JP2005266965A - データ監視装置およびデータ監視方法 - Google Patents

データ監視装置およびデータ監視方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005266965A
JP2005266965A JP2004075130A JP2004075130A JP2005266965A JP 2005266965 A JP2005266965 A JP 2005266965A JP 2004075130 A JP2004075130 A JP 2004075130A JP 2004075130 A JP2004075130 A JP 2004075130A JP 2005266965 A JP2005266965 A JP 2005266965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
level
reference value
data
rwp
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004075130A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Yukitomo
雅徳 行友
Kazutaro Shinohara
和太郎 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2004075130A priority Critical patent/JP2005266965A/ja
Publication of JP2005266965A publication Critical patent/JP2005266965A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】時系列データを高速に処理し、より正確に正常・異常を監視すること。
【解決手段】データ監視装置1は、データ処理手段14および監視端末15を備える。データ処理手段14は、時系列データ100を離散ウェーブレット変換してcY(i)110を求める変換器23と、cY(i)110に含まれるベクトルデータ成分のWP(i)120を演算する演算器24と、WP(i)と予め設定されるMWP(i)150との比であるRWP(i)130を求める比較器25と、RWP(i)が予め設定されるRWP幅の範囲内であるかを照合して評価結果(i)140を得る評価器26とが設けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、時系列データがもつ情報から正常・異常を監視するデータ監視装置に係り、特に、時系列データを周波数帯域に分割して求めた周波数帯域毎の特徴量を利用し、被監視装置の正常・異常を監視するデータ監視装置およびデータ監視方法に関する。
信号を時間と周波数の両面から同時に捉える時間周波数解析手法の1つにウェーブレット(Wavelet)変換がある。Wavelet変換では、マザーウェーブレット(アナライジングウェーブレット)と呼ばれる時間的に局在する関数を切り出す単位として利用する。
マザーウェーブレットとして連続関数を利用するものが連続Wavelet変換、離散化された関数を利用するものが離散Wavelet変換と呼ばれる。離散Wavelet変換を利用すると、信号を異なるレベルの信号に分解することができる。分解された信号を利用することで、信号に含まれる不要信号(ノイズ)除去、異常検出、データ圧縮を行なうことができる。
時系列情報を利用した被監視装置の正常・異常診断方法、特に、時系列データの周波数帯域(レベル)毎に正常・異常を監視する方法がある。例えば、回転機器・軸受け等の被監視装置の異常監視に対する提案として、回転機器の異常検出方法がある(特許文献1参照。)。
回転機器の異常検出方法は、被監視機器であるベアリング(軸受け)から発生する音声をマイクロフォンで採取し、アンプによる増幅およびデジタル変換した後のデジタル信号を離散Wavelet変換する。複数レベルi(i=1,2,3,4,…,I)別の離散Wavelet変換係数を求め、さらに、レベルi別の変換係数を、フーリエ変換することで、レベルi別の変換係数の周波数特性を求める。
求められた周波数特性と、ベアリングの正常時に予め求めておいた周波数特性とを比較することで、ベアリングの異常発生の有無を判断するものである。
ベアリングの異常検出を実施するために、時系列データの離散Wavelet変換の演算と、複数レベルi別の変換係数に対するフーリエ変換演算とが必要となる。
一般に、Wavelet変換では、レベル1(i=1)の変換で時系列データを低周波成分と高周波成分の2つに分解する。そして、レベル2の変換で、レベル1の変換で求められた低周波成分を更に低周波成分と高周波成分の2つに分解する。この分解を所要のレベルまで繰り返し実施する。
例えば、1秒周期でサンプリングされた時系列データを考えた場合、このデータに対してレベル1〜4の離散Wavelet変換を実施したとする。この場合、レベル1〜4に含まれる周波数帯域の情報は表1のようになる。
Figure 2005266965
ただし、表1の結果は理想的な場合であり、現実には相互のレベル間で周波数成分のオーバーラップがある。例えば、レベル1とレベル2は0.25Hzが境界となっているが、現実には0.25Hz前後の周波数成分は、レベル1にもレベル2にも含まれることになる。
離散Wavelet変換を利用することによって時系列データの周波数スペクトルを解析する場合、周波数帯域毎の解析が可能となる。
次いで、離散Wavelet変換を利用することによって得られたレベル1〜4おのおのの周波数スペクトルを求め、この周波数スペクトルを利用することでベアリングの運転状況を監視することができる。
周波数スペクトルは、信号のフーリエ変換によって求められる。このフーリエ変換には、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transformation)と呼ばれる計算方法(アルゴリズム)が存在する。FFTを利用すると、演算時間を非常に短くすることができる。
特開2002−98585号公報(第3頁−第5頁、図1−図5)
FFTは、変換する信号のデータ点数が2(n:任意の整数)の場合高速演算が可能となるが、データ点数が2以外の場合は、フーリエ変換の定義式そのものを利用するため非常に長い演算時間が必要となる。
実際に市販されている数値計算パッケージソフトを利用した計算時間の比較を行なった。FFTを利用した場合、データ点数4096(212)点を変換するのに要する時間を1とするとき、データ点数4099点を変換するのに要する時間は123となる。よって、データ点数が4099のときの変換は、4096点のときの変換より、100倍以上の演算時間を必要とする。
FFTにおいて、データ点数が2になるようにすることができれば高速変換が実施でき、短い時間で周波数スペクトルが得られる。しかし、観測システムのデータ記録装置の制約から、必ずしもデータ点数が2になるように調整することはできない場合がある。
例えば、地球周回衛星から送信されるデータは、地球一周の周回を単位としている。2時間で地球を一周する地球周回衛星の場合、1秒周期でサンプリングされたデータ点数は7200点となる。7200点近傍でありデータ点数が2となるのは、4096(212)点か8192(213)点である。データ点数8192点は、7200点より多いので、実質利用できるのは4096点である。地球一周に要する時間を周期とする周波数スペクトルはデータ点数7200点全てを利用しないと計算できない。つまり、FFTを利用して4096点のデータを変換しても周期68.2分以下の周波数スペクトルしか得られず、計算の高速化は図れても、得られる周波数スペクトルの情報量が減少してしまう。全ての周波数スペクトル情報を得ようとすると、データ点数が2以外となる場合、高速計算アルゴリズムが利用できないため、長い演算時間が必要となる。
また、特許文献1のように、Wavelet変換で求められた変換係数のフーリエ変換から周波数スペクトルを求める場合、次のような問題点もある。1回の離散Wavelet変換で得られる変換係数に含まれるベクトルデータ成分のデータ数は、離散Wavelet変換前の信号の1/2となる。離散Wavelet変換が繰返されることによって、離散Wavelet変換前の信号のデータ数が2であれば、ベクトルデータ成分のデータ数は2n−1となり、高速演算アルゴリズムが適用できるはずである。
しかし、離散Wavelet変換では、データ端点での不連続性の影響を抑えるための種々の処理が施される場合が多く、その結果、離散Wavelet変換前の信号のデータ数が2であっても、離散Wavelet変換後のデータ数が2n−1とならないことが多く、フーリエ変換の高速演算アルゴリズムが適用できない場合も多い。
よって、離散Wavelet変換で得られた変換係数のフーリエ変換から求められた周波数スペクトルを利用した異常検出方法では、基のデータ点数や、変換係数に含まれるベクトルデータのデータ数によってはフーリエ変換に必要な計算時間が変化してしまう問題がある。
また、被監視機器の監視において、演算時間を短縮させると共に、監視者が、表示画面の表示によって迅速に異常を識別でき、被監視機器の異常原因を把握できることが要求される。
本発明は、このような問題を解決するために提案されたものであり、過渡の演算時間を必要とするフーリエ変換を利用する方法に比べて、時系列データの正常または異常を迅速に、正確に、精度良く識別できるデータ監視装置およびデータ監視方法を提供することを目的とする。
加えて、本発明の第2の目的は、過去の異常原因と現在の異常原因を表示でき、現在の時系列データの異常原因を総合的に評価できるデータ監視装置およびデータ監視方法を提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、特定レベルの変換係数のみをWavelet逆変換することで、いつ、どの程度の異常が発生したかを識別できるデータ監視装置およびデータ監視方法を提供することにある。
さらに、本発明の第4の目的は、周波数スペクトルの周波数帯域を制限でき、高周波領域の変化を識別することができるデータ監視装置およびデータ監視方法を提供することにある。
本発明に係るデータ監視装置は、上述した課題を解決するために、時系列データに処理を施し、その処理結果を表示することで監視を行なうデータ監視装置において、前記時系列データを離散ウェーブレット変換してレベル別の変換係数を求め、このレベル別の変換係数からレベル別の2乗和平均値を演算し、このレベル別の2乗和平均値と予め設定されるレベル別の基準値とのレベル別の基準値比を求め、このレベル別の基準値比が予め設定されるレベル別の管理幅の範囲内であるかを照合してレベル別の評価結果を得るデータ処理手段と、前記レベル別の基準値比及び評価結果を表示する監視端末とを備えた。
また、本発明に係るデータ監視方法は、時系列データに処理を施し、その処理結果を表示することで監視を行なうデータ監視方法において、前記時系列データを離散ウェーブレット変換してレベル別の変換係数を求める第1の工程と、前記レベル別の変換係数からレベル別の2乗和平均値を演算する第2の工程と、前記レベル別の2乗和平均値と予め設定されるレベル別の基準値との比であるレベル別の基準値比を求める第3の工程と、前記レベル別の基準値との比が予め設定されるレベル別の管理幅の範囲内であるかを照合してレベル別の評価結果を得る第4の工程と、前記レベル別の基準値比及び評価結果を表示する第5の工程とを有する。
本発明に係るデータ監視装置およびデータ監視方法によれば、過渡の演算時間を必要とするフーリエ変換を利用する方法に比べて、時系列データの正常または異常を迅速に、正確に、精度良く識別できる。
加えて、本発明に係るデータ監視装置およびデータ監視方法によれば、過去の異常原因と現在の異常原因を表示でき、現在の時系列データの異常原因を総合的に評価できる。
また、本発明に係るデータ監視装置およびデータ監視方法によれば、特定レベルの変換係数のみをWavelet逆変換することで、いつ、どの程度の異常が発生したかを識別できる。
さらに、本発明に係るデータ監視装置およびデータ監視方法によれば、周波数スペクトルの周波数帯域を制限でき、高周波領域の変化を識別することができる。
本発明に係るデータ監視装置の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係るデータ監視装置の第1実施の形態を示す概略図である。
図1はデータ監視装置1を示し、このデータ監視装置1には、時系列データ100に処理を施すデータ処理手段14と、このデータ処理手段14によって得られたデータを表示する表示端末15とが備えられる。
ここで、データ監視装置1にデータ入力手段を備え、このデータ入力手段に入力される信号を基に時系列データ100を作成して時系列データ100をデータ処理手段14に出力するようにしてもよい。
データ処理手段14には、時系列データ100を、離散Wavelet変換を用いて予め設定された複数レベルi(i=1,2,3,…,I)に分解し、レベルi別の離散Wavelet変換係数(以下、「cY(i)」という。)110を求める変換器23と、cY(i)110に含まれるベクトルデータ成分の2乗値の和の平均値であるレベルi別の2乗和平均値(以下、「WP(i)」という。)120を演算する演算器24と、WP(i)120とレベルi別の基準値(以下、「MWP(i)」という。)150とを比較してレベルi別の基準値比(以下、「RWP(i)」という。)130を得る比較器25と、RWP(i)130をレベルi別の管理幅(以下、「RWP幅(i)」という。)160に照合する評価器26と、予めMWP(i)150が格納される基準値DB(データベース)31と、予めRWP幅(i)160が格納される管理幅DB32とが設けられる。
図2は、基準値・管理幅演算手段43の一例を示す概略図である。
図2は、基準値・管理幅演算手段43を示し、この基準値・管理幅演算手段43は、図1に示されたデータ監視装置1に設ける基準値DB31および管理幅DB32に格納させるMWP(i)150およびRWP幅(i)160をそれぞれ設定するものである。なお、MWP(i)150およびRWP幅(i)160は、基準値・管理幅演算手段43を用いることなく、所要の値をもってそれぞれ設定してもよい。
基準値・管理幅演算手段43は、図1に示されたデータ処理手段1に設ける演算器の出力側に備えられ、基準値・管理幅演算手段43の出力側には、データ処理手段1に設ける基準値DB31および管理幅DB32が設けられる。
基準値・管理幅演算手段43には、演算器24から出力されるWP(i)120kを一次保存するWPDB45と、このWPDB45からWP(i)120kを読み出す基準値演算器46および管理幅演算器47とが設けられ、これら基準値演算器46および管理幅演算器47にて演算されたMWP(i)150およびRWP幅(i)160は、基準値DB31および管理幅DB32にそれぞれ出力できるようになっている。また、RWP幅(i)160の演算にはMWP(i)150を必要とするので、基準値演算器46から管理幅演算器47にMWP(i)150を出力できるようになっている。
まず、図2に示された基準値・管理幅演算手段43の動作について説明する。
データ監視装置1に設ける変換器23に、データベースとしてのN個の時系列データ100を入力する。以下、N個の時系列データ100のうち、k個目の時系列データ100kを用いて説明する。変換器23では、離散Wavelet変換を用いて時系列データ100kを予め設定された複数レベルiに分解し、cY(i)110kが求められる。cY(i)110kは、演算器24に出力される。
変換器23から演算器24に、変換器23からcY(i)110kが入力される。cY(i)110kに含まれるベクトルデータ成分の数mは、時系列データ100k毎に、かつ、レベルi毎に異なるので、cY(i)110kに含まれるベクトルデータ成分をcYkm(m=1,2,…,Mki)と表すと、
Figure 2005266965
によって、k個目の時系列データ100kからWP(i)120kが演算される。このWP(i)120kは、基準値・管理幅演算手段43に設けるWPDB45に出力される。よって、このWPDB45には、k個のWP(i)120kがレベルi別に保存されることになる。
さらに、基準値演算器46は、WPDB45からk個のWP(i)120kを読み出す。基準値演算器46では、
Figure 2005266965
によって、k個のWP(i)120kの平均値であるMWP(i)150が演算される。このMWP(i)150は、基準値演算器46からデータ監視装置1に設ける基準値DB31に出力され、基準値DB31に格納される。
また、管理幅演算器47は、WPDB45からk個のWP(i)120kを、基準値演算器46からMWP(i)150をそれぞれ読み出す。管理幅演算器47では、WP(i)120kと、MWP(i)150とから、
Figure 2005266965
によって、k個のWP(i)120kとMWP(i)150との比であるk個のRWP(i)130kが演算される。
次いで、式<3>によって得られるk個のRWP(i)130kから、
Figure 2005266965
によって、RWP(i)130kのレベルi別の平均値(以下、「MRWP(i)」という。)が演算される。
また、式<3>から得られるRWP(i)130kと、式<4>から得られるMRWP(i)と、自由度φとから、
Figure 2005266965
によって、RWP(i)130kのレベルi別の標準偏差であるSRWP(i)が演算される。なお、自由度φは、φ=N、またはφ=N−1とする。
ここで、式<5>によって演算されたSRWP(i)と、調整パラメータとしてのn,nとから、
Figure 2005266965
によって、RWP幅(i)160が設定される。RWP幅(i)160は、管理幅演算器47からデータ監視装置1に設ける基準値DB31に出力され、基準値DB31に格納される。
なお、基準値演算器46にてMWP(i)150を、管理幅演算器47にてRWP幅(i)160をそれぞれ演算する場合、N個の時系列データ100のうち、正常と判断できる時系列データ100kを抽出し、演算することが望ましい。cY(i)110kが正常と判断できる場合、cY(i)110kに対応する正常の時系列データ100kのみを演算に利用する。すなわち、正常と判断されたcY(i)110kから式<1>〜<5>によってMWP(i)150およびRWP幅(i)160を演算する。一方、異常と判断されるcY(i)110kについては、MWP(i)150およびRWP幅(i)160の演算から選択的に除外する。
ここで、cY(i)110kの正常・異常の判断は、例えば、cY(i)110kのばらつきから統計的に判断できる。k個のWP(i)120kから式<2>によって、WP(i)120kの平均値であるMWP(i)150を演算する際、MWP(i)150の演算と共に、WP(i)120kのレベルi別の標準偏差SWP(i)についても演算する。そして、MWP(i)150を基準として、SWP(i)の3倍の範囲内に該当したWP(i)120kは、正常なcY(i)110kによるものと判断する。一方、SWP(i)の3倍の範囲外に該当したWP(i)120kは、異常なcY(i)110kによるものと判断する。
また、RWP幅(i)160の演算では、式<3>〜<6>により、MWP(i)150が使用される。よって、MWP(i)150の設定において異常のcY(i)110kと判断されて、この異常のcY(i)110kがMWP(i)150の演算から除外された場合、この異常のcY(i)110kは、RWP幅(i)160の演算から除外される。
続いて、図1に示されたデータ監視装置1の動作について説明する。
まず、図1に示されたデータ監視装置1のデータ処理手段14に備える基準値DB31および管理幅DB32に、図2に示された基準値・管理幅演算手段43によって予め設定されたMWP(i)150およびRWP幅(i)160がそれぞれ格納される。
正常または異常を識別したい時系列データ100をデータ処理手段14の変換器23に入力する。変換器23では、離散Wavelet変換を用いて時系列データ100を予め設定された複数レベルiに分解し、cY(i)110が求められる。cY(i)110は演算器24に出力される。
演算器24では、数<1>中の、cY(i)110kに含まれるベクトルデータ成分cYkm(i)をcY(i)に、ベクトルデータ数MkiをMにそれぞれ置換して準用することで、WP(i)120が演算される。WP(i)120は、比較器25に出力される。
比較器25では、演算器24から入力されたWP(i)120と、予め基準値DB31に格納されるMWP(i)150とが比較される。式<3>中の、WP(i)120kをWP(i)120に置換して準用することで、WP(i)120とMWP(i)150との比であるRWP(i)130が得られる。RWP(i)130は、評価器26に出力される。
ここで、RWP(i)130が1に近い程、WP(i)120がMWP(i)150に近く、正常に近いと推測できる。
評価器26では、比較器25から入力されたRWP(i)130と、予め管理幅DB32に格納されるRWP幅(i)160とが照合される。評価器26にて、RWP(i)130が、RWP幅(i)160の範囲内に収まるかどうかの評価をレベルi別に行ない、レベルi別の評価結果(以下、「評価結果(i)」という。)140を得る。評価結果(i)140は、RWP(i)130がRWP幅(i)160の上下限値内と判断できる正常か、上下限値外と判断できる異常かの判断である。RWP(i)130および評価結果(i)140は、監視端末15にそれぞれ出力される。
監視端末15に設ける表示画面(図示しない)に、RWP(i)130および評価結果(i)140が、レベルi別にてそれぞれ表示される。そして、監視者は、監視端末15に設ける表示画面を閲覧し、時系列データ100の正常または異常をレベルi別に識別できる。
図3は、本発明に係るデータ監視装置1の一例を示す概略図である。
図3は、図1に示されたデータ監視装置1を示し、このデータ監視装置1のデータ処理手段14に設ける変換器23は、時系列データ100を、離散Wavelet変換を用いて予め設定された複数レベル、例えばレベル1〜4に分解し、cY(1)111、cY(2)112、cY(3)113およびcY(4)114を求めるものである。
図4は、基準値・管理幅演算手段43の一例を示す概略図である。
図4は、図2に示された基準値・管理幅演算手段43を示し、この基準値・管理幅演算手段43に設ける変換器23は、時系列データ100kを、予め設定された複数レベル、例えばレベル1〜4に分解し、cY(1)111k、cY(2)112k、cY(3)113kおよびcY(4)114kを求めるものである。
まず、図4に示された基準値・管理幅演算手段43の動作について説明する。
データ監視装置1に設ける変換器23に、データベースとしてのN個の時系列データ100を入力する。以下、N個の時系列データ100のうち、k個目の時系列データ100kを用いて説明する。変換器23では、離散Wavelet変換を用いて時系列データ100kを予め設定されたレベル1〜4に分解し、レベル1〜4別のcY(1)111k、cY(2)112k、cY(3)113kおよびcY(4)114kがそれぞれ求められる。cY(1)111k〜cY(4)114kは、演算器24に出力される。
変換器23から演算器24に、cY(1)111k〜cY(4)114kがそれぞれ入力される。cY(1)111k〜cY(4)114kにそれぞれ含まれるベクトルデータ成分をcYkm(1)、cYkm(2)、cYkm(3)およびcYkm(4)と表すと、式<1>を準用することによって、WP(1)121k、WP(2)122k、WP(3)123kおよびWP(4)124kがそれぞれ演算される。これらWP(1)121k〜WP(4)124kは、基準値・管理幅演算手段43に設けるWPDB45に出力される。
さらに、基準値演算器46は、WPDB45からk個のWP(1)121kを読み出す。基準値演算器46では、式<2>を準用することによって、k個のWP(1)121kの平均値であるMWP(1)151が演算される。このMWP(1)151は、基準値演算器46からデータ監視装置1に設ける基準値DB31に出力され、基準値DB31に格納される。MWP(2)152〜MWP(4)154の演算についてもまた、MWP(1)151の演算同様に行なわれ、基準値演算器46からデータ監視装置1に設ける基準値DB31に出力され、基準値DB31に格納される。
また、管理幅演算器47は、WPDB45からk個のWP(1)121kを、基準値演算器46からMWP(1)151をそれぞれ読み出す。管理幅演算器47では、WP(1)121kと、MWP(1)151とから、式<3>を準用することによって、k個のRWP(1)131kが演算される。
次いで、式<3>によって得られるk個のRWP(1)231kから、式<4>を準用することによって、k個のRWP(1)131kの平均値であるMRWP(1)が演算される。
また、式<3>から得られるRWP(1)131kと、式<4>から得られるMRWP(1)と、自由度φとから、式<5>を準用することによって、RWP(1)131kの標準偏差であるSRWP(1)が演算される。
ここで、式<5>によって演算されたSRWP(1)と、調整パラメータとしてのn,nとから、式<6>によって、RWP幅(1)161が設定される。RWP幅(1)161は、管理幅演算器47からデータ監視装置1に設ける基準値DB31に出力され、基準値DB31に格納される。RWP幅(2)162〜RWP幅(4)164の演算および設定についてもまた、RWP幅(1)161の演算および設定同様に行なわれる。
続いて、図3に示されたデータ監視装置1の動作について説明する。
まず、図3に示されたデータ監視装置1のデータ処理手段14に備える基準値DB31に、図4に示された基準値・管理幅演算手段43によって予め設定されたMWP(1)151、MWP(2)152、MWP(3)153およびMWP(4)154がそれぞれ格納される。また、管理幅DB32に、図4に示された基準値・管理幅演算手段43によって予め設定されたRWP幅(1)161、RWP幅(2)162、RWP幅(3)163よびRWP幅(4)164がそれぞれ格納される。
正常または異常を識別したい時系列データ100をデータ処理手段14の変換器23に入力する。変換器23では、離散Wavelet変換を用いて時系列データ100を予め設定されたレベル1〜4に分解し、レベル1〜4別のcY(1)111、cY(2)112、cY(3)113およびcY(4)114がそれぞれ求められる。cY(1)111〜cY(4)114は演算器24にそれぞれ出力される。
演算器24では、数<1>中の、cY(i)110kに含まれるベクトルデータ成分cYkm(i)をcY(1)に、ベクトルデータ数MkiをMにそれぞれ置換して準用することで、WP(1)121が演算される。WP(1)121は、比較器25にそれぞれ出力される。
比較器25では、演算器24から入力されたWP(1)121と、予め基準値DB31に格納されるMWP(1)151とが比較される。式<3>中の、WP(i)120kをWP(1)121に置換して準用することで、RWP(1)131が得られる。RWP(1)131は、評価器26に出力される。
評価器26では、比較器25から入力されたRWP(1)131と、予め管理幅DB32に格納されるRWP幅(1)161とが照合される。評価器26にて、RWP(1)131が、RWP幅(1)161の範囲内に収まるかどうかの判断を行ない、評価結果(1)141を得る。評価結果(1)141は、RWP(1)131がRWP幅(1)161の上下限値内と判断できる正常か、上下限値外と判断できる異常かの判断である。RWP(1)131および評価結果(1)141は、監視端末15にそれぞれ出力される。RWP(2)132〜RWP(4)134および評価結果(2)142〜評価結果(4)144についてもまた、RWP(1)131および評価結果(1)141と同様に、監視端末15にそれぞれ出力される。
監視端末15に設ける表示画面(図示しない)に、RWP(1)131〜RWP(4)134および評価結果(1)141〜評価結果(4)144が、それぞれ表示される。そして、監視者は、監視端末15に設ける表示画面を閲覧し、時系列データ100の正常または異常をレベル1から識別できる。
図1に示されたデータ監視装置1を用いると、過渡の演算時間を必要とするフーリエ変換を利用する方法に比べて、時系列データ100の正常または異常を迅速に識別できる。
図5は、本発明に係るデータ監視装置の第2実施の形態を示す概略図である。
図5はデータ監視装置1Aを示し、このデータ監視装置1Aは、被監視機器(図示しない)からリアルタイムのデータを取得し、被監視機器の稼動状態をリアルタイムに監視するためのものである。
データ監視装置1Aには、被監視機器からのアナログ信号を検出するセンサ51と、このセンサ51にて得られるアナログ信号から時系列データ100を作成する時系列データ作成手段52とが備えられる。この時系列データ作成手段52には、アナログ信号を増幅してデジタル信号に変換する増幅・A/D変換器54と、デジタル信号を基に時系列データ100を作成する計測器55とが設けられる。
図5に示されたデータ監視装置1Aでは、図1に示されたデータ監視装置1と同一の構成要素には同一符号を付して重複した説明を省略する。
続いて、図5に示されたデータ監視装置1Aの動作について説明する。
まず、図5に示されたデータ監視装置1Aのデータ処理手段14に備える基準値DB31および管理幅DB32に、例えば、図2に示された基準値・管理幅演算手段43によって予め設定されたMWP(i)150およびRWP幅(i)160がそれぞれ格納される。
次いで、被監視機器(図示しない)の正常・異常を監視する監視状態において、被監視機器稼動時のデータが、アナログ信号としてセンサ51に検出される。アナログ信号は、時系列データ作成手段52に設ける増幅・A/D変換器54に出力される。
増幅・A/D変換器54では、アナログ信号が増幅・デジタル変換される。デジタル変換されたデジタル信号は、計測器55に出力される。
計測器55では、デジタル信号を基に、被監視機器の情報の時系列推移を表し一定の時間幅から形成される時系列データ100が作成される。時系列データ100は、データ処理手段14に設ける変換器23に出力される。
変換器23では、離散Wavelet変換を用いて被監視機器に関する時系列データ100を予め設定された複数レベルiに分解し、cY(i)110を求める。以降、図1に示されたデータ監視装置1の動作と同様であるので説明を省略する。
図5に示されたデータ監視装置1Aを用いると、過渡の演算時間を必要とするフーリエ変換を利用する方法に比べて、時系列データ100の正常または異常を迅速に識別できる。
また、図5に示されたデータ監視装置1Aを用いると、被監視機器の稼動状態をリアルタイムに識別できる。
図6は、本発明に係るデータ監視装置の第3実施の形態を示す概略図である。
図6に示されたデータ監視装置1Bは、正常または異常を識別したい時系列データ100が入力される毎に、漸次、基準値および管理幅をレベルi別に再計算して更新させるものである。
データ監視装置1Bでは、演算器24から監視端末15に、監視端末15から基準値DB31および管理幅DBにデータをそれぞれ出力できるようになっている。
図6に示されたデータ監視装置1Bでは、図1に示されたデータ監視装置1と同一の構成要素には同一符号を付して重複した説明を省略する。
続いて、図6に示されたデータ監視装置1Bの動作について図7に示されたフローチャートを用いて説明する。
まず、図6に示されたデータ監視装置1Bのデータ処理手段14に設ける基準値DB31および管理幅DB32に、例えば、図2に示された基準値・管理幅演算手段43によって予め設定されたMWP(i)150およびRWP幅(i)160がそれぞれ格納される(ステップS1)。
次いで、データ処理手段14に設ける変換器23に時系列データ100が入力される(ステップS2)。
変換器23では、離散Wavelet変換を用いて時系列データ100を予め設定された複数レベルiに分解し、cY(i)110が求められる(ステップS3)。cY(i)110は、演算器24に出力される。
演算器24では、数<1>中の、cY(i)110kに含まれるベクトルデータ成分cYkm(i)をcY(i)に、ベクトルデータ数MkiをMにそれぞれ置換して準用することで、WP(i)120が演算される(ステップS4)。WP(i)120は、比較器25に出力される。
比較器25では、演算器24から入力されたWP(i)120と、予め基準値DB31に格納されるMWP(i)150とが比較される。式<3>中の、WP(i)120をWP(i)120に置換して準用することで、WP(i)120とMWP(i)150との比であるRWP(i)130が得られる(ステップS5)。RWP(i)130は、評価器26に出力される。
評価器26では、比較器25から入力されたRWP(i)130と、予め管理幅DB32に格納されるRWP幅(i)160とが照合される(ステップS6)。評価器26にて、RWP(i)130が、RWP幅(i)160の範囲内に収まるかどうかの評価をレベルi別に行ない(ステップS7)、評価結果(i)を得る。RWP(i)130および評価結果(i)140は、監視端末15にそれぞれ出力される。
監視端末15に設ける表示画面(図示しない)に、RWP(i)130および評価結果(i)140が、レベルi別にてそれぞれ表示される(ステップS8)。
ここで、ステップS7において、RWP(i)130のうち、全てのレベルiが正常と判断された場合、RWP(i)130を用いて自動的にMWP(i)150およびRWP幅(i)160の再計算がそれぞれ実施される(ステップS9)。なお、ステップS9では、自動的にMWP(i)150およびRWP幅(i)160の再計算を行なうが、監視者が所要の操作を行なうことにより、手動的に再計算を行なうことも可能である。
MWP(i)150およびRWP幅(i)160の再計算は、演算器24から監視端末15にWP(i)120を出力することによって行なわれる。MWP(i)150は、
Figure 2005266965
によって、WP(i)120kにWP(i)120を加味して2乗和の平均値を再計算し、改めて、MWP(i)150として設定される。再計算されたMWP(i)150は、基準値DB31に出力され、基準値DB31に格納される(ステップS1)。
同様に、RWP幅(i)160は、式<3>〜<5>を準用することで、RWP(i)130kにRWP(i)130を加味して再計算し、改めて、RWP幅(i)160として設定される。再計算されたRWP幅(i)160は、管理幅DB32に出力され、管理幅DB32に格納される(ステップS1)。
一方、ステップS7において、レベルi別の基準値比(i)130のうち、少なくとも1レベルが異常と判断された場合、異常レベルiを含む全てのレベルiのWP(i)130は、MWP(i)150およびRWP幅(i)160の再計算に加味されない。よって、MWP(i)150およびRWP幅(i)160が、そのまま基準値(i)150および管理幅(i)160として設定される。
以降に入力される時系列データ100の演算処理についても、ステップS1〜ステップS9を繰返して行なう。
すなわち、図6に示されたデータ監視装置1Bを、図7に示されたフローチャートによって処理すると、監視端末15に累積されるデータから、最新のデータベース管理と、正常または異常の識別とを同時進行で行なうことができる。
もし、基準値DB31および管理幅DB32に格納されるレベルi別の基準値および管理幅について最新のデータベース管理が行なわれない場合、時系列データの正常・異常の判断を誤る可能性がある。
例えば、時間t+1にて、図6の比較器25で演算されたWPt+1(i)120があるとする。このWPt+1(i)120と比較を行なうレベルi別の基準値として、予め演算されたMWP(i)150、または、時間tにて再計算されたMWP(i)150が基準値DB31に格納されているとする。
比較器25では、MWP(i)150とWPt+1(i)120とを比較すると正常と判断されるが、MWP(i)150とWPt+1(i)120とを比較すれば正常と言えない場合が起こり得る。また、時間t+1にて演算されたRWPt+1(i)130と、RWP幅(i)160またはSRWP幅(i)160との照合においても同様である。
なお、図7に示されたフローチャートのステップS9では、演算器24から監視端末15にWP(i)を出力させたが、この場合に限定されない。例えば、監視端末15にてWP(i)を得るために、式<3>を準用することで、RWP(i)130からWP(i)120を逆算するようにしてもよい。
図6に示されたデータ監視装置1Bを、図7に示されたフローチャートによって処理すると、過渡の演算時間を必要とするフーリエ変換を利用する方法に比べて、時系列データ100の正常または異常を迅速に、正確に、精度良く識別できる。
図8は、本発明に係るデータ監視装置の第4実施の形態を示す概略図である。
図8に示されたデータ監視装置1Cは、図1に示されたデータ監視装置1の監視端末15に設ける表示画面に表示されるRWP(i)130および評価結果(i)140に加えて、コメントを表示させるものである。
異常の原因パターンは、概してRWP(i)130のレベル毎の大きさによって規則性があり、そのレベル毎の大きさで識別できる。よって、予めデータベースとしてのN個の時系列データ100からRWP(i)130を演算し、異常と判断できるRWP(i)130と、コメントとの対比表を作成する。そして、正常または異常を識別したい時系列データ100から演算されたWP(i)を対比表に参照して、対比表からコメントを抽出するものである。
図8(a),(b)は、データ監視装置1Cを示し、このデータ監視装置1Cには、パターンDB58が備えられ、パターンDB58と監視端末15とを相互にリンクさせる。
なお、図8(a),(b)に示されたデータ監視装置1Cでは、図6に示されたデータ監視装置1Bと同一の部分には同一符号を付して説明を省略する。
続いて、図8に示されたデータ監視装置1Cの動作について説明する。
図8(a)に示されたデータ監視装置1Cは、時系列データ100kの離散Wavelet変換、WP(i)120kの演算が行なわれ、RWP(i)130kが得られる。
監視端末15では、RWP(i)130kのうち、少なくとも1レベルが異常と判断できる場合、異常レベルiを含むRWP(i)130kに対する異常原因のコメントCkが入力される。よって、RWP(i)130kとコメントCkとが対比される。そして、異常レベルiを含む複数のRWP(i)130kとコメントCkとをそれぞれ対比させ、対比表を作成する。
例えば、図5に示されたデータ監視装置1Aの被監視機器(図示しない)を時系列データ100によって監視する場合、対比表は、RWP(i)130kの推移パターンと、この推移パターンと同等の推移パターンをもつ被監視機器内・外部の部位または装置に関するコメントCkとによって構成できる。
RWP(i)130kとコメントCkとの対比表はパターンDB58に出力され、パターンDB58に格納される。
図8(b)に示されたデータ監視装置1Cは、図8(a)の動作と同様に、時系列データ100の離散Wavelet変換、WP(i)120の演算が行なわれ、WP(i)120とMWP(i)150との比であるRWP(i)130が得られる。
監視端末15では、RWP(i)130のうち、少なくとも1レベルが異常と判断できる場合、異常レベルiを含むRWP(i)130が、パターンDB58に出力される。
監視端末15は、パターンDB58の、RWP(i)130kとコメントCkとの対比表に、RWP(i)130を参照させる。すなわち、対比表のRWP(i)130kから、RWP(i)130に類似するRWP(i)130を検索して、コメントCkを抽出する。監視端末15は、パターンDB58のコメントCkを読み込む。
さらに、監視端末15に設ける表示画面に、コメントCkが表示される。そして、監視員は、過去の異常原因パターンから現在の異常原因を推測することができ、時系列データ100による迅速かつ効率的な異常対処が可能となる。
ここで、パターンDB58において、RWP(i)130に類似したRWP(i)130kを検索する方法について説明する。
RWP(i)130と、予めパターンDB58に格納させるRWP(i)130kとが類似しているかどうかの判断は、例えば、RWP(i)130とRWP(i)130kとの偏差の2乗和、または、内積を利用することで可能となる。
パターンDB58に格納させるWP(i)130kからなるベクトルをXと定義して、
Figure 2005266965
と表す。
一方、WP(i)130からなるベクトルをYと定義して、
Figure 2005266965
と表す。
そして、式<8>および式<9>を利用すると、X,Yの偏差の2乗和は、
Figure 2005266965
によって計算できる。なお、式<10>の偏差の2乗和が小さい程、XとYとは類似すると判断できる。一方、式<10>の偏差の2乗和が大きい程、XとYとは類似しないと判断できる。
また、式<8>および式<9>を利用すると、X,Yの内積は、
Figure 2005266965
によって計算できる。式<11>において、
Figure 2005266965
となるように規格化しておけば、内積は−1以上1以下の値となる。式<11>の場合、内積が1に近いほど2つのXとYとは類似していると判断できる。
すなわち、式<10>の偏差の2乗和、または、式<11>の内積によって、RWP(i)130に最も類似したRWP(i)130kを検索することができる。そして、RWP(i)130kに対応するコメントCkが抽出できる。
なお、式<10>の偏差の2乗和、または、式<11>の内積のどちらの計算も予備的には積和演算であるから、非常に高速に演算を行なうことができる。
図8に示されたデータ監視装置1Cを用いると、過渡の演算時間を必要とするフーリエ変換を利用する方法に比べて、時系列データ100の正常または異常を迅速に、正確に、精度良く識別できる。
また、図8に示されたデータ監視装置1Cを用いると、異常レベルiを含むRWP(i)130kと、RWP(i)130との類似性を判断することで、過去の異常原因と現在の異常原因を表示でき、現在の時系列データ100の異常原因を総合的に評価できる。
図9は、監視端末15に設ける表示画面の一例を示す概略図である。
図9の表示は、データ監視装置1、データ監視装置1A、データ監視装置1Bおよびデータ監視装置1CにてRWP(i)130および評価結果(i)140を表示する表示画面の一例を示す。
図3に示されたデータ監視装置1にて説明する。図9(a)は、データ監視装置1にて演算されたRWP(i)130および評価結果(i)140を、表として監視端末15に示すものである。まず、異常と判断されるレベルi、例えばレベル3に対応するRWP(3)133および評価結果(3)143の表示について説明する。
データ監視装置1の評価器26にて、レベル3のRWP(3)133とRWP幅(3)163とが照合される。評価器26では、RWP(3)133がRWP幅(3)163の上下限値外にある、すなわちレベル3は異常レベルと判断される。RWP(3)133および評価結果(3)143が、監視端末15にそれぞれ出力される。
監視端末15では、図9(a)に示された表のレベル3に相当する箇所に、RWP(3)133の「1.7」と、評価結果(3)143の「異常」とがそれぞれ表示される。
一方、正常と判断されるレベルi、例えばレベル1に対応するRWP(1)131および評価結果(1)141の表示について説明する。評価器26にて、レベル1のRWP(1)131とRWP幅(1)161とが照合される。評価器26では、RWP(1)131がRWP幅(1)161の上下限値内にある、すなわちレベル1は正常のレベルと判断される。RWP(i)131および評価結果(1)141とは、監視端末15にそれぞれ出力される。
監視端末15では、図9(a)に示された表のレベル1に相当する箇所に、RWP(1)131の「1.0」と、評価結果(1)141の「正常」とがそれぞれ表示される。レベル2,4の表示に関してもレベル1の表示と同様に、図6(a)に示された表のレベル2に相当する箇所に、RWP(2)132の「1.2」と、評価結果(2)142の「正常」が、また、レベル4に相当する箇所に、RWP(4)134の「1.0」と、評価結果(4)144の「正常」がそれぞれ表示される。
なお、図9(a)において、正常と判断できるレベル1,2,4と、異常と判断できるレベル3との表示パターンを変化させることで、時系列データ100の正常・異常と共に、異常のときは、どのレベルiが異常であるかを直感的に判断することが可能となる。例えば、図9(a)では、レベル3のRWP(3)133が異常であるので、レベル3に相当する箇所を色付け表示させる。
図9(b)は、RWP(i)130および評価結果(i)140をグラフとして示す。図9(b)のグラフは、図9(a)の表のRWP(i)130の値をグラフ化したものである。
また、図9(b)において、正常のレベル1,2,4と異常レベル3との表示パターンを変化させることで、監視員は、時系列データ100の正常・異常と共に、異常のとき、どのレベルiが異常であるかを直感的に判断することが可能となる。例えば、図9(b)では、レベル3のRWP(3)133が異常であるので、レベル3に相当する箇所を色付け表示させる。
なお、図9に示された監視端末15に設ける表示画面は、データ監視装置1A、データ監視装置1Bおよびデータ監視装置1Cにも用いることができる。
図10は、本発明に係るデータ監視方法の第5実施の形態を示すフローチャートである。
図10に示されたフローチャートは、特定レベルiのcY(i)110のみをWavelet逆変換するものである。
図10に示されたフローチャートでは、まず、図6に示されたデータ監視装置1Bのデータ処理手段14に備える基準値DB31および管理幅DB32内部に、例えば、図2に示された基準値・管理幅演算手段43によって予め設定されたMWP(i)150およびRWP幅(i)160がそれぞれ格納される(ステップS1)。
次いで、データ処理手段14に設ける変換器23に時系列データ100が入力される(ステップS2)。
変換器23では、離散Wavelet変換を用いて時系列データ100を予め設定された複数レベルiに分解する(ステップS3)。演算器24では、数<1>を準用することで、WP(i)120が演算される(ステップS4)。
比較器25では、WP(i)120と、MWP(i)150とが比較される。式<3>を準用することで、WP(i)120とMWP(i)150との比であるRWP(i)130が得られる(ステップS5)。
評価器26では、RWP(i)130と、RWP幅(i)160とが照合される(ステップS6)。RWP(i)130が、RWP幅(i)160の範囲内であるかが判断される(ステップS7)。そして、RWP(i)130および評価結果(i)140は、監視端末15にそれぞれ出力される。
監視端末15に設ける表示画面に、RWP(i)130および評価結果(i)140がレベルi別にてそれぞれ表示される(ステップS8)。
続いて、ステップS7において、RWP(i)130のうち、全てのレベルiが正常と判断された場合、MWP(i)150およびRWP幅(i)160の再計算を行ない(ステップS9)、ステップS2から繰返される。
一方、ステップS7において、RWP(i)130のうち、少なくとも1レベルが異常と判断された場合、異常を示すレベルiを特定レベルiと定め、特定レベルiのRWP(i)130に対応するcY(i)110のみが、Wavelet逆変換される(ステップS11)。監視端末15に設ける表示画面には、cY(i)110をWavelet逆変換して得られた時系列データ100Revが表示される(ステップS8)。そして、ステップS2から繰返される。
図11は時系列データ100を、図12は時系列データ100Revを示すグラフである。
図11,図12に示されたグラフは、縦軸が出力信号量、横軸が時刻を示し、出力信号量の時系列推移を示す。
図12に示された時系列データ100Revは、図11に示された時系列データ100を、離散Wvelet変換して分解して特定レベルi、例えば異常と判断されたレベル4のcY(4)114をWavelet逆変換して得られたものである。
図10に示されたフローチャートのステップS3によって、図11に示された時系列データ100を、離散Wavelet変換して複数レベルi、例えばレベル1〜12に分解する。ステップS7によってレベルi、例えばレベル4のRWP(4)134が異常レベルと判断される。そして、ステップS11によってRWP(4)134に対応するレベル4を特定レベルとして、cY(4)114のみをWavelet逆変換し、図12に示された時系列データ100Revを得る。
図12に示された時系列データ100Revでは、時刻が4000以降において、出力信号量の振幅が急増することが確認できる。これは、異常が定常的に発生しているのではなく、特定時刻で発生していることを意味する。
特定時刻で発生する異常による出力信号量の変化は、図11に示された時系列データ100では発見できないが、図12に示された時系列データ100Revのように、特定レベル4のみのWavelet逆変換により発見することができる。
図10に示されたフローチャートによって処理すると、過渡の演算時間を必要とするフーリエ変換を利用する方法に比べて、時系列データ100の正常または異常を迅速に、正確に、精度良く識別できる。
また、図10に示されたフローチャートによって処理すると、特定レベルiの変換係数のみをWavelet逆変換することで、いつ、どの程度の異常が発生したかを識別できる。
図13は、本発明に係るデータ監視方法の第6実施の形態を示すフローチャートである。
図13に示されたフローチャートは、図7に示されたフローチャートのステップS7にて、RWP(i)130が異常レベルiをもつ場合、この異常レベルのRWP(i)130の基となる時系列データのみをフーリエ変換するものである。
図13に示されたフローチャートでは、まず、図6に示されたデータ監視装置1Bのデータ処理手段14に備える基準値DB31および管理幅DB32内部に、例えば、図2に示された基準値・管理幅演算手段43によって予め設定されたMWP(i)150およびRWP幅(i)160がそれぞれ格納される(ステップS1)。
次いで、データ処理手段14に設ける変換器23に時系列データ100が入力される(ステップS2)。
変換器23では、離散Wavelet変換を用いて時系列データ100を予め設定された複数レベルiに分解する(ステップS3)。演算器24では、数<1>を準用することで、WP(i)120が演算される(ステップS4)。
比較器25では、WP(i)120と、MWP(i)150とが比較される(ステップS5)。式<3>を準用することで、WP(i)120とMWP(i)150との比であるRWP(i)130が得られる。
評価器26では、RWP(i)130と、RWP幅(i)160が照合される(ステップS6)。RWP(i)130がRWP幅(i)160の範囲内であるかが判断される(ステップS7)。RWP(i)130および評価結果(i)140は、監視端末15にそれぞれ出力される。
監視端末15に設ける表示画面に、RWP(i)130および評価結果(i)140がレベルi別にそれぞれ表示される(ステップS8)。
続いて、ステップS7において、RWP(i)130のうち、全てのレベルiが正常と判断された場合、MWP(i)150およびRWP幅160の再計算を行ない(ステップS9)、ステップS2から繰返す。
一方、ステップS7において、RWP(i)130のうち、少なくとも1レベルが異常と判断された場合、時系列データ100がフーリエ変換される(ステップS13)。フーリエ変換して得られた周波数スペクトルは、特定レベルiに基づき周波数帯域が制限され、周波数スペクトルから特定レベルiの周波数スペクトル「以下、周波数スペクトル(i)」という。)を取得する(ステップS14)。
周波数スペクトル(i)は、監視端末15に設ける表示画面に表示される(ステップS8)。そして、ステップS2から繰返される。
図14,図15は、表示画面に示される周波数スペクトル(i)を示すグラフである。
図14,図15に示されたグラフは、縦軸がスペクトルパワー、横軸が周波数(Hz)を示し、時系列データの周波数によるスペクトル変化を示す。
図14に示されるグラフは、従来例で説明した方法によって時系列データ100をフーリエ変換して得られた周波数スペクトルである。
一方、図15に示されるグラフは、図13に示されたフローチャートのステップS7により、特定レベルi、例えば異常レベル4のRWP(4)をもつ場合、時系列データ100をフーリエ変換し、特定レベル4に基づき周波数帯域を制限して得られた周波数スペクトル(4)である。
図14に示された周波数スペクトルは長周期変動があり、低周波帯域のみに大きなスペクトルパワーが発生する。その結果、図14に示された周波数スペクトルは、縦軸が低周波帯域のスペクトルパワーのスケールに照準されている。
図15に示された周波数スペクトル(4)によると、周波数0.02Hz〜0.04Hzの間にスペクトルパワーのピーク(4)が存在する。なお、図14に示された周波数スペクトルでは、周波数0〜0.02Hzのスペクトルパワーが極端に大きく、グラフの縦軸のスケールが周波数0〜0.02Hzのスペクトルパワーに照準されているので、周波数0.02Hz〜0.04Hzの間に存在するスペクトルパワーのピーク(4)の有無を識別できない。
一方、図15に示されたグラフでは、異常が検出されたレベル4のRWP(4)134の情報に基づき、周波数スペクトル(4)のみを表示しているので、高周波のスペクトルパワーのピーク(4)を識別できる。
図13に示されたフローチャートによって処理すると、過渡の演算時間を必要とするフーリエ変換を利用する方法に比べて、時系列データ100の正常または異常を迅速に、正確に、精度良く識別できる。
また、図13に示されたフローチャートによって処理すると、周波数スペクトルの周波数帯域を制限でき、高周波領域の変化を識別することができる。
図16は、本発明に係るデータ監視方法の第7実施の形態を示すフローチャートである。
図16に示されたフローチャートは、図10に示されたフローチャートに従って処理され、ステップS11にて、特定レベルiのcY(i)120がWavelet逆変換される。図12に示された時系列データ100Revのように、異常が特定時間帯域でのみ発生している場合、図12に示された時系列データ100Revを、異常が発生している特定時間帯域に分割して、時系列データ100Revの一部のみをフーリエ変換し、周波数スペクトルを作成するものである。
例えば、図12に示された時系列データ100Revを、時刻0〜4000、時刻4000〜7000の2つに分割し、時系列データ100Revの一部としての時刻4000〜7000について周波数スペクトルを作成する。
図16に示されたフローチャートでは、まず、図10に示されたフローチャートに従って処理され、特定レベルiのcY(i)120がWavelet逆変換される(ステップS11)。Wavelet逆変換して得られた時系列データ100Revを特定時間帯域に分割する(ステップS15)。
分割された時系列データ100Revの一部のみをフーリエ変換し、周波数スペクトルを作成する(ステップS13)。フーリエ変換して得られた周波数スペクトルを、特定レベルiに基づき周波数帯域を制限して周波数スペクトル(i)を取得する(ステップS14)。
周波数スペクトル(i)は、監視端末15に設ける表示画面に表示される(ステップS8)。そして、図10に示されたフローチャートのステップS2から繰返される。
図16に示されたフローチャートによって処理すると、過渡の演算時間を必要とするフーリエ変換を利用する方法に比べて、時系列データ100の正常または異常を迅速に、正確に、精度良く識別できる。
また、図16に示されたフローチャートによって処理すると、特定レベルiの変換係数のみをWavelet逆変換することで、いつ、どの程度の異常が発生したかを識別できる。
さらに、図16に示されたフローチャートによって処理すると、周波数スペクトルの周波数帯域を制限でき、高周波領域の変化を識別することができる。
本発明に係るデータ監視装置の第1実施の形態を示す概略図。 基準値・管理幅演算手段を示す概略図。 本発明に係るデータ監視装置の第1実施の形態の一例を示す概略図。 基準値・管理幅演算手段の一例を示す概略図。 本発明に係るデータ監視装置の第2実施の形態を示す概略図。 本発明に係るデータ監視装置の第3実施の形態を示す概略図。 本発明に係るデータ監視装置の第3実施の動作を示すフローチャート。 (a),(b)は本発明に係るデータ監視装置の第4実施の形態を示す概略図。 (a),(b)は監視端末に設ける表示画面の一例を示す概略図。 本発明に係るデータ監視方法の第5実施の形態を示すフローチャート。 時系列データを示すグラフ。 時系列データを示すグラフ。 本発明に係るデータ監視方法の第6実施の形態を示すフローチャート。 表示画面に示される周波数スペクトルを示すグラフ。 表示画面に示される周波数スペクトルを示すグラフ。 本発明に係るデータ監視方法の第6実施の形態を示すフローチャート。
符号の説明
1,1A,1B,1C データ監視装置
14 データ処理手段
15 監視端末
23 変換器
24 演算器
25 比較器
26 評価器
31 基準値DB
32 管理幅DB
43 基準値・管理幅演算手段
45 WPDB
46 基準値演算器
47 管理幅演算器
51 センサ
52 時系列データ作成手段
54 増幅・A/D変換器
55 計測器
58 パターンDB

Claims (9)

  1. 時系列データに処理を施し、その処理結果を表示することで監視を行なうデータ監視装置において、
    前記時系列データを離散ウェーブレット変換してレベル別の変換係数を求め、このレベル別の変換係数からレベル別の2乗和平均値を演算し、このレベル別の2乗和平均値と予め設定されるレベル別の基準値とのレベル別の基準値比を求め、このレベル別の基準値比が予め設定されるレベル別の管理幅の範囲内であるかを照合してレベル別の評価結果を得るデータ処理手段と、
    前記レベル別の基準値比及び評価結果を表示する監視端末とが備えられたデータ監視装置。
  2. 複数の時系列データを離散ウェーブレット変換してレベル別の複数の変換係数を求め、このレベル別の複数の変換係数からレベル別の複数の2乗和平均値を演算し、このレベル別の複数の2乗和平均値の平均値であるレベル別の基準値と、このレベル別の基準値と前記レベル別の複数の2乗和平均値とのレベル別の複数の基準値比を求め、このレベル別の複数の基準値比の平均値及び標準偏差から定まる管理幅と、を演算する基準値・管理幅演算手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のデータ監視装置。
  3. 前記レベル別の複数の2乗和平均値を保存する2乗和平均値DBを設けたことを特徴とする請求項2に記載のデータ監視装置。
  4. 被監視機器から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換し、このデジタル信号を基に時系列データを作成して、この時系列データを前記データ処理手段に出力する時系列データ作成手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のデータ監視装置。
  5. 前記レベル別の基準値比とコメントとの対比表が格納できるパターンDBを備え、このパターンDBが前記監視端末と相互リンクされたことを特徴とする請求項1に記載のデータ監視装置。
  6. 前記監視端末には、前記レベル別の基準値比及び評価結果を、表又はグラフによってレベル別に表示できる表示画面を設けたことを特徴とする請求項1に記載のデータ監視装置。
  7. 前記監視端末には、前記レベル別の基準値比及び評価結果を、表又はグラフによってレベル別に表示でき、前記レベル別の評価結果によって表示パターンを変化させて表示できる表示画面を設けたことを特徴とする請求項1に記載のデータ監視装置。
  8. 時系列データに処理を施し、その処理結果を表示することで監視を行なうデータ監視方法において、
    前記時系列データを離散ウェーブレット変換してレベル別の変換係数を求める第1の工程と、
    前記レベル別の変換係数からレベル別の2乗和平均値を演算する第2の工程と、
    前記レベル別の2乗和平均値と予め設定されるレベル別の基準値との比であるレベル別の基準値比を求める第3の工程と、
    前記レベル別の基準値との比が予め設定されるレベル別の管理幅の範囲内であるかを照合してレベル別の評価結果を得る第4の工程と、
    前記レベル別の基準値比及び評価結果を表示する第5の工程とを有することを特徴とするデータ監視方法。
  9. 複数の時系列データを離散ウェーブレット変換してレベル別の複数の変換係数を求め、このレベル別の複数の変換係数からレベル別の複数の2乗和平均値を演算し、このレベル別の複数の2乗和平均値の平均値を演算して前記レベル別の基準値を設定し、このレベル別の基準値と前記レベル別の複数の2乗和平均値とのレベル別の複数の基準値比を求め、このレベル別の複数の基準値比の平均値及び標準偏差を演算して前記レベル別の管理幅を設定することを特徴とする請求項8に記載のデータ監視方法。
JP2004075130A 2004-03-16 2004-03-16 データ監視装置およびデータ監視方法 Pending JP2005266965A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004075130A JP2005266965A (ja) 2004-03-16 2004-03-16 データ監視装置およびデータ監視方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004075130A JP2005266965A (ja) 2004-03-16 2004-03-16 データ監視装置およびデータ監視方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005266965A true JP2005266965A (ja) 2005-09-29

Family

ID=35091483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004075130A Pending JP2005266965A (ja) 2004-03-16 2004-03-16 データ監視装置およびデータ監視方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005266965A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007310665A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Toshiba Corp プロセス監視装置
JP2008059270A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Toshiba Corp プロセス異常診断装置及びプロセス監視システム
CN103499437A (zh) * 2013-09-11 2014-01-08 西安交通大学 可调品质因子双树复小波变换的旋转机械故障检测方法
WO2015080865A1 (en) * 2013-11-26 2015-06-04 Northrop Grumman Systems Corporation Wavelet based monitoring of system parameters
CN110880322A (zh) * 2019-11-29 2020-03-13 中核第四研究设计工程有限公司 监控设备的控制方法及声控装置
JP2020180819A (ja) * 2019-04-24 2020-11-05 沖電気工業株式会社 異常検知システム、異常検知装置、異常検知方法およびプログラム
CN115174431A (zh) * 2022-06-30 2022-10-11 无锡融卡科技有限公司 一种简易的swp全双工逻辑信号采集装置及方法
WO2022215232A1 (ja) * 2021-04-08 2022-10-13 三菱電機株式会社 異常診断装置および異常診断方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007310665A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Toshiba Corp プロセス監視装置
JP2008059270A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Toshiba Corp プロセス異常診断装置及びプロセス監視システム
CN103499437A (zh) * 2013-09-11 2014-01-08 西安交通大学 可调品质因子双树复小波变换的旋转机械故障检测方法
CN103499437B (zh) * 2013-09-11 2016-02-24 西安交通大学 可调品质因子双树复小波变换的旋转机械故障检测方法
WO2015080865A1 (en) * 2013-11-26 2015-06-04 Northrop Grumman Systems Corporation Wavelet based monitoring of system parameters
US9518839B2 (en) 2013-11-26 2016-12-13 Northrop Grumman Systems Corporation Wavelet based monitoring of system parameters
JP7334457B2 (ja) 2019-04-24 2023-08-29 沖電気工業株式会社 異常検知システム、異常検知装置、異常検知方法およびプログラム
JP2020180819A (ja) * 2019-04-24 2020-11-05 沖電気工業株式会社 異常検知システム、異常検知装置、異常検知方法およびプログラム
CN110880322A (zh) * 2019-11-29 2020-03-13 中核第四研究设计工程有限公司 监控设备的控制方法及声控装置
CN110880322B (zh) * 2019-11-29 2022-05-27 中核第四研究设计工程有限公司 监控设备的控制方法及声控装置
WO2022215232A1 (ja) * 2021-04-08 2022-10-13 三菱電機株式会社 異常診断装置および異常診断方法
JP7499951B2 (ja) 2021-04-08 2024-06-14 三菱電機株式会社 異常診断装置および異常診断方法
CN115174431A (zh) * 2022-06-30 2022-10-11 无锡融卡科技有限公司 一种简易的swp全双工逻辑信号采集装置及方法
CN115174431B (zh) * 2022-06-30 2023-09-05 无锡融卡科技有限公司 一种简易的swp全双工逻辑信号采集装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Parey et al. Gearbox fault diagnosis using acoustic signals, continuous wavelet transform and adaptive neuro-fuzzy inference system
US8066486B2 (en) Method and apparatus for vibration-based automatic condition monitoring of a wind turbine
US8347144B2 (en) False alarm mitigation
CN109885854B (zh) 基于arma模型的颤振边界实时预测系统及预测方法
US11830518B2 (en) Sound data processing method, sound data processing device, and program
JP6620290B2 (ja) 振動音響解析方法及び装置と機器異常部位推定方法及び装置
Jaber et al. A simulation of non-stationary signal analysis using wavelet transform based on LabVIEW and Matlab
CN109029999B (zh) 基于增强调制双谱分析的滚动轴承故障诊断方法
CN117272210A (zh) 一种建筑施工异常隐患数据检测方法及系统
Jaber et al. Real-time wavelet analysis of a vibration signal based on Arduino-UNO and LabVIEW
JP2005266965A (ja) データ監視装置およびデータ監視方法
JP5780870B2 (ja) 回転機器の健全性診断装置、方法およびプログラム
JP5509153B2 (ja) 歩容解析方法、歩容解析装置及びそのプログラム
JP6090000B2 (ja) 周波数解析装置
Jaber et al. The optimum selection of wavelet transform parameters for the purpose of fault detection in an industrial robot
Belsak et al. Determining cracks in gears using adaptive wavelet transform approach
WO2019163433A1 (ja) 信号解析システム、方法およびプログラム
KR20150090950A (ko) 진동 장치의 상태 판단 방법
Zhan et al. Adaptive model for vibration monitoring of rotating machinery subject to random deterioration
CN116609106A (zh) 一种钻测一体化装备运行状态监测系统
Lu et al. Extraction of weak fault using combined dual-tree wavelet and improved MCA for rolling bearings
JP2011095531A (ja) Hlac特徴量抽出方法、異常検出方法及び装置
US20220003630A1 (en) Vibro-acoustic analysis method and device and equipment-abnormality-location estimation method and device
CN110631810B (zh) 风力发电机组振动异常的检测方法和设备及风力发电机组
Bansal et al. Bjest: A reverse algorithm for the real-time predictive maintenance system