JP2005269530A - 無線送信装置、無線受信装置、及び無線通信システム - Google Patents

無線送信装置、無線受信装置、及び無線通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP2005269530A
JP2005269530A JP2004082731A JP2004082731A JP2005269530A JP 2005269530 A JP2005269530 A JP 2005269530A JP 2004082731 A JP2004082731 A JP 2004082731A JP 2004082731 A JP2004082731 A JP 2004082731A JP 2005269530 A JP2005269530 A JP 2005269530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packet
packets
frame
modulation
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004082731A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4028504B2 (ja
Inventor
Takahiro Kobayashi
崇裕 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2004082731A priority Critical patent/JP4028504B2/ja
Publication of JP2005269530A publication Critical patent/JP2005269530A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4028504B2 publication Critical patent/JP4028504B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】 無線受信装置側での伝搬路変動に対する追従機能の誤動作を防ぎ、再送によるオーバーヘッドを防止すること。
【解決手段】 制御部113が宛先ごとに対応するパケットの伝送速度を決定し、結合部106が伝送速度の低いパケットほどフレームの先頭方向に配置されるように複数のパケットを結合し、符号化変調手段108、109がパケットごとに決定された伝送速度に応じた符号化率及び変調方式でパケットごとに符号化及び変調を行い、結合されたパケットを1つのフレームとして送信する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、パケット方式の無線通信に関し、特に複数の宛先へのパケットを結合して伝送する無線通信の無線送信装置、無線受信装置、及び無線通信システムに関する。
無線通信の1つである無線LAN通信では1対1通信を前提としているため、一つのPPDU(PLCP Protocol Data Unit)で一つの通信相手宛のMSDU(MAC Service Data Unit)を送信する。PPDUはMSDUの前にMACヘッダや物理層で付加する同期用信号などを付加したものとなっている。これらの付加部分はMSDUを送信するのに必要な情報ではあるが、MSDUの伝送効率の点では伝送効率を低下させる要因となる。すなわちMSDUを伝送するためのオーバーヘッドである。PPDUの全長に対してMSDUが十分に長ければ、付加部分の伝送によるオーバーヘッドは十分小さく無視しうるが、MSDUが短い場合にはオーバーヘッドが大きくなり、伝送効率の点で問題となる。
一方、1対多通信に関するパケット通信方式がある(例えば、特許文献1)。この特許文献1では、複数の宛先のパケットを一つのフレームにまとめ、各通信相手が異なる距離にある場合には、パケットごとに異なる変調多値数の変調方式を適用する方法が記述されている。この方法では、一つのパケットの変調後の長さが同じになるように、一度に送るパケット長を制限している。
特開2000−138693公報
IEEE802.11aのようなOFDM通信に、特許文献1のような複数の宛先のパケットを結合した方式を導入すると、遠い通信相手がBPSKでの通信が適している場合に、その無線受信装置が64QAMの信号を受信すると、同期検波後の誤りが非常に大きくなり、伝搬路変動に対する追従に含まれる誤りも非常に大きくなる。その結果、フレームの先頭で求めた同期検波のための伝搬路応答推定値が追従機能により不適切な値となってしまう。もし、64QAM信号の後に、BPSK変調された所望のパケットが配置されていると、このパケットはもはや正常に受信することができない。
このように従来の1対1のパケット通信においては、伝送効率が低下する場合があり、1対多の通信を行う時にパケットごとに最適な変調方式を適用すると、無線受信装置側での伝搬路変動に対する追従機能がうまく機能しなくなるという問題がある。特に、複数のパケットを結合したフレーム長が伝搬路の変動に比較して長くなった場合には、伝搬路変動に対する追従機能に対する要求性能が高くなる。伝搬路変動に対する追従機能に誤動作が生じると、送信装置側でパケットの再送が発生するため、結果的に再送のオーバーヘッドが大きくなるという問題が発生する。
本発明は、無線受信装置側で伝搬路変動に対する追従機能の誤動作を防ぐと共に、パケットごとに最適な符号化率及び変調方式を使用することのできる無線送信装置、無線受信装置、及び無線通信システムを提供することを目的とする。
本発明の無線送信装置は、複数のパケットからなる1つのフレームを無線受信装置宛てにOFDM方式を使用して送信する無線送信装置において、宛先ごとに対応するパケットの伝送速度を決定する決定手段と、伝送速度の低いパケットほどフレームの先頭方向に配置されるように複数のパケットを結合する結合手段と、決定された伝送速度に応じた符号化率及び変調方式でパケットごとに符号化及び変調を行う符号化変調手段と、符号化及び変調が行われた、結合されたパケットを送信する送信手段を具備することを特徴とする。
また、本発明の無線受信装置は、OFDM方式を使用して送信された、伝送速度の低いパケットほどフレームの先頭方向に配置されている複数のパケットからなるフレームを受信する受信手段と、受信したフレームに含まれるパケットの符号化率及び変調方式の情報を取得する取得手段と、取得した符号化率及び変調方式の情報に基づきフレーム内のパケットを復調し復号化する復調復号化手段と、自局宛のパケットをフレームから取り出すパケット抽出手段と、復調結果から伝搬路の変動情報を求めて復調復号化手段に供給する伝搬路変動追従手段を具備することを特徴とする。
さらに、本発明の無線通信システムは、複数のパケットからなる1つのフレームを無線受信装置宛てにOFDM方式を使用して送信する無線送信装置と該フレームを受信する無線受信装置とからなる無線通信システムにおいて、
前記無線送信装置は、宛先ごとに対応するパケットの伝送速度を決定する決定手段と、伝送速度の低いパケットほどフレームの先頭方向に配置されるように複数のパケットを結合する結合手段と、決定された伝送速度に応じた符号化率及び変調方式でパケットごとに符号化及び変調を行う符号化変調手段と、符号化及び変調が行われた、結合されたパケットを送信する送信手段を具備し、
前記無線受信装置は、伝送速度の低いパケットほどフレームの先頭方向に配置されるように複数のパケットが結合されたフレームを受信する受信手段と、受信したフレームに含まれるパケットの符号化率及び変調方式の情報を取得する取得手段と、取得した符号化率及び変調方式の情報に基づきフレーム内のパケットを復調し復号化する復調復号化手段と、自局宛のパケットをフレームから取り出すパケット抽出手段と、復調結果から伝搬路の変動情報を求めて復調復号化手段に供給する伝搬路変動追従手段とを具備することを特徴とする。
本発明の無線送信装置、無線受信装置、及び無線通信システムによれば、無線受信装置側での伝搬路変動に対する追従機能の誤動作を防ぎ、再送によるオーバーヘッドを防止する。
以下、図面を参照しながら本実施の形態の無線送信装置、無線受信装置、及び、無線通信システムについて詳細に説明する。
まず、本実施形態で例として挙げるIEEE802.11で規格化されている無線通信方式について簡単に説明をする。IEEE802.11規格のうち、無線通信部分にOFDMを用いた方式がIEEE802.11a(以下11aと略す)として規格化されている。11aでは、送信すべきデータが上位階層からMAC(Medium Access Control)層にMSDU(MAC Service Data Unit)として入力される。MAC層では、MSDUにMAC層としての情報と誤り検出符号が付加されて、MPDU(MAC Protocol Data Unit)として物理層に送られる。このとき、無線送信装置はデータを伝達すべき通信相手の受信品質を推定し、8個ある伝送速度のうちの1つを選択し、伝送速度に関連する情報も物理層に送る。物理層では指定された伝送速度に対応した符号化率でMPDUを符号化し、伝送速度に応じた多値数の1次変調を施した後、OFDM変調を行う。MPDUのOFDM信号の前に、受信相手がOFDM信号を受信するのに必要な同期用信号や伝搬路推定用の信号などを付加して物理フレームを構成し、これらのフレームをPPDU(PLCP Protocol Data Unit)としてバースト的に送信する。通信相手は、正しく受信できたときのみACK(Acknowledge)パケットを送り返す。ACKパケットが帰ってこない場合には、受信誤りが発生したと判断して、同じデータを再送する。
11aでは、符号化率は1/2、2/3、3/4の3種類、1次変調はBPSK(binary phase-shift keying)、QPSK(quadrature phase-shift keying)、16QAM(quadrature amplitude modulation)、64QAMの4種類が規定されていて、この組合せで8通りの伝送速度が規定されている。例えば、符号化率2/3、1次変調64QAMでデータを送信したときACKパケットが返ってこない割合が多い場合には、64QAMでの通信に適さない環境と判断して伝送速度を下げる。例えば、符号化率3/4、1次変調16QAMを用いた伝送速度に切り替える。伝搬環境の悪い状態では伝送速度を下げ、よい状態では伝送速度を上げることで、最適な伝送速度での通信を行うことが可能となっている。
また、11aのフレームでは、フレーム先頭に無線受信装置が同期検波に使用するための既知の信号が付加されている。無線受信装置は、この既知の信号を元に各サブキャリアの振幅・位相の状態(伝搬路応答)を推定し、その後のパケットを変調した信号部分の同期検波を行う。伝搬環境の時間的変化に対応するためには、同期検波を行った後の信号を利用する。パケット部分は多値変調されている上に、無線受信装置にとって未知データなので、信号の振幅と位相が変調により制御されたものか、伝搬路の変動に伴うものか判断できない。したがって、同期検波時に誤りがあった場合には、伝搬路変動に対する推定に誤りが含まれることになる。
次に、本実施形態で登場する無線送信装置から複数の無線受信装置にどのようにパケットが送信されるかの状況を図1を参照して説明する。図1は、無線送信装置に対応する固定局(AP:Access Point)1から無線受信装置に対応する4つの移動局2(S#1、S#2、S#3、S#4)へのパケット通信の状況を示している。
図1の例では、固定局1は、有線回線によりネットワークに接続していて、ネットワーク上にある他の通信装置(図示せず)との通信を行うことにより、これら他の通信装置との間で情報をやり取りする。また、固定局1及び各移動局2は同一の無線回線を共用している。そのため、固定局あるいは各移動局2は、無線回線が使用されていないことを検出し無線回線が使用されていない場合に限りパケットを送信することが可能となっている。ネットワーク上の通信装置からの各移動局2宛のパケットは可変長であり、かつバースト的に発生する。つまり、ある時は移動局2(S#1)宛のパケットのみ存在するが、別の時には全ての移動局2(S#1、S#2、S#3、S#4)宛のパケットが存在する場合もある。
固定局1から各移動局2へ送信するパケットの最適な変調方式は、例えば、固定局1と移動局2との距離により異なる。一般に、固定局1と移動局2との距離が大きいほどこれらの間での無線通信の伝搬環境は悪化する。したがって、固定局1と移動局2との距離が大きいほど伝送速度を下げる無線通信を行うことにより、悪い伝搬環境でも良質な無線通信を提供することが可能になる。
また、伝送速度は、ある符号化率の下で、BPSK、QPSK、16QAM、64QAMの順で大きくなる。すなわち、固定局1と移動局2との距離が大きいほどBPSKの変調方式を採用し、固定局1と移動局2との距離が小さいほど64QAMの変調方式を採用する。図1に示した例では、固定局1に対して、移動局2(S#1及びS#4)は近距離に配置され、移動局2(S#2)は遠距離に配置され、移動局2(S#3)がそれらの中間距離に配置されている。したがって、固定局1は、移動局2(S#1及びS#4)に対しては64QAM、移動局2(S#2)に対してはBPSK、移動局2(S#3)に対してはQPSKが最適な変調方式になると判断する。そして、固定局1は、移動局2(S#1)、移動局2(S#2)、移動局2(S#3)、及び移動局2(S#4)に対してそれぞれ64QAM、BPSK、QPSK、及び64QAMの変調方式で変調したパケットを送信する。
次に、無線送信装置である固定局1が各移動局2宛てに送信するフレームを図2を参照して説明する。図2は、図1の固定局1が各移動局2に送信するフレームを示す。
本実施形態の無線送信装置は、複数の無線受信装置の各無線受信装置にパケット送信をすることが必要になった場合、各無線受信装置宛てのパケットをまとめて1フレームとして送信する。無線送信装置は、複数のパケットを1フレームにまとめる場合、低い変調多値数のパケットほどフレームの先頭方向に配置されるように複数のパケットを結合する。換言すれば、無線送信装置は、複数のパケットを1フレームにまとめる場合、低い伝送速度のパケットほどフレームの先頭方向に配置されるように複数のパケットを結合する。そして、無線送信装置はパケットを結合した後に1つのフレームとして送信する。
また、同じ移動局宛てのパケットには同じ変調方式を使い、かつ低い変調多値数の順にパケットを結合する。このため、自局宛のパケットの変調多値数よりも大きな変調多値数に変化するOFDMシンボル以降には自局宛のパケットは存在しないことが保証される。したがって、自局宛のパケットの変調多値数よりも大きな変調多値数に変化するOFDMシンボルまで伝搬路応答の変動に対する追従機能を動作させるだけでよい。すなわち、受信することができない変調多値数のOFDMシンボルでの追従動作は要求されない。BPSKの変調多値数の信号を復調できるように設定されている移動局が64QAMの信号を受信すると、同期検波後の誤りが非常に大きくなり、伝搬路変動に対する追従に含まれる誤りも非常に大きくなる。その結果、フレームの先頭で求めた同期検波のための伝搬路応答推定値が追従機能により不適切な値となってしまう。もし、64QAM信号の後に、BPSK変調された所望のパケットが配置されていると、このパケットはもはや正常に受信することができないため、送信側では再送せざるを得なくなり、余計なオーバーヘッドが生じてしまう。本発明では、上述のごとく、同じ移動局宛てのパケットは同じ変調方式が使われるようになっており、低い変調多値数の順にパケットが結合されてフレームが構成されているため、このような問題は生じることはない。
図2に示した例では、最も低い変調多値数の変調方式であるBPSKで変調された移動局2(S#2)宛てのパケットがフレームに含まれるパケットのうちの最も先頭に近い位置に配置される。このパケット以降は、QPSKで変調された移動局2(S#3)宛てのパケット、64QAMで変調された移動局2(S#1)宛てのパケット、64QAMで変調された移動局2(S#4)宛てのパケットが続いて配置される。そして、固定局1はパケットを結合した後に1つのフレームとして送信する。
次に、図2に示したようなフレームを図1に示したように複数の無線受信装置に送信する無線送信装置の具体的な構成の一例を図3を参照して説明する。図3は、本発明の実施形態に係る無線送信装置である固定局1の送信部のブロック図である。
固定局1は、複数の移動局2の各移動局宛てのパケットをまとめて1フレームとして送信することができる。固定局1の送信部は、図3に示すように、有線通信部101、n個のパケットバッファ102、n個のヘッダ付加部103、n個の誤り検出ビット付加部104、結合部105、切替部106、誤り訂正符号化部107、インタリーブ&サブキャリアマッピング部108、多値変調部109、OFDM変調部110、制御信号付加部111、無線送信部112、及び、制御部113を備えている。固定局1は、固定局1内の受信装置(図示せず)を用いて無線回線が使われていないことを確認すると、パケットバッファ102に格納されたパケットの送信を開始する。
有線通信部101は、ネットワークから移動局2宛てのパケットデータを受信し、このパケットデータを宛先である移動局2に対応しているパケットバッファ102に格納する。また、ネットワークから複数の移動局2宛てのパケットデータを受信した場合は、パケットデータは宛先である複数の移動局2に対応している複数のパケットバッファ102に格納される。さらに、有線通信部101は、送信パケットに関する送信パケット情報を制御部113に出力する。送信パケット情報は、宛先ごとの最適な伝送速度(すなわち、符号化率及び変調多値数)に関する情報である。
パケットバッファ102は、有線通信部101から受け取った移動局宛の送信パケットを格納するためのものである。固定局1は固定局1が送信可能な移動局数nだけパケットバッファ102を有する。しかし、有線通信部101から受け取った移動局宛の送信パケットが宛先に対応して記憶されればよいので、固定局1に送信可能な移動局2の数だけパケットバッファ102を必ずしも設けておく必要はない。例えば、固定局1は1つのパケットバッファ102のみを有して、この1つのパケットバッファ102内に固定局1が送信可能な各移動局2に対応して格納エリアを設けてもよい。
ヘッダ付加部103は、送信するパケットの宛先などのヘッダ情報を付加する。ヘッダ付加部103もパケットバッファ102に対応してn個(固定局1が送信可能な移動局数)設置される。すなわち、ヘッダ付加部103は、ある移動局2に送信するパケットデータを対応するパケットバッファ102から受け取り、このパケットデータにヘッダ情報を付加する。ヘッダ情報はパケットの受け渡しに必要な宛先情報を含んでいる。誤り検出ビット付加部104は、ヘッダ情報が付加されたパケットデータを対応するヘッダ付加部103から受け取り、誤り検出時に使用する誤り検出ビットを付加する。誤り検出ビットは、信号を受信した各移動局2において受信誤りが無いか否かを調べるためのものである。誤り検出ビット付加部104もパケットバッファ102に対応してn個設置される。ただし、パケットバッファと同様、ヘッダ付加部103および誤り検出ビット付加部104も必ずしもn個実装する必要は無く、例えば一つだけ実装してすべての宛先のパケット処理で共用するような構成も可能である。
結合部105は、制御部113から受け取った送信パケット選択情報を参照して、n個の誤り検出ビット付加部104のうちのいずれかから受け取った複数のパケットデータを伝送速度の低いパケットほどフレームの先頭方向に配置されるように複数のパケットデータを結合する。送信パケット選択情報は、制御部113が有線通信部101から受け取った送信パケット情報に含まれる宛先ごとの変調方式を参照して、複数のパケットデータの1フレームでの順序の配置に関する情報である。結合部105は、今回送信するパケットのうち最も低い変調多値数のパケットから順に、結合部105及び切替部106を介して誤り訂正符号化部107にパケットデータを渡す。
切替部106は、制御部113からの切替制御信号により、結合部105から入力されるパケットか、制御部113から入力されるパケット結合情報かのいずれかを選択する。パケット結合情報は、各パケットの変調方式に関する情報、各パケットの符号化率、及び結合した各パケットのパケット長などの情報であり、制御部113で生成される。 誤り訂正符号化部107は、切替部106から受け取ったフレーム内の各パケットデータを符号化する。誤り訂正符号化部107は、制御部113に指定された符号化率に応じて各パケットデータを符号化する。誤り訂正符号化部107は、例えば、畳み込み符号化方法を用いる。インタリーブ&サブキャリアマッピング部108は、誤り訂正符号化部107から受け取った符号化後のフレームを予め決められているビット数ごとにインタリーブ処理を行い、さらにインタリーブ後、制御部113に指定されている変調方式に応じてOFDMのサブキャリアにマッピングする。このマッピングは、換言すれば、インタリーブ後のビット列をOFDMのサブキャリアに変調多値数を考慮して分岐させる処理である。これらの詳細は後に図6及び図7を参照して詳細に説明する。
多値変調部109は、インタリーブ及びサブキャリアマッピング後のフレームをパケットデータごとに制御部113に指定されている変調方式に応じてサブキャリアごとに変調する。OFDM変調部110は、多値変調部109から変調された各サブキャリアのデータを受け取り、このデータにOFDMシンボル時間ごとに逆フーリエ変換を行い、ガードインターバル信号を付加する。制御信号付加部111は、OFDM変調部110から出力された変調された各パケットデータの前に、無線受信装置における同期や伝搬路推定のための既知信号を付加する。
無線送信部112は、既知信号が付加されたフレームを含む信号を無線周波数に変換し、アンテナから各移動局2に向けて送信する。無線送信部112を経て送信される送信信号と、送信信号になるまでの各過程でのフレーム構成は後に図8を参照して説明する。
制御部113は、有線通信部101から送信パケット情報を受け取り、宛先ごとの最適な伝送速度(符号化率と変調多値数の組み合わせ)に関する情報(伝送速度テーブル)を持つ。また、この伝送速度テーブル内のパケットごとの伝送速度の更新は後述する図5に示したフローチャートにより行われる。また、1回に送信することのできる結合後のパケット長の上限に関する情報も持つ。制御部113は、結合後のパケット長の上限以内でパケットの到着順序の早いものから順に送信するパケットを決定し、この決定結果を結合部105に出力する。
次に、制御部113が行う送信するパケットに関する処理を図4を参照して説明する。図4は、各移動局2に送信しようとする各パケットに関する情報、最大フレーム長情報、及びパケット到着順序情報を入力して、1フレームとして送信する複数のパケットを処理することを示すフローチャートである。
制御部113は、有線通信部101から受け取った送信パケット情報に含まれている各パケットのパケット長に関する情報、各パケットの伝送速度(符号化率と変調多値数の組み合わせ)に関する情報、最大フレーム長情報、及びパケット到着順序情報を受け取る。最大フレーム長情報は、1回に送信することのできる結合後のパケット長の上限に関する情報である。パケット到着順序情報は、有線通信部101にパケットが到着した順序を記述した情報である。
制御部113が各パケットのパケット長に関する情報、各パケットの伝送速度、最大フレーム長情報、及びパケット到着順序情報に基づいて各パケットを伝送速度の低い順番から抽出する手順を図4を参照して説明する。図4は、各パケットに関する情報から伝送速度の低い順番のパケットを抽出するためのフローチャートである。
まず、各パケットのパケット長及び各パケットの伝送速度から各パケットのOFDM変調後のフレーム長を決定する(ステップS1)。
次に、パケット到着順序情報から、到着順序の早いパケットから順にパケットを選び、さらに、これら選ばれたパケットについてステップ1で求めた各パケットのフレーム長を順次加算し、結合後のフレーム長が最大フレーム長以下になるパケットを今回送信するフレームに含んで送信する複数のパケットであると決定する(ステップS2)。
ステップS2で決定された複数のパケットから最低の伝送速度で送信するパケットを選択し(ステップS3)、選択されたパケットの伝送速度に応じて符号化率及び変調多値数を選択する(ステップS4及びステップS5)。そしてステップS3に戻り、ステップS2で決定された複数のパケットのうち符号化率及び変調多値数がステップS4及びステップS5によって選択されていないパケットに対してステップS3を適用する。すなわち、符号化率及び変調多値数が選択されていない複数のパケットのうち最低の伝送速度で送信するパケットを選択し(ステップS3)、その後、処理はステップS4及びステップS5に移る。
選択された符号化率は誤り訂正符号化部107に出力され、選択された変調多値数はインタリーブ&サブキャリアマッピング部108及び多値変調部109に出力される。これら符号化率及び変調多値数の出力は、誤り訂正符号化部107、インタリーブ&サブキャリアマッピング部108及び多値変調部109に入力されたパケットに応じて行われる。
次に、制御部113が各パケットの伝送速度をどのように決定するかを図5を参照して説明する。図5は、制御部113が受信確認応答によりパケットの伝送速度を決定するフローチャートである。
制御部113は、宛先ごとの最適な伝送速度(符号化率と変調多値数の組み合わせ)を記述した伝送速度テーブル(図示せず)を備えている。伝送速度テーブルは、初めに予めある初期値に設定されていて、初期化(ステップS11)によってこの初期値に戻る。その後、以下に述べる手順によってアップデートされる。
固定局1からある伝送速度で一定数のパケットが送信される。各パケットが送信される(ステップS12)ごとに、固定局1は、各パケットに対応して、送信先の移動局2から受信確認応答信号(Acknowledge信号)を受信しようとし、各パケットに対応した受信確認応答信号を受信することができたか否かを判定する(ステップS13)。受信確認応答信号を受信することができた場合はステップS14に進み、受信確認応答信号を受信することができなかった場合はステップS18に進む。また、ステップS12に移る以前にカウンタ(図示せず)をリセットしておく。
ステップS14では、固定局1内に設置されているカウンタの値を所定値(例えば、1)だけアップさせる。そして、制御部113はカウンタの値がある予め設定されている正の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS15)。正の閾値以上である場合はステップS16に進み、正の閾値以上でない場合はステップS12に戻る。ステップS16では、ステップS12で送信したパケットの伝送速度よりも1段階速い伝送速度に変更する。そして、制御部113は変更された伝送速度に設定し直して伝送速度テーブルを更新する(ステップS17)。更新後は、ステップS12に戻る。
一方、ステップS18では、カウンタの値を所定値だけダウンさせる。そして、制御部113はカウンタの値がある予め設定されている負の閾値以下であるか否かを判定する(ステップS19)。負の閾値以下である場合はステップS20に進み、負の閾値以下でない場合はステップS12に戻る。ステップS20では、ステップS12で送信したパケットの伝送速度よりも1段階遅い伝送速度に変更する。その後、ステップS17に進む。
以上の手順によって固定局1は、各移動局2に最適な伝送速度でパケットを送信することが可能になる。なお、ステップS15での正の閾値とステップS19での負の閾値は同一の値に設定されてもよい。また、ここでは、伝送速度テーブルにはある初期値が設定されているとしたが、この初期値は最も遅い伝送速度に設定されていてもよい。初期値は、例えば、符号化率が3/4で変調方式がBPSKに設定しておく。また、初期値は最も速い伝送速度に設定されていてもよい。また、パケットの送信とは無関係に、移動局2が固定局1からの信号を受信し、移動局2が最適な変調方式を求め、移動局2がその結果を通知するためのパケットを固定局1に送信することによってもよく、この場合も固定局1は、各移動局2に最適な伝送速度でパケットを送信することが可能になる。
次に、インタリーブ処理及びサブキャリアマッピング処理の具体例を図6及び図7を参照して説明する。図6はインタリーバーの構成を示す図であり、図7はサブキャリアマッピング処理の一例を示す図である。
インタリーバーは、図6に示すようにN×M(N、Mは自然数)個のメモリから構成される。誤り訂正符号化部107で符号化された後に、インタリーブ&サブキャリアマッピング部108は図6に示したようにパケットデータのビット列を横方向に順次書き込みを行う。インタリーブ&サブキャリアマッピング部108は、規定ビット数だけ書き込みを終えた後、縦方向で規定ビット数の読み出しを行う。この操作により、符号化後のパケットデータでは隣り合っていたビットが、インタリーブ後には隣り合わない位置に移動することになる。一方、受信側ではこの逆の操作を行うことにより元と同じ順序に並べなおされる。
サブキャリアマッピングでは、インタリーブ後のビット列をOFDMのサブキャリアに分岐する処理を行う。このとき、変調多値数を考慮した分岐処理を行う。例えば、16QAM変調を適用するパケットの場合には、一つの変調シンボルで4ビットのデータを送信できるので、図7に示したようにインタリーブ後のビット列を4ビットずつ順番にサブキャリアに割り当てる。同様にBPSK、QPSK、64QAMを適用するパケットであれば、1サブキャリアあたりそれぞれ1ビット、2ビット、6ビットずつインタリーブ後のデータを割り当てる。
次に、結合部105で選択されたパケットデータが無線送信部112を経てアンテナから送信される送信信号になるまでの各過程でのフレーム構成を図8を参照して説明する。
結合部105の入力信号には、各移動局2宛のパケットデータの前に、パケットの受け渡しに必要な宛先情報を含むヘッダ情報と、信号を受信した各移動局2において受信誤りが無いかどうかを調べるための誤り訂正ビットが付加されている。
すべてのパケットに先立ちパケット結合情報を送信するために、パケット結合情報が誤り訂正符号化部107に入力されるように、制御部113は切替部106に切替制御信号を供給する。その後、パケットのデータが誤り訂正符号化部107に入力されるように、制御部113は切替部106に切替制御信号を供給する。
誤り訂正符号化部107の出力信号は、誤り訂正符号化部107においてヘッダ情報から誤り検出ビットまで一括して誤り訂正符号化が施されるので、冗長ビットの分、全体のビット数が結合部105の出力時よりも増加する。その後誤り訂正符号化部107の出力信号はインタリーブ、サブキャリアマッピング、多値変調が施される。
その後、多値変調部109の出力信号は、OFDM変調部110、制御信号付加部111、及び無線送信部112により上述した処理を施され、図8に示したように、アンテナから送信される送信信号になる。送信信号は複数の宛先のパケットを結合したフレームであり、フレームでは、まず物理ヘッダが位置し、その後から伝送速度の低い順に複数の宛先のパケットが配置されている。
物理ヘッダでは、まず同期用信号、これに続いて伝搬路推定用信号、その次にパケット結合情報の順に配置されている。同期用信号は、OFDM信号の復調に必要な、OFDMシンボルの境界を検出できるような繰り返し波形の信号である。伝搬路推定用信号は、伝搬路を推定するための既知信号であり、送信時に各サブキャリアで振幅と位相が既知の信号である。パケット結合情報は、各パケットの変調方式に関する情報、各パケットの符号化率、及び結合した各パケットのパケット長などの情報である。この物理ヘッダがOFDM信号として送信される。その後で各パケットをOFDM変調した信号が送信される。 また、パケット結合情報は、結合するパケットとは独立に誤り訂正符号化及び変調が施される。この際、使用する誤り訂正符号化及び変調多値数は、全ての移動局2がパケット結合情報を受信することができるように、最も低い伝送速度となる組み合わせ、あるいは少なくとも結合するパケットのうちの最も低い伝送速度のパケットと同じか、又はそれ以下の伝送速度のものを使用する。また、パケット結合情報は1つの送信信号に複数あってもよい。このパケット結合情報に関する誤り訂正符号化及び変調多値数の制御は、切替部106の切替制御と連動して行われる。 パケット結合情報の後には、最も伝送速度の低いパケットデータが配置されている。図8の例では、移動局2(S#2)宛てのパケットデータが配置されている。パケットデータは複数のOFDMシンボルからなる。
次に、本実施形態の無線受信装置を図9を参照して説明する。図9は、本実施形態の無線受信装置のブロック図である。
本実施形態の無線受信装置である移動局2の受信部は、固定局1から送信された複数の移動局2宛ての複数のパケットデータを含むフレームから自局宛てのパケットデータを抽出することができる。移動局2の受信部は、図9に示すように、無線受信部201、同期処理部202、OFDM復調部203、伝搬路推定・追従部204、復調部205、サブキャリアデマッピング&デインタリーブ部206、誤り訂正復号部207、ヘッダ抽出部208、パケットバッファ209、及び、パケット結合情報抽出部210を備えている。
無線受信部201は、アンテナで受信した無線信号をベースバンド信号に変換して、変換された信号を同期処理部202及びOFDM復調部203に出力する。同期処理部202は、無線受信部201から信号を入力し受信したフレームの先頭にある同期用信号を使用して、無線受信装置の利得制御のための制御信号や、OFDM復調に必要なタイミング同期信号などを生成し、この制御信号を無線受信部201に出力しこのタイミング同期信号をOFDM復調部203に出力する。
OFDM復調部203は、同期処理部202からタイミング同期信号を入力して無線受信部201からのベースバンド信号をOFDM復調する。OFDM復調部203は、FFT演算によりタイミング同期信号以降のベースバンド信号を時間領域の信号から周波数領域の信号に変換し、サブキャリア成分に分解する。OFDM復調部203は、サブキャリア成分に分解された信号を伝搬路推定・追従部204及び復調部205に出力する。
伝搬路推定・追従部204は、OFDM復調部203から信号を入力して、サブキャリアごとに分解された伝搬路推定用の既知信号から、伝搬路によるサブキャリアごとの振幅変動及び位相変動を検出し、復調部205で使用する同期検波用の基準信号を生成する。復調部205は、サブキャリアごとに同期検波を行う。同期検波後のサブキャリアごとの信号は、サブキャリアデマッピング&デインタリーブ部206において、変調多値数に応じたビット数の尤度情報に変換され、さらにデインタリーブ処理が施される。誤り訂正復号部207は、サブキャリアデマッピング&デインタリーブ部206から信号を受け取り、尤度情報を用いて誤り訂正処理を行い、送信されたパケットのビット列を復号する。
ヘッダ抽出部208は、誤り訂正後のビット列から各パケットの先頭にあるパケットヘッダを抽出し、自局宛のパケットであるかどうかの判定を行う。同じ移動局宛のパケットは同じ伝送速度(変調多値数及び符号化率が同じ)であり、かつ伝送速度の順にパケットが結合されているため、自局宛のパケットの伝送速度よりも大きな伝送速度に変化するOFDMシンボル以降には自局宛のパケットは存在しないことが保証される。したがって、自局宛のパケットの変調多値数よりも大きな変調多値数に変化するOFDMシンボルまで伝搬路応答の変動に対する追従機能を動作させればよく、受信できない変調多値数のOFDMシンボルでの追従動作は要求されない。
パケットバッファ209は、自局宛のパケットである場合は、そのパケットのビット列を格納し、自局宛でないパケットは破棄する。自局宛てでない信号については処理を施さないので、その処理をしない分だけバッテリーの消費を抑制することができる。
パケット結合情報抽出部210は、ヘッダ抽出部208が自分宛のパケットデータであると判定したパケットのパケット結合情報を抽出する。すなわち、所定の変調多値数と誤り訂正方式で復調を行った後のパケット結合情報から、結合されたパケットごとの変調多値数、パケット長などの情報を抽出する。パケット結合情報抽出部210は、パケット結合情報以降のOFDMシンボルの復調処理において使用する変調多値数などの制御信号を生成する。
スイッチが誤り訂正復号部207とヘッダ抽出部208及びパケットバッファ209及びパケット結合情報抽出部210との間に設けられる。このスイッチは、図示しない制御部からの制御信号によって、誤り訂正復号部207とヘッダ抽出部208及びパケットバッファ209を接続したり、誤り訂正復号部207とパケット結合情報抽出部210を接続する。最初、スイッチは誤り訂正復号部207とヘッダ抽出部208及びパケットバッファ209を接続していて、ヘッダ抽出部208が自分宛のパケットデータを見つけた場合は、その旨を制御部に伝え制御部はスイッチを切り換えて、誤り訂正復号部207とパケット結合情報抽出部210を接続する。
複数の移動局2の各移動局2宛てに送信する各パケットデータを結合している境界付近での変調方式について、図10、図11、及び図12を参照して説明する。図10は、パケットデータの境界のOFDMシンボルに2つの変調方式が混在している場合を示した図である。図11は、パケットデータの境界のOFDMシンボルを1つ変調方式に統一する場合を示した図である。図12は、パケットデータの境界のOFDMシンボルにPaddingビットを含ませる場合を示した図である。図10、図11、及び図12では横軸が時間、縦軸が周波数であるが、縦軸は下向きに値が大きくなるように設定されている。以下に説明する事項は、インタリーブ&サブキャリアマッピング部108、多値変調部109、及びOFDM変調部110が行う。
図10に示したように、各移動局2宛てのパケットデータは、1行が1つのサブキャリア、1列が1つのOFDMシンボルとして一括して送信される。図10の各四角が一つの変調シンボルを表している。各パケットの長さはそれぞれ異なり、各パケットの変調シンボル数が必ずしも一つのOFDMシンボルに含まれるサブキャリア数の自然数倍個になるわけではない。具体的には例えば、図10に示したように、4、14、16番目のOFDMシンボルのように、一つのOFDMシンボルの中に隣り合うパケットのデータが混在することがある。すなわち、4番目のOFDMシンボルはBPSKとQPSKの変調方式で変調されるサブキャリアが混在し、14番目はQPSKと64QAMの変調方式で変調されるサブキャリアが混在する。16番目のOFDMシンボルは、別のパケットのデータが割り当てられているが、いずれも64QAMで変調されるので、結果的には全てのサブキャリアで同じ変調方式となる。
またフレームの最後に配置するパケットデータの最後のOFDMシンボルがパケットデータで埋まらない場合、送信する情報とは無関係の信号であるPaddingビットを付加する。移動局2はPaddingビットを受信するとその信号を無視するように制御する。
図11の場合は、異なるパケットの変調シンボルが混在するOFDMシンボルは先行するパケットと同じ変調方式(変調多値数)とするものである。具体的には、図11の斜線で示した4番目のOFDMシンボルは全てBPSKで変調し、斜線で示した14番目のOFDMシンボルは全てQPSKで変調する。16番目のOFDMシンボルは先行するパケットも同じ変調方式(64QAM)であるので図10の場合と同様である。
本実施形態では、あるフレーム内のパケットは伝送速度が小さい順番にパケットを並べているので、図11の斜線のサブキャリアを受信する無線受信装置が所望する変調多値数に比べて、同じか少ない多値数の変調方式となることが保証される。
図12の場合は、Paddingビットを含めたパケット長をOFDMシンボルの境界に合わせるように、全てのパケットの終わりにPaddingビットを適切な数だけ挿入するものである。この場合、Paddingビットの挿入により必要となる全OFDMシンボル数は増加してしまうが、パケットと変調多値数は一対一に対応し、かつOFDM単位で変調多値数の切り換えを行うことが可能となるので、無線送信装置及び無線受信装置の制御を簡単にすることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、フレーム内に伝送速度の低い順番でパケットデータを配置して送信することにより、無線受信装置側での伝搬路変動に対する追従機能が正常に動作することが可能になる。また、宛先ごとに対応するパケットの伝送速度が決定されるので、パケットごとに最適な符号化率及び変調方式を使用することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施形態の無線送信装置から本発明の実施形態の無線受信装置へのパケット通信の状況を示した図。 図1の無線送信装置が図2の各無線受信装置に送信するフレームを示す図。 図1の無線送信装置の送信部のブロック図。 各パケットに関する情報から伝送速度の低い順番のパケットを抽出するためのフローチャート。 受信確認応答によりパケットの伝送速度を決定するフローチャート。 図3のインタリーブ&サブキャリアマッピング部のインタリーバーの構成例を示す図。 図3のインタリーブ&サブキャリアマッピング部が行うサブキャリアマッピング処理例を示す図。 図1の無線送信部を経てアンテナから送信される送信信号になるまでの各過程でのフレーム構成を示す図。 本発明の実施形態の無線受信装置を示すブロック図。 パケットデータの境界のOFDMシンボルに2つの変調方式が混在している場合を示した図。 パケットデータの境界のOFDMシンボルを1つ変調方式に統一する場合を示した図。 パケットデータの境界のOFDMシンボルにPaddingビットを含ませる場合を示した図。
符号の説明
1・・・固定局、2・・・移動局、101・・・有線通信部、102・・・パケットバッファ、103・・・ヘッダ付加部、104・・・検出ビット付加部、105・・・結合部、106・・・切替部、107・・・訂正符号化部、108・・・インタリーブ&サブキャリアマッピング部、109・・・多値変調部、110・・・OFDM変調部、111・・・制御信号付加部、112・・・無線送信部、113・・・制御部、201・・・無線受信部、202・・・同期処理部、203・・・OFDM復調部、204・・・伝搬路推定・追従部、205・・・復調部、206・・・サブキャリアデマッピング&デインタリーブ部、207・・・誤り訂正復号部、208・・・ヘッダ抽出部、209・・・パケットバッファ、210・・・パケット結合情報抽出部

Claims (8)

  1. 複数のパケットからなる1つのフレームを無線受信装置宛てにOFDM方式を使用して送信する無線送信装置において、
    宛先ごとに対応するパケットの伝送速度を決定する決定手段と、
    伝送速度の低いパケットほどフレームの先頭方向に配置されるように複数のパケットを結合する結合手段と、
    決定された伝送速度に応じた符号化率及び変調方式でパケットごとに符号化及び変調を行う符号化変調手段と、
    符号化及び変調が行われた、結合されたパケットを送信する送信手段を具備することを特徴とする無線送信装置。
  2. 前記符号化変調手段は、異なる宛先へのパケットの情報を伝送するためのサブキャリアが割り当てられているOFDMシンボルにおいては、これらの異なる宛先のパケットの2つの伝送速度のうちの伝送速度の低い方の宛先に対応する変調方式を使用して前記OFDMシンボルに含まれている全てのサブキャリアを変調することを特徴とする請求項1に記載の無線送信装置。
  3. 前記結合手段は、異なる宛先へのパケットの情報を伝送するためのサブキャリアが一つのOFDMシンボル内に含まれないように、異なる宛先のパケット間に、送信情報とは無関係な信号を挿入することを特徴とする請求項1に記載の無線送信装置。
  4. 前記決定手段は、ある無線受信装置宛てにある伝送速度で送信された複数のパケットそれぞれに対して前記無線送信装置が受け取った受信確認信号の数がある第1の値以上の場合は前記伝送速度を上げて、ある第2の値以下の場合は伝送速度を下げることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の無線送信装置。
  5. OFDM方式を使用して送信された、伝送速度の低いパケットほどフレームの先頭方向に配置されている複数のパケットからなるフレームを受信する受信手段と、
    受信したフレームに含まれるパケットの符号化率及び変調方式の情報を取得する取得手段と、
    取得した符号化率及び変調方式の情報に基づきフレーム内のパケットを復調し復号化する復調復号化手段と、
    自局宛のパケットをフレームから取り出すパケット抽出手段と、
    復調結果から伝搬路の変動情報を求めて復調復号化手段に供給する伝搬路変動追従手段を具備することを特徴とする無線受信装置。
  6. 複数のパケットからなる1つのフレームを無線受信装置宛てにOFDM方式を使用して送信する無線送信装置と該フレームを受信する無線受信装置とからなる無線通信システムにおいて、
    前記無線送信装置は、
    宛先ごとに対応するパケットの伝送速度を決定する決定手段と、
    伝送速度の低いパケットほどフレームの先頭方向に配置されるように複数のパケットを結合する結合手段と、
    決定された伝送速度に応じた符号化率及び変調方式でパケットごとに符号化及び変調を行う符号化変調手段と、
    符号化及び変調が行われた、結合されたパケットを送信する送信手段を具備し、
    前記無線受信装置は、
    伝送速度の低いパケットほどフレームの先頭方向に配置されるように複数のパケットが結合されたフレームを受信する受信手段と、
    受信したフレームに含まれるパケットの符号化率及び変調方式の情報を取得する取得手段と、
    取得した符号化率及び変調方式の情報に基づきフレーム内のパケットを復調し復号化する復調復号化手段と、
    自局宛のパケットをフレームから取り出すパケット抽出手段と、
    復調結果から伝搬路の変動情報を求めて復調復号化手段に供給する伝搬路変動追従手段とを具備することを特徴とする無線通信システム。
  7. 前記符号化変調手段は、異なる宛先へのパケットの情報を伝送するためのサブキャリアが割り当てられているOFDMシンボルにおいては、これらの異なる宛先のパケットの2つの伝送速度のうちの伝送速度の低い方の宛先に対応する変調方式を使用して前記OFDMシンボルに含まれている全てのサブキャリアを変調することを特徴とする請求項6に記載の無線通信システム。
  8. 前記結合手段は、異なる宛先へのパケットの情報を伝送するためのサブキャリアが一つのOFDMシンボル内に含まれないように、異なる宛先のパケット間に、送信情報とは無関係な信号を挿入することを特徴とする請求項6に記載の無線通信システム。
JP2004082731A 2004-03-22 2004-03-22 無線送信装置、無線受信装置、及び無線通信システム Expired - Fee Related JP4028504B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004082731A JP4028504B2 (ja) 2004-03-22 2004-03-22 無線送信装置、無線受信装置、及び無線通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004082731A JP4028504B2 (ja) 2004-03-22 2004-03-22 無線送信装置、無線受信装置、及び無線通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005269530A true JP2005269530A (ja) 2005-09-29
JP4028504B2 JP4028504B2 (ja) 2007-12-26

Family

ID=35093548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004082731A Expired - Fee Related JP4028504B2 (ja) 2004-03-22 2004-03-22 無線送信装置、無線受信装置、及び無線通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4028504B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006217328A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 無線通信システム、送信装置、受信装置、送信方法および受信方法
JP2007082187A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Sanyo Electric Co Ltd 無線装置および通信システム
WO2007083665A1 (ja) * 2006-01-18 2007-07-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線送信装置および無線送信方法
JP2008017467A (ja) * 2006-06-30 2008-01-24 Thomson Licensing データパケットの伝送に適合された通信方法
JP2008054291A (ja) * 2006-06-29 2008-03-06 Provigent Ltd 適応型符号変調を有する縦続リンク
JP2008301333A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Fujitsu Ltd 多重伝送方法および装置
US8001445B2 (en) 2007-08-13 2011-08-16 Provigent Ltd. Protected communication link with improved protection indication
US8040985B2 (en) 2007-10-09 2011-10-18 Provigent Ltd Decoding of forward error correction codes in the presence of phase noise
US8315574B2 (en) 2007-04-13 2012-11-20 Broadcom Corporation Management of variable-rate communication links
JPWO2014167883A1 (ja) * 2013-04-10 2017-02-16 ソニー株式会社 端末装置、通信制御方法及び通信制御装置

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4605643B2 (ja) * 2005-02-04 2011-01-05 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社 無線通信システム、送信装置、受信装置、送信方法および受信方法
JP2006217328A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 無線通信システム、送信装置、受信装置、送信方法および受信方法
JP2007082187A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Sanyo Electric Co Ltd 無線装置および通信システム
WO2007083665A1 (ja) * 2006-01-18 2007-07-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線送信装置および無線送信方法
JP2008054291A (ja) * 2006-06-29 2008-03-06 Provigent Ltd 適応型符号変調を有する縦続リンク
JP2008017467A (ja) * 2006-06-30 2008-01-24 Thomson Licensing データパケットの伝送に適合された通信方法
US8385839B2 (en) 2007-04-13 2013-02-26 Provigent Ltd. Message-based management of variable-rate communication links
US8315574B2 (en) 2007-04-13 2012-11-20 Broadcom Corporation Management of variable-rate communication links
US8364179B2 (en) 2007-04-13 2013-01-29 Provigent Ltd. Feedback-based management of variable-rate communication links
JP2008301333A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Fujitsu Ltd 多重伝送方法および装置
US8001445B2 (en) 2007-08-13 2011-08-16 Provigent Ltd. Protected communication link with improved protection indication
US8040985B2 (en) 2007-10-09 2011-10-18 Provigent Ltd Decoding of forward error correction codes in the presence of phase noise
US8351552B2 (en) 2007-10-09 2013-01-08 Provigent Ltd. Decoding of forward error correction codes in the presence of phase noise and thermal noise
JPWO2014167883A1 (ja) * 2013-04-10 2017-02-16 ソニー株式会社 端末装置、通信制御方法及び通信制御装置
US10499277B2 (en) 2013-04-10 2019-12-03 Sony Corporation Terminal apparatus, communication control method and communication control apparatus
US11206573B2 (en) 2013-04-10 2021-12-21 Sony Corporation Terminal apparatus, communication control method and communication control apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP4028504B2 (ja) 2007-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100939901B1 (ko) 승인의 효율적인 전송을 위한 장치 및 방법
US7656960B2 (en) Adaptive modulation method and coding rate control method
JP4015773B2 (ja) 送受信装置
JP4485594B2 (ja) パケットデータ伝送のためのハイブリッドarq方法
JP4163691B2 (ja) 移動通信システムにおけるハイブリッド自動再送(harq)制御装置
US8359506B2 (en) Method of transmitting data using a plurality of HARQ process channels sequentially
JP4834081B2 (ja) 複数キャリアのスケジューリング
US20080049601A1 (en) Systems and methods for high rate ofdm communications
JP2008219924A (ja) ハイブリッド自動反復要求を用いたトランスポートブロックセット送信
WO2010039013A2 (en) Symbol-level random network coded cooperation with hierarchical modulation in relay communication
JP2004201286A (ja) データ送信方法とデータ受信方法およびそれらを用いた送信装置と受信装置
WO2009068499A1 (en) Method and system for data transmission in a data network
KR20070070376A (ko) 무선 통신 시스템에서 단말의 디코딩 장치 및 방법
US20110034197A1 (en) Apparatus and method for signalling active assignments to a group of wireless stations
RU2378761C2 (ru) Устройство и способ передачи/приема широковещательных данных в системе мобильной связи
US6604216B1 (en) Telecommunications system and method for supporting an incremental redundancy error handling scheme using available gross rate channels
JP4028504B2 (ja) 無線送信装置、無線受信装置、及び無線通信システム
WO2008108527A1 (en) Cooperative h-arq supporting method
JP3998663B2 (ja) アクセスポイント装置、無線端末装置及び無線通信システム
JP2002084213A (ja) 無線通信システム
JP2007509510A (ja) Hsdpa通信システムにおけるarq制御
KR20120065319A (ko) 액티브 배정을 무선국의 그룹에 시그널링하는 장치 및 방법
JP2005012710A (ja) 無線通信方法及び装置
JP4153452B2 (ja) マルチキャリア適応変調通信システムとその送受信装置
JP5032678B2 (ja) 複数キャリアのスケジューリング

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070313

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070724

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070817

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071011

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131019

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees