JP2005270354A - クリップ板 - Google Patents

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Tadashi Kamibayashi
正 上林
Manabu Hamamoto
学 浜元
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

【課題】 手首などの血圧計におけるカフ帯のクリップ板を折り畳みできるように形成するとともに、このクリップ板を開いた状態において適切正確な環状形状を形成し、その材質の弾性によって、装着性が向上したカフ帯を実現することにある。
【解決手段】 カフ袋1と、このカフ袋1の外側に重ねて配設されて概略環状の形状を形成するクリップ板2とを有するカフ帯3を備え、このカフ帯3を手首などの人体の所定個所に装着して、カフ袋1に空気を送り込んで使用される血圧計において、クリップ板2を弾性材料にて形成し、このクリップ板2を弧状に湾曲した二枚に分割形成するとともに一端をヒンジ2dにて開閉可能に連結し、いずれか一方から他方の外面側にヒンジ2dを超えて延設片2cを形成し、この延設片2cの先端部がクリップ板2を開いたときに他方の外面に当接してストッパーとして機能し、略環状の形状を成すようにしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、血圧計に関し、特に手首または上腕部などの人体にカフ帯を装着して、この装着部を圧迫して血圧を測定するものであって、特にカフ帯におけるクリップ板の構造に特徴を有した血圧計に関するものである。
従来から、特開平6−105813号に示されるような血圧計が知られている。この血圧計のカフ帯は断面円弧状に形成されるクリップ板の外面に凹溝を形成して、この凹溝の部分をヒンジとして内方に折り畳めるようにし、かさばらないように収納できるようにになっているものである。
また、特開昭63−181737号に示されるような血圧計のカフ帯も知られている。このカフ帯にあっては、二枚のクリップ板に蝶番を取り付けてヒンジとして開閉自在としているものである。さらに、一方にフックを立設するとともに、他方にこのフックに係合する系合孔を形成し、ヒンジを開いていくとフックが系合孔に入り込んで係合し、それ以上開くことを規制し概略環状の形状が保持されるようになっている。
上記のそれぞれのカフ帯は、いずれも、使用しないときに折り畳めるので、コンパクトに収納できるものであり、使用するときには略環状の形状になって、手首などの形状になじみやすく、測定部を均一に圧迫しやすく、血圧測定に好ましいものになっている。
しかしながら、前者の例にあっては、凹溝を精度よく形成しないと開いた状態の環状形状にばらつきが出やすいものである。また、後者の例にあっても、フックと系合孔の形状を精度よく形成しなければ、同様な問題が発生しやすいものであった。いずれにしても、これらの例は、クリップ板の断面を係合面として機能させているので、精度を出しにくい構造になっていたのである。
特開平6−105813号公報 特開昭63−181737号公報
本願発明は、上記従背景技術に鑑みて発明されたものであり、その課題は、折り畳みできるようにクリップ板を形成し、このクリップ板を開いた状態において、適切正確な環状形状を形成し、その材質の弾性によって、装着性が向上したカフ帯を実現することにある。さらには、このようなカフ帯によって測定精度の高い血圧計を実現することである。
上記課題を解決するために、本願発明の血圧計は、カフ袋と、このカフ袋の外側に重ねて配設されて概略環状の形状を形成するクリップ板とを有するカフ帯を備え、このカフ帯を手首などの人体の所定個所に装着して、カフ袋に空気を送り込んで使用される血圧計において、クリップ板を弾性材料にて形成し、このクリップ板を弧状に湾曲した二枚に分割形成するとともに一端をヒンジ構造にて開閉可能に連結し、いずれか一方から他方の外面側にヒンジを超えて延設片を形成し、この延設片の先端部がクリップ板を開いたときに他方の外面に当接してストッパーとして機能し、略環状の形状を成すようにしている。
以上のように構成される血圧計にあっては、延設片の先端部がクリップ板を開いたときに他方の外面に当接してストッパーとして機能することによって、略環状の形状となるので、この略環状の形状精度が向上したものになっている。また、延設片の弾性によって手首などの測定部位にピッタリとフィットして装着性がよくなっている。また、カフ袋が測定部位に均一に当たり、測定精度のよい血圧計となっている。また、使用しないときにはクリップ板を折り畳むことによって、コンパクトに収納することができるものになっている。
また、両クリップ板のいずれか一方を他方の略半分以下の長さとすれば、短いほうが長い方の内部に納まることになり、より収納性が向上したものになっている。
本願発明の血圧計においては、延設片がクリップ板を開いたときに他方の外面に当接して略環状の形状を成すようになっているので、この略環状の形状精度が向上したものになっている。したがって、折り畳んでコンパクトに収納できることはもちろんのこと、このようなカフ帯を使用することによって、延設片の弾性を含むクリップ板全体の弾性によって、このカフ帯が手首などの人体の測定部位に装着しやすいとともに、この測定部位の広い範囲になじむのでカフ袋による圧迫を均一に行うことができて、測定精度の高い血圧測定が実現できるものになっている。
以下に図1〜4を参照して以下に本願発明を説明する。
図1は本願発明の一実施形態であるカフ帯のクリップ板の斜視図である。また、図2はこのクリップ板を模式的に示した図であって、(a)はその平面図、(b)はその正面図である。図3はクリップ板の正面図である。さらに、図4はこのクリップ板を有する血圧計の概略の断面図である。
以上の図4に示されるように、本願発明の血圧計は、カフ袋1と、このカフ袋1の外側に重ねて配設されて概略環状の形状を形成するクリップ板2とを有するカフ帯3を備え、このカフ帯3を手首などの人体の所定個所に装着して、カフ袋1に空気を送り込んで使用されるものである。また、4は血圧計本体であって、カフ袋1へ空気を起こるポンプや測定された血圧の表示部、測定スイッチなどが装備され、この血圧計本体4はクリップ板2に形成された突起2eに係止してカフ体3と一体化されている。特にこの血圧計にあっては、血圧計本体4を手首側に位置させて、カフ体3を手首に装着して使用されるものになっている。そして、クリップ板2は、フリーの状態で開いた時には手首よりも小さい環状形状であり、手首に装着したときに、自身の弾性によって手首にフィットするようになっている。
このような血圧計においては、カフ袋1はクリップ板2と人体との間に存在し、血圧計本体4に配設されるポンプより送りこまれる空気が、所定の圧力になるまで加圧される過程、ないし所定の圧力から減圧される過程において、カフ袋1の内圧に重なる動脈の脈波信号を検出し、所定のアルゴリズムによって最高血圧、最低血圧を判定し表示するようにしている。
ところで、この血圧計においては、クリップ板2はポリプロピレンなどの弾性を有したプラスチック材料にて形成されている。そして、このクリップ板2は弧状に湾曲した二枚2a、2bに分割形成され、それぞれの一端がヒンジ構造2dにて開閉可能に連結されている。これら2枚のクリップ板2a、2bの曲率は略等しく形成されている。また、いずれか一方から他方の外面側にヒンジ構造2dを超えて延設片2cを形成し、この延設片2cの先端部がクリップ板2a、2bを開いたときに他方の外面に当接してストッパーとして機能し、略環状の形状を成すようにしている。
この場合、図1〜3によく示されるように、ヒンジ2dは、いわゆる蝶番になっている。または、単に直線状の溝を形成してこの溝部によって折れ曲がるような構造などにしてもよい。また、この実施例では、蝶番の部分は略三等分された両側に形成されている。そして、長い方のクリップ板2aの中央部は切欠き部2fとなっており、この切欠き部2fから短い方のクリップ板2bにおける延設片2cを、長い方のクリップ板2aの外面側に延設している。
以上のように構成される血圧計にあっては、延設片2cの先端部がクリップ板2a、2bを開いたときに、他方の外面に当接してストッパーとして機能し、略環状の形状となる。そして、延設片2cがあるため、前記略環状の形状が精度のよいものになっている。したがって、手首などの測定部位にフィットさせることができる。つまり、装着するときにはクリップ板2の弾性を利用して、より大きく開いた状態で手首などにはめ込み、延設片2cやクリップ板2全体の弾性によって手首などの測定部位にピッタリとフィットして装着性がよくなっているのである。その結果、カフ袋1が測定部位に均一に当たり、測定精度のよい血圧計となっているのである。
また、使用しないときにはクリップ板2a、2bを折り畳むことによって、コンパクトに収納することができるものになっている。この場合、短い方のクリップ板2bの長さは長い方のクリップ板2aの略半分になっており、その結果、図1や図2に示されるように、折り畳んだときに長い方のクリップ板2aの内部に短い方のクリップ板2bが完全に入り込むようになっている。つまり、長い方のクリップ板2aの嵩のみであって、収納性がよい利点のあるものになっている。この場合、一方を他方の略半分以下の長さとすれば、短いほうが長い方の内部に完全に納まることにる。しかしながら、あまり短くすると、延設片2cやクリップ板2全体の弾性を利用した装着部へのフィット感が損なわれるので、略半分が好ましい長さである。
本願発明の一実施形態であるカフ帯のクリップ板の斜視図である。 同上クリップ板を模式的に示した図であって、(a)はその平面図、(b)はその正面図である。 同上クリップ板の正面図である。 同上クリップ板を有する血圧計の概略の断面図である。
符号の説明
1 カフ袋
2 クリップ板
2a クリップ板
2b クリップ板
2c 延設片
2d ヒンジ
2e 突起
2f 切欠き部
3 カフ帯
4 血圧計本体

Claims (2)

  1. カフ袋と、このカフ袋の外側に重ねて配設されて概略環状の形状を形成するクリップ板とを有するカフ帯を備え、このカフ帯を手首などの人体の所定個所に装着して、カフ袋に空気を送り込んで使用される血圧計において、クリップ板を弾性材料にて形成し、このクリップ板を弧状に湾曲した二枚に分割形成するとともに一端をヒンジ構造にて開閉可能に連結し、いずれか一方から他方の外面側にヒンジを超えて延設片を形成し、この延設片の先端部がクリップ板を開いたときに他方の外面に当接してストッパーとして機能することによって略環状の形状を成すようにしていることを特徴とする血圧計。
  2. 両クリップ板のいずれか一方の周長を他方の略半分以下の長さとしていることを特徴とする請求項1記載の血圧計。
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