JP2005276418A - 対物光学系、光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の光ディスクへの互換性を有し、使用波長の全てに対して性能の良いものを効率良く且つ低コストで製造できる、位相構造を有する2群構成の対物光学系等を提供する。
【解決手段】対物光学系OBJが第1、第2レンズ群L1、L2から構成され、第1レンズ群は位相構造を有し、波長λ1の平行光束に対する第1レンズ群の波面収差WL1λ1、波長λ1の光束に対する第2レンズ群の波面収差が最小値WL2λ1となる場合の、第2レンズ群の倍率M、倍率Mでの波長λ2の光束に対する第2レンズ群の波面収差をWL2λ2、波長λ1の平行光束に対する対物光学系の波面収差WOBJλ1、波長λ2の平行光束に対する対物光学系の波面収差WOBJλ2が所定の式((1)〜(6)式)を満たす。
【選択図】図1
【解決手段】対物光学系OBJが第1、第2レンズ群L1、L2から構成され、第1レンズ群は位相構造を有し、波長λ1の平行光束に対する第1レンズ群の波面収差WL1λ1、波長λ1の光束に対する第2レンズ群の波面収差が最小値WL2λ1となる場合の、第2レンズ群の倍率M、倍率Mでの波長λ2の光束に対する第2レンズ群の波面収差をWL2λ2、波長λ1の平行光束に対する対物光学系の波面収差WOBJλ1、波長λ2の平行光束に対する対物光学系の波面収差WOBJλ2が所定の式((1)〜(6)式)を満たす。
【選択図】図1
Description
本発明は、対物光学系、光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置に関する。
近年、光ピックアップ装置において、光ディスクに記録された情報の再生や、光ディスクへの情報の記録のための光源として使用されるレーザ光源の短波長化が進み、例えば、青紫色半導体レーザや、第2高調波発生を利用して赤外半導体レーザの波長変換を行う青紫色SHGレーザ等の波長405nmのレーザ光源が実用化されつつある。
これら青紫色レーザ光源を使用すると、DVD(デジタルバーサタイルディスク)と同じ開口数(NA)の対物レンズを使用する場合で、直径12cmの光ディスクに対して、15〜20GBの情報の記録が可能となり、対物レンズのNAを0.85にまで高めた場合には、直径12cmの光ディスクに対して、23〜25GBの情報の記録が可能となる。以下、本明細書では、青紫色レーザ光源を使用する光ディスク及び光磁気ディスクを総称して「高密度光ディスク」という。
これら青紫色レーザ光源を使用すると、DVD(デジタルバーサタイルディスク)と同じ開口数(NA)の対物レンズを使用する場合で、直径12cmの光ディスクに対して、15〜20GBの情報の記録が可能となり、対物レンズのNAを0.85にまで高めた場合には、直径12cmの光ディスクに対して、23〜25GBの情報の記録が可能となる。以下、本明細書では、青紫色レーザ光源を使用する光ディスク及び光磁気ディスクを総称して「高密度光ディスク」という。
尚、NA0.85の対物レンズを使用する高密度光ディスクでは、光ディスクの傾き(スキュー)に起因して発生するコマ収差が増大するため、DVDにおける場合よりも保護層を薄く設計し(DVDの0.6mmに対して、0.1mm)、スキューによるコマ収差量を低減している。
ところで、このような高密度光ディスクに対して適切に情報の記録/再生ができると言うだけでは、光ディスクプレーヤ/レコーダの製品としての価値は十分なものとはいえない。現在において、多種多様な情報を記録したDVDやCD(コンパクトディスク)が販売されている現実をふまえると、高密度光ディスクに対して情報の記録/再生ができるだけでは足らず、例えばユーザが所有しているDVDやCDに対しても同様に適切に情報の記録/再生ができるようにすることが、高密度光ディスク用の光ディスクプレーヤ/レコーダとしての商品価値を高めることに通じるのである。このような背景から、高密度光ディスク用の光ディスクプレーヤ/レコーダに搭載される光ピックアップ装置は、高密度光ディスクとDVD、更にはCDとの何れに対しても互換性を維持しながら適切に情報を記録/再生できる性能を有することが望まれる。
ところで、このような高密度光ディスクに対して適切に情報の記録/再生ができると言うだけでは、光ディスクプレーヤ/レコーダの製品としての価値は十分なものとはいえない。現在において、多種多様な情報を記録したDVDやCD(コンパクトディスク)が販売されている現実をふまえると、高密度光ディスクに対して情報の記録/再生ができるだけでは足らず、例えばユーザが所有しているDVDやCDに対しても同様に適切に情報の記録/再生ができるようにすることが、高密度光ディスク用の光ディスクプレーヤ/レコーダとしての商品価値を高めることに通じるのである。このような背景から、高密度光ディスク用の光ディスクプレーヤ/レコーダに搭載される光ピックアップ装置は、高密度光ディスクとDVD、更にはCDとの何れに対しても互換性を維持しながら適切に情報を記録/再生できる性能を有することが望まれる。
高密度光ディスクとDVD、更にはCDとの何れに対しても互換性を維持しながら適切に情報を記録/再生できるようにする方法として、高密度光ディスク用の光学系とDVDやCD用の光学系とを情報を記録/再生する光ディスクの記録密度に応じて選択的に切り替える方法が考えられるが、複数の光学系が必要となるので、小型化に不利であり、また、コストが増大する。
従って、光ピックアップ装置の構成を簡素化し、低コスト化を図るためには、互換性を有する光ピックアップ装置においても、高密度光ディスク用の光学系とDVDやCD用の光学系とを共通化して、光ピックアップ装置を構成する光学部品点数を極力減らすのが好ましい。そして、光ディスクに対向して配置される対物光学系を共通化することが光ピックアップ装置の構成の簡素化、低コスト化に最も有利となる。尚、記録/再生波長が互いに異なる複数種類の光ディスクに対して共通な対物光学系を得るためには、球面収差の波長依存性を有する位相構造を対物光学系に形成する必要がある。
特許文献1には、位相構造としての回折構造を有する2群構成であり、高密度光ディスクと従来のDVD及びCDに対して共通に使用可能な対物光学系、及びこの対物光学系を搭載した光ピックアップ装置が記載されている。
特許文献1に記載されている2群構成の対物光学系は、光ディスク側の集光素子に近軸パワーの殆どを負担させることで、DVDやCDのごとき保護層厚みの大きい光ディスクに対する作動距離を確保するとともに、光源側の収差補正素子に位相構造としての回折構造を形成することで、回折構造の段差部分による光線のけられを防止し透過率を向上させる構成を有する。
欧州特許出願公開第1304689号明細書
特許文献1に記載されている2群構成の対物光学系は、光ディスク側の集光素子に近軸パワーの殆どを負担させることで、DVDやCDのごとき保護層厚みの大きい光ディスクに対する作動距離を確保するとともに、光源側の収差補正素子に位相構造としての回折構造を形成することで、回折構造の段差部分による光線のけられを防止し透過率を向上させる構成を有する。
性能の良い2群構成の互換対物光学系を効率良く製造するためには、ある程度の収差範囲内に抑えられた個々のレンズを得た後に、これらのレンズ群を組立ることが必要である。個々のレンズ群の収差が大きい場合には、組立の工程において以下に述べるような問題が発生する。
例えば、コマ収差が個々のレンズ群に大きく残留している場合、互換対物光学系として使用できるようにするためには、組立調整によりこれらのコマ収差を取り除く必要がある。然るに、この組立調整により、一方の波長に対してコマ収差を補正した場合でも、他方の波長では、コマ収差が残留したままの状態となり、互換対物光学系として使用出来ない可能性が高い。
例えば、コマ収差が個々のレンズ群に大きく残留している場合、互換対物光学系として使用できるようにするためには、組立調整によりこれらのコマ収差を取り除く必要がある。然るに、この組立調整により、一方の波長に対してコマ収差を補正した場合でも、他方の波長では、コマ収差が残留したままの状態となり、互換対物光学系として使用出来ない可能性が高い。
また、上述のように、使用波長の全てに対する収差を確認しながら個々のレンズ群の組立を行うことは製造効率を著しく低下させるため、製造コストの増加につながるとともに、量産として成り立たない虞がある。
上記の特許文献1に記載されている対物光学系は、上述の問題に対する解決策を何ら開示していないため、複数の使用波長に対して十分な性能を有する2群構成の互換対物光学系を効率良く、且つ低コストで製造することは出来ない。
上記の特許文献1に記載されている対物光学系は、上述の問題に対する解決策を何ら開示していないため、複数の使用波長に対して十分な性能を有する2群構成の互換対物光学系を効率良く、且つ低コストで製造することは出来ない。
本発明の課題は、位相構造を有し、記録密度が異なる複数の光ディスクに対して情報の記録及び/又は再生を適切に行うことが出来る2群構成の対物光学系において、使用波長の全てに対して性能の良いものを効率良く、且つ低コストで製造することが可能な対物光学系及びこの対物光学系を搭載する光ピックアップ装置、光情報記録再生装置を提供することである。
本明細書においては、情報の記録/再生用の光源として、青紫色半導体レーザや青紫色SHGレーザを使用する光ディスクを総称して「高密度光ディスク」といい、NA0.85の対物光学系により情報の記録/再生を行い、保護層の厚さが0.1mm程度である規格の光ディスク(例えば、ブルーレイディスク)の他に、NA0.65乃至0.67の対物光学系により情報の記録/再生を行い、保護層の厚さが0.6mm程度である規格の光ディスク(例えば、HD DVD)も含むものとする。また、このような保護層をその情報記録面上に有する光ディスクの他に、情報記録面上に数〜数十nm程度の厚さの保護膜を有する光ディスクや、保護層或いは保護膜の厚さが0の光ディスクも含むものとする。また、本明細書においては、高密度光ディスクには、情報の記録/再生用の光源として、青紫色半導体レーザや青紫色SHGレーザを使用する光磁気ディスクも含まれるものとする。
また、本明細書においては、DVDとは、DVD−ROM、DVD−Video、DVD−Audio、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW等のDVD系列の光ディスクの総称であり、CDとは、CD−ROM、CD−Audio、CD−Video、CD−R、CD−RW等のCD系列の光ディスクの総称である。
また、本明細書においては、DVDとは、DVD−ROM、DVD−Video、DVD−Audio、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW等のDVD系列の光ディスクの総称であり、CDとは、CD−ROM、CD−Audio、CD−Video、CD−R、CD−RW等のCD系列の光ディスクの総称である。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、光束径φ1の第1波長λ1の平行光束を、厚さt1の保護層を有する第1光ディスクの情報記録面上に開口数NA1内で集光させ、光束径φ2(φ2<φ1)の第2波長λ2(λ2>λ1)の平行光束を、厚さt2(t2>t1)の保護層を有する第2光ディスクの情報記録面上に開口数NA2(NA2<NA1)内で集光させる光ピックアップ装置用の対物光学系において、前記対物光学系は、共役距離の長い方から順に配置された第1レンズ群と、第2レンズ群とから構成され、前記第1レンズ群は位相構造を有し、前記光束径φ1の第1波長λ1の平行光束が入射した場合の、前記第1レンズ群の波面収差をWL1λ1、前記第1波長λ1の光束に対する前記第2レンズ群の前記開口数NA1内での波面収差が最小値WL2λ1となる場合の、前記第2レンズ群の倍率をM、前記倍率Mにおける前記第2波長λ2の光束に対する前記第2レンズ群の前記開口数NA2内での波面収差をWL2λ2、前記光束径φ2の第2波長λ2の平行光束が入射した場合の、前記対物光学系の前記開口数NA2内での波面収差をWOBJλ2、としたとき、以下の(1)乃至(5)式を満たすことを特徴とする。
WL1λ1≦0.05λRMS (λ=λ1) (1)
WL2λ1≦0.05λRMS (λ=λ1) (2)
−0.03≦M≦0.13 (3)
WL2λ2>0.30λRMS(λ=λ2) (4)
WOBJλ2≦0.05λRMS (λ=λ2) (5)
但し、前記WL2λ1、WL2λ2及びWOBJλ2はデフォーカス成分を除いた波面収差であり、前記WL2λ1は前記厚さt1の保護層込みで測定するものとし、前記WL2λ2及び前記WOBJλ2は前記厚さt2の保護層込みで測定するものとする。
WL1λ1≦0.05λRMS (λ=λ1) (1)
WL2λ1≦0.05λRMS (λ=λ1) (2)
−0.03≦M≦0.13 (3)
WL2λ2>0.30λRMS(λ=λ2) (4)
WOBJλ2≦0.05λRMS (λ=λ2) (5)
但し、前記WL2λ1、WL2λ2及びWOBJλ2はデフォーカス成分を除いた波面収差であり、前記WL2λ1は前記厚さt1の保護層込みで測定するものとし、前記WL2λ2及び前記WOBJλ2は前記厚さt2の保護層込みで測定するものとする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光ピックアップ装置用の対物光学系において、前記光束径φ1の第1波長λ1の平行光束が入射した場合の、前記対物光学系の前記開口数NA1内での波面収差をWOBJλ1としたとき、以下の(6)式を満たすことを特徴とする。
WOBJλ1≦0.05λRMS (λ=λ1) (6)
但し、前記WOBJλ1はデフォーカス成分を除いた波面収差であり、前記WOBJλ1は前記厚さt1の保護層込みで測定するものとする。
WOBJλ1≦0.05λRMS (λ=λ1) (6)
但し、前記WOBJλ1はデフォーカス成分を除いた波面収差であり、前記WOBJλ1は前記厚さt1の保護層込みで測定するものとする。
請求項1に記載のように、第1レンズ群と第2レンズ群とを組み合わせる前の状態で、第1レンズ群のみに対して光束径φ1の第1波長λ1の平行光束を入射させた場合に発生する波面収差WL1λ1を0.05λRMS以下、即ちほぼゼロに抑え、更に、第2レンズ群のみに対して光束径φ1の第1波長λ1の平行光束を入射させた場合に発生する波面収差WL2λ1を0.05λRMS以下、即ちほぼゼロに抑えることで、第1レンズ群と第2レンズ群とを組み合わせて対物光学系OBJを形成した場合の、当該対物光学系OBJに光束径φ1の第1波長λ1の平行光束が入射した場合の開口数NA1内での波面収差WOBJλ1を請求項2に記載のように0.05λRMS以下、即ちほぼゼロに抑える構成となっている。
一方、波面収差が最小値WL2λ1となる場合の第2レンズ群の倍率をMとし、この倍率Mで第2波長λ2の光束が第2レンズ群のみに入射した場合の当該第2レンズ群の開口数NA2内での波面収差WL2λ2は0.30λRMSより大と大きいものになる。この収差は、第1光ディスクと第2光ディスクとの保護層厚の差に起因して発生するものであり、この収差を第1レンズ群に設けた位相構造により補正することで、対物光学系OBJに光束径φ2の第2波長λ2の平行光束が入射した場合の開口数NA2内での波面収差WOBJλ2を0.05λRMS以下、即ちほぼゼロに抑えることができる。
一般的に、光学素子の持つ収差は使用波長に逆比例して大きくなるので、波長が短くなるほど光学素子の特性を出すのは難しくなる。本発明による対物光学系のように、第1レンズ群と第2レンズ群を、使用波長のうち、短波長である第1波長λ1に対して収差がほぼゼロとなるように設計しておくことで(即ち、(1)式乃至(3)式を満たすように設計しておくことで)、第1波長λ1に対する個々のレンズ群の性能出しを効率良く行うことが出来る。
また、本発明による対物光学系では、第1光ディスクの保護層と第2光ディスクの保護層の厚みの差に起因して発生する球面収差を、第1レンズ群の位相構造により補正する構成となっているので、第1レンズ群を通過した第2波長λ2の光束には、上記の球面収差を相殺するような球面収差が付加される。そのため、第2レンズ群が第1レンズ群に対して偏芯した場合、第2波長λ2に対して発生する収差は非常に大きくなる。
また、本発明による対物光学系では、第1光ディスクの保護層と第2光ディスクの保護層の厚みの差に起因して発生する球面収差を、第1レンズ群の位相構造により補正する構成となっているので、第1レンズ群を通過した第2波長λ2の光束には、上記の球面収差を相殺するような球面収差が付加される。そのため、第2レンズ群が第1レンズ群に対して偏芯した場合、第2波長λ2に対して発生する収差は非常に大きくなる。
本発明による対物光学系においては、個々のレンズ群の性能出しが第1波長λ1に対して行われているので、第2レンズ群が第1レンズ群に対して偏芯した場合に第1波長λ1に対して発生する収差は非常に小さくなり、組立時には第1波長λ1に対する収差を確認する必要はなく、対物光学系としての第1波長λ1に対する収差である(6)式を容易に満たすことが出来る。従って、組立時には第2波長λ2に対する収差(特に、コマ収差)のみを確認しながら組立を行えばよく、(5)式を満たすように組立を行うことで、対物光学系としての第2波長λ2に対する特性を出すことが容易に行える。
このように、本発明によると使用波長の全てに対して性能の良い互換対物光学系を効率良く、且つ低コストで製造することが可能となる。
このように、本発明によると使用波長の全てに対して性能の良い互換対物光学系を効率良く、且つ低コストで製造することが可能となる。
第1レンズ群に形成する位相構造は、主に第1光ディスクの保護層と第2光ディスクの保護層の厚みの差に起因する球面収差を補正するために用いられるが、更に、第1波長λ1と第2波長λ2の波長差に起因する色収差も補正するものとしてもよい。なお、ここでいう色収差とは、波長差に起因する近軸像点位置の差(軸上色収差)、及び/又は、波長差に起因する球面収差を指す。
上述の位相構造は、回折構造、光路差付与構造の何れであっても良い。回折構造としては、図1に模式的に示すように、複数の輪帯100から構成され、光軸を含む断面形状が鋸歯形状であるものや、図2に模式的に示すように、段差101の方向が有効径内で同一である複数の輪帯102から構成され、光軸を含む断面形状が階段形状であるものや、図4に模式的に示すように、段差104の方向が有効径途中で入れ替わる複数の輪帯105から構成され、光軸を含む断面形状が階段形状であるものや、図3に模式的に示すように、内部に階段構造が形成された複数の輪帯103から構成されるものがある。また、光路差付与構造としては、図4に模式的に示すように、段差104の方向が有効径途中で入れ替わる複数の輪帯105から構成され、光軸を含む断面形状が階段形状であるものがある。尚、図1乃至図4は、各位相構造を平面上に形成した場合を模式的に示したものであるが、各位相構造を球面或いは非球面上に形成しても良い。また、回折構造或いは光路差付与構造の何れであっても、図4に模式的に示したような構造となる場合がある。
上述の位相構造は、回折構造、光路差付与構造の何れであっても良い。回折構造としては、図1に模式的に示すように、複数の輪帯100から構成され、光軸を含む断面形状が鋸歯形状であるものや、図2に模式的に示すように、段差101の方向が有効径内で同一である複数の輪帯102から構成され、光軸を含む断面形状が階段形状であるものや、図4に模式的に示すように、段差104の方向が有効径途中で入れ替わる複数の輪帯105から構成され、光軸を含む断面形状が階段形状であるものや、図3に模式的に示すように、内部に階段構造が形成された複数の輪帯103から構成されるものがある。また、光路差付与構造としては、図4に模式的に示すように、段差104の方向が有効径途中で入れ替わる複数の輪帯105から構成され、光軸を含む断面形状が階段形状であるものがある。尚、図1乃至図4は、各位相構造を平面上に形成した場合を模式的に示したものであるが、各位相構造を球面或いは非球面上に形成しても良い。また、回折構造或いは光路差付与構造の何れであっても、図4に模式的に示したような構造となる場合がある。
また、本明細書において、「対物光学系」とは、光ピックアップ装置において光ディスクに対向する位置に配置され、光源から射出された波長が互いに異なる光束を、記録密度が互いに異なる光ディスクのそれぞれの情報記録面上に集光する機能を有する集光素子と、該集光素子と一体となってアクチュエータによりトラッキング及びフォーカシング駆動される光学素子とから構成されるレンズ群を指すものとする。
また、本明細書において開口数とは、光ディスクの規格で規定されている開口数、或いは、光ディスクに対して情報の記録及び/又は再生を行うために必要なスポット径を得ることができる、回折限界性能を有する対物光学系の像側開口数を指すものとする。
また、本明細書において開口数とは、光ディスクの規格で規定されている開口数、或いは、光ディスクに対して情報の記録及び/又は再生を行うために必要なスポット径を得ることができる、回折限界性能を有する対物光学系の像側開口数を指すものとする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の光ピックアップ装置用の対物光学系において、前記第1波長λ1の光束に対する前記第1レンズ群の近軸パワーPL1と、前記第1波長λ1の光束に対する前記第2レンズ群の近軸パワーPL2との比が以下の(7)式を満たすことを特徴とする。
|PL1/PL2|≦0.2 (7)
|PL1/PL2|≦0.2 (7)
請求項3に記載のように、波長λ1の入射光束に対する屈折力を専ら光ディスク側に配置される第2レンズ群に持たせることで、第2光ディスクに対する作動距離を十分に確保することが可能となる。更に、第1レンズ群に位相構造として光軸方向の段差を有する回折構造を形成する場合には、段差部分によりその進路が遮断されて集光スポットの形成に寄与しない光束の割合を抑えることができ、透過率の低下を防止できる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の光ピックアップ装置用の対物光学系において、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群及び前記厚さt1の保護層を同軸に配置した状態で測定した前記第1波長λ1の光束に対する前記開口数NA1内でのコマ収差をWC1とし、前記第2レンズ群及び前記厚さt1の保護層を同軸に配置し、且つ、前記第2レンズ群の光軸に対して前記第1レンズ群の光軸を10μmシフトさせて配置した状態で測定した前記第1波長λ1の光束に対する前記開口数NA1内でのコマ収差をWC2とし、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群及び前記厚さt2の保護層を同軸に配置した状態で測定した前記第2波長λ2の光束に対する前記開口数NA2内でのコマ収差をWC3とし、前記第2レンズ群及び前記厚さt2の保護層を同軸に配置し、且つ、前記第2レンズ群の光軸に対して前記第1レンズ群の光軸を10μmシフトさせて配置した状態で測定した前記第2波長λ2の光束に対する前記開口数NA2内でのコマ収差をWC4としたとき、以下の(8)及び(9)式を満たすことを特徴とする。
WS1=WC2−WC1<0.01λRMS (λ=λ1) (8)
WS2=WC4−WC3>0.02λRMS (λ=λ2) (9)
WS1=WC2−WC1<0.01λRMS (λ=λ1) (8)
WS2=WC4−WC3>0.02λRMS (λ=λ2) (9)
本発明による対物光学系では、上述したように個々のレンズ群の性能出しが第1波長λ1に対して行われているので、レンズ群同士のシフトによる第1波長λ1に対して発生するコマ収差は小さい。一方、位相構造により保護層の厚みの差による球面収差を補正する構成であるので、レンズ群同士のシフトによる第2波長λ2に対して発生するコマ収差は大きくなる。従って、請求項4に記載のように、(8)式及び(9)式を満たせば、個々のレンズ群が(1)乃至(3)式を満たすように製造されたと判断することが出来る。
WS1=WC2−WC1<0.01λRMS (λ=λ1) (8)
WS2=WC4−WC3>0.02λRMS (λ=λ2) (9)
WS1=WC2−WC1<0.01λRMS (λ=λ1) (8)
WS2=WC4−WC3>0.02λRMS (λ=λ2) (9)
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の光ピックアップ装置用の対物光学系において、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群及び前記厚さt1の保護層を同軸に配置した状態で測定した前記第1波長λ1の光束に対する前記開口数NA1内でのコマ収差をWC1とし、前記第2レンズ群及び前記厚さt1の保護層を同軸に配置し、且つ、前記第2レンズ群の光軸に対して前記第1レンズ群の光軸を5分ティルトさせて配置した状態で測定した前記第1波長λ1の光束に対する前記開口数NA1内でのコマ収差をWC5とし、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群及び前記厚さt2の保護層を同軸に配置した状態で測定した前記第2波長λ2の光束に対する前記開口数NA2内でのコマ収差をWC3とし、前記第2レンズ群及び前記厚さt2の保護層を同軸に配置し、且つ、前記第2レンズ群の光軸に対して前記第1レンズ群の光軸を5分ティルトさせて配置した状態で測定した前記第2波長λ2の光束に対する前記開口数NA2内でのコマ収差をWC6としたとき、以下の(10)及び(11)式を満たすことを特徴とする。
WT1=WC5−WC1<0.02λRMS (λ=λ1) (10)
WT2=WC6−WC1<0.02λRMS (λ=λ2) (11)
WT1=WC5−WC1<0.02λRMS (λ=λ1) (10)
WT2=WC6−WC1<0.02λRMS (λ=λ2) (11)
請求項5に記載のように、本発明による対物光学系では、保護層の厚い第2光ディスクに対する作動距離を十分に確保するために、光ディスク側の第2レンズ群に近軸パワーの殆どを負担させる構成を有するので、第1レンズ群の近軸パワーは小さいものとなる。そのため、レンズ群同士のチルトにより発生するコマ収差は、何れの波長に対しても小さくなる。従って、(10)式及び(11)式を満たせば、個々のレンズ群が(1)乃至(3)式を満たすように製造されたと判断することが出来る。
WT1=WC5−WC1<0.02λRMS (λ=λ1) (10)
WT2=WC6−WC1<0.02λRMS (λ=λ2) (11)
WT1=WC5−WC1<0.02λRMS (λ=λ1) (10)
WT2=WC6−WC1<0.02λRMS (λ=λ2) (11)
また、2群構成の互換対物光学系では組立時に、少なくとも4種類の偏芯誤差による収差が発生する。即ち、第1波長λ1及び第2波長λ2に対するレンズ群同士のシフトによる収差、及び、第1波長λ1及び第2波長λ2に対するレンズ群同士のチルトによる収差である。これら4種類の偏芯収差を確認しながら組立を行うことは、製造効率を著しく低下させるため、製造コストの増加につながるとともに、量産として成り立たない虞がある。
本発明による対物光学系は、(8)式乃至(11)式を満たすことで、上記の4種類の偏芯収差のうち、第2波長λ2に対するレンズ群同士のシフトによる収差のみを確認しながら組立を行えば良く、複数の使用波長に対して十分な性能を有する2群構成の互換対物光学系を効率良く、且つ低コストで製造することが可能となる。
本発明による対物光学系は、(8)式乃至(11)式を満たすことで、上記の4種類の偏芯収差のうち、第2波長λ2に対するレンズ群同士のシフトによる収差のみを確認しながら組立を行えば良く、複数の使用波長に対して十分な性能を有する2群構成の互換対物光学系を効率良く、且つ低コストで製造することが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一項に記載の光ピックアップ装置用の対物光学系において、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群には、光軸合わせ用の位置決めマークが形成されているとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群は、前記位置決めマークによって互いの位置決めがなされていることを特徴とする。
請求項6に記載のように、第1レンズ群と第2レンズ群に、光軸合わせ用の位置決めマークを形成することにより、光軸が一致した状態で第1レンズ群と第2レンズ群とを容易に固定することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一項に記載の光ピックアップ装置用の対物光学系において、前記位相構造は、前記第1光ディスクの保護層の厚さt1と前記第2光ディスクの保護層の厚さt2との違いに起因して、前記第2レンズ群で発生する球面収差を補償する機能を有することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の何れか一項に記載の光ピックアップ装置用の対物光学系において、前記位相構造は、回折構造又は光路差付与構造であることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8の何れか一項に記載の光ピックアップ装置用の対物光学系において、前記第1波長λ1、前記第2波長λ2、前記第1光ディスクの保護層の厚さt1、前記第2光ディスクの保護層の厚さt2、前記開口数NA1、前記開口数NA2が以下の(12)乃至(17)式を満たすことを特徴とする。
350nm<λ1<420nm (12)
630nm<λ2<680nm (13)
0mm≦t1≦0.2mm (14)
0.55mm≦t2≦0.65mm (15)
0.8<NA1<0.9 (16)
0.55<NA2<0.7 (17)
350nm<λ1<420nm (12)
630nm<λ2<680nm (13)
0mm≦t1≦0.2mm (14)
0.55mm≦t2≦0.65mm (15)
0.8<NA1<0.9 (16)
0.55<NA2<0.7 (17)
請求項10に記載の発明は、光束径φ1の第1波長λ1の平行光束を、厚さt1の保護層を有する第1光ディスクの情報記録面上に開口数NA1内で集光させ、光束径φ2(φ2<φ1)の第2波長λ2(λ2>λ1)の平行光束を、厚さt2(t2>t1)の保護層を有する第2光ディスクの情報記録面上に開口数NA2(NA2<NA1)内で集光させる光ピックアップ装置であって、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置用の対物光学系を具備することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の光ピックアップ装置を搭載したことを特徴とする。
本発明によれば、位相構造を有し、記録密度が異なる複数の光ディスクに対して情報の記録及び/又は再生を適切に行うことが出来る2群構成の対物光学系において、使用波長の全てに対して性能の良いものを効率良く、且つ低コストで製造することが可能な対物光学系及びこの対物光学系を搭載する光ピックアップ装置、光情報記録再生装置を提供することが出来る。
本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図5は、高密度光ディスクHD(第1光ディスク)とDVD(第2光ディスク)の何れに対しても、簡略な構成で適切に情報の記録/再生を行える第1の光ピックアップ装置PU1の構成を概略的に示す図である。高密度光ディスクHDの光学的仕様は、第1波長λ1=408nm、第1保護層PL1の厚さt1=0.0875mm、開口数NA1=0.85であり、DVDの光学的仕様は、第2波長λ2=658nm、第2保護層PL2の厚さt2=0.6mm、開口数NA2=0.60である。
図5は、高密度光ディスクHD(第1光ディスク)とDVD(第2光ディスク)の何れに対しても、簡略な構成で適切に情報の記録/再生を行える第1の光ピックアップ装置PU1の構成を概略的に示す図である。高密度光ディスクHDの光学的仕様は、第1波長λ1=408nm、第1保護層PL1の厚さt1=0.0875mm、開口数NA1=0.85であり、DVDの光学的仕様は、第2波長λ2=658nm、第2保護層PL2の厚さt2=0.6mm、開口数NA2=0.60である。
第1光ディスク及び第2光ディスクの記録密度(ρ1及びρ2)は、ρ2<ρ1となっており、第1光ディスク及び第2光ディスクに対して情報の記録及び/又は再生を行う際の、対物光学系OBJの倍率(第1倍率M1及び第2倍率M2)は、M1=M2=0となっている。但し、波長、保護層の厚さ、開口数、記録密度及び倍率の組合せはこれに限られない。
光ピックアップ装置PU1は、高密度光ディスクHDに対して情報の記録/再生を行う場合に発光され408nmのレーザ光束(第1光束)を射出する第1の発光点EP1(第1光源)と、DVDに対して情報の記録/再生を行う場合に発光され658nmのレーザ光束(第2光束)を射出する第2の発光点EP2(第2光源)と、高密度光ディスクHDの情報記録面RL1からの反射光束を受光する第1の受光部DS1と、DVDの情報記録面RL2からの反射光束を受光する第2の受光部DS2と、プリズムPSとから構成された高密度光ディスクHD/DVD用レーザモジュールLM1、その光学面上に位相構造としての回折構造が形成された収差補正素子L1(第1レンズ群)と、この収差補正素子L1を透過したレーザ光束を情報記録面RL1、RL2上に集光させる機能を有する両面が非球面とされた集光素子L2(第2レンズ群)とを、共役距離の長い方から順に配置して構成された対物光学系OBJ、開口制限素子AP、2軸アクチュエータAC1、1軸アクチュエータAC2、高密度光ディスクHDの開口数NA1に対応した絞りSTO、コリメートレンズCOL(可動素子)、ビーム整形素子SHとから構成されている。
光ピックアップ装置PU1において、高密度光ディスクHDに対して情報の記録/再生を行う場合には、高密度光ディスクHD/DVD用レーザモジュールLM1を作動させて第1の発光点EP1を発光させる。第1の発光点EP1から射出された発散光束は、図5において実線でその光線経路を描いたように、プリズムPSで反射され、ビーム整形素子SHを透過することにより、その断面形状が楕円形から円形に整形され、コリメートレンズCOLを経て平行光束とされた後、偏光ビームスプリッタBSを透過し、絞りSTOにより光束径がφ1に規制され、開口制限素子APを透過し、対物光学系OBJによって第1保護層PL1を介して情報記録面RL1上に形成されるスポットとなる。対物光学系OBJは、その周辺に配置された2軸アクチュエータAC1によってフォーカシングやトラッキングを行う。情報記録面RL1で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物光学系OBJ、開口制限素子AP、偏光ビームスプリッタBSを透過し、コリメートレンズCOLによって収斂光束とされ、ビーム整形素子SHを透過した後、プリズムPS内部で2回反射され受光部DS1に集光する。そして、受光部DS1の出力信号を用いて高密度光ディスクHDに記録された情報を読み取ることができる。
また、光ピックアップ装置PU1においてDVDに対して情報の記録/再生を行う場合には、第2光束が平行光束の状態でコリメートレンズCOLから射出されるように、対物光学系OBJとコリメートレンズCOLとの間の距離が、高密度光ディスクHDに対して情報の記録/再生を行う場合よりも小さくなるように1軸アクチュエータAC2によりコリメートレンズCOLを移動させる。その後、対物光学系OBJと第1高密度光ディスクHD/DVD用レーザモジュールLM1を作動させて第2の発光点EP2を発光させる。第2の発光点EP2から射出された発散光束は、図5において点線でその光線経路を描いたように、プリズムPSで反射され、ビーム整形素子SHを透過することにより、その断面形状が楕円形から円形に整形され、コリメートレンズCOLを経て平行光束とされた後、偏光ビームスプリッタBSを透過し、開口制限素子APを透過する際に光束径がφ2(φ2<φ1)に規制され、対物光学系OBJによって第2保護層PL2を介して情報記録面RL2上に形成されるスポットとなる。対物光学系OBJは、その周辺に配置された2軸アクチュエータAC1によってフォーカシングやトラッキングを行う。情報記録面RL2で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物光学系OBJ、開口制限素子AP、偏光ビームスプリッタBSを透過し、コリメートレンズCOLによって収斂光束とされ、ビーム整形素子SHを透過した後、プリズムPS内部で2回反射され受光部DS2に集光する。そして、受光部DS2の出力信号を用いてDVDに記録された情報を読み取ることができる。
次に、対物光学系OBJの構成について説明する。収差補正素子L1は、d線での屈折率ndが1.5091であり、アッベ数νdが56.5のプラスチックレンズであり、λ1に対する屈折率は1.5242、λ2に対する屈折率は1.5064である。また、集光素子L2は、d線での屈折率ndが1.5435であり、アッベ数νdが56.3のプラスチックレンズである。また、それぞれの光学機能部(第1光束が通過する、収差補正素子L1と集光素子L2の領域)の周囲には、光学機能部と一体に成形されたフランジ部FL1、FL2を有し、かかるフランジ部FL1、FL2の一部同士を接合することで一体化されている。
尚、収差補正素子L1と集光素子L2とを一体化する場合には、別部材の鏡枠を介して両者を一体化してもよい。
尚、収差補正素子L1と集光素子L2とを一体化する場合には、別部材の鏡枠を介して両者を一体化してもよい。
そして、光束径φ1の第1光束の平行光束が収差補正素子L1に入射した場合の、当該収差補正素子L1の波面収差をWL1λ1、第1光束に対する集光素子L2の開口数NA1内での波面収差が最小値WL2λ1となる場合の、集光素子L2の倍率をM、倍率Mにおける第2光束に対する集光素子L2の開口数NA2内での波面収差をWL2λ2、光束径φ1の第1光束の平行光束が対物光学系OBJに入射した場合の、当該対物光学系OBJの開口数NA1内での波面収差をWOBJλ1、光束径φ2の第2光束の平行光束が対物光学系OBJに入射した場合の、当該対物光学系OBJの開口数NA2内での波面収差をWOBJλ2、としたとき、以下の(1)乃至(6)式を満たすようにレンズ設計が行なわれている。
WL1λ1≦0.05λRMS (λ=λ1) (1)
WL2λ1≦0.05λRMS (λ=λ1) (2)
−0.03≦M≦0.13 (3)
WL2λ2>0.30λRMS(λ=λ2) (4)
WOBJλ2≦0.05λRMS (λ=λ2) (5)
WOBJλ1≦0.05λRMS (λ=λ1) (6)
但し、前記WL2λ1、WOBJλ1、WL2λ2及びWOBJλ2はデフォーカス成分を除いた波面収差であり、前記WL2λ1及びWOBJλ1は前記厚さt1の保護層込みで測定するものとし、前記WL2λ2及び前記WOBJλ2は前記厚さt2の保護層込みで測定するものとする。
WL1λ1≦0.05λRMS (λ=λ1) (1)
WL2λ1≦0.05λRMS (λ=λ1) (2)
−0.03≦M≦0.13 (3)
WL2λ2>0.30λRMS(λ=λ2) (4)
WOBJλ2≦0.05λRMS (λ=λ2) (5)
WOBJλ1≦0.05λRMS (λ=λ1) (6)
但し、前記WL2λ1、WOBJλ1、WL2λ2及びWOBJλ2はデフォーカス成分を除いた波面収差であり、前記WL2λ1及びWOBJλ1は前記厚さt1の保護層込みで測定するものとし、前記WL2λ2及び前記WOBJλ2は前記厚さt2の保護層込みで測定するものとする。
具体的には、収差補正素子L1と集光素子L2とを組み合わせる前の状態で、収差補正素子L1のみに対して光束径φ1の第1光束の平行光束を入射させた場合に発生する波面収差WL1λ1を0.05λRMS以下、即ちほぼゼロに抑え、更に、集光素子L2のみに対して光束径φ1の第1光束の平行光束を入射させた場合に発生する波面収差WL2λ1を0.05λRMS以下、即ちほぼゼロに抑えることで、収差補正素子L1と集光素子L2とを組み合わせて対物光学系OBJを形成した場合の、当該対物光学系OBJに光束径φ1の第1光束の平行光束が入射した場合の開口数NA1内での波面収差WOBJλ1を0.05λRMS以下、即ちほぼゼロに抑える構成となっている。
一方、波面収差が最小値WL2λ1となる場合の集光素子L2の倍率をMとし、この倍率Mで第2光束が集光素子L2のみに入射した場合の当該集光素子L2の開口数NA2内での波面収差WL2λ2は0.30λRMSより大と大きいものになる。この収差は、高密度光ディスクHDのDVDとの保護層厚の差(第1保護層PL1の厚さt1=0.0875mm、第2保護層PL2の厚さt2=0.6mm)に起因して発生するものであり、この収差を補正し、対物光学系OBJに光束径φ2の第2光束の平行光束が入射した場合の開口数NA2内での波面収差WOBJλ2を0.05λRMS以下、即ちほぼゼロに抑えるために、収差補正素子L1に位相構造としての回折構造が設けられている。
具体的には、収差補正素子L1の半導体レーザ光源側の光学面S1は、図6に示すように、NA2内の領域に対応する光軸を含む第1領域AREA1と、NA2からNA1までの領域に対応する第2領域AREA2とに分割されており、第1領域AREA1には、図3に示したような、その内部に階段構造が形成された複数の輪帯が光軸を中心として配列された構造である回折構造(以下、この回折構造を「回折構造HOE」という。)が形成されている。
第1領域AREA1に形成された回折構造HOEにおいて、各輪帯内に形成された階段構造の深さDは、
D・(Nλ1−1)/λ1=2
で算出される値に設定され、各輪帯内の分割数Pは5に設定されている。但し、λ1は第1の発光点EP1から射出されるレーザ光束の波長をミクロン単位で表したものであり(ここでは、λ1=0.408μm)、Nλ1は第1波長λ1に対する収差補正素子L1の屈折率である(ここでは、Nλ1=1.5242)。
D・(Nλ1−1)/λ1=2
で算出される値に設定され、各輪帯内の分割数Pは5に設定されている。但し、λ1は第1の発光点EP1から射出されるレーザ光束の波長をミクロン単位で表したものであり(ここでは、λ1=0.408μm)、Nλ1は第1波長λ1に対する収差補正素子L1の屈折率である(ここでは、Nλ1=1.5242)。
光軸方向の深さDがこのように設定された階段構造に対して、第1波長λ1の第1光束が入射した場合、隣接する階段構造間では2×λ1(μm)の光路差が発生し、第1光束は実質的に位相差が与えられないので回折されずにそのまま透過する(本明細書においては「0次回折光」という。)。
一方、この階段構造に対して、第2波長λ2(ここでは、λ2=0.658μm)の第2光束が入射した場合、隣接する階段構造間では2×0.408×(1.5064−1)/(1.5242−1)−0.658=0.13(μm)の光路差が発生する。各輪帯内の分割数Pは5に設定されているため、隣接する輪帯同士で第2波長λ2の1波長分の光路差が生じることになり(0.13×5=0.65≒1×0.658)、第2光束は+1次の方向に回折する(+1次回折光)。このときの第2光束の+1次回折光の回折効率は、87.5%となるが、DVDに対する情報の記録/再生には十分な光量である。尚、上記の1.5064という値は、第2波長λ2に対する収差補正素子L1の屈折率である。
上述のように、集光素子L2は、第1波長λ1と倍率Mと第1保護層PL1との組合せに対して波面収差が最小となるように設計されており、第1保護層PL1と、第2保護層PL2の厚さの違いにより、集光素子L2と第2保護層PL2とを透過した第2光束の球面収差は補正過剰方向となってしまう。
そこで、回折構造HOEの各輪帯の幅は、第2光束が入射した場合に、回折作用により+1次回折光に対して補正不足方向の球面収差が付加されるように設定し、回折構造HOEによる球面収差の付加量と、第1保護層PL1と第2保護層PL2との厚みの差により発生する補正過剰方向の球面収差とが互いに相殺することで、回折構造HOEと第2保護層PL2とを透過した第2光束はDVDの情報記録面RL2上で良好なスポットを形成するようになっている。
更に、収差補正素子L1の光ディスク側の光学面S2は、図6に示すように、NA2内の領域に相当する光軸を含む第3領域AREA3と、NA2からNA1までの領域に相当する第4領域AREA4とに分割されており、図2(a)に示したような、光軸を含む断面形状が階段形状の複数の輪帯から構成された回折構造(以下、この回折構造を「回折構造DOE1、DOE2」という。)が、それぞれ、第3領域AREA3と第4領域AREA4に形成されている。
回折構造DOE1、DOE2は、青紫色領域における対物光学系OBJの軸上色収差と、入射波長変化に伴う球面収差変化を抑制するための構造である。これらの回折構造は、青紫色領域において、入射光束の波長が長くなった場合に、球面収差が補正不足方向に変化し、入射光束の波長が短くなった場合に、球面収差が補正過剰方向に変化するような球面収差の波長依存性を有する。これにより、入射波長変化に伴い集光素子L2で発生する球面収差変化を相殺することで、第1光源EP1の波長誤差に対する公差を広げている。
回折構造DOE1、DOE2は、青紫色領域における対物光学系OBJの軸上色収差と、入射波長変化に伴う球面収差変化を抑制するための構造である。これらの回折構造は、青紫色領域において、入射光束の波長が長くなった場合に、球面収差が補正不足方向に変化し、入射光束の波長が短くなった場合に、球面収差が補正過剰方向に変化するような球面収差の波長依存性を有する。これにより、入射波長変化に伴い集光素子L2で発生する球面収差変化を相殺することで、第1光源EP1の波長誤差に対する公差を広げている。
回折構造DOE1において、光軸に最も近い段差の高さd1は、波長390nm(収差補正素子L1の、波長390nmに対する屈折率は1.5273である)に対して回折効率が100%となるように設計されている。このように段差の深さが設定された回折構造DOE1に対して、第1光束が入射すると、+2次回折光が96.8%の回折効率で発生し、第2光束が入射すると、+1次回折光が93.9%の回折効率で発生し、第3光束が入射すると、+1次回折光が99.2%の回折効率で発生するので、何れの波長領域において十分な回折効率が得られるとともに、青紫色領域で色収差を補正した場合でも、第2光束の波長領域における色収差補正が過剰になりすぎない。
一方、回折構造DOE2は、第1波長λ1に対して最適化されているため、回折構造DOE2に対して、第1光束が入射すると、+2次回折光が100%の回折効率で発生する。
本実施の形態における対物光学系OBJでは、回折構造DOE1を波長390nmに対して最適化することで、第1光束及び第2光束に対して回折効率を振り分けるようにしたが、回折構造DOE1においても回折構造DOE2と同様に、第1波長λ1に対して最適化することで、第1光束の回折効率を重視した構成としても良い。
本実施の形態における対物光学系OBJでは、回折構造DOE1を波長390nmに対して最適化することで、第1光束及び第2光束に対して回折効率を振り分けるようにしたが、回折構造DOE1においても回折構造DOE2と同様に、第1波長λ1に対して最適化することで、第1光束の回折効率を重視した構成としても良い。
以上のように、対物光学系OBJを収差補正素子L1と集光素子L2とによる2群構成とする場合に、収差補正素子L1と集光素子L2それぞれの波面収差量が上記(1)、(2)及び(3)式を満たす範囲内となるようにレンズ設計を行うことにより、波面収差量が(5)及び(6)式の範囲内、つまり、ほぼゼロになるような対物光学系OBJを容易に得ることが可能となる。
また、収差補正素子L1、集光素子L2及び厚さt1の保護層を同軸に配置した状態で測定した第1光束に対する開口数NA1内でのコマ収差をWC1とし、集光素子L2及び厚さt1の保護層を同軸に配置し、且つ、集光素子L2の光軸に対して収差補正素子L1の光軸を10μmシフトさせて配置した状態で測定した第1光束に対する開口数NA1内でのコマ収差をWC2とし、収差補正素子L1、集光素子L2及び厚さt2の保護層を同軸に配置した状態で測定した第2光束に対する開口数NA2内でのコマ収差をWC3とし、集光素子L2及び厚さt2の保護層を同軸に配置し、且つ、集光素子L2の光軸に対して収差補正素子L1の光軸を10μmシフトさせて配置した状態で測定した第2光束に対する開口数NA2内でのコマ収差をWC4としたとき、以下の(8)及び(9)式を満たす場合には、波面収差量が上記(1)、(2)及び(3)式を満たすように収差補正素子L1と集光素子L2が設計されたと判断することができる。
WS1=WC2−WC1<0.01λRMS (λ=λ1) (8)
WS2=WC4−WC3>0.02λRMS (λ=λ2) (9)
WS1=WC2−WC1<0.01λRMS (λ=λ1) (8)
WS2=WC4−WC3>0.02λRMS (λ=λ2) (9)
また、収差補正素子L1、集光素子L2及び厚さt1の保護層を同軸に配置した状態で測定した第1光束に対する開口数NA1内でのコマ収差をWC1とし、集光素子L2及び厚さt1の保護層を同軸に配置し、且つ、集光素子L2の光軸に対して収差補正素子L1の光軸を5分ティルトさせて配置した状態で測定した第1光束に対する開口数NA1内でのコマ収差をWC5とし、収差補正素子L1、集光素子L2及び厚さt2の保護層を同軸に配置した状態で測定した第2光束に対する開口数NA2内でのコマ収差をWC3とし、集光素子L2及び厚さt2の保護層を同軸に配置し、且つ、集光素子L2の光軸に対して収差補正素子L1の光軸を5分ティルトさせて配置した状態で測定した第2光束に対する開口数NA2内でのコマ収差をWC6としたとき、以下の(10)及び(11)式を満たす場合には、波面収差量が上記(1)、(2)及び(3)式を満たすように収差補正素子L1と集光素子L2が設計されたと判断することができる。
WT1=WC5−WC1<0.02λRMS (λ=λ1) (10)
WT2=WC6−WC1<0.02λRMS (λ=λ2) (11)
WT1=WC5−WC1<0.02λRMS (λ=λ1) (10)
WT2=WC6−WC1<0.02λRMS (λ=λ2) (11)
また、第1光束に対する収差補正素子L1の近軸パワーPL1と、第1光束に対する集光素子L2の近軸パワーPL2との比が以下の(7)式を満たすようにレンズ設計が行なわれている。
|PL1/PL2|≦0.2 (7)
このように、波長λ1の入射光束に対する屈折力を専ら光ディスク側に配置される集光素子L2に持たせることで、DVDに対する作動距離を十分に確保することが可能となる。更に、収差補正素子L1の光学面上に、光軸方向の段差を有する回折構造を形成しているので、段差部分によりその進路が遮断されて集光スポットの形成に寄与しない光束の割合を抑えることができ、透過率の低下を防止できる。
|PL1/PL2|≦0.2 (7)
このように、波長λ1の入射光束に対する屈折力を専ら光ディスク側に配置される集光素子L2に持たせることで、DVDに対する作動距離を十分に確保することが可能となる。更に、収差補正素子L1の光学面上に、光軸方向の段差を有する回折構造を形成しているので、段差部分によりその進路が遮断されて集光スポットの形成に寄与しない光束の割合を抑えることができ、透過率の低下を防止できる。
また、図7(a)に示すように、収差補正素子L1と集光素子L2には、光軸合わせ用の位置決めマークM1とM2が形成されている。
具体的には、収差補正素子L1の出射面S2の光軸l1上と、集光素子L2の入射面S1の光軸l2上に、位置決めマークとしての突部M1、M2が形成されており、そして、例えば、側面から光を照射した状態で、集光素子L2の出射面S2側から集光素子L2を介して2つの突部M1、M2を目視により確認しながら、集光素子L2を収差補正素子L1に対して相対的に移動させ、突出部M2を突出部M1に重なり合わせることで、光軸l1とl2とが一致した状態で収差補正素子L1と集光素子L2とを容易に位置決めすることができる。なお、光軸上に形成した位置決めマークM1、M2は、各光学素子の光学的機能に影響を与えない程度の大きさとなっている。
具体的には、収差補正素子L1の出射面S2の光軸l1上と、集光素子L2の入射面S1の光軸l2上に、位置決めマークとしての突部M1、M2が形成されており、そして、例えば、側面から光を照射した状態で、集光素子L2の出射面S2側から集光素子L2を介して2つの突部M1、M2を目視により確認しながら、集光素子L2を収差補正素子L1に対して相対的に移動させ、突出部M2を突出部M1に重なり合わせることで、光軸l1とl2とが一致した状態で収差補正素子L1と集光素子L2とを容易に位置決めすることができる。なお、光軸上に形成した位置決めマークM1、M2は、各光学素子の光学的機能に影響を与えない程度の大きさとなっている。
また、図7(b)に示すように、位置決めマークM1、M2を収差補正素子L1と集光素子L2それぞれの側面に複数設けてもよい。この場合、収差補正素子L1の光軸l1と集光素子L2の光軸l2とを一致させることができるだけでなく、光軸を中心とした円周方向の相対的な位置決めも可能となる。
なお、本実施の形態の収差補正素子L1では、半導体レーザ光源側の光学面S1に回折構造HOEを形成し、光ディスク側の光学面S2に回折構造DOEを形成した構成としたが、これとは、逆に、光学面S1に回折構造DOEを形成し、光学面S2に回折構造HOEを形成した構成としてもよい。
なお、本実施の形態の収差補正素子L1では、半導体レーザ光源側の光学面S1に回折構造HOEを形成し、光ディスク側の光学面S2に回折構造DOEを形成した構成としたが、これとは、逆に、光学面S1に回折構造DOEを形成し、光学面S2に回折構造HOEを形成した構成としてもよい。
コリメートレンズCOLは、1軸アクチュエータAC2により光軸方向にその位置が変移可能であるように構成されており、第1波長λ1と第2波長λ2との間の色収差を吸収し、何れの波長の光束も平行光束の状態でコリメートレンズCOLから射出することが出来る。更に、高密度光ディスクHDに対する情報の記録/再生時にコリメートレンズCOLを光軸方向に変移させることで、高密度光ディスクHDの情報記録面RL1上に形成されたスポットの球面収差を補正することが可能となるので、高密度光ディスクHDに対して常に良好な記録/再生特性を維持することができる。
コリメートレンズCOLの位置調整により補正する球面収差の発生原因は、例えば、青紫色半導体レーザLD1の製造誤差による波長ばらつき、温度変化に伴う対物光学系OBJの屈折率変化や屈折率分布、2層ディスク、4層ディスク等の多層ディスクに対する記録/再生時における層間のフォーカスジャンプ、保護層PL1の製造誤差による厚みばらつきや厚み分布、等である。
以上の説明では、高密度光ディスクHDの情報記録面RL1上に形成されたスポットの球面収差を補正する場合について説明したが、DVDの情報記録面RL2上に形成されたスポットの球面収差をコリメートレンズCOLの位置調整により補正するようにしても良い。
以上の説明では、高密度光ディスクHDの情報記録面RL1上に形成されたスポットの球面収差を補正する場合について説明したが、DVDの情報記録面RL2上に形成されたスポットの球面収差をコリメートレンズCOLの位置調整により補正するようにしても良い。
なお、図示は省略するが、上記実施の形態に示した光ピックアップ装置PU1、光ディスクを回転自在に保持する回転駆動装置、これら各種装置の駆動を制御する制御装置を搭載することで、光ディスクに対する光情報の記録及び光ディスクに記録された情報の再生のうち少なくとも一方の実行が可能な光情報記録再生装置を得ることが出来る。
次に、上述した実施の形態に用いることができる対物光学系の実施例について説明する。なお、以下の実施例における対物光学系の光学面が非球面に構成される場合には、各々の非球面は次の数1で表される非球面形状を有している。ただし、X(mm)はその光学面の頂点に接する平面からの変形量で、h(mm)は光軸に垂直な方向の高さ、r(mm)は近軸曲率半径、κは円錐係数、A2iは非球面係数である。
また、収差補正素子に形成される回折構造は、この回折構造により透過波面に付加される光路差で表される。かかる光路差は、光軸に垂直な方向の高さをh(mm)、B2jを光路差関数係数、入射光束の波長をλ(nm)、製造波長をλB(nm)、波長λの光束が入射した際にこの回折構造で発生する回折光のうち、最大の回折効率を有する回折光の回折次数をdorとするとき、次の数2で定義される光路差関数Φb(mm)で表される。
[実施例1]
本実施例は、収差補正素子と集光素子とから構成された高密度光ディスクHDとDVDとに互換性を有する対物レンズユニットである。収差補正素子と集光素子は共にプラスチックレンズである。尚、集光素子は、高密度光ディスクHD専用の集光素子である。本実施例にかかるレンズデータを表1に、そのレンズ断面図を図8に示す。
尚、表1において、10のべき乗数(例えば 2.5×10-03)を、E(例えば 2.5E―03)を用いて表すものとする。
本実施例は、収差補正素子と集光素子とから構成された高密度光ディスクHDとDVDとに互換性を有する対物レンズユニットである。収差補正素子と集光素子は共にプラスチックレンズである。尚、集光素子は、高密度光ディスクHD専用の集光素子である。本実施例にかかるレンズデータを表1に、そのレンズ断面図を図8に示す。
また、表1において、NA1は高密度光ディスクHDの開口数、NA2はDVDの開口数、f1(mm)は第1波長λ1に対する焦点距離、f2(mm)は第2波長λ2に対する焦点距離、λ1(nm)は高密度光ディスクHDの使用波長、λ2(nm)はDVDの使用波長、M1は第1波長λ1に対する倍率、M2は第2波長λ2に対する倍率、t1(mm)は高密度光ディスクHDの保護層厚み、t2(mm)はDVDの保護層厚み、r(mm)は近軸曲率半径、d1(mm)は第1波長λ1に対する面間隔、d2(mm)は第2波長λ2に対する面間隔、Nλ1は第1波長λ1に対する屈折率、Nλ2は第2波長λ2に対する屈折率、νdはアッベ数、dorは回折次数を表す。
また、本実施例の対物光学系の(1)乃至(11)式に対応する値を以下に示す。但し、これらの波面収差値を算出する際には、第1波長λ1の平行光束は光束径φ1=3.4mmで入射させ、第2波長λ2の平行光束は光束径φ2=2.5mmで入射させた。
(1)WL1λ1=0.000λRMS(λ=408nm)
(2)WL2λ1=0.002λRMS(λ=408nm)
(3)M=0
(4)WL2λ2=0.618λRMS(λ=658nm)
(5)WOBJλ2=0.000λRMS(λ=658nm)
(6)WOBJλ1=0.000λRMS(λ=408nm)
(7)|PL1/PL2|=0
(8)WS1=0.000λRMS(λ=408nm)
(9)WS2=0.028λRMS(λ=658nm)
(10)WT1=0.008λRMS(λ=408nm)
(11)WT2=0.002λRMS(λ=658nm)
(1)WL1λ1=0.000λRMS(λ=408nm)
(2)WL2λ1=0.002λRMS(λ=408nm)
(3)M=0
(4)WL2λ2=0.618λRMS(λ=658nm)
(5)WOBJλ2=0.000λRMS(λ=658nm)
(6)WOBJλ1=0.000λRMS(λ=408nm)
(7)|PL1/PL2|=0
(8)WS1=0.000λRMS(λ=408nm)
(9)WS2=0.028λRMS(λ=658nm)
(10)WT1=0.008λRMS(λ=408nm)
(11)WT2=0.002λRMS(λ=658nm)
[実施例2]
本実施例は、収差補正素子と集光素子とから構成された高密度光ディスクHDとDVDとCDとに互換性を有する対物レンズユニットである。収差補正素子はプラスチックレンズであり、集光素子はガラスレンズ(HOYA社製「BACD5」)である。尚、集光素子は、高密度光ディスクHD専用の集光素子である。本実施例にかかるレンズデータを表2に示す。
尚、表2において、10のべき乗数(例えば 2.5×10-03)を、E(例えば 2.5E―03)を用いて表すものとする。
本実施例は、収差補正素子と集光素子とから構成された高密度光ディスクHDとDVDとCDとに互換性を有する対物レンズユニットである。収差補正素子はプラスチックレンズであり、集光素子はガラスレンズ(HOYA社製「BACD5」)である。尚、集光素子は、高密度光ディスクHD専用の集光素子である。本実施例にかかるレンズデータを表2に示す。
また、表2において、NA1は高密度光ディスクHDの開口数、NA2はDVDの開口数、NA3はCDの開口数、f1(mm)は第1波長λ1に対する焦点距離、f2(mm)は第2波長λ2に対する焦点距離、f3(mm)は第3波長λ3に対する焦点距離、λ1(nm)は高密度光ディスクHDの使用波長、λ2(nm)はDVDの使用波長、λ3(nm)はCDの使用波長、M1は第1波長λ1に対する倍率、M2は第2波長λ2に対する倍率、M3は第3波長λ3に対する倍率、t1(mm)は高密度光ディスクHDの保護層厚み、t2(mm)はDVDの保護層厚み、t3(mm)はCDの保護層厚み、r(mm)は近軸曲率半径、d1(mm)は第1波長λ1に対する面間隔、d2(mm)は第2波長λ2に対する面間隔、d3(mm)は第3波長λ3に対する面間隔、Nλ1は第1波長λ1に対する屈折率、Nλ2は第2波長λ2に対する屈折率、Nλ3は第3波長λ3に対する屈折率、νdはアッベ数、dorは回折次数を表す。
また、本実施例の対物光学系の(1)乃至(11)式に対応する値を以下に示す。但し、これらの波面収差値を算出する際には、第1波長λ1の平行光束は光束径φ1=3.74mmで入射させ、第2波長λ2の平行光束は光束径φ2=2.77mmで入射させた。
(1)WL1λ1=0.000λRMS(λ=405nm)
(2)WL2λ1=0.003λRMS(λ=405nm)
(3)M=0
(4)WL2λ2=0.623λRMS(λ=655nm)
(5)WOBJλ2=0.002λRMS(λ=655nm)
(6)WOBJλ1=0.003λRMS(λ=405nm)
(7)|PL1/PL2|=0
(8)WS1=0.000λRMS(λ=405nm)
(9)WS2=0.031λRMS(λ=655nm)
(10)WT1=0.001λRMS(λ=405nm)
(11)WT2=0.003λRMS(λ=655nm)
(1)WL1λ1=0.000λRMS(λ=405nm)
(2)WL2λ1=0.003λRMS(λ=405nm)
(3)M=0
(4)WL2λ2=0.623λRMS(λ=655nm)
(5)WOBJλ2=0.002λRMS(λ=655nm)
(6)WOBJλ1=0.003λRMS(λ=405nm)
(7)|PL1/PL2|=0
(8)WS1=0.000λRMS(λ=405nm)
(9)WS2=0.031λRMS(λ=655nm)
(10)WT1=0.001λRMS(λ=405nm)
(11)WT2=0.003λRMS(λ=655nm)
PU 光ピックアップ装置
L1 収差補正素子
L2 集光素子
HOE 回折構造
DOE 回折構造
NPS 光路差付与構造
OBJ 対物光学系
L1 収差補正素子
L2 集光素子
HOE 回折構造
DOE 回折構造
NPS 光路差付与構造
OBJ 対物光学系
Claims (11)
- 光束径φ1の第1波長λ1の平行光束を、厚さt1の保護層を有する第1光ディスクの情報記録面上に開口数NA1内で集光させ、光束径φ2(φ2<φ1)の第2波長λ2(λ2>λ1)の平行光束を、厚さt2(t2>t1)の保護層を有する第2光ディスクの情報記録面上に開口数NA2(NA2<NA1)内で集光させる光ピックアップ装置用の対物光学系において、
前記対物光学系は、共役距離の長い方から順に配置された第1レンズ群と、第2レンズ群とから構成され、前記第1レンズ群は位相構造を有し、
前記光束径φ1の第1波長λ1の平行光束が入射した場合の、前記第1レンズ群の波面収差をWL1λ1、
前記第1波長λ1の光束に対する前記第2レンズ群の前記開口数NA1内での波面収差が最小値WL2λ1となる場合の、前記第2レンズ群の倍率をM、
前記倍率Mにおける前記第2波長λ2の光束に対する前記第2レンズ群の前記開口数NA2内での波面収差をWL2λ2、
前記光束径φ2の第2波長λ2の平行光束が入射した場合の、前記対物光学系の前記開口数NA2内での波面収差をWOBJλ2、としたとき、
以下の(1)乃至(5)式を満たすことを特徴とする光ピックアップ装置用の対物光学系。
WL1λ1≦0.05λRMS (λ=λ1) (1)
WL2λ1≦0.05λRMS (λ=λ1) (2)
−0.03≦M≦0.13 (3)
WL2λ2>0.30λRMS(λ=λ2) (4)
WOBJλ2≦0.05λRMS (λ=λ2) (5)
但し、前記WL2λ1、WL2λ2及びWOBJλ2はデフォーカス成分を除いた波面収差であり、前記WL2λ1は前記厚さt1の保護層込みで測定するものとし、前記WL2λ2及び前記WOBJλ2は前記厚さt2の保護層込みで測定するものとする。 - 前記光束径φ1の第1波長λ1の平行光束が入射した場合の、前記対物光学系の前記開口数NA1内での波面収差をWOBJλ1としたとき、
以下の(6)式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置用の対物光学系。
WOBJλ1≦0.05λRMS (λ=λ1) (6)
但し、前記WOBJλ1はデフォーカス成分を除いた波面収差であり、前記WOBJλ1は前記厚さt1の保護層込みで測定するものとする。 - 前記第1波長λ1の光束に対する前記第1レンズ群の近軸パワーPL1と、前記第1波長λ1の光束に対する前記第2レンズ群の近軸パワーPL2との比が以下の(7)式を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の光ピックアップ装置用の対物光学系。
|PL1/PL2|≦0.2 (7) - 前記第1レンズ群、前記第2レンズ群及び前記厚さt1の保護層を同軸に配置した状態で測定した前記第1波長λ1の光束に対する前記開口数NA1内でのコマ収差をWC1とし、前記第2レンズ群及び前記厚さt1の保護層を同軸に配置し、且つ、前記第2レンズ群の光軸に対して前記第1レンズ群の光軸を10μmシフトさせて配置した状態で測定した前記第1波長λ1の光束に対する前記開口数NA1内でのコマ収差をWC2とし、
前記第1レンズ群、前記第2レンズ群及び前記厚さt2の保護層を同軸に配置した状態で測定した前記第2波長λ2の光束に対する前記開口数NA2内でのコマ収差をWC3とし、前記第2レンズ群及び前記厚さt2の保護層を同軸に配置し、且つ、前記第2レンズ群の光軸に対して前記第1レンズ群の光軸を10μmシフトさせて配置した状態で測定した前記第2波長λ2の光束に対する前記開口数NA2内でのコマ収差をWC4としたとき、
以下の(8)及び(9)式を満たすことを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ装置用の対物光学系。
WS1=WC2−WC1<0.01λRMS (λ=λ1) (8)
WS2=WC4−WC3>0.02λRMS (λ=λ2) (9) - 前記第1レンズ群、前記第2レンズ群及び前記厚さt1の保護層を同軸に配置した状態で測定した前記第1波長λ1の光束に対する前記開口数NA1内でのコマ収差をWC1とし、前記第2レンズ群及び前記厚さt1の保護層を同軸に配置し、且つ、前記第2レンズ群の光軸に対して前記第1レンズ群の光軸を5分ティルトさせて配置した状態で測定した前記第1波長λ1の光束に対する前記開口数NA1内でのコマ収差をWC5とし、
前記第1レンズ群、前記第2レンズ群及び前記厚さt2の保護層を同軸に配置した状態で測定した前記第2波長λ2の光束に対する前記開口数NA2内でのコマ収差をWC3とし、前記第2レンズ群及び前記厚さt2の保護層を同軸に配置し、且つ、前記第2レンズ群の光軸に対して前記第1レンズ群の光軸を5分ティルトさせて配置した状態で測定した前記第2波長λ2の光束に対する前記開口数NA2内でのコマ収差をWC6としたとき、
以下の(10)及び(11)式を満たすことを特徴とする請求項3又は4に記載の光ピックアップ装置用の対物光学系。
WT1=WC5−WC1<0.02λRMS (λ=λ1) (10)
WT2=WC6−WC1<0.02λRMS (λ=λ2) (11) - 前記第1レンズ群と前記第2レンズ群には、光軸合わせ用の位置決めマークが形成されているとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群は、前記位置決めマークによって互いの位置決めがなされていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の光ピックアップ装置用の対物光学系。
- 前記位相構造は、前記第1光ディスクの保護層の厚さt1と前記第2光ディスクの保護層の厚さt2との違いに起因して、前記第2レンズ群で発生する球面収差を補償する機能を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の光ピックアップ装置用の対物光学系。
- 前記位相構造は、回折構造又は光路差付与構造であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の光ピックアップ装置用の対物光学系。
- 前記第1波長λ1、前記第2波長λ2、前記第1光ディスクの保護層の厚さt1、前記第2光ディスクの保護層の厚さt2、前記開口数NA1、前記開口数NA2が以下の(12)乃至(17)式を満たすことを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の光ピックアップ装置用の対物光学系。
350nm<λ1<420nm (12)
630nm<λ2<680nm (13)
0mm≦t1≦0.2mm (14)
0.55mm≦t2≦0.65mm (15)
0.8<NA1<0.9 (16)
0.55<NA2<0.7 (17) - 光束径φ1の第1波長λ1の平行光束を、厚さt1の保護層を有する第1光ディスクの情報記録面上に開口数NA1内で集光させ、光束径φ2(φ2<φ1)の第2波長λ2(λ2>λ1)の平行光束を、厚さt2(t2>t1)の保護層を有する第2光ディスクの情報記録面上に開口数NA2(NA2<NA1)内で集光させる光ピックアップ装置であって、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置用の対物光学系を具備することを特徴とする光ピックアップ装置。
- 請求項10に記載の光ピックアップ装置を搭載したことを特徴とする光情報記録再生装置。
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001006203A (ja) * | 1999-06-17 | 2001-01-12 | Asahi Glass Co Ltd | 光ヘッド装置 |
JP2004030724A (ja) * | 2002-06-21 | 2004-01-29 | Sharp Corp | 光ピックアップ装置 |
-
2005
- 2005-02-25 JP JP2005050868A patent/JP2005276418A/ja active Pending
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