JP2005275286A - 双方向光モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】 光学フィルタの組み込み作業を不要とし、安価で、かつ低損失な双方向光モジュールを提供する。
【解決手段】 単結晶シリコン製位置決め用基板41の一板面41aに光ファイバ用V溝43と集光用円柱体用V溝44を形成し、他板面41bにそれらの間に位置するように第1、第2の凹部45,46を形成し、それら凹部45,46の間に位置するように第2の凹部48を板面41aに形成する。凹部45のフィルタ用斜面45a及び凹部46の補正用斜面46aは互いに逆向きに傾斜しており、それら斜面45a,46aと凹部48の2つの壁面48a,48bはそれぞれ平行とされる。発光素子63からの出射光72は集光用円柱体62、補正用斜面46a、フィルタ用斜面45a、その斜面に形成された光学フィルタ52を透過して光ファイバ61に入射する。光ファイバ61からの入射光71は光学フィルタ52によって反射され、受光素子65で受光される。
【選択図】 図2

Description

この発明は受光素子と発光素子を備え、双方向光通信において使用される双方向光モジュールに関する。
光ファイバ通信網の拡大に伴い、1本の光ファイバを用いて双方向に光信号を伝送する通信システムの導入が進んできている。図7はこのような双方向光通信に用いる双方向光モジュールの従来構成例として、特許文献1に記載されている構成を示したものであり、この例では第1基板を用いて構成された上部構造物と、第2基板を用いて構成された下部構造物とが貼り合わされたものとなっている。
シリコンよりなる第1基板11の上面の一端側には段部12が形成され、この段部12に光ファイバ位置決め固定用のV溝13が形成されている。一方、上面の他端側にも段部14が形成され、この段部14にLD(レーザダイオード)15が搭載されている。図7中、16はLD15用の電極パターンを示し、17はボンディングワイヤを示す。
第1基板11の上面の両段部12,14間には直線状光ガイド18が形成され、この光ガイド18の中間に斜め溝19が形成され、その下方に縦穴21が形成されている。斜め溝19には光学フィルタ22が挿入固定されている。
第2基板23には第1基板11の縦穴21と対応する縦穴24が形成されており、下面にはPD(フォトダイオード)25が縦穴24の直下に位置されて実装されている。第2基板23の下面のPD25の近くにはアンプ26が搭載されている。
第1基板11と第2基板23との貼り合わせはそれらの対向面にそれぞれ形成されたメタライズ層を熱圧着によって接合することによって行われる。図7B中、27は接合されたメタライズ層を示す。
V溝13には光ファイバ28の先端が固定され、光ファイバ28からの入射光31は光ガイド18に入り、光学フィルタ22によって下方に反射されて縦穴21,24を通り、PD25に入射する。一方、LD15からの出射光32は光ガイド18に入り、光学フィルタ22を透過し、光ガイド18を通り抜けて光ファイバ28に入射されるものとなっている。
特許第3277876号明細書
上記のような構成とされた双方向光モジュールはLD15からの出射光32を透過し、光ファイバ28からの入射光31を反射する光学フィルタ22を光ガイド18に挿入配置することにより、1本の光ファイバ28とLD15,PD25との光結合を行えるものとなっている。
しかしながら、この双方向光モジュールでは小さく薄い光学フィルタ22を配置するための微細な斜め溝19を機械加工で精度良く形成しなければならず、またその斜め溝19に光学フィルタ22を挿入し、接着固定する作業が必要であり、このような加工・組立作業は極めて面倒で、工数がかかるものとなっていた。
この発明の目的は上述した問題に鑑み、手間のかかる光学フィルタの組み込み作業を不要とし、よってその分簡易に作製することができ、安価で、かつ低損失な双方向光モジュールを提供することにある。
請求項1の発明によれば、単結晶シリコンよりなる位置決め用基板の一板面にファイバ用V溝とレンズ用V溝とが一直線上に形成され、それらファイバ用V溝とレンズ用V溝との間に位置するように位置決め用基板の他板面にファイバ用V溝と連通する第1の凹部とレンズ用V溝と連通する第3の凹部とが上記直線方向に配列されて形成され、それら第1の凹部と第3の凹部の互いの内側に位置する壁面は上記一板面に対して互いに逆向きに傾斜した面とされて、それぞれフィルタ用斜面及び補正用斜面とされ、第1の凹部と第3の凹部との間に位置するように上記一板面に第2の凹部が形成されて、その第2の凹部の対向する2つの壁面はそれぞれフィルタ用斜面及び補正用斜面と平行とされ、ファイバ用V溝に光ファイバが配され、レンズ用V溝に集光用円柱体が配され、その集光用円柱体の光ファイバと反対側の端面と対向して発光素子が位置決め用基板に配され、フィルタ用斜面に発光素子からの出射光を透過し、光ファイバからの入射光を反射する光学フィルタが成膜形成され、その光学フィルタにより反射された入射光を受光する受光素子が設けられ、発光素子からの出射光は集光用円柱体によって集光され、補正用斜面及びフィルタ用斜面を通過して光ファイバに入射される構造とされる。
請求項2の発明によれば、単結晶シリコンよりなる位置決め用基板の一板面にファイバ用V溝とレンズ用V溝とが一直線上に形成され、それらファイバ用V溝とレンズ用V溝との間に位置するように上記一板面にファイバ用V溝と連通する第1の凹部とレンズ用V溝と連通する第3の凹部とが上記直線方向に配列されて形成され、それら第1の凹部と第3の凹部の互いの内側に位置する壁面は上記一板面に対して互いに逆向きに傾斜した面とされて、それぞれフィルタ用斜面及び補正用斜面とされ、第1の凹部と第3の凹部との間に位置するように位置決め用基板の他板面に第2の凹部が形成されて、その第2の凹部の対向する2つの壁面はそれぞれフィルタ用斜面及び補正用斜面と平行とされ、ファイバ用V溝に光ファイバが配され、レンズ用V溝に集光用円柱体が配され、その集光用円柱体の光ファイバと反対側の端面と対向して発光素子が位置決め用基板に配され、フィルタ用斜面に発光素子からの出射光を透過し、光ファイバからの入射光を反射する光学フィルタが成膜形成され、その光学フィルタにより反射された入射光を受光する受光素子が設けられ、発光素子からの出射光は集光用円柱体によって集光され、補正用斜面及びフィルタ用斜面を通過して光ファイバに入射される構造とされる。
請求項3の発明では請求項1又は2の発明において、フィルタ用斜面とそれと平行な第2の凹部の壁面間の厚みと、補正用斜面とそれと平行な第2の凹部の壁面間の厚みとが等しくされ、補正用斜面に光学フィルタと同一構造の補正用フィルタが成膜形成されているものとされる。
請求項4の発明では請求項1乃至3のいずれかの発明において、第2の凹部の発光素子からの出射光が通過する壁面に反射防止膜が形成されているものとされる。
請求項5の発明では請求項1、3又は4のいずれかの発明において、上記他板面に部品取付用基板が対向して取付けられ、その部品取付用基板に受光素子が取付けられ、受光素子は第1の凹部内に位置しているものとされる。
請求項6の発明では請求項2乃至4のいずれかの発明において、上記一板面にスペーサを介して部品取付用基板が対向して取付けられ、その部品取付用基板に受光素子が取付けられているものとされる。
この発明によれば、図7に示した従来の双方向光モジュールの作製において必要であった光学フィルタを別部品として用意し、小さく薄い光学フィルタを微細な溝に挿入し、接着固定するといった面倒で工数のかかる組み込み作業は不要となり、また溝を高精度に機械加工で形成する作業も不要となり、よってその分簡易に作製でき、安価な双方向光モジュールを提供することができる。
また、発光素子からの出射光は集光用円柱体で集光され、光学フィルタを透過して光ファイバに入射されるが、フィルタ用斜面に成膜形成されている光学フィルタを透過する際に生じる光路の曲がりは補正用斜面の存在によって補正されるものとなっている。よって、出射光の光軸は光ファイバの光軸とずれることなく、一致され、良好な光結合状態が得られるものとなっており、この点でファイバ用V溝及びレンズ用V溝を同一幅・深さとし、かつ光ファイバと同一外径の集光用円柱体を用いることができるため、作製がさらに容易となる。
この発明の実施形態を図面を参照して実施例により説明する。
図1はこの発明による双方向光モジュールの第1の実施例を示したものである。単結晶シリコンよりなる位置決め用基板41の一方の板面41aには、その長手方向に沿って一直線42上にファイバ用V溝43とレンズ用V溝44とが形成されている。ファイバ用V溝43は位置決め用基板41の一端に達しており、レンズ用V溝44はファイバ用V溝43と所定量離間し、位置決め用基板41の中間部に位置されている。
位置決め用基板41の他方の板面41bには第1の凹部45と第3の凹部46とが直線42方向に配列されて形成され、さらにこの例では第4の凹部47がそれら第1、第3の凹部45,46に対し、直線42方向に配列されて形成されている。第1、第3の凹部45,46はファイバ用V溝43とレンズ用V溝44との間に位置するように形成され、また第4の凹部47は位置決め用基板41のファイバ用V溝43が形成されていない他端側に位置するように形成されている。
これら凹部45〜47は方形の開口形状を有すると共に、その内部は板面41bに対して傾斜した斜面よりなる4つの壁面によって構成されており、この例ではこれら凹部45〜47は同一形状とされている。
板面41bに対して互いに逆向きに傾斜した第1の凹部45と第3の凹部46の互いの内側に位置する壁面はそれぞれフィルタ用斜面45a及び補正用斜面46aとされ、第1の凹部45はフィルタ用斜面45aと対向する壁面においてファイバ用V溝43と連通されている。また、第3の凹部46は補正用斜面46aと対向する壁面においてレンズ用V溝44と連通されている。
第1の凹部45と第3の凹部46との間に位置するように、位置決め用基板41の板面41aには第2の凹部48が形成され、この第2の凹部48は方形の開口形状を有し、断面形状が図1Bに示したように台形状をなすものとされている。第2の凹部48の直線42方向において、互いに対向する2つの壁面48a及び48bはそれぞれフィルタ用斜面45a及び補正用斜面46aと平行とされており、また位置決め用基板41の、壁面48aとフィルタ用斜面45a間の厚みと、壁面48bと補正用斜面46a間の厚みとは等しくされている。
位置決め用基板41の板面41aにおいて、レンズ用V溝44のファイバ用V溝43と反対側の端部には、位置決め用溝49が直線42と直交方向に形成されており、さらにこの位置決め用溝49に続いて第5の凹部51が形成されている。第5の凹部51は位置決め用溝49と第4の凹部47との間に位置し、第4の凹部47と連通するように形成されている。
上述したファイバ用V溝43、レンズ用V溝44及び第1〜第5の凹部45〜48,51はいずれも単結晶シリコンの異方性エッチングによって形成され、また位置決め用溝49はダイシングカッタにより板面41aと垂直に形成されている。
このような形状とされた位置決め用基板41のフィルタ用斜面45aには波長選択機能を有する光学フィルタ52が成膜形成される。光学フィルタ52は誘電体多層膜よりなるものとされ、例えば波長1.3μmの光は反射し、波長1.5μmの光は透過するものとされる。なお、この例では補正用斜面46aにも光学フィルタ52と同一構造、同一特性の補正用フィルタ53が成膜形成される。
一方、第2の凹部48の対向する2つの壁面48a,48bにはこの例では反射防止膜54がそれぞれ形成され、また第4の凹部47の壁面には図1Bに示したように反射膜55が形成される。なお、ファイバ用V溝43の内端側にはファイバ用V溝43を挟んで一対のマーカ56a,56bが板面41a上に形成されており、また第5の凹部51部分には板面41aから凹部51の底面に至るように一対の電極57,58が形成されている。
上記のような構成とされた位置決め用基板41のファイバ用V溝43に光ファイバ61の一端部がそのV溝43により位置決めされて配される。光ファイバ61の端面61aは光軸方向において一対のマーカ56a,56bの各一辺を結ぶ直線と一致されて位置される。レンズ用V溝44には集光用円柱体62がそのV溝44により位置決めされて配される。集光用円柱体62の一端面は位置決め用溝49の壁面に突き当てられており、これにより光軸方向に位置決めされている。
集光用円柱体62の光ファイバ61と反対側の端面と対向するように発光素子63が位置決め用基板41に搭載される。発光素子63はこの例ではレーザダイオード(LD)とされ、その一方の電極が凹部51の底面に位置する電極57上に実装される。発光素子63の他方の電極は例えばワイヤボンディング(図示せず)により電極58と接続される。なお、図には示していないが、発光素子63はマーカにより位置決めされて配置され、これによりその出射光の光軸が集光用円柱体62の光軸と一致されると共に、直線42方向における位置が所定の位置になるようにされる。発光素子63からの背面出射光は第4の凹部47に入り、反射膜55によって板面41b方向に反射されるものとなっている。
集光用円柱体62には例えばグレーデッドインデックスファイバ(GIファイバ)が用いられ、発光素子63からの出射光のビームがこの集光用円柱体62によって絞られる(集光される)ものとなっている。なお、この例では集光用円柱体62と光ファイバ61とは同一外径とされ、またファイバ用V溝43とレンズ用V溝44も同一幅・深さとされている。
位置決め用基板41のこれら光ファイバ61、集光用円柱体62、発光素子63が取付けられていない側の板面41bには部品取付用基板64が対向して取付けられる。部品取付用基板64の位置決め用基板41と対向する側の板面には受光素子65と発光素子63の出射光モニタ用の受光素子66とが取付けられ、これら受光素子65,66はそれぞれ位置決め用基板41の第1の凹部45及び第4の凹部47内に収容位置される。受光素子65,66はこの例ではフォトダイオード(PD)とされ、光学フィルタ52からの反射光及び反射膜55からの反射光がそれぞれ受光面に入射するように位置決めされている。
部品取付用基板64の位置決め用基板41と反対側の板面には受光素子65からの出力電気信号を増幅する増幅用IC素子(アンプ)67が取付けられる。図1B中、68は封止樹脂を示す。
このような構成を有する双方向光モジュールでは図2に示すように、光ファイバ61を通じて到来した例えば波長1.3μmの入射光71は光学フィルタ52で反射されて受光素子65で受光され、電気信号に変換される。一方、発光素子63からの例えば波長1.5μmの出射光72は集光用円柱体62によって絞られ、補正用斜面46a及びフィルタ用斜面45aを順次透過して、つまり図2に示したように第3の凹部46、第2の凹部48、第1の凹部45を通り、補正用フィルタ53及び光学フィルタ52を順次透過して光ファイバ61の端面61aの光軸に集光され、光ファイバ61に入射される。発光素子63の背面からのモニタ光73は反射膜55で反射されてモニタ用受光素子66で受光される。
なお、発光素子63からの光が単結晶シリコンよりなる位置決め用基板41内に漏れて伝わり、受光素子65に到達すると、クロストークとなって受光素子65の信号品質の低下をきたすため、受光素子65が位置する第1の凹部45の内面(壁面)の光学フィルタ52が形成されていない部分には遮光層(図示せず)を形成しておくことが好ましい。
また、発光素子63と集光用円柱体62との結合効率の向上、光ファイバ61の端面61aや集光用円柱体62の端面からの反射防止などのために、光ファイバ61と発光素子63との間の光路、さらには光学フィルタ52と受光素子65との間の光路に、光学的に透明なシリコーン樹脂などを充填し、透明層74(図1参照)を形成することが好ましい。なお、透明層74の屈折率は光ファイバ61のコアの屈折率に近いものが好ましい。
上述した双方向光モジュールによれば、図7に示した従来の双方向光モジュールのように別部品として用意した光学フィルタ22を組み込む構造と異なり、光学フィルタ52は直接、位置決め用基板41に成膜形成されて配置されるものとなっている。よって、困難で手間のかかる光学フィルタの組み込み作業は不要であり、その分簡易に作製できるものとなっている。
また、発光素子63からの出射光72は光学フィルタ52を透過して光ファイバ61に入射されるが、この例では出射光72はまず、光学フィルタ52が形成されているフィルタ用斜面45aと逆向きに傾斜した補正用斜面46a及びその補正用斜面46aに形成されている光学フィルタ52と同一構造の補正用フィルタ53を透過し、その後、光学フィルタ52を透過するものとなっており、これによりフィルタ用斜面45aに形成された光学フィルタ52を透過することによって曲げられる光路が補正され、つまり光ファイバ61に入射する出射光72の光軸が光ファイバ61の光軸とずれることなく、一致されるものとなっている。
図3はこの様子を示したものであり、光学フィルタ52及び補正用フィルタ53の図示は簡略化のため、省略している。ここで、位置決め用基板41の単結晶シリコンの屈折率をn2 、周囲の屈折率をn1 とし、補正用斜面46a、フィルタ用斜面45aを透過する出射光72の各入射角、出射角を図に示す角度とすると、スネルの法則により、
1 sinθ1 =n2 sinθ2 , n2 sinθ2 =n1 sinθ3
1 sinθ4 =n2 sinθ5 , n2 sinθ5 =n1 sinθ6
が成り立つ。フィルタ用斜面45a及び補正用斜面46aの傾斜角θ7 ,θ8 は等しいため、θ3 =θ4 となり、よってθ1 =θ3 =θ4 =θ6 となり、集光用円柱体62からの出射光72の光軸が光ファイバ61の光軸と一致することになる。
なお、この例では上記のような構成を採用したことにより、集光用円柱体62から光ファイバ61の端面61aまでの距離Lを下記のような値に設定することができる。
即ち、図2中に示したように、各距離を定義すると、
L=s1 +t1 +s2 +t2+s3
となり、ここで位置決め用基板41の厚さTを400μmとし、また第2の凹部48の2つの壁面48a,48bの延長線が板面41bで交わるとすると、フィルタ用斜面45a、補正用斜面46aの傾斜角θは54.74°であることから、s2 =565μmとなり、s1 ,s3 をそれぞれ50μmに設定し、t1 ,t2 もそれぞれ50μmとすると、L=765μmとなる。
集光用円柱体62から光ファイバ61の端面61aまでの距離Lをこのような小さな値に設定することにより、光ファイバ61に入射する送信光72のパワーダウンを抑えることができ、送信光72を低損失に光ファイバ61に結合することができる。
次に、図4を参照してこの発明による双方向光モジュールの第2の実施例について説明する。なお、第1の実施例と対応する部分には同一符号を付し、重複説明を省略する。
この例では部品取付用基板64が位置決め用基板41のファイバ用V溝43、レンズ用V溝44が形成されている板面41a側に配置されたものとなっている。なお、図4Aは部品取付用基板64及び後述するスペーサ、遮光用プレートを省略して位置決め用基板41の板面41aの構成を示している。
第1の凹部45と第3の凹部46とはこの例では板面41aに形成され、第2の凹部48は板面41bに形成されており、即ちこれら第1〜第3の凹部45,46,48は第1の実施例と逆に形成されており、第4の凹部47は形成されていない。
光学フィルタ52は第1の凹部45のフィルタ用斜面45aに成膜形成され、この光学フィルタ52と同一構造の補正用フィルタ53が第2の凹部46のフィルタ用斜面45aと逆向きに傾斜した補正用斜面46aに成膜形成されている。
光ファイバ61及び集光用円柱体62は板面41aから突出しないように位置決め用基板41のファイバ用V溝43及びレンズ用V溝44にそれぞれ取付けられ、発光素子63は集光用円柱体62の端面と対向するように位置決め基板41の第5の凹部51に取付けられる。凹部51は方形の開口形状を有し、断面形状が台形状をなすものとされ、この凹部51の発光素子63の背面と対向する傾斜した壁面51aが発光素子63の背面からのモニタ光を反射するものとなっている。
部品取付用基板64はこの例では遮光用プレート81及びスペーサ82を介して板面41aに取付けられている。スペーサ82には貫通孔83,84が形成されており、部品取付用基板64に取付けられた受光素子65及びモニタ用の受光素子66はこれら貫通孔83,84内に収容位置される。遮光用プレート81には光学フィルタ52からの反射光を通過させて受光素子65に入射させるための小孔85が形成されており、また発光素子63と対向する部分及び壁面51aからの反射光を通過させてモニタ用の受光素子66に入射させる部分には小孔85より大きな孔86が形成されている。
図5はこの図4に示した双方向光モジュールにおいて、光ファイバ61から到来した入射光71が受光素子65に受光され、発光素子63からの出射光72が光ファイバ61に入射され、さらに発光素子63の背面からのモニタ光73がモニタ用受光素子66に受光される様子を示したものであり、この例では遮光用プレート81の存在により、受光素子65における発光素子63からの光のクロストークを小さく押えることができるものとなっている。
なお、この例では集光用円柱体62から光ファイバ61の端面61aまでの距離Lは図5中に示したように、
L=s4 +t3 +s5
と表わされ、位置決め用基板41の厚さTを第1の実施例と同様、400μmとし、また第1、第3の凹部45,46の深さdを200μmとし、さらにこれら第1、第3の凹部45,46の各中心線上に光ファイバ61の端面61a及び集光用円柱体62の端面が位置されるものとすると、s4 +s5 =283μmとなり、t3を100μmに設定すると、L=383μmとなる。
従って、第1の実施例と比べ、集光用円柱体62から光ファイバ61の端面61aまでの距離Lを大幅に短縮でき、よって光ファイバ61に入射する送信光72のパワーダウンのほとんどない、極めて低損失な光結合を実現することができる。
図6は第1の実施例に示したこの発明による双方向光モジュール91を、その長手方向を平行にして配列して1つの基板にアレー状に形成したものであり、このように形成した後、個々に分離するようにしてもよい。また、このように形成すれば多チャネルの双方向光モジュールを容易に作製することができる。なお、多チャネル用とする場合は各隣接双方向光モジュール91の間に、その長手方向に沿った溝を形成し、その溝内に不透明な樹脂材などを埋め込むことにより、分離帯92を形成し、隣接チャネルの出射信号光を分離帯92で遮蔽するようにすることができる。
この発明による双方向光モジュールの第1の実施例を示す図、Aは平面図、Bは断面図。 図1における入射光と出射光の進行状態を示す図。 図1の双方向光モジュールにおいて、出射光の光軸ずれが補正される様子を示す図。 この発明による双方向光モジュールの第2の実施例を示す図、Aは一部省略した平面図、Bは断面図。 図4における入射光と出射光の進行状態を示す図。 この発明による双方向光モジュールをアレー状に構成した例を示す平面図。 双方向光モジュールの従来構成例を示す図、Aは平面図、Bは断面図。

Claims (6)

  1. 単結晶シリコンよりなる位置決め用基板の一板面にファイバ用V溝とレンズ用V溝とが一直線上に形成され、
    それらファイバ用V溝とレンズ用V溝との間に位置するように、上記位置決め用基板の他板面に上記ファイバ用V溝と連通する第1の凹部と上記レンズ用V溝と連通する第3の凹部とが上記直線方向に配列されて形成され、
    それら第1の凹部と第3の凹部の互いの内側に位置する壁面は上記一板面に対して互いに逆向きに傾斜した面とされて、それぞれフィルタ用斜面及び補正用斜面とされ、
    上記第1の凹部と第3の凹部との間に位置するように、上記一板面に第2の凹部が形成されて、その第2の凹部の対向する2つの壁面はそれぞれ上記フィルタ用斜面及び補正用斜面と平行とされており、
    上記ファイバ用V溝に光ファイバが配され、
    上記レンズ用V溝に集光用円柱体が配され、
    その集光用円柱体の上記光ファイバと反対側の端面と対向して発光素子が上記位置決め用基板に配され、
    上記フィルタ用斜面に上記発光素子からの出射光を透過し、上記光ファイバからの入射光を反射する光学フィルタが成膜形成され、
    その光学フィルタにより反射された入射光を受光する受光素子が設けられ、
    上記発光素子からの出射光は上記集光用円柱体によって集光され、上記補正用斜面及びフィルタ用斜面を透過して上記光ファイバに入射される構造とされていることを特徴とする双方向光モジュール。
  2. 単結晶シリコンよりなる位置決め用基板の一板面にファイバ用V溝とレンズ用V溝とが一直線上に形成され、
    それらファイバ用V溝とレンズ用V溝との間に位置するように、上記一板面に上記ファイバ用V溝と連通する第1の凹部と上記レンズ用V溝と連通する第3の凹部とが上記直線方向に配列されて形成され、
    それら第1の凹部と第3の凹部の互いの内側に位置する壁面は上記一板面に対して互いに逆向きに傾斜した面とされて、それぞれフィルタ用斜面及び補正用斜面とされ、
    上記第1の凹部と第3の凹部との間に位置するように、上記位置決め用基板の他板面に第2の凹部が形成されて、その第2の凹部の対向する2つの壁面はそれぞれ上記フィルタ用斜面及び補正用斜面と平行とされており、
    上記ファイバ用V溝に光ファイバが配され、
    上記レンズ用V溝に集光用円柱体が配され、
    その集光用円柱体の上記光ファイバと反対側の端面と対向して発光素子が上記位置決め用基板に配され、
    上記フィルタ用斜面に上記発光素子からの出射光を透過し、上記光ファイバからの入射光を反射する光学フィルタが成膜形成され、
    その光学フィルタにより反射された入射光を受光する受光素子が設けられ、
    上記発光素子からの出射光は上記集光用円柱体によって集光され、上記補正用斜面及びフィルタ用斜面を透過して上記光ファイバに入射される構造とされていることを特徴とする双方向光モジュール。
  3. 請求項1又は2記載の双方向光モジュールにおいて、
    上記フィルタ用斜面とそれと平行な上記第2の凹部の壁面間の厚みと、上記補正用斜面とそれと平行な上記第2の凹部の壁面間の厚みとが等しくされ、
    上記補正用斜面に上記光学フィルタと同一構造の補正用フィルタが成膜形成されていることを特徴とする双方向光モジュール。
  4. 請求項1乃至3記載のいずれかの双方向光モジュールにおいて、
    上記第2の凹部の上記発光素子からの出射光が通過する壁面に反射防止膜が形成されていることを特徴とする双方向光モジュール。
  5. 請求項1、3又は4記載のいずれかの双方向光モジュールにおいて、
    上記他板面に部品取付用基板が対向して取付けられ、
    その部品取付用基板に上記受光素子が取付けられ、
    上記受光素子は上記第1の凹部内に位置していることを特徴とする双方向光モジュール。
  6. 請求項2乃至4記載のいずれかの双方向光モジュールにおいて、
    上記一板面にスペーサを介して部品取付用基板が対向して取付けられ、
    その部品取付用基板に上記受光素子が取付けられていることを特徴とする双方向光モジュール。
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