JP2005273208A - 建築物床下構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、冷暖房効率の優れた部屋を備え、継続的にかつ効果的に住宅の床下空間の結露を防止できる床下基礎構造を低コストに提供しようとするものである。
【解決手段】複数の部屋を備える建築物の下方に位置し、基礎の一部である基礎立上り部2によって区画される床下空間要素3,4から構成される建築物床下構造1であって、前記部屋間の比較において、相対的に高い断熱性を必要とする前記部屋の下方に位置する前記床下空間要素3の少なくとも1つが、断熱材21を備えた前記基礎立上り部2によって所定の気密性を有するように構成されるものであり、他の前記部屋の下方に位置する前記床下空間要素4の少なくとも1つが、開閉可能な換気孔22を有する前記基礎立上り部2によって区画されるものとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の床下構造に関するものである。
我が国では、梅雨から夏にかけて高温多湿になりやすい。
そこで住宅の生活の場となる居室空間では、除湿器やエアコンを使うことで温度及び湿度を制御し、その床下空間については、例えば現在普及している多くの住宅では、基礎立ち上がり部に設けた換気孔等を換気手段とした床下空間の換気を行い、床下空間の通気性を高め住宅の湿度を低く管理することで結露等を防いでいる。
しかし、床下空間の気密性が低いため、断熱性が低く居室を効率的に冷暖房できないという問題があり、住宅の工法によっては、床下、天井裏、壁内等に結露がしばしば見られ、カビ発生の原因となっている。そこで、特許文献1に示すように、換気扇を設置して、床下空間内の空気を強制排気するなどの結露対策が取られているが、継続的で効果的な方法とは言い難い。
一方、近年増えつつある基礎断熱住宅は、換気手段を設けていない床下基礎の立上り部のコンクリートを気密し、断熱しているため、床下空間の気密性、断熱性を高め、住宅の効率的な冷暖房を可能としているが、断熱材だけでは家事などで発生する水蒸気が外部へ排出されにくく、住宅内の湿度が上がるという点では検討の余地がある。
このように住宅の冷暖房効率と結露等の問題とをうまく解決できなかったのは住宅全体に着眼していたためと考えられる。
特開2001−21197公報
そこで本発明は、住宅が複数の部屋から構成され、部屋毎に必要とする気密性が異なることに着眼して考案したものであって、居室等の冷暖房効率を高めつつ、住宅内の湿度を低く管理することをその主たる課題としたものである。
すなわち本発明は、複数の部屋を備える建築物の下方に位置し、基礎の一部である基礎立上り部によって区画される床下空間要素から構成される建築物床下構造であって、前記部屋間の比較において、相対的に高い断熱性を必要とする前記部屋の下方に位置する前記床下空間要素の少なくとも1つが、断熱材を備えた前記基礎立上り部によって所定の気密性を有するように構成されるものであり、他の前記部屋の下方に位置する前記床下空間要素の少なくとも1つが、開閉可能な換気孔を有する前記基礎立上り部によって区画されるものであることを特徴としたものである。
このようなものであれば、高い断熱性を必要とする部屋の下方に位置する床下空間要素が所定の気密性と断熱性とを有しており、当該部屋の熱が、当該床下空間要素を介し、外気に奪われにくいため、当該部屋の冷暖房効率を高めることが可能である。
その一方で、他の部屋の下方に位置する床下空間要素が気密ではなく、通気性を有しており、建築物内の水蒸気が、当該床下空間要素を介し、換気孔から排気される。更に外気と床下の湿度に応じて換気孔を開閉することで、外気に含まれる水蒸気の建築物内への侵入を抑えることが可能となるため、建築物内の湿度を低く管理することができる。
更に、本発明を適用すれば、施工に際して基礎断熱を行う部分を基礎の一部に限定し、又利用に際して冷暖房の効率が高まることから、基礎全体を断熱する基礎又は換気手段を有する基礎として新築する場合や、床裏全体に断熱を行う場合と比較し、トータルコスト削減も可能である。
またこれらの特徴に加えて、調湿材料を前記基礎立上りの全体又は一部に敷設したことを特徴とするものであれば、建築物内の水蒸気を調湿材料を用いて取り除き、外気へ排出することが可能となる。
また、前記床下空間要素を形成する地面全面に防湿コンクリート又は防湿シート処理を施す、あるいは防湿シート処理を施しその上に防湿コンクリートを打設することを特徴とするものであれば、床下地面から発生する水蒸気が建築物内に取り込まれることを防ぐことが出来る。
更に、相対的に高い断熱性を必要とする部屋の下方に位置する床下空間要素をダクト空間として利用する暖房システムを備えているものであれば、床下の熱をうまく活用でき、暖房効率を高めることができる。
このような床下構造を有する床下を適切に換気するには、外気の湿度が床下の空気の湿度よりも高い期間に前記換気孔を閉じ、床下の空気の湿度が外気の湿度よりも高い期間に前記換気孔を開くようにすればよく、特に梅雨時期から夏にかけて床下の空気の流れを遮断することにより床下結露を防止することができる。
このように構成した本発明によれば、冷暖房効率を高め、継続的にかつ効果的に床下空間の結露を防止し、且つトータルコストを削減することも可能である。
本実施形態に係る建築物床下構造1は、複数の部屋を備える建築物である住宅の下方に位置するものであり、基礎立上り部2に換気孔22を有し、床下換気を行う既存の建築物床下構造1を改築したものである。
本実施形態では、図1に示すように、基礎立上り部2と、所定以上の高い断熱性を必要とする前記部屋の下方に位置し、断熱材21を備えた前記基礎立上り部2によって気密となるように区画される床下空間要素である気密床下空間要素3と、他の前記部屋の下方に位置し、開閉可能な換気孔22を有する基礎立上り部2によって区画される床下空間要素である換気床下空間要素4とから構成されるものである。
ここで住宅とは、例えば居間や寝室等の居室の他に、廊下などの部屋を備えた建築物である。また部屋とは、例えば壁等によって形成されるものであり、住宅等における居間や寝室など、生活の中心となるものに限られず、物置や廊下、浴室等を含むものである。
以下に各部を説明する。
基礎立上り部2は、床下空間要素を形成するものである。又、例えば地面8から上方に突出した壁状をなし、水平方向に連続して延び、住宅の柱又は壁などを支持するものである。
床下空間要素は、地面8と、前記基礎立上り部2と、住宅の床とに囲まれて形成されるものであり、例えば、住宅の部屋と1対1の対応関係を有するものである。
気密床下空間要素3は、所定以上の高い断熱性を必要とする部屋の下方に位置し、所定の気密性を有することで、その上方に位置する部屋の断熱性を向上させるものである。他の床下空間要素との間での直接の水蒸気及び熱の移動が極僅かであり、また内部に設けた調湿材料5に水蒸気を一時的に蓄えることが可能である。
気密床下空間要素3を形成する地面8全面には、防湿コンクリート7と防湿シート6が敷設されている。
より詳細には、気密床下空間要素3を形成する基礎立上り部2には、図2に示すように、換気孔22を断熱材21で閉塞し、その気密床下空間要素3が存在する側の面である内側面に防湿シート6で包囲した断熱材21を設置し、さらにその内側に調湿材料5であるシリカゲル等を散布してある。
換気床下空間要素4は、他の部屋の下方に位置し、開閉可能な換気孔22を有することで、換気床下空間要素4内の湿度を低く管理することを可能としたものである。換気孔22を介して他の換気床下空間要素4間での空気の移動が可能であり、また内部に設けた調湿材料5に水蒸気を一時的に蓄えることが可能である。
換気床下空間要素4を形成する地面8全面には、防湿コンクリート7と防湿シート6が敷設されている。
より詳細には、換気床下空間要素4を形成する基礎立上り部2には、図3に示すように、厚み方向に貫通する換気孔22が設けてあり、換気孔22を開閉するように蓋体221が設けてある。また、蓋体221は直接手で動作させることも、モータなど用いて遠隔から指示し動作させることも可能なものである。
換気床下空間要素4が存在する側の面である内側面に調湿材料5を散布した基礎立上り部2を一部又は全体に用いて区画された床下空間要素である。
ここでは調湿材料5として例えばシリカゲル、ゼオライト、セピオライト、木炭、活性炭等を用いている。
このように構成した建築物床下構造1であれば、居間や寝室の下方を気密床下空間要素3とすることで、断熱性を高め、冷暖房効率を上げることができる。
又、外気の湿度が住宅内の湿度より高い場合には、換気孔22を閉じることで、外気に含まれる水蒸気の侵入を防ぎ、気密床下空間要素3又は換気床下空間要素4に入り込んだ水蒸気を、調湿材料5に一時的に貯えておくことが可能である。
外気の湿度が住宅内の湿度より低い場合には、換気孔22を開くことで、住宅内の水蒸気を廊下などの下方に設けた換気床下空間要素4を介して、換気孔22から排出し、又、調湿材料5を乾燥させることが可能である。
又、防湿コンクリート7と防湿シート6とにより、地面8から発生する水蒸気が床下空間要素に侵入するのを防ぐことができる。
このように、本発明によれば床下で結露を生じることを防止することが出来る。その結果、根太材などの木材含水率の上昇を防ぎ、さらに副次的にカビの発生予防、シロアリによる木材の食害防止にも寄与する。これにより、継続的にかつ効率的に住宅の床下空間の湿度を調節でき、年間を通じて床下湿度を良好な状態に維持することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られない。
例えば、床下空間要素は住宅の部屋と1対多又は多対1の対応関係を有するものであっても構わない。
基礎パッキンを用いることで基礎と土台間の隙間を換気孔としている場合にも同様に改築可能である。
又、新築するのであれば、気密床下空間要素を区画する基礎立上り部には、基礎断熱工法などを用い、予め換気孔を設けなければよい。
更に気密床下空間要素が暖房システムを備えているものであれば、居室等を床から暖め、部屋全体を効率的に暖房することができる。
また建築物床下構造の換気方法として、梅雨から夏にかけて換気孔を閉じ、秋から春にかけては換気孔を開け、調湿材料に吸湿された水分を放湿させることにより、年間を通じて床下を良好な湿度状態に制御することが出来る。
更に、換気床下空間要素内に湿度センサや湿度計を設け、換気床下空間要素と外気の湿度とを比較し、自動的に換気孔を開閉するようにすれば、湿度を最適に管理することが可能となる。
その他本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
本発明の実施形態における建築物床下構造の一部を表し、基礎を地面と略平行な面で切断する断面を示す図。 同実施形態における気密床下空間要素と気密床下空間要素を区画する基礎立上り部の一部を表し、該基礎立上り部を地面に略直交する面で切断する断面を示す図。 開閉可能に設けた換気孔を備えた基礎立上り部の一部を表し、基礎立上り部の外側面を示す図。 同実施形態における換気床下空間要素と換気床下空間要素を区画する基礎立上り部の一部を表し、該基礎立上り部を地面に略直交する面で切断する断面を示す図。
符号の説明
1・・・建築物床下構造
2・・・基礎立上り部
21・・・断熱材
22・・・換気孔
3、4・・・床下空間要素
5・・・調湿材料
6・・・防湿シート
7・・・防湿コンクリート

Claims (5)

  1. 複数の部屋を備える建築物の下方に位置し、基礎の一部である基礎立上り部によって区画される床下空間要素から構成される建築物床下構造であって、
    前記部屋間の比較において、相対的に高い断熱性を必要とする前記部屋の下方に位置する前記床下空間要素の少なくとも1つが、断熱材を備えた前記基礎立上り部によって所定の気密性を有するように構成されるものであり、
    他の前記部屋の下方に位置する前記床下空間要素の少なくとも1つが、開閉可能な換気孔を有する前記基礎立上り部によって区画されるものであることを特徴とした前記建築物床下構造。
  2. 調湿材料を前記基礎立上り部の全体又は一部に敷設したことを特徴とする請求項1記載の建築物床下構造。
  3. 前記床下空間要素を形成する地面全面に防湿コンクリート又は防湿シート処理を施す、あるいは防湿シート処理を施しその上に防湿コンクリートを打設することを特徴とする前記請求項1又は2記載の建築物床下構造。
  4. 相対的に高い断熱性を必要とする前記部屋の下方に位置する前記床下空間要素が、暖房システムを備えていることを特徴とする前記請求項1乃至3いずれか記載の建築物床下構造。
  5. 前記請求項1乃至4いずれか記載の建築物床下構造を有する建築物の床下を換気する建築物床下換気方法であって、
    外気の湿度が床下の空気の湿度よりも高い期間に前記換気孔を閉じ、床下の空気の湿度が外気の湿度よりも高い期間に前記換気孔を開くようにしたことを特徴とする建築物床下換気方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007224642A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 床下システム
JP2015083760A (ja) * 2013-10-25 2015-04-30 旭化成ホームズ株式会社 建物の基礎内の換気方法、及び換気構造

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