JP2005271333A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005271333A
JP2005271333A JP2004086172A JP2004086172A JP2005271333A JP 2005271333 A JP2005271333 A JP 2005271333A JP 2004086172 A JP2004086172 A JP 2004086172A JP 2004086172 A JP2004086172 A JP 2004086172A JP 2005271333 A JP2005271333 A JP 2005271333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
tank
recording apparatus
head
ejection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004086172A
Other languages
English (en)
Inventor
Chiaki Kawamoto
千秋 河本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2004086172A priority Critical patent/JP2005271333A/ja
Publication of JP2005271333A publication Critical patent/JP2005271333A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】インクを循環することによって吐出ヘッドにインクを供給するインクジェット記録装置において、循環停止時におけるインクの蒸発、乾燥、固着を防止することができるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インク循環系を、少なくとも1つのインクタンクと、このインクタンクを密閉/大気開放可能な少なくとも1つの排気弁と、吐出ヘッドの全吐出口を閉塞するキャッピング手段とを有する、密閉/大気開放可能な構造とすることにより、前記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクを循環するインクジェット記録装置において、インクの固着によるインク循環系およびインク吐出口の詰まりを好適に防止することができるインクジェット記録装置に関する。
色材を含む微粒子をキャリア液に分散してなるインクに静電力を作用させて、インク液滴として吐出させて描画(画像記録)を行う、静電式のインクジェット記録装置が知られている。また、このような静電式のインクジェット記録装置の一種として、色材を含有し、かつ帯電した粒子をキャリア液に分散してなるインクを用い、静電力等による泳動で吐出部(ノズル)に色材粒子を移動して、インクを濃縮した状態でインク液滴を吐出する濃縮型の静電式インクジェット記録装置も知られている。
静電式のインクジェット記録装置では、通常、インクを貯留するメインのインクタンク(メインタンク)および吐出ヘッドを含む所定のインク循環経路でインクを循環することにより、吐出ヘッドにインクを供給して描画を行う。
このような静電式のインクジェット記録装置に限らず、インクの循環して吐出ヘッドにインクを供給するインクジェット記録装置では、循環を停止して長時間放置すると、インク(キャリア液)が蒸発することにより、吐出口(ノズル)や循環系でインクが乾燥して
固着し、目詰まりや循環不良等を起こしてしまう場合がある。
そのためインクジェット記録装置における、このような不都合を回避するために、各種の提案がされている。
例えば、特許文献1には、インク循環を行う静電式のインクジェット記録装置において、吐出口からのインク吐出を停止する際に、弁を切り替えて洗浄液を吐出口に供給して、洗浄液を噴出させると共に、前記弁の排出口をインクの吐出口と逆方向に向けることにより、インクの固着によるノズルの閉塞を防止した装置が開示されている。
さらに、特許文献2には、同様のインク循環を行う静電式のインクジェット記録において、吐出口にインクを供給するインク送液系と、前記インク送液系にクリーニング液を供給するクリーニング液送液系と、クリーニング液を回収するクリーニング液回収系を有し、クリーニング時に、インクのメインタンクとインク送液系とを切り離してクリーニング液回収系を接続し、クリーニング液送液系からインク送液系にクリーニング液を供給してクリーニングを行うことにより、インク循環経路の付着物の除去を好適に行うと共に、クリーニング液の混入による画像鮮明度の低下を防止した装置が開示されている。
特開平11−179937号公報 特開2002−1989号公報
特許文献1に開示されるインクジェット記録装置では、インクの吐出口では、インクの蒸発による乾燥/固着を好適に防止することができる。
しかしながら、この装置では、インク循環系内におけるインクの乾燥固着を防止することができない。
他方、特許文献2に開示される装置では、クリーニングによって付着物等を取り除いて、循環系や吐出口の詰まりを好適に防止できる。
ここで、インクジェット記録装置のインク循環系には、ポンプ、電磁弁、吐出ヘッド、管路の曲がり等、インクが滞留し易い部材や部位が数多く存在する。そのため、インクの循環停止時間に、これらの滞留しやすい部位等の循環系内に存在するインクが蒸発して、インクが乾燥して固着してしまう懸念がある。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、インクを循環することによって吐出ヘッドにインクを供給するインクジェット記録装置において、循環停止時におけるインク(キャリア液)の蒸発を好適に防止することができ、循環停止時におけるインクの乾燥/固着に起因する循環系やノズルの詰まり、循環不良等の発生を防止することができるインクジェット記録装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、所定の経路でインクを循環することにより、吐出ヘッドにインクを供給するインク循環系を有するインクジェット記録装置において、前記インク循環系を、少なくとも1つのインクタンクと、このインクタンクを密閉/大気開放可能な少なくとも1つの排気弁と、前記吐出ヘッドの全吐出口を閉塞するキャッピング手段とを有する、密閉/大気開放可能な構造としたことを特徴とするインクジェット記録装置を提供する。
このような本発明のインクジェット記録装置において、前記インク循環系が、さらに、オーバーフローによって水頭圧を一定に保ちつつ、前記吐出ヘッドにインクを供給する供給サブタンク、および、前記吐出ヘッドから吐出されなかったインクを回収し、オーバーフローによってインクを排出することで、インクの流入圧を一定に保つ、前記吐出ヘッドよりも下方に配置される回収サブタンクを有し、各タンクに前記排気弁を有するのが好ましく、また、前記排気弁の閉塞、および前記キャッピング手段による前記吐出ヘッドの全吐出口の閉塞を、前記インク循環系におけるインク循環停止直後に行うのが好ましく、また、前記排気弁として、常時閉式の電磁弁を用いるのが好ましく、また、前記キャッピング手段は、非稼動状態において、動力が不要な付勢手段によってキャップ部材を吐出ヘッドに押圧することにより、前記吐出ヘッドの全吐出口を閉塞するのが好ましく、さらに、少なくとも色材を含む帯電した微粒子を絶縁性の分散媒に分散してなるインクを前記吐出ヘッドに供給するインク循環系を有する、静電式のインクジェット記録装置であるのが好ましい。
上記構成を有する本発明によれば、インクの循環によって吐出ヘッドへのインク供給を行うインクジェット記録装置において、吐出ヘッドへのインク供給や吐出ヘットからのインク回収を行うインクタンクの大気開放が必須である静圧式で吐出ヘッドへのインク供給を行う装置であっても、インクの循環停止時にインク循環系を完全に密閉することができるので、循環停止時におけるインクの蒸発に起因するインクの乾燥固着やインクの濃度上昇を確実に防止することができる。また、インクの乾燥固着を防止できるので、インク循環系の洗浄頻度も低減でき、すなわちランニングコストも低減することができる。
さらに、循環停止時の状態を保つので、循環を長期間停止した際におけるメンテナンスを不要もしくは軽微なものにできる。
以下、本発明のインクジェット記録装置について、添付の図面に示される好適実施例を基に、詳細に説明する。
図1に、本発明のインクジェット記録装置の一例を概念的に示す。
このインクジェット記録装置10は、色材を含む帯電した微粒子(以下、色材粒子とする)を絶縁性のキャリア液(分散媒)に分散してなるインクQを用い、このインクに静電力を作用させることによりインク液滴を吐出する,静電式のインクジェット記録装置である。
このような、色材粒子をキャリア液に分散してなるインクQにおいて、キャリア液は、高い電気抵抗率(109Ω・cm以上、好ましくは1010Ω・cm以上)を有する誘電性の液体(非水溶媒)であるのが好ましい。キャリア液の電気抵抗が低いと、制御電極に印加される駆動電圧により、キャリア液自身が電荷注入を受けて帯電してしまい、色材粒子の濃縮がおこらない。また、電気抵抗の低いキャリア液は、隣接する制御電極間での電気的導通を生じさせる懸念もあるため不向きである。
キャリア液として用いられる誘電性液体の比誘電率は、5以下が好ましく、より好ましくは4以下、さらに好ましくは3.5以下である。このような比誘電率の範囲とすることによって、キャリア液中の色材粒子に有効に電界が作用し、泳動が起こりやすくなる。
なお、このようなキャリア液の固有電気抵抗の上限値は1016Ωcm程度であるのが望ましく、比誘電率の下限値は1.9程度であるのが望ましい。キャリア液の電気抵抗が上記範囲であるのが望ましい理由は、電気抵抗が低くなると、低電界下でのインクの吐出が悪くなるからであり、比誘電率が上記範囲であるのが望ましい理由は、誘電率が高くなると溶媒の分極により電界が緩和され、これにより形成されたドットの色が薄くなったり、滲みを生じたりするからである。
キャリア液として用いられる誘電性液体としては、好ましくは直鎖状もしくは分岐状の脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、または芳香族炭化水素、および、これらの炭化水素のハロゲン置換体がある。例えば、へキサン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、デカン、イソデカン、デカリン、ノナン、ドデカン、イソドデカン、シクロヘキサン、シクロオクタン、シクロデカン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、アイソパーC、アイソパーE、アイソパーG、アイソパーH、アイソパーL、アイソパーM(アイソパー:エクソン社の商品名)、シェルゾール70、シェルゾール71(シェルゾール:シェルオイル社の商品名)、アムスコOMS、アムスコ460溶剤(アムスコ:スピリッツ社の商品名)、シリコーンオイル(例えば、信越シリコーン社製KF−96L)等を単独あるいは混合して用いることができる。
このようなキャリア液に分散される色材粒子は、色材自身を色材粒子としてキャリア液中に分散させてもよいが、好ましくは、定着性を向上させるための分散樹脂粒子を含有させる。分散樹脂粒子を含有させる場合、顔料などは分散樹脂粒子の樹脂材料で被覆して樹脂被覆粒子とする方法などが一般的であり、染料などは分散樹脂粒子を着色して着色粒子とする方法などが一般的である。
色材としては、従来からインクジェットインク組成物、印刷用(油性)インキ組成物、あるいは静電写真用液体現像剤に用いられている顔料および染料であればどれでも使用可能である。
色材として用いる顔料としては、無機顔料、有機顔料を問わず、印刷の技術分野で一般に用いられているものを使用することができる。具体的には、例えば、カーボンブラック、カドミウムレッド、モリブデンレッド、クロムイエロー、カドミウムイエロー、チタンイエロー、酸化クロム、ビリジアン、コバルトグリーン、ウルトラマリンブルー、プルシアンブルー、コバルトブルー、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、ジオキサジン系顔料、スレン系顔料、ペリレン系顔料、ぺリノン系顔料、チオインジゴ系顔料、キノフタロン系顔料、金属錯体顔料、等の従来公知の顔料を特に限定なく用いることができる。
色材として用いる染料としては、アゾ染料、金属錯塩染料、ナフトール染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、カーボニウム染料、キノンイミン染料、キサンテン染料、アニリン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロソ染料、ペンゾキノン染料、ナフトキノン染料、フタロシアニン染料、金属フタロシアニン染料、等の油溶性染料が好ましく例示される。
さらに、分散樹脂粒子としては、例えば、ロジン類、ロジン変性フェノール樹脂、アルキッド樹脂、(メタ)アクリル系ポリマー、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリブタジエン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニールアルコールのアセタール変性物、ポリカーボネート等を挙げられる。
これらのうち、粒子形成の容易さの観点から、重量平均分子量が2,000〜1000,000の範囲内であり、かつ多分散度(重量平均分子量/数平均分子量)が、1.0〜5.0の範囲内であるポリマーが好ましい。さらに、前記定着の容易さの観点から、軟化点、ガラス転移点または、融点のいずれか1つが40℃〜120℃の範囲内にあるポリマーが好ましい。
インクQにおいて、色材粒子の含有量(色材粒子あるいはさらに分散樹脂粒子の合計含有量)は、インク全体に対して0.5〜30重量%の範囲で含有されることが好ましく、より好ましくは1.5〜25重量%、さらに好ましくは3〜20重量%の範囲で含有されることが望ましい。色材粒子の含有量が少なくなると、印刷画像濃度が不足したり、インクQと記録媒体P表面との親和性が得られ難くなって強固な画像が得られなくなったりするなどの問題が生じ易くなり、一方、含有量が多くなると均−な分散液が得られにくくなったり、インクジェットヘッド10等でのインクQの目詰まりが生じやすく、安定なインク吐出が得られにくいなどの問題が生じるからである。
また、キャリア液に分散された色材粒子の平均粒径は、0.1〜5μmが好ましく、より好ましくは0.2〜1.5μmであり、更に好ましくは0.4〜1.0μmである。この粒径はCAPA−500(堀場製作所(株)製商品名)により求めたものである。
色材粒子をキャリア液に分散させた後(必要に応じて、分散剤を使用しても可)、荷電制御剤をキャリア液に添加することにより色材粒子を荷電して、荷電した色材粒子をキャリア液に分散してなるインクQとする。なお、色材粒子の分散時には、必要に応じて、分散媒を添加してもよい。
荷電制御剤は、一例として、電子写真液体現像剤に用いられている各種のものが利用可能である。また、「最近の電子写真現像システムとトナー材料の開発・実用化」139〜148頁、電子写真学会編「電子写真技術の基礎と応用」497〜505頁(コロナ社、1988年刊)、原崎勇次「電子写真」16(No.2)、44頁(1977年)等に記載の各種の荷電制御剤も利用可能である。
なお、色材粒子は、制御電極に印加される駆動電圧と同極性であれば、正電荷および負電荷のいずれに荷電したものであってもよい。
また、色材粒子の荷電量は、好ましくは5〜200μC/g、より好ましくは10〜150μC/g、さらに好ましくは15〜100μC/gの範囲である。
また、荷電制御剤の添加によって誘電性溶媒の電気抵抗が変化することもあるため、下記に定義する分配率Pを、好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上、さらに好ましくは70%以上とする。
P=100×(σ1−σ2)/σ1
ここで、σ1は、インクQの電気伝導度、σ2は、インクQを遠心分離器にかけた上澄みの電気伝導度である。電気伝導度は、LCRメーター(安藤電気(株)社製AG−4311)および液体用電極(川口電機製作所(株)社製LP−05型)を使用し、印加電圧5V、周波数1kHzの条件で測定を行った値である。また遠心分離は、小型高速冷却遠心機(トミー精工(株)社製SRX−201)を使用し、回転速度14500rpm、温度23℃の条件で30分間行った。
以上のようなインクQを用いることによって、荷電粒子の泳動が起こりやすくなり、濃縮しやすくなる。
インクQの電気伝導度は、100〜3000pS/cmが好ましく、より好ましくは150〜2500pS/cm、さらに好ましくは200〜2000pS/cmである。以上のような電気伝導度の範囲とすることによって、制御電極に印加する電圧が極端に高くならず、隣接する記録電極間での電気的導通を生じさせる懸念もない。
また、インクQの表面張力は、15〜50mN/mの範囲が好ましく、より好ましくは15.5〜45mN/mさらに好ましくは16〜40mN/mの範囲である。表面張力をこの範囲とすることによって、制御電極に印加する電圧が極端に高くならず、ヘッド周りにインクが漏れ広がり汚染することがない。
さらに、インクQの粘度は0.5〜5mPa・secが好ましく、より好ましくは0.6〜3.0mPa・sec、さらに好ましくは0.7〜2.0mPa・secである。
このようなインクQは、一例として、色材粒子をキャリア液に分散して粒子化し、かつ、荷電調整剤を分散媒に添加して、色材粒子に荷電を生じさせることで、調製できる。具体的な方法としては、以下の方法が例示される。
(1)色材あるいはさらに分散樹脂粒子をあらかじめ混合(混練)した後、必要に応じて分散剤を用いてキャリア液に分散し、荷電調整剤を加える方法。
(2)色材、あるいはさらに分散樹脂粒子および分散剤を、キャリア液に同時に添加して、分散し、荷電調整剤を加える方法。
(3)色材および荷電調整剤、あるいはさらに分散樹脂粒子および分散剤を、同時にキャリア液に添加して、分散する方法。
前述のように、図示例のインクジェット記録装置10(以下、記録装置10とする)は、このようなインクQに静電力を作用させてインク液滴として吐出して、記録媒体に描画(画像記録)を行う、静電式のインクジェット記録装置であって、図1に示すように、基本的に、吐出ヘッド(インクジェット記録ヘッド)12、キャッピング装置14、メインタンク16、供給サブタンク18、回収サブタンク20、コンクインク補充タンク22、希釈液補充タンク24、および洗浄液タンク26を有して構成される。
この記録装置10は、メインタンク16と供給サブタンク18とを接続する第1供給ライン30、供給サブタンク18と吐出ヘッド12(後述するインク流路78の流入口)とを接続する第2供給ライン32、吐出ヘッド12(同前インク流路78の排出口)と回収サブタンク20とを接続する第1回収ライン34、回収サブタンク20とメインタンク16とを接続する第2回収ライン36、および、供給サブタンク18と第2回収ライン36とを接続するオーバーフローライン37を有し、これらのタンクおよびラインにより、吐出ヘッド12にインクを供給するためのインク循環系が構成される。
また、第1供給ライン30の途中には、三方弁38が配置され、ここに洗浄液タンク26からの洗浄液供給ライン40が接続され、第2回収ライン36の途中には、三方弁42が配置され、ここに洗浄液タンク26への洗浄液回収ライン44が接続され、インク循環系の洗浄系が構成される。
さらに、コンクインク補充タンク22には、弁46を有するメインタンク16へのコンクインク補充ライン48が、希釈液補充タンク24には、弁50を有するメインタンク16への希釈液補充ライン52が、それぞれ接続される。
なお、図1においては、本発明の特徴的な部位を主に示しているが、記録装置10は、これ以外にも、吐出ヘッド12を駆動してインク液滴を吐出させるドライバ、吐出ヘッド12と対面する所定の経路で、後述するノズル列方向(行方向)と直交する方向に記録媒体Pを搬送(走査搬送)する走査搬送手段、吐出ヘッド12による画像記録に先立って記録媒体Pに所定のバイアス電圧を帯電させる帯電手段(あるいは吐出ヘッド12の制御電極に対する対向電極)、帯電した記録媒体Pを除電する除電手段、所定の経路で記録媒体Pを搬送する搬送手段、搬送される記録媒体Pを検出するセンサ、装置内に滞留するキャリア液等を排出する溶媒排出手段、公知の静電式のインクジェット記録装置が有する各種の構成要素を有しているのは、もちろんのことである。
また、本発明のインクジェット記録装置は、K(黒)のみなどの1色の画像記録を行うモノクロの記録装置であってもよく、また、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびKの4色のインクを用いて、記録媒体にフルカラー画像を描画する記録装置であってもよい。
吐出ヘッド12は、前述のようなインクに静電力を作用させてインク液滴として吐出する、静電式のインクジェットヘッドである。
図示例において、吐出ヘッド12は、対応する記録媒体の幅(走査搬送方向と直交する方向のサイズ)に対して、全域に対応する吐出部の列(いわゆるノズル列)を有する、いわゆるラインヘッドであって、吐出部の列(後述する行方向)を記録媒体Pの幅方向に一致して、記録媒体の搬送方向(後述する列方向)に配列される。
なお、本発明のインクジェット記録装置は、このようなラインヘッドを用いるものに限定はされず、記録媒体Pを断続的に搬送しつつ、この搬送に同期して、記録ヘッドを搬送方向と直交方向する方向に走査する、いわゆるシャトルタイプの記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置であってもよい。
図2に、吐出ヘッド12の概念図を示す。なお、図2において、(A)は一部断面斜視図を、(B)は断面図を、それぞれ示すものである。
記録装置10においては、負の高電圧に帯電(バイアス電圧を帯電)された記録媒体Pを吐出部の配列方向(後述する行方向)と直交する方向に走査搬送しつつ、記録画像すなわち供給された画像データに応じて吐出ヘッド12の各吐出部を変調駆動して吐出をon/offすることにより、インク液滴Rをオンデマンドで吐出して、記録媒体Pに目的とする画像を記録する。
なお、吐出ヘッド12は、前述のように、記録媒体Pの幅に対応する吐出口の列を有するラインヘッドであり、図3に概念的に示すように、多数の吐出部を二次元的に配置したマルチチャンネル構造のインクジェットヘッドであるが、図2においては、構造を明瞭に示すために、吐出部の一部のみを示す。
吐出ヘッド12は、色材粒子(前述のように、色材を含み、かつ帯電した微粒子)をキャリア液に分散してなるインクQに、静電力を作用させてインク液滴Rとして吐出する、静電式のインクジェットヘッドで、ヘッド基板72と、吐出基板74と、インクガイド76とを備えている。
吐出ヘッド12において、ヘッド基板72と吐出基板74は、互いに対面して所定の間隔離間して配置され、その間に、各吐出口96にインクQを供給するためのインク流路78が形成される。インクQは、前記インク循環系によってインク流路78を含む所定の経路で循環され、記録時には、インク流路78内を所定方向に所定の速度(例えば、200mm/sのインク流)で、例えば、図中矢印方向に流される。
ヘッド基板72は、全ての吐出部に共通なシート状の絶縁性基板であり、その表面には、電気的にフローティング状態である浮遊導電板80が設けられている。
浮遊導電板80には、画像の記録時に、後述する第1制御電極82および第2制御電極84に印加される駆動電圧に応じて誘起される誘導電圧が発生する。また、誘導電圧の電圧値は稼動チャンネル数に応じて自動的に変化する。この誘導電圧により、インク流路78内のインクQに含まれる色材粒子は付勢されて吐出基板74側に泳動し、すなわち、後述する吐出口96のインクQの濃縮が、より好適に行われる。
なお、浮遊導電板80は必須の構成要素ではなく、必要に応じて適宜設けるのが好ましい。また、浮遊導電板80は、インク流路78よりもヘッド基板72側に配置されていればよく、例えばヘッド基板72の内部に配置してもよい。また、浮遊導電板80は、吐出部が配置される位置よりもインク流路78の上流側に配置される方が好ましい。また、浮遊導電板80に所定の電圧を印加するようにしても良い。
他方、吐出基板74は、ヘッド基板72と同様に全ての吐出部に共通なシート状の絶縁性基板であり、絶縁性基板86と、第1制御電極82と、第2制御電極84と、ガード電極88と、絶縁層90,92および94とを備えている。また、吐出基板74には、各インクガイド76に対応する位置に、インクの吐出口96が貫通して開口しており、インクガイドの先端部分98を吐出基板74の表面から突出してインクガイド76が挿通している。前述のように、ヘッド基板72と吐出基板74とは離間して配置され、その間にインク流路78が形成される。
吐出ヘッド12においては、互いに対応する第1制御電極82、第2制御電極84、吐出口96、およびインクガイド76等によって、1つのインクの吐出部が構成される。
第1制御電極82および第2制御電極84は、それぞれ絶縁性基板86の図中上面および下面の表面に、各々に対応する吐出口96の周囲を囲むようにリング状に設けられた円形電極である(図3および図4参照)。絶縁性基板86および第1制御電極82の表面には、その表面を保護すると共に平坦化する絶縁層92が被覆され、同様に、絶縁性基板86および第2制御電極84の表面には、その表面を平坦化するための絶縁層90が被覆されている。さらに、絶縁層92の上には、ガード電極88が形成され、ガード電極88および絶縁層92の上には、その表面を平坦化するための絶縁層94が形成される。
なお、第1制御電極82および第2制御電極84はリング状の円形電極に限定されず、インクガイド76に臨むように配置される電極であれば、例えば略円形電極、分割円形電極、平行電極、略平行電極など、どのような形状であっても良い。
図3および図4に示すように、吐出ヘッド12において、インクガイド76、第1制御電極82および第2制御電極84、吐出口96等で構成される各吐出部は、マトリクス状に2次元的に配置されている。
具体的には、吐出ヘッド12は、図3(B)および(C)に示すように、行方向(図3横方向)に配列された吐出部の列を、列方向(走査搬送方向(図3縦方向))に3行(A行、B行、C行)有する。なお、図3においては、行方向に5個(1列、2列、3列、4列、5列)の、計15個のマトリクス状に配置された吐出部を示している。
吐出ヘッド12は、ラインヘッドであり、この行方向に記録媒体Pのサイズ全域に対応する吐出部の列(ノズル列)を有している。従って、記録装置10においては、記録媒体Pは行方向(吐出部(吐出口96)の配列方向=ノズル列方向)と直交する列方向に走査搬送されつつ、静電式インクジェットによって描画される。
各行の吐出部は、列方向に対して所定の間隔離間して配置される。また、各行は、吐出部を行方向に互いに1/3ピッチずらして、自身の吐出部が他行の吐出部の間(行方向の間)に位置するように配置される。
図3(A)に示すように、ガード電極88は、吐出口96および制御電極に対応する領域が円形に開口するシート状の電極である。すなわち、ガード電極88は、各制御電極の間に形成される。
また、図3(B)に示すように、同じ列に配置された吐出部の第1制御電極82は、相互に接続され、かつ、図3(C)に示すように、同じ行に配置された吐出部の第2制御電極84は、相互に接続されている。
さらに、図示は省略するが、第1制御電極82および第2制御電極84は、それぞれ、駆動電圧(パルス電圧)を印加して、各電極を変調駆動してインク液滴Rの吐出をon/offするための、パルス電源に接続されている。
画像の記録時には、同一列に配置された第1制御電極82は同時かつ同一電圧レベルの駆動電圧が印加(on)される。同様に、同一行に配置された第2制御電極84は同時かつ同一電圧レベルに駆動電圧が印加(on)される。
また、記録媒体Pに記録される1行は、列方向に対して、第2制御電極84の行数に相当する3つのグループに分割され、A行、B行およびC行の各行によって、時分割で順次記録される。
例えば、図2に示す例の場合、第2制御電極84のA行目、B行目、C行目を所定のタイミングで順次onする。この駆動に対応して、第1制御電極82を画像データ(記録画像)に応じて変調駆動(on/off)することにより、時分割した3回の記録によって、記録媒体P上に1行分の描画が行われる。前述のように、記録媒体Pは、列方向に搬送されるので、行方向(副走査方向)に、各行の有する記録密度(吐出部密度)の3倍の記録密度の描画を行うことができる。
なお、制御電極は、第1制御電極82および第2制御電極84の2層電極構造に限定されず、単層電極構造でもよいし、3層以上の電極構造としても良い。
先にも述べたが、ガード電極88は、図3(A)に示すように、各吐出口96の周囲に形成された第1制御電極82および第2制御電極84に相当する部分がリング状に開口する、全ての吐出部に共通なシート状の電極である。すなわち、ガード電極88は、各制御電極間に配置される電極である。絶縁層92およびガード電極88の表面には、その表面を保護するとともに、平坦化する絶縁層94が被覆されている。
ガード電極88には所定の電圧が印加されており、隣接する吐出部のインクガイド76の間に生じる電界干渉を抑制する役割を果たす。
なお、ガード電極88は必須の構成要素ではない。また、吐出基板74には、第1制御電極82または第2制御電極84からのインク流路78方向への反発電界を遮蔽するために、第2制御電極84よりインク流路78側にシールド電極を設けても良い。
インクガイド76は、凸状の先端部分96を持つ所定厚みのセラミック製平板である。図示例においては、同一行の吐出部のインクガイド76は、ヘッド基板72上の浮遊導電板80の上に配置された同じ支持体47の上に所定の間隔で配置される。インクガイド76は、吐出基板74に開孔された吐出口96を貫通し、先端部分96を吐出基板74の記録媒体P側の最表面(絶縁層94の図中上側の表面)よりも上部に突出している。
インクガイド76の先端部分96は、記録媒体Pの保持手段17に向かって、漸次、細くなる略三角形状(ないしは台形状)に成形されている。
なお、先端部分96(最先端部)は、金属が蒸着されているのが好ましい。この先端部分96の金属蒸着は必須の要素ではないが、これにより、先端部分96の誘電率が実質的に大きくなり、強電界を生じさせ易くできるという効果がある。
なお、インクガイド76の形状は、インクQ内の色材粒子を先端部分96に向けて泳動(すなわちインクQを濃縮)させることができれば、特に制限的ではなく、例えば先端部分96は凸状でなくても良い等、自由に変更してもよい。また、インクの濃縮を促進するために、毛細管現象によってインクQを先端部分96に集めるインク案内溝となる切り欠きを、インクガイド76の中央部分に図中上下方向に沿って形成しても良い。
前述のように、第2制御電極84は、所定のタイミングで1行ずつ、順次、on(駆動(高電圧レベル(例えば、400〜600V)またはハイインピーダンス状態))され、残りの全ての第2制御電極84はoff(非駆動(接地レベル(接地状態))にされる。また、第1制御電極82は、全ての列が同時に、画像データ(記録画像)に応じて、列単位でon(高電圧レベルまたは接地レベルにされる。これにより、各々の吐出部におけるインクの吐出/非吐出(インク吐出のon/off)が制御される。
すなわち、第2制御電極84がonで、かつ第1制御電極82がonの場合にはインクQがインク液滴Rとして吐出(吐出on)され、第1制御電極82および第2制御電極84の少なくとも一方がoffの場合にはインクは吐出されない(吐出off)。
そして、各々の吐出部から吐出されたインク液滴Rは、負のバイアス電圧を帯電された記録媒体Pに引き寄せられ、記録媒体Pの所定位置に付着して画像が形成される。
上記のように、下層の第2制御電極84の行を順次onし、画像データに応じて上層の第1制御電極82をon/offした場合、第1制御電極82が画像データに応じてonされるため、列方向のそれぞれの吐出部を中心として、その両側の吐出部では、第1制御電極82が高電圧レベルまたは接地レベルに頻繁に変化する。この場合、画像の記録時にガード電極88を所定のガード電位、例えば接地レベル等にバイアスすることにより、隣接する吐出部の電界の影響を排除することができる。
吐出ヘッド12では、第1制御電極82または第2制御電極84の一方、または両方で、インク吐出のon/offの制御を行うかは何ら制限的ではない。すなわち、制御電極側のインクon/offの時の電圧値と記録媒体P側の電圧値との差分が所定値よりも大きい場合にはインクが吐出され、所定値よりも小さい場合にはインクが吐出されないように、制御電極側および記録媒体P側の電圧を適宜設定すればよい。
従って、吐出ヘッド12においては、図示例とは逆、すなわち第1制御電極82を1列毎に順次onし、画像データに応じて、第2制御電極84をonすることで、インク吐出をon/offすることも可能である。
この場合、列方向は第1制御電極82の1列毎にonされ、列方向のそれぞれの吐出部を中心として、その両側の列の吐出部の第1制御電極82は常に接地レベルになるため、この両側の列の吐出部の第1制御電極26がガード電極88の役割を果す。このように、上層の第1制御電極82で各列を順次オンし、画像データに応じて下層の第2制御電極84を駆動する場合には、ガード電極88を設けなくても、隣接する吐出部の影響を排除し、記録品質を向上させることができる。
また、この態様では、インクQ中の色材粒子を正帯電させ、記録媒体側を負の高電圧に帯電させているが、これに限定されず、逆に、インク中の色材粒子を負に帯電させ、記録媒体P側を正の高電圧に帯電させても良い。このように、色材粒子の極性を本態様と逆にする場合には、対向電極18、記録媒体Pの帯電ユニット18、各々の吐出部の第1制御電極82および第2制御電極84への印加電圧極性等を上記の例と逆にすれば良い。
前述のような色材粒子を含有するインクQを用いる静電式のインクジェットにおいては、従来のインクジェット方式のように、インク全体に力を作用させて、インクを記録媒体に向けて飛翔させるのではなく、主に、キャリア液に分散させた固形成分である色材粒子に力を作用させて、インクを飛翔させる。以下、吐出ヘッド12におけるインク液滴R吐出の作用を説明する。
なお、以下の例では、色材粒子は正荷電しており、従って、吐出onでは第1制御電極82および第2制御電極84には、正の駆動電圧が印加され、記録媒体Pには、負の高電圧(バイアス電圧)が帯電される。
画像の記録時には、インクQは前述のインク循環系によって循環され、インク流路78内を図中右側から左側(図1中矢印方向)に向かって所定の速度で流れる。
また、前述のように、記録媒体Pは、負の高電圧に帯電されて、吐出ヘッド12に対面して走査搬送される。
記録媒体Pに帯電する負の高電圧は、静電式のインクジェットにおけるバイアス電圧として作用し、また、このバイアス電圧をする帯電された記録媒体Pは、吐出ヘッド12の制御電極に対する対向電極として作用するのは、前述のとおりである。
記録媒体Pが所定の位置に搬送されると、吐出ヘッド12には、記録媒体Pの搬送タイミングおよび画像データに応じて駆動信号が供給され、各吐出ヘッド12は、これに応じて、各行の第2制御電極84を順次駆動し、かつ、各列の第1制御電極82を画像データに応じて変調駆動し、インク吐出を画像データに応じて変調してon/offする。
ここで、第1制御電極82および第2制御電極84の少なくとも一方がoffであり、すなわちバイアス電圧のみが印加されている状態では、インクQには、バイアス電圧とインクQの色材粒子(荷電粒子)の荷電とのクーロン引力、色材粒子間のクーロン反発力、キャリア液の粘性、表面張力、誘電分極力等が作用し、これらが連成して、色材粒子やキャリア液が移動し、図2(B)に概念的に示すように、吐出口96から若干盛り上がったメニスカス状となってバランスが取れている。
また、このクーロン引力等によって、色材粒子は、いわゆる電気泳動でバイアス電圧が帯電された記録媒体Pに向かって移動する。すなわち、吐出口96のメニスカスにおいては、インクQが濃縮された状態となっている。
この状態から、インク液滴Rを吐出するための駆動電圧(パルス電圧)が印加される。すなわち、図示例においては、第1制御電極82および第2制御電極84の両方がonされると、前記バイアス電圧に駆動電圧が重畳され、先の連成に、さらにこの駆動電圧の重畳によって連成された運動が起こり、静電力によって色材粒子およびキャリア液がバイアス電圧(対向電極)側すなわち記録媒体P側に引っ張られ、メニスカスが成長して、その上部から略円錐状のインク液柱いわゆるテーラーコーンが形成される。また、先と同様に、色材粒子は電気泳動によってメニスカスに移動しており、メニスカスのインクQは濃縮され、色材粒子を多数有する、ほぼ均一な高濃度状態となっている。
駆動電圧の印加開始後、さらに有限な時間が経過すると、色材粒子の移動等により、電界強度の高いメニスカスの先端部分で、主に色材粒子とキャリア液の表面張力とのバランスが崩れ、メニスカスが急激に伸びて曳糸と呼ばれる直径数〜数十μm程度の細長いインク液柱が形成される。
さらに有限な時間が経過すると曳糸が成長し、この曳糸の成長、レイリー/ウエーバー不安定性によって発生する振動、メニスカス内における色材粒子の分布不均一、メニスカスにかかる静電界の分布不均一等の相互作用によって曳糸が分断され、インク液滴Rとなって吐出/飛翔し、かつ、バイアス電圧にも引っ張られて、記録媒体Pに着弾する。
曳糸の成長および分断は、さらにはメニスカス(曳糸)への色材粒子の移動は、駆動電圧の印加中は連続して発生する。また、駆動電圧の印加を終了(第1制御電極82および第2制御電極84の少なくとも一方をoff)した時点で、バイアス電圧のみが印加された図2(B)のメニスカスの状態に戻る。
記録媒体P上におけるインクの1ドットは、通常、この1回(1パルス)の駆動電圧の印加によるものであり、従って、1ドットは、この1回の駆動電圧の印加によって曳糸から分断して吐出した複数のインク液滴Rによって形成される。
キャッピング装置14は、インクの循環停止時や長時間描画を行わない間に、吐出ヘッド12の全ての吐出口96を気密に密閉することにより、吐出口96に残存するインクQの蒸発による乾燥固着を防止するものである。
このようなキャッピング装置14は、静電式のインクジェット記録装置に限らず、各種のインクジェット記録装置で通常に使用されているものが各種利用可能である。例えば、吐出ヘッド12の吐出口電極74(絶縁層94)の表面に当接することにより、全ての吐出口96を覆って気密に密閉するキャップ部材と、このキャップ部材を付勢して吐出ヘッド12に押圧して吐出口96を閉塞し、また、このキャップ部材を吐出ヘッド12から離間して、所定の待機位置に移動するキャップ移動手段とから構成されるキャッピング装置が例示される。
ここで、本発明においては、キャピング装置14は、前記キャップ移動手段が非稼動の状態(電源遮断状態)において、スプリングや弾性部材等の動力が不要な付勢部材によってキャップ部材を押圧することにより、吐出口96を密閉する構成とするのが好ましい。
上記構成を有することにより、密閉中に停電が発生しても、吐出口96の密閉状態を保つことができ、後述するインク循環の停止時における吐出ヘッドおよびインク循環系の密閉を確実に保つことができる。
前述のように、記録装置10は、メインタンク16、供給サブタンク18、および回収サブタンク20、ならびに、これらを密閉状態で接続する各ラインで構成されるインク循環系を有し、このインク循環系によってインクQを循環することにより、吐出ヘッド12(インク流路78)にインクを供給する。
メインタンク16は、記録装置10のインク循環系を循環するインクを主に貯留する密閉型のインクタンクであり、後述する排気管16aを有する。メインタンク16は、色材粒子の沈降/堆積を防止するための撹拌手段や、インク吐出の安定性を向上するための温度調節手段を有するのが好ましい。
メインタンク16内には、第1供給ライン30から供給サブタンク18にインクQを送液するインク循環ポンプ54が配置される。なお、循環ポンプ54による送液量は、供給サブタンク18から吐出ヘッド12へのインクQ供給量よりも多く設定される。
図5に供給サブタンク18の概略断面図を示す。
供給サブタンク18は、第1供給ライン30および第2供給ライン32が接続される密閉型のインクタンクであり、吐出ヘッド12よりも上方に配置される。前述のように、第2供給ライン32の他端は、吐出ヘッド12(インク流路78のインク流入口)に接続している。
供給サブタンク18は、第1供給ライン30によってメインタンク16から供給されたインクQを貯留すると共に、貯留したインクQを第2供給ライン32から吐出ヘッド12に供給する。
ここで、供給サブタンク18は、インク循環時および洗浄時には後述する排気管18aによって大気連通している。
また、供給サブタンク18内には、オーバーフローライン37に接続するオーバーフロー管62が配置され、かつ、第2供給ライン32はオーバーフロー管62の上端よりも下方に接続される。
従って、供給サブタンク18に貯留されたインクは、重力落下によって第2供給ライン32から吐出ヘッド12に供給される。
また、供給サブタンク18では、供給されたインクがオーバーフロー管62の高さを超えても、オーバーフロー管62からオーバーフローして排出されるので、タンク内の液面の高さは一定に保たれる。その結果、供給サブタンク18から吐出ヘッド12へのインクQの供給量および供給圧(水頭圧)は一定に保たれ、いわゆる静圧系でのインク供給が行われる。
なお、オーバーフロー管62から排出されたインクQは、オーバーフローライン37から第2回収ライン36を経て、メインタンク16に戻され、再度、循環に供される。
回収サブタンク20は、第1回収ライン34および第2回収ライン36に接続される密閉型のインクタンクであり、吐出ヘッド12よりも下方に配置される。前述のように、第1回収ライン34の他端は吐出ヘッド12(インク流路78のインク排出口)に、第2回収ライン36の他端はメインタンク16に、それぞれ接続される。
回収サブタンク20は、吐出されなかったインクQを第1回収ライン34によって吐出ヘッド12から供給されて、このインクを貯留すると共に、貯留したインクQを第2回収ライン36からメインタンク16に戻す。
回収サブタンク20は、第1供給ライン32の接続部を有さない以外は、基本的に、供給サブタンク18と同様の構成を有するもので、供給サブタンク18と同様に、インク循環時および洗浄時には後述する排気管20aによって大気連通している。
また、回収サブタンク18のオーバーフロー管62は、下端が第2回収ライン36に接続され、かつ、第1回収ライン34はオーバーフロー管62の上端よりも下方に接続される。
従って、吐出ヘッド12から吐出されずにインク流路78を通過したインクQは、重力落下によって第1回収ライン34から回収サブタンク20に供給される。回収サブタンク20において、オーバーフロー管62を超えたインクQは、第2回収ライン36からメインタンク16戻されて、再度、循環に供され、また、回収サブタンク20のインク液面は、オーバーフロー管62によって一定に保たれる。
これにより、吐出ヘッド12からのインク流入にも、回収サブタンク20の液面の高さに応じた一定の圧量がかかる。すなわち、吐出ヘッド12のインク流路78の排出口に、一定の静圧をかけることができる。
記録装置10においては、このようにして、一定の水頭圧で供給サブタンク18から吐出ヘッド12へインク供給すると共に、吐出ヘッド12から回収サブタンク20へのインク供給にも一定の圧力をかける。これにより、吐出ヘッド12のインク流路78に係る圧力、すなわち吐出ヘッド12へのインク供給および排出を完全に静圧にすることができ、吐出口96に形成されるインクQのメニスカス等を安定させることができる。
本発明の記録装置10においては、供給サブタンク18および/または回収サブタンク20の高さを、適宜、設定することにより、吐出口96に形成されるインクQのメニスカスの高さを、高い自由度で選択することも可能である。従って、前記メニスカスの状態や高さをコントロール可能にするために、供給サブタンク18および/または回収サブタンク20の高さ調節手段を有するのが好ましい。
なお、高さ調節手段は、互いに螺合するネジ軸とナットによる方法、シリンダやアクチュエータを用いる方法、カムを用いる方法等、鉛直方向の高さ調整が可能な各種の方法が利用可能である。
コンクインク補充タンク22は、インクQの補充液であるコンクインク(高濃度インク)を貯留する密閉型のタンクであり、前述のように、弁46を有するコンクインク補充ライン48によって、メインタンク16と接続される。また、コンクインク補充タンク22は、排気管22aを有する。
希釈液補充タンク24は、インクQの補充液であるインクの希釈液を貯留する密閉型のタンクであり、前述のように、弁50を有する希釈液補充ライン52によって、メインタンク16と接続される。また、希釈液補充タンク24は、排気管24aを有する。なお、希釈液としては、例えば、前述のインクQのキャリア液を用いればよい。
両タンクは、消費したインクQをインクタンクに補充するためのものである。
インクQの補充時には、排気管22aおよび排気管24aによって大気連通した状態で、弁46および弁50を開放して、メインタンク16内のインクQが、所定濃度で、かつ所定量となるように決定された量のコンクインクおよび希釈液を、メインタンク16に補充する。排気管22aおよび排気管24aについては、後に詳述する。
記録装置10において、インクQの補充タイミングには、特に限定はない。例えば、所定枚数の描画毎等に自動的に行ってもよく、インクタンク16内のインクQの量を検出して自動的に行ってもよく、描画した画像を観察したオペレータ等の判断による入力指示に応じて行ってもよく、複数のタイミング決定手段を有し、選択的に行ってもよい。
また、コンクインクおよび希釈液の補充量の決定方法にも、特に限定はない。例えば、インク予想蒸発量に加え、画像データ等から知見した総インク吐出回数、循環しているインクの濃度測定結果、インクタンク12内のインク量などを用いて、インクQの消費量を予測し、メインタンク16内のインクQが所定濃度で所定量となるように、コンクインクおよび希釈液の補充量を決定すればよい。
洗浄液タンク26は、インク循環系の洗浄液を貯留する密閉型のタンクであり、洗浄液供給ライン40および洗浄液回収ライン44が接続される。また、洗浄液タンク26には、洗浄液循環ポンプ56が配置され、洗浄液供給ライン40から洗浄液を送液する。
第1供給ライン30には三方弁38が配置され、此処に洗浄液供給ライン40が接続されることにより、洗浄液タンク26と第1供給ライン30とが接続される。第2回収ライン36には、三方弁42が配置され、此処に洗浄液回収ライン44が接続されることにより、洗浄液タンク26と第2回収ライン36とが接続される。
メインタンク16には排気管16aが、供給サブタンク18には排気管18aが、回収サブタンク20には排気管20aが、コンクインク補充タンク22には排気管22aが、希釈液補充タンク24には排気管24aが、洗浄液タンク26には排気管26aが、それぞれ設けられる。また、各排気管には、排気弁60が設けらえる。
各排気管の一端は開放端となっている。また、前述のように、全タンクは密閉型のタンクである。従って、各タンクは、排気弁60を開放することにより、大気開放されて内部が大気圧となり、排気弁60を閉塞することにより気密に密閉される。
記録装置10のインク循環系においては、各排気弁60は、インクの循環時や循環系の洗浄時のみに開放される。
インクQの循環時には、メインタンク16の排気管16a、供給サブタンク18の排気管18a、および、回収サブタンク20の排気管20aの排気弁60のみを開放し、それ以外の排気弁60は閉塞する。
この状態で、インク循環ポンプ54によって、メインタンク16から第1供給ライン30〜供給サブタンク18にインクが送液され、供給サブタンク18から第2供給ライン32によって吐出ヘッド12にインクQが供給され、吐出されなかったインクQが第1回収ライン34によって回収サブタンク20に供給され、回収サブタンク20をオーバーフローしたインクQが第2回収ライン36によってメインタンク16に戻されることで、インクQが循環される。また、供給サブタンク37をオーバーフローしたインクQは、オーバーフローライン37〜第2回収ライン36によってメインタンク16に戻される。
インクQの循環を停止したら、開放している3つの排気弁60も閉塞し、さらに、キャッピング装置14によって吐出ヘッド12の全吐出口96を密閉(以下、「吐出ヘッド12をキャッピングする」という)して、インク循環系や洗浄系、およびインク補充手段を密閉する。
また、インク循環系の洗浄を行う際には、洗浄液タンク26の排気管26a、供給サブタンク18の排気管18a、および、回収サブタンク20の排気管20aの排気弁60のみを開放し、それ以外の排気弁60は閉塞する。また、三方弁38によって第1供給ライン30と洗浄液供給ライン40を接続し、また、三方弁42によって第2回収ライン36と洗浄液回収ライン44とを接続する。
この状態で、洗浄液循環ポンプ44によって、洗浄液タンク26から洗浄液供給ライン40〜三方弁38〜第1供給ライン30〜供給サブタンク18に洗浄液が送液され、供給サブタンク18から第2供給ライン32によって吐出ヘッド12に洗浄液が供給され、第1回収ライン34によって回収サブタンク20に供給され、回収サブタンク20をオーバーフローした洗浄液が第2回収ライン36〜三方弁42〜洗浄液回収ライン44によって洗浄液タンク26に戻されることで、洗浄液が循環して、インク循環系が洗浄される。また、供給サブタンク18をオーバーフローした洗浄液は、オーバーフローライン37から第2回収ライン36に供給されて、三方弁42〜洗浄液回収ライン44によって洗浄液タンク26に戻される。
インク循環系の洗浄を終了したら、開放している3つの排気弁60も閉塞し、さらに、キャッピング装置14によって吐出ヘッド12がキャッピングされていなければ、キャッピングして、インク循環系や洗浄系およびインク補充手段を密閉する。
さらに、メインタンク16にインクQを補充する際には、メインタンク16の排気管16a、コンクインク補充タンク22の排気管22a、および希釈液タンク24の排気管24aの排気弁60を開放して、それ以外の排気弁を閉塞し、弁46および弁50を開放することで、設定された量のコンクインクおよび希釈液をメインタンク16に補充する。
インクQの補充が終了したら、開放している3つの排気弁60も閉塞し、さらに、キャッピング装置14によって吐出ヘッド12がキャッピングされていなければ、キャッピングして、インク補充手段、インク循環系および洗浄系を密閉する。
本発明においては、このような排気弁60およびキャッピング装置14を有し、インク循環時およびインク循環系の洗浄時以外には、排気弁60を閉塞し、かつ、キャッピング装置14によって吐出ヘッド12をキャッピングする。これにより、循環によって吐出ヘッド12にインクを供給する記録装置10において、非循環時にインク循環系を完全に密閉して、循環停止中等におけるインクQの乾燥による固着を防止することができる。従って、インク循環系の洗浄頻度も大幅に低減できる。
また、図示例の記録装置10のように、静圧系のインク供給を行うインク循環系では、インクQの循環時には供給サブタンク18および回収サブタンク20を大気開放して大気圧とすることが必須であるが、このような排気管および排気弁60を有することにより、大気開放およびインク循環系の密閉を任意に行うことが可能となる。
しかも、本発明によれば、インクの固着を防止できるばかりか、インクの蒸発に起因するインク濃度の上昇も防止できる。前述のように、図示例の記録装置10は、吐出口96においてインクの濃縮を行って、インク液滴を吐出するので、適正な描画を行うためには、インクの濃度管理が重要であり、従って、本発明によれば、適正濃度のインクによる高画質な描画を安定して行うことができる。
また、インク循環系を完全に密閉できるので、インク循環系は、停止状態のまま保持されることとなり、従って、長期に記録装置10の稼動を停止した際にも、メンテナンスを不要あるいは軽微にできる。
本発明において、排気弁60の閉塞、およびキャッピング装置14による吐出ヘッド12のキャッピングのタイミングには、特に限定はなく、基本的に、インク循環(洗浄も含む)を停止している状態で、排気弁60の閉塞およびキャッピングを行えばよい。
インクの蒸発や固着を、より好適に防止するためには、循環を停止したら、即座に、排気弁60の閉塞およびキャッピングを行うのが好ましい。但し、インク循環を停止した後に、即座に洗浄を行う場合には、供給サブタンク18および回収サブタンク20の排気弁60は、洗浄終了まで開放したままでもよい。
本発明において、排気弁60には特に限定はなく、排気管を開放/密閉できる各種の弁(バルブ)が利用可能であるが、特に、常時閉の電磁弁が好適に利用される。常時閉の電磁弁を利用することにより、例えば、停電等によってインクQの循環が停止した際にも、即座かつ自動的に各排気管の排気弁60を閉塞できるので、このようなトラブルが発生した際におけるインクQの蒸発/乾燥/固着を防止できる。
また、各排気管は、図1に模式的に示しているように、開放端を下方に向けて配置するのが好ましい。これにより、排気管から各タンクに異物が混入することを防止できる。
図示例においては、各タンクの排気管に排気弁60を設けることにより、インク循環時や洗浄時には各タンクを大気開放し、それ以外の時には各タンクを密閉できるようにしたが、本発明はこれに限定はされず、複数のタンクで排気弁60を共有してもよい。
例えば、供給サブタンク18の排気管18aと回収サブタンク20の排気管20aとを連通させ、この連通した排気管に1つの排気弁60を設けてもよい。あるいは、全てのタンクの排気管を連通させて、全タンクで共有の排気弁60を1つのみ設けてもよい。
以上、本発明のインクジェット記録装置ついて、詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよいのは、もちろんのことである。
例えば、以上の例は、本発明のインクジェット記録装置を、色材粒子(色材を含む荷電した粒子)をキャリア液に分散してなるインクを用いる濃縮タイプの静電式インクジェット記録装置に利用したものであるが、本発明は、これに限定はされず、荷電粒子を含有するインクを用いない、非濃縮タイプの静電式インクジェット記録装置にも好適に利用可能である。
また、本発明は、静電式のインクジェット記録装置にも限定はされず、インクタンクおよび吐出ヘッドを含む所定の循環経路でインクを循環することで吐出ヘッドにインクを供給するものであれば、サーマルインクジェット記録装置、ピエゾ素子やマイクロマシン等によってインク室の振動板振動することによりインクを吐出するいわゆるピエゾタイプのインクジェット記録装置等、各種のインクジェット記録装置にも好適に利用可能である。
本発明のインクジェット記録装置の一例の概念図である。 図1に示すインクジェット記録装置の記録ヘッドの概念図であり、(A)は斜視図、(B)は断面図である。 (A)、(B)および(C)は、図2に示す記ヘッドを説明するための概略図である。 図2に示す記録ヘッドを説明するための概略斜視図である。 図1に示すインクジェット記録装置の供給サブタンク(回収サブタンク)の概略断面図である。
符号の説明
10 (インクジェット)記録装置
12 吐出ヘッド
14 キャッピング装置
16 メインタンク
18 供給サブタンク
20 回収サブタンク
22 コンクインク補充タンク
24 希釈液補充タンク
26 洗浄液タンク
30 第1供給ライン
32 第2供給ライン
34 第1回収ライン
36 第2回収ライン
38,42 三方弁
40 洗浄液供給ライン
44 洗浄液回収ライン
46,50 弁
48 コンクインク供給ライン
50 希釈液供給ライン
54 インク循環ポンプ
56 洗浄液循環ポンプ
60 排気弁
72 ヘッド基板
74 吐出口基板
76 インクガイド
78 インク流路
80 浮遊導電板
821制御電極
86 第2制御電極
86 絶縁性基板
88 ガード電極
90,92,94 絶縁層
96 吐出口
98 先端部分

Claims (6)

  1. 所定の経路でインクを循環することにより、吐出ヘッドにインクを供給するインク循環系を有するインクジェット記録装置において、
    前記インク循環系を、少なくとも1つのインクタンクと、このインクタンクを密閉/大気開放可能な少なくとも1つの排気弁と、前記吐出ヘッドの全吐出口を閉塞するキャッピング手段とを有する、密閉/大気開放可能な構造としたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記インク循環系中が、さらに、オーバーフローによって水頭圧を一定に保ちつつ、前記吐出ヘッドにインクを供給する供給サブタンク、および、前記吐出ヘッドから吐出されなかったインクを回収し、オーバーフローによってインクを排出することで、インクの流入圧を一定に保つ、前記吐出ヘッドよりも下方に配置される回収サブタンクを有し、各タンクに前記排気弁を有する請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記排気弁の閉塞、および前記キャッピング手段による前記吐出ヘッドの全吐出口の閉塞を、前記インク循環系におけるインク循環停止直後に行う請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記排気弁として、常時閉式の電磁弁を用いる請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記キャッピング手段は、非稼動状態において、動力が不要な付勢手段によってキャップ部材を吐出ヘッドに押圧することにより、前記吐出ヘッドの全吐出口を閉塞する請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 少なくとも色材を含む帯電した微粒子を絶縁性の分散媒に分散してなるインクを前記吐出ヘッドに供給するインク循環系を有する、静電式のインクジェット記録装置である請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
JP2004086172A 2004-03-24 2004-03-24 インクジェット記録装置 Withdrawn JP2005271333A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004086172A JP2005271333A (ja) 2004-03-24 2004-03-24 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004086172A JP2005271333A (ja) 2004-03-24 2004-03-24 インクジェット記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005271333A true JP2005271333A (ja) 2005-10-06

Family

ID=35171491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004086172A Withdrawn JP2005271333A (ja) 2004-03-24 2004-03-24 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005271333A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007245086A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Ricoh Printing Systems Ltd 液滴吐出装置
JP2007275822A (ja) * 2006-04-10 2007-10-25 Ricoh Printing Systems Ltd 液滴吐出装置ならびにそれの運転方法
JP2008000962A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Olympus Corp インクジェット記録装置
JP2008162284A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Toshiba Tec Corp インクジェット記録装置及びインク供給機構及びインク供給方法
JP2009241385A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Toppan Printing Co Ltd インクジェット印刷装置
JP2010076301A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Brother Ind Ltd 液体吐出装置
JP2016052720A (ja) * 2014-09-02 2016-04-14 東芝テック株式会社 インクジェットヘッド装置及び画像形成装置
CN110315854A (zh) * 2019-07-22 2019-10-11 联峰钢铁(张家港)有限公司 一种涂料喷号机

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007245086A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Ricoh Printing Systems Ltd 液滴吐出装置
JP4710673B2 (ja) * 2006-03-17 2011-06-29 リコープリンティングシステムズ株式会社 液滴吐出装置
JP2007275822A (ja) * 2006-04-10 2007-10-25 Ricoh Printing Systems Ltd 液滴吐出装置ならびにそれの運転方法
JP2008000962A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Olympus Corp インクジェット記録装置
JP2008162284A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Toshiba Tec Corp インクジェット記録装置及びインク供給機構及びインク供給方法
JP2009241385A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Toppan Printing Co Ltd インクジェット印刷装置
JP2010076301A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Brother Ind Ltd 液体吐出装置
JP4720890B2 (ja) * 2008-09-26 2011-07-13 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置
US7997670B2 (en) 2008-09-26 2011-08-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid-ejection apparatus
JP2016052720A (ja) * 2014-09-02 2016-04-14 東芝テック株式会社 インクジェットヘッド装置及び画像形成装置
CN110315854A (zh) * 2019-07-22 2019-10-11 联峰钢铁(张家港)有限公司 一种涂料喷号机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7651193B2 (en) Ink jet recording apparatus
US20060152562A1 (en) Ink jet recording apparatus
JP4354786B2 (ja) インク濃度検出方法およびインクジェット記録装置
US7273265B2 (en) Ink jet recording method
JP2006015637A (ja) インクジェット記録装置
JP2005271333A (ja) インクジェット記録装置
US20060139416A1 (en) Fine droplet ejecting device and ink jet recording apparatus using the same
JP4371783B2 (ja) インク濃度検出方法、インク濃度検出装置、およびこれを用いるインクジェット記録装置
JP2006088696A (ja) インクジェット記録装置
JP2006062225A (ja) インクジェット記録装置
JP2005254589A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法
JP4371872B2 (ja) インク補充装置、インクジェット記録装置およびインク補充方法
JP2005225215A (ja) インクジェット記録装置
JP2006015640A (ja) インクジェット記録装置
JP4500552B2 (ja) インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JP2006026934A (ja) インクジェット記録装置
JP4482325B2 (ja) 濃度検出方法、濃度検出装置、およびインクジェット記録装置
JP2005199579A (ja) インクジェット記録装置
US7118196B2 (en) Ink jet recording method
JP2004291322A (ja) インクジェットヘッド、それを用いた記録装置および記録方法
JP2005096172A (ja) インクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置
JP2005119258A (ja) インクジェット記録装置
JP2006264053A (ja) インクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置
JP2005297295A (ja) インクジェット記録方法
JP2005199578A (ja) インクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061208

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070605