JP2005269868A - 超電導モータ装置および該超電導モータ装置を用いた移動体 - Google Patents

超電導モータ装置および該超電導モータ装置を用いた移動体 Download PDF

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徹 岡崎
Kenichi Sato
謙一 佐藤
Shingo Oohashi
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Abstract

【課題】 ロータの超電導線からなる界磁巻線に非接触で誘導給電する回転界磁型の超電導モータにおいて、界磁巻線へ給電する電源を小型化する。
【解決手段】 電源と接続される1次コイル11を常電導線で形成している一方、2次コイル12を超電導線または常電導線で形成し、1次コイル11を多数回巻きとすると共に2次コイル12を少数回巻きとしている誘導給電装置19を備え、2次コイル12を回転界磁型モータのロータ20の超電導線からなる界磁巻線13と接続してロータ20への給電を誘導給電としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、超電導モータ装置および該超電導モータ装置を用いた移動体に関し、詳しくは、電気自動車やハイブリッド車等の移動体に用いられる超電導モータにおいて回転界磁型モータのロータの界磁巻線に非接触で誘導給電するものである。
近年、ガソリン等の燃料資源の枯渇や内燃機関の排気ガスによる環境悪化を改善すべく、電気によりモータを駆動して走行する電気自動車やハイブリッド車の開発が進められている。常電導モータを使用した場合には、電気抵抗による銅損が発生して低効率となると共に通電電流が限られるため高出力化が困難な問題があった。そこで、特開平6−6907号公報に開示されているように、超電導モータを採用すれば、超電導線コイルでの銅損がなくなり高効率になると共に、モータ自身を小型化および高出力化することができる。
前記超電導モータについては、特に、ロータの磁界を強化する目的で超電導線コイルをロータに配置する構成の研究が進められており、この構成によると回転を伴うロータの超電導線コイルに給電する構造が必要となる。その給電方法としては、摺動部分にブラシを用いて給電する方法や、最近では誘導給電(非接触給電)を用いてロータに電力を供給する方法が考えられている。
なお、回転体への給電を誘導給電により行う構造が特開平6−20845号公報や特開2000−58355号公報において提供されている。
しかしながら、ブラシを用いた給電方法であると、ブラシをロータ側の整流子に接触させて給電するため、ブラシの磨耗によりメンテナンスが必要となる。また、金属同士の接触抵抗により損失が発生する問題がある。
また、誘導給電による給電方法であると、前記ブラシによる給電方法の問題点を解消することができるが、超電導線コイルをロータに配置し、該超電導線コイルへの給電で磁界を発生させて十分なトルクを出すためには、現在一般に用いられている超電導線からなる超電導線コイルでは、300アンペア程度の大電流を流さなければならず、発電機やバッテリーからなる電源が大規模になってしまう問題がある。前記特開平6−20845号公報や特開2000−58355号公報で提供されている誘導給電においては、超電導線コイルへの給電ではないため、この問題について何ら考慮されていない。
特開平6−6907号公報 特開平6−20845号公報 特開2000−58355号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、ロータの超電導線からなる界磁巻線に非接触で誘導給電する回転界磁型の超電導モータにおいて、界磁巻線へ給電する発電機やバッテリーからなる電源を小型化することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、電源側と接続される1次コイルを常電導線で形成している一方、2次コイルを超電導線または常電導線で形成し、前記1次コイルを多数回巻きとすると共に前記2次コイルを少数回巻きとしている誘導給電装置を備え、前記2次コイルを回転界磁型モータのロータの超電導線からなる界磁巻線と接続して前記ロータへの給電を誘導給電としていることを特徴とする超電導モータ装置を提供している。
前記構成とすると、電源から1次コイルに給電することにより、1次コイルと2次コイルとの間に磁気回路が形成され、2次コイルに電流が誘起されることでロータの界磁巻線に非接触で給電される。ここで、1次コイルを多数回巻きとする一方、2次コイルを1次コイルよりも少数回巻きとしているため、多数回巻きの1次コイルで発生する強大な磁束により少数回巻きの2次コイルで大電流が誘起され、1次コイルから2次コイルへ誘導給電される際に電流値を上げることができる。これにより、ロータの界磁巻線に磁界を発生させて十分なトルクを得るのに必要な大電流(約300アンペア)を発電機やバッテリーからなる電源から供給する必要がなく、電源から供給する電力が小さくてすむため電源を小型化することができる。
なお、1次コイルと2次コイルのコイル巻回数の比(1次コイルの巻回数/2次コイルの巻回数)と電流値の比(1次コイルに流れる電流値/2次コイルに流れる電流値)は反比例するため、例えば1次コイルを3000回巻き、2次コイルを10回巻きとしておけば、1次コイルに1アンペアの電流を給電するだけで2次コイルに300アンペアの電流を誘起することができる。
前記誘導給電により小型化できる電源として発電機、燃料電池、二次電池等が挙げられる。
前記界磁巻線を形成する超電導線は、例えば、酸化ビスマス・ストロンチウム・カルシウム・銅系超電導材、酸化イットリウム・バリウム・銅系超電導材、水銀をベースとした超電導材、タリウムをベースとした超電導材等の酸化物からなる高温超電導材が用いられる。
前記誘導給電装置の1次コイルの巻回数は前記2次コイルの巻回数の10倍以上に設定していることが好ましく、より好ましくは50倍以上、さらに好ましくは100倍以上300倍以下に設定している。
前記のように、1次コイルと2次コイルのコイル巻回数の比と電流値の比は反比例するため、1次コイルの巻き回数と2次コイルの巻き回数の比が大きくなる程、2次コイルに誘起される電流値を1次コイルに給電される電流値に比べて大きくできる。よって、1次コイルの巻き回数と2次コイルの巻き回数の比が大きければ大きい程電源を小型化できて好ましい。
また、後述するように電源と1次コイルの間にインバータを介設する場合、装置の小型化のためにはインバータは小容量の方が好ましく、また、一次電流は小さい程常電導部での損失も少ない。一般に流通しているインバータの利用を考え合わせると、10A程度以下、さらには1A程度以下の容量のものが好ましい。一方、超電導線材の電流容量は、およそ100A〜300Aである。したがって、超電導線材の容量を効率良く使用するには、1次コイルと2次コイルの巻回数の比は10倍以上が好ましく、さらに好ましくは50倍以上、さらには100倍以上とすることが好ましい。
ただし、巻き回数の比が300倍以上になると、1次コイルが大きくなり過ぎて、電源を小型化できてもモータ自体が大型化してしまう。よって、容量および小型化の観点から、1次コイルの巻き回数は2次コイルの巻き回数の300倍以下に設定していることが好ましい。
前記電源と前記1次コイルの間にインバータを介設し、該インバータで電源から給電される電力の周波数を上げている。
前記構成とすると、電源から供給された交流電源の周波数を上げることにより、1次コイルと2次コイルとの間の必要磁気回路断面積を小さくできるため、1次コイルと2次コイルを取り付ける鉄芯を小さくでき、誘導給電装置を小型化できる。
また、ロータの界磁巻線には大電力を給電する必要があるが、1次コイルに供給する電流を1次コイルと2次コイルとの巻回数比により0.2〜10アンペア程度とすれば、前記インバータを家電用等に一般に使用される安価なものとすることができる。
また、前記電源が直流電源の場合には、インバータにより直流電流を交流電流に変換することができる。
前記2次コイルと前記ロータの界磁巻線との間に平滑回路を設け、該平滑回路で前記2次コイルから給電される交流電流を直流電流として、前記ロータの界磁巻線に直流電流を供給している。
前記構成とすることにより、誘導給電により2次コイルに誘起された交流電流を直流電流に変換してロータの界磁巻線に給電することで、界磁巻線に磁界が発生し、界磁巻線を電磁石として使用することができる。
また、ロータ側の回路に界磁巻線を設けているため、この界磁巻線をインダクタとして代用でき、別個にインダクタを設ける必要がない。
前記モータのロータの界磁巻線を永久磁石に巻き付けていることが好ましい。
前記構成とすると、界磁巻線に発生した磁界を永久磁石による磁界により増強して強力な磁界を形成でき、モータを高出力化できる。また、それほど高出力が必要でない場合には、ロータの界磁巻線に給電しなくても、永久磁石の磁界でロータを回転させることができる。
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、1次コイルと2次コイルによる誘導給電において、1次コイルを多数回巻きとする一方、2次コイルを1次コイルよりも少数回巻きとしているため、多数回巻きの1次コイルで発生する強大な磁束により少数回巻きの2次コイルで大電流が誘起され、1次コイルから2次コイルへ誘導給電される際に電流値を上げてロータの超電導線からなる界磁巻線に大電力を給電できる。これにより、界磁巻線に磁界を発生させて十分なトルクを得るために必要な大電力を発電機やバッテリーからなる電源から供給する必要がなく、電源から供給する電力を小さくできるため電源を小型化することができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は、本発明の第1実施形態を示し、本発明の超電導モータ装置を移動体に用いた例として、電気自動車用のモータ装置としている。
超電導モータ装置100のモータ10は、車両に搭載した内燃機関エンジンにより発電機44で発電された電力により稼動されるものである。
図1に示すように、ロータ20の回転駆動軸21に一体的に連続するダンパ部21aの内部に超電導線からなる界磁巻線13を配置している。界磁巻線13への給電はステータ30側の1次コイル11とロータ20側の2次コイル12による誘導給電としている。また、回転駆動軸21は固定ヨーク31の両側壁31a、31bに穿設した軸孔内の軸受33で回転自在に支承し、一端側を外方に突出させて駆動伝達手段を介して車軸(図示せず)と連繋している。
ステータ30の固定ヨーク31の内面には、回転駆動軸21を囲むように円形状の1次コイル取付溝32aを設け、該1次コイル取付溝32aに1次コイル11を取り付けて1次側インダクタ32としている。一方、回転駆動軸21のダンパ部21aの1次側インダクタ32に対向する側面に、1次コイル取付溝32aに対向する円形状の2次コイル取付溝22aを設け、該2次コイル取付溝22aに2次コイル12を取り付けて2次側インダクタ22としている。このように、1次コイル11と2次コイル12とを対向配置し、誘導給電送信部となる1次側インダクタ32と誘導給電受信部となる2次側インダクタ22により誘導給電装置19を形成している。
1次コイル11は常電導線を3000回巻き付けて形成し、インバータ15を介して電力供給制御部16と接続している。電力供給制御部16は電源となる発電機44と電線で接続され、発電機44で発電された電力が1次コイル11に供給される。
一方、2次コイル12は超電導線を10回巻き付けて形成し、図3の回路図に示すように、ダイオード17とコンデンサ18を備えた平滑回路を介して界磁巻線13と接続している。
本実施形態では、1次コイル11の巻回数を2次コイル12の巻回数の300倍とし、電力供給制御部16から1次コイル11へ給電される電流量の300倍の電流を誘導給電により2次コイル12に流れるようにしている。2次コイル12及び界磁巻線13は共にビスマス系高温超電導線からなる電線で形成している。なお、2次コイル12は常電導線により形成してもよい。
図1に示すように、回転駆動軸21のダンパ部21aの内部に回転駆動軸21と連結した円筒状で中空の巻線取付け軸23を配置し、該巻線取付け軸23の外周面に界磁巻線13を巻き付けている。該界磁巻線13とダンパ部21aとの間に放射シールド24を配置して、界磁巻線13を囲み、ダンパ部21aから界磁巻線13への放射侵入熱を低減している。
本実施形態では、ロータ20(ダンパ部21a)の外径を140mm、ステータ30の電機子コイル14を取り付けた箇所の内径を160mm、ステータ30の回転駆動軸21の軸線方向長さを50mmとしている。また、巻線取付け軸23の外径を50mmとし、界磁巻線13の外径が89mmとなるまで超電導線を巻き付けている。界磁巻線13は幅4.3mm、厚さ0.2mmのビスマス系高温超電導線を厚さ0.1mmの絶縁テープと共に渦巻き状に62ターン巻いたものを2段設けたパンケーキコイルからなり、このパンケーキコイルを巻線取付け軸23の軸線方向に4個並べて接続している。前記絶縁テープは、渦巻き状の超電導線間に介在させるように配置している。
図2に示すように、断面円環形状の固定ヨーク31には、その内周面に周方向に90度の間隔をあけて常電導材の銅線からなる電機子コイル14を取り付けている。該電機子コイル14は電力供給制御部16と電線により直接接続している。また、ロータ20とステータ30との間に隙間を設けて、この隙間を断熱層34としている。
モータ10の超電導線からなる2次コイル12と界磁巻線13の冷却は、図1に示すように、液体水素を貯留するタンク(図示せず)と接続された冷媒供給手段40から巻線取付け軸23の中空部に液体水素を供給することにより行っている。また、モータ10の冷却により気化した液体水素は外部に放出している。
なお、気化した液体水素を液体水素タンクに戻し、別個に設けた冷却器により冷却して、再び冷媒として用いる構成としてもよい。
なお、モータ10を冷媒供給手段と接続したジャケット内に配置し、冷媒供給手段からジャケットに還流させる冷媒によりモータ10全体を所要温度まで冷却する構成としてもよい。
また、モータ10の冷却機構は、ロータ20とステータ30との間の空間に、銅、銀、ダイヤ、アルミニウム(窒化アルミ等)等の高熱伝導性材料から形成した仕切板を設け、該仕切板で仕切られた外周側空間に冷媒を導入する構成としてもよい。
次に、モータ10の作用について説明する。
まず、発電機44と接続した電力供給制御部16からインバータ15で周波数を上げた交流電流が1次コイル11に供給される。1次コイル11に交流電流が供給されると、1次コイル11と2次コイル12との間に磁気回路が形成され、2次コイル12に電流が誘起される。このとき、1次コイル11と2次コイル12の巻回数の違いにより電流値が増大する。本実施形態では、1次コイル11を3000回巻きとし、2次コイル12を10回巻きとして、巻回数比を300:1としているため、1次コイル11に1アンペアの電流を供給することで、2次コイル12に300アンペアの電流を誘起させている。
2次コイル12に誘起された電流は図3に示す平滑回路のダイオード17とコンデンサ18を経て交流電流から直流電流に変換されて、ロータ20の界磁巻線13に供給され、界磁巻線13が図2に示すようにN極とS極を有する電磁石となる。そして、電力供給制御部16において、ステータ30側の周方向に間隔をあけて配置された4つの電機子コイル14に対して、S1→S2→S3→S4→S1・・と順次、電流を給電することで回転磁界が発生する。この回転磁界は電磁石となったロータ20を引っ張って同期回転させて回転駆動軸21を駆動させる。そして、回転駆動軸21のトルクが電気自動車の車輪の回転動力として伝達されて、電気自動車を走行させる。
なお、本実施形態では電機子コイル14を4つ設けているが、周方向に3つ設けて夫々の電機子コイルに位相ズレした三相交流を供給して回転磁界を発生させてもよい。
前記構成とすると、電力供給制御部16から1次コイル11に給電することにより、1次コイル11と2次コイル12との間に磁気回路が形成され、2次コイル12に電流が誘起されることによりロータ20の界磁巻線13に非接触で給電される。ここで、1次コイル11を多数回巻きとする一方、2次コイル12を1次コイル11よりも少数回巻きとしているため、多数回巻きの1次コイル11で発生する強大な磁束により少数回巻きの2次コイル12で大電流が誘起され、1次コイル11から2次コイル12へ誘導給電される際に電流値を上げることができる。これにより、ロータ20の界磁巻線13に磁界を発生させて十分なトルクを得るのに必要な大電力を発電機44から供給する必要がなく、発電機44から供給する電力を小さくできるため、発電機44を小型化することができる。
また、界磁巻線13には300アンペアの大電流を給電しているが、1次コイル11に供給する電流は1アンペアでよいため、発電機44と1次コイル11との間に介設するインバータ15を一般に使用される安価なものとすることができる。
なお、本実施形態では、ステータ30に固定する電機子コイル14を常電導コイルとしているが、少なくとも一部の電機子コイル、好ましくは全ての電機子コイルも超電導材から形成してもよい。このように、ステータ30の電機子コイル14とロータ20の界磁巻線13の両方を超電導線コイルとすると、コイルの電流密度を高くできるためコイルを小型化できると共にさらに高出力を得ることができる。
図4は、第1実施形態の変形例の回路図であり、2次コイル12と界磁巻線13との間の回路中に、永久電流スイッチ45を介設している。1次コイルと2次コイルにより誘導給電された電流が界磁巻線13に供給された後、永久電流スイッチ45をオンすると、超電導線からなる界磁巻線13には抵抗が生じないため、電源から電力供給をストップしても、永久電流スイッチ45をオフしない限り半永久的に界磁巻線13に電流を長し続けることができる。
前記構成とすると、界磁巻線13への電力供給を最初だけ行い、後は永久電流スイッチをオンすれば電力供給を止めても界磁巻線13に電流が流れ続けるため、消費電力を低減できる。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
図5は、本発明の第2実施形態を示し、モータ10’のロータ20’は、永久磁石50の中心軸孔に回転駆動軸21’を貫通させて固定し、永久磁石50と回転駆動軸21’とを共回転させるようにしている。永久磁石50の軸線方向の両端面側がN極とS極となり、該軸線方向と直交する永久磁石50の外周面に界磁巻線13’を付設している。
界磁巻線13’への給電は、第1実施形態と同様、1次コイル11’と2次コイル12’による誘導給電としている。本実施形態では、1次側インダクタ32’に対向する位置に回転駆動軸21’を貫通させて固定した鉄芯を設け、該鉄芯に第1実施形態と同様の2次コイル取付溝23a’を設け、2次コイル12’を取り付けて2次側インダクタ23’としている。
本実施形態では、1次コイル11’と接続した電力供給制御部16’は、燃料電池46と接続しており、該燃料電池46から電力の供給を受けている。
モータ10’の2次コイル12’と界磁巻線13’の冷却は、モータ10’を収容したジャケット51内に冷媒供給手段40’から冷媒導入路41’を介して液体水素を供給し、モータ10’全体を冷却することにより行っている。
冷却により気化された液体水素は燃料電池46に供給して燃料として用いてもよい。
前記構成とすると、通常時においては、電力供給制御部16’から電機子コイル14’に給電し、ステータ30’内に発生した回転磁界により永久磁石50が回転して回転駆動軸21’を回転させる。回転駆動軸21’のトルクは駆動伝達手段に伝達して車輪を駆動し走行させる。
一方、加速時等の高出力が必要な場合には、電力供給制御部16’から誘導給電によりロータ20’の界磁巻線13’にも給電することで、界磁巻線13’が電磁石となって、永久磁石50により発生する磁界を増強し、ロータ20’の回転力が高められ、高出力となって車輪を高速回転させる。
このように、界磁巻線13’を永久磁石50に巻き付ける構成とすると、通常時は、界磁巻線13’に給電する必要がなく、車両の発車時や加速時のみに界磁巻線13’に給電すればよく、消費電力を低減できる。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の超電導モータ装置は、移動体用のモータ、特に、電気自動車やハイブリッド自動車の駆動源となるモータとして好適に用いられるものである。
本発明の第1実施形態の超電導モータ装置の断面図である。 超電導モータ装置の動作原理を示す図面である。 2次コイルと界磁巻線との間に設けた平滑回路を示す図面である。 第1実施形態の変形例を示す図面である。 本発明の第2実施形態の超電導モータ装置の断面図である。
符号の説明
10 モータ
11 1次コイル
12 2次コイル
13 界磁巻線
14 電機子コイル
15 インバータ
16 電力供給制御部
20 ロータ
23 2次側インダクタ
30 ステータ
32 1次側インダクタ
40 冷媒供給手段
44 発電機
46 燃料電池
50 永久磁石
100 超電導モータ装置

Claims (7)

  1. 電源側と接続される1次コイルを常電導線で形成している一方、2次コイルを超電導線または常電導線で形成し、前記1次コイルを多数回巻きとすると共に前記2次コイルを少数回巻きとしている誘導給電装置を備え、前記2次コイルを回転界磁型モータのロータの超電導線からなる界磁巻線と接続して前記ロータへの給電を誘導給電としていることを特徴とする超電導モータ装置。
  2. 前記誘導給電装置の1次コイルの巻回数は前記2次コイルの巻回数の10倍以上に設定している請求項1に記載の超電導モータ装置。
  3. 前記誘導給電装置の1次コイルの巻回数は前記2次コイルの巻回数の100倍以上300倍以下に設定している請求項1または請求項2に記載の超電導モータ装置。
  4. 前記電源と前記1次コイルの間にインバータを介設し、該インバータで電源から給電される電力の周波数を上げている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の超電導モータ装置。
  5. 前記2次コイルと前記ロータの界磁巻線との間に平滑回路を設け、該平滑回路で前記2次コイルから給電される交流電流を直流電流として、前記ロータの界磁巻線に直流電流を供給している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の超電導モータ装置。
  6. 前記モータのロータの界磁巻線を永久磁石に巻き付けている請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の超電導モータ装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の超電導モータ装置を用いた移動体。
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