JP2005276522A - 印刷層の平坦化方法、およびその装置。 - Google Patents

印刷層の平坦化方法、およびその装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、第1のパターンが印刷されている基板の所定領域に印刷される印刷層の表面を平坦にする時間を短縮できる印刷層の平坦化方法、およびその装置を提供することを課題とする。
【解決手段】第1のパターンを印刷して遮光層11が形成される前面基板10を用意し、この遮光層11の第1のパターンの上に第2のパターンを印刷して蛍光体層R、G、Bを形成し、この蛍光体層R、G、Bが印刷された前面基板10を加圧チャンバ201a内に配置して加圧ポンプ201bにより加圧チャンバ201a内を加圧状態にし、この加圧状態の中で加熱手段202により提供される熱により蛍光体層R、G、Bを乾燥させ、遮光層11および蛍光体層R、G、Bの表面すなわち蛍光体スクリーン16の表面を平坦にする。
【選択図】 図5

Description

この発明は、例えば、平面表示装置に組み込まれる基板に印刷される印刷層の平坦化方法およびその装置に関する。
近年、陰極線管(以下、CRTと称する)に代わる次世代の軽量、薄型の表示装置として様々な平面型の表示装置が注目されている。例えば、平面表示装置として用いられるフィールド・エミッション・ディスプレイ(以下、FEDと称する)の一種として、表面伝導型電子放出装置(以下、SEDと称する)の開発が進められている。
このSEDは、所定の間隔をおいて対向配置された前面基板および背面基板を備え、これらの基板は矩形枠状の側壁を介して周辺部を互いに接合することにより真空外囲器を構成している。前面基板の内面には3色の蛍光体層が形成され、背面基板の内面には、蛍光体を励起発光させるための電子源として、各画素に対応する多数の電子放出素子が配列されている。各電子放出素子は、電子放出部、この電子放出部に電圧を印加する一対の電極等で構成されている。
上記のようなSEDにおいて、前面基板および背面基板間の空間、すなわち真空外囲器内は、高い真空度に維持され、面方向に一定の高さを有することが重要となる。
例えば、熱風を当てることによって、配向膜の粘性を下げ、印刷された配向膜表面上の凹凸をなくす技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2003−57625号公報。
しかしながら、上述のSEDに用いられる前面基板および背面基板の間に形成される空間は、極めて薄い。このため、両基板の内面に凹凸があると、両基板間の高さが一定に維持されない問題がある。
通常、基板の表面に印刷した層をレベリングする場合、印刷層を形成した面を上に向けて、基板を一定時間大気中に放置し、印刷層の表面を平坦にする方法がとられる。しかしながら、粘性を有する材質からなる印刷層が平坦になるには時間がかかり、例えば表示装置に搭載される平面基板に形成される蛍光体層とブラックマトリックス層からなる蛍光体スリーンの表面が平坦になるまでには、30分ないし60分ほどの放置時間を要する。これにより、製造時間が長くなる問題がある。
また、粘性を有する蛍光体層の中には気泡が存在する可能性があり、この気泡により印刷層の表面に凹凸が形成される虞がある。平坦にするための放置時間が経過することにより、若干の気泡は抜けるが、まだ気泡が存在する可能性がある。さらに、蛍光体層に気泡が存在する場合、放置時間が経過して蛍光体層が乾燥されると、気泡を抜くことは困難となる。
例えば、蛍光体層に気泡が形成されると、蛍光体の密度にバラツキが生じ、発光量が変化する問題が生じる。
この発明は、以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、短時間で、基板の表面に形成した印刷層を平坦にする印刷層の平坦化方法、およびその装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の印刷層の平坦化装置は、一方の面に第1のパターンを有する第1層および前記第1のパターンと異なる第2のパターンを有する第2層を印刷した基板を保持し、密閉された空間を形成するチャンバと、このチャンバ内において、前記第1層および第2層の少なくとも一方を平坦化するための圧力を調整する圧力調節手段と、前記第1層および第2層の少なくとも一方を乾燥させる乾燥手段を備えている。
また、本発明の印刷層の平坦化方法は、表面に第1のパターンを印刷して第1層を形成した基板を用意する工程と、前記表面に第1のパターンと異なる第2のパターンを印刷して第2層を形成する印刷工程と、前記第1層および第2層の少なくとも一方を平坦化するための圧力を与える圧力付与工程と、前記第1層および第2層の少なくとも一方を乾燥させる乾燥工程と、を備えている。
さらに、本発明の印刷層の平坦化方法は、表面に第1のパターンを印刷して第1層を形成した基板を用意する工程と、前記表面に第1のパターンと異なる第2のパターンを印刷して第2層を形成する印刷工程と、前記第1層および第2層を有する基板を、密閉された空間内に配置する工程と、前記第1層および第2層の少なくとも一方を平坦化するための圧力を与えるため、前記空間を真空にする真空工程と、前記第1層および第2層の少なくとも一方に空気を送って乾燥させる乾燥工程と、を備えている。
この発明は、印刷層の表面を平坦にする時間を短縮できる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について詳細に説明する。始めに、本発明の実施の形態に係る印刷層の平坦化方法およびその装置により製造される基板を備えた表示装置の一例として、SEDについて説明する。
図1ないし図3に示すように、SEDは、それぞれ矩形状のガラス板からなる前面基板10および背面基板12を備え、これらの基板は一定の間隔を有する隙間をおいて対向配置されている。この基板間の距離は、約1.0〜2.0mmであることが好ましい。そして、前面基板10および背面基板12は、ガラスからなる矩形枠状の側壁14を介して周縁部同志が接合され、内部が真空の扁平な真空外囲器15を構成している。
図2に示すとおり、前面基板10の内面には画像表示面として機能する蛍光体スクリーン16が形成されている。
この蛍光体スクリーン16は、赤、青、緑の蛍光体層R、G、B、および遮光層11(図3参照)を並べて構成され、これらの蛍光体層R、G、Bはストライプ状あるいはドット状に形成されている。また、蛍光体スクリーン16上には、アルミニウム等からなるメタルバック17が形成されている。
詳細に説明すると、前面基板10の表面に第1のパターンの遮光層(第1層)11を印刷し、さらに第1のパターンと異なる第2のパターンの蛍光体層(第2層)R、G、Bを印刷して、蛍光体スクリーン16を形成する。すなわち、蛍光体スクリーン16は、前面基板10と反対側の面で凹凸面を有する遮光層11と、この遮光層11の凹凸面の上の所定の領域に形成されている蛍光体層R、G、Bを有する。蛍光体スクリーン16の表面は平坦である、従って、メタルバック17の下地は平坦である。
背面基板12の内面には、蛍光体スクリーン16の蛍光体層R、G、Bを励起発光させるための電子源として、それぞれ電子ビームを放出する多数の表面伝導型の電子放出素子18が設けられている。これらの電子放出素子18は、画素毎に対応して複数列および複数行に配列されている。各電子放出素子18は、図示しない電子放出部、この電子放出部に電圧を印加する一対の素子電極等で構成されている。また、背面基板12の内面上には、電子放出素子18に電位を供給する多数本の配線21がマトリックス状に設けられ、その端部は真空外囲器15の外部に引出されている。
接合部材として機能する側壁14は、例えば、低融点ガラス、低融点金属等の封着材20により、前面基板10の周縁部および背面基板12の周縁部に封着され、これらの基板同志を接合している。
図2および図3に示すように、SEDは、前面基板10および背面基板12の間に配設されたスペーサ構体22を備えている。本実施の形態において、スペーサ構体22は、矩形状の金属板からなるグリッド24と、グリッド24の両面に一体的に立設された多数の柱状のスペーサとで構成されている。
詳細に述べると、グリッド24は前面基板10の内面と対向した第1表面24aおよび背面基板12の内面と対向した第2表面24bを有し、これらの基板と平行に配置されている。そして、グリッド24には、エッチング等により多数の電子ビーム通過孔26が形成されている。電子ビーム通過孔26は、それぞれ電子放出素子18と対向して配列され、電子放出素子から放出された電子ビームを透過する。
グリッド24は、例えば鉄−ニッケル系の金属板により厚さ0.1〜0.25mmに形成されているとともに、その表面には、金属板を構成する元素からなる酸化膜、例えば、Fe3O4、NiFe2O4からなる酸化膜が形成されている。
グリッド24の第1表面24a上には、第1スペーサ30aが一体的に立設され、隣接する電子ビーム通過孔26間に位置している。第1スペーサ30aの延出端は、メタルバック17、および蛍光体スクリーン16の遮光層11を介して前面基板10の内面に当接している。また、グリッド24の第2表面24b上には第2スペーサ30bが一体的に立設され、隣接する電子ビーム通過孔26間に位置している。第2スペーサ30bの延出端は、背面基板12の内面に当接している。ここで、各第2スペーサ30bの延出端は、背面基板12の内面上に設けられた配線21上に位置している。
第1および第2スペーサ30a、30bは、それぞれ所定の間隔をおいて配列され、グリッド24の各表面の全域に渡って設けられている。また、各第1および第2スペーサ30a、30bは、グリッド24を間に挟んで互いに整列して位置し、グリッド24と一体に形成されている。
上記のように構成されたスペーサ構体22は前面基板10および背面基板12間に配設されている。そして、第1および第2スペーサ30a、30bは、前面基板10および背面基板12の内面に当接することにより、これらの基板に作用する大気圧荷重を支持し、基板間の間隔を所定値に維持している。
SEDは、グリッド24および前面基板10のメタルバック17に電圧を印加する図示しない電圧供給部を備え、例えば、グリッド24に12kV、メタルバック17に10kVの電圧が印加される。
そして、上記SEDにおいて、画像を表示する場合、配線21を介して電子放出素子18を駆動し、任意の電子放出素子から電子ビームを放出するとともに、蛍光体スクリーン16およびメタルバック17にアノード電圧を印加する。電子放出素子18から放出された電子ビームは、アノード電圧により加速され、グリッド24の電子ビーム通過孔26を通った後、蛍光体スクリーン16に衝突する。これにより、蛍光体スクリーン16の蛍光体層が励起されて発光し、画像を表示する。
(第1の実施の形態)
次に、上記のように構成されたSEDの製造方法のうち、蛍光体スクリーン16を平坦にする方法およびその装置の一例について説明する。
図5に示すとおり、表面処理装置タイプAは、第1,第2,第3の作業機構100,200,300を有する。
第1の作業機構100は、塗布手段(印刷手段)101と搬送手段102を有し、遮光層11(第1層)を有する前面基板10に蛍光体層R、G、B(第2層)を形成する蛍光体層形成工程(印刷工程)が実行される。この蛍光体層形成工程は、遮光層11が印刷された前面基板10を用意し、この前面基板10に印刷手段101を用いて各色の蛍光体を含むスラリ16aを印刷する工程である。なお蛍光体スラリ16aとしては、各色毎にそれぞれ所定の材質を含み、例えばZnS系、Y2O3系、Y2O2S系等を含むものが利用できる。なお、蛍光体層形成工程において、各色の蛍光体層R、G、Bは、スプレー法や塗布法により形成されてもよい。
また、この蛍光体層形成工程において、蛍光体層R、G、Bは、遮光層11のパターンの間、すなわち遮光層11が形成されていない前面基板10の表面の所定の領域に印刷されることが好ましいが、この印刷領域は極めて小さいため、遮光層11の上に蛍光体層R、G、Bが重なる箇所、あるいは重ならない箇所等が形成され、蛍光体層R、G、Bの表面は平坦でない。
第2の作業機構200は、加圧機構201と、加熱手段202と、搬送手段203を有し、遮光層11および蛍光体層R、G、Bが印刷される前面基板10の印刷層の表面を平坦にする工程(圧力付与工程)が実行される。
加圧機構201は、密閉された空間を形成する加圧チャンバ201aと、所定量の空気を送り込むことにより所定の圧力を与え、密閉されている加圧チャンバ201a内の圧力を変化させる加圧ポンプ201bと、この加圧チャンバ201aと加圧ポンプ201bとを接続する加圧バルプ201cとを有する。加圧チャンバ201aは、第1の作業機構100から搬送される前面基板10が通過できる入口と第3の作業機構300に搬送される前面基板10が通過できる出口を有し、この出入り口は、加圧ポンプ201bから空気が送り込まれる際には閉じられる。
加熱手段202は、例えば赤外線を放射するランプ等からなり、遮光層11と蛍光体層R、G、Bが形成される前面基板10に直接、熱を与える。この加熱手段202により蛍光体層R、G、Bは乾燥される。なお、蛍光体層R、G、Bとしては、熱により粘性が低下する材質を含むものが利用されてもよい。
上述のとおり、第2の作業機構200は、第1のパターンが印刷されて形成される遮光層11と、第1のパターンと異なる第2のパターンが印刷されて形成される蛍光体層R、G、Bを有する前面基板10を用意し、この前面基板10を加圧すると同時に加熱する加圧・加熱工程を実施する。
よって、蛍光体層R、G、Bは、外側から作用する圧力により、表面が平坦化されると同時に、乾燥される。このため、大気中に放置した場合と比較して、平坦化(レべリング)時間および乾燥時間が短縮される。また、この加圧および加熱により、遮光層11の上に重なっている蛍光体層R、G、Bは、遮光層11となじむ。言い換えると、この加圧および加熱により、蛍光体層R、G、Bの表面は、印刷された直後に比べ凹凸差が減少する。また、遮光層11も若干平坦化される。なお、本実施の形態においては、上述した加圧・加熱工程の結果、遮光層11および蛍光体層R、G、Bを満足のいくレベルまで平坦化するのに3分程度の時間しか、かからなかった。
また、加圧機構201は、加圧により、蛍光体層R、G、Bに形成される気泡あるいは、蛍光体層R、G、Bが印刷される際にできる気泡を消すことができる。この場合、加熱温度あるいは加熱タイミングを調整することにより、気泡が除去される前に乾燥されることが防止される。
第3の作業機構300は、搬送手段301を有し、第2の作業機構200によって表面が平坦化され乾燥された蛍光体層スクリーン16を有する前面基板10を保持できる。第3の作業機構300では、第2の作業機構200で加熱された前面基板10を冷却し、遮光層11および蛍光体層R、G、Bを定着させる。
なお、熱により粘性が低下する材質を含む蛍光体層R、G、Bを利用することにより、加熱手段202により加熱されて、表面がより平坦になりやすくなることは言うまでもない。また、本発明の平坦化する対象は、同一平面上に印刷される第1層(遮光層11)および第2層(蛍光体層R、G、B)の少なくとも一方であればよく、例えば、蛍光体層R、G、Bだけ平坦にされる場合、遮光層11および蛍光体層R、G、Bの両方が平坦にされる場合もある。さらに、本発明の平坦化する対象は、3層以上の印刷層であってもよい。
上に説明したとおり、本実施の形態により、蛍光体スクリーン16を平坦化する時間(レべリング時間)が短縮され、生産性が向上できる。また、蛍光体スクリーン16の上には、前に説明したとおり、メタルバック17が形成されるが、蛍光体スクリーン16の表面が平坦にされることにより、表面が平坦なメタルバック17を形成することが容易となる。これにより、メタルバック17の反射率が均一になるため、表示ムラをなくすことができる。さらに、メタルバック17の表面は、一定の高さに制御される第1スペーサ30aが配置されるが、表面が平坦であることにより、グリッド24と前面基板10との間に、面方向に一定の高さを有する空間を形成できる。また、表面に凹凸がある蛍光体スクリーン16にメタルバック17が形成されて、皺の発生部分に亀裂が生じることを防止できる。さらに、気泡が除去されるため、蛍光体層R、G、Bの密度を均一にし、発光量が変化することを防止できる。
従って、良好な表示性能を有するSEDが形成できると同時に、歩留まりを向上できる。
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば、上述した実施の形態では、第2の作業機構200として、図5に示したような加圧機構201を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限らず、圧力を変化させることにより蛍光体スクリーン16(蛍光体層R、G、B)を平坦にするものであれば良い。
例えば、図6に示すとおり、第2の作業機構210は、真空機構211と、加熱手段212を有し、遮光層11と蛍光体層R、G、Bが印刷される前面基板10の印刷層の表面を平坦にする工程(真空工程)が実行される。
真空機構211は、加圧チャンバ201aと同様な出入り口を有し、密閉された空間を形成する真空チャンバ211aと、真空チャンバ211a内の空気を排出する真空ポンプ211bと、この真空チャンバ211aと真空ポンプ211bとを接続する排気バルプ211cとを有する。遮光層11と蛍光体層R、G、Bが印刷された前面基板10が加熱手段212上に配置された状態で、真空ポンプ211bを作動させ、真空チャンバ211a内が所定の真空度になるまで排気した後、排気バルブ211cを閉じる。このようにして真空チャンバ211a内の真空が維持された状態において、蛍光体層R、G、B内の気泡は、蛍光体層R、G、Bと前面基板10(あるいは遮光層11)との間、あるいは蛍光体層R、G、B中から押し出される。また、遮光層11と蛍光体層R、G、Bは平坦化され、前面基板10には、表面が平坦な蛍光体スクリーン16が形成される。さらに、遮光層11と蛍光体層R、G、Bと前面基板10は、互いに密着する。
加熱手段212は、例えばホットプレート等からなり、前面基板10のうち蛍光体スクリーン16が形成されていない側から、前面基板10を通して、蛍光体スクリーン16に熱を与える。なお、加熱手段212は、所定の搬送手段を含む構成であってもよい。このように、前面基板10と接触して所定の熱を与える加熱手段212は、比較的緩やかな速度で前面基板10を加熱できるため、乾燥のための熱量を容易に調整できる。
これにより、遮光層11および蛍光体層R、G、Bは、気泡が除去されながら表面が平坦化されると同時に、乾燥されるため、大気中に放置した場合と比較して、平坦化(レべリング)時間および乾燥時間が短縮される。
また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。
例えば、第2の作業機構は、加圧機構201と加熱手段212を有するものであってもよく、真空機構211と加熱手段202を有するものであってもよい。
また、図5を用いて説明した搬送手段102,203,301はなくてもよい。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の印刷層の平坦化方法、およびその装置の他の例について説明する。また、第1の実施の形態と同様に本実施の形態においても、平坦化する対象である蛍光体スクリーン16であって、蛍光体スクリーン16は、前面基板10の上に印刷される遮光層11(第1層)と、遮光層11の上に印刷される蛍光体層R、G、B(第2層)の2層を有する。
図7に示すとおり、表面処理装置タイプBは、第4,第5,第6,第7の作業機構400,500,600,700と、移動手段800を有する。
第4の作業機構400は、所定の印刷手段401と載置台402を有し、遮光層11(第1層)を有する前面基板10に蛍光体層R、G、B(第2層)を印刷する蛍光体層形成工程(印刷工程)が実行される。この蛍光体層形成工程は、遮光層11が印刷される前面基板10を用意し、この前面基板10に印刷手段401を用いて各色の蛍光体を含むスラリを印刷して蛍光体層R、G、Bを形成する工程である。
また、蛍光体層形成工程では、遮光層11の第1のパターンに応じた第2のパターンを用いて、各色の蛍光体スラリが印刷されるが、各色の蛍光体層R、G、Bは、スプレー法や塗布法により形成されてもよい。
第5の作業機構500は、遮光層11と蛍光体層R、G、Bが印刷される前面基板10の印刷層の表面を平坦にする工程(圧力付与工程)を実行し、また、図5で説明した加圧機構201と同様の構成および機能を有するため、詳細な説明は省略する。すなわち、第5の作業機構500は、加圧チャンバ501と、加圧ポンプ502と、加圧バルプ503とを有する。なお、第5の作業機構500は、第2の作業機構200が有する加熱手段202のような加熱手段は含まない。
第6の作業機構600は、例えば赤外線を放射するランプ等からなる加熱手段601と、載置台602を有し、載置台602に載置される遮光層11と蛍光体層R、G、Bが印刷される前面基板10に熱を提供する工程(乾燥工程)を実行する。この加熱手段601により蛍光体層R、G、Bは乾燥される。
第7の作業機構700は、載置台701を有し、第5の作業機構500により表面が平坦にされ、第6の作業機構600により乾燥された蛍光体層スクリーン16を有する前面基板10を保持できる。また、第7の作業機構700では、第6の作業機構600で加熱された前面基板10を冷却し、遮光層11および蛍光体層R、G、Bを定着させる。
移動手段800は、例えば操作ロボットであって、第4の作業機構400から第7の作業機構700まで数字の順番通りに、前面基板10を移動する。
すなわち、第4の作業機構400により印刷された蛍光体層R、G、Bを有する前面基板10は、移動手段800により移動されて、第5の作業機構500で圧力により表面が平坦にされて、第6の作業機構600で熱により乾燥され、第7の作業機構700に載置される。
上に説明したとおり、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様な効果が得られる。
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。
例えば、上述した実記の形態では、第5の作業機構500として、加圧ポンプ502を用いた場合いついて説明したが、本発明はこれに限らず、圧力を変化させることにより蛍光体スクリーン16(蛍光体層R、G、B)を平坦にするものであればよく、例えば、図6に示したような真空機構211を有するものであってもよい。
また、第6の作業機構600としては、加熱手段601を用いた場合について説明したが、蛍光体層R、G、Bを乾燥できる構成であればよく、例えば、図6に示したようなホットプレートを用いた加熱手段212であってもよく、また、所定の送風手段を備え、遮光層11および蛍光体層R、G、Bに空気を送って乾燥させる構成であってもよい。
なお、本発明に係る平坦にする対象は、蛍光体スクリーン16に限られず、例えば、メタルバック17の下地として、蛍光体スクリーン16とメタルバック17の間に形成されるコーティング層であってもよい。また、平坦にする対象の第1層および第2層は、液体に微細な固体を分散した懸濁液あるいは所定の粘性を有する物質からなるスラリ層であってもよい。さらに、第1層および第2層が形成される媒体(基板)は、ガラスからなる表示画面部に限られず、例えば、マトリックス状に形成される電極基板をであってもよい。
この発明の実施の形態に係る表面が平坦な印刷層が形成される基板を備えたSEDを示す外観斜視図。 図1のSEDを線分II-IIに沿って切断した断面図。 図1のSEDを部分的に拡大して示す断面図。 図1のSEDに組み込まれたスペーサ構体を示す外観斜視図。 図3の前面基板に印刷される蛍光体スクリーンを平坦化する本発明に係る印刷層の平坦化装置の一例を説明するための概略図。 図5の第2の作業機構の他の例を説明するための概略図。 図3の前面基板に印刷される蛍光体スクリーンを平坦化する本発明に係る印刷層の平坦化装置の他の例を説明するための概略図。
符号の説明
10…前面基板、
12…背面基板、
14…側壁、
15…真空外囲器、
16…蛍光体層、
18…電子放出素子、
22…スペーサ構体、
24…グリッド、
100…第1の作業機構、
200…第2の作業機構、
300…第3の作業機構、
400…第4の作業機構、
500…第5の作業機構、
600…第6の作業機構、
700…第7の作業機構。

Claims (11)

  1. 一方の面に第1のパターンを有する第1層および前記第1のパターンと異なる第2のパターンを有する第2層を印刷した基板を保持し、密閉された空間を形成するチャンバと、
    このチャンバ内において、前記第1層および第2層の少なくとも一方を平坦化するための圧力を調整する圧力調節手段と、
    前記第1層および第2層の少なくとも一方を乾燥させる乾燥手段を有することを特徴とする印刷層の平坦化装置。
  2. 前記乾燥手段は前記チャンバ内に設けられ、前記第1層および第2層の少なくとも一方は、圧力が作用されると同時に、乾燥されることを特徴とする請求項1に記載の印刷層の平坦化装置。
  3. 前記圧力調節手段は、加圧機構を有し、前記チャンバ内の前記第1層および第2層の少なくとも一方に圧力を与えることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷層の平坦化装置。
  4. 前記圧力調節手段は、真空機構を有し、前記チャンバ内を真空にすることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷層の平坦化装置。
  5. 前記乾燥手段は、前記第1層および第2層の少なくとも一方に直接熱を与える赤外線放射機構を有することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷層の平坦化装置。
  6. 前記乾燥手段は、前記基板を通して前記第1層および第2層の少なくとも一方に熱を与える熱伝導機構を有することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷層の平坦化装置。
  7. 前記乾燥手段は、送風機構を有することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷層の平坦化装置。
  8. 前記第1層は、遮光層であり、前記第2層は、蛍光体層であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の印刷層の平坦化装置。
  9. 表面に第1のパターンを印刷して第1層を形成した基板を用意する工程と、
    前記表面に第1のパターンと異なる第2のパターンを印刷して第2層を形成する印刷工程と、
    前記第1層および第2層の少なくとも一方を平坦化するための圧力を与える圧力付与工程と、
    前記第1層および第2層の少なくとも一方を乾燥させる乾燥工程と、
    を有することを特徴とする印刷層の平坦化方法。
  10. 前記圧力付与工程と前記乾燥工程は、同時に実行されることを特徴とする請求項9に記載の印刷層の平坦化方法。
  11. 表面に第1のパターンを印刷して第1層を形成した基板を用意する工程と、
    前記表面に第1のパターンと異なる第2のパターンを印刷して第2層を形成する印刷工程と、
    前記第1層および第2層を有する基板を、密閉された空間内に配置する工程と、
    前記第1層および第2層の少なくとも一方を平坦化するための圧力を与えるため、前記空間を真空にする真空工程と、
    前記第1層および第2層の少なくとも一方に空気を送って乾燥させる乾燥工程と、
    を有することを特徴とする印刷層の平坦化方法。
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