JP2005276779A - 電子部品用ソケット - Google Patents

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Abstract

【課題】厚みを薄くしたソケット本体に配設された電極部を表面実装技術を使用してプリント基板の電極端子に接合する。
【解決手段】電極部2aは、溝孔の上部位置に平板部材の厚み方向Bと同一の方向に変位可能に配設され、それ自身の上端部が電子部品の電極端子と接触する変位部Hと、変位部Hの下端部に連設され溝孔の中間部位置に圧入される圧入固定部Kと、圧入固定部Kの下端部に連設され溝孔の下部位置に配設されてプリント基板の電極端子に接合される接合部Sとを備えている。
接合部Sは、樋状部材74の下部開口部75bの下方位置に略水平に配設される円板状の取付部材81と、取付部材81の下面中央部に溶着される球状の半田ボール82と、一端縁部が樋状部材74を構成する本体辺部740の下部端縁部に垂設され、他端縁部が取付部材81の外周縁部の一部に連設される帯状の垂設部材83とを備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子部品用ソケットに係わり、特に、ソケット本体に設けられた電極部を介してCPU、MPU等の電子部品の電極端子とプリント基板の電極端子とを電気的に接続し得る電子部品用ソケットに関する。
一般に、ボールグリッドアレイ(BGA)等の電子部品をプリント基板の片側のみで半田等を用いて接合する技術として表面実装技術(Surface Mount Technology)が知られている。
このような表面実装技術は、電子部品用ソケットのプリント基板への接合方法としても使用されているが、電子部品用ソケットのように、電極部がソケット本体に格子状に配列されている場合には、半田ボールを用いるのが一般的とされている。
一方、電子部品用ソケットの電極部は、例えば電子部品の電極端子と接触するスライドコンタクトと、板バネで形成されスライドコンタクトと接触するバネコンタクトとで構成されており、これらのスライドコンタクトおよびバネコンタクトはソケット本体の溝孔内に対向して配置されている。
この電極部においては、電子部品のソケット本体への押圧により、スライドコンタクトとバネコンタクトとの接触点が押圧の方向に対して直交する方向にスライド自在に可動し、ひいては、バネコンタクトの弾撥作用によりスライドコンタクトの可動量に比例してスライドコンタクトとバネコンタクトとの接触度が増大するように構成されている。
しかしながら、このような構成の電子部品用ソケットにおいては、ソケット本体の電極部がスライドコンタクトとバネコンタクトとの、いわゆる2ピースのコンタクト構造とされているため、スライドコンタクトとバネコンタクトとの接触点がスライドし、両者の接触部の状態により接触抵抗値が不安定になるおそれがあった。また、コンタクト部品の形状が複雑でかつ2ピースの部品を要することから、加工性および組立性が悪く、コスト的にも割高になるという難点があった。さらに、バネコンタクトの変位をソケット本体の厚み部分で吸収させるために、ソケット本体自体にバネコンタクトの変位を吸収するに充分な厚みを必要とするという難点があった。
特開平11−176546号公報(段落番号「0015」〜「0018」、図4)
本発明は、このような難点を解消するためになされたもので、ソケット本体の厚みを薄くすることができ、かつ当該ソケット本体内に配設された電極部を表面実装技術を使用してプリント基板の電極端子に接合することができる電子部品用ソケットを提供することを目的としている。
本発明の第1の態様である電子部品用ソケットは、ソケット本体の溝孔に配設され、電子部品の電極端子とプリント基板の電極端子とに接続される電極部を備える電子部品用ソケットにおいて、電極部は、溝孔の上部位置にソケット本体の厚み方向と同一の方向に変位可能に配設されそれ自身の上端部に電子部品の電極端子と接触するコンタクトを有する変位部と、変位部の下端部に連設され溝孔の中間部位置に圧入される圧入固定部と、圧入固定部の下端部に連設されそれ自身の下端部がプリント基板の電極端子に接合される接合部とを備えるものである。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様である電子部品用ソケットにおいて、コンタクトの電子部品の電極端子との接触部位は、接合部のプリント基板の電極端子との接合部位から見て斜め上方位置に存在するものである。
また、本発明の第3の態様は、第1または第2の各態様である電子部品用ソケットにおいて、変位部は、板材を略コ字状に折曲し開口部をソケット本体の厚み方向と略直交する方向に向けて配設される板バネ部を備え、板バネ部の上端部にはコンタクトの下端部が連設されているものである。
また、本発明の第4の態様は、第3の態様である電子部品用ソケットにおいて、板バネ部は、ソケット本体の水平面と略平行に配置される水平辺部と、水平辺部の一端縁部側を他端縁部側に向けて折曲して成る湾曲部と、湾曲部の端縁部に水平辺部と対向しかつ電子部品側に向けて斜めに立ち上がるように連設される斜辺部とを備え、コンタクトは、斜辺部の先端部を電子部品側に向けて折曲したもので構成されているものである。
また、本発明の第5の態様は、第4の態様である電子部品用ソケットにおいて、斜辺部の長さ方向の寸法は、水平辺部の長さ方向の寸法よりも長尺に設定されているものである。
また、本発明の第6の態様は、第1乃至第5の各態様の電子部品用ソケットにおいて、圧入固定部は、矩形状の板材を厚み方向からみてコ字状を呈する如く折曲して成る樋状部材を備え、水平辺部は樋状部材の上部開口部の一部を覆う如く配置され、水平辺部の他端縁部は樋状部材の上端縁部に連接されているものである。
また、本発明の第7の態様は、第1乃至第6の各態様の電子部品用ソケットにおいて、樋状部材の縦端縁部に掛止部が設けられているものである。
また、本発明の第8の態様は、第1乃至第7の各態様の電子部品用ソケットにおいて、接合部は、樋状部材の下部開口部の下方位置に略水平に配設される取付部材と、取付部材の下面部に溶着される半田ボールとを備えるものである。
また、本発明の第9の態様は、第1乃至第7の各態様の電子部品用ソケットにおいて、接合部は、圧入固定部の下端部に垂設される垂設部を備え、垂設部の下端部はプリント基板に設けられたスルーホールに嵌挿・接合されるものである。
本発明の第1の態様乃至第9の態様の何れかの電子部品用ソケットによれば、次のような効果がある。
第1に、電極部が単品で構成され、構成も簡素化されていることから、電極部の加工性および組立性を大幅に向上させることができ、コスト的にも割安となる。
第2に、コンタクトの電子部品の電極端子との接触部が、接合部のプリント基板の電極端子との接合部から見て斜め上方位置に存在することから、板バネ部の長さ方向の寸法を大きく設定することができ、ソケット本体の厚み方向の変位量を大きくとることができ、ひいてはソケット本体自体の厚さが薄くても電子部品の電極端子と電極部とを確実に接触させ、安定した接触抵抗値を得ることができる。
第3に、上述のような電極部を使用することにより、電極部を狭いピッチ(1〜1.27mm程度)で配列することができる。
第4に、上述の電極部に接合部を備えていることから、当該接合部を表面実装技術を使用してプリント基板の電極端子に接合することができる。
以下、本発明の電子部品用ソケットの好ましい実施の形態例について、図面を参照して詳述する。
[実施例1]
図1は電子部品の一例を示す側面図、図2は電子部品用ソケットの一例を示す斜視図、図3は本発明の電子部品用ソケットにおけるソケット本体の平板部材の一例を示す説明図、図4は本発明の電子部品用ソケットにおける電極部の斜視図、図5は本発明の電子部品用ソケットにおけるソケット本体の一例を示す説明図、図6は本発明の電子部品用ソケットにおける電極部と電子部品およびプリント基板の電極端子との位置関係を示す説明図である。
図1において、例えばBGA(Ball Grid Array)等から成る電子部品1は、パッケージ1aと、パッケージ1aの裏面に格子状に配列された多数個の電極端子1bとを備えており、これらの電極端子1bは球形のハンダボール等で構成されている。
次に、本発明の電子部品用ソケットは、図2に示すように、主面の略中央部に、電子部品1の電極端子1b(図1参照)と接続するための電極部2aを備えるソケット本体2と、このソケット本体2の一端縁部側に枢着されるソケットカバー3と、ソケット本体2の他端縁部側に枢着される操作レバー4とを備えている。
ソケット本体2は、図3(a)、(b)に示すように、絶縁性のプラスチック材料などで形成された矩形状の平板部材5を備えており、この平板部材5の背面部52には複数個の横長状の長溝孔51が設けられている。これらの長溝孔51は平板部材5の幅方向Aに沿って隔壁54を介していわゆる列状を呈するように設けられている。ここで、各長溝孔51は、それぞれ平板部材5の背面部52から上面部53に向かって(平板部材5の厚み方向B)所定の深さ(平板部材5の厚みの4/5程度の深さ)で設けられている。また、各長溝孔51の一方の側壁54aには、突堤55aが平板部材5の長手方向Cに沿って所定の間隔をおいて設けられ、他方の側壁54bにも突堤55aに対向する位置に他の突堤55bが長手方向Cに沿って所定の間隔をおいて設けられている。さらに、平板部材5の長溝孔51と対応する位置の上面部53には、開口58が長手方向Cに沿って所定の間隔をおいて設けられている。これにより、平板部材5に電極部2aを圧入するに必要な溝孔57が多数個形成されることになる。なお、これらの溝孔57は、平板部材5の背面部52側においてプリント基板9(図2参照)の電極端子と対応し、平板部材5の上面部53側において電子部品1(図2参照)の電極端子1b(図2参照)と対応するように格子状に設けられている。
一方、各電極部2aは、それぞれ図4、図5に示すように、各溝孔57の上部位置に平板部材5の厚み方向Bと同一の方向に変位可能に配設され、それ自身の上端部が電子部品1の電極端子1bと接触する変位部Hと、変位部Hの下端部に連設され溝孔57の中間部位置に圧入される圧入固定部Kと、圧入固定部Kの下端部に連設され溝孔57の下部位置に配設されてプリント基板9の電極端子に接合される接合部Sとを備えている。
変位部Hは、導電性の板材を略コ字状に折曲し開口部71を平板部材5の厚み方向Bと略直交し、かつ長手方向Cに向けて配設される板バネ部72と、板バネ部72の自由端に連設され電子部品1の電極端子1bと接触するコンタクト73とを備えている。
板バネ部72は、平板部材5の上面部53の面と略平行に配置される帯状の水平辺部72aと、水平辺部72aの一端縁部を他端縁部側に向けて折曲して成る湾曲部72bと、湾曲部72bの端縁部に水平辺部72aと対向しかつ電子部品1に向けて斜めに立ち上がるように連設される斜辺部72cとを備えており、斜辺部72cの先端部は、斜辺部72cの面と略直交するように電子部品1側に向けて折曲されている。これにより、板バネ部72の上端部(斜辺部72cの先端部)に電子部品1の電極端子1bと接触するコンタクト73が形成される。なお、水平辺部72aの他端縁部は、後述する樋状部材74を構成する本体辺部740の上部端縁部に連設されている(以下、連設されている部分を「上部連設部分」という。)。
圧入固定部Kは、溝孔57に圧入される縦樋状の樋状部材74を備えており、当該樋状部材74の上部開口部75aの上方位置には変位部Hが配設され、下部開口部75bの下方位置には接合部Sが配設されている。
樋状部材74は、導電性の矩形状の板材を溝孔57の厚み方向Bからみて略コ字状を呈する如く折曲して成るもので構成され、この折曲により対向するように形成された一対の側辺部741a、741bの縦端縁部742a、742bの各下方部位には、樋状部材74を溝孔57を構成する一方の突堤55aの側壁面551a、551b(図3参照)に固定するための掛止部743a、743bが、上方部位には樋状部材74を溝孔57内に容易に挿入するためのテーパー状のガイド部744a、744bがそれぞれ設けられている。ここで、樋状部材74の対向する側辺部741a、741b間の寸法h1は、溝孔57の幅方向Aに対向する一対の側壁54a、54b間の寸法(幅方向Aの寸法)と略等しくされ、各側辺部741a、741bの幅寸法h2は、溝孔57の長手方向Cに対向する一対の突堤55a、55a(55b、55b)の側壁551a(551b)間の寸法と略等しいか、それより若干長い寸法とされている。なお、この実施例では、h1は、1mm程度とされ、h2は0.8mm程度とされている。
接合部Sは、樋状部材74の下部開口部75bの下方位置に略水平に配設される例えば円板状の取付部材81(直径0.6mm程度)と、取付部材81の下面中央部に溶着される球状の半田ボール82(直径0.6mm程度)と、一端縁部が樋状部材74を構成する本体辺部740の下部端縁部に垂設され、他端縁部が取付部材81の外周縁部の一部に連設される帯状(幅0.25mm程度、長さ0.6mm程度)の垂設部材83とを備えている。
以上のような構成の電極部2aは、1ピースの例えばリン青銅から成る板材(厚さ:0.08mm程度)のプレス加工や折曲加工等により連続工程で大量に生産することができる。
次に、このような構成の電極部2aをソケット本体2の溝孔57に装着する方法について説明する。
先ず、平面部材5を図5に示すように反転させて列状に設けられた各長溝孔51の開口部を上方に向ける。次いで、各電極部2aの変位部Hをそれぞれ対応する溝孔57に向けて挿入し、さらに上面部53側に向けて(厚みB方向)圧入すると、圧入固定部Kを構成する一対の掛止部743a、743b(図4参照)が掛止部743a、743bと対向する突堤55a、55bの側壁面551a、551b(図3参照)に掛止される。これにより、圧入固定部Kがソケット本体2の溝孔57の略中間部位置に固定されると共に、電極部2aのコンタクト73の先端部が対応する開口58を通り、その先端部が平板部材5の上面部53から0.3〜0.4mm程度突出し、さらに、接合部Sを構成する半田ボール82も平板部材5の背面部52から0.4mm程度突出することになる。他の電極部2aも同様にしてソケット本体2の溝孔57に装着されている。
ここで、この実施例においては、図6に示すように、電極部2aの変位部Hを構成する斜辺部72cの長さ方向の寸法L1は、水平辺部72aの長さ方向の寸法L2の略2倍程度に設定されている。これにより、後述するように、コンタクト73と電子部品1の電極端子1bとの接触部P1は、半田ボール82とプリント基板9の電極端子との接合部P2から見て斜め上方位置に存在することになる。すなわち、接触部P1を通る鉛直線V1は、接合部P2を通る鉛直線V2から長手方向Cに見て、所定長L3(0.8mm程度)離間した位置に存在するように構成されている。
次に、図2、図7および図8に基づいて、電極部2aを介して電子部品1およびプリント基板9の電極端子に電気的に接続する方法について説明する。なお、図7においては、説明を簡単にするため、4個の電極部2a、これらの電極部2aに対応する電子部品1の電極端子1bおよびプリント基板9の電極端子9aが図示されている。
先ず、図7(a)に示すように、電極部2aのコンタクト73の先端部がソケット本体2の上面部53から突出し、また、半田ボール82がソケット本体2の背面部52から突出している。そして、接合するプリント基板9の電極端子9a上に対応する半田ボール82を搭載する。この状態において、各電極部2aを加熱(240℃程度)すると、半田ボール82が加熱され、半田ボール82が溶けることにより、図7(b)に示すように、電極部2aの接合部Sがプリント基板9の電極端子9aに接合される。
次いで、図8(a)に示すように、電子部品1をソケット本体2の凹部2b(図2参照)に収納し、ソケットカバー3の自由端をソケット本体2の一端縁部側(図中右側)に向けて回動する。これにより、図7(c)に示すように、電子部品1の電極端子1bと電極部2aのコンタクト73の先端部とが接触すると共に、電子部品1がソケットカバー3に設けられた第1の爪部3a(図2参照)で軽く押圧される。以上のように、電極部2aの自由端としてのコンタクト73に平板部材5の厚み方向Bに向かう押圧力が付与されると、図7(c)に示すように変位部Hとしての板バネ部72の開口部71が上部連設部分Rを基点として厚み方向Bに向かって開口部71の間隔が狭まるように変位し、ひいては当該板バネ部72に電子部品1側に向かうバネ力が付勢される。
そして、ソケットカバー3の自由端をソケット本体2の一端縁部(図中右側)に向けて押圧すると共に操作レバー4の把持部材4aを点線で示すように、ソケット本体3の他端縁部側(図中左側)に向けて一部回動し、操作レバー4に設けられた回動押圧部4b(図2参照)をソケットカバー3の自由端側に設けられた凹陥部3e(図2参照)に係合する。これにより、図7(c)に示すように、電子部品1の電極端子1bと電極部2aの第1のコンタクト73の先端部との接触が保持された状態で、電子部品1がソケットカバー3に設けられた第1〜第4の爪部3a〜3d(図2参照)で固定される。次いで、図8(c)に示すように、さらに操作レバー4の把持部材4aをソケット本体2の他端縁部側に向けて回動し、操作レバー4のアーム部4cがソケット本体2の側縁部に設けられたフック部2cの上部に到達した時点で、アーム部4cを幅方向に若干ずらし、図8(d)に示すように、さらに下方に押し下げて当該アーム部4cをフック部2cに係止する。図8(e)は、このようにして電子部品1がソケット本体2へ収納・固定された状態を示している。なお、ソケット本体2から電子部品1を取外すと、電極部2aの板バネ部72のバネ力により、図7(b)に示すように、コンタクト73の先端部が原位置に復帰するようにソケット本体2の上面部53から突出することになる。
以上のように、本発明の第1の実施例によれば、次のような効果がある。
第1に、電極部が単品で構成され、構成も簡素化されていることから、従来の電極部と比較すれば、電極部の加工性および組立性を大幅に向上させることができ、コスト的にも割安となる。
第2に、電極部に変位部が設けられていることから、板バネ部の長さ方向の寸法を大きく設定することができ、ひいてはソケット本体自体の厚さが薄くても電子部品の電極端子と電極部のコンタクトとを確実に接触させ、安定した接触抵抗値を得ることができる。
第3に、コンタクトと電子部品の電極端子との接触部が、半田部材とプリント基板の電極端子との接合部から見て斜め上方位置に存在することから、変位部を構成する板バネ部の長さ方向の寸法を大きく設定することができ、ひいてはソケット本体自体の厚さが薄くても電子部品の電極端子と電極部のコンタクトとを確実に接触させ、安定した接触抵抗値を得ることができる。
第4に、上述のような電極部を使用することにより、電極部を狭いピッチ(1〜1.27mm程度)で配列することができる。
第5に、上述の電極部に接合部を備えていることから、当該接合部を表面実装技術を使用してプリント基板の電極端子に接合することができる。
[実施例2]
図9は本発明の第2の実施例における電極部の斜視図、図10は同実施例の電極部を電子部品用ソケットの溝孔に装着した状態を示す斜視図、図11は同実施例における電子部品用ソケットの電極部と電子部品およびプリント基板の電極端子との位置関係を示す断面図である。なお、これらの図において、図1〜図8と共通する部分には同一の符号が付されている。
図9において、第2の実施例においては、図4に示す接合部Sに代えて、圧入固定部Kを構成する本体辺部740の下端縁部に図4に示す垂設部材83よりも長尺の垂説片80´が連設されており、また、図11に示すように、図7に示す電極端子9aに代えて、プリント基板9の所定位置に多数個のスルーホールhが格子状に設けられている。
第2の実施例においては、第1の実施例と同様に、平面部材5を図10に示すように、各電極部2bの変位部Hをそれぞれ対応する溝孔57に向けて挿入し、圧入固定部Kが溝孔57に圧入される。これにより、圧入固定部Kがソケット本体2の溝孔57の略中間部位置に固定されると共に、各電極部2bのコンタクト73の先端部が対応する開口58を通り、その先端部が平板部材5の上面部53から0.3〜0.4mm程度突出し、さらに、垂説片80´の先端部も平板部材5の背面部52から2〜3mm程度突出することになる。
このような構成のソケット本体は、図11に示すように、垂説片80´がプリント基板9のスルーホールh内に挿入され半田部材84によりスルーホールh内に固定される。
以上のように、第2の実施例においては、第1の実施例と同様の効果に加え、次のような効果がある。すなわち、第1の実施例のような半田ボールの搭載作業が不要となることから、半田ボールの搭載不良を解消することができ、また、半田ボールの加熱作業を不要とすることができることから、歩留まりが良くなり、コスト的にも有利になる。
なお、本発明の電子部品用ソケットにおける好ましい実施の形態例においては、電子部品1としてBGAを使用した場合について説明しているが、例えばLGA(Land Grid Array)、CSP(Chip Size Package)、PGA(Pin Grid Array)若しくはマイクロPGAに使用しても同様の効果を得ることができる。
電子部品の一実施例を示す側面図。 本発明の電子部品用ソケットの一例を示す斜視図。 本発明の電子部品用ソケットにおけるソケット本体の平板部材の一例を示す説明図で、(a)は平板部材の斜視図、(b)は(a)の3−3線に沿う断面図。 本発明の電子部品用ソケットにおける電極部の斜視図で、(a)は半田ボール取付後における電極部の斜視図、(b)は半田ボールの取付前における電極部の斜視図。 本発明の電子部品用ソケットにおけるソケット本体の一例を示す説明図で、(a)はソケット本体の斜視図、(b)は(a)の5―5線に沿う断面図、(c)ソケット本体の上面図。 本発明の電子部品用ソケットにおける電極部と電子部品およびプリント基板の電極端子との位置関係を示す説明図。 本発明の電子部品用ソケットにおける電極部と電子部品およびプリント基板の電極端子との接続状態を示す説明図で、(a)は電子部品用ソケットとプリント基板との関係を示す断面図、(b)は電子部品用ソケットの電極部とプリント基板の電極端子との接続状態を示す断面図、(c)は電子部品用ソケットの電極部と電子部品の電極端子との接続状態を示す断面図。 本発明の電子部品用ソケットにおけるソケット本体への電子部品の装着状況を示す説明図で、(a)は電子部品と電子部品用ソケットとの関係を示す説明図、(b)はソケットカバーの回動状態を示す説明図、(c)は操作レバーの回動状態を示す説明図、(d)は電子部品をソケットベースに収納・固定した状態を示す正面図、(e)は電子部品をソケットベースに収納・固定した状態を示す斜視図。 本発明の第2の実施例における電極部の斜視図で、(a)は背面方向からみた斜視図、(b)は正面方向からみた斜視図。 本発明の第2の実施例における電極部のソケット本体の溝孔内への装着状況を示す説明図。 本発明の第2の実施例における電極部と電子部品およびプリント基板との接続状態を示す説明図で、(a)はプリント基板への搭載前における電極部の状態を示す説明図、(b)は電極部の垂設片をプリント基板のスルーホール内に挿入・固定をした状態を示す説明図、(c)は電子部品の加圧時における電極部の状態を示す説明図。
符号の説明
1・・・・・電子部品
1b・・・・・電極端子
2・・・・・ソケット本体
2a、2b・・・・・電極部
H・・・・・変位部
72・・・・・板バネ部
72a・・・・・水平辺部
72b・・・・・湾曲部
72c・・・・・斜辺部
73・・・・・コンタクト
K・・・・・圧入固定部
74・・・・・樋状部材
743a、743b・・・・・掛止部
S・・・・・接合部
81・・・・・取付部材
82・・・・・半田ボール
83・・・・・垂設部材
9・・・・・プリント基板
9a・・・・・電極端子
h・・・・・スルーホール

Claims (9)

  1. ソケット本体の溝孔に配設され、電子部品の電極端子とプリント基板の電極端子とに接続される電極部を備える電子部品用ソケットにおいて、
    前記電極部は、前記溝孔の上部位置に前記ソケット本体の厚み方向と同一の方向に変位可能に配設されそれ自身の上端部に前記電子部品の電極端子と接触するコンタクトを有する変位部と、前記変位部の下端部に連設され前記溝孔の中間部位置に圧入される圧入固定部と、前記圧入固定部の下端部に連設されそれ自身の下端部が前記プリント基板の電極端子に接合される接合部とを備えることを特徴とする電子部品用ソケット。
  2. 前記コンタクトの前記電子部品の電極端子との接触部位は、前記接合部の前記プリント基板の電極端子との接合部位から見て斜め上方位置に存在することを特徴とする請求項1記載の電子部品用ソケット。
  3. 前記変位部は、板材を略コ字状に折曲し開口部を前記ソケット本体の厚み方向と略直交する方向に向けて配設される板バネ部を備え、前記板バネ部の上端部には前記コンタクトの下端部が連設されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の電子部品用ソケット。
  4. 前記板バネ部は、前記ソケット本体の水平面と略平行に配置される水平辺部と、前記水平辺部の一端縁部側を他端縁部側に向けて折曲して成る湾曲部と、前記湾曲部の端縁部に前記水平辺部と対向しかつ前記電子部品側に向けて斜めに立ち上がるように連設される斜辺部とを備え、
    前記コンタクトは、前記斜辺部の先端部を前記電子部品側に向けて折曲したもので構成されていることを特徴とする請求項3記載の電子部品用ソケット。
  5. 前記斜辺部の長さ方向の寸法は、前記水平辺部の長さ方向の寸法よりも長尺に設定されていることを特徴とする請求項4記載の電子部品用ソケット。
  6. 前記圧入固定部は、矩形状の板材を前記厚み方向からみてコ字状を呈する如く折曲して成る樋状部材を備え、前記水平辺部は前記樋状部材の上部開口部の一部を覆う如く配置され、前記水平辺部の他端縁部は前記樋状部材の上端縁部に連接されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5何れか1項記載の電子部品用ソケット。
  7. 前記樋状部材の縦端縁部に掛止部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6何れか1項記載の電子部品用ソケット。
  8. 前記接合部は、前記樋状部材の下部開口部の下方位置に略水平に配設される取付部材と、前記取付部材の下面部に溶着される半田ボールとを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項7何れか1項記載の電子部品用ソケット。
  9. 前記接合部は、前記圧入固定部の下端部に垂設される垂設部を備え、前記垂設部の下端部は前記プリント基板に設けられたスルーホールに嵌挿・接合されることを特徴とする請求項1乃至請求項7何れか1項記載の電子部品用ソケット。
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