JP2008204401A - 自動配線装置および自動配線方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体集積回路の品質を向上させる。
【解決手段】レイアウト設計手段13によって得られた配線容量、遷移時間、マンハッタン長および実配線長のうち少なくとも1つを保持する特性値ライブラリ12が参照されて、特性値判断手段14によって、選択した配線が迂回配線であるか否かが判断され、迂回配線であれば、配線削除手段15によって、その配線が削除され、代わりに、再配線手段17によって、ワイヤスプレッディング前の間隔で再配線され、迂回配線でなければ、タイミング検証手段16によって、スペックの閾値を超えるか否かがさらに判断されて、超える場合は、再配線手段17によって、ワイヤスプレッディング前の間隔にして再配線され、超えない場合は、配置・配線処理が終了する。
【選択図】図1

Description

本発明は自動配線装置および自動配線方法に関し、特にワイヤスプレッディングが行われた配線を有する半導体集積回路の自動配線装置および自動配線方法に関する。
LSI(Large Scale Integration)の品質の指標の1つにクリティカルエリア(Critical Area)が挙げられる。このクリティカルエリアとは、ある特定の種類の欠陥がそこに存在するとLSIの機能としてエラーとなってしまうような場所の集合を面で表現したものであり、クリティカルエリアをできる限り小さくすることで、LSIの製造歩留まりを向上させることができる。
そこで、LSIを製造する際の品質向上につながる手法として、DFM(Design For Manufacture)がある。ここでは、DFMのワイヤスプレッディング(Wire Spreading)という方法について説明する。
図10は、ワイヤスプレッディングを示す模式図である。
図10では、2本の配線501a,501bが設置されている。このとき、図10(A)に示すように、配線501a,501b間に欠陥502が付着すると配線ショートが発生してしまう。
一方、図10(B)では、配線501a,501b間にワイヤスプレッディングを行って通常よりも広げると、欠陥502との配線ショートが防止され、パーティクル性の不良を削減することができる。
なお、配線は役割によって要求される信号のスピードやクロック周波数などが異なる。早さが要求される順に配線されるとともに、主としてワイヤスプレッディングが適用される。
このような方法によって、クリティカルエリアを向上させて、LSIの品質および歩留まりを向上させることが可能となった。
しかし、先に行われた配線にワイヤスプレッディングが行われることで密集した配線などを避けるために、後の配線には迂回が生じやすくなる。そして、この迂回配線によって、駆動電力や配線遅延やスルーなどに悪影響が生じるという問題点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、ワイヤスプレッディングが行われた半導体集積回路の品質を向上させることができる自動配線装置および自動配線方法を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すように、ワイヤスプレッディングが行われた配線を有する半導体集積回路の自動配線装置1において、半導体集積回路のレイアウトデータ11と、配線の配線容量、遷移時間、マンハッタン長および実配線長のうち少なくとも1つの特性値を保持する特性値ライブラリ12と、レイアウトデータ11を参照し、半導体集積回路のセルの配置および配線を行うとともに、得られた特性値を特性値ライブラリ12に格納するレイアウト設計手段13と、特性値ライブラリ12を参照し、選択した配線の特性値が、設定しておいたスペックの閾値を超えるか否かの判断を行う特性値判断手段14と、閾値を超える場合、選択した配線を削除する配線削除手段15と、閾値を超えない場合、選択した配線のタイミング検証を行い、選択した配線のタイミングおよびスルーが閾値を超えるか否かの判断をさらに行って、超えない場合は、配線処理を終了するタイミング検証手段16と、選択した配線の削除後、削除した配線に代わってワイヤスプレッディング前の間隔で再配線し、または、タイミングおよびスルーが閾値を超える場合に、間隔で再配線をする再配線手段17と、を有することを特徴とする自動配線装置1が提供される。
このような自動配線装置によれば、レイアウト設計手段によって得られた配線容量、遷移時間、マンハッタン長および実配線長のうち少なくとも1つを保持する特性値ライブラリが参照されて、特性値判断手段によって、選択した配線が迂回配線であるか否かが判断され、迂回配線であれば、配線削除手段によって、その配線が削除され、代わりに、再配線手段によって、ワイヤスプレッディング前の間隔で再配線され、迂回配線でなければ、タイミング検証手段によって、スペックの閾値を超えるか否かがさらに判断されて、超える場合は、再配線手段によって、ワイヤスプレッディング前の間隔にして再配線され、超えない場合は、配置・配線処理が終了する。
また、上記課題を解決するために、ワイヤスプレッディングが行われた配線を有する半導体集積回路の自動配線方法において、レイアウト設計手段が、前記半導体集積回路のレイアウトデータを参照し、前記半導体集積回路のセルの配置および前記配線を行うとともに、得られた特性値を特性値ライブラリに格納し、特性値判断手段が、前記配線の配線容量、遷移時間、マンハッタン長および実配線長のうち少なくとも1つの特性値を保持する特性値ライブラリを参照し、選択した前記配線の前記特性値が、設定しておいたスペックの閾値を超えるか否かを判断し、配線削除手段が、前記閾値を超える場合、選択した前記配線を削除し、タイミング検証手段が、前記閾値を超えない場合、選択した前記配線のタイミング検証を行い、選択した前記配線のタイミングおよびスルーが前記閾値を超えるか否かの判断をさらに行って、超えない場合は、配線処理を終了し、再配線手段が、選択した前記配線の削除後、削除した前記配線に代わって前記ワイヤスプレッディング前の間隔で再配線し、または、前記タイミングおよび前記スルーが前記閾値を超える場合に、前記間隔で前記再配線をする、ことを特徴とする自動配線方法が提供される。
このような自動配線方法によれば、レイアウト設計手段によって得られた配線容量、遷移時間、マンハッタン長および実配線長のうち少なくとも1つを保持する特性値ライブラリが参照されて、特性値判断手段によって、選択した配線が迂回配線であるか否かが判断され、迂回配線であれば、配線削除手段によって、その配線が削除され、代わりに、再配線手段によって、ワイヤスプレッディング前の間隔で再配線され、迂回配線でなければ、タイミング検証手段によって、スペックの閾値を超えるか否かがさらに判断されて、超える場合は、再配線手段によって、ワイヤスプレッディング前の間隔にして再配線され、超えない場合は、配置・配線処理が終了する。
本発明では、レイアウト設計手段が得た配線容量、遷移時間、マンハッタン長および実配線長のうち少なくとも1つを保持する特性値ライブラリを参照して、特性値判断手段が、選択した配線が迂回配線であるか否かを判断し、迂回配線であれば、配線削除手段が、その配線を削除して、代わりに、再配線手段が、ワイヤスプレッディング前の間隔で再配線して、迂回配線でなければ、タイミング検証手段が、スペックの閾値を超えるか否かをさらに判断して、超える場合は、再配線手段が、ワイヤスプレッディング前の間隔にして再配線して、超えない場合は、配置・配線処理が終了するようにした。これにより、迂回配線を的確に特定し、特定した迂回配線を削除することで、タイミングやスルーへの悪影響を低減することができ、半導体集積回路の品質を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
まず、本発明に至る過程で考えられる配線装置について説明し、その後に本発明の自動配線装置について説明を行う。
本発明に至る過程で考えられる配線方法について以下に説明する。
図7は、本発明に至る過程で考えられる配線方法のフローチャート図である。
フローチャート図600における配線処理について図7に沿って以下に説明する。
[ステップS601] 半導体集積回路のレイアウトデータを参照して、セルの配置やセル間などの配線を行ってレイアウト設計を行う。
[ステップS602] レイアウト設計後、配線を選択する。
[ステップS603] 選択した配線の容量を抽出する。
[ステップS604] 選択した配線のタイミング検証を行う。
[ステップS605] タイミング検証の結果から、タイミングおよびスルーがあらかじめ設定したスペックの閾値を超えるか否かを、場合によっては人手にて判断する。閾値を超える場合は、ステップS606へ進められ、閾値を超えない場合は、ステップS610へ進められる。
[ステップS606] 選択した配線のタイミングおよびスルーが閾値を超える場合、迂回配線の有無を、場合によっては人手にて判断する。迂回配線でない場合、ステップS608へ進められ、迂回配線である場合は、ステップS607へ進められる。
[ステップS607] 選択した配線が迂回配線である場合、選択した配線を削除する。
[ステップS608] 選択した配線が迂回配線でない場合、選択した配線にバッファを挿入する。
[ステップS609] 選択した配線を削除後、削除した配線に代わって新たにワイヤスプレッディングを行う前の間隔で配線、または、選択した配線にバッファ挿入後、バッファが挿入された配線を、ワイヤスプレッディングを行う前の間隔に戻して再配線を行って再びステップS603へ進められる。
[ステップS610] 選択した配線のタイミングおよびスルーが閾値を超えない場合、他に配線が残っているか否かを判断する。まだ配線が残っていればステップS602へ進められ、残っていないならば、配線処理が終了する。
以上の工程に沿って、配線処理が行われる。ところが、このフローチャート図600では、迂回している配線を特定するために、明確な判断基準が無く、代わりに、容量抽出、遅延計算およびタイミング検証など、そして、人手によって迂回配線の有無を判断している。また対象となる迂回配線を特定できたとしても、タイミングやスルーなどに影響を及ぼしているか否かを再び人手で判断する必要があった。
図8は、本発明に至る過程で考えられる配線方法によって行われた配線の模式図である。
フローチャート図600によって配線を行うと、半導体集積回路平面図700に示すように迂回している配線を正確に特定できずに、迂回配線701が生じてしまい、配線遅延、スルーなどに悪影響が起こる。
これに対して、本発明の概要について以下に説明する。
本発明では、配線が迂回している判断基準を設けることによって迂回配線を特定し削除することで、半導体集積回路の品質の向上を可能とする。
図1は、本発明の概要図である。
自動配線装置1は、レイアウトデータ11、特性値ライブラリ12、レイアウト設計手段13、特性値判断手段14、配線削除手段15、タイミング検証手段16および再配線手段17によって構成されており、入力装置2によって入力され、処理が行われて、配線されたLSI3のデータを得ることができる。
レイアウトデータ11は、半導体集積回路のセルや配線などのデータによって構成されるレイアウトデータである。
特性値ライブラリ12は、選択した配線の配線容量、遷移時間、マンハッタン長および実配線長といった特性値のデータを保持している。
レイアウト設計手段13は、入力装置2を介してレイアウトデータ11を参照して、所望の半導体集積回路のセルの配置およびワイヤスプレッディングにてセル間などの配線を行う。
特性値判断手段14は、特性値ライブラリ12の特性値のデータが、あらかじめ設定してある規定値を超えるか否かの判断を行う。
配線削除手段15は、特性値判断手段14で規定値が満たされなかった場合、選択した配線を削除する。
タイミング検証手段16は、特性値判断手段14で規定値を超えない場合、選択した配線のタイミング検証を行って、タイミングおよびスルーが、設定してあるスペックの閾値を超えるか否かを判断する。閾値を超えない場合は、配線処理が終了する。
再配線手段17は、配線削除手段15で選択した配線の削除後、削除した配線に代わり、ワイヤスプレッディング前の間隔で再配線を行い、または、タイミング検証手段16で閾値を超えた場合、ワイヤスプレッディング前の間隔で選択した配線を再配線する。
なお、マンハッタン長について下記に説明を加える。
図9は、マンハッタン長を説明する模式図である。
A点901およびB点902間の配線を、X方向およびY方向に分解したものをLx(X方向、A点901と点903との距離)およびLy(Y方向、B点902と点903との距離)とする。このとき、Lx+Lyをマンハッタン長と呼ぶ。また、このマンハッタン長と実配線長との比を、マンハッタン比と呼ぶ。このようなマンハッタン比を利用すると、例えば、自動配線により、仮に遠回りして配線を行った場合には実配線長はマンハッタン長よりも長くなり、マンハッタン比は大きくなる。このようにしてマンハッタン長およびマンハッタン比は配線結果を評価するための指標の1つとして利用されている。
以上の構成からなる自動配線装置1によって、ワイヤスプレッディングによる広めの間隔の配線を有する半導体集積回路において、迂回配線を的確に特定し、特定した迂回配線を削除することで、タイミングやスルーへの悪影響を低減することができ、半導体集積回路の品質を向上させることができる。
次に実施の形態について以下に説明する。
本実施の形態は、自動配線装置100で構成される。自動配線装置100を用いることによって、迂回している配線の判断基準を設けることによって迂回配線を特定して、削除された半導体集積回路を作成することができる。
図2は、実施の形態における自動配線装置のハードウェア構成を示す図である。
自動配線装置100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス106を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104および入力インタフェース105が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)プログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSプログラムやアプリケーションプログラムが格納される。
グラフィック処理装置104には、モニタ21が接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ21の画面に表示させる。
入力インタフェース105には、キーボード22とマウス23とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード22やマウス23から送られてくる信号を、バス106を介してCPU101に送信する。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
次に、自動配線装置100の機能ブロックについて説明する。
図3は、実施の形態における自動配線装置の機能を示すブロック図である。
自動配線装置100は、レイアウトデータ110、特性値ライブラリ120、レイアウト設計部130、特性値判断部140、配線削除部150、タイミング検証部160、バッファ挿入部170および再配線部180から構成されており、キーボード22およびマウス23を通じて外部からの入力を受け付けることができる。また、レイアウト設計部130およびタイミング検証部160は、モニタ21の画面に処理結果を表示することができる。
レイアウトデータ110は、半導体集積回路のセルや配線などのデータによって構成されるレイアウトデータである。
特性値ライブラリ120は、選択した配線の配線容量、遷移時間、マンハッタン長および実配線長といった特性値のデータを保持している。
レイアウト設計部130は、さらに、配置部131、配線部132、容量抽出部133、特性値測定部134およびタイミング測定部135から構成されており、入力装置を介してレイアウトデータ110を参照して、所望の半導体集積回路のセルの配置およびセル間などの配線を行って、ワイヤスプレッディングにて配線間を広げることができる。
配置部131は、レイアウトデータ110を参照して、半導体集積回路のセルの配置を行う。
配線部132は、レイアウトデータ110を参照して、配置部131によって配置されたセル間などの配線を行う。なお、配線部132は特に限定がない限りワイヤスプレッディングにて配線間を広くしておく。
容量抽出部133は、配線部132にて行われた配線を選択し、選択された配線の容量を抽出し、遷移時間を算出する。
特性値測定部134は、選択した配線の実配線長やマンハッタン長を測定する。
タイミング測定部135は、選択した配線のタイミングおよびスルーを測定する。
以上のようにレイアウト設計部130にて、抽出や算出することで得られた各特性値データを特性値ライブラリ120に格納する。
特性値判断部140は、容量・遷移時間判断部141、配線長比判断部142およびマンハッタン長・実配線長判断部143から構成されており、特性値ライブラリ120の特性値のデータが、あらかじめ設定してある規定値を満たすか否かの判断を行う。
容量・遷移時間判断部141は、特性値ライブラリ120の容量および遷移時間データが、例えば、個々のセルライブリのスペックの閾値を超えるか否かを判断する。
配線長比判断部142は、特性値ライブラリ120の実配線長とマンハッタン長との比が、例えば、1.5(=実配線長/マンハッタン長)よりも大きいか否かを判断する。
マンハッタン長・実配線長判断部143は、例えば、マンハッタン長および実配線長が500μmだとすると、500μmよりも大きいか否かを判断する。
以上のように特性値判断部140にて選択した配線の各特性値があらかじめ設定された規定値を満たすか否かが判断される。
配線削除部150は、特性値判断部140にて1つでも条件を満たさなかった場合、選択した配線を削除する。
タイミング検証部160は、特性値判断部140にて全ての条件が満たされた場合、選択した配線のタイミング検証を行って、タイミングおよびスルーがあらかじめ設定してある規定値を満たすか否かの判断を行う。規定値が満たされる場合には、配線処理を終了する。
バッファ挿入部170は、タイミング検証部160で規定値が満たされない場合には、選択した配線にバッファを挿入する。
再配線部180は、配線削除部150で選択した配線の削除後、削除した配線に代わり、ワイヤスプレッディング前の間隔で再配線を行い、または、バッファ挿入部170にてバッファ挿入後、ワイヤスプレッディング前の間隔にした選択した配線を再配線する。
このようにして半導体集積回路の配線が自動的に行われる。実際の配線処理について、以下にフローチャート図を用いて説明する。
図4は、実施の形態における自動配線装置の配置・配線処理のフローチャート図である。
自動配線装置100の配置・配線処理をフローチャート図200に沿って以下に説明する。
[ステップS201] レイアウト設計部130の配置部131および配線部132が、レイアウトデータを参照して、セルの配置やセル間などの配線によって半導体集積回路のレイアウト設計を行う。
[ステップS202] レイアウト設計部130が、レイアウト設計後、配線を選択する。
[ステップS203] 容量抽出部133が、選択した配線の容量を抽出し、タイミング測定部135が、選択した配線の遷移時間を測定する。また、特性値測定部134が、選択した配線の実配線長およびマンハッタン長を測定する。なお、レイアウト設計部130は、このステップS203で得られた特性値を特性値ライブラリ120へ格納する。
[ステップS204] 容量・遷移時間判断部141が、特性値ライブラリ120を参照して、選択した配線の容量および遷移時間が、個々のセルライブラリの閾値を超えるか否かを判断する。超えない場合は、ステップS208へ進められ、超える場合は、ステップS205へ進められる。
[ステップS205] 配線長比判断部142が、特性値ライブラリ120を参照して、実配線長とマンハッタン長との比が、例えば、1.5よりも大きいか否かを判断する。大きくない場合、すわなち、小さい場合は、ステップS208へ進められ、大きい場合は、ステップS206へ進められる。
[ステップS206] マンハッタン長・実配線長判断部143が、特性値ライブラリ120を参照して、例えば、配線長およびマンハッタン長が500μmよりも大きいか否かを判断する。大きくない場合、すわなち、小さい場合は、ステップS208へ進められ、大きい場合は、ステップS207へ進められる。
[ステップS207] 配線削除部150が、選択した配線を削除する。
[ステップS208] ステップS204〜S206にて否であった場合、タイミング検証部160が、選択した配線のタイミング検証を行う。
[ステップS209] タイミング検証部160は、タイミング検証の結果、選択した配線のタイミングおよびスルーが、あらかじめ設定してあるスペックの閾値を超えるか否かの判断を行う。閾値を超えない場合には、ステップS210へ進められ、閾値を超える場合には、ステップS211へ進められる。
[ステップS210] タイミング検証部160は、残りの配線がある場合は、ステップS202へ進められ、残りの配線がない場合は、処理を終了する。
[ステップS211] ステップS209にて、閾値を超える場合は、バッファ挿入部170が、選択した配線にバッファを挿入する。
[ステップS212] 再配線部180は、配線削除部150で選択した配線の削除後、削除した配線に代わり、ワイヤスプレッディング前の間隔で再配線を行い、または、バッファ挿入部170にてバッファ挿入後、ワイヤスプレッディング前の間隔にした選択した配線を再配線する。
以上のようなステップS201からステップS212の処理によって、迂回配線は削除されて代わりにワイヤスプレッド前の間隔で再配線された半導体集積回路が自動的に配線される。
次に、以上のような処理によって配線された半導体集積回路について説明する。
図5は、実施の形態における半導体集積回路の配線模式図、図6は、実施の形態における特性値の比較表である。
半導体集積回路平面図700(図8)と半導体集積回路平面図300(図5)とを比較すると、大きく迂回していた配線が無くなっており、変わりに小さな迂回配線301となっていることが分かる。
また、表400では、フローチャート図600とフローチャート図200とによる半導体集積回路平面図700(図8)と半導体集積回路平面図300(図5)との実配線長とマンハッタン長との比と、クリティカルエリアとを比較している。
この表400から明らかなように、フローチャート図200では実配線長とマンハッタン長との比が、著しく低下していることがわかる。また、迂回配線をできるかぎり削除して、再配線を行うとともに、ワイヤスプレッディングも行っているためにクリティカルエリアについても値が改善されている。
したがって、以上から本発明によって、ワイヤスプレッディングによって配線された半導体集積回路において、明確な基準によって迂回配線を的確に特定し、削除して、代わりにワイヤスプレッディング前の間隔で配線を再配線させることによって、タイミングやスルーへの悪影響を低減することができ、半導体集積回路の品質を向上させることができる。
(付記1) ワイヤスプレッディングが行われた配線を有する半導体集積回路の自動配線装置において、
前記半導体集積回路のレイアウトデータと、
前記配線の配線容量、遷移時間、マンハッタン長および実配線長のうち少なくとも1つの特性値を保持する特性値ライブラリと、
前記レイアウトデータを参照し、前記半導体集積回路のセルの配置および前記配線を行うとともに、得られた前記特性値を前記特性値ライブラリに格納するレイアウト設計手段と、
前記特性値ライブラリを参照し、選択した前記配線の前記特性値が、設定しておいたスペックの閾値を超えるか否かの判断を行う特性値判断手段と、
前記閾値を超える場合、選択した前記配線を削除する配線削除手段と、
前記閾値を超えない場合、選択した前記配線のタイミング検証を行い、選択した前記配線のタイミングおよびスルーが前記閾値を超えるか否かの判断をさらに行って、超えない場合は、配線処理を終了するタイミング検証手段と、
選択した前記配線の削除後、削除した前記配線に代わって前記ワイヤスプレッディング前の間隔で再配線し、または、前記タイミングおよび前記スルーが前記閾値を超える場合に、前記間隔で前記再配線をする再配線手段と、
を有することを特徴とする自動配線装置。
(付記2) 前記タイミングおよび前記スルーが前記閾値を超える場合、前記配線にバッファを追加するバッファ挿入手段をさらに有することを特徴とする付記1記載の自動配線装置。
(付記3) 前記特性値判断手段が、前記配線容量および前記遷移時間と、実配線長をマンハッタン長で除したマンハッタン比と、マンハッタン長および実配線長とを前記特性値として、前記特性値が前記閾値を満たすか否かの判断を行うことを特徴とする付記1または2記載の自動配線装置。
(付記4) ワイヤスプレッディングが行われた配線を有する半導体集積回路の自動配線方法において、
レイアウト設計手段が、前記半導体集積回路のレイアウトデータを参照し、前記半導体集積回路のセルの配置および前記配線を行うとともに、得られた特性値を特性値ライブラリに格納し、
特性値判断手段が、前記配線の配線容量、遷移時間、マンハッタン長および実配線長のうち少なくとも1つの特性値を保持する特性値ライブラリを参照し、選択した前記配線の前記特性値が、設定しておいたスペックの閾値を超えるか否かを判断し、
配線削除手段が、前記閾値を超える場合、選択した前記配線を削除し、
タイミング検証手段が、前記閾値を超えない場合、選択した前記配線のタイミング検証を行い、選択した前記配線のタイミングおよびスルーが前記閾値を超えるか否かの判断をさらに行って、超えない場合は、配線処理を終了し、
再配線手段が、選択した前記配線の削除後、削除した前記配線に代わって前記ワイヤスプレッディング前の間隔で再配線し、または、前記タイミングおよび前記スルーが前記閾値を超える場合に、前記間隔で前記再配線をする、
ことを特徴とする自動配線方法。
(付記5) 前記タイミングおよび前記スルーが前記閾値を超える場合、前記配線にバッファを追加するバッファ挿入手段をさらに有することを特徴とする付記4記載の自動配線方法。
(付記6) 前記特性値判断手段が、前記配線容量および前記遷移時間と、実配線長をマンハッタン長で除したマンハッタン比と、マンハッタン長および実配線長とを前記特性値として、前記特性値が前記閾値を満たすか否かの判断を行うことを特徴とする付記4または5記載の自動配線方法。
本発明の概要図である。 実施の形態における自動配線装置のハードウェア構成を示す図である。 実施の形態における自動配線装置の機能を示すブロック図である。 実施の形態における自動配線装置の配置・配線処理のフローチャート図である。 実施の形態における半導体集積回路の配線模式図である。 実施の形態における特性値の比較表である。 本発明に至る過程で考えられる配線方法のフローチャート図である。 本発明に至る過程で考えられる配線方法によって行われた配線の模式図である。 マンハッタン長を説明する模式図である。 ワイヤスプレッディングを示す模式図である。
符号の説明
1 自動配線装置
2 入力装置
3 LSI
11 レイアウトデータ
12 特性値ライブラリ
13 レイアウト設計手段
14 特性値判断手段
15 配線削除手段
16 タイミング検証手段
17 再配線手段

Claims (5)

  1. ワイヤスプレッディングが行われた配線を有する半導体集積回路の自動配線装置において、
    前記半導体集積回路のレイアウトデータと、
    前記配線の配線容量、遷移時間、マンハッタン長および実配線長のうち少なくとも1つの特性値を保持する特性値ライブラリと、
    前記レイアウトデータを参照し、前記半導体集積回路のセルの配置および前記配線を行うとともに、得られた前記特性値を前記特性値ライブラリに格納するレイアウト設計手段と、
    前記特性値ライブラリを参照し、選択した前記配線の前記特性値が、設定しておいたスペックの閾値を超えるか否かの判断を行う特性値判断手段と、
    前記閾値を超える場合、選択した前記配線を削除する配線削除手段と、
    前記閾値を超えない場合、選択した前記配線のタイミング検証を行い、選択した前記配線のタイミングおよびスルーが前記閾値を超えるか否かの判断をさらに行って、超えない場合は、配線処理を終了するタイミング検証手段と、
    選択した前記配線の削除後、削除した前記配線に代わって前記ワイヤスプレッディング前の間隔で再配線し、または、前記タイミングおよび前記スルーが前記閾値を超える場合に、前記間隔で前記再配線をする再配線手段と、
    を有することを特徴とする自動配線装置。
  2. 前記タイミングおよび前記スルーが前記閾値を超える場合、前記配線にバッファを追加するバッファ挿入手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の自動配線装置。
  3. 前記特性値判断手段が、前記配線容量および前記遷移時間と、実配線長をマンハッタン長で除したマンハッタン比と、マンハッタン長および実配線長とを前記特性値として、前記特性値が前記閾値を満たすか否かの判断を行うことを特徴とする請求項1または2記載の自動配線装置。
  4. ワイヤスプレッディングが行われた配線を有する半導体集積回路の自動配線方法において、
    レイアウト設計手段が、前記半導体集積回路のレイアウトデータを参照し、前記半導体集積回路のセルの配置および前記配線を行うとともに、得られた特性値を特性値ライブラリに格納し、
    特性値判断手段が、前記配線の配線容量、遷移時間、マンハッタン長および実配線長のうち少なくとも1つの特性値を保持する特性値ライブラリを参照し、選択した前記配線の前記特性値が、設定しておいたスペックの閾値を超えるか否かを判断し、
    配線削除手段が、前記閾値を超える場合、選択した前記配線を削除し、
    タイミング検証手段が、前記閾値を超えない場合、選択した前記配線のタイミング検証を行い、選択した前記配線のタイミングおよびスルーが前記閾値を超えるか否かの判断をさらに行って、超えない場合は、配線処理を終了し、
    再配線手段が、選択した前記配線の削除後、削除した前記配線に代わって前記ワイヤスプレッディング前の間隔で再配線し、または、前記タイミングおよび前記スルーが前記閾値を超える場合に、前記間隔で前記再配線をする、
    ことを特徴とする自動配線方法。
  5. 前記タイミングおよび前記スルーが前記閾値を超える場合、前記配線にバッファを追加するバッファ挿入手段をさらに有することを特徴とする請求項4記載の自動配線方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112989747A (zh) * 2021-05-13 2021-06-18 网络通信与安全紫金山实验室 射频传输线的布线方法、布线装置及存储介质

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