JP2005271532A - プリンタ及びプリント方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録紙の印画方向先端を隠さずに搬送して縁無し印画を行なう。
【解決手段】 プラテンドラム17の外周面に、カラー感熱記録紙3の裏面の印画方向先端3aから後端3b近傍までを粘着保持する粘着層21を形成する。排紙時には、プラテンドラム17を排紙方向に回転させ、その外周面に剥離部材30を当接させる。粘着層21によって粘着保持されていないカラー感熱記録紙3の印画方向後端3bは、剥離部材30によってすくい上げられ、粘着層21によって粘着保持されている部分は剥離部材30によって粘着層21から剥離される。剥離されたカラー感熱記録紙3は、排紙トレイ27に排出される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録紙に余白の無い縁無し印画を行なうプリンタ及びプリント方法に関し、更に詳しくは、縁無し印画を行なうための記録紙の保持に特徴を有するプリンタ及びプリント方法に関するものである。
副走査方向に搬送される記録紙に対し、副走査方向に直交する主走査方向に沿って配置された印画ヘッドで1列ずつ印画を行なうラインプリンタが知られている。このラインプリンタの中には、印画ヘッドに対して記録紙を複数回往復搬送させ、各搬送時に異なる色を印画することによってカラー画像を印画する複数パスタイプのカラーラインプリンタや、異なる色の印画を行なう複数の印画ヘッドを使用して、記録紙にカラー画像を印画するワンパスタイプのカラーラインプリンタ等がある。
また、プリンタを印画方式で見れば、記録紙に向けてインクを吐出して印画を行なうインクジェットプリンタや、記録紙の上に重ねられたインクシートをサーマルヘッドで加熱して、インクを記録紙に転写する熱転写方式及び熱昇華方式のサーマルプリンタ、トナーを記録紙上で定着させて印画を行なうレーザープリンタ、複数の感熱発色層を備えたカラー感熱記録紙をサーマルヘッドで加熱して、各感熱発色層を発色させるカラー感熱プリンタ等がある。
上記のいずれの方式のプリンタにおいても、記録紙の端縁ぎりぎりまで画像が形成される、いわゆる縁無しプリントの作成が望まれている。シート状の記録紙に縁無し印画を行なうには、記録紙の印画方向先端が印画ヘッド対して隠れないように搬送する必要がある。しかし、従来のプリンタでは、記録紙の印画方向先端をローラ等でニップして搬送しているため、このローラによって印画方向先端が必ず隠れてしまい、印画方向先端に縁無し印画を行なうことができなかった。
上記問題を解決するために、例えば、特許文献1記載のプリンタでは、台紙上にサイズの小さな記録紙を粘着保持する粘着面を形成し、この台紙をローラでニップして搬送することにより、縁無し印画を行なっている。また、特許文献2記載のカードプリンタでは、印画対象であるカードの搬送に、粘着性を有するゴムローラを使用して、カードの印画方向後端側をニップして、印画方向に押し出すように搬送している。
2000−302273号公報 特開平08−026518号公報
しかし、特許文献1記載の発明は、印画前に台紙に記録紙を粘着させ、印画後に台紙から記録紙を剥がすという作業が必要となり、大量な枚数の印画処理には向いていない。また、特許文献2記載の発明は、印画ヘッドによる印画時の負荷よりも、印画対象物の剛性の方が勝っている場合にしか利用することができす、一般的な記録紙では容易に屈曲してしまうため、利用できない。
本発明は、上記問題点を解決するためのもので、記録紙の印画方向先端を隠さずに搬送して縁無し印画を行なうことのできるプリンタ及びプリント方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のプリンタは、記録紙を密着保持するプラテンの保持面上に、記録紙の印画方向先端部から後端部近傍までを粘着保持する粘着層を設けた。プラテンとしては、外周に記録紙を巻き付けて保持するプラテンドラムや、一方の面上に記録紙を載置して保持するプラテンプレート等を用いた。
また、プラテンの粘着層から記録紙を剥離して排紙するために、排紙方向に移動中のプラテンの保持面から、粘着層によって粘着保持されていない記録紙の印画方向後端部をすくい上げて排紙部にガイドする排紙ガイドを設けた。この排紙ガイドとしては、プラテンの保持面から離れる退避位置と、該プラテンの保持面に摺接して記録紙の印画方向後端部をすくい上げる剥離位置との間で移動自在とされた剥離部材と、この剥離部材を退避位置と剥離位置との間で移動させる剥離機構とから構成した。
本発明のプリント方法においては、プラテンの保持面上に設けられた粘着層によって、記録紙の印画方向先端部から後端部近傍までを粘着保持し、プラテン駆動機構によってプラテンを印画方向に移動させ、印画ヘッドによって搬送中の記録紙に印画を行ない、印画完了後にプラテン駆動機構によってプラテンを印画方向と反対側の排紙方向に移動させ、排紙ガイドによってプラテンの保持面から、粘着層によって粘着保持されていない記録紙の印画方向後端部をすくい上げ、記録紙を排出する排紙部にガイドするようにした。
本発明によれば、記録紙の印画方向先端部を隠すことなく印画方向に搬送することができるので、記録紙に縁無し印画を行なうことができる。また、記録紙の保持に粘着層を使用したので、プラテン上に記録紙を密着させて保持することができ、記録紙に皺等が発生しないので、印画品質が低下することはない。更に、粘着層を使用したので、簡単にプラテンから記録紙を剥がして排紙することができる。
また、記録紙をプラテンから剥離し、排紙口に導く排紙ガイドを設けたので、プラテンからの記録紙の剥離を自動的に行なうことができる。更に、排紙ガイドを構成する剥離部材を、プラテンに摺接する剥離位置とプラテンから離れる退避位置との間で移動させたので、印画中の記録紙の搬送に、剥離部材が邪魔になることはない。
図1は、本発明を実施したカラー感熱プリンタの印画時の状態を示す概略図である。このカラー感熱プリンタ2は、シート状のカラー感熱記録紙3を記録媒体として用いる。カラー感熱記録紙3は、熱記録が行なわれる記録面を上方に向けた状態で箱形状の給紙カセット4に複数枚が収納される。給紙カセット4内のカラー感熱記録紙3は、カムやテコ、各種アクチュエータ等を用いた記録紙シフト機構5によってその端部が持ち上げられ、最上層のカラー感熱記録紙3が給紙ローラ6に当接する。この給紙ローラ6が、パルスモータである搬送モータ7によって回転されると、カラー感熱記録紙3は給紙カセット4から1枚ずつ送り出される。
図2は、カラー感熱記録紙3の層構造の一例を示す説明図である。カラー感熱記録紙3は、シアンに発色するシアン感熱発色層10と、マゼンタに発色するマゼンタ感熱発色層11と、イエローに発色するイエロー感熱発色層12と、これらの感熱発色層を保護する保護層13とが支持体14の上に順次層設されている。
最上層のイエロー感熱発色層(Y)12は熱感度が最も高く、小さな熱エネルギーでイエローに発色する。最下層となるシアン感熱発色層(C)10は熱感度が最も低く、大きな熱エネルギーでシアンに発色する。マゼンタ感熱発色層(M)11は、イエロー感熱発色層12とシアン感熱発色層10との中間程度の熱エネルギーでマゼンタに発色する。イエロー感熱発色層12とマゼンタ感熱発色層11には、光定着性が付与されている。イエロー感熱発色層12は、420nmの近紫外線が照射されたときに発色能力が消失する。マゼンタ感熱発色層11は、365nmの紫外線が照射されたときに発色能力が消失する。シアン感熱発色層10は、通常の保存状態では発色しないレベルの熱感度であるため、光定着性は付与されていない。
給紙カセット4から送り出されたカラー感熱記録紙3の給送方向下流側には、カラー感熱記録紙3を外周に巻き付けて回転するプラテンドラム17が配置されている。このプラテンドラム17は、プラテン軸18を介して搬送モータ7によって回転駆動される。その回転方向は、図中反時計方向の印画方向と、この印画方向と反対側の排紙方向である。
プラテンドラム17の外周面には、その回転方向において、カラー感熱記録紙3の長さ寸法よりも短い範囲に粘着層21が形成されている。この粘着層21は、常温でカラー感熱記録紙3に密着して保持することのできる粘着性を有しており、カラー感熱記録紙3の印画方向先端3aから、後端近傍3bまでを粘着保持する。なお、カラー感熱記録紙3の後端3bを粘着保持していないのは、後述する印画終了後の排紙動作のためである。粘着層21は、プラテンドラム17の外周面に粘着剤を塗布して形成してもよいし、粘着剤で形成されたシートをプラテンドラム17の外周面に貼着してもよい。
給紙カセット4とプラテンドラム17との間には、カラー感熱記録紙3をガイドする搬送ガイド24と、カラー感熱記録紙3を搬送する搬送ローラ対25と、給排紙ガイド26とが配置されている。搬送ガイド24は、給紙カセット4から送り出されたカラー感熱記録紙3を搬送ローラ対25に向けてガイドする。また、搬送ローラ対25によって、印画済みのカラー感熱記録紙3をプラテンドラム17から排紙トレイ27へと送り出す際には、カラー感熱記録紙3を排紙トレイ27に向けてガイドする。
搬送ローラ対25は、搬送モータ7によって回転されるキャプスタンローラ25aと、このキャプスタンローラ25aに圧接して従動回転するピンチローラ25bとからなる。搬送ローラ対25は、給紙カセット4から送り出されたカラー感熱記録紙3をプラテンドラム17の外周面に向けて搬送する。また、印画済みのカラー感熱記録紙3をプラテンドラム17から排紙トレイ27に向けて搬送する。
給排紙ガイド26は、断面が楔形状とされ、揺動自在とされた剥離部材30と、この剥離部材30を退避位置と剥離位置との間で移動させるアクチュエータ31とからなる。剥離部材30の退避位置は、剥離部材30の鋭角な先端部30aがプラテンドラム17の外周面から離される位置である。また、剥離部材30の剥離位置は、図4に示すように、先端部30aをプラテンドラム17の外周面に当接させる位置である。剥離部材30は、図1及び図3に示すように、給紙時及び印画時には退避位置に移動されており、図4に示すように、排紙時には剥離位置に移動される。
プラテンドラム17の外周には、サーマルヘッド34と、イエロー用定着ランプ35及びマゼンタ用定着ランプ36とが配置されている。サーマルヘッド34には、周知のように多数の発熱素子34aが主走査方向にライン状に配列されており、各発熱素子34aは画素の濃度に応じて熱エネルギーを発生する。サーマルヘッド34は、軸37に回動自在に取り付けられており、その上面にはローラ38とバネ39とが設けられている。このバネ39の付勢によりサーマルヘッド34は時計方向に付勢されている。
サーマルヘッド34のさらに上方には、ヘッド用モータ40によって回転されるヘッドカム41が軸42の回りに回動自在に設けられており、その外周面にはローラ38がバネ39の付勢により当接している。ヘッドカム41の外周面には切欠43が形成されている。図3及び図4に示すように、この切欠43とローラ38とが当接している状態では、サーマルヘッド34は、プラテンドラム17から離れた退避位置にセットされる。また、図1に示すように、ヘッドカム41の外周面にローラー38が当接している状態では、印画のためにカラー感熱記録紙3に所定の圧力で接触する印画位置にセットされる。
イエロー用定着ランプ35は、発光ピークがほぼ420nmの紫外線を放出してイエロー感熱発色層12の光定着を行う。マゼンタ用定着ランプ36は、発光ピークがほぼ365nmの紫外線を放出してマゼンタ感熱発色層11の光定着を行う。
プラテンドラム17の外周で、排紙ガイド26とサーマルヘッド34との間には、バネ46の付勢によってプラテンドラム17の外周面に圧接された押圧ローラ47が配置されている。この押圧ローラ47は、カラー感熱記録紙3がプラテンドラム17の外周面に巻き付けられる際に、カラー感熱記録紙3を押圧して粘着層21に密着させる。
図5は、カラー感熱プリンタの構成を示すブロック図である。カラー感熱プリンタ2は、システムコントローラ50によって制御されている。システムコントローラ50は、例えば、制御プログラムや制御データが記録されたROMや、ROMから読み出された制御プログラムや制御データを一時的に記録する作業領域となるRAMや、制御プログラムに基づいて各種演算処理を行なうCPU等からなる。
システムコントローラ50には、パーソナルコンピュータやデジタルカメラ等、カラー感熱プリンタ2に対して画像データを入力する機器が接続されるI/Oポート53が接続されている。メモリコントローラ54は、フレームメモリ55とラインメモリ56とを制御するコントローラであって、I/Oポート53から入力された画像データRGBの各色画像データに分解してフレームメモリ55に記録し、このフレームメモリ55から、各色画像データを1ライン分ずつ読み出してラインメモリ56に記録する。プリントデータ生成部57は、ラインメモリ56から1ライン分の色画像データを読み出して、サーマルヘッド34を駆動するためのプリントデータを生成する。
また、システムコントローラ50には、記録紙シフト機構5や、搬送モータ7、アクチュエータ31、サーマルヘッド34、イエロー用定着ランプ35及びマゼンタ用定着ランプ36、ヘッド用モータ40等を駆動する各種ドライバ60〜65が接続されており、システムコントローラ50によって制御されている。
次に、上記実施形態の作用について、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。図3に示すように、印画開始前のカラー感熱プリンタ2は、粘着層21の印画方向先端21aが押圧ローラ47に対面する位置にあり、サーマルヘッド34及び剥離部材30はプラテンドラム17から離れた退避位置に移動されている。
印画開始操作が行なわれると、記録紙シフト機構5が作動して最上層のカラー感熱記録紙3が給紙ローラ6に当接する。給紙ローラ6は、搬送モータ7の正転によって時計方向に回転し、カラー感熱記録紙3を給紙カセット4から送り出す。給紙カセット4から送り出されたカラー感熱記録紙3は、搬送ガイド24によって搬送ローラ対25に送り込まれ、搬送ローラ対25によってプラテンドラム17の外周面に向けて搬送される。
カラー感熱記録紙3の印画方向先端3aは、剥離部材30にガイドされてプラテンドラム17と押圧ローラ47との間に送り込まれる。プラテンドラム17は、搬送モータ7によって印画方向に回転されているため、カラー感熱記録紙3は印画方向先端3a側から順に、粘着層21に粘着保持されていく。なお、カラー感熱記録紙3は、押圧ローラ47によってプラテンドラム17に押し付けられるため、カラー感熱記録紙3と粘着層21との間に隙間が生じたり、カラー感熱記録紙3に皺が発生することはない。
カラー感熱記録紙3の印画方向先端3aがサーマルヘッド34の位置に到達すると、サーマルヘッド34はヘッドカム41の回転によって退避位置から印画位置に移動され、発熱素子アレイ34aをカラー感熱記録紙3に押し付ける。
プリントデータ生成部57は、ラインメモリ56から入力された1ライン分のY画像データから、1ライン分のYプリントデータを生成する。ヘッドドライバ62は、プリントデータ生成部57から入力されたプリントデータに基づいて発熱素子アレイ34aの各発熱素子を発熱させ、カラー感熱記録紙3のイエロー感熱発色層12に1ライン分のイエロー画像を印画する。
なお、カラー感熱記録紙3は、粘着層21によってプラテンドラム17の外周面にしっかりと粘着保持されているため、サーマルヘッド34による印画によって、カラー感熱記録紙3がプラテンドラム17の外周面からズレ動くことはない。また、粘着層21によって、カラー感熱記録紙3の裏面のみが粘着保持されているので、印画方向先端3aから余白なく印画を行なうことができる。
1ライン分のイエロー画像の印画後、搬送モータ7は正転を再開し、プラテンドラム17をを印画の1ライン分だけ印画方向に回転させる。この1ラインの印画と回転とを繰り返すことにより、カラー感熱記録紙3の全面にはイエロー画像が印画される。なお、イエロー用定着ランプ35は、イエロー画像の印画開始と同時にY用ランプドライバ63によって点灯され、イエロー感熱発色層12の定着を行なう。なお、カラー感熱記録紙3の印画方向後端3bは、粘着層21によって粘着保持されていないが、プラテンドラム17の印画方向への回転と、サーマルヘッド34の圧接とによってプラテンドラム17の外周面に押し付けられるため、後端3bまで余白なく印画を行なうことができる。
イエロー画像の印画を行ないながらプラテンドラム17が1回転すると、再び印画方向先端3aがサーマルヘッド34に到達する。システムコントローラ50は、上述のイエロー画像の印画と同様に、マゼンタ画像を1ラインずつ印画し、マゼンタ用定着ランプ36によってマゼンタ感熱発色層11を定着する。更に、同様の印画方法によって、カラー感熱記録紙3にはシアン画像が印画される。
シアン画像の印画が完了すると、プラテンドラム17の印画方向への回転が停止される。また、図4に示すように、サーマルヘッド34が退避位置に、剥離部材30が剥離位置に移動される。次いで、搬送モータ7の逆転によってプラテンドラム17が排紙方向に回転される。この排紙方向への回転により、粘着層21によって粘着保持されていないカラー感熱記録紙3の印画方向後端3bが、剥離部材30によってプラテンドラム17の外周面からすくい上げられる。また、カラー感熱記録紙3の粘着層21によって保持されている部分も、剥離部材30によって粘着層21から剥離される。
粘着層21から剥離されたカラー感熱記録紙3の印画方向後端3bは、プラテンドラム17の排紙方向への回転と、剥離部材30のガイドとによって搬送ローラ対25に向けて送り出される。搬送ローラ対25は、カラー感熱記録紙3の印画方向後端3bをニップして排紙トレイ27に向けて搬送する。搬送ガイド24の下面によってガイドされたカラー感熱記録紙3は、排紙トレイ27に排出される。このように、粘着層21からのカラー感熱記録紙3の剥離は、給排紙ガイド26によって自動的に行なうことができるので、印画効率の向上に資することができる。
なお、上記実施形態では、プラテンドラム17の外周面に粘着層21を設けてシート状のカラー感熱記録紙3を粘着保持したが、図7に示すように、板状のプラテンプレート70の上面に粘着層71を形成し、この粘着層71にシート状のカラー感熱記録紙72を粘着保持させてもよい。なお、この実施形態においても、カラー感熱記録紙72の印画方向後端72bが粘着保持されないように、粘着層71が形成されている。
プラテンプレート70は、下面に設けられたラックギヤ75と、このラックギヤ75に噛合し、搬送モータ76の回転によって回転されるピニオンギヤ77とによって図中左方の印画方向と、この印画方向と反対側の排紙方向とに移動される。この印画方向への移動中に、ヘッドシフト機構78によって印画位置に移動されたサーマルヘッド79が、カラー感熱記録紙72に印画を行ない、イエロー用定着ランプ80及びマゼンタ用定着ランプ81によって各感熱発色層が定着される。このように、本実施形態においても、カラー感熱記録紙72は裏面が粘着層71によって粘着保持されるため、その全面に余白なく印画を行なうことができる。
図8に示すように、給紙時のプラテンプレート70は、粘着層71の印画方向先端71aの近傍が押圧ローラ84に対面する位置まで移動される。サーマルヘッド79は、ヘッドシフト機構78によって退避位置に移動されている。記録紙ロール85から引き出されたカラー感熱記録紙72の先端は、給送モータ90により回転される給紙ローラ対86によってプラテンプレート70に向けて搬送され、プラテンプレート70の上方に配置された給排紙ガイド87の剥離部材88にガイドされて、プラテンプレート70と押圧ローラ84との間に送り込まれる。このときの剥離部材88は、アクチュエータ89によって退避位置にセットされている。
カラー感熱記録紙72の供給と同時に、プラテンプレート70は印画方向に移動されているため、押圧ローラ84によって押圧されたカラー感熱記録紙72は、印画方向先端72a側から順に粘着層71に粘着保持されていく。所定量のカラー感熱記録紙72がプラテンプレート70に供給されると、カラー感熱記録紙70はカッター92によって記録紙ロール85から切断される。
図9に示すように、排紙時のプラテンプレート70は、印画方向後端部70aが給排紙ガイド87に対面する位置まで移動される。剥離部材88は、アクチュエータ89によって剥離位置に移動され、鋭角な先端88aをプラテンプレート70の上面に当接させる。この状態でプラテンプレート70が排紙方向に移動されると、粘着層71によって粘着保持されていないカラー感熱記録紙72の印画方向後端72bが、剥離部材88によってプラテンプレート70の上面からすくい上げられる。また、カラー感熱記録紙72の粘着層71によって保持されている部分も、剥離部材88によって粘着層71から剥離される。
粘着層71から剥離されたカラー感熱記録紙72の印画方向後端72bは、プラテンプレート70の排紙方向への移動と、剥離部材88のガイドとによって排紙ローラ対95に向けて送り出される。排紙ローラ対95は、カラー感熱記録紙72の印画方向後端72bをニップしてガイド板96に向けて搬送する。ガイド板96によってガイドされたカラー感熱記録紙72は、排紙トレイ97に排出される。このように、粘着層71からのカラー感熱記録紙72の剥離は、給排紙ガイド87によって自動的に行なうことができるので、印画効率の向上に資することができる。
なお、上記各実施形態では、剥離部材をアクチュエータによって剥離位置と退避位置との間で移動させたが、カラー感熱記録紙に傷をつけない程度の弾性を有する剥離板をプラテンドラムやプラテンプレートの保持面上に常時当接させておいてもよい。また、一つのサーマルヘッドで3色の印画を行なう3ヘッド1パスタイプのカラー感熱プリンタを例に説明したが、3個のサーマルヘッドによって各色を印画する1パス3ヘッドタイプのカラー感熱プリンタについても、本発明を適用することができる。更に、上記実施形態では、カラー感熱プリンタを例に説明したが、熱転写型プリンタや熱昇華型プリンタ、インクジェットプリンタ、レーザープリンタ等の各種プリンタにも利用することができる。
プラテンドラムを用いたカラー感熱プリンタの印画時の状態を示す概略図である。 カラー感熱記録紙の層構造を示す説明図である。 プラテンドラムを用いたカラー感熱プリンタの給紙時の状態を示す概略図である。 プラテンドラムを用いたカラー感熱プリンタの排紙時の状態を示す概略図である。 カラー感熱プリンタの構成を示すブロック図である。 プラテンドラムを用いたカラー感熱プリンタの印画手順を示すフローチャートである。 プラテンプレートを用いたカラー感熱プリンタの印画時の状態を示す概略図である。 プラテンプレートを用いたカラー感熱プリンタの給紙時の状態を示す概略図である。 プラテンプレートを用いたカラー感熱プリンタの排紙時の状態を示す概略図である。
符号の説明
2 カラー感熱プリンタ
3,72 カラー感熱記録紙
17 プラテンドラム
21,71 粘着層
26,87 給排紙ガイド
30,88 剥離部材
31,89 アクチュエータ
34,79 サーマルヘッド
70 プラテンプレート

Claims (7)

  1. 保持面上に記録紙を密着保持するプラテンと、このプラテンを印画方向と、この印画方向と反対側の排紙方向とに移動させるプラテン駆動機構と、プラテンの保持面に対面して配置され、印画方向に移動される記録紙に対して印画を行なう印画ヘッドと、印画済みの記録紙を排出する排紙部とを備えたプリンタにおいて、
    前記プラテンの保持面上に、記録紙の印画方向先端部から後端部近傍までを粘着保持する粘着層を設けたことを特徴とするプリンタ。
  2. 前記プラテンとして、保持面である外周面に記録紙を巻き付けて保持するプラテンドラムを使用し、前記プラテン駆動機構には、プラテンドラムを印画方向と、この印画方向と反対側の排紙方向とに回転させるドラム駆動機構を用いたことを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  3. 前記プラテンとして、保持面とされた一方の表面上に記録紙を載置して密着保持する板状のプラテンプレートを使用し、前記プラテン駆動機構には、プラテンプレートを保持面に沿う印画方向と、この印画方向と反対側の排紙方向とに移動させるプレート駆動機構を用いたことを特徴とする請求項1記載のプリンタ
  4. 前記プラテンの保持面近傍に配置され、プラテン駆動機構によって排紙方向に移動された該プラテンの保持面から、前記粘着層によって粘着保持されていない記録紙の印画方向後端部をすくい上げ、かつ粘着層から剥離させて前記排紙部にガイドする排紙ガイドを設けたことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のプリンタ。
  5. 前記排紙ガイドは、プラテンの保持面から離れる退避位置と、該プラテンの保持面に摺接して記録紙の印画方向後端部をすくい上げる剥離位置との間で移動自在とされた剥離部材と、この剥離部材を退避位置と剥離位置との間で移動させる剥離機構とからなることを特徴とする請求項4記載のプリンタ。
  6. 前記記録紙は、加熱によって、それぞれが異なる色に発色する複数の感熱発色層を備えたカラー感熱記録紙であり、前記複数の印画ヘッドは、各感熱発色層を加熱して発色させるサーマルヘッドであることを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載のプリンタ。
  7. プラテンの保持面上に設けられた粘着層によって、記録紙の印画方向先端部から後端部近傍までを粘着保持し、
    プラテン駆動機構によってプラテンを印画方向に移動させ、
    印画ヘッドによって搬送中の記録紙に印画を行ない、
    印画完了後にプラテン駆動機構によってプラテンを印画方向と反対側の排紙方向に移動させ、
    排紙ガイドによって、前記粘着層によって粘着保持されていない記録紙の印画方向後端部をプラテンの保持面からすくい上げ、かつ粘着層から剥離させて、記録紙を排出する排紙部にガイドすることを特徴とするプリント方法。
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JP2004091885A Pending JP2005271532A (ja) 2004-03-26 2004-03-26 プリンタ及びプリント方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104029504A (zh) * 2013-03-05 2014-09-10 东芝泰格有限公司 打印机设备

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