JP2005271124A - サイドトリマーのスクラップ切断方法及び切断装置 - Google Patents

サイドトリマーのスクラップ切断方法及び切断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 板厚毎の生産比率の差異あるいは変動に柔軟に対処することができ、トリミングスクラップの切断不良に起因するせん断ナイフ交換頻度を極小にすることのできるサイドトリマーのスクラップ切断方法及び切断装置を提供する。
【解決手段】 サイドトリマー3からスクラップガイド4に沿って送り出されたトリミングスクラップ25を切断ローター5のせん断ナイフ6によって短寸に切断するスクラップ切断方法において、せん断ナイフ6の幅方向に2以上の切断ゾーン8を設定し、切断ローター5をその回転軸方向に移動することによってトリミングスクラップ25を切断する適用切断ゾーン22を切断ゾーン8の中から選択することができ、金属帯1の板厚を2以上の板厚範囲に分割し、該板厚範囲毎に、切断不良発生に応じて適用切断ゾーン22を順次移動することを特徴とするサイドトリマーのスクラップ切断方法及び切断装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、金属帯の側端部をトリミングすることによって発生するトリミングスクラップを切断するサイドトリマーのスクラップ切断方法及び切断装置に関するものである。
金属帯の側端部(幅方向の端部)をトリミングするサイドトリマーは、金属帯の処理ラインにおいて側端部の形状を整える目的で使用される。サイドトリマーによって金属帯の側端部をトリミングすると、金属帯からトリミング除去された屑(トリミングスクラップ)が発生する。サイドトリマーから送り出されたトリミングスクラップは、スクラップ切断装置によって所定の長さに切断されてライン外に搬出される。
スクラップ切断装置の機構としては、回転平行刃方式が広く採用されている。対向して配置された2個の切断ローターは、両者の回転軸が平行に配置され、円筒状の切断ローターの周面には複数のせん断ナイフが配置される。2個の切断ローターの間にトリミングスクラップが供給されるのに応じて、切断ローターが回転し、上下の切断ローター表面のせん断ナイフが噛み合ってトリミングスクラップを所定の長さに切断する。
トリミングスクラップの切断に当たって、噛み合うせん断ナイフのクリアランスが大きくなると切断が困難になる。安定して切断を行うことのできるクリアランスは、スクラップの板厚によって異なり、板厚が薄くなるほどクリアランスを小さく保つ必要がある。
一方、トリミングスクラップの切断によってせん断ナイフが摩耗し、その結果としてクリアランスが増大することとなる。スクラップの板厚が薄い場合には摩耗量も少ないが、板厚の厚いスクラップを切断するときはせん断ナイフにかかるせん断荷重が大きいのでナイフは摩耗しやすくなる。
板厚の厚いスクラップも薄いスクラップも、せん断ナイフの幅方向同一の位置で切断を継続すると、厚いスクラップを切断して摩耗したナイフで、薄いスクラップも切断することとなり、薄いスクラップの切断が早期に困難になる。特許文献1に記載の考案では、せん断ナイフの幅方向に薄物切断用部位と厚物切断用部位とを設定し、せん断ナイフに幅方向シフト手段を設けている。これにより、薄物切断用部位では厚物を切断しないので摩耗量が少なく、薄物スクラップを常時確実に切断することができるとしている。
特許文献1に記載の技術では、せん断ナイフの薄物切断位置と厚物切断位置が摩耗すると、他の部位の摩耗が小さいにもかかわらず、せん断ナイフを交換せざるを得ない。特許文献2においては、切断ローラーをその回転軸の方向に往復移動させ、せん断ナイフの幅方向における切断位置を往復移動させる。その際、一定の速度で往復移動させるか、あるいはトリミングスクラップの切断量が予め設定された値に達する毎に一定の距離を移動させる。これにより、せん断ナイフの摩耗部位を分散させて、耐用性を大幅に延長できるとしている。
実公平7−50016号公報 特開2003−71628号公報
特許文献1に記載の考案では、厚物切断位置と薄物切断位置を分けているので、厚物の切断によるせん断ナイフの摩耗が薄物切断に及ぼす影響は回避できる。一方、ラインの厚物と薄物との比率は、ライン毎あるいは生産計画の変動に応じて変動する。薄物切断量が多い場合には、薄物切断部位の寿命によってせん断ナイフを交換する必要が生じ、その度にラインを停止する必要が生ずる。
特許文献2に記載の方法では、せん断ナイフの幅方向全体を平均的に使用することで刃物の摩耗を分散できるが、厚物を切断することによってナイフの摩耗が進展し、薄物の切断不良が早期に発生することとなる。特に厚物生産量が多い場合、厚物スクラップでのナイフ全体の摩耗による薄物スクラップの切断不良は回避できない。
本発明は、板厚毎の生産比率の差異あるいは変動に柔軟に対処することができ、トリミングスクラップの切断不良に起因するせん断ナイフ交換頻度を極小にすることのできるサイドトリマーのスクラップ切断方法及び切断装置を提供することを目的とする。
即ち、本発明の要旨とするところは以下の通りである。
(1)サイドトリマー3を用いて金属帯1の側端部をトリミングすることによって発生するトリミングスクラップ25をスクラップガイド4に沿って送り出し、送り出されたトリミングスクラップ25を切断ローター5のせん断ナイフ6によって短寸に切断するスクラップ切断方法において、せん断ナイフ6の幅方向に2以上の切断ゾーン8を設定し、切断ローター5をその回転軸方向に移動することによってトリミングスクラップ25を切断する適用切断ゾーン22を切断ゾーン8の中から選択することができ、金属帯1の板厚を2以上の板厚範囲に分割し、該板厚範囲毎に、切断不良発生に応じて適用切断ゾーン22を順次移動することを特徴とするサイドトリマーのスクラップ切断方法。
(2)前記板厚範囲を2以上の板厚範囲グループに分割し、切断ゾーン8の設定数を板厚範囲グループの数より1以上多い数とし、せん断ナイフ6の幅方向一方の端の切断ゾーン8を開始側切断ゾーン23とし、切断ローター交換後の使用開始時において、最も厚い板厚を包含する板厚範囲グループの適用切断ゾーン22を開始側切断ゾーン23とし、以下板厚範囲グループ毎に板厚が薄くなる順に隣接する切断ゾーン8を適用切断ゾーン22とすることを特徴とする上記(1)に記載のサイドトリマーのスクラップ切断方法。
(3)せん断ナイフ6の幅方向一方の端の切断ゾーン8を開始側切断ゾーン23とし、切断ローター交換後の使用開始時において、すべての板厚範囲の適用切断ゾーン22を開始側切断ゾーン23とすることを特徴とする上記(1)に記載のサイドトリマーのスクラップ切断方法。
(4)サイドトリマー3を用いて金属帯1の側端部をトリミングすることによって発生するトリミングスクラップ25をスクラップガイド4に沿って送り出し、送り出されたトリミングスクラップ25を切断ローター5のせん断ナイフ6によって短寸に切断するスクラップ切断装置2において、せん断ナイフ6の幅方向に2以上の切断ゾーン8を設定し、切断ローター5をその回転軸方向に移動する横移動装置7を有し、横移動装置7によって切断ローター6を移動することによってトリミングスクラップ25を切断する適用切断ゾーン22を切断ゾーン8の中から選択することができ、金属帯1の板厚を2以上の板厚範囲に分割し、該板厚範囲毎に、適用切断ゾーン22を順次移動可能であることを特徴とするサイドトリマーのスクラップ切断装置。
(5)せん断ナイフ6の幅方向に3以上の切断ゾーン8を設定することを特徴とする上記(4)に記載のサイドトリマーのスクラップ切断装置。
(6)サイドトリマー3を用いて金属帯1の側端部をトリミングすることによって発生するトリミングスクラップ25をスクラップガイド4に沿って送り出し、送り出されたトリミングスクラップ25を切断ローター5のせん断ナイフ6によって短寸に切断するスクラップ切断装置2において、せん断ナイフ6の幅方向に2以上の切断ゾーン8を設定し、切断ローター5をその回転軸方向に移動する横移動装置7を有し、横移動装置7によって切断ローター5を移動することによってトリミングスクラップ25を切断する適用切断ゾーン22を切断ゾーン8の中から選択することができ、金属帯1の板厚を2以上の板厚範囲に分割し、該板厚範囲毎に、せん断ナイフ6の摩耗に応じて適用切断ゾーン22を順次移動することを特徴とするサイドトリマーのスクラップ切断装置。
本発明は、せん断ナイフ6の幅方向に2以上の切断ゾーン8を設定し、金属帯1の板厚を2以上の板厚範囲に分割し、該板厚範囲毎に、せん断ナイフ6の摩耗に応じて切断に利用するゾーンを順次移動する点を最大の特徴とする。
各板厚範囲毎に、その時点で切断に利用する切断ゾーン8を定めておき、そのゾーンを本発明では適用切断ゾーン22と呼ぶ。せん断ナイフ6の当該適用切断ゾーン22における摩耗が進行して切断不良が発生したら、適用切断ゾーン22を別の新たな切断ゾーン8に移動し、切断を継続することができる。すべての切断ゾーン8で摩耗が進行するまで、そのせん断ナイフを使用し続けることができる。
各厚板範囲毎に、1つの切断ゾーン8で切断することのできる概略コイル数を予め予測することができるので、そのラインでの板厚範囲毎の生産比率に基づき、どの板厚範囲にいくつの切断ゾーン8を割り振るかを定めることができ、各切断ゾーンを無駄なく使用することが可能である。
また、すべての板厚範囲について最初はせん断ナイフ6の一方の端に位置する開始側切断ゾーン23で切断を行い、板厚範囲毎に切断不良が発生したら順次切断ゾーンを移動していく方法を採用することができる。この方法により、板厚範囲毎の摩耗速度や生産比率を気にすることなく、すべての切断ゾーンを有効に使用してせん断ナイフの寿命を延長することが可能になる。
以上のように、せん断ナイフの幅方向に2以上の切断ゾーン8を設けることにより、せん断ナイフをあたかも複数の刃物があるかのように使用することができ、さらに生産によっては特定の板厚範囲の生産量が多いことが考えられ、複数の板厚分けをしていれば、生産の板厚範囲に応じて順次摩耗が進めば、次の板厚を、次の切断ゾーンへシフトしていくことでせん断ナイフの摩耗に適した許容できる最小板厚をあたかも複数の刃物があるかのように使用することができ、ナイフの寿命を延長することができる。
本発明のサイドトリマーのスクラップ切断方法及び切断装置は、せん断ナイフの幅方向に2以上の切断ゾーンを設定し、金属帯の板厚を2以上の板厚範囲に分割し、該板厚範囲毎に、せん断ナイフの摩耗に応じて切断に利用するゾーンを順次移動することにより、板厚毎に異なる摩耗許容度に対応し、切断不良を起こさずに使用することのできる切断ローターの寿命を増大することが可能になる。
図1に基づいて、まず本発明のサイドトリマーのスクラップ切断方法について説明する。
サイドトリマー3を用いて金属帯1の側端部をトリミングすることにより、トリミングスクラップ25が連続して発生する。発生したトリミングスクラップをスクラップガイド4に沿って送り出す。スクラップガイド4は、筒状の形状とし、先端に行くに従って開口を狭め、スクラップガイド先端においてトリミングスクラップ25を切断ローター5に誘導する。スクラップガイド4の先端開口部はできるだけ狭くし、下記で述べるせん断ナイフ6の切断ゾーン8内にスクラップを誘導する。
スクラップ切断装置2は回転する2個の切断ローター5を有し、切断ローター5の回転軸をお互いに平行に配置する。切断ローター5の周面には複数のせん断ナイフ6を配置する。2個の切断ローター5が回転すると、双方が有するせん断ナイフ6がお互いに噛み合い、スクラップガイド4によって誘導されたトリミングスクラップ25を短寸に切断して切断したトリミングスクラップ26とする。
本発明では、せん断ナイフ6の幅方向に2以上の切断ゾーン8を設定する。図2の例においては、4つの切断ゾーン8が設定されている。図の左からゾーン8−1〜4と名付ける。左端に位置するゾーン8−1を開始側切断ゾーン23と名付ける。
スクラップ切断装置2は切断ローター5をその回転軸方向に移動する横移動装置7を有する。横移動装置7によって切断ローター5を移動することによってトリミングスクラップ25を切断する適用切断ゾーン22を切断ゾーン8の中から選択することができる。スクラップガイド4の先端位置と一致した切断ゾーン8が適用切断ゾーン22となる。
本発明では、金属帯1の板厚を2以上の板厚範囲に分割する。本発明ではまた、板厚範囲を2以上の板厚範囲グループに分割しても良い。
本発明の切断方法に関する第1の実施の形態を図2に基づいて説明する。
図2の例では、板厚範囲が3分割され、板厚3mm超を範囲A、板厚1.5〜3mmを範囲B、板厚1.5mm以下(板厚1.5mm〜1.0mm範囲)を範囲Cとしている。また図2の例では板厚範囲グループは板厚範囲と一致し、範囲AがグループI、範囲BがグループII、範囲CがグループIIIに対応する。各板厚範囲毎に、1つの切断ゾーンでの切断を実施したときに切断不良が発生するまでの予想切断量、及びそのときの予想摩耗量は、切断反力(板厚、硬度の関数)と切断回数に比例し、範囲Aが300コイルで摩耗量3mm、範囲Bが300コイルで摩耗量1.5mm、範囲Cが100コイルで摩耗量1.0mmと予測されている。この実施の形態では、範囲Cの薄手材の生産比率が高く、範囲Aと範囲Bの板厚範囲のものがひとつの切断ゾーンで切断可能である期間内において、範囲Cのものは2つの切断ゾーンをほぼ使い切る比率が予想されている。
図2(a)に示すように、切断ローター5交換後の使用開始時において、最も厚い板厚を包含する板厚範囲グループI(範囲A)の適用切断ゾーン22を開始側切断ゾーン23(ゾーン8−1)とし、以下板厚範囲グループII(範囲B)の適用切断ゾーン22をゾーン8−2、グループIII(範囲C)の適用切断ゾーン22をゾーン8−3とする。切断を開始した後、板厚範囲毎の生産比率の予定どおり、全板厚範囲の切断量が約100コイルに達した時点で範囲Cについては切断不良が発生したので、図2(b)に示すように範囲Cの適用切断ゾーン22をゾーン8−3からゾーン8−4に移動した。さらに全板厚範囲の切断量が約200コイルに達した時点で範囲Cについて切断不良が発生したので、当該切断ローター5の使用を終了し、切断ローター5を交換した。切断ローター5のせん断ナイフ6を調査したところ、ゾーン8−1の摩耗量は範囲Aの板厚で切断不良が発生する直前であり、ゾーン8−2の摩耗量は範囲Bの板厚で切断不良が発生する直前であった。即ち、4つの切断ゾーン8のいずれも、各板厚範囲において良好な切断を行うことのできる最大の期間について切断を実施したこととなる。
板厚範囲Bの生産比率が高くなった場合には、ゾーン8−2での板厚範囲Bの切断において切断不良が発生したら、範囲Bの適用切断ゾーンをゾーン8−2からゾーン8−3に移動することとすると良い。ゾーン8−3は範囲Cの切断では切断不良が発生する摩耗量に達しているが、範囲Bの板厚については十分に切断を継続することができるからである。
一方、上記実施の形態において、範囲Cの最初の適用切断ゾーン22をゾーン8−4とし、ゾーン8−4で切断不良が発生したときに適用切断ゾーン22をゾーン8−4からゾーン8−3に変更することとしても良い。
次に、図3の例では、板厚範囲は上記図2の場合と同様とし、板厚範囲グループについて、板厚範囲AとBをグループI、板厚範囲CをグループIIとした。この例では、範囲BとCの生産比率が高く、範囲Aの板厚範囲のものがひとつの切断ゾーンで切断可能である期間内において、範囲Bのものは2つの切断ゾーンを、範囲Cのものは3つの切断ゾーンをそれぞれほぼ使い切る比率が予想されている。
図3(a)に示すように、切断ローター交換後の使用開始時において、最も厚い板厚を包含する板厚範囲グループI(範囲A、B)の適用切断ゾーン22を開始側切断ゾーン23(ゾーン8−1)とし、板厚範囲グループII(範囲C)の適用切断ゾーン22をゾーン8−2とする。切断を開始した後、板厚範囲毎の生産比率の予定どおり、全板厚範囲の切断量が約100コイルに達した時点で範囲Cについては切断不良が発生したので、図3(b)に示すように範囲Cの適用切断ゾーン22をゾーン8−2からゾーン8−3に移動した。全板厚範囲の切断量が約150コイルに達した時点で範囲Bについて切断不良が発生したので、図3(c)に示すように範囲Bの適用切断ゾーン22をゾーン8−1からゾーン8−2に移動した。全板厚範囲の切断量が約200コイルに達した時点で範囲Cについては再度切断不良が発生したので、図3(d)に示すように範囲Cの適用切断ゾーンをゾーン8−3からゾーン8−4に移動した。さらに全板厚範囲の切断量が約300コイルに達した時点で範囲Cについて切断不良が発生したので、当該切断ローター5の使用を終了し、切断ローター5を交換した。切断ローター5のせん断ナイフ6を調査したところ、ゾーン8−1の摩耗量は範囲Aの板厚で切断不良が発生する直前であり、ゾーン8−2の摩耗量は範囲Bの板厚で切断不良が発生する直前であった。即ち、4つの切断ゾーン8のいずれも、各板厚範囲において良好な切断を行うことのできる最大の期間について切断を実施したこととなる。
本発明の切断方法に関する第2の実施の形態を図4に基づいて説明する。
図4の例では、板厚範囲(1〜10mm)が4分割され、板厚6〜10mmを範囲A、板厚4〜6mmを範囲B、板厚2〜4mmを範囲C、板厚1〜2mmを範囲Dとしている。この実施の形態では板厚範囲グループは設定しない。各板厚範囲毎に、1つの切断ゾーン8での切断を実施したときに切断不良が発生するまでの予想切断量、及びそのときの予想摩耗量は、範囲Aが600コイルで摩耗量6mm、範囲Bが400コイルで摩耗量4mm、範囲Cが200コイルで摩耗量2mm、範囲Dが100コイルで摩耗量1mmと予測されている。
切断ローター交換後の使用開始時において、図4(a)に示すように、すべての板厚範囲の適用切断ゾーン22を開始側切断ゾーン23(ゾーン8−1)とする。使用開始後におけるゾーン8−1のせん断ナイフの摩耗進行により、まず第1に板厚範囲Dの薄手材で切断不良が発生するので、図4(b)に示すように範囲Dの適用選択ゾーン22をゾーン8−2に移動する。同様にして、各板厚範囲毎に、切断不良が発生したら適用切断ゾーン22のゾーン番号を一つずつ増加する形でゾーンの移動を行う。図4(c)に示す段階では、板厚範囲Cがゾーン8−2に、板厚範囲Dがゾーン8−3に移動している。板厚範囲Dの適用切断ゾーン22がゾーン8−4に移動し、さらにゾーン8−4で範囲Dの材料に切断不良が発生した時点で、この切断ローター5の使用を中止して切断ローター5を交換する。図4(d)はこの時点での一例を示すが、板厚範囲A〜Dの適用切断ゾーン22がそれぞれ切断ゾーン8−1〜8−4に分散されていた。
前述の第1の実施の形態においては、予め各板厚範囲毎の生産比率及び摩耗進行速度予測に基づいて切断ローター使用開始時に板厚範囲毎の適用切断ゾーン22を定めておく必要があった。それに対し、上記第2の実施の形態を適用した場合、たとえ各板厚範囲毎の生産比率が不明であっても、あるいは板厚範囲毎の生産比率が大幅に変更になった場合であっても、それら事情にかかわらず切断作業を行うことができ、すべての切断ゾーンを無駄なく使用して切断ローターの寿命を最大限に保つことが可能である。
上記本発明の切断方法においては、各板厚範囲毎に、切断不良の発生に応じて適用切断ゾーン22を順次移動する。切断不良発生の検出については、サイドトリマー3を運転する運転員がトリミングスクラップ25の切断状況を監視し、切断不良発生の検出を行うこととすると好ましい。切断不良の発生を検出した運転員は、当該切断不良が発生した板厚範囲について、適用切断ゾーン22を順次移動する操作を行う。
適用切断ゾーン22の移動については、本発明の切断装置2はスクラップガイド4を有し、また切断ローター5をその回転軸方向に移動する横移動装置7を有しているので、横移動装置7によって切断ローター5を移動することによってスクラップガイド4の先端位置と所定の切断ゾーン8の位置とを一致させることにより、トリミングスクラップ25を切断する適用切断ゾーン22を切断ゾーン8の中から選択することができる。
本発明においては、スクラップガイド4によってトリミングスクラップ25を切断ローター5に誘導する。スクラップガイド4の先端開口部をできるかぎり小さくすることにより、トリミングスクラップ25を正確に適用切断ゾーン22に誘導することが可能になる。
次に本発明の切断装置2について図1、図5に基づいて説明する。本発明の切断方法についての前述の説明と重複する部分について再度の説明は行わない。
本発明のサイドトリマーのスクラップ切断装置2は、サイドトリマー3を用いて金属帯1の側端部をトリミングすることによって発生するトリミングスクラップ25をスクラップガイド4に沿って送り出し、送り出されたトリミングスクラップ25を切断ローター5のせん断ナイフ6によって短寸に切断するスクラップ切断装置であって、せん断ナイフ6の幅方向に2以上の切断ゾーン8を設定し、切断ローター5をその回転軸方向に移動する横移動装置7を有し、横移動装置7によって切断ローター5を移動することによってトリミングスクラップ25を切断する適用切断ゾーン22を切断ゾーン8の中から選択することができ、金属帯1の板厚を2以上の板厚範囲に分割し、板厚範囲毎に、適用切断ゾーン22を順次移動可能であることを特徴とする。
切断装置2が有する切断ゾーン制御装置10は、板厚範囲毎の適用切断ゾーン22を記憶する適用切断ゾーン記憶装置11を有し、上位の金属帯処理ライン(例えば酸洗ラインやスリッターライン)の制御装置あるいはサイドトリマーの制御装置から当該コイルの板厚を受信し、適用切断ゾーン記憶装置11に記憶した当該板厚の適用切断ゾーン22を選択する。直前のコイルと同じ適用切断ゾーン22であれば切断ローターの横移動は行わず、直前コイルの適用切断ゾーン22と異なる場合には、横移動装置7を動作させて切断ゾーン8の移動を行う。
切断ローター交換直後において、適用切断ゾーン記憶装置11における板厚範囲毎の適用切断ゾーン22の記憶を初期化する。金属帯コイルのサイドトリマー処理を継続し、切断不良の発生が見られたら、切断不良が発生した板厚範囲について、適用切断ゾーン22を移動する。移動については、切断不良の発生を検出した運転員の操作によって行うことができる。
せん断ナイフ6の幅方向に設定する切断ゾーン8の数については、3以上であると好ましい。板厚範囲を厚手と薄手との2つの範囲に区分し、所定の期間内において厚手コイルのトリミングスクラップ切断処理を1切断ゾーンで実施可能であり、同じ期間内において薄手コイルのトリミングスクラップ切断処理に2切断ゾーンを必要とする場合において、切断ゾーン8の数が3以上であれば良好に対処することができるからである。
本発明のサイドトリマーのスクラップ切断装置2は、好ましくはせん断ナイフ6の摩耗に応じて適用切断ゾーン22を順次移動することを特徴とする。適用切断ゾーン22の順次移動は、前述のとおり切断不良の発生を検出した運転員の操作によって行うことができる。
サイドトリマーのスクラップ切断装置を示す図であり、(a)は部分側面図、(b)は部分矢視図である。 本発明のスクラップ切断方法を示す概念図である。 本発明のスクラップ切断方法を示す概念図である。 本発明のスクラップ切断方法を示す概念図である。 本発明のスクラップ切断装置を示す概念図である。
符号の説明
1 金属帯
2 スクラップ切断装置
3 サイドトリマー
4 スクラップガイド
5 切断ローター
6 せん断ナイフ
7 横移動装置
8 切断ゾーン
10 切断ゾーン制御装置
11 適用切断ゾーン記憶装置
22 適用切断ゾーン
23 開始側切断ゾーン
25 トリミングスクラップ
26 切断したトリミングスクラップ

Claims (6)

  1. サイドトリマーを用いて金属帯の側端部をトリミングすることによって発生するトリミングスクラップをスクラップガイドに沿って送り出し、送り出されたトリミングスクラップを切断ローターのせん断ナイフによって短寸に切断するスクラップ切断方法において、前記せん断ナイフの幅方向に2以上の切断ゾーンを設定し、前記切断ローターをその回転軸方向に移動することによってトリミングスクラップを切断する適用切断ゾーンを前記切断ゾーンの中から選択することができ、金属帯の板厚を2以上の板厚範囲に分割し、該板厚範囲毎に、切断不良発生に応じて前記適用切断ゾーンを順次移動することを特徴とするサイドトリマーのスクラップ切断方法。
  2. 前記板厚範囲を2以上の板厚範囲グループに分割し、前記切断ゾーンの設定数を板厚範囲グループの数より1以上多い数とし、せん断ナイフの幅方向一方の端の切断ゾーンを開始側切断ゾーンとし、切断ローター交換後の使用開始時において、最も厚い板厚を包含する板厚範囲グループの適用切断ゾーンを前記開始側切断ゾーンとし、以下板厚範囲グループ毎に板厚が薄くなる順に隣接する切断ゾーンを適用切断ゾーンとすることを特徴とする請求項1に記載のサイドトリマーのスクラップ切断方法。
  3. せん断ナイフの幅方向一方の端の切断ゾーンを開始側切断ゾーンとし、切断ローター交換後の使用開始時において、すべての板厚範囲の適用切断ゾーンを前記開始側切断ゾーンとすることを特徴とする請求項1に記載のサイドトリマーのスクラップ切断方法。
  4. サイドトリマーを用いて金属帯の側端部をトリミングすることによって発生するトリミングスクラップをスクラップガイドに沿って送り出し、送り出されたトリミングスクラップを切断ローターのせん断ナイフによって短寸に切断するスクラップ切断装置において、前記せん断ナイフの幅方向に2以上の切断ゾーンを設定し、前記切断ローターをその回転軸方向に移動する横移動装置を有し、該横移動装置によって切断ローターを移動することによってトリミングスクラップを切断する適用切断ゾーンを前記切断ゾーンの中から選択することができ、金属帯の板厚を2以上の板厚範囲に分割し、該板厚範囲毎に、前記適用切断ゾーンを順次移動可能であることを特徴とするサイドトリマーのスクラップ切断装置。
  5. 前記せん断ナイフの幅方向に3以上の切断ゾーンを設定することを特徴とする請求項4に記載のサイドトリマーのスクラップ切断装置。
  6. サイドトリマーを用いて金属帯の側端部をトリミングすることによって発生するトリミングスクラップをスクラップガイドに沿って送り出し、送り出されたトリミングスクラップを切断ローターのせん断ナイフによって短寸に切断するスクラップ切断装置において、前記せん断ナイフの幅方向に2以上の切断ゾーンを設定し、前記切断ローターをその回転軸方向に移動する横移動装置を有し、該横移動装置によって切断ローターを移動することによってトリミングスクラップを切断する適用切断ゾーンを前記切断ゾーンの中から選択することができ、金属帯の板厚を2以上の板厚範囲に分割し、該板厚範囲毎に、せん断ナイフの摩耗に応じて前記適用切断ゾーンを順次移動することを特徴とするサイドトリマーのスクラップ切断装置。
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JP2011079096A (ja) * 2009-10-07 2011-04-21 Nittetsu Yawata Engineering Co Ltd 剪断機
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