JP2005265609A - スモーク測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ボイラの燃焼不良を排ガスから自動で把握するスモーク測定装置の提供。
【解決手段】 発光素子4と、この発光素子からの光を反射させる反射部材7と、この反射部材からの反射光を受光する受光素子5と、先端および中途に開口6a,6bを形成した送気用パイプ6とを備える。パイプ6には、先端に反射部材7が保持される一方、中途に発光素子4と受光素子5が配置される。発光素子4および受光素子5と反射部材7との間に排ガスを介在させ、光透過度からスモークの有無または濃度の判定を行う。空気をパイプ基端部から送り込んで、反射部材7、発光素子4および受光素子5へ吹き付けるように吐出することで、それら部品へのスモーク中の煤の付着を防止し、それら部品の冷却を図る。
【選択図】 図2

Description

この発明は、スモークの有無や濃度を光学的に検出するためのスモーク測定装置に関するものである。特に、ボイラの排気筒(煙突)から排出される排ガス中の煤の程度を把握するのに使用されるスモーク測定装置に関するものである。
ボイラの排気筒からの排ガスを分析することは、ボイラの燃焼状態を把握する上で有効である。ボイラのユーザは、排気筒から排出される煤の有無およびその量で、ボイラの燃焼状態を簡易に知ることができる。
一方、内燃機関の分野では、下記特許文献1に開示されるように、排ガス中のスモーク濃度を光学的に検出することが提案されている。すなわち、特許文献1に記載の発明は、発光素子(12)と、この発光素子(12)により発光された光を反射する凹面鏡(18)と、この凹面鏡(18)により反射された光を受光する受光素子(13)とを、ケーシング(3)に一体的に固定支持している。そして、ケーシング(3)には、発光素子(12)と凹面鏡(18)により形成される光通路と、凹面鏡(18)と受光素子(13)により形成される光通路とに、排ガスが通過するガス通路(11)を形成している。さらに、ガス通路(11)に沿って二枚のヒータ付ガラス(16,16)を配置することで、凹面鏡(18)、発光素子(12)および受光素子(13)が排ガスから保護され、且つスモークの付着が防止される。なお、括弧書きの符号は、特許文献1中における符号である。
特開平2−49145号公報
しかしながら、ボイラの排気筒から排出されるスモーク(白煙または黒煙)の有無およびその量は通常、ユーザの視認により確認されており、自動で早期に、ボイラの燃焼不良を把握することができなかった。
また、前記特許文献1に記載の発明は、二枚のヒータ付きガラスが必要なだけでなく、凹面鏡や発光素子および受光素子の側に排ガスが進入しないように、ヒータ付きガラスを気密状態で取り付ける必要があった。しかも、そのヒータ付きガラスへ電気配線する必要もある。その一方、発光素子と受光素子およびそれらの取付基板を冷却する機能はなく、排ガスからの伝熱でそれら部品を故障させるおそれがあった。
この発明が解決しようとする課題は、簡易な構成で、測定精度が低下するのを防止することにある。
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、発光手段と、この発光手段との間に測定対象ガスを介在させる空間を空けて配置され、前記発光手段からの光を反射させる反射手段と、この反射手段との間に測定対象ガスを介在させる空間を空けて配置され、前記反射手段からの反射光を受光する受光手段と、前記反射手段へ向けて空気を送る通路を有する送気手段とを備えることを特徴としている。請求項1に記載の発明によれば、前記反射手段が空気により保護され、スモーク中の煤、油滴などの前記反射手段への付着が長期に防止される。従って、スモークの有無や濃度の測定において、使用に伴い精度を低下させることがない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成要件に加えて、前記反射手段は、前記送気手段により保持されることを特徴としている。請求項2に記載の発明によれば、前記反射手段の保持に前記送気手段を用いることで、構成を簡素化できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の構成要件に加えて、前記送気手段は、パイプから構成され、このパイプの先端部に、パイプの内外を連通する開口が形成されると共に、前記反射手段が保持されており、前記パイプの先端部から基端側へ離間した位置に、パイプの内外を連通する開口が形成されると共に、前記発光手段と前記受光手段とが配置されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、前記送気手段を構成するパイプの先端部に前記反射手段を設ける一方、そのパイプの基端部に前記発光手段と前記受光手段を備え付けて一体的に構成した。そのため、測定対象ガスの存在部に、前記パイプを差し込むだけで使用できる。また、前記パイプからの空気は、前記反射手段だけでなく、前記発光手段および前記受光手段へも供給されるので、前記反射手段、前記発光手段および前記受光手段へのスモーク中の煤などの付着を防止できる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の構成要件に加えて、前記発光手段の発光素子と前記受光手段の受光素子とは、受光素子が発光素子よりもパイプ基端側に配置されるか、または隔壁を介して配置され、前記パイプに形成される開口の内、前記反射手段が保持される側に形成される開口は、鏡またはプリズムから構成される前記反射手段へ空気を吹き付ける位置に形成され、前記パイプに形成される開口の内、前記発光手段と前記受光手段とが配置される側に形成される開口は、前記発光素子および前記受光素子またはそれらの取付基板へ空気を吹き付ける位置に形成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、前記発光素子と前記受光素子とをずらして配置するか、または隔壁を介して配置することで、前記発光素子の光が前記反射手段を介することなく直接に前記受光素子に届くのを防止できる。また、前記送気手段からの空気が、前記反射手段、前記発光素子および前記受光素子またはそれらの取付基板へ吹き付けられることで、これら各部品にスモーク中の煤などが付着するのが確実に防止できる。また、測定対象ガスが高温の場合でも、それら各部品の冷却を図ることで故障を防止する。
請求項5に記載の発明は、請求項3または請求項4に記載の構成要件に加えて、前記発光手段および前記受光手段は、開口を有するホルダー内に収容されており、前記パイプの先端部は、前記ホルダーの開口からホルダー外へ延出するよう設けられ、前記ホルダーは、測定対象ガスの存在部の壁体に、その壁体に形成された開口と前記ホルダーの開口とを対応させて設けられ、且つ、この壁体への取付部は断熱材により形成されており、前記パイプに形成された開口の内、前記発光手段と前記受光手段とが配置された側に形成された開口からの空気は、前記ホルダー内からそのホルダーの前記開口を介して排出されることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、前記パイプから前記ホルダー内へ導出される空気は、前記ホルダー内からそのホルダーの開口を介して、測定対象ガスの存在部の側へ排出される。従って、測定対象ガスが前記ホルダー内へ進入するのを防止して、前記ホルダー内に収容された前記発光手段と前記受光手段とにスモーク中の煤などが付着するのを防止する。また、前記ホルダーは、測定対象ガスの存在部の壁体への取付部が断熱材により形成されているので、測定対象ガスの存在部が高温の場合でも、前記発光手段および前記受光手段への伝熱を防止し、それら各部品を保護する。これら部品の冷却は、前記パイプから排出される空気の流れによってもなされる。
さらに、請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれか1項に記載の構成要件に加えて、ボイラの排気筒を通る排ガス中のスモークを測定する装置とされ、前記パイプの基端部に、送気源からの圧縮空気が供給されることを特徴としている。請求項6に記載の発明によれば、ボイラからの排ガスを利用して、ボイラの燃焼状態を把握することができる。また、コンプレッサーからの圧縮空気を利用することで、その膨張時の吸熱作用を利用でき、前記発光手段や前記受光手段などの部品の冷却を有効に実現できる。
この発明によれば、スモーク中の煤などの反射手段などへの付着が抑制され、精度良くスモーク測定を行うことができる。
つぎに、この発明の実施の形態について説明する。
本実施形態のスモーク測定装置は、測定対象ガスの光透過度から、スモークの有無または濃度を測定するものである。測定対象は特に問わないが、ボイラの排気筒からの排ガスのスモーク測定に好適に利用できる。具体的には、発光手段からの光を排ガス中に通過させて受光手段にて受光し、その受光強度によりスモークの有無またはその濃度を測定する。ボイラの排気筒から排出される排ガス中のスモークを測定することで、ボイラの燃焼不良を発見することができる。
本実施形態のスモーク測定装置は、発光素子を有する発光手段と、受光素子を有する受光手段と、発光素子からの光を受光素子へ反射する反射手段と、空気を吹き出して前記各手段に煤などが付着するのを防止する送気手段とを主要部として備える。
前記発光素子と前記受光素子は、特に問わないが、直進性の高い光をやり取りするものが好ましい。その点では、レーザや赤外線を利用するのがよいが、可視光の内、直進性の高い赤色を利用するのもよい。このようにして前記発光素子と前記受光素子とが選択されるが、コスト的にはLEDとフォトトランジスタとの組合せが有利である。一方、前記反射手段は、鏡またはプリズムからなる反射部材から構成される。この鏡には、電解研磨などにより鏡面加工した金属板が含まれる。レーザ光を使用する場合には、プリズムの利用が好ましい。
また、前記送気手段は、前記発光素子、前記受光素子、および前記反射部材のいずれか一以上の部材に対し、その近傍に空気を吹き出すことで、それら部材にスモーク中の煤などが付着するのを防止する。典型的には、前記送気手段は、断面が円形や角形のパイプにより構成される。このパイプの先端部や中途部には、パイプ内外を連通する開口が形成されており、パイプ基端部から送り込まれた空気が外部へ放出される。パイプに形成される開口は、パイプの周側壁を切り欠いて形成するが、パイプ先端部の開口には、パイプ自体の先端開口をそのまま利用することもできる。
前記パイプには、その基端部から先端側へ向けて送気源から空気が送り込まれる。送気源としては、ボイラの送風機、コンプレッサー、小型ファンなどが用いられる。これにより、パイプに形成された前記開口から空気が外部へ放出され、開口近傍に保持された構成要素に吹き付けられる。その際、パイプ先端部の開口からの空気は、前記反射部材の反射面に当てるのが好ましく、パイプ基端側の開口からの空気は、前記発光素子や前記受光素子またはそれらの取付基板へ当てるのが好ましい。このようにして、空気でエアカーテンを形成することで、前記反射部材などへの煤などの付着が防止される。また、空気を吹き付けることで、前記発光手段、前記受光手段、および前記反射手段の冷却を図ることもできる。その冷却は、前記送気手段により供給される空気として圧縮空気を用いることで、その膨張時の吸熱作用により一層効果的になされる。
前記発光素子と前記受光素子は、前記ボイラの排気筒の直径方向両端部に設けることも考えられるが、その場合には光軸を合わせるのが困難である。しかも、前記発光素子と前記受光素子への配線や、前記送気手段の配管も複雑になる。そこで、本実施形態では、前記反射部材を用いて前記発光素子からの光を前記受光素子へ反射させることで、前記発光素子と前記受光素子とを前記反射部材と向かい合わせて同一方向に配置している。前記反射部材を利用して光路を折り返すことで、往復距離で所望の光路長を確保でき、装置も小型化できる。
前記反射手段は、前記送気手段にて保持するのが好ましい。具体的には、上述したように前記送気手段をパイプにより構成し、そのパイプの先端部に前記反射手段を保持する。そして、より好ましくは、そのパイプの基端部に、前記発光手段および前記受光手段を保持する。このようにして、パイプ先端側に前記反射手段が保持される一方、パイプ基端側に前記発光手段と前記受光手段とが保持されるが、前記反射手段と前記発光手段または前記受光手段との間の空間は、測定対象ガスを介在させる空間として機能する。
本実施形態のスモーク測定装置においては、前記発光手段や前記受光手段は、筒状または箱状の中空ホルダー内に収容される。具体的には、前記発光素子と前記受光素子をそれらの取付基板ごと前記ホルダー内へ収容する。このホルダーには、前記パイプが貫通して設けられる。また、このホルダーは、パイプ先端側に開口部を備え、その開口部からパイプ先端部が延出する。このホルダーの開口部は、前記パイプの直径よりも大きく、前記発光素子から前記反射部材への光と、前記反射部材から前記受光素子への光は、その開口部を通過できる。
前記ホルダーは、その開口部が前記排気筒に形成された開口と対応させて、前記排気筒の周側壁に気密状態で取り付けられる。上述したように、前記パイプには、前記発光素子および前記受光素子の近傍に開口が形成されており、その開口から空気が吹き出されるので、その空気は前記ホルダーの前記開口部から前記排気筒へ排出されることになる。従って、前記排気筒から前記ホルダー側へのスモークの進入が防止され、前記発光素子と前記受光素子へのスモーク中の煤などの付着が防止される。また、前記排気筒からの熱風が前記ホルダー内に進入しないことで、前記発光手段や前記受光手段の回路を損傷するおそれもない。前記ホルダーの前記排気筒への取付部をセラミックなどの断熱材により形成しておけば、前記排気筒から前記ホルダーへの伝熱が一層軽減される。
ところで、前記発光素子と前記受光素子とをそのまま横に並べた際には、前記発光素子からの光が前記反射部材を介することなく直接に前記受光素子へ到達してしまうおそれがある。そこで、前記発光素子と前記受光素子との間に隔壁を設けるのがよい。この隔壁は、前記ホルダーに設けてもよいし、前記発光素子や前記受光素子の取付基板に設けてもよい。また、前記隔壁に代えて或いはそれに加えて、前記受光素子を前記発光素子よりもパイプ基端側にずらして配置してもよい。つまり、前記受光素子を前記発光素子よりも後方へずらして配置することでも、前記発光素子から前記受光素子へ直接に光が到達することを防止できる。
本実施形態のスモーク測定装置は、前記パイプの先端側が前記ボイラの前記排気筒に差し込まれて使用される。そして、前記発光素子で発光した光を前記反射部材で反射し、その反射光を前記受光素子で受光する。前記発光手段および前記受光手段は、制御手段に接続されており、制御手段を構成する制御器は、前記受光素子での受光強度から、前記発光素子または前記受光素子と前記反射部材との間に配置した排ガスの光透過度を測定する。これにより、スモークの有無または濃度を把握し、排ガス中の煤の程度を測定できる。
以下、この発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1から図3は、本発明のスモーク測定装置の実施例1を示す図であり、図1は斜視図、図2は使用状態を示す横断面図、図3は図2のIII−III断面図である。本実施例のスモーク測定装置1は、ボイラの排気筒2から排出されるスモークの有無や濃度を測定するためのものである。
本実施例のスモーク測定装置1は、中空ボックス状のホルダー3と、ホルダー3内に保持される発光素子4および受光素子5と、ホルダー3を貫通して設けられるパイプ6と、パイプ6の先端部に設けられる反射部材としての鏡7とを備える。
本実施例のホルダー3は、基端側の樹脂製ホルダー本体8と、先端側のセラミック製ホルダー管9とから構成される。ホルダー本体8は、段付き円筒形状で、その基端側の大径部10は基端側に開口10aしている。この開口部10aには、蓋体11が取り付け可能とされている。ホルダー本体8の大径部10の先端壁12には、円筒状小径部13が先端側へ突出して一体形成されている。大径部10の先端壁12には、図3に示すように、水平方向に細長い二本の切欠溝14,14が上下に離間して平行に形成されている。各切欠溝14は、先端壁12を貫通することなく、大径部10の基端側にのみ開口して形成されているが、その一端部には先端壁12を貫通して丸穴15が形成されている。この貫通穴15は、小径部13内に開口する位置に形成されている。さらに、小径部13と対応して、大径部10の先端壁12には、前記各貫通穴15と隣接した横位置にパイプ挿通穴16が貫通して形成されている。
ホルダー管9は、細長い円筒形状とされ、その基端部がホルダー本体8の小径部13にはめ込まれて固定される。また、ホルダー管9の先端部には、円板状のフランジ17が設けられている。ホルダー管9は、円筒状の先端部18が、フランジ17よりも僅かに先端側へ延出して形成されている。フランジ17には、排気筒2などへの取り付けのために、図1に示すように、直径方向に対向した二箇所に、取付ネジ挿通穴19,19が形成されている。従って、本実施例のスモーク測定装置1は、図2に示すように、ホルダー3の開口3aに対応するように、排気筒2の周側壁に形成した開口2aに、ホルダー管9の先端部18をはめ込んだ状態で、排気筒2の周側壁にホルダー管9のフランジ17を取付ネジ20で固定することで設置できる。
ホルダー本体8の大径部10には、発光素子4と受光素子5がその取付基板21ごと収容されて固定される。本実施例では、発光素子4はLED、受光素子5はフォトトランジスタから構成される。また、本実施例では、発光素子4と受光素子5は、同一の取付基板21に取り付けられており、その取付基板21がホルダー本体8の大径部10の先端壁12にネジ(不図示)を用いて取り付けられる。
その際、取付基板21に設けられた発光素子4と受光素子5とは、それぞれホルダー本体8の大径部10の先端壁12に形成した前記各貫通穴15と対応した位置に配置される。しかも、発光素子4および受光素子5は、それぞれ先端側へ向けた状態で配置される。さらに、少なくとも受光素子5は、切欠溝14や貫通穴15内に配置され、先端壁12より先端側へは露出しないよう取り付けるのが好ましい。これにより、切欠溝14同士の隔壁14a(図3)により発光素子4と受光素子5とが離隔され、発光素子4の光が直接に受光素子5へ到達するのが防止される。なお、ホルダー3の基端部には蓋体11が設けられるが、蓋体11に設けた開口11aや切欠きを介して配線がなされ、発光素子4や受光素子5は制御器(不図示)に接続される。
ホルダー3には、細長い小径のパイプ6が貫通して設けられる。すなわち、パイプ6は、ホルダー3の蓋体11を貫通して基端側へ延出すると共に、パイプ挿通穴16およびホルダー管9内を挿通して先端側へ延出している。そして、パイプ6の先端部には、鏡7が固定されている。本実施例の鏡7は、基端面7aを電解研磨したステンレス板で構成され、パイプ6先端部にパイプ6に対し垂直に溶接されて固定される。本実施例の鏡7は、ホルダー管9の内径よりもやや大径の円形状に形成されており、ホルダー管9の先端開口と対向する位置に配置される。
パイプ6の先端部には、鏡7の直前において、周側面が切り欠かれるかまたは穴を設けることで、開口6aが形成されている。この開口6aは、鏡7の延出方向の周側面にのみ開口して形成されている。図示例では、パイプ6の先端部を45度の傾斜面にし、その傾斜面に小穴を開けている。また、パイプ6の中途部には、発光素子4や受光素子5の取付基板21より少し基端側の位置で、周側面が切り欠かれるかまたは穴を設けることで、開口6bが形成されている。この開口6bは、発光素子4や受光素子5の側へ向けて開けられている。
本実施例のスモーク測定装置1は、図2に示すように、排気筒2の周側壁にホルダー管9のフランジ17を固定し、排気筒2の周側壁に形成した開口2aからパイプ6の先端部を差し込んで使用される。その際、発光素子4と鏡7との間、および鏡7と受光素子5との間の各光路には、排ガスの流れに対して上下にパイプ6が配置されないように、図2に示すように、それら光路とパイプ6とは排ガスの流れに対して横方向に離間して配置するのがよい。こうした配置により、パイプ6による排ガスの流れの影響を抑制することができる。
そして、発光素子4で発光した光を鏡7で反射し、その反射光を受光素子5で受光する。発光素子4や受光素子5は制御器(不図示)に接続されているので、制御器は受光素子5での受光強度から、排気筒2を通る排ガスの光透過度を測定する。これにより、スモークの有無または濃度を把握し、排ガス中の煤の程度を測定でき、ボイラの燃焼不良などを判定できる。それに基づき、制御器は、警報を鳴らしたり、ボイラの運転を強制停止したりするようにしてもよい。
ところで、パイプ6には基端部から先端側へ向けて空気が送り込まれる。従って、その空気は、パイプ6先端部や中途部に形成した開口6a,6bからパイプ外へ噴き出されることになる。パイプ6先端部からの空気は、鏡7の反射面7aに当てられる。従って、エアカーテンを形成することで、反射面7aへのスモーク中の煤などの付着が防止されると共に、鏡7が冷却されることで、高温による酸化腐食が防止される。また、パイプ6中途部からパイプ外へ噴き出される空気は、発光素子4や受光素子5さらにはそれらの取付基板21に当てられ、その空気はホルダー3の先端部から排気筒2側へ排出される。従って、排気筒2からホルダー3側への空気の進入を防止して、発光素子4や受光素子5へのスモーク中の煤などの付着を防止する。しかも、発光素子4や受光素子5の冷却作用もある。さらに、本実施例のように、ホルダー管9をセラミックなどの伝熱性の低い素材で形成しておけば、高温の排気筒2から取付基板21側への伝熱は確実に防止され、取付基板21の電子部品が保護される。一方、パイプ6は、その内部を常に空気が流通することで、冷却が図られている。
パイプ6への空気の供給は、図示しないコンプレッサーや送風機からなされる。一般的に、ボイラには送風機が備えられており、またボイラはコンプレッサーと共に使用されている。そこで、これらを共用してパイプ6への空気供給に利用するのがよい。また、パイプ6へ供給される空気にコンプレッサーからの圧縮空気を用いれば、その膨張時の吸熱作用により、発光素子4や受光素子5などの冷却作用もある。
図4から図6は、本発明のスモーク測定装置1の実施例2を示す図であり、図4は横断面図、図5は図4のV−V断面図、図6は図4のVI−VI断面図である。本実施例のスモーク測定装置も、基本的には前記実施例1と同様の構成であるため、以下では両者の異なる点を中心に説明する。また、両実施例の共通部分には、同一の符号を付して説明する。
実施例2のホルダー3は、基端側に開口する円筒状のホルダー本体8を備え、その先端壁12には、偏心させた位置に貫通穴22を形成している。その貫通穴22には、実施例1と同様のホルダー管9の基端部がはめ込まれて固定される。そして、本実施例では、先端壁12に切欠溝14などを形成することなく、ホルダー管9の基端部に、発光素子4および受光素子5が配置され、且つホルダー管9にパイプ6が通される。
ホルダー管9の基端部に設けられる取付基板21には、発光素子4と受光素子5が設けられるが、本実施例では、図5に示すように、両者4,5をパイプ6の長手方向にずらして配置している。すなわち、受光素子5の先端部が、発光素子4よりもパイプ基端側へずれて配置される。図示例では、発光素子4は、ホルダー管9に差し込まれているが、受光素子5はホルダー管9には差し込まれていない。このように配置することで、発光素子4の光が直接に受光素子5に到達するのが防止される。
また、実施例2においては、パイプ6先端部からの空気は、鏡7の外周部から吐出されるよう構成されている。具体的には、鏡7は、その反射面7aを露出させた状態で、鏡ホルダー23に保持されている。その際、鏡ホルダー23の内周部に形成した複数の突起23aにて鏡7の外周部を保持して、鏡ホルダー23の外周部をかしめている。また、鏡ホルダー23は、パイプ6先端部と連通されている。従って、パイプ6からの空気は、鏡ホルダー23の突起23a間において、鏡7の外周部と鏡ホルダー23の内周部との隙間から吐出される。本実施例の場合、鏡7の外周部全域から空気を吐出することで、鏡7へのスモーク中の煤などの付着を効果的に防止できる。
図7から図9は、本発明のスモーク測定装置の実施例3を示す図であり、図7は横断面図、図8は図7のVIII−VIII断面図、図9は先端部の斜視図である。本実施例のスモーク測定装置は、基本的には前記実施例2と同様の構成であるため、以下では両者の異なる点を中心に説明する。また、両実施例の共通部分には、同一の符号を付して説明する。
本実施例3のスモーク測定装置1は、レーザを用いて排ガスの光透過度を測定するものである。そのため、発光素子4には、レーザモジュールが使用され、受光素子5には、フォトダイオードが使用される。また、本実施例では、反射部材には、鏡ではなくプリズム7Xが使用される。本実施例のプリズム7Xは、図8に示すように、断面三角形状のものであり、発光素子4からのレーザを、少し横にずらして平行に反射させるものである。
本実施例では、プリズム7Xは、その反射面7aを基端側に露出させた状態で、プリズムホルダー24に保持される。そして、図9に示すように、パイプ6の先端部に形成した開口6aからの空気を反射面7aに当てることで、プリズム7Xへのスモーク中の煤などの付着が防止される。
なお、本発明のスモーク測定装置1は、上記実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。たとえば、上記各実施例では、パイプ6に反射部材7を保持したが、反射部材7の保持は、反射部材7への送気用パイプ6とは別の部材により行ってもよい。
本発明のスモーク測定装置の実施例1を示す斜視図である。 図1のスモーク測定装置の使用状態を示す横断面図である。 図2のIII−III断面図である。 本発明のスモーク測定装置の実施例2を示す横断面図である。 図4のV−V断面図である。 図4のVI−VI断面図である。 本発明のスモーク測定装置の実施例3を示す横断面図である。 図7のVIII−VIII断面図である。 図7のスモーク測定装置の先端部の斜視図である。
符号の説明
1 スモーク測定装置
2 排気筒
3 ホルダー
4 発光素子(発光手段)
5 受光素子(受光手段)
6 パイプ(送気手段)
6a 開口
6b 開口
7 鏡(反射部材,反射手段)
7X (反射部材,反射手段)
8 ホルダー本体
9 ホルダー管
14a 隔壁
21 取付基板

Claims (6)

  1. 発光手段(4)と、
    この発光手段(4)との間に測定対象ガスを介在させる空間を空けて配置され、前記発光手段(4)からの光を反射させる反射手段(7)と、
    この反射手段(7)との間に測定対象ガスを介在させる空間を空けて配置され、前記反射手段(7)からの反射光を受光する受光手段(5)と、
    前記反射手段(7)へ向けて空気を送る通路を有する送気手段(6)と
    を備えることを特徴とするスモーク測定装置。
  2. 前記反射手段(7)は、前記送気手段(6)により保持される
    ことを特徴とする請求項1に記載のスモーク測定装置。
  3. 前記送気手段は、パイプ(6)から構成され、
    このパイプ(6)の先端部に、パイプ(6)の内外を連通する開口(6a)が形成されると共に、前記反射手段(7)が保持されており、
    前記パイプ(6)の先端部から基端側へ離間した位置に、パイプ(6)の内外を連通する開口(6b)が形成されると共に、前記発光手段(4)と前記受光手段(5)とが配置されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスモーク測定装置。
  4. 前記発光手段の発光素子(4)と前記受光手段の受光素子(5)とは、受光素子(5)が発光素子(4)よりもパイプ(6)基端側に配置されるか、または隔壁(14a)を介して配置され、
    前記パイプ(6)に形成される開口(6a,6b)の内、前記反射手段(7)が保持される側に形成される開口(6a)は、鏡またはプリズムから構成される前記反射手段(7)へ空気を吹き付ける位置に形成され、
    前記パイプ(6)に形成される開口(6a,6b)の内、前記発光手段(4)と前記受光手段(5)とが配置される側に形成される開口(6b)は、前記発光素子(4)および前記受光素子(5)またはそれらの取付基板(21)へ空気を吹き付ける位置に形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のスモーク測定装置。
  5. 前記発光手段(4)および前記受光手段(5)は、開口(3a)を有するホルダー(3)内に収容されており、
    前記パイプ(6)の先端部は、前記ホルダー(3)の開口(3a)からホルダー(3)外へ延出するよう設けられ、
    前記ホルダー(3)は、測定対象ガスの存在部(2)の壁体に、その壁体に形成された開口(2a)と前記ホルダー(3)の開口(3a)とを対応させて設けられ、且つ、この壁体への取付部(9)は断熱材により形成されており、
    前記パイプ(6)に形成された開口(6a,6b)の内、前記発光手段(4)と前記受光手段(5)とが配置された側に形成された開口(6b)からの空気は、前記ホルダー(3)内からそのホルダー(3)の前記開口(3a)を介して排出される
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のスモーク測定装置。
  6. ボイラの排気筒(2)を通る排ガス中のスモークを測定する装置とされ、
    前記パイプ(6)の基端部に、送気源からの圧縮空気が供給される
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のスモーク測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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