JP2005265632A - 長波標準電波の伝送システム、変調装置、及び、復調装置 - Google Patents

長波標準電波の伝送システム、変調装置、及び、復調装置 Download PDF

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Abstract

【課題】TV共聴システムを利用しつつ比較的簡易かつ効果的に長波標準電波を伝送できる、長波標準電波の伝送システム、変調装置、及び、復調装置を提供することを目的とする。
【解決手段】TV共聴システム1を介して長波標準電波を伝送するための長波標準電波の伝送システムであって、長波標準電波を受信するための受信アンテナ11と、受信アンテナ11にて受信された長波標準電波を信号波として変調することで超短波又は極超短波の被変調波信号を取得する受信変調器12と、受信変調器12によって変調された被変調波信号をTV共聴システム1に合波する分岐器13と、分岐器13にて合波されTV共聴システム1を介して伝送された信号から、被変調波信号を分波する分配器14と、分配器14にて分波された被変調波信号を復調して上記長波標準電波信号を取得する復調器15とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、時刻の自動修正を行うための長波標準電波の伝送システム、変調装置、及び、復調装置に関するものである。
従来より、長波標準電波(以下、必要に応じて「標準電波」と称する)に基づく時刻の自動修正システムが実用化されている。このシステムでは、通信総合研究所(コールサインはJJY)が保有する標準電波施設において、原子時計から得られる時刻に基づいて、標準電波が発信される。そして、この標準電波が遠隔地の電波時計等の各種機器にて受信され、この標準電波に基づいて時刻が自動修正される。
この標準電波は、東日本では40KHz、西日本では60KHzの長波帯電波である。この標準電波では、そのパルス信号の立ち上がりが毎正秒を示しており、パルスの立ち上がりの55%値(10%値と100%値の中央)が標準時の1秒信号に同期している。そして、受信側では、この標準電波のパルス信号の立ち上がり等に基づいて、標準時刻を確定することができ、これに基づいて時刻を修正することができる。
ここで、標準電波の如き長波帯電波は、季節による電離層の変動の影響等を受けることなく、地上波として比較的長距離伝搬が可能であるという利点を有する一方、建造物等によって遮断されてしまい、ビルや地下の内部に設けられた電波時計の時刻を、自動修正することができなくなるという問題点があった。
そのため、従来から、建造物内部における時刻の自動修正を可能にするための改善技術が提案されている。例えば、ビルの屋上に設置したアンテナにて標準電波を受信し、この受信信号を専用ケーブルにてビルの各階に伝送する。そして、専用ケーブルにて伝送された信号を各階に設けた分配器で分配して、この分配器に接続した漏洩ケーブルから極微弱電波を放射するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
あるいは、既存のTV共聴を利用したシステムも提案されている。図4は、従来の標準電波の伝送システムの構成を示す図である。この図4に示すように、従来の伝送システムは、TV用アンテナ100、ヘッドエンド101、標準電波用の受信アンテナ102、受信増幅器103、ハイパスフィルタ(以下、HPF)104〜109、ローパスフィルタ(以下、LPF)110〜115、増幅器116、及び、輻射アンテナ117を備えて構成されている。
このシステムにおいては、TV信号がTV用アンテナ100を介して受信されると共に、CATV信号がケーブル118を介して伝送され、これらTV信号及びCATV信号がへッドエンド101に入力される。一方、標準電波が受信アンテナ102及び受信増幅器103を介して受信される。そして、TV信号、CATV信号、及び、標準電波信号は、HPF104及びLPF110を経て共通のケーブル119に混波された後、HPF105〜109及びLPF111〜115を介して伝送される。このうち、標準電波信号は、LPF115で最終的に分波され、増幅器116で増幅された後、電波時計が配置されている部屋において輻射アンテナ117にて輻射され、この電波時計にて受信される。
国際公開第02/014962号パンフレット
しかしながら、受信信号を専用ケーブルにて各階に伝送するシステムに関しては、受信信号を伝送する専用ケーブルを、受信器から各階に至る範囲にわざわざ敷設しなければならず、比較的大規模な工事が必要になるため、高コストになったり、あるいは、既設マンションには適用することができない等、一般のマンション等に適用することには現実的に無理があった。
一方、図4に示した伝送システムの場合、専用ケーブルを敷設する必要がないため、上述の問題を解消でき得る。しかしながら、単に標準電波信号をそのままTV信号やCATV信号に混波した場合には、新たな問題が生じる。
すなわち、図4に示した伝送システムにおいては、伝送後の標準電波を1つの部屋でのみ輻射しているが、マンションの複数の住戸のそれぞれに標準電波を供給するような場合、伝送経路中に分岐器や分配器を設けて、信号を各戸毎に分岐・分配する必要が生じてくる。しかしながら、既存のTV共聴システム用の分岐器や分配器は、周波数が10〜1500MHzという超短波又は極超短波であるTV信号やCATV信号用に開発されているため、周波数が40KHz又は60KHzの如き長波である標準電波信号を分岐・分配することができない。すなわち、TV共聴システムを利用した上述のシステムを実現するためには、長波にも利用できるような分岐器や分配器を新たに開発する必要があり、さらには既存の分岐器や分配器を新たな分岐器や分配器に交換する必要がある等、標準電波の伝送が高コストになり、現実的に無理があった。
また、図4の如き伝送システムにおいては、標準電波信号を40KHz又は60KHzという低周波数のまま伝送しているので、伝送経路中においてケーブルから多量の漏れ電波が生じ得る。ここで、標準電波の受信レベルは−10dB〜+20dBμ程度であり弱いことから、受信信号を80dB以上の利得で増幅する必要が生じる。しかしながら、多量の漏れ電波を生じた状態で80dB以上の増幅を行うと、標準電波用アンテナに帰還した漏れ電波によって生じる発振が極めて大きくなる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、TV共聴システムを利用しつつ比較的簡易かつ効果的に長波標準電波を伝送できる、長波標準電波の伝送システム、変調装置、及び、復調装置を提供する。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、TV共聴システムを介して長波標準電波を伝送するための長波標準電波の伝送システムであって、上記長波標準電波を受信するための受信手段と、上記受信手段にて受信された上記長波標準電波を信号波として変調することで超短波又は極超短波の被変調波信号を取得する変調手段と、上記変調手段によって変調された上記被変調波信号を上記TV共聴システムに合波する合波手段と、上記合波手段にて合波され上記TV共聴システムを介して伝送された信号から、上記被変調波信号を分波する分波手段と、上記分波手段にて分波された上記被変調波信号を復調して上記長波標準電波信号を取得する復調手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の本発明において、上記変調手段は、上記超短波又は極超短波を上記長波標準電波にて振幅変調し、上記復調手段は、上記変調手段にて振幅変調された上記被変調波信号を復調して上記長波標準電波信号を取得することを特徴とする。
また、請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の本発明において、上記変調手段は、超短波又は極超短波である搬送波を出力する発振手段を備え、この発振手段にて出力された搬送波に基づいて上記長波標準電波にて振幅変調し、上記復調手段は、上記搬送波の周波数に基づいて上記被変調波信号を復調して上記長波標準電波信号を取得することを特徴とする。
また、請求項4に記載の本発明は、TV共聴システムを介して長波標準電波を伝送するための長波標準電波の伝送システムに用いられるものであって、所定の受信手段にて受信された上記長波標準電波を信号波として変調することで超短波又は極超短波の被変調波信号を取得することを特徴とする。
また、請求項5に記載の本発明は、請求項4に記載の本発明において、上記超短波又は極超短波を上記長波標準電波にて振幅変調することを特徴とする。
また、請求項6に記載の本発明は、請求項5に記載の本発明において、超短波又は極超短波である搬送波を出力する発振手段を備え、この発振手段にて出力された搬送波に基づいて上記長波標準電波にて振幅変調することを特徴とする。
また、請求項7に記載の本発明は、TV共聴システムを介して長波標準電波を伝送するための長波標準電波の伝送システムに用いられるものであって、所定の変調手段にて変調された超短波又は極超短波の被変調波信号を復調して上記長波標準電波信号を取得することを特徴とする。
また、請求項8に記載の本発明は、請求項7に記載の本発明において、所定の変調手段にて振幅変調された超短波又は極超短波の上記被変調波信号を復調して上記長波標準電波信号を取得することを特徴とする。
また、請求項9に記載の本発明は、請求項8に記載の本発明において、上記復調手段は、所定の変調手段にて超短波又は極超短波である搬送波に基づいて振幅変調された上記被変調波信号を、上記搬送波の周波数に基づいて復調して上記長波標準電波信号を取得することを特徴とする。
本発明に係る長波標準電波の伝送システムによれば、標準電波信号を高周波として混合または分波しているので、従来の分配器や分岐器によって混合信号の分配・分岐ができる。したがって、既存のTV共聴システムを大幅に変更することなく標準電波信号を伝送でき、比較的簡易かつ効果的に長波標準電波を伝送できる。
本発明に係る長波標準電波の伝送システムによれば、振幅変調を行うことにより、標準電波信号の周波数を変更することなくそのまま伝送できるので、正確な時刻修正が可能になる。
本発明に係る長波標準電波の伝送システムによれば、発振手段にて出力された搬送波に基づいて長波標準電波にて振幅変調し、この搬送波の周波数に基づいて長波標準電波を復調することで、正確な変調及び復調を行うことができる。
本発明に係る変調装置によれば、標準電波信号を高周波として混合できるので、従来の分配器や分岐器によって混合信号の分配・分岐ができる。したがって、既存のTV共聴システムを大幅に変更することなく、標準電波信号を伝送できる。
本発明に係る変調装置によれば、振幅変調を行うことにより、標準電波信号の周波数を変更することなくそのまま混合できるので、正確な時刻修正が可能になる。
本発明に係る変調装置によれば、発振手段にて出力された搬送波に基づいて長波標準電波にて振幅変調することで、正確な変調を行うことができる。
本発明に係る復調装置によれば、高周波として混合された被変調波信号から長波標準電波信号に復調できるので、既存のTV共聴システムを大幅に変更することなく、標準電波信号を受信できる。
本発明に係る復調装置によれば、振幅復調を行うことにより、標準電波信号の周波数を変更することなくそのまま受信できるので、正確な時刻修正が可能になる。
本発明に係る復調装置によれば、発振手段にて出力された搬送波に基づいて長波標準電波を振幅復調することで、正確な復調を行うことができる。
以下に、本発明に係る長波標準電波の伝送システム、変調装置、及び、復調装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
〔伝送システムの概要〕
図1は、本実施例に係る長波標準電波の伝送システムを示す図である。この図1に示すように、伝送システムは、既存のTV共聴システム1に加えて、標準電波を伝送するための新規な伝送機器群10を備えて構成されている。
〔既存のTV共聴システムの構成〕
具体的に、既存のTV共聴システム1は、TV用アンテナ2、ヘッドエンド3、増幅器4、及び、分岐器5を備えて構成されている。そして、TV信号がTV用アンテナ2を介して受信されると共に、CATV信号がケーブル7を介して伝送され、これらTV信号及びCATV信号がへッドエンド3に入力される。これらTV信号及びCATV信号は、ケーブル8を介して伝送され、増幅器4で増幅された後、分岐器5にて各住戸に分岐され、各住戸に設けたTV6にて受信される。
〔標準電波を伝送するための伝送機器群の構成〕
一方、標準電波を伝送するための伝送機器群10は、受信アンテナ11、受信変調器12、分岐器13、分配器14、復調器15、及び、輻射アンテナ16を備えて構成されている。これら受信アンテナ11、受信変調器12、分岐器13、復調器15、及び、輻射アンテナ16は、それぞれ特許請求の範囲における受信手段、変調手段(または変調装置)、合波手段、復調手段(または復調装置)、輻射手段に対応する。
このうち、受信アンテナ11は、図示しない標準電波施設から送信された標準電波を受信する受信手段である。この受信アンテナ11は、例えば、当該伝送システムが設置されるマンション等の屋上に設置することができる。あるいは、受信アンテナ11は、後述する発振の影響を低減する等の任意の目的のため、標準電波を受信し得る任意の場所に設置することができる。この受信アンテナ11の具体的構成は任意であるが、例えば、長波受信に適しているループアンテナやホイップアンテナを用いることができる。
また、受信変調器12は、受信アンテナ11にて受信された標準電波を、信号波として変調することで超短波又は極超短波の被変調波信号を取得する変調手段である。特に、本実施例において受信変調器12は、標準電波を信号波とし、かつ、所定の超短波又は極超短波を搬送波とする、振幅変調を行う振幅変調手段として構成されている。この受信変調器12の具体的構成については後述する。
また、分岐器13は、へッドエンド3から出力されたTV信号及びCATV信号と、受信変調器12から出力された被変調信号とを合波し、この合波した信号をTV共聴システム1のケーブル8に出力する合波手段である。この分岐器13としては、例えば、公知の1分岐器を用いることができる。
また、復調器15は、分岐器13にて合波され、TV共聴システム1を介して伝送された被変調波信号を復調して長波標準電波信号を取得する復調手段である。この復調器15の設置位置は任意であるが、例えば、電波時計が置かれた各住戸にそれぞれ設置される。この復調器15の具体的構成については後述する。
また、輻射アンテナ16は、復調器15にて復調された標準電波を輻射する輻射手段である。この輻射アンテナ16の設置位置は任意であるが、例えば、電波時計が置かれた各住戸にそれぞれ設置される。この輻射アンテナ16の具体的構成は任意であるが、例えば、長波輻射に適しているループアンテナやワイヤーアンテナを用いることができる。
〔標準電波の伝送の概要〕
このように構成された伝送機器群10を用いて、概略的には、標準電波が以下のように伝送される。すなわち、図示しない標準電波施設から送信された標準電波は、受信アンテナ11にて受信され、受信変調器12に出力された後、この受信変調器12において変調される。具体的には、標準電波を信号波とし、かつ、所定の超短波域又は極超短波域の信号を搬送波とする、振幅変調が行われる。このように超短波又は極超短波に変調された標準電波は、分岐器13によって、既存のTV共聴システム1のケーブル8に出力され、TV信号及びCATV信号に混合される。
このように混合された信号(以下、混合信号)は、増幅器4を介して適切なレベルに増幅された後、分岐器5を介して各住戸毎の混合信号に分岐される。この分岐後の混合信号は、分配器14によって2系統に分配される。このうち、混合信号内のTV信号及びCATV信号は、従来と同様に各住戸に設置されたTV等によって受信され、これによって利用者はTVを視聴することができる。
一方、混合信号内の被変調波信号は、復調器15によって復調されて標準電波信号が取得される。そして、この標準電波信号が輻射アンテナ16から再輻射され、図示しない電波時計によって受信されることで、この電波時計による自動時刻修正が可能になる。あるいは、公知の端子付き標準電波受信機17を復調器15に有線接続することにより、この端子付き標準電波受信機17を介した自動時刻修正が可能になる。このように端子付き標準電波受信機17を用いた場合、輻射アンテナ16を省略することができる。
〔受信変調器の具体的構成〕
次に、受信変調器12の具体的構成について説明する。図2は、受信変調器の構成を示す図である。この図2に示すように受信変調器12は、入力部20、前置増幅部21、自動利得調整部22、分岐部23、オシレータ24、振幅変調部25、レベル調整部26、バンドパスフィルタ(以下、BPF)27、分岐器28、及び、出力部29〜31を共通の筐体内に備えて構成されている。
このうち、入力部20は、受信アンテナ11から出力された標準電波信号を当該受信変調器12に入力する入力手段である。また、前置増幅部21は、入力部20に入力された標準電波信号を増幅する増幅手段である。また、自動利得調整部22は、前置増幅部21にて増幅された標準電波信号のレベルを自動調整するための自動利得調整手段であり、具体的にはAGC(Auto Gain Control)として構成されている。また、分岐部23は、標準電波信号からモニタ用信号を分岐する分岐手段である。
また、オシレータ24は、所定の超短波域又は極超短波域の搬送波を発振する搬送波出力手段である。このオシレータ24における発振周波数は、標準電波信号の伝送ができる限りにおいて任意であるが、TV共聴システム1の空き帯域(例えば、FM帯域又はその近傍の帯域)を使用することが好ましい。このように空き帯域を使用する場合には、TV共聴システム1を介して行われるTV信号やCATV信号の伝送条件を一切変更することなく、標準電波信号を伝送できる。本実施例においては、オシレータ24における発振周波数を75MHzとして説明する。
また、振幅変調部25は、信号波としての標準電波信号とオシレータ24からの搬送波とに基づく振幅変調を行う振幅変調手段である。また、レベル調整部26は、変調によって取得された被変調波信号を所定レベルに調整するレベル調整手段である。また、BPF27は、被変調波信号のうち所定帯域の信号のみを通過させる信号選択手段である。また、分岐器28は、被変調波信号からモニタ用信号を分岐する分岐手段である。そして、出力部29〜31からは、モニタ用信号や、被変調波信号を出力する出力手段である。
〔受信変調器の動作〕
このように構成された受信変調器12の動作は以下の通りである。すなわち、図1の受信アンテナ11からの標準電波信号が入力部20に入力され、前置増幅部21にて適切な利得に増幅された後、自動利得調整部22によってほぼ一定のレベルに自動調整される。より具体的には、減衰器(Attenuator)22aで標準電波信号を減衰した後、BPF22bで所定帯域の信号のみを通過させ、増幅器22cにて増幅する。そして、分岐部22dにて分岐された標準電波信号を増幅器22eで増幅した後、検波器(Detector)22fにて検波する。そして、この検波結果に基づいて、制御部22gにて減衰器22aの値を制御する。
このように自動利得調整が行われた標準電波信号は、分岐部23においてモニタ用信号を分岐された後、オシレータ24から出力された超短波域又は極超短波域の搬送波に基づいて振幅変調される。このように変調されることで取得された被変調波信号は、増幅器26によるレベル調整を経て、BPF27にて所定帯域の信号のみに限定された後、出力部29にて出力される。また、分岐部23にて分岐されたモニタ用信号が、出力部30から出力される。さらに、出力部29の前段において、モニタ用信号が分岐器28にて分岐され、出力部31に出力される。このようにモニタ用信号を出力可能にすることで、受信変調器12の調整を行うことが容易になる。
〔復調器の具体的構成〕
次に、復調器15の具体的構成について説明する。図3は、復調器の構成を示す図である。この図3に示すように復調器15は、入力部40、BPF41、増幅器42、自動利得調整部43、増幅器44、BPF45、減波器46、及び、出力部47を備えて構成されている。このうち、入力部40は、分配器14から出力された混合信号を当該復調器15に入力可能とする入力手段である。また、BPF45は、上記した受信変調器12での変調時の搬送波周波数に対応する周波数の信号のみを通過させる信号選択手段である。また、増幅部42は、被変調波信号を増幅する増幅手段である。また、自動利得調整部43は、増幅部42にて増幅された被変調波信号のレベルを自動調整するための自動利得調整手段であり、具体的にはAGCとして構成されている。また、BPF45は、被変調波信号のうち所定帯域の信号のみを通過させる信号選択手段である。そして、減波器46は、当該復調器15の出力レベルを設定するための減波を行う減波手段である。
〔復調器の動作〕
このように構成された復調器15の動作は以下の通りである。すなわち、図1の分配器14から出力された混合信号が入力部40に入力された後、BPF41に入力される。このBPF41においては、混合信号のうち、受信変調器12での変調時の搬送波周波数に対応する周波数(上記例では75MHz)の信号、すなわち、受信変調器12で変調された被変調波信号のみを通過させる。そして、BPF41を通過した被変調波信号は、増幅器42による増幅を受けた後、自動利得調整部43によってほぼ一定のレベルに自動調整される。より具体的には、減衰器(Attenuator)43aで被変調波信号を減衰した後、この標準電波信号を増幅器43bで増幅し、検波器(Detector)43cにて検波する。そして、増幅器43dで増幅された検波結果に基づいて、制御部43eにて減波器43aを制御する。
このように自動レベル調整が行われた標準電波信号は、増幅器44にて増幅された後、BPF45にて所定帯域の信号のみに限定される。そして、標準電波信号は、減波器46にて適切な出力レベルに設定された後、出力部47を介して出力される。
〔振幅変調および復調の効果〕
上述のように振幅変調および復調を行う効果は次の通りである。すなわち、従来のように標準電波信号をそのままTV信号やCATV信号と混合したのでは、この混合信号から標準電波信号を分配・分岐する分配器や分岐器を新たに開発しなければならない。これに対して、超短波又は極超短波に変調を行った場合には、標準電波信号を高周波として混合できるので、従来の分配器や分岐器によって混合信号の分配・分岐ができる。したがって、既存のTV共聴システム1を大幅に変更することなく、標準電波信号を伝送できる。また、超短波又は極超短波として伝送することで、漏れ電波による発振の可能性を低減でき、高利得が必要な場合においても、無理なく伝送を行うことができる。
ここで、標準電波信号の変調方式としては、振幅変調(AM変調)の他に、周波数変調(FM変調)することも考えられる。しかしながら、周波数変調は信号波の振幅によって搬送波の周波数を変化させるものであるから、電圧制御発振器(Voltage Controlled Oscillator)等による搬送波の発振の揺らぎは、信号波(標準電波信号)の揺らぎと同等になる。これに対して、振幅変調を行った場合には、標準電波信号に揺らぎを与えることなく高品位で標準電波信号を送ることができる。なお、このような利点を無視できる場合には、周波数変調を採用することもできる。この場合においても、少なくとも標準電波信号を超短波又は極超短波帯域に変調することで、既設の分配器等を用いた伝送が可能になるという本発明の基本的効果を得ることができ、一般の電波時計の時刻修正を十分な精度で行うことができる。また、標準電波信号を、他の任意の周波数に変換して伝送し、受信側において元の標準電波に戻る方法も考えられるが、この場合には、双方の局発周波数を同一にすることや、多段変換を行うこと(例えば、1回変換の場合、標準電波信号は40KHzなので、75MHzに変換するためには、74.960MHz又は75.040MHzの局発周波数を使い、変換された75MHzのみを選択することが難しいため、変換を何度か繰返して75MHzにする必要がある)等が必要になり、困難であったり実用性に乏しいため、上述した振幅変換を行うことがより好ましい。
〔実施例の変更および改良の可能性〕
最後に、上記実施例の変更の可能性について説明する。すなわち、上記説明した本発明に係る実施例における具体的な構成及び方法は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変および改良することができる。また、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、上記に記載されていない課題を解決したり、上記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
例えば、変調周波数は超短波又は極超短波の範囲内であれば、75MHz以外にも任意の周波数を採用することができる。また上記実施例においては、受信アンテナ11と受信変調器12とを個別的なものとして説明したが、製造上又は取り扱い上の観点からは、両者を相互一体に形成することが好ましい。
また、受信変調器12の利得は、環境に応じて適宜変更可能なようにしてもよい。例えば、標準電波の受信レベルは、天候や時間帯に応じて10〜20dB程度変動し得るため、この変動分に応じて受信変調器12の利得を増減させ、受信変調器12の出力を一定化してもよい。すなわち、受信変調器12の自動利得調整部22においては、標準電波の受信レベルの変動に応じた利得調整を行うようにしてもよい。
また、分岐器13は、上記説明した配置に限られず、既設のTV共聴ライン1の任意の位置に配置することができる。また、復調器15や端子付き標準電波受信機17は、図1のように各住戸に設ける必要はなく、時刻修正を必要とする住戸にのみ設ければよい。
以上のように、本発明に係る長波標準電波の伝送システム、変調装置、及び、復調装置は、ビルや地下において長波標準電波を用いた時刻の自動修正を行うために有用であり、特に、TV共聴システムを用いた長波標準電波の伝送に適している。
本発明の実施例に係る長波標準電波の伝送システムを示す図である。 受信変調器の構成を示す図である。 復調器の構成を示す図である。 従来の標準電波の伝送システムの構成を示す図である。
符号の説明
1 TV共聴システム
2、100 TV用アンテナ
3、101 ヘッドエンド
4、42、44、116 増幅器
5、13、23、28 分岐器
6 TV
7、8、118、119 ケーブル
10 伝送機器群
11、102 受信アンテナ
12 受信変調器
14 分配器
15 復調器
16、117 輻射アンテナ
20、40 入力部
21 前置増幅器
22、43 自動利得調整部
24 オシレータ
25 振幅変調部
26 レベル調整部
27、41、45 バンドパスフィルタ
29〜31、47 出力部
46 減波器
103 受信増幅器
104〜109 ハイパスフィルタ
110〜115 ローパスフィルタ

Claims (9)

  1. TV共聴システムを介して長波標準電波を伝送するための長波標準電波の伝送システムであって、
    上記長波標準電波を受信するための受信手段と、
    上記受信手段にて受信された上記長波標準電波を信号波として変調することで超短波又は極超短波の被変調波信号を取得する変調手段と、
    上記変調手段によって変調された上記被変調波信号を上記TV共聴システムに合波する合波手段と、
    上記合波手段にて合波され上記TV共聴システムを介して伝送された信号から、上記被変調波信号を分波する分波手段と、
    上記分波手段にて分波された上記被変調波信号を復調して上記長波標準電波信号を取得する復調手段と、
    を備えたことを特徴とする長波標準電波の伝送システム。
  2. 上記変調手段は、上記超短波又は極超短波を上記長波標準電波にて振幅変調し、
    上記復調手段は、上記変調手段にて振幅変調された上記被変調波信号を復調して上記長波標準電波信号を取得すること、
    を特徴とする請求項1に記載の長波標準電波の伝送システム。
  3. 上記変調手段は、超短波又は極超短波である搬送波を出力する発振手段を備え、この発振手段にて出力された搬送波に基づいて上記長波標準電波にて振幅変調し、
    上記復調手段は、上記搬送波の周波数に基づいて上記被変調波信号を復調して上記長波標準電波信号を取得すること、
    を特徴とする請求項2に記載の長波標準電波の伝送システム。
  4. TV共聴システムを介して長波標準電波を伝送するための長波標準電波の伝送システムに用いられるものであって、
    所定の受信手段にて受信された上記長波標準電波を信号波として変調することで超短波又は極超短波の被変調波信号を取得すること、
    を特徴とする長波標準電波の変調装置。
  5. 上記超短波又は極超短波を上記長波標準電波にて振幅変調すること、
    を特徴とする請求項4に記載の長波標準電波の変調装置。
  6. 超短波又は極超短波である搬送波を出力する発振手段を備え、この発振手段にて出力された搬送波に基づいて上記長波標準電波にて振幅変調すること、
    を特徴とする請求項5に記載の長波標準電波の変調装置。
  7. TV共聴システムを介して長波標準電波を伝送するための長波標準電波の伝送システムに用いられるものであって、
    所定の変調手段にて変調された超短波又は極超短波の被変調波信号を復調して上記長波標準電波信号を取得すること、
    を特徴とする長波標準電波の復調装置。
  8. 所定の変調手段にて振幅変調された超短波又は極超短波の上記被変調波信号を復調して上記長波標準電波信号を取得すること、
    を特徴とする請求項7に記載の長波標準電波の復調装置。
  9. 上記復調手段は、所定の変調手段にて超短波又は極超短波である搬送波に基づいて振幅変調された上記被変調波信号を、上記搬送波の周波数に基づいて復調して上記長波標準電波信号を取得すること、
    を特徴とする請求項8に記載の長波標準電波の復調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008191124A (ja) * 2007-02-08 2008-08-21 Casio Comput Co Ltd 標準時刻電波伝送・再放射システム、アンテナ回路および再放射装置
WO2009063590A1 (ja) 2007-11-15 2009-05-22 Panasonic Corporation 携帯電子機器の入力装置、携帯電子機器
JP2013015408A (ja) * 2011-07-04 2013-01-24 Nippon Antenna Co Ltd 標準電波伝送システム

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