JP2005268644A - 裏面照射型固体撮像素子、電子機器モジュール及びカメラモジュール - Google Patents

裏面照射型固体撮像素子、電子機器モジュール及びカメラモジュール Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、裏面側のアキュミュレーション層に蓄積される信号電荷として用いない電荷によるポテンシャル勾配の変化を抑制した裏面照射型固体撮像素子及びこの裏面照射型固体撮像素子を備えた電子機器モジュール、カメラモジュールを提供するものである。
【解決手段】 本発明に係る裏面照射型固体撮像素子1は、半導体基板の表面側に各画素の光電変換部における電荷蓄積領域及び信号電荷の読出し動作を行う素子が形成され、半導体基板の裏面側の光照射面に光電変換部と異なる導電型のアキュミュレーション層が形成され、光電変換部において発生した電子・正孔対のうち、信号電荷として用いない電荷を、アキュミュレーション層を通じて裏面側から表面側に導き、画素の光電変換部以外の領域より引き抜く電荷引き抜き領域30を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、基板表面側に光電変換部における電荷蓄積領域及び信号電荷の読み出し動作を行う素子を形成し、基板裏面側から光を入射させるようにした裏面照射型固体撮像素子及びこの裏面照射型固体撮像素子を備えた電子機器モジュール、カメラモジュールに関する。
固体撮像素子として、CMOS型固体撮像素子及びCCD型固体撮像素子が知られている。例えばCMOS型固体撮像素子は、フォトダイオードと複数のMOSトランジスタとにより1画素を形成し、複数の画素を所要のパターンに配列して構成される。このフォトダイオードは、受光量に応じた信号電荷を生成し蓄積する光電変換素子であり、複数のMOSトランジスタはフォトダイオードからの信号電荷の読み出し動作を行うための素子である。
図7に、イメージセンサに適用した従来の裏面から光照射するCMOS型固体撮像素子の例を示す。図7は、画素の要部を示している。単位画素ではフォトダイオード53と、フォトダイオード53からの信号電荷を読み出すと、それ以外のMOSトランジスタ55の構成部分を表している。この裏面照射型のCMOS固体撮像素子51は、第1導電型、例えばn型のシリコン半導体基板61に各画素を区画するための画素分離領域62を形成し、各区画された画素領域にフォトダイオード53と複数のMOSトランジスタ、すなわち読み出しトランジスタ54、それ以外のMOSトランジスタ55のMOSトランジスタが形成されて単位画素60が構成される。そして、この画素60が多数個、2次元マトリックス状に配列される。
画素分離領域62は、基板表面から基板裏面にわたって比較的に低不純物濃度の第2導電型であるp型半導体領域により形成される。フォトダイオード53は、p型の画素分離領域62と各MOSトランジスタ54、55が形成される比較的に深いp型半導体ウェル領域63とにより囲まれたn型半導体基板61で形成される。すなわちフォトダイオード53は、n半導体領域(領域)61Aとその表面側の高不純物濃度のn+半導体領域(n+領域)61Bとにより形成される。このn+領域61Bは、フォトダイオード3内で光電変換により生成された電子・正孔のうち信号となる電荷、この例では電子を蓄積するための電荷蓄積領域となる。さらに、このn+半導体領域61Bの界面に暗電流発生を抑制するための高不純物濃度のp型半導体領域よりなるp+アキュミュレーション層(電荷蓄積層)64が形成される。
各MOSトランジスタ54、55は、次のようにして構成される。p型半導体ウェル領域63の表面には、フォトダイオード53に隣接するように、高不純物濃度のn型ソース・ドレイン領域(n+領域)57、58、59がイオン注入により形成される。
読み出しトランジスタ54は、n型ソース・ドレイン領域57と、フォトダイオード53の表面側のソース・ドレイン領域を兼ねるn+領域61Bと、両領域57及び61B間のp−チャネル領域65上にゲート絶縁膜を介して形成したゲート電極とにより構成される。読み出しトランジスタ54以外のトランジスタ55は、また対をなすn型ソース・ドレイン領域58及び59と、両領域58及び59間のp型半導体ウェル領域63上にゲート絶縁膜を介して形成したゲート電極67とにより形成される。
また、n+半導体基板61の光照射面となる裏面には、暗電流の発生を抑制するための高不純物濃度のp型半導体領域よりなるp+アキュミュレーション層68が形成される。
この裏面照射型固体撮像素子51は、半導体基板61の裏面側から光をフォトダイオード53に入射し、フォトダイオード53において光電変換して受光量に応じた信号電荷をn+領域61Bに蓄積するようにしている。そして、各MOSトランジスタ54、55の読み出し動作によってn+領域61Bの信号電荷が読み出される。
特に、特許文献1には、上述した裏面照射型固体撮像素子が提案されている(特許文献1、図4参照)。
特開2003−31785号公報
上述したような裏面照射型固体撮像素子51では、基板裏面側のシリコン界面からの暗電流発生を抑制するために、フォトダイオード53の基板裏面側のシリコン界面にp+アキュミュレーション層68を形成し、いわゆるHAD(Hole Accumulation Diode)を形成している。このため、光電変換によりフォトダイオード53に大量の正孔(ホール)が発生した場合、裏面界面付近に正孔が溜まり、空乏化状態に比べて裏面側から表面側へのポテンシャル勾配が変化し、感度が低下したり、照射光量と画素出力とのリニアリティがずれる可能性があった。この状況を図8A,B及び図9を参照して説明する。
図8Aは図7の単位画素の領域を模式的に表した断面図,図8Bは基板裏面側から光照射された受光時の基板深さ方向のポテンシャル分布図である。図8Bにおいて、ポテンシャル分布71は、図8AのA1−A1線上に沿ったフォトダイオード領域53の深さ方向のポテンシャル分布を示し、ポテンシャル分布72は、図8AのB1−B1線上に沿う画素分離領域62の深さ方向のポテンシャル分布を示す。
フォトダイオード領域53でのポテンシャルは、裏面側のp+アキュミュレーション層68の界面で浅く、表面側に向って徐々に深くなり表面側のn+領域61Bでもっとも深くなる。さらに、表面側のp+アキュミュレーション層64の界面に向って急激に浅くなる。画素分離領域62のポテンシャルは、裏面側のp+アキュミュレーション層68の界面で浅く、低不純物濃度のp−画素分離領域62の裏面近傍で深くなったのち、表面側のp+アキュミュレーション層64の界面に向って浅くなる。
図7Bに示すように裏面側より光Lが照射されると、フォトダイオード53のn領域61Aで光電変換により電子(e)・正孔(h)対が発生する。裏面近傍で発生した電子(e)・正孔(h)対のうち、電子(e)はn+領域61Bに蓄積され、正孔(h)は裏面側のp+アキュミュレーション層68に蓄積される。裏面側のp+アキュミュレーション層68に蓄積された正孔(h)は、ポテンシャル分布72で明らかなように、p+アキュミュレーション層68に溜められる。この正孔(h)によってフォトダイオード領域53ポテンシャルが変調し、すなわちフォトダイオード領域53の裏面側界面のポテンシャルが深くなり、破線71aで示すようにポテンシャル勾配が浅くなる。このため、裏面側界面付近で光電変換した電子(e)のを表面側のn+領域61Bにドリフトさせる電界が弱まり、このドリフト能力の低下で感度が低下し、カラーバランスが崩れる虞れがある。
なお、図9Aに画素リセット動作直後のポテンシャル分布を、図9Bに光照射直後のポテンシャル分布を模式的に示す。
また、図8Bに示すように、最初、光量が少ないときに正孔(h)がp+アキュミュレーション層68に溜まり、フォトダイオード領域53のポテンシャル勾配71aとなる。光量が増えて正孔(h)がp+アキュミュレーション層68に多く溜められると、オーバフローして一部の正孔(h)がp−画素分離領域62を通じて表面側に抜ける。このとき、鎖線で示すように、実線のポテンシャル勾配71と破線のポテンシャル勾配71aの中間のポテンシャル勾配71bに戻る。このように光量によってポテンシャル勾配が変動し、結果として照射光量と画素出力とのリニアリティが変化する虞れがある。
裏面照射型のCCD固体撮像素子を開発した場合にも、上述と同様の課題が生じる虞れがある。
また、近年、裏面照射型固体撮像素子では、カメラ信号処理回路、DSP(Digital Signal Processor)、レンズや入出力部などの、周辺部分を同じチップに搭載させる傾向にある。固体撮像素子を搭載する電子機器の小型化や応用用途の多彩により、特に携帯電話に搭載するような固体撮像素子では、電子デバイス的な要求以上に周辺機能を取り込んで1体化したモジュールの要素が要求されている。さらに、固体撮像素子がモジュール化させることで携帯電話以外のデジタルスチールカメラ、デジタルカムコーダ、PDA、パソコン、監視カメラ等にも容易に搭載することができ、さまざまな用途に使用することができる。上述した暗電流を生じる裏面照射型固体撮像素子をモジュール化した電子機器モジュール、あるいはカメラモジュールでは、裏面照射型固体撮像素子の暗電流のためモジュールにしたときの画質の低下(時間と共に感度が低下し、カラーバランスが変化する現象を総称する)を招く虞がある。
本発明は、上述の点に鑑み、裏面側のアキュミュレーション層に蓄積される信号電荷として用いない電荷によるポテンシャル勾配の変化を抑制し、一定の画質を保証する裏面照射型固体撮像素子及びこの裏面照射型固体撮像素子を備えた電子機器モジュール、カメラモジュールを提供するものである。
本発明に係る裏面照射型固体撮像素子は、半導体基板の表面側に各画素の光電変換部における電荷蓄積領域及び信号電荷の読出し動作を行う素子が形成され、半導体基板の裏面側の光照射面に光電変換部と異なる導電型のアキュミュレーション層が形成され、光電変換部において発生した電子・正孔対のうち、信号電荷として用いない電荷を、アキュミュレーション層を通じて裏面側から表面側に導き、画素の光電変換部以外の領域より引き抜く電荷引き抜き領域を有する。
本発明に係る裏面照射型固体撮像素子は、半導体基板の表面側に各画素の光電変換部における電荷蓄積領域及び信号電荷の読出し動作を行う素子が形成され、半導体基板の裏面側の光照射面に光電変換部と異なる導電型のアキュミュレーション層が形成され、アキュミュレーション層が画素が集積された撮像領域の周辺まで形成され、光電変換部において発生した電子・正孔対のうち、信号電荷として用いない電荷を、アキュミュレーション層を通じて裏面側から表面側に導き、撮像領域外の領域より引き抜く電荷引き抜き領域を有することを特徴とする。
本発明に係る裏面照射型固体撮像素子は、半導体基板の表面側に各画素の光電変換部における電荷蓄積領域及び信号電荷の読出し動作を行う素子が形成され、半導体基板の裏面側の光照射面に光電変換部と異なる導電型のアキュミュレーション層が形成され、アキュミュレーション層が画素が集積された撮像領域の周辺まで形成され、光電変換部において発生した電子・正孔対のうち、信号電荷として用いない電荷を、アキュミュレーション層を通じて裏面側から表面側へ導き、画素の光電変換部以外の領域と前記撮像領域外の領域より引き抜く電荷引き抜き領域を有することを特徴とする。
上記いずれの裏面照射型固体撮像素子の好ましい実施の形態としては、電荷引き抜き領域を裏面側の光照射面のアキュミュレーション層に接して光電変換部と異なる高濃度の不純物領域からなる画素分離領域または/及びフィールド領域に形成し、電荷引き抜き領域を画素分離領域または/及びフィールド領域と同導電型でかつ画素分離領域または/及びフィールド領域より高濃度の不純物領域で形成することを特徴とする。
本発明の電子機器モジュールは、上記いずれかの裏面照射型固体撮像素子と光学レンズ系と信号処理手段を備えることを特徴とする。
本発明のカメラモジュールは、上記いずれかの裏面照射型固体撮像素子と光学レンズ系を備えることを特徴とする。
本発明の裏面照射型固体撮像素子では、電荷引き抜き領域を有することにより、光電変換により生成した電子・正孔対のうち、光照射面のアキュミュレーション層に集まる電荷が電荷引き抜き領域を通じて裏面側から表面側へ引き抜かれる。これにより、空乏化状態に比べて裏面側から表面側の電荷蓄積領域へのポテンシャル勾配の変動が抑制され、ポテンシャル勾配が安定化する、したがって、信号電荷の表面側電荷蓄積領域へのドリフト電界が保持される。
本発明の電子機器モジュールでは、上記裏面照射型固体撮像素子を備えることにより、裏面照射型固体撮像素子における感度低下が防止でき、また照射光量が大きい場合でも光量と出力のリニアリティが良好となり、撮像画像の画質が良くなる。
また、本発明のカメラモジュールでは、上記裏面照射型固体撮像素子を備えることにより、裏面照射型固体撮像素子における感度低下が防止でき、また照射光量が大きい場合でも光量と出力のリニアリティが良好となり、撮像画像の画質が良くなる。また、小型、各部品ごとに実装する必要がなくなり実装効率の向上、光学特性の調整をしなくてもよくなる。カメラモジュールを容易に実装できて製品設計を短縮することができる。
本発明の裏面照射型固体撮像素子によれば、電荷引き抜き領域を設けることで光電変換によって信号電荷として用いない電荷が大量発生し裏面側のアキュミュレーション層に集められた場合でも、この電荷が電荷引き抜き領域を通じて引き抜かれるので、裏面側から表面側へのポテンシャル勾配が空乏化状態に比べて変化することを抑制することができる。したがって、裏面照射型固体撮像素子の感度低下を防止することができる。さらに、照射光量が大きい場合でも、感度が一時的に低下することを抑制できることにより、画素の光量と出力のリニアリティを良好に保持することができる。
本発明の電子機器モジュールによれば、裏面照射型固体撮像素子の感度が向上するため電子機器モジュールに組上げたとき、時間と共に感度が低下することを防ぎ、カラーバランスも変化しなくなるため、よりモジュールの画質の特性が向上する。
本発明のカメラモジュールによれば、裏面照射型固体撮像素子の感度が向上するためカメラモジュールに組上げたとき、時間と共に感度が低下することを防ぎ、カラーバランスも変化しなくなるため、よりモジュールの画質の特性が向上する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る裏面照射型固体撮像素子を裏面照射型CMOS固体撮像素子に適用した一実施の形態を示す画素部分の概略構成図である。図2は、その画素の詳細断面である。
本実施の形態に係る裏面照射型固体撮像素子1は、第1導電型、シリコン半導体基板2に第2導電型の半導体領域からなる画素分離領域13を形成し、この画素分離領域13で区画された各画素領域にフォトダイオード3と、このフォトダイオード3に蓄積された信号電荷の読み出し動作を行うための素子、すなわち所要数のMOSトランジスタ、Tr(図2参照)を形成し構成される。20は単位画素である。画素分離領域13は、基板2の表面から裏面に至るように深さ方向に形成される。MOSトランジスタTrは基板2の表面側に形成され、フォトダイオード3は一部MOSトランジスタTrの下方に延びるようにして基板2の裏面側に延在して形成される。
そして、画素を区画する画素分離領域13には、後述する光電変換で発生し電子・正孔対のうちの信号電荷とならない電荷を裏面側から表面側へ引き抜くための、本発明に係る電荷引き抜き領域30(図2参照)が形成される。
基板2の表面上には、MOSトランジスタTrのゲート電極8が形成されると共に、その上に層間絶縁膜26を介して多層の配線層24aが配された配線領域24が形成される。さらにこの配線領域24上に支持基板25が形成される。支持基板25としては、薄い半導体基板を支持できるものであれば、どのような材料基板でも用いるこができるが、例えばシリコン基板を用いることが好ましい。
一方、半導体基板2の裏面側のフォトダイオード3の界面に暗電流発生を抑制するためのアキュミュレーション層(電荷蓄積層)15が形成される。さらに半導体基板2の裏面上にオンチップカラーフィルタ22が形成され、このカラーフィルタ22上に各画素20に対応するようにオンチップレンズ21が形成される。このCMOS固体撮像素子1においては、基板裏面からオンチップレンズ21を通してフォトダイオード3に対して光Lが照射するようになされる。
この裏面照射型固体撮像素子1の単位画素20の具体的構成の一例を図2に示す。図2Aは、単位画素20の上部支持基板25及び配線領域24を取り除いた状態の上面図を示している。図2Bは、図2のA−A線上の断面構造を示している。
この例では、第1導電型であるn型のシリコン半導体基板2の各画素領域を区画するように第2導電型であるp型の半導体領域からなる画素分離領域13が形成される。この画素分離領域13は比較的に低不純物濃度のp型は半導体領域で形成される。画素領域のn型半導体基板2には、その表面にp型画素分離領域13に接続して一部画素領域内に延在する比較的に深いp型半導体ウェル領域16が形成される。
光電変換部となるフォトダイオード3は、p型画素分離領域13とp型半導体ウェル領域16とにより囲まれたn型半導体基板2で形成される。すなわち、フォトダイオード3は、n半導体領域2Aとその表面側の高不純物濃度のn+半導体領域2Bとにより形成される。n+半導体領域3Bの表面側の界面には、暗電流発生を抑制するための高不純物濃度のp型半導体領域からなるp+アキュミュレーション層12が形成される。さらに、各画素領域に共通に、n型半導体基板2の裏面、すなわちn半導体領域2Aの裏面側の界面に暗電流発生を抑制するための高不純物濃度のp型半導体領域からなるp+アキュミュレーション層15が形成される。このフォトダイオード3は、そのn+半導体領域2Bの表面とn半導体領域2Aの裏面にp+アキュミュレーション層12及び15を有するので、いわゆるHADセンサとして構成される。また、フォトダイオード3は、n半導体領域2Aがp型半導体ウェル領域16の下方に延在するので、画素領域の全体にわたるように大面積で形成される。
一方、電荷読出し動作を行うMOSトランジスタTrは、p型半導体ウェル領域16に形成される。すなわち、例えば1画素を1つのフォトダイオード3と4つのMOSトランジスタで構成するときは、MOSトランジスタTrは、読出しトランジスタ、リセットトランジスタ、アンプトランジスタ及び垂直選択トランジスタを有する、この画素の等価回路は後述する(図3参照)。図2では、p型半導体ウェル領域16内にフォトダイオード3に近接して一方のn+ソース・ドレイン領域14が形成され、このn+ソース・ドレイン領域14と他方のソース・ドレイン領域を兼ねるフォトダイオード3のn+半導体領域2B間のp型半導体ウェル領域16上にゲート絶縁膜を介してゲート電極8が形成されて読出しトランジスタ4が形成される。この一方のソース・ドレイン領域14はフローティング・ディフュージョン(FD)として作用する。図2では省略したが、p型半導体ウェル領域16の他部には、他のリセットトランジスタ、アンプトランジスタ及び垂直選択トランジスタ等が形成される。
半導体基板の表面上には、例えばシリコン酸化膜等による層間絶縁膜26を介して多層の配線層24aが形成される。また、表面側の配線領域24上には、支持基板25が貼り合わされる。なお、図2では省略したが、図1で示したように基板裏面上には、カラーフィルタ22、その上にオンチップレンズ21が形成される。
そして、本実施の形態においては、特に図2に示すように、画素の光電変換部以外の領域、すなわち画素分離領域13の一部、あるいはフォトダイオード3を取り囲んで、本例では一部に電荷引き抜き領域30を形成する。この電荷引き抜き領域30は、光電変換により生成し電子・正孔対のうち信号とならない電荷を裏面側から表面側に引き抜くためのものである。電荷引き抜き領域30は、画素分離領域13と同導電型で、画素分離領域13より高不純物濃度の半導体領域で形成される。本実施の形態の電荷引き抜き領域30は、高不純物濃度のp+半導体領域で形成され、正孔を引き抜くように、基板裏面のp+アキュミュレーション層15に接して基板表面まで形成される。また、このp+電荷引き抜き領域(いわゆる正孔プラグ領域)30は、その不純物濃度が裏面側のp+アキュミュレーション層15より高濃度で且つ裏面側から表面側に向かって濃度が高くなるように形成される。
なお、図3に、1つのフォトダイオードと4つのMOSトランジスタからなる単位画素の等価回路を示す。この単位画素20の等価回路は、フォトダイオード3と、読み出しトランジスタ4、リセットトランジスタ5、アンプトランジスタ6及び垂直選択トランジスタ7の4つのMOSトランジスタで構成される。そして、フォトダイオード3が電荷読み出しトランジスタ4の一方の主電極に接続され、読み出しトランジスタ4の他方の主電極がリセットトランジスタ5の一方の主電源に接続される。リセットトランジスタ5の他方の主電源がアンプトランジスタ6の他方の主電極が垂直選択トランジスタ7の一方の主電極に接続される。
また、読み出しトランジスタ4とリセットトランジスタ5の接続中点に対応するFD(フローティング・ディフュージョン)がアンプトランジスタ6のゲート電極に接続される。リセットトランジスタ5とアンプトランジスタ6の接続中点が、電源Vddからの電源配線8に接続される。さらに、垂直選択トランジスタ7の他方の主電源が、垂直信号線9に接続される。垂直信号線9と水平信号線(図示せず)との間に水平選択トランジスタ17が接続される。
そして、読み出しトランジスタ4のゲート電極に垂直読み出しパルスΦTGが印加され、リセットトランジスタ5のゲート電極にはリセットパルスΦRが印加され、垂直選択トランジスタ7のゲート電極には垂直選択パルスΦSELが印加される。
このような単位画素20が多数個、2次元マトリックス状に配列されてCMOS型固体撮像素子が構成される。
この単位画素20においては、光電変換によってフォトダイオード3に信号電荷が蓄積される。読み出しトランジスタ4のゲート電極に垂直読み出しパルスΦTGが印加されることにより、読み出しトランジスタ4が導通し、フォトダイオード3の信号電荷がFDに転送されることで、FDの電位が変化する。このFDの信号電圧がアンプトランジスタ6のゲート電極に印加され、アンプトランジスタ6によって信号電流に変換される。一方、垂直選択トランジスタ7のゲート電極に垂直選択パルスΦSELが印加されることによって垂直選択トランジスタ7が導通し、信号電流が垂直信号線9に現れる。この信号電流は、水平選択パルスにより水平選択トランジスタ17を経て、水平信号線に流れ出力部から出力される。
次に、図4を用いて上述の本実施の形態に係る裏面照射型固体撮像素子、すなわち電荷引き抜き領域30を設けたCMOS固体撮像素子1に動作を説明する。
図4Aは図2の単位画素の領域を模式的に表した断面図、図4Bは基板裏面から光照射された受光時の基板深さ方向のポテンシャル分布図である。図4Bにおいて、ポテンシャル分布31は、図4AのA2ーA2線に沿うフォトダイオード領域3の深さ方向のポテンシャル分布を示し、ポテンシャル分布32は、図4AのB2ーB2線に沿う画素分離領域13の深さ方向のポテンシャル分布を示し、図4AのC2ーC2線に沿う電荷引き抜き領域30の深さ方向のポテンシャル分布を示す。フォトダイオード領域3のポテンシャル分布31は、図8Bのポテンシャル分布71と同じである。画素分離領域13のポテンシャル分布32は、図8Bのポテンシャル分布72と同じである。電荷引き抜き領域30のポテンシャル分布33は、ポテンシャルが裏面側から表面側に向かって漸次浅くなっている。
CMOS固体撮像素子1の裏面から光Lが入射され、フォトダイオード3内で光電変換されて電子・正孔対が生成される。この電子・正孔対のうち信号となる電子(e)がドリフト電界により基板表面側へドリフトしてn+半導体領域2Bに蓄積される。基板裏面側で生成した電子・正孔対のうちの電子(e)もドリフトしてn+半導体領域2Bに蓄積され、正孔(h)は裏面側のp+アキュミュレーション層15に入る(ポテンシャル分布31、32参照)。しかし、このp+アキュミュレーション層15に集められた正孔(h)は、p+アキュミュレーション層15に蓄積されず、p+電荷引き抜き領域30を通じて裏面側から表面側に流れ、画素分離領域13の表面側に形成されているコンタクト部を通じて引き抜かれる(ポテンシャル分布33参照)。
したがって、フォトダイオード3でのポテンシャル分布は、p+アキュミュレーション層15での正孔の影響を受けず、そのp+アキュミュレーション層15から電荷蓄積領域となるn+半導体領域2Bまでのポテンシャル勾配31aの変動が抑制される。すなわち、光電変換により大量の正孔が発生した場合、裏面側界面付近に溜められる正孔に起因して、空乏状態に比べて裏面側から表面側へのポテンシャル郊外31aが変化することを抑制することができ、ポテンシャル勾配31aが安定する。
本実施の形態に係る裏面照射型のCMOS固体撮像素子1によれば、p−画素分離領域13に裏面側のp+アキュミュレーション層15に接して裏面側から表面側にp+電荷引き抜き領域30を設けることにより、光電変換により大量の正孔が発生した場合、フォトダイオード領域3における裏面側から表面側へのポテンシャル勾配31aの変化が抑制され、感度低下を防止することができる。
また、照射光量が大きい場合でも、感度が一時的に低下することを抑制し、その光量と画素出力のリニアリティを良好に保持することができる。
本発明に係る裏面照射型固体撮像素子、すなわちCMOS固体撮像素子の他の実施の形態を図5に示す。
図5は、裏面照射型固体撮像素子の多数の単位画素20を集積した撮像領域(いわゆるイメージ領域)36の上面図である(表面側の配線層領域24を取り除いた図である)。
この裏面照射型固体撮像素子35は、撮像領域36の周囲を取り囲むように基板表面から基板裏面に達する低不純物濃度のp型半導体領域からなるp−フィールド領域37を有し、前述した各画素に共通の裏面側のp+アキュミュレーション層15を、撮像領域36の周辺まで、すなわちp−フィールド領域37まで切れ目なく延長して設け、このp−フィールド領域37内に撮像領域36から少し離して、裏面側のp+アキュミュレーション層15に接して裏面側から表面側に至る前述と同様のp+領域の電荷引き抜き領域30を設けて構成される。
本実施の形態に係る裏面照射型固体撮像素子35によれば、撮像領域36の周囲のフィールド領域37に電荷引き抜き領域30を設けることで、裏面から光が照射される場合、光電変換により生成した電子・正孔対のうち、正孔が裏面側のp+アキュミュレーション層15に集められても、この正孔はp+電荷引き抜き領域30を通して、基板表面側のコンタクト部を通して引き抜くことができる。したがって、前述と同様に感度低下を防ぎ、まだ、画素の光量と出力のリニアリティを良好に保持することができる。さらに一定の画質を保証することができる。
本発明に係る裏面照射型固体撮像素子のさらに他の実施の形態においては、図2と図5を組み合わせた構成、すなわち、1画素領域20ごとに電荷引き抜き領域30を設け、さらに、撮像領域36の周囲にも電荷引き抜き領域30を設けた構成とすることができる。
本実施の形態の裏面照射型固体撮像素子によれば、画素領域20の電荷引き抜き領域30と、撮像領域36の周辺の電荷引き抜き領域30との相乗作用により、さらに感度の低下を防ぎ、また画素の光量と出力とのリニアリティを良好に保持することができる。
上例では、本発明をCMOS固体撮像素子に適用したが、その他、基板表面側に光電変換部となるフォトダイオードの電荷蓄積領域及び垂直転送レジスタが形成され、最表面側に支持基板が貼り合わされ、基板裏面に臨むフォトダイオードの裏面側界面にアキュミュレーション層を有した裏面照射型のCCD固体撮像素子にも適用することができる。この場合、画素分離領域及び撮像領域外のフィール領域は、前述と同様に光電変換部となるフォトダイオードと異なる導電型の半導体領域で基板表面から基板裏面に達するように形成され、画素分離領域または/及びフィールド領域内に電荷引き抜き領域を形成するようになす。
上例では、信号電荷として電子を使った構造について説明したが、p領域、n領域を反転した画素構造であってもよく、正孔を信号電荷として用い、引き抜き領域では、電子を引き抜く構造に形成してもよい。
上述の裏面照射型固体撮像素子では、1フォトダイオード、4トランジスタの構成で説明したが、フォトダイオードから読み出して信号電荷を転送するためのトランジスタの構成数量は、いくつあっても構わない。
本発明は、上述した裏面照射型半導体素子1,35等を組み込んで電子機器モジュール、カメラモジュールを構成することができる。
図6は、本発明に係る電子機器モジュール、カメラモジュールの一実施の形態の構成図である。
本実施の電子機器モジュールあるいは、カメラモジュール40は、裏面照射型固体撮像素子1(または35またはこれらの組み合わせ)、光学レンズ系41、入出力部42、信号処理装置(Digital Signal Processors)43、光学レンズ系制御用の中央演算装置(CPU)44を1つに組み込んでモジュールを形成する。また、電子機器モジュール、あるいはカメラモジュール45としては、裏面照射型固体撮像素子1(または35またはこれらの組み合わせ)、光学レンズ系41及び入出力部42のみでモジュールを形成することもできる。裏面照射型固体撮像素子1、光学レンズ系41、入出力部42及び信号処理装置(Digital Signal Processors)43を備えた電子機器モジュールあるいはカメラモジュール46を構成することができる。
本実施の形態に係る電子機器モジュール、カメラジュールによれば、裏面照射型固体撮像素子の感度が向上するため電子機器モジュール、カメラモジュールに組上げたとき、時間と共に感度が低下することを防ぎ、カラーバランスも変化しなくなるため、よりモジュールの画質の特性が向上する。
本発明に係る裏面照射型固体撮像素子の一実施の形態を示す概略構成図である。 A 本発明に係る裏面照射型固体撮像素子の一実施の形態の単位画素の上面図である。 B 図3AをA−A線で切断した断面図である。 本発明の裏面照射型固体撮像素子に適用されるCMOS固体撮像素子の1画素の一例の等価回路図である。 A 本発明に係る裏面照射型固体撮像素子の要部の模式的断面図である。 B 図4AのA2−A2線上、B2−B2線上、C2−C2線上のポテンシャル図である。 本発明に係る裏面照射型固体撮像素子の他の実施の形態を示す図である。 本発明に係る電子機器モジュール、カメラモジュールの実施の形態を示す構成図である。 従来の裏面照射型固体撮像素子の画素領域の断面図である。 A 従来の裏面照射型固体撮像素子の要部の模式的断面図である。 B 図5AのA1−A1線上、B1−B1線上のポテンシャル図である。 A 従来の単位画素のリセット時のポテンシャル分布である。 B 従来の単位画素に光照射した時のポテンシャル分布である。
符号の説明
1、35・・裏面照射型固体撮像素子、2・・シリコン半導体基板、2A・・n半導体領域、3・・フォトダイオード、3B・・n+半導体領域、4・・読み出しトランジスタ、5・・リセットトランジスタ、6・・アンプトランジスタ、7・・垂直選択トランジスタ、8・・ゲート電極、9・・垂直信号線、12・・p+アキュミュレーション層、13・・画素分離領域、14・・n+ソース・ドレイン領域、15・・p+アキュミュレーション層、16・・p型半導体ウェル領域、17・・水平選択トランジスタ、20・・単位画素、21・・オンチップレンズ、22・・オンチップカラーフィルタ、24・・配線領域、24a・・配線層、25・・支持基板、26・・層間絶縁膜、30・・電荷引き抜き領域、31、32、33・・ポテンシャル分布、31a・・ポテンシャル勾配、36・・撮像領域、37・・p−フィールド領域、40、46・・電子機器モジュール(あるいは、カメラモジュール)、41・・光学レンズ系、42・・入出力部、43・・信号処理装置(Digital Signal Processors)、44・・中央演算装置、51・・裏面照射型のCMOS固体撮像素子、53・・フォトダイオード、54・・読み出しトランジスタ、55・・MOSトランジスタ、57、58、59・・ドレイン領域(n+領域)、60、単位画素、61・・n型のシリコン半導体基板、61A・・n半導体領域(領域)、61B・・n+半導体領域(n+領域)、62・・画素分離領域、64・・p+アキュミュレーション層(電荷蓄積層)、65・・p−チャネル領域、67・・ゲート電極、68・・p+アキュミュレーション層、71・・ポテンシャル分布(実線)、71a・・ポテンシャル勾配(破線)、71b・・ポテンシャル勾配

Claims (18)

  1. 半導体基板の表面側に各画素の光電変換部における電荷蓄積領域及び信号電荷の読出し動作を行う素子が形成され、
    前記半導体基板の裏面側の光照射面に前記光電変換部と異なる導電型のアキュミュレーション層が形成され、
    前記光電変換部において発生した電子・正孔対のうち、信号電荷として用いない電荷を、前記アキュミュレーション層を通じて前記裏面側から前記表面側に導き、前記画素の光電変換部以外の領域より引き抜く電荷引き抜き領域を有する
    ことを特徴とする裏面照射型固体撮像素子。
  2. 前記電荷引き抜き領域が、前記アキュミュレーション層に接して前記光電変換部と異なる導電型の画素分離領域に形成され、
    前記電荷引き抜き領域が、前記画素分離領域と同導電型でかつ画素分離領域より高濃度の不純物領域で形成される
    ことを特徴とする請求項1記載の裏面照射型固体撮像素子。
  3. 半導体基板の表面側に各画素の光電変換部における電荷蓄積領域及び信号電荷の読出し動作を行う素子が形成され、
    前記半導体基板の裏面側の光照射面に前記光電変換部と異なる導電型のアキュミュレーション層が形成され、
    前記アキュミュレーション層が前記画素が集積された撮像領域の周辺まで形成され、
    前記光電変換部において発生した電子・正孔対のうち、信号電荷として用いない電荷を、前記アキュミュレーション層を通じて前記裏面側から前記表面側に導き、前記撮像領域外の領域より引き抜く電荷引き抜き領域を有する
    ことを特徴とする裏面照射型固体撮像素子。
  4. 前記電荷引き抜き領域が、前記アキュミュレーション層に接して撮像領域周辺の前記光電変換部と異なる導電型のフィールド領域に形成され、
    前記電荷引き抜き領域が、前記フィールド領域と同導電型でかつフィールド領域より高濃度の不純物領域で形成される
    ことを特徴とする請求項3記載の裏面照射型固体撮像素子。
  5. 半導体基板の表面側に各画素の光電変換部における電荷蓄積領域及び信号電荷の読出し動作を行う素子が形成され、
    前記半導体基板の裏面側の光照射面に前記光電変換部と異なる導電型のアキュミュレーション層が形成され、
    前記アキュミュレーション層が前記画素が集積された撮像領域の周辺まで形成され、
    前記光電変換部において発生した電子・正孔対のうち、信号電荷として用いない電荷を、前記アキュミュレーション層を通じて前記裏面側から前記表面側へ導き、前記画素の光電変換部以外の領域と前記撮像領域外の領域より引き抜く電荷引き抜き領域を有する
    ことを特徴とする裏面照射型固体撮像素子。
  6. 前記電荷引き抜き領域が、前記アキュミュレーション層に接して前記光電変換部と異なる導電型の画素分離領域と前記撮像領域周辺のフィールド領域に形成され、
    前記電荷引き抜き領域が、前記画素分離領域及びフィールド領域と同導電型でかつ画素分離領域及びフィールド領域より高濃度の不純物領域で形成される
    ことを特徴とする請求項5記載の裏面照射型固体撮像素子。
  7. 裏面照射型固体撮像素子、光学レンズ系及び信号処理手段を備えた電子機器モジュールであって、
    前記裏面照射型固体撮像素子は、
    半導体基板の表面側に各画素の光電変換部における電荷蓄積領域及び信号電荷の読出し動作を行う素子が形成され、
    前記半導体基板の裏面側の光照射面に前記光電変換部と異なる導電型のアキュミュレーション層が形成され、
    前記光電変換部において発生した電子・正孔対のうち、信号電荷として用いない電荷を、前記アキュミュレーション層を通じて前記裏面側から前記表面側に導き、前記画素の光電変換部以外の領域より電荷引き抜き領域を有する
    ことを特徴とする電子機器モジュール。
  8. 前記裏面照射型固体撮像素子の前記電荷引き抜き領域が、前記アキュミュレーション層に接して前記光電変換部と異なる導電型の画素分離領域に形成され、
    前記電荷引き抜き領域が、前記画素分離領域と同導電型でかつ画素分離領域より高濃度の不純物領域で形成される
    ことを特徴とする請求項7記載の電子機器モジュール。
  9. 裏面照射型固体撮像素子、光学レンズ系及び信号処理手段を備えた電子機器モジュールであって、
    前記裏面照射型固体撮像素子は、
    半導体基板の表面側に各画素の光電変換部における電荷蓄積領域及び信号電荷の読出し動作を行う素子が形成され、
    前記半導体基板の裏面側の光照射面に前記光電変換部と異なる導電型のアキュミュレーション層が形成され、
    前記アキュミュレーション層が前記画素が集積された撮像領域の周辺まで形成され、
    前記光電変換部において発生した電子・正孔対のうち、信号電荷として用いない電荷を、前記アキュミュレーション層を通じて前記裏面側から前記表面側に導き、前記撮像領域外の領域より引き抜く構成を有する
    ことを特徴とする電子機器モジュール。
  10. 前記裏面照射型固体撮像素子の前記電荷引き抜き領域が、前記アキュミュレーション層に接して撮像領域周辺の前記光電変換部と異なる導電型のフィールド領域に形成され、
    前記電荷引き抜き領域が、前記フィールド領域と同導電型でかつフィールド領域より高濃度の不純物領域で形成される
    ことを特徴とする請求項9記載の電子機器モジュール。
  11. 裏面照射型固体撮像素子、光学レンズ系及び信号処理手段を備えた電子機器モジュールであって、
    前記裏面照射型固体撮像素子は、
    半導体基板の表面側に、各画素の光電変換部における電荷蓄積領域及び信号電荷の読出し動作を行う素子が形成され、
    前記半導体基板の裏面側の光照射面に前記光電変換部と異なる導電型のアキュミュレーション層が形成され、
    前記アキュミュレーション層が前記画素が集積された撮像領域の周辺まで形成され、
    前記光電変換部において発生した電子・正孔対のうち、信号電荷として用いない電荷を、前記アキュミュレーション層を通じて前記裏面側から前記表面側へ導き、前記画素の光電変換部以外の領域と前記撮像領域外の領域より引き抜く構成を有する
    ことを特徴とする電子機器モジュール。
  12. 前記裏面照射型固体撮像素子の電荷引き抜き領域が、前記アキュミュレーション層に接して前記光電変換部と異なる導電型の画素分離領域と前記撮像領域周辺のフィールド領域に形成され、
    前記電荷引き抜き領域が、前記画素分離領域及びフィールド領域と同導電型でかつ画素分離領域及びフィールド領域より高濃度の不純物領域で形成される
    ことを特徴とする請求項11記載の電子機器モジュール。
  13. 裏面照射型固体撮像素子、光学レンズ系を備えたカメラモジュールであって、
    前記裏面照射型固体撮像素子は、
    半導体基板の表面側に各画素の光電変換部における電荷蓄積領域及び信号電荷の読出し動作を行う素子が形成され、
    前記半導体基板の裏面側の光照射面に前記光電変換部と異なる導電型のアキュミュレーション層が形成され、
    前記光電変換部において発生した電子・正孔対のうち、信号電荷として用いない電荷を、前記アキュミュレーション層を通じて前記裏面側から前記表面側に導き、前記画素の光電変換部以外の領域より引き抜く電荷引き抜き領域を有する
    ことを特徴とするカメラモジュール。
  14. 前記裏面照射型固体撮像素子の前記電荷引き抜き領域が、前記アキュミュレーション層に接して前記光電変換部と異なる導電型の画素分離領域に形成され、
    前記電荷引き抜き領域が、前記画素分離領域と同導電型でかつ画素分離領域より高濃度の不純物領域で形成される
    ことを特徴とする請求項13記載のカメラモジュール。
  15. 裏面照射型固体撮像素子、光学レンズ系を備えたカメラモジュールであって、
    前記裏面照射型固体撮像素子は、
    半導体基板の表面側に各画素の光電変換部における電荷蓄積領域及び信号電荷の読出し動作を行う素子が形成され、
    前記半導体基板の裏面側の光照射面に前記光電変換部と異なる導電型のアキュミュレーション層が形成され、
    前記アキュミュレーション層が前記画素が集積された撮像領域の周辺まで形成され、
    前記光電変換部において発生した電子・正孔対のうち、信号電荷として用いない電荷を、前記アキュミュレーション層を通じて前記裏面側から前記表面側に導き、前記撮像領域外の領域より引き抜く構成を有する
    ことを特徴とするカメラモジュール。
  16. 前記裏面照射型固体撮像素子の前記電荷引き抜き領域が、前記アキュミュレーション層に接して撮像領域周辺の前記光電変換部と異なる導電型のフィールド領域に形成され、
    前記電荷引き抜き領域が、前記フィールド領域と同導電型でかつフィールド領域より高濃度の不純物領域で形成される
    ことを特徴とする請求項15記載のカメラモジュール。
  17. 裏面照射型固体撮像素子、光学レンズ系を備えたカメラモジュールであって、
    前記裏面照射型固体撮像素子は、
    半導体基板の表面側に、各画素の光電変換部における電荷蓄積領域及び信号電荷の読出し動作を行う素子が形成され、
    前記半導体基板の裏面側の光照射面に前記光電変換部と異なる導電型のアキュミュレーション層が形成され、
    前記アキュミュレーション層が前記画素が集積された撮像領域の周辺まで形成され、
    前記光電変換部において発生した電子・正孔対のうち、信号電荷として用いない電荷を、前記アキュミュレーション層を通じて前記裏面側から前記表面側へ導き、前記画素の光電変換部以外の領域と前記撮像領域外の領域より引き抜く構成を有する
    ことを特徴とするカメラモジュール。
  18. 前記裏面照射型固体撮像素子の電荷引き抜き領域が、前記アキュミュレーション層に接して前記光電変換部と異なる導電型の画素分離領域と前記撮像領域周辺のフィールド領域に形成され、
    前記電荷引き抜き領域が、前記画素分離領域及びフィールド領域と同導電型でかつ画素分離領域及びフィールド領域より高濃度の不純物領域で形成される
    ことを特徴とする請求項17記載のカメラモジュール。
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