JP2005269123A - カメラ付き電子機器及び撮影方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 オートフォーカス機能を備えなくとも、接写撮影時にライトによる閃光に起因した撮影画像のホワイトアウトの発生を効率よく防止する。
【解決手段】 開示されるカメラ付き携帯電話10は、接写撮影時に撮影した2枚の画像A、画像Bを一時的に格納する作業用メモリ3と、格納されている2枚の画像A、画像Bのいずれか一方を保存画像として格納する保存画像用メモリ4と、作業用メモリ3に格納される2枚の画像A、画像Bにそれぞれ含まれる輝度情報Yの大きさを積算する画像演算部15と、各積算値を比較し、比較結果に応じて2枚の画像A、画像Bのいずれか一方を保存画像として作業用メモリ3から保存画像用メモリ4に転送して格納するように制御する中央演算処理部1とを少なくとも備えている。
【選択図】 図2

Description

この発明は、カメラ付き電子機器及び撮影方法に係り、詳しくは、接写撮影時にライトによる露光オーバーに伴う撮影画像のホワイトアウトの発生を防止するカメラ付き電子機器及び撮影方法に関する。
例えば携帯電話のような携帯用電子機器(以下、単に電子機器とも称する)において、カメラ付きタイプのものが広く普及してきている。このようなカメラ付き携帯電話によれば、電話の本来の機能である音声の送受信に加えてカメラによる撮影画像の送信を行うことができるため、情報の伝達能力を飛躍的に向上させることができる。そのようなカメラ付き携帯電話では、携帯性の向上のためにほとんどのタイプのものが、送受信時以外では、文字情報又は画像情報を表示する表示部と、情報入力用キー群が配置されている操作部とが一体に折り畳み可能に構成されている。
上述のようなカメラ付き携帯電話を含むカメラによる撮影では、一般に露光を最適に調整することが重要であり、例えば特許文献1には短時間で最適な露光を得るように構成したデジタルカメラが開示されている。また、カメラ付き携帯電話で、被写体の周囲の明るさが不十分な状態で接写撮影を行う場合には、露光不足を補うための装備としてライトを備えているものがある。このような構成のカメラ付き携帯電話によれば、接写撮影時にはライトを点灯することにより露光不足を解消することが可能になる。しかしながら、実際の撮影では、接写撮影時にライトを閃光させたときに光が強過ぎることにより露光オーバーになることが多いので、撮影画像が真っ白になる、いわゆる、ホワイトアウトが発生する。
ここで、一眼レフカメラのような専用のカメラでは、AF(Auto-Focus:オー.トフォーカス)機能が備わっているので、撮影時にはカメラから被写体までの距離(被写体距離)が自動的に計測され、常にこの被写体距離に基づいて最適な露光量が調整されて撮影が行われるため、上述したようなホワイトアウトは発生しない。しかしながら、カメラ付き携帯電話に備わっているカメラは、一般的に、コスト等の制約から簡単な単焦点カメラにより構成されており、ライトもLED(Light Emitting Diode)等が用いられて、光量もせいぜい消灯、弱点灯、強点灯の3段階程度しか調整できない。したがって、カメラ付き携帯電話ではAF機能がないので被写体距離を認識することができず、前述したように接写撮影時にはライトによる閃光に起因した撮影画像のホワイトアウトの発生を防止することができない。
撮影時の赤目を防止するために、被写体を複数回撮影して適切な撮影条件での画像をシャッタチャンスを逃すことなく取得するように構成したデジタルカメラが、例えば特許文献2に開示されている。同デジタルカメラは、図4に示すように、被写体の第1の本画像を取得する撮像部200と、第1の本画像が所定の条件を満たしているか否かを判断する判断部120と、判断部120が第1の本画像が所定の条件を満たしていないと判断した場合に、撮像部200に第2の本画像を取得させる撮像制御部400と、ストロボ360とを備えている。
ここで、判断部120が第1の本画像が所定の条件を満たしていないと判断した場合、撮像制御部400は撮像部200に第2の本画像を取得させる。具体的には、判断部120は第1の本画像の空間周波数が所定値以上であるか否かを判断し、あるいは第1の本画像の明るさが所定の条件を満たしているか否かを判断する。そして、第1の本画像の空間周波数が所定値以上でない場合、あるいは第1の本画像の明るさが所定の条件を満たさない場合、撮像制御部400は撮像部200に第2の本画像を取得させる。撮像部200はストロボ360が発光した状態で、連続した複数のプリ発光画像を取得してもよく、撮像制御部400はその複数のプリ発光画像に基づいて、撮像部200が本画像を取得する場合のフォーカス位置を決定してもよい。
また、被写体の状況に関わりなく、より適切な撮影を撮影者の手を煩わせることなく行うことができるように構成したカメラが、例えば特許文献3に開示されている。同カメラは、第1の撮影時に閃光装置より被写体に対して閃光が行われたとき、第1の撮影が露光オーバーであったか否かを判断し、第1の撮影が露光オーバーであったと判断した場合、自動的に第2の撮影を行うように構成されている。このような構成によれば、第1の撮影が露光オーバーであったか否かを撮影者自身が判断する必要がなく、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理部)が露光オーバーと判断すれば直ちに再撮影が行われるため、撮影の構図を変更することなく第2の撮影が行われるので、シャッタチャンスを生かすことができる。
特開2002−232771号公報 特開2003−234953号公報 特開2003−270698号公報
ところで、特許文献2、3に開示されている従来のカメラでは、いずれも次に示すような課題が存在している。
まず、特許文献2記載のデジタルカメラは、撮影時の赤目を防止することを目的として、被写体を複数回撮影して適切な撮影条件での画像をシャッタチャンスを逃すことなく取得するようにしている。次に、特許文献3記載のカメラは、撮影者の手を煩わせることなくより適切な撮影を行うことを目的として、第1の撮影が露光オーバーであった場合は自動的に第2の撮影を行うようにしている。
しかしながら、特許文献2、3記載のカメラのいずれにおいても、被写体を複数回撮影して適切な撮影条件を設定してシャッタチャンスを逃すことなく画像を取得するようにした点は共通であるが、カメラ付き携帯電話の弱点である、接写撮影時にライトによる閃光に起因して撮影画像のホワイトアウトが発生するのを効率よく防止することはできない。
特に、特許文献3記載のカメラのように、第1の撮影を行って、この画像情報を基に第1の撮影が露光オーバーであったと判断した場合に、第2の撮影を行って再撮影を行うという一連の処理を実行するのは、時間がかかり過ぎて効率的ではない。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、オートフォーカス機能を備えなくとも、接写撮影時にライトによる閃光に起因した撮影画像のホワイトアウトの発生を効率よく防止することができるようにしたカメラ付き携帯電話及び撮影方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、オートフォーカス機能を備えず、かつライトを備えて成るカメラ付き電子機器に係り、上記カメラによる上記接写撮影時に、2つのフレーム期間にそれぞれ上記ライトを点灯させた状態で撮影した2枚の画像を一時的に格納する作業用メモリと、上記作業用メモリに格納されている上記2枚の画像のいずれか一方を保存画像として格納する保存画像用メモリと、上記カメラから上記作業用メモリに格納される上記2枚の画像にそれぞれ含まれる輝度情報の大きさを積算して、1枚目の画像の第1の積算値及び2枚目の画像の第2の積算値を上記作業用メモリに出力する画像演算部と、上記第1の積算値と上記第2の積算値とを比較し、両積算値の差の絶対値が予め設定された閾値より小さい場合は、上記1枚目の画像を上記作業用メモリから上記保存画像用メモリに転送して格納し、一方、上記両積算値の差の絶対値が上記閾値より大きいか等しい場合は、上記2枚目の画像を上記作業用メモリから上記保存画像用メモリに転送して格納するように制御する中央演算処理部とを備えることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のカメラ付き電子機器に係り、上記作業用メモリは、連続する上記2つのフレーム期間にそれぞれ上記ライトを点灯させた状態で撮影した上記2枚の画像を一時的に格納することを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載のカメラ付き電子機器に係り、上記画像演算部は、連続する上記2枚の画像にそれぞれ含まれる上記輝度情報の大きさを積算することを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載のカメラ付き電子機器に係り、上記中央演算処理部は、連続する上記2枚の画像のそれぞれの上記第1の積算値と上記第2の積算値とを比較することを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、オートフォーカス機能を備えず、かつライトを備えて成るカメラ付き電子機器を用いる撮影方法に係り、上記カメラによる上記接写撮影時に、第1のフレーム期間に上記ライトを点灯させた状態で露光して1枚目の画像を撮影する段階と、上記第1のフレーム期間以降の第2のフレーム期間に上記ライトを点灯させた状態で露光して2枚目の画像を撮影すると同時に上記1枚目の画像の画像データを出力する段階と、上記第2のフレーム期間以降の第3のフレーム期間に上記2枚目の画像データを出力する段階と、上記1枚目及び上記2枚目の画像の画像データをそれぞれ経時的に作業用メモリに格納する段階と、上記1枚目及び上記2枚目の画像にそれぞれ含まれる輝度情報の大きさを積算して、上記1枚目の画像の第1の積算値及び上記2枚目の画像の第2の積算値をそれぞれ経時的に上記作業用メモリに出力する段階と、上記第1の積算値と上記第2の積算値とを比較する段階と、上記比較の結果、上記両積算値の差の絶対値が予め設定された閾値より小さい場合は、上記1枚目の画像を上記作業用メモリから保存画像用メモリに転送して格納する段階と、上記比較の結果、上記両積算値の差の絶対値が予め設定された閾値より大きいか等しい場合は、上記2枚目の画像を上記作業用メモリから上記保存画像用メモリに転送して格納する段階とを備えることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載のカメラ付き電子機器を用いた撮影方法に係り、上記第1乃至上記第3のフレーム期間は連続していることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項5記載のカメラ付き電子機器を用いた撮影方法に係り、上記輝度情報として、輝度信号を用いることを特徴としている。
この発明のカメラ付き電子機器及び撮影方法によれば、オートフォーカス機能を備えていなくとも、撮影のタイミングをずらして連続して2枚の画像を撮影するようにして、ライトの影響の受け合いを調節することにより、ホワイトアウトを回避する。すなわち、毎回2枚の画像を撮影して、露光が合っているいずれか一方の画像を選択して保存画像として使用する。
したがって、オートフォーカス機能を備えなくとも、接写撮影時にライトによる閃光に起因した撮影画像のホワイトアウトの発生を効率よく防止することができる。
オートフォーカス機能を備えず、かつ接写撮影時に点灯させるライトを備えて成るカメラ付き電子機器において、カメラによる接写撮影時に、2つのフレーム期間にそれぞれライトを点灯させた状態で撮影した2枚の画像を一時的に格納する作業用メモリと、作業用メモリに格納されている2枚の画像のいずれか一方を保存画像として格納する保存画像用メモリと、カメラから作業用メモリに格納される2枚の画像にそれぞれ含まれる輝度情報の大きさを積算して、1枚目の画像の第1の積算値及び2枚目の画像の第2の積算値を作業用メモリに出力する画像演算部と、第1の積算値と第2の積算値とを比較し、両積算値の差の絶対値が予め設定された閾値より小さい場合は、1枚目の画像を作業用メモリから保存画像用メモリに転送して格納し、一方、両積算値の差の絶対値が閾値より大きいか等しい場合は、2枚目の画像を作業用メモリから保存画像用メモリに転送して格納するように制御する中央演算処理部とを備えている。
図1は、この発明の実施例であるカメラ付き電子機器の構成を示すブロック図、図2は同カメラ付き電子機器の動作を示すタイミングチャート、図3は同カメラ付き電子機器を用いた撮影方法を示すフローチャートである。なお、この例では電子機器としては携帯電話に例をとって説明する。
この例のカメラ付き携帯電話10は、図1に示すように、全体の制御動作を行うCPU(中央演算処理部)1と、CPU1が実行するための各種の制御用プログラムを格納するROM(Read Only Memory)のような不揮発性メモリから成るプログラム用メモリ2と、CPU1がプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータである、保存画像として選択される前の2枚の連続撮影画像を格納するRAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリから成る作業用メモリ3と、連続撮影画像のうち選択された画像を保存画像として格納するEEP(Electrically Erasable and Programmable)のような不揮発性メモリから成る保存画像用メモリ4とを備えている。
作業用メモリ3は、カメラ部5による接写撮影時に、後述するように2つのフレーム期間にそれぞれライト12を点灯させた状態で撮影した2枚の画像A、Bを一時的に格納する。保存画像用メモリ4は、後述するように作業用メモリ3に格納されている2枚の画像A、Bのいずれか一方を保存画像として格納する。なお、ライト12は接写撮影時以外にも点灯可能になっている。
また、同カメラ付き携帯電話10は、図1に示すように、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、CCD(Charge Coupled Device)等の人口網膜LSI(Large Scale Integration)、レンズ、信号処理ASIC(Application Specific Integrated Circuit)から成る電子カメラモジュールを有し、被写体を撮影して撮影画像信号をYUV形式で出力するカメラ部5及びこのカメラ部5の動作を制御するカメラ制御部6と、LCD(Liquid Crystal Device:液晶表示装置)、有機EL(Electroluminescence:電子蛍光)等の表示装置を有し、カメラ部5からの入力画像を表示してファインダとしても使用する表示部7及びこの表示部7の動作を制御する表示制御部8と、複数の情報入力用キーが配置されたキー部9及びこのキー部9からのキー入力を受け付ける入力回路を有するキー入力部11とを備えている。ここで、信号処理用ASICでは、最適な被写体が表示されるように露出調整やホワイトバランス調整を自動的に行うように構成されている。
さらに、同カメラ付き携帯電話10は、図1に示すように、LEDのような発光素子から成るライト12及びこのライト12の点灯、消灯を制御するライト制御部13と、各メモリ2〜4、各構成部5〜9、11〜13間のデータ転送をCPU1に負担をかけないようにCPU1に代わって行うDMA(Direct Memory Access:ダイレクトメモリアクセス)制御部14と、カメラ部5からDMA制御部14を通じて作業用メモリ3へ転送されるYUV形式の撮影画像データのうち、輝度情報である輝度信号Yを積算し、この積算値を出力する画像演算部15とを備えている。
次に、図2のタイミングチャートを参照して、この例のカメラ付き携帯電話10によりライトを閃光させて行うカメラ撮影の動作について説明する。このカメラ撮影においては、被写体の2枚の連続撮影を行う点に特徴を有しており、このように2枚の撮影画像の露光期間にライトを点灯させるためには、図2に示すように、露光期間とライト発光とのタイミングを調整して、ライトを点灯させる必要がある。
図2のタイミングチャートにおいて、同期信号S1で決まるフレーム期間のうち、フレームA期間で露光して撮影される画像A(第1の画像)は、次のフレームB期間で画像データ(出力データDo)として出力される。同様にして、フレームB期間で露光して撮影される画像B(第2の画像)は、次のフレームC期間で画像データとして出力される。したがって、この例の撮影において、画像A及び画像Bを連続撮影する場合、両画像A、Bを撮影する露光期間Tにライトを点灯させるためには、それぞれフレームA期間及びフレームB期間において、ライト発光信号S2をH(Highレベル)に設定して、ライトを点灯させる。
次に、図1のカメラ付き携帯電話10を用いてカメラ撮影を行う具体例な方法について、図3のフローチャートを参照して説明する。
まず、ユーザが同カメラ付き携帯電話10のキー部9に配置されている複数の情報入力用キーのうち、撮影に割り当てられているキーを押下して撮影の要求をすると(ステップS1)、ライト制御部13はキー入力部11を通じてその要求に応じた信号を入力し、これに基づいてHレベルのライト発光信号S2を供給することによりライト12を点灯させる(ステップS2)。
次に、ライト発光信号S2がHレベルに設定されている期間で、カメラ制御部6はカメラ部5によりフレームA期間で露光して撮影させた画像Aの撮影画像データ(第1の撮影画像データ)を、フレームB期間でYUV形式のデータで作業用メモリ3に転送して格納する(ステップS3)。これと同時に、画像演算部15はカメラ制御部6から作業用メモリ3に格納されるYUV形式の第1の撮影画像データのうち、この中に含まれている輝度信号Yを積算して、この積算値(第1の積算値A1とする)を作業用メモリ3に出力する。
同様にして、ライト発光信号S2がHレベルに設定されている期間で、カメラ制御部6はカメラ部5によりフレームB期間で露光して撮影させた画像Bの撮影画像データ(第2の撮影画像データ)を、フレームC期間でYUV形式のデータで作業用メモリ3に転送して格納する(ステップS4)。これと同時に、画像演算部15はカメラ制御部6から作業用メモリ3に転送されるYUV形式の第2の撮影画像データのうち、この中に含まれている輝度信号Yを積算して、この積算値(第2の積算値B1とする)を作業用メモリ3に出力する。次に、フレームA期間及びフレームB期間の露光期間Tが終了すると、ライト制御部13はLレベルのライト発光信号S2を供給することによりライト12を消灯させる(ステップS5)。
次に、CPU1は、画像Aの輝度信号Yの第1の積算値A1と、画像Bの輝度信号Yの第2の積算値B1とを比較する(ステップS6)。ここで、画像A及び画像Bはそれぞれ第1の積算値A1及び第2の積算値B1の値が大きいほど明るい画像と判断する。すなわち、第1の積算値A1及び第2の積算値B1の値は、(FFh:16進法によるデータ値)に近くなるほど明るい画像となり、(00h)に近くなるほど暗い画像となると判断する。ここで、予め輝度信号Yの基準となる閾値Cが設定される。この閾値Cは、画像として必要とされる輝度等の要求に応じて決定される。
次に、CPU1は、両画像A、Bの差の絶対値と敷値Cとの比較を行う(ステップS7)。すなわち、両画像A、Bの差の絶対値が敷値Cを越えるか否かが判定される。ここで、予め、次の(式1)及び(式2)が設定されて、比較の結果によりいずれかが該当する。
|(積算値A1)−(積算値B1)|<閾値C (式1)
|(積算値A1)−(積算値B1)|≧閾値C (式2)
比較の結果、(式1)が該当した場合は、画像Aを選択して撮影画像として使用する(ステップS8)。すなわち、CPU1による比較の結果、画像Aの輝度信号Yの第1の積算値A1と画像Bの輝度信号Yの第2の積算値B1との差が、閾値Cより小さい場合には、連続撮影した2枚の画像A、B間の明るさの差は小さいのでホワイトアウトしていないと判断して、DMA制御部14により作業用メモリセル4に格納していている2枚の画像A、Bのうち、1枚目に撮影した画像Aを保存画像として選択して保存画像用メモリ4に転送して格納する。一方、2枚の画像A、Bのうち2枚目に撮影した画像Bは不要な画像とみなして廃棄する。
比較の結果、(式2)が該当した場合は、画像Bを選択して撮影画像として使用する(ステップS9)。すなわち、CPU1による比較の結果、画像Aの輝度信号Yの第1の積算値A1と画像Bの輝度信号Yの第2の積算値B1との差が、閾値Cより大きいか等しい場合には、連続撮影した2枚の画像A、B間の明るさの差は大きいので、1枚目の画像Aはホワイトアウトしていると判断して、DMA制御部14により作業用メモリセル4に格納していている2枚の画像A、Bのうち、2枚目に撮影した画像Bを保存画像として選択して保存画像用メモリ4に転送して格納する。一方、2枚の画像A、Bのうち2枚目に撮影した画像Aは不要な画像とみなして廃棄する。
一般に、ライトを備えているカメラ付き携帯電話10では、ある一定以上の被写体距離での撮影を前提として、カメラ部5の露光量の内部調整値及びライト点灯タイミングが設定されているので、多くの場合には1枚目に撮影された画像Aが保存画像として選択されるように構成されている。また、カメラ部5は、入力画像信号を基に常に最適な画像が出力されるように露出調整を内部で行っている。また、ライトが点灯してホワイトアウトした場合にも、次のフレームではライト点灯状態に合った調整値となり、撮影画像はホワイトアウト状態ではなくなるように構成されている。したがって、上述したように、比較の結果が(式2)に該当した場合は、1枚目の画像Aは2枚目の画像Bに比べて明るすぎるため、ホワイトアウトしていると判断して、画像Bを保存画像として選択して使用することができる。
上述したように、この例のカメラ付き携帯電話10では、オートフォーカス機能を備えていなくとも、撮影のタイミングをずらして連続して2枚の画像A、画像Bを撮影するようにして、ライトの影響の受け合いを調節することにより、ホワイトアウトを回避することができる。すなわち、従来のカメラ付き携帯電話では、オートフォーカス機能がないので被写体距離が近すぎる状態でライトを点灯して撮影すると、保存画像がホワイトアウトしてしまうため、ユーザは撮影をあきらめるか、接写撮影時にライトが閃光しないように設定し直して、再度撮影するという煩わしさが避けられなかった。このように撮影をあきらめたり、撮影をやり直すということはシャッタチャンスを逃すことになるので、カメラを携帯している意味がなくなることになる。この点で、上述したようにこの例のカメラ付き携帯電話10によれば、1回の撮影行為で確実にホワイトアウトしない画像を撮影することができるので、シャッタチャンスを逃すことがなくなる。
このように、この例のカメラ付き携帯電話10の構成によれば、オートフォーカス機能を備えず、かつ接写撮影時に点灯させるライト12を備えて成るカメラ付き携帯電話10において、カメラ部5による接写撮影時に、2つのフレームA、B期間にそれぞれライト12を点灯させた状態で撮影した2枚の画像A、画像Bを一時的に格納する作業用メモリ3と、作業用メモリ3に格納されている2枚の画像A、画像Bのいずれか一方を保存画像として格納する保存画像用メモリ4と、カメラ部5から作業用メモリ3に格納される2枚の画像A、画像Bにそれぞれ含まれる輝度情報Yの大きさを積算して、1枚目の画像Aの第1の積算値A1及び2枚目の画像Bの第2の積算値B1を作業用メモリ3に出力する画像演算部15と、第1の積算値A1と第2の積算値B1とを比較し、両積算値A1、B1の差の絶対値が予め設定された閾値Cより小さい場合は、1枚目の画像Aを作業用メモリ3から保存画像用メモリ4に転送して格納し、一方、両積算値A1、B1の差の絶対値が閾値Cより大きいか等しい場合は、2枚目の画像A、画像Bを作業用メモリ3から保存画像用メモリ4に転送して格納するように制御する中央演算処理部1とを少なくとも備えるので、ホワイトアウトの発生を伴うことなくライト点灯による接写撮影を行うことができる。
したがって、オートフォーカス機能を備えなくとも、接写撮影時にライトによる閃光に起因した撮影画像のホワイトアウトの発生を効率よく防止することができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあってもこの発明に含まれる。例えば、実施例では比較、選択する2枚の撮影画像としては連続する2枚の画像を例にあげて説明したが、対象画像は連続する2枚の画像である必要はなく、2枚目の画像は2フレーム期間以降のものでよく、また3枚の画像を対象とすることも可能である。これら画像の間隔、枚数の設定は、カメラ及びライトの性能に合わせて決定することができる。また、実施例では撮影画像の比較、選択処理は輝度信号の演算処理を画像演算部で行い、積算値の比較処理をCPUで行う例で説明したが、積算処理及び比較処理の両方ともCPUで行うようにすることもできる。また、演算処理をCPUで行って、比較処理を画像演算部で行うようにしてもよい。
また、実施例ではカメラから出力される信号をYUV形式として、その信号に含まれている輝度信号を輝度情報として用いる例で説明したが、これに限ることなくカメラから出力される信号はYCbCr形式、RGB形式等の別の形式でもよい。この場合演算に使用する信号としては各形式の画像データのうち輝度情報として用いることができる信号とする。また、ホワイトアウトしているか否かの判断要素としては、2枚の撮影画像の輝度信号を使用した例で説明したが、カメラモジュール内部で現在の露光量を検出した値が格納されるレジスタを備えていれば、その値を使用することもできる。また、実施例では携帯電話に適用した例で説明したが、携帯電話に限らずに、PDA(Personal Digital Assistants:個人向け携帯型情報通信機器)、携帯用GPS(Global Positioning System)等の携帯用の電子機器一般に適用することができる。
この発明の実施例であるカメラ付き電子機器の構成を示すブロック図である。 同カメラ付き電子機器の動作を示すタイミングチャートである。 同カメラ付き電子機器を用いた撮影方法を示すフローチャートである。 従来のデジタルカメラの一例の構成を概略的に示すブロック図である。
符号の説明
1 CPU(中央演算処理部)
2 プログラム用メモリ
3 作業用メモリ
4 保存画像用メモリ
5 カメラ部
6 カメラ制御部
7 表示部
8 表示制御部
9 キー部
10 カメラ付き携帯電話
11 キー入力部
12 ライト
13 ライト制御部
14 DMA(ダイレクトメモリアクセス)制御部
15 画像演算部

Claims (7)

  1. オートフォーカス機能を備えず、かつライトを備えて成るカメラ付き電子機器であって、
    前記カメラによる前記接写撮影時に、2つのフレーム期間にそれぞれ前記ライトを点灯させた状態で撮影した2枚の画像を一時的に格納する作業用メモリと、
    前記作業用メモリに格納されている前記2枚の画像のいずれか一方を保存画像として格納する保存画像用メモリと、
    前記カメラから前記作業用メモリに格納される前記2枚の画像にそれぞれ含まれる輝度情報の大きさを積算して、1枚目の画像の第1の積算値及び2枚目の画像の第2の積算値を前記作業用メモリに出力する画像演算部と、
    前記第1の積算値と前記第2の積算値とを比較し、両積算値の差の絶対値が予め設定された閾値より小さい場合は、前記1枚目の画像を前記作業用メモリから前記保存画像用メモリに転送して格納し、一方、前記両積算値の差の絶対値が前記閾値より大きいか等しい場合は、前記2枚目の画像を前記作業用メモリから前記保存画像用メモリに転送して格納するように制御する中央演算処理部と、
    を備えることを特徴とするカメラ付き電子機器。
  2. 前記作業用メモリは、連続する前記2つのフレーム期間にそれぞれ前記ライトを点灯させた状態で撮影した前記2枚の画像を一時的に格納することを特徴とする請求項1記載のカメラ付き電子機器。
  3. 前記画像演算部は、連続する前記2枚の画像にそれぞれ含まれる前記輝度情報の大きさを積算することを特徴とする請求項2記載のカメラ付き電子機器。
  4. 前記中央演算処理部は、連続する前記2枚の画像のそれぞれの前記第1の積算値と前記第2の積算値とを比較することを特徴とする請求項2又は3記載のカメラ付き電子機器。
  5. オートフォーカス機能を備えず、かつライトを備えて成るカメラ付き電子機器を用いる撮影方法であって、
    前記カメラによる前記接写撮影時に、第1のフレーム期間に前記ライトを点灯させた状態で露光して1枚目の画像を撮影する段階と、
    前記第1のフレーム期間以降の第2のフレーム期間に前記ライトを点灯させた状態で露光して2枚目の画像を撮影すると同時に前記1枚目の画像の画像データを出力する段階と、
    前記第2のフレーム期間以降の第3のフレーム期間に前記2枚目の画像データを出力する段階と、
    前記1枚目及び前記2枚目の画像の画像データをそれぞれ経時的に作業用メモリに格納する段階と、
    前記1枚目及び前記2枚目の画像にそれぞれ含まれる輝度情報の大きさを積算して、前記1枚目の画像の第1の積算値及び前記2枚目の画像の第2の積算値をそれぞれ経時的に前記作業用メモリに出力する段階と、
    前記第1の積算値と前記第2の積算値とを比較する段階と、
    前記比較の結果、前記両積算値の差の絶対値が予め設定された閾値より小さい場合は、前記1枚目の画像を前記作業用メモリから保存画像用メモリに転送して格納する段階と、
    前記比較の結果、前記両積算値の差の絶対値が予め設定された閾値より大きいか等しい場合は、前記2枚目の画像を前記作業用メモリから前記保存画像用メモリに転送して格納する段階と、
    を備えることを特徴とするカメラ付き電子機器を用いた撮影方法。
  6. 前記第1乃至前記第3のフレーム期間は連続していることを特徴とする請求項5記載のカメラ付き電子機器を用いた撮影方法。
  7. 前記輝度情報として、輝度信号を用いることを特徴とする請求項5又は6記載のカメラ付き電子機器を用いた撮影方法。
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