JP2005276529A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の燃料電池を備える燃料電池システムにおいて掃気ガスを供給するエアポンプの容量を抑えるようにする。
【解決手段】 コントロールユニット30は、供給弁10を閉弁させ燃料電池1と燃料電池2の発電を停止する際に、掃気を行う。このとき、燃料電池2側の遮断弁14、15を閉弁させるとともに、流通弁24を開弁させる。これによってエアポンプ6からの空気は、燃料電池1のカソード極とアノード極に供給され燃料電池1だけが掃気される。これによって、低温下で始動するときの発電性能低下を防止するとともに、エアポンプ6の容量を小さく抑えることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の燃料電池を備える燃料電池システムに関する。
燃料電池において製造コストや技術的な問題から発電容量の増加には限界がある。このため、発電容量の大きい燃料電池システムでは、複数の燃料電池を用いて発電容量の増加を図る。この場合、効率よく発電を行わせるために、例えば、特許文献1では、燃料電池の起動に際して暖機が必要な場合、各燃料電池を一度に暖機せず、1基ずつ暖機していき、すべての燃料電池の暖機が終わってから発電を実行する制御方法が提案されている。この方法によれば、暖機するための加熱器は燃料電池1基分相当の加熱容量があればよく、燃料電池システムを小型に構成することが可能である。
また、各燃料電池の仕様発電性能が同じでも個体差により実際の発電能力に差が存在するため、発電時に各燃料電池に均等に反応ガスを供給させた場合、発電能力の高い燃料電池では反応ガス不足でセルが損傷し燃料電池が劣化することがある。このようなことが生じないように特許文献2では、各燃料電池の発電状態を検出し、発電状態に応じた反応ガスの供給を行う制御方法が提案されている。
特開平6−111197号公報(特許請求の範囲、段落番号0011、図面1) 特許第2745776号明細書(特許請求の範囲、図面1)
しかしながら前記いずれの特許文献にも、発電停止時の掃気については何ら記載ないし示唆がなされていない。
燃料電池を低温(氷点)下で使用する場合、燃料電池内の残留水の凍結などによる再起動時の発電性能の低下を防止するため、発電を停止する際には燃料電池に掃気ガスを供給して掃気を行うことが知られている。掃気には発電時よりも大量の掃気ガスを短時間で供給する必要があるため、容量の大きいエアポンプが必要となる。したがって例えば、各燃料電池に対して掃気を実施した場合、掃気ガスを供給するエアポンプは燃料電池数相当の容量が必要となり、燃料電池システムの大型化を招く問題があった。
本発明は、前記従来の問題点に鑑み、複数の燃料電池を備えた燃料電池システムおいてシステムの大型化を招くことなく掃気できる燃料電池システムを提供することを目的としている。
このため請求項1に記載の発明は、カソード極とアノード極とを有し、前記カソード極に供給される酸化剤ガスと、前記アノード極に供給される燃料ガスとにより発電を行う複数の燃料電池と、前記燃料電池を掃気するための掃気手段とを備える燃料電池システムにおいて、前記掃気手段は、前記燃料電池の発電を停止する際に、前記燃料電池の総数より少ない所定数の前記燃料電池に掃気ガスを供給して掃気を行うものとした。
請求項2に記載の発明は、前記掃気手段が、1基の燃料電池のみを掃気するものとした。
請求項3に記載の発明は、発電停止時に掃気が行われた燃料電池にのみ前記酸化剤ガスと燃料ガスを供給して発電させ、発電を行った前記燃料電池の温度が所定値以上に上昇した後、残りの前記燃料電池に前記酸化剤ガスと燃料ガスを供給して発電させる起動手段を有するものとした。
請求項1によれば、燃料電池総数より少ない所定数の燃料電池に掃気ガスを供給して掃気を行うため、例えば掃気ガスを供給するエアポンプの容量は所定数の燃料電池に対応させるだけでよく、エアポンプの容量を抑えることができる。これにより、燃料電池システムを大型化にさせずに掃気を行うことが可能になる。
請求項2によれば、掃気する燃料電池を1基に限定することによって、例えば掃気ガスを供給するエアポンプの容量を最も小さく抑えることができる。燃料電池システムの小型化が図られるとともに、掃気完了するまでの時間を短縮できる。
請求項3によれば、起動時には、掃気を行った燃料電池を先に発電させ、その発電熱で他の燃料電池を暖機し、他の燃料電池の暖機が完了したところで、すべての燃料電池を発電させるため、低温下でも早期から発電を行うことが可能になる。また、燃料電池の暖機時間を短縮できる。
以下、本発明に係る燃料電池システムの一実施形態について説明する。
図1は燃料電池システムの構成を示す図である。
なお、図1に示す燃料電池システムは動力源として自動車に搭載されるものである。
燃料電池システムは図1に示すように複数の燃料電池として燃料電池1と燃料電池2とを備える。燃料電池1と燃料電池2はそれぞれ高分子電解質膜をカソード極とアノード極で挟んでなる膜電極構造体をさらにセパレータで挟んだセルを積層して構成されるものである。
燃料電池1のカソード吸気口に酸化剤ガス供給通路3が接続され、酸化剤ガス供給通路3はエアポンプ6に連結された通路5と接続されている。
燃料電池2のカソード吸気口にも同様に酸化剤ガス供給通路4が接続され、この酸化剤ガス供給通路4もエアポンプ6に連結された通路5と接続される。この酸化剤ガス供給通路4には酸化剤ガスの供給を遮断できる遮断弁14が設けられている。これに対して燃料電池1側の酸化剤ガス供給通路3にはそうした遮断弁を設けない構成となっている。
したがって、通路5を介したエアポンプ6から空気が供給された場合、燃料電池1のカソード極に空気が直接に供給されるのに対して、燃料電池2のカソード極へは遮断弁14によって供給を遮断できるようになっている。
燃料電池1のアノード吸気口に燃料ガス供給通路7が接続され、燃料ガス供給通路7は水素タンク11に連結された通路9と接続されている。
燃料電池2のアノード吸気口にも同様に燃料ガス供給通路8が接続され、燃料ガス供給通路8も水素タンク11と連結された通路9に接続されている。通路9には供給弁10が設けられ、また燃料ガス供給通路8には燃料ガスの供給を遮断できる遮断弁15が設けられている。これに対して燃料ガス供給通路7にはそうした遮断弁が設けられていない。
したがって、供給弁10を開弁すると、燃料ガスが通路9から燃料電池1のアノード極に直接に供給されるのに対して、燃料電池2のアノード極へは遮断弁15の制御で供給を遮断できるようになっている。
酸化剤ガス供給通路3と燃料ガス供給通路7の燃料電池1側には燃料電池1のカソード圧力とアノード圧力を検出する圧力センサPc、Paがそれぞれ設けられている。
通路5と燃料ガス供給通路7の間には、エアポンプ6からの空気が燃料電池1のアノード極に供給できるように連通路23が設けられ、この連通路23には流通弁24を設けるようになっている。
燃料電池1のカソードオフガス排出通路に背圧弁12、アノードオフガス排出通路には背圧弁13がそれぞれ設けられている。
燃料電池2のカソードオフガス排出通路に背圧弁16、アノードオフガス排出通路には背圧弁17がそれぞれ設けられている。
燃料電池1の冷媒入口に冷媒供給通路18、燃料電池2の冷媒入口には冷媒供給通路19がそれぞれ設けられ、冷媒供給通路18および冷媒供給通路19は、冷媒ポンプ22の排出口に連結された通路21と接続されている。冷媒供給通路18の燃料電池1側に冷媒温度を検出する冷媒温度計Tが設けられている。
燃料電池1の冷媒出口に冷媒排出通路25、燃料電池2の冷媒出口には冷媒排出通路26が設けられ、冷媒排出通路25、26は冷媒ポンプ22の吸入口に接続される。燃料電池2側の冷媒供給通路19には冷媒の供給を遮断できる冷媒供給弁20が設けられている。これに対して燃料電池1側の冷媒供給通路18にはそうした冷媒供給弁を設けない構成となっている。
したがって、冷媒ポンプ22を起動した場合、燃料電池1に冷媒が直接に供給されるのに対して、燃料電池2へは冷媒供給弁20によって供給を遮断できるようになっている。
前記供給弁10、背圧弁(12、13、16、17)、遮断弁(14、15)冷媒供給弁20、流通弁24、エアポンプ6および冷媒ポンプ22はコントロールユニット30によって制御される。
図2は燃料電池システムの電気回路図である。
燃料電池1の一端がコンタクタC1を介して負荷Lの一端と電気接続される。燃料電池1の他端がコンタクタC3を介して燃料電池2の一端と電気接続され、燃料電池2の他端はコンタクタC4を介して負荷Lの他端と電気接続される。燃料電池1の他端と負荷Lの他端とは、コンタクタC2を介して電気接続されている。
したがって、各コンタクタの切換で、例えばコンタクタC1、C3、C4をオンにさせた場合、燃料電池1と燃料電池2が直列に接続された状態で負荷Lに電力供給を行うことができる。
また、コンタクタC3、C4をオフにさせ、コンタクタC1、C2をオンにさせた場合、燃料電池2を切外して、燃料電池1だけが負荷Lに電力供給を行うことができる。
負荷Lとしては、車両駆動用のモータ以外にエアポンプ6、冷媒ポンプ22および図示しない車載バッテリなどが含まれる。
コンタクタC1、C2、C3、C4は、コントロールユニット30に制御される。
コントロールユニット30は、各コンタクタおよび前記遮断弁、供給弁、エアポンプなどの制御を通じて燃料電池1および燃料電池2の制御を行う。燃料電池1と燃料電池2による発電を行っている場合、例えば、背圧弁12、13、16、17による背圧の制御を通じて、燃料電池1と燃料電池2にそれぞれの発電能力に応じた空気と燃料ガスの供給が行われるように制御する。
また、自動車側からのイグニッションスイッチ信号によって、発電停止と始動時には、発電停止時の制御と始動時の制御を実施する。コントロールユニット30には制御情報として複数の制御用マップを記憶した記憶手段を備えている。
次に、フローチャートにしたがって、発電停止時の制御と始動時の制御について説明する。
図3は発電停止時の制御の流れを示すフローチャートである。
自動車のイグニッションスイッチがオフにされると、そのオフ信号がコントロールユニット30に出力される(S1)。イグニッションスイッチのオフ信号を受けてコントロールユニット30は、燃料ガスを供給するための供給弁10を閉弁させるとともに、冷媒ポンプ22を停止させる。これによって、燃料電池1と燃料電池2に燃料ガスの供給が停止され、また燃料電池1、2への冷媒供給が停止される(S2)。このとき、エアポンプ6は、車載バッテリからの電力供給で作動し続ける。
発電を停止すると、低温(氷点)下の起動に備えて起動時の発電性能が低下しないように、コントロールユニット30は、燃料電池1に対して残留水を排出するための掃気を行う。これにはまず、掃気が行われる燃料電池1および燃料電池2に対してアノード極に溜まった残留燃料ガスを利用するように、背圧弁13、背圧弁17を閉弁させ燃料電池1、燃料電池2のアノード極を封じ込める(S3)。これによって、燃料ガスが外部に漏れることがなくなる。
次に、コンタクタC1、コンタクタC3、コンタクタC4をオンにし、燃料電池1、燃料電池2を負荷Lに接続することによって、燃料電池1、燃料電池2は残存燃料ガスによる発電を行う(S4)。発電された電力は例えばエアポンプ6または車載バッテリに供給される。
残存燃料ガスによる発電を行った後、燃料電池1に掃気ガスを供給して掃気を行うが、この場合、掃気ガスが燃料電池2に供給されないように、コントロールユニット30は、遮断弁14、15、背圧弁16を閉弁させ、燃料電池2の両極を封じ込める(S5)。
燃料電池2の両極を封じ込めた状態で、コントロールユニット30は、流通弁24を開弁させ(S6)、さらに背圧弁12、13を全開させる(S7)。これによって燃料電池1のカソード極だけでなく、燃料ガス供給通路7を通じてアノード極にも大量の空気が流入され、燃料電池1の両極に対して掃気が開始される(S8)。
掃気を開始した後、掃気完了を判断するため、コントロールユニット30は、酸化剤ガス供給通路3と燃料ガス供給通路7に設けられている圧力センサPc、Pc’、Pa、Pa’の検出値を入力し、カソード極とアノード極の出入口の差圧をチェックする。差圧が所定値以上の場合は、掃気完了していないとして、圧力センサPc、Pc’、Pa、Pa’から新たな検出値を入力し同判断を行う(S9、No)。差圧が所定値より小さいと、両極に残留水が排出されたとして掃気完了と判断する(S9、Yes)。掃気完了の判断については、このほかに所定量のガス供給や所定時間の掃気で判断することもできる。
掃気完了したと判断した場合には、コントロールユニット30はエアポンプ6を停止させる。これによって燃料電池1への空気供給が停止される(S10)。その後、次の発電に備えてコントロールユニット30は、燃料電池1のカソード極とアノード極の背圧弁12、13の状態をチェックし、閉弁していれば大気に開放するように開弁させる(S11)と、掃気が終了し燃料電池システムが停止状態になる。
なお、掃気終了後の背圧弁12、13の状態としては、開弁状態でなく、閉弁状態にさせておくこともできる。
次に、燃料電池を始動する際の動作について説明する。
図4は、燃料電池始動時の動作の流れを示すフローチャートである。この始動は、特に低温(氷点)下起動するときの発電性能の低下を防止するようにしたものである。
イグニッションスイッチがオンにされると、そのオン信号がコントロールユニット30に出力される(S20)。このオン信号を受けてコントロールユニット30は、まず停止時に掃気を行った燃料電池1だけを起動するように、遮断弁14、15、背圧弁16、17、冷媒供給弁20および流通弁24の状態をチェックし閉弁させる(S21)。遮断弁14、15、背圧弁16、17の閉弁によって燃料電池2のカソード極とアノード極の両極を封じ込めた。
燃料電池2の両極を封じ込めた状態で、コントロールユニット30はエアポンプ6を始動させて、燃料電池1のカソード極に空気供給を行う(S22)。これと同時に、コントロールユニット30はさらに供給弁10を開弁させ、冷媒ポンプ22を起動させる(S23)。これによって燃料電池1のアノード極に燃料ガスが供給されるとともに、冷媒が循環されることになる。冷媒には不凍液が添加され、氷点下でも流動性を確保したものである。このとき、燃料電池2には空気、燃料ガスおよび冷媒の流入はない。
コントロールユニット30は起動に必要な発電電力を得るためのカソード圧力とアノード圧力を発電条件として記憶してあるマップに基づいて決定する(S24)。すなわち、コントロールユニット30の記憶手段にはアノード圧力、カソード圧力と発電電力の関係を示したマップが記憶され、コントロールユニット30が必要な発電電力に基づいて、マップから発電条件としてのアノード圧力、カソード圧力を検出し決定する。
その後、コントロールユニット30は背圧弁12、13の制御を通じて、アノード圧力、カソード圧力の制御を行う。
そして、コントロールユニット30は、燃料電池1のカソード圧力とアノード圧力を検出する圧力センサPc、Paの検出値を入力し発電条件が満たされたか否かを判断する(S25)。
満たされていない場合(S25、No)、圧力センサPc、Paから新たな検出値を入力し、同判断を行う。
発電条件が満たされた場合には、コントロールユニット30は、発電を行うようにコンタクタの接続切換を行う。この接続切換によって、コンタクタC1、C2がオン状態になり、コンタクタC3、C4がオフ状態になり、燃料電池1による発電が開始される(S27)。
燃料電池1の発電に伴って、燃料電池1の温度が上昇し冷媒温度も上昇する。さらに燃料電池1の温度上昇によって、雰囲気温度の上昇や熱放射で燃料電池2の温度も上昇し暖機が行われる。
コントロールユニット30は、燃料電池2を始動可能か否かを判断するために、冷媒供給通路18に設けられた冷媒温度計Tの検出値を入力することによって、冷媒入口温度を計測(S28)し、冷媒入口温度が閾値Aに達したか否かを判断する(S29)。
閾値Aは、冷媒供給弁20を開弁させ、燃料電池を循環している冷媒に燃料電池2内の冷媒が投入されても、例えば冷媒温度が0℃以上に保てるように決定されるものである。すなわち、コントロールユニット30の記憶手段には冷媒入口温度と閾値Aの関係を示したマップが記憶され、コントロールユニット30はイグニッションスイッチがオンにされた時の冷媒入口温度に基づいてこのマップから閾値Aを決定するようになっている。
冷媒入口温度が閾値A以下の場合(S29、No)、燃料電池2内の冷媒が投入されることによって、冷媒全体の温度が0℃以下になるため、ステップS28に戻り、再び燃料電池1の冷媒入口温度計測を行って、同判断を行う。
冷媒入口温度が閾値Aを超えた場合(S29、Yes)、燃料電池2内の冷媒が投入されても冷媒全体の温度が0℃以下になることはないため、燃料電池2を発電させることが可能になる。ここで、コンタクタの接続切換を行うため、一旦、燃料電池1の発電を停止させる(S30)。
燃料電池1の発電を停止した後、コントロールユニット30は、遮断弁14、15、背圧弁16、17、冷媒供給弁20を開弁させることによって、燃料電池2の両極を開放させるとともに、冷媒供給を行う。
これによって、燃料電池2内の冷媒が投入されるが、前記のように、燃料電池1内の冷媒温度が閾値A以上となっているため、冷媒全体の温度が0℃以下になることはない。
コントロールユニット30は必要な発電量に応じて二基の燃料電池1、2で発電するときの各燃料電池の発電条件として燃料電池1、2のカソード圧力とアノード圧力をマップによって決定する(S32)。
発電条件を決定すると、コントロールユニット30は、酸化剤ガス供給通路3と燃料ガス供給通路7内の圧力センサPc、Paの検出値を入力して、発電条件が満たされたか否かを判断する(S33)。
発電条件が満たされていなければ(S33、No)、圧力センサPc、Paから新たに圧力検出値を入力し同判断を行う。
発電条件が満たされた場合には、コントロールユニット30は、燃料電池1と燃料電池2が発電するようにコンタクタの接続切換を行う(S34)。これによってコンタクタC1、コンタクタC3、コンタクタC4がオン状態、コンタクタC2だけがオフ状態となり、燃料電池1と燃料電池2によって発電が再開されることになる(S35)。これで、始動制御が終了する。
以上のように、低温下で始動する際の発電性能の低下を防止するため、燃料電池の発電を停止する際に掃気を実施する。この場合、二基ある燃料電池1、2のうち所定の一基のみを掃気するようにしたため、掃気ガスを供給するエアポンプ6は、1基の燃料電池の掃気に対応した容量があれば済み、燃料電池システムとしては大型にならずに構成することができる。
また、掃気を行う際には、燃料電池1内の残留燃料ガスを発電させるようにしたので、燃料ガスが無駄になることもない。
始動時には、掃気を行った燃料電池1をまず発電させ、燃料電池1の温度上昇で、冷媒温度が閾値A以上に上昇したとき、燃料電池1に加えて燃料電池2を発電させるため、常温より大量の反応ガスが必要な低温下の発電でも、エアポンプ6の容量を抑えることができるとともに、暖機を早め早期に発電をさせることができる。
以上のことにより、燃料電池システムは、低温下の始動に備え、掃気を行うことによって発電性能の低下を有効に防止できるとともに、エアポンプの容量を抑えることができ、燃料電池システムとしては、小型化することができると同時に、車載バッテリも小容量なものに抑えることが可能である。自動車としては、自重を減らし低コストで構成できるとともに、始動時の性能を向上させることが可能である。
なお、前記実施形態では、燃料電池1について掃気および始動制御について説明したが、燃料電池1に固定する必要はなく、例えば燃料電池2と交互に行うこともできる。
また、2基以上の燃料電池を備える燃料電池システムの場合は、必要に応じて、所定数の燃料電池を掃気および始動の対象にすることもできる。つまり総数より少ない所定数の燃料電池に対して実施すれば、前記実施形態と同様な効果が得られる。当然、2基以上の燃料電池を備える燃料電池システムでも、1基の燃料電池にのみ実施した場合、エアポンプの容量を最も小さく抑えることができる。
なお、燃料電池のアノード極から排出される燃料ガスを実施形態のように外部に排出するのでなく循環させるようにしてもよい。
燃料電池システムの構成を示す図である。 燃料電池システムの電気回路図である。 発電停止時の制御の流れを示すフローチャートである。 燃料電池始動時の動作の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1、2 燃料電池
3、4 酸化剤ガス供給通路
5、9 通路
6 エアポンプ
7、8 燃料ガス供給通路
10 供給弁
11 水素タンク
12、13 背圧弁
14、15 遮断弁
16、17 背圧弁
18、19 冷媒供給通路
20 冷媒供給弁
21 通路
22 冷媒ポンプ
23 連通路
24 流通弁
25、16 冷媒排出通路
30 コントロールユニット
C1、C2、C3、C4 コンタクタ
L 負荷
Pc、Pa 圧力センサ
T 温度計

Claims (3)

  1. カソード極とアノード極とを有し、前記カソード極に供給される酸化剤ガスと、前記アノード極に供給される燃料ガスとにより発電を行う複数の燃料電池と、
    前記燃料電池を掃気するための掃気手段とを備える燃料電池システムにおいて、
    前記掃気手段は、前記燃料電池の発電を停止する際に、前記燃料電池の総数より少ない所定数の前記燃料電池に掃気ガスを供給して掃気を行うことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記掃気手段は、1基の燃料電池のみを掃気することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 発電停止時に掃気が行われた燃料電池にのみ前記酸化剤ガスと燃料ガスを供給して発電させ、発電を行った前記燃料電池の温度が所定値以上に上昇した後、残りの前記燃料電池に前記酸化剤ガスと燃料ガスを供給して発電させる起動手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池システム。
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