JP2005270157A - 薬剤容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バイアル瓶を結合した状態で点滴静注でき、梱包時に嵩張らず、被覆されている未開封保証のためのシュリンクフィルムを剥がし易くした薬剤容器を提供する。
【解決手段】 薬剤混注用口部材3の保護キャップ8を未開封保証するシュリンクフィルム10は、保護キャップ8の天面において開口10aを有するとともに、開口10aから延びてシュリンクフィルム10を引き裂き開放するためのミシン目12と、ミシン目12の開口10a端に形成された切欠き部14と、を有し、薬剤容器1を吊り下げるための吊り輪部材9が、長さ方向に伸長可能な材料で形成されるとともに、保護キャップ8の天面を跨いでシュリンクフィルム10の下層を延びてその両端を薬剤混注用口部材に固着した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、吊り輪部材を具備する薬剤容器に係り、詳しくは、容器本体の一端に薬剤混注用口部材を備えるとともに他端に内容液取出口部材を備えており、前記吊り輪部材を用いて薬剤混注用口部材を上にして吊し、内容液取出口部材から容器本体内の内容液を取り出す薬剤容器に関する。
従来から、容器本体の一端に薬剤混注用口部材を備え、他端に内容液取出口部材を備え、薬剤混注用口部材に取り付けられた吊下部を用いて吊し、内容液取出口部材から容器本体内の内容液を取り出すようにした薬剤容器が知られている(例えば特許文献1〜4参照)。
この種の薬剤容器では、薬剤混注用口部材に、主として抗生剤などのスモールバイアル瓶入り注射用薬剤を混注するために、該バイアル瓶と前記容器本体とを連通させるために摺動可能な連通針を備えており、バイアル瓶を結合した状態で点滴静注できるため、点滴静注するまでの時間を短縮できるという利点を有している。
そして、バイアル瓶を結合した状態で薬剤容器を吊り下げるための吊り輪部材として、薬剤混注用口部材の外周部にプラスチックス製の吊り輪を回動自在に取り付けたもの(特許文献1)、薬剤混注用口部材の頸部に外側方から嵌め付けるもの(特許文献2)、薬剤混注用口部材に未開封保証のために被覆されているシュリンクフィルムを利用したもの(特許文献3)、薬剤混注用口部材に取り付けられて使用時に引き伸ばして用いるもの(特許文献4)等が知られている。
意匠登録第929552号公報 特開2000−262590号公報 特開2003−62041号公報 意匠登録第1171112号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている従来の薬剤容器において、薬剤混注用口部材の外周部に設けたプラスチックス製の吊り輪部材は、未開封保証のためのシュリンク包装を妨げ若しくはシュリンク包装不良を招くとともに、移送のための梱包時に嵩張るため好ましくない。
一方、上記特許文献2,3に開示されている従来の薬剤容器では、上記特許文献1に開示の薬剤容器における前記問題点は解消されているものの、コスト的に不利な面がある。
上記特許文献4に開示されている薬剤容器では、上記の何れの問題をも解消し得るが、薬剤混注用口部材の未開封保証のために該薬剤混注用口部材及びそれに取り付けられた吊り輪部材の被覆するシュリンク包装を剥がすために、薬剤混注用口部材の周囲に周方向に沿って延びるミシン目の両側を両手で把持し、各々の手で反対側に回転を加えてミシン目を切り離していたが、多少の握力が必要になることがあった。
本発明は、上記特許文献4に開示の薬剤容器を改良したものであり、その目的は、薬剤混注用口部材に被覆されている未開封保証のためのシュリンクフィルムを剥がし易くした薬剤容器を提供することにある。
本発明の上記目的は、容器本体と、該容器本体の一端に設けられた薬剤混注用口部材と、前記容器本体の他端に設けられた内容液取出口部材と、を有する薬剤容器であって、前記薬剤混注用口部材は、保護キャップが嵌着されているとともに、該保護キャップの未開封を保証するシュリンクフィルムで被覆され、該シュリンクフィルムは、前記保護キャップの天面において開口を有するとともに、該開口部から延びて該シュリンクフィルムを引き裂き開放するためのミシン目と、該ミシン目の前記開口端に形成された切欠き部と、を有し、前記薬剤容器は、更に、薬剤容器を吊り下げるための吊り輪部材を備え、前記吊り輪部材は、長さ方向に伸長可能な材料で形成されるとともに、前記保護キャップの天面を前記開口から露出するように跨いで前記シュリンクフィルムの下層を延び前記保護キャップの接合部を越えて前記薬剤混注用口部材若しくは前記容器本体に両端が固着されていることを特徴とする薬剤容器により達成される。
前記薬剤混注用口部材は、該口部材のシール部に、上方に向け起立させて且つ着脱可能に装備した筒状のサポートリングと、該サポートリングに、上下スライド自在にして、下方にスライドしたとき、下部針体が本体口部のシール部に穿刺されるように支持された上下一対の相連通する針体を具備する両頭針を有し、前記サポートリングに前記保護キャップが被せられており、前記サポートリングの外周部に前記吊り輪部材の両端が固着されていることが好ましい。
前記吊り輪部材が前記保護キャップ天面の略中心を跨ぎ、前記シュリンクフィルムの前記吊り輪部材を挟んで一方側に一対の前記ミシン目が前記開口端から前記保護キャップの仮想中心断面に沿って延び、前記一対のミシン目を含む前記仮想中心断面の対がなす角度(θ)が、20°≦θ≦140°であることが好ましい。
前記吊り輪部材が前記保護キャップ天面の略中心を跨ぎ、前記シュリンクフィルムの前記吊り輪部材を挟んで一方側に一対の前記ミシン目が前記開口端から前記保護キャップの仮想中心断面に沿って延び、前記シュリンクフィルムは、前記一対のミシン目の間にある部分に、前記ミシン目と略平行に延びる伸部材を備えていることが好ましい。
前記吊り輪部材は、ダンベル型試験片の幅3mm長さ3cmの部分のラジオオートグラフによる引張試験における破断点伸びが500%以上であるプラスチック製帯状フィルムによって形成されていることが好ましい。
前記吊り輪部材は、伸長弾性率が10%以下のプラスチック製帯状フィルムであることが好ましい。
前記吊り輪部材は、伸長に要する初期力が5〜70Nのプラスチック製帯状フィルムであることが好ましい。
前記吊り輪部材は、50%引張応力に対する100%引張応力の比が1〜1.5のプラスチック製帯状フィルムであることが好ましい。
前記吊り輪部材は、50〜500μmの厚みのプラスチック製帯状フィルムであることが好ましい。
前記吊り輪部材は、長さ方向に延在する保形用リブを有するプラスチック製帯状フィルムであることが好ましい。
前記吊り輪部材は、着色されていることが好ましい。
本発明に係る薬剤容器は、上記構成を備えることにより、吊り輪部材をシュリンクフィルムの開口から引き伸ばすとともに、引き伸ばした吊り輪部材を切欠き部に引っ掛けてミシン目を切り離すことができるので、握力によらないでシュリンクフィルムを切り離すことが可能となる。
本発明に係る薬剤容器の好適な実施形態について以下に図1〜10を参照しつつ説明する。
薬剤容器1は、図1に示すように、押圧変形自在なプラスチック製の容器本体2を有し、容器本体2は、上部に薬剤混注用口部材3を備え、下部に内容液取出口部材4を備えている。
薬剤混注用口部材3は、図2に良く現れているように、弾性体でシールされたシール部5と、シール部5に上方に向け起立させて且つ着脱可能に装備した筒状のサポートリング6と、サポートリング6に上下スライド自在にして下方にスライドしたとき下側針体7bがシール部5に穿刺されるように支持された、上下一対の相連通する針体7a、7bを具備する両頭針7と、サポートリング6に嵌着された保護キャップ8と、を有している。保護キャップ8は、サポートリング6に螺着されており、適宜取り外すことができるようになっている。
サポートリング6の外周部には、長手方向に伸長可能な材料で形成された吊り輪部材9の両端部が固着されている。吊り輪部材9は、保護キャップ8の天面を跨いで保護キャップ8の外周面に沿って延び、サポートリング6と保護キャップ8の接合部8aを越えてサポートリング6の外周面にスポット的に溶着されている。
サポートリング6と保護キャップ8は、図3に拡大して示すように、吊り輪部材9と共に、シュリンクフィルム10により被覆されている。従って、吊り輪部材9は、シュリンクフィルム10の下層に延在している。なお、シュリンクフィルム10は、一般には透明若しくは半透明であり、図3では、図示説明の便宜上、シュリンクフィルム10を不透明フィルムとして図示しているが、その他の図では透明フィルムとして図示している。
図示例においてシュリンクフィルム10は、薬剤混注溶口部材3の下部に存する頸部11周縁から保護キャップ8の天面周縁までをスリーブ包装してあり、頸部11及び天面において縮径し、天面において円形の開口10aを有している。従って、保護キャップ8の天面を跨ぐ吊り輪部材9は、開口10aから露出している。
シュリンクフィルム10には、シュリンクフィルム10を引き裂き開放するためのミシン目12、13が形成されている。図示例においてミシン目12は、シュリンクフィルム10の吊り輪部材9を挟んで両側に各一対が形成されている(図3では、紙面裏側のミシン目は現れていない。)。各一対のミシン目12は、開口10aの縁部から保護キャップ8の側面に沿って縦方向に平行に延びている。また、ミシン目13は、サポートリング6と保護キャップ8の接合部8aの位置に沿って周囲に周方向に形成されており、平行に延びる各一対のミシン目12の下端が、接合部8aに沿うミシン目13と合流している。
ミシン目12の上端、即ちミシン目12の開口10aにおける端部には、切欠き部14が形成されている。切欠き部14は、図示の如く、一対の傾斜辺14a、14bよって頂角14cを有するV字状とすることができ、その頂点位置(切欠き底)からミシン目12が延びる構成とされている。
吊り輪部材9は、引き伸ばさなければ保護キャップ8を外しにくいように、図示の如く保護キャップ8に沿って弛みの少ない状態で取り付けてある。
なお、保護キャップ8の天面と吊り輪部材9との間に、0.5〜3mm程度の最大隙間が生じるようにして、吊り輪部材9を引き伸ばす際の手掛かりとしても良いし、或いは、図示しないが、吊り輪部材9の一部を保護キャップ8の天面中央部に、剥離可能で且つ剥離後に接着性を有さない粘着材等を用いてスポット的に接着しておき、保護キャップ8の未開封保証としても良い。
吊り輪部材9は、プラスチック製帯状フィルムによって形成することができ、ダンベル型試験片の幅3mm長さ3cmの部分のラジオオートグラフによる引張試験における破断点伸びが500%以上のものが好ましく、より好ましくは約500〜約2000%、更に好ましくは約600〜約2000%のものである。なお、破断点伸びは、JIS Z1702に規定された方法に準じて測定することができる。
そのようなプラスチックフィルム材料としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンを例示することができ、なかでも、直鎖状低密度ポリオレフィンは、それ単独で上記範囲の伸度及び破断点伸びを満たすものが多いため、より好ましい。特に、メタロセン触媒によるポリエチレンは、伸度や破断点伸びに加えて、後述する伸長に要する初期力も、至適範囲に容易に調整できるため、より好適である。
また、単独での破断点伸びが500%未満のプラスチックフィルム(例えば、ポリプロピレン製フィルム)であっても、SEBS等の熱可塑性エラストマーを適宜(5〜50重量%)配合するか或いは積層することにより、破断点伸びを上記所望範囲としても良い。
さらに、吊り輪部材9に用いるプラスチック製フィルムは、単層であってもよいし、必要に応じて多層としても良い。例えば、溶着する物品の素材がポリプロピレンの場合には、ポリエチレンとポリプロピレンとの多層フィルム、具体的には、ポリエチレンの両面にポリプロピレンを積層し、積層体としての伸度及び破断点伸びを上記所望範囲にしたフィルムが好適である。前記積層体の具体例としては、例えば中間層のポリエチレンの密度を変えたり、両外層のポリプロピレンとしてランダム体を用いたりホモポリマーを用いたりすることによって、積層体としての破断点伸び等を調節することができる。
これら吊り輪部材9を形成するプラスチック製フィルムは、引き伸ばした後、あまり縮まない物性の材料を使用する。好ましくは、伸長弾性率が10%以下である。ここで、伸張弾性率は、JIS L1013に規定されている方法に準じて測定することができる。
また、吊り輪部材9を形成するプラスチック製フィルムは、伸長に要する初期力が約5〜70N、より好ましくは約10〜50Nとするのが好適である。該初期力が大きすぎると、伸長のための腕力への負担が大きく、操作性が悪くなるからである。
なかでも、吊り輪部材具9を形成するプラスチック製フィルムは、50%引張応力に対する100%引張応力の比が1〜1.5であることが好ましい。それにより、ほぼ均一の力で伸張させることができる。尚、50%引張応力とは、長さを1.5倍に伸張させる際に要する応力を意味し、100%引張応力とは、長さを2倍に伸張させる際に要する応力を意味し、これらはJIS K7311に規定された方法に準じて測定することができる。
吊り輪部材9に採用するこれらのプラスチック製フィルムは、インフレーション成形法、Tダイ成形法等の公知の成形法によって形成し得る。なお、吊り輪部材9は、フィルムを樹脂流動方向(押出し方向)に直交するようにカットして形成すれば、より伸び易くなるため、好ましい。
また、吊り輪部材9を形成するプラスチック製フィルムは、部分的に幅を細くして伸びやすくすることもできるし、固着を確実にするために固着部の幅を広くすることもできる。尚、吊り輪部材9の幅は、使用する材料、厚み等によって適宜決定されるが、一般的には、5〜20mmとすることができる。
容器本体2の下側に設けられている内容液取出口部材4は、図2に示すように、薬液取り出し用の口部であり、シール部4aを閉じるためのプラスチック製キャップ15が被せてある。プラスチック製キャップ15は、未開封保証のため、内容液取出口部材4に溶着してある。プラスチック製キャップ15は、キャップ本体15aに、薄肉部15b(図2の部分拡大図参照)を介して一体成形された円盤状の封止部15cを有している。封止部15cは、指で持ってねじれば、薄肉部15bが切れてキャップ本体15aから外れ、内部のシール部分4aが露出するようになっている。
上記のような構成を有する薬剤容器の使用方法を、以下に図4〜図6を参照しつつ説明する。
先ず、シュリンクフィルム10の天面の開口10aから吊り輪部材9を引っ張り、伸長させるとともに、図4に示すように、シュリンクフィルム10の開口10aに形成されている切欠き部14の各々に吊り輪部材9を引っ掛けて平行に延びるミシン目12,12に沿って引き、ミシン目12の対を切る。切られたミシン目12の対によって一端(開口10aの側にあった端)が自由となった帯状のシュリンクフィルムの一部を手で摘み、周方向に沿うミシン目13に沿ってこn帯状部分を切り離す。更に、前記帯状の一部が切り離された箇所を手掛かりとして、残りのシュリンクフィルム10を更に周方向に沿うミシン目13に沿って切り離し、図5に示すように、シュリンクフィルム10のミシン目13より上部分を保護キャップ8から切り離す。そうしておいて、保護キャップ8を、サポートリング6との螺合部7aから螺脱させて抜き取る。吊り輪部材9は、必要な長さだけ伸長させせる。
その後、バイアル瓶Bのシール口部B1を上側針体7aに刺し込み、両頭針7をサポートリング6に沿って下方へスライドさせ、下側針体7bをシール部5、中栓16の封膜部16a(図2)に順次刺し通し、バイアル瓶Bと薬剤容器の容器本体2とを内部連通させ、両者内の内容物を混合させた後、該混合物を再び容器本体2に戻す。このとき、バイアル瓶Bは、上側の針体7aに刺したままにしておくことができる。
こうして薬剤と溶解液との混合液が入った両頭針付き薬剤容器1は、図6に示すように、吊り輪部材9を吊下げ用スタンドSに吊し、点滴投与に供される。
上記のようにして使用される薬剤容器は、図7に示すように、各一対のミシン目12のそれぞれが、保護キャップ8の中心線を通る仮想断面(仮想中心断面)に沿って、開口8aの縁部から延在し、一対のミシン目12を含む仮想中心断面の対がなす角度(θ)は、20°≦θ≦140°が好ましく、より好ましくは、40°≦θ≦90°である。θが20°より小さく、又は140°より大きいと、一対の切欠き部14の双方に引っ掛かりにくいからである。
また、図8に示すように、シュリンクフィルム10の一部であって一対のミシン目12の間にある部分に、図ミシン目12と略平行に延びる芯部材17を備えていることが好ましい。芯部材17は、例えば、シュリンクフィルム10に肉厚の帯状部を形成したり、或いは別部材のフィルムを付着させたりする等により、形成することができる。芯部材17を備えることにより、1対のミシン目12に沿った切り離しが容易になる。
また、吊り輪部材9をプラスチック帯状フィルムとし、図9に示すように、該帯状フィルムの長さ方向に延在する保形用リブ18を形成することができる。保形用リブ18は、プラスチック製帯状フィルムに、成形時に保形用リブを構成する肉厚部を一体成形してもよいし、別部材として積層、接着、或いは溶着等しても良い。保形用リブ18は、1本又は複数本であってもよく、断面形状も扁平矩形状、半円形状等の種々形状を採用することができ、また、吊り輪部材9の全長に限らず、用途に応じて一部分にのみ設けることもできる。
上記のように吊り輪部材9を薬剤容器に適用した場合、吊り輪部材9を伸長させた後に保護キャップ8を外してバイアル瓶を差し込むが、保護キャップ8を外したときに吊り輪部材9が弛んで両頭針7及びサポートリング6の上に載ると、吊り輪部材9を避けなければならないが、上記のような保形用リブ18を備える吊り輪部材9は、引き伸ばした後に形状保持性を有するから、そのような事態が生じず、バイアル瓶の差し込み操作を迅速に行うことができる。
この適用例の場合、保形用リブ18は、帯状フィルム全幅の約20〜60%の寸法幅を備え、厚みは、50〜300μmとすることができる。また、吊り輪部材9の全長に亘って形成されていなくても良く、例えば、図10に示すように、吊り輪部材9の伸長後に保形用リブ18を有する部分がバイアル瓶を差し込んだ場合の高さより高くすることができて、保形用リブ18が形成されていない部分の弛みがバイアル瓶の差し込み操作に支障なければ良い。
なお、上記の例では、両頭針付きの薬剤容器について説明したが、本発明に係る伸長可能な吊り輪部材は、上部に薬剤混注口部を備え下部に薬剤溶解液取出し用口部を備えて両頭針を備えないタイプの薬剤容器にも適用することができる。
本発明に係る薬剤容器の一実施形態を示す斜視図である。 図1の薬剤容器の中央縦断面図である。 図1の薬剤容器の一部を拡大して示す斜視図である。 図1の薬剤容器の使用方法を説明するための一部拡大斜視図である。 図1の薬剤容器の使用方法を説明するための分解斜視図である。 図1の薬剤容器の使用状態を示す斜視図である。 図1の薬剤容器の一部を示す平面図である。 本発明に係る薬剤容器の他の実施形態を示す一部拡大斜視図である。 本発明に係る薬剤容器の更に他の実施形態を示す一部拡大斜視図である。 図9の薬剤容器の使用状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 薬剤容器
2 容器本体
3 薬剤混注用口部材
4 内容液取出口部材
5 シール部
6 サポートリング
7 両頭針
7a 上側の針体
7b 下側の針体
8 保護キャップ
9 吊り輪部材
10 シュリンクフィルム
12、13 ミシン目
17 芯部材
18 保形用リブ

Claims (11)

  1. 容器本体と、該容器本体の一端に設けられた薬剤混注用口部材と、前記容器本体の他端に設けられた内容液取出口部材と、を有する薬剤容器であって、
    前記薬剤混注用口部材は、保護キャップが嵌着されているとともに、該保護キャップの未開封を保証するシュリンクフィルムで被覆され、
    該シュリンクフィルムは、前記保護キャップの天面において開口を有するとともに、該開口から延びて該シュリンクフィルムを引き裂き開放するためのミシン目と、前記開口の縁部において前記ミシン目の端部に形成された切欠き部と、を有し、
    前記薬剤容器は、更に、薬剤容器を吊り下げるための吊り輪部材を備え、
    前記吊り輪部材は、長さ方向に伸長可能な材料で形成されるとともに、前記保護キャップの天面を前記開口から露出するように跨いで前記シュリンクフィルムの下層を延び前記保護キャップの接合部を越えて前記薬剤混注用口部材若しくは前記容器本体に両端が固着されていることを特徴とする薬剤容器。
  2. 前記薬剤混注用口部材は、該口部材のシール部に、上方に向け起立させて且つ着脱可能に装備した筒状のサポートリングと、該サポートリングに、上下スライド自在にして、下方にスライドしたとき、下部針体が本体口部のシール部に穿刺されるように支持された上下一対の相連通する針体を具備する両頭針を有し、前記サポートリングに前記保護キャップが被せられており、前記サポートリングの外周部に前記吊り輪部材の両端が固着されていることを特徴とする請求項1記載の薬剤容器。
  3. 前記吊り輪部材が前記保護キャップ天面の略中心を跨ぎ、前記シュリンクフィルムの前記吊り輪部材を挟んで少なくとも一方側に一対の前記ミシン目が前記開口端から前記保護キャップの仮想中心断面に沿って延び、前記一対のミシン目を含む前記仮想中心断面の対がなす角度(θ)が、20°≦θ≦140°であることを特徴とする請求項1又は2に記載の薬剤容器。
  4. 前記吊り輪部材が前記保護キャップ天面の略中心を跨ぎ、前記シュリンクフィルムの前記吊り輪部材を挟んで少なくとも一方側に一対の前記ミシン目が前記開口端から前記保護キャップの仮想中心断面に沿って延び、前記シュリンクフィルムは、前記一対のミシン目の間にある部分に、前記ミシン目と略平行に延びる芯部材を備えていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の薬剤容器。
  5. 前記吊り輪部材が、ダンベル型試験片の幅3mm長さ3cmの部分のラジオオートグラフによる引張試験における破断点伸びが500%以上であるプラスチック製帯状フィルムによって形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の薬剤容器。
  6. 前記吊り輪部材は、伸長弾性率が10%以下のプラスチック製帯状フィルムであることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の薬剤容器。
  7. 前記吊り輪部材は、伸長に要する初期力が5〜70Nのプラスチック製帯状フィルムであることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の薬剤容器。
  8. 前記吊り輪部材は、50%引張応力に対する100%引張応力の比が1〜1.5のプラスチック製帯状フィルムであることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の薬剤容器。
  9. 前記吊り輪部材は、50〜500μmの厚みのプラスチック製帯状フィルムであることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の薬剤容器。
  10. 前記吊り輪部材は、長さ方向に延在する保形用リブを有するプラスチック製帯状フィルムであることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の薬剤容器。
  11. 前記吊り輪部材が着色されていることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の薬剤容器。
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