JP2005263783A - 新規なベンゾ[b]クロメノ−ナフチリジン−7−オン及びピラノ[2′,3′:7,8]キノ[2,3−b]キノキサリン−7−オン化合物、それらの製法並びにそれらを含む医薬組成物 - Google Patents
新規なベンゾ[b]クロメノ−ナフチリジン−7−オン及びピラノ[2′,3′:7,8]キノ[2,3−b]キノキサリン−7−オン化合物、それらの製法並びにそれらを含む医薬組成物 Download PDFInfo
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Abstract
Description
・B1及びB2は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、炭素原子又は窒素原子を表し、但し、2つの基B1及びB2のうち少なくとも1つは窒素原子を表し、
・X及びYは、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、
−水素原子及びハロゲン原子、
−ヒドロキシ基、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、直鎖若しくは分枝の(C1〜C6)アルキル、直鎖又は分枝の(C2〜C6)アルケニル、直鎖又は分枝の(C1〜C6)−ポリハロアルキル、又は
−式NRaRbの基から選択される1つ以上の基を表し、ここで:
Ra及びRbは、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、水素及び基−C(O)−CF3、−C(O)−NH2及び場合によりNRa′Rb′基によって置換された直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルから選択される基を表し、ここで:
Ra′及びRb′は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、水素及び直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルから選択される基を表すか、又は
Ra′及びRb′は、それらを有する窒素原子と共に、5〜7員環で、場合により酸素及び窒素から選択される第2のヘテロ原子を環系に含有する単環式複素環を形成するか、
又はRa及びRbは、それらを有する窒素原子と共に、5〜7員環で、場合により酸素及び窒素から選択される第2のヘテロ原子を環系に含有する単環式複素環を形成し、
・X1及びY1は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、X及びYについて定義されるような置換基から選択される基を表し、
B1及び/又はB2が窒素原子を表す場合、B1及びB2はそれぞれ置換基X1及びY1を保有しないことが理解され、
・R1は、水素原子又は直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表し、
・R2は、水素及び基直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、−OR″a;−NR′aR′b;O−Ta−OR″a;−NR″a−Ta−NR′aR′b;−NR″a−C(O)−TaH;O−C(O)−TaH;−O−Ta−NR′aR′b;−NR″a−Ta−OR″a;−NR″a−Ta−CO2R″a;及び−NR″a−C(O)−Ta−NR′aR′bから選択される基を表し、
ここで:
*Taは、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキレン鎖を表し、
*R′a及びR′bは上記で定義されるとおりであり、
*R″aは、水素及び直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルから選択される基を表し、
・R3及びR4は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、水素原子又は直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表すか、又はR3及びR4は、それらを有する炭素原子と共に、3〜6員環の単環式環を形成し、
・Aは下式を表し:
a)−CH(R5)−CH(R6)−、式中:
*R5及びR6は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して以下から選択される基を表し:
1)水素、
2)基ORc、NRcRd、SRc、ここで:
−Rc、Rdは、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、水素、基直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、アリール及びアリール−(C1〜C6)アルキル(ここで、アルキル部分が直鎖又は分枝であってもよい)から選択される基を表すか、
又は基C(O)−Re(ここで、Reは、水素、アリール又はNR’’’aR’’’bから選択される基を表し、ここで、NR’’’a及びR’’’bは同一であり、水素原子を表すか、又はNR’’’a及びR’’’bはそれらを有する窒素原子と共に5〜7員環で、場合により酸素及び窒素から選択される第2のヘテロ原子を環系に含有する単環式複素環を形成し、
3)W1−C(W2)−U−V、ここで: α)W1は、酸素原子、イオウ原子又はNRcを表し(ここで、Rcは、上記で定義されるとおりである)、
β)W2は、酸素原子又はイオウ原子を表し、
γ)Uは、直鎖又は分枝の(C1〜C8)アルキレン鎖又は直鎖又は分枝の(C2〜C8)アルケニレン鎖を表し、
δ)Vは、以下から選択される基を表し:
−水素、
−アリール、
−及び基ORc、CO2Rc、CORc、CONR′aR′b、NRcRd、N(Rc)−CO2R′c、N(Rc)−COR′c、ここで、R′a、R′b、Rc及びRdは、上記で定義されるとおりであり、R′cは、水素、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、アリール、又はアリール−(C1〜C6)アルキル(ここで、アルキル部分は、直鎖又は分枝であってもよい)から選択される基を表し、
ε)Uは、W2が酸素原子を表さず、Vが以下:
−水素
−アリール、及び
−NH2、
から選択される基を表さない場合、単結合を表し、
4)W1−C(W2)−W3−T1、ここで:
α)W1及びW2は上記で定義されるとおりであり、
β)W3は、酸素原子、イオウ原子又はNRc(ここで、Rcは、上記で定義されるとおりである)を表し
γ)T1は、以下から選択される基を表し:
−水素、
−直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、
−直鎖又は分枝の(C2〜C6)アルケニル、
−アリール、アリール−(C1〜C6)アルキル(アルキル部分が直鎖又は分枝であってもよい)、及び
−直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキレン又は直鎖又は分枝の(C2〜C6)アルケニレン鎖、これらのそれぞれは、基ORc(ここで、Rcは上記で定義されるとおりである)又はNR′aRb′(ここで、R′a及びRb′は上記で定義されるとおりである)によって置換されている、
5)W1−S(O)n−W3−T1、ここで:
α)W1、W3及びT1は上記で定義されるとおりであり、及び
β)nは1及び2から選択される整数を表し、
6)W1−S(O)n−T1、ここで、W1、T1及びnは上記で定義されるとおりであり、及び
7)C(W2)−T1、ここで、W2及びT1は上記で定義されるとおりであり、
*又はR5及びR6は共に以下を形成し:
1)基
2)基−O−(CH2)m−O−、ここで、mは、1〜4を含む整数を表し、又は
3)基
*又はR5及びR6は共に、それらを有する炭素原子と共に、場合により窒素原子上で直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基によって置換されたオキシラン基又はアジリジン基を形成し、
b)−CH=C(R7)−又は−C(R7)=CH−、ここで、R7は、以下から選択される基を表し:
−水素、
−及び基OR″a、W1−C(W2)−U−V、W1−C(W2)−W3−T1、W1−S(O)n−W3−T1、W1−S(O)n−T1及びC(W2)−T1、ここで、R″a、W1、W2、U、V、W3、T1及びnは上記で定義されるとおりであり、
又は
c)−C(O)−CH(R8)−又は−CH(R8)−C(O)−、ここで、R8は、以下から選択される基を表す:
−水素、
−直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルカルボニルオキシ及び基OR″a(R″aは上に定義されるとおりである)〕
の化合物、
それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩に関する、
ここで、アリールは、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、直鎖又は分枝の(C2〜C6)アルケニル、ヒドロキシ、ハロゲン、カルボキシ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ又はジアルキルアミノ(ここで、アルキル部分は1〜6個の炭素原子を含有し、直鎖又は分枝であり得る)、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルコキシ、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アシル及び直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルカルボニルオキシから選択される、1つ以上の同じか又は異なる置換基を場合により含有するフェニル又はナフチル基として理解され、
5〜7員環であり、場合により、酸素及び窒素から選択される第2のヘテロ原子を環系に含有する単環式複素環の中で、いかなる限定を暗示することなく、基ピロリジニル、イソオキサゾリジニル、オキサゾリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジル、モルホリニル、ヘキサヒドロピリダジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、ピペラジニル、アゼパニル、オキサゼパニル及びジアゼパニルが述べられ、
3〜6員環である単環式環の中で、いかなる限定を暗示することなく、基シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルが述べられるる。
の化合物である。
の化合物である。
の化合物である。
の化合物である。
の化合物である。
の化合物である。
−(±)−cis−1,2−ジヒドロキシ−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−1,2,3,14−テトラヒドロ−7H−ベンゾ[b]−クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−7−オン、
−(±)−cis−1,2−ジアセトキシ−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−1,2,3,14−テトラヒドロ−7H−ベンゾ[b]−クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−7−オン、
−(±)−cis−7−メトキシ−4,4,15−トリメチル−15,15c−ジヒドロ−4H−ベンゾ[b][1,3]ジオキソロ−[4′,5′:3,4]クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−2,8(3aH)−ジオン。
式(II)
の化合物を出発原料として使用し、
式(II)の化合物は、重クロム酸ピリジニウムの存在下で交換され、式(III)
の化合物を得て、
式(III)の化合物は、塩基性媒体及び無水媒体中で、式(IV)
の化合物を用いて処理され、式(V)
の化合物を得て、
式(V)の化合物はポリリン酸の存在下で交換され、式(VI)
の化合物を得て、
式(VI)の化合物は、
a)窒素原子が、脱プロトン化剤の存在下、極性非プロトン性溶媒中でハロゲン化アルキル又はジアルキルサルフェートの作用によって置換され、式(VII)
の化合物を得て、
式(VII)の化合物は、酢酸中、臭化水素酸の溶液で処理され、式(VIII)
の化合物を得て、
式(VIII)の化合物は、次いで、塩基性条件下で、無水非プロトン性溶媒中、式(IX)
のアルキンで処理され、式(X)
の化合物を得て、
式(X)の化合物は、無水ジメチルホルムアミド中で還流され、式(I)の特定の場合である式(I/a)
の化合物を得て、
又は式(VI)の化合物は、
b)式(VII)の化合物と同じ条件に付され、式(XI)
の化合物を得て、
式(XI)の化合物は、ついで、式(VIII)及び(X)の化合物と同じ条件に付され、式(I)の特定の場合である式(I/b)
の化合物を得て、
化合物(I/a)及び(I/b)の全体は、式(I)の特定の場合である式(I/c)
の化合物を構成し、
式(I/c)の化合物は、所望な場合、アルキル化剤又はアシル化剤の作用に付され、式(I)の特定の場合である式(I/d)
の化合物を得て、
式(I/d)の化合物は、所望な場合、R′2が基−OR″a1(ここで、R″a1は上記で定義されるとおりである)を表す場合、式(XII)
HNR10R11 (XII)
〔式中、R10は、R′a及びR″aから選択される基を表し、R11は、R′b、−Ta−NR′aR′b、−C(O)−TaH、−Ta−OR″a、−Ta−CO2R″a及び−C(O)−Ta−NR′aR′b(ここで、R′a、R′b、R″a及びTaは上記で定義されるとおりである)から選択される基を表す〕
の化合物を用いて処理され、式(I)の特定の場合である式(I/e)
の化合物を得て、
化合物(I/c)、(I/d)及び(I/e)の全体は、式(I)の特定の場合である式(I/f)
の化合物を構成し、
式(I/f)の化合物は、以下の工程に付されてもよく
a)還元剤の作用に付して、式(I)の特定の場合である式(I/g)
の化合物を得るか、
b)又は、極性媒体中、4−メチルモルホリン−N−オキシドの存在下で、四酸化オスミウムの作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/h1)及び(I/h2)
の化合物を得て、
式(I/h1)及び(I/h2)の化合物の全体は、式(I)の特定の場合である式(cis−I/h)
のcis−ジオール化合物を構成し、
式(cis−I/h)のcis−ジオール化合物は、場合により式(XIII)
の化合物の作用に付され、式(I)の特定の場合である式(cis−I/i)
の化合物を得て、
c)又は、極性媒体中、過マンガン酸カリウムの作用に付され、式(I)の特定の場合である式(I/j)
の化合物を得て、
式(I/j)の化合物は、以下の工程に付されてもよく:
α)アルキル化剤又はアシル化剤の作用に付して、式(I)の特定の場合である式(I/k)
の化合物を得るか、
β)又は、ヒドロキシ官能基のための保護基PGの作用に付し、次いで、P2S5の作用に付して、式(XIV)
の化合物を得て、
式(XIV)の化合物は、還元剤を用いて処理され、次いで、ヒドロキシ官能基の脱保護のための反応に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/l)
の化合物を得て、
式(I/l)の化合物は、所望な場合、式(XV)
Hal−G1 (XV)
〔式中、Halはハロゲン原子を表し、G1は、−Rc、−C(W2)−U−V、−C(W2)−W3−T1、−S(O)n−W3−T1及び−S(O)n−T1(ここで、Rc、W2、W3、U、V、T1及びnは式(I)について定義されるとおりである)から選択される基を表す〕
の化合物の作用に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/m)
の化合物を得て、
式(I/m)の化合物は、式(XVI)
Hal−G′1 (XVI)
〔式中、Halは上記で定義されるとおりであり、G′1は、−Rc、−C(W2)−U−V、−C(W2)−W3−T1、−S(O)n−W3−T1及び−S(O)n−T1(ここで、Rc、W2、W3、U、V、T1及びnは式(I)について定義されるとおりである)から選択される基を表す〕
の化合物の作用に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/n)
の化合物を得て、
γ)又は、NaBH4の存在下で還元条件に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/o)
の化合物を得て、
式(cis−I/h)及び(I/o)の化合物の全体は、式(I/p)
の化合物を構成し、
式(I/p)の化合物は、以下の工程に付されてもよく:
α)上に定義されるような式(XVI)の化合物の作用に付して、式(I)の特定の場合である式(I/q1)、(I/q2)及び(I/q3)
の化合物を得て、
式(I/q1)、(I/q2)、及び(I/q3)の化合物は、所望な場合、以下の工程に付され:
1)式R30−OH[式中、R30は、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表す]のアルコールの作用に付して、それぞれ、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/r2)及び(I/r3)
の化合物を得て、
2)又は、式(XVII)
[V−U−C(W2)]2O (XVII)
〔式中、W2、U及びVは式(I)について定義されるとおりである〕
の作用に付し、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/s2)及び(I/s3)
の化合物を得て、
3)又は、酸性媒体中、脱水条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/t2)及び(I/t3)
の化合物を得て、
β)又は、式(XVIII)又は(XIX)
の化合物の作用に付し、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/u)
の化合物を得て、
γ)又は、直鎖(C1〜C6)アルキルジハロゲン化物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/v)
の化合物を得て、
ε)又は、酸性媒体中、脱水条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/w)
の化合物を得て、
式(I/w)の化合物は、所望な場合、NaBH4の存在下で還元され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/x)
の化合物を得て、
d)又は、過酸又はジメチルジオキシランの作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/y)
の化合物を得て、
式(I/y)の化合物は、所望な場合、アンモニア又は一級若しくは二級アミンで処理され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/z1)及び(I/z2)
の化合物を得て、
式(I/z1)及び(I/z2)の化合物は、以下の工程に付されてもよく:
α)Rc及びRd1が水素原子を表す場合、上記で定義されるような式(XIII)の化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/aa1)及び(I/aa2)
の化合物を得るか、又は
β)又は、上記で定義されるような式(XIX)の化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ab1)及び(I/ab2)
の化合物を得て、
γ)又は、上記で定義されるような式(XVI)の化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ac1)及び(I/ac2)
の化合物を得て、
δ)又は、トリエチルアミンの存在下でトリフェニルホスフィンジブロミドの作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ad)
の化合物を得て、
ε)又は、過酸化水素の存在下でNaN3の作用に付し、その後、還元工程に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ae)
の化合物を得て、
式(I/ae)の化合物は、所望な場合、以下の工程に付され:
1)ジフェニルホスフィンの存在下で二酸化炭素の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/af)
の化合物を得て、
2)又は、上記で定義されるような式(XVI)の化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ag1)、(I/ag2)及び(I/ag3)
の化合物を得て、
式(I/ag2)及び(I/ag3)の化合物の一級アミン官能基は、一級アミン基を保護するための基によって保護され、式(XX/a)及び(XX/b)
の化合物を得て、
式(I/ag1)並びに(XX/a)及び(XX/b)の化合物は、所望な場合、式(XXI)
Rc1−Hal (XXI)
〔式中、Halはハロゲンを表し、Rc1は、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、アリール及びアリール−(C1〜C6)アルキル(ここで、アルキル部分が直鎖又は分枝であってもよい)から選択される基を表す〕
の化合物の作用に付され、次いで、式(XX/a)及び(XX/b)の化合物の場合には、一級アミン官能基を脱保護するための条件に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ah1)、(I/ah2)及び(I/ah3)
の化合物を得て、
式(I/ah2)及び(I/ah3)の化合物は、所望な場合、続いて、上記で定義されるような式(XXI)の化合物の作用に付され、次いで、式(XXII)
Rd′1−Hal (XXII)
(式中、Halは上記で定義されるとおりであり、Rd′1は、Rc1と同じ定義を有してもよい)
の化合物の作用に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ai2)及び(I/ai3)
の化合物を得て、
φ)又は、酸性媒体中、脱水条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/aj2)及び(I/aj3)
の化合物を得て、
e)又は、式(XXIII)
Hal−C(W2)−T1 (XXIII)
〔式中、Halは、ハロゲン原子を表し、W2及びT1は、式(I)について定義されるとおりである〕
の化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/aj)
の化合物を得て、
式(I/a)〜(I/aj)の化合物は、本発明の化合物の全体を構成し、必要な場合、慣用の精製技術に従って精製され、所望な場合、慣用の分離技術に従って、それらの異なる異性体へ分離されてもよく、所望な場合、それらのN−オキシドへと変換され、場合により、薬学的に受容可能な酸又は塩基との付加塩に変換されることを特徴とする製法に関する。
マススペクトル(DIC/NH3):m/z=208(M+H)+。
融点:275℃。
マススペクトル(ESI−MS):347(M+Na)+,325(M+H)+。
融点:215℃。
マススペクトル(DIC/NH3):m/z=307(M+H)+。
融点:279℃。
マススペクトル(DIC/NH3):m/z=321(M+H)+。
融点:282℃。
マススペクトル(DIC/NH3):m/z=293(M+H)+。
融点:322℃。
マススペクトル(DIC/NH3):m/z=359(M+H)+。
融点:218℃。
マススペクトル(DIC/NSO:m/z=359(M+H)+。
融点:278℃。
マススペクトル(DIC/NH3):m/z=373(M+H)+。
融点:270℃。
マススペクトル(DIC/NH3):m/z=407(M+H)+。
融点:298℃。
マススペクトル(DIC/NH3):m/z=491(M+H)+。
融点:244℃。
マススペクトル(ESI−MS):m/z=433(M+H)+。
融点:234℃。
実施例29:インビトロ細胞毒活性
2個の細胞株を使用した:
−1ネズミ(murine)の白血病、L1210
−1ヒトの類表皮癌:KB−3−1
実施例4の化合物 10mg
注射可能な調製物のための蒸留水 25mL
Claims (22)
- 式(I):
〔式中、
・B1及びB2は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、炭素原子又は窒素原子を表し、但し、2つの基B1及びB2のうち少なくとも1つは窒素原子を表し、
・X及びYは、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、
−水素原子及びハロゲン原子、
−ヒドロキシ基、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、直鎖若しくは分枝の(C1〜C6)アルキル、直鎖又は分枝の(C2〜C6)アルケニル、直鎖又は分枝の(C1〜C6)−ポリハロアルキル、又は
−式NRaRbの基から選択される1つ以上の基を表し、ここで:
Ra及びRbは、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、水素及び基−C(O)−CF3、−C(O)−NH2及び場合によりNRa′Rb′基によって置換された直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルから選択される基を表し、ここで:
Ra′及びRb′は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、水素及び直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルから選択される基を表すか、又は
Ra′及びRb′は、それらを有する窒素原子と共に、5〜7員環で、場合により酸素及び窒素から選択される第2のヘテロ原子を環系に含有する単環式複素環を形成するか、
又はRa及びRbは、それらを有する窒素原子と共に、5〜7員環で、場合により酸素及び窒素から選択される第2のヘテロ原子を環系に含有する単環式複素環を形成し、
・X1及びY1は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、X及びYについて定義されるような置換基から選択される基を表し、
B1及び/又はB2が窒素原子を表す場合、B1及びB2はそれぞれ置換基X1及びY1を保有しないことが理解され、
・R1は、水素原子又は直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表し、
・R2は、水素及び基直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、−OR″a;−NR′aR′b;O−Ta−OR″a;−NR″a−Ta−NR′aR′b;−NR″a−C(O)−TaH;O−C(O)−TaH;−O−Ta−NR′aR′b;−NR″a−Ta−OR″a;−NR″a−Ta−CO2R″a;及び−NR″a−C(O)−Ta−NR′aR′bから選択される基を表し、
ここで:
*Taは、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキレン鎖を表し、
*R′a及びR′bは上記で定義されるとおりであり、
*R″aは、水素及び直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルから選択される基を表し、
・R3及びR4は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、水素原子又は直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表すか、又はR3及びR4は、それらを有する炭素原子と共に、3〜6員環の単環式環を形成し、
・Aは下式を表し:
a)−CH(R5)−CH(R6)−、式中:
*R5及びR6は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して以下から選択される基を表し:
1)水素、
2)基ORc、NRcRd、SRc、ここで:
−Rc、Rdは、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、水素、基直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、アリール及びアリール−(C1〜C6)アルキル(ここで、アルキル部分が直鎖又は分枝であってもよい)から選択される基を表すか、又は
基C(O)−Re(ここで、Reは、水素、アリール又はNR’’’aR’’’bから選択される基を表し、ここで、NR’’’a及びR’’’bは同一であり、水素原子を表すか、又はNR’’’a及びR’’’bはそれらを有する窒素原子と共に5〜7員環で、場合により酸素及び窒素から選択される第2のヘテロ原子を環系に含有する単環式複素環を形成し、
3)W1−C(W2)−U−V、ここで: α)W1は、酸素原子、イオウ原子又はNRcを表し(ここで、Rcは、上記で定義されるとおりである)、
β)W2は、酸素原子又はイオウ原子を表し、
γ)Uは、直鎖又は分枝の(C1〜C8)アルキレン鎖又は直鎖又は分枝の(C2〜C8)アルケニレン鎖を表し、
δ)Vは、以下から選択される基を表し:
−水素、
−アリール、
−及び基ORc、CO2Rc、CORc、CONR′aR′b、NRcRd、N(Rc)−CO2R′c、N(Rc)−COR′c、ここで、R′a、R′b、Rc及びRdは、上記で定義されるとおりであり、R′cは、水素、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、アリール、又はアリール−(C1〜C6)アルキル(ここで、アルキル部分は、直鎖又は分枝であってもよい)から選択される基を表し、
ε)Uは、W2が酸素原子を表さず、Vが以下:
−水素
−アリール、及び
−NH2、
から選択される基を表さない場合、単結合を表し、
4)W1−C(W2)−W3−T1、ここで:
α)W1及びW2は上記で定義されるとおりであり、
β)W3は、酸素原子、イオウ原子又はNRc(ここで、Rcは、上記で定義されるとおりである)を表し
γ)T1は、以下から選択される基を表し:
−水素、
−直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、
−直鎖又は分枝の(C2〜C6)アルケニル、
−アリール、アリール−(C1〜C6)アルキル(ここで、アルキル部分が直鎖又は分枝であってもよい)、及び
−直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキレン又は直鎖又は分枝の(C2〜C6)アルケニレン鎖、これらのそれぞれは、基ORc(ここで、Rcは上記で定義されるとおりである)又はNR′aRb′(ここで、R′a及びRb′は上記で定義されるとおりである)によって置換されている、
5)W1−S(O)n−W3−T1、ここで:
α)W1、W3及びT1は上記で定義されるとおりであり、及び
β)nは1及び2から選択される整数を表し、
6)W1−S(O)n−T1、ここで、W1、T1及びnは上記で定義されるとおりであり、及び
7)C(W2)−T1、ここで、W2及びT1は上記で定義されるとおりであり、
*又はR5及びR6は共に以下を形成し:
1)基
〔式中、Zは酸素原子又は硫黄原子を表す〕
2)基−O−(CH2)m−O−、ここで、mは、1〜4を含む整数を表し、又は
3)基
〔式中、Bは、単結合、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキレン鎖又は直鎖又は分枝の(C2〜C6)アルケニレン鎖を表す〕
*又はR5及びR6は共に、それらを有する炭素原子と共に、場合により窒素原子上で直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基によって置換されたオキシラン基又はアジリジン基を形成し、
b)−CH=C(R7)−又は−C(R7)=CH−、ここで、R7は、以下から選択される基を表し:
−水素、
−及び基OR″a、W1−C(W2)−U−V、W1−C(W2)−W3−T1、W1−S(O)n−W3−T1、W1−S(O)n−T1及びC(W2)−T1、ここで、R″a、W1、W2、U、V、W3、T1及びnは上記で定義されるとおりであり、
又は
c)−C(O)−CH(R8)−又は−CH(R8)−C(O)−、ここで、R8は、以下から選択される基を表す:
−水素、
−直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルカルボニルオキシ及び基OR″a(R″aは上記で定義されるとおりである)]
の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩、
ここで、アリールは、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、直鎖又は分枝の(C2〜C6)アルケニル、ヒドロキシ、ハロゲン、カルボキシ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ又はジアルキルアミノ(ここで、アルキル部分は1〜6個の炭素原子を含有し、直鎖又は分枝であり得る)、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルコキシ、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アシル及び直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルカルボニルオキシから選択される1つ以上の同じか又は異なる置換基を場合により含有するフェニル又はナフチル基として理解され、
5〜7員環であり、場合により、酸素及び窒素から選択される第2のヘテロ原子を環系に含有する単環式複素環の中で、
いかなる限定を暗示することなく、基ピロリジニル、イソオキサゾリジニル、オキサゾリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジル、モルホリニル、ヘキサヒドロピリダジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、ピペラジニル、アゼパニル、オキサゼパニル及びジアゼパニルが述べられ、
3〜6員環である単環式環の中で、いかなる限定を暗示することなく、基シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルが述べられる。 - 式(I)の化合物が、式(IB)、(ID)及び(IF)、ここで、R5及びR6が同一であり、式−ORcを表す(ここで、Rcは、水素原子又は直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表す)、であることを特徴とする、請求項1又は8に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
- 式(I)の化合物が、式(IB)、(ID)及び(IF)、ここで、R5及びR6が同一であり、式W1−C(W2)−U−Vを表す(ここで、W1及びW2は酸素原子を表し、Uは直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキレン鎖を表し、Vは水素原子を表す)、であることを特徴とする、請求項1又は8に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
- R3及びR4は、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表すことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
- R2は、基−OR″a(R″aは式(I)について上に定義されるとおりである)を表すことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
- R2は、基−OR″a(R″a、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基、なおさらに特別にメチル基を表す)を表すことを特徴とする、請求項1〜14及び16のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
- X、Y、X1及びY1が水素原子を表すことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
- −(±)−cis−1,2−ジヒドロキシ−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−1,2,3,14−テトラヒドロ−7H−ベンゾ[b]−クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−7−オン、
−(±)−cis−1,2−ジアセトキシ−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−1,2,3,14−テトラヒドロ−7H−ベンゾ[b]−クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−7−オン、
−(±)−cis−7−メトキシ−4,4,15−トリメチル−15,15c−ジヒドロ−4H−ベンゾ[b][1,3]ジオキソロ−[4′,5′:3,4]クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−2,8(3aH)−ジオン、
それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩である、請求項1に記載の式(I)の化合物。 - 請求項1に記載の式(I)の化合物の製法であって、
式(II)
[式中、X、Y、X1、Y1、B1及びB2は式(I)について定義されるとおりである〕
の化合物を出発原料として使用し、
式(II)の化合物は、重クロム酸ピリジニウムの存在下で交換され、式(III)
〔式中,X、Y、X1、Y1、B1及びB2は式(I)について定義されるとおりである〕
の化合物を得て、
式(III)の化合物は、塩基性媒体及び無水媒体中で、式(IV)
〔式中、Rは、水素原子、ヒドロキシ基、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基又は直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルコキシ基を表す〕
の化合物と処理され、式(V)
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2及びRは式(I)について定義されるとおりである〕
の化合物を得て、
式(V)の化合物はポリリン酸の存在下で交換され、式(VI)
(式中X、Y、X1、Y1、B1、B2及びRは上に定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(VI)の化合物は、
a)窒素原子は、脱プロトン化剤の存在下、極性非プロトン性溶媒中でハロゲン化アルキル又はジアルキルサルフェートの作用によって置換され、式(VII)
〔式中、R′1は、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表し、X、Y、X1、Y1、B1、B2及びRは上に定義されるとおりである〕
の化合物を得て、
式(VII)の化合物は、酢酸中、臭化水素酸の溶液で処理され、式(VIII)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R及びR′1は上に定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(VIII)の化合物は、次いで、塩基性条件下で、無水非プロトン性溶媒中、式(IX)
〔式中、Halは、ハロゲン原子を表し、R3及びR4は、式(I)について定義されるとおりである〕
のアルキンで処理され、式(X)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R、R′1、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(X)の化合物は、無水ジメチルホルムアミド中で還流され、式(I)の特定の場合である式(I/a)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R、R′1、R3及びR4は上に定義されるとおりである)
の化合物を得て、
又は式(VI)の化合物は、
b)式(VII)の化合物と同じ条件に付され、式(XI)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2及びRは上に定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(XI)の化合物は、式(VIII)及び(X)の化合物と同じ条件に付され、式(I)の特定の場合である式(I/b)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R、R3及びR4は上に定義されるとおりである)
の化合物を得て、
化合物(I/a)及び(I/b)の全体は、式(I)の特定の場合である式(I/c)
〔式中、R1は式(I)について定義されるとおりであり、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R、R3及びR4は上記で定義されるとおりである〕
の化合物を構成し、
式(I/c)の化合物は、所望な場合、アルキル化剤又はアシル化剤の作用に付され、式(I)の特定の場合である式(I/d)
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R3及びR4は上記で定義されるとおりであり、R′2は、−OR″a1、O−Ta−OR″a、−O−C(O)−TaH及び−O−Ta−NR′aR′b(ここで、R′a、R′b、R″a及びTaは式(I)について定義されるとおりであり、R″a1は、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表す)から選択される基を表す〕
の化合物を得て、
式(I/d)の化合物は、R′2が基−OR″a1(ここで、R″a1は上記で定義されるとおりである)を表す場合、式(XII)
HNR10R11 (XII)
〔式中、R10は、R′a及びR″aから選択される基を表し、R11は、R′b、−Ta−NR′aR′b、−C(O)−TaH、−Ta−OR″a、−Ta−CO2R″a及び−C(O)−Ta−NR′aR′b(ここで、R′a、R′b、R″a及びTaは上記で定義されるとおりである)から選択される基を表す〕
化合物と処理され、式(I)の特定の場合である式(I/e)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R3、R4、R10及びR11は上に定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/c)、(I/d)及び(I/e)の化合物の全体は、式(I)の特定の場合である式(I/f)
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は式(I)について定義されるとおりである〕
の化合物を構成し、
式(I/f)の化合物は、以下の工程に付されてもよく
a)還元剤の作用に付して、式(I)の特定の場合である式(I/g)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上に定義されるとおりである)
の化合物を得るか、
b)又は、極性媒体中、4−メチルモルホリン−N−オキシドの存在下で、四酸化オスミウムの作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/h1)及び(I/h2)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/h1)及び(I/h2)の化合物の全体は、式(I)の特定の場合である式(cis−I/h)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上に定義されるとおりである)
のcis−ジオール化合物を構成し、
式(cis−I/h)のcis−ジオール化合物は、場合により式(XIII)
〔式中、Zは式(I)について定義されるとおりである〕
の化合物の作用に付され、式(I)の特定の場合である式(cis−I/i)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上に定義されるとおりである)
の化合物を得て、
c)又は、極性媒体中、過マンガン酸カリウムの作用に付され、式(I)の特定の場合である式(I/j)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上に定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/j)の化合物は、以下の工程に付されてもよく:
α)アルキル化剤又はアシル化剤の作用に付して、式(I)の特定の場合である式(I/k)
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりであり、R20は、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル及び直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルカルボニルから選択される基を表す〕
の化合物を得るか、
β)又は、ヒドロキシ官能基のための保護基PGの作用に付し、次いで、P2S5の作用に付して、式(XIV)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びPGは上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(XIV)の化合物は、還元剤を用いて処理され、次いで、ヒドロキシ官能基の脱保護のための反応に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/l)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上に定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/l)の化合物は、所望な場合、式(XV)
Hal−G1 (XV)
〔式中、Halはハロゲン原子を表し、G1は、−Rc、−C(W2)−U−V、−C(W2)−W3−T1、−S(O)n−W3−T1及び−S(O)n−T1(ここで、Rc、W2、W3、U、V、T1及びnは式(I)について定義されるとおりである)から選択される基を表す〕
の化合物の作用に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/m)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びG1は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/m)の化合物は、式(XVI)
Hal−G′1 (XVI)
〔式中、Halは上記で定義されるとおりであり、G′1は、−Rc、−C(W2)−U−V、−C(W2)−W3−T1、−S(O)n−W3−T1及び−S(O)n−T1(ここで、Rc、W2、W3、U、V、T1及びnは式(I)について定義されるとおりである)から選択される基を表す〕
の化合物の作用に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/n)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、G1及びG′1は上に定義されるとおりである)
の化合物を得て、
γ)又は、NaBH4の存在下で還元条件に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/o)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(cis−I/h)及び(I/o)の化合物の全体は、式(I/p)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
の化合物を構成し、
式(I/p)の化合物は、以下の工程に付されてもよく:
α)上記で定義されるような式(XVI)の化合物の作用に付して、式(I)の特定の場合である式(I/q1)、(I/q2)、及び(I/q3)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びG′1は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/q2)、及び(I/q3)の化合物は、所望な場合、以下の工程に付され:
1)式R30−OH(式中、R30は、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表す)のアルコールの作用に付して、それぞれ、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/r2)及び(I/r3)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、G′1及びR30は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
2)又は、式(XVII)
[V−U−C(W2)]2O (XVII)
〔式中、W2、U及びVは式(I)について定義されるとおりである〕
の無水物の作用に付し、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/s2)及び(I/s3)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、G′1、W2、U及びVは上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
3)又は、酸性媒体中、脱水条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/t2)及び(I/t3)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びG′1は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
β)又は、式(XVIII)又は(XIX)
〔式中、Bは、式(I)について定義されるとおりであり、Wは、ハロゲン原子又はヒドロキシル基を表す〕
の化合物の作用に付し、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/u)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びBは上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
γ)又は、直鎖(C1〜C6)アルキルジハロゲン化物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/v)
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりであり、mは式(I)に定義されるとおりである〕
の化合物を得て、
ε)又は、酸性媒体中、脱水条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/w)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/w)の化合物は、所望な場合、NaBH4の存在下で還元され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/x)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
d)又は、過酸又はジメチルジオキシランの作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/y)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/y)の化合物は、所望な場合、アンモニア又は一級若しくは二級アミンで処理され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/z1)及び(I/z2)
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりであり、Rcは式(I)について定義されるとおりであり、Rd1は、Rd、−C(W2)−U−V、−C(W2)−W3−T1、−S(O)n−W3−T1及び−S(O)n−T1(ここで、Rd、W2、W3、U、V及びT1は上記で定義されるとおりである)から選択される基を表す〕
の化合物を得て、
式(I/z1)及び(I/z2)の化合物は、以下の工程に付されてもよい:
α)Rc及びRd1が水素原子を表す場合、上記で定義されるような式(XIII)の化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/aa1)及び(I/aa2)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びZは上記で定義されるとおりである)
の化合物を得るか、又は
β)上記で定義されるような式(XIX)の化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ab1)及び(I/ab2)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びBは上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
γ)又は、上記で定義されるような式(XVI)の化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ac1)及び(I/ac2)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、Rc、Rd1及びG′1は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
δ)又は、トリエチルアミンの存在下でトリフェニルホスフィンジブロミドの作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ad)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びRd1は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
ε)又は、過酸化水素の存在下でNaN3の作用に付し、その後還元工程に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ae)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/ae)の化合物は、所望な場合、以下の工程に付され:
1)ジフェニルホスフィンの存在下で二酸化炭素の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/af)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
2)又は、上記で定義されるような式(XVI)の化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ag1)、(I/ag2)及び(I/ag3)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びG′1は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/ag2)及び(I/ag3)の化合物の一級アミン官能基は、一級アミン基を保護するための基によって保護され、式(XX/a)及び(XX/b)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びG′1は上記で定義されるとおりであり、P1は一級アミン官能基のための保護基を表す)
の化合物を得て、
式(I/ag1)並びに(XX/a)及び(XX/b)の化合物は、所望な場合、式(XXI)
Rc1−Hal (XXI)
〔式中、Halはハロゲンを表し、Rc1は、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、アリール及びアリール−(C1〜C6)アルキル(ここで、アルキル部分が直鎖又は分枝であってもよい)から選択される基を表す〕
の化合物の作用に付され、次いで、式(XX/a)及び(XX/b)の化合物の場合には、一級アミン官能基を脱保護するための条件に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ah1)、(I/ah2)及び(I/ah3)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、G′1及びRc1は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/ah2)及び(I/ah3)の化合物は、所望な場合、続けて、上記で定義されるような式(XXI)の化合物の作用に付され、次いで、式(XXII)
Rd′1−Hal (XXII)
(式中、Halは上記で定義されるとおりであり、Rd′1は、Rc1と同じ定義を有してもよい)
の化合物の作用に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ai2)及び(I/ai3)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、G′1、Rc1及びRd′1は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
φ)又は、酸性媒体中、脱水条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/aj2)及び(I/aj3)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、Rc及びRdは上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
e)又は、式(XXIII)
Hal−C(W2)−T1 (XXIII)
〔式中、Halは、ハロゲン原子を表し、W2及びT1は、式(I)について定義されるとおりである〕
の化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/aj)
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、W2及びT1は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/a)〜(I/aj)の化合物は、本発明の化合物の全体を構成し、必要な場合、慣用の精製技術に従って精製され、所望な場合、慣用の分離技術に従って、それらの異なる異性体に分離されてもよく、所望な場合、それらのN−オキシドへと変換され、場合により、薬学的に受容可能な酸又は塩基との付加塩に変換される、製法。 - 1つ以上の薬学的に受容可能な、不活性で非毒性の賦形剤又はキャリアと組み合わせて、請求項1〜19のいずれか1項に記載の少なくとも1つの化合物を活性成分として含む医薬組成物。
- 癌の治療における医薬として使用するための、請求項1〜19のいずれか1項に記載の少なくとも1つの活性成分を含有する、請求項21に記載の医薬組成物。
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