JP2005268963A - 撮像モジュールとマザーボードへのその実装方法およびその製造方法 - Google Patents

撮像モジュールとマザーボードへのその実装方法およびその製造方法 Download PDF

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恵 堀内
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Abstract

【課題】 撮像モジュールの部品点数の削減、小型化、光学系の寸法精度向上、製作の容易化等を行う。
【解決手段】 パッケージをMID(Molded Interconnect Device)ケース22で構成し、これに撮像素子24をフリップチップ実装する。従来と違って基板が不要になり、レンズ6から撮像素子の受光面までの距離精度が向上して、パッケージを距離調節できる構造にしなくてよい。多くのMIDケースがつながった集合MIDケースを用いて量産する製法にも適する。図(A)、(B)のようにどちらを上にしてマザーボード12に実装することもでき、マザーボードの穴12aに撮像素子を入れたり、MIDケースを通したりするので、実装品の高さが増えない。基板に撮像モジュールとDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)を両方搭載したDSP一体型のものも、フレキやコネクタを使わず、マザーボードに直接実装できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ビデオカメラ、監視カメラ、工業用カメラ、パソコン、携帯電話等に組み込んで映像を撮影するのに用いる小型撮像モジュールに関する。
図7は従来の撮像モジュールの一例で、同図(A)は上面図、(B)は(A)のB−B断面図である。また、図8にその分解斜視図を示す。これらの図面に見るように、セラミックスやガラス入りエポキシ樹脂等の基板1とプラスチックのケース2とバレル3からなるパッケージに、構成部品を収容したものである。基板1には撮像素子4をダイボンデイングし、ワイヤボンディングしてある。撮像素子4には、フォトダイオード等の光電変換素子とCMOSトランジスタあるいはCCD素子を組み合わせた検出要素を、多数、マトリクス配置した撮像回路が形成されている。
図7、図8に見るように、ケース2は下部が箱形の台座、上部が筒状で、図7(B)に示したように、ケース2の内側には撮像素子4の上方にIR(赤外線)カットフィルタ7が取り付けてしてあり、これにより屋外など赤外線が多い環境で電荷が飽和して、画像が真っ白になるのを防いでいる。バレル3の内側上端にレンズ6がエポキシ接着剤等で固定してある。レンズ6は透明なガラスあるいはプラスチック製で、円板状の基部6aの下面に凸レンズ6bを形成してある。
バレル3は天井に絞り穴3aが開けてある。ケース2の筒状部の外周に形成したおねじ2aとバレル3の内周に形成しためねじ3bによって、バレル3をケース2の筒状部に結合してあり、バレルを回すとねじの作用でバレルが上下し、レンズ6と撮像素子4の距離aを調整することができる。このような構成によって外界の映像はバレル3の絞り穴3aを通り、レンズ6を経て撮像素子4の受光面に結像し、電気信号に変換される。
ケースとバレルをねじ結合する構造の資料として、例えば下記の特許文献1がある。
特開2001−292365号公報 また、ねじ結合において、ねじの遊びのために光軸ずれが生じるのを防ぐ構造の例が特許文献2に示されている。 特開2000−41167号公報
図7、図8に見るように、基板1の周辺には複数の凹部1aがあり、凹部1aの内壁には導電材料が被覆してあって、この導電材料が基板1の上下両面の導電パターンを接続し、図示してないが、基板1の下面における凹部1aの回りの導電材料が、組み込み先機器のマザーボードへの接続用の端子電極になっている。
図9に、このような撮像モジュール11を組み込み先機器のマザーボード12に実装する方法を示す。この図では撮像モジュール11の基板1をマザーボード12に半田13で接合している。マザーボード12にはデジタル・シグナル・プロセッサ(以下、DSPと略称)14が搭載されており、これは撮像モジュール11から出力される撮像信号を処理するICである。
また、図10に示す構造は、撮像モジュール15の基板16を図9の基板1より大きくして、撮像モジュールの本体とともにコンデンサ等の回路部品17を実装し、基板16の下面にDSP(14)を搭載したものである。このようなDSP一体型の撮像モジュールはマザーボード12に直接搭載するのでなく、基板16に接続したフレキシブルプリント回路基板(以下、フレキと略称)18を、マザーボード12に設けたコネクタ19に接続する。
前記のような従来の撮像モジュールとその実装方法には次のような問題があった。

1.基板を設けて撮像素子を実装し、これを他のレンズ等の部品とともにパッケージせねばならず、小型化と部品点数削減の点で不利である。
2.撮像素子を基板にダイボンディングし、ワイヤボンディングするには一定のスペースが必要であり、小型化が妨げられる。
3.図7(B)に示すレンズ6から撮像素子4の受光面までの距離aが、いくつかの部品の寸法誤差のためにばらつくので、パッケージをケース2とバレル3の2体構造にし、ねじ結合して高さを調節可能にするなど、パッケージ構造が複雑化するとともに、ねじの遊びによる光軸ずれの問題などが生じる。
4.撮像モジュールの組み立て工程で、撮像素子の受光面が上向きに露出するので、ごみが付着しやすい。
5.撮像モジュールをマザーボードに表面実装すると、これらの積み重ねで実装品の高さが増し、製品の小型化に差し支える。
6.図10に示すDSP一体型の撮像モジュール15は、フレキ18でマザーボード12に接続せねばならず、構造が複雑になる上、フレキ18やコネクタ19等の接続部品が必要である。
本発明はこれらの問題の解決に有効な撮像モジュールとその実装方法を実現し、また、そのような撮像モジュールの能率的な製造方法をも提供するものである。
上記の課題を解決するため、本発明では以下の手段を取る。まずパッケージ用のケースにMIDケースを用いる。MID(Molded Interconnect Device)とは、プラスチック成型品の表面に導電パターンを形成した回路部品であって、三次元形状であることにより機械的機能を持つとともに、電気的機能を備え、また、メッキの光反射性を利用して光学的機能を持たせることもできるものである。
そして、MID化して回路部品機能を持たせたケースに、撮像素子をフリップチップ実装する。これにより、従来のように基板を設けて撮像素子を実装することが不要になる。
そして、上記のような撮像モジュールをマザーボードに実装する方法として、マザーボードに穴を開け、パッケージの外部に突き出ている撮像素子をこの穴に収めたり、パッケージの筒状部をこの穴に通したりして、パッケージの段差部をマザーボードの表面に当てて接合する。前記のようにパッケージがMIDであるため、このような接合によってマザーボードと撮像モジュールの電気的接続が得られる。
さらに、撮像モジュールの製造方法として、多数のMIDケースが縦横に隣接配置されて一体につながった形状の集合MIDケースを製作し、これを用いてその個々のケース領域にレンズや撮像素子のフリップチップ等の部品を組み付けた後、各ケース領域間の分割線に沿ってダイシングすることにより、多数の撮像モジュールを一度に能率よく得るのである。
本発明には次のような効果がある。

1.フリップチップの撮像素子をMIDケースに実装するので基板が不要になり、部品点数が削減されるとともに小型化できる。
2.撮像素子をフリップチップ実装するので、ダイボンディングとワイヤボンディングが不要で、スペースを要せず、小型化できる。
3.DSP一体型の撮像モジュールであっても組み込み先のマザーボードに直接実装でき、フレキやコネクタ等の接続部品が不要である。
4.撮像モジュールをマザーボードの穴に入れて実装するので、撮像モジュールとマザーボードが積み重ならず、製品が薄型になる。
5.MIDケースの接続部は上下どちらの面をマザーボードに当てて実装してもよく、絞り穴を上下どちらに向けることも容易である。
6.レンズと撮像素子を同じMIDケースに取り付けるので、レンズから撮像素子の受光面までの距離精度が上がって、パッケージを距離調節可能な構造にしなくてよく、単体の簡潔なMIDケースでパッケージできる。
7.MIDケースは形状簡単であって、多数のMIDケースの集合体を用いて撮像モジュールの集合体を作り、ダイシングして一度に多数の製品を得る製法が可能になる。
8.撮像素子をMIDケースに実装する工程で受光面を下に向けるので、受光面にごみが乗りにくい。
これにより、小型化、薄型化に適した高性能で廉価な撮像モジュールとその実装方法、さらに生産性の高い製造方法が実現する。
以下、図面により本発明の実施形態を説明する。先の従来例と同様、本発明の撮像モジュールにもレンズとIRカットフィルタと撮像素子のみをパッケージしたものと、このようなパッケージを基板に乗せ、基板の反対側の面にDSPを実装してDSP一体型の撮像モジュールにしたものがある。第1の実施形態として、まず前者のものを説明する。
図1は本発明の撮像モジュールの第1の実施形態の断面図である。プラスチックのMIDケース22は、レンズ6やIRカットフィルタ7を収容する部分が筒状で、下端に平面形状が方形のフランジ22aのついた部品である。筒状部上端の天井中央に絞り穴22bが開けてあり、その下にレンズ6がある。レンズ6は筒状部内壁の突起22cで保持されている。筒状部内壁の下部にIRカットフィルタ7があって、これは接着剤で固定してあるが、レンズ6と同様にケース内壁に突起を設けて保持することもできる。
フランジ22aの外周には、上から見ると半円形の凹部22dを複数個、適宜の間隔で設けてある。前述のようにMIDケース22はパッケージ部材であるとともに表面に導電材料の電極パターンを形成した回路部品であって、図1のものはフランジ22aの上下面に電極22eを設けてある。フランジ周辺の凹部22dの内面も導電材料で被覆してあり、これが上下の電極22eを接続している。
前述のように撮像素子24はフリップチップであって、バンプ24aによりフランジ22aの下面の電極22eに接合している。そして遮光性の樹脂やシリコンなどの遮光材25で、撮像素子24の外周とフランジ22aの下面の間を封止して、バンプ24aによる隙間から光が入らないようにしてある。
この撮像モジュールでは、レンズ6から撮像素子24の受光面までの距離aの精度が従来の構造に比べて大幅に向上する。図7の従来構造では、レンズ6から受光面までの距離aの誤差は、撮像素子4の厚さの誤差と撮像素子4をダイボンディングする銀ペーストの厚さの誤差の合成値となり、これらの誤差は各±30μm程度あって、各誤差の二乗和の平方根を取っても±40μm余になる。しかし図1の本発明の実施形態においては、距離aの誤差はバンプ24aの高さのばらつきだけで、その値は±数μm程度である。このように寸法精度が向上するので、MIDケースは図のような単体構造でよく、従来のようにケースとバレルの2体構造にして距離aを調節できるようにする必要がない。
IRカットフィルタ7はプラスチックレンズを使用する時に必要であるが、ガラスレンズの場合は省略できる。IRカットフィルタ7はガラス板に金属系の蒸着膜を30〜40層重ねて製作するので、ガラスレンズに対してはレンズ表面に直接IRカット層を形成できるが、プラスチックレンズでは蒸着時の高温に耐えられないため、別途IRカットフィルタを製作して用いるのである。
図2(A)、(B)に、第1の実施形態の撮像モジュール21をマザーボード12に実装する様子を示す。まず、同図(A)はレンズ6を上に向ける場合である。従来と違って、マザーボード12に穴12aを設けてある。撮像モジュール21のフランジ22aの下面の電極22eを穴12a周辺のマザーボード電極に合わせて、フランジ22aをマザーボード12に乗せ、フランジ22aの周辺の導電被覆した凹部22dの箇所を、半田26によりマザーボード12の電極に接合する。半田付けはリフローによって簡単に行うことができ、撮像モジュール21とマザーボード12が電気的に導通する。撮像素子24が穴12aに収まるので、図9の従来例に比し実装品の高さが減る。
図2(B)は、同図(A)とは逆にレンズ6を下に向けてマザーボード12に実装する様子である。この場合もマザーボード12には穴12aが開けてあり、撮像モジュール21は上下逆にして筒状部を穴12aにはめ、フランジ22a周辺の凹部22dを穴12a周辺のマザーボード電極に合わせて半田26で接合する。これによって撮像モジュール21とマザーボード12が電気的に導通する。実装品の高さは同図(A)の場合よりさらに低くなる。
次に、第1の実施形態の撮像モジュール21の製造方法を説明する。ここでは簡単のため、ガラスレンズを使用してIRカットフィルタは省略したものとする。まず、図3−1(A)に断面を示すような集合MIDケース27を用意する。これは個別のMIDケース22が多数、フランジ22aの部分で紙面の前後左右につながったもので、耐熱性樹脂の射出成形品である。同図には3個分しか描いてないが、全体は例えば数百個のMIDケース22の集合体である。フランジ22aの部分にはスルーホール27aを、紙面の前後左右に格子状に所定の間隔で多数設けてある。フランジ22aの上下面に電極22eのパターンが設けてあり、これはメッキ、印刷、薄膜の貼り付けなどで形成する。
次に、図3−1(B)に示すように、集合MIDケース27にレンズ6を取り付ける。これにはレンズ6を1個ずつ落とし込んで行うこともできるが、図のように組み立て機の吸着ヘッドにより多数のレンズ6を同時に組み付けるのが能率的である。同図ではレンズ6をケース内壁の突起22cに係合させて固定するが、接着剤、固定リングの押し込み、MIDケースの一部の熱かしめ、等も可能である。なお、この例では省いたが、IRカットフィルタを用いる場合には、レンズ6の組み付けの前後に、同様の方法で取り付けることができる。
次に、図3−1(C)に示すように、集合MIDケース27に撮像素子24を実装する。前述のように撮像素子24はフリップチップであって、受光面にバンプ24aが設けてあり、これを超音波、銀ペースト、半田ボールなどで集合MIDケース27の上面の電極22eに接合する。同図に見るように、この工程中、撮像素子24の受光面は下向きであって、受光面にごみが乗りにくい。これは本発明の利点の一つである。
次に、図3−2(D)に示すように、ディスペンサ等によって撮像素子24の周囲を遮光性の樹脂やシリコン等の遮光材25で封止する。これはバンプ24aによってMIDケース上面と撮像素子24の間に隙間を生じて光が入るのを防ぐのと、撮像素子24の固定のためである。こうして必要な部品を組み付けた集合撮像モジュール31が完成する。
遮光材25の充填方法としては、別に図3−2(D1)の方法もある。受け皿29に集合MIDケース27を収め、格子状の上枠30でスルーホール27aとその近傍を覆って、遮光材25を流し込むのである。遮光材25の固化後に上枠30を外せば上枠30で覆われていたスルーホール27aとその周囲は遮光材が充填されず、フランジ22aの面が露出する。このようにスルーホール27aの近傍にフランジ22aの露出面を残すのは、図2(A)のようにレンズ6を上向きにして撮像モジュール21を実装する場合、フランジ22aの外周下面が穴12a周辺のマザーボード12上面に遮光材を挟まずに当たるようにするためである。
図2(B)のようにレンズ6を下向きにする実装法では、遮光材の乗っていないフランジ面がマザーボード12の上面に当たるから、この実装法で用いると決まっている場合には、手間をかけてフランジ22aの面の一部に遮光材の非充填領域を残す必要はなく、全面に充填してよい。その様子を図3−2(D2)に示す。ここでは同図(D1)のような上枠30は用いず、集合MIDケース27の上面全体に遮光材25を流し込む。
これらの工程により、図3−3(E)のように多数の撮像モジュールがフランジ部分でつながった集合撮像モジュール31が完成する。ダイシング時に冷却用の水がレンズにかからないように、また部品が散乱しないように、集合撮像モジュール31の下面にPET、PVC等の材質で粘着性のダイシングシート32を貼付する。上面側は撮像素子24の周辺を遮光材25で封止してあってパッケージ内部に水が入らないので、ダイシングシートは不要である。分割線33に沿ってダイシングすれば、分割された各片が図1に示す個々の撮像モジュールになる。ただし、前述のように、工程図のものはIRカットフィルタ7を省略してある。そしてスルーホール27aの箇所が、分割後に図1のMIDケース22のフランジ22a外周の、導電被覆された凹部22dになる。
次に、第2の実施形態として、撮像モジュールに基板を結合し、DSPを搭載してDSP一体型にするものを説明する。図4は第2の実施形態の撮像モジュールの断面図で、MIDケース36は図1の第1の実施形態と同様に上側の筒状部にレンズ6やIRカットフィルタ7を収容し、上端の天井中央に絞り穴36bを設けてある。しかし、第1の実施形態は筒状部の下端が単にフランジ22aであるのに対し、この第2の実施形態は、図7の従来例に似て、下部を箱形の台座36fにしてある。
台座36fの外周側面には、適宜の間隔で複数の半円形の凹部36dを設けてある。凹部36dは導電材料で被覆してあり、この導電被覆に接続する電極36eのパターンを、台座36fの下面を経て、台座の内壁に形成してある。そして、フリップチップの撮像素子24をバンプ24aによって電極36eに接合してある。この撮像モジュールも、レンズ6から撮像素子24の受光面までの距離aの精度が従来より大幅に向上する。
このように部品を組み付けたMIDケース36を基板37に搭載する。基板37上の導電パターンとの電気的接続は、導電被覆した凹部36dの箇所で行う。基板37には、部品を取り付けたMIDケース36の他、下面にDSP(14)、上面にコンデンサ等の回路部品17を実装して、DSP一体型の撮像モジュールを構成する。
図5に、第2の実施形態の撮像モジュールを組み付け先のマザーボード12に実装する状況を示す。ここでもマザーボード12に穴12aを開け、撮像モジュール35は上下逆にして筒状部を穴12aにはめ、台座36f外周の凹部36dを穴12a周辺のマザーボード電極に合わせて半田26で接合する。これによりDSP一体型の撮像モジュール35とマザーボード12の電気的導通が得られる。この実施形態は、図10の従来例のようにフレキ18やコネクタ19を用いることなく撮像モジュール35をマザーボード12に直接実装できる上、マザーボード12の厚さが撮像モジュール35の高さに含まれて実装品の高さが増さない。
このようなDSP一体型の撮像モジュールでは、従来例や第1の実施例と異なり、DSP(14)とマザーボード12間の配線もMIDケース36表面の電極によって行うのであるから、台座36fの外周全面に電極パターンを密に設けて対応することになる。
次に、第2の実施形態の撮像モジュール35の製造方法を説明する。ここでも簡単のため、ガラスレンズを使用してIRカットフィルタは省略したものとする。まず、図6−1(A)に断面を示すような集合MIDケース38を用意する。これも個別のMIDケース36が多数、台座36fの部分で縦横につながった耐熱性樹脂の射出成形品である。台座36fの部分にはスルーホール38aが、紙面の前後左右に格子状に所定の間隔で多数設けてある。スルーホール38aに導通する電極36eのパターンが、台座36fの上端から台座の内壁にかけて、メッキ、印刷、薄膜の貼り付けなどにより形成してある。
次に、図6−1(B)に示すように、集合MIDケース38にレンズ6を取り付ける。組み立て機でレンズを吸着して供給するのは、第1の実施例の場合と同様である。IRカットフィルタを用いる場合には、レンズ6の組み付けの前後に同様の方法で取り付けることができる。
次に、図6−1(C)に示すように、撮像素子24のフリップチップのバンプ24aを、集合MIDケース38の台座36fの内面の電極36eに、超音波、銀ペースト、半田ボールなどで接合する。この場合も、撮像素子24の受光面は下向きであって、受光面にごみが乗るのが防がれる。こうして集合MIDケース38への部品組み付けが終わる。
次に、図6−2(D)に示すように、部品組み付けの終わった集合MIDケース38の上下面に、ダイシング時の冷却水の浸入防止と部品の散乱防止のためダイシングシート32を貼付して、分割線33に沿ってダイシングすれば、分割された各片が部品組み付けの終わった個々のMIDケースになる。集合MIDケース38のスルーホール38aが、分割後、図4のMIDケース36の台座36fの外周側面の凹部36dになる。
先の第1の実施形態では、図3−3(E)で説明したように、集合撮像モジュール31の下面にだけダイシングシート32を貼ったのに対し、図6−2(D)の第2の実施形態で、集合MIDケース38の上下両面にダイシングシート32を貼るのは、第2の実施形態では撮像素子24の周囲を遮光材で封止しておらず、水の浸入に無防備なためである。なぜ第2の実施形態では遮光材で封止しないかといえば、図4に見るようにMIDケース36の台座36fの下面が基板37で覆われていて、撮像素子24の周囲からは光が入らないからである。
最後に、図6−2(E)に示すように、あらかじめDSP(14)やコンデンサ等の回路部品17を実装した基板37を部品組み付けの終わったMIDケース36に接合すれば、図4に示すDSP一体型の撮像モジュールが完成する。
本発明の撮像モジュールの第1の実施形態の断面図である。 図1の撮像モジュールをマザーボードに実装した状態の断面図で、(A)、(B)はそれぞれ別の実装方法を示す。 図1の撮像モジュールを集合部品を用いて製作する工程の一部である。 図3−1に続く工程の一部である。 図3−2に続く工程である。 本発明の撮像モジュールの第2の実施形態の断面図である。 図4の撮像モジュールをマザーボードに実装した状態の断面図である。 図4の撮像モジュールを集合部品を用いて製作する工程の一部である。 図6−1に続く工程である。 従来の撮像モジュールで、(A)は上面図、(B)は(A)のB−B断面図である。 図7の撮像モジュールの分解斜視図である。 図7の撮像モジュールをマザーボードに実装した状態の断面図である。 図7の撮像モジュールをマザーボードに接続した状態の断面図である。
符号の説明
1 基板
2 ケース
3 バレル
4 撮像素子
6 レンズ
7 IRカットフィルタ
11 撮像モジュール
12 マザーボード
14 DSP
15 撮像モジュール
16 基板
17 回路部品
18 フレキ
19 コネクタ
21 撮像モジュール
22 MIDケース
24 撮像素子
25 遮光材
27 集合MIDケース
31 集合撮像モジュール
35 撮像モジュール
36 MIDケース
37 基板
38 集合MIDケース

Claims (11)

  1. レンズと撮像素子をケースに収容してなる撮像モジュールにおいて、
    ケースは内側または外側の表面に電極パターンを形成した樹脂製のMIDケースであり、
    このMIDケースに撮像素子をフリップチップ実装したことを特徴とする撮像モジュール。
  2. 請求項1に記載の撮像モジュールにおいて、
    撮像素子の外周とこれを実装したMIDケース表面の間を遮光材で封止したことを特徴とする撮像モジュール。
  3. 請求項1に記載の撮像モジュールにおいて、
    MIDケースは天井に絞り穴のある筒状部の開口端に方形のフランジを備えた形状で、
    フランジの外周に複数の凹部を設け、凹部に施した導電被覆がフランジの上面または下面の電極に接続し、
    フランジ下面の開口端を撮像素子で覆い、撮像素子のバンプをフランジ下面の電極に接合して実装したことを特徴とする撮像モジュール。
  4. 請求項1に記載の撮像モジュールにおいて、
    MIDケースは天井に絞り穴のある筒状部を箱状の台座に重ねた形状で、台座の外周側面に複数の凹部を設け、凹部に施した導電被覆が台座の上面または下面の電極に接続し、
    台座の内面における筒状部の開口端を撮像素子で覆い、撮像素子のバンプを台座の内面の電極に接合して実装したことを特徴とする撮像モジュール。
  5. 請求項4に記載の撮像モジュールに基板を追加して撮像モジュールをこれに搭載し、
    基板の反対側の面にDSPを実装することにより、DSP一体型としたことを特徴とする撮像モジュール。
  6. 請求項3に記載の撮像モジュールをマザーボードに実装する方法であって、
    マザーボードに穴を設け、撮像モジュールの下面の撮像素子を前記の穴に入れてMIDケースのフランジを穴の周辺に当てるか、
    あるいは撮像モジュールを上下逆にしてMIDケースの筒状部を穴に通してフランジを穴の周辺に当て、
    フランジに形成した電極をマザーボードの電極に接合することを特徴とする撮像モジュールのマザーボードへの実装方法。
  7. 請求項5に記載のDSP一体型の撮像モジュールをマザーボードに実装する方法であって、
    マザーボードに穴を設け、撮像モジュールを上下逆にしてMIDケースの筒状部を前記の穴に通して筒状部と台座の段差部を穴の周辺に当て、台座に形成した電極をマザーボードの電極に接合することを特徴とするDSP一体型の撮像モジュールのマザーボードへの実装方法。
  8. 多数のMIDケースが縦横に隣接配置されて一体につながった形状の集合MIDケースを製作し、
    集合MIDケースの個々のケース領域に、少なくともレンズと撮像素子のフリップチップを含む所要の部品を組み付け、
    各ケース領域間の分割線に沿ってダイシングすることにより、一度に多数の撮像モジュールを得ることを特徴とする撮像モジュールの製造方法。
  9. 請求項8に記載の撮像モジュールの製造方法において、
    レンズは複数の吸着ヘッドを用いて全ケース領域に同時に組み付けることを特徴とする撮像モジュールの製造方法。
  10. 請求項8に記載の撮像モジュールの製造方法において、
    撮像モジュールの実装後、集合MIDケースの撮像モジュール搭載側の面の各ケース領域間の分割線を中心とする一定幅の領域を格子状の枠を用いて覆い、集合MIDケースの露出面に遮光材を充填することを特徴とする撮像モジュールの製造方法。
  11. 請求項8に記載の撮像モジュールの製造方法において、
    撮像モジュールの実装後、集合MIDケースの撮像モジュール搭載側の面に遮光材を充填することを特徴とする撮像モジュールの製造方法。
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