JP2005265049A - 作業機械の油圧駆動装置 - Google Patents

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修栄 有賀
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広二 石川
Minoru Fujisaki
実 藤崎
Masao Nishimura
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Abstract

【課題】アタッチメントの位置を制御する特定アクチュエータが静止保持されている状態において実施されるアタッチメントによる作業時の、アタッチメントの作動圧力による特定アクチュエータの意図しない動きを抑えることができる。
【解決手段】穿孔機5の位置を制御するバケットシリンダ8と、このバケットシリンダ8の駆動を制御するバケット用方向切換弁15とを備えると共に、バケット用方向切換弁15に、第1油圧ポンプ10と第2油圧ポンプ11の合流された圧油を供給するための合流用管路30と、バケット用方向切換弁15が中立保持されバケットシリンダ8が静止状態にあるときのアタッチメント用方向切換弁21の切換操作時に、合流用管路30内の圧油の流動を抑える抑制手段を備えている。この抑制手段は、合流用管路30に配置した開閉弁31と、逆止弁32とを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、油圧ショベル等の作業機械に備えられ、第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプの圧油を合流して供給可能な特定アクチュエータを有する油圧駆動装置に関する。
従来、例えば特許文献1に示される油圧駆動装置がある。この従来技術は、走行体、旋回体、ブーム、アーム、バケット等を有する作業機械、例えば油圧ショベルに備えられる油圧駆動装置であり、第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプと、第1油圧ポンプに接続され、右走行用方向切換弁、ブーム用方向切換弁、バケット用方向切換弁、アーム用方向切換弁を含む第1方向切換弁群と、第2油圧ポンプに接続され、旋回用方向切換弁、アーム用方向切換弁、ブーム用方向切換弁、予備用方向切換弁すなわちアタッチメント用方向切換弁、左走行用方向切換弁を含む第2方向切換弁群とを備えている。
また、右走行用方向切換弁、左走行用方向切換弁によって駆動制御され走行体を走行させる右走行モータ、左走行モータと、旋回用方向切換弁によって駆動制御され旋回体を旋回させる旋回モータと、ブーム用方向切換弁によって駆動制御されブームを上下方向に回動させるブームシリンダ、アーム用方向切換弁によって駆動制御されアームを上下方向に回動させるアームシリンダと、バケット用方向切換弁によって駆動制御されバケットを上下方向に回動させるバケットシリンダとを備えている。
また、ブームシリンダ、アームシリンダには、それぞれ第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプの圧油が合流して供給可能になっており、これによりブーム、アームの増速を実現させている。また、特定方向切換弁が、特定方向切換弁より上流側に設けられた方向切換弁を作動させたときでも駆動可能に構成するために、第1ポンプと第2ポンプの圧油を合流させる回路を構成している。
このような油圧駆動装置を備えた油圧ショベルにおいては、バケットに代えてアタッチメント、例えば特許文献2に示されるような穿孔機を取り付け、この穿孔機のアタッチメントモータを作動させて地面に孔を穿つ作業が実施されることもある。この場合には、穿孔機に備えられるアタッチメントモータは、上述した第2方向切換弁群に含まれるアタッチメント用方向切換弁の切換操作によって駆動制御される。
特開平5−287775号公報 実開平5−7783号公報
上述のように、特定アクチュエータであるバケットシリンダの増速のために第1油圧ポンプと第2油圧ポンプの圧油を合流して特定方向切換弁であるバケット用方向切換弁に供給させる合流用管路を備えた構成にした場合、バケットの代わりにアタッチメント例えば穿孔機を取り付けて、上述したように傾斜面に孔を穿つ穿孔作業を実施しようとするときに、不具合を生じる懸念がある。
すなわち、穿孔機の作動圧力が静止保持されているバケットシリンダに与えられ、このバケットシリンダに保持されている圧油がバケット用方向切換弁の構造上避けられない隙間を介して合流用管路に流れ込み、このためにバケットシリンダが動いてしまうことが起こる。このような事態を生じると、傾斜面に対する穿孔機の保持角度が変化してしまい、穿孔精度の低下を招く。
なお上述では、穿孔機の位置を制御する特定アクチュエータとしてバケットシリンダを設定し、このバケットシリンダ複合操作用の合流用管路を設けた場合について説明したが、例えばアームシリンダを特定アクチュエータに設定し、このアームシリンダの増速用の合流用管路を設けて穿孔作業を行なう場合などにおいても、同様な不具合を生じ得る。
また、穿孔機の代わりに別のアタッチメントを取り付けた場合にも、その別のアタッチメントの作動圧力が別のアタッチメントの位置を制御する特定アクチュエータに与えられることにより、その特定アクチュエータに保持されていた圧油が特定用方向切換弁を介して合流用管路に流れ込み、特定アクチュエータが動いて上述の別のアタツチメントの位置が変化し、この別のアタッチメントによって実施される作業の精度が低下する懸念がある。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、アタッチメントの位置を制御する特定アクチュエータが静止保持されている状態において実施されるアタッチメントによる作業時の、アタッチメントの作動圧力による特定アクチュエータの意図しない動きを抑えることができる作業機械の油圧駆動装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプと、アタッチメント用方向切換弁と、このアタッチメント用方向切換弁によって駆動制御されるアタッチメント用アクチュエータと、このアタッチメント用アクチュエータによって駆動されるアタッチメントと、このアタッチメントの位置を制御する特定アクチュエータと、この特定アクチュエータの駆動を制御する特定方向切換弁とを備えた作業機械の油圧駆動装置において、上記特定方向切換弁に上記第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプの合流された圧油を導くための合流用管路を備えると共に、上記特定方向切換弁が中立保持され上記特定アクチュエータが静止状態にあるときの上記アタッチメント用方向切換弁の切換操作時に、上記合流用管路内の圧油の流動を抑える抑制手段を備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、油圧ショベル等の作業機械において、例えばバケットの代わりにアタッチメントを取り付け、このアタッチメントによる作業を実施するものとする。この作業に際し、アタッチメントの位置を制御する特定アクチュエータの駆動を意図して特定方向切換弁を切り換えると、合流用管路、特定方向切換弁を介して第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプの圧油が特定アクチュエータに合流して供給され、この特定アクチュエータが速い速度で作動してアタッチメントが所定位置に位置決めされる。この状態で特定方向切換弁を中立に戻すことにより、特定アクチュエータは静止保持される。すなわち、この特定アクチュエータによって位置決めされたアタッチメントが静止保持される。
このような状態から、アタッチメント用方向切換弁が切り換えられると、油圧ポンプの圧油が、このアタッチメント用方向切換弁を介してアタッチメント用アクチュエータに供給され、このアタッチメント用アクチュエータが駆動しアタッチメントが作動する。このアタッチメントの作動により所望の作業が実施される。この作業の間、アタッチメントの作動圧力がこのアタッチメントを位置決め保持している特定アクチュエータに与えられ、この静止している特定アクチュエータの圧油が特定方向切換弁の構造上避けられない隙間から合流用管路に流れ込もうとしたとき、抑制手段よって合流用管路内の圧油の流動が抑えられる。したがって、上述したアタッチメントの作動圧力による特定アクチュエータの意図しない動きが抑えられ、アタッチメントは、その位置が変化することなく保持される。
また本発明は、上記発明において、上記抑制手段が、上記合流用管路に配置され、上記アタッチメント用方向切換弁の切換操作時に上記合流用管路を遮断し、上記特定方向切換弁の切換操作時に上記合流用管路を連通させる開閉弁から成ることを特徴としている。
このように構成した本発明は、特定アクチュエータを駆動するときには、特定方向切換弁が切り換えられ、開閉弁が開位置となって合流用管路が連通する。したがって、合流用管路、特定方向切換弁を介して特定アクチュエータに、第1油圧ポンプと第2油圧ポンプの圧油を合流して供給することができる。また、特定方向切換弁を中立にしてアタッチメント用方向切換弁を切り換えると、開閉弁が閉位置となって合流用管路が遮断される。したがって、この開閉弁によって合流用管路内の圧油の流動が抑えられる。
また本発明は、上記発明において、上記特定方向切換弁を切り換えるパイロット圧を上記開閉弁の切換信号圧として供給する第1信号圧供給手段を備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、特定アクチュエータの駆動のために特定方向切換弁がパイロット圧によって切り換えられると、そのパイロット圧が第1信号圧供給手段を介して開閉弁に切換信号圧として供給される。これにより開閉弁は、合流用管路が連通する開位置に切り換えられる。また、特定方向切換弁が中立に保たれ、第1信号圧供給手段を介して切換信号圧が供給されないときには、開閉弁は合流用管路を遮断する閉位置に切り換えられる。
また本発明は、上記発明において、上記第1信号圧供給手段が、上記特定方向切換弁の両制御ポートに導かれるパイロット圧のうちの高い方の圧を取り出す第1シャトル弁と、この第1シャトル弁から取り出されたパイロット圧を上記切換信号圧として上記開閉弁の制御部に供給する第1パイロット管路とを含むことを特徴としている。
このように構成した本発明は、特定アクチュエータの駆動のために特定方向切換弁の両制御ポートのうちの一方の制御ポートにパイロット圧が導かれると、そのパイロット圧が第1シャトル弁、第1パイロット管路を介して開閉弁の制御部に供給され、開閉弁が合流用管路を連通させる開位置に切り換えられる。また、特定方向切換弁の中立時には、特定方向切換弁の両制御ポートはタンク圧に維持される。これに伴って、第1シャトル弁、第1パイロット管路を介して開閉弁の制御部がタンク圧に維持される。したがって開閉弁の切換設定圧に至らず、この開閉弁は合流用管路を遮断する閉位置に切り換えられる。
また本発明は、上記発明において、上記アタッチメント用方向切換弁を切り換えるパイロット圧を上記開閉弁の切換信号圧として供給する第2信号圧供給手段を備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、アタッチメントを作動させるアタッチメント用アクチュエータの駆動のためにアタッチメント用方向切換弁がパイロット圧によって切り換えられると、そのパイロット圧が第2信号圧供給手段を介して開閉弁に切換信号圧として供給される。これにより開閉弁は、合流用管路を遮断する閉位置に切り換えられる。また、アタッチメント用方向切換弁が中立に保たれ、第2信号圧供給手段を介して切換信号圧が供給されないときには、開閉弁は合流用管路を連通させる開位置に切り換えられる。
また本発明は、上記発明において、上記第2信号圧供給手段が、上記アタッチメント用方向切換弁の両制御ポートに導かれるパイロット圧のうちの高い方の圧を取り出す第2シャトル弁と、この第2シャトル弁から取り出されたパイロット圧を上記切換信号圧として上記開閉弁の制御部に供給する第2パイロット管路とを含むことを特徴としている。
このように構成した本発明は、アタッチメントを作動させるアタッチメント用アクチュエータの駆動のためにアタッチメント用方向切換弁の両制御ポートのうちの一方の制御ポートにパイロット圧が導かれると、そのパイロット圧が第2シャトル弁、第2パイロット管路を介して開閉弁の制御部に供給され、開閉弁は合流用管路を遮断する閉位置に切り換えられる。また、アタッチメント用方向切換弁の中立時には、アタッチメント用方向切換弁の両制御ポートはタンク圧に維持される。これに伴って、第2シャトル弁、第2パイロット管路を介して開閉弁の制御部がタンク圧に維持される。したがって開閉弁の切換設定圧に至らず、この開閉弁は合流用管路を連通させる開位置に切り換えられる。
また本発明は、上記発明において、上記合流用管路に上記特定方向切換弁側からの逆流を阻止する逆止弁を配置したことを特徴としている。
このように構成した本発明は、特定方向切換弁が中立保持され、特定アクチュエータが静止状態にあるときのアタッチメント用方向切換弁の切換操作に伴ってアタッチメント用アクチュエータが駆動し、これに伴ってアタッチメントが作動し、このアタッチメントの作動圧力によって合流用管路に圧油が流れ込もうとするとき、逆止弁によってもこの合流用管路内の圧油の流動が抑えられる。したがって、アタッチメントは、その位置が変化しないようにより確実に特定アクチュエータによって保持される。
また本発明は、上記発明において、上記特定アクチュエータがバケットシリンダから成り、上記特定方向切換弁が第1油圧ポンプに接続されるバケット用方向切換弁から成ると共に、上記合流用管路が、上記第2油圧ポンプの圧油を上記バケット用方向切換弁に供給可能な管路であることを特徴としている。
本発明は、合流用管路内の圧油の流動を抑える抑制手段を備えたことにより、アタッチメントの位置を制御する特定アクチュエータが静止保持されている状態において実施されるアタッチメントによる作業時の、アタッチメントの作動圧力による特定アクチュエータの意図しない動きを抑えることができ、これによりアタッチメントは、その位置が変化することなく保持され、このアタッチメントによって実施される作業を高い精度で実現させることができる。
以下,本発明に係る作業機械の油圧駆動装置を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明の油圧駆動装置が備えられる作業機械の一例を示す側面図、図2は本発明に係る作業機械の油圧駆動装置の第1実施形態を示す油圧回路図である。
第1実施形態が備えられる作業機械は例えば油圧ショベルであり、図1に示すように、走行体1と、この走行体1上に配置される旋回体2と、この旋回体2に上下方向の回動可能に連結されたブーム3と、このブーム3に上下方向の回動可能に連結されたアーム4と、このアーム4に上下方向の回動可能に連結されバケットに代えて装着されたアタッチメント、例えば穿孔機5とを備えている。また油圧アクチュエータとして、ブーム3を駆動するブームシリンダ6と、アーム4を駆動するアームシリンダ7と、穿孔機5の位置を制御する特定アクチュエータ例えばバケットシリンダ8等を備えている。図1に示す状態は、傾斜面9において穿孔作業を実施するために、穿孔機5の位置をバケットシリンダ8によって制御している状態を示している。
この図1に示す油圧ショベルに備えられる第1実施形態は、図2に示すように、例えば第1油圧ポンプ10と第2油圧ポンプ11とを備えると共に、第1油圧ポンプ10に接続される第1方向切換弁群12と、第2油圧ポンプ11に接続される第2方向切換弁群17とを備えている。
第1油圧ポンプ10側の第1方向切換弁群12は、最上流に、前述した走行体1を走行させる一対の走行モータのうちの一方を構成する右走行モータ13の駆動を制御する右走行用方向切換弁14を備え、その直ぐ下流に、前述した特定アクチュエータを構成するバケットシリンダ8の駆動を制御する特定方向切換弁すなわちバケット用方向切換弁15を備え、最下流に、前述したブームシリンダ6の駆動を制御するブーム用方向切換弁16を備えている。
第2油圧ポンプ11側の第2方向切換弁群17は、最上流に、前述した旋回体2を旋回させる旋回モータ18の駆動を制御する旋回用方向切換弁19を備え、その直ぐ下流に、前述したアームシリンダ7の駆動を制御するアーム用方向切換弁20を備え、またその直ぐ下流に、前述した穿孔機5を駆動するアタッチメント用アクチュエータすなわちアタッチメントモータ22を備え、最下流に、走行体1を走行させる一対の走行モータの他方を構成する左走行モータ23の駆動を制御する左走行用方向切換弁23を備えている。これらの方向切換弁19,20,21,24は、センタバイパスライン25で接続されている。また、旋回用方向切換弁19と、アーム用方向切換弁20と、アタッチメント用方向切換弁21とは、パラレル回路26によって第2油圧ポンプ11に対してパラレルに接続されている。
また、第1油圧ポンプ10と、左走行用方向切換弁24の入口ポートとを連絡する連絡管路27と、この連絡管路27に配置した連通弁28を備えている。この連通弁28は、中立状態にあって連絡管路27を遮断する閉位置と、バケット用方向切換弁15、ブーム用方向切換弁16、旋回用方向切換弁19、アーム用方向切換弁7、アタッチメント用方向切換弁22のそれぞれが切り換えられたときに連絡管路27を連通させる開位置とを有している。
前述した第2油圧ポンプ11側のパラレル回路26と連絡管路27とは絞り付き逆止弁29を介して接続させてある。絞り付き逆止弁29はパラレル回路26への逆流を防止する。
この第1実施形態は特に、特定方向切換弁すなわち第1方向切換弁群12に含まれるバケット用方向切換弁15に、第1油圧ポンプ10及び第2油圧ポンプ11の合流された圧油を導くための合流用管路30を備えている。この合流用管路30は、一端が連通弁28の下流であって絞り付き逆止弁29の下流に位置する連絡管路27部分に接続され、他端がバケット用方向切換弁15の入力ポートに接続されている。
また、バケット用方向切換弁15が中立保持され特定アクチュエータであるバケットシリンダ8が静止状態にあるときのアタッチメント用方向切換弁21の切換操作時に、合流用管路30内の圧油の流動を抑える抑制手段を備えている。この抑制手段は、例えば合流用管路30に配置され、アタッチメント用方向切換弁21の切換操作時に合流用管路30を遮断し、バケット用方向切換弁15の切換操作時に合流用管路30を連通させる開閉弁31から成っている。
また、特定方向切換弁であるバケット用方向切換弁15を切り換えるパイロット圧を開閉弁31の切換信号圧として供給する第1信号圧供給手段を備えている。この第1信号圧供給手段は、例えばバケット用方向切換弁15の両制御ポートに導かれるパイロット圧のうちの高い方の圧を取り出す第1シャトル弁33と、この第1シャトル弁33から取り出されたパイロット圧を切換信号圧として開閉弁31の制御部に供給する第1パイロット管路34とを含んでいる。開閉弁31は、第1パイロット管路34を介して上述のパイロット圧が供給されたときに合流用管路30を連通させる開位置に切り換えられ、第1パイロット管路34を介して上述のパイロット圧が供給されないときに合流用管路30を遮断する閉位置に切り換えられる。
さらに、開閉弁31とバケット用方向切換弁15との間に位置する合流用管路30部分に、開閉弁31側への圧油の逆流を防止する逆止弁32を備えている。
この第1実施形態が備えられる油圧ショベルは、掘削作業等に際してはアーム4の先端に図示しないバケットが装着されて作業が実施される。穿孔作業に際しては、バケットが取外され、アーム4の先端に図1に示すように穿孔機5が取り付けられて穿孔作業が実施される。
この第1実施形態で実施される穿孔作業について以下に説明する。例えば図1に示すような傾斜面9において穿孔作業を実施する場合、右走行用方向切換弁14、左走行用方向切換弁24、旋回用方向切換弁19、ブーム用方向切換弁16、アーム用方向切換弁20のうちの該当するものが切り換えられ、走行、旋回、ブームの上げ下げ操作、アームの上げ下げ操作等が実施され、傾斜面9に対向するように穿孔機5が配置される。この状態で、バケット用方向切換弁15が切換操作されて穿孔機5が位置決めされる。
ここで、上述のようにバケット用方向切換弁15が切り換えられたとき、その切り換えに用いられたパイロット圧が図2に示す第1シャトル弁33から取り出され、切換信号圧として第1パイロット管路34を介して開閉弁31の制御部に供給される。これにより開閉弁31は図2の下段位置、すなわち開位置に切り換えられ、合流用管路30は連通状態となる。
したがって、バケット用方向切換弁15には第1油圧ポンプ10の圧油が供給されると共に、第2油圧ポンプ11の圧油がパラレル回路26、絞り付き逆止弁29、合流用管路30、開閉弁31、逆止弁32を介して供給される。すなわち、バケット用方向切換弁15に第1油圧ポンプ10と第2油圧ポンプ11の圧油が合流して供給される。この合流された圧油がバケットシリンダ8に供給される。これによりバケットシリンダ8は速い作動速度で駆動され、穿孔機5は迅速に傾斜面9上に位置決めされる。
このようにして穿孔機5の位置決めが終了した時点でバケット用方向切換弁15を中立に戻すと、バケットシリンダ8は静止状態に保持される。すなわち、穿孔機5は水平面に対して所定角度に保持される。このとき、バケット用方向切換弁15の両制御ポートはタンク圧となる。これに伴って、第1シャトル弁33、第1パイロット管路34を介して開閉弁31の制御部もタンク圧となり、ばねの力により図2に示す上段位置、すなわち閉位置に切り換えられる。これにより合流用管路30は遮断される。
このような状態において、アタッチメント用方向切換弁21を切換操作すると、第2油圧ポンプ11の圧油がセンタバイパスライン25、アタッチメント用方向切換弁21を介してアタッチメントモータ22に供給され、穿孔機5が作動して所望の穿孔作業が実施される。
この穿孔作業の間、穿孔機5の作動圧力が静止状態にあるバケットシリンダ8に与えられ、この静止しているバケットシリンダ8の圧油がバケット用方向切換弁15の構造上避けられない隙間から合流用管路30に流れ込もうとしたとき、抑制手段によって、すなわち閉位置に保持された開閉弁31と、逆止弁32とによって、合流用管路30内の圧油の流動が抑えられる。
なお、例えば穿孔機5の位置の制御に際して、走行しながら穿孔機5を位置決めしようとするときには、例えばバケット用方向切換弁15を切り換えると共に、右走行用方向切換弁14、左走行用方向切換弁24を併せて切り換えればよい。このとき、バケット用方向切換弁15の切り換えに伴って上述したように開閉弁31が開位置となり、合流用管路30は連通状態となる。また、バケット用方向切換弁15を切り換えるパイロット圧が連通弁28の制御部に供給され、この連通弁28が開位置に切り換えられて連絡管路27が連通する。
したがって、第1油圧ポンプ10の圧油が右走行用方向切換弁14に供給されて右走行モータ13が駆動すると共に、この第1油圧ポンプ10の圧油の一部が連絡管路27、開閉弁28を介して左走行用方向切換弁24に供給されて左走行モータ23が駆動する。すなわち、第1油圧ポンプ10の圧油によって、走行体1を走行させることができる。また、第2油圧ポンプ11の圧油が、パラレル回路26、絞り付き逆止弁29、合流用管路30、開閉弁31、逆止弁32を介してバケット用方向切換弁15に供給されてバケットシリンダ8が駆動する。このように第1実施形態は、バケットシリンダ8を駆動させながら走行させて穿孔機5を位置決めすることもできる。
このように構成した第1実施形態は、上述したように、穿孔作業中に穿孔機5の作動圧力がバケットシリンダ8に与えられ、バケットシリンダ8の圧油が合流用管路30に流れ込もうとするときに、開閉弁31及び逆止弁32によって合流用管路30内の圧油の流動が抑えられる。したがって、穿孔機5の作動圧力によるバケットシリンダ8の意図しない動きが抑えられ、穿孔機5は、その位置が変化することなく保持される。これにより精度の高い穿孔作業を実現させることができる。
図3は本発明の第2実施形態を示す油圧回路図である。この第2実施形態も、例えば図1に示したような油圧ショベルに備えられるものである。
この第2実施形態は、合流用管路30に設けた開閉弁31の制御手段が第1実施形態と異なっている。すなわち、この第2実施形態は、アタッチメント用方向切換弁21を切り換えるパイロット圧を開閉弁31の切換信号圧として供給する第2信号圧供給手段を備えている。この第2信号圧供給手段は、アタッチメント用方向切換弁21の両制御ポートに導かれるパイロット圧のうちの高い方の圧を取り出す第2シャトル弁35と、この第2シャトル弁35から取り出されたパイロット圧を切換信号圧として開閉弁31の制御部に供給する第2パイロット管路36とを含んでいる。その他の構成は、前述した第1実施形態と同等である。
このように構成した第2実施形態は、穿孔機5の位置決めに際しては、アタッチメント用方向切換弁21を中立に保持することにより、第2シャトル弁35、第2パイロット管路36を介して開閉弁31の制御部がタンク圧に維持され、開閉弁31はばねの力により開位置となる。したがって、合流用管路30が連通し、バケット用方向切換弁15に第1油圧ポンプ10と第2油圧ポンプ11の圧油を合流して供給できる。これによりバケットシリンダ8に合流圧油が供給されて迅速に作動し、穿孔機5の位置決め作業を素早く行なうことができる。
また、穿孔作業時には、アタッチメント用方向切換弁21を切り換えるパイロット圧が第2シャトル弁35、第2パイロット管路36を介して開閉弁31の制御部に供給される。これにより開閉弁31は図3の下段位置、すなわち閉位置に切り換えられ、合流用管路30は開閉弁31によって遮断される。したがって、前述の第1実施形態におけるのと同様に、穿孔作業中に穿孔機5の作動圧力がバケットシリンダ8に与えられても、開閉弁31及び逆止弁32によって合流用管路30内の圧油の流動が抑えられる。これにより、この第2実施形態にあっても第1実施形態と同等の効果が得られる。
なお、上記した第1,第2実施形態では、合流用管路30に開閉弁31と逆止弁32を配置してあるが、開閉弁31だけを設けた構成にしてもよい。このように開閉弁31だけを合流用管路30に配置しても、相当程度に合流用管路30内の圧油の流動を抑えることができる。
また、上記実施形態では、穿孔機5の位置を制御する特定アクチュエータをバケットシリンダに設定し、このバケットシリンダ8を制御するバケット用方向切換弁15に合流圧油を導く合流用管路30を備えた構成にしてあるが、本発明は、この構成に限られない。例えば、穿孔機5の位置を制御する特定アクチュエータをアームシリンダ7、あるいはブームシリンダ6に設定し、アーム用方向切換弁20、ブーム用方向切換弁16に合流圧油を導く合流用管路を備えた構成にすることもできる。
さらに、上記実施形態では、作業機械に備えられるアタッチメントとして穿孔機5を挙げたが、本発明は、このように穿孔機5を備えることには限られない。位置決め制御され得る別のアタッチメントを穿孔機5に代えて備える構成にしてもよい。
本発明の油圧駆動装置が備えられる作業機械の一例を示す側面図である。 本発明に係る作業機械の油圧駆動装置の第1実施形態を示す油圧回路図である。 本発明の第2実施形態を示す油圧回路図である。
符号の説明
1 走行体
2 旋回体
3 ブーム
4 アーム
5 穿孔機(アタッチメント)
6 ブームシリンダ
7 アームシリンダ
8 バケットシリンダ(特定アクチュエータ)
9 傾斜面
10 第1油圧ポンプ
11 第2油圧ポンプ
12 第1方向切換弁群
13 右走行モータ
14 右走行用方向切換弁
15 バケット用方向切換弁(特定方向切換弁)
16 ブーム用方向切換弁
17 第2方向切換弁群
18 旋回モータ
19 旋回用方向切換弁
20 アーム用方向切換弁
21 アタッチメント用方向切換弁
22 アタッチメントモータ(アタッチメント用アクチュエータ)
23 左走行モータ
24 左走行用方向切換弁
25 センタバイパスライン
26 パラレル回路
27 連絡管路
28 連通弁
29 絞り付き逆止弁
30 合流用管路
31 開閉弁(抑制手段)
32 逆止弁
33 第1シャトル弁(第1信号圧供給手段)
34 第1パイロット管路(第1信号圧供給手段)
35 第2シャトル弁(第2信号圧供給手段)
36 第2パイロット管路(第2信号圧供給手段)

Claims (8)

  1. 第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプと、アタッチメント用方向切換弁と、このアタッチメント用方向切換弁によって駆動制御されるアタッチメント用アクチュエータと、このアタッチメント用アクチュエータによって駆動されるアタッチメントと、このアタッチメントの位置を制御する特定アクチュエータと、この特定アクチュエータの駆動を制御する特定方向切換弁とを備えた作業機械の油圧駆動装置において、
    上記特定方向切換弁に上記第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプの合流された圧油を導くための合流用管路を備えると共に、
    上記特定方向切換弁が中立保持され上記特定アクチュエータが静止状態にあるときの上記アタッチメント用方向切換弁の切換操作時に、上記合流用管路内の圧油の流動を抑える抑制手段を備えたことを特徴とする作業機械の油圧駆動装置。
  2. 上記請求項1記載の発明において、
    上記抑制手段が、上記合流用管路に配置され、上記アタッチメント用方向切換弁の切換操作時に上記合流用管路を遮断し、上記特定方向切換弁の切換操作時に上記合流用管路を連通させる開閉弁から成ることを特徴とする作業機械の油圧駆動装置。
  3. 上記請求項2記載の発明において、
    上記特定方向切換弁を切り換えるパイロット圧を上記開閉弁の切換信号圧として供給する第1信号圧供給手段を備えたことを特徴とする作業機械の油圧駆動装置。
  4. 上記請求項3記載の発明において、
    上記第1信号圧供給手段が、上記特定方向切換弁の両制御ポートに導かれるパイロット圧のうちの高い方の圧を取り出す第1シャトル弁と、この第1シャトル弁から取り出されたパイロット圧を上記切換信号圧として上記開閉弁の制御部に供給する第1パイロット管路とを含むことを特徴とする作業機械の油圧駆動装置。
  5. 上記請求項2記載の発明において、
    上記アタッチメント用方向切換弁を切り換えるパイロット圧を上記開閉弁の切換信号圧として供給する第2信号圧供給手段を備えたことを特徴とする作業機械の油圧駆動装置。
  6. 上記請求項5記載の発明において、
    上記第2信号圧供給手段が、上記アタッチメント用方向切換弁の両制御ポートに導かれるパイロット圧のうちの高い方の圧を取り出す第2シャトル弁と、この第2シャトル弁から取り出されたパイロット圧を上記切換信号圧として上記開閉弁の制御部に供給する第2パイロット管路とを含むことを特徴とする作業機械の油圧駆動装置。
  7. 上記請求項2記載の発明において、
    上記合流用管路に上記特定方向切換弁側からの逆流を阻止する逆止弁を配置したことを特徴とする作業機械の油圧駆動装置。
  8. 上記請求項1〜7のいずれか1項記載の発明において、
    上記特定アクチュエータがバケットシリンダから成り、上記特定方向切換弁が上記第1油圧ポンプに接続されるバケット用方向切換弁から成ると共に、
    上記合流用管路が、上記第2油圧ポンプの圧油を上記バケット用方向切換弁に供給可能な管路であることを特徴とする作業機械の油圧駆動装置。
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