JP2005275183A - 薄型表示装置 - Google Patents

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Kan Murayama
監 村山
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Abstract

【課題】 薄型表示装置におけるスイベルヒンジ機構およびチルトヒンジの部品点数を削減する。
【解決手段】 表示画面を有する本体部Tが水平方向の回動を可能にするスイベルヒンジ機構および上下方向の回動を可能にするチルトヒンジ機構を介してスタンドSに取り付けられた薄型表示装置において、水平板部1aと水平板部1aの両端からそれぞれ上方に延設された左側板部1aおよび右側板部1cとからなる断面コ字形の回動子1を備え、水平板部1aとスタンドSの上端とをスイベルヒンジピン2により接続し、左側板部1aおよび右側板部1cと本体部Tとをチルトヒンジピン11,12により接続する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶テレビ等の薄型表示装置に関し、詳しくは本体がスタンドに支持されて左右方向および上下方向に首振り調節が可能なヒンジ機構を備えた薄型表示装置に関する。
従来、携帯可能な自立型の液晶テレビでは、図3に示されるように、ハンドル1を兼ねたスタンド2が本体(図示せず)の背面に取り付けられていた。このスタンド2の上部には、水平方向の首振りを可能にするスイベルヒンジ機構3が設けられ、さらにその上方に上下方向の首振りを可能にするチルトヒンジ機構4が設けられていた。なお、テレビを水平方向および上下方向に傾けることを可能にした機構としては、特許文献1に記載の装置が知られている。
特開平11−276530号公報
上述したように、テレビを上下方向および水平方向に傾けて画面の角度を調節するためのヒンジ機構を備える場合は、テレビを支持するスタンド部にスイベルヒンジ機構とチルトヒンジ機構をそれぞれ別個に設けなければならず、その結果、機構部の部品点数が増えるとともに組立工数も増すという問題があり、機構の簡略化と部品点数の削減が求められていた。そこで、本発明は、画面の角度を調節するためのヒンジ機構を備えた薄型表示装置において、ヒンジ機構部の部品点数を削減して組立を容易にすることを目的とした。
上記課題を解決するために、本発明は、表示画面を有する本体部が水平方向の回動を可能にするスイベルヒンジ機構および上下方向の回動を可能にするチルトヒンジ機構を介してスタンドに取り付けられた薄型表示装置において、水平板部と該水平板部の両端からそれぞれ上方に延設された右側板部および左側板部とからなる断面コ字形の回動子を備え、前記水平板部と前記スタンドの上端とをスイベルヒンジ機構により接続し、前記右側板部および左側板部と前記本体部とをチルトヒンジ機構により接続したことを特徴とする。

詳しくは、表示画面を有する本体部が水平方向の回動を可能にするスイベルヒンジ機構および上下方向の回動を可能にするチルトヒンジ機構を介してスタンドに取り付けられた薄型表示装置において、前記スタンドの上端に水平に取り付けられて中央にヒンジピン孔が垂直方向に穿設された支持台と、中央に透孔が穿設された水平板部と該水平板部の両端からそれぞれ上方に延設されて上部に同一水平直線上に穿設された透孔を有する右側板部および左側板部とからなる断面コ字形の回動子と、前記本体部の背面に立ち上がり部が互いに平行に取り付けられるとともに前記両方の立ち上がり部に同一水平直線上に穿設された透孔を有する断面L字形の右取付金具および左取付金具と、前記回動子の水平板部の透孔に上方から嵌着されるととも下部が前記支持台のヒンジピン孔に挿入され前記支持台の下方に突出した下端にナットが螺着されて回動子を支持台に回動自在に軸支するスイベルヒンジピンと、前記回動子の右側板部の透孔の外側に前記右取付金具の透孔を支持した状態で前記両透孔に装着されて右取付金具を回動子に回動自在に軸支する右チルトヒンジピンと、前記回動子の左側板部の透孔の外側に前記左取付金具の透孔を支持した状態で前記両透孔に装着されて左取付金具を回動子に回動自在に軸支する左チルトヒンジピンとを備えたことを特徴とする。
ここで、前記右チルトヒンジピンの部分と前記左チルトヒンジピンの部分の両方またはいずれか一方に、前記本体部を下方に傾ける回動操作に制動力を付与する制動手段を設けることが好ましい。なお、前記制動手段としてねじりコイルばねを用いることが可能である。
また、前記支持台と前記回動子との間および前記回動子と前記左・右取付金具と間に、回動範囲を規制する係止機構をそれぞれ設けることが好ましい。
以上述べたように本発明によれば、水平板部と該水平板部の両端からそれぞれ上方に延設された右側板部および左側板部とからなる断面コ字形の回動子を備え、前記水平板部と前記スタンドの上端とを前記回動子を用いたスイベルヒンジ機構により接続し、前記右側板部および左側板部と本体部とを前記回動子を用いたチルトヒンジ機構により接続したことで、スイベルヒンジ機構部およびチルトヒンジ機構部の部品点数が少なくなり、製造現場での部品管理が容易になるとともに組立工程が短縮される。
以下、図に基づいて本発明の実施形態を説明する。

図1は本発明に係る薄型表示装置の背面に取り付けられるスイベルヒンジ機構部およびチルトヒンジ機構部を示す正面図であり、図2は図1の左側面図である。両図において、1は断面コ字形の回動子であり、下部の水平板部1aの中心に透孔が穿設されて上方からスイベルヒンジピン2が装着されている。さらに、スイベルヒンジピン2は下方の支持台3に挿入されて先端にナット4が取り付けられることで、スイベルヒンジ機構が形成されて、回動子1が支持台3に対して水平方向の回動を自在に支持される。なお、支持台3はスタンドSの上端にビス止めにより固定されている。

水平板部1aの下面の前後にはスイベルストッパー5,6が突設され、組立時に、支持台3の上面に形成された凹部(図示せず)に係合されて、回動子1の回動を一定角度範囲内に制限する。また、水平板部1aの左右両端は、それぞれ上方に折曲されて、互いに平行な左側板部1bと右側板部1cが形成されている。左側板部1bと右側板部1cの上部には、同一水平線上に透孔が形成されている。さらに、支持対象である薄型表示装置の画面本体Tには、断面L字形の左取付金具7および断面L字形の右取付金具8が互いの立ち上がり部を平行にして上下方向に取り付けられている。これらの両立ち上がり部には、同一水平線上に透孔が形成されている。

左側板部1bの透孔と左取付金具7の透孔の位置を合わせた状態で、両透孔にはチルトヒンジピン11が装着されてチルトヒンジ機構が形成され、左側板部1bが回動子1に対して上下方向の回動を自在に支持される。同様に、右側板部1cの透孔と 右取付金具8の透孔の位置を合わせた状態で、両透孔にはチルトヒンジピン12が装着されてチルトヒンジ機構が形成され、右側板部1cが回動子1に対して上下方向の回動を自在に支持される。これらチルトヒンジピン11,12には、ねじりコイルばね13,14がそれぞれ装着されて、図2において、画面本体Tを反時計方向に回動させる際に、取付金具7,8と回動子1との間に抵抗を発生させて、画面本体Tを上下に傾ける際の、重量の影響を相殺するようにしている。

また、取付金具7,8の立ち上がり部の上下端には、チルトストッパー15,16およびチルトストッパー17,18が突設され、左側板部1bと右側板部1cにそれぞれ形成されている係合部に係合されて、取付金具7,8の回動を一定角度範囲内に制限する。本発明では、上述したように、画面本体TをスタンドSに取り付ける際に、支持台3をスタンドSに取り付け、取付金具7,8を画面本体Tに取り付けてから、両者を回動子1を介して連結することで組立が完了するため、従来に比べて組立工程が短縮される。また、回動子1を用いたことで、スイベルヒンジ機構とチルトヒンジ機構の部品点数が削減されて部品管理が容易になる。
本発明は、液晶テレビ以外に、PDP、SED、エレクトロ・ルミネッセンス・ディスプレイ、フィールド・エミッション・ディスプレイ等の薄型表示装置についても利用可能である。
本発明に係る薄型表示装置の背面に取り付けられるスイベルヒンジ機構部およびチルトヒンジ機構部を示す正面図である。 図1の左側面図であ。 従来例を示す斜視図である。
符号の説明

1 回動子

1a 水平板部

1b 左側板部

1c 右側板部

2 スイベルヒンジピン

3 支持台

4 ナット

5,6 スイベルストッパー

7 左取付金具

8 右取付金具

11,12
チルトヒンジピン

13,14
ねじりコイルばね

15〜18
チルトストッパー

S スタンド

T 画面本体

Claims (5)

  1. 表示画面を有する本体部が水平方向の回動を可能にするスイベルヒンジ機構および上下方向の回動を可能にするチルトヒンジ機構を介してスタンドに取り付けられた薄型表示装置において、

    水平板部と該水平板部の両端からそれぞれ上方に延設された右側板部および左側板部とからなる断面コ字形の回動子を備え、前記水平板部と前記スタンドの上端とをスイベルヒンジ機構により接続し、前記右側板部および左側板部と前記本体部とをチルトヒンジ機構により接続したことを特徴とする薄型表示装置。
  2. 表示画面を有する本体部が水平方向の回動を可能にするスイベルヒンジ機構および上下方向の回動を可能にするチルトヒンジ機構を介してスタンドに取り付けられた薄型表示装置において、

    前記スタンドの上端に水平に取り付けられて中央にヒンジピン孔が垂直方向に穿設された支持台と、

    中央に透孔が穿設された水平板部と該水平板部の両端からそれぞれ上方に延設されて上部に同一水平直線上に穿設された透孔を有する右側板部および左側板部とからなる断面コ字形の回動子と、

    前記本体部の背面に立ち上がり部が互いに平行に取り付けられるとともに前記両方の立ち上がり部に同一水平直線上に穿設された透孔を有する断面L字形の右取付金具および左取付金具と、

    前記回動子の水平板部の透孔に上方から嵌着されるととも下部が前記支持台のヒンジピン孔に挿入され前記支持台の下方に突出した下端にナットが螺着されて回動子を支持台に回動自在に軸支するスイベルヒンジピンと、

    前記回動子の右側板部の透孔の外側に前記右取付金具の透孔を支持した状態で前記両透孔に装着されて右取付金具を回動子に回動自在に軸支する右チルトヒンジピンと、

    前記回動子の左側板部の透孔の外側に前記左取付金具の透孔を支持した状態で前記両透孔に装着されて左取付金具を回動子に回動自在に軸支する左チルトヒンジピンと、

    を備えたことを特徴とする薄型表示装置。
  3. 請求項2に記載の薄型表示装置において、

    前記右チルトヒンジピンの部分と前記左チルトヒンジピンの部分の両方またはいずれか一方に、前記本体部を下方に傾ける回動操作に制動力を付与する制動手段を設けたことを特徴とする薄型表示装置。
  4. 請求項3に記載の薄型表示装置において、

    前記制動手段としてねじりコイルばねを用いたことを特徴とする薄型表示装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれかに記載の薄型表示装置において、

    前記支持台と前記回動子との間および前記回動子と前記左・右取付金具と間に、回動範囲を規制する係止機構をそれぞれ設けたことを特徴とする薄型表示装置。
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