JP2005265632A - 長波標準電波の伝送システム、変調装置、及び、復調装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】TV共聴システム1を介して長波標準電波を伝送するための長波標準電波の伝送システムであって、長波標準電波を受信するための受信アンテナ11と、受信アンテナ11にて受信された長波標準電波を信号波として変調することで超短波又は極超短波の被変調波信号を取得する受信変調器12と、受信変調器12によって変調された被変調波信号をTV共聴システム1に合波する分岐器13と、分岐器13にて合波されTV共聴システム1を介して伝送された信号から、被変調波信号を分波する分配器14と、分配器14にて分波された被変調波信号を復調して上記長波標準電波信号を取得する復調器15とを備える。
【選択図】 図1
Description
図1は、本実施例に係る長波標準電波の伝送システムを示す図である。この図1に示すように、伝送システムは、既存のTV共聴システム1に加えて、標準電波を伝送するための新規な伝送機器群10を備えて構成されている。
具体的に、既存のTV共聴システム1は、TV用アンテナ2、ヘッドエンド3、増幅器4、及び、分岐器5を備えて構成されている。そして、TV信号がTV用アンテナ2を介して受信されると共に、CATV信号がケーブル7を介して伝送され、これらTV信号及びCATV信号がへッドエンド3に入力される。これらTV信号及びCATV信号は、ケーブル8を介して伝送され、増幅器4で増幅された後、分岐器5にて各住戸に分岐され、各住戸に設けたTV6にて受信される。
一方、標準電波を伝送するための伝送機器群10は、受信アンテナ11、受信変調器12、分岐器13、分配器14、復調器15、及び、輻射アンテナ16を備えて構成されている。これら受信アンテナ11、受信変調器12、分岐器13、復調器15、及び、輻射アンテナ16は、それぞれ特許請求の範囲における受信手段、変調手段(または変調装置)、合波手段、復調手段(または復調装置)、輻射手段に対応する。
このように構成された伝送機器群10を用いて、概略的には、標準電波が以下のように伝送される。すなわち、図示しない標準電波施設から送信された標準電波は、受信アンテナ11にて受信され、受信変調器12に出力された後、この受信変調器12において変調される。具体的には、標準電波を信号波とし、かつ、所定の超短波域又は極超短波域の信号を搬送波とする、振幅変調が行われる。このように超短波又は極超短波に変調された標準電波は、分岐器13によって、既存のTV共聴システム1のケーブル8に出力され、TV信号及びCATV信号に混合される。
次に、受信変調器12の具体的構成について説明する。図2は、受信変調器の構成を示す図である。この図2に示すように受信変調器12は、入力部20、前置増幅部21、自動利得調整部22、分岐部23、オシレータ24、振幅変調部25、レベル調整部26、バンドパスフィルタ(以下、BPF)27、分岐器28、及び、出力部29〜31を共通の筐体内に備えて構成されている。
このように構成された受信変調器12の動作は以下の通りである。すなわち、図1の受信アンテナ11からの標準電波信号が入力部20に入力され、前置増幅部21にて適切な利得に増幅された後、自動利得調整部22によってほぼ一定のレベルに自動調整される。より具体的には、減衰器(Attenuator)22aで標準電波信号を減衰した後、BPF22bで所定帯域の信号のみを通過させ、増幅器22cにて増幅する。そして、分岐部22dにて分岐された標準電波信号を増幅器22eで増幅した後、検波器(Detector)22fにて検波する。そして、この検波結果に基づいて、制御部22gにて減衰器22aの値を制御する。
次に、復調器15の具体的構成について説明する。図3は、復調器の構成を示す図である。この図3に示すように復調器15は、入力部40、BPF41、増幅器42、自動利得調整部43、増幅器44、BPF45、減波器46、及び、出力部47を備えて構成されている。このうち、入力部40は、分配器14から出力された混合信号を当該復調器15に入力可能とする入力手段である。また、BPF45は、上記した受信変調器12での変調時の搬送波周波数に対応する周波数の信号のみを通過させる信号選択手段である。また、増幅部42は、被変調波信号を増幅する増幅手段である。また、自動利得調整部43は、増幅部42にて増幅された被変調波信号のレベルを自動調整するための自動利得調整手段であり、具体的にはAGCとして構成されている。また、BPF45は、被変調波信号のうち所定帯域の信号のみを通過させる信号選択手段である。そして、減波器46は、当該復調器15の出力レベルを設定するための減波を行う減波手段である。
このように構成された復調器15の動作は以下の通りである。すなわち、図1の分配器14から出力された混合信号が入力部40に入力された後、BPF41に入力される。このBPF41においては、混合信号のうち、受信変調器12での変調時の搬送波周波数に対応する周波数(上記例では75MHz)の信号、すなわち、受信変調器12で変調された被変調波信号のみを通過させる。そして、BPF41を通過した被変調波信号は、増幅器42による増幅を受けた後、自動利得調整部43によってほぼ一定のレベルに自動調整される。より具体的には、減衰器(Attenuator)43aで被変調波信号を減衰した後、この標準電波信号を増幅器43bで増幅し、検波器(Detector)43cにて検波する。そして、増幅器43dで増幅された検波結果に基づいて、制御部43eにて減波器43aを制御する。
上述のように振幅変調および復調を行う効果は次の通りである。すなわち、従来のように標準電波信号をそのままTV信号やCATV信号と混合したのでは、この混合信号から標準電波信号を分配・分岐する分配器や分岐器を新たに開発しなければならない。これに対して、超短波又は極超短波に変調を行った場合には、標準電波信号を高周波として混合できるので、従来の分配器や分岐器によって混合信号の分配・分岐ができる。したがって、既存のTV共聴システム1を大幅に変更することなく、標準電波信号を伝送できる。また、超短波又は極超短波として伝送することで、漏れ電波による発振の可能性を低減でき、高利得が必要な場合においても、無理なく伝送を行うことができる。
最後に、上記実施例の変更の可能性について説明する。すなわち、上記説明した本発明に係る実施例における具体的な構成及び方法は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変および改良することができる。また、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、上記に記載されていない課題を解決したり、上記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
2、100 TV用アンテナ
3、101 ヘッドエンド
4、42、44、116 増幅器
5、13、23、28 分岐器
6 TV
7、8、118、119 ケーブル
10 伝送機器群
11、102 受信アンテナ
12 受信変調器
14 分配器
15 復調器
16、117 輻射アンテナ
20、40 入力部
21 前置増幅器
22、43 自動利得調整部
24 オシレータ
25 振幅変調部
26 レベル調整部
27、41、45 バンドパスフィルタ
29〜31、47 出力部
46 減波器
103 受信増幅器
104〜109 ハイパスフィルタ
110〜115 ローパスフィルタ
Claims (9)
- TV共聴システムを介して長波標準電波を伝送するための長波標準電波の伝送システムであって、
上記長波標準電波を受信するための受信手段と、
上記受信手段にて受信された上記長波標準電波を信号波として変調することで超短波又は極超短波の被変調波信号を取得する変調手段と、
上記変調手段によって変調された上記被変調波信号を上記TV共聴システムに合波する合波手段と、
上記合波手段にて合波され上記TV共聴システムを介して伝送された信号から、上記被変調波信号を分波する分波手段と、
上記分波手段にて分波された上記被変調波信号を復調して上記長波標準電波信号を取得する復調手段と、
を備えたことを特徴とする長波標準電波の伝送システム。 - 上記変調手段は、上記超短波又は極超短波を上記長波標準電波にて振幅変調し、
上記復調手段は、上記変調手段にて振幅変調された上記被変調波信号を復調して上記長波標準電波信号を取得すること、
を特徴とする請求項1に記載の長波標準電波の伝送システム。 - 上記変調手段は、超短波又は極超短波である搬送波を出力する発振手段を備え、この発振手段にて出力された搬送波に基づいて上記長波標準電波にて振幅変調し、
上記復調手段は、上記搬送波の周波数に基づいて上記被変調波信号を復調して上記長波標準電波信号を取得すること、
を特徴とする請求項2に記載の長波標準電波の伝送システム。 - TV共聴システムを介して長波標準電波を伝送するための長波標準電波の伝送システムに用いられるものであって、
所定の受信手段にて受信された上記長波標準電波を信号波として変調することで超短波又は極超短波の被変調波信号を取得すること、
を特徴とする長波標準電波の変調装置。 - 上記超短波又は極超短波を上記長波標準電波にて振幅変調すること、
を特徴とする請求項4に記載の長波標準電波の変調装置。 - 超短波又は極超短波である搬送波を出力する発振手段を備え、この発振手段にて出力された搬送波に基づいて上記長波標準電波にて振幅変調すること、
を特徴とする請求項5に記載の長波標準電波の変調装置。 - TV共聴システムを介して長波標準電波を伝送するための長波標準電波の伝送システムに用いられるものであって、
所定の変調手段にて変調された超短波又は極超短波の被変調波信号を復調して上記長波標準電波信号を取得すること、
を特徴とする長波標準電波の復調装置。 - 所定の変調手段にて振幅変調された超短波又は極超短波の上記被変調波信号を復調して上記長波標準電波信号を取得すること、
を特徴とする請求項7に記載の長波標準電波の復調装置。 - 上記復調手段は、所定の変調手段にて超短波又は極超短波である搬送波に基づいて振幅変調された上記被変調波信号を、上記搬送波の周波数に基づいて復調して上記長波標準電波信号を取得すること、
を特徴とする請求項8に記載の長波標準電波の復調装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004079050A JP2005265632A (ja) | 2004-03-18 | 2004-03-18 | 長波標準電波の伝送システム、変調装置、及び、復調装置 |
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ID=35090346
Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008191124A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-21 | Casio Comput Co Ltd | 標準時刻電波伝送・再放射システム、アンテナ回路および再放射装置 |
WO2009063590A1 (ja) | 2007-11-15 | 2009-05-22 | Panasonic Corporation | 携帯電子機器の入力装置、携帯電子機器 |
JP2013015408A (ja) * | 2011-07-04 | 2013-01-24 | Nippon Antenna Co Ltd | 標準電波伝送システム |
-
2004
- 2004-03-18 JP JP2004079050A patent/JP2005265632A/ja active Pending
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