JP2005262588A - 製版装置 - Google Patents

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Shigeru Iemura
茂 家村
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Abstract

【課題】 高画質印刷を可能にし、かつ装置を小さく更に安価に構成した製版装置を提供すること。
【解決手段】 本発明は、親水性の多孔質層を有する印刷原版と、印刷原版を一枚ずつ搬送する搬送手段と、印刷原版に所望の画像パターンに従って常温で所定の粘度を有する親油性の作像用樹脂を付着させるインクジェット記録ヘッドと、キャリッジに搭載された紫外線ランプを印刷原版を横切って往復して移動させることにより、装置を小さく更に安価に構成することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、所望の画像パターンに従って作像用樹脂を表面に付着させて印刷版を製版する製版装置に関するものである。
従来より、所望の画像パターンに従って作像用樹脂を表面に付着させて印刷版を製版する製版装置がある(例えば、特許文献1参照)。
次に、従来の製版装置の構成について、図8を用いて説明する。図8は、従来の製版装置の概略構成を示す。この製版装置は、積載台18と、積載台18に積載される多孔質層を設けたアルミニウムをベースとした印刷原版19と、積載台18に積載された印刷原版19を一枚ずつ取り出し、所定位置に持ち上げる複数の吸引パッドを備えた枚葉装置20と、枚葉装置20により所定位置に持ち上げられた印刷原版19を送り出す移動ローラー21と、印刷原版19の記録には使用されない領域を用いて印刷原版19を搬送する挿入ローラ22、送りローラ23からなる搬送装置と、キャリッジ24に搭載されて搬送装置により移動する印刷原版19を横切り、紫外線硬化樹脂を主体とする作像用樹脂を吐出する複数のノズルを備えたインクジェット記録ヘッド25と、キャリッジ24に搭載されて印刷原版に吐出された液体樹脂を硬化させる紫外線ランプ26から構成される。また図9にはキャリッジ24に搭載したインクジェット記録ヘッド25、紫外線ランプ26及び挿入ローラ22、送りローラ23からなる搬送装置の詳細な図を示す。
図9に示すようにインクジェット記録ヘッド25はパイプ33を通じて作像用樹脂がここには図示しないタンクから供給されており、インクジェット記録ヘッド25が動作すると連続して印刷原版19に作像用樹脂を吐出できる。キャリッジ24はスライダー27、ステータ28に設けられた複数の永久磁石29、スライダー27を支持案内するリニアガイド30、リニアスケール31、スライダー27に取り付けたリニアセンサー32で構成され、リニアセンサー32はリニアスケール31を検出し、検出された信号はケーブル34を通じて、ここには図示していない制御系に送られる。
制御系ではスライダー27の速度及び位置とスライダー27に設けたインクジェット記録ヘッド25からの液体樹脂の吐出を制御する信号の同期が取られる。同時に制御系ではスライダー27およびインクジェット記録ヘッド25の動作に合わせて移動ローラ、搬送ローラの制御も行われ帯状に記録される作像用樹脂による画像の繋ぎ合わせ、が正確に行われる。尚画像につなぎ合わせをより正確なものとするため、インクジェット記録方式を用いたプリンタで行われている各種の制御が必要に応じて行われる。特にリニアモータ24は往復時の位置精度及び繰返し精度が要求されリニアエンコーダを用いた高価な制御系が用いられる。キャリッジ24はここに示した永久磁石を用いた構成に限定されることなく各種の方式のものが使うことができるが往復時の位置精度及び繰返し精度が良いものが要求される。
紫外線ランプ26は紫外線ランプ本体と反射カバーで構成される。反射カバーは放射される紫外線を印刷原版向かって効率よく照射できるようにするためと、不要な紫外線がインクジェット記録ヘッド25に到達しインクジェット記録ヘッドのノズル部で液体樹脂に当たり、液体樹脂が硬化して吐出が行えなくなるのを防ぐために設けられる。この紫外線ランプ26もリニアモータ、インクジェット記録ヘッド25、挿入ローラ22、搬送ローラ23同様ここには図示していない制御系で印刷原版の移動に従って制御される。
尚本製版装置ではリニアモータのスライダー27にはインクジェット記録ヘッド25と紫外線ランプ26を搭載し、印刷原版の作像用樹脂の吐出が完了した部分をスライダーの移動時に硬化させる構成である。
以上のように構成された製版装置の詳細な動作を説明する。まず製版の準備作業として印刷原版19が、積載台18に描画面を上にして積載される。製版が開始されると、積載台18に積まれた印刷原版19に向かって枚葉装置20が図示しない昇降装置により下降し、枚葉装置20に設けられた複数の吸引パッドが印刷原版19に接触し、吸引パッドに接続されている図示されていない排気装置が動作し吸引パッドが印刷原版19を吸着する。吸引パッドにより印刷原版19が吸着されると枚葉装置20は図示しない昇降装置が作動して枚葉装置20が上昇し所定の位置で停止する。印刷原版19が所定の位置に来ると、両サイドより移動ローラ21の下部にセットされ、吸引パッドに接続されている排気装置が停止し印刷原版19を開放する。次に移動ローラ21が作動すると印刷原版19は搬送装置の挿入ローラ22に送られる。挿入ローラ22は印刷原版19の作像用樹脂が吐出される面にダメージを加えないように両端の記録には使用しない領域を使って、印刷原版19を送りだす。印刷原版19の先端が挿入ローラ22を通過し、インクジェット記録ヘッド25に達すると搬送装置は停止しリニアモータが動作する。複数ライン単位で形成される作像用樹脂による画像が乱れないように、リニアモータのスライダー27の移動とインクジェット記録ヘッド25の吐出が同期するように制御される。更に複数ライン単位で形成される画像の繋ぎ合わせ、画像の不連続をなくすように各種の制御方法がとられる。
こうしてスライダー27に搭載したインクジェット記録ヘッド25から印刷すべきライン単位でラスター化された描画信号により作像用樹脂が吐出され、印刷原版19の画線部に相当する部分に作像用樹脂を付着させる。印刷原版19に付着した作像用樹脂は印刷原版19のアルミニウムをアルマイト処理して得られる多孔質層に形成された毛細管部に吸収されると同時に吸収されなかった余剰の作像用樹脂は表面に盛り上がった状態になる。
画像形成が終了した領域は、直後にインクジェット記録ヘッド25に近接してスライダー27に搭載した紫外線ランプ26から放出される紫外光に曝露され、印刷原版19上の液体樹脂は硬化し、印刷インキの着肉層を形成する。印刷原版19にインクジェット記録ヘッド25による作像用樹脂による。
リニアモータのスライダー27の移動に伴ってインクジェット記録ヘッド25が印刷原版19の一端から他端まで移動して作像用樹脂の付着及び紫外線ランプ26による硬化が終了すると、リニアモータは逆転してステータ28に沿ってスライダー27に搭載したインクジェット記録ヘッド25が元の位置に戻る。インクジェット記録ヘッド25が元の位置に戻る動作中はインクジェット記録ヘッド25による作像用樹脂の吐出及び紫外線ランプ26による硬化は行わずに、搬送装置のみが動作する。挿入ローラ22、送りローラ23により印刷原版19の新しい部分がインクジェット記録ヘッド25の下にセットされた後、再度挿入ローラ22及び搬送ローラ23は停止する。そして再びリニアモータのステータ28に沿ってスライダー27に搭載したインクジェット記録ヘッド25が印刷原版19の一端から他端まで移動して作像用樹脂の付着及び紫外線ランプ26による硬化が行われる。このように搬送装置により印刷原版19を間欠送りしながらインクジェット記録ヘッド25で繰り返し作像用樹脂の付着及び紫外線ランプ26による硬化が行われる。
印刷原版19の全面に渡って作像用樹脂の付着及び硬化が終了すると印刷原版19の製作が完了し、その後印刷原版19は通常の輪転機にセットされ、必要部数の印刷が行われる。
特開2001−260308号公報
しかしながら上述のインクジェット方式を用いた製版装置ではインクジェット記録ヘッドをキャリッジに搭載し、印刷原版を間歇的に搬送しながら作像を行うためインクジェット記録ヘッドの幅毎のつなぎ目が筋状の画像となって現れる。更にこのつなぎ目を目立たなくするために印刷原版の搬送装置を精度の良い物にするとか、往復の作像を奇数ドットと偶数ドットに分け更にインクジェット記録ヘッドの半ザイス分ずらせて作像するという複雑な制御を行っているが完全につなぎ目を無くすことはできていない。
これを解決するためにインクジェット記録ヘッドを印刷原版のサイズよりも広くしインクジェット記録ヘッドを固定したまま、更に印刷原版を連続して一定速度で移動しながら作像する装置が容易に考えられる。
しかしこの場合においても作像後の紫外線硬化樹脂を硬化させるための硬化手段(紫外線ランプ)は照度の高い光源が必要であり高価なため印刷原版のサイズよりも広くすることが困難である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされてものであり、高画質印刷を可能にし、かつ装置を小さく更に安価に構成した製版装置を提供することを目的とする。
このような目的を果たすために、本発明における製版装置では、請求項1に示すとおり、印刷原版と、印刷原版を搬送する搬送手段と、印刷原版の幅と略同等の幅にわたり並べられた複数のノズルからなり紫外線硬化樹脂を主体とする液状の作像用樹脂を付着させる液滴吐出手段と、印刷原版の移動方向に垂直な方向に往復移動するキャリッジ手段と、キャリッジ手段に搭載され液滴吐出手段によって印刷原版に付着した作像用樹脂に紫外線を照射して親油性物質に硬化させる硬化手段を少なくとも備え、印刷原版を同一速度で連続的に搬送しながら液滴吐出手段により所望の画像パターンを形成すると同時に、単位時間内に液滴吐出手段により印刷原版に作像する画像面積の2倍以上の面積に単位時間内に紫外線を照射するように構成とした。
これにより一定速度で印刷原版を搬送しながら作像ができ更に全面にわたって作像用樹脂の硬化を行うことができつなぎ目の無い均一な作像が可能となる。
上記製版装置において請求項2に示すとおり、液滴吐出手段により作像が終了した印刷原版の同一領域を硬化手段により複数回照射できるように印刷原版の移動速度、硬化手段の幅及び移動速度を設定する構成とした。
これにより、累積照射時間を長くして硬化に必要な照度を低くすることができ、よりコストとの低い装置が可能になる。
上記製版装置において請求項3に示すとおり、液滴吐出手段により作像が終了した印刷原版の領域を硬化手段記により照射する際に硬化手段の両端部が照射する領域は他の領域よりも多い回数照射する構成とした。
これにより照度が低下するランプ両端の累積照射時間を増やすことにより紫外線ランプの有効照射幅をより広く使え、ランプのサイズを小さくすることができ、よりコストとの低い装置が可能になる。
上記製版装置において請求項4に示すとおり、液滴吐出手段により作像が終了した印刷原版を硬化手段により照射する際に相対移動速度が所定値以下になった場合に硬化手段の動作を停止する構成とした。これにより、印刷原版の同一箇所が連続して長時間紫外線ランプに照射され、紫外線ランプの輻射熱による印刷原版の変形、破損を防止できる。
上記製版装置において請求項5に示すとおり、印刷原版の板厚に関係なく硬化手段と印刷原版の距離を一定にする手段を設けた構成とした。
これにより、印刷原版の板厚に関係なく一定した作像用樹脂の硬化が可能となる。
本発明によれば、高画質印刷を可能にすると共に、装置を小さく更に安価に構成することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、製版装置の概略構成を示す図である。この製版装置は、積載台1と、積載台1に積載されるアルミニウムのベースからなる印刷原版2と、積載台1に積載された印刷原版2を一枚ずつ取り出し所定位置に持ち上げる複数の吸引パッドを備えた枚葉装置3と、所定位置に持ち上げられた印刷原版2を送り出す移動ローラー4と、印刷原版2を搬送する挿入ローラ5、排出ローラ6からなる搬送装置と、搬送装置により移動させられる印刷原版2に紫外線硬化樹脂を主体とする作像用樹脂を吐出するインクジェット記録ヘッド7と、印刷原版2を横切り移動するキャリッジ8と、キャリッジ8に取り付けられ印刷原版に吐出された作像用樹脂を硬化させる紫外線ランプ9から構成される。
以上のように構成された製版装置において、製版の準備として印刷原版2が、積載台1に描画面を上にして積載される。製版が開始されると、積載台1に積まれた印刷原版2に向かって枚葉装置3が図示しない昇降装置により下降し、枚葉装置3に設けられた複数の吸引パッドが印刷原版2に接触し、図示されていない排気装置が動作し吸引パッドが印刷原版2を吸着する。吸引パッドにより印刷原版2が吸着されると枚葉装置3は図示しない昇降装置により上昇し所定の位置で停止する。印刷原版2が所定の位置に来ると、両サイドより移動ローラ4が印刷原版2の下部にセットされ、移動ローラ4が作動すると印刷原版2は搬送装置の挿入ローラ5に送られる。
図2には搬送装置、インクジェット記録ヘッド7及びキャリッジ8のより詳細な図を示す。印刷原版2の先端が挿入ローラ5を通過し、インクジェット記録ヘッド7に達する。インクジェット記録ヘッド7にはパイプ10を通じて作像用樹脂がここには図示しないタンクから供給されており、インクジェット記録ヘッド7が動作を開始すると印刷原版2に作像用樹脂を吐出する。インクジェット記録ヘッド7の吐出動作と挿入ローラ5及び排出ローラ6の動作は同期するように制御され、印刷原版2を一定速度で搬送しながら、順次インクジェット記録ヘッド7から印刷すべきページ単位でラスター化された描画信号に従い作像用樹脂が吐出され、印刷工程において印刷用油性インキを付着させる画線部に作像用樹脂を付着させる。印刷原版2に付着した作像用樹脂は付着後にインクジェット記録ヘッド7と平行して移動するように設けたキャリッジ8に搭載された紫外線ランプ9からの紫外光に曝露され硬化する。ベルト14に固定されスライドシャフト11に搭載されたキャリッジ8は装置の両端に設けられたプーリ12,及び13の一方をここには図示しない駆動源により回転させて印刷原版2の一端から他端まで移動して作像用樹脂の硬化を行うと、キャリッジ8は逆転して元の位置に戻る。キャリッジ8が元の位置に戻る動作中にも紫外線ランプ9は印刷原版2照射する。
このように挿入ローラ5及び排出ローラ6からなる搬送装置により印刷原版2を一定速度で搬送しながらインクジェット記録ヘッド7で作像用樹脂の付着を行い、更にキャリッジ8に搭載された紫外線ランプ9で作像用樹脂の硬化が行われる。また図3にはキャリッジ8と、キャリッジ8に取り付けた紫外線ランプ9を示す。
紫外線ランプ9は管の長手方向がキャリッジ8の移動方向と略垂直を成すように取り付けられる。
更に紫外線ランプ9は図4に示すように照射幅L1に対し管の両端の照度が低下している特性をもつ。一方作像用樹脂を形成する紫外線硬化樹脂の硬化は積算光量よりも照度により大きく依存しているため、効果的に硬化できる有効照射幅L3が設定される。更に紫外線ランプ9の照度は図5に示すように管から放出される紫外光を一点に集めるようにリフレクタ15が楕円状に設けられており一定の照度と有効照射幅を確保するには管から印刷原版2の表面までの距離を一定に保つ必要がある。そのため搬送装置の挿入ローラ5及び排出ローラ6はそれぞれ上方ローラの垂直位置を固定するように設けられ、それぞれの下方ローラが押圧により印刷原版2を上方のローラーに押し付けて搬送するように構成されている。このように構成することにより印刷原版2の厚みが変化しても印刷原版2の表面位置は挿入ローラ5及び排出ローラ6のそれぞれ上方のローラに規制され常に一定の位置にセットされインクジェット記録ヘッド7から印刷原版2の表面までの距離は一定となる。尚インクジェット記録ヘッド7から印刷原版2の表面までの距離を一定に保つ方法はこれに限らず、例えば印刷原版2の厚みによりインクジェット記録ヘッド7自体の高さを調節するようにしても良い。
このように構成された紫外線ランプ9で作像用樹脂を吐出し終えた印刷原版2を照射する場合、印刷原版2の移動速度とキャリッジ8の移動速度、紫外線ランプ9の照射幅により、印刷原版2の照射できる範囲に大きな違いができる。図6には印刷原版2の移動速度を一定とした場合のキャリッジ8の移動速度の違いによる紫外線ランプ9の有効照射幅L3の軌跡17と印刷原版2の関係を示す。図6(A)にはキャリッジ8の移動速度が遅い場合を示す。その場合キャリッジ8が印刷原版2の一方の端から他の橋まで移動する間に印刷原版2の移動距離はL4になる。従って続いてキャリッジ8が元の場所に戻る場合に図6(A)に17で示す印刷原版2の部分が紫外光が未照射になる。一方図6(B)にはキャリッジ8の移動速度が早い場合を示す。この場合にはキャリッジ8が印刷原版2の一方の端から他の橋まで移動する間に印刷原版2の移動距離はL5になり、キャリッジ8が元の場所に戻る場合にも印刷原版2に紫外光が未照射になる部分は現れない。
キャリッジ8の移動速度をV1、紫外線ランプ9の照射幅をL1、インクジェット記録ヘッド7の印刷原版2の幅方向の吐出幅をL2、印刷原版2の移動速度をV2としたとき、キャリッジ8が印刷原版2の端から端まで移動する時間Tは下記(1)式である。
T=L2/V1 (1)
この時間Tの間に印刷原版2が移動する距離は(2)式で表される。
V2×T=V2×(L2/V1) (2)
一方紫外線ランプ9の照射幅L1の軌跡が隈なく印刷原版2を照射するためにはキャリッジ8が一往復するときに印刷原版2がL1だけ移動すればよい。つまりキャリッジ8が印刷原版2の端から端まで移動する時間Tの間に印刷原版2が移動する距離がL1/2に等しいかそれより小さければよいことになる。従って図6(B)の状態を実現するには下記(3)式を満たせばよい。
V2×T=V2×(L2/V1)≦L1/2 (3)
つまり(3)式を整理して下記(4)式が得られる。
L2/V1≦(L1/V2)/2 (4)
(4)式が意味するところは、キャリッジ8が印刷原版2の幅だけ移動するのに必要な時間が、印刷原版2が紫外線ランプ9の照射幅L1の半分以下の距離を移動する時間に等しいかあるいはそれよりも小さければよいと言うことである。
以上のように条件を設定すれば印刷原版2のあらゆる場所に紫外線ランプ9を照射できると共に、少なくとも2回以上紫外線ランプに晒されることになり、一度の照射で硬化させるよりも低い照度の紫外線ランプで作像用樹脂の硬化が確実に行うことができる。そのため本来一回の照射で硬化させる場合に利用できなかった両端の照度が低い領域を使っても硬化させることが可能となる。
一方用いられる紫外線ランプ9は高エネルギーであるため照射される印刷原版2の表面温度は印刷原版2の移動速度との関数として図7に示す関係になる。従って紫外線ランプ9の相対速度が0になった状態が長く続くと照射表面温度が上昇し、印刷原版2が変質する可能性がある。印刷原版2と紫外線ランプ9の相対速度が2m/分になると印刷原版の表面温度は150℃にも達するためこの状態が長く継続すると印刷原版2が変質する可能性がある。従って印刷原版2の交換時、或いは画像信号の遅延による印刷原版2の停止時或いはトラブル等により搬送装置、キャリッジ8が停止した場合には、印刷原版2と紫外線ランプ9の相対速度が2m/分以下になる状態が2秒以上続いた場合には紫外線ランプ9の動作を停止する。
以上のようにして印刷原版2の全面に渡る作像及び作像用樹脂の硬化が完了すると、その後印刷原版は通常の輪転機にセットされ、印刷が行われる。
以上の説明から明らかなように、本発明は、親水性の多孔質層を有する印刷原版と、印刷原版を一枚ずつ搬送する搬送手段と、印刷原版に所望の画像パターンに従って常温で所定の粘度を有する親油性の作像用樹脂を付着させるインクジェット記録ヘッドと、キャリッジに搭載された紫外線ランプを印刷原版を横切って往復して移動させることにより、装置を小さく更に安価に構成することができる。
更に、インクジェット記録ヘッドと紫外線ランプを分離し、キャリッジには紫外線ランプのみを搭載する構成とすることにより、キャリッジの往復時の位置精度及び繰返し精度大幅に緩和され安価な構成とすることができると共に複雑な制御も必要としない。
また印刷原版の移動速度、紫外線ランプの幅及びキャリッジの移動速度を印刷原版の同一領域を複数回紫外線ランプを照射して硬化させるように制御を行うため、照度の低い紫外線ランプを使用でき安価な装置を構成できる。
更に紫外線ランプと印刷原版の表面間の距離を一定に保つ構成とすることにより印刷原版の厚みによらず常に一定した作像用樹脂の硬化を行うことができる。また一定時間印刷原版と紫外線ランプ間の相対速度が0になると紫外線ランプの照射を停止するように制御することにより印刷原版の変質、破壊等を未然に防止できる。
本発明の実施例による製版装置の概略構成を示すブロック図 本発明の実施例による製版装置の搬送装置及びキャリッジの詳細構成を示す図 本発明の実施例におけるキャリッジの概略構成を示す図 本発明の実施例における紫外線ランプの特性を示す図 本発明の実施例における紫外線ランプの照射状態を示す図 本発明の実施例における印刷原版上の紫外線ランプの照射軌跡を示す図 本発明の実施例における紫外線ランプの照射による印刷原版表面温度を示す図 従来の製版装置の概略構成を示すブロック図 従来の製版装置の搬送装置及びキャリッジの詳細構成を示す図

Claims (5)

  1. 印刷原版と、該印刷原版を搬送する搬送手段と、前記印刷原版の幅と略同等の幅にわたり並べられた複数のノズルからなり紫外線硬化樹脂を主体とする液状の作像用樹脂を付着させる液滴吐出手段と、前記印刷原版の移動方向に垂直な方向に往復移動するキャリッジ手段と、該キャリッジ手段に搭載され前記液滴吐出手段によって前記印刷原版に付着した前記作像用樹脂に紫外線を照射して親油性物質に硬化させる硬化手段を少なくとも備え、前記印刷原版を同一速度で連続的に搬送しながら前記液滴吐出手段により所望の画像パターンを形成すると同時に、単位時間内に前記液滴吐出手段により前記印刷原版に作像する画像面積の2倍以上の面積に単位時間内に紫外線を照射するように構成したことを特徴とする製版装置。
  2. 前記液滴吐出手段により作像が終了した前記印刷原版の同一領域を前記硬化手段により複数回照射できるように前記印刷原版の移動速度、前記硬化手段の幅及び移動速度を設定したことを特徴とする請求項1に記載の製版装置。
  3. 前記液滴吐出手段により作像が終了した前記印刷原版の領域を前記硬化手段により照射する際に前記硬化手段の両端部が照射する領域は他の領域よりも多い回数照射することを特徴とする請求項1に記載の製版装置。
  4. 前記液滴吐出手段により作像が終了した前記印刷原版を前記硬化手段により照射する際に相対移動速度が所定値以下になった場合に前記硬化手段の動作を停止することを特徴とする請求項1に記載の製版装置。
  5. 前記印刷原版の板厚に関係なく前記硬化手段と前記印刷原版の距離を一定にする手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の製版装置。
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