JP2005270701A - 濁水処理方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フロックを処理水中で浮遊状態にして固液を分離するものであって、処理作業を中断することなく連続処理が可能な濁水処理方法及びその装置を提供すること。
【解決手段】 濁原水に凝集剤を投入してフロック原水を形成するフロック形成機構1と、第1の仕切り板210を介してフロック放出室211とフロック浮遊室212に区画した浮遊分離槽21を有しフロック浮遊室212において処理水を回収する浮遊分離処理機構2と、一次分離槽30を第2の仕切板31によって凝集室32と処理水回収室33に区画し処理水回収室33において処理水を回収する一次分離処理機構3と、収集篭41を設けた二次分離槽40を有し収集篭41を通した処理水を回収する二次分離処理機構4と、圧縮篭51を設けた圧縮脱水槽50において圧縮篭51を通した処理水を回収する圧縮脱水機構5とからなり、濁原水は固液の分離を連続して処理する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、濁水処理方法及びその装置に関しており、さらに詳しくは、濁水中に形成したフロックを浮遊状態にすることにより連続して固液の分離ができる濁水処理方法及びその装置に関している。
土木現場または建築現場から排出する濁水は、有害物質が含まれていなければ固形物を除去した処理水を河川等に投棄することが認められている。濁水の固液分離を行なう従来技術の多くは、固形物を沈殿させる沈殿処理方法であり、沈殿速度を高めるために凝集剤を投入してフロックを形成し沈殿を促進する方法である。従来技術の沈殿処理方法は、沈殿槽に濁水を供給している間は処理作業が中断されるので、フロックを形成して沈殿を促進する処理方法を採用しても固液の分離速度を高めるには限界があった。
特許文献1にフロックを形成して固液を分離する濁水処理方法が開示されている。特許文献1に記載の発明は、原水に磁性粒子と凝集剤を添加して磁性粒子含有フロックを形成した後、粒状ろ材充填層に上向流で通水して磁性粒子含有フロックを粒状ろ材充填層内でろ過分離するものであって、磁性フロックを含む原水をろ過槽内の網体によって仕切った区域に形成した粒状ろ材充填層に上向流で通水すると、粒状ろ材充填層の空隙部に磁性フロックが効果的に捕捉され、捕捉された多数の磁性フロックは相互に磁気凝集しているので、非常に大きな上向水流であっても、ろ材空隙部から小フロックが流出することがないというものである。
特許文献1に記載の発明は、それ以前の従来技術が沈殿槽を備え沈殿槽に被処理水を供給して固形物の沈殿を行うものに比べれば処理速度を高めることに成功しているが、所定の時間経過後に粒状ろ材充填層のろ過抵抗が限界に達するか、もしくは、処理水のSSが増加した時点で原水の流入を停止して粒状ろ材充填層を洗浄する必要があるので、この間は分離処理が中断することになり、結局のところ、それまでの従来技術に比べて処理速度は速くなったとはいえ処理能力が特段に向上したものではなかった。
また、特許文献1に記載の発明は、フロックの形成に高分子凝集剤を使用しているが、地域によっては、処理済みの排出物に高分子凝集剤が含まれていると土壌に直接埋設することを禁止している所があるので、固液分離処理を行うに際し、フロック形成のために使用する凝集剤は無機系が好ましい。
本出願の発明者は、フロックを処理水中で飛散させ浮遊状態にして固液を分離することにより、処理作業を中断することなく連続処理が可能な濁水処理方法及びその装置を特願2002−358086によって提案した。
上記出願によって提案された処理方法は、原水に凝集剤を投入してフロック原水を形成する工程と、フロック原水を浮遊分離処理槽(2)内に移送しフロックを飛散させて浮遊状態にする工程と、上記浮遊分離処理槽内で非静止状態に設置したフィルタ部材によりフロックが浮遊状態にあるフロック原水の固液を分離して処理水のみを抽出する工程とからなり、フロック原水を連続して脱水処理することを特徴とするものである。また、他の処理方法は、原水に凝集剤を投入してフロック原水を形成する工程と、浮遊分離処理槽(2)をメッシュ構造によるメッシュフィルタ部材によりフロック放出室(24)とフロック浮遊室(25)とに区画し、上記フロック放出室に放出されたフロック原水を上記メッシュフィルタ部材を通して上記フロック浮遊室に移送しフロックを飛散させて浮遊状態にする工程と、当該フロック浮遊室内で非静止状態に設置したフィルタ部材によりフロックが浮遊状態にあるフロック原水の固液を分離して処理水のみを抽出する工程と、上記フロック放出室内に残留するフロック原水を脱水槽(3)に移送し該脱水槽内で砂を利用したサンドフィルタによって覆われたフィルタ部材によりフロック原水の固液を分離して処理水のみを抽出する工程とからなり、フロック原水を連続して脱水処理することを特徴とするものである。
また、提案された処理装置は、原水に凝集剤を投入してフロック原水を形成するフロック形成槽(1)と、該フロック形成槽から移送されたフロック原水のフロックを飛散させて浮遊状態にする浮遊分離処理槽(2)と、該浮遊分離処理槽内で非静止状態に設置しフロックが浮遊状態にあるフロック原水の固液を分離して処理水のみを抽出する回動フィルタ機構(28)とからなり、フロック原水を連続して脱水処理することを特徴とするものである。さらに、他の処理装置は、原水に凝集剤を投入してフロック原水を形成するフロック形成槽(1)と、槽内をメッシュ構造によるメッシュフィルタ部材によりフロック放出室(24)とフロック浮遊室(25)とに区画し該フロック放出室と上記フロック形成槽が連結されている浮遊分離処理槽(2)と、上記フロック放出室に放出されたフロック原水を上記メッシュフィルタ部材を通して上記フロック浮遊室に移送しフロックを飛散させて浮遊状態にしたフロック原水の固液を分離して処理水のみを抽出する非静止状態に設置された回動フィルタ機構(28)と、上記フロック放出室内に残留するフロック原水を移送する脱水槽(3)と、該脱水槽内で砂を利用したサンドフィルタによって覆われフロック原水の固液を分離して処理水のみを抽出するフィルタ部材(300,301,302)とからなり、フロック原水を連続して脱水処理することを特徴とするものである。
特開2002−113470号公開特許公報
本発明が解決しようとする課題は、フロックを処理水中で飛散させ浮遊状態にして固液を分離するものであって、処理作業を中断することなく連続処理が可能な濁水処理方法及びその装置を提供するものであり、本願発明者が提案した上記発明をさらに改良したものである。
解決手段の第1は方法であって、濁原水に凝集剤を投入してフロック原水を形成するフロック形成工程と、該フロック形成工程によって形成されたフロック原水を浮遊分離槽に移送してフロックを浮遊状態にした後当該浮遊分離槽内に設けたフィルタ部材によりフロック原水の固液を分離して処理水を回収する浮遊分離工程と、該浮遊分離槽に残ったフロック原水を二次分離槽に移送し該二次分離槽で濾過して固液を分離した処理水を回収する二次分離工程と、該二次分離槽に残ったフロック原水を圧縮脱水槽に移送し該圧縮脱水槽で濾過して処理水を回収すると共に当該圧縮脱水槽にフロックを集積する圧縮脱水工程とからなり、濁原水の固液を連続して分離処理することを特徴とするものである。
解決手段の第2は方法であって、濁原水に凝集剤を投入してフロック原水を形成するフロック形成工程と、該フロック形成工程によって形成されたフロック原水を通水可能な第1の仕切り板を介してフロック放出室とフロック浮遊室に区画形成した浮遊分離槽の該フロック放出室に移送し当該フロック放出室から上記第1の仕切り板を経て上記フロック浮遊室へ移送してフロックを浮遊状態にした後当該フロック浮遊室内に設けたフィルタ部材によりフロック原水の固液を分離して処理水を回収する浮遊分離工程と、該浮遊分離槽に残ったフロック原水を通水可能な収集篭を設けた二次分離槽の該収集槽に移送し当該収集篭で濾過して固液を分離した処理水を回収する二次分離工程と、該二次分離槽に残ったフロック原水を通水可能な圧縮篭を設けた圧縮脱水槽の該圧縮篭に移送し当該該圧縮篭で濾過して固液を分離した処理水を回収すると共に該圧縮篭にフロックを集積する圧縮脱水工程とからなり、濁原水の固液を連続して分離処理することを特徴とするものである。
解決手段の第3は、解決手段第2において、二次分離槽に設けた収集篭内に渦巻き板を有するフロック収集器を設け、該フロック収集器を回転して固液の分離作業中にフロック原水に収集篭の下方に向う流れを形成して当該フロック原水を上記収集篭の底部に誘導することを特徴とする。
解決手段の第4は、解決手段第2において、フロック収集器に収集篭の内側と接触する清掃ブラシを設け、フロック収集器の回転に伴って該清掃ブラシが収集篭の濾布面を洗浄することを特徴とする。
解決手段の第5は、解決手段第2において、圧縮脱水槽の圧縮槽の内側に布製の外袋とスポンジ資材の内袋からなる通水可能な集積袋を設け、該集積袋と接触状態に擦り円環を設け該擦り円環を上下移動させることにより固液の分離作業中に当該集積袋に過度のフロックが付着するのを防止したことを特徴とする。
解決手段の第6は、解決手段第1から5のいずれかにおいて、浮遊分離処理工程によって処理されたフロック原水を通水可能な第2の仕切板によって凝集室と処理水回収室に区画した一次分離槽の該凝集槽に移送し当該凝集槽から上記処理水回収室へ移送して処理水を回収する一次分離処理工程を有し、当該凝集室に残ったフロック原水を二次分離槽に移送することを特徴とする。
解決手段の第7は、解決手段第1から6のいずれかにおいて、圧縮脱水処理工程を除く他の工程に洗浄管を配管し、処理水貯蔵槽に回収した処理水を当該洗浄管から各工程にポンプアップして供給し、固液分離作業中の処理中ないしは処理後に処理水を噴射して当該各工程の設備を洗浄することを特徴とする。
解決手段の第8は装置であって、濁原水に凝集剤を投入してフロック原水を形成するフロック形成機構と、該フロック形成機構によって形成されたフロック原水を浮遊分離槽に移送してフロックを浮遊状態にした後当該浮遊分離槽内に設けたフィルタ部材によりフロック原水の固液を分離して処理水を回収する浮遊分離処理機構と、該浮遊分離槽に残ったフロック原水を二次分離槽に移送し該二次分離槽内で濾過して固液を分離した処理水を回収する二次分離処理機構と、該二次分離槽に残ったフロック原水を圧縮脱水槽に移送し該圧縮脱水槽内で濾過して処理水を回収すると共に当該圧縮脱水槽にフロックを集積する圧縮脱水処理機構とからなり、濁原水の固液を連続して分離処理することを特徴とするものである。
解決手段の第9は装置であって、濁原水に凝集剤を投入してフロック原水を形成するフロック形成機構と、該フロック形成機構によって形成されたフロック原水を通水可能な第1の仕切り板を介してフロック放出室とフロック浮遊室に区画形成した浮遊分離槽の該フロック放出室内に移送し当該フロック放出室から上記第1の仕切り板を経て上記フロック浮遊室へ移送してフロックを浮遊状態にした後当該フロック浮遊室内に設けたフィルタ部材によりフロック原水の固液を分離して処理水を回収する浮遊分離処理機構と、上記浮遊分離槽に残ったフロック原水を通水可能な収集篭を設けた二次分離槽の該収集篭に移送し当該収集篭で濾過して固液を分離した処理水を回収する二次分離処理機構と、該二次分離槽に残ったフロック原水を通水可能な圧縮篭を設けた圧縮脱水槽の該圧縮篭に移送し当該圧縮篭で濾過して固液を分離した処理水を回収すると共に該圧縮篭にフロックを集積する圧縮脱水機構とからなり、濁原水の固液を連続して分離処理することを特徴とするものである。
解決手段の第10は、解決手段第9において、二次分離槽に設けた収集篭内に渦巻き板を有するフロック収集器を設け、該フロック収集器を回転して固液の分離作業中にフロック原水に収集篭の下方に向う流れを形成して当該フロック原水を上記収集篭の底部に誘導することを特徴とする。
解決手段の第11は、解決手段第10において、フロック収集器に収集篭の内側と接触する清掃ブラシを設け、フロック収集器の回転に伴って該清掃ブラシが収集篭の濾布面を洗浄することを特徴とする。
解決手段の第12は、解決手段第9において、圧縮脱水槽の圧縮槽の内側に布製の外側袋とスポンジ資材の内側袋からなる通水可能な集積袋を設け、該集積袋と接触状態に擦り円環を設け該擦り円環を上下移動させることにより固液の分離作業中に当該集積袋に過度のフロックが付着するのを防止したことを特徴とする。
解決手段の第13は、解決手段第8から12のいずれかにおいて、浮遊分離処理機構によって処理されたフロック原水を通水可能な第2の仕切板によって凝集室と処理水回収室に区画した一次分離槽の該凝集槽に移送し当該凝集槽から上記処理水回収室へ移送して処理水を回収する一次分離処理機構を有し、当該凝集室に残ったフロック原水を二次分離槽に移送することを特徴とする。
解決手段の第14は、解決手段第8から13のいずれかにおいて、圧縮脱水処理機構を除く他の工程に洗浄管を配管し、処理水貯蔵槽に回収した処理水を当該洗浄管から各工程にポンプアップして供給し、固液分離作業中の処理中ないしは処理後に処理水を噴射して当該各機構の設備を洗浄することを特徴とする。
本発明は、濁原水に凝集剤を混入してフロック原水を形成して固液の分離処理を行なうものであって、フロック原水中のフロックを浮遊分離処理機構において浮遊状態にして処理水を回収し、該浮遊分離処理機構に残ったフロック原水を複数の濾過分離機構を通して固液を分離処理するものであるから、固液分離処理された処理水を河川に投棄できるのは勿論のこと、連続した脱水処理作業が可能となり作業効率が格段に向上するものである。
また本発明は、浮遊分離処理機構に残ったフロック原水を、一次分離処理機構、二次分離処理機構、圧縮脱水処理機構に設けた濾過部材によって固液分離を行なっているので、最終工程となる圧縮脱水処理機構におけるフロックは高濃度に形成されており、凝集剤を無機系のものを使用すれば処理後のフロックはこのまま土壌に埋設できるものである。
本願明細書において、固液を分離する濁水を「濁原水」といい、濁原水に凝集剤を混入して濁原水中の固形物をフロックに形成したものを「フロック原水」といい、また、フロック原水からフロックを回収した水を「処理水」という。
本発明は、濁原水に凝集剤を投入してフロック原水を形成するフロック形成工程と、フロック原水を浮遊分離槽内に移送し当該浮遊分離槽内でフロックを浮遊状態にして処理水を回収する浮遊分離工程と、浮遊分離槽に残ったフロック原水を一次分離槽に移送し該一次分離槽内で濾過して処理水を回収する一次分離工程と、一次分離槽に残ったフロック原水を二次分離槽に移送し該二次分離槽内で濾過して処理水を回収する二次分離工程と、二次分離槽に残ったフロック原水を圧縮篭に移送し該圧縮篭内で濾過して処理水を回収すると共に当該圧縮篭に設けた集積袋にフロックを集積する圧縮脱水工程を有することを特徴としている。
図1は本発明の濁水処理装置を示す全体の構成図であり、図2は浮遊分離処理機構を示す縦断面図であり、図3は浮遊分離処理機構のうちフロック分離機の詳細を示す斜視図であり、図4はフロック分離機に設けた濾材を示す断面図であり、図5は二次分離処理機構を示す縦断面図であり、図6は同横断面図であり、図7は圧縮脱水処理機構を示す縦断面図である。
図1において、1はフロック形成機構を、2は浮遊分離処理機構を、3は一次分離処理機構を、4は二次分離処理機構を、5は圧縮脱水処理機構を、6は処理水貯蔵槽を示している。
フロック形成機構1はフロック形成工程を行なうものであって、図1を参照して、原水流入槽10と攪拌槽11を有し、該攪拌槽11内に攪拌室12を形成したものである。攪拌室12は、上方において原水流入槽10と連通し、下方が開口していて攪拌槽11と連通しており、内部に攪拌羽根を有する攪拌軸13を設けたものである。なお、攪拌軸13には回転駆動モータ14が直結されていて回転可能になっている。15は攪拌槽11に凝集剤を投入するための凝集剤投入機、16は原水流入槽10に設けた原水供給口、17は攪拌槽11の底部に接続した第1の排水口である。
原水流入槽10に原水供給口16から固液を分離する濁原水を供給する。濁原水にはゴミや石が混入していることが多いので濁原水をいったん図示しない原水槽に集め、ゴミや石を取り除いてから原水流入槽10へ供給するとよい。濁原水を原水供給口16から原水流入槽10の下部から供給するのは、濁原水が原水流入槽10から攪拌室12に達する間に供給圧力が弱められるので、濁原水の供給に際し大口径の管を使用することができるからである。原水流入槽10に供給された濁原水は攪拌室12に移送され、凝集剤投入機15から投入された凝集剤と混合される。ここで、回転駆動モータ14により攪拌軸13が回転するので濁原水と凝集剤が攪拌され、濁原水は攪拌槽11において固形物がフロックに形成され、フロック原水となって浮遊分離処理機構2に移送される。
浮遊分離処理機構2は浮遊分離工程を行なうものであって、図1から図4を参照して、流入槽20と浮遊分離槽21及び一次浄化槽22を互いに連通して設けたものである。流入槽20とフロック形成機構1の攪拌槽11が上方部分で連通しており、流入槽20の下方部分は浮遊分離槽21と連通している。また、浮遊分離槽21と一次浄化槽22は上方部分が連通しており、浮遊分離槽21は下方に第2の排出口23が設けられている。この第2の排出口23は、攪拌槽11の第1の排水口17と第1の移送管24を介して連通しており、また、第1の移送管24は、途中にポンプを設けて一次分離処理機構3に接続されている。25は浮遊分離槽21内に設けたフロック分離機であり、下端に形成した第1の回収口25aと第1の回収管26が接続函26aに回転自在に接続されている。なお、第1の回収管26は処理水を貯蔵する処理水貯蔵槽6に接続されている。
図2から図4において、フロック原水の固液を分離するフロック分離機構は、本願発明者が特願2002−358086によって提案した回動フィルタ機構(28)と同じ構造を有している。浮遊分離槽21は、槽の内部をパンチングメタル等による通水可能な第1の仕切板210によって、下部をフロック放出室211に形成し、上部をフロック浮遊室212に区画形成したものである。第1の仕切板210は浮遊分離槽21に対して着脱自在に設けられており、表面に図示しない濾布が貼設されている。また、フロック浮遊室212の上端近傍には環状の処理水収受室213が設けられており、該処理水収受室213の開口部に濾過板214が設けられている。処理水収受室213は上記一次浄化槽22と連通していて、フロック原水の固液を分離処理してから一次浄化槽22に移送するようにしている。
フロック分離機25は、板状に形成されたフィルタ部材250がフロック分離機回転軸251の周囲にかつ軸に平行して複数個配置され、これらフィルタ部材250の上方端部を上部フィルタ取付枠252に装着し,下方端部を下部フィルタ取付枠253のフィルタ取付口254に装着したものであって、該下部フィルタ取付枠253はフロック分離機回転軸251に固定されて一体になって回転する。フロック分離機回転軸251は中空構造であって下端に第1の回収口25aが形成されており、回転駆動モータ255によって回転駆動されるものである。また、下部フィルタ取付枠253も中空構造であって上記フロック分離機回転軸251と連通しており、フィルタ部材250から回収した処理水は第1の回収管26を介して処理水貯蔵槽6に移送されるものである。
特に図4を参照して、フィルタ部材250は、ハニカム構造の芯材250aの両面に不織布フィルタ250bを接合すると共に、該不織布フィルタ250bの表面にメッシュフィルタ250cを接合し、長手方向の両側部に蓋板250dを設けたものである。実施形態では、芯材250a及びメッシュフィルタ250cはステンレス鋼を使用している。
また、図1を参照して、一次浄化槽22には、フロック原水中の固液を分離した処理水を回収する第2の回収口27が設けられている。第2の回収口27は上向きの開口部を漏斗状に形成したものであって、処理水を多量に回収できるようになっている。この他、第2の回収口27には処理水を処理水貯蔵槽6に移送するための第2の回収管28が接続されている。なお、図示は省略したが、第2の回収口27の開口部に濾布を設けて処理水にフロックが混入するのを防止している。
攪拌槽11から流入槽20へ供給されたフロック原水は、浮遊分離槽21のフロック放出室211からフロック浮遊室212に移送される時に第1の仕切板210の濾布によって大部分のフロックが分離され、フロック浮遊室212に移送されたフロック原水に含まれるフロックは極僅かなものになっている。フロック浮遊室212では、フロック分離機25が回転駆動モータ255によって回転され、回転しながらフロック原水のフロックを分離して処理水のみを回収する。回収された処理水は、第1の回収管26を経て処理水貯蔵槽6に移送され、また、処理水集受室213からは濾布板214によって濾過処理された処理水が一次浄化槽22に移送され、第2の回収口27から回収された処理水も第2の回収管28を経て処理水貯蔵槽6に移送される。
一次分離処理機構3は一次分離工程を行なうものであって、図1を参照して、一次分離槽30を一次浄化槽22に隣接して設けたものである。一次分離槽30は、パンチングメタル等により通水可能に形成した第2の仕切板31によって槽の内部を凝集槽32と処理水回収槽33に区画形成している。第2の仕切板31は、一次分離槽30に対して着脱自在であり、表面には図示しない濾布が貼設されている。なお、第1の移送管24は凝集槽32に接続されている。処理水回収槽33には、フロック原水中の固液を分離した処理水を回収する第3の回収口34が設けられており、該第3の回収口34は上向きの開口部を漏斗状に形成して処理水の回収を容易にできるように設置している。また、第3の回収口34には処理水を処理水貯蔵槽6に配送する第3の回収管35を設けると共に、凝集槽32の底部には二次分離処理機構4にフロック原水を移送する第2の移送管36が設けられている。ここでも図示は省略したが、第3の回収口34の開口部に濾布を設けて処理水にフロックが混入するのを防止している。
浮遊分離槽21から第1の移送管24を経て凝集槽32に移送されたフロック原水は、凝集槽32から処理水回収槽33に移送される時、第2の仕切板31に設けた濾布によって濾過されているので、該処理水回収槽33内は固液が完全に分離された処理水となっている。次いで、処理水は第3の回収口34から回収され第3の回収管35を通って処理水貯蔵槽6に移送される。
二次分離処理機構4は二次分離工程を行なうものであって、図1,図5並びに図6を参照して、二次分離槽40を有し、該二次分離槽40内部にフロックの収集篭41とフロック収集器42を設けたものである。収集篭41はパンチングメタル等の通水可能な資材を使用しており、表面に図示しない濾布を貼着したものである。一次分離槽30の凝集槽32に接続した第2の移送管36が収集篭41内に開口するように接続されている。収集篭41を経て二次分離槽40へ流出した処理水は、ここでも完全に固液が分離されていて第4の回収口43に接続した第4の回収管44から処理水貯蔵槽6へ移送される。
図5,図6において、二次分離槽40内部に設けた収集篭41は、図示しない支持構造により二次分離槽40の内部に回動自在に設けられたものである。収集篭41は下端に形成した第3の排出口41aと第4の移送管45を接続函45aに回転自在に接続したものである。なお、第4の移送管45は圧縮脱水処理機構5に接続されている。二次分離槽40の上端開口部にはフランジ板410が形成されている。一方、フロック収集器42は、収集篭41のフランジ板410と同一径の天板420と収集篭41内に収容される底板421をブラシ取付ブラケット422によって接続したものであって、該天板420と底板421の間に軸を中心とする渦巻き板423を設けたものである。なお、底板421には複数個の透孔424が形成されている。この他、天板420と底板421を接続したブラシ取付ブラケット422に清掃ブラシ425が外向き方向に設けられており、フロック収集器42を収集篭41内に収容した時、当該清掃ブラシ425が収集篭41の濾布面と接触するようになっている。
また、収集篭41とフロック収集器42を互いに反対方向に回転する収集篭回転機構46が設けられている。収集篭回転機構46は、収集篭41のフランジ板410の上面に設けた環状上歯車460と、収集篭洗浄器42の天板421の下面に設けた環状下歯車461を有し、これらの歯車460,461の間に駆動モータ462と直結して回転駆動される駆動歯車463と複数の従動歯車464を設けており、収集篭41とフロック収集器42を互いに反対方向に回転するようにしている。図中、47は二次分離槽40の開口部を覆う蓋板であり、ヒンジ部材470により開閉自在に設けられている。
一次分離処理機構3の凝集槽32に設けた第2の移送管36を経てフロック原水が収集篭41に供給される。二次分離槽40内で、収集篭41とフロック収集器42は、収集篭回転機構46によって互いに反対方向に回転している。すなわち、収集篭41のフランジ板410に設けた環状上歯車461とフロック収集器42の天板420に設けた環状下歯車460が駆動歯車463を挟持しているので、駆動歯車463の回転によって収集篭41は反時計方向に回転し、一方、フロック収集器42は時計方向に回転する。フロック収集器42の回転によって、渦巻き板423がフロック原水に時計回りの流れを形成して底板421方向へ誘導し、底板421の透孔424から収集篭41へ送り出す。収集篭41から濾布を経て固液が分離された処理水は二次分離槽40に排出され、第4の移送管45を通って処理水貯蔵槽6に回収される。また、フロック収集器42が回転すると、清掃ブラシ425は収集篭41の濾布面を擦り濾布面に付着するフロックを剥離する。
圧縮脱水処理機構5は圧縮脱水工程を行なうものであって、図1,図7を参照して、圧縮脱水槽50を有し、該圧縮脱水槽50内に圧縮篭51を設けたものである。圧縮篭51はパンチングメタル等による通水可能な資材を使用し、表面に図示しない濾布を貼設したものである。圧縮篭51内には、固液の分離が終了したフロックを集積する集積袋52を着脱自在に収容し、さらに、集積袋52の内面を擦ってフロックの過度の付着を防止する擦り円環53とフロックを圧縮する圧縮円板54が設けられており、擦り円板53及び圧縮円板54が上下方向に移動可能に設けられている。55は圧縮脱水槽50に設けた第5の回収口であって、第5の回収管56を接続しており、処理水は該第5の回収管56を経て処理水貯蔵槽6に回収される。なお、二次分離機構4の脱水篭41に設けた第3の移送管45が圧縮脱水処理機構5に接続されている。
図7において、圧縮篭51の内側に設けた通水可能な集積袋52は、布製の外袋520の内側にスポンジ状資材による内袋521を収容したものである。また、内袋521と接触状態に設けた擦り円環53は、リング状に形成されていて上下方向に水が自由に通過できる構造であり、木、プラスチック、グラスファイバー等により形成されている。また、擦り円環53は、周縁の断面形状が緩やかな三角形状になっており、内袋521に食い込む程度の大きさに形成されている。一方、圧縮円板54は、擦り円環53の下方に設置されており、集積袋52との間にフロック原水が通過できる隙間が形成されていると共に、円板本体に通水可能な小孔540が形成されている。擦り円環53と圧縮円板54には、いずれも回転軸531,541が設けられており、圧縮円板54の回転軸541は擦り円環53に自由状態で挿通されている。回転軸531,541は、共に圧縮脱水槽50の開口部に設けた蓋体500にねじ結合されて該圧縮脱水槽50から突出しており、いずれも駆動モータ532,542(図1参照)に結合されている。
二次分離処理機構4の第5の移送管45から移送されたフロック原水が圧縮篭51内に設けた集積袋52に供給される。フロック原水はスポンジ資材による内袋521から布製の外袋520を通って圧縮篭51の外側に処理水になって排出される。圧縮篭51に排出された処理水は第5の回収口55から第5の回収管56を通って処理水貯蔵槽6に移送され回収される。集積袋52内のフロック原水は、処理水が排出されて次第にフロック濃度が濃くなり内袋521に付着してくるので、適当な時間ごとに又は常時擦り円環53を上下に移動して当該内袋521の付着したフロックを剥離する。又これと同時に、圧縮円板54を低速度で下降して集積袋52のフロックを集積する。
脱水処理作業が進み集積袋52内にフロックが集積された時は、第4の移送管45のポンプ装置を停止して圧縮篭51へフロック原水が供給されるのを一時停止し、その間に、集積袋52の交換を行なう。なお、集積袋52の交換のためにフロック原水の供給を一時停止するが、二次分離処理機構4の収集篭41にフロックを集積できるから、第4の移送管45に接続されたポンプ装置を停止しても他の装置は運転を継続して行なえるので、装置全体の処理作業は継続しており、袋交換のために処理作業が中断することはない。
図1を参照して、本発明の濁水処理装置には洗浄装置を設けている。洗浄装置は、圧縮脱水処理機構5を除く他の全ての機構に洗浄管7を配管し、各機構の内面に向って噴射する噴射ノズル70を設けたものであり、処理水貯蔵槽6に回収した処理水を当該洗浄管7から各機構にポンプアップして供給し、処理中ないしは処理作業終了後に処理水を機構内に噴射する。処理水の噴射が、分離処理中であれば各機構の内面にフロックが過度に付着することが防止でき、噴射が処理作業終了後であれば付着したフロックを剥離することができる。
実施形態において、浮遊分離処理機構2の第1の仕切板210に設けた濾布は、フロック放出室211側及びフロック浮遊室212側共に200〜400メッシュ番手のものを使用した。また、一次分離処理機構3の第2の仕切板31に設けた濾布、二次分離処理機構4の脱水篭41に設けた濾布、圧縮脱水処理機構5の圧縮篭51に設けた濾布は、いずれも200〜400メッシュ番手のものを使用した。なお、これらの濾布はいずれもステンレン鋼である。
本発明の濁水処理装置を示す全体の構成図。 浮遊分離処理機構を示す縦断面図。 浮遊分離処理機構のうちフロック分離機の詳細を示す斜視図。 フロック分離機の濾材を示す断面図。 二次分離処理機構を示す縦断面図。 図5の横断面図。 圧縮脱水処理機構を示す縦断面図。
符号の説明
1 フロック形成機構
10 原水流入槽
11 攪拌槽
12 攪拌室
13 攪拌軸
14 回転駆動モータ
15 凝集剤投入機
16 原水供給口
17 第1の排水口
2 浮遊分離処理機構
20 流入槽
21 浮遊分離槽
210 第1の仕切板
211 フロック放出室
212 フロック浮遊室
213 処理水収受室
214 濾過板
22 一次浄化槽
23 第2の排出口
24 第1の移送管
25 フロック分離機
25a 第1の回収口
250 フィルタ部材
251 フロック分離機回転軸
252 上部フィルタ取付枠
253 下部フィルタ取付枠
254 フィルタ取付口
255 回転駆動モータ
26 第1の回収管
26a 接続函
27 第2の回収口
28 第2の回収管
3 一次分離処理機構
30 一次分離槽
31 第2の仕切板
32 凝集槽
33 処理水回収槽
34 第3の回収口
35 第3の回収管
36 第2の移送管
4 二次分離処理機構
40 二次分離槽
41 収集篭
41a 第3の排出口
410 フランジ板
42 フロック収集器
420 天板
421 底板
422 ブラシ取付ブラケット
423 渦巻き板
424 透孔
425 清掃ブラシ
43 第4の回収口
44 第4の回収管
45 第3の移送管
45a 接続函
46 内篭回転機構
460 環状上歯車
461 環状下歯車
462 駆動モータ
463 駆動歯車
464 従動歯車
47 蓋板
470 ヒンジ部材
5 圧縮脱水処理機構
50 圧縮脱水槽
500 蓋体
51 圧縮篭
52 集積袋
520 外袋
521 内袋
53 擦り円環
531 回転軸
532 駆動モータ
54 圧縮円板
540 小孔
541 回転軸
542 駆動モータ
55 第5の回収口
56 第5の回収管
6 処理水貯蔵槽
7 洗浄管
70 噴射ノズル

Claims (14)

  1. 濁原水に凝集剤を投入してフロック原水を形成するフロック形成工程と、該フロック形成工程によって形成されたフロック原水を浮遊分離槽に移送してフロックを浮遊状態にした後当該浮遊分離槽内に設けたフィルタ部材によりフロック原水の固液を分離して処理水を回収する浮遊分離工程と、該浮遊分離槽に残ったフロック原水を二次分離槽に移送し該二次分離槽で濾過して固液を分離した処理水を回収する二次分離工程と、該二次分離槽に残ったフロック原水を圧縮脱水槽に移送し該圧縮脱水槽で濾過して処理水を回収すると共に当該圧縮脱水槽にフロックを集積する圧縮脱水工程とからなり、濁原水の固液を連続して分離処理することを特徴とする濁水処理方法。
  2. 濁原水に凝集剤を投入してフロック原水を形成するフロック形成工程と、該フロック形成工程によって形成されたフロック原水を通水可能な第1の仕切り板を介してフロック放出室とフロック浮遊室に区画形成した浮遊分離槽の該フロック放出室に移送し当該フロック放出室から上記第1の仕切り板を経て上記フロック浮遊室へ移送してフロックを浮遊状態にした後当該フロック浮遊室内に設けたフィルタ部材によりフロック原水の固液を分離して処理水を回収する浮遊分離工程と、該浮遊分離槽に残ったフロック原水を通水可能な収集篭を設けた二次分離槽の該収集槽に移送し当該収集篭で濾過して固液を分離した処理水を回収する二次分離工程と、該二次分離槽に残ったフロック原水を通水可能な圧縮篭を設けた圧縮脱水槽の該圧縮篭に移送し当該該圧縮篭で濾過して固液を分離した処理水を回収すると共に該圧縮篭にフロックを集積する圧縮脱水工程とからなり、濁原水の固液を連続して分離処理することを特徴とする濁水処理方法。
  3. 二次分離槽に設けた収集篭内に渦巻き板を有するフロック収集器を設け、該フロック収集器を回転して固液の分離作業中にフロック原水に収集篭の下方に向う流れを形成して当該フロック原水を上記収集篭の底部に誘導することを特徴とする請求項2に記載の濁水処理方法。
  4. フロック収集器に収集篭に内側と接触する清掃ブラシを設け、フロック収集器の回転に伴って該清掃ブラシが収集篭の濾布面を洗浄することを特徴とする請求項3に記載の濁水処理方法。
  5. 圧縮脱水槽の圧縮槽の内側に布製の外袋とスポンジ資材の内袋からなる通水可能な集積袋を設け、該集積袋と接触状態に擦り円環を設け該擦り円環を上下移動させることにより固液の分離作業中に当該集積袋に過度のフロックが付着するのを防止したことを特徴とする請求項2に記載の濁水処理方法。
  6. 浮遊分離処理工程によって処理されたフロック原水を通水可能な第2の仕切板によって凝集室と処理水回収室に区画した一次分離槽の該凝集槽に移送し当該凝集槽から上記処理水回収室へ移送して処理水を回収する一次分離処理工程を有し、当該凝集室に残ったフロック原水を二次分離槽に移送することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の濁水処理方法。
  7. 圧縮脱水処理工程を除く他の工程に洗浄管を配管し、処理水貯蔵槽に回収した処理水を当該洗浄管から各工程にポンプアップして供給し、固液分離作業の処理中ないしは処理後に処理水を噴射して当該各工程の設備を洗浄することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の濁水処理方法。
  8. 濁原水に凝集剤を投入してフロック原水を形成するフロック形成機構(1)と、該フロック形成機構によって形成されたフロック原水を浮遊分離槽(21)に移送してフロックを浮遊状態にした後当該浮遊分離槽内に設けたフィルタ部材(250)によりフロック原水の固液を分離して処理水を回収する浮遊分離処理機構(2)と、該浮遊分離槽に残ったフロック原水を二次分離槽(40)に移送し該二次分離槽内で濾過して固液を分離した処理水を回収する二次分離処理機構(4)と、該二次分離槽に残ったフロック原水を圧縮脱水槽(50)に移送し該圧縮脱水槽内で濾過して処理水を回収すると共に当該圧縮脱水槽にフロックを集積する圧縮脱水処理機構(5)とからなり、濁原水の固液を連続して分離処理することを特徴とする濁水処理装置。
  9. 濁原水に凝集剤を投入してフロック原水を形成するフロック形成機構(1)と、該フロック形成機構によって形成されたフロック原水を通水可能な第1の仕切り板(210)を介してフロック放出室(211)とフロック浮遊室(212)に区画形成した浮遊分離槽(21)の該フロック放出室内に移送し当該フロック放出室から上記第1の仕切り板(210)を経て上記フロック浮遊室へ移送してフロックを浮遊状態にした後当該フロック浮遊室内に設けたフィルタ部材(250)によりフロック原水の固液を分離して処理水を回収する浮遊分離処理機構(2)と、上記浮遊分離槽に残ったフロック原水を通水可能な収集篭(41)を設けた二次分離槽(40)の該収集篭に移送し当該収集篭で濾過して固液を分離した処理水を回収する二次分離処理機構(4)と、該二次分離槽に残ったフロック原水を通水可能な圧縮篭(51)を設けた圧縮脱水槽(50)の該圧縮篭に移送し当該圧縮篭で濾過して固液を分離した処理水を回収すると共に該圧縮篭にフロックを集積する圧縮脱水機構(5)とからなり、濁原水の固液を連続して分離処理することを特徴とする濁水処理装置。
  10. 二次分離槽(40)に設けた収集篭(41)内に渦巻き板(423)を有するフロック収集器(42)を設け、該フロック収集器を回転して固液の分離作業中にフロック原水に収集篭の下方に向う流れを形成して当該フロック原水を上記収集篭の底部に誘導することを特徴とする請求項9に記載の濁水処理装置。
  11. フロック収集器(42)に収集篭(41)の内側と接触する清掃ブラシ(425)を設け、フロック収集器の回転に伴って該清掃ブラシが上記収集篭の濾布面を洗浄することを特徴とする請求項10に記載の濁水処理装置。
  12. 圧縮脱水槽(50)の圧縮槽(51)の内側に布製の外側袋(520)とスポンジ資材の内側袋(521)からなる通水可能な集積袋(52)を設け、該集積袋と接触状態に擦り円環(53)を設け該擦り円環を上下移動させることにより固液の分離作業中に当該集積袋に過度のフロックが付着するのを防止したことを特徴とする請求項9に記載の濁水処理装置。
  13. 浮遊分離処理機構(2)によって処理されたフロック原水を通水可能な第2の仕切板(31)によって凝集室(32)と処理水回収室(33)に区画した一次分離槽(30)の該凝集槽に移送し当該凝集槽から上記処理水回収室へ移送して処理水を回収する一次分離処理機構(3)を有し、当該凝集室に残ったフロック原水を二次分離槽(40)に移送することを特徴とする請求項8から12のいずれかに記載の濁水処理装置。
  14. 圧縮脱水処理機構を除く他の工程に洗浄管(7)を配管し、処理水貯蔵槽(6)に回収した処理水を当該洗浄管から各工程にポンプアップして供給し、固液分離作業の処理中ないしは処理後に処理水を噴射して当該各機構の設備を洗浄することを特徴とする請求項8から13のいずれかに記載の濁水処理装置。
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