JP2005263783A - 新規なベンゾ[b]クロメノ−ナフチリジン−7−オン及びピラノ[2′,3′:7,8]キノ[2,3−b]キノキサリン−7−オン化合物、それらの製法並びにそれらを含む医薬組成物 - Google Patents

新規なベンゾ[b]クロメノ−ナフチリジン−7−オン及びピラノ[2′,3′:7,8]キノ[2,3−b]キノキサリン−7−オン化合物、それらの製法並びにそれらを含む医薬組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】新規な抗ガン性化合物の提供。
【解決手段】新規なベンゾ[b]クロメノ−ナフチリジン−7−オン及びピラノ[2′,3′:7,8]キノ[2,3−b]キノキサリン−7−オン化合物、それらの製法並びにそれらを含む医薬組成物 式(I)の化合物
Figure 2005263783

及びそれを含む医薬。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ベンゾ[b]クロメノ−ナフチリジン−7−オン及びピラノ[2′,3′:7,8]キノ[2,3−b]キノキサリン−7−オン化合物、それらの製法並びにそれらを含む医薬組成物に関する。
本発明の化合物は、実験モデルにおいて示された抗腫瘍性を有するアルカノイドである、アクロニシンの誘導体である(J.Pharm.Sci., 1966, 55(8), 758-768)。しかし、広範囲の活性スペクトルを有するにもかかわらず、アクロニシンは、それほど強力ではなく、中程度の活性しかもたない。それに加えて、この生成物は、溶解性が低く、そのことがそのバイオアベイラビリティを制限し、それ故、静脈内経路によって投与可能な医薬組成物におけるその使用を制限する。
種々の改変が、J.Med.Chem., 1996, 39, 4762-4766、EP1042326、EP1061081又はEP1297835に記載されるように、この分子に対してなされてきており、そのことが、これらの生成物の効力度、抗腫瘍効力及び溶解性を顕著に向上可能にしている。それにもかかわらず、抗癌治療の要求は、より活性が高く、より耐毒性がある医薬を得るという目的で、新規な抗腫瘍薬剤のコンスタントな開発を求める。より特定的には、固体の腫瘍は、既存の製品に対するそれらの固有及び/又は獲得された耐性の観点から、抗癌化学治療に関して大きな問題を有する。従って、全体として腫瘍疾患のための最も効果的な治療を利用可能にするために、強力な細胞毒活性を表す可能な限り広い範囲の生成物にアクセスすることが、この上もなく重要である。
本発明の化合物が新規であるという事実に加えて、これらの化合物は、驚くべきことに、インビトロ及びインビボでこれまでに観測されたものよりも優れた細胞毒活性を有する。従って、出願人によって発見された化合物は、癌の治療において、これらを特に有用にする抗腫瘍性を有する。本発明の化合物によって治療され得る癌の種類の中で、腺癌及び単純癌、肉腫、グリオーム及び白血病が、なんら限定を意図することなく述べられ得る。
より特定的には、本発明は、式(I):
Figure 2005263783
〔式中、
・B1及びB2は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、炭素原子又は窒素原子を表し、但し、2つの基B1及びB2のうち少なくとも1つは窒素原子を表し、
・X及びYは、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、
−水素原子及びハロゲン原子、
−ヒドロキシ基、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、直鎖若しくは分枝の(C1〜C6)アルキル、直鎖又は分枝の(C2〜C6)アルケニル、直鎖又は分枝の(C1〜C6)−ポリハロアルキル、又は
−式NRabの基から選択される1つ以上の基を表し、ここで:
a及びRbは、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、水素及び基−C(O)−CF3、−C(O)−NH2及び場合によりNRa′Rb′基によって置換された直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルから選択される基を表し、ここで:
a′及びRb′は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、水素及び直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルから選択される基を表すか、又は
a′及びRb′は、それらを有する窒素原子と共に、5〜7員環で、場合により酸素及び窒素から選択される第2のヘテロ原子を環系に含有する単環式複素環を形成するか、
又はRa及びRbは、それらを有する窒素原子と共に、5〜7員環で、場合により酸素及び窒素から選択される第2のヘテロ原子を環系に含有する単環式複素環を形成し、
・X1及びY1は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、X及びYについて定義されるような置換基から選択される基を表し、
1及び/又はB2が窒素原子を表す場合、B1及びB2はそれぞれ置換基X1及びY1を保有しないことが理解され、
・R1は、水素原子又は直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表し、
・R2は、水素及び基直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、−OR″a;−NR′aR′b;O−Ta−OR″a;−NR″a−Ta−NR′aR′b;−NR″a−C(O)−TaH;O−C(O)−TaH;−O−Ta−NR′aR′b;−NR″a−Ta−OR″a;−NR″a−Ta−CO2R″a;及び−NR″a−C(O)−Ta−NR′aR′bから選択される基を表し、
ここで:
*Taは、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキレン鎖を表し、
*R′a及びR′bは上記で定義されるとおりであり、
*R″aは、水素及び直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルから選択される基を表し、
・R3及びR4は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、水素原子又は直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表すか、又はR3及びR4は、それらを有する炭素原子と共に、3〜6員環の単環式環を形成し、
・Aは下式を表し:
a)−CH(R5)−CH(R6)−、式中:
*R5及びR6は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して以下から選択される基を表し:
1)水素、
2)基ORc、NRcd、SRc、ここで:
−Rc、Rdは、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、水素、基直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、アリール及びアリール−(C1〜C6)アルキル(ここで、アルキル部分が直鎖又は分枝であってもよい)から選択される基を表すか、
又は基C(O)−Re(ここで、Reは、水素、アリール又はNR’’’aR’’’bから選択される基を表し、ここで、NR’’’a及びR’’’bは同一であり、水素原子を表すか、又はNR’’’a及びR’’’bはそれらを有する窒素原子と共に5〜7員環で、場合により酸素及び窒素から選択される第2のヘテロ原子を環系に含有する単環式複素環を形成し、
3)W1−C(W2)−U−V、ここで: α)W1は、酸素原子、イオウ原子又はNRcを表し(ここで、Rcは、上記で定義されるとおりである)、
β)W2は、酸素原子又はイオウ原子を表し、
γ)Uは、直鎖又は分枝の(C1〜C8)アルキレン鎖又は直鎖又は分枝の(C2〜C8)アルケニレン鎖を表し、
δ)Vは、以下から選択される基を表し:
−水素、
−アリール、
−及び基ORc、CO2c、CORc、CONR′aR′b、NRcd、N(Rc)−CO2R′c、N(Rc)−COR′c、ここで、R′a、R′b、Rc及びRdは、上記で定義されるとおりであり、R′cは、水素、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、アリール、又はアリール−(C1〜C6)アルキル(ここで、アルキル部分は、直鎖又は分枝であってもよい)から選択される基を表し、
ε)Uは、W2が酸素原子を表さず、Vが以下:
−水素
−アリール、及び
−NH2
から選択される基を表さない場合、単結合を表し、
4)W1−C(W2)−W3−T1、ここで:
α)W1及びW2は上記で定義されるとおりであり、
β)W3は、酸素原子、イオウ原子又はNRc(ここで、Rcは、上記で定義されるとおりである)を表し
γ)T1は、以下から選択される基を表し:
−水素、
−直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、
−直鎖又は分枝の(C2〜C6)アルケニル、
−アリール、アリール−(C1〜C6)アルキル(アルキル部分が直鎖又は分枝であってもよい)、及び
−直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキレン又は直鎖又は分枝の(C2〜C6)アルケニレン鎖、これらのそれぞれは、基ORc(ここで、Rcは上記で定義されるとおりである)又はNR′ab′(ここで、R′a及びRb′は上記で定義されるとおりである)によって置換されている、
5)W1−S(O)n−W3−T1、ここで:
α)W1、W3及びT1は上記で定義されるとおりであり、及び
β)nは1及び2から選択される整数を表し、
6)W1−S(O)n−T1、ここで、W1、T1及びnは上記で定義されるとおりであり、及び
7)C(W2)−T1、ここで、W2及びT1は上記で定義されるとおりであり、
*又はR5及びR6は共に以下を形成し:
1)基
Figure 2005263783
〔式中、Zは酸素原子又は硫黄原子を表す〕
2)基−O−(CH2m−O−、ここで、mは、1〜4を含む整数を表し、又は
3)基
Figure 2005263783
〔式中、Bは、単結合、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキレン鎖又は直鎖又は分枝の(C2〜C6)アルケニレン鎖を表す〕
*又はR5及びR6は共に、それらを有する炭素原子と共に、場合により窒素原子上で直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基によって置換されたオキシラン基又はアジリジン基を形成し、
b)−CH=C(R7)−又は−C(R7)=CH−、ここで、R7は、以下から選択される基を表し:
−水素、
−及び基OR″a、W1−C(W2)−U−V、W1−C(W2)−W3−T1、W1−S(O)n−W3−T1、W1−S(O)n−T1及びC(W2)−T1、ここで、R″a、W1、W2、U、V、W3、T1及びnは上記で定義されるとおりであり、
又は
c)−C(O)−CH(R8)−又は−CH(R8)−C(O)−、ここで、R8は、以下から選択される基を表す:
−水素、
−直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルカルボニルオキシ及び基OR″a(R″aは上に定義されるとおりである)〕
の化合物、
それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩に関する、
ここで、アリールは、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、直鎖又は分枝の(C2〜C6)アルケニル、ヒドロキシ、ハロゲン、カルボキシ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ又はジアルキルアミノ(ここで、アルキル部分は1〜6個の炭素原子を含有し、直鎖又は分枝であり得る)、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルコキシ、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アシル及び直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルカルボニルオキシから選択される、1つ以上の同じか又は異なる置換基を場合により含有するフェニル又はナフチル基として理解され、
5〜7員環であり、場合により、酸素及び窒素から選択される第2のヘテロ原子を環系に含有する単環式複素環の中で、いかなる限定を暗示することなく、基ピロリジニル、イソオキサゾリジニル、オキサゾリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジル、モルホリニル、ヘキサヒドロピリダジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、ピペラジニル、アゼパニル、オキサゼパニル及びジアゼパニルが述べられ、
3〜6員環である単環式環の中で、いかなる限定を暗示することなく、基シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルが述べられるる。
薬学的に受容可能な酸の中で、いかなる限定を暗示することなく、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フマル酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、アスコルビン酸、シュウ酸、メタンスルホン酸、カンファー酸、リシン等が述べられる。
薬学的に受容可能な塩基の中で、いかなる限定を暗示することなく、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエチルアミン、tert−ブチルアミン等が述べられる。
本発明の有利な実施形態の中で、好ましい化合物は、式(IA)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、R1、R2、R3、R4及びAは式(I)について定義されるとおりである〕
の化合物である。
本発明の第2の有利な実施形態の中で、好ましい化合物は、式(IB)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は式(I)について定義されるとおりである〕
の化合物である。
本発明の第3の有利な実施形態の中で、好ましい化合物は、式(IC)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、R1、R2、R3、R4及びAは式(I)について定義されるとおりである〕
の化合物である。
本発明の第4の有利な実施形態の中で、好ましい化合物は、式(ID)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、Y1、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は式(I)について定義されるとおりである〕
の化合物である。
本発明の第5の有利な実施形態の中で、好ましい化合物は、式(IE)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、R1、R2、R3、R4及びAは式(I)について定義されるとおりである〕
の化合物である。
本発明の第6の有利な実施形態の中で、好ましい化合物は、式(IF)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は式(I)について定義されるとおりである〕
の化合物である。
式(IB)、(ID)及び(IF)の好ましい化合物は、R5及びR6が同一であり、式−ORc又はW1−C(W2)−U−Vを表すか、又はR5及びR6は共に、基
Figure 2005263783
を形成する(ここで、Rc、W1、W2、U、V及びZは式(I)について上に定義されるとおりである)ものである。
特に興味あるもののうち、式(IB)、(ID)及び(IF)の好ましい化合物は、R5及びR6が同一であり、式−ORcを表し(ここで、Rcは、水素原子又は直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表す)ものである。
また、特に興味あるもののうち、式(IB)、(ID)及び(IF)の好ましい化合物は、R5及びR6が同一であり、式W1−C(W2)−U−V(ここで、W1及びW2は酸素原子を表し、Uは直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキレン鎖を表し、Vは水素原子を表す)を表すものである。
また、非常に特に興味あるもののうち、式(IB)、(ID)及び(IF)の好ましい化合物は、R5及びR6は共に、基
Figure 2005263783
を形成する(ここで、Zは酸素原子を表す)ものである。
本発明の第7の有利な実施形態の中で、好ましい化合物は、式(IG)
Figure 2005263783
〔式中、ここで、X、Y、X1、R1、R2、R3及びR4は式(I)について定義されるとおりである〕のものである。
本発明の第8の有利な実施形態の中で、好ましい化合物は、式(IH)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、Y1、R1、R2、R3及びR4は式(I)について定義されるとおりである〕のものである。
本発明の第9の有利な実施形態の中で、好ましい化合物は、式(IJ)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、R1、R2、R3及びR4は式(I)について定義されるとおりである〕のものである。
本発明に従う好ましい置換基R3及びR4は、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基である。
本発明に従う好ましい置換基R2は、基−OR″a〔ここで、R″aは式(I)について上記で定義されるとおりである〕である。
なおさらに特に、本発明に従う好ましい置換基R2は、基−OR″a〔ここで、R″a、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基、なおさらに特定的にはメチル基を表す〕である。
置換基X、Y、X1及びY1として本発明に従うて好ましいものは水素である。
特に有利には、本発明の好ましい化合物は、以下のものである:
−(±)−cis−1,2−ジヒドロキシ−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−1,2,3,14−テトラヒドロ−7H−ベンゾ[b]−クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−7−オン、
−(±)−cis−1,2−ジアセトキシ−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−1,2,3,14−テトラヒドロ−7H−ベンゾ[b]−クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−7−オン、
−(±)−cis−7−メトキシ−4,4,15−トリメチル−15,15c−ジヒドロ−4H−ベンゾ[b][1,3]ジオキソロ−[4′,5′:3,4]クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−2,8(3aH)−ジオン。
本発明の好ましい化合物の、エナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩は、本発明の欠くことのできない部分を形成する。
また、本発明は、式(I)の化合物の製法であって、
式(II)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1及びB2は式(I)について定義されるとおりである〕
の化合物を出発原料として使用し、
式(II)の化合物は、重クロム酸ピリジニウムの存在下で交換され、式(III)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1及びB2は式(I)について定義されるとおりである〕
の化合物を得て、
式(III)の化合物は、塩基性媒体及び無水媒体中で、式(IV)
Figure 2005263783
〔式中、Rは、水素原子、ヒドロキシ基、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基又は直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルコキシ基を表す〕
の化合物を用いて処理され、式(V)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2及びRは式(I)について定義されるとおりである〕
の化合物を得て、
式(V)の化合物はポリリン酸の存在下で交換され、式(VI)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2及びRは上記で定義されるとおりである〕
の化合物を得て、
式(VI)の化合物は、
a)窒素原子が、脱プロトン化剤の存在下、極性非プロトン性溶媒中でハロゲン化アルキル又はジアルキルサルフェートの作用によって置換され、式(VII)
Figure 2005263783
〔式中、R′1は、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表し、X、Y、X1、Y1、B1、B2及びRは上記で定義されるとおりである〕
の化合物を得て、
式(VII)の化合物は、酢酸中、臭化水素酸の溶液で処理され、式(VIII)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R及びR′1は上記で定義されるとおりである〕
の化合物を得て、
式(VIII)の化合物は、次いで、塩基性条件下で、無水非プロトン性溶媒中、式(IX)
Figure 2005263783
〔式中、Halは、ハロゲン原子を表し、R3及びR4は、式(I)について定義されるとおりである〕
のアルキンで処理され、式(X)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R、R′1、R3及びR4は上記で定義されるとおりである〕
の化合物を得て、
式(X)の化合物は、無水ジメチルホルムアミド中で還流され、式(I)の特定の場合である式(I/a)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R、R′1、R3及びR4は上記で定義されるとおりである〕
の化合物を得て、
又は式(VI)の化合物は、
b)式(VII)の化合物と同じ条件に付され、式(XI)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2及びRは上記で定義されるとおりである〕
の化合物を得て、
式(XI)の化合物は、ついで、式(VIII)及び(X)の化合物と同じ条件に付され、式(I)の特定の場合である式(I/b)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R、R3及びR4は上記で定義されるとおりである〕
の化合物を得て、
化合物(I/a)及び(I/b)の全体は、式(I)の特定の場合である式(I/c)
Figure 2005263783
〔式中、R1は式(I)について定義されるとおりであり、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R、R3及びR4は上記で定義されるとおりである〕
の化合物を構成し、
式(I/c)の化合物は、所望な場合、アルキル化剤又はアシル化剤の作用に付され、式(I)の特定の場合である式(I/d)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R3及びR4は上記で定義されるとおりであり、R′2は、−OR″a1、O−Ta−OR″a、−O−C(O)−TaH及び−O−Ta−NR′aR′b(ここで、R′a、R′b、R″a及びTaは式(I)について定義されるとおりであり、R″a1は、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表す)から選択される基を表す〕
の化合物を得て、
式(I/d)の化合物は、所望な場合、R′2が基−OR″a1(ここで、R″a1は上記で定義されるとおりである)を表す場合、式(XII)
HNR1011 (XII)
〔式中、R10は、R′a及びR″aから選択される基を表し、R11は、R′b、−Ta−NR′aR′b、−C(O)−TaH、−Ta−OR″a、−Ta−CO2R″a及び−C(O)−Ta−NR′aR′b(ここで、R′a、R′b、R″a及びTaは上記で定義されるとおりである)から選択される基を表す〕
の化合物を用いて処理され、式(I)の特定の場合である式(I/e)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R3、R4、R10及びR11は上記で定義されるとおりである〕
の化合物を得て、
化合物(I/c)、(I/d)及び(I/e)の全体は、式(I)の特定の場合である式(I/f)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は式(I)について定義されるとおりである〕
の化合物を構成し、
式(I/f)の化合物は、以下の工程に付されてもよく
a)還元剤の作用に付して、式(I)の特定の場合である式(I/g)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである〕
の化合物を得るか、
b)又は、極性媒体中、4−メチルモルホリン−N−オキシドの存在下で、四酸化オスミウムの作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/h1)及び(I/h2
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである〕
の化合物を得て、
式(I/h1)及び(I/h2)の化合物の全体は、式(I)の特定の場合である式(cis−I/h)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである〕
のcis−ジオール化合物を構成し、
式(cis−I/h)のcis−ジオール化合物は、場合により式(XIII)
Figure 2005263783
〔式中、Zは式(I)について定義されるとおりである〕
の化合物の作用に付され、式(I)の特定の場合である式(cis−I/i)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである〕
の化合物を得て、
c)又は、極性媒体中、過マンガン酸カリウムの作用に付され、式(I)の特定の場合である式(I/j)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである〕
の化合物を得て、
式(I/j)の化合物は、以下の工程に付されてもよく:
α)アルキル化剤又はアシル化剤の作用に付して、式(I)の特定の場合である式(I/k)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりであり、R20は、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル及び直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルカルボニルから選択される基を表す〕
の化合物を得るか、
β)又は、ヒドロキシ官能基のための保護基PGの作用に付し、次いで、P25の作用に付して、式(XIV)
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びPGは上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(XIV)の化合物は、還元剤を用いて処理され、次いで、ヒドロキシ官能基の脱保護のための反応に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/l)
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/l)の化合物は、所望な場合、式(XV)
Hal−G1 (XV)
〔式中、Halはハロゲン原子を表し、G1は、−Rc、−C(W2)−U−V、−C(W2)−W3−T1、−S(O)n−W3−T1及び−S(O)n−T1(ここで、Rc、W2、W3、U、V、T1及びnは式(I)について定義されるとおりである)から選択される基を表す〕
の化合物の作用に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/m)
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びG1は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/m)の化合物は、式(XVI)
Hal−G′1 (XVI)
〔式中、Halは上記で定義されるとおりであり、G′1は、−Rc、−C(W2)−U−V、−C(W2)−W3−T1、−S(O)n−W3−T1及び−S(O)n−T1(ここで、Rc、W2、W3、U、V、T1及びnは式(I)について定義されるとおりである)から選択される基を表す〕
の化合物の作用に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/n)
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、G1及びG′1は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
γ)又は、NaBH4の存在下で還元条件に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/o)
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(cis−I/h)及び(I/o)の化合物の全体は、式(I/p)
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
の化合物を構成し、
式(I/p)の化合物は、以下の工程に付されてもよく:
α)上に定義されるような式(XVI)の化合物の作用に付して、式(I)の特定の場合である式(I/q1)、(I/q2)及び(I/q3
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びG′1は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/q1)、(I/q2)、及び(I/q3)の化合物は、所望な場合、以下の工程に付され:
1)式R30−OH[式中、R30は、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表す]のアルコールの作用に付して、それぞれ、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/r2)及び(I/r3
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、G′1及びR30は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
2)又は、式(XVII)
[V−U−C(W2)]2O (XVII)
〔式中、W2、U及びVは式(I)について定義されるとおりである〕
の作用に付し、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/s2)及び(I/s3
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、G′1、W2、U及びVは上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
3)又は、酸性媒体中、脱水条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/t2)及び(I/t3
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びG′1は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
β)又は、式(XVIII)又は(XIX)
Figure 2005263783
〔式中、Bは、式(I)について定義されるとおりであり、Wは、ハロゲン原子又はヒドロキシル基を表す〕
の化合物の作用に付し、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/u)
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びBは上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
γ)又は、直鎖(C1〜C6)アルキルジハロゲン化物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/v)
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりであり、mは式(I)について定義されるとおりである〕
の化合物を得て、
ε)又は、酸性媒体中、脱水条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/w)
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/w)の化合物は、所望な場合、NaBH4の存在下で還元され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/x)
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
d)又は、過酸又はジメチルジオキシランの作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/y)
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/y)の化合物は、所望な場合、アンモニア又は一級若しくは二級アミンで処理され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/z1)及び(I/z2
Figure 2005263783
〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりであり、Rcは式(I)について定義されるとおりであり、Rd1は、Rd、−C(W2)−U−V、−C(W2)−W3−T1、−S(O)n−W3−T1及び−S(O)n−T1(ここで、Rd、W2、W3、U、V及びT1は上記で定義されるとおりである)から選択される基を表す〕
の化合物を得て、
式(I/z1)及び(I/z2)の化合物は、以下の工程に付されてもよく:
α)Rc及びRd1が水素原子を表す場合、上記で定義されるような式(XIII)の化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/aa1)及び(I/aa2
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びZは上記で定義されるとおりである)
の化合物を得るか、又は
β)又は、上記で定義されるような式(XIX)の化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ab1)及び(I/ab2
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びBは上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
γ)又は、上記で定義されるような式(XVI)の化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ac1)及び(I/ac2
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、Rc、Rd1及びG′1は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
δ)又は、トリエチルアミンの存在下でトリフェニルホスフィンジブロミドの作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ad)
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びRd1は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
ε)又は、過酸化水素の存在下でNaN3の作用に付し、その後、還元工程に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ae)
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/ae)の化合物は、所望な場合、以下の工程に付され:
1)ジフェニルホスフィンの存在下で二酸化炭素の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/af)
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
2)又は、上記で定義されるような式(XVI)の化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ag1)、(I/ag2)及び(I/ag3
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びG′1は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/ag2)及び(I/ag3)の化合物の一級アミン官能基は、一級アミン基を保護するための基によって保護され、式(XX/a)及び(XX/b)
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びG′1は上記で定義されるとおりであり、P1は一級アミン官能基のための保護基を表す)
の化合物を得て、
式(I/ag1)並びに(XX/a)及び(XX/b)の化合物は、所望な場合、式(XXI)
c1−Hal (XXI)
〔式中、Halはハロゲンを表し、Rc1は、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、アリール及びアリール−(C1〜C6)アルキル(ここで、アルキル部分が直鎖又は分枝であってもよい)から選択される基を表す〕
の化合物の作用に付され、次いで、式(XX/a)及び(XX/b)の化合物の場合には、一級アミン官能基を脱保護するための条件に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ah1)、(I/ah2)及び(I/ah3
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、G′1及びRc1は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/ah2)及び(I/ah3)の化合物は、所望な場合、続いて、上記で定義されるような式(XXI)の化合物の作用に付され、次いで、式(XXII)
d′1−Hal (XXII)
(式中、Halは上記で定義されるとおりであり、Rd′1は、Rc1と同じ定義を有してもよい)
の化合物の作用に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ai2)及び(I/ai3
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、G′1、Rc1及びRd′1は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
φ)又は、酸性媒体中、脱水条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/aj2)及び(I/aj3
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、Rc及びRd1は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
e)又は、式(XXIII)
Hal−C(W2)−T1 (XXIII)
〔式中、Halは、ハロゲン原子を表し、W2及びT1は、式(I)について定義されるとおりである〕
の化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/aj)
Figure 2005263783
(式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、W2及びT1は上記で定義されるとおりである)
の化合物を得て、
式(I/a)〜(I/aj)の化合物は、本発明の化合物の全体を構成し、必要な場合、慣用の精製技術に従って精製され、所望な場合、慣用の分離技術に従って、それらの異なる異性体へ分離されてもよく、所望な場合、それらのN−オキシドへと変換され、場合により、薬学的に受容可能な酸又は塩基との付加塩に変換されることを特徴とする製法に関する。
式(II)、(IV)、(IX)、(XII)、(XIII)、(XV)、(XVI)、(XVII)、(XVIII)、(XIX)、(XXI)及び(XXII)は、商業的な生成物であるか、又は当業者に周知の慣用の有機合成法に従い得られるかのいずれかである。
式(I)の化合物は、特に興味ある抗腫瘍性を有する。それらの化合物は、細胞サイクルの特定のブロックに起因して、ネズミ及びヒト起源の細胞系に関係する、インビトロでの優れた細胞毒活性を有し、転移可能なネズミ及びヒトの腫瘍に関係する、マウスにおけるインビボで活性である。これらの化合物の特徴的な性質は、これらの化合物を抗腫瘍薬剤として治療的に使用可能にする。
また、本発明は、それ単独、又は1つ以上の薬学的に受容可能な、不活性で非毒性の賦形剤又はキャリアと組み合わせて、式(I)の化合物、そのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、又は薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩を少なくとも1つ、活性成分として含む医薬組成物に関する。
本発明の医薬組成物の中で、より特に、経口、非経口(静脈内、筋肉内、又は皮下)、経皮(pre-cutaneous)又は経皮(trans-cutaneous)、膣内、直腸、鼻、舌下、頬、眼球又は呼吸性投与のために適切なものが述べられる。
非経口注射のための本発明の医薬組成物は、水性又は非水性、分散液、懸濁液又は乳濁液であってもよい特に滅菌溶液、さらにまた注射可能な溶液又は分散液を再構成するための滅菌粉末を包含する。
固体経口投与のための本発明の医薬組成物は、特に、錠剤又は糖衣錠、舌下錠剤、サッシェ、ゼラチンカプセル及び顆粒を包含し、液体の経口、鼻、頬又は眼球投与のための本発明の医薬組成物は、特に、乳濁液、溶液、懸濁液、ドロップ、シロップ及びエアロゾルを包含する。
直腸投与又は膣投与のための本発明の医薬組成物は、特に、座剤であり、経皮(pre-cutaneous)又は経皮(trans-cutaneous)投与のための本発明の医薬組成物は、特に、粉末、エアロゾル、クリーム、軟膏、ゲル及びパッチを包含する。
上述の医薬組成物は、本発明を説明するが、いかなる様式においても本発明を限定しない。
薬学的に受容可能な、不活性な、非毒性賦形剤又はキャリアの中で、例として、いかなる限定を暗示することなく、希釈剤、溶媒、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、バインダー、膨潤剤、崩壊剤、遅緩剤、滑沢剤、吸収剤、懸濁剤、着色剤、香味料等が述べられてもよい。
有用な用量は、患者の年齢及び体重、投与の経路、使用される医薬組成物、及び疾患の性質及び重篤度、並びに関連する治療の投与に従って変動し、1日あたり1回以上の投与で、0.1mg〜1000mgの範囲である。
以下の実施例は、本発明を説明するが、いかなる様式においても本発明を限定しない。
使用される出発物質は公知の生成物であるか、又は公知の手順に従って製造される生成物である。種々の製造は、本発明の化合物の製造において使用するための合成中間体を生じる。
実施例及び調製例において記載される化合物の構造は、通常の分光光度分析(赤外、核磁気共鳴、質量分析など)に従って決定された。
融点は、Koflerホットプレート又は顕微鏡下でホットプレートを用いて決定された。化合物が塩形態であることがわかった場合、融点はその塩生成物の融点に対応する。
調製例1:2−クロロ−3−キノリンカルボン酸
2−クロロ−3−キノリンカルボキサアルデヒド5gを、無水ジメチルホルムアミド200mLに溶解する。重クロム酸ピリジニウム96gを室温(ambient temperature)で少量ずつ添加し、塩化カルシウムガードをフラスコの上に取り付け、混合物を磁気的に24時間攪拌する。反応混合物を水1Lで希釈し、ジクロロメタンで抽出する。合わせた有機溶液を、冷却したベーンポンプを用いて、減圧下で乾燥するまで蒸発させる。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ジクロロメタン、次いでメタノール0.1〜2%の勾配含有ジクロロメタン)により、予想生成物1.53gを単離する。
マススペクトル(DIC/NH3):m/z=208(M+H)
融点:275℃。
調製例2:8−[(1,1−ジメチル−2−プロピニル)オキシ]−10−ヒドロキシ−6−メチル−ジベンゾ[b,g][1,8]ナフチリジン−11−(6H)−オン
工程A:2−(3,5−ジメトキシアニリノ)−3−キノリンカルボン酸
調製例1の化合物5g及び3,5−ジメトキシアニリン4.93gのサンプルを、無水炭酸カリウム5.165g及び粉末状の銅0.92gの存在下で、無水ジメチルホルムアミド180mL中で還流させる。アルゴン下で反応混合物を155℃で48時間加熱する。反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、残渣を1M 水酸化ナトリウム溶液で数回抽出する。溶液をろ過し、次いで、濃塩酸を用いてpH6まで酸性化する。形成された沈殿をろ別し、水で十分に洗浄し、空気中で乾燥させる。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ジクロロメタン、次いでメタノール0.1〜2%の勾配含有ジクロロメタン)により、予想生成物2.98gを単離する。
マススペクトル(ESI−MS):347(M+Na),325(M+H)
融点:215℃。
工程B:8,10−ジメトキシジベンゾ[b,g][1,8]ナフチリジン−11(6H)−オン
上記工程Aの化合物5.6g及びポリリン酸121.8gの混合物を100℃の温度で2時間加熱する。反応混合物を氷に注ぎ、次いで、30%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH6〜7までアルカリ性にする。形成された沈殿をろ別し、水で洗浄し、空気中で乾燥させる。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ジクロロメタン、次いでメタノール0.1〜2%の勾配含有ジクロロメタン)により、予想生成物4.84gを単離する。
マススペクトル(DIC/NH3):m/z=307(M+H)
融点:279℃。
工程C:8,10−ジメトキシ−6−メチルジベンゾ[b,g][1,8]ナフチリジン−11(6H)−オン
粉末形態における無水水酸化カリウム3.89gを、上記工程Bの化合物4.5gの無水アセトン250mLの溶液に添加する。反応混合物を、アルゴン下、57℃の温度で15分間還流させ、次いで、ヨードメタン10mLを2時間の間隔で3回添加する。反応混合物を3日間還流させる。溶媒を減圧下で蒸発させる。残渣を水で抽出し、次いでろ過する。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ジクロロメタン、次いでメタノール0.1〜0.5%の勾配含有ジクロロメタン)により、予想生成物3.09gを単離する。
マススペクトル(DIC/NH3):m/z=321(M+H)
融点:282℃。
工程D:8,10−ジヒドロキシ−6−メチルジベンゾ[b,g][1,8]ナフチリジン−11(6H)−オン
上記工程Cの化合物3gのサンプルを臭化水素酸(H2O中48%)150mLに溶解し、次いで、酢酸50mLを添加する。全体を110℃で3日間還流させる。反応混合物を氷の上に注ぎ、形成した沈殿をろ別し、水で洗浄し、空気中で乾燥させる。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ジクロロメタン、次いでメタノール0.1〜2%の勾配含有ジクロロメタン)により、予想生成物2.35gを単離する。
マススペクトル(DIC/NH3):m/z=293(M+H)
融点:322℃。
工程E:8−[(1,1−ジメチル−2−プロピニル)オキシ]−10−ヒドロキシ−6−メチルジベンゾ[b,g][1,8]−ナフチリジン−11−(6H)−オン
上記工程Dの化合物2g、3−クロロ−3−メチル−1−ブチン5g、無水炭酸カリウム3g及び無水ヨウ化カリウム3gを含有する無水ジメチルホルムアミド200mLの溶液を、窒素下、70℃で4日間還流させる。次いで、反応混合物を氷の上に注ぎ、沈殿をろ別し、水で洗浄する。水相をジクロロメタン(4×50mL)で抽出する。合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、乾燥するまで蒸発させる。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ジクロロメタン、次いでメタノール0.1〜0.4%の勾配含有ジクロロメタン)により、予想生成物972.8mgを単離する。
マススペクトル(DIC/NH3):m/z=359(M+H)
融点:218℃。
調製例3:8−[(1,1−ジメチル−2−プロピニル)オキシ]−6−メチルジベンゾ[b,g][1,8]ナフチリジン−11(6H)−オン
3,5−ジメトキシアニリンの代わりに3−メトキシアニリンを用いて、調製例2の手順に従って生成物を得る。
調製例4:7,9−ジヒドロキシジベンゾ[b,g][1,8]ナフチリジン−6(11H)−オン
1,3,5−トリヒドロキシベンゼン3.5g及びパラトルエンスルホン酸62.5mgを、エチル 3−アミノ−2−キノリンカルボキシレート5gのヘプタン−1−オール50mLの溶液に添加する。Dean Stark装置を用いて混合物を還流で48時間攪拌する、次いで、反応混合物を減圧中で濃縮する。シリカゲル上のクロマトグラフィー(シクロヘキサン/アセトン:90/10)により、予想された生成物5.2gを単離する。
調製例5:3−[(1,1−ジメチル−2−プロピニル)オキシ]−1−ヒドロキシ−5−メチルキノ−[2,3−b]キノキサリン−12(5H)−オン
2−クロロ−3−キノリンカルボン酸の代わりに3−クロロ−2−キノキサリンカルボン酸を用いて、調製例2の手順に従って生成物を得る。
実施例1:6−ヒドロキシ−3,3,14−トリメチル−3,14−ジヒドロ−7H−ベンゾ[b]クロメノ−[6,5−g][1,8]ナフチリジン−7−オン
調製例2の化合物500mgの無水ジメチルホルムアミド170mLの溶液を、窒素下、130℃で還流に2日間維持する。反応混合物を減圧下で蒸発させる。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ジクロロメタン、次いでメタノール0.1〜0.3%の勾配含有ジクロロメタン)により、予想生成物248.86mgを単離する。
マススペクトル(DIC/NSO:m/z=359(M+H)
融点:278℃。
実施例2:6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−3,14−ジヒドロ−7H−ベンゾ[b]クロメノ−[6,5−g][1,8]ナフチリジン−7−オン
水素化ナトリウム840mg(液体パラフィン中50%)を、アルゴン下、室温で維持して、実施例1の化合物200mgの無水ジメチルホルムアミド40mL溶液に少量ずつ添加する。得られた混合物を室温で、不活性雰囲気下で15分間攪拌し、次いで、ヨードメタン1.8mLを添加する。アルゴン下、反応混合物を52℃で3時間還流させる。次いで、氷を注意深く添加し、形成された沈殿をろ別し、空気中で乾燥させる。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ジクロロメタン、次いでメタノール0.1〜0.5%の勾配含有ジクロロメタン)により、予想生成物180.26mgを単離する。
マススペクトル(DIC/NH3):m/z=373(M+H)
融点:270℃。
実施例3:(±)−cis−1,2−ジヒドロキシ−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−1,2,3,14−テトラヒドロ−7H−ベンゾ[b]クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−7−オン
実施例2の化合物500mg、2−メチル−2−プロパノール3.9mL溶解した四酸化オスミウム(2.5%)及び4―メチルモルホリンN−オキシド一水和物626mgの混合物を、t−BuOH−THF−H2O(10:3:1)55mLの混合物40mLに溶解する。反応混合物を室温で3日間攪拌する。次いで、NaHCO3の飽和溶液55mLを添加する。1時間攪拌した後、反応混合物を水及びジクロロメタンで抽出する。合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で乾燥するまで蒸発させる。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ジクロロメタン、次いでジクロロメタン中のメタノール0.1〜2%の勾配)により、予想生成物314.29mgを単離する。
マススペクトル(DIC/NH3):m/z=407(M+H)
融点:298℃。
実施例4:(±)−cis−1,2−ジアセトキシ−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−1.2,3,14−テトラヒドロ−7H−ベンゾ[b]クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−7−オン
実施例3の化合物200mgを、無水ピリジン45mL、無水酢酸11mL及び4−ジメチルアミノピリジンの、あらかじめ冷却しておいた混合物に添加する。光を排除した状態で、反応混合物を室温で1日間攪拌する。次いで、混合物を氷の上に注ぎ、形成された沈殿をろ別し、水で洗浄する。水相をジクロロメタンで抽出する。合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、次いで減圧下で蒸発乾固させる。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ジクロロメタン、次いでジクロロメタン中、メタノール0.1〜0.8%の勾配)により、予想生成物223mgを単離する。
マススペクトル(DIC/NH3):m/z=491(M+H)
融点:244℃。
実施例5;(±)−cis−7−メトキシ−4,4,15−トリメチル−15,15c−ジヒドロ−4H−ベンゾ[b][1,3]−ジオキソロ[4′,5′:3,4]クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−2,8[3aH]−ジオン
N,N′−カルボニルジイミダゾール635.62mgを、実施例3の化合物200mgの2−ブタノン90mL溶液に添加する。反応混合物をアルゴン下で4日間還流させ、次いで、冷却した後、5%Na2CO3水溶液(15mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出する。有機溶液を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、次いで、減圧下で蒸発乾固させる。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ジクロロメタン、次いでジクロロメタン中、メタノール0.1〜1.5%の勾配)により、予想生成物78mgを単離する。
マススペクトル(ESI−MS):m/z=433(M+H)
融点:234℃。
実施例6:(±)−cis−{[(ジメチルアミノ)カルボニル]オキシ}−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−7−オキソ−2,3,7,14−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−2−イルジメチルカルバメート
−10℃で、実施例3の化合物0.123mmolの無水テトラヒドロフラン4mLの溶液を、ヘキサンで洗浄した水素化カリウム0.698mmolに添加する。N,N−ジメチルカルバモイルクロライド0.327mmolを−10℃で滴下した後、室温で3時間30分攪拌を維持する。酢酸エチル50mL及び飽和NaHCO3溶液10mLを添加した後、有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、次いで、減圧下で蒸発させ、予想生成物を得る。
実施例7:(±)−cis−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]−オキシ}−7−オキソ−2,3,7,14−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]クロメノ[6,5−g][1,8]−ナフチリジン−1−イル 4−メチルベンゼンスルホネート
N,N−ジメチルカルバモイルクロライドの代わりに塩化トシルを用いて、実施例6の手順に従って生成物を得る。
実施例8:(±)−cis−4−{[1−(アセチルオキシ)−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−7−オキソ−2,3,7,14−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−2−イル]オキシ}−4−オキソブタン酸
無水コハク酸1.1当量及びジメチルアミノピリジン1mgを、実施例3の化合物0.5mmolの無水ピリジン3mL溶液に添加する。室温で、暗室で2日間攪拌し、次いで、無水酢酸25mLを添加し、さらに48時間攪拌し、減圧下で濃縮する。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ジクロロメタン/酢酸:99/1)により、予想生成物を単離する。
実施例9;(±)−cis−5−{[(1−(アセチルオキシ)−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−7−オキソ−2,3,7,14−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−2−イル]オキシ}−5−オキソペンタン酸
無水コハク酸の代わりに無水グルタル酸を用いて、実施例8の手順に従って生成物を得る。
実施例10:(±)−cis−1−(アセチルオキシ)−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−7−オキソ−2,3,7,14−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−2−イル[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]アセテート
ジシクロヘキシルカルボジイミド0.6mmolを、実施例3の化合物0.5mmol及び2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]酢酸0.5mmolのジメチルホルムアミド10mL溶液に0℃でゆっくり添加する。反応混合物を0℃で5時間維持し、次いで、室温で16時間維持する。ろ過し、減圧下で蒸発させた後、残渣を無水ピリジン2mに溶解し、無水酢酸2mLを添加し、暗室で、室温で48時間攪拌する。反応混合物を減圧下で濃縮した後、残渣の、シリカゲル上のクロマトグラフィー(ジクロロメタン)により、予想生成物を単離する。
実施例11:(±)−cis−1−(アセチルオキシ)−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−7−オキソ−2,3,7,14−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−2−イルアミノアセテート
ヨードトリメチルシラン0.14μLを、室温で、実施例10の混合物0.1mmolのクロロホルム1mL溶液に添加する。反応混合物を室温で5分間攪拌し、次いで、減圧下で蒸発乾固させる。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール:85/15)により、予想生成物を単離する。
実施例12:2−ブチリル−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−3,3,14−ジヒドロ−7H−ベンゾ[b]−クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−7−オン
無水ジクロロメタン2mL中の塩化ブチリル0.81mmol及びAlCl30.673mmolの混合物を、実施例2の生成物0.135mmolのジクロロメタン2mL溶液に0℃で少量ずつ添加する。反応混合物を室度で4時間攪拌し、次いで、HClの10%溶液に注ぐ。有機相を慣用処理し、減圧下で蒸発させ、残渣のシリカゲル上のクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール勾配)により、予想生成物を単離する。
実施例13:(±)−cis 1−ヒドロキシ−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−7−オキソ−2,3,7,14−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−2−イルブチレート
塩化ブチリル2当量を、4−ジメチルアミノピリジンの存在下で、実施例3の化合物0.74mmolの無水ピリジン7mL溶液に添加する。室温で72時間攪拌し、次いで、塩化ブチリル5当量を添加し、さらに72時間攪拌し、次いで、蒸発乾固させる。シリカゲル上のクロマトグラフィーにより、予想生成物を単離する。
実施例14:6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−7−オキソ−7,14−ジヒドロ−3H−ベンゾ[b]クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−2−イルブチレート
HClの10%溶液4滴を、実施例13の化合物0.29mmolのジクロロメタン6mL溶液に添加する。反応混合物を室度で3日間攪拌し、次いで乾燥させ、減圧下で濃縮する。残渣のシリカゲル上のクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール勾配)により、予想生成物を単離する。
実施例15:2−ヒドロキシ−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b]クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−1,7(14H)−ジオン
30分かけて、KMnO41.28gの水15mL中の懸濁液を、実施例2の生成物0.5gのアセトン25mL溶液に滴下する。反応混合物を室温で8時間攪拌し、次いで、慣用の抽出及び処理を行い、予想生成物を残渣のシリカゲル上のクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール:98/2)によって単離する。
実施例16:6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−1,7−ジオキソ−2,3.7,14−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−2−イルアセテート
塩化ブチリルの代わりに無水酢酸を用いて、実施例15の化合物から開始する実施例13の手順に従って、生成物を得る。
実施例17:3,3,14−トリメチル−3,14−ジヒドロ−7H−ベンゾ[b]クロメノ[6,5−g][1,8]−ナフチリジン−7−オン
調製例2の化合物の代わりに調製例3の化合物を用いて、実施例1の手順に従って生成物を得る。
実施例18:(+)−cis−1,2−ジヒドロキシ−3,3,14−トリメチル−1,2,3,14−テトラヒドロ−7H−ベンゾ[b]クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−7−オン
実施例2の化合物の代わりに実施例17の化合物を用いて、実施例3の手順に従って生成物を得る。
実施例19:(±)−cis−1,2−(ジアセトキシ)−3,3,14−トリメチル−7−オキソ−1,2,3,14−テトラヒドロ−7H−ベンゾ[b]クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−7−オン
実施例3の化合物の代わりに実施例18の化合物を用いて、実施例4の手順に従って生成物を得る。
実施例20:6−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−3,14−ジヒドロ−7H−ベンゾ[b]クロメノ−[5,6−g][1,5]ナフチリジン−7−オン
無水炭酸カリウム2gを、不活性雰囲気下で、調製例4の生成物2gの無水ジメチルアミド50mL溶液に添加する。65℃で15分間攪拌した後、無水ヨウ化カリウム2.4g及び3−クロロ−3−メチル−1−ブチン4.4gを添加し、反応混合物を65℃で24時間維持し、次いで、130℃で1時間30分維持する。冷却した後、溶液を加水分解し、次いでジクロロメタンで抽出する。合わせた有機相を水で洗浄し、次いで、1M 水酸化カリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた後に蒸発させる。シリカゲル上のクロマトグラフィー(シクロヘキサン/アセトン:90/10)により、予想生成物を単離する。
実施例21:6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−3,14−ジヒドロ−7H−ベンゾ[b]クロメノ−[5,6−g][1,5]ナフチリジン−7−オン
実施例20の化合物を用いて、実施例2の手順に従って生成物を得る。
実施例22:(±)−cis−1,2−ジヒドロキシ−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−1,2,3,14−テトラヒドロ−7H−ベンゾ[b]クロメノ[5,6−g][1,5]ナフチリジン−7−オン
実施例21の化合物を用いて、実施例3の手順に従って生成物を得る。
実施例23:(±)−cis−1,2−ジアセチルオキシ−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−1,2,3,14−テトラヒドロ−7H−ベンゾ[b]クロメノ[5,6−g][1,5]ナフチリジン−7−オン
実施例22の化合物を用いて、実施例4の手順に従って生成物を得る。
実施例24:6−ヒドロキシ−3,3,14−トリメチル−3,14−ジヒドロ−7H−ピラノ[2′,3′;7,8]キノ−[2,3−b]キノキサリン−7−オン
調製例2の化合物の代わりに調製例5の化合物を用いて、実施例1の手順に従って生成物を得る。
実施例25:6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−3,14−ジヒドロ−7H−ピラノ[2′,3′;7,8]キノ−[2,3−b]キノキサリン−7−オン
実施例24の化合物を用いて、実施例2の手順に従って生成物を得る。
実施例26;(±)−cis−1,2−ジヒドロキシ−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−1,2,3,14−テトラヒドロ−7H−ピラノ[2′,3′:7,8]キノ[2,3−b]キノキサリン−7−オン
実施例25の化合物を用いて、実施例3の手順に従って生成物を得る。
実施例27:(±)−cis−1,2−ジアセトキシ−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7H−ピラノ[2′,3′:7,8]キノ[2.3−b]キノキサリン−7−オン
実施例26の化合物を用いて、実施例4の手順に従って生成物を得る。
実施例28:(±)−cis−7−メトキシ−4,4,15−トリメチル−15,15c−ジヒドロ−4H−[1,3]ジオキソロ−[4″,5″:4′,5′]ピラノ[2′,3′:7,8]キノ[2,3−b]キノキサリン−2,8(3aH)−ジオン
実施例26の化合物を用いて、実施例5の手順に従って生成物を得る。
本発明の化合物の薬理学的研究
実施例29:インビトロ細胞毒活性
2個の細胞株を使用した:
−1ネズミ(murine)の白血病、L1210
−1ヒトの類表皮癌:KB−3−1
10%胎児ウシ血清、2mMグルタミン、ペニシリン50units/mL、ストレプトマイシン50μg/mL及び10mM Hepes(pH7.4)を含むRPMI 1640完全培地中で細胞を培養する。細胞をマイクロプレート上に広げ、細胞毒性化合物と接触させる。次いで、5%CO2の存在下、37℃のインキュベーター中で、細胞を2日間(L1210)又は4日間(KB−3−1)インキュベートする。次いで、比色アッセイ、テトラゾリウムミクロ培養アッセイ(Cancer Res.1987, 47, 939-942)によって生存細胞の数を定量する。結果をIC50(処理された細胞の増殖を50%まで阻害する細胞毒性化合物の濃度)として表す。例として、実施例4の化合物はそれぞれ、L1210に関して0.32μMのIC50及びKB−3−1に関して0.037μMのIC50を示す。
実施例30:医薬組成物:注射可能な溶液
実施例4の化合物 10mg
注射可能な調製物のための蒸留水 25mL

Claims (22)

  1. 式(I):
    Figure 2005263783

    〔式中、
    ・B1及びB2は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、炭素原子又は窒素原子を表し、但し、2つの基B1及びB2のうち少なくとも1つは窒素原子を表し、
    ・X及びYは、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、
    −水素原子及びハロゲン原子、
    −ヒドロキシ基、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、直鎖若しくは分枝の(C1〜C6)アルキル、直鎖又は分枝の(C2〜C6)アルケニル、直鎖又は分枝の(C1〜C6)−ポリハロアルキル、又は
    −式NRabの基から選択される1つ以上の基を表し、ここで:
    a及びRbは、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、水素及び基−C(O)−CF3、−C(O)−NH2及び場合によりNRa′Rb′基によって置換された直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルから選択される基を表し、ここで:
    a′及びRb′は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、水素及び直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルから選択される基を表すか、又は
    a′及びRb′は、それらを有する窒素原子と共に、5〜7員環で、場合により酸素及び窒素から選択される第2のヘテロ原子を環系に含有する単環式複素環を形成するか、
    又はRa及びRbは、それらを有する窒素原子と共に、5〜7員環で、場合により酸素及び窒素から選択される第2のヘテロ原子を環系に含有する単環式複素環を形成し、
    ・X1及びY1は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、X及びYについて定義されるような置換基から選択される基を表し、
    1及び/又はB2が窒素原子を表す場合、B1及びB2はそれぞれ置換基X1及びY1を保有しないことが理解され、
    ・R1は、水素原子又は直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表し、
    ・R2は、水素及び基直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、−OR″a;−NR′aR′b;O−Ta−OR″a;−NR″a−Ta−NR′aR′b;−NR″a−C(O)−TaH;O−C(O)−TaH;−O−Ta−NR′aR′b;−NR″a−Ta−OR″a;−NR″a−Ta−CO2R″a;及び−NR″a−C(O)−Ta−NR′aR′bから選択される基を表し、
    ここで:
    *Taは、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキレン鎖を表し、
    *R′a及びR′bは上記で定義されるとおりであり、
    *R″aは、水素及び直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルから選択される基を表し、
    ・R3及びR4は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、水素原子又は直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表すか、又はR3及びR4は、それらを有する炭素原子と共に、3〜6員環の単環式環を形成し、
    ・Aは下式を表し:
    a)−CH(R5)−CH(R6)−、式中:
    *R5及びR6は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して以下から選択される基を表し:
    1)水素、
    2)基ORc、NRcd、SRc、ここで:
    −Rc、Rdは、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ他と独立して、水素、基直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、アリール及びアリール−(C1〜C6)アルキル(ここで、アルキル部分が直鎖又は分枝であってもよい)から選択される基を表すか、又は
    基C(O)−Re(ここで、Reは、水素、アリール又はNR’’’aR’’’bから選択される基を表し、ここで、NR’’’a及びR’’’bは同一であり、水素原子を表すか、又はNR’’’a及びR’’’bはそれらを有する窒素原子と共に5〜7員環で、場合により酸素及び窒素から選択される第2のヘテロ原子を環系に含有する単環式複素環を形成し、
    3)W1−C(W2)−U−V、ここで: α)W1は、酸素原子、イオウ原子又はNRcを表し(ここで、Rcは、上記で定義されるとおりである)、
    β)W2は、酸素原子又はイオウ原子を表し、
    γ)Uは、直鎖又は分枝の(C1〜C8)アルキレン鎖又は直鎖又は分枝の(C2〜C8)アルケニレン鎖を表し、
    δ)Vは、以下から選択される基を表し:
    −水素、
    −アリール、
    −及び基ORc、CO2c、CORc、CONR′aR′b、NRcd、N(Rc)−CO2R′c、N(Rc)−COR′c、ここで、R′a、R′b、Rc及びRdは、上記で定義されるとおりであり、R′cは、水素、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、アリール、又はアリール−(C1〜C6)アルキル(ここで、アルキル部分は、直鎖又は分枝であってもよい)から選択される基を表し、
    ε)Uは、W2が酸素原子を表さず、Vが以下:
    −水素
    −アリール、及び
    −NH2
    から選択される基を表さない場合、単結合を表し、
    4)W1−C(W2)−W3−T1、ここで:
    α)W1及びW2は上記で定義されるとおりであり、
    β)W3は、酸素原子、イオウ原子又はNRc(ここで、Rcは、上記で定義されるとおりである)を表し
    γ)T1は、以下から選択される基を表し:
    −水素、
    −直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、
    −直鎖又は分枝の(C2〜C6)アルケニル、
    −アリール、アリール−(C1〜C6)アルキル(ここで、アルキル部分が直鎖又は分枝であってもよい)、及び
    −直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキレン又は直鎖又は分枝の(C2〜C6)アルケニレン鎖、これらのそれぞれは、基ORc(ここで、Rcは上記で定義されるとおりである)又はNR′ab′(ここで、R′a及びRb′は上記で定義されるとおりである)によって置換されている、
    5)W1−S(O)n−W3−T1、ここで:
    α)W1、W3及びT1は上記で定義されるとおりであり、及び
    β)nは1及び2から選択される整数を表し、
    6)W1−S(O)n−T1、ここで、W1、T1及びnは上記で定義されるとおりであり、及び
    7)C(W2)−T1、ここで、W2及びT1は上記で定義されるとおりであり、
    *又はR5及びR6は共に以下を形成し:
    1)基
    Figure 2005263783

    〔式中、Zは酸素原子又は硫黄原子を表す〕
    2)基−O−(CH2m−O−、ここで、mは、1〜4を含む整数を表し、又は
    3)基
    Figure 2005263783

    〔式中、Bは、単結合、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキレン鎖又は直鎖又は分枝の(C2〜C6)アルケニレン鎖を表す〕
    *又はR5及びR6は共に、それらを有する炭素原子と共に、場合により窒素原子上で直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基によって置換されたオキシラン基又はアジリジン基を形成し、
    b)−CH=C(R7)−又は−C(R7)=CH−、ここで、R7は、以下から選択される基を表し:
    −水素、
    −及び基OR″a、W1−C(W2)−U−V、W1−C(W2)−W3−T1、W1−S(O)n−W3−T1、W1−S(O)n−T1及びC(W2)−T1、ここで、R″a、W1、W2、U、V、W3、T1及びnは上記で定義されるとおりであり、
    又は
    c)−C(O)−CH(R8)−又は−CH(R8)−C(O)−、ここで、R8は、以下から選択される基を表す:
    −水素、
    −直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルカルボニルオキシ及び基OR″a(R″aは上記で定義されるとおりである)]
    の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩、
    ここで、アリールは、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、直鎖又は分枝の(C2〜C6)アルケニル、ヒドロキシ、ハロゲン、カルボキシ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ又はジアルキルアミノ(ここで、アルキル部分は1〜6個の炭素原子を含有し、直鎖又は分枝であり得る)、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルコキシ、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アシル及び直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルカルボニルオキシから選択される1つ以上の同じか又は異なる置換基を場合により含有するフェニル又はナフチル基として理解され、
    5〜7員環であり、場合により、酸素及び窒素から選択される第2のヘテロ原子を環系に含有する単環式複素環の中で、
    いかなる限定を暗示することなく、基ピロリジニル、イソオキサゾリジニル、オキサゾリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジル、モルホリニル、ヘキサヒドロピリダジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、ピペラジニル、アゼパニル、オキサゼパニル及びジアゼパニルが述べられ、
    3〜6員環である単環式環の中で、いかなる限定を暗示することなく、基シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルが述べられる。
  2. 式(I)の化合物が、式(IA)
    Figure 2005263783

    〔式中、X、Y、X1、R1、R2、R3、R4及びAは式(I)について定義されるとおりである〕
    の化合物であることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
  3. 式(I)の化合物が、式(IB)
    Figure 2005263783

    〔式中、X、Y、X1、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は式(I)について定義されるとおりである〕
    の化合物であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
  4. 式(I)の化合物が、式(IC)
    Figure 2005263783

    〔式中、X、Y、Y1、R1、R2、R3、R4及びAは式(I)について定義されるとおりである〕
    の化合物であることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
  5. 式(I)の化合物が、式(ID)
    Figure 2005263783

    〔式中、X、Y、Y1、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は式(I)について定義されるとおりである〕
    の化合物であることを特徴とする、請求項1又は4に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
  6. 式(I)の化合物が、式(IE)
    Figure 2005263783

    〔式中、X、Y、R1、R2、R3、R4及びAは式(I)について定義されるとおりである〕
    の化合物であることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
  7. 式(I)の化合物が、式(IF)
    Figure 2005263783

    〔式中、X、Y、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は式(I)について定義されるとおりである〕
    の化合物であることを特徴とする、請求項1又は6に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
  8. 式(I)の化合物が、式(IB)、(ID)及び(IF)であり、R5及びR6が同一であり、式−ORc又はW1−C(W2)−U−Vを表すか、又はR5及びR6は共に、基
    Figure 2005263783

    を形成する(ここで、Rc、W1、W2、U、V及びZは式(I)について上に定義されるとおりである)ことを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
  9. 式(I)の化合物が、式(IB)、(ID)及び(IF)、ここで、R5及びR6が同一であり、式−ORcを表す(ここで、Rcは、水素原子又は直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表す)、であることを特徴とする、請求項1又は8に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
  10. 式(I)の化合物が、式(IB)、(ID)及び(IF)、ここで、R5及びR6が同一であり、式W1−C(W2)−U−Vを表す(ここで、W1及びW2は酸素原子を表し、Uは直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキレン鎖を表し、Vは水素原子を表す)、であることを特徴とする、請求項1又は8に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
  11. 式(I)の化合物が、式(IB)、(ID)及び(IF)、ここで、R5及びR6は共に、基
    Figure 2005263783

    を形成する(ここで、Zは酸素原子を表す)、であることを特徴とする、請求項1又は8に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
  12. 式(I)の化合物が、式(IG)
    Figure 2005263783

    (ここで、X、Y、X1、R1、R2、R3及びR4は式(I)について定義されるとおりである)であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
  13. 式(I)の化合物が、式(IH)
    Figure 2005263783

    (ここで、X、Y、Y1、R1、R2、R3及びR4は式(I)について定義されるとおりである)であることを特徴とする、請求項1又は4に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
  14. 式(I)の化合物が、式(IJ)
    Figure 2005263783

    (ここで、X、Y、R1、R2、R3及びR4は式(I)について定義されるとおりである)であることを特徴とする、請求項1又は6に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
  15. 3及びR4は、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表すことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
  16. 2は、基−OR″a(R″aは式(I)について上に定義されるとおりである)を表すことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
  17. 2は、基−OR″a(R″a、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基、なおさらに特別にメチル基を表す)を表すことを特徴とする、請求項1〜14及び16のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
  18. X、Y、X1及びY1が水素原子を表すことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩。
  19. −(±)−cis−1,2−ジヒドロキシ−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−1,2,3,14−テトラヒドロ−7H−ベンゾ[b]−クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−7−オン、
    −(±)−cis−1,2−ジアセトキシ−6−メトキシ−3,3,14−トリメチル−1,2,3,14−テトラヒドロ−7H−ベンゾ[b]−クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−7−オン、
    −(±)−cis−7−メトキシ−4,4,15−トリメチル−15,15c−ジヒドロ−4H−ベンゾ[b][1,3]ジオキソロ−[4′,5′:3,4]クロメノ[6,5−g][1,8]ナフチリジン−2,8(3aH)−ジオン、
    それらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、N−オキシド、さらにまた、薬学的に受容可能な酸又は塩基とのそれらの付加塩である、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  20. 請求項1に記載の式(I)の化合物の製法であって、
    式(II)
    Figure 2005263783

    [式中、X、Y、X1、Y1、B1及びB2は式(I)について定義されるとおりである〕
    の化合物を出発原料として使用し、
    式(II)の化合物は、重クロム酸ピリジニウムの存在下で交換され、式(III)
    Figure 2005263783

    〔式中,X、Y、X1、Y1、B1及びB2は式(I)について定義されるとおりである〕
    の化合物を得て、
    式(III)の化合物は、塩基性媒体及び無水媒体中で、式(IV)
    Figure 2005263783

    〔式中、Rは、水素原子、ヒドロキシ基、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基又は直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルコキシ基を表す〕
    の化合物と処理され、式(V)
    Figure 2005263783

    〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2及びRは式(I)について定義されるとおりである〕
    の化合物を得て、
    式(V)の化合物はポリリン酸の存在下で交換され、式(VI)
    Figure 2005263783

    (式中X、Y、X1、Y1、B1、B2及びRは上に定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    式(VI)の化合物は、
    a)窒素原子は、脱プロトン化剤の存在下、極性非プロトン性溶媒中でハロゲン化アルキル又はジアルキルサルフェートの作用によって置換され、式(VII)
    Figure 2005263783

    〔式中、R′1は、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表し、X、Y、X1、Y1、B1、B2及びRは上に定義されるとおりである〕
    の化合物を得て、
    式(VII)の化合物は、酢酸中、臭化水素酸の溶液で処理され、式(VIII)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R及びR′1は上に定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    式(VIII)の化合物は、次いで、塩基性条件下で、無水非プロトン性溶媒中、式(IX)
    Figure 2005263783

    〔式中、Halは、ハロゲン原子を表し、R3及びR4は、式(I)について定義されるとおりである〕
    のアルキンで処理され、式(X)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R、R′1、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    式(X)の化合物は、無水ジメチルホルムアミド中で還流され、式(I)の特定の場合である式(I/a)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R、R′1、R3及びR4は上に定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    又は式(VI)の化合物は、
    b)式(VII)の化合物と同じ条件に付され、式(XI)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2及びRは上に定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    式(XI)の化合物は、式(VIII)及び(X)の化合物と同じ条件に付され、式(I)の特定の場合である式(I/b)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R、R3及びR4は上に定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    化合物(I/a)及び(I/b)の全体は、式(I)の特定の場合である式(I/c)
    Figure 2005263783

    〔式中、R1は式(I)について定義されるとおりであり、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R、R3及びR4は上記で定義されるとおりである〕
    の化合物を構成し、
    式(I/c)の化合物は、所望な場合、アルキル化剤又はアシル化剤の作用に付され、式(I)の特定の場合である式(I/d)
    Figure 2005263783

    〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R3及びR4は上記で定義されるとおりであり、R′2は、−OR″a1、O−Ta−OR″a、−O−C(O)−TaH及び−O−Ta−NR′aR′b(ここで、R′a、R′b、R″a及びTaは式(I)について定義されるとおりであり、R″a1は、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表す)から選択される基を表す〕
    の化合物を得て、
    式(I/d)の化合物は、R′2が基−OR″a1(ここで、R″a1は上記で定義されるとおりである)を表す場合、式(XII)
    HNR1011 (XII)
    〔式中、R10は、R′a及びR″aから選択される基を表し、R11は、R′b、−Ta−NR′aR′b、−C(O)−TaH、−Ta−OR″a、−Ta−CO2R″a及び−C(O)−Ta−NR′aR′b(ここで、R′a、R′b、R″a及びTaは上記で定義されるとおりである)から選択される基を表す〕
    化合物と処理され、式(I)の特定の場合である式(I/e)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R3、R4、R10及びR11は上に定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    式(I/c)、(I/d)及び(I/e)の化合物の全体は、式(I)の特定の場合である式(I/f)
    Figure 2005263783

    〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は式(I)について定義されるとおりである〕
    の化合物を構成し、
    式(I/f)の化合物は、以下の工程に付されてもよく
    a)還元剤の作用に付して、式(I)の特定の場合である式(I/g)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上に定義されるとおりである)
    の化合物を得るか、
    b)又は、極性媒体中、4−メチルモルホリン−N−オキシドの存在下で、四酸化オスミウムの作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/h1)及び(I/h2
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    式(I/h1)及び(I/h2)の化合物の全体は、式(I)の特定の場合である式(cis−I/h)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上に定義されるとおりである)
    のcis−ジオール化合物を構成し、
    式(cis−I/h)のcis−ジオール化合物は、場合により式(XIII)
    Figure 2005263783

    〔式中、Zは式(I)について定義されるとおりである〕
    の化合物の作用に付され、式(I)の特定の場合である式(cis−I/i)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上に定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    c)又は、極性媒体中、過マンガン酸カリウムの作用に付され、式(I)の特定の場合である式(I/j)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上に定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    式(I/j)の化合物は、以下の工程に付されてもよく:
    α)アルキル化剤又はアシル化剤の作用に付して、式(I)の特定の場合である式(I/k)
    Figure 2005263783

    〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりであり、R20は、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル及び直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキルカルボニルから選択される基を表す〕
    の化合物を得るか、
    β)又は、ヒドロキシ官能基のための保護基PGの作用に付し、次いで、P25の作用に付して、式(XIV)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びPGは上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    式(XIV)の化合物は、還元剤を用いて処理され、次いで、ヒドロキシ官能基の脱保護のための反応に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/l)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上に定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    式(I/l)の化合物は、所望な場合、式(XV)
    Hal−G1 (XV)
    〔式中、Halはハロゲン原子を表し、G1は、−Rc、−C(W2)−U−V、−C(W2)−W3−T1、−S(O)n−W3−T1及び−S(O)n−T1(ここで、Rc、W2、W3、U、V、T1及びnは式(I)について定義されるとおりである)から選択される基を表す〕
    の化合物の作用に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/m)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びG1は上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    式(I/m)の化合物は、式(XVI)
    Hal−G′1 (XVI)
    〔式中、Halは上記で定義されるとおりであり、G′1は、−Rc、−C(W2)−U−V、−C(W2)−W3−T1、−S(O)n−W3−T1及び−S(O)n−T1(ここで、Rc、W2、W3、U、V、T1及びnは式(I)について定義されるとおりである)から選択される基を表す〕
    の化合物の作用に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/n)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、G1及びG′1は上に定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    γ)又は、NaBH4の存在下で還元条件に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/o)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    式(cis−I/h)及び(I/o)の化合物の全体は、式(I/p)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
    の化合物を構成し、
    式(I/p)の化合物は、以下の工程に付されてもよく:
    α)上記で定義されるような式(XVI)の化合物の作用に付して、式(I)の特定の場合である式(I/q1)、(I/q2)、及び(I/q3
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びG′1は上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    式(I/q2)、及び(I/q3)の化合物は、所望な場合、以下の工程に付され:
    1)式R30−OH(式中、R30は、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル基を表す)のアルコールの作用に付して、それぞれ、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/r2)及び(I/r3
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、G′1及びR30は上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    2)又は、式(XVII)
    [V−U−C(W2)]2O (XVII)
    〔式中、W2、U及びVは式(I)について定義されるとおりである〕
    の無水物の作用に付し、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/s2)及び(I/s3
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、G′1、W2、U及びVは上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    3)又は、酸性媒体中、脱水条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/t2)及び(I/t3
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びG′1は上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    β)又は、式(XVIII)又は(XIX)
    Figure 2005263783

    〔式中、Bは、式(I)について定義されるとおりであり、Wは、ハロゲン原子又はヒドロキシル基を表す〕
    の化合物の作用に付し、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/u)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びBは上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    γ)又は、直鎖(C1〜C6)アルキルジハロゲン化物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/v)
    Figure 2005263783

    〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりであり、mは式(I)に定義されるとおりである〕
    の化合物を得て、
    ε)又は、酸性媒体中、脱水条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/w)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    式(I/w)の化合物は、所望な場合、NaBH4の存在下で還元され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/x)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    d)又は、過酸又はジメチルジオキシランの作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/y)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    式(I/y)の化合物は、所望な場合、アンモニア又は一級若しくは二級アミンで処理され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/z1)及び(I/z2
    Figure 2005263783

    〔式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりであり、Rcは式(I)について定義されるとおりであり、Rd1は、Rd、−C(W2)−U−V、−C(W2)−W3−T1、−S(O)n−W3−T1及び−S(O)n−T1(ここで、Rd、W2、W3、U、V及びT1は上記で定義されるとおりである)から選択される基を表す〕
    の化合物を得て、
    式(I/z1)及び(I/z2)の化合物は、以下の工程に付されてもよい:
    α)Rc及びRd1が水素原子を表す場合、上記で定義されるような式(XIII)の化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/aa1)及び(I/aa2
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びZは上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得るか、又は
    β)上記で定義されるような式(XIX)の化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ab1)及び(I/ab2
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びBは上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    γ)又は、上記で定義されるような式(XVI)の化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ac1)及び(I/ac2
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、Rc、Rd1及びG′1は上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    δ)又は、トリエチルアミンの存在下でトリフェニルホスフィンジブロミドの作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ad)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びRd1は上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    ε)又は、過酸化水素の存在下でNaN3の作用に付し、その後還元工程に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ae)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    式(I/ae)の化合物は、所望な場合、以下の工程に付され:
    1)ジフェニルホスフィンの存在下で二酸化炭素の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/af)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3及びR4は上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    2)又は、上記で定義されるような式(XVI)の化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ag1)、(I/ag2)及び(I/ag3
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びG′1は上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    式(I/ag2)及び(I/ag3)の化合物の一級アミン官能基は、一級アミン基を保護するための基によって保護され、式(XX/a)及び(XX/b)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4及びG′1は上記で定義されるとおりであり、P1は一級アミン官能基のための保護基を表す)
    の化合物を得て、
    式(I/ag1)並びに(XX/a)及び(XX/b)の化合物は、所望な場合、式(XXI)
    c1−Hal (XXI)
    〔式中、Halはハロゲンを表し、Rc1は、直鎖又は分枝の(C1〜C6)アルキル、アリール及びアリール−(C1〜C6)アルキル(ここで、アルキル部分が直鎖又は分枝であってもよい)から選択される基を表す〕
    の化合物の作用に付され、次いで、式(XX/a)及び(XX/b)の化合物の場合には、一級アミン官能基を脱保護するための条件に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ah1)、(I/ah2)及び(I/ah3
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、G′1及びRc1は上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    式(I/ah2)及び(I/ah3)の化合物は、所望な場合、続けて、上記で定義されるような式(XXI)の化合物の作用に付され、次いで、式(XXII)
    d′1−Hal (XXII)
    (式中、Halは上記で定義されるとおりであり、Rd′1は、Rc1と同じ定義を有してもよい)
    の化合物の作用に付され、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/ai2)及び(I/ai3
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、G′1、Rc1及びRd′1は上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    φ)又は、酸性媒体中、脱水条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/aj2)及び(I/aj3
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、Rc及びRdは上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    e)又は、式(XXIII)
    Hal−C(W2)−T1 (XXIII)
    〔式中、Halは、ハロゲン原子を表し、W2及びT1は、式(I)について定義されるとおりである〕
    の化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/aj)
    Figure 2005263783

    (式中、X、Y、X1、Y1、B1、B2、R1、R2、R3、R4、W2及びT1は上記で定義されるとおりである)
    の化合物を得て、
    式(I/a)〜(I/aj)の化合物は、本発明の化合物の全体を構成し、必要な場合、慣用の精製技術に従って精製され、所望な場合、慣用の分離技術に従って、それらの異なる異性体に分離されてもよく、所望な場合、それらのN−オキシドへと変換され、場合により、薬学的に受容可能な酸又は塩基との付加塩に変換される、製法。
  21. 1つ以上の薬学的に受容可能な、不活性で非毒性の賦形剤又はキャリアと組み合わせて、請求項1〜19のいずれか1項に記載の少なくとも1つの化合物を活性成分として含む医薬組成物。
  22. 癌の治療における医薬として使用するための、請求項1〜19のいずれか1項に記載の少なくとも1つの活性成分を含有する、請求項21に記載の医薬組成物。
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