロック712に示されるように、既知の方向に流れる第2のセンス電流Iが第3の書込み列導体に与えられる。少なくとも1つの実施形態では、この既知の方向は、初期I電流の流れとは逆である。
図5Aに示されるように、センス電流Iは、磁界(曲線の矢印550によって表される)が右手の法則に従って時計方向のベクトルを有するように、紙面の中に流れ込んでおり、「+」記号によって示される。従って、軟基準層514のM2の向きは、オンザフライで左の方に向けられる。磁界550は意図的にかなり小さくされており(図4Bのアステロイド454内にある)、データ層510のM1の向きに影響を及ぼすには不十分である。
既知の方向に磁界が生成されるのと概ね同時に、第2のセンス電流I2が、SVMセル502に流れることができるように、第1のセンス/書込み導体および第2のセンス導体に印加される。少なくとも1つの実施形態では、I2はIに概ね等しい。電流I2の抵抗R2が測定され、記録される(ブロック716及び718)。
ここで基準抵抗がわかるので、初期抵抗と比較されることができる。判断ブロック720に示されるように、初期抵抗が基準抵抗と異なる場合には(R1>R2)、この第1の状態に関連付けられる第1の論理レベルが返される(ブロック722)。初期抵抗が異ならない場合には(R1=R2)、この第2の状態に関連付けられる第2の論理レベルが返される(ブロック724)。
この方法によれば、データ層510内のM1の向きを、破壊することなく判定することが可能になる点で有利である。さらに、M1の初期状態が変更されていないので、書き戻し動作を実行して、M1の初期状態を再設定する必要がない点で有利である。潜在的な動作を無くすことにより、軟基準3導体磁気メモリ200は、そうでなければ書き戻し動作を必要としていた状況において、より迅速に動作することが可能になる。
適切な状況の下では、データ値をセンシングするために若干異なる手法をとることができる。手短に述べると、軟基準層が2つの既知の方向にオンザフライでピン留めされ、それぞれについて抵抗が測定される。その後、測定された抵抗値が比較され、データ層のM1の向きが判定される。
例えば、図5A及び図5Bに関して、初期電流Iが、第3の書込み列導体508に第1の既知の方向で印加される。図5Aに示されるように、センス電流Iは、磁界550が右手の法則に従って時計方向のベクトルを有するように、紙面の中に流れ込んでおり、「+」記号によって示される。従って、軟基準層514のM2 560の向きは、オンザフライで左の方に向けられる。磁界550は意図的に小さく、データ層510のM1 570の向きに影響を及ぼすには不十分である。
第3の書込み列導体508は故意にSVMセル502から電気的に分離されるので、第2のセンス導体506には、SVMセル502を通って第1のセンス/書込み導体504まで流れるように、別個の初期電流Iが印加される。そして、第1の既知のセンス電流からの抵抗(第1の抵抗R1)が測定され、基準抵抗として記録される。
図5Bに示されるように、その後、電流Iが、第2の既知の方向で第3の書込み列導体508に印加される。図5Bに示されるように、センス電流Iは、磁界(曲線の矢印552によって表される)が右手の法則に従って反時計方向のベクトルを有するように、紙面から流れ出ており、「・」記号で示される。従って、軟基準層514のM2 562の向きはオンザフライで右の方に向けられる。前と同じように、磁界552はかなり小さく、データ層510のM1 570の向きに影響を及ぼすには不十分である。
第2の既知の電流Iの抵抗(第2の抵抗R2)が測定され、記録される。ここでR2がわかるので、R1及びR2の値が比較されることができる(判断720)。初期抵抗が第2の抵抗よりも大きい場合には(R1>R2)、この第1の状態に関連付けられる第1の論理レベルが返される(ブロック722)。初期抵抗が第2の抵抗よりも小さい場合には(R1<R2)、この第2の状態に関連付けられる第2の論理レベルが返される(ブロック724)。
適切な状況の下では、この別個の初期電流Iは、第1のセンス/書込み導体504からSVMセル502を通って第2のセンス導体506まで流れるように印加されることができる。さらに、少なくとも1つの実施形態では、SVMセル内の抵抗をセンシングする場合に、電流Iの方向は実質的には重要ではない。
いずれの方法の場合も、R1がR2よりも大きい場合、第1の状態に関連付けられる第1の論理レベルが返されることを理解されたい。結果として、適切な状況の下では、その方法は、この条件R1>R2を検査するように簡素化されることができる。さらに、少なくとも1つの実施形態では、抵抗を判定するためにSVMセル502に流れる電流を測定することは、時間の積分に従って行われる。
書込み動作において、選択されないSVMセルの偶発的な向きの再設定が有利に少なくされる。図6A及び図6Bに示されるように、第3の書込み列導体508の磁界550が第1のセンス/書込み導体504の磁界(矢印600及び602として表される)と合成される場合に、選択されたデータ層510の向きの再設定が生じるであろう。磁界600、602は、適切な電流Iが第1のセンス/書込み導体504を通して与えられるときに提供される。
図6Aに示されるように、磁界550及び600は合成されて、データ層510のM1 610を左に向けて整列させる。図6Bに示されるように、磁界552及び602は合成されて、データ層510のM1 612を右に向けて整列させる。どちらにしても、磁界は選択されたSVMセル502において合成され、それにより選択されないSVMセルを偶発的に切り替える可能性を低減しながら、選択されたSVMセル502の向きを再設定することを可能にする。軟基準層514の向きはほとんど関係なく、いったん、磁界が取り除かれたなら、M2の向きは緩和された状態(M1に対して反平行)に戻るであろう。
例えば、M1及びM2が第1の状態において反平行(高抵抗)である場合に、「1」の論理状態が存在し、M1及びM2が第2の状態において平行(低抵抗)である場合に、「0」の論理状態が存在するような、規則が採用されることを理解および認識されたい。初期抵抗(第1の抵抗)のセンシングは繰返し実行され、平均化されることができることに留意することが重要である。第2の抵抗のセンシングも繰返し実行されることができ、サンプリングが多くなるほど、任意の誤りが少なくなることがよく知られており、認識されている。
軟基準層514のM2 560、562の向きはセンスプロセスにおいて変更されているが、データ層510のM1 570の向きは変更されないので、従来技術において一般的であるように、データ層510が任意の書込み又は再書込み動作を受けないので、読出し/センスプロセス中にデータ層510の破壊/破損が起こる可能性はほとんどない。このような非破壊的にセンシングする能力が、最も有利な点である。
別の実施形態は、軟基準3導体磁気メモリ200を組み込むコンピュータシステムであると理解され得る。メインボード、CPU、及び上述したような軟基準3導体磁気メモリ200の一実施形態から構成される少なくとも1つの記憶装置を備えるコンピュータは、改善されたSVMセルの利点をシステムレベルにまで高める。
本発明の範囲から逸脱することなく、上記の方法、システム及び構造において変更を行うことができる。従って、上記の説明に含まれ、添付の図面に図示される事柄は、例示として解釈され、限定する意味に解釈されるべきでないことに留意されたい。添付の特許請求の範囲は、本明細書において説明された全ての包括的な特徴および特定の特徴、並びに言い回し問題ではあるが、本発明の方法、システム、及び構造の範囲の、その間に入ると言えるかもしれない全ての記述を網羅することが意図されている。
2つの導体を有する従来技術の磁気メモリセルの斜視図である。 2つの導体を有する従来技術の磁気メモリセルの斜視図である。 一実施形態による軟基準3導体磁気メモリの概略図である。 別の実施形態による軟基準3導体磁気メモリの概略図である。 さらに別の実施形態による軟基準3導体磁気メモリの概略図である。 図2Aによるメモリの概略図である。 図3Aのメモリのクロスポイントアレイの部分斜視図である。 図2Aないし図4Aのメモリの切替えモデルを示す図である。 生成されたセンス磁界に関する、図2Aのメモリの部分斜視図である。 生成されたセンス磁界に関する、図2Aのメモリの部分斜視図である。 生成された書込み磁界に関する、図2Aのメモリの部分斜視図である。 生成された書込み磁界に関する、図2Aのメモリの部分斜視図である。 図2A、図5A及び図5Bによるメモリ内のデータ値を非破壊的にセンシングするステップを示す流れ図である。
符号の説明
200 軟基準3導体磁気メモリ
202、202’、300、300’、302、304 軟基準スピンバルブ磁気メモリセル
204、204’ センス/書込み導体
206、306、308、310 センス導体
208、312、314、316 書込み列導体
210 強磁性データ層
212 中間層
214 強磁性軟基準層
218 強磁性被覆
450 磁化困難軸
452 磁化容易軸

Claims (16)

  1. 軟基準3導体磁気メモリ(200)記憶デバイスであって、
    複数の平行な導電性の第1のセンス/書込み導体(204、204’)と、
    それぞれが前記第1のセンス/書込み導体(204、204’)と交差し、それにより複数の交点を有するクロスポイントアレイ(400)を形成する、複数の平行な導電性の第2のセンス導体(206、306)と、
    それぞれが前記第1のセンス/書込み導体(204)及び前記第2のセンス導体(306)と電気的に接触しており、かつそれらの導体間の交点に配置され、変更可能な磁化の向きを有する材料からなる、複数の軟基準スピンバルブメモリ(SVM)セル(202、202’、300、300’)と、及び
    前記第2のセンス導体(206、306)にかなり接近し、かつ前記第2のセンス導体(206、306)から電気的に分離される、複数の平行な導電性の第3の書込み列導体(208、312)とを含む、軟基準3導体磁気メモリ(200)記憶デバイス。
  2. 前記第3の書込み列導体(208、312)が物理的な空間によって前記第2のセンス導体(206、306)から電気的に分離される、請求項1に記載の軟基準3導体磁気メモリ(200)記憶デバイス。
  3. 前記第3の書込み列導体(208、312)が誘電体によって前記第2のセンス導体(206、306)から電気的に分離される、請求項1に記載の軟基準3導体磁気メモリ(200)記憶デバイス。
  4. 前記第3の書込み列導体(208、312)が第2のセンス導体(206、306)と実質的に平行である、請求項1に記載の軟基準3導体磁気メモリ(200)記憶デバイス。
  5. 前記第3の書込み列導体(208、312)が強磁性被覆(218)によって実質的に包囲される、請求項1に記載の軟基準3導体磁気メモリ(200)記憶デバイス。
  6. 前記第1のセンス/書込み導体(204、204’)が強磁性被覆(218)によって実質的に包囲される、請求項1に記載の軟基準3導体磁気メモリ(200)記憶デバイス。
  7. 各SVMメモリセル(202)が、
    変更可能な磁化の向きによって特徴付けられる少なくとも1つの強磁性データ層(210)と、
    前記データ層(210)と接触している中間層(212)と、及び
    前記データ層(210)とは反対側から、前記中間層(212)と接触している少なくとも1つの強磁性軟基準層(214)であって、ピン留めされない磁化の向きを有し、前記データ層(210)よりも低い保磁力を有する、少なくとも1つの強磁性軟基準層(214)とを含む、請求項1に記載の軟基準3導体磁気メモリ(200)記憶デバイス。
  8. 前記SVMセル(202)は読出し動作中に、所与のセル(202)の前記少なくとも1つの強磁性軟基準層(214)が、前記選択されたSVMセル(202)と交差する少なくとも1つの第3の書込み列導体(208)に流れる少なくとも1つのセンス電流により生成されるセンス磁界(550)によって所望の向きにオンザフライで設定されるように動作可能であり、前記磁界(550)が前記選択されたセル(202)の前記少なくとも1つの強磁性データ層(210)の向きに影響を及ぼすには不十分であり、及び
    前記SVMセル(202)は書込み動作中に、前記選択されたセル(202)と接触している前記第1のセンス/書込み導体(204)に流れる書込み電流と、前記選択されたセル(202)と交差する前記第3の書込み列導体(208)に流れる書込み電流とによって、合成された書込み磁界(600、602)が生成されるように動作可能であり、前記合成された磁界(600、602)が前記少なくとも1つの強磁性データ層(210)の向きを設定するのに十分である、請求項7に記載の軟基準3導体磁気メモリ(200)記憶デバイス。
  9. 前記少なくとも1つの強磁性データ層(210)及び前記少なくとも1つの強磁性軟基準層(214)がそれぞれ、磁化困難軸(450)及び磁化容易軸(452)を有するものとしてさらに特徴付けられ、前記少なくとも1つの強磁性データ層(210)の前記磁化容易軸(452)が、前記少なくとも1つの強磁性軟基準層(214)の前記磁化容易軸(452)に対して実質的に平行であり、前記第3の書込み列導体(208)が前記少なくとも1つの強磁性データ層(210)及び前記少なくとも1つの強磁性軟基準層(214)の前記磁化容易軸(452)を実質的に横切る、請求項7に記載の軟基準3導体磁気メモリ(200)記憶デバイス。
  10. 複数の軟基準層(214)3導体SVMセル(202)を有する磁気メモリ(200)記憶デバイス内のデータ値を自己参照して非破壊的に判定する方法であって、各セル(202)が少なくとも1つのデータ層(210)と少なくとも1つの軟基準層(214)とを含み、その方法が、
    所与の第1のセンス/書込み導体(204)及び所与の第2のセンス導体(206)と電気的に接触しており、第3の書込み列導体(208)にかなり接近し、かつ前記第3の書込み列導体(820)から電気的に分離されている所与のSVMセル(202)を選択するステップと、
    前記第3の書込み列導体(208)に初期磁界電流を与えるステップであって、その初期電流が前記所与のSVMセル(202)に近接した初期センス磁界(550)を生成する、ステップと、
    前記所与のSVMセル(202)の前記少なくとも1つの軟基準層(214)を前記初期センス磁界(550)の向きにオンザフライで設定するステップと、
    前記所与の第1のセンス/書込み導体(204)及び前記第2のセンス導体(206)によって前記所与のSVMセル(202)を流れる初期センス電流を与えるステップと、
    前記所与のSVMセル(202)の初期抵抗値を測定するステップと、
    前記初期抵抗値を格納するステップと、
    前記第3の書込み列導体(208)に対して第2の既知の磁界電流を与えるステップであって、その第2の既知の電流が、前記少なくとも1つの軟基準層(214)を第2の既知の向きに配向する第2の既知のセンス磁界(550)を生成する、ステップと、
    前記所与の第1のセンス/書込み導体(204)及び前記第2のセンス導体(206)によって前記所与のSVMセル(202)を流れる第2のセンス電流を与えるステップと、
    前記第2の抵抗値を基準抵抗として格納するステップと、
    前記初期抵抗値と前記基準抵抗値とを比較するステップと、及び
    前記比較された状態に関連付けられる論理レベルを返すステップとを含む、方法。
  11. 前記センス磁界(550、552)が前記少なくとも1つのデータ層(210)に影響を及ぼさない、請求項10に記載の方法。
  12. 前記第2の既知の磁界電流が前記初期磁界電流と反対の方向に流れる、請求項10に記載の方法。
  13. 前記初期磁界電流の大きさが実質的に約0である、請求項10に記載の方法。
  14. 前記初期抵抗値は、前記少なくとも1つの軟基準層(214)の向きが前記少なくとも1つのデータ層(210)に対して反平行であるときに測定される、請求項10に記載の方法。
  15. 前記方法が2回以上繰り返される、請求項10に記載の方法。
  16. 前記少なくとも1つの基準層(214)が、磁化困難軸(450)及び磁化容易軸(452)を有するものとして特徴付けられ、前記初期磁界および前記第2の磁界(550、552)が前記磁化容易軸(452)に沿っている、請求項10に記載の方法。
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