JP2005275513A - プロセス運転業務管理システム、文字入力支援方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】キーボードを持たない現場端末でも容易に文字入力できるようにする。
【解決手段】現場端末1Bにおいて、オペレータによる情報入力要求があった場合、その情報入力対象に関連して用いられる用語の用語リスト情報64Aに基づき、各用語を使用頻度の高い順から選択候補として表示し、いずれかの選択候補に対する選択操作で選択された用語を操作入力された文字情報として受け付ける。
【選択図】 図4
【解決手段】現場端末1Bにおいて、オペレータによる情報入力要求があった場合、その情報入力対象に関連して用いられる用語の用語リスト情報64Aに基づき、各用語を使用頻度の高い順から選択候補として表示し、いずれかの選択候補に対する選択操作で選択された用語を操作入力された文字情報として受け付ける。
【選択図】 図4
Description
本発明は、各種プラントの運転業務を管理する技術に関するものである。
製造プラントなどの各種産業用プラントでは、各プロセスについて、その温度、流量、圧力、濃度などのプロセス値を制御するプロセス制御システムを用いて、当該プロセスの運転状態を自動制御するものとなっている。
このようなプロセス制御システムでは、各種プロセス値をフィールド機器で制御するたけでなく、そのプロセス値をフィールド機器で計測して常時監視し、予め設定されている正常範囲を逸脱した場合は、外部装置へアラームやメッセージを通知するものとなっている。
このようなプロセス制御システムでは、各種プロセス値をフィールド機器で制御するたけでなく、そのプロセス値をフィールド機器で計測して常時監視し、予め設定されている正常範囲を逸脱した場合は、外部装置へアラームやメッセージを通知するものとなっている。
一方、オペレータがこのようなプロセス制御システムを介してプロセスの運転業務を円滑に実施するため、プロセス制御システムを監視するプロセス監視システムが用いられる。
この種のプロセス監視システムでは、例えば、プロセス制御システムにおいて発生するアラームやメッセージなどの各種通知イベントに関する通知イベント情報や、プロセス制御システムで得られるプロセス値の推移を示すトレンドデータ(時系列データ)などのプロセスデータを、プロセス制御システムから自動的に収集し、表示画面上に表示してオペレータに通知するようにしている。
この種のプロセス監視システムでは、例えば、プロセス制御システムにおいて発生するアラームやメッセージなどの各種通知イベントに関する通知イベント情報や、プロセス制御システムで得られるプロセス値の推移を示すトレンドデータ(時系列データ)などのプロセスデータを、プロセス制御システムから自動的に収集し、表示画面上に表示してオペレータに通知するようにしている。
このようなプロセス制御システムでは、ある工程の装置に設けられたフィールド機器に関連してアラームやメッセージなどの通知イベントが発生した場合、オペレータは、その通知イベントが発生した原因を調べて適切かつ迅速に対応する必要がある。したがって、運転業務を交代制で行う場合、このような運転状態や運転操作の内容を次のオペレータへ引き継ぐことが重要となる。
従来、プロセスの運転業務を交代する際に各種引継事象を正確かつ視覚的に引き継ぐことを目的として、オペレータの入力操作により引継事象を電子情報として登録するとともに、引継事象が発生した際の表示画面を関連画面として引継事象に関連付けて登録しておき、次のオペレータがその引継事象の内容をその関連画面とともに確認するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1など参照)。
従来、プロセスの運転業務を交代する際に各種引継事象を正確かつ視覚的に引き継ぐことを目的として、オペレータの入力操作により引継事象を電子情報として登録するとともに、引継事象が発生した際の表示画面を関連画面として引継事象に関連付けて登録しておき、次のオペレータがその引継事象の内容をその関連画面とともに確認するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1など参照)。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
特許第3437705号公報
プロセスの運転業務を交代する際に引き継ぐ情報としては、プロセス制御システムからの通知イベントのほか、プロセス制御システムで通知イベントとして取り上げられない、オペレータが捉えた当該プロセスの運転状況の変化を示すイベント、すなわち製造イベントがある。この製造イベントには、特定の工程の装置またはそのフィールド機器に関連して、例えばプロセス値が適正範囲内ではあるが通常の指示値と少し異なるため監視を継続してほしいなどのオペレータの経験による判断や、オペレータが現場で出向いて気付いた装置の異音やわずかな溶剤漏れなどの現場状況、さらにはオペレータが現場で行った運転操作などがある。
プロセスの運転業務では、プロセス制御システムの動作状況を現場で確認するため、ネットワークを介して接続された携帯型PDA(Personal Digital Assistant)などの現場端末で、特定のフィールド機器に関する運転状況を確認する場合もあり、上記製造イベントについても、現場端末で入力することも考えられる。
しかしながら、従来技術では、製造イベントの内容を示す文字入力は、オペレータによるキーボード操作を前提としており、携帯型PDAなどキーボードを備えていない現場端末では文字入力の操作負担が大きいという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、キーボードを持たない現場端末でも容易に文字入力できるプロセス運転業務管理システム、文字入力支援方法、およびプログラムを提供することを目的としている。
しかしながら、従来技術では、製造イベントの内容を示す文字入力は、オペレータによるキーボード操作を前提としており、携帯型PDAなどキーボードを備えていない現場端末では文字入力の操作負担が大きいという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、キーボードを持たない現場端末でも容易に文字入力できるプロセス運転業務管理システム、文字入力支援方法、およびプログラムを提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるプロセス運転業務管理システムは、プロセスの運転業務を行うオペレータが捉えた当該プロセスの運転状況の変化を製造イベントとして管理するプロセス運転業務管理システムにおいて、製造イベントの詳細を示す複数の製造ノート情報を記憶する業務データサーバと、当該プロセスで用いる装置やフィールド機器などの情報入力対象に関する製造ノート情報を、ネットワークを介して業務データサーバへ登録する現場端末とを備え、現場端末に、各種情報を画面に表示する画面表示部と、オペレータによる操作を検出する操作入力部と、情報入力対象と関連して用いられる用語を用語リスト情報を記憶する記憶部と、操作入力部から入力された情報入力対象に関する製造ノート情報の情報入力要求に応じて、製造ノート情報の入力画面を画面表示部で画面表示するとともに、記憶部の用語リスト情報に含まれる複数の用語を選択候補として使用頻度の高い順に画面表示部で画面表示する表示制御手段と、操作入力部での操作により画面上で選択候補から選択された用語を製造ノート情報について操作入力された文字情報として受け付ける受付制御手段とを設けたものである。
この際、用語リスト情報については、業務データサーバで、情報入力対象ごとに、当該情報入力対象と関連して用いる用語をその使用頻度と関連付けて用語リスト情報として記憶するものとし、現場端末に、情報入力要求に応じて、当該製造イベントと対応する情報入力対象の用語リスト情報を業務データサーバから取得して記憶部へ格納する用語リスト取得手段を設けてもよい。
さらに、業務データサーバに、記憶している各製造ノート情報内のテキストデータを分析して各情報入力対象と関連して用いられている用語を抽出し、これら用語とその使用頻度に基づき用語リスト情報を生成する用語リスト生成手段を設けてもよい。
また、本発明にかかる文字入力支援方法は、装置に対して任意の情報入力対象に関連する文字情報を操作入力する際にその文字入力操作を支援する文字入力支援方法において、当該装置の記憶部で情報入力対象と関連して用いられる用語からなる用語リスト情報を記憶するステップと、当該装置の操作入力部から入力された情報入力対象に関する情報入力要求に応じて、情報入力対象の情報入力画面を当該装置の画面表示部で画面表示するステップと、記憶部の用語リスト情報に含まれる複数の用語を選択候補として使用頻度の高い順に画面表示部で画面表示するステップと、操作入力部での操作により画面上で選択候補から選択された用語を情報入力対象について操作入力された文字情報として受け付けるステップとを備えるものである。
また、本発明にかかるプログラムは、コンピュータで任意の情報入力対象に関連する文字情報を操作入力する際にその文字入力操作を支援させるためのプログラムであって、当該コンピュータに、当該装置の操作入力部から入力された情報入力対象に関する情報入力要求に応じて、情報入力対象の情報入力画面を当該装置の画面表示部で画面表示するステップと、当該装置の記憶部で情報入力対象に対応する用語リスト情報として記憶されている、情報入力対象と関連して用いられる複数の用語を、選択候補として使用頻度の高い順に画面表示部で画面表示するステップと、操作入力部での操作により画面上で選択候補から選択された用語を情報入力対象について操作入力された文字情報として受け付けるステップとを実行させるようにしたものである。
本発明によれば、キーボードを持たない現場端末でも容易に文字情報を操作入力できる。また、情報入力対象に対応した用語リスト情報を用いるようにしたので、個々の装置やフィールド機器に特有の用語を少ない選択候補から効率よく入力できる。
したがって、ネットワークを介して接続された携帯型PDAなどの現場端末で、プロセス制御システム内にある所望の装置やフィールド機器に関する運転状況を確認するだけでなく、現場でオペレータが捉えた製造イベントに関する情報を現場端末から極めて簡素な操作で入力することができ、プロセス運転業務の効率化を実現できる。
したがって、ネットワークを介して接続された携帯型PDAなどの現場端末で、プロセス制御システム内にある所望の装置やフィールド機器に関する運転状況を確認するだけでなく、現場でオペレータが捉えた製造イベントに関する情報を現場端末から極めて簡素な操作で入力することができ、プロセス運転業務の効率化を実現できる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[プロセス運転業務管理システムの構成]
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかるプロセス運転業務管理システムについて説明する。図1は本発明の一実施の形態にかかるプロセス運転業務管理システムの構成を示すブロック図である。
[プロセス運転業務管理システムの構成]
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかるプロセス運転業務管理システムについて説明する。図1は本発明の一実施の形態にかかるプロセス運転業務管理システムの構成を示すブロック図である。
このプロセス運転業務管理システム10は、プロセスの運転業務を行うオペレータが捉えた当該プロセスの運転状況の変化を製造イベントとして管理するシステムである。
本実施の形態は、このプロセス運転業務管理システムにおいて、製造イベントの詳細を示す製造ノートを現場端末で入力する際、情報入力対象となる製造イベントに関連して用いられる用語の用語リストに基づき、その用語リストの用語を選択候補として使用頻度の高い順に現場端末で画面表示し、その画面上で選択された用語を操作入力された文字情報として受け付けることにより文字入力を支援するようにしたものである。
本実施の形態は、このプロセス運転業務管理システムにおいて、製造イベントの詳細を示す製造ノートを現場端末で入力する際、情報入力対象となる製造イベントに関連して用いられる用語の用語リストに基づき、その用語リストの用語を選択候補として使用頻度の高い順に現場端末で画面表示し、その画面上で選択された用語を操作入力された文字情報として受け付けることにより文字入力を支援するようにしたものである。
このプロセス運転業務管理システム10には、業務管理装置1、業務データサーバ2、無線基地局1A、および現場端末1Bが設けられており、これら業務管理装置1、業務データサーバ2、および無線基地局1Aは、ネットワーク20を介して接続されている。また、現場端末1Bは無線基地局1Aと無線回線を介して接続されている。
業務管理装置1および現場端末1Bは、オペレータの操作を受け付けて各種製造ノート情報を業務データサーバ2へ登録し、所望の製造ノート情報を業務データサーバ2から取得して画面表示する端末装置である。業務データサーバ2は、業務管理装置1から登録された製造ノート情報や文字入力支援のための用語リストを格納するサーバ装置である。
業務管理装置1および現場端末1Bは、オペレータの操作を受け付けて各種製造ノート情報を業務データサーバ2へ登録し、所望の製造ノート情報を業務データサーバ2から取得して画面表示する端末装置である。業務データサーバ2は、業務管理装置1から登録された製造ノート情報や文字入力支援のための用語リストを格納するサーバ装置である。
プロセス制御システム50は、製造プラントなどの各種産業用プラント内で運転される個々のプロセスについて、その温度、流量、圧力、濃度などプロセス値に基づき自動制御するシステムである。このプロセス制御システム50には、プロセスの各工程を構成する装置のプロセス値を制御しあるいは装置から制御に必要なプロセス値を計測するフィールド機器52と、ネットワーク53を介してこれらフィールド機器52を遠隔制御するコントローラ51とが設けられている。
プロセス監視システム30は、プロセス制御システム50の運転状況を監視するシステムであり、ネットワーク40を介して相互に接続されたプロセス監視装置3とプロセスデータサーバ4とが設けられている。プロセス監視装置3は、プロセスデータサーバ4に格納されている通知イベント情報やトレンドデータなどのプロセスデータに基づきプロセス制御システム50の状態を監視する端末装置である。プロセスデータサーバ4は、ネットワーク40を介してコントローラ51と接続されており、コントローラ51から所望のプロセスデータを収集して記憶するサーバ装置である。またプロセスデータサーバ4は、ネットワーク20に接続されており、プロセス制御管理システム10へ各種プロセスデータを配信する。
[業務管理装置の構成]
次に、図2を参照して、業務管理装置1の構成について説明する。図2は業務管理装置1の構成を示すブロック図である。
この業務管理装置1は、全体としてコンピュータを有する通信端末装置からなり、画面表示部11、操作入力部12、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)13、記憶部14、および制御部15が設けられている。
次に、図2を参照して、業務管理装置1の構成について説明する。図2は業務管理装置1の構成を示すブロック図である。
この業務管理装置1は、全体としてコンピュータを有する通信端末装置からなり、画面表示部11、操作入力部12、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)13、記憶部14、および制御部15が設けられている。
画面表示部11は、LCDやCRTなどの画面表示装置からなり、プロセスの運転業務に用いる製造ノート情報、さらにはこれに関連する通知イベントやトレンドデータなど、各種情報を画面表示する。操作入力部12は、キーボードやマウスなどの操作入力装置からなり、オペレータの操作を検出する。通信I/F部13は、LANなどからなるネットワーク20を介して業務データサーバ2やプロセスデータサーバ4とデータ通信を行う回路部である。記憶部14は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置からなり、制御部15で実行されるプログラム14Aのほか、制御部15での処理に用いる各種データを記憶する。なお、プログラム14Aについては、CD−ROMなどの記録媒体やネットワーク20を介して他の装置から記憶部14へ予め取り込まれる。
制御部15は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部14のプログラム14Aを読み込んで実行することにより、これらハードウェアとプログラム14Aとを協働させて各種機能手段を実現する回路部である。
主な機能手段としては、受付制御手段15Aと表示制御手段15Bが設けられている。受付制御手段15Aは、オペレータにより操作入力部12から入力された製造ノート情報を受け付け、これら情報を通信I/F部13およびネットワーク20を介して業務データサーバ2へ格納する。表示制御手段15Bは、オペレータにより操作入力部12から指定された製造ノート情報や通知イベント情報を、通信I/F部13およびネットワーク20を介して業務データサーバ2やプロセスデータサーバ4から取得し、画面表示部21へ画面表示する。
主な機能手段としては、受付制御手段15Aと表示制御手段15Bが設けられている。受付制御手段15Aは、オペレータにより操作入力部12から入力された製造ノート情報を受け付け、これら情報を通信I/F部13およびネットワーク20を介して業務データサーバ2へ格納する。表示制御手段15Bは、オペレータにより操作入力部12から指定された製造ノート情報や通知イベント情報を、通信I/F部13およびネットワーク20を介して業務データサーバ2やプロセスデータサーバ4から取得し、画面表示部21へ画面表示する。
[業務データサーバの構成]
次に、図3を参照して、業務データサーバ2の構成について説明する。図3は業務データサーバ2の構成を示すブロック図である。
この業務データサーバ2は、全体としてコンピュータを有するネットワークサーバ装置からなり、画面表示部21、操作入力部22、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)23、記憶部24、および制御部25が設けられている。
次に、図3を参照して、業務データサーバ2の構成について説明する。図3は業務データサーバ2の構成を示すブロック図である。
この業務データサーバ2は、全体としてコンピュータを有するネットワークサーバ装置からなり、画面表示部21、操作入力部22、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)23、記憶部24、および制御部25が設けられている。
画面表示部21は、LCDやCRTなどの画面表示装置からなり、各種情報を画面表示する。操作入力部22は、キーボードやマウスなどの操作入力装置からなり、オペレータの操作を検出する。通信I/F部23は、ネットワーク20を介して業務管理装置1やプロセスデータサーバ4とデータ通信を行う回路部である。記憶部24は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置からなり、業務管理装置1や現場端末1Bから格納された製造ノート情報24A、文字入力支援のための用語リスト情報24B、および制御部25で実行されるプログラム24C、さらには制御部25での処理に用いる各種データを記憶する。なお、プログラム24Bについては、CD−ROMなどの記録媒体やネットワーク20を介して他の装置から記憶部24へ予め取り込まれる。
制御部25は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部24のプログラム24Cを読み込んで実行することにより、これらハードウェアとプログラム24Cとを協働させて各種機能手段を実現する回路部である。
主な機能手段としては、管理制御手段25Aおよび用語リスト管理手段25Bが設けられている。管理制御手段25Aは、ネットワーク20および通信I/F部23を介して受信した業務管理装置1や現場端末1Bからの格納要求に応じて、所望の製造ノート情報24Aを記憶部24へ格納し、同じく受信した業務管理装置1や現場端末1Bからの検索要求に応じて、所望の製造ノート情報24Aを記憶部24から取得し、これら情報を検索結果として業務管理装置1や現場端末1Bへ返送する。
主な機能手段としては、管理制御手段25Aおよび用語リスト管理手段25Bが設けられている。管理制御手段25Aは、ネットワーク20および通信I/F部23を介して受信した業務管理装置1や現場端末1Bからの格納要求に応じて、所望の製造ノート情報24Aを記憶部24へ格納し、同じく受信した業務管理装置1や現場端末1Bからの検索要求に応じて、所望の製造ノート情報24Aを記憶部24から取得し、これら情報を検索結果として業務管理装置1や現場端末1Bへ返送する。
用語リスト管理手段25Bは、記憶部24に格納されている製造ノート情報24A内のテキストデータから、プロセスを構成する装置やフィールド機器などの情報入力対象ごとに、その対象と関連して用いられる用語を抽出し、用語リスト情報24Bとして記憶部24へ格納する。
また、用語リスト管理手段25Bは、現場端末1Bによる製造ノート情報の入力要求に応じて、当該製造ノート情報の製造イベントに対応する情報入力対象の用語リスト情報24Bを記憶部24から取得して現場端末1Bへ通知する。
また、用語リスト管理手段25Bは、現場端末1Bによる製造ノート情報の入力要求に応じて、当該製造ノート情報の製造イベントに対応する情報入力対象の用語リスト情報24Bを記憶部24から取得して現場端末1Bへ通知する。
[現場端末の構成]
次に、図4を参照して、現場端末1Bの構成について説明する。図4は現場端末1Bの構成を示すブロック図である。
この現場端末1Bは、全体としてコンピュータを有する携帯型の通信端末装置からなり、画面表示部61、操作入力部62、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)63、記憶部64、および制御部65が設けられている。
次に、図4を参照して、現場端末1Bの構成について説明する。図4は現場端末1Bの構成を示すブロック図である。
この現場端末1Bは、全体としてコンピュータを有する携帯型の通信端末装置からなり、画面表示部61、操作入力部62、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)63、記憶部64、および制御部65が設けられている。
画面表示部61は、LCDなどの画面表示装置からなり、プロセスの運転業務に用いる製造ノート情報、さらにはこれに関連する通知イベントやトレンドデータなど、各種情報を画面表示する。操作入力部62は、カーソルキーやタッチパネルなどの操作入力装置からなり、オペレータの操作を検出する。通信I/F部63は、無線回線および無線基地局1Aを介して業務データサーバ2やプロセスデータサーバ4とデータ通信を行う回路部である。記憶部64は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置からなり、用語リスト情報64Aや制御部65で実行されるプログラム64Bのほか、制御部65での処理に用いる各種データを記憶する。なお、プログラム64Bについては、メモリカードなどの記録媒体や無線基地局1Aおよびネットワーク20を介して他の装置から記憶部64へ予め取り込まれる。
制御部65は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部64のプログラム64Bを読み込んで実行することにより、これらハードウェアとプログラム64Bとを協働させて各種機能手段を実現する回路部である。
主な機能手段としては、用語リスト取得手段65A、表示制御手段65B、および受付制御手段65Cが設けられている。用語リスト取得手段65Aは、オペレータにより操作入力部62から入力された製造ノート情報の入力要求に応じて、当該製造イベントの情報入力対象に対応する用語リスト情報64Aを業務データサーバ2から取得して記憶部64に格納する。
主な機能手段としては、用語リスト取得手段65A、表示制御手段65B、および受付制御手段65Cが設けられている。用語リスト取得手段65Aは、オペレータにより操作入力部62から入力された製造ノート情報の入力要求に応じて、当該製造イベントの情報入力対象に対応する用語リスト情報64Aを業務データサーバ2から取得して記憶部64に格納する。
表示制御手段65Bは、上記入力要求に応じて所定の入力画面を画面表示部61で表示するとともに、用語リスト取得手段65Aで取得した記憶部64の用語リスト情報64Aに含まれる用語を使用頻度の高い順にその入力画面上で表示する。
また表示制御手段65Bは、オペレータにより操作入力部62から指定された製造ノート情報、通知イベント情報、さらにはトレンドデータなどの情報を、通信I/F部63業務データサーバ2やプロセスデータサーバ4から取得し、画面表示部61へ画面表示する。
また表示制御手段65Bは、オペレータにより操作入力部62から指定された製造ノート情報、通知イベント情報、さらにはトレンドデータなどの情報を、通信I/F部63業務データサーバ2やプロセスデータサーバ4から取得し、画面表示部61へ画面表示する。
受付制御手段65Cは、オペレータにより操作入力部62から入力された製造ノート情報を受け付け、これら情報を通信I/F部63、無線基地局1A、およびネットワーク20を介して業務データサーバ2へ格納する。この際、入力画面に表示された用語に対する操作入力部62からの用語選択操作に応じて、その用語を製造ノート情報に対する文字入力として取得する。
なお、無線基地局1Aは、ネットワーク20と現場端末1Bとの間のデータ通信を中継する汎用の無線ルータ装置であり、ここでの詳細な説明は省略する。
なお、無線基地局1Aは、ネットワーク20と現場端末1Bとの間のデータ通信を中継する汎用の無線ルータ装置であり、ここでの詳細な説明は省略する。
[製造ノート情報の構成]
次に、図5を参照して、製造ノート情報24Aの構成について説明する。図5は製造ノート情報の構成例である。
業務データサーバ2では、業務管理装置1や現場端末1Bからの登録要求に応じて、図5に示すような製造ノート情報を格納している。本発明でいう製造イベントとは、プロセス制御システムで通知イベントとして取り上げられない、オペレータが捉えた当該プロセスの運転状況の変化を示すイベントのことである。この製造イベントには、特定の工程の装置またはそのフィールド機器に関連して、例えばプロセス値が適正範囲内ではあるが通常の指示値と少し異なるため監視を継続してほしいなどのオペレータの経験による判断や、オペレータが現場で出向いて気付いた装置の異音やわずかな溶剤漏れなどの現場状況、さらにはオペレータが現場で行った運転操作などの情報がある。
次に、図5を参照して、製造ノート情報24Aの構成について説明する。図5は製造ノート情報の構成例である。
業務データサーバ2では、業務管理装置1や現場端末1Bからの登録要求に応じて、図5に示すような製造ノート情報を格納している。本発明でいう製造イベントとは、プロセス制御システムで通知イベントとして取り上げられない、オペレータが捉えた当該プロセスの運転状況の変化を示すイベントのことである。この製造イベントには、特定の工程の装置またはそのフィールド機器に関連して、例えばプロセス値が適正範囲内ではあるが通常の指示値と少し異なるため監視を継続してほしいなどのオペレータの経験による判断や、オペレータが現場で出向いて気付いた装置の異音やわずかな溶剤漏れなどの現場状況、さらにはオペレータが現場で行った運転操作などの情報がある。
このような製造ノート情報は、同一製造イベントについて引き継いだオペレータにより順次追加登録されることになる。プロセス運転業務管理システム10では、このような製造ノート情報を所定のキー情報で各製造イベントごとに分類して業務データサーバ2に格納し、業務管理装置1において、オペレータから指定された製造イベントのキー情報に基づき、同一製造イベントに関連する製造ノート情報を時系列で一覧表示している。また、キー情報として、プロセス内の工程を識別するための工程情報、その工程を構成する装置を識別するための装置情報、および装置に設けられたフィールド機器を識別するための機器情報を組み合わせて用いている。
以下では、このような同一製造イベントに関連して各オペレータにより追加登録される個々の情報を製造ノート情報といい、同一のキー情報を持つ複数の製造ノート情報から1つの製造イベントが構成されるものとする。
以下では、このような同一製造イベントに関連して各オペレータにより追加登録される個々の情報を製造ノート情報といい、同一のキー情報を持つ複数の製造ノート情報から1つの製造イベントが構成されるものとする。
図5に示すように、各製造ノート情報を構成する項目については、当該製造ノート情報をいずれかの製造イベントに分類するために用いる上記キー情報のほか、「記入日時」、「記入者」、「アクション依頼者」、「対応日時」、「内容」、「承認」、「承認日時」、「添付ファイル」、「クエリ」、「リンク情報」、「引継」などの項目がある。
このうち、「アクション依頼者」は当該製造ノート情報が示すアクション内容の依頼先を指定する情報である。「対応日時」は、依頼されたアクションへの対応時期を示す情報である。「内容」は引き継ぎたい具体的事項を示すテキストデータ(フリー入力文)からなる情報である。「承認」は当該製造ノート情報が属する製造イベントに対する管理者の承認レベルを示す情報である。「承認日時」は当該製造イベントの完了を承認した日時を示す情報である。「添付ファイル」は当該製造ノート情報に関連して表示する図形ファイルを示す情報である。
また、「クエリ」は当該製造ノート情報に関連して表示するトレンドデータを指定するクエリ情報を示す情報である。「リンク情報」は当該製造ノート情報を他の製造イベントへ関連付けして表示する際のリンク先を示す情報である。「引継」は引き継いだオペレータが当該製造ノート情報の内容を確認済かどうかを示す情報である。
なお、製造ノート情報の各項目については、上記各項目に限定されるものではなく、プロセス運転業務管理システム10で提供する機能に応じて、例えばプロセス運転業務における当該製造ノートの重要性を示す「重要度」という項目や、当該製造ノートが示す製造イベントへのオペレータの対応状況を示す「ステータス」という項目など、任意の項目を増減してもよい。
なお、製造ノート情報の各項目については、上記各項目に限定されるものではなく、プロセス運転業務管理システム10で提供する機能に応じて、例えばプロセス運転業務における当該製造ノートの重要性を示す「重要度」という項目や、当該製造ノートが示す製造イベントへのオペレータの対応状況を示す「ステータス」という項目など、任意の項目を増減してもよい。
次に、本実施の形態の動作について、図面を参照して説明する。
[用語リスト生成動作]
まず、図6を参照して、業務データサーバ2の用語リスト管理手段25Bによる用語リスト生成動作について説明する。図6は用語リスト管理手段25Bによる用語リスト生成処理を示すフローチャートである。
業務データサーバ2の制御部25は、操作入力部22や業務管理装置1からの指示あるいは自律的に、図6に示した、用語リスト管理手段25Bによる用語リスト生成処理を実行する。
[用語リスト生成動作]
まず、図6を参照して、業務データサーバ2の用語リスト管理手段25Bによる用語リスト生成動作について説明する。図6は用語リスト管理手段25Bによる用語リスト生成処理を示すフローチャートである。
業務データサーバ2の制御部25は、操作入力部22や業務管理装置1からの指示あるいは自律的に、図6に示した、用語リスト管理手段25Bによる用語リスト生成処理を実行する。
まず、用語リスト管理手段25Bは、記憶部24に記憶されている製造ノート情報24Aの項目「内容」からテキストデータを抽出し(ステップ100)、そのテキストデータを例えば公知の形態素分析方法などを用いて単語(品詞)に分割する(ステップ101)。例えば「ボイラ配管から異音がして漏れあり」というテキストデータが抽出された場合は、「ボイラ配管」「から」「異音」「が」「して」「漏れ」「あり」という単語に分割される。
続いて、これら単語列を例えば公知のシソーラスを用いて同義語に変換する(ステップ102)。これにより、「異音がして」や「漏れあり」はそれぞれ「異音がする」や「漏れがある」に変換される。
続いて、これら単語列を例えば公知のシソーラスを用いて同義語に変換する(ステップ102)。これにより、「異音がして」や「漏れあり」はそれぞれ「異音がする」や「漏れがある」に変換される。
次に、変換された単語列について公知の文法パターン分析方法などを用いて構文解析し、単語間の係り受け関係を抽出する(ステップ103)。これにより、入力対象となる「ボイラ配管」(主語)に対し、用語として「異音がする」や「漏れがある」(述語)が関係付けられる。
そして、これら係り受け関係をそれぞれの情報入力対象ごとに分類して(ステップ104)、各情報入力対象ごとに対となる用語を使用頻度に基づきリスト化する(ステップ105)。これにより、例えば入力対象「ボイラ配管」について用語リスト「漏れがある,ショーという音がする,異音がする,変形している,…」という用語リストが使用頻度順に生成される。このようにして生成された用語リストが、記憶部24へ用語リスト情報24Bとして格納され(ステップ106)、一連の用語リスト生成処理を終了する。
そして、これら係り受け関係をそれぞれの情報入力対象ごとに分類して(ステップ104)、各情報入力対象ごとに対となる用語を使用頻度に基づきリスト化する(ステップ105)。これにより、例えば入力対象「ボイラ配管」について用語リスト「漏れがある,ショーという音がする,異音がする,変形している,…」という用語リストが使用頻度順に生成される。このようにして生成された用語リストが、記憶部24へ用語リスト情報24Bとして格納され(ステップ106)、一連の用語リスト生成処理を終了する。
[文字入力支援動作]
次に、図7および図8を参照して、現場端末1Bでの文字入力支援動作について説明する。図7は現場端末1Bでの文字入力支援処理を含む製造ノート情報の登録処理を示すシーケンス図である。図8製造ノート情報の入力画面例である。
現場端末1Bの制御部65は、オペレータによる操作入力部62からの製造ノート情報の情報入力要求操作に応じて(ステップ110)、文字入力支援処理を含む製造ノート情報登録処理を開始する。この際、情報入力対象となる装置やフィールド機器は、現場端末1Bの画面表示部61へ表示した所定のメニューを用いてオペレータにより選択される。
次に、図7および図8を参照して、現場端末1Bでの文字入力支援動作について説明する。図7は現場端末1Bでの文字入力支援処理を含む製造ノート情報の登録処理を示すシーケンス図である。図8製造ノート情報の入力画面例である。
現場端末1Bの制御部65は、オペレータによる操作入力部62からの製造ノート情報の情報入力要求操作に応じて(ステップ110)、文字入力支援処理を含む製造ノート情報登録処理を開始する。この際、情報入力対象となる装置やフィールド機器は、現場端末1Bの画面表示部61へ表示した所定のメニューを用いてオペレータにより選択される。
まず、用語リスト取得手段65Aは、要求された製造ノート情報の情報入力対象を示すキー情報を含む入力要求を、通信I/F部63、無線回線、無線基地局1A、およびネットワーク20を介して、業務データサーバ2へ送信する(ステップ111)。
業務データサーバ2の制御部25は、通信I/F部23を介して現場端末1Bからの入力要求を受信し、用語リスト管理手段25Bで、その入力要求に含まれるキー情報に対応する情報入力対象の用語リスト情報24Bを記憶部24から取得し(ステップ112)、現場端末1Bへ返送する(ステップ113)。
現場端末1Bの用語リスト取得手段65Aは、業務データサーバ2からの用語リスト情報を受信し、記憶部64へ用語リスト情報64Aとして記憶する(ステップ114)。
業務データサーバ2の制御部25は、通信I/F部23を介して現場端末1Bからの入力要求を受信し、用語リスト管理手段25Bで、その入力要求に含まれるキー情報に対応する情報入力対象の用語リスト情報24Bを記憶部24から取得し(ステップ112)、現場端末1Bへ返送する(ステップ113)。
現場端末1Bの用語リスト取得手段65Aは、業務データサーバ2からの用語リスト情報を受信し、記憶部64へ用語リスト情報64Aとして記憶する(ステップ114)。
また、現場端末1Bの表示制御手段65Bは、上記情報入力要求に応じて、図8に示すような所定の入力画面を画面表示部61で表示する(ステップ115)。
図8には、プロセス制御システム50に設けられている制御ポイントを情報入力対象とする製造ノート情報の入力画面例が示されており、「装置名」や「ポイント名」の欄に情報入力対象を特定するキー情報81が表示されているほか、この制御ポイントに関する情報が表示されている。また、製造ノート情報の項目「内容」に相当する「コメント」欄には、文字入力支援のための操作シンボルとしてリストボックス82が表示されている。
図8には、プロセス制御システム50に設けられている制御ポイントを情報入力対象とする製造ノート情報の入力画面例が示されており、「装置名」や「ポイント名」の欄に情報入力対象を特定するキー情報81が表示されているほか、この制御ポイントに関する情報が表示されている。また、製造ノート情報の項目「内容」に相当する「コメント」欄には、文字入力支援のための操作シンボルとしてリストボックス82が表示されている。
続いて、表示制御手段65Bは、オペレータによる操作入力部62からの文字入力支援要求操作、例えばリストボックス82に対する選択操作に応じて(ステップ120)、当該情報入力対象、例えば「ボイラ配管」に対応する用語リスト情報64Aの用語、例えば「漏れがある,ショーという音がする,異音がする,変形している,…」という用語を、を選択候補として使用頻度の高い順で選択候補リスト欄83に表示する(ステップ121)。
次に、現場端末1Bの受付制御手段65Cは、オペレータによる操作入力部62からの用語選択操作、例えば選択候補リスト欄83に表示されたいずれかの用語に対する選択操作に応じて(ステップ122)、選択された用語を当該情報入力対象について操作入力された文字情報として受け付け(ステップ123)、オペレータから入力された製造ノート情報として記憶部64へ格納し(ステップ124)、一連の入力支援処理を終了する。
次に、現場端末1Bの受付制御手段65Cは、オペレータによる操作入力部62からの用語選択操作、例えば選択候補リスト欄83に表示されたいずれかの用語に対する選択操作に応じて(ステップ122)、選択された用語を当該情報入力対象について操作入力された文字情報として受け付け(ステップ123)、オペレータから入力された製造ノート情報として記憶部64へ格納し(ステップ124)、一連の入力支援処理を終了する。
そして、受付制御手段65Cは、オペレータによる操作入力部62からの所定の入力完了操作に応じて(ステップ130)、記憶部64に格納されている製造ノート情報を含む登録要求を、通信I/F部63、無線回線、無線基地局1A、およびネットワーク20を介して、業務データサーバ2へ送信する(ステップ131)。
業務データサーバ2の制御部25は、通信I/F部23を介して現場端末1Bからの登録要求を受信し、管理制御手段25Aで、その登録要求に含まれる製造ノート情報を記憶部24の製造ノート情報24Aへ追加登録し(ステップ132)、一連の製造ノート情報登録処理を終了する。
業務データサーバ2の制御部25は、通信I/F部23を介して現場端末1Bからの登録要求を受信し、管理制御手段25Aで、その登録要求に含まれる製造ノート情報を記憶部24の製造ノート情報24Aへ追加登録し(ステップ132)、一連の製造ノート情報登録処理を終了する。
このように、本実施の形態では、現場端末において、オペレータによる情報入力要求があった場合、その情報入力対象に関連して用いられる用語の用語リスト情報に基づき、各用語を選択候補として使用頻度の高い順から表示し、いずれかの選択候補に対する選択操作で選択された用語を操作入力された文字情報として受け付けるようにしたので、キーボードを持たない現場端末でも容易に文字情報を操作入力できる。また、情報入力対象に対応した用語リスト情報を用いるようにしたので、個々の装置やフィールド機器に特有の用語を少ない選択候補から効率よく入力できる。
したがって、ネットワークを介して接続された携帯型PDAなどの現場端末で、プロセス制御システム内にある所望の装置やフィールド機器に関する運転状況を確認するだけでなく、現場でオペレータが捉えた製造イベントに関する情報を現場端末から極めて簡素な操作で入力することができ、プロセス運転業務の効率化を実現できる。
したがって、ネットワークを介して接続された携帯型PDAなどの現場端末で、プロセス制御システム内にある所望の装置やフィールド機器に関する運転状況を確認するだけでなく、現場でオペレータが捉えた製造イベントに関する情報を現場端末から極めて簡素な操作で入力することができ、プロセス運転業務の効率化を実現できる。
また、業務データサーバにおいて、プロセスで用いる装置やフィールド機器などの情報入力対象ごとに、当該情報入力対象と関連して用いる用語をその使用頻度と関連付けて用語リスト情報として記憶しておき、現場端末において、オペレータによる情報入力要求に応じて、当該情報入力対象の用語リスト情報を業務データサーバから取得するようにしたので、複数の現場端末で業務データサーバの用語リスト情報を共用できるとともに、現場端末で各情報入力対象ごとに用語リスト情報を記憶しておく必要がなくなり、システム全体としてハードウェア資源および情報を効率よく利用できる。
また、業務データサーバにおいて、記憶している各製造ノート情報内のテキストデータを分析して各情報入力対象と関連して用いられている用語を抽出し、これら用語とその使用頻度に基づき用語リスト情報を生成するようにしたので、各情報入力対象で過去に実際に利用された、個々の装置やフィールド機器に特有の用語を効率よく収集して用語リスト情報に反映できる。
なお、以上では、業務データサーバで用語リスト情報を生成する場合を例として説明したが、例えば現場端末で、業務データサーバから必要な製造ノート情報を読み出して分析することにより用語リスト情報を生成するようにしてもよい。
また、用語リスト情報を用いた現場端末での選択候補の表示方法については、用語リスト情報として各用語をその使用頻度の高い順に記憶しておき、現場端末で用語リスト情報の用語をその順序でいくつか表示するようにしてもよい。あるいは、用語リスト情報で各用語ごとにその使用頻度を記憶しておき、現場端末でその使用頻度の高い用語から順にいくつか表示するようにしてもよい。
また、用語リスト情報を用いた現場端末での選択候補の表示方法については、用語リスト情報として各用語をその使用頻度の高い順に記憶しておき、現場端末で用語リスト情報の用語をその順序でいくつか表示するようにしてもよい。あるいは、用語リスト情報で各用語ごとにその使用頻度を記憶しておき、現場端末でその使用頻度の高い用語から順にいくつか表示するようにしてもよい。
また、プロセス運転業務管理システム10として、現場端末1Bが無線基地局1Aを介してネットワーク20と接続される場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、現場端末1Bがネットワーク20と直接接続されるシステム構成、あるいは他の通信媒体を介してネットワーク20と接続されるシステム構成であっても、前述と同様に本実施の形態を適用でき、同様の作用効果が得られる。なお、現場端末1Bについては、携帯型PDAに限定されるものではなく、図4で述べた構成を有している情報処理端末、例えばパーソナルコンピュータや携帯電話端末を用いても、前述と同様に本実施の形態を適用でき、同様の作用効果が得られる。
さらに、プロセス運転業務管理システム10の構成として、業務管理装置1と業務データサーバ2とを1つの装置で実現してもよく、さらにプロセス運転業務管理システム10とプロセス監視システム30とを1つのシステムに統合してもよい。
さらに、プロセス運転業務管理システム10の構成として、業務管理装置1と業務データサーバ2とを1つの装置で実現してもよく、さらにプロセス運転業務管理システム10とプロセス監視システム30とを1つのシステムに統合してもよい。
また、以上では、現場端末1Bが業務データサーバ2から用語リスト情報のみを取得する場合を例として説明したが、入力画面とともに用語リスト情報を取得するようにしてもよい。
例えば、業務データサーバ2の制御部25に各種Webページを提供するWebサーバ機能を設け、現場端末1Bからのアクセスすなわち上記入力要求に応じて、製造ノート情報の入力画面と所望の用語リスト情報を配信する。
例えば、業務データサーバ2の制御部25に各種Webページを提供するWebサーバ機能を設け、現場端末1Bからのアクセスすなわち上記入力要求に応じて、製造ノート情報の入力画面と所望の用語リスト情報を配信する。
そして、現場端末1Bの制御部65に設けたWebブラウザ機能(用語リスト取得手段65A、表示制御手段65B、受付制御手段65C)で、業務データサーバ2から取得した入力画面と用語リスト情報を記憶部64へ記憶し、その入力画面を画面表示部61で表示するとともに、その用語リスト情報に基づき前述したリストボックス82および選択候補リスト欄83を用いて文字入力支援をするようにしてもよい。
この際、入力画面や用語リスト情報は、HTML形式のプログラムとして業務データサーバ2から現場端末1Bへ配信されて記憶部64へ格納され、制御部65のWebブラウザ機能でこのプログラムが実行されて前述した文字入力支援処理および製造ノート情報登録処理が行われることになる。
これにより、複数の現場端末で業務データサーバの入力画面や用語リスト情報を共用できるとともに、現場端末で入力画面や各情報入力対象ごとに用語リスト情報を記憶しておく必要がなくなり、システム全体としてハードウェア資源および情報を効率よく利用できる。
これにより、複数の現場端末で業務データサーバの入力画面や用語リスト情報を共用できるとともに、現場端末で入力画面や各情報入力対象ごとに用語リスト情報を記憶しておく必要がなくなり、システム全体としてハードウェア資源および情報を効率よく利用できる。
10…プロセス運転業務管理システム、1…業務管理装置、11…画面表示部、12…操作入力部、13…通信I/F部、14…記憶部、14A…プログラム、15…制御部、15A…受付制御手段、15B…表示制御手段、1A…無線基地局、1B…現場端末、61…画面表示部、62…操作入力部、63…通信I/F部、64…記憶部、64A…用語リスト情報、64B…プログラム、65…制御部、65A…用語リスト取得手段、65B…表示制御手段、65C…受付制御手段、2…業務データサーバ、21…画面表示部、22…操作入力部、23…通信I/F部、24…記憶部、24A…製造ノート情報、24B…用語リスト情報、24C…プログラム、25…制御部、25A…管理制御手段、25B…用語リスト管理手段、20…ネットワーク、30…プロセス監視システム、3…プロセス監視装置、4…プロセスデータサーバ、40…ネットワーク、50…プロセス制御システム、51…コントローラ、52…フィールド機器、53…ネットワーク、81…キー情報、82…リストボックス、83…選択候補リスト欄。
Claims (5)
- プロセスの運転業務を行うオペレータが捉えた当該プロセスの運転状況の変化を製造イベントとして管理するプロセス運転業務管理システムにおいて、
製造イベントの詳細を示す複数の製造ノート情報を記憶する業務データサーバと、
当該プロセスで用いる装置やフィールド機器などの情報入力対象に関する製造ノート情報を、ネットワークを介して前記業務データサーバへ登録する現場端末とを備え、
前記現場端末は、
各種情報を画面に表示する画面表示部と、
オペレータによる操作を検出する操作入力部と、
情報入力対象と関連して用いられる用語を用語リスト情報を記憶する記憶部と、
前記操作入力部から入力された前記情報入力対象に関する製造ノート情報の情報入力要求に応じて、製造ノート情報の入力画面を前記画面表示部で画面表示するとともに、前記記憶部の前記用語リスト情報に含まれる複数の用語を選択候補として使用頻度の高い順に前記画面表示部で画面表示する表示制御手段と、
前記操作入力部での操作により前記画面上で前記選択候補から選択された用語を前記製造ノート情報について操作入力された文字情報として受け付ける受付制御手段とを有することを特徴とするプロセス運転業務管理システム。 - 請求項1に記載のプロセス運転業務管理システムにおいて、
前記業務データサーバは、情報入力対象ごとに、当該情報入力対象と関連して用いる用語をその使用頻度と関連付けて用語リスト情報として記憶し、
前記現場端末は、
前記情報入力要求に応じて、当該製造イベントと対応する情報入力対象の用語リスト情報を前記業務データサーバから取得して前記記憶部へ格納する用語リスト取得手段を有することを特徴とするプロセス運転業務管理システム。 - 請求項2に記載のプロセス運転業務管理システムにおいて、
前記業務データサーバは、記憶している各製造ノート情報内のテキストデータを分析して各情報入力対象と関連して用いられている用語を抽出し、これら用語とその使用頻度に基づき前記用語リスト情報を生成する用語リスト生成手段を有することを特徴とするプロセス運転業務管理システム。 - 装置に対して任意の情報入力対象に関連する文字情報を操作入力する際にその文字入力操作を支援する文字入力支援方法において、
当該装置の記憶部で前記情報入力対象と関連して用いられる用語からなる用語リスト情報を記憶するステップと、
当該装置の操作入力部から入力された前記情報入力対象に関する情報入力要求に応じて、前記情報入力対象の情報入力画面を当該装置の画面表示部で画面表示するステップと、
前記記憶部の用語リスト情報に含まれる複数の用語を選択候補として使用頻度の高い順に前記画面表示部で画面表示するステップと、
前記操作入力部での操作により前記画面上で前記選択候補から選択された用語を前記情報入力対象について操作入力された文字情報として受け付けるステップとを備えることを特徴とする文字入力支援方法。 - コンピュータで任意の情報入力対象に関連する文字情報を操作入力する際にその文字入力操作を支援させるためのプログラムであって、
当該コンピュータに、
当該装置の操作入力部から入力された前記情報入力対象に関する情報入力要求に応じて、前記情報入力対象の情報入力画面を当該装置の画面表示部で画面表示するステップと、
当該装置の記憶部で前記情報入力対象に対応する用語リスト情報として記憶されている、前記情報入力対象と関連して用いられる複数の用語を、選択候補として使用頻度の高い順に前記画面表示部で画面表示するステップと、
前記操作入力部での操作により前記画面上で前記選択候補から選択された用語を前記情報入力対象について操作入力された文字情報として受け付けるステップとを実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004084115A JP2005275513A (ja) | 2004-03-23 | 2004-03-23 | プロセス運転業務管理システム、文字入力支援方法、およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004084115A JP2005275513A (ja) | 2004-03-23 | 2004-03-23 | プロセス運転業務管理システム、文字入力支援方法、およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005275513A true JP2005275513A (ja) | 2005-10-06 |
Family
ID=35175162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004084115A Pending JP2005275513A (ja) | 2004-03-23 | 2004-03-23 | プロセス運転業務管理システム、文字入力支援方法、およびプログラム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005275513A (ja) |
-
2004
- 2004-03-23 JP JP2004084115A patent/JP2005275513A/ja active Pending
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