JP2005275783A - 半導体集積回路のタイミング解析方法 - Google Patents

半導体集積回路のタイミング解析方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 レジスタ間のホールドタイム検証において、クロック遅延時間のばらつきをシミュレーションと実デバイスとの統計的な遅延誤差から設計マージンとして設定しているが、クロック遅延が大きくなり、設計マージンや設計工数及びチップサイズが増大するのを解決する。
【解決手段】 ステップS1において前段及び後段のフリップフロップのクロック入力端子をバックトレースしてクロック信号の分岐点を特定し、ステップS2においてクロック分岐点から後段のフリップフロップのクロック入力端子までの遅延を求め、ステップS3においてその遅延にシミュレーションと実デバイスの統計的な誤差をマージンとして与える。また、セル構造が同じ,電圧降下率や配線占有率の差が小さい場合遅延誤差も小さいため、ステップS5,S6,S8により各セル及び配線の設計マージンを動的に、即ちチップ毎に削減した後、ステップS11によりホールドタイムをチェックする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体集積回路のタイミング解析方法に関するものであり、特に、静的タイミング検証時のホールドタイムの解析方法の改良を図ったものに関する。
静的タイミング検証とは、従来の論理シミュレーションが担っていた機能検証とタイミング検証の中で、タイミング検証のみをテストベクタ無しに、高速にかつ網羅的に行うことである。
このような静的タイミング解析時において、フリップフロップ間のホールドタイム検証、即ちラッチされたデータがクロック信号入力以後も保持されるべき時間を検証するホールドタイム検証において、データの突き抜けが起こっていないかに関するチェックを行っている。このデータの突き抜けとは、前段のフリップフロップで叩いたデータが、同じサイクルのクロックが後段のフリップフロップのクロック入力端子に到達する前に、後段のフリップフロップのデータ及びロードホールドに到達する不具合である。
その際、シミュレーション上ではタイミングが満たせていても、実デバイスではタイミングエラーが起こることがある。
このタイミングエラーが起こる理由は、シミュレーションと実デバイスとの遅延誤差であり、この誤差は製造プロセスのばらつき・レイアウト要因(電圧降下によるセル能力の低下・配線の占有率の違いにより生じるスライス研磨時の強弱による配線抵抗差・クロストークノイズ)によるばらつき・ツール性能(寄生容量抽出・遅延計算)によるばらつきなどが挙げられる。
そこで、実デバイスでタイミングエラーを起こさないために、上記ばらつきによる統計的な遅延誤差を設計マージンとして与えて、悲観的な、即ちワーストケースを想定したチェックを行ってタイミングエラーが生じるのを防いでいる。
設計マージンの与え方は、シミュレーション結果と実デバイスとを比較して統計的に抽出したばらつきによる遅延誤差を後段のフリップフロップのライブラリにマージンとして悲観的に、すなわち最悪のケースを想定して十二分な遅延時間を付加する方法や、ホールドタイム検証時に前段と後段のフリップフロップのクロック入力端子をバックトレースして合流したポイント、すなわちクロック分岐点から後段のフリップフロップのクロック入力ピンまでの遅延時間のみに対して、マージンを与えて遅らせることで悲観的に検証を行う方法が挙げられる。
例えば、特許文献1に開示されたタイミング解析方法によれば、前段および後段のフリップフロップのクロック入力端子に供給されるクロック信号の線路を遡ってこれら前段および後段のクロック信号が合流する分岐点を特定する。
次に、このクロック分岐点から前段および後段のフリップフロップまでのクロック信号の遅延時間をそれぞれ算出する。
続いて、これらの遅延時間に基づいて、動作上のタイミングマージンを求める。このタイミングマージンの算出は、例えばシミュレーションによる遅延時間と実デバイスでの遅延時間との間の統計的な誤差を求めることによりこれを行う。
図11はこのようなシミュレーションによる遅延時間と実デバイスでの遅延時間との間の統計的な誤差を求める従来の半導体装置のタイミング解析装置を示し、CPU1はファイル装置3に記憶された半導体集積回路のデータに基づきメモリ4をワークエリアとして用いてそのシミュレーションを行い、遅延時間の分析結果をファイル装置3に戻す。一方、CPU1はプローブ6に対しバス2,I/F5を介して実デバイス用のテストデータを与え、実デバイスからの応答信号を得てその遅延時間を分析する。CPU1はこの実デバイスでの遅延時間の分析結果と既に獲得しているシミュレーションによる遅延時間の分析結果とを用いてこれらの間の統計的な誤差を求め、この誤差に基づいてタイミングマージンを算出する。
特開2003−162561号公報(第3−4頁、図2)
上述のように、従来のこの種のタイミング解析方法では、クロック分岐点から後段のフリップフロップのクロック入力端子までの遅延時間にマージンを与える検証方法において、統計的な遅延誤差からマージンを決定していたため、遅延誤差の平均を取った場合、ワースト条件時に実デバイスで不良を出すことがある。
即ち、仮にワースト条件時の遅延誤差をマージンとしてチップ上の各回路や配線に一律に与えた場合、パワーマネージメント等のクロックゲーティッドを複数段有する回路構成であれば、クロックの遅延時間が大きくなり、それに伴い設計マージンも大きく要する。このため、ホールドチェック時にタイミングエラーが過剰に出力されるため、タイミングエラーに対する修正工数及び修正に伴うチップサイズを増大させることになる。
この発明は、上記のような従来のものの問題点を解決するためになされたもので、設計マージンの精度の向上による歩留り向上、修正工数および修正時のセル面積の増加の抑制、および設計マージンの削減が可能な半導体集積回路のタイミング解析方法を得ることを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に係る半導体集積回路のタイミング解析方法は、静的タイミング解析時のフリップフロップ間のホールドタイミング検証時、クロックのばらつきを考慮して、シミュレーションと実デバイスとの統計的な誤差をクロックの遅延時間に設計マージンとして与えてタイミング解析を行う半導体集積回路のタイミング解析方法において、前段のフリップフロップのクロック入力端子および後段のフリップフロップのクロック入力端子よりそれぞれのクロック信号線路を遡上ってクロック信号の分岐点を検出し、前記分岐点から前記前段および後段のフリップフロップのクロック入力端子に至るまでの各クロック信号線路間で同一構造をもつセルが存在するか否かを検出する第1の検出工程と、該第1の検出工程により同一構造をもつセルが存在する旨が検出された場合に、当該同一構造をもつセルに対し、設計マージンを削減する第1の削除工程とを含むことを特徴とするものである。
また、本願の請求項2に係る半導体集積回路のタイミング解析方法は、静的タイミング解析時のフリップフロップ間のホールドタイミング検証時、クロックのばらつきを考慮して、シミュレーションと実デバイスとの統計的な誤差をクロックの遅延時間に設計マージンとして与えてタイミング解析を行う半導体集積回路のタイミング解析方法において、前段のフリップフロップのクロック入力端子および後段のフリップフロップのクロック入力端子よりそれぞれのクロック信号線路を遡上ってクロック信号の分岐点を検出し、前記分岐点から前記前段および後段のフリップフロップのクロック入力端子に至るまでの各クロック信号線路間で電圧降下率の差の小さいセルを検出する第2の検出工程と、該第2の検出工程により電圧降下率の差の小さいセルが検出された場合に、当該電圧降下率の差の小さいセルに対し、設計マージンを削減する第2の削除工程とを含むことを特徴とするものである。
また、本願の請求項3に係る半導体集積回路のタイミング解析方法は、静的タイミング解析時のフリップフロップ間のホールドタイミング検証時、クロックのばらつきを考慮して、シミュレーションと実デバイスとの統計的な誤差をクロックの遅延時間に設計マージンとして与えてタイミング解析を行う半導体集積回路のタイミング解析方法において、前段のフリップフロップのクロック入力端子および後段のフリップフロップのクロック入力端子よりそれぞれのクロック信号線路を遡上ってクロック信号の分岐点を検出し、前記分岐点から前記前段および後段のフリップフロップのクロック入力端子に至るまでの各クロック信号線路間で配線密度の差の小さい配線を検出する第3の検出工程と、該第3の検出工程により配線密度の差の小さい配線が検出された場合に、当該配線密度の差の小さい配線に対し、設計マージンを削減する第3の削除工程とを含むことを特徴とするものである。
また、本願の請求項4に係る半導体集積回路のタイミング解析方法は、静的タイミング解析時のフリップフロップ間のホールドタイミング検証時、クロックのばらつきを考慮して、シミュレーションと実デバイスとの統計的な誤差をクロックの遅延時間に設計マージンとして与えてタイミング解析を行う半導体集積回路のタイミング解析方法において、前段のフリップフロップのクロック入力端子および後段のフリップフロップのクロック入力端子よりそれぞれのクロック信号線路を遡上ってクロック信号の分岐点を検出し、前段のフリップフロップのクロック入力端子および後段のフリップフロップのクロック入力端子よりそれぞれのクロック信号線路を遡上ってクロック信号の分岐点を検出し、前記分岐点から前記前段および後段のフリップフロップのクロック入力端子に至るまでの各クロック信号線路間で同一構造をもつセルが存在するか否かを検出する第1の検出工程と、該第1の検出工程により同一構造をもつセルが存在する旨が検出された場合に、当該同一構造をもつセルに対し、設計マージンを削減する第1の削減工程と、前記各クロック信号線路間で電圧降下率の差の小さいセルを検出する第2の検出工程と、該第2の検出工程により電圧降下率の差の小さいセルが検出された場合に、当該電圧降下率の差の小さいセルに対し、設計マージンを削減する第2の削減工程とを含み、前記第1の検出,削除工程および前記第2の検出,削除工程を互いに並行して実行することを特徴とするものである。
また、本願の請求項5に係る半導体集積回路のタイミング解析方法は、静的タイミング解析時のフリップフロップ間のホールドタイミング検証時、クロックのばらつきを考慮して、シミュレーションと実デバイスとの統計的な誤差をクロックの遅延時間に設計マージンとして与えてタイミング解析を行う半導体集積回路のタイミング解析方法において、前段のフリップフロップのクロック入力端子および後段のフリップフロップのクロック入力端子よりそれぞれのクロック信号線路を遡上ってクロック信号の分岐点を検出し、前記分岐点から前記前段および後段のフリップフロップのクロック入力端子に至るまでの各クロック信号線路間で電圧降下率の差の小さいセルを検出する第2の検出工程と、該第2の検出工程により電圧降下率の差の小さいセルが検出された場合に、当該電圧降下率の差の小さいセルに対し、設計マージンを削減する第2の削除工程と、前記各クロック信号線路間で配線密度の差の小さい配線を検出する第3の検出工程と、該第3の検出工程により配線密度の差の小さい配線が検出された場合に、当該配線密度の差の小さい配線に対し、設計マージンを削減する第3の削除工程とを含み、前記第2の検出,削除工程および前記第3の検出,削除工程を互いに並行して実行することを特徴とするものである。
また、本願の請求項6に係る半導体集積回路のタイミング解析方法は、静的タイミング解析時のフリップフロップ間のホールドタイミング検証時、クロックのばらつきを考慮して、シミュレーションと実デバイスとの統計的な誤差をクロックの遅延時間に設計マージンとして与えてタイミング解析を行う半導体集積回路のタイミング解析方法において、前段のフリップフロップのクロック入力端子および後段のフリップフロップのクロック入力端子よりそれぞれのクロック信号線路を遡上ってクロック信号の分岐点を検出し、前記分岐点から前記前段および後段のフリップフロップのクロック入力端子に至るまでの各クロック信号線路間で配線密度の差の小さい配線を検出する第3の検出工程と、該第3の検出工程により配線密度の差の小さい配線が検出された場合に、当該配線密度の差の小さい配線に対し、設計マージンを削減する第3の削除工程と、前記各クロック信号線路間で同一構造をもつセルが存在するか否かを検出する第1の検出工程と、該第1の検出工程により同一構造をもつセルが存在する旨が検出された場合に、当該同一構造をもつセルに対し、設計マージンを削減する第1の削除工程とを含み、前記第3の検出,削除工程および前記第1の検出,削除工程を互いに並行して実行することを特徴とするものである。
また、本願の請求項7に係る半導体集積回路のタイミング解析方法は、静的タイミング解析時のフリップフロップ間のホールドタイミング検証時、クロックのばらつきを考慮して、シミュレーションと実デバイスとの統計的な誤差をクロックの遅延時間に設計マージンとして与えてタイミング解析を行う半導体集積回路のタイミング解析方法において、前段のフリップフロップのクロック入力端子および後段のフリップフロップのクロック入力端子よりそれぞれのクロック信号線路を遡上ってクロック信号の分岐点を検出し、前記分岐点から前記前段および後段のフリップフロップのクロック入力端子に至るまでの各クロック信号線路間で同一構造をもつセルが存在するか否かを検出する第1の検出工程と、該第1の検出工程により同一構造をもつセルが存在する旨が検出された場合に、当該同一構造をもつセルに対し、設計マージンを削減する第1の削除工程と、前記各クロック信号線路間で電圧降下率の差の小さいセルを検出する第2の検出工程と、該第2の検出工程により電圧降下率の差の小さいセルが検出された場合に、当該電圧降下率の差の小さいセルに対し、設計マージンを削減する第2の削除工程と、前記各クロック信号線路間で配線密度の差の小さい配線を検出する第3の検出工程と、該第3の検出工程により配線密度の差の小さい配線が検出された場合に、当該配線密度の差の小さい配線に対し、設計マージンを削減する第3の削除工程とを含み、前記第1の検出,削除工程、前記第2の検出,削除工程、および前記第3の検出,削除工程を互いに並行して実行することを特徴とするものである。
本発明の請求項1ないし7に係る半導体装置のタイミング解析方法は、上述のように構成したことで、相異なるクロック信号線路上でセル構造が同じ場合や電圧降下率の差が小さい場合、あるいは、配線占有率の差が小さい場合、遅延誤差が少ないため各セル及び配線の設計マージンを動的につまり個別のチップ毎に削減し、タイミングチェックを行う。
即ち、セル構造が同じ場合、クロック分岐点から同じセル構造までのセルを抽出し、セル構造の違いによるマージンをその箇所まで削除する。セル構造の違う箇所に関しては従来例と同様のマージンを与える。
電圧降下率の場合、まず市販の電圧降下率検出用ツールによりレイアウトデータからクロックセルの電圧降下率を抽出する。電圧降下によってセルの駆動能力が低下した場合のテーブルをシミュレーションと実デバイスの評価とに基づき抽出しておき、電圧降下率によって各セルの遅延時間をセルに付加して検証する。
配線密度(配線占有率)の場合、レイアウトデータをあるウインドウで区切り、区切った箇所の配線の占有率を抽出する。次に、クロック分岐点から前段と後段のフリップフロップのクロック入力端子までの配線がどのウインドウを配線しているか抽出する。各配線の占有率がこれで求まる。
また、配線占有率による配線抵抗のテーブルを作成しておき、配線抵抗による前段と後段のクロック配線の遅延時間差を後段のクロック配線遅延に付加して検証する。
セル構造の違いによるプロセスばらつき・電圧降下率の違いによるセル駆動能力のばらつき・配線占有率の違いによる配線抵抗ばらつきに応じて個々の遅延誤差を、画一的な値とは異なるマージンとしてきめ細かく設定して検証するため、設計マージンの精度の向上による歩留り向上が得られる。
また、統計的な過剰マージンにおける、ホールドチェック時のエラーに対する修正工数及び、修正時のセル面積増加を抑制できる。
さらに、クロック設計時にセル構造の統一、即ち同一セル構造を有する箇所に対するマージンの削減や、電源戦略による電圧降下率削減、レイアウトのフロアプラン設計による配線占有率の均一化、を図ることにより、シミュレーションと実デバイスとから統計的な誤差を抽出する前に、設計段階でインタラクティブにマージンを変更できるため、全体的な設計マージンを容易に削減できる。
以下、本発明の実施の形態1による半導体集積回路のタイミング解析方法について図面を用いて説明する。
図1は、本実施の形態1による半導体集積回路のタイミング解析方法の適用対象となる回路の一例を示すものであり、ホールドタイミングチェック時のタイミングマージンの与え方について、説明を簡単にするため、1ペアのフリップフロップ、すなわち前段および後段のフリップフロップからなる回路を示している。
図において、CLKはクロック信号が入力されるクロック端子、G1はバッファ、G2,G4は論理セル、G3,G5,G6はCTS(Clock Tree Synthesis)バッファ、G7,G8は前段,後段のフリップフロップ、L1〜L7はクロック信号線路としての配線である。
ホールドタイミングチェックは、図1のクロックソースポイントCLK点から前段のフリップフロップG7の入力端子C点までのクロック信号の遅延時間T|CLK-C|と、C点から後段のフリップフロップG8のデータ入力端子E点までのデータ信号の遅延時間T|C-E|との和が、CLK点から後段のフリップフロップG8のクロック入力端子F点までのクロック信号の遅延時間T|CLK-F|よりも遅れているかを否かを確認している。
そこで、ホールドタイミングチェック時にシミュレーションと実デバイスとのばらつきをマージンとして与えて検証しているが、このマージンを与える一つの方法として後段のフリップフロップG8のセルにライブラリとして遅延T|X|を与えることがある。この遅延T|X|は後段のクロック遅延時間T|CLK-F|に追加される形で検証を行う。その計算式を以下に記す。
T|CLK-C| + T|C-E| > T|CLK-F| + T|X| …(1)
この方法では、クロック信号に着目した回路構成とは関係なくタイミングマージンを与えてしまうため、以下のようにタイミングマージンを与える方法もある。
その方法は、まず前段のフリップフロップG7のクロック入力端子(C点)および後段のフリップフロップG8のクロック入力端子(F点)からバックサーチを開始してこれらの合流ポイントA点を抽出する。この合流ポイントは、フリップフロップG7のクロック入力端子および後段のフリップフロップG8のクロック入力端子から順次クロックラインを遡り、同一のポイントに合流したことで抽出できる。次に、A点からF点までのクロック信号の遅延時間T|A-F|に対して設計マージンを与える。設計マージンの与え方は、シミュレーションと実デバイスとの統計的な誤差をクロック信号の遅延時間に対し一律に与える。その計算式を以下に示す。T|M|はタイミングマージンであり、クロック信号遅延に対して5%のマージンを与える場合は0.05がT|M|に入る。
T|CLK-C| + T|C-E| > T|CLK-A| + T|A-F| * T|M| …(2)
但し、“*”は乗算を表わす。
しかしながら、本発明の半導体集積回路のタイミング解析方法では、上記のタイミング解析方法に対して、さらにクロックの回路構成及びレイアウト要因を明確にする事でタイミングマージンをさらに削減することが出来る。以下では、その方法について説明する。
図2は、本発明の実施の形態1によるタイミング検証システムの処理手順である。また、図10はこのタイミング検証システムのブロック構成を示すものである。
まず、ステップS1において、クロック信号分岐点検出手段101によりクロック信号の分岐点を特定する。分岐点の特定方法は図1に関する上記の説明で既に述べている。次にステップS2において、クロック遅延時間算出手段102により分岐点からのクロック信号の遅延時間を算出する。図1のA点からF点までの遅延時間T|A-F|がこれに該当する。次にステップS3において、第1のタイミングマージン算出手段103によりシミュレーションと実デバイスとの統計的な遅延誤差を算出し、その遅延誤差T|M|とクロック信号の遅延時間T|A-F|とからタイミングマージンT|A-F|* T|M|を求める。
ここまでのステップS1からS3までは従来の処理手順と同様である。
次のステップからが本発明で新たに採用した処理であり、ステップS4−S5,S6−S7,S8−S9の順で3つに分けて説明していく。
即ち、本発明はステップS4−S5,S6−S7,S8−S9のいずれか1つの処理を行った後、ステップS10,S11を実行するが、これらステップS4−S5,S6−S7,S8−S9はそのいずれか2つ、あるいは3つの処理すべてを実行してもよく、処理を増すほど不要なタイミングマージンを動的に、即ち個々のチップ毎に、より削除することが可能である。
まず、ステップS4において、同一セル構造特定手段104により分岐点A点から同一のセル構造が終了するポイントまでのセルを特定する。図2において、論理セルG2とG4及びCTSバッファG3とG5のセル構造が同一の場合、B点、D点がこれに該当する。次にステップS5において、第1のタイミングマージン削除手段105により同一のセル構造が続く間は、分岐点Aからその区間の末端までのタイミングマージンを削除する。これにより、A点からD点に存在するセル構造の違いによる誤差のタイミングマージンを削減できる。
例えば、T|A-F|にタイミングマージンT|M|を5%与えている場合、セル構造の違いによる誤差のタイミングマージンがT|M|内の1%だとすると、配線L4,L5,L6,L7の遅延、セルG6の遅延としてT|M|をそれぞれ5%与え(T|ML4|, T|ML5|, T|ML6|, T|ML7|, T|MG6|=0.05)、セルG4,G5の遅延に関してはT|M|を5%から4%に削減する(T|MG4|, T|MG5|=0.04)ことが出来る。
これを式に表すと以下の通りとなる。
T|CLK-C| + T|C-E| > T|CLK-A| +( L4 * T|ML4|+ L5 * T|ML5|+ L6 * T|ML6|
+ L7 * T|ML7|+ G6 * T|MG6|)+ (G4 * T|MG4|+ G5 * T|MG5|) …(3)
また、ステップS6において、第2のタイミングマージン削除手段106により、最初に統計的な遅延誤差から電圧降下要因によるタイミングマージンを削除する。実デバイスによる評価において、例えばタイミングマージンT|M|に占める電圧降下要因のタイミングマージンが5%中の2%であれば、T|M|=0.05をT|M|=0.03に削減する。次にステップS7において、第2のタイミングマージン算出手段107により分岐点A点から各セルの電圧降下による遅延誤差を求め、その遅延誤差とクロック信号の遅延時間からタイミングマージンを求める。ステップS7の詳細なタイミングマージンを求める際には図3を用いるが、これについては後述する。
さらに、ステップS8において、第3のタイミングマージン削除手段108により、最初に統計的な遅延誤差から配線占有率要因のタイミングマージンを削除する。次にステップS9において、第3のタイミングマージン算出手段109により分岐点A点から各セルの配線占有率による遅延誤差を求め、その遅延誤差とクロック信号の遅延時間からタイミングマージンを求める。ステップS9の詳細なタイミングマージンを求める際には図6を用いるが、これについては後述する。
次いで、ステップS10において、タイミングマージン再算出手段110によりステップS5,S6,S8で削除したタイミングマージン及びステップS7,S8で削除あるいは追加したタイミングマージンから各セル及び各配線の最終的なタイミングマージンを求め直す。
最後に、ステップS11において、ホールドタイムチェック手段111により求め直したタイミングマージンを各セル及び各配線に設定して、ホールドタイムのチェックを行う。
図3は図1の回路構成図をレイアウトイメージ化したもので、ステップS7の電圧降下によるタイミングマージンの求め方を説明するためのものである。
まず、Red Hawk(商品名)等の市販の電圧降下検出用ツールにより、レイアウトデータをもとに電圧降下の分布図を求める(図3参照)。この電圧降下検出用ツールは、各セル毎に消費する電力量をライブラリ化し、そのライブラリを読み込み、動作周波数を与えてシミュレーションを行い、消費電力を求めることにより、電圧降下の検出を行う。
次に、回路構成図の分岐点A点から先の各セルの電圧降下率を分布図とセル座標より求める。
図4は電圧降下率に対するセル遅延増加率のグラフである。これは実デバイスで電圧降下時のセル能力低下に伴うセル遅延について、出力負荷ごとに評価して求めておく。
図5は分岐点A点から先の各セルの電圧降下によるセル遅延増加率をテーブルで表したものである。このデータは、図3で求めた各セルの電圧降下率と図4のセル遅延増加率をまとめたもので、このデータを基に各セルに遅延を与える。
このように、各セルの電圧降下を求めることで、分岐点A点からフリップフロップG7およびG8までの各クロック信号線路につき電圧降下率の差の小さいセルを検出でき、これら電圧降下率の差の小さいセルに対しては設計マージンを削減することが可能となる。
また、図6は図1の回路構成図をレイアウトイメージ化したもので、ステップS9の配線占有率によるタイミングマージンの求め方を説明するためのものである。
まず、各ポイントの占有率を求めるため、1チップを、任意の区分で分割した分割領域であるウインドウに分割し、各ウインドウにおけるグリッドの占有率を求める(図7参照。なお、同図に示す占有率の数値は一例であり、図6から算出できる占有率とは一致していない。)。この占有率は、Apollo(商品名)等の市販の自動配置配線ツールを用いて算出する。この自動配置配線ツールは、まず、1チップを自動的に複数の区間に区切り、ウインドウを設定する。次にそのウインドウを全て配線可能な配線本数に対し実際にそのウインドウに配線される配線本数の比を計算することで配線占有率を算出する。次に分岐A点からの配線の占有率を求める。これは、分岐A点から論理セルG2,G4までを覆うウインドウを作成し、そこに配線されている配線の占有率をレイアウトデータから抽出することでこれを行う。なお、配線が複数のウインドウをまたぐ場合は、配線の経由している全ウインドウの占有率を求める。
図8は、配線占有率による配線遅延増加率のグラフである。配線占有率の違いにより、ウエハのスライス研磨時の凹凸のばらつきが生じるため、配線抵抗の違いが出る。そこで、実デバイスによる評価を行い占有率に対する配線遅延の増加率を求めておく。
図9は、各配線の占有率の違いによる配線遅延増加率をテーブル化したもので、このテーブルを基に各配線の遅延を与える。
このように、各配線の配線占有率を求めることで、分岐点A点からフリップフロップG7およびG8までの各クロック信号線路につき配線占有率の差の小さい配線を検出でき、これら配線占有率の差の小さい配線に対しては設計マージンを削減することが可能となる。
これにより、シミュレーションと実デバイスの統計的な誤差によるタイミングマージンを与える方法に比べ、回路構成及びレイアウトによるばらつきを動的に解析し、タイミングマージンを与えることが可能となり、過剰な設計マージンを与えることなく、設計工数及び面積の増大を抑えることを可能にする。
また、タイミングマージンの精度向上により、歩留り向上の効果もあげられる。
さらに、本発明の半導体集積回路のタイミング解析方法は、上記実施の形態1の方法に限るものではなく、セルや配線に一律にマージンを与えたうえで、削除可能なマージンを検出して削除するのであれば、他の方法であってもよい。
また、上記実施の形態1では、図1に示すように最も基本的な回路構成に対して適用する場合について示したが、図1と同様の回路構成を組み合わせた回路構成にも適用できることは言うまでもない。
また、上記実施の形態1では、ステップS4−S5,S6−S7,S8−S9の3つの処理を並行して行うようにしたが、これらを複数実行する場合は、いずれか1つの処理を実行した後、残りの処理を実行するようにしてもよい。
さらに、ステップS3に対応する第1のタイミングマージン算出手段103は図11の従来例の半導体装置のタイミング解析装置と同様のブロック構成により実現してもよい。また、ステップS7に対応する電圧降下起因第1のタイミングマージン算出手段107およびステップS9に対応する電圧降下起因第1のタイミングマージン算出手段109に関しても図11と同様のブロック構成により実現してもよく、この場合、ライブラリをファイル装置3に記憶しておけばよい。さらには図10のブロック構成全体を図11と同様のブロック構成により実現してもよい。
以上のように、本発明にかかるタイミング解析方法は、クロックライン上のセル及び配線のばらつきを詳細にクロック遅延マージンとして設定できるため、タイミング検証全般に対して適用でき、設計マージンの精度の向上による歩留り向上、修正工数および修正時のセル面積の増加の抑制、および設計マージンの削減を図るのに好適である。
本発明の実施の形態1による半導体集積回路のタイミング解析方法が適用される回路構成の一例を示す回路図である。 本発明の実施の形態1による半導体装置のタイミング解析方法の各工程を表すフローチャートを示す図である。 電圧降下率及び配線密度の分布情報を示すレイアウトイメージを示す図である。 電圧降下率に対するセル遅延増加率をグラフで示した図である。 電圧降下によるセル遅延増加率をテーブル化した図である。 回路構成図をレイアウトイメージ化した図である。 1チップを任意のウインドウに分割し、各ウインドウの占有率を示した図である。 配線占有率による配線遅延増加率をグラフで示した図である。 各配線の占有率の違いによる配線遅延増加率をテーブル化した図である。 本発明の実施の形態1による半導体装置のタイミング解析方法を使用するタイミング解析システムを示す図である。 従来の半導体装置のタイミング解析装置のブロック構成を示す図である。
符号の説明
CLK クロック端子
G1 バッファ
G2,G4 論理セル
G3,G5,G6 CTSバッファ
G7,G8 フリップフロップ
L1〜L7 配線
A,B,C 電圧降下範囲
W11〜W55 任意の区分で分割した配線占有率ウインドウ
S1 クロック信号の分岐点を特定するステップ
S2 分岐点からのクロック信号の遅延時間を算出するステップ
S3 シミュレーションと実デバイスとの統計的な遅延誤差とクロック信号の遅延時間からタイミングマージンを求めるステップ
S4 分岐点から同一セル構造までのセルを特定するステップ
S5 同一セル構造までのタイミングマージンを削除するステップ
S6 統計的な遅延要因から電圧降下要因のタイミングマージンを削除するステップ
S7 分岐点からの各セルの電圧降下による遅延誤差とクロック信号の遅延時間からタイミングマージンを求めるステップ
S8 統計的な遅延誤差から配線占有率要因のタイミングマージンを削除するステップ
S9 分岐点からの各配線の配線占有率による遅延誤差とクロック信号の遅延時間からタイミングマージンを求めるステップ
S10 同一セル構造、および電圧降下率誤差・配線占有率誤差によりタイミングマージンを求めなおすステップ
S11 新規タイミングマージンを設定して、ホールドタイムのチェックを行うステップ
1 CPU
2 バス
3 ファイル装置
4 メモリ
5 I/F
6 プローブ
101 クロック信号分岐点検出手段
102クロック遅延時間算出手段
103 第1のタイミングマージン算出手段
104 同一セル構造特定手段
105 第1のタイミングマージン削除手段
106 第2のタイミングマージン削除手段
107 第2のタイミングマージン算出手段
108 第3のタイミングマージン削除手段
109 第3のタイミングマージン算出手段
110 タイミングマージン再算出手段
111 ホールドタイムチェック手段

Claims (7)

  1. 静的タイミング解析時のフリップフロップ間のホールドタイミング検証時、クロックのばらつきを考慮して、シミュレーションと実デバイスとの統計的な誤差をクロックの遅延時間に設計マージンとして与えてタイミング解析を行う半導体集積回路のタイミング解析方法において、
    前段のフリップフロップのクロック入力端子および後段のフリップフロップのクロック入力端子よりそれぞれのクロック信号線路を遡上ってクロック信号の分岐点を検出し、前記分岐点から前記前段および後段のフリップフロップのクロック入力端子に至るまでの各クロック信号線路間で同一構造をもつセルが存在するか否かを検出する第1の検出工程と、
    該第1の検出工程により同一構造をもつセルが存在する旨が検出された場合に、当該同一構造をもつセルに対し、設計マージンを削減する第1の削除工程とを含む、
    ことを特徴とする半導体集積回路のタイミング解析方法。
  2. 静的タイミング解析時のフリップフロップ間のホールドタイミング検証時、クロックのばらつきを考慮して、シミュレーションと実デバイスとの統計的な誤差をクロックの遅延時間に設計マージンとして与えてタイミング解析を行う半導体集積回路のタイミング解析方法において、
    前段のフリップフロップのクロック入力端子および後段のフリップフロップのクロック入力端子よりそれぞれのクロック信号線路を遡上ってクロック信号の分岐点を検出し、前記分岐点から前記前段および後段のフリップフロップのクロック入力端子に至るまでの各クロック信号線路間で電圧降下率の差の小さいセルを検出する第2の検出工程と、
    該第2の検出工程により電圧降下率の差の小さいセルが検出された場合に、当該電圧降下率の差の小さいセルに対し、設計マージンを削減する第2の削除工程とを含む、
    ことを特徴とする半導体集積回路のタミング解析方法。
  3. 静的タイミング解析時のフリップフロップ間のホールドタイミング検証時、クロックのばらつきを考慮して、シミュレーションと実デバイスとの統計的な誤差をクロックの遅延時間に設計マージンとして与えてタイミング解析を行う半導体集積回路のタイミング解析方法において、
    前段のフリップフロップのクロック入力端子および後段のフリップフロップのクロック入力端子よりそれぞれのクロック信号線路を遡上ってクロック信号の分岐点を検出し、前記分岐点から前記前段および後段のフリップフロップのクロック入力端子に至るまでの各クロック信号線路間で配線密度の差の小さい配線を検出する第3の検出工程と、
    該第3の検出工程により配線密度の差の小さい配線が検出された場合に、当該配線密度の差の小さい配線に対し、設計マージンを削減する第3の削除工程とを含む、
    ことを特徴とする半導体集積回路のタイミング解析方法。
  4. 静的タイミング解析時のフリップフロップ間のホールドタイミング検証時、クロックのばらつきを考慮して、シミュレーションと実デバイスとの統計的な誤差をクロックの遅延時間に設計マージンとして与えてタイミング解析を行う半導体集積回路のタイミング解析方法において、
    前段のフリップフロップのクロック入力端子および後段のフリップフロップのクロック入力端子よりそれぞれのクロック信号線路を遡上ってクロック信号の分岐点を検出し、前段のフリップフロップのクロック入力端子および後段のフリップフロップのクロック入力端子よりそれぞれのクロック信号線路を遡上ってクロック信号の分岐点を検出し、前記分岐点から前記前段および後段のフリップフロップのクロック入力端子に至るまでの各クロック信号線路間で同一構造をもつセルが存在するか否かを検出する第1の検出工程と、
    該第1の検出工程により同一構造をもつセルが存在する旨が検出された場合に、当該同一構造をもつセルに対し、設計マージンを削減する第1の削減工程と、
    前記各クロック信号線路間で電圧降下率の差の小さいセルを検出する第2の検出工程と、
    該第2の検出工程により電圧降下率の差の小さいセルが検出された場合に、当該電圧降下率の差の小さいセルに対し、設計マージンを削減する第2の削減工程とを含み、
    前記第1の検出,削除工程および前記第2の検出,削除工程を互いに並行して実行する、
    ことを特徴とする半導体集積回路のタイミング解析方法。
  5. 静的タイミング解析時のフリップフロップ間のホールドタイミング検証時、クロックのばらつきを考慮して、シミュレーションと実デバイスとの統計的な誤差をクロックの遅延時間に設計マージンとして与えてタイミング解析を行う半導体集積回路のタイミング解析方法において、
    前段のフリップフロップのクロック入力端子および後段のフリップフロップのクロック入力端子よりそれぞれのクロック信号線路を遡上ってクロック信号の分岐点を検出し、前記分岐点から前記前段および後段のフリップフロップのクロック入力端子に至るまでの各クロック信号線路間で電圧降下率の差の小さいセルを検出する第2の検出工程と、
    該第2の検出工程により電圧降下率の差の小さいセルが検出された場合に、当該電圧降下率の差の小さいセルに対し、設計マージンを削減する第2の削除工程と、
    前記各クロック信号線路間で配線密度の差の小さい配線を検出する第3の検出工程と、
    該第3の検出工程により配線密度の差の小さい配線が検出された場合に、当該配線密度の差の小さい配線に対し、設計マージンを削減する第3の削除工程とを含み、
    前記第2の検出,削除工程および前記第3の検出,削除工程を互いに並行して実行する、
    ことを特徴とする半導体集積回路のタイミング解析方法。
  6. 静的タイミング解析時のフリップフロップ間のホールドタイミング検証時、クロックのばらつきを考慮して、シミュレーションと実デバイスとの統計的な誤差をクロックの遅延時間に設計マージンとして与えてタイミング解析を行う半導体集積回路のタイミング解析方法において、
    前段のフリップフロップのクロック入力端子および後段のフリップフロップのクロック入力端子よりそれぞれのクロック信号線路を遡上ってクロック信号の分岐点を検出し、前記分岐点から前記前段および後段のフリップフロップのクロック入力端子に至るまでの各クロック信号線路間で配線密度の差の小さい配線を検出する第3の検出工程と、
    該第3の検出工程により配線密度の差の小さい配線が検出された場合に、当該配線密度の差の小さい配線に対し、設計マージンを削減する第3の削除工程と、
    前記各クロック信号線路間で同一構造をもつセルが存在するか否かを検出する第1の検出工程と、
    該第1の検出工程により同一構造をもつセルが存在する旨が検出された場合に、当該同一構造をもつセルに対し、設計マージンを削減する第1の削除工程とを含み、
    前記第3の検出,削除工程および前記第1の検出,削除工程を互いに並行して実行する、
    ことを特徴とする半導体集積回路のタイミング解析方法。
  7. 静的タイミング解析時のフリップフロップ間のホールドタイミング検証時、クロックのばらつきを考慮して、シミュレーションと実デバイスとの統計的な誤差をクロックの遅延時間に設計マージンとして与えてタイミング解析を行う半導体集積回路のタイミング解析方法において、
    前段のフリップフロップのクロック入力端子および後段のフリップフロップのクロック入力端子よりそれぞれのクロック信号線路を遡上ってクロック信号の分岐点を検出し、前記分岐点から前記前段および後段のフリップフロップのクロック入力端子に至るまでの各クロック信号線路間で同一構造をもつセルが存在するか否かを検出する第1の検出工程と、
    該第1の検出工程により同一構造をもつセルが存在する旨が検出された場合に、当該同一構造をもつセルに対し、設計マージンを削減する第1の削除工程と、
    前記各クロック信号線路間で電圧降下率の差の小さいセルを検出する第2の検出工程と、
    該第2の検出工程により電圧降下率の差の小さいセルが検出された場合に、当該電圧降下率の差の小さいセルに対し、設計マージンを削減する第2の削除工程と、
    前記各クロック信号線路間で配線密度の差の小さい配線を検出する第3の検出工程と、
    該第3の検出工程により配線密度の差の小さい配線が検出された場合に、当該配線密度の差の小さい配線に対し、設計マージンを削減する第3の削除工程とを含み、
    前記第1の検出,削除工程、前記第2の検出,削除工程、および前記第3の検出,削除工程を互いに並行して実行する、
    ことを特徴とする半導体集積回路のタイミング解析方法。
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